JP2007028110A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MIMO通信方式において、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減して送信することができ、伝送レート要求信号を送信する際の干渉及び消費電力を削減すること。
【解決手段】 変調符号化部112は、MIMO通信方式の通信相手に対して送信する送信データ及び前記複数の送信アンテナにおける伝送レート要求信号に対して符号化処理及び変調処理を行う。送信部114及び送信アンテナ116は、変調符号化部112からの信号を送信する。送信制御部110は、送信アンテナ116から送信される信号の送信を制御し、干渉補償部124において通信相手からの信号を用いて生成される伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|がしきい値より小さい場合、送信アンテナ116を介して、1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のアンテナから送信された無線信号を複数のアンテナで受信して無線通信を行うMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を利用した無線通信システムにおいて使用される通信装置及び通信方法に関する。
近年、画像等の大容量のデータ通信を可能にする技術としてMIMO(Multi-Input / Multi-Output)通信が注目されている。MIMO通信では送信側の複数のアンテナからそれぞれ異なる送信データ(サブストリーム)を送信し、受信側では伝搬路上で混ざり合った複数の送信データを、伝搬路推定値を用いて元の送信データに分離する。
実際上、MIMO通信では、送信装置から送信された信号を、送信装置の数と同数又はそれよりも多いアンテナ数で受信し、当該各アンテナによって受信された信号にそれぞれ挿入されているパイロット信号に基づいてアンテナ間の伝搬路特性を推定する。
この推定された伝搬路特性Hは、例えば送信側アンテナが2つであり、受信アンテナが2つである場合には、2×2の行列によって表される。MIMO通信では、求めた伝搬路特性Hの逆行列と、各受信アンテナで得られた受信信号とに基づいて、各送信アンテナから送信された送信信号(サブストリーム)を求める。
図6(a)を用いて、送信機10と受信機20のアンテナ数がそれぞれ2つの場合におけるMIMO通信の原理を説明する。ここで送信機10のアンテナ11、12から送信される信号をそれぞれTX1、TX2とし、受信機20のアンテナ21、22により受信される信号をそれぞれRX1、RX2とする。このとき、受信信号(RX1、RX2)は、図6(b)に示す(式1)で表すことができる。
ただし、(式1)において、Aは送信アンテナ11と受信アンテナ21との間の伝搬路特性、Bは送信アンテナ12と受信アンテナ21との間の伝搬路特性、Cは送信アンテナ11と受信アンテナ22との間の伝搬路特性、Dは送信アンテナ12と受信アンテナ22との間の伝搬路特性を表すものとする。
このとき、例えば、受信機20向けに送信された信号がTX1のみであった場合、TX2は受信機20にとっては干渉信号となり、アンテナ21で受信する信号には、希望信号成分および干渉信号成分の両方を含むこととなる。アンテナ22についても同様である。
受信信号から上述した干渉信号成分を除去(補償)して送信信号(TX1、TX2)を得るためには、(式2)に示すように、4つの伝搬路特性A、B、C、Dからなる行列の逆行列を求める必要がある。このため送信機10では、送信信号に伝搬路推定用の既知信号(例えばパイロット信号)を挿入した信号を送信し、受信機20では、この既知信号に基づいて伝搬路推定を行い、伝搬路特性A、B、C、Dを求め、上記の逆行列を求める。
実際に、受信信号(RX1、RX2)から送信信号(TX1、TX2)を求める手順としては、(式2)に示す逆行列演算のみによってサブストリーム(各データ)を分離するZF(Zero-Forcing)演算や、誤差を最小にするように分離するMMSE(Minimum Mean Square Error)演算などが使用される。
このようにMIMO通信においては、同一時間に同一周波数で送られた複数の信号を、理論上、受信機でそれぞれ分離することができるので、高速大容量の通信が可能となる。
ところで、MIMO通信方式については、送信側では、消費電力が大きい電力増幅器を備える無線部を用いた送信系統が複数必要となる。このため、通信システムにおいて、MIMO通信方式を上り回線に適用した場合、受信機20の消費電力が非常に大きくなることが知られている。また、無線通信におけるスループットは、下り回線が重要視されている。これらの理由からMIMO通信方式は、下り回線に使用されることが一般的となっている。
このようなMIMO通信方式では、非特許文献1に示すように、スループットをさらに向上させるため、アンテナ毎に独立に伝送レートを設定し、各アンテナ毎の伝送レート設定用信号であるCQI(Channel Quality Indicator)を送信する方法が検討されている。
CQIは、受信機20において復調可能なパケットデータの変調方式及び符号化率を示す信号であり、このCQIに基づいて、送信機10は、送信データの伝送先となる受信機20を決定し、同時に最適な伝送レートを決定し、送信データを伝送する。
具体的には、基地局は、RNC(Radio Network Controller)等の上位装置が設定した周期にて、CQIを移動局(受信機20)から送信してもらう。このCQIを受信した基地局は、移動局から送られてきたCQIを用いてスケジューリングを行うと共に最適な変調方式及び符号化率等をアンテナ毎に独立に選択する。そして、基地局は、選択した変調方式及び符号化率等を用いて送信データを変調及び符号化し、スケジューリング結果に基づいて移動局へデータを送信する。これにより、電波伝搬環境に応じて伝送レートを適応的に変えて、大容量のデータを基地局から移動局へ送信することができる。
3GPP TS25.876
しかしながら、従来のアンテナ毎に独立に伝送レートを設定するMIMO通信方式では、受信機(端末装置)は、アンテナ数分の伝送レート要求信号(CQI)を通信相手に送信している。このため、受信機側から送信側に送信される伝送レート要求信号量がアンテナ数倍になる。よって、受信側から伝送レート要求信号を送信する際に、他の受信機(ユーザ)への干渉が増大するとともに、受信機の消費電力が増大するという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減して送信することができ、伝送レート要求信号を送信する際の干渉及び消費電力を削減できる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信装置であって、前記通信相手からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段により得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定手段と、前記送信データ及び前記伝送レート要求信号を送信する送信手段と、前記送信手段から送信される信号の送信を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記推定手段により得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する構成を採る。前記制御手段は、送信する伝送レート要求信号として、例えば、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値が所定の値より小さい場合、1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信する。
この構成によれば、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値)と所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ない数のアンテナの伝送レート要求信号を送信するため、通信相手に送信する伝送レート要求信号量が通信相手の送信アンテナ数倍になることがない。よって、伝送効率を殆ど低下させることなく伝送レート要求信号を削減して送信することができ、このように伝送レート要求信号を送信する際の他の受信機(ユーザ)への干渉を低減できるとともに、消費電力を削減することができる。
また、前記制御手段が、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値が所定の値より小さい場合、1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信する構成にすれば、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値が所定の値より小さい場合は、1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信するため、通信相手に送信する伝送レート要求信号量が通信相手の送信アンテナ数倍になることがなく、上述と同様の効果を得ることができる。
本発明の通信方法は、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信方法であって、前記通信相手からの信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定ステップと、前記推定ステップにより得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を設定して送信する送信ステップとを有するようにした。送信ステップは、例えば、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値が所定の値より小さい場合、1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信する。
この方法によれば、MIMO通信方式の通信相手に対して伝送レート要求信号を送信する際に、常に通信相手の全送信アンテナ分の伝送レート要求信号を送信する必要がないため、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減することができ、干渉及び消費電力の削減を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、MIMO通信方式において、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減して送信することができ、伝送レート要求信号を送信する際の干渉及び消費電力を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置である端末装置100の構成を示すブロック図である。
この実施の形態1の端末装置100は、MIMO通信方式の通信システムにおいて、アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する通信相手に、通信相手における各アンテナ毎の伝送レート設定用(要求)信号(CQI:Channel Quality Indicator)を送信するものである。
この端末装置100は、通信相手の各送信アンテナから送信されるデータの伝送路に関する伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値)が所定の値より小さい場合は、1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信することによって、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減し、伝送レート要求信号を送信する際の干渉及び消費電力の削減を図ることである。なお、この実施の形態1の端末装置100を含む各実施の形態端末装置は、CDMA(Code Division Multiple Access)通信方式を用いたものとして説明する。
図1に示す端末装置(通信装置)100は、送信データに対して送信制御を行う送信制御部110と、送信されるデータに対して変調処理を行うとともに符号化処理を行う変調符号化部112と、無線周波数帯に周波数変換する送信部114と、送信アンテナ116とを有する。さらに、端末装置100は、受信アンテナ120−1、120−2と、受信部122−1、122−2と、干渉補償部124と、伝送レート要求生成部126−1、126−2と、比較部128と、P/S(パラレル−シリアル)変換部(図1では「P/S」で示す)130と、選択部132と、復号部134と、S/P(シリアル−パラレル)変換部(図1では「S/P」で示す)136とを有する。
送信制御部110は、通信相手としての送信装置(基地局)200(図2参照)に送信する送信信号の送信制御を行うものであり、送信信号を格納し、この格納した送信信号を送信時刻に、変調符号化部112に出力する。
また、送信制御部110は、伝送レート要求生成部126−1、126−2から入力される通信相手の各送信アンテナ210、220(図2参照)毎の伝送レート要求信号や、S/P変換部136からの再送要求信号に基づいて送信制御を行う。
さらに、送信制御部110は、選択部132から入力される選択結果に基づいて伝送レート要求信号の送信制御を行う。具体的には、送信制御部110は、選択部132によって選択される通信相手の全送信アンテナ数分の伝送レート要求信号または1本の送信アンテナ分の伝送レート要求信号に対応する伝送レート要求信号の送信制御を行ったり、正しく受信されたか否かを示す情報(例えば、再送要求情報等)の送信制御を行ったりする。
変調符号化部112は、送信制御部110により送信制御される送信データを変調処理するとともに符号化処理して送信部114に出力する。変調処理及び符号化処理が施された送信信号は、送信部114において無線周波数帯に周波数変換され、送信アンテナ116を介して送信される。
受信アンテナ120−1、120−2は、通信相手(ここでは、図2に示す送信装置200)から送信されたデータを受信して、対応する受信部122−1、122−2にそれぞれ出力する。
受信部122−1は、受信アンテナ120−1が受信した無線周波数帯の信号である受信信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理、つまり、周波数変換を行い、ベースバンド帯の信号を得て干渉補償部124に出力する。同様に、受信部122−2は、受信アンテナ120−2が受信した無線周波数帯の信号である受信信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理、つまり、周波数変換を行い、ベースバンド帯の信号を得て干渉補償部124に出力する。
干渉補償部124は、受信部122−1、122−2から出力された信号に対し伝搬路推定(チャネル推定)を行い、この伝搬路推定結果に基づいて伝搬路補償(回線変動補償)を施すとともに、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|に相当)を比較部128に出力すると共に、既述のMIMO分離処理を行い、分離された受信信号をP/S変換部130に出力する。
具体的には、干渉補償部124は、まず、各受信アンテナで受信された信号に含まれるパイロット信号を用いて第1及び第2送信アンテナ210、220と受信アンテナ120−1、120−2間の伝搬路特性を推定する。本実施の形態では送信側および受信側で共に2本のアンテナを用いているので、2×2=4個の伝搬路特性を推定することになる。
次に、干渉補償部124は、推定された伝搬路特性情報に基づいて、受信部122−1、122−2から出力された信号を第1及び第2送信アンテナ210、220から送信された元のサブストリームに分離する。つまり、受信された信号は、第1及び第2送信アンテナ210、220から送信されたデータが混ざり合ったものとなっているので、チャネル推定により得られた伝搬路特性を用いてこれら2つのデータを、例えば、2行×2列の伝搬路特性情報からなる行列の逆行列を受信信号に乗算することにより、互いに混ざり合ったデータを送信側から送られてきた2つのサブストリームに分離する。なお、サブストリームの分離方法としては、上記の逆行列演算による方法のみでなく、例えば、等化器の逐次判定を用いる方法、MLSE(Maximum Likelihood Sequence Estimation)法等もある。
このように、干渉補償部124は、ベースバンド帯の信号に変換された受信信号に干渉補償処理を施すことよって、通信相手からの信号を用いて伝搬路推定を行うとともに、通信相手の各送信アンテナから送信されたデータを得て、得た送信データを伝送レート要求生成部126−1、126−2及びP/S変換部130に出力する。
なお、伝搬路推定とは、無線信号が送信側から送信された後、受信側の受信アンテナに到達するまでの伝搬路において、フェージング等の影響により受けた伝搬路変動(回線変動)の大きさを推定することである(図6参照)。
このように伝搬路特性を推定することにより、干渉補償部124は、この実施の形態では、比較部128に出力する伝搬路特性(チャネル推定値)A、B、C、D(図6参照)からなる行列の行列式の絶対値(以下、「伝搬路推定結果の逆行列の絶対値」という)|AD−BC|を別途算出することなく、算出できる。
伝送レート要求生成部126−1、126−2は、通信相手の各アンテナ(例えば、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)毎に、干渉補償部124の伝搬路推定と同様の伝搬路推定に基づく回線品質推定を行い、通信相手の各アンテナ毎の伝送レート要求信号CQIを生成する。
つまり、伝送レート要求生成部126−1、126−2で行われる回線品質推定方法は、本実施の形態のように、端末装置100の受信アンテナが2つ、端末装置100の通信相手である後述する送信装置200(図2参照)の送信アンテナが2つの場合、4つの伝搬路推定結果より算出することができる。例えば、第1送信アンテナ210(図2参照)や第2送信アンテナ220(図2参照)の回線品質情報(以下、「品質情報」という)は、図6の4系統の伝搬路推定結果A、B、C、Dを用いて算出できる。第1送信アンテナ210の品質情報は|A|+|C|、第2送信アンテナ220の品質情報は|B|+|D|とすればよい。なお、ここで示した品質推定方法はあくまで一例であり、本発明は、ここで示した品質推定結果に限定されず、任意の品質推定方法を用いてもよいことは勿論である。
このように、これら伝送レート要求生成部126−1、126−2は、通信相手側の各送信アンテナ(例えば図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)にそれぞれ対応し、各アンテナ毎の伝送レート要求信号を含む品質推定結果を選択部132に出力する。
比較部128は、干渉補償部124により生成された伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値(ここでは、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|)としきい値との大小比較を行い、その結果を選択部132に出力する。ここで、比較部128が算出する比較結果は、端末装置100にデータを送信する通信相手側に対して送信する伝送レート要求を、相手側のアンテナ数分送信するか否かを示すものとなる。
選択部132は、伝送レート要求生成部126−1、126−2から入力される、通信相手側の各アンテナにそれぞれ対応する品質推定結果(通信相手の各送信アンテナ毎の伝送レート要求信号を含む)と、比較部128から入力される情報と、S/P変換部136から入力される正しく受信されたか否かを示す情報とに基づいて、通信相手側へ送る伝送レート要求信号を、全アンテナ数分送信制御部110に入力するかそれとも1本アンテナ数分入力するかの選択を行う。選択部132が決定した選択結果は、送信制御部110に出力される。
P/S変換部130は、干渉補償部124での補償より得られた、通信相手の送信アンテナ(例えば、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)から送信されたデータをそれぞれP/S変換して、復号部134に出力する。
復号部134は、P/S変換部130からP/S変換されたデータに復号処理を施し、S/P変換部136に出力する。受信信号に誤りが存在する場合は、S/P変換部136は、正しく受信されたか否かを示す情報を選択部132に出力する。
図2は図1に示す本発明の実施の形態1に係る端末装置100の通信相手の一例である送信装置の概略構成を示すブロック図である。
図2に示す送信装置200は、例えば、基地局として用いられ、複数の送信アンテナ(ここでは、第1送信アンテナ210、第2送信アンテナ220)からそれぞれ異なるデータを通信相手である複数の端末装置に送信するものである。
この送信装置200は、変調符号化部213、223、送信部215、225、受信アンテナ240、受信部243、復調部245、復号部247、S/P変換部(図2では「S/P」で示す)249、送信制御部260を有する。
送信制御部260は、送信データ(送信信号)に対して送信制御を行う。詳細には、送信制御部260は、送信データを格納し、所定の送信時刻に、変調符号化部213、223に出力する。
また、送信制御部260は、通信相手(ここでは、端末装置100)から送信される再送情報に基づいて、再送制御を行うとともに、通信相手から送信される伝送レート要求信号に基づいて各送信アンテナ210、220について独立に伝送レートを設定し、設定した伝送レートに基づいて、送信データを送信する。
詳細には、送信制御部260は、S/P変換部249から入力される、通信相手から通知された再送要求や伝送レート要求、品質情報、再送するデータを示す情報等に基づいて再送信制御を行う。なお、再送要求は、ここでは、端末装置100で受信信号が正しく受信されたか否かを示す情報である。
そして、送信制御部260は、通信相手(ここでは、端末装置100)から送信された伝送レート要求信号が1本分の送信アンテナのみであった場合、その伝送レートで、1本分の送信アンテナからのみ、あるいは全送信アンテナ210、220から同一データを送信するように制御する。この場合、変調符号化部213、223は、同一の符号化率及び変調方式が選択される。
変調符号化部213、223は、送信すべきデータ、つまり、送信装置200が有する第1及び第2送信アンテナ210、220から送信されるデータ(図2では「送信信号」として示す)に対してそれぞれ符号化処理及び変調処理を行い、送信部215、225に出力する。なお、変調符号化部213、223における変調処理は、通常、各送信アンテナ210、220毎に独立に変調方式を設定するもの(3GPP TR25.876)であるが、通信相手(ここでは、端末装置100)からの伝送レート要求信号が1本分のアンテナのみであった場合は、同一の符号化率及び変調方式を設定するものである。
送信部215、225は、変調符号化処理された送信データ(送信信号)を無線周波数帯に周波数変換して、各第1及び第2送信アンテナ210、220に出力する。各第1及び第2送信アンテナ210、220は、送信部215、225によって周波数変換された送信データを、通信制御部260においてそれぞれ設定された伝送レートで送信する。
受信アンテナ240は、通信相手から送信されたデータを受信して、受信部243に出力し、受信部243は、入力される受信データをベースバンド帯の信号に周波数変換して、復調部245に出力する。
復調部245は、入力される周波数変換後の受信データに復調処理を施し、復号部247に出力する。ここで送信装置(基地局)200は、通信相手(端末装置100)が1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているか、それとも複数本分(ここでは、2本分)の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの識別を行う。
例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)通信方式にMIMO通信方式を適用した本実施の形態の場合では、復調部245は、各送信アンテナ210、220の伝送レート要求信号を逆拡散した結果を比較し、両者の差が大きい場合は1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号しか送信していないと判断する。
このように、必ずしも通信相手(端末装置100)が何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかを示す情報を端末装置100が通知しなくても、送信装置200は、端末装置100が何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかを判断することは可能である。
このように構成される復調部245から入力される受信データは、復号部247において、復号処理が施され、S/P変換部249に出力される。
S/P変換部249は、通信相手から送信される送信信号からデータ、再送情報、伝送レート要求情報を抽出し、送信制御部260に入力する。つまり、S/P変換部249は、受信したデータ(受信信号)と、通信相手から通知された再送要求や伝送レート要求、品質情報、再送するデータを示す情報とを振り分けて、送信制御部260に出力する。
次いで、上記構成を有する端末装置100及び、基地局としての送信装置200を有するシステムの動作について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る通信装置(端末装置)100(図1参照)及び送信装置200(図2参照)を有する通信システムのフローチャートである。
まず、ステップS1において、端末装置100は、受信アンテナ120−1、120−2を介して、通信相手である送信装置(基地局)200からの送信信号を受信し、ステップS2に移行する。
具体的には、ステップS1では、端末装置100において、受信アンテナ120−1、120−2を介して受信した受信信号は、受信部122−1、122−2によってベースバンド帯の信号に変換された後、干渉補償部124によって干渉補償処理が施される。これにより、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|および通信相手の各送信アンテナ210、220から送信されたデータが生成される。
この干渉補償部124からの送信データを用いて、端末装置100では、伝送レート要求生成部126−1、126−2が、通信相手の各アンテナ(例えば、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)毎の回線品質推定を行い、各アンテナ毎の伝送レート要求信号を生成する。
ステップS2では、端末装置100は、生成された伝搬路推定結果の逆行列の絶対値(伝搬路推定値からなる行列の行列式)|AD−BC|が、しきい値より大きいか否かを判定し、しきい値以上の場合、ステップS3に移行し、しきい値より小さい場合、ステップS4に移行する。
詳細には、端末装置100の比較部128において、干渉補償部124により生成される伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|を算出し、算出した|AD−BC|と、しきい値とを比較して、しきい値に対する大小(ここでは、しきい値より大きいか否か)を判定する。
この判定に基づいて、比較部128は、選択部132に、伝送レート要求をアンテナ数分送信するか否かの情報を出力する。この比較部128が、選択部132に伝送レート要求を送信アンテナ数分送信する情報を出力する場合、ステップS3の処理が行われることとなり、選択部132にアンテナ数分送信しない情報を出力する場合は、ステップS4の処理が行われることとなる。
ステップS3では、端末装置100は、通信相手における全ての送信アンテナ(ここでは第1及び第2送信アンテナ210、220)の伝送レート要求値を通信相手(送信装置200)に送信して、ステップS5に移行する。
詳細には、ステップS3では、比較部128が伝送レート要求を通信相手の送信アンテナ数分送信するか否かの情報を、選択部132に出力し、この情報から選択部132が、伝送レート要求をアンテナ数分送信する情報を選択する。そして、選択部132は、選択した情報(アンテナ数分送信する情報)とともに、選択した情報に対応する、伝送レート要求生成部126−1、126−2から入力される伝送レート要求値(伝送レート要求)を送信制御部110に出力する。送信制御部110は、変調符号化部112、送信部114及び送信アンテナ116を介して、選択部132からの情報に基づいた全てのアンテナ(ここでは、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)の伝送レート要求信号を送信装置200に送信する。
一方、ステップS4では、端末装置100は、通信相手の各送信アンテナ(例えば、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)どうしの伝送レート要求値を比較する。具体的にステップS4では、第1送信アンテナ210と第2送信アンテナ220の伝送レート要求値を比較して、第1送信アンテナ210の方の品質が悪いか否かを判定する。ステップS4では、第1送信アンテナ210の方が品質が悪い場合、ステップS6に移行し、第1送信アンテナ210の方が品質が良い場合、つまり、第2送信アンテナ220の方が品質が悪い場合は、ステップS7に移行する。
詳細には、ステップS4では、端末装置100の選択部132に、比較部128からアンテナ数分送信しない情報が入力される。そして、選択部132は、伝送レート要求生成部126−1、126−2から入力される情報(通信相手が有する第1及び第2送信アンテナ210、220における伝送レート要求信号値)を比較する。そして、選択部132において第1送信アンテナ210の品質が悪い場合は、送信制御部110に、第2送信アンテナ220の伝送レート要求値を出力して、ステップS6に移行し、第2送信アンテナ220の品質が悪い場合は、送信制御部110に、第1送信アンテナ210の伝送レート要求値を出力して、ステップS7に移行する。
ステップS6では、端末装置100において、送信制御部110は、通信相手である送信装置200に対し、選択部132からの情報に基づいて、送信装置200の有する第2送信アンテナ220の伝送レート要求値を送信し、ステップS8に移行する。
ステップS7では、端末装置100において、送信制御部110は、通信相手である送信装置200に対し、選択部132からの情報に基づいて、送信装置200の有する第1送信アンテナ210の伝送レート要求値を送信し、ステップS8に移行する。
上記ステップS1〜ステップS4、ステップS6及びステップS7の処理を端末装置100で行うと、これらステップを経て端末装置100から送信される伝送レート要求値を含む送信信号は、送信装置200において、受信アンテナ240を介して受信される。端末装置100からの送信信号を受信した送信装置200は、受信部243、復調部245、復号部247及びS/P変換部249を介して、伝送レート要求値を得て、ステップS5及びステップS8の処理を行う。
詳細には、ステップS5では、送信装置200(図2参照)が、端末装置100から、全ての送信アンテナの伝送レート要求値を受信すると、各アンテナ(第1及び第2送信アンテナ210、220)独立に伝送レートを設定してデータを送信する。
詳細には、ステップS5では、送信装置200の送信制御部260が、受信アンテナ240、受信部243、復調部245、復号部247及びS/P変換部249を介して端末装置100の送信信号から得られる伝送レート要求に基づいて、各送信アンテナ210、220の伝送レートを設定してデータの送信制御を行う。つまり、送信制御部260は、端末装置100からの伝送レート要求値に基づいて、変調符号化部213、223、送信部215、225を介して、第1及び第2送信アンテナ210、220から同一のデータを送信する。例えば、同一のデータは、端末装置100からの伝送レート要求値に対応した、送信装置200における送信アンテナから送信されるデータである。
また、ステップS8では、送信装置200は、受信アンテナ240、受信部243、復調部245、復号部247及びS/P変換部249を介して得られる端末装置100からの伝送レート要求値を全送信アンテナの伝送レートとして設定し、同一の伝送レートで送信データを送信する。
このように本発明に係る端末装置100では、通信相手(送信装置200)から送信さされる信号に関する伝搬路推定結果の逆行列の絶対値(伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値)がしきい値以上の場合は、通信相手(送信装置200)の全送信アンテナ(ここでは、第1及び第2送信アンテナ210、220)の伝送レート要求値を送信する。この伝送レート要求値を受けた通信相手(送信装置200)は、送信される伝送レート要求値に基づいて、各送信アンテナ(ここでは、第1及び第2送信アンテナ210、220)毎に独立に伝送レートを設定して送信する。
一方、端末装置100において、通信相手(送信装置200)から送信される信号における伝搬路推定結果の逆行列の絶対値がしきい値より小さい場合は、通信相手(送信装置200)の全送信アンテナ数より少ない数の送信アンテナ(ここでは1本)の伝送レート要求値を送信する。この伝送レート要求値を受けた通信相手(送信装置200)は、端末装置100からの伝送レート要求値に基づく伝送レートを、全送信アンテナ同一の伝送レートとして設定し、全送信アンテナから送信データを送信する。
具体的には、端末装置100において、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値がしきい値より小さく、且つ、一方の送信アンテナ(ここでは、第1送信アンテナ210)の品質が悪いと判断した場合、他方の送信アンテナ(ここでは、第2送信アンテナ220)の伝送レート要求信号を通信相手である送信装置200に送信する。すると、送信装置200は、通知された送信アンテナ(第2送信アンテナ220)の伝送レート要求値を全送信アンテナ同一の伝送レートとして設定し、送信データを送信する。
また、端末装置100において、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値がしきい値より小さく、他方の送信アンテナ(ここでは、第2送信アンテナ220)の方の品質が悪いと判断した場合、一方の送信アンテナである第1送信アンテナ210の伝送レート要求信号を通信相手である送信装置200に送信する。すると、送信装置200は、通知された一方の送信アンテナ(第1送信アンテナ210)の伝送レート要求値を全アンテナ同一の伝送レートとして設定し、送信データを送信する。
なお、端末装置100において算出される通信相手から送信される信号に対する伝搬路推定結果の逆行列の絶対値が、しきい値より小さい場合に、通信相手の有する送信アンテナのうち、どの送信アンテナの伝送レート要求信号を送信するかについてであるが、本実施の形態では、品質が良い方のアンテナの伝送レート要求信号を送信するようにしている。
このように本実施の形態によれば、端末装置100側から送信される伝送レート要求値は、送信装置200の各送信アンテナ210、220から送信される信号を用いた伝搬路推定結果の逆行列の絶対値がしきい値より小さい場合に、送信装置200の有する全送信アンテナ分送信されておらず、ここでは1本の送信アンテナ分のみが送信されている。これを受けて、送信装置200は、全アンテナ同一の伝送レートで通信する。よって、端末装置100は、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減することができ、干渉及び消費電力の削減できるとともに、送信装置200では、スループットをほとんど低下させずに下り回線の制御情報量を削減できる。
すなわち、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値が小さい場合、つまり0に近づく場合においてMIMO通信(複数のアンテナからそれぞれ異なるデータを送信)を行った場合、品質に劣化が非常に大きくなる。このような伝搬環境では従来、MIMO通信を行わず、1本のアンテナからのみ送信、あるいは同一データを複数アンテナから送信するといった処理が行われる。1本のアンテナからのみ送信、あるいは同一データを複数アンテナから送信する場合、アンテナ数分の伝送レート要求信号は不要であり、1本分の伝送レート要求信号のみを通信相手に送信すれば良い。
よって、本実施の形態では、伝搬路推定結果の逆行列の絶対値が小さい場合、アンテナ1本分の伝送レート要求信号を送信し、通信相手は全アンテナ同一の伝送レートに設定して通信を行うことにより、スループットをほとんど低下させることなく伝送レート要求信号量を削減している。
また、例えば、伝送レートを適応的に変化させる通信方式においては、MIMO通信方式に限らず、通信相手にどの伝送レートで送信しているかを示す情報を送信する必要がある。
特に、アンテナ毎に伝送レートを設定するMIMO通信方式においては、どの伝送レートで送信しているかを示す情報を送信装置側に送信する場合、アンテナ数倍になり、下り回線における制御信号量もアンテナ数倍になってしまう。
これに対して本実施の形態では、送信装置200が全送信アンテナ同一の伝送レートで通信する場合、送信装置200の通信相手である端末装置100から1本のアンテナ分の制御情報のみを送信すれば良いものとなっており、これにより、スループットをほとんど低下させずに下り回線の制御情報量も削減できる。
なお、本実施の形態では、端末装置100の通信相手である送信装置200が有する送信アンテナ数は、2としたが、これに限らず、送信装置側の送信アンテナ数は任意に設定できることは言うまでも無い。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る通信装置である端末装置300の構成を示すブロック図である。
この実施の形態2における端末装置300は、伝搬路推定結果からなる行列の行列式(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|)に基づいて、通信相手の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するか1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信するかを示す情報を、通信相手に送信することにより、実施の形態1の端末装置100を用いた場合よりもさらに、通信相手が伝送レート要求信号を誤検出することを低減できるものである。
まず、実施の形態2における端末装置300の通信相手である基地局などの送信装置は、実施の形態1における送信装置200(図2参照)と同様のものであり、異なる点のみ説明し、同様の構成作用については説明を省略する。
実施の形態2における端末装置300の通信相手である送信装置の動作であるが、図2の送信装置200におけるS/P変換部249の動作が異なる。つまり、実施の形態2における送信装置では、図2の送信装置200を参照すると、S/P変換部249は、正しく受信されたか否かを示す情報(例えば、受信信号に誤りが存在するか否かを示す再送要求信号を送信制御部260に出力するとともに、端末装置300から送信された何本分のアンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの情報によって、伝送レート要求信号を抽出して、送信制御部260に出力するものとなっている。
また、本実施の形態2の送信装置は、実施の形態1の送信装置200と同様、CDMA通信方式に適用されたMIMO通信方式の基地局等として用いられ、端末装置300が1本分のアンテナの伝送レート要求信号を送信しているかそれとも複数本分(ここでは、2本分)のアンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの識別を行うことができる。このような送信装置における識別には、例えば、各送信アンテナにおける伝送レート要求信号を逆拡散した結果を比較し、両者の差が大きい場合は1本分のアンテナの伝送レート要求信号しか送信していないと判断する方法等が用いられる。
このように、必ずしも端末装置300が何本分かの送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかを示す情報を端末装置300が通知しなくても、基地局は端末が何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかを判断することは可能である。
しかし、送信装置が伝送レート要求信号を誤検出することを低減するためには、端末装置300が何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの情報を送信装置に送信する方法が有効である。
ここで、端末装置300が何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの情報は、例えば、送信アンテナ数が2本であれば1ビットでよく、伝送レート要求信号に比べれば十分少ない(例えば、3GPPでは、伝送レート要求信号は5ビット必要)ため、上り回線の制御情報量はほとんど増大しないと考えてよい。
図4に示す端末装置300は、実施の形態1における端末装置100(図1参照)の構成において、選択部132を省いた構成であり、基本的には同様の構成を有している。よって、本実施の形態の端末装置300において、端末装置100(図1参照)と異なる構成について説明し、その他、同様の構成については同符号を付して説明は省略する。
図4に示す端末装置300では、伝送レート要求生成部126−1、126−2は、通信相手側の各送信アンテナにそれぞれ対応する品質推定結果(各送信アンテナ毎の伝送レート要求信号を含む)を、送信制御部310に出力する。なお、伝送レート要求生成部126−1、126−2で行われる回線品質推定方法は、実施の形態1で説明したものと同様な方法であるため説明は省略する。
比較部128は、しきい値との大小比較を行い、その結果を送信制御部310に出力する。ここで、比較部128が算出する比較結果は、端末装置300にデータを送信する通信相手側に対して送信する伝送レート要求信号を、相手側の送信アンテナの何本分に対応させて送信するか否かを示すものとなる。
送信制御部310は、通信相手(例えば、送信装置200)に送信する送信信号の送信制御を行うものであり、送信制御部110と同様、送信信号を格納して、送信時刻に変調符号化部112に出力する。
また、送信制御部310は、伝送レート要求生成部126−1、126−2から入力される通信相手の各送信アンテナ(例えば、図2に示す第1及び第2送信アンテナ210、220)毎の伝送レート要求信号及び比較部128から入力される伝送レート要求をアンテナ数分送信するか否かを示す情報に基づく送信制御を行う。詳細には、送信制御部310は、比較部128から入力される伝送レート要求を送信アンテナ数分送信するか否かを示す情報と、この情報に対応する送信アンテナの伝送レート要求信号とを、通信相手である送信装置へ送信する制御を行う。
このように実施の形態2では、端末装置300から伝送レート要求をアンテナ数分送信するか否かを示す情報を、通信相手に送信する。これにより、実施の形態1の端末装置100を用いた場合よりもさらに、通信相手における伝送レート要求信号の誤検出を低減することができる。
なお、実施の形態2に係る端末装置300からの信号を受信する送信装置(基地局)200(図2参照)では、S/P変換部249において、正しく受信されたかを示す情報(例えば、再送要求信号)とともに、端末装置300が通知する何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信しているかの情報に基づいた伝送レート要求信号を抽出して送信制御部260(図2参照)に出力する。この情報に基づく伝送レートを所定の送信アンテナに設定して、この送信アンテナからデータの送信を行うものである。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る通信装置である端末装置400の構成を示すブロック図である。
実施の形態3における端末装置400は、実施の形態2における送信装置300の比較部128において、通信相手の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するか1本分のアンテナの伝送レート要求信号のみを送信するかの選択に使用するしきい値を、可変とするものである。
図5に示すように、端末装置400は、端末装置300(図4参照)の比較部128に入力されるしきい値を、選択部432によって選択されたしきい値とする構成を有している。この端末装置400は、図4に示す実施の形態2に対応する端末装置300の構成に、選択部432を更に加えた構成であり、その他の構成は、端末装置300と同様の基本的構成を有している。よって、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
詳細には、この端末装置400では、比較部128において、干渉補償部124から入力された品質推定結果(伝搬路推定結果)からなる行列の行列式の絶対値(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値|AD−BC|)の差分と大小比較するためのしきい値は選択部432から入力される。
選択部432には、所定数のしきい値が入力され、選択部432は、入力される所定数のしきい値からあるしきい値を選択して、比較部128に出力する。
この実施の形態3では、選択部432において選択対象となるしきい値を、「しきい値1」、「しきい値2」の2つのしきい値としている。なお、本実施の形態では、しきい値の数を2つの場合として説明したが、本発明はこれに限定されず、任意の数のしきい値を用いることが可能であることは言うまでもない。この場合においても、比較部128が算出する比較結果は、送信制御部410に出力され、端末装置400にデータを送信する通信相手側に対して送信する伝送レート要求を、相手側のアンテナ数分送信するか否かを示すものとなる。
端末装置400におけるその他の構成要素、及びこれらその他の構成要素によって得られる作用効果は、実施の形態2の端末装置300におけるそれと同様であるため説明は省略する。
なお、選択部432において、何本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を通信相手である基地局等の送信装置に送信するかの選択に用いられるしきい値の最適値は、様々な通信条件によって変化する。選択部432では、例えば、以下のような場合で、複数のしきい値から所定のしきい値は設定され、選択したしきい値を比較部128に出力する。
1)回線を使用しているユーザ数によってしきい値を選択して設定する場合
ユーザ数が多い場合は、他のユーザへの干渉を削減する必要があるため、選択対象となる複数のしきい値の中から選択されるしきい値を大きい値とし、できるだけ1本分のアンテナの伝送レート要求信号しか送信しないようにする。
2)端末の電池の残量によってしきい値を選択して設定する場合
電池の残量が少ない場合は、消費電力を削減する必要があるため、選択対象となる複数のしきい値の中から選択されるしきい値は大きい値とし、できるだけ1本分のアンテナの伝送レート要求信号しか送信しないようにする。
3)端末の移動速度によってしきい値を選択して設定する場合
端末の移動速度が速い場合、伝送レート要求信号を送信する頻度は、移動速度が遅い場合より高くする必要がある。このため、選択対象となる複数のしきい値の中から選択されるしきい値は大きい値とし、できるだけ1本分のアンテナの伝送レート要求信号しか送信しないようにする。
4)端末が存在する位置によってしきい値を選択して設定する場合
セルの境界付近に端末が存在する場合、他の端末に与える干渉が大きくなるため、選択対象となる複数のしきい値の中から選択されるしきい値は大きい値とし、できるだけ1本分のアンテナの伝送レート要求信号しか送信しないようにする。
なお、本実施の形態3の端末装置400における上記しきい値の選択方法は一例であり、本発明は上記のしきい値の選択方法に限定されずに、任意の条件で各しきい値を変化させることが可能であることは言うまでもない。
なお、本実施の形態では、端末装置100、300、400の通信相手である送信装置200が有する送信アンテナ数は、2としたが、これに限らず、送信装置側の送信アンテナ数は任意に設定できることは言うまでも無い。
本発明の第1の態様に係る通信装置は、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信装置であって、前記通信相手からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段により得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定手段と、前記送信データ及び前記伝送レート要求信号を送信する送信手段と、前記送信手段から送信される信号の送信を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記推定手段により得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する構成を採る。
この構成によれば、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値(伝搬路推定結果の逆行列の絶対値)と所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ない数のアンテナの伝送レート要求信号を送信するため、通信相手に送信する伝送レート要求信号量が通信相手の送信アンテナ数倍になることがない。よって、伝送効率を殆ど低下させることなく伝送レート要求信号を削減して送信することができ、このように伝送レート要求信号を送信する際の他の受信機(ユーザ)への干渉を低減できるとともに、消費電力を削減することができる。
本発明の第2の態様に係る通信装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、前記所定の値とを比較して、前記行列式の絶対値が前記所定の値より小さい場合、前記複数の送信アンテナよりも少ない数の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信する構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求信号を送信する際の伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減することができ、干渉及び消費電力の削減が可能である。
本発明の第3の態様に係る通信装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、前記所定の値との比較結果に基づいて、前記複数の送信アンテナのうち、一本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信する構成を採る。
この構成によれば、伝送レート要求信号を送信する通信相手に対して、前記複数の送信アンテナのうち、一本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信するため、通信相手側において、伝送レート要求信号を受信する際のスループットが、全送信アンテナ分の伝送レート要求信号を受信する場合と比べて減少するとともに、伝送レート要求信号を送信する際の消費電力を、全送信アンテナ分の伝送レート要求信号を送信する場合と比べて削減することができる。
本発明の第4の態様に係る通信装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記通信相手の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するか1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号のみを送信するかを示す情報を、通信相手に送信する構成を採る。
この構成によれば、通信相手は、受信したデータにおいて、伝送レート要求信号を抽出する際に、通信相手の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するか1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号のみを送信するかを示す情報に基づいて検出できるため、上記構成の態様に比べて、更に、通信相手が伝送レート要求信号を誤検出することを低減することができる。
本発明の第5の態様に係る通信装置は、上記構成において、前記所定の値は可変自在である構成を採る。
この構成によれば、上記構成の通信装置を用いた場合よりも更に、伝送レート要求信号を送信する場合において、他の通信装置(ユーザ)への干渉を低減できる。
本発明の第6の態様に係る通信方法は、複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信方法であって、前記通信相手からの信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定ステップと、前記推定ステップにより得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を設定して送信する送信ステップとを有するようにした。
この方法によれば、MIMO通信方式の通信相手に対して伝送レート要求信号を送信する際に、常に通信相手の全送信アンテナ分の伝送レート要求信号を送信する必要がないため、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減することができ、干渉及び消費電力の削減を図ることができる。
本発明の第7の態様に係る無線通信システムは、複数の送信アンテナからそれぞれ異なる信号を、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する送信機と、複数の受信アンテナで、前記送信機からの送信信号を受信するともに、前記送信機に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する受信機とを具備する無線通信システムであって、前記受信機は、前記送信機からの送信信号を用いて前記送信機との間の伝搬路推定を行う推定手段と、前記送信データ及び前記伝送レート要求信号を送信する送信手段と、前記送信手段から送信される信号の送信を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記推定手段により得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と所定の値との比較結果に基づいて、前記複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するものであり、前記送信機は、前記受信機から送信される前記複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号に対応するアンテナにおいて、最も回線品質のよいアンテナの伝送レート及び送信信号を用いて、全ての送信アンテナから同一信号の送信、または、前記最も回線品質のよいアンテナのみでの送信を行う構成を採る。
この構成によれば、受信機は、送信機に、伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と所定の値との比較結果に基づいて送信機における複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する。一方、送信機は受信機から送信される複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号に対応するアンテナにおける最も回線品質のよいアンテナの伝送レート及び送信信号を用いて、全ての送信アンテナから同一信号の送信、または、前記最も回線品質のよいアンテナのみでの送信を行う。このため、受信機は、通信相手である送信機に送信する伝送レート要求信号量が、送信機の送信アンテナ数倍になることがない。よって、伝送効率を殆ど低下させることなく伝送レート要求信号を削減して送信することができ、このように伝送レート要求信号を送信する際の他の受信機(ユーザ)への干渉を低減できるとともに、消費電力を削減することができる。また、これを受けて、送信機は、全アンテナ同一の伝送レートで送信したり、最も回線品質のよいアンテナのみで送信したりするため、よって、スループットをほとんど低下させずに下り回線の制御情報量を削減できる。
本発明に係る通信装置及び通信方法は、伝送効率をほとんど低下させることなく、伝送レート要求信号を削減して送信することができ、伝送レート要求信号を送信する際の干渉及び消費電力の削減する効果を有し、MIMO通信方式においてデータを送信する場合に有用である。
本発明の実施の形態1に係る通信装置である端末装置の構成を示すブロック図 図1に示す端末装置の通信相手の一例である送信装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る端末装置を有する通信システムのフローチャート 本発明の実施の形態2に係る通信装置である端末装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る通信装置である端末装置の構成を示すブロック図 (a)MIMO通信の原理を説明する図、(b)送信信号と受信信号の関係を表す式
符号の説明
100、300、400 端末装置(通信装置)
110、260、310、410 送信制御部
112 変調符号化部
114 送信部
124 干渉補償部
128 比較部
132、432 選択部
134 復号部
136 S/P変換部
200 送信装置
210 第1送信アンテナ
220 第2送信アンテナ

Claims (7)

  1. 複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信するMIMO通信方式の通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信装置であって、
    前記通信相手からの信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段により得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定手段と、
    前記送信データ及び前記伝送レート要求信号を送信する送信手段と、
    前記送信手段から送信される信号の送信を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記推定手段により得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、前記所定の値とを比較して、前記行列式の絶対値が前記所定の値より小さい場合、前記複数の送信アンテナよりも少ない数の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、前記所定の値との比較結果に基づいて、前記複数の送信アンテナのうち、一本分の送信アンテナの伝送レート要求信号を送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記通信相手の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するか1本分の送信アンテナの伝送レート要求信号のみを送信するかを示す情報を、通信相手に送信することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 前記所定の値は可変自在であることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  6. 複数の送信アンテナからそれぞれ異なるデータを、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する通信相手に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する通信方法であって、
    前記通信相手からの信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより得られた受信信号に基づいて前記通信相手との間の伝搬路推定を行う推定ステップと、
    前記推定ステップにより得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と、所定の値との比較結果に基づいて、複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を設定して送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
  7. 複数の送信アンテナからそれぞれ異なる信号を、送信アンテナ毎に独立に伝送レートを設定して送信する送信機と、複数の受信アンテナで、前記送信機からの送信信号を受信するともに、前記送信機に対して送信データ及び前記複数の送信アンテナ数分の伝送レート要求信号を送信する受信機とを具備する無線通信システムであって、
    前記受信機は、前記送信機からの送信信号を用いて前記送信機との間の伝搬路推定を行う推定手段と、前記送信データ及び前記伝送レート要求信号を送信する送信手段と、前記送信手段から送信される信号の送信を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記推定手段により得られる伝搬路推定結果からなる行列の行列式の絶対値と所定の値との比較結果に基づいて、前記複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号を送信するものであり、
    前記送信機は、前記受信機から送信される前記複数の送信アンテナよりも少ないアンテナ数分の伝送レート要求信号に対応するアンテナにおいて、最も回線品質のよいアンテナの伝送レート及び送信信号を用いて、全ての送信アンテナから同一信号の送信、または、前記最も回線品質のよいアンテナのみでの送信を行うことを特徴とする無線通信システム。
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