JP2009281635A - 冷却装置 - Google Patents

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昌文 八木
Hiromasa Shimizu
寛正 清水
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Abstract

【課題】混合冷媒を用いた冷却装置において、冷却器52の温度を目標温度となるように制御する。
【解決手段】冷却装置10は、圧縮機20、凝縮器21,22、複数段の気液分離器24,30,36,42、複数段のカスケード熱交換器25,31,37,43、膨張器49、冷却器52、冷却器52の冷媒管の入口から途中位置までの範囲において、冷媒管に対して熱的に接触して配設される加熱手段54、及び、冷却器52の温度が所定の温度となるように、加熱手段54から冷却器52に供給される熱量を制御する制御手段53を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、沸点が互いに異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を用いた冷却装置に関する。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、混合冷媒を用いた冷却装置が知られており、この冷却装置は、圧縮機と、凝縮器と、気液分離器と、熱交換器と、膨張器と、冷却器とを備えた冷媒回路内を、混合冷媒が流通するように構成されている。この冷却装置では、凝縮器で主として高沸点の冷媒を凝縮した後、気液分離器で液冷媒とガス冷媒とに分離し、前記熱交換器において、ガス冷媒と前記分離された後に減圧された液冷媒とを熱交換させて冷却する。そうして熱交換器から流出した液冷媒を膨張器で減圧させた後に、前記冷却器において冷媒を蒸発させることによって所定の低温を得、それによって冷却対象を冷却するようにしている。
前記の冷却装置ではさらに、前記気液分離器の液冷媒側と前記熱交換器との間に開閉弁を介設しており、この開閉弁の開閉を切り替えることによって、冷却器の温度の切り替えを実現するようにしている。つまり、開閉弁を開状態にしたときには、前述したように前記熱交換器においてガス冷媒と液冷媒とが熱交換して冷媒が冷却されることで前記冷却器の温度が相対的に低くなる一方で、この開閉弁を閉状態にしたときには、前記熱交換器における熱交換が行われなくなることで前記冷却器の温度が相対的に高くなる。
特開平7−103588号公報
前述したように、前記の冷却装置は、冷却器の温度を変更することができるものの、それは二段階に変更されるのみである。このため、混合冷媒を用いた冷却装置において、その冷却器の温度をさらに細かく制御したいという要求がある。例えば単一冷媒を用いた冷却装置では、冷却器に供給する冷媒流量に応じてその冷却器の温度が変化することから、混合冷媒を用いた前記の冷却装置においても、圧縮機を例えばインバータ制御することによってその吐出流量を制御し、それによって、冷却器に供給される冷媒流量を制御することが考えられる。
しかしながら、混合冷媒を用いた冷却装置において圧縮機の吐出流量を制御した場合には、冷却器に流入する冷媒の組成が変化してしまう。そのため、冷却器に供給される冷媒流量が変更されたとしても、冷媒組成が変化することによって冷却器の温度が目標温度になるとは限らない。つまり、混合冷媒を用いた冷却装置において単に圧縮機の吐出流量を制御しただけでは、冷却器を目標温度にすることはできないという不都合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、混合冷媒を用いた冷却装置において、冷却器の温度を、目標温度となるように制御することにある。
本発明の一側面によると、冷却装置は、沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機で圧縮された混合冷媒のうち、相対的に高沸点の冷媒を冷却して液化する凝縮器、前記凝縮器で液化された混合冷媒を、相対的に高沸点の冷媒から低沸点の冷媒へと順次、液冷媒とガス冷媒とに分離する複数段の気液分離器、前記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器、前記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した、相対的に低沸点の冷媒を減圧する膨張器、その入口側が前記膨張器側に接続されると共に、その出口側が前記圧縮機側に接続される冷媒管を有しかつ、前記膨張器で減圧された冷媒が前記冷媒管内を前記入口から出口に向かって流れることによって所定の冷却対象を冷却する冷却器、前記冷媒管の入口から、その入口と出口との間の途中位置までの間における所定の範囲に亘って当該冷媒管に対し熱的に接触して配設されると共に、前記冷却器に対して熱を供給する加熱手段、及び、前記冷却器の温度が目標温度となるように前記加熱手段から前記冷却器に供給される熱量を制御する制御手段、を備えている。
この構成によると、複数段のカスケード熱交換においては、相対的に高沸点の冷媒から低沸点の冷媒の順に凝縮し、冷却器は、その最終段のカスケード熱交換器から流出した冷媒を蒸発させる。このことによって、冷却器の温度が所定の低温になり、それによって、所定の冷却対象が冷却される。
前記冷却器を構成する冷媒管には、その入口から、入口と出口との間の途中位置までの間における所定の範囲に亘って加熱手段が熱的に接触するように配設されており、必要に応じて、この加熱手段から冷却器に対し熱が供給される。このことによって、冷却器の温度が調整されるようになる。
より詳細には、加熱手段から冷却器に熱を供給することで冷却器の熱負荷が上がることと等価になり、冷却器内部の圧力が上昇する。その結果、圧縮機から吐出される冷媒の質量流量が増大し、それに伴い冷却器を流れる冷媒の流量が増大するが、その流量増大は相対的に高沸点の冷媒の流量が増大することに起因する。そうして、相対的に高沸点の冷媒の流量が増大することにより、冷却器の温度が高まる。
一方、加熱手段から冷却器への熱の供給を停止することによって冷却器の熱負荷が下がることになるため、前記とは逆に、冷却器の温度は低下する。
従って、加熱手段から冷却器に供給される熱量を制御することによって、冷却器の温度を目標温度に略一定に保つことが実現する。
ここで、混合冷媒を用いた冷却装置の冷却器では、その入口側では相対的に沸点の低い冷媒が蒸発する一方、その出口側では相対的に沸点の高い冷媒が蒸発する。このため、前記冷却器(冷媒管)は、その入口から出口に向かって温度勾配を有することになる。前記加熱手段は、相対的に低温である、前記冷媒管における入口側に配設されており、これによって、加熱手段の熱を冷却器に対して効率的に供給することができるという利点がある。
前記冷却装置は、前記冷媒管の前記途中位置の付近における前記冷媒の温度に関係するパラメータを検出する検出手段をさらに備え、前記制御手段は、検出された前記パラメータに基づく前記冷媒の温度に応じて、前記加熱手段から前記冷却器に供給する熱量を制御する、としてもよい。
加熱手段による加熱直後の冷媒の温度に基づき、冷却器に供給する熱量を制御することによって、冷却器における冷媒の温度状態を正確に把握して、当該冷却器の温度を目標温度に精度良く制御することが実現する。
前記冷却装置は、前記膨張器と前記冷却器との間に介設されて、前記冷却器への冷媒の供給及び停止を切り替える開閉弁をさらに備え、前記制御手段はさらに、検出された前記パラメータに基づく前記冷媒の温度に応じて、前記開閉弁の開閉制御を行う、としてもよい。
加熱手段から冷却器に供給される熱量に加えて、冷却器への冷媒の供給・停止を制御することによって、冷却器の、目標温度に対する温度変動幅を狭くすることが可能になる。
また、前記の開閉弁は、膨張器と冷却器との間に介設されているため、その開閉弁を閉じても冷却装置の運転状態はそのままに維持することが可能である。つまり、開閉弁を閉じても、冷却器よりも上流側における冷媒の温度状態は所定の状態に保たれる。このため、冷却装置を安定に運転しながら、前記開閉弁の開閉制御によって冷却器の温度だけを制御することが実現する。
前記制御手段は、前記冷却器の温度を、−80℃〜−140℃の温度範囲における所定の温度で略一定に保つ、としてもよい。
つまり、本構成の冷却装置は、混合冷媒を用いつつも冷却器の温度を目標温度に精度良く制御することが実現する。
以上説明したように、本発明によると、冷却器の冷媒管における入口側の部分に加熱手段を設けることによって、混合冷媒を用いた冷却装置において、冷却器の温度を、目標温度となるように制御することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は冷却装置10の全体構成を示している。この冷却装置10は、冷媒として沸点温度が互いに異なる5種類又は6種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いている。同図において、符号1は前記混合冷媒が封入された閉サイクルの冷媒回路で、この冷媒回路1は以下に説明する各種の機器を冷媒配管で接続してなる。符号20はガス冷媒を圧縮する圧縮機で、この圧縮機20の吐出部には第1の油分離器15が接続されている。この第1の油分離器15は、圧縮機20から吐出されたガス冷媒中に混入されている圧縮機用潤滑油をガス冷媒から分離するものであり、この分離された潤滑油は、図示省略の油戻し管を経て圧縮機20の吸込側に戻される。前記第1の油分離器15の冷媒吐出部には、圧縮機20からの吐出ガス冷媒を冷却水通路の冷却水との熱交換により冷却して凝縮する水冷コンデンサ21が接続されている。水冷コンデンサ21の吐出部には、冷媒中の水分及びコンタミネーションを除去するドライヤ17を介して補助コンデンサ22の1次側が接続されており、この補助コンデンサ22において、水冷コンデンサ21からのガス冷媒を圧縮機20に吸入される低温度の2次側の還流冷媒と熱交換して冷却し凝縮する。この実施形態では、水冷コンデンサ21と補助コンデンサ22とで凝縮器を構成しており、これら両コンデンサ21,22により、混合冷媒のうち、沸点温度が最高温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようになっている。尚、ここでは、水冷コンデンサ21を用いた水冷システムを示したが、これに代え、空冷コンデンサを用いたシステムに構成してもよい。
前記補助コンデンサ22における1次側の吐出部には第1気液分離器24が接続され、この第1気液分離器24で、前記補助コンデンサ22からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第1気液分離器24のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第1熱交換器25の1次側が、また液冷媒吐出部には、第1キャピラリチューブ(減圧器)26を介して同じ第1熱交換器25の2次側がそれぞれ接続されており、第1気液分離器24で分離された液冷媒を第1キャピラリチューブ26で減圧させた後に第1熱交換器25の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようになっている。
さらに、前記第1熱交換器25における1次側の吐出部には第2気液分離器30が接続されており、この第2気液分離器30において、第1熱交換器25からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第2気液分離器30のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第2熱交換器31の1次側が、また液冷媒吐出部には、第2キャピラリチューブ(減圧器)32を介して同じ第2熱交換器31の2次側がそれぞれ接続されており、第2気液分離器30で分離された液冷媒を第2キャピラリチューブ32で減圧させた後に第2熱交換器31の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が3番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようにしている。
さらに、前記接続構造と同様にして、前記第2熱交換器31における1次側の吐出部には、第3気液分離器36、第3熱交換器37及び第3キャピラリチューブ(減圧器)38が、また当該第3熱交換器37における1次側の吐出部には、第4気液分離器42、第4熱交換器43及び第4キャピラリチューブ(減圧器)44がそれぞれ接続されており(これらの接続構造は前記第1気液分離器24、第1熱交換器25及び第1キャピラリチューブ26の接続構造と同じであるので、その詳細な説明は省略する)、第3気液分離器36で分離された液冷媒を第3キャピラリチューブ38で減圧させた後に第3熱交換器37の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が4番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するとともに、第4気液分離器42で分離された液冷媒を第4キャピラリチューブ44で減圧させた後に第4熱交換器43の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を熱交換により冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が5番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようにしている。
そして、前記第4熱交換器43における1次側の吐出部には、熱交換器からなる過冷却器(サブクーラ)47の1次側が接続され、この過冷却器47の1次側の吐出部に接続されている冷媒回路は、その途中で冷媒供給回路2aと冷媒戻し回路2bとに分岐されている。
前記冷媒戻し回路2bの途中には第5キャピラリチューブ48が介設されていると共に、その下流端は同じ過冷却器47の2次側に接続されている。この過冷却器47の2次側は冷媒回路を介して前記第4熱交換器43の2次側に接続されており、第4熱交換器43から吐出された冷媒を、過冷却器47の1次側に通過させた後、その一部を冷媒戻し回路2bの第5キャピラリチューブ48で減圧させ、その液冷媒を過冷却器47の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発熱により1次側のガス冷媒を冷却するようにしている。
一方、前記冷媒供給回路2aには、膨張器(キャピラリチューブ)49が直列に接続されていると共に、その膨張器49よりも下流側は、所定の冷却対象を冷却し得るように配設された冷却器52が直列に接続されている。この冷却器52の下流端は、前記第4熱交換器43の2次側と過冷却器47の2次側との間の冷媒回路に接続されている。これにより、過冷却器47の1次側から吐出された冷媒の残部を膨張器49で減圧させた後で冷却器52に供給して、そこで蒸発させ、その蒸発熱により冷却対象を冷却する。
前記過冷却器47の2次側及び冷却器52と、第4熱交換器43、第3熱交換器37、第2熱交換器31、第1熱交換器25及び補助コンデンサ22の各2次側とは記載順に直列に冷媒配管により接続され、補助コンデンサ22の2次側は圧縮機20の吸込側に接続されており、混合冷媒において蒸発によってガス化した各冷媒を圧縮機20に吸入させるようにしている。
尚、前記コンデンサ21,22、熱交換器25,31,37,43及び過冷却器47は、二重管構造のもの、プレート構造のもの、シェルアンドチューブ構造のもののいずれを用いてもよい。また、キャピラリチューブ26,32,38,44,48,49の代わりに他の減圧手段、例えば膨張弁等を用いることもできる。
図1において、符号60は圧縮機20から吐出された高温のガス冷媒(ホットガス)をそのまま冷却器52に供給するデフロスト回路である。デフロスト回路60の上流端は、第1の油分離器15及び水冷コンデンサ21の間の冷媒回路に接続されている一方、その下流端は冷媒供給回路2aに接続されている。
尚、符号71はデフロスト回路60上に介設された電磁開閉弁(流量調整弁)であり、前記デフロスト回路60の上流端と電磁開閉弁71との間には、圧縮機用潤滑油をガス冷媒から分離する第2の油分離器16が配設されている。この第2の油分離器16で分離された潤滑油は、前記第1の油分離器15と同様に、図示省略の油戻し管を経て圧縮機20の吸込側に戻される。
また、符号65はバッファタンクで、冷却装置10の運転開始時やその稼働中に、凝縮が不十分な高圧のガス冷媒を一時的に逃がすことによって圧縮機20の吐出圧の異常上昇を防ぐためのものである。バッファタンク65の吸入側は、前記第1気液分離器24のガス冷媒吐出側と第1熱交換器25の1次側との間の冷媒配管に、電磁開閉弁63を介して接続されている一方、その吐出側は、圧縮機20の吸込側に、キャピラリチューブ64を介して接続されている。尚、電磁開閉弁63は、圧縮機20の吐出側の圧力に応じて開閉制御される。
そして、本実施形態に係る冷却装置10の特徴の1つとして、冷却器52には、加熱手段としてのヒータ54が取り付けられている。ここで冷却器52は、冷媒が流通する冷媒管としての銅管からなる。図例では模式的に示しているが、冷媒管は蛇行して配設されることで、その全長が比較的長くなるように設定されている。
また、前記ヒータ54は、本実施形態ではリボンヒータからなり、具体的な構成の図示は省略するが、このヒータ54は、冷媒管における入口から、その入口と出口との間の途中位置までの範囲(以下、この範囲を加熱範囲と呼ぶ場合がある)で、冷媒管の外周囲に巻き付けられている。これによって、冷却器52の冷媒管とヒータ54とは熱的に互いに接触している。尚、ヒータ54からの熱が冷却器52に供給される構成であればどのような構成を採用してもよく、前記の構成に限定されるものではない。
前記冷却器52の冷媒管においてリボンヒータ54が巻き付けられた加熱範囲の下流端の近傍には、その冷媒管に対して、検出手段としての温度センサ55が取り付けられている。温度センサ55は、冷媒管の温度を検出することによって、前記加熱範囲を通過直後の冷媒の温度を検出するためのセンサである。ここで、検出手段は、前記加熱範囲直後の冷媒の温度に関係するパラメータを検出するものであればよく、その構成に制限はない。例えば、冷媒管内の冷媒の温度を直接検出するようにしてもよい。
前記ヒータ54及び温度センサ55はそれぞれ、制御手段としての制御器53に接続されている。制御器53にはまた、図示省略の入力手段が接続されており、制御器53が入力手段からの目標温度信号と、前記温度センサ55の検出値とを受けて、ヒータ54の作動・停止を制御することにより、そのヒータ54から冷却器52に供給される熱量が調整される。このようにして制御器53は、後述するように、冷却器52の温度制御を実行する。
次に、前記構成の冷却装置10の動作について説明する。この冷却装置10の運転時は、電磁開閉弁71の閉弁によりデフロスト回路60が閉じられる。
圧縮機20から吐出された混合冷媒は水冷コンデンサ21により冷却された後に補助コンデンサ22で圧縮機20へ戻る2次側の冷媒により冷却され、混合冷媒のうち、沸点温度が最高温度のガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。この冷媒は第1気液分離器24においてガス冷媒と液冷媒とに分離され、液冷媒は第1キャピラリチューブ26で減圧された後に第1熱交換器25の2次側で蒸発し、この蒸発熱により第1気液分離器24からのガス冷媒が冷却され、混合冷媒のうち、沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。以後、同様にして、第2乃至第4熱交換器31,37,43でそれぞれ混合冷媒のうちの沸点温度が高い温度から順にガス冷媒が凝縮されて液化し、この第4熱交換器43では、沸点温度が最も低いガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。
前記第4熱交換器43の1次側から吐出された冷媒は気液混合状態となり、この気液混合の冷媒は、過冷却器47の1次側を通過した後に冷媒供給回路2aと冷媒戻し回路2bとに分離される。そして、冷媒戻し回路2bに流れた冷媒は第5キャピラリチューブ48で減圧された後に過冷却器47の2次側に供給されて蒸発し、この蒸発熱により前記第4熱交換器43から過冷却器47の1次側に供給された気液混合状態の冷媒がさらに冷却される。
また、過冷却器47の1次側から吐出された後に冷媒供給回路2aに流れる気液混合状態の冷媒の残部は膨張器49によって減圧され、その減圧後に冷却器52において蒸発する。そうして、冷却器52の温度が所定の低温レベルに維持される。
ここで、この冷却装置10では、前述したように、制御器53によって、冷却器52の温度が目標温度となるように制御されている。
具体的に制御器53は、入力手段において入力された目標温度と、温度センサ55の検出値(加熱範囲直後の冷媒温度)との偏差に基づいて、ヒータ54の作動・停止を制御する。ヒータ54を作動させることによってヒータ54から冷却器52に熱を供給したときには、冷却器52の熱負荷が上がることと等価になるため、冷却器52内部の圧力は上昇する。こうして冷却装置10における低圧側の圧力が上昇することにより、圧縮機20から吐出される冷媒の質量流量は増大する。その結果、冷却器52を流れる冷媒のうち、相対的に高沸点の冷媒の流量が増大し、冷却器52の温度は上昇する。
一方、ヒータ54の作動を停止したときには冷却器52の熱負荷が下がるため、前記とは逆に、冷却器52の温度は低下することになる。
従って、制御器53が目標温度と温度センサ55の検出値との偏差に基づいてヒータ54の作動・停止を制御することにより、冷却器52の温度は、目標温度で一定に維持される。このように、この冷却装置10は混合冷媒を用いているにも拘わらず、冷却器52の温度を、目標温度に精度良く制御することが実現する。具体的に、冷却装置10は、−80℃〜−140℃の温度範囲において、冷却器52の温度を、所定の温度に、ほぼ一定に保つことができる。従って、この冷却装置10は、所定の温度に維持することが要求される、例えばフリーザー等に広く適用することが可能である。
ここで、冷却器52はその全長が比較的長く、それによって、混合冷媒が流れるこの冷却器52は、入口から出口に向かって温度が上昇する温度勾配を有することになる。これに対し前記ヒータ54は、前記冷却器52における相対的に低温の入口側に取り付けられている。このことによって、ヒータ54から冷却器52(及びその内部を流れる冷媒)に対して、熱を効率的に供給することができるという利点がある。
(実施形態2)
図2は、実施形態2に係る冷却装置10の全体構成を示す。図1に示す冷却装置10と同じ構成については、同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
図2に示す冷却装置10においては、膨張器49と冷却器52との間に電磁開閉弁56が介設されている。この電磁開閉弁56は、制御器53に接続されており、この制御器53によって開閉制御が行われる。
具体的にこの冷却装置10において制御器53は、温度センサ55の検出値に基づいて、前述したヒータ54の作動・停止制御と、電磁開閉弁56の開閉制御とを実行する。例えば、冷却器52における冷却対象からの熱負荷が小さい、又は、ほとんど無いときには、電磁開閉弁56を閉じて前記冷却器52への冷媒の供給を一時的に停止する。この場合、ヒータ54の加熱も停止する。こうして、ヒータ54の作動・停止に加えて、冷却器52への冷媒の供給・停止を制御することによって、当該冷却器52の温度が目標温度に対して変動する幅を狭くすることができる。
また、開閉弁56を冷却器52の入口直前に配置することによって、冷却器52への冷媒の供給を停止しても、冷却装置10の運転状態をそのままの状態に維持することができる。従って、開閉弁56の開閉制御は、冷却器52の温度制御以外に影響を及ぼすことがなく、冷却装置10を、継続して安定運転することができる。
以上、本発明に係る冷却装置について具体的に説明したが、本発明が適用可能な冷却装置は、前記構成に限るものではない。
例えば、本実施形態では、第1乃至第4熱交換器25,31,37,43において冷却器52に向かう冷媒を1次側に、また冷却器52から圧縮機20に還流する冷媒を2次側に導入する構成としたが、これとは逆に冷却器52に向かう冷媒を2次側に、また冷却器52から圧縮機20に還流する冷媒を1次側に導入する構成としてもよいのは勿論である。また、これらを個別に組み合わせた構成としてもよい。
また、本実施形態では気液分離を4段階行うシステムを示したが、これに代え、気液分離を3段階以下又は5段階以上行うシステムにも本発明の適用が可能である。
また、前記の各実施形態では、ヒータ54を、冷媒管における入口から、その入口と出口との間の途中位置までの範囲に亘って配設しているが、ヒータ54は、冷媒管における相対的に入口側に配設すればよい。従ってヒータ54は、冷媒管における入口から前記途中位置までの間における適宜の範囲に亘って配設してもよい。
以上説明したように、本発明は、混合冷媒を用いた冷却装置において温度制御が可能になるため、所望の低温を得るための冷却装置として有用である。
本発明の実施形態1に係る冷却装置の全体構成を示す冷媒系統図である。 本発明の実施形態2に係る冷却装置の全体構成を示す冷媒系統図である。
符号の説明
1 冷媒回路
10 冷却装置
20 圧縮機
21 水冷コンデンサ(凝縮器)
22 補助コンデンサ(凝縮器)
24 第1気液分離器
25 第1熱交換器
26 キャピラリチューブ(減圧器)
30 第2気液分離器
31 第2熱交換器
32 キャピラリチューブ(減圧器)
36 第3気液分離器
37 第3熱交換器
38 キャピラリチューブ(減圧器)
42 第4気液分離器
43 第4熱交換器
44 キャピラリチューブ(減圧器)
49 膨張器
52 冷却器
53 制御器(制御手段)
54 ヒータ(加熱手段)
55 温度センサ(検出手段)
56 開閉弁

Claims (4)

  1. 沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機、
    前記圧縮機で圧縮された混合冷媒のうち、相対的に高沸点の冷媒を冷却して液化する凝縮器、
    前記凝縮器で液化された混合冷媒を、相対的に高沸点の冷媒から低沸点の冷媒へと順次、液冷媒とガス冷媒とに分離する複数段の気液分離器、
    前記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器、
    前記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した、相対的に低沸点の冷媒を減圧する膨張器、
    その入口側が前記膨張器側に接続されると共に、その出口側が前記圧縮機側に接続される冷媒管を有しかつ、前記膨張器で減圧された冷媒が前記冷媒管内で蒸発することによって所定の冷却対象を冷却する冷却器、
    前記冷媒管の入口から、その入口と出口との間の途中位置までの間における所定の範囲に亘って当該冷媒管に対し熱的に接触して配設されると共に、前記冷却器に対して熱を供給する加熱手段、及び、
    前記冷却器の温度が目標温度となるように前記加熱手段から前記冷却器に供給される熱量を制御する制御手段、
    を備えている冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記冷媒管の前記途中位置の付近における前記冷媒の温度に関係するパラメータを検出する検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、検出された前記パラメータに基づく前記冷媒の温度に応じて、前記加熱手段から前記冷却器に供給する熱量を制御する冷却装置。
  3. 請求項2に記載の冷却装置において、
    前記膨張器と前記冷却器との間に介設されて、前記冷却器への冷媒の供給及び停止を切り替える開閉弁をさらに備え、
    前記制御手段はさらに、検出された前記パラメータに基づく前記冷媒の温度に応じて、前記開閉弁の開閉制御を行う冷却装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却装置において、
    前記制御手段は、前記冷却器の温度を、−80℃〜−140℃の温度範囲における所定の温度で略一定に保つ冷却装置。
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