JP2009278543A - 無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システム - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムを提供すること。
【解決手段】1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部と、前記取得部により取得されたレート情報に基づいて前記他の無線通信装置のいずれかを対象通信装置に決定する決定部と、自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部と、任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データを信号処理する送信処理部と、を無線通信装置に設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムに関する。
近日、高速無線通信を実現するためのIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11nが検討されている。かかるIEEE802.11nにおいては、複数のアンテナ間で無線信号を送受信するMIMO(Multiple Input Multiple Output)や、送受信効率を高めるビームフォーミング技術が提案されている。
ビームフォーミング技術としては、受信先から明示的に提供されたステアリングベクトルを利用するexplicit方式と、通信チャネルの可逆性を利用して受信信号からステアリングベクトルを生成するimplicit方式があげられる。implicit方式は、explicit方式と異なり、ステアリングベクトルを受信先から受信する必要が無いため、オーバーヘッドが少ないという利点を有する。
ただし、受信信号から生成したステアリングベクトルは、RF誤差の影響により、必ずしもexplicit方式で得られるステアリングベクトルほど正確でない。このため、IEEE802.11nにおいては、implicit方式の精度を高めるためのペアワイズキャリブレーションが定義されている。ペアワイズキャリブレーションによれば、受信先と送信元の双方がパケット交換によりチャネル行列を取得し、当該チャネル行列の差分をキャリブレーション係数として算出し、キャリブレーション係数に基づいて高い精度のステアリングベクトルを算出することができる(この補正は送信側ならびに受信側のどちらでも行うことができるが、本明細書においては送信側で補正を行う実施例を中心に説明する。)。
また、ペアワイズキャリブレーションは、周囲の任意の無線通信装置と行なうことが可能である。このため、複数の無線通信装置とペアワイズキャリブレーションを行い、算出された複数のキャリブレーション係数から精度が高いキャリブレーション係数を選択する方法も考えられる。
「IEEE802.11n」 The 802.11n Working Group of the 802 Committee
しかし、上記方法では、キャリブレーション係数を選択するまでに複数の無線通信装置とペアワイズキャリブレーションを行なうため、相応の時間を消費し、非効率であるという問題があった。また、受信信号のSN比が高い通信相手と選択的にペアワイズキャリブレーションを行うことにより、高い精度のキャリブレーション係数が得られると考えられるが、高品質な受信SN比の推定には、回路構成の複雑化や回路規模の増大が予想された。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より簡易的にキャリブレーションの対象通信装置を決定することが可能な、新規かつ改良された無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部と、前記取得部により取得されたレート情報に基づいて前記他の無線通信装置のいずれかを対象通信装置に決定する決定部と、自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部と、任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部と、を備える無線通信装置が提供される。
前記決定部は、前記取得部により取得されたレート情報のうちで、所定値より高いデータレートを示すレート情報に対応する他の無線通信装置を前記対象通信装置として決定してもよい。
前記決定部は、前記取得部により取得されたレート情報のうちで、最も高いデータレートを示すレート情報に対応する他の無線通信装置を前記対象通信装置として決定してもよい。
前記取得部は、前記1または2以上の他の無線通信装置から送信されたレート情報を取得してもよい。
前記決定部は、さらに前記1または2以上の他の無線通信装置から受信された信号のSN比に基づいて対象通信装置を決定してもよい。
前記決定部は、さらに複数の無線通信装置が無線ネットワークを形成するために送受信される管理情報に含まれる通信路情報に基づいて対象通信装置を決定してもよい。
送信データのデータ種別ごとに送信の優先度が設定されており、前記伝達関数を取得するために送受信される情報には、前記データ種別ごとの優先度のうちで最も高い優先度が適用されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記1または2以上の他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得するステップと、取得したレート情報に基づいて対象通信装置を決定するステップと、自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出するステップと、任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理するステップと、を含む無線通信方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記1または2以上の他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部と、前記取得部により取得されたレート情報に基づいて対象通信装置を決定する決定部と、自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部と、任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、1または2以上の第1の無線通信装置と、前記第1の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記第1の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部、前記取得部により取得されたレート情報に基づいて前記第1の無線通信装置のいずれかを対象通信装置に決定する決定部、自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部、を有する第2の無線通信装置と、を備える無線通信システムが提供される。
以上説明したように本発明にかかる無線通信装置、無線通信方法、プログラム、および無線通信システムによれば、より簡易的にキャリブレーションの対象通信装置を決定することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態の概要
(本実施形態にかかる無線通信システムの構成)
(MIMOおよびビームフォーミング)
(ペアワイズキャリブレーション)
(本実施形態に至る経緯)
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
〔3〕本実施形態にかかる無線通信方法
〔4〕補足
〔5〕まとめ
〔1〕本実施形態の概要
(本実施形態にかかる無線通信システムの構成)
まず、図1を参照し、本実施形態にかかる無線通信システム1について概略的に説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、当該無線通信システム1は、相互に通信可能な複数の無線通信装置10A〜10Cを含むBSS(Basic Service Set)である。なお、以下では、無線通信装置10A〜10Cを特に区別する必要が無い場合、単に無線通信装置10と総称する。また、各無線通信装置10が例えばIEEE802.11nに規定される無線LAN(Local Area Network)方式により相互に無線通信を行う例を説明する。
また、図1においては、無線通信装置10Aおよび10Bの方が、無線通信装置10Aおよび10Cより近接しているため、無線通信装置10Aおよび10B間で送受信される無線信号のSN比の方が高いことを示している。
なお、図1においては通信装置を模式的に丸印で示しているが、通信装置は、例えば、通信装置は、PC(Personal Computer)、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
このような無線通信装置10は、IEEE802.11nに規定されるMIMO通信を行うことができる。以下、MIMO通信およびMIMO通信の効率を高めるビームフォーミングについて説明する。
(MIMOおよびビームフォーミング)
図2は、MIMO通信の概要を示した説明図である。無線通信装置10Aのアンテナ12Aから送信された信号をx1、アンテナ12Bから送信された信号をx2、無線通信装置10Bのアンテナ12Cが受信した信号をy1、12Dが受信した信号をy2とする。また、アンテナ12Aおよびアンテナ12C間の伝送路の特性をh11、アンテナ12Aおよびアンテナ12C間の伝送路の特性をh12、アンテナ12Bおよびアンテナ12C間の伝送路の特性をh21、アンテナ12Bおよびアンテナ12D間の伝送路の特性をh22とする。この場合、無線通信装置10Aから送信された信号と、無線通信装置10Bが受信した信号の関係は、以下の数式1のように表すことができる。
Figure 2009278543
本明細書においては、数式1の右辺の第1項を、チャネル行列H(伝達関数)と称する場合がある。かかるチャネル行列Hは、無線通信装置10Bがx1およびx2を送信する前に既知の信号を送信することにより無線通信装置10Aにおいて求めることが可能である。
無線通信装置10Bは、チャネル行列Hの逆行列を利用してアンテナ12Aから送信された信号をx1と、アンテナ12Bから送信された信号をx2と推定することができる。このように、MIMO通信は、利用する周波数帯域を広げることなくアンテナ数に比例して伝送速度を向上させることができる点で効果的である。なお、図2においては無線通信装置10Aおよび10Bが各々アンテナを2本備える例を示したが、無線通信装置10Aおよび10Bは3本以上の多数のアンテナを備えていてもよい。
しかし、チャネル行列Hの対角成分の成分は、信号分離の際にノイズとなり(クロストーク)、ストリームSNRを下げる要因となる。そこで、クロストークを抑制するために、ビームフォーミング(固有モードSDM:Space Division Multiplexing)が提案されている。
ビームフォーミングによれば、無線通信装置10Aが信号x1およびx2をあるステアリングベクトルV(重み行列)と乗算して送信し、無線通信装置10Bが受信側重み行列Uを利用することによりクロストーク成分を抑制することができる。ステアリングベクトルV(vを成分に有する行列)、受信側重み行列U(uを成分に有する行列)は、以下の数式2に示す性質を有する行列である。なお、例えば数式2におけるD1をストリーム1のSN比と、D2をストリームのSN比と評価することもできる。なお、例えば数式2におけるD1をストリーム1のSN比と、D2をストリームのSN比と評価することもできる。
Figure 2009278543
ここで、UとVは、UU=VV=I(単位行列)を満たす行列である。送信側で信号x1およびx2をステアリングベクトルVで乗算し、受信側で受信側重み行列Uを乗算して受信すると、(数式2−2)のような信号成分が得られる。
Figure 2009278543
無線通信装置10AがこのようなステアリングベクトルVを取得する方式は、explicit方式と、implicit方式に大別される。explicit方式においては、まず、無線通信装置10Aが規定の信号を無線通信装置10Bに送信する。そして、無線通信装置10Bが受信信号に基づいて無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへの通信チャネルのチャネル行列H(AB)、およびステアリングベクトルVを算出し、無線通信装置10AにステアリングベクトルVを明示的に送信する方式である。当該explicit方式によれば、無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへのチャネル行列H(AB)に基づくステアリングベクトルVを無線通信装置10Aが明示的に取得できるが、ステアリングベクトルVの送信がオーバーヘッドを増加させる。
一方、implicit方式は、無線通信装置10Aが、受信側である無線通信装置10Bから受信した信号に基づき、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(BA)を推定し、ステアリングベクトルVを算出する方式である。当該方式は、チャネル行列H(AB)とチャネル行列H(BA)の間に可逆性があることを利用する方式である。しかし、上記のimplicit方式により算出されるチャネル行列Hは、RF誤差の影響などにより、必ずしもexplicit方式で得られるチャネル行列Hほど正確でない。
このため、IEEE802.11nにおいては、implicit方式の精度を高めるためのペアワイズキャリブレーションが定義されている。以下、図3を参照してペアワイズキャリブレーションについて説明する。
(ペアワイズキャリブレーション)
図3は、ペアワイズキャリブレーションの一連のシーケンスを示した説明図である。図3に示したように、まず、無線通信装置10Aは、ペアワイズキャリブレーションを開始することを示すスタートパケット32を送信する。無線通信装置10Bは、スタートパケット32を受信すると、既定のパイロットパケット34を送信する。そして、無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから受信したパイロットパケット34に基づき、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(BA)を推定する。さらに、無線通信装置10Aは、既定のパイロットパケット36を無線通信装置10Bへ送信する。
無線通信装置10Bは、既定のパイロットパケット36を受信すると、受信確認を示すACK38を送信する。さらに、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aから受信したパイロットパケット36に基づき、無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへの通信チャネルのチャネル行列H(AB)を推定する。
その後、無線通信装置10Bは、推定したチャネル行列H(AB)をCSI(channel state information)40として送信する。無線通信装置10Aは、CSI40を受信すると、受信確認を示すACK42を送信する。さらに、無線通信装置10Aは、チャネル行列H(BA)と無線通信装置10Bから受信したチャネル行列H(AB)の差分を演算し、当該差分をキャリブレーション係数として保持する。したがって、以降、無線通信装置10Aは、受信した信号からチャネル行列H(BA)を推定し、キャリブレーション係数によりチャネル行列H(AB)を推定し、推定したチャネル行列H(AB)から精度の高いステアリングベクトルVを算出することができる。
なお、IEEE802.11nにおいては、当該ペアワイズキャリブレーションの一連のシーケンスの最長処理時間(Max Delay)として250msが定義されている。
(本実施形態に至る経緯)
ここで、実際には、数式3に示すように、無線通信装置10Bにより受信される信号にはノイズ成分nが重畳される。
Figure 2009278543
数式3に示したように、無線通信装置10Bがチャネル行列H(AB)を推定する際、ノイズ成分nの影響を受けるため、ノイズ成分nが小さいほど、精度が高いチャネル行列H(AB)を推定することができる。したがって、無線通信装置10Aのペアワイズキャリブレーションを行なう対象通信装置は、SN比が良好な無線通信装置10であることが望まれる。
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態にかかる無線通信装置10を創作するに至った。本実施形態にかかる無線通信装置10によれば、より簡易的にペアワイズキャリブレーションの対象通信装置を決定することができる。以下、このような無線通信装置10について図4〜図9を参照して詳細に説明する。
〔2〕本実施形態にかかる無線通信装置の構成
図4は、本実施形態にかかる無線通信装置10Aの構成を示した機能ブロック図である。図4に示したように、無線通信装置10Aは、アンテナ12Aおよび12Bと、送受信部110と、通信制御部120と、決定部130と、チャネル行列推定部140と、キャリブレーション係数算出部150と、ステアリングベクトル算出部160と、ビームフォーマ170と、を備える。
送受信部110は、送信データを無線信号としてアンテナ12から送信するための信号処理、およびアンテナ12により受信された無線信号を復号するための信号処理を行う。例えば、送受信部110は、ビームフォーマ170によりビームフォーミングされた送信データをOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号に変換し、アンテナ12Aおよび12Bから送信させる。また、送受信部110は、通信制御部120による制御に基づき、ペアワイズキャリブレーションを行なうためのスタートパケット、パイロットパケット、ACK、およびCSIなどの信号処理を行う。また、送受信部110は、後述のMFBに記載されたMCSを信号処理により取得する取得部としての機能を有する。
通信制御部120は、無線通信装置10Aの動作全般を制御する。例えば、通信制御部120は、ペアワイズキャリブレーションを行なうために、スタートパケット、パイロットパケット、ACK、およびCSIなどの信号処理を送受信部110に指示する。また、詳細については「〔4〕補足」において説明するが、通信制御部120は、バックオフ係数に基づくアクセス権の取得を行なう。ここで、ペアワイズキャリブレーションにおいて送受信されるパケット構成例について図5〜図8を参照して説明する。
図5は、MACヘッダの構成例を示した説明図である。図6は、MACヘッダ中のHTControlの構成例を示した説明図である。図5に示したように、MACヘッダは、FrameControl、Duration/ID、Address1〜3、SequenceControl、Address4、QosControl、およびHTContorolを含み、FrameBodyおよびFCSが付加されている。
また、図6に示したように、HTContorolは、LinkAdaptationControl、CalibrationPosition、CalibrationSequence、Reserved、CSI/Steering、NDPAnnouncement、Reserved、ACConstraint、およびRDG/MorePPDUを含む。
ここで、CalibrationPositionには、ペアワイズキャリブレーションにおけるいずれの役割(パケット位置)を有するパケットであるかが記載される。例えば、CalibrationPositionとして、スタートパケットには「1」、受信側からのパイロットパケットには「2」、送信側からのパイロットパケットには「3」が記載されてもよい。また、CalibrationSequenceには、ペアワイズキャリブレーションのシー件数を管理するための情報が記載される。例えば、図3に示したCSI40のCalibrationSequenceには、スタートパケット32〜ACK38までと同一の値が記載される。
また、LinkAdaptationControlは、レート制御を行なうために設けられているフィールドである。以下、図7および図8を参照してLinkAdaptationControlの構成例について説明する。
図7は、HTContorolに含まれるLinkAdaptationControlの構成例を示した説明図である。図8は、LinkAdaptationControlに含まれるMAIの構成例を示した説明図である。図7に示したように、LinkAdaptationControlは、Reserved、TRQ、MAI、MFSI、およびMFB/ASELCを含む。また、図8に示したように、MAIは、MRQおよびMSIを含む。
MRQは、MCS(Modulation and Coding Scheme)と呼ばれるレート情報のフィードバックを通信相手に要求するためのフィールドである。例えば、通信相手にレート情報のフィードバックを要求する場合、無線通信装置10AはMCSに「1」が記載されたMACヘッダを送信する。
また、LinkAdaptationControlに含まれるMFBには、MRQによりMCSのフィードバックが要求されている場合に、MCS(推奨される送信データのレート)が記載される。無線通信装置10Aは、MACヘッダを受信した場合、MRQを参照し、MAQに記載されているMCSに基づいて以降に送信するデータのレートを決定する。
ここで、MCSの示すレートは、通信相手との間で送受信される信号のSN比と相関が高いと予想される。例えば、SN比が高い場合、品質を維持して高レートでの通信を行うことが可能であるため、MCSには高レートが記載されると考えられる。一方、SN比が低い場合、低レートでなくては通信品質を維持することが困難であるため、MCSには低レートが記載されると考えられる。また、「(本実施形態に至る経緯)」において説明したように、ペアワイズキャリブレーションを行なう対象通信装置は、SN比が良好であることが望まれる。
そこで、決定部130は、MRQに記載されているMCSの内容に基づいてペアワイズキャリブレーションを行なう対象通信装置を決定してもよい。例えば、決定部130は、MRQに記載されているMCSが所定値以上のレートを示す場合、当該MRQを含むMACヘッダの送信元装置を対象通信装置に決定してもよい。かかる構成により、対象通信装置におけるチャネル行列Hの推定にノイズ成分が与える影響を抑制し、精度が担保されたチャネル行列Hが得られる。
また、決定部130は、周囲の無線通信装置から受信したMFBのうちで、最も高いデータレートを示すMCSが記載されているMAQの送信元装置を対象通信装置に決定してもよい。かかる構成により、現時点で得ることが可能なチャネル行例Hのうちで最も高精度なチャネル行例Hが得られる。なお、以下では無線通信装置10Bが対象通信装置に決定された場合について説明する。
チャネル行列推定部140は、対象通信装置である無線通信装置10Bから送信されたパイロットパケットに基づき、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(BA)を推定する。また、チャネル行列推定部140は、以降の他の無線通信装置との通信時においても他の無線通信装置から送信された信号に基づき、他の無線通信装置から無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(*A)を推定する。
キャリブレーション係数算出部150は、無線通信装置10Bから送信されたCSIに含まれる無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへの通信チャネルのチャネル行列H(AB)が入力される。また、キャリブレーション係数算出部150は、チャネル行列推定部140により推定されたチャネル行列H(BA)が入力される。キャリブレーション係数算出部150は、入力されたチャネル行列H(AB)およびチャネル行列H(BA)の差分を、キャリブレーション係数として算出する算出部としての機能を有する。また、キャリブレーション係数算出部150は算出したキャリブレーション係数算出部150を保持する。
ステアリングベクトル算出部160は、チャネル行列推定部140により推定されたチャネル行列H(*A)と、キャリブレーション係数算出部150により算出されたキャリブレーション係数とに基づき、ステアリングベクトルVを算出する。ここで、キャリブレーション係数は、通信チャネルの品質が良好であると推定される対象通信装置との間で取得されたため、精度の高さが担保されている。
ビームフォーマ170は、ステアリングベクトル算出部160により算出されたステアリングベクトルVを、他の無線通信装置宛の送信データに乗算することによりビームフォーミングを行なう信号処理部としての機能を有する。かかるビームフォーミングにより、MIMO通信における伝送効率の向上を図ることができる。
〔3〕本実施形態にかかる無線通信方法
次に、図9を参照し、本実施形態にかかる無線通信方法の流れを説明する。
図9は、本実施形態にかかる無線通信方法の流れを示したシーケンス図である。図9に示したように、まず、MRQにMCSを要求する旨記載されたスタートパケットを無線通信装置10Aが送信する(S204)。そして、無線通信装置10Bは、スタートパケットに含まれるMRQの記載に基づき、MFBにMCSが記載されたパイロットパケットを送信する(S208)。なお、無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aから受信した信号のSN比、パケット誤り率などに応じたMCSをMFBに記載してもよい。
無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたパイロットパケットに含まれるMFBの記載に基づき、無線通信装置10Bとの間のチャネル品質(リンク品質)を推定する(S212)。そして、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切であるか否かを決定部130が判断する(S216)。ここで、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切でないと決定部130により判断された場合、無線通信装置10Aは他の無線通信装置にスタートパケットを送信する(S220)。
一方、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切であると決定部130により判断された場合、無線通信装置10Aは無線通信装置10Bにパイロットパケットを送信する(S224)。なお、MCSを要求するためにMRQが利用され、MCSの通知にMFBが利用されるが、MRQおよびMFBは、HTControlに含まれる既存のフィールドであるため、オーバーヘッドが増加することはない。
無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからパイロットパケットを受信すると、ACKを返信し(S228)、当該パイロットパケットに基づき、無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへの通信チャネルのチャネル行列H(AB)を推定する(S236)。また、無線通信装置10Aのチャネル行列推定部140も、S208において無線通信装置10Bから受信したパイロットパケットに基づき、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(BA)を推定する(S236)。
続いて、無線通信装置10Bは、推定したチャネル行列H(AB)を含むCSIを送信し(S240)、無線通信装置10Aは、当該CSIを受信するとACKを返信する(S244)。そして、無線通信装置10Aのキャリブレーション係数算出部150は、推定したチャネル行列H(BA)と、受信したチャネル行列H(AB)の差分をキャリブレーション係数として算出し、保持する(S248)。
その後、無線通信装置10Aが他の無線通信装置と通信する際、ステアリングベクトル算出部160が、他の無線通信装置から無線通信装置10Aの通信チャネルのチャネル行列(*A)とキャリブレーション係数に基づいてステアリングベクトルVを算出する。さらに、ビームフォーマ170が、ステアリングベクトル算出部160により算出されたステアリングベクトルVを送信データに乗算することによりビームフォーミングを行なう(S252)。
また、上記では送信側でキャリブレーション係数を利用した補正を行なう例を説明したが、図10に示すように、受信側でキャリブレーション係数を利用した補正を行なってもよい。
図10は、本実施形態にかかる無線通信方法の他の例を示したシーケンス図である。図10に示したように、まず、MRQにMCSを要求する旨記載されたスタートパケットを無線通信装置10Aが送信する(S304)。そして、無線通信装置10Bは、スタートパケットに含まれるMRQの記載に基づき、MFBにMCSが記載されたパイロットパケットを送信する(S308)。
無線通信装置10Aは、無線通信装置10Bから送信されたパイロットパケットに含まれるMFBの記載に基づき、無線通信装置10Bとの間のチャネル品質(リンク品質)を推定する(S312)。そして、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切であるか否かを決定部130が判断する(S316)。ここで、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切でないと決定部130により判断された場合、無線通信装置10Aは他の無線通信装置にスタートパケットを送信する(S320)。
一方、無線通信装置10Bがペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切であると決定部130により判断された場合、無線通信装置10Aは無線通信装置10Bにパイロットパケットを送信する(S324)。なお、MCSを要求するためにMRQが利用され、MCSの通知にMFBが利用されるが、MRQおよびMFBは、HTControlに含まれる既存のフィールドであるため、オーバーヘッドが増加することはない。
無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aからパイロットパケットを受信すると、ACKを返信し(S328)、当該パイロットパケットに基づき、無線通信装置10Aから無線通信装置10Bへの通信チャネルのチャネル行列H(AB)を推定する(S336)。また、無線通信装置10Aのチャネル行列推定部140も、S308において無線通信装置10Bから受信したパイロットパケットに基づき、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへの通信チャネルのチャネル行列H(BA)を推定する(S336)。
続いて、無線通信装置10Bは、推定したチャネル行列H(AB)を含むCSIを送信し(S340)、無線通信装置10Aは、当該CSIを受信するとACKを返信する(S344)。そして、無線通信装置10Aのキャリブレーション係数算出部150は、推定したチャネル行列H(BA)と、受信したチャネル行列H(AB)の差分をキャリブレーション係数として算出し、保持する(S348)。
その後、無線通信装置10Aが、例えば無線通信装置10Bから、キャリブレーション係数を利用したビームフォーミングが施されていないデータを受信したとする(S350)。すると、無線通信装置10Aの信号処理部として機能する復調部が、キャリブレーション係数を利用して無線通信装置10Bからの受信データを復調する(S352)。すなわち、無線通信装置10Aの復調部は、無線通信装置10Bから無線通信装置10Aへのチャネル行列H(BA)から推定される受信側重み行列Uをキャリブレーション係数により補正し、補正された受信側重み行列Uと受信データを乗算してもよい。かかる構成により、送信側でキャリブレーション係数を利用したビームフォーミングが行なわれなかった場合であっても、高い精度での復調を実現することができる。
〔4〕補足
なお、図9においては、無線通信装置10Aがスタートパケットにおいて要求したMCSを無線通信装置10Bが即時応答する例を示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、無線通信装置10Bの計算能力によりMCSのフィードバックが遅延した場合であっても、無線通信装置10Aは遅延してフィードバックされたMCSに基づいて無線通信装置10Bの対象通信装置としての適否を判断することができる。
また、無線通信装置10Aの送受信部110は、受信信号のSN比を測定する機能を有してもよい。かかる構成によれば、決定部130は、送受信部110において測定されたSN比に基づき、またはSN比およびMCSの双方に基づき無線通信装置10Bの対象通信装置としての適否を判断することができる。
また、無線通信装置10は無線ネットワークを形成するためにビーコン(管理情報)を周期的に送受信しており、決定部130は、他の無線通信装置から受信したビーコンに記載されている通信路の情報に基づいて対象通信装置を決定してもよい。
また、ペアワイズキャリブレーションに関するパケットについては、現状、IEEE802.11eで定義されるアクセスカテゴリ(AC_VO、AC_VI、AC_BE、AC_BK)への分類がされていない。しかし、キャリブレーション係数の早期取得は重要であるため、通信制御部120は、ペアワイズキャリブレーションに関するパケットについて、バックオフ係数が少ないAC_VO(高優先度)を割当ててもよい。
〔5〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかる無線通信装置10によれば、他の無線通信装置から受信したMCS(推奨される送信データのレート情報)に基づき、他の無線通信装置がペアワイズキャリブレーションの対象通信装置として適切であるか否かを判断できる。また、無線通信装置10は、他の無線通信装置が対象通信装置として適切でないと判断した場合、他の無線通信装置からの応答を待つことなく次のペアワイズキャリブレーションを開始することができるため、高精度のキャリブレーション係数の取得の迅速化を図ることができる。さらに、MCSが記載されるMFBは、HTControlに含まれる既存のフィールドであるため、オーバーヘッドが増加することはない。
すなわち、本実施形態によれば、オーバーヘッドを増加させること無く、迅速かつ簡易的に、ペアワイズキャリブレーションにおいて高精度なキャリブレーション係数を取得することが可能である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の無線通信装置10の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、無線通信装置10における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
また、無線通信装置10に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した無線通信装置10の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図4の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
本実施形態にかかる無線通信システムの構成を示した説明図である。 MIMO通信の概要を示した説明図である。 ペアワイズキャリブレーションの一連のシーケンスを示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信装置の構成を示した機能ブロック図である。 MACヘッダの構成例を示した説明図である。 MACヘッダ中のHTControlの構成例を示した説明図である。 HTContorolに含まれるLinkAdaptationControlの構成例を示した説明図である。 LinkAdaptationControlに含まれるMAIの構成例を示した説明図である。 本実施形態にかかる無線通信方法の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態にかかる無線通信方法の他の例を示したシーケンス図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C 無線通信装置
12A、12B、12C、12D アンテナ
110 送受信部
120 通信制御部
130 決定部
140 チャネル行列推定部
150 キャリブレーション係数算出部
160 ステアリングベクトル算出部
170 ビームフォーマ

Claims (10)

  1. 1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部と;
    前記取得部により取得されたレート情報に基づいて前記他の無線通信装置のいずれかを対象通信装置に決定する決定部と;
    自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部と;
    任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部と;
    を備える、無線通信装置。
  2. 前記決定部は、前記取得部により取得されたレート情報のうちで、所定値より高いデータレートを示すレート情報に対応する他の無線通信装置を前記対象通信装置として決定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記決定部は、前記取得部により取得されたレート情報のうちで、最も高いデータレートを示すレート情報に対応する他の無線通信装置を前記対象通信装置として決定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記取得部は、前記1または2以上の他の無線通信装置から送信されたレート情報を取得する、請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 前記決定部は、さらに前記1または2以上の他の無線通信装置から受信された信号のSN比に基づいて対象通信装置を決定する、請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記決定部は、さらに複数の無線通信装置が無線ネットワークを形成するために送受信される管理情報に含まれる通信路情報に基づいて対象通信装置を決定する、請求項4に記載の無線通信装置。
  7. 送信データのデータ種別ごとに送信の優先度が設定されており、
    前記伝達関数を取得するために送受信される情報には、前記データ種別ごとの優先度のうちで最も高い優先度が適用される、請求項4に記載の無線通信装置。
  8. 1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記1または2以上の他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得するステップと;
    取得したレート情報に基づいて対象通信装置を決定するステップと;
    自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出するステップと;
    任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理するステップと;
    を含む、無線通信方法。
  9. コンピュータを、
    1または2以上の他の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記1または2以上の他の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部と;
    前記取得部により取得されたレート情報に基づいて対象通信装置を決定する決定部と;
    自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部と;
    任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部と;
    として機能させるための、プログラム。
  10. 1または2以上の第1の無線通信装置と;
    前記第1の無線通信装置との間の各通信路の状況に応じた、前記第1の無線通信装置の各々への送信データのレート情報を取得する取得部、
    前記取得部により取得されたレート情報に基づいて前記第1の無線通信装置のいずれかを対象通信装置に決定する決定部、
    自装置から前記対象通信装置への通信路の伝達関数、および前記対象通信装置から自装置への通信路の伝達関数の差分を算出する算出部、
    任意の他の無線通信装置から自装置への通信路の伝達関数、および前記算出部により算出された差分に基づいて送信データまたは受信データを信号処理する信号処理部、
    を有する第2の無線通信装置と;
    を備える、無線通信システム。








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