JP2009282040A - マーク位置認識装置およびマーク位置認識方法 - Google Patents

マーク位置認識装置およびマーク位置認識方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マークの重心位置を高精度で検出することが可能なマーク位置認識装置およびマーク位置認識方法を提供する。
【解決手段】撮像されたマーク周辺の画像から、所定面積以上のマーク構成要素を特定し、求められたマーク構成要素に外接する図形から仮重心Gpを求め、仮重心Gpを中心として、マーク構成要素の輪郭領域を抽出し、その内部に位置するマーク構成要素の輪郭と輪郭領域の内側境界とで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける輪郭形状特定手段と、閉曲線の輪郭形状34を仮重心Gpの中心方向に向けてスキャンして、当該走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点42cの集合を求め、中心点の集合からマークの重心G0を算出するマーク位置認識装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、マークの重心位置を高精度で検出することが可能なマーク位置認識装置およびマーク位置認識方法に関する。
たとえばメッシュ付印刷スクリーンに形成してあるマークの重心位置を検出しようとする場合には、スクリーンに形成してあるマークがメッシュにより分割されてしまうことから、マークの重心位置を正確に検出することが困難であった。
メッシュ付印刷スクリーンに形成してあるマークを認識する方法として、たとえば下記の特許文献1に示す方法が知られている。この特許文献1に示す方法では、印刷スクリーンのメッシュと重ならない位置決めマーク部分の形状を二値化画像に変換し、得られた図形に内接する最大の図形を検出し、その最大の図形の位置から位置決めマークの位置を推定している。
しかしながら、このような従来の方法では、マークを撮像する撮像装置の画素よりも細かい精度でマークの重心位置を検出することは困難であった。また、メッシュ付印刷スクリーンでは、何らかの原因によりマークの形状が崩れている場合などに、従来の方法では、マークの重心位置を実際と外れて検出するおそれがあった。
特開平4−53788号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、マークの重心位置を高精度で検出することが可能なマーク位置認識装置およびマーク位置認識方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るマーク位置認識装置は、
対象物に形成されたマーク付近の画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像されたマーク付近の画像から、所定面積以上のマーク構成要素を特定する要素特定手段と、
前記要素特定手段で求められた近接するマーク構成要素の集合体に外接する図形から仮重心を求める仮重心算出手段と、
前記仮重心算出手段で求められた仮重心を中心として、前記マーク構成要素の集合体の外周部を含む輪郭領域を抽出する輪郭領域抽出手段と、
前記輪郭領域抽出手段で求められた輪郭領域の内部に位置する前記マーク構成要素の輪郭と前記輪郭領域の内側境界とで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける輪郭形状特定手段と、
前記輪郭形状特定手段で求められた閉曲線の輪郭形状を外側から前記仮重心の中心方向に向けて一方向に走査線でスキャンして、当該走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点の集合を求める中心点集合算出手段と、
前記中心点集合算出手段で求められた前記中心点の集合からマークの重心を算出するマーク重心算出手段とを有する。
本発明に係るマーク位置認識方法は、
対象物に形成されたマークが分割されており、あるいは崩れており、あるいは欠陥があり、当該マーク付近の画像を撮像する工程と、
撮像された前記マーク付近の画像から、近接して配置される所定面積以上のマーク構成要素を特定する工程と、
求められたマーク構成要素の集合体に外接する図形から仮重心を求める工程と、
求められた前記仮重心を中心として、前記マーク構成要素の集合体の外周部を含む輪郭領域を抽出する工程と、
求められた前記輪郭領域の内部に位置する前記マーク構成要素の輪郭と前記輪郭領域の内側境界とで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける工程と、
前記閉曲線の輪郭形状を外側から前記仮重心の中心方向に向けて一方向に走査線でスキャンして、当該走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点の集合を求める工程と、
求められた前記中心点の集合からマークの重心を算出する工程とを有する。
本発明に係る方法および装置では、多値化画像である閉曲線の輪郭形状を走査線でスキャンし、走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点の集合を求め、その中心点の集合から、マークの重心位置を求める。そのため、マークを撮像する撮像装置の画素よりも細かい精度(サブピクセル単位)でマークの重心位置を検出することが可能になる。また、本発明では、マーク形状が分割されている場合や崩れている場合あるいはマークに欠陥がある場合などであっても、マークの重心位置を高精度で検出することが可能になる。
好ましくは、前記走査線でスキャンする方向を変えて少なくとも二回のスキャンを行う。スキャン方向を変えてスキャンを行うことで、前回のスキャンでは有効とならなかった輪郭部分がサーチされ、マークの重心位置の検出精度が向上する。また、スキャン方向を変えてスキャンを行うことで、マークの変形部分や欠陥部分の影響を受けにくくなり、さらに高精度でマークの重心位置を検出することが可能になる。
前記対象物に形成されたマークがメッシュにより分割されていても良く、
その場合には、前記走査線でスキャンする方向が、前記メッシュの方向に一致することが好ましい。メッシュの方向と一致させてスキャンを行うことで、走査線の両側にマーク構成要素の輪郭が位置するようにスキャンすることが可能になり、中心点の集合から算出されるマークの重心位置の精度がさらに向上する。
求められた前記マークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離を平均化することでマーク半径を求め、当該マーク半径を、想定されているマークの設計半径と対比することで、マークの異常を検出しても良い。マーク半径を求めて設計半径と比較することで、異常なマーク検出(誤検出)をチェックし、誤検出を排除することができる。また、実際に検出されたマークの半径を定量的に確認することができる。
あるいは、求められた前記マークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離のバラツキを求め、当該バラツキが所定値以上であるか否かを判断することで、マークの異常を検出してもよい。すなわち、この距離のバラツキが大きい場合には、マークが異常に変形していることであり、その場合には、異常なマークを検出しているおそれがあるため、正確な重心位置を検出していないおそれがある。この場合においても、マークの誤検出をチェックし、誤検出を排除することができる。
本発明の方法または装置は、求められた前記中心点の集合から、所定範囲からずれている中心点を取り除く工程をさらに有することが好ましい。所定範囲からずれている中心点は、マークの変形部分や欠陥部分をサーチした結果である可能性が高く、正確な中心位置を表現していない可能性がある。本発明では、このような中心点のデータを省くことにより、より正確にマークの重心位置を検出することができる。
前記対象物に形成されたマークとしては、特に限定されない。本発明では、スクリーン印刷用スクリーンに形成されたマークであっても、高精度でマークの重心位置を検出することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るマーク位置認識装置の概略側面図である。 図2は図1に示すII−II線に沿うスクリーンの平面図である。 図3は図1に示すスクリーンとカメラの位置関係を示す斜視図である。 図4は図1に示すスクリーンの上面に形成してあるマークの一例を示す平面図である。 図5は図4に示すスクリーンのマークの要部拡大図である。 図6は図5に示すスクリーンのマーク付近のVI−VI線に沿う要部断面図である。 図7は図1に示す画像処理装置によるマーク重心位置検出のためのアルゴリズムを示すフローチャート図である。 図8は図7に示すフローチャート図におけるステップの詳細を説明するための概略図である。 図9は図8の続きのステップの詳細を説明するための概略図である。 図10は図9の続きのステップの詳細を説明するための概略図である。 図11は図10の続きのステップの詳細を説明するための概略図である。 図12は図10の続きのステップの詳細を説明するための概略図である。 図13は走査位置に対する輪郭形状のX方向およびY方向における中心点位置(中点)の軌跡を示すグラフである。 図14は図13に示す結果から求められたマークの重心位置を示す概略図である。 図15は図13に示す結果から求められたマークの重心位置を、計測されたマーク画像中に示した図である。 図16は本発明の他の実施形態に係るマークに欠陥がある場合の概略図である。 図17は図16に示すマークを本発明の一実施形態に係る方法で分析したX方向における中心点位置(中点)の軌跡を示すグラフである。 図18は図16に示すマークを本発明の一実施形態に係る方法で分析したY方向における中心点位置(中点)の軌跡を示すグラフである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るマーク位置認識装置2は、たとえば積層型電子部品の内部電極パターンを印刷するために用いられるスクリーン印刷用製版4を水平方向に移動可能に下側から保持する保持枠部材5を有する。印刷用製版4は、図2に示すように、印刷用スクリーン6と、そのスクリーン6の四方を保持するスクリーン枠8とを有する。
印刷用スクリーン6の中央には、図4に示すように、印刷パターン20が形成してある。また、印刷用スクリーン6の4角付近には、位置決め用マーク22がそれぞれ配置してある。位置決め用マーク22は、その重心位置を正確に検出することにより、たとえば印刷用パターン20の位置と、被印刷物との位置合わせ情報などに用いられる。
印刷用製版4のスクリーン枠8は、X軸方向の位置決め部材10xと、Y軸方向の位置決め部材10yとにより、スクリーン位置基準部材11xおよび11yに対してX軸方向およびY軸方向の位置決めがなされている。図1に示すように、印刷用製版4のZ軸方向の下方には、単一または複数の照明光源12が配置してあり、図4に示す位置決め用マーク22をZ軸方向下方から照明するようになっている。なお、X軸、Y軸およびZ軸は相互に垂直であり、Z軸はスクリーン6の平面に略垂直であり、X軸およびY軸はスクリーン6の一辺に略平行である。
図1および図3に示すように、スクリーン6のZ軸方向上方には、4つのマーク22にそれぞれ対応する位置で、4つの撮像カメラ14が配置してある。撮像カメラ14は、マーク22が形成してあるスクリーン6の上面を撮像可能になっている。カメラ14は、たとえば5mm×5mmの視野を有し、画素の大きさは、たとえば5μm×5μmである。
図5および図6に示すように、スクリーン6は、マスク用シート24とメッシュ26との積層体で構成してあり、マーク22は、シート24に形成してある開口部28で構成される。なお、図4に示す印刷パターン20も、シート24に形成してある開口部で構成される。メッシュ26の線径は、特に限定されないが、たとえば100μm程度である。
マーク22は、特に限定されないが、たとえば直径が0.5〜1mmの円形マークである。マーク22を円形にすることで、図2に示す基準部材11xおよび11yに対して、スクリーン製版4が90度、180度または270度回転して取り付けられた場合でも、問題なくマーク22の位置検出が可能である。図1に示す照明光源12から照射されたマーク22は、図5に示すように、メッシュ26により、複数のマーク構成要素22aに分割されて検出される。
図1に示すように、カメラ14にて撮影した画像は、画像処理装置16にて画像処理され、後述するような手法により各マーク22の重心位置を特定する。なお、図1に示すCPU18は、位置決め部材10xおよび10yを含めて装置2の全体を制御するためのCPUである。
図1に示す画像処理装置16は、図7に示すステップの画像処理を行う。まず、処理がスタートすると、まず、ステップS1では、図1および図3に示すカメラ14に信号を送り、図5に示すように、各マーク22の周辺の画像を読み込む。マーク22は、メッシュ26により分割されたマーク構成要素22aとしてアナログ画像認識された後、デジタル画像に変換される。ただし、その時点では、画像処理装置16には、輝度が高いマーク構成要素22aと、その他の不要な白点との区別が付かない。なお、白点とは、何らかの原因により生じた高輝度な点である。
そこで、次に図7に示すステップS2では、カメラ14における視野領域内で、所定面積以上の輝度が高い領域をマーク構成要素22aと特定し、その他の不要な白点を排除する。次にステップS3では、図8に示すように、近接する位置で特定された全てのマーク構成要素22aの集合体に外接する外接図形30を描き、その外接図形30の重心を、マークの仮重心Gpとする。この実施形態では、外接図形30が四角形であり、その重心は簡単に求めることができる。
次に図7に示すステップS4では、マーク構成要素22aの集合体の輪郭領域32を抽出する。この実施形態では、具体的には、図9に示すように、仮重心Gpから外接図形30の一辺までのX軸方向距離をx0とし、仮重心Gpから外接図形30の他の直交する一辺までのY軸方向距離をy0とした場合に、仮重心Gpを中心とする輪郭領域32の中心円の半径r0は、たとえば(x0+y0)/2で算出される。
また、仮重心Gpを中心とする輪郭領域32の内方円32aの半径は、r0−αであり、仮重心Gpを中心とする輪郭領域32の外方円32bの半径は、r0+αである。内方円32aおよび外方円32bで囲まれる領域を輪郭領域32とする。ここで、値αは事前に画像処理装置16へ設定した基準値を用いてもよいし、撮像した画像から得られる値(例えば、上記輪郭領域の中心円の半径r0)を演算処理した結果の値を用いてもよい。
次に、図10に示すように、輪郭領域32の内部に位置するマーク構成要素22aの輪郭と、輪郭領域32の内側境界である内方円32aとで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける。すなわち、輪郭領域32の内方円32aよりも内側は、輪郭領域32の内部に位置するマーク構成要素22aの輝度と同じになるように色を塗る。また、輪郭領域32の内方円32aと輪郭領域32の内部に位置するマーク構成要素22aの外側輪郭とで構成される閉曲線よりも外側は、閉曲線の内部との輝度の差が出るように、たとえば黒で塗り潰す。その結果、周方向に沿って凹凸の閉曲線で構成される輪郭図形34が得られる。
次に、図7に示すステップS5では、輪郭領域32に形成された輪郭図形34のX方向およびY方向スキャンを行う。具体的には、輪郭図形34に対して、図11に示すY方向スキャンを行うと共に、図12に示すX方向スキャンを行う。図11に示すY方向スキャンでは、X軸に平行な走査線40xを用いて、閉曲線の輪郭形状34を外側から中心方向に向けて一方向Y1にスキャンして、当該走査線40xの両側に位置する一対の輝度の変化点42a,42bのX軸方向の中心点42cを順次算出して中心点の集合を求める。
図12に示すX方向スキャンでは、Y軸に平行な走査線40yを用いて、閉曲線の輪郭形状34を外側から中心方向に向けて一方向X1にスキャンして、当該走査線40yの両側に位置する一対の輝度の変化点44a,44bのY軸方向の中心点44cを順次算出して中心点の集合を求める。
閉曲線の輪郭形状34に対する各走査線の位置と、各走査線の位置で求められたX軸方向の中心点(中点)42cとの関係(中点の軌跡)をグラフ化した図を図13に示す。図13には、各走査線の位置で求められたY軸方向の中心点(中点)44cの軌跡も同時に示してある。
次に図7に示すステップS7では、X軸方向の中心点(中点)42cの集合(中点の軌跡)から、X軸方向重心位置Gxを求めると共に、Y軸方向の中心点(中点)44cの集合(中点の軌跡)から、Y軸方向重心位置Gyを求める。具体的には、たとえばX軸方向の中点42cの全ての平均値をX軸方向重心位置Gxとして算出しても良い。
あるいは、図13に示すように、所定の許容値βの範囲内でもっとも多く算出されたX軸方向の中点42cの平均値を、X軸方向重心位置Gxとして算出し、許容値βから外れている中点データは取り除いて判断しても良い。あるいは、X軸方向の中点42cの集合を用いて、最頻値算出あるいは中央値算出などのその他の統計処理に基づき、X軸方向重心位置Gxを求めても良い。Y軸方向重心位置Gyに関しても、X軸方向重心位置Gxと同様にして求めることができる。
このようにしてX軸方向重心位置GxとY軸方向重心位置Gyとが求められたら、次に、たとえば図14に示すように、X軸方向重心位置GxとY軸方向重心位置Gyとの交点である重心座標G0を求める。また、このようにして求められた重心座標G0から、図11および図12に示す閉曲線の輪郭形状34の各点までの距離を平均化することで、図14に示すマーク半径R0と推定マーク輪郭22xを求めることができる。重心座標G0と推定マーク輪郭22xは、図15に示すように、カメラにより撮像された実際の映像に重ねて表示することができ、作業者は、その画像を見て重心座標G0と推定マーク輪郭22xの測定結果の正しさを目で見て確認することもできる。
また、画像処理装置16により、マーク半径R0を、想定されているマーク22の設計半径と、自動的に対比させることで、マークの異常、あるいはマーク位置認識装置の異常を検出することも可能である。すなわち、算出されたマーク半径R0が、想定されているマーク22の設計半径に対して、所定の許容値以上に相違している場合には、マークの異常、あるいはマーク位置認識装置などの異常が生じたと考えられるからである。
あるいは、上述したようにして求められたマーク22の重心座標G0から、閉曲線の輪郭形状34の各点までの距離のバラツキを求め、当該バラツキが所定値以上であるか否かを判断することで、マーク22の異常を検出しても良い。すなわち、マーク22の重心座標G0から、閉曲線の輪郭形状34の各点までの距離のバラツキが大きい場合には、円形のマーク22に大きな欠陥があると考えられ、そのような場合には、マーク22の異常を知らせる警告信号を発しても良い。
第2実施形態
本発明の第2実施形態では、上述した第1実施形態に示す方法で求められた図16に示す輪郭形状34aの一部に欠け50,52が存在する場合でも、比較的に正確にマークの重心座標G0を求めることができることを示す。すなわち、この輪郭形状34aに対して、前述した第1実施形態と同様なスキャンを行い、Y方向スキャンによる輝度の変化点42a,42bと、それらのX軸方向の中心点42cとを求めた結果を図17に示す。また、同様にして、X方向スキャンによる輝度の変化点44a,44bと、それらのY軸方向の中点位置44cを求めた結果を図18に示す。
図17および図18に示すように、輪郭形状34aの一部に生じている欠け50,52の影響で、それらに対応する位置50x,52x,52yで、中点42cまたは44cの軌跡が大きくずれる。そこで、そのような位置50x,52x,52yに存在するデータは、図13に示す手法と同様にして、許容範囲外として排除して、その他のデータに基づき平均化することで、X軸方向重心位置GxおよびY軸方向重心位置Gyを求めることができる。
したがって、この実施形態の手法では、輪郭形状34aの一部に欠け50,52が存在する場合でも、比較的に正確に、本来形状のマークの重心座標G0を求めることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、相互に垂直なX軸方向およびY軸方向にスキャンしているが、これらのスキャンに加えて、X軸方向およびY軸方向に対してさらに45度の角度(あるいはその他の角度)で追加スキャンしても良い。その場合には、X軸方向およびY軸方向のスキャンでは、スキャンされなかった輪郭形状をスキャンすることが可能になり、さらに正確に重心位置を特定することが可能になる。
また、本発明では、図5に示すメッシュ26の方向に沿って上述したようなスキャンを行っても良い。メッシュの方向と一致させてスキャンを行うことで、走査線の両側にマーク構成要素の輪郭が位置するようにスキャンすることが可能になり、中心点の集合から算出されるマークの重心位置の精度がさらに向上する。
さらに本発明では、スキャン方向の角度が必ずしも90度である必要はなく、90度以外の角度で2回のスキャンを行っても良い。
また、上述した実施形態では、図1に示すように、照明光源12をスクリーン印刷用製版4に対してカメラ14の反対側に位置させ、マークを透過する照明光を用いてカメラ14にてマークを撮像したが、本発明では、反射光を用いてマークを撮像するようにしても良い。
さらにまた、本発明では、円形のマーク22に限定されず、マークを対称に分割する直線に沿った方向にスキャン方向を設定することを前提として、楕円や四角形、正多角形などのマーク形状に対しても本発明を適用可能である。
2… マーク位置認識装置
4… スクリーン印刷用製版4
6… 印刷用スクリーン
12… 照明光源
14… カメラ
16… 画像処理装置
20… 印刷パターン
22… 位置決め用マーク
24… マスク用シート
26… メッシュ
30… 外接図形
32… 輪郭領域
34… 輪郭図形
42c,44c… 中心点

Claims (14)

  1. 対象物に形成されたマーク付近の画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像されたマーク付近の画像から、所定面積以上のマーク構成要素を特定する要素特定手段と、
    前記要素特定手段で求められた近接するマーク構成要素の集合体に外接する図形から仮重心を求める仮重心算出手段と、
    前記仮重心算出手段で求められた仮重心を中心として、前記マーク構成要素の集合体の外周部を含む輪郭領域を抽出する輪郭領域抽出手段と、
    前記輪郭領域抽出手段で求められた輪郭領域の内部に位置する前記マーク構成要素の輪郭と前記輪郭領域の内側境界とで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける輪郭形状特定手段と、
    前記輪郭形状特定手段で求められた閉曲線の輪郭形状を外側から前記仮重心の中心方向に向けて一方向に走査線でスキャンして、当該走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点の集合を求める中心点集合算出手段と、
    前記中心点集合算出手段で求められた前記中心点の集合からマークの重心を算出するマーク重心算出手段とを有するマーク位置認識装置。
  2. 前記中心点集合算出手段では、前記走査線でスキャンする方向を変えて少なくとも二回のスキャンを行う請求項1に記載のマーク位置認識装置。
  3. 前記対象物に形成されたマークがメッシュにより分割されており、
    前記走査線でスキャンする方向が、前記メッシュの方向に一致する請求項1または2に記載のマーク位置認識装置。
  4. 前記マーク重心算出手段にて求められたマークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離を平均化することでマーク半径を求め、当該マーク半径を、想定されているマークの設計半径と対比することで、マークの異常を検出するマーク異常検出手段をさらに有する請求項1〜3のいずれかに記載のマーク位置認識装置。
  5. 前記マーク重心算出手段にて求められたマークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離のバラツキを求め、当該バラツキが所定値以上であるか否かを判断することで、マークの異常を検出するマーク異常検出手段をさらに有する請求項1〜3のいずれかに記載のマーク位置認識装置。
  6. 前記中心点集合算出手段で求められた前記中心点の集合から、所定範囲からずれている中心点を取り除く異常値除去手段をさらに有する請求項1〜5のいずれかに記載のマーク位置認識装置。
  7. 前記対象物に形成されたマークが、スクリーン印刷用スクリーンに形成されたマークである請求項1〜6のいずれかに記載のマーク位置認識装置。
  8. 対象物に形成されたマークが分割されており、あるいは崩れており、あるいは欠陥があり、当該マーク付近の画像を撮像する工程と、
    撮像された前記マーク付近の画像から、近接して配置される所定面積以上のマーク構成要素を特定する工程と、
    求められたマーク構成要素の集合体に外接する図形から仮重心を求める工程と、
    求められた前記仮重心を中心として、前記マーク構成要素の集合体の外周部を含む輪郭領域を抽出する工程と、
    求められた前記輪郭領域の内部に位置する前記マーク構成要素の輪郭と前記輪郭領域の内側境界とで構成される閉曲線を形成し、当該閉曲線の内外で輝度の差異が生じる色を塗り分ける工程と、
    前記閉曲線の輪郭形状を外側から前記仮重心の中心方向に向けて一方向に走査線でスキャンして、当該走査線の両側に位置する一対の輝度の変化点の中心点を順次算出して中心点の集合を求める工程と、
    求められた前記中心点の集合からマークの重心を算出する工程とを有するマーク位置認識方法。
  9. 前記走査線でスキャンする方向を変えて少なくとも二回のスキャンを行う請求項8に記載のマーク位置認識方法。
  10. 前記対象物に形成されたマークがメッシュにより分割されており、
    前記走査線でスキャンする方向が、前記メッシュの方向に一致する請求項8または9に記載のマーク位置認識方法。
  11. 求められた前記マークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離を平均化することでマーク半径を求め、当該マーク半径を、想定されているマークの設計半径と対比することで、マークの異常を検出する請求項8〜10のいずれかに記載のマーク位置認識方法。
  12. 求められた前記マークの重心から、前記閉曲線の輪郭形状の各点までの距離のバラツキを求め、当該バラツキが所定値以上であるか否かを判断することで、マークの異常を検出する請求項8〜10のいずれかに記載のマーク位置認識方法。
  13. 求められた前記中心点の集合から、所定範囲からずれている中心点を取り除く工程をさらに有する請求項8〜12のいずれかに記載のマーク位置認識方法。
  14. 前記対象物に形成されたマークが、スクリーン印刷用スクリーンに形成されたマークである請求項8〜13のいずれかに記載のマーク位置認識方法。
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