JP2011254550A - 多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてアンテナを選択するための方法 - Google Patents

多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてアンテナを選択するための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてアンテナを選択するための方法を提供する。
【解決手段】コンピュータによって実施される方法は、複数の局を含む多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてアンテナを選択する。各局は、アンテナのセットを含む。連続して送信された複数のサウンディングパケットが局で受信される。各サウンディングパケットは、アンテナのセットの異なるサブセットに対応する。連続して送信された複数のサウンディングパケットから、チャネル行列が推定される。アンテナのサブセットが、チャネル行列に従って選択される。
【選択図】図5A

Description

本発明は、包括的には、多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークに関し、より詳細には、このようなネットワークにおいてアンテナ及びビームを選択することに関する。
多入力多出力(MIMO)技法は、ワイヤレスネットワークの分散環境でシステム容量を大幅に増加させることができる。しかしながら、一般的なシステムでは、各送受信アンテナは、別個のRFチェーン(変調器/復調器、AD変換器/DA変換器、アップコンバータ/ダウンコンバータ、及び電力増幅器を含む)を必要とすることから、アンテナを多く使用するほど、ハードウェアの複雑度及びコストが増加する。加えて、ベースバンドにおける処理の複雑度も、アンテナの個数と共に増加する。
アンテナ/ビーム選択は、複数のアンテナによって提供される容量/ダイバーシティの増加を依然として利用しながら、RFチェーンの個数を削減することができる。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)では、局は、通常、高い信号対雑音比(SNR)で動作され、この場合、ダイバーシティは、深いフェージングチャネルからシステムを保護する際に重要な役割を果たす。さらに、WLANチャネルの状態はゆっくりと変化することが知られている。したがって、WLANにおいてアンテナ/ビーム選択を行うことは有利である。
アンテナ/ビーム選択の構想は、或る所定の基準に従って、ビーム選択のために、完全なチャネル行列(complete channel matrix)又は変換されたチャネル行列(transformed channel matrix)から部分行列を選択することである。アンテナ/ビーム選択を行うために、完全なチャネル行列は、全体のチャネル状態を測定することをアンテナ選択局に可能にするトレーニング(サウンディング)フレームを送信することによって推定される。従来、選択されるすべてのアンテナについてトレーニングフレーム(複数可)を送信することによって、明示的なシグナリングが物理(PHY)レイヤ又は媒体アクセス(MAC)レイヤで使用されている。しかしながら、実用的な制限のため、オーバーヘッドが追加されることは望ましくない。他方、ゆっくりと変化するWLANチャネル環境は、MACレイヤ及びPHYレイヤの変更をほとんど又は全く必要としないより効率的なアンテナ/ビーム選択トレーニング方式を推奨することができる。
[MACレイヤにおけるIEEE802.11n WLANリンクアダプテーション制御(LAC)フレームの構造]
図1に示すように、参照により本明細書に援用され、WiFiとしても知られているWLAN IEEE802.11n標準規格は、MIMOトレーニング要求及びリンクアダプテーション情報の交換をサポートするための、MACレイヤで定義されたリンクアダプテーション制御フレーム(LAC)の仕様を定めている。一般に、制御フレームは、以下のフィールド、すなわち、MACヘッダ110と、現在の制御フレームで運ばれている論理エレメントを示すためのLACマスク120と、送信パラメータを示すための変調符号化方式(MCS)フィードバックフィールド130と、エラー検出のためのフレームチェックシーケンス(FCS)140とを含む。MACヘッダ110は、どのMACレイヤパケットにも適用され、フレーム制御111と、継続期間112と、受信アドレス(RA)113と、送信アドレス(TA)114とを含む。制御フレームは、IEEE802.11−04/0889r7の「TGn Sync Proposal Technical Specification」に詳細に記載されている。この文献は、参照により本明細書に援用される。
LACフレームは、MIMOトレーニング要求及びリンクアダプテーション情報の交換の制御をサポートする。LACフレームは、イニシエータ局(initiator station)(送信機)又はレシピエント局(recipient station)(受信機)のいずれかが送信することができる。
図2は、LACマスクフィールド120をより詳細に示している。アンテナ/ビーム選択を考慮しない場合、LACマスクフィールド120は、以下のもの、すなわち、RTS(送信要求)121と、CTS(送信許可)122と、TRQ(MIMOトレーニング要求)123と、MRQ(MCSフィードバック要求)124と、MFB(MCSフィードバック)125とを含む。3ビット126は予約されている。MCSフィードバックの場合、すなわち、MFB=1の場合には、MCSセットが、図1の「MCSフィードバック」フィールド130に示される。
[IEEE802.11n WLANの閉ループMIMOトレーニング方法]
IEEE802.11n標準規格は、媒体アクセス制御(MAC)レイヤのサービスアクセスポイント(SAP)において毎秒100メガビット(Mbps)のスループットを必要とする。WLAN環境のチャネルプロパティに基づいて、スループットの増加には、送信ビームフォーミング(TXBF)、MCSアダプテーション、及びアンテナ/ビーム選択を含めて、閉ループ方式が好ましい。
各PHYレイヤパケットは、プリアンブル及びデータの2つの部分によって構成される。PHYパケットプリアンブルは、受信機におけるチャネル推定のためのトレーニング情報を含む。通常、従来のPHYレイヤパケットでは、トレーニングフィールドに示されるアンテナ又は空間的ストリームの個数は、MIMOチャネルによって提供される最大数よりも少なくすることができる。サウンディングパケットは特定のPHYレイヤパケットであり、(どれだけ多くのデータストリームがそのデータ部分を送信するのに使用されているかに関わらず)MIMOチャネルの利用可能なすべてのデータストリームのトレーニング情報を含む。システムでサウンディングパケットの概念が適用されないとき、PHYレイヤトレーニングパケットのカテゴリーとして代替的なものは、MIMOチャネルの利用可能なすべてのデータストリームを利用するMCSセットを実施するものであり、その結果、プリアンブルだけがMIMOチャネルの全トレーニング情報を含むのではなく、データ部分もまた、利用可能なすべてのデータストリームを使用して送信される。
[MCSトレーニングプロセス]
図3は、MCSアダプテーションのための従来のMIMOトレーニングプロセスを示している。イニシエータ(送信)局STA A301は、MRQ=1を有するLACフレーム310をレシピエント(受信)局STA B302へ送信する。また、イニシエータは、サウンディングパケットを信号で伝えるように自身のPHYレイヤに要求する。レシピエント302は、MRQ及びサウンディングパケットの受信に応答して、MIMOチャネルを推定し、現在のチャネルに適切なMCSセットを決定する。その後、レシピエントは、1に設定されたMFBを有するLACフレーム320をイニシエータへ返答する。MCSフィードバックフィールド130は、選択されたMCSセットを含む。
レシピエント302は、完全なMIMOチャネル知識を有する時はいつでも、一致するMRQ要素なしで、MCSを決定し、MFBをMCSフィードバックで直接送信することにより、MCSトレーニングプロセスを開始することもできる。これは、非請求アダプテーション(unsolicited adaptation)と呼ばれる。
[TXBFトレーニングプロセス]
図4は、従来の送信ビームフォーミング(TXBF)トレーニングプロセスを示している。イニシエータ301は、1に設定されたTRQを有するLACフレーム410をレシピエント302へ送出する。TRQの受信に応答して、レシピエントは、サウンディングパケット420をイニシエータへ返信する。イニシエータは、サウンディングパケットを受信すると、MIMOチャネルを推定し、自身のビームフォーミングステアリング行列を更新する。これまで、レシピエントが開始するTXBFトレーニングは定義されていない。
アンテナ選択では、いくつの従来技術のトレーニング方法は、選択されるすべてのアンテナのトレーニング情報を含む単一のPHYレイヤトレーニングフレーム(たとえば、サウンディングパケット)を使用し、異なるアンテナサブセットは、その後、この単一のトレーニングフレーム用にRFチェーンに接続される。これは、既存のトレーニングフレーム設計にオーバーヘッドを導入する。
別のトレーニング方法では、送信局及び受信局の双方がチャネル推定及びアンテナ選択を行えるように、トレーニングフレームの長いシーケンスが、受信局から送信局へ送信され、これに応答して、送信局は、トレーニングフレームの短いシーケンスを送信する。これについては、2005年5月11日にAndreas Molisch、Jianxuan Du、及びDaqing Guによって出願された「Training Frames for MIMO Stations」という発明の名称の米国特許出願第11/127006号明細書(特許文献1)を参照されたい。この米国特許出願は、参照により本明細書に援用される。
米国特許出願公開第2006/0274847号明細書
本発明は、MIMOワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)においてアンテナ/ビームを選択するためのトレーニング方法を提供する。本方法は、MACレイヤで動作する。従来技術のアンテナ/ビーム選択トレーニング方法と比較して、本発明による方法は、PHYレイヤの変更を必要としない。
本トレーニング方法は、「サウンディングパケット」として指定された複数のトレーニングフレームを連続して高速で送信する。チャネル全体の特性をサウンディングパケットの受信機が推定できるように、各サウンディングパケットは、従来のPHYレイヤ設計に準拠し、且つ、利用可能なすべてのアンテナの異なるサブセットごとにある。サウンディングパケットを受信した受信機は、送信アンテナ又は受信アンテナを選択することができる。このトレーニング方法は、全体がMACレイヤで動作する。
トレーニングとデータの転送とは同時に行われるので、サウンディングパケットは、アンテナ/ビームを選択するためにMIMOチャネルをトレーニングすることに加えて、本方法を極めて効率的にするデータも含むことができる。本方法は、MACレイヤで動作するので、MACレイヤ及びPHYレイヤの双方で動作する従来の方法よりもオーバーヘッドが少ない。
さらなる利点として、本方法は、受信機によって開始される送信ビームフォーミングトレーニングプロセス等の、一般的な閉ループMIMOシステムに拡張することができる。また、本アンテナ/ビーム選択トレーニング方法は、送信ビームフォーミングと組み合わせて、さらなる性能改善を達成することができる。
従来技術のLACフレームのブロック図である。 従来技術のLACマスクフィールドのブロック図である。 従来技術のMCSトレーニングプロセスのフロー図である。 従来技術のTXBFトレーニングプロセスのフロー図である。 本発明の一実施形態によるMIMOシステムのブロック図である。 本発明によるアンテナを選択するための一方法のフロー図である。 本発明の一実施形態によるLACフレームのブロック図である。 本発明の一実施形態によるLACフレームのASBFCフィールドのブロック図である。 本発明の一実施形態による送信アンテナ/ビーム選択のトレーニングのフロー図である。 本発明の一実施形態による受信アンテナ/ビーム選択のトレーニングのフロー図である。 本発明の一実施形態による受信機によって開始されるビームフォーミングトレーニングのフロー図である。 本発明の一実施形態による受信アンテナ/ビーム選択とTXBFトレーニングとを組み合わせたもののフロー図である。 本発明の一実施形態による送信アンテナ/ビーム選択とTXBFトレーニングとを組み合わせたもののフロー図である。
図5Aは、本発明の一実施形態による多入力多出力(MIMO)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)100を示している。このネットワークは、第1の局(STA A)510及び第2の局(STA B)520を含む。いずれの局も受信モード又は送信モードで動作することができる。一般に、データを送信する局は送信局と呼ばれ、データを受信する局は受信局と呼ばれる。
「セット」は、1つ又は2つ以上の要素を含むものとして定義され、「サブセット」の要素の個数は、対応するセットの要素の個数以下である。
各局は、スイッチ530によってアンテナ503のセットに接続される、受信(Rx)RFチェーン501のセット及び送信(Tx)RFチェーン502のセットを含む。一般に、アンテナの個数は、RFチェーンの個数よりも多い。したがって、本明細書で説明するようなトレーニングフェーズの期間中、本発明の一実施形態による方法540によって、アンテナのサブセットが、利用可能な全アンテナのセットから選択される。この選択方法は、送信機又は受信機のいずれによっても開始することができ、この選択は、送信機又は受信機のいずれにおいても行うことができる。
図5Bに示すように、アンテナは、連続して送信された複数のサウンディングパケット561を局で受信する(562)ことによって選択される(540)。本明細書において、所定数のパケットを「連続して」送信する又は受信するとは、パケットが、それらの間に介在する他のパケットなしで、いずれかの方向に「次々に」送信されることを意味するものと定義される。また、パケットの個数は、サウンディングパケットが送信される前に双方の局に知られている。好ましくは、サウンディングパケットは、比較的短い遅延で送信され、本明細書では、リンクアダプテーション制御(LAC)フレームと呼ばれる。
チャネル行列564は、サウンディングパケットから推定され(563)、アンテナのサブセット566は、チャネル行列に従って選択される(565)。
本方法は、レシピエント局(たとえばSTA B520)によって開始される閉ループMIMOトレーニングに使用することもできる。オーバーヘッドを最小にするために、トレーニングプロセスは全体がメディアアクセス(MAC)レイヤで動作し、物理(PHY)レイヤに対してトランスペアレントである。
[アンテナ/ビーム選択を伴うMIMOシステムのシステムモデル]
MIMO WLAN100では、送信機、すなわちイニシエータ局Aは、N個のアンテナからなるセットを有し、受信、すなわちレシピエント局Bは、N個のアンテナからなるセットを有する。フラットフェージングチャネル550における送信信号と受信信号との関係は、
Figure 2011254550
として表すことができる。ここで、rは、NB_SS×1の受信信号ベクトルであり、sは、NA_SS×1の送信信号ベクトルであり、HA→Bは、N×Nのチャネル行列である。雑音ベクトルnは、分散Nを有する独立同一分布(i.i.d.)ゼロ平均円形複素ガウス確率変数であるN×1のエントリーを有する。Fは、N×NA_SSの送信アンテナ/ビーム選択行列であり、Fは、N×NB_SSの受信アンテナ/ビーム選択行列である。選択に使用されるこれらの行列は、純粋にアンテナを選択するための単位行列の部分行列である。ビームフォーミングの場合、これらの行列は、ユニタリ行列の直交変換された列を含む。アンテナ/ビーム選択後の等価なチャネル行列は、NB_SS×NA_SS行列
Figure 2011254550
である。この行列は、チャネル行列HA→Bの部分行列、又は、ビーム選択用の変換されたチャネル行列の部分行列である。上付き文字「H」は、共役転置を意味し、この共役転置は、ここでは、受信機による選択に使用される。
/Fを求めることは、通常、チャネル550の容量及び信号対雑音比(SNR)を最適化するために行われる。ここで、一方の側のアンテナ/ビーム選択のみを考える。すなわち、F及びFのうちの少なくとも一方は単位行列に等しく、対応するRFチェーンの個数はアンテナの個数に等しい。
アンテナ選択は、送信RFチェーン502の出力信号を選択された送信アンテナに切り換えることによって、又は、選択された受信アンテナの入力信号を受信RFチェーン501に切り換えることによって行われる。ビーム選択について、選択540は、選択行列のすべての要素の大きさが0又は1のいずれかである場合に、位相シフタ、スイッチ、及び線形結合器を使用してRFドメインで実施することができる。これについては、Sudarshan, P.、Mehta, N.B.、Molisch, A. F.、Zhang, J.著「Spatial Multiplexing and Channel Statistics-Based RF Pre-Processing for Antenna Selection」(Globecom, November 2004)を参照されたい。この文献は、参照により本明細書に援用される。
いずれの場合でも、送信信号/受信信号の変調/復調を行うのに必要とされるRFチェーンの個数は、利用可能な送信アンテナ/受信アンテナの総数よりも少ない。したがって、システムのコストは削減される。初期アソシエーションフェーズの期間中、局は、RFチェーンの個数、アンテナ素子の個数、及びアンテナ/ビーム選択のタイプについての情報を交換する。詳細には、フィードバックパケットに含まれる情報のタイプ(たとえば、その情報のタイプが、使用されるアンテナのインデックスであるか、及び/又は、全(瞬時)チャネル状態情報であるか、及び/又は、平均チャネル状態情報であるか)が、その時間中に送信され、又は代替的に、フィードバックパケットの一部として送信される。
[MIMOアンテナ/ビーム選択のMACベースのトレーニング方式]
[LACフレーム]
図5Cは、本発明の一実施形態によるリンクアダプテーション制御(LAC)フレームの構造を示している。LACマスクフィールド120の予約済ビット126の1つ、たとえばビット127は、アンテナ/ビーム選択指示子(ASI)として機能する。ASIフィールド127が1に設定されている場合、フィールド130は、後述するように、アンテナ/ビーム選択/送信機ビームフォーミング制御(antenna/beam selection/transmitter beam forming control)(ASBFC)600用に使用され、そうでない場合、フィールド130は従来通り使用される。すなわち、フィールド130は、MFB=1の場合にのみMCSフィードバックとして機能する。したがって、フィールド130をASBFC600用に使用するには、ASI及びMFBの双方を1に設定することはできない。
図6は、フィールド600の構造を示している。フィールド600は、コマンドフィールド610及びデータフィールド620を含む。コマンドフィールド610は、ASBFC用に使用されるとき、表Aに従って定義される。
Figure 2011254550
これらの5つのコマンドを、以下においてより詳細に説明する。データフィールド620はトレーニング情報のデータを運び、たとえば、アンテナ/ビーム選択トレーニングに使用されるサウンディングパケットの個数を運ぶ。
したがって、本明細書で説明するようなアンテナ/ビーム選択及びトレーニングを行うには、LACフレームのLACマスクフィールドのわずかな変更しか必要とされず、フィールド130は、MFBが必要でない時はいつでも再利用することができる。
[送信アンテナ/ビーム選択トレーニング方法]
送信アンテナ/ビーム選択は、送信機510又は受信機520のいずれかによって開始することができる。受信機は通信プロセスの期間中常にチャネルを監視しているので、受信機がチャネル品質に許容できない変化を測定した時はいつでも、トレーニングプロセスの開始及びアンテナサブセット又はビームステアリングの更新を行うように受信機が送信機に要求することが、一般により効率的である。
トレーニングプロセスは、複数の連続するサウンディングパケットを受信機へ高速で送信する。パケットのそれぞれは、利用可能なすべてのアンテナ中、アンテナの異なるサブセットについてのものである。したがって、受信機は、完全複雑度チャネル行列(full complexity channel matrix)を「知る」、すなわち推定することができ、そのチャネル行列からアンテナのサブセット又はビームステアリングを選択することができる。WLANチャネル550のゆっくりと変化する性質により、完全チャネル行列(full channel matrix)は、サウンディングパケットを送信している間は実質的に不変であると仮定することができる。
パケット間の時間間隔は、推定される完全チャネル行列に或る歪みを導入する。したがって、連続するサウンディングパケット間の間隔は、比較的短くすべきであり、本発明のトレーニング方式は、この要件に基づいて設計される。
受信機は、アンテナ/ビーム選択を行い、選択されたアンテナサブセット又はビームステアリングの行列をフィードバックする。これは、本明細書で説明するように、明示的なフィードバックを有するTXBFが送信アンテナ/ビーム選択と共に実施される場合には異なる。
図7は、本発明の一実施形態によるトレーニング方法の詳細を示している。以下の図では、破線は、任意選択の転送を示す。任意選択の転送700では、受信機(STA B)520は、チャネル品質を監視し、ASI=1及びコマンドTXASI_RXを有するLACフレームを送信することによって、送信機(STA A)510に、アンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスを開始するように要求する。
(TXASI_RXを受信しようとしまいと)送信機は、自身のMCS選択を、信頼できるもの、たとえばデフォルトのMCSに設定し、次いで、ASI=1及びコマンドTXASIを有するLACフレームを送信する(701)。このフィールドのデータ部は、LACマスクフィールド120にRTS=1を有する場合に、トレーニング用に送信される連続するサウンディングパケットの個数を示す。
受信機は、このLACフレームを受信すると、CTS=1を有するLACフレームを送信する(702)。これは、受信機がサウンディングパケットを受信する準備ができていることを示す。また、サウンディングパケットがこのシステムで適用されない時はいつでも、このLACフレームにおいて、受信機は、MFB=1を設定するように選択し、ある提案されたMCSセットを示すことができる。この提案されたMCSセットは、そのMIMOチャネルですべての利用可能なデータストリームを利用し、ストリームのそれぞれにおいて、最も信頼できる変調及び符号化のセットを展開する。
送信機は、CTS=1を有するLACフレームを受信すると、サウンディングパケットごとに異なるアンテナのサブセットに切り換えながら、連続するサウンディングパケットを送信する(703)。「太い」線は、パケットが、いずれかの方向において、時間的に直接隣り合って、他のパケットなしで送信されることを示していることに留意されたい。さらに、上述したように、サウンディングパケットの個数(たとえば図示するように3つ)はあらかじめ定められており、パケットが送信される前に双方の局に知られている。サウンディングパケットがシステムで適用されないとき、送信機は、これと同じ個数の連続するPHYレイヤトレーニングフレームについてMCSセットを実施する。このMCSセットは、MIMOチャネルの利用可能なすべてのデータストリームを利用し、データストリームのそれぞれにおいて、最も信頼できる変調及び符号化のセットを展開する。したがって、サウンディングパケットの場合と同様に、MIMOチャネルの利用可能なすべてのストリームのトレーニング情報が、これらのPHYレイヤトレーニングフレームのそれぞれによってカバーされる。このMCSセットは、送信機によって直接適用することもできるし、受信機によって提案され、直前に受信されたLACフレーム(もしあれば)に示されたものに基づいて適用することもできる。すべてのトレーニングフレームを連続して送出した後、送信機は、次に、LACフレームを送信するために前のMCSセットに再び切り換えるべきである。サウンディングパケットを適用しないプロセスは図7に示されておらず、以下の本文では、説明を簡単にするために、用語「サウンディングパケット」はいずれの場合を表すのにも使用されることに留意されたい。
受信機は、受信したサウンディングパケットから完全チャネル行列を推定し、それに従ってアンテナ/ビーム選択を行う。選択されたアンテナの結果に基づいて、適切なMCSセットが決定される。
アンテナ選択の後、受信機は、RTS=1、ASI=1、及びフィールドASBFC600のコマンドASFBを有するLACフレームを送信する(704)。
最後のサウンディングパケットの送信に使用されたアンテナサブセットを使用して、送信機は、アンテナ/ビーム選択フィードバックを受信する準備ができた時に、CTS=1を有するLACフレームを送信する(705)。
受信機は、選択結果を含むパケットを返信する(706)。
受信機は、MFB=1を有するLACフレームを返信し(707)、ASBFCフィールド600は、選択されたMCSセットの番号を含む。
送信機は、それに応じて、自身の選択されたアンテナサブセット又はビームステアリングを更新し、新しいMCSセットを適用する。
送信機は、所定の時間後にASFBを受信しない場合、直前の選択又はデフォルト設定に戻り、新しいMCSトレーニングサイクルを開始するために、MRQ=1を有するLACフレームを送信する(708)。
WLAN PHYレイヤの設計に基づいて、PHYレイヤパケットのシグナリング及びトレーニングプリアンブルは、MCSセットが適用される通常のデータフィールドよりもはるかに良好に保護される。したがって、たとえ選択トレーニングの1つのサウンディングパケットがエラーを伴って検出されても、そのプリアンブルは、依然として正確に復号することができる。したがって、アンテナ選択トレーニングは影響を受けない。
データパケットを送信するために、送信機は、次のデータパケットを送信する前に、MACレイヤで定義された短いACKパケットを待つ。そうでない場合、タイムアウトすると、送信機は、直前のデータパケットを再送する。送信機は、アンテナ/ビーム選択トレーニングのデータを有するサウンディングパケットを送信している間、たとえ、各サウンディングパケットの送信に応答したACKを受信できなくても、連続するサウンディングパケットのそれぞれについて異なるアンテナサブセットに切り換える。
サウンディングパケットの「喪失した」データの再送によって、サウンディングパケットの個数が増加することはない。喪失したデータは、そのパケットがサウンディングパケットであるのか従来のパケットであるのかにかかわらず、次の利用可能なパケットで再送される。換言すれば、アンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスは、サウンディングパケットを使用してデータを送信するプロセスと並列である。これらの2つのプロセスは、互いに独立している。代替的な一実施態様では、データは、同一のアンテナセットから再送されるが、場合によっては異なるMCSを有することが必要とされ得る。
サウンディングパケットがエラーを伴って受信されたが、プリアンブルは正しく受信された場合、受信機はやはり、アンテナ/ビーム選択用の対応するチャネル行列をバッファリングする。しかしながら、エラーを伴って受信されたサウンディングパケットに対してACKは返答されない。
あるサウンディングパケット(そのプリアンブルを含む)がエラーを伴って検出されるか又は完全に喪失した場合、受信機は、このアンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスが失敗したことを知り、選択プロセスを終了する。所定の時間間隔の後、送信機が、受信機からASBFコマンドを受信しない場合、送信機は、直前に選択された又はデフォルトのアンテナサブセット又はビームステアリングに再び切り換わり、そして、送信機は、MCS設定を再び新しくするために、MRQ=1を有するLACフレームを送信する。
トレーニングプロセスの効率性及び信頼性を改善するために、連続するサウンディングパケット間の時間間隔は、比較的短くあるべきである。したがって、サウンディングパケットで送信されるデータの量は、比較的少なくあるべきである。データパケットの長さの決定は、MACレイヤの機能を越えている。しかしながら、送信されるデータの長さを決定する機能ブロックは、サウンディングパケットの必要とされるオーバーヘッド、及び異なるチャネルのMCS方式も考慮に入れる。その結果、正味の全スループットが最適化される。
サウンディングパケットがデータを含んでいない場合(これは代替的な任意選択形態である)、チャネル推定は最も正確であり、トレーニングプロセス全体に必要とされる時間は削減される。したがって、効率性と性能との間にはトレードオフの問題が存在する。
サウンディングパケットが許可されておらず、実施されたMCSセットによる代替的なPHYトレーニングフレーム(パケット)が(上述したように)トレーニング用に適用される場合において、送信機のRFチェーンの個数が、MIMOチャネルによって提供されるデータストリームの最大数、すなわちチャネルランクよりも多いときに、データがPHYレイヤトレーニングパケットで送信される場合には、各データストリームは、チャネルランクに等しい個数を有する独立したトレーニングシーケンスを含むべきである。トレーニングパケットがデータを含まない場合には、この個数は、送信機のRFチェーンの個数と等しくなるべきであり、その結果、トレーニングパケットの必要な個数は、それに応じて削減される。これは、トレーニングパケットにデータを含まないことの別の潜在的な利点である。
送信機は、異なるサウンディングパケットのサブセットにおけるアンテナの順序付けを知っており、受信機は、到着したサウンディングパケットの順序によりアンテナインデックスに単純に番号を付ける。したがって、送信機は、アンテナ選択フィードバックを変換することができ、対応するアンテナサブセットを選択することができる(540)。
選択フィードバックパケットのフォーマット及びキューイングは、異なるアンテナ/ビーム選択プロセスに基づいて変化する可能性がある。一例は、N個のアンテナからNA_SS個のアンテナ/ビームを選択するときに、1つのN×NA_SS行列Fがフィードバックされるということである。純粋なアンテナ選択の場合、N×N単位行列のNA_SS個の列の並べ替えであるFは、0及び1のみを含む。一方、RFビームステアリングの場合、Fは、位相シフト係数を含む。
LACマスクフィールド120のASI127のビット及びMFB125のビットは、同時に1に設定することができない。(図7のSTA AからSTA Bへの)順方向リンク上では、トレーニングプロセスは新しい選択結果が設定される前にはMCS更新を必要としないので、制約条件MFB=0が適用される場合には影響はない。逆方向リンク上では、MCSフィードバックは、ASI=0である時はいつでも、MCSフィードバックは、STA AからSTA Bにしか送信することができないので、MFBがアンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスによって遅延される可能性がある。他方、STA Aにおける更新されたアンテナサブセット又はRFステアリングが逆方向リンク上にも適用される場合、トレーニングプロセス全体を終了する前に逆方向リンク上でMCS更新を行う必要はない。一般的に言えば、ASIとMFBとの間のこの衝突問題は、システムに影響を与えるものではない。
[受信アンテナ/ビーム選択トレーニングプロセス]
図8は、受信機によって開始される受信アンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスを示している。受信機は、送信機から複数のサウンディングパケットを受信し、異なるサウンディングパケットを受信すると、自身のRFチェーンを異なるアンテナサブセットに切り換える。これによって、受信機は、チャネル行列全体を推定することが可能になり、アンテナ/ビーム選択を行うことが可能になる。
受信機520は、ASI=1、コマンドRXASIを有するLACフレーム801を送信し、ASBFCフィールドのデータ部は、必要とされるサウンディングパケットの個数を含む。
送信選択トレーニングと同様に、LACフレーム及びサウンディングパケットのデータ(もしあれば)を一致しないMCSセットから保護するために、送信機は、RXASIコマンドを受信すると、MCSをリセットする。同様に、サウンディングパケットを適用することができない場合、送信機は、連続するPHYレイヤトレーニングフレームのMCSセットを実施する。このMCSセットは、MIMOチャネルのすべての利用可能なデータストリームを利用し、同時に、各データストリームでは、最も信頼できる変調及び符号化のセットを展開する。このプロセスは図8には示されておらず、用語「サウンディングパケット」は、いずれの場合を表すのにも使用される。
送信機510は、最初のRXASIコマンドを受信すると、RTS=1を有するLACフレーム802を送信し、受信機は、CTS=1を有するLACフレーム803で応答し、そして、送信機は、サウンディングパケット804を送信する。
受信機において、サウンディングパケットのプリアンブルが正しく検出されると、たとえデータが正しく検出されなくても、受信機はチャネルの推定を続行し、アンテナ/ビーム選択を続行する。ただし、データフィールドが正しく検出されない場合には、ACKは返信されない。
サウンディングパケット(そのプリアンブルを含む)が喪失した場合、受信機は、直前のアンテナサブセット又はステアリング設定に再び切り換わり、対応するMCSの決定を行う。
いずれかのサウンディングパケットで喪失したデータは、後のパケットで再送される。
次に、受信機は、MFB=1及び選択を示すMCSフィードバックを有するLACフレーム805を送信する。
送信機は、最初のRXASIコマンドを受信すると、クロックを始動し、タイムアウトしきい値後にMCSフィードバック805が受信されていない場合に(これは、現在のトレーニングプロセスがおそらく失敗したことを意味する)、送信機は、MCS設定を再び新しくするためにMRQを送信する。
サウンディングパケットのデータ長(又はデータ無し)、独立したトレーニングシーケンスの個数、及びMFBとASIとの衝突等の他の関連事項は、送信機アンテナ/ビーム選択の場合と同様に対処することができる。
[受信機によって開始される送信ビームフォーミング]
上述したように、従来技術では、送信機しかTXBFトレーニングを開始することができない。受信機は、ステアリングされたチャネルの品質(たとえば、固有ビームフォーミング方式におけるMIMOチャネル行列におけるステアリングされた列ベクトル間の直交性)を常に監視できるので、受信機が許容できないステアリングを検出した時には、いつでも受信機がTXBFトレーニングを開始することがより効率的である。
本明細書で説明するような方法は、コマンドTXBFI_RXを使用することによって、受信機によって開始されるトレーニングを行うことができる。
図9は、受信機によって開始されるTXBFトレーニングプロセスを示している。このトレーニングプロセスは、RTS/CTS交換が完了しているものと仮定する。
受信機は、ASI=1及びコマンドTXBFI_RXを有するLACフレーム901を送信する。送信機は、TRQ=1を有するLACフレーム902で応答するか、又は、図4の従来の方式のようにTRQを直接送信する。受信機は、1つのサウンディングパケット903を送信する。送信機は、チャネルを推定し、ステアリング行列を更新し、そして、最後に、MRQ=1を有するLACフレーム904で応答して、新しいMCSトレーニングサイクルを開始する。
[アンテナ/ビーム選択とTXBFとの組み合わせ]
上述したように、送信ビームフォーミング(TXBF)は、システムのスループット及び信頼性を増加させるもう1つの有効な閉ループMIMO方式である。したがって、アンテナ/ビーム選択をTXBFと組み合わせることが望ましい。アンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスは、通例は1つの行列である選択結果の明示的なフィードバックを必要とする一方、TXBFは、明示的フィードバック又は暗黙的なフィードバックのいずれかを必要とすることに留意されたい。この明示的フィードバックは、高スループットのWLANで適用されるMIMO−OFDMシステムのすべてのサブキャリアのチャネル行列のフィードバックである。暗黙的なフィードバックでは、順方向リンクのチャネル及び逆方向リンクのチャネルが相互的(reciprocal)であると仮定して、送信機は、当該送信機が逆方向リンクから推定するものに基づいて、自身のビームフォーミングステアリング行列を更新することができる。次に、アンテナ/ビーム選択と組み合わせるときに対処される必要がある相互性(reciprocity)の仮定を実施するために、較正プロセス(通常はアソシエーションの際にのみ行われる)が必要とされる。明示的なフィードバックがTXBFトレーニングに使用されるとき、アンテナ/ビーム選択をTXBFと組み合わせることが可能である。さらに、チャネル行列全体を受信機から送信機へフィードバックすることができるので、個別にTXBFをトレーニングする必要はない。送信アンテナ/ビーム選択については、送信機が、(図7のように受信機における選択ではなく)自身の選択、ビームフォーミング行列、及び対応するMCSセットを、すべてフィードバック値に基づいて計算することができる。受信機の選択については、選択は受信機において決定され適用される一方、ビームフォーミング行列は送信機で実行される。
代替的な一実施態様として、アンテナ選択とTXBFとを別個のオペレーションとして行うことも可能である。この場合、選択プロセスは前の節で説明したように行われる一方で、TXBFは、場合によってはアンテナ選択と比較して異なる間隔で、(たとえば、TGnSync草案仕様に説明されているように)暗黙的フィードバック方式を使用して行われる。
暗黙的なフィードバックがTXBFトレーニングに使用されるとき、送信機側の較正はTXBFトレーニングを行うのに十分なものであるので、受信機は、トレーニングプロセスを一切大幅に変更することなくアンテナ/ビーム選択を行うことも可能である。
次に、図8のトレーニングプロセスは、対応して、図10に示すように変更される。受信機は、ASI=1及びコマンドRXASIを有するLACフレーム1001を送信する。送信機は、デフォルトのMCSを設定し、ステアリングされていないMIMOモード又は基本MIMOモードに切り換わり、RTS=1を有するLACフレーム1002で返答する。受信機は、CTS=1を有するLACフレーム1003で応答する。これによって、送信機は、サウンディングパケット1004を送信する。受信機は、チャネル推定及びアンテナ/ビーム選択を行い、ASI=1及びコマンドTXBFI_RXを有するLACフレーム1005で応答する。これによって、TXBFトレーニングプロセスが開始される。送信機は、TXBFI_RXの受信時又は所定のタイムアウトしきい値の後に、TRQ=1を有するLACフレーム1006を送信してTXBFトレーニングを開始する。送信機は、TXBFステアリング行列を更新した後、新しいMCSトレーニングサイクルを開始するために、MRQ=1を有するLACフレーム1007を送信する。
受信機は、対応するMCSを決定することなくアンテナを選択するだけであり、選択結果を更新した後、送信機は、TXBF及びMCSのトレーニングプロセスをその後開始することに留意されたい。
最後に、TXBFトレーニングに使用される暗黙的なフィードバックでは、選択が送信機で行われる場合、較正プロセス及びアンテナ/ビーム選択トレーニングプロセスの双方が、それに応じて変更される。
たとえば、較正について、送信機STA Aに
Figure 2011254550
の可能なアンテナサブセットがある。送信機は、RFチェーンをアンテナの最初のサブセットに切り換え、較正プロセスを行う。次に、送信機は、RFチェーンを次のアンテナサブセットに切り換え、較正を行う。このプロセスは、すべてのサブセットが較正されるまで繰り返される。送信機は、対応する較正補正行列
Figure 2011254550
をその後の使用のために記憶する。
通常の送信モードの期間中、アンテナサブセットl∈[1,N]が送信に使用される場合、対応する較正行列Kが、送信機RFチェーンで適用される。アンテナ選択の期間中、アンテナサブセットが更新されるたびに、送信機は、新しい較正行列に切り換わる。
図11は、対応するトレーニングプロセスを示している。受信機は、ASI=1及びコマンドTXASI_RXを有するLACフレーム1101を送信する(このステップは、図7と同様に任意選択である)。送信機は、デフォルトのMCSを設定し、ステアリングされていないMIMOモード又は基本MIMOモードに切り換わり、ASI=1及びASBFCフィールドのデータ部のパケットの個数を有するLACフレーム1102で返答する。受信機は、CTS=1を有するLACフレーム1103で応答する。これによって、送信機は、複数のサウンディングパケット1104を送信する。受信機は、チャネル推定及びアンテナ/ビーム選択を行い、上述したように、RTS=1を有する、選択完了を示すLACフレーム1105で応答する。送信機は、最後のサウンディングパケットに対応するアンテナサブセットを維持し、CTS=1を有するLACフレーム1106で応答する。受信機は、選択結果1107をフィードバックする。これによって、送信機は、アンテナサブセット又はステアリングを更新し、対応する較正行列を適用する。次に、送信機は、TXBFトレーニングを開始するために、TRQ=1を有するLACフレーム1108を送信する。最後に、TXBFビームステアリングを更新した後、送信機は、新しいMCSトレーニングサイクルを開始するために、MRQ=1を有するLACフレーム1109を送信する。
[変形形態]
上述した方法は、周波数にかかわらず、純粋なアンテナ選択及びビーム選択の双方を実施できるので、システムが、IEEE802.11n標準規格に従ったOFDMシステムのように周波数選択性である場合にも適用することができる。RFベースバンド処理は、性能利得が周波数選択性から独立しているので、利点を有する一方、純粋なアンテナ選択による利得は、周波数選択性によって平均化される傾向を有する。
これらの方法は、上述したLACフレームとして定義されたものと同様にあらゆる制御フレーム構造について一般化することができる。マスクフィールド120の1ビットは、アンテナ/ビーム選択トレーニングフレームを示すのに使用され、制御フレームの任意の適した1バイトフィールドを、選択トレーニング情報の交換に使用することができる。
送信機及び受信機の双方がアンテナ/ビーム選択機能を有するとき、トレーニングプロセスは、双方の側で同時に選択を行うことと比較してわずかな性能劣化で、双方の側で交互に行うことができる。さらに別の代替形態は、トレーニングパケットの個数を増加させることであり、それによって、(すべてのトレーニングパケットにわたって取られる)空間的ストリームの総数がパケットの完全なトレーニングに十分であることを確実にするものである。さらに別の代替形態は、ダミーデータを送信すること、すなわち、有用な情報を運ばないが、データ送信中の送信信号が、受信機で知られているトレーニングフィールドの形を確実に有するようにする値を有するデータを送信することである。
本発明を好ましい実施形態の例として説明してきたが、本発明の精神及び範囲内において他のさまざまな適合及び変更を行えることが理解されるべきである。したがって、本発明の真の精神及び範囲内に入るこのようなすべての変形および変更を包含することが添付の特許請求の範囲の目的である。

Claims (23)

  1. 複数の局(510、520)を含む多入力多出力ワイヤレスローカルエリアネットワークにおいてアンテナを選択するための、コンピュータによって実施される方法であって、各局はアンテナ(503)のセットを含み、
    前記方法は、
    連続して送信される複数のサウンディングパケットを局(510、520)で受信するステップであって、各サウンディングパケットは、アンテナ(503)の前記セットの異なるサブセットに対応し、連続するパケットの個数はあらかじめ定められており、前記各サウンディングパケットは、歪みを避けるために各サウンディングパケットの間にいかなるパケットも存在しない状態で送信されたものである、受信するステップと、
    前記連続して送信される複数のサウンディングパケットからチャネル行列を推定するステップと、
    前記チャネル行列を用いたアンテナ選択の結果を示すフィードバックを送信するステップと
    を含む方法。
  2. 前記サウンディングパケットを受信する前記局に関連付けられたアンテナ(503)のサブセットを選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記サウンディングパケットを送信する前記局に関連付けられたアンテナ(503)のサブセットを選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. すべてのステップは、前記ネットワークの媒体アクセスレイヤで動作する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記サウンディングパケットは、トレーニング情報に加えてデータを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記局は受信モードで動作する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記局は送信モードで動作する、請求項1に記載の方法。
  8. アンテナの前記セットのトレーニングを開始するためにリンクアダプテーション制御フィールド(LAC)フレームを送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記LACフレームは、LACマスクフィールドを含み、前記LACマスクフィールドはアンテナ/ビーム選択指示子(ASI)フィールドを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記LACフレームは変調符号化方式(MCS)フィールドを含み、
    前記ASIフィールドが1に設定される場合、前記MCSフィールドは、アンテナ/ビーム選択/送信機ビームフォーミング制御(ASBFC)に使用される、請求項8に記載の方法。
  11. 前記ASBFCフィールドは、
    TXアンテナ/ビーム選択開始(TXASI)、
    RXによるTXアンテナ/ビーム選択開始(TXASI_RX)、
    アンテナ/ビーム選択フィードバック(ASFB)、
    RXアンテナ/ビーム選択開始(RXASI)、及び
    RXによるTXビームフォーミング開始(TXBFI_RX)
    から成る群から選択されるコマンドを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 送信されるべきサウンディングパケットの個数を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記サウンディングパケットを受信する前記局に関連付けられたアンテナのサブセットを選択するステップをさらに含み、
    前記局は、アンテナの前記選択されたサブセットと、さらなる通信に使用される前記MCSとを通信する、請求項10に記載の方法。
  14. 前記サウンディングパケットを受信する前記局は、前記サウンディングパケットを送信する前記局へ、完全なチャネル状態情報を示す前記チャネル行列を通信する、請求項1に記載の方法。
  15. 前記チャネル状態情報は、送信ビームフォーミングを行うのに使用される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記サウンディングパケットを受信する前記局に関連付けられたアンテナのサブセットを選択するステップをさらに含み、
    前記サウンディングパケットは、送信/受信較正と共に使用され、それによって、アンテナの前記サブセットが選択される、請求項1に記載の方法。
  17. 前記アンテナ選択は前記サウンディングパケットを受信する前記局によって開始される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記サウンディングパケットを受信する前記局に関連付けられたビームのセットを選択するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記ネットワークにおいてジョイントRFベースバンド処理が用いられる、請求項1に記載の方法。
  20. 前記ネットワークは光周波数分割多重(OFDM)システムである、請求項1に記載の方法。
  21. アンテナの前記サブセットは、前記サウンディングパケットを送信する局と、前記サウンディングパケットを受信する局とによって交互に選択される、請求項1に記載の方法。
  22. リンクアダプテーション制御(LAC)フィールドは第1のフィールドを含み、
    前記第1のフィールドは、前記LACフィールドの第2のフィールドが、MCSフィードバックに使用されるか、またはアンテナ選択に使用されるかを示す、請求項1に記載の方法。
  23. 前記第2のフィールドがアンテナ選択に使用されるということを前記LACフィールドの前記第1のフィールドが示す場合には、
    前記第2のフィールドは、
    送信されるべきサウンディングパケットの個数を示すコマンド、および
    要求されるサウンディングパケットの個数を示すコマンド
    の一方を含む、請求項1に記載の方法。
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