JP2009278169A - キャパシタアレイ回路と、それを用いた半導体装置および逐次比較型a/dコンバータ - Google Patents

キャパシタアレイ回路と、それを用いた半導体装置および逐次比較型a/dコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】複数のキャパシタの各々の容量値のばらつきが小さなキャパシタアレイ回路を提供する。
【解決手段】このキャパシタアレイ回路では、各単位キャパシタグループに対応してDFF7〜10を設け、複数の単位キャパシタグループに共通に配線L0〜L3を設け、DFF7〜10のうちの「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれたDFFに対応する配線が「H」レベルにされたことに応じて、その単位キャパシタ2の下部電極2aに参照電圧Vrefを印加する。したがって、複数の単位キャパシタ2を任意に組み合わせてキャパシタC0〜C3の各々を構成することができ、キャパシタC0〜C3の各々の容量値のばらつきを小さくすることができる。
【選択図】図5

Description

この発明はキャパシタアレイ回路と、それを用いた半導体装置および逐次比較型A/Dコンバータに関し、特に、複数のキャパシタを備えたキャパシタアレイ回路と、それを用いた半導体装置および逐次比較型A/Dコンバータに関する。
近年、CMOSプロセスを用いたデジタル集積回路にアナログ集積回路を混載するアナログ−デジタル混載集積回路が多く用いられている。このアナログ−デジタル混載集積回路を構成する重要な回路として、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(アナログ−デジタル変換器)がある。A/Dコンバータには様々な変換方式があるが、汎用的な用途では逐次比較型A/Dコンバータが多く用いられる。逐次比較型A/Dコンバータは、D/Aコンバータ(デジタル−アナログ変換器)、逐次比較レジスタ、コンパレータ、および制御回路の4つのブロックから構成される。特にCMOSプロセスにて逐次比較型A/Dコンバータを実現する場合、入力インピーダンスが極めて高いコンパレータを簡単に実現できるため、キャパシタアレイを用いた電荷再分配型D/Aコンバータが使われる。電荷再分配型D/Aコンバータは、抵抗アレイなどで実現されたD/Aコンバータに比べて、極めて消費電流が小さい。
特許文献1には、キャパシタアレイを用いたD/Aコンバータを備えた逐次比較型A/Dコンバータが開示されている。また、特許文献2には、キャパシタアレイに含まれる複数のキャパシタの容量値のばらつきを軽減させて、逐次比較型A/Dコンバータの分解能を向上させる方法が開示されている。
特開昭64−30331号公報 特開2004−208011号公報
しかし、特許文献1の逐次比較型A/Dコンバータでは、キャパシタアレイに製造ばらつきがある場合は、分解能が劣化するという問題があった。また、特許文献2の逐次比較型A/Dコンバータでは、キャパシタアレイ内の単位キャパシタの容量値がランダムにばらついている場合は、分解能を向上させることはできなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、複数のキャパシタの各々の容量値のばらつきが小さなキャパシタアレイ回路と、それを用いた半導体装置および逐次比較型A/Dコンバータを提供することである。
この発明に係るキャパシタアレイ回路は、第1〜第N(ただし、Nは2以上の整数である)のキャパシタを備えたキャパシタアレイ回路であって、複数の単位キャパシタと、第1〜第Nの記憶素子と、第1〜第Nの配線と、論理回路と、第1のスイッチング素子とを備えたものである。複数の単位キャパシタは、同じ容量値を持つように形成され、それらの一方電極は出力端子に共通接続される。第1〜第Nの記憶素子は、各単位キャパシタに対応して設けられ、それぞれ第1〜第Nのキャパシタに対応して設けられる。第1〜第Nの配線は、それぞれ第1〜第Nのキャパシタに対応して、複数の単位キャパシタに共通に設けられる。各単位キャパシタは、第1〜第Nのキャパシタのうちのいずれかのキャパシタに割当てられる。第1〜第Nの記憶素子のうちの対応の単位キャパシタが割当てられたキャパシタに対応する記憶素子に第1の信号が書き込まれるとともに、残りの各記憶素子に第2の信号が書き込まれる。第1〜第Nの配線のうちの選択された1または2以上のキャパシタに対応する1または2以上の配線の各々に第3の信号が供給されるとともに、残りの各配線に第4の信号が供給される。論理回路は、各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の第1〜第Nの記憶素子のうちの第1の信号が書き込まれた記憶素子に対応する配線に第3の信号が供給されたことに応じて第1の制御信号を出力する。第1のスイッチング素子は、各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の単位キャパシタの他方電極と第1の入力端子との間に接続され、第1の制御信号に応答して導通する。
この発明に係るキャパシタアレイ回路では、複数の単位キャパシタの一方電極を出力端子に共通接続し、各単位キャパシタに第1〜第Nの記憶素子を設け、複数の単位キャパシタに共通に第1〜第Nの配線を設け、各単位キャパシタに対応する第1〜第Nの記憶素子のうちの第1の信号が書き込まれた記憶素子に対応する配線に第3の信号が供給されたことに応じて、その単位キャパシタの他方電極を第1の入力端子に接続する。したがって、複数の単位キャパシタの各々の容量値がばらついている場合でも、複数の単位キャパシタを適切に組み合わせて第1〜第Nのキャパシタの各々を構成することにより、第1〜第Nのキャパシタの各々の容量値のばらつきを小さくすることができる。
[実施の形態1]
実施の形態1について説明する前に、まず本願発明の原理について説明する。逐次比較型A/DコンバータのD/Aコンバータには、複数のキャパシタC0,C1,C2,C3,…が設けられている。単位容量値をCとすると、キャパシタC0,C1,C2,C3,…の容量値はそれぞれC,C,2C,4C,…に設定されている。キャパシタC0,C1,C2,C3,…は、キャパシタアレイを用いて形成されている。
図1に示すように、キャパシタアレイ1は、複数行複数列に配置された複数の単位キャパシタ2を含む。単位キャパシタ2は、基板表面の所定の領域に、下部電極、絶縁層、および上部電極を順次積層したものである。複数の単位キャパシタ2は、同じ容量値C/2を持つように形成されている。たとえば、キャパシタC0,C1の各々は2つの単位キャパシタ2の並列接続体で構成され、キャパシタC2は4つの単位キャパシタ2の並列接続体で構成され、キャパシタC3は8つの単位キャパシタ2の並列接続体で構成される。
複数の単位キャパシタ2は同じ容量値C/2を持つように形成されているが、実際には、複数の単位キャパシタ2の容量値は同一にはならず、ばらつく。たとえば絶縁層の膜厚の傾斜により、複数の単位キャパシタ2の膜厚が一定の傾向を持ってばらついている場合は、図1に示すようにコモンセントロイド配置を行なうことにより、単位キャパシタ2の製造ばらつきの影響を低減できる(特許文献1参照)。コモンセントロイド配置では、キャパシタC0,C1,C2,…の各々を構成する偶数個の単位キャパシタ2の重心位置はキャパシタアレイの中心点Oに一致している。
しかし、図2に示すように、複数の単位キャパシタ2にランダムな製造ばらつきが存在した場合、コモンセントロイド配置では製造ばらつきの影響を打ち消すことはできない。図2では、各単位キャパシタ2の容量値が設計値から±4%以下の範囲でランダムにばらついている状態が示されている。
そこで本願発明では、図3に示すように、複数の単位キャパシタ2の製造ばらつきを打ち消すように、複数の単位キャパシタ2を組み合わせてキャパシタC0,C1,C2,…を構成する。単位キャパシタ2の容量値の製造ばらつきは、単位キャパシタ2のキャパシタアレイにおける位置を考慮に入れず、容量値と頻度だけで考えると正規分布に従うと考えられる。
このことから、キャパシタアレイ1を構成する単位キャパシタ2の数が多ければ多いほど、単位キャパシタ2の製造ばらつきを打ち消すことが可能な組合せが増えると考えられる。分解能がmビットのD/Aコンバータを構成する場合、2のm乗個以上の単位キャパシタ2が必要となることから、分解能が上がれば単位キャパシタ2の製造ばらつきを打ち消す組み合わせが増えることになる。しかし、複数行複数列に配置された複数の単位キャパシタ2から任意に選択した複数の単位キャパシタ2を配線によって接続することは、配線の取り回しの点から難しい。そこで、本願発明では、制御信号を与えることによって任意の複数の単位キャパシタ2の組み合わせを実現できるプログラマブルなキャパシタアレイ回路を実現する。
図4は、この発明の実施の形態1によるキャパシタアレイ回路の構成を示す回路ブロック図である。図4において、キャパシタアレイ回路は、キャパシタアレイ1を備える。キャパシタアレイ1は、4行4列に配置された16個の単位キャパシタ2を含む。各単位キャパシタ2は、基板表面の所定の領域に積層された下部電極2a、絶縁層(図示せず)、および上部電極2bを含む。電極2a,2bは、たとえばポリシリコン層で形成される。全単位キャパシタ2の上部電極2bは、出力端子3に共通接続される。
各列の4つの単位キャパシタ2は2つずつグループ化されており、各単位キャパシタグループに対応してCMOSスイッチ4、デコーダ5、およびメモリ6が設けられ、全単位キャパシタグループに共通に4本の配線L0〜L3が設けられている。なお、図4では、図面の簡単化のため、配線L0〜L3は図4中の上下の2箇所に分けて配置されている。
CMOSスイッチ4は、図5に示すように、共通端子4aと、3つの切換端子4b〜4dを含む。共通端子4aは対応の2つの単位キャパシタ2の下部電極2aに接続されている。切換端子4bは参照電圧Vrefを受け、切換端子4cは接地電圧Vssを受け、切換端子4dは入力電圧Vinを受ける。
CMOSスイッチ4は、制御信号φSと、デコーダ5の出力信号φHによって制御される。信号φS,φHがともに「L」レベルの場合は、端子4a,4c間が導通し、接地電圧Vssが単位キャパシタ2の下部電極2aに印加される。信号φS,φHがそれぞれ「L」レベルおよび「H」レベルの場合は、端子4a,4b間が導通し、参照電圧Vrefが単位キャパシタ2の下部電極2aに印加される。信号φS,φHがそれぞれ「H」レベルおよび「L」レベルの場合は、端子4a,4d間が導通し、入力電圧Vinがサンプリングされる。信号φS,φHがともに「H」レベルの場合は、端子4a,4c間が導通し、接地電圧Vssが単位キャパシタ2の下部電極2aに印加される。
メモリ6は、直列接続された4段のDFF(D型フリップフロップ)7〜10を含む。DFF4〜10のクロック端子にはクロック信号CKが与えられる。初段のDFF7には、クロック信号CKに同期してデータ信号Dが入力される。DFF7〜10は、クロック信号CKが「H」レベルの期間は入力されたデータ信号Dを次段に伝達し、クロック信号CKが「L」レベルの期間は入力されたデータ信号Dを保持する。したがって、DFF7〜10はシフトレジスタ回路を構成する。このような構成を採用することにより、配線数を少なくすることができる。
DFF7〜10は、それぞれキャパシタC0〜C3に対応している。対応の単位キャパシタ2がキャパシタC0に割当てられた場合は、DFF7のみに「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りのDFF8〜10の各々には「L」レベルのデータ信号Dが書き込まれる。対応の単位キャパシタ2がキャパシタC1に割当てられた場合は、DFF8のみに「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りのDFF7,9,10の各々には「L」レベルのデータ信号Dが書き込まれる。
対応の単位キャパシタ2がキャパシタC2に割当てられた場合は、DFF9のみに「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りのDFF7,8,10の各々には「L」レベルのデータ信号Dが書き込まれる。対応の単位キャパシタ2がキャパシタC3に割当てられた場合は、DFF10のみに「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りのDFF7〜9の各々には「L」レベルのデータ信号Dが書き込まれる。
デコーダ5は、4つのANDゲート11〜14と、ORゲート15を含む。ANDゲート11〜14の一方入力ノードは、それぞれDFF7〜10の出力信号を受け、それらの他方入力ノードはそれぞれ配線L0〜L3に接続される。ORゲート15は、ANDゲート11〜14の出力信号を受け、信号φHを出力する。
デコーダ5は、DFF7〜10のうちの「H」レベルのデータ信号が書き込まれたDFFに対応する配線が「H」レベルにされた場合は、信号φHを「H」レベルにする。また、デコーダ5は、DFF7〜10のうちの「H」レベルのデータ信号が書き込まれたDFFに対応する配線が「L」レベルにされた場合は、信号φHを「L」レベルにする。たとえば、対応の単位キャパシタ2がキャパシタC1に割当てられた場合は、DFF7〜10のうちのDFF8のみに「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれる。配線L1が「H」レベルにされた場合は、信号φHが「H」レベルにされる。
次に、このキャパシタアレイ回路の使用方法について説明する。単位キャパシタ2の容量値には、ランダムな製造ばらつきがあるものとする。8つの単位キャパシタグループのうちの任意の2つの単位キャパシタグループを選択し、選択した2つの単位キャパシタグループをそれぞれキャパシタC0,C1に割当てる。図4では、第1列の1行および2行の2つの単位キャパシタ2からなる単位キャパシタグループがキャパシタC1に割当てられ、第1列の3行および4行の2つの単位キャパシタ2からなる単位キャパシタグループがキャパシタC0に割当てられた状態が示されている。
この場合、キャパシタC1に割当てられた単位キャパシタ2に対応するメモリ6のDFF7〜10のうちのDFF8に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、キャパシタC0に割当てられた単位キャパシタ2に対応するメモリ6のDFF7〜10のうちのDFF7に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りの各DFFには「L」レベルのデータ信号が書き込まれる。
次いで、出力端子3に参照電圧Vrefと接地電圧Vssの中間電圧Vref/2が印加され、各CMOSスイッチ4の切換端子4dがフローティング状態にされ、制御信号φSが「L」レベルにされる。この状態で、配線L0が「H」レベルにされる。これにより、キャパシタC0に割当てられた単位キャパシタ2に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、CMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0に割当てられた2つの単位キャパシタ2が中間電圧Vref/2に充電される。次に、配線L0が「L」レベルにされ、信号φHが「L」レベルになり、スイッチ4の端子4a,4d間が導通する。これにより、キャパシタC0に割当てられた単位キャパシタ2の下部電極2aがフローティング状態にされる。
出力端子3がフローティング状態にされた後、配線L1が「H」レベルにされる。これにより、キャパシタC1に割当てられた単位キャパシタ2に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、CMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0の電荷がキャパシタC1に転送される。
もし、キャパシタC0とC1の容量値が等しい場合は、出力端子3の電圧は中間電圧Vref/2のまま変化しない。出力端子3の電圧の変化が許容範囲内である場合は、最初に選択した2つの単位キャパシタグループをそれぞれキャパシタC0,C1とする。出力端子3の電圧の変化が許容範囲を越えて大きい場合は、最初に選択した2つの単位キャパシタグループと異なる2つの単位キャパシタグループを選択して、上記動作を繰り返す。
次に、残りの6つの単位キャパシタグループのうちの任意の2つの単位キャパシタグループを選択し、選択した2つの単位キャパシタグループをキャパシタC2に割当てる。図4では、第2列の4つの単位キャパシタ2がキャパシタC2に割当てられた状態が示されている。この場合、キャパシタC2に割当てられた単位キャパシタ2に対応するメモリ6のDFF7〜10のうちのDFF9に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれ、残りの各DFFには「L」レベルのデータ信号が書き込まれる。
次いで、出力端子3に中間電圧Vref/2が印加され、各CMOSスイッチ4の切換端子4dがフローティング状態にされ、制御信号φSが「L」レベルにされる。この状態で、配線L0,L1が「H」レベルにされる。これにより、キャパシタC0,C1に割当てられた単位キャパシタ2に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、CMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0,C1に割当てられた2つの単位キャパシタ2が中間電圧Vref/2に充電される。次に、配線L0,L1が「L」レベルにされ、信号φHが「L」レベルになり、スイッチ4の端子4a,4d間が導通する。これにより、キャパシタC0,C1に割当てられた単位キャパシタ2の上部電極2bがフローティング状態にされる。
出力端子3がフローティング状態にされた後、配線L2が「H」レベルにされる。これにより、キャパシタC2に割当てられた単位キャパシタ2に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、CMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0,C1の電荷がキャパシタC2に移動する。
もし、キャパシタC0,C1の総容量値とキャパシタC2の容量値が等しい場合は、出力端子3の電圧は中間電圧Vref/2のまま変化しない。出力端子3の電圧の変化が許容範囲内である場合は、選択した2つの単位キャパシタグループをキャパシタC2とする。出力端子3の電圧の変化が許容範囲を越えて大きい場合は、選択した2つの単位キャパシタグループと異なる2つの単位キャパシタグループを選択して、上記動作を繰り返す。このような動作を繰り返し行ない、キャパシタC0〜C3の容量値をそれぞれC,C,2C,4Cに略等しくする。
図6は、図4に示したキャパシタアレイ回路を用いた逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す回路ブロック図である。図6において、この逐次比較型A/Dコンバータは、D/Aコンバータ20、中間電圧発生回路21、CMOSスイッチ22、コンパレータ23、およびSAR(逐次比較レジスタ)+制御回路24を備える。
D/Aコンバータ20は、図4で示したキャパシタアレイ回路で構成されている。図4に示すように、第1列の1行および2行の2つの単位キャパシタ2がキャパシタC1に割当てられ、それらの単位キャパシタ2に対応するDFF8に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれているものとする。また、第1列の3行および4行の2つの単位キャパシタ2がキャパシタC0に割当てられ、それらの単位キャパシタ2に対応するDFF7に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれているものとする。
また、第2列の4つの単位キャパシタ2がキャパシタC2に割当てられ、それらの単位キャパシタ2に対応するDFF9に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれているものとする。また、第3列および第4列の8つの単位キャパシタ2がキャパシタC3に割当てられ、それらの単位キャパシタ2に対応するDFF10に「H」レベルのデータ信号Dが書き込まれているものとする。
中間電圧発生回路21は、参照電圧Vrefと接地電圧Vssの中間電圧Vref/2を生成する。コンパレータ23は、D/Aコンバータ20の出力端子3の電圧VIと中間電圧Vref/2の高低を比較し、比較結果に応じた論理レベルの信号を出力する。CMOSスイッチ22は、コンパレータ23の2つの入力端子の間に接続される。SAR(逐次比較レジスタ)+制御回路24は、コンパレータ23の出力信号に基づいてアナログ入力電圧Vinをデジタル信号に変換するとともに、逐次比較型A/Dコンバータ全体を制御する。
SAR+制御回路24は、まずCMOSスイッチ22を導通させて中間電圧Vref/2を出力端子3に印加し、信号φSを「H」レベルにし、配線L0〜L3をともに「L」レベルする。これにより、各デコーダ5の出力信号φHが「L」レベルになって各CMOSスイッチ4の端子4a,4d間が導通し、キャパシタC0〜C3の各々がVin−Vref/2に充電される。キャパシタC0〜C3の容量値は、それぞれC,C,2C,4Cであるので、このときキャパシタC0〜C3に蓄えられた電荷量QTは、QT0=(Vin−Vref/2)・8Cとなる。
次にSAR+制御回路24は、CMOSスイッチ22を非導通にして出力端子3をフローティング状態にし、信号φSを「L」レベルにし、配線L3を「H」レベルにし、配線L0〜L2をともに「L」レベルにする。これにより、キャパシタC3に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、キャパシタC3に対応するCMOSスイッチ4の端子4a,4b間が導通し、キャパシタC3の下部電極に参照電圧Vrefが印加される。また、キャパシタC0〜C2に対応するデコーダ5の出力信号φHが「L」レベルになり、キャパシタC0〜C2に対応するCMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0〜C2の下部電極に接地電圧Vssが印加される。
このときの出力端子3の電圧をVIとすると、キャパシタC3の端子間電圧はVref−VIになり、キャパシタC0〜C2の端子間電圧はVss−VIになるので、キャパシタC0〜C3の電荷量QT1はQT1=(Vref/2−VI)・8Cとなる。電荷保存の法則より、QT0=QT1であるので、VI=Vref−Vinとなる。
ここでSAR+制御回路24は、コンパレータ23を用いてVIとVref/2の高低を比較する。VIがVref/2よりも低い場合は、Vin>Vref/2となり、最上位ビットは“1”となる。逆に、VIがVref/2よりも高い場合は、Vin<Vref/2となり、最上位ビットは“0”となる。
たとえば、最上位ビットが“1”になった場合、SAR+制御回路24は、配線L2,L3をともに「H」レベルにし、配線L0,L1をともに「L」レベルにする。これにより、キャパシタC2,C3に対応するデコーダ5の出力信号φHが「H」レベルになり、キャパシタC2,C3に対応するCMOSスイッチ4の端子4a,4b間が導通し、キャパシタC2,C3の下部電極に参照電圧Vrefが印加される。また、キャパシタC0,C1に対応するデコーダ5の出力信号φHが「L」レベルになり、キャパシタC0,C1に対応するCMOSスイッチ4の端子4a,4c間が導通し、キャパシタC0,C1の下部電極に接地電圧Vssが印加される。
このときの出力端子3の電圧をVIとすると、キャパシタC2,C3の端子間電圧はVref−VIになり、キャパシタC0,C1の端子間電圧はVss−VIになるので、キャパシタC0〜C3の電荷量QT2はQT2=(3Vref/4−VI)・8Cとなる。電荷保存の法則より、QT0=QT2であるので、VI=5Vref/4−Vinとなる。
ここでSAR+制御回路24は、コンパレータ23を用いてVIとVref/2の高低を比較する。VIがVref/2よりも低い場合は、Vin>3Vref/4となり、2番目のビットは“1”となる。逆に、VIがVref/2よりも高い場合は、Vin<3Vref/4となり、2番目のビットは“0”となる。SAR+制御回路24は、以下同様にして最下位ビットを求める。
この実施の形態1では、複数の単位キャパシタ2を任意に組み合わせてキャパシタC0〜C3を構成できるので、複数の単位キャパシタ2の各々の容量値がばらついている場合でも、キャパシタC0〜C3の容量値の比を所望の値に設定することができる。したがって、このキャパシタアレイ回路を逐次比較型A/Dコンバータに使用することにより、高い分解能を得ることができる。
なお、この実施の形態1では、3つの切換端子4b〜4dを有するCMOSスイッチ4を使用したが、逐次比較型A/Dコンバータの種類によっては2つの切換端子を有するCMOSスイッチを用いてもよい。
また、この実施の形態1では、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタの並列接続体を用いたCMOSスイッチ4を使用したが、動作電圧範囲が電源電圧側に近ければPチャネルMOSトランジスタのみを用いたスイッチを使用してもよいし、動作電圧範囲が接地電圧Vss側に近ければNチャネルMOSトランジスタのみを用いたスイッチを使用してもよい。
また、この実施の形態1では、3ビットのD/Aコンバータとして使用可能なキャパシタアレイ回路について説明したが、本願発明は4ビット以上のD/Aコンバータとして使用可能なキャパシタメモリアレイ回路にも適用できることは言うまでもない。全体の単位キャパシタの数とD/Aコンバータの分解能の関係は次の通りとなる。最小の単位キャパシタの容量値をCとし、全部の単位キャパシタの容量値の合計をmCとする場合、mの2の対数を取った値が、D/Aコンバータとして実現できる分解能となる。たとえば、m=8=2の場合は分解能は3ビットである。ただし、各ビットを構成するキャパシタの容量値が2のn乗に比例できることも必要である。
また、従来の電荷再分配D/Aコンバータでは、複数の単位キャパシタ2をコモンセントロイド配置のような均一な配置を行なうことが求められる。しかし、本願発明では、単位キャパシタ2の製造ばらつきを積極的に利用するため、複数の単位キャパシタ2を均一配置する必要が無く、従来よりもレイアウトの自由度が高くなる。このため図7に示すように、複数(図では8個)のサブD/Aコンバータ(DAC)30を1列に配置して1つのD/Aコンバータを構成してもよい。
サブD/Aコンバータ30は、図4で示したキャパシタアレイ回路で構成される。出力端子3は、複数のサブD/Aコンバータ30に共通に設けられる。複数のサブD/Aコンバータ30の複数のメモリ6は直列接続されてシフトレジスタ回路を構成する。データ信号Dは、初段のサブD/Aコンバータ30に入力される。サブD/Aコンバータ30の制御に必要な配線L0〜L6は、複数のサブD/Aに共通に設けられる。
また、図8に示すように、同じチップ上の他の回路31,32の隙間にサブD/Aコンバータ30を配置し、チップ面積を有効活用しつつ、必要な分解能のD/Aコンバータを構成することもできる。
また、図9に示すように、単位キャパシタの容量値の異なる複数種類のサブD/Aコンバータ35〜37を組み合わせて1つのD/Aコンバータを構成してもよい。図8において、サブD/Aコンバータ35は、図4で示したキャパシタアレイ回路で構成される。サブD/Aコンバータ36の単位キャパシタの容量値は、サブD/Aコンバータ35の単位キャパシタの容量値の2倍に設定されている。サブD/Aコンバータ37の単位キャパシタの容量値は、サブD/Aコンバータ36の単位キャパシタの容量値の2倍に設定されている。
2個のサブD/Aコンバータ35と、3個のサブD/Aコンバータ36と、6個のサブD/Aコンバータ37により、8ビットのD/Aコンバータを構成できる。出力端子3は、全サブD/Aコンバータ35〜37に共通に設けられる。サブD/Aコンバータ35〜36の制御を行なうために9本の配線L0〜L8が設けられる。なお、複数のサブD/Aコンバータ35〜37の複数のメモリ6は直列接続されてシフトレジスタ回路を構成する。データ信号Dは、初段のサブD/Aコンバータ35に入力される。
このように異なる種類のサブD/Aコンバータ35〜37を用いてD/Aコンバータを構成すると、同じ種類のサブD/Aコンバータ35のみを用いてD/Aコンバータを構成した場合に比べ、単位キャパシタの数が少なくなり、単位キャパシタの隙間の総面積が小さくなるので、レイアウト面積の低減化を図ることができる。
[実施の形態2]
図10は、この発明の実施の形態2による逐次比較型D/Aコンバータの構成を示す回路ブロック図である。図10において、この逐次比較型D/Aコンバータは、D/Aコンバータ40、コンパレータ41、SAR+制御回路42、補正値抽出用D/Aコンバータ43、CMOSスイッチSA,SB、およびキャパシタCA,CBを備える。
D/Aコンバータ40は、実施の形態1で示した方式のキャパシタアレイ回路で構成されており、キャパシタCb,C0〜Cm−1(ただし、mは2以上の整数である)およびCMOSスイッチSb,Sa0〜Sam−1を含む。キャパシタCbの容量値をCとすると、キャパシタC0〜Cm−1の容量値はそれぞれC×2〜C×2m−1に設定されている。キャパシタCb,C0〜Cm−1の一方電極は出力端子3に接続され、それらの他方電極はそれぞれCMOSスイッチSb,Sa0〜Sam−1の共通端子に接続される。CMOSスイッチSb,Sa0〜Sam−1の各々の3つの切換端子は、それぞれ入力電圧Vin、参照電圧Vref、および接地電圧Vssを受ける。出力端子3は、コンパレータ41の一方入力端子41aに接続される。
SAR+制御回路42は、コンパレータ41の出力信号に基づいてアナログ入力電圧Vinをデジタル信号に変換するとともに、逐次比較型A/Dコンバータ全体を制御する。補正値抽出用D/Aコンバータ43は、D/Aコンバータ40内の単位キャパシタを組み合わせるときに、キャパシタCAを介してコンパレータ41の一方入力端子41aに所定の電圧を印加する。CMOSスイッチSA,SBの一方電極はともに参照電圧Vrefを受け、それらの他方電極はそれぞれコンパレータ41の入力端子41a,41bに接続される。キャパシタCBは、コンパレータ41の他方入力端子41bと接地電圧Vssのラインとの間に接続される。
次に、この逐次比較型A/Dコンバータの動作について説明する。まず、D/Aコンバータ40内のキャパシタCb,C0〜Cm−1の容量値の最適化を行なう。キャパシタCb,C0〜Cm−1の容量値の最適化は、キャパシタCb,C0〜Cn−1(ただし、nは0以上m−1以下の自然数である)の容量値の総和と、キャパシタCnの容量値とが同一になることを利用する。
たとえば、キャパシタCb,C0,C1の容量値は既に正しい値になっていると仮定し、キャパシタC2の容量値を補正することを考える。キャパシタC2の容量値は、キャパシタCb,C0,C1の容量値の総和と同じ4Cに設定する必要がある。まず、CMOSスイッチSAを導通させてキャパシタC2の上部電極に参照電圧Vrefを与えるとともに、CMOSスイッチSa2を制御してキャパシタC2の下部電極に接地電圧Vssを与え、キャパシタC2を参照電圧Vrefに充電する。また、CMOSスイッチSBを導通させてキャパシタCBを参照電圧Vrefに充電する。
次に、CMOSスイッチSA,SBを非導通にする。また、入力電圧Vinの入力端子をフローティング状態にしておき、CMOSスイッチSa2を制御してキャパシタC2の下部電極をフローティング状態にするとともに、CMOSスイッチSb,Sa0,Sa1を制御してキャパシタCb,C0,C1の下部電極に接地電圧Vssを印加し、キャパシタC2の電荷をキャパシタCb,C0,C1に転送させる。このとき、キャパシタC2の容量値とキャパシタCb,C0,C1の総容量値とが一致していれば、Vcpp=Vcpn=Vrefとなる。しかし、キャパシタC2の容量値とキャパシタCb,C0,C1の総容量値とが一致していなければ、Vcpp≠Vcpn=Vrefとなる。
Vcpp≠Vcpn=Vrefとなった場合は、補正値抽出用D/Aコンバータ43を用いてVcppとVcpn=Vrefの誤差電圧を調べる。誤差電圧が許容範囲内に入っていない場合は、別の複数の単位キャパシタ2を組み合わせてキャパシタC2を構成し、再度誤差電圧を調べる。誤差電圧が許容範囲内に入った場合は、任意の複数の単位キャパシタ2を組み合わせて次のキャパシタC3を構成し、誤差電圧を調べる。以下、同じ手順を繰り返してキャパシタCb,C0〜Cm−1の容量値の最適化を行なう。
図11は、キャパシタCb,C0〜Cm−1の容量値の最適化を行なう方法を示すフローチャートである。入力電圧Vin用の入力端子は、フローティング状態にしておく。まずステップS1においてn=0とし、ステップS2において任意の2個の単位キャパシタグループ(図4の2つの単位キャパシタ2)を選択して暫定的にキャパシタCnとする。
次にステップS3において、CMOSスイッチSA,SBを導通状態(オン状態)にし、コンパレータ41の2つの入力端子41a,41bを参照電圧Vrefに初期化する。ステップS4において、CMOSスイッチSanを制御してキャパシタCnの下部電極を接地電圧Vssに接続し、キャパシタCnを参照電圧Vrefに充電した後、CMOSスイッチSA,SBを非導通状態(オフ状態)にする。
次いでステップS5において、CMOSスイッチSanを制御してキャパシタCnの下部電極をフローティング状態にするとともに、CMOSスイッチSb,Sa0〜San−1を制御してキャパシタCb,C0〜Cn−1の下部電極を接地電圧Vssに接続し、キャパシタCnに蓄えられていた電荷をキャパシタCb,C0〜Cn−1に転送させる。このとき、キャパシタCnの容量値とキャパシタCb,C0〜Cn−1の総容量値とが一致すれば、VcppはVcpn=Vrefに一致する。キャパシタCnの容量値とキャパシタCb,C0〜Cn−1の総容量値とが一致しない場合は、VcppはVcpn=Vrefに一致しない。
次にステップS6において、補正値抽出用D/Aコンバータ43を用いて逐次比較動作を行なう。すなわち、SAR+制御回路42は、補正値抽出用D/Aコンバータ43を制御して、キャパシタCAを介してコンパレータ41の入力端子41aに複数段階の正電圧および複数段階の負電圧を順次上乗せさせる。コンパレータ41は、入力端子41aと41bの電圧の高低を比較する。
ステップS7において、SAR+制御回路42は、コンパレータ41の出力信号に基づいて、VcppとVcpn=Vrefの誤差を検出し、さらにキャパシタCnの容量値とキャパシタCb,C0〜Cn−1の総容量値との誤差を検出し、その誤差が許容範囲内か否かを判別する。許容範囲内か否かは、たとえば、この逐次比較型A/Dコンバータの最大入力電圧レンジをVfsrとすると、Vfsr/2m+1以下であるか否かで判別される。
検出した誤差が許容範囲を超えている場合は、ステップS2に戻って別な任意の2個の単位キャパシタグループを選択し、再度ステップS3〜S7を実行する。検出した誤差が許容範囲内である場合は、ステップS8においてnをインクリメント(+1)する。ステップS9において、nがm−1よりも大きいか否かを判別し、大きくない場合(n≦m−1)はステップS2に戻り、大きい場合(n>m−1)は最適化動作を終了する。このような最適化動作を行なうことにより、D/Aコンバータ40の出力の誤差が低減し、高精度なA/D変換が可能となる。
また、図12は、この逐次比較型A/DコンバータのA/D変換動作を示すフローチャートである。まずステップS11においてn=m−1とする。ステップS12においてCMOSスイッチSA,SBを導通させてコンパレータ41の入力端子41a,41bを参照電圧Vrefに初期化する。また、CMOSスイッチSb,Sa0〜Sanの各々を入力電圧Vin側に接続してキャパシタCb,C0〜Cnの下部電極に入力電圧Vinを印加し、アナログ入力電圧Vinをサンプリングする。
次にステップS13において、CMOSスイッチSA,SBを非導通にし、CMOSスイッチSbを接地電圧Vss側に接続してキャパシタCbの下部電極を接地する。CMOSスイッチSa0〜Sanは、そのままの状態にするか、フローティング状態にする。ステップS14において、CMOSスイッチSanを参照電圧Vref側に接続してキャパシタCnの下部電極に参照電圧Vrefを印加するとともに、CMOSスイッチSa0〜San−1を接地電圧Vss側に接続してキャパシタC0〜Cn−1の下部電極を接地する。
次いでステップS15においてコンパレータ41によって入力端子41aの電圧Vccpと入力端子41bの電圧Vcpn=Vrefとを比較し、Vcpp>Vcpnか否かを判別する。Vcpp>Vcpnである場合はステップS16において、CMOSスイッチSanを接地電圧Vss側に接続してキャパシタCnの下部電極を接地し、Vcpp>Vcpnでない場合はステップS17に進む。
次にステップS17においてnをデクリメント(−1)し、ステップS18においてn<0か否かを判別し、n<0でない場合はステップS14に戻り、n<0である場合はCMOSスイッチSa0〜Sam−1の状態に基づいてデジタル信号を生成する。CMOSスイッチSa0〜Sam−1は、それぞれデジタル信号の最下位ビットから最上位ビットまでのビットに対応している。
たとえば、CMOSスイッチS0が参照電圧Vref側に接続されている場合は、デジタル信号の最下位ビットを“1”にし、CMOSスイッチS0が接地電圧Vss側に接続されている場合は、デジタル信号の最下位ビットを“0”にする。CMOSスイッチSm−1が参照電圧Vref側に接続されている場合は、デジタル信号の最上位ビットを“1”にし、CMOSスイッチSm−1が接地電圧Vss側に接続されている場合は、デジタル信号の最上位ビットを“0”にする。他のビットについても同様である。
このように、A/D変換動作では、補正値抽出用D/Aコンバータ43などは使用せず、通常の逐次比較型A/Dコンバータと同等の速度で変換動作を実行でき、かつ高精度なA/D変換結果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本願発明の原理を説明するための図である。 本願発明の原理を説明するための他の図である。 本願発明の原理を説明するためのさらに他の図である。 この発明の実施の形態1によるキャパシタアレイ回路の構成を示すブロック図である。 図4に示したキャパシタアレイ回路の要部を示す回路ブロック図である。 図4に示したキャパシタアレイ回路を用いた逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す回路ブロック図である。 実施の形態1の変更例を示すブロック図である。 実施の形態1の他の変更例を示すブロック図である。 実施の形態1のさらに他の変更例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2による逐次比較型A/Dコンバータの構成を示す回路ブロック図である。 図10に示した逐次比較型A/Dコンバータのキャパシタの容量値最適化動作を示すフローチャートである。 図10に示した逐次比較型A/DコンバータのA/D変換動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 キャパシタアレイ、2 単位キャパシタ、2a 下部電極、2b 上部電極、3 出力端子、4,22,SA,Sb,Sb,Sa0〜Sam−1 CMOSスイッチ、4a 共通端子、4b〜4d 切換端子、5 デコーダ、6 メモリ、7〜10 DFF、11〜14 ANDゲート、15 ORゲート、20 D/Aコンバータ、21 中間電圧発生回路、23 コンパレータ、24,42 SAR+制御回路、30,35〜37 サブD/Aコンバータ、31,32 他の回路、41 コンパレータ、41a,41b 入力端子、43 補正値抽出用D/Aコンバータ、CA,CB,Cb,C0〜Cm−1 キャパシタ、L 配線。

Claims (8)

  1. 第1〜第N(ただし、Nは2以上の整数である)のキャパシタを備えたキャパシタアレイ回路であって、
    同じ容量値を持つように形成され、それらの一方電極が出力端子に共通接続された複数の単位キャパシタと、
    各単位キャパシタに対応して設けられ、それぞれ前記第1〜第Nのキャパシタに対応して設けられた第1〜第Nの記憶素子と、
    それぞれ前記第1〜第Nのキャパシタに対応して、前記複数の単位キャパシタに共通に設けられた第1〜第Nの配線とを備え、
    各単位キャパシタは、前記第1〜第Nのキャパシタのうちのいずれかのキャパシタに割当てられ、
    前記第1〜第Nの記憶素子のうちの対応の単位キャパシタが割当てられたキャパシタに対応する記憶素子に第1の信号が書き込まれるとともに、残りの各記憶素子に第2の信号が書き込まれ、
    前記第1〜第Nの配線のうちの選択された1または2以上のキャパシタに対応する1または2以上の配線の各々に第3の信号が供給されるとともに、残りの各配線に第4の信号が供給され、
    さらに、各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の第1〜第Nの記憶素子のうちの前記第1の信号が書き込まれた記憶素子に対応する配線に前記第3の信号が供給されたことに応じて第1の制御信号を出力する論理回路と、
    各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の単位キャパシタの他方電極と第1の入力端子との間に接続され、前記第1の制御信号に応答して導通する第1のスイッチング素子とを備える、キャパシタアレイ回路。
  2. 前記論理回路は、対応の第1〜第Nの記憶素子のうちの前記第1の信号が書き込まれた記憶素子に対応する配線に前記第4の信号が供給されたことに応じて第2の制御信号を出力し、
    前記キャパシタアレイ回路は、さらに、各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の単位キャパシタの他方電極と第2の入力端子との間に接続され、前記第2の制御信号に応答して導通する第2のスイッチング素子を備える、請求項1に記載のキャパシタアレイ回路。
  3. さらに、各単位キャパシタに対応して設けられ、対応の単位キャパシタの他方電極と第3の入力端子との間に接続され、初期化信号に応答して導通する第3のスイッチング素子を備える、請求項1または請求項2に記載のキャパシタアレイ回路。
  4. 前記第2〜第Nのキャパシタの容量値は、それぞれ前記第1〜第(N−1)のキャパシタの容量値の2倍に設定されている、請求項1から請求項3までのいずれかに記載のキャパシタアレイ回路。
  5. 各々が前記複数の単位キャパシタ、前記第1〜第Nの記憶素子、前記論理回路、および前記第1のスイッチング素子を含む複数のキャパシタアレイブロックを備え、
    前記第1〜第Nの配線は前記複数のキャパシタアレイブロックに共通に設けられ、
    前記複数のキャパシタアレイブロックの複数の前記出力端子は共通接続され、複数組の前記第1〜第Nの記憶素子は直列接続されて1つのシフトレジスタ回路を構成している、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のキャパシタアレイ回路。
  6. 前記複数のキャパシタアレイブロックのうちの少なくとも1つのキャパシタアレイブロックの前記単位キャパシタの容量値は、他の少なくとも1つのキャパシタアレイブロックの前記単位キャパシタの容量値の2のM乗倍(ただし、Mは自然数である)に設定されている、請求項5に記載のキャパシタアレイ回路。
  7. 請求項5または請求項6に記載のキャパシタアレイ回路と、他の回路とを備え、
    前記複数のキャパシタアレイブロックは前記他の回路の隙間に分散配置されている、半導体装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載のキャパシタアレイ回路と、
    前記第1〜第Nの配線の各々に前記第3または前記第4の信号を供給する逐次比較レジスタとを備える、逐次比較型A/Dコンバータ。
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