JP2009281240A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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Abstract

【課題】アイドル運転状態においてスロットル開度学習補正手段とアイドル回転制御の相互干渉を防止することでアイドル安定性を向上し、各学習補正による学習値の算出精度を向上することができる学習値調整手段を備えるエンジンの制御装置を提供する。
【解決手段】アイドル運転状態において所定の条件下においてスロットル開度学習補正の実行を許可するスロットル開度学習補正実行許可手段と、上記スロットル開度学習補正実行許可手段によりスロットル開度学習補正が許可されている状態において、上記スロットル開度学習値と上記アイドル回転学習値とに基づいてアイドル回転学習値の調整を行うアイドル時学習値調整手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明はエンジンの制御装置に関し、特に、アイドル時におけるスロットル開度の制御およびアイドル回転の制御を行うエンジンの制御装置に関する。
近年、ドライバや車輌側からの駆動力の要求値として車輌の制御に直接作用する物理量であるエンジン出力軸トルクを用い、これをエンジン出力の目標値としてエンジン制御の制御量である吸気量や燃料量、点火時期を決定することで良好な走行性能を得る技術が提案されている。
また、そのエンジン制御の制御量の中でも、エンジン出力軸トルクに最も影響の大きい制御量は、吸気量であることは一般に知られており、この吸気量を高精度に制御するための技術も提案されている。
エンジンのスロットルに連設したアクチュエータを駆動してスロットル開度を制御するエンジンの制御装置において、エンジンの目標トルクに対応した目標吸気量をスロットル前後の圧力と空気通過面積と流量係数とを基本とするオリフィスの流量式に適用し、スロットルの開口面積と流量係数の積であるスロットルの目標有効開口面積を求め、予め適合された有効開口面積とスロットル開度の関係を用いて目標スロットル開度を算出することで、大気圧や吸気温のような環境条件が変化した場合や排気ガスを吸気管に導入する場合においても、正確に目標吸気量を得るためのスロットル開度を算出する手段を提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような構成においては、スロットルボディ及び各種センサ等のばらつきや各種推定誤差により、目標吸気量に対する実際の吸気量にばらつきが発生するといった問題点があった。
そこで、目標吸気量を得るためのスロットル開度を算出する際、スロットルボディ及び各種センサ等のばらつきや各種推定誤差に対して、良好に目標吸気量が達成できるように目標スロットル開度を学習補正するスロットル開度学習手段が提案されている。
また、アイドル運転状態にてスロットル開度とエンジン回転から推定される吸気量が実際に検出された吸気量と等しくなるようにスロットル開度補正量を算出し、該補正量によって目標吸気量が得られるように目標スロットル開度を学習補正する空気量学習補正手段と、アイドル運転状態にてエンジン回転が目標エンジン回転となるようにスロットル開度を調整しつつエンジン出力が得られるように目標スロットル開度を学習補正するフリクション学習手段とを備え、空気量学習手段による学習が収束してからフリクション学習手段による学習を行うものである(例えば、特許文献2参照)。
このものは、先ずスロットルボディの汚れや詰まり等による経年的な開口面積の変化分に対して学習補正を行うことで、エンジン出力を高精度に目標エンジン出力に制御するものである。
特開2007−239650号公報 特許第3445500号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている方法においては、アイドル時においてスロットル開度学習手段と、エンジン回転を目標エンジン回転に収束させるためのアイドル回転制御およびアイドル回転学習制御を同時に動作させることにより、互いの補正量が重複して補正してしまう形で干渉してしまい、エンジン回転のハンチングやエンスト等が発生する懸念がある。
また、スロットル開度学習手段とアイドル回転制御による学習が同時に実行されるため、各学習補正が本来学習すべき補正量を区別することができず、学習精度を悪化させてしまうこと可能性がある。
また、特許文献2に記載の装置のように、アイドル時においてスロットル開度の変化を学習補正するための空気量学習補正手段による学習値が収束した後に、エンジン回転が目標エンジン回転となるようにエンジン出力の学習補正する方法においても、エンジン回転を目標エンジン回転に収束させるためのフィードバック制御は行われているため、空気量学習補正と干渉することでエンジン回転のハンチングやエンスト等が発生する懸念がある。
また、空気量学習が収束したか否かを学習更新回数により判定する構成となっているため、空気量学習が完了していない場合でも学習を終了してしまうという懸念がある。その上、エンジン回転が安定していない状態で空気量学習が行われた場合には、サージタンクやインマニ等により吸気量の検出遅れが発生し、ひいては空気量の誤学習を引き起こしてしまう可能性がある。
この発明は、アイドル運転状態においてスロットル開度学習補正手段とアイドル回転制御の相互干渉を防止することでアイドル安定性を向上し、各学習補正による学習値の算出精度を向上することができる学習値調整手段を備えるエンジンの制御装置を提供することを目的としている。
この発明に係るエンジンの制御装置は、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、アイドル運転状態において、エンジン回転速度がアイドル時の目標エンジン回転速度となるようにフィードバック制御するアイドル回転制御手段と、上記アイドル回転制御手段により算出されるフィードバック量に基づいてアイドル回転学習値を算出するアイドル回転学習制御手段と、上記内燃機関の目標出力を設定するエンジン出力算出手段と、上記目標出力とエンジン回転に基づいて目標吸気量を算出する吸気量算出手段と、上記目標吸気量から目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、上記運転状態検出手段により検出される実吸気量から学習用スロットル開度を算出する学習用スロットル開度算出手段と、上記目標スロットル開度と上記学習用スロットル開度の差分に基づいてスロットル開度学習値を算出し、上記目標スロットル開度をスロットル開度学習値により補正した学習補正後スロットル開度を算出するスロットル開度学習補正手段と、を備えるエンジンの制御装置において、アイドル運転状態において所定の条件下においてスロットル開度学習補正の実行を許可するスロットル開度学習補正実行許可手段と、上記スロットル開度学習補正実行許可手段によりスロットル開度学習補正が許可されている状態において、上記スロットル開度学習値と上記アイドル回転学習値とに基づいてアイドル回転学習値の調整を行うアイドル時学習値調整手段と、を備える。
この発明に係るエンジンの制御装置の効果は、スロットル開度学習補正とアイドル回転制御が同時に動作した場合においても、互いの補正量が干渉しないように調整されるため、エンジン回転のハンチングやエンストを抑制することができることである。
図1は、この発明の実施の形態に係る内燃機関の概略構成図である。
この発明の実施の形態に係る内燃機関(以下、エンジンと称す)19は、4気筒4サイクルエンジンである。4つの気筒18(18a〜18d)には、ピストン20が嵌挿され、ピストン20の上方に燃焼室21が形成されている。ピストン20は、コンロッド22を介してクランクシャフト23に連結されている。
各気筒18の燃焼室21の上方部には、点火プラグ10が設けられている。また、各気筒18の燃焼室21に対して吸気ポート5および排気ポート11が開口し、吸気ポート5と排気ポート11にそれぞれ吸気弁6と排気弁9とが装備されている。これら吸気弁6および排気弁9は、図示しないカムシャフト等からなる動弁機構により駆動される。そして、各気筒18が所定の位相差をもって燃焼サイクルを行うように、各気筒の吸気弁6と排気弁9との開閉タイミングが設定されている。吸気ポート5には燃料噴射弁7が設けられている。
吸気ポート5と排気ポート11とにはそれぞれ吸気通路24と排気通路25とが接続されている。吸気通路24は、サージタンク4の上流に吸気量を調節するスロットル2を有し、スロットルアクチュエータ1によりスロットル2の開度を調整する。スロットル2の開度はスロットルポジションセンサ34により検出される。スロットル2の上流には、スロットル2が開閉することにより吸気ポート5を介してエンジン19に吸入される空気量を検出するエアフロセンサ3が配設されている。さらに、吸気温を測定するための吸気温センサ33がエアフロセンサ3と一体もしくは別体で設けられている。なお、吸気温を測定する吸気温センサ33の代わりに、吸気温を推定する手段を用いてもよい。
サージタンク4には、サージタンク4内の圧力を測定するインマニ圧センサ35が設けられている。なお、インマニ圧を測定するインマニ圧センサ35を設ける代わりに、インマニ圧を推定する手段を用いてもよい。さらに、サージタンク4には、EGRバルブ36が接続されている。
また、排気通路25は、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ12が配設されており、排気中の有害ガス浄化装置として三元触媒13を有している。
クランクシャフト23にはクランクプレート14が取り付けられており、クランクプレート14の周囲には被検出歯15が複数設けられている。
また、クランクシャフト23の回転角度を検出するために、クランク角センサ16が配設されており、クランク角信号を出力するように取り付けられている。さらにカムシャフト28に対し、その特定回転位置を検出することで気筒識別信号を与えることのできるカム角センサ27が設けられている。
また、クランクシャフト23によって車両用発電機29やエアコンコンプレッサ31、あるいはステアリング用オイルポンプ30等の補機がベルト32を介して回転駆動されており、各補機からのセンサ情報はECU(エンジンコントロールユニット)17へ入力される。
なお、この他にも、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ26、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ37(図2参照)、図示されてはいない大気圧センサ等が装備されており、各センサからの信号はECU17へ入力され、ECU17は、入力された各種データより目標エンジン出力を算出し、算出された目標エンジン出力を達成する目標吸気量が算出され、目標吸気量を達成するよう目標スロットル開度を算出する。
そして、目標スロットル開度を達成するようにスロットル2の開度は制御される。また、同時に燃料噴射弁7や点火コイル8やEGRバルブ36を含む各種アクチュエータに駆動信号を出力する。
図2は、この発明の実施の形態に係るECU17の構成を示すブロック図である。
エンジン出力算出手段17aでは、アクセル開度センサ37により検出されるアクセル開度や運転状態検出手段17eにより検出されるエンジン回転Ne(アイドル運転状態においては目標エンジン回転Net)やエンジン水温WT、また、各種補機からのセンサ情報等に基づいて算出されるエンジン出力と、アイドル運転状態においてエンジン回転を目標エンジン回転に追従させるために必要なエンジン出力とからエンジンが発生すべき目標出力Pitを算出する。
吸気量算出手段17bでは、エンジン出力算出手段17aにより算出されたエンジン出力Pitから目標吸気量Qatを算出する。
エンジン出力Piと吸気量Qaの関係を高精度に設定する方法は多々知られているが、ここでは図3に示すように、エンジン回転Neおよびエンジン出力Piに対する充填効率Ecの関係を予めマップで設定しておき(指示部38)、該マップにより算出される充填効率Ecとエンジン回転Ne(アイドル運転状態においては目標エンジン回転Net)等を用いて、吸気量Qaを算出する(指示部39)。
目標スロットル開度算出手段としてのスロットル開度算出手段17cでは、吸気量算出手段17bにより算出された目標吸気量Qatを達成するよう目標スロットル開度Tptを算出する。
図4を用いて、スロットル開度算出手段17cの詳細について説明する。
所謂絞り式流量計の体積流量算出式は式(1)で表される。ここで、aを大気の音速、Cを流量係数、Atをスロットルの開口面積、Pをインマニ圧、Pを大気圧、κを比熱比とする。ここで、無次元流量σを式(2)として定義すると、式(1)は式(3)に書き替えられる。なお、大気の音速aは、Rをガス定数、Tを吸気温とすると、式(4)で表される。
Figure 2009281240
ここで、エンジン出力算出手段17aにより算出されたエンジン出力Piを達成するために必要な吸気量Qaと、大気の音速a、無次元流量σが与えられた場合に、流量係数Cとスロットル開口面積Atの積で表される有効開口面積CAtは式(3)を変形した式(5)で算出できる。
Figure 2009281240
有効開口面積CAtは、図4に示す指示部40にて、吸気量Qa、大気の音速a、無次元流量σより算出される。ここで、大気の音速aは、予め大気の音速aの理論値を算出して吸気温Tのマップとして記憶しておく(指示部41)。さらに、S401の演算で必要となる無次元流量σについても、無次元流量σの理論値を算出してインマニ圧Pと大気圧Pとの圧力比のマップとして記憶しておく(指示部42、43)。
指示部40で算出されたCAtを用いて、指示部44ではスロットル開度Tpを算出する。その際、予めスロットル開度Tpと、エアフロセンサ3で測定した実吸気量Qarを用いて式(5)から算出された実有効開口面積CAtrの関係を測定し、スロットル開度Tpと有効開口面積CAtが1対1で対応する2次元マップとして記憶しておき、このマップを用いることで有効開口面積CAtからスロットル開度Tpを算出する。
以上のように算出される目標スロットル開度Tptにスロットル2を制御した時に、スロットルボディ及び各種センサ等のばらつきや各種推定誤差により生じる、目標吸気量Qatとエアフロセンサ3により検出される実吸気量Qarの誤差を減少するように、スロットル開度学習補正手段17dでは、目標スロットル開度Tptと、エアフロセンサ3にて検出された実吸気量Qarに基づいて学習用スロットル開度算出手段としてのスロットル開度算出手段17cにより算出される学習用スロットル開度TpQAの差に基づいて目標スロットル開度Tptを補正して学習補正後スロットル開度TpLRNを算出する。
また、前述したように、アイドル運転状態においては、アイドル回転制御手段17gにより、エンジン回転Neが目標エンジン回転Netに追従するようにエンジン回転Neと目標エンジン回転Netの偏差(ΔNe)に基づいて目標エンジン出力Pitをフィードバック補正する一方、アイドル回転学習制御手段17hにおいては、アイドル回転制御手段17gにより算出されるフィードバック値PiFBに基づいて、オフセット的に発生するΔNeを解消するために、アイドル回転学習値PiISCを算出する。
ここで、スロットル開度学習補正実行許可手段17fによって、アイドル運転状態においてスロットル開度学習補正手段17dの実行が許可された場合には、スロットル開度学習補正手段17dとアイドル回転制御手段17gが同時に実行されてしまうため、夫々の補正値が干渉してしまう。このため、このような状況下では、スロットル開度学習補正手段17dにより算出される学習補正後スロットル開度TpLRNに基づいて、スロットル開度算出手段17cで実行する演算の逆演算を行うスロットル開度逆演算手段17jで学習補正後スロットル開度相当の吸気量QaTPを算出し、スロットル開度逆演算手段17jにより算出される学習補正後スロットル開度相当の吸気量QaTPに基づいて、吸気量算出手段17bで実行する演算の逆演算を行う吸気量逆演算手段17kで学習補正後スロットル開度相当のエンジン出力PiTPを算出する。
アイドル時学習値調整手段17iにて、算出された学習補正後スロットル開度相当のエンジン出力PiTPと、エンジン出力算出手段17aにより算出された目標エンジン出力Pitの差を、アイドル回転学習制御手段17hにより算出されたアイドル回転学習値PiISCから相殺するように演算することで、スロットル開度の補正とエンジン回転の補正を両立させる。
次に、この発明の実施の形態に係る制御装置の具体的な動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、図5のステップS501では、スロットルポジションセンサ34により検出される実スロットル開度Tprとエアフロセンサ3にて検出された実吸気量Qarに基づいて算出される学習用スロットル開度TpQAとの差分に基づいて、スロットル開度学習補正値ΔTpLRNを算出する。このとき、アイドル状態においては実スロットル開度Tprと目標スロットル開度Tptはほぼ一致するため、実スロットル開度Tprの代わりに目標スロットル開度Tptを用いても良い。
ステップS502では、ステップS501にて算出されたスロットル開度学習補正値ΔTpLRNと目標スロットル開度Tptとの和に基づいて、学習補正後スロットル開度TpLRNを算出する。
ステップS503およびS504では、スロットル開度逆演算手段17jで演算を行うことにより、学習補正後スロットル開度TpLRNに相当の吸気量QaTPを算出する。
まず、ステップS503にて、学習補正後スロットル開度TpLRNに対応する有効開口面積CAtTPを、前述したスロットル開度Tpと有効開口面積CAtの2次元マップを用いて算出する。
次に、ステップS504にて、前述した式(3)とステップS502にて算出された有効開口面積CAtTPを用いて、学習補正後スロットル開度TpLRNに相当する吸気量QaTPを算出する。
ステップS505では、吸気量算出手段17bで実行する演算の逆演算を吸気量逆演算手段17kで行うことにより、学習補正後スロットル開度TpLRNに相当するエンジン出力PiTPを算出する。まず、ステップS504にて算出された吸気量QaTPと目標エンジン回転Netを用いて充填効率ECTPを算出し、次いで前述したPiとECとNeの3次元マップを用いてエンジン出力PiTPを算出する。このとき、エンジン回転には目標エンジン回転Netを用いる。
ステップS506では、目標エンジン出力PitとステップS505にて算出されたエンジン出力PiTPとの差分から、スロットル開度学習補正値ΔTpLRNに相当するエンジン出力ΔPiTPを算出する。
ステップS507にて、エンジンがアイドル状態か否かを判定し、アイドル状態ではない場合にはステップS512へ進み、通常通りにスロットル開度学習補正を行い処理を終了する。なお、このときアイドル状態を判定する代わりに、アイドル回転制御あるいはアイドル回転学習制御が実行されているか否かを判定しても良い。
ステップS507にてアイドル状態であると判定された場合には、ステップS508へ進み、アイドル時におけるスロットル開度学習補正の実行条件の判定を行う。具体的には、目標エンジン回転Netと実エンジン回転の偏差ΔNeが所定値以下となり、かつ、その状態が所定時間T以上経過しているか否かを判定する。条件が成立していなければ、ステップS510へ進み、スロットル開度学習補正を禁止して処理を終了する。
ステップS508にてスロットル開度学習補正の実行条件が成立した場合には、ステップS509へ進み、アイドル時におけるスロットル開度学習補正の終了条件の判定を行う。具体的には、目標吸気量Qatと実吸気量Qarの差分ΔQaが所定値以下となり、かつ、その状態が所定時間T以上経過しているか否かを判定する。条件が成立していれば、ステップS510へ進み、スロットル開度学習補正を禁止して処理を終了する。
ステップS509にてスロットル開度学習補正の終了条件が成立していない場合には、ステップS511にてアイドル回転学習値PiISCから、ステップS506にて算出されたエンジン出力ΔPiTPを減算すると同時に、ステップS512にてスロットル開度学習補正を行う。
次にこの発明における各制御値の具体的な動作について、図6のタイムチャートに基づいて説明する。
アイドル状態が判定されている状態において、まずアイドル回転制御によりエンジン回転Neが目標エンジン回転Netに収束するように、アイドル回転フィードバック値PiFBが算出される。
アイドル回転制御手段17gにより、エンジン回転Neが目標エンジン回転Netに対して所定値ΔNe以内となったら、Neカウンタによりカウントを開始する(時刻t)。このNeカウンタは、通常、アイドル回転学習制御の実行条件にも用いられており、アイドル時におけるスロットル開度学習補正の実行条件として併用しても良い。
エンジン回転Neが所定値ΔNe以内で収束した状態で、アイドル回転学習制御が実行され、アイドル回転フィードバック値PiFBに基づいてアイドル回転学習値PiISCが算出される(時刻t)。
さらに、エンジン回転Neが所定値ΔNe以内で収束した状態で、所定時間Tが経過した後に、スロットル開度学習補正が実行され、スロットル開度学習補正値ΔTpLRNが算出される(時刻t)。
ここで、上述した手段に基づいて、スロットル開度学習補正値ΔTpLRN相当のエンジン出力ΔPiTPが算出され、アイドル回転学習値PiISCから減算することで、スロットル開度学習補正とアイドル回転制御との干渉を防止し、エンジン回転の変動を抑制している。
目標吸気量Qatと実吸気量Qarの差分ΔQaが所定値以下となり(時刻t)、かつ、その状態が所定時間T以上経過した場合には(時刻t)、スロットル開度学習補正を終了し、アイドル回転制御との不要な干渉を防止し、エンジン回転の不要な変動を防止する。
このように、アイドル運転状態においてスロットル開度学習補正とアイドル回転制御が干渉しないように互いの補正量を調整することで、アイドル安定性を向上し、各学習補正による学習値の算出精度を向上することができる。
この発明に係るエンジンの概略構成図である。 この発明に係るエンジン制御装置の構成図である。 この発明に係るエンジン制御装置の吸気量算出手段を示すブロック図である。 この発明に係るエンジン制御装置のスロットル開度算出手段を示すブロック図である。 この発明に係るエンジン制御の動作を示すフローチャートである。 この発明に係るエンジン制御の動作を示すタイムチャートである。 アイドル回転学習補正とアイドル回転制御の干渉によりエンジン回転が変動した場合の挙動を示す図である。
符号の説明
1 スロットルアクチュエータ、2 スロットル、3 エアフロセンサ、4 サージタンク、5 吸気ポート、6 吸気弁、7 燃料噴射弁、8 点火コイル、9 排気弁、10 点火プラグ、11 排気ポート、12 酸素濃度センサ、13 三元触媒、14 クランクプレート、15 被検出歯、16 クランク角センサ、17 ECU、17a エンジン出力算出手段、17b 吸気量算出手段、17c スロットル開度算出手段、17d スロットル開度学習補正手段、17e 運転状態検出手段、17f スロットル開度学習補正実行許可手段、17g アイドル回転制御手段、17h アイドル回転学習制御手段、17i アイドル時学習値調整手段、17j スロットル開度逆演算手段、17k 吸気量逆演算手段、18 気筒、19 エンジン、20 ピストン、21 燃焼室、22 コンロッド、23 クランクシャフト、24 吸気通路、25 排気通路、26 水温センサ、27 カム角センサ、28 カムシャフト、29 車両用発電機、30 ステアリング用オイルポンプ、31 エアコンコンプレッサ、32 ベルト、33 吸気温センサ、34 スロットルポジションセンサ、35 インマニ圧センサ、36 バルブ、37 アクセル開度センサ、38、39、40、41、42、44 指示部。

Claims (5)

  1. 内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    アイドル運転状態において、エンジン回転速度がアイドル時の目標エンジン回転速度となるようにフィードバック制御するアイドル回転制御手段と、
    上記アイドル回転制御手段により算出されるフィードバック量に基づいてアイドル回転学習値を算出するアイドル回転学習制御手段と、
    上記内燃機関の目標出力を設定するエンジン出力算出手段と、
    上記目標出力とエンジン回転に基づいて目標吸気量を算出する吸気量算出手段と、
    上記目標吸気量から目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、
    上記運転状態検出手段により検出される実吸気量から学習用スロットル開度を算出する学習用スロットル開度算出手段と、
    上記目標スロットル開度と上記学習用スロットル開度の差分に基づいてスロットル開度学習値を算出し、上記目標スロットル開度をスロットル開度学習値により補正した学習補正後スロットル開度を算出するスロットル開度学習補正手段と、
    を備えるエンジンの制御装置において、
    アイドル運転状態において所定の条件下においてスロットル開度学習補正の実行を許可するスロットル開度学習補正実行許可手段と、
    上記スロットル開度学習補正実行許可手段によりスロットル開度学習補正が許可されている状態において、上記スロットル開度学習値と上記アイドル回転学習値とに基づいてアイドル回転学習値の調整を行うアイドル時学習値調整手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 上記アイドル時学習値調整手段は、
    上記学習補正後スロットル開度に相当するエンジン出力を算出し、上記目標エンジン出力と算出された補正後スロットル開度相当のエンジン出力との差分に基づいて上記アイドル回転学習値を補正すると同時に、前期学習補正後スロットル開度によりスロットル開度を制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 上記スロットル開度学習補正実行許可手段は、アイドル運転状態において上記運転状態検出手段により検出されるエンジン回転と目標エンジン回転の偏差の絶対値が所定値以下の場合に、上記スロットル開度学習補正手段によるスロットル開度の学習補正と上記アイドル時学習値調整手段によるアイドル回転学習値の調整を実行することを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 上記スロットル開度学習補正実行許可手段は、アイドル運転状態において上記運転状態検出手段により検出されるエンジン回転と目標エンジン回転の偏差の絶対値が所定値以下で所定時間以上継続している場合に、上記スロットル開度学習補正手段によるスロットル開度の学習補正と上記アイドル時学習値調整手段によるアイドル回転学習値の調整を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
  5. 上記スロットル開度学習補正実行許可手段は、
    上記目標吸気量と上記実吸気量の差分の絶対値が所定時間、所定値以下である場合にアイドル時のスロットル開度学習が完了したと判定して、上記スロットル開度学習補正手段によるスロットル開度の学習補正と上記アイドル時学習値調整手段によるアイドル回転学習値の調整を禁止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
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JP2000073831A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Unisia Jecs Corp 電制スロットル式内燃機関のアイドル回転学習制御装置

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