JP2009279654A - 鋳造部品を製造する方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、特に有利な方式で鋳造部品を熱処理することができる、鋳造部品を製造する方法及びシステムを提供することである。
【解決手段】
本発明は、鋳造部品(10)、具体的にはダイカスト部品、具体的にはアルミニウム合金製の鋳造部品を製造する方法に関する。この方法では、鋳造部品(10)は、鋳造プロセスと鋳造部品の型(12)からの取外しとに続いて、少なくとも部分的に熱処理プロセスにかけられ、熱処理中に目標温度(T)に達した直後に冷却されるか、又は冷却前に、3分までの保持時間(t)の間熱処理される。本発明はさらに、こうしたタイプの鋳造部品(10)を製造するシステムに関する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、鋳造部品を製造する方法及びシステム、具体的にはダイカスト部品を製造する方法及びシステム、具体的には請求項1、20の前提部分(preambles)で開示されるタイプのアルミニウム合金で作られる鋳造部品を製造する方法及びシステムに関する。
鋳造部品を製造する現行の従来方法では、通常、鋳造部品は、鋳造され凝固されるとすぐに、溶湯と共に鋳型から取り外される。その場合は、鋳造部品はまだ離型温度が例えば50〜400℃である。次いで、鋳造部品は通常、静止空気若しくは流動空気中で、又はリザーバ中で焼き入れすることによって、或いは冷却液、具体的には水を噴霧することによって、さらに冷却される。鋳造部品を扱いやすい温度まで大幅に冷却するとすぐに、スプルーシステムなどのスラグを分離し、鋳造部品のバリをおおまかに除去する。鋳造部品の機械的特性を向上させるために後続の熱処理を行わなければならない場合には、その部品は通常、一時的に、数時間又は数日間保管され、その後で後続の熱処理が行われる。
後続の1工程又は2工程の熱処理は通常、別個のシステム中で行われる。鋳造部品は通常、目標温度まで加熱され、その温度である長さの時間だけ維持される。その後、その鋳造部品は、目標温度又は保持温度からより低い温度まで、例えば室温まで同様に冷却される。
本発明の目的は、特に有利な方式で鋳造部品を熱処理することができる、上記タイプの方法及びシステムを提供することである。
その目的は、本発明により、請求項1、20の特徴を有する、鋳造部品を製造する方法及びシステムによって実現される。本発明の有用で非自明な進歩のある有利な形態は、独立請求項で開示される。
特に有利な方式で鋳造部品が熱処理される上記タイプの方法を提供するため、鋳造部品を、熱処理中に目標温度に達した直後に冷却するか、又は冷却前に、5分まで、特に3分までの保持時間の間、熱処理することが本発明により提供される。言い換えると、この方法の場合は、2つの異なる形態に従って熱処理を実行することができる。鋳造部品を目標温度又は保持温度に達した直後に冷却するか、或いは目標温度に達した後で、鋳造部品を最大5分まで、特に最大3分までその保持温度で維持する。したがって、具体的には、こうしたタイプの熱処理プロセスの場合は、例えばアルミニウム−ケイ素合金製の鋳造部品では、100N/mmから210N/mmの範囲の降伏点Rp0.2及びおよそ8%から20%の範囲の破断伸びAを実現できることが分かっている。鋳造部品を使用する分野に応じて、非常に短い熱処理によって、特に有利な降伏点Rp0.2又は破断伸びAの値を実現することができる。したがって、例えば乗用車の緩衝構造にこの鋳造部品を使用し、それにより、各車両の構造が衝突に巻き込まれ、事故によって生じる高い衝撃力を受ける際に(エネルギー吸収の場合に)弾性がなければならない場合は、高い値の破断伸びA、例えばこの熱処理により15%より高い値を実現することができる。さらに、それに応じて、自動車のボディフレーム要素などに例えば、アルミニウム−ケイ素合金製の鋳造部品が使用され、それに応じて高いレベルの強さ及び剛性を示さなければならない場合に、例えばこの熱処理によって、180N/mmより高い降伏点Rp0.2である高い強度特性を実現することができる。
非常に短い熱処理プロセスの特定の有利な点はさらに、鋳造プロセスの現行のサイクルタイムに特に有利に適合することができる点にある。ダイカストの場合、通常は、1サイクルは例えば50秒から100秒の間継続する。したがって、この熱処理は、ダイカスト部品を離型するとすぐに、前記部品を後続の短い熱処理にかけるために、その残留熱を用いた熱処理装置中に入れることができるようにして、任意選択で有利に設定することができる。この場合のように、熱処理中に保持時間が無いか又は短い保持時間しかないように選択する場合は、鋳造部品は、加熱段階中には熱処理装置の内部で実質上単に目標温度のままである。したがって、それに応じて、目標温度までの加熱は、熱処理全体がダイカストプロセスのサイクルタイムに適合される程度の短い時間に設定することができる。したがって、任意選択で、バッファ炉などを省くことが可能である。
本発明のさらなる実施形態では、熱処理中に目標温度に達した後且つ冷却前に、鋳造部品を120秒までの保持時間、特に90秒までの保持時間の間だけ熱処理する。他の好ましい実施形態はさらに、保持時間を60秒まで、特に30秒までしか設けない。この保持時間を短くすることができるほど、この方法がより経済的に実現可能なものになる。少なくとも、保持時間を短縮することにより、中間の保管なしで特に速く且つ特に費用対効果が大きくなるようにして鋳造部品を製造することができる、鋳造部品を製造する方法が実現される形で、熱処理を上記の鋳造プロセスに組み込むことが可能になる。
他の好ましい実施形態では、熱処理中の目標温度は、420℃から560℃の範囲、特に490℃から540℃の範囲になるような特定の形で設定される。したがって、具体的には、溶体化処理が実現され、それに続いて時効硬化を行うことができる。
少なくとも実質上、温度勾配2K/s(ケルビン/秒)から12K/s、特に温度勾配4K/sから8K/sで、目標温度に達するまで、鋳造部品が加熱される場合はこれも有利であると実証されている。したがって、鋳造部品を比較的短い時間で目標温度にすることができる。具体的には、鋳造部品の鋳造熱も用いる場合、すなわち、一旦鋳造し離型したら鋳造部品をすぐに又は即座に熱処理にかける場合は、目標温度に達するまで非常に短い加熱時間を確認することができる。これらの加熱時間は、例えば約30〜180秒である。さらに、目標温度又は保持温度での保持時間が無いか、或いは5分まで、又は特に3分までの比較的短い保持時間が選択される場合は、非常に短い時間内に熱処理全体を明確に実行することができる。
本発明のさらなる実施形態では、鋳造部品は、温風若しくは熱風の流動空気又は他の移動ガスによって目標温度まで加熱される。したがって、所望の高い温度勾配が実現される。
本発明のさらなる実施形態では、鋳造部品を加熱する複数の温風の空気流を用いることが有利であることが実証されている。それらの複数の温風の空気流は、任意選択で異なる温度にすることができ、したがって、厚さなどが異なる鋳造部品を均一に加熱することができ、鋳造部品全体にわたってむらなく目標温度に達することができる。
本発明のさらなる実施形態では、鋳造部品は、目標温度より20℃から400℃の範囲だけ高い温度で、特に100℃から300℃の範囲だけ高い温度で目標温度まで加熱される。言い換えると、鋳造部品には、例えば、温風又は熱風の流動空気が供給され、その流動空気の温度は、鋳造部品の所望の目標温度又は保持温度より著しく温かいか又は熱い。したがって、具体的には、こうした過度の温度が鋳造部品の構造に損傷を与えることなしに、特に急速に鋳造部品を目標温度まで加熱することが可能になる。
本発明のさらなる実施形態では、例えば500℃から750℃の範囲、特に600℃から720℃の範囲の温度の温風又は熱風の流動空気を用いる場合は、それが有利であることが実証されている。したがって、アルミニウム−ケイ素合金からなる鋳造部品が、例えば、特に急速に確実に加熱される。
鋳造部品が目標温度から、200℃より低い温度、特に100℃から150℃の範囲の温度に冷却される場合は、それが有利であることも実証されている。本発明の他の実施形態では、例えばこれを流動空気によって実現することができ、前記空気は、例えば複数の低温の空気流によって生成される。次いで、複数の低温の空気流は、例えば部品の厚さが異なる領域を均等に冷却するように、強度又は温度を上下させることができる。どのような場合でも、例えば、鋳造部品を目標温度まで加熱するときの温度勾配の範囲内にある負の温度勾配を有する冷風の流動空気によって加速冷却が実現される。
鋳造部品をさらにエネルギー効率の良い方式で熱処理にかけることを可能にし、非常に速い製造時間で鋳造部品を製造することを可能にするために、本発明のさらなる実施形態では、型から取り外した直後、又は型から取り外した後15分までの期間内に、鋳造部品の熱処理を開始することが提供される。したがって、言い換えると、鋳造部品を型から取り外した後でもはや周囲温度又は室温まで冷却しないが、その代わりに鋳造部品の凝固熱又は残留熱が熱処理中に鋳造部品を再度加熱するのに使用されることが提供される。その場合は、鋳造部品は、具体的には、離型温度に近い温度から再度加熱され、熱処理をかけられる。さらなる利点はまた、今や離型と後続の熱処理との間に鋳造部品を保管するのに必要な時間及びコストを大幅に削減できることである。
本発明の有利な実施形態では、鋳造部品の熱処理プロセスが、鋳造部品が型から取り外された後で2分までの期間内、好ましくは15秒までの期間内に開始されることが提供される。鋳造部品は、そのとき、おそらく離型温度に近い最も高い温度である。本発明のさらなる有利な実施形態では、熱処理プロセスが離型後すぐに又は3秒から8秒の期間内に開始されることが提供され、そのため、少なくとも概して離型温度から鋳造部品を加熱することができる。このような短い時間で、特に速いサイクルタイム及び特に速い鋳造部品の製造を実現できることが明らかである。
熱処理プロセスが50℃から400℃の範囲の鋳造部品の温度、好ましくは鋳造部品が150℃より高い温度で開始される場合にそのことも有利な点である。したがって、周囲温度又は室温から加熱する場合に必要になるよりずっと小さい温度差しか鋳造部品を加熱する必要がないので、アルミニウム−ケイ素合金の場合は概して400℃から540℃の範囲の温度まで、特に経済的に実現可能な方式で鋳造部品を加熱することができる。したがって、例えば、鋳造部品を離型し熱処理装置中に配置するときの約150℃と、鋳造部品を熱処理するときの約490℃との間の温度差しか乗り越える必要がないので、非常に経済的に実現可能であり環境にも良いと思われる製造プロセスを実現することができるようにして、エネルギー及び時間を節約する可能性が非常に高い。
本発明のさらなる実施形態では、アルミニウム鋳造合金に関して通例であり、溶体化処理、冷却及び時効硬化をもたらすT6熱処理又はT7熱処理を熱処理プロセスとして利用する。或いは、溶体化処理のみを含むT4熱処理を利用することもでき、軟化焼きなましのみを含むO調質(an O heat treatment)を利用することもできる。こうしたタイプの軟化焼きなましプロセスは、好ましくは、280℃から440℃の範囲、特に、340℃から420℃の範囲の温度で行われる。
したがって、本発明による製造方法は、具体的には、アルミニウム−ケイ素合金製の鋳造部品のダイカストをするときに、この場合は時間及びエネルギーを大幅に節約する可能性があるので、有利であることが分かっている。例えば、Mg含有率が0.04〜0.6重量%、特に0.08〜0.18重量%であるAlSi10MnMgタイプの熱硬化性アルミニウム−ケイ素合金を用いる場合は、約100〜210N/mmの範囲の降伏点Rp0.2及び約8〜20%の範囲の破断伸びAの上述の値を実現することができる。或いは、アルミニウム−ケイ素合金は、例えば、具体的には、ケイ素含有率が高く、4〜12%、特に7〜11%である、AlSiMnMgFeタイプのものを用いることができる。
しかし、本発明の範囲内に包含されるように、当然のことながら異なる合金から作られた鋳造部品の場合に本発明による製造方法を使用することもできることに留意されたい。したがって、ダイカストプロセスの場合に使用するのに加えて、具体的には、砂型鋳造又はチル鋳造の場合に本発明の方法を利用することも予期できる。
当然のことながら、鋳造部品は、熱処理中に完全に熱処理する必要はない。当然のことながら、それぞれの鋳造部品を部分的にのみ熱処理して、それに対応して前記部品の特性を変更することも予期できる。例えば温風の流動空気によって異なる領域を異なる温度まで部品を加熱し、次いで、部品を目標温度から開始して異なる温度まで加熱及び冷却し、したがって、異なる領域で異なる材料特性を実現することも予期できる。
鋳造部品を溶体化処理の直後に時効硬化することができる。当然のことながら、例えば自動車の車体組立ての陰極浸漬被覆など、適切な熱の影響を有する対応する後続の処理が行われる場合は、時効硬化を後で行うこともできる。
本発明による方法に関連して説明した上述の利点は、請求項20によるシステムにも適用する。以下に説明する利点は、請求項1〜19による方法にも適用する。
請求項20によるシステムは、具体的には、その温度が、熱処理又は熱処理する鋳造部品の目標温度より非常に高いことを特徴とする。したがって、熱処理を例えば鋳造部品の鋳造プロセスのサイクルタイムに簡単に組み込むことができるようにして、鋳造部品の所望の急速加熱が実現される。
本発明のさらなる実施形態では、例えばロボットの形態である同一の搬送システムによって、鋳造部品が型から取り外されて熱処理装置に搬送されるという点で、製造プロセスはさらに短縮化され単純化される。
したがって、鋳造部品が型から取り外され、中間の保管なしに搬送システムによって熱処理装置に搬送される、特に費用対効果が大きく時間の節約になる製造プロセスが実現される。さらに、このようにして、熱処理を、鋳造部品の比較的高い離型温度から開始することができる。
熱処理装置は、好ましくは、熱処理セクションを備え、その熱処理セクションでは、例えば、約150℃の(すなわち部品の残留熱を利用する)温度から、その部品の目標温度である例えば、約490℃から560℃の温度まで、それぞれの鋳造部品が加熱される。したがって、こうした熱処理セクションは、目標温度までのこうした加熱プロセスが実行される少なくとも1つの熱処理チャンバを備えることができる。すなわち、鋳造部品が目標温度に達した直後に冷却されないが、その代わりに後続の冷却プロセスが行われる前に3分まで保持時間の間は目標温度又は保持温度で維持される場合に、熱処理セクションは、任意選択で、保持チャンバを備えることもできる。
熱処理セクションの前に、熱処理装置は、インプットチャンバを備えることもでき、それにより、熱処理チャンバを開いたときに内部の温度が過度に低下しないようにされる。さらに、熱処理装置は、アウトプットチャンバを備えることもでき、それにより、熱処理セクションとそのアウトプットチャンバとの間の個々のスルースが開くときに、過度の温度低下が避けられる。
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、図面を参照する以下の実施形態の説明から明らかになるであろう。
ダイカストプロセスで形成され、その後に、熱処理装置の内部、任意で時効炉の内部における熱処理プロセスで処理される、鋳造部品を製造するシステムの概略的且つ比喩的な図である。 熱処理中の鋳造部品の時間に対する温度曲線の概略図である。 鋳造部品の熱処理を実行する熱処理装置の概略図である。 鋳造部品を目標温度まで加熱し、温風の流動空気及び冷風の流動空気によって鋳造部品を目標温度から冷却する、実質的に一つに構築された装置であり、温風の流動空気及び冷風の流動空気を生成する複数のノズルまたは同様のものを備える装置の詳細の斜視図である。
図1から、液体の溶湯が、金型として構成された型12に急速に、それに対応した高圧且つそれに対応した短い時間で注がれるダイカストプロセスで、鋳造部品10が製造されることが分かる。したがって、型12は、対応するダイカスト機14中に保持され、そのダイカスト機14によって、型12の2つの半分の型16、18が開閉するようになっている。型12は、鋳造容器20からの溶湯を鋳造チャンバ22から供給される。このダイカストプロセスの場合は、例えば、Mg含有率が例えば0.04〜0.6重量%、特に0.08〜0.18重量%である、AlSi10MnMgタイプの熱硬化性アルミニウム−ケイ素合金が用いられる。したがって、特定の合金では、0.08重量%、0.12重量%及び0.18重量%のMgが含有されている。
このタイプのアルミニウムダイカスト合金は、例えばEP0997550B1によって開示されており、この開示は、本明細書に明確に含まれる。前記合金のMg含有率は、上述の詳細に従って変更されている。
溶湯が凝固するとすぐに、鋳造部品10は、型の半分16、18が開いて、ロボット24により鋳抜きピン23を介して部品が取り外された後に、離型される。したがって、ロボット24は把持手段26を備え、その把持手段26によって、好ましくはスプルーシステムなどのスラグ32において、鋳造部品10を受けることができる。したがって、鋳造部品10のほとんどの領域及び最終的な鋳造物が、ロボット24又はその把持手段26によって加えられる保持力によって不必要に変形されないことが保証される。
本実施形態では、鋳造部品10は、型12から取り外した後すぐに、以下においてより詳細に説明するとともに図1に単に比喩的に示された、熱処理装置28に入れられる。
即座の又は迅速な熱処理の結果、鋳造部品10は、熱処理炉28中に入れられるときに、まだ、離型温度の約50〜400℃、好ましくは150〜180℃に近い温度である。したがって、鋳造部品10は、目標温度又は保持温度に達するまで比較的小さい温度差しか加熱する必要がない。
この場合、鋳造部品10が型から取り外されてすぐに熱処理プロセスを実行する必要はない。その代わりに、鋳造部品が型から取り外されてから15分の間に、熱処理プロセスを開始することができる。その場合には、熱処理装置28に組み合わされたバッファ炉で、その間、鋳造部品10を保管することもできる。離型した後に即座に又は迅速に熱処理が実行されるため、鋳造部品10は、ロボット24によって型12から取り外されて、熱処理装置28に渡される。したがって、明らかに、ダイカスト機14及び型12の近くに熱処理装置28を配置することが必要である。
熱処理装置28中に入れられる鋳造部品10は、温度が既に離型温度に近いので、本明細書で以下により詳細に説明する熱処理プロセスは比較的速く実行することができる。熱処理後に、鋳造部品10は熱処理装置28から導き出される。スラグ32がまだ鋳造部品10上に存在するので、部品は、前記スラグ32を介して単純な方式でロボット24の把持手段26によって掴まれる。スラグ32の他の利点は、鋳造部品10がファン30によって冷却されるときに、前記部品の安定化に寄与し、それにより歪みが低減されることである。
その場合は、鋳造部品10は冷却後でもまだ非常に軟らかいので、対応する分離装置34によるさらなるプロセスステップで単純な方式で、機械加工することができる。分離装置34で、スラグ32は鋳造部品10から取り除かれ、それにより、比較的軟らかい材料であるために大きくは歪まない。さらなるプロセスステップでは、鋳造部品10の鋳造物を、任意選択で均一にすることができる。鋳造部品10を、やはりロボット24の把持手段26によって、分離装置34に送ることができる。分離装置34の内部では、スラグ32を、鋳造部品10用のストップ又はテンプレートとして使用することもできる。
分離装置34内部で機械加工が行われるとすぐに、鋳造部品10は時効炉36中に入れられ、その時効炉36中で鋳造部品10は、約15分から10時間の時効時間の間、例えば140〜240℃の温度で処理される。やはり任意選択で、鋳造部品10を、ロボット24によって分離装置34から時効炉36に送ることができる。
線35で示すように、時効炉36は、システムの一部を成す必要はないが、その代わりに別個に設けることもできる。さらに、例えば自動車の車体組立ての陰極浸漬被覆など、適切な熱の影響による、対応する後続の処理がある場合は、鋳造部品10を後で時効硬化させることもできる。陰極浸漬被覆及びそれに関連する時効硬化プロセスを、15〜30分間にわたって80〜240℃の範囲、特に160〜220℃の範囲の温度で実行することができる。
本発明に包含されるように、具体的には、スラグ32を分離装置34によって取り除くことができ、時効硬化プロセスを時効炉36によって、熱処理装置28中で行う熱処理後の非常に長い時間で実行することができることが留意される。
ロボット24の代わりに、鋳造部品10をその型12から取り外し、その鋳造部品を他のプロセスステップに従って送ることができる人間の作業者を用意できることも、本発明の範囲内で提供される。
図2は、熱処理装置28中での熱処理中の鋳造部品の、時間に関する温度曲線の概略図である。
したがって、y軸上に鋳造部品の温度Tをプロットし、x軸上に時間tに関する曲線を示す。
具体的には、目標温度Tsがy軸上に与えられ、その温度まで鋳造部品10を、熱処理中又はこの溶体化処理プロセス中に加熱するものである。この場合には、開始点は開始温度Tであり、その開始温度Tはこの場合は、50℃から400℃の範囲の温度である。言い換えると、この場合には、具体的には、(既に説明したように)その部品の残留熱を用いること、及び、型12から取り外した後に比較的即座に鋳造部品10の熱処理を開始することが提供される。したがって、鋳造部品10は、鋳造部品10を室温から加熱する必要がないように、説明した温度範囲の残留熱を依然として有する。しかし、本発明の範囲に包含されるように、これもやはり任意選択で可能であることに留意されたい。
開始温度Tから開始して、鋳造部品は目標温度Tまで速く加熱され、その目標温度Tは420℃から560℃の範囲の温度、特に490℃から540℃の範囲の温度である。この場合には、約2K/sから12K/sの比較的高い温度勾配、特に4K/sから8K/sの温度勾配がもたらされる。言い換えると、この場合には、鋳造部品10は1秒あたり数ケルビンで加熱される。この加熱プロセスは、この場合は、500℃から750℃の範囲の温度、特に600℃から720℃の範囲の温度で行われる。言い換えると、例えば熱処理炉又は熱処理チャンバ内の、鋳造部品10の所望の目標温度Tよりずっと高い温度が選択される。したがって、鋳造部品10は加速加熱される。熱処理の開始温度tと鋳造部品10が目標温度Tに達する時点tとの間の時間は、このようにしてx軸上に示される。
したがって、実線は、例えば熱処理装置28中の温度からなる温度曲線を示し、その温度は少なくともほぼ目標温度Tに対応する。逆に、熱処理装置28内の温度が目標温度Tよりずっと高く設定される場合は、例えば破線で示す温度曲線Hが得られる。これは、目標温度Tにより早く達し、したがって、非常にはっきりしたピークを有するので、実線で示す温度曲線とは異なる。
この熱処理プロセスでは、極端な場合では、対応する温度曲線で示すように、目標温度Tに達したすぐ後で冷却プロセスを開始することが可能である。言い換えると、この場合は、鋳造部品10は、少なくとも実質上、目標温度Tに維持されないが、その代わりに、やはりその温度に達した後ですぐに冷却される。したがって、鋸歯形の温度曲線が得られる。
図2によるさらなる温度曲線が、熱処理プロセスを示す。その熱処理プロセスでは、目標温度Tに達した後で、且つ冷却前に、鋳造部品10は、保持時間tの間目標温度又は保持温度で維持され、その後にのみ冷却される。この保持時間tは、0分と5分の間、特に0分と3分の間の期間内であってよい。好ましい実施形態では、こうした保持時間は、120秒までの範囲、特に90秒までの範囲内である。さらに特定の実施形態は、60秒まで、特に30秒までの保持時間を提供する。明らかに、保持時間が短いほど、以前の鋳造プロセスの鋳造サイクルをより短く維持することができる。
鋳造部品10はまたそれに対応する負の温度勾配で冷却され、その温度勾配は鋳造部品10を加熱するときの温度勾配と寸法に関して一致することがやはり図2から理解できる。
この場合には、鋳造部品10は、200℃より下の範囲、特に100℃から150℃の範囲の温度Tまで冷却される。室温まで冷却することも当然可能である。
図3は、鋳造部品10を製造する、対応するシステムの図1で概略的に示した熱処理装置28の概略図である。この場合には、熱処理装置28は、熱処理セクション40を備え、その熱処理セクション40は、この場合は、少なくとも1つの対応する加熱チャンバ42を備える。鋳造部品10は、前記加熱チャンバ42中で目標温度Tまで加熱される。鋳造部品10は、やはり目標温度T又は保持温度で特定の保持時間tの間だけ維持され、これは、任意選択で別個の保持チャンバ44中で行うことができる。
加熱チャンバ42は、鋳造部品10を熱処理セクション40に入れるときに温度が大幅に下がることを避けるように、インプットチャンバ46の後に配置することができる。さらに、アウトプットチャンバ48を、熱処理セクション40の後に配置することができ、そのチャンバの内部で、例えば鋳造部品10を冷却することもできる。
本実施形態では、個々のチャンバ42、44、46、48は、対応するスルース50によって互いに分離されている。これらのスルース50は、具体的には熱処理セクション40のチャンバ42、44の1つのスルース50が開いたときに、温度の下降が比較的小さくなるようにして、それに対応して開閉することができる。
さらに、熱処理装置28は、流動空気を生成する複数の装置52、54、56を備える。したがって、温風又は熱風の流動空気が熱処理セクション40の内部に生成される。逆に、冷風が、アウトプットチャンバ48の内部で生成される。
こうしたタイプの装置52、54、56の詳細の斜視図を図4に示す。鋳造部品10の加熱に用いられても冷却に用いられても、装置を基本的に同じようにして構成することが可能である。
したがって、この場合は、それぞれの空気流はファン(図示せず)によって実現され、それらの空気流は、供給ライン58、60を介してそれぞれの排気ベッド62、64まで移動する。互いに反対側に配置され、それらの間で鋳造部品10がそれぞれ加熱又は冷却される排気ベッド62、64は、対応するスタンド66上に配置され、複数のノズル68をそれぞれ備え、それらのノズル68からそれぞれの空気流を放出することができる。温風又は熱風の空気が生成される場合は、ノズル68の領域にそれぞれのバーナーを設けることができ、それらのバーナーは、それぞれの空気流を加熱する。当然のことながら、他の加熱要素も考えられる。
これらのノズル68の特殊性は、熱及び強さの点で互いに異なってよい、複数の個別の温風又は熱風の空気流を生成することができるという点にある。
鋳造部品10を加熱する装置52、54の場合は、それぞれの排気ベッド62、64上での温風の空気の異なる強さを実現するために、例えば温度及び/又は強さが異なる温風の空気流を用いることも考えられる。鋳造部品10内部での温度分布が、いくつかの局部の点において等しいか、又は所望の場合は異なるようにして、こうした異なる強度及び/又は温度を、例えば、鋳造部品10の異なる形状又は厚さに対して調節することができる。これは、例えば、排気断面寸法が異なるノズル68によって実現することができる。言い換えると、複数のノズル68による目標とする加熱を、任意選択でいくつかの局部の点において加熱レベルを変更することによって実現することができる。ノズル68を鋳造部品10の反対側(この場合は上下)に配置する代わりに、当然のことながら、ノズル68を鋳造部品10のより多くの側部又はより少ない側部に配置することが可能である。
逆に、鋳造部品10を冷却する装置56の場合は、冷風の流動空気を、それぞれの冷却空気流が、いずれの場合も流量が異なるそれぞれのノズル68から放出される点で、変更することができる。この場合も、例えば鋳造部品10をいくつかの局部の点において均一又は一様に冷却するために、鋳造部品10を均一又は一様に別々に冷却することができる。
時効炉36を熱処理装置28に組み込むことも可能である。
したがって、この方法及びこのシステムで、非常に速く実行され、任意選択ですぐに鋳造プロセスが続くことができる熱処理プロセスが可能であることが図2から図4から分かる。こうした急速な熱処理プロセスを、例えばバッファ炉がもはや必要ない有利な方式で、鋳造プロセスのサイクルタイムに適合させることができる。しかし、鋳造プロセスと熱処理プロセスとの間に異なるサイクルタイムがある場合は、例えば、鋳造プロセスのサイクルタイムが熱処理プロセスより短い場合に、任意選択で、円形炉などを用いることができる。
上述の合金に関連して、熱処理プロセスによって、任意選択で、例えば8%から20%の範囲の高い値の破断伸びA、例えば100N/mmから200N/mmの高い値の降伏点を実現することができる。実現することができる機械的特性は、合金に大きく左右される。これらの値をさらに高くすることが可能である。したがって、具体的には、降伏点RP0.2及び破断伸びAの値の設定は、主に使用されるMg含有率に左右され、鋳造部品10を加熱及び冷却するときはそれぞれ正及び負の温度勾配に左右される。
本発明の範囲内に包含されるように、流動空気で加熱する代わりに、他の加熱の形も勿論可能であることに留意されたい。具体的には、流動空気の代わりに他の流動ガスを用いることも可能である。
さらに、鋳造部品10を1つ又は複数のそれに対応する温かい又は高温の或いは低温の要素と接触させることによって、鋳造部品10を加速した方式で加熱又は冷却することもできる。したがって、例えば、それに対応する冷却用の砂又は水を用いて鋳造部品10を冷却することも考えられる。このようにして加熱プロセスを実行することも可能である。
この場合には、流動する温風の空気流は、鋳造部品10の目標温度Tよりかなり温かくなるように設定される。例えば、炉のチャンバ42内の温度は、目標温度Tより20℃から400℃の範囲、特に100℃から300℃の範囲だけ高くなるように設定される。したがって、鋳造部品10を、速く加熱し、任意選択で、加熱チャンバ42から適切に取り外さなければならず、そのため、目標温度Tは、ドラッグ効果又は慣性効果によって、一時的に超えることがない。
10 鋳造部品
12 型
14 ダイカスト機
16、18 型の半分
20 鋳造容器
24 搬送システム、ロボット
26 把持手段
28 熱処理装置、熱処理炉
32 スラグ
34 分離装置
36 時効炉
40 熱処理セクション
42 加熱チャンバ
44 保持チャンバ
46 インプットチャンバ
48 アウトプットチャンバ
50 スルース
52、54 加熱装置
56 冷却装置
58、60 供給ライン
62、64 排気ベッド
66 スタンド
68 ノズル
開始温度
目標温度
保持時間

Claims (32)

  1. ダイカスト部品のような鋳造部品(10)、特にアルミニウム合金製の鋳造部品(10)を製造し、前記鋳造部品(10)が、鋳造プロセスと前記鋳造部品の型(12)からの取り外しとに続いて、少なくとも部分的に熱処理プロセスにかけられる、鋳造部品を製造する方法において、
    前記鋳造部品(10)が、熱処理中に目標温度(T)に達した直後に冷却されるか、又は冷却前に、5分まで、特に3分までの保持時間(t)の間、熱処理されることを特徴とする方法。
  2. 前記熱処理中に前記目標温度(T)に達した後且つ冷却前に、前記鋳造部品(10)が、120秒までの保持時間(t)、特に90秒までの保持時間(t)の間熱処理されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記熱処理中に前記目標温度(T)に達した後且つ冷却前に、前記鋳造部品(10)が、60秒までの保持時間(t)、特に30秒までの保持時間(t)の間熱処理されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記熱処理中の前記目標温度(T)が、420〜560℃、特に490〜540℃の範囲であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記鋳造部品(10)が、前記目標温度(T)に達するまで、少なくとも実質上温度勾配2〜12K/s、特に温度勾配4〜8K/sで加熱されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記鋳造部品(10)が、前記目標温度(T)まで温風の流動空気によって加熱されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記鋳造部品(10)が、複数の温風の空気流(ノズル68)によって加熱されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記鋳造部品(10)が、前記目標温度(T)より20〜400℃の範囲だけ高い温度、特に100〜300℃の範囲だけ高い温度で前記目標温度(T)まで加熱されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記鋳造部品(10)が、500〜750℃の範囲の温度、特に600〜720℃の範囲の温度で前記目標温度(T)まで加熱されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記鋳造部品(10)が、前記目標温度(T)から200℃より低い温度、特に100〜150℃の範囲の温度(T)まで冷却されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記鋳造部品(10)が、前記目標温度(T)から流動空気によって冷却されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記鋳造部品(10)が、複数の低温空気流(ノズル68)によって冷却されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記鋳造部品(10)の熱処理が、前記鋳造部品が型(12)から取り外された後15分の期間内に始まることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記鋳造部品(10)の熱処理が、前記鋳造部品が型(12)から取り外された後2分までの期間内、好ましくは15秒までの期間内に始まることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記鋳造部品(10)が50〜400℃の範囲の温度(T)のときに、前記熱処理プロセスが始まることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. T4熱処理、T6熱処理、T7熱処理又はO調質が、熱処理プロセスとして利用されることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 熱硬化性アルミニウム合金が、前記鋳造部品(10)、具体的には前記ダイカスト部品に用いられることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. Mg含有率が0.04〜0.6重量%、特に0.08〜0.18重量%であるアルミニウム合金が、前記鋳造部品(10)、具体的には前記ダイカスト部品に用いられることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  19. 前記鋳造部品(10)が、少なくとも部分的に熱処理されることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. ダイカスト部品のような鋳造部品(10)、特にアルミニウム合金製の鋳造部品(10)を製造するシステムであって、熱処理装置(28)を備え、前記熱処理装置(28)によって、前記鋳造部品(10)が、鋳造プロセスと前記鋳造部品の型(12)からの取り外しとに続いて、少なくとも部分的に熱処理プロセスにかけられる、鋳造部品を製造するシステムにおいて、
    前記熱処理装置(28)では、少なくとも1つの熱処理セクション(40)中の温度が、前記熱処理の目標温度(T)より、20〜400℃の範囲、特に100〜300℃の範囲だけ高いことを特徴とするシステム。
  21. 前記熱処理装置(28)では、少なくとも1つの前記熱処理セクション(40)中の温度が、500〜750℃の範囲、特に600〜720℃の範囲であることを特徴とする、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記鋳造部品(10)が、同一の搬送システム(ロボット24)によって、前記型(12)から取り外されて前記熱処理装置(28)に搬送されることを特徴とする、請求項20又は21に記載のシステム。
  23. 前記鋳造部品(10)が、前記型(12)から取り外され、中間の保管なしに、前記搬送システム(ロボット24)によって、前記熱処理装置(18)に搬送されることを特徴とする、請求項20又は22に記載のシステム。
  24. 前記熱処理装置(28)が、前記鋳造部品(10)を前記目標温度(T)まで温風の流動空気によって加熱する装置(52)を備えることを特徴とする、請求項20〜23のいずれか一項に記載のシステム。
  25. 前記鋳造部品(10)を加熱する前記装置(52)が、温風の空気流を生成する複数のノズル(68)などを備えることを特徴とする、請求項24に記載のシステム。
  26. 前記熱処理装置(28)が、前記鋳造部品(10)を前記目標温度(T)から流動空気によって冷却する装置(58)を備えることを特徴とする、請求項20〜25のいずれか一項に記載のシステム。
  27. 前記鋳造部品(10)を冷却する前記装置(56)が、低温空気流を生成する複数のノズル(68)などを備えることを特徴とする、請求項26に記載のシステム。
  28. 前記鋳造部品(10)を前記目標温度(T)まで加熱する前記熱処理セクション(40)が、少なくとも1つのチャンバ(42)を備えることを特徴とする、請求項20〜27のいずれか一項に記載のシステム。
  29. 前記鋳造部品(10)を前記目標温度(T)まで加熱する前記熱処理セクション(40)が、保持チャンバ(44)を備えることを特徴とする、請求項20〜28のいずれか一項に記載のシステム。
  30. 前記熱処理装置(28)が、インプットチャンバ(46)及び/又はアウトプットチャンバ(48)を備えることを特徴とする、請求項20〜29のいずれか一項に記載のシステム。
  31. 前記熱処理装置(28)の前記チャンバ(42、44、46、48)が、それぞれスルース(50)によって互いに且つ外部から分離されていることを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一項に記載のシステム。
  32. 請求項1〜19のいずれか一項による方法を実行するように構成されることを特徴とする、請求項20〜31のいずれか一項に記載のシステム。
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