JP2009277107A - 書籍管理システムおよび書籍管理方法 - Google Patents

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要 山添
Kyosuke Okada
恭介 岡田
Shigenari Nahata
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Abstract

【課題】書籍の複写の管理を容易にすると同時に、複写後にも、複写物の出典等を把握可能とすることを課題とする。
【解決手段】書籍に固着されたICタグから書籍の書誌情報を読み出す情報読出部11と、書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得部21と、取得された画像を出力する出力部22、23であって、出力される画像に、情報読出部11によって読み出された書誌情報を付加して出力する出力部22、23と、出力に関連する情報および書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報テーブル33と、を備える書籍管理システム1とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、書籍を管理する技術に関する。
従来、IC(Integrated Circuit、集積回路)タグ等のRFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いて複写を管理する技術として、文書に文書識別情報が記録されたICタグを固着し、ユーザの所有するコピーカードにユーザ識別情報が記録されたICタグを固着し、ユーザ識別情報および文書識別情報の組み合わせと複写条件とを対応付けることで、複写処理を制限する技術があり(特許文献1を参照)、また、原稿に付加されているICタグの情報を読み取る機能を備えた複写装置において、原稿を複写すると共に、原稿のICタグに記憶されている情報を、記録紙に付加されているICタグに書き込む技術がある(特許文献2を参照)。
また、同種の技術として、各種書籍類に付されているICタグとコピー機の読取装置を連動させてコピー権の許可または不許可を付与する技術があり(特許文献3を参照)、書籍類に付されたICタグの中にコピー権およびコピー履歴を記憶させ、コピーの際に認証IDを入力させることで、ユーザおよび書籍類に対するコピーの可否を判断する技術がある(特許文献4を参照)。
更に、書誌情報、文書のキーワード等に基づいて関連する書籍やドキュメントを索出する技術として、電子文書とこれを印刷した紙文書とを対応付けたテーブルを用意し、手書きの注釈をその属性情報を含めて電子化することにより、手書き注釈の検索を可能とする技術があり(特許文献5を参照)、蔵書検索の際に、意味のある文章を読みながら、入力したキーワードと関連を保ちつつ異なる知識データベースから検索を行うための技術があり(特許文献6を参照)、文書画像内の一部領域を検索用パターンとして指定すると、一致する画像パターンを含む領域を関連領域として抽出し、抽出された領域の文字認識を行って検索用情報を得て検索を行う技術がある(特許文献7を参照)。
特開2006−166267号公報 特開2007−6316号公報 特開2005−352950号公報 特開2005−352954号公報 特開2006−31492号公報 特開3543726号公報 特開3711636号公報
従来、オフィス内に、定期刊行物や単行本等がディスプレイされる図書コーナーや、様々な資料が蓄積される図書室等が設置される場合がある。また、このような図書コーナーや図書室では、陳列されている書籍の貸し出しが可能であったり、図書コーナーや図書室に設置されている複写機を用いて、書籍内の必要なページの複写を作成することが可能であったりする。しかし、書籍の貸し出し管理や複写の管理は煩雑である。このため、従来、ICタグ等のRFIDの技術を用いた書籍の管理が提案されている。
ここで、書籍の内容の複写を行った場合、複写の後長い時間が経過すると、複写物の出典や複写物の作成時期等が不明となり、資料の再利用や再調査が困難となるという問題がある。例えば、オフィス内の書籍の一部を適切に引用してプレゼンテーション資料等の資
料を作成したが、出典や作成時間等が記録されていない場合、資料の再利用や再調査が困難となる、といった問題が発生し得る。引用箇所についての出典の表示等は、従来ユーザによって行われていたが、これらの作業は煩雑であり、また、出典の表示を失念してしまう可能性も高い。そして、このような問題は、上記したような従来の書籍管理方法によっても解決されていない。
本発明は、上記した問題に鑑み、書籍の複写の管理を容易にすると同時に、複写後にも、複写物の出典等を把握可能とすることを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、書籍に固着された記憶媒体から読み出した書誌情報を出力画像に付加し、且つ、出力に関連する情報と書誌情報とを関連付けて蓄積することで、書籍の複写の管理を容易にすると同時に、複写後にも、複写物の出典等を把握することを可能にした。
詳細には、本発明は、書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の書誌情報を読み出す情報読出手段と、前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された画像を出力する出力手段であって、出力される画像に、前記情報読出手段によって読み出された書誌情報を付加して出力する、出力手段と、前記出力手段による出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積手段と、を備える書籍管理システムである。
本発明に係る書籍管理システムは、例えば、オフィス内における図書コーナーに配置される書籍類を管理するための書籍管理システムとして実施することが出来る。但し、具体的な実施の形態としてはオフィスの図書コーナーに限らず、本発明は、図書室、図書館、書店等、書籍の管理が必要とされる様々な場合に利用することが可能である。また、本発明において、書籍には、製本された一般的な単行本や雑誌類に限らず、ファイル等に綴じられたドキュメント類等、可視的または可読的に情報が記録され、複写機等を用いて複写することが可能な媒体全般が含まれるものとする。
ここで、書籍に固着される記憶媒体としては、書籍の書誌情報を記録することが可能な記憶媒体であれば様々なものを採用することが可能であるが、固着後に書籍から容易に分離されることを防止する観点や、記憶媒体からの情報の読み出しを容易にする観点から、記録された情報の非接触読み出しが可能な記憶媒体が採用されることが好ましい。このような記憶媒体としては、例えば非接触ICタグ等がある。書籍に固着される記憶媒体として、非接触読み出しが可能な記憶媒体が採用される場合、情報読出手段は、前記記憶媒体から、情報を非接触読み出しする。非接触ICタグから情報を読み出す技術としては、従来、RFID(Radio Frequency IDentification)が知られており、本発明の実施にあたっては、このような技術を採用することが出来る。なお、実際に書籍に固着された記憶媒体から情報を読み出すための具体的な方法としては、RFID以外の方法が採用されてもよい。
本発明では、画像取得手段が書籍に記載された情報を画像として取得し、出力手段が取得画像を出力する。これは、所謂書籍の複写や、書籍のスキャンに相当し、具体的には、本発明に係る画像取得手段および出力手段の機能は、複写機(コピー機)やデジタル撮像装置(スキャナ、デジタルカメラ等)等によって実現されてよい。但し、本発明における出力手段は、従来の複写機やデジタル撮像装置と異なり、出力される画像に、前記情報読出手段によって読み出された書誌情報を付加して出力する点で特徴を有する。
例えば、前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に前記書誌情報を
付加して紙媒体へ印刷出力してもよいし、前記画像取得手段によって取得された画像に前記書誌情報を付加して電子データとして出力してもよい。このようにすることで、印刷出力や電子データの出力が行われた後にも、印刷された紙媒体や電子データに、書籍の画像と共に書籍の書誌情報が記録されていることから、ユーザは、容易に情報の出典を把握することが可能であり、複写資料の再利用、再調査時に活用することが出来る。
更に、本発明は、出力情報蓄積手段を備える。出力情報蓄積手段は、出力手段による出力に関連する情報である出力情報および書誌情報を関連付けて蓄積する。例えば、前記出力情報蓄積手段は、前記印刷出力の回数を含む出力情報を、前記書誌情報と関連付けて蓄積してもよいし、前記電子データとして出力された画像の数を含む出力情報を、前記書誌情報と関連付けて蓄積してもよい。
即ち、本発明に拠れば、出力に関連する情報、例えば出力回数等が書誌情報と関連付けられて蓄積されるため、出力された資料に付加されて出力された書誌情報に基づいて蓄積された情報を検索し、出力に係る情報を得て、複写資料の再利用、再調査に活用することが出来る。
なお、前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に、該画像の取得が行われた日時または該出力手段による出力が行われる日時を更に付加して出力してもよい。複写が行われた日時が出力されることで、複写資料の再利用、再調査時に、複写された紙媒体や電子データが作成された日時を把握することが出来る。また、前記出力手段は、出力処理を行ったユーザの識別子やユーザの名称を更に付加して出力してもよい。ユーザを識別可能な情報が出力されることで、複写資料の再利用、再調査時に、複写を行ったユーザを把握することが出来る。更に、前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に、著作権関連処理が行われている出力であることを示す表示を更に付加して出力してもよい。このような表示が付加されることで、ユーザは安心して複写を行い、また複写資料を提示することが出来、更に、本システムを採用する企業等の組織は、組織の内外に向けて法令順守の姿勢を示すことが出来る。
また、本発明に係る書籍管理システムは、前記情報読出手段、前記画像取得手段および出力手段が配置される所定の空間を隔成するための構造物と、前記所定の空間に設けられ、前記記憶媒体が固着された書籍が配置される書架と、を更に備えてもよい。このようにすることで、オフィス等において、所定の空間を隔成し、この空間を、リフレッシュのための空間や、ナレッジスペースとして提供することが出来る。更に、本発明によれば、この空間において上述の複写管理が行われることにより、簡易な書籍管理および複写した情報のトレーサビリティが提供され、オフィス等においてリフレッシュし、知識を得ることが出来るナレッジスペースとして完結した機能を提供することが可能となる。
また、前記所定の空間と外部の空間との間の、前記書籍の通過を検知可能な位置に設けられ、通過する書籍に固着された前記記憶媒体から情報を読み出すことで、書籍が通過したことを検知する通過検知手段を更に備えてもよい。このようにすることで、所定の空間からの書籍の持ち出しまたは所定の空間への書籍の持ち込みを検知することが出来る。また、書籍の通過が検知された場合に警報を発する手段を更に備えてもよい。また、通過の際に記憶媒体から書誌情報等が読み出されるため、持ち出しまたは持ち込みの時点で、通過した書籍を特定することが可能である。
なお、本発明の書籍管理システムは、管理下の書籍の貸し出しを管理するための手段を備えてもよい。この場合、前記通過検知手段によって書籍の持ち出しが検知された場合にも、貸し出し処理された書籍については警報を出さないようにしてもよい。書籍が貸し出し処理された書籍であるか否かを判定する方法としては、貸し出し処理時に書籍に固着さ
れた記憶媒体に貸し出し中であることを示す情報を書き込むことで、前記通過検知手段が記憶媒体から情報を読み出した時点で書籍が貸し出し中であることを把握できるようにする方法や、書籍が貸し出し中であるか否かを判定可能な情報を書籍の識別情報と関連付けて所定のデータベースに蓄積し、前記通過検知手段によって記憶媒体から読み出された識別情報を用いてこのデータベースから貸し出し中であるか否かを示す情報を索出する方法等が採用できる。また、通過検知手段によって持ち出しが検知された書籍の貸し出し状態を判定する方法としては、その他の方法が採用されてもよい。
また、本発明に係る書籍管理システムは、ユーザ識別子の入力を受け付けるユーザ識別子入力受付手段を更に備え、前記出力情報蓄積手段は、前記書誌情報および前記出力情報に、前記ユーザ識別子入力受付手段によって受け付けられたユーザ識別子を更に関連付けて蓄積してもよい。出力情報蓄積手段によって書誌情報および出力情報にユーザ識別子が関連付けられて蓄積されることで、書籍の複写を行ったユーザを特定することが可能となり、複写資料の再利用、再調査時にこの情報を活用することが出来る。
また、本発明に係る書籍管理システムは、ユーザによる前記書籍に関するコメントの入力を受け付けるコメント入力受付手段と、前記コメント入力受付手段によって受け付けられたコメントを、前記コメントを入力したユーザのユーザ識別子および前記書誌情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段を更に備え、前記出力手段は、出力に係る書籍に関するコメントが前記コメント蓄積手段によって蓄積されている場合に、前記画像取得手段によって取得された画像に、該書籍に係るコメントを更に付加して出力してもよい。
ここで、ユーザによって入力されるコメントとは、どのようなコメントでもよいが、具体的には、書籍に対する感想、論評、書籍における情報の記載箇所を示すメモ、書籍内の記載に対する注釈、この書籍を利用する他のユーザに対する伝達事項、等がコメントとして入力されてよい。このようなコメントがユーザ識別子および書誌情報と関連付けて蓄積され、出力時に画像に付加して出力されることで、本発明に係る書籍管理システムを利用するユーザ間での知識の蓄積を促進することが可能となり、また、本システムが構造物によって隔成されたナレッジスペースとして実施される場合には、このナレッジスペースにおける知識の蓄積、集約を促進し、ナレッジスペースの価値を高めることが可能となる。
なお、本発明に係る書籍管理システムにおいて、書籍に固着される記憶媒体には、書誌情報に代えて書籍の識別情報を記録することとし、書籍の書誌情報は、この識別情報に基づいて所定のデータベースから取得されることとしてもよい。即ち、本発明は、書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の識別情報を読み出す情報読出手段と、前記記憶媒体に記録される識別情報と、該識別情報に係る書籍の書誌情報とを関連付けて蓄積する書誌情報蓄積手段と、前記情報読出手段によって読み出された識別情報に関連付けられた書誌情報を、前記書誌情報蓄積手段によって蓄積された書誌情報から索出する書誌情報索出手段と、前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された画像を出力する出力手段であって、出力される画像に、書誌情報索出手段によって索出された書誌情報を付加して出力する、出力手段と、前記出力手段による出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積手段と、を備える書籍管理システムであってもよい。なお、記憶媒体に書籍の識別情報を記録する書籍管理システムにおいても、上述した印刷出力や、電子データ出力、複写量やタイムスタンプ等の出力および蓄積、構造物によって隔成される所定の空間への配置、書籍の持ち出し検知、ユーザ識別子の入力、ユーザコメントの蓄積等が採用されてよい。
また、本発明は、書籍管理の方法、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラム、およびこのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の
発明としても把握することが可能である。
本発明によって、書籍の複写の管理を容易にすると同時に、複写後にも、複写物の出典等を把握することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る書籍管理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る書籍管理システム1は、オフィス内にナレッジスペースを提供するものである。書籍管理システム1は、ナレッジスペースを隔成するための構造物90と、主に月刊誌等の定期刊行物が配置される表表紙ディスプレイ用書架40bと、主に単行本等が配置される背表紙ディスプレイ用書架40aと、書架より取り出された書籍を閲覧するための閲覧用テーブル50aと、書架より取り出された書籍を閲覧しながらユーザ同士がコミュニケーションをとるためのコミュニケーション・閲覧用テーブル50bと、複写機20と、ICタグリーダ/ライタ端末10と、書籍の持ち出しを監視するための検知ゲート60と、後述する書誌情報やユーザコメントが蓄積されるデータベース30(図示は省略する)と、を備える。なお、データベース30は、構造物90によって隔成されたナレッジスペース内に配置されなくてもよい。データベース30は、有線または無線のネットワークを介して複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10および検知ゲート60と接続され、ナレッジスペース外に配置されてよい。データベース30の配置箇所は、同一建物内の他の部屋やフロア等に限られず、インターネット等の広域ネットワークを介してデータセンタ等に配置されてもよい。
本実施形態では、書籍が配置される書架として、主として定期刊行物用の表表紙ディスプレイ用書架40b、および主として単行本用の背表紙ディスプレイ用書架40aが個別に用意されることとしているが、定期刊行物等と単行本等は、同一の書架に配置されてもよい。また、ナレッジスペースにおいて提供される書籍は、定期刊行物のみであってもよいし、単行本のみであってもよい。提供される書籍の量や種類は、ナレッジスペースが設置される空間の広さや、ナレッジスペースの設置の目的等に応じて適宜定められることが好ましい。
また、書架に配置される書籍には、ICタグが固着される。本実施形態で用いられるICタグは、RFID技術を用いて、ICタグに記録された情報を無線読出し(非接触読出し)および無線書込み(非接触書込み)可能な非接触ICタグである。また、ICタグは、書籍を破壊せずに除去することが困難な固着方法を用いて書籍に固着されることが好ましい。例えば、ステッカーや接着剤を用いて貼り付ける方法や、書籍の表紙内に封入する方法等が採用されてよい。
本実施形態に係るナレッジスペースには、表表紙ディスプレイ用書架40bが配置され、ユーザが所望の定期刊行物を選ぶことが出来る定期刊行物ゾーンと、背表紙ディスプレイ用書架40aが配置され、ユーザが所望の単行本を選ぶことが出来る単行本ゾーンと、複写機20およびICタグリーダ/ライタ端末10が配置され、ユーザが書籍の複写、貸出、返却等の処理を行うことが出来る複写・貸出/返却ゾーンとが設けられる。これらのゾーンは、ナレッジスペース内において、書架や複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10等が配置されることで定義される。また、これらのゾーンは、ナレッジスペース内を構造物90によって更に仕切ることで定義されてもよい。
ナレッジスペースには、閲覧ゾーンやコミュニケーション・閲覧ゾーンが設けられるこ
とが好ましい。本実施形態では、これらのユーザが書籍を閲覧するための領域には、閲覧用またはコミュニケーション・閲覧用のテーブルが配置される。また、閲覧ゾーンやコミュニケーション・閲覧ゾーンには、必要に応じて椅子が配置されてもよい。ナレッジスペースに十分な閲覧ゾーンおよびコミュニケーション・閲覧ゾーンを設けることで、ユーザは、オフィス内において自席を立ってリラックスした状態で知識の検索、収集および検討等を行うことが可能となり、ナレッジスペースを、新しいアイデア等を得るための空間として活用することが出来る。
図2は、本実施形態に係る書籍管理システムの機能構成を示す図である。先述の通り、書籍管理システム1は、複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10、データベース30、検知ゲート60を備える。本実施形態における複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10、データベース30、検知ゲート60等は何れも、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびネットワークインターフェース、またはこれらに相当する構成を有し、必要に応じてHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の補助記憶装置を有する、情報処理装置である。また、書籍管理システム1が備える複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10、データベース30、検知ゲート60等の端末は、LAN等のネットワークを介して互いに通信可能に接続される。複写機20、ICタグリーダ/ライタ端末10、データベース30、検知ゲート60の夫々において、RAMまたはROMに展開されたプログラムをCPUが解釈および実行し、ネットワークを介して互いに通信することで、書籍管理システム1は、本発明に係る情報読出手段、画像取得手段、出力手段、出力情報蓄積手段、書誌情報蓄積手段、書誌情報検索手段、通過検知手段、ユーザ識別子入力受付手段、コメント入力受付手段およびコメント蓄積手段を備える書籍管理システム1として機能する。
本実施形態に係るICタグリーダ/ライタ端末10は、情報読出部11、ユーザ識別子入力受付部12、コメント入力受付部13および通信部14を有する。ICタグリーダ/ライタ端末10は、載置された書籍に固着されたICタグから情報を読み出し、またはICタグへ情報を書き込むためのアンテナを内蔵したアンテナ台18を有する。情報読出部11は、RFIDの技術を用いて、アンテナ台18に載置された書籍のICタグから書誌情報または書籍の識別情報を読み出す。ここで、書誌情報とは、書籍のタイトル、著者名、出版社、発行年月日等を含む情報である。また、ICタグリーダ/ライタ端末10はカードリーダを有し、ユーザ識別子入力受付部12は、カードリーダに挿入されたカード(ユーザの社員証等、ユーザ識別子が記録されたカード)から、磁気的、光学的または電気的な手段によってユーザ識別子を読み出すことでユーザ識別子の入力を受け付ける。但し、ユーザ識別子入力受付部12は、キーボードやマウス等の入力装置を介した手入力によってユーザ識別子の入力を受け付けてもよい。
また、コメント入力受付部13は、キーボードやマウス等の入力装置を介して、ユーザによるコメントの入力を受け付ける。但し、コメント入力受付部13は、ユーザによって予め作成されたコメントの電子データの入力を受け付けても良い。例えば、ユーザによって持ち込まれた所謂USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記憶媒体から情報を読み込むための手段を備え、読み込まれた電子データを、ユーザによるコメントとして受け付けてもよい。このようにして受け付けられたユーザ識別子や書誌情報、コメントは、通信部14によってLANを介して複写機20やデータベース30等に送信される。また、本実施形態では、ICタグリーダ/ライタ端末10は、インターネットを経由して外部のWebサービスへ接続することが可能なように構築される。ICタグリーダ/ライタ端末10から接続されるWebサービスとしては、書籍の販売を行
うWebサービス(以下、「Web書店」と称する)等が挙げられる。ICタグリーダ/ライタ端末10からWeb書店を利用する具体的な方法については、後述する。
検知ゲート60は、構造物90によって隔成されたナレッジスペースと外部の空間との間の通路に設けられ、上記ICタグリーダ・ライタ端末と同様の仕組みを用いて、通過する書籍に固着されたICタグから情報を読み出す。このようにすることで、通過する書籍の存在を検知し、更に、通過する書籍の書誌情報等を取得することが可能である。また、検知ゲート60は、貸出処理が行われていない書籍の持ち出しを検知した場合に、警報を発する等して、持ち出し許可されていない書籍の持ち出しを防止することが出来る。この場合、書籍管理システム1には警報を発する警報部が設けられ、ディスプレイ19への表示や、警報音の発生等による警告を行うことが出来る。書籍の持ち出し検知の処理の詳細については、後述する。
本実施形態に係る複写機20は、画像取得部21、印刷出力部22、電子データ出力部23および通信部24を有する。画像取得部21は、複写機20に設けられた画像読み取り用の原稿台に配置された書籍の画像を読み取る。また、印刷出力部22は、取得された画像を紙媒体へ印刷出力し、電子データ出力部23は、取得された画像を電子データとして出力する。ここで、本実施形態に係る印刷出力部22および電子データ出力部23は、出力の際に、ICタグリーダ/ライタ端末10によって書籍のICタグから読み出された書誌情報等を、画像に付加して出力する。また、画像に付加される情報は、書誌情報に限らず、ICタグリーダ/ライタ端末10に備えられたカードリーダ等によって受け付けられたユーザ識別子や、データベース30に蓄積されたコメント、著作権関連処理が適切に行われていることを示す著作権処理表示、等が更に付加されてもよい。
なお、本実施形態に係る電子データ出力部23は、画像の電子データを含む電子ファイルを出力する。ユーザは、出力される電子ファイルを、持参したUSBメモリやCD−R(Compact Disc Recordable)等の可搬記録媒体に出力させて、ナレッジスペースから持ち出すことが出来る。このため、複写機20は、USBストレージの接続端子や、CD−Rドライブ等のディスクドライブ等、可搬記録媒体への書込み装置を備えることが好ましい。但し、書込み装置は、ICタグリーダ/ライタ端末10に備えられてもよい。この場合、電子データは、LANを介して複写機20からICタグリーダ/ライタ端末10へ一旦送信され、ICタグリーダ/ライタ端末10によって可搬記録媒体への出力が行われる。また、電子データは、ネットワークを介して、ナレッジスペース外のユーザ端末やサーバへ送信されてもよい。例えば、電子メールの添付ファイルとしてユーザのメールアドレス宛に送信する方法や、ユーザの利用するパーソナルコンピュータの共有フォルダへ書き込む方法、ユーザ端末からアクセスしてファイルをダウンロード可能なサーバへアップロードする方法等、電子データの出力の具体的な方法は、実施の形態に応じて、適宜最適なものを採用することが好ましい。
データベース30は、出力情報テーブル33、コメントテーブル32、貸出情報テーブル31を用いて、複写量(複写の回数)や複写日時等の情報、ユーザに入力されたコメント、および書籍の貸出状況を、書誌情報と関連付けて蓄積する。なお、本実施形態では、上記3つのテーブルを用いて情報を管理することとしているが、情報を蓄積するテーブルの形態は、本実施形態に示された具体例に限られない。例えば、書籍管理システム1によって用いられる情報は、単一のテーブルを用いて管理されてもよい。なお、データベース30は、ICタグリーダ/ライタ端末10や複写機20の通信部14、24と通信を行う通信部35と、通信部35を介して受信した書籍の識別情報を検索キーとして貸出情報テーブル31を検索することで、対応する書誌情報を索出する書誌情報索出部34と、を有する。
図3は、本実施形態に係る貸出情報テーブル31に蓄積される貸出情報の構成を示す図である。貸出情報テーブル31には、書籍に割り当てられた一意の識別情報と、書籍のタイトル、著者名、出版社、発行年月日等を含む書誌情報と、貸出中であるか否かを判定するための貸出状況と、が関連付けられて蓄積される。
図4は、本実施形態に係る出力情報テーブル33に蓄積される出力情報の構成を示す図である。出力情報テーブル33には、印刷出力であるか電子データ出力であるかを示す出力形態と、複写されたページ数等を示す複写量と、複写処理が行われた日時を示す日時情報と、複写に係る書籍を識別するための書誌情報と、複写を行ったユーザのユーザ識別子と、が関連付けられて蓄積される。なお、書誌情報に代えて、書籍の識別情報が蓄積されてもよい。書誌情報に代えて識別情報が蓄積される場合には、識別情報を用いて貸出情報テーブル31を検索することで、複写に係る書籍の書誌情報を得ることが出来る。
図5は、本実施形態に係るコメントテーブル32に蓄積される情報の構成を示す図である。コメントテーブル32には、コメントの内容と、コメントを作成したユーザのユーザ識別子と、コメントの対象である書籍の書誌情報と、が関連付けられて蓄積される。なお、コメントを蓄積する際に、書誌情報に代えて識別情報と関連付けて蓄積してもよいことは、上記出力情報テーブル33と同様である。
図6は、本実施形態において、ICタグリーダ/ライタ端末10のディスプレイ19に最初に表示されるメインメニュー70のイメージを示す図である。本実施形態では、ICタグリーダ/ライタ端末10はタッチセンサ式ディスプレイ19を有し、ユーザはディスプレイ19に表示されたボタン類に直接触れて入力を行うことが可能である。メインメニュー70は、ライブラリの名称を示すライブラリ名称表示欄71と、表示言語の切替を行うための表示言語選択ボタン72と、サービス名称を示すサービス名称表示欄73と、貸出処理を実行するための貸出ボタン74と、複写処理を実行するための複写ボタン75と、返却処理を実行するための返却ボタン76と、ユーザに操作方法等の案内を示すためのメッセージ表示欄77と、を有する。
次に、本実施形態に係る書籍管理システム1による処理の流れを説明する。なお、以下に説明される処理の詳細な内容および順序等は、実施の形態に応じて適宜変更や処理順序の入れ替え等されてもよい。図7は、本実施形態に係る処理の選択の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、ユーザによってICタグリーダ/ライタ端末10のカードリーダに社員証等が挿入され、アンテナ台18に書籍が載置されたことを契機として開始される。
ステップS101およびS102では、ユーザ識別子の入力が受け付けられ、書誌情報が読み出される。ユーザ識別子入力受付部12は、カードリーダ等の入力装置を介した社員証等からのユーザ識別子の入力を受け付ける(ステップS101)。但し、ユーザ識別子は、タッチセンサ式ディスプレイ19やキーボード、マウス等の入力装置を介したユーザの手入力で受け付けられてもよい。そして、情報読出部11は、RFIDの技術を用いて、アンテナ台18に載置された書籍に固着されたICタグから書誌情報を読み出す(ステップS102)。その後、処理はステップS103へ進む。
ステップS103からS109では、ユーザによる処理内容の選択が受け付けられ、選択された処理が開始される。ICタグリーダ/ライタ端末10は、タッチセンサ式ディスプレイ19を介して、ユーザによる、メインメニュー70に表示されたボタンの選択を受け付け(ステップS103)、貸出ボタン、複写ボタン、返却ボタンの何れが選択されたかを判定することで、ユーザによって何れの処理が選択されたかを判定する(ステップS104からステップS109)。その後、ICタグリーダ/ライタ端末10は、この選択
の内容に応じて、貸出処理、複写処理、または返却処理のうち何れかの処理を開始する。ユーザによってボタンが選択されなかった場合や、ユーザによって選択されたボタンが複写、貸出、返却の何れでもなかった場合、本フローチャートに示された処理は終了する。なお、ステップS104で複写ボタンが選択されたと判定された場合には、ICタグリーダ/ライタ端末10は、タッチセンサ式ディスプレイ19に、著作権ポリシーおよびこの著作権ポリシーに同意するか否かを選択するためのボタン(図示は省略する)を表示し(ステップS105)、ユーザによる著作権ポリシーへの同意または非同意の選択を受け付ける(ステップS106)。著作権ポリシーとは、例えば、「著作権処理上、通常の複写代に加えて○○円が追加で課金されます」との課金メッセージや、複写した情報の配布条件を示すメッセージ等、複写処理に適用される著作権関連の取り決めや留意事項であり、実際に表示される著作権ポリシーの内容は実施の形態に応じて任意に設定可能である。そして、ICタグリーダ/ライタ端末10は、ユーザによる選択を受け付けると、選択の内容を判定する(ステップS107)。ここで、ユーザによって同意ボタンが選択された場合には、後述する複写処理が開始される。ユーザによって同意ボタンが選択されなかった場合(非同意ボタンが選択された場合)には、処理はステップS110へ進む。ステップS110では、ICタグリーダ/ライタ端末10は、著作権ポリシーにユーザが同意しなかったために複写が行われない旨をユーザに伝えるメッセージをタッチセンサ式ディスプレイ19に表示し、ステップS103へ処理を進める。
図8は、本実施形態に係る複写処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンス図に示された処理は、図7に示された処理の選択において、複写処理が選択されたことを受けて開始される。
ステップS201では、出力形態の設定が受け付けられる。ICタグリーダ/ライタ端末10は、複写における出力を、印刷出力とするか電子データ出力とするかの選択を受け付ける。ユーザは、タッチセンサ式ディスプレイ19に表示されたボタン(図示は省略する)を選択することで、印刷出力とするか電子データ出力とするかを選択する。なお、本実施形態では複写処理の都度ICタグリーダ/ライタ端末10において出力形態を選択することとしているが、出力形態は予め何れの形態で出力されるか設定されていてもよいし、また、出力形態の選択は、ICタグリーダ/ライタ端末10ではなく、複写機20において行われてもよい。その後、処理はステップS202へ進む。
ステップS202では、データベース30への情報の問い合わせが行われる。ICタグリーダ/ライタ端末10は、ステップS102で読み出された書誌情報を、コメント蓄積の有無の問い合わせであることを示す情報と共にデータベース30に送信することで、データベース30にコメント情報の蓄積がされているか否かの問い合わせを行う。その後、処理はステップS211へ進む。
ステップS211からステップS213では、ICタグリーダ/ライタ端末10より送信された問い合わせを受けて、コメントの索出および送信が行われる。データベース30の通信部35は、ICタグリーダ/ライタ端末10より送信された問い合わせを受信する(ステップS211)。問い合わせが受信されると、データベース30は、問い合わせ情報に含まれる書誌情報を検索キーとして用いて、コメントテーブル32を検索し、該当する書籍に対するコメントを索出する(ステップS212)。コメントが索出された場合、データベース30は、索出されたコメントを、ICタグリーダ/ライタ端末10へ送信する(ステップS213)。但し、コメントが索出されなかった場合には、データベース30は、問合せに係る書籍に対するコメントが蓄積されていないことを示す情報を、ICタグリーダ/ライタ端末10へ送信する。その後、処理はステップS221へ進む。
ステップS221およびS222では、コメントが受信され、複写処理に係る書籍の書
誌情報、コメント、および複写を行うユーザのユーザ識別子が複写機20に送信される。ICタグリーダ/ライタ端末10の通信部14は、データベース30より送信されたコメント、またはコメントが蓄積されていない旨の通知を受信し(ステップS221)、ステップS101で受け付けられたユーザ識別子、ステップS102で読み出された書誌情報、およびステップS221で受信されたコメントを、複写機20へ送信する(ステップS222)。その後、処理はステップS231へ進む。
ステップS231およびステップS232では、複写機20によって書籍の画像が読み取られる。複写機20は、ステップS222においてICタグリーダ/ライタ端末10より送信されたユーザ識別子、書誌情報およびコメントを受信する(ステップS231)。ユーザは、ステップS103において複写ボタンを選択した後、ICタグリーダ/ライタ端末10のディスプレイ19に、書籍をアンテナ台18から移動させてよい旨のメッセージ、または書籍の所望のページを開いて複写機20へ載置することを促すメッセージ(図示は省略する)が表示されたことを確認し、書籍をアンテナ台18から複写機20へ移動させる。ここで、ユーザは、書籍の所望のページが読み取り可能な状態となるように、書籍を複写機20に配置する。本実施形態では、上部に画像読み取り用の原稿台を有し、書籍の所望のページを開いてこの原稿台上に書籍を伏せることで、書籍の所望のページを読み取り可能とするタイプの複写機20が用いられる。但し、複写機20の読み取り方式には、その他の方式が採用されてもよい。複写機20の画像取得部21は、複写機20に読み取り可能に配置された書籍を撮像することで、書籍の画像を取得する(ステップS232)。なお、本実施形態に係る複写機20は、ステップS231においてICタグリーダ/ライタ端末10より送信された情報を受信したことを受けて、画像取得が可能な状態へ移行する。即ち、本実施形態における複写機20は、ICタグリーダ/ライタ端末10におけるユーザ識別子の入力(ステップS101)およびICタグの読み取り(ステップS102)を行わずに複写を行うことは出来ないように構成されている。その後、処理はステップS233へ進む。
ステップS233では、ステップS232で読み取られた画像と共に、書誌情報、出力日時、コメントおよび著作権関連処理が適切に行われていることを示す著作権処理表示が出力される。複写機20は、ステップS201において印刷出力が選択されていた場合には印刷出力部22によって、電子データ出力が選択されていた場合には電子データ出力部23によって、ステップS232で取得した画像を出力する。なお、本実施形態では、出力形態はステップS201でICタグリーダ/ライタ端末10において選択されるが、出力形態の選択は、複写機20において行われてもよい。出力形態の選択が複写機20において行われる場合には、ステップS233に先立って、複写機20に接続されたタッチセンサ式ディスプレイ(図示は省略する)に印刷出力または電子データ出力を選択させる選択肢が表示される。ユーザは、タッチセンサ式ディスプレイに表示された選択肢の何れかを選択することによって、出力形態を選択する。
出力形態として印刷出力が選択されている場合、印刷出力部22は、画像を紙媒体に印刷する。この際、印刷出力部22は、画像に、ステップS231で受信した書誌情報、出力日時、コメントおよび著作権処理表示を付加して、紙媒体へ印刷する。但し、コメントの蓄積が無く、ステップS231でコメントが受信されていない場合には、画像にコメントは付加されない。なお、書誌情報やコメント等に加えて、ユーザ識別子やユーザ名称が印刷されてもよい。なお、ユーザ名称は、ユーザ識別子とユーザ名称が関連付けられて蓄積された社員データベース等を、入力されたユーザ識別子を検索キーとして用いて検索することで取得することが出来る。図9は、本実施形態に係る複写機20によって印刷出力された紙媒体のイメージを示す図である。印刷出力された紙媒体80には、画像取得部21によって取得された書籍の画像81に、書誌情報、出力日時、コメント、著作権処理表示等(図中の符号82を参照)が付加されて印刷される。
出力形態として電子データ出力が選択されている場合、電子データ出力部23は、画像を電子データとして出力する。出力先は、複写機20の有する記憶装置であってもよいし、ユーザによって持ち込まれたUSBメモリやCD−R等の可搬記録媒体であってもよい。電子データの出力の際、電子データ出力部23は、画像内にステップS231で受信した書誌情報、出力日時、コメントおよび著作権処理表示を画像の一部として付加するか、画像を含む電子ファイルに、メタ情報としてステップS231で受信した書誌情報、出力日時、コメントおよび著作権処理表示を付加する。上記印刷出力部22における処理と同様、コメントの蓄積が無い場合には、コメントの付加は行われない。また、ユーザ識別子やユーザ名称が更に付加されてよいことも、印刷出力部22のおける説明と同様である。その後、処理はステップS234へ進む。
ステップS234では、出力情報が生成され、データベース30へ送信される。複写機20は、印刷出力であるか電子データ出力であるかを示す出力形態、複写量(書籍における画像が取得されて出力されたページ数、出力された紙媒体の枚数、または電子データとして出力された画像の数、等)、および画像の取得または出力が行われた日時、を含む出力情報が生成され、書誌情報およびユーザ識別子と共にデータベース30へ送信される。その後、処理はステップS241へ進む。
ステップS241およびS242では、出力情報が受信され、ユーザ識別子および書誌情報と関連付けられて蓄積される。データベース30は、ステップS234で送信された出力情報、書誌情報およびユーザ情報を受信し(ステップS241)、これらの情報を関連付けて出力情報テーブル33へ蓄積する(ステップS242)。その後、本シーケンス図に示された複写処理は終了する。
本実施形態における複写処理によれば、複写量や複写の日時等、複写に関する情報が出力画像に付加され、更に書誌情報と関連付けられて蓄積される。このため、本実施形態によれば、出力画像に付加された書誌情報に基づいてデータベース30を検索し、複写資料の再利用、再調査を行うことが出来る。また、本実施形態では、オフィス内のナレッジスペースにおいて上述の複写管理が行われ、複写した情報のトレーサビリティが提供されることにより、オフィスにおいてユーザがリフレッシュし、知識を得ることが出来るナレッジスペースとして完結した機能を提供することが出来る。
また、本実施形態に係る複写処理によれば、出力情報テーブル33に複写量が蓄積され、また、書籍毎の複写量も容易に把握可能であるため、複写における著作権関係の権利処理(例えば、使用料の算出)を正確且つ容易に行うことが出来る。複写された書籍の書誌情報および複写量は、複写権の権利処理を行うサーバ(例えば、日本複写権センター等。図示は省略する)へインターネット等を介して送信されてもよい。更に、本実施形態では、複写された書籍の書誌情報および複写量が蓄積され、使用量の算出等の権利処理に用いられることを受けて、印刷出力または電子データ出力に、著作権(複写権)関連の処理が適切に行われていることをユーザに伝える著作権処理表示が更に付加される(ステップS233の説明を参照)。付加される著作権処理表示は、例えば、「この複写情報は、著作権関連処理が適切に行われている複写情報です。」等のメッセージ(図9を参照)であってもよいし、著作権関連処理が行われていることを通知可能な何らかの記号、アイコン等であってもよい。このような著作権処理表示が複写画像に付加されていることで、ユーザは安心して複写を行い、また複写情報を提示することが出来、更に、本システムを採用する企業は企業内外に向けて法令順守を正しく行っていることをアピールすることが可能である。
図10は、本実施形態に係る貸出処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンス
図に示された処理は、図7に示された処理の選択において、貸出処理が選択されたことを受けて開始される。
はじめに、ICタグリーダ/ライタ端末10の通信部14は、ステップS101で受け付けられたユーザ識別子、およびステップS102で読み出された書誌情報を、貸出処理であることを示す情報と共に、複写機20へ送信する(ステップS301)。ユーザ識別子および書誌情報を受信(ステップS311)したデータベース30は、受信した書誌情報を検索キーとして貸出情報テーブル31を検索することで、受信した書誌情報に係る書籍の貸出情報を取得する(ステップS312)。そして、貸出情報中の貸出状況を貸出中であることを示す値に設定し(ステップS313)、貸出に伴うデータベース30側の処理が終了したことをICタグリーダ/ライタ端末10へ通知する(ステップS314)。データベース30の更新が終了したことの通知を受けた(ステップS321)ICタグリーダ/ライタ端末10は、アンテナ台18に置かれた書籍に固着されたICタグに、貸出中であることを示す情報を書き込み(ステップS322)、貸出処理を終了する。
図11は、本実施形態に係る返却処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンス図に示された処理は、図7に示された処理の選択において、返却処理が選択されたことを受けて開始される。
はじめに、ICタグリーダ/ライタ端末10のコメント入力受付部13は、キーボードやマウス等の入力装置を介して、ユーザによるコメントの入力を受け付ける(ステップS401)。但し、コメント入力受付部13は、ユーザによって予め作成されたコメントの電子データの入力を受け付けても良いし、ユーザ操作によってコメントの入力を行わないことが選択された場合には、コメントの入力受付を省略してもよい。そして、ICタグリーダ/ライタ端末10の通信部14は、ステップS101で受け付けられたユーザ識別子、ステップS102で読み出された書誌情報、およびステップS401で受け付けられたコメント(コメントの入力受付が省略された場合には送信されない)を、返却処理であることを示す情報と共に、複写機20へ送信する(ステップS402)。
ユーザ識別子、書誌情報およびコメントを受信(ステップS411)したデータベース30は、受信した書誌情報を検索キーとして貸出情報テーブル31を検索することで、受信した書誌情報に係る書籍の貸出情報を取得する(ステップS412)。そして、貸出情報中の貸出状況を貸出可であることを示す値に設定し(ステップS413)、受信したコメントをユーザ識別子および書誌情報に関連付けて蓄積し(ステップS414)、返却に伴うデータベース30側の処理が終了したことをICタグリーダ/ライタ端末10へ通知する(ステップS415)。データベース30の更新が終了したことの通知を受けた(ステップS421)ICタグリーダ/ライタ端末10は、アンテナ台18に置かれた書籍に固着されたICタグから、貸出中であることを示す情報を消去し(ステップS422)、返却処理を終了する。なお、ステップS422では、貸出中であることを示す情報の消去に代えて、貸出可であることを示す情報がICタグに書き込まれてもよい。
また、本実施形態では、貸出処理および返却処理は、ICタグへの書込、およびデータベース30の更新の両方が行われることで完了するが、貸出処理および返却処理は、ICタグへの書込のみ、またはデータベース30の更新のみで完了することとしてもよい。
次に、検知ゲート60による書籍の持ち出し検知処理について説明する。検知ゲート60は、構造物90によって隔成されたナレッジスペースと外部の空間との間の通路に設けられ、通過する書籍に固着されたICタグから情報を読み出し、書籍の通過を検知する。ここで、検知ゲート60は、ICタグから読み出された情報に、このICタグが固着された書籍が貸出中であることを示す情報が含まれているか否かを判定することで、通過した
書籍が貸出処理済みであるか否かを判断する。ここで、読み出された情報に書籍が貸出中であることを示す情報が含まれていない場合、検知ゲート60は電子メールの送信や管理端末(図示は省略する)のディスプレイへのメッセージ表示、音響の発生等の方法を用いて、管理者への通知または警報の発生を行う。但し、書籍が貸出中であるか否かの判断は、書誌情報をデータベース30に送信し、データベース30に貸出情報テーブル31を検索させることで判断されてもよい。
また、本実施形態に係るICタグリーダ/ライタ端末10は、Web書店に接続可能なように構成されている。具体的には、ICタグリーダ/ライタ端末10は、書籍に固着されたICタグから読み出した書誌情報または識別情報を検索キーとしてWeb書店へ送信し、Web書店において販売されている書籍の情報を索出し、索出された情報を確認したユーザによる注文操作を受けて注文要求をWeb書店に送信することで、ICタグリーダ/ライタ端末10から書籍の注文および購入を行うことを可能としている。なお、Web書店を介して書籍のオーダーを行う際にディスプレイ19に表示されるインターフェースは、Web書店から送信されるWebページをWebブラウザが解釈して表示したものであってもよいし、Web書店から送信された情報をICタグリーダ/ライタ端末10に予め用意された専用のフォーマットに従って配置して表示したものであってもよい。
このように、アンテナ台18に載置した書籍の注文をICタグリーダ/ライタ端末10から行うことを可能とすることで、ユーザは、ナレッジスペースにおいて書籍を閲覧し、気に入ったものを、カードリーダへの社員証等の挿入とアンテナ台18への書籍の載置、および簡単な端末の操作のみで購入することが可能である。なお、書架にない書籍についても、ICタグリーダ/ライタ端末10に設けられたキーボード等を用いて書籍の名称等を入力させることで、注文可能としてもよい。
なお、情報読出部11は、書籍に固着されたICタグに書誌情報が記録されていない場合には、ICタグに記録された識別情報(書籍を識別可能な情報)を読み出し、書誌情報は、読み出された識別情報に基づいてデータベース30から索出することで取得されてもよい。より具体的には、ICタグから書誌情報が読み出されず、識別情報のみが読み出された場合、ICタグリーダ/ライタ端末10は、ステップS202のコメント有無問い合わせ処理において、コメント有無の問い合わせと同時に、識別情報に対応する書誌情報をデータベース30に問い合わせる。書誌情報の問い合わせを受けたデータベース30の書誌情報索出部34は、識別情報を検索キーとして貸出情報テーブル31を検索することで、読み出された識別情報に対応する書誌情報を索出し、ICタグリーダ/ライタ端末10に送信する。但し、書誌情報の問い合わせは、ICタグリーダ/ライタ端末10に代えて、複写機20によって行われてもよい。また、貸出処理や返却処理等、複写処理以外の処理においても、識別情報のみが読み出された場合には、必要に応じてデータベース30へ書誌情報の問い合わせを行うことが出来る。
次に、書籍管理システム1をオフィス内におけるナレッジスペースとして隔成するための構造物90について説明する。図12A、図12Bおよび図12Cは、本実施形態における構造物90の構成の一例を、夫々異なる角度から示す図である。図12A、図12Bおよび図12Cに示された例では、構造物90は、支柱91と、支柱91間を繋ぐビーム92と、ビーム92に設けられた照明器具93と、支柱91間に設けられた表表紙ディスプレイ用書架40bと、背表紙ディスプレイ用書架40aと、複写機20の設置スペース95と、複写機20を使用するユーザによって複写ページの選定や付箋の添付作業に用いられる作業台96と、半円筒型の仕切りと小テーブルからなる携帯電話用の通話ブース94と、ディスプレイ19と、コミュニケーション・閲覧用テーブル50bと、を有する。なお、ICタグリーダ/ライタ端末10の本体および複写機20の図示は省略している。
支柱91は、支柱91の4側面に、支柱91の略全長に亘って高さ方向に設けられた溝部を有する。このため、前記書架や通話用ブース94、ディスプレイ19等を、支柱91における任意の高さに固定することが可能である。また、ビーム92は、ビーム92の略全長に亘って上部および下部に設けられた溝部を有する。このため、ビーム92下部の任意の位置に照明器具93等を固定することが可能であり、また、ビーム92の上部に設けられた溝の内部に配線類を通すことで、照明器具93やディスプレイ19、ICタグリーダ/ライタ端末10、複写機20等のための配線を、外観を損なわずに配線することが可能である。
背表紙ディスプレイ用書架40aは、書籍の横幅と略同寸の奥行を有する底部41、および書架の両端に設けられて書籍の脱落を防止する仕切部42を有することで、単行本等の背表紙をユーザに視認可能なように書籍を陳列することが可能な書架である。また、背表紙ディスプレイ用書架40aは、先述の通り支柱91の任意の高さに固定可能であり、書架の段数も必要に応じて選択可能であるため、配置される単行本のサイズや分量に応じて、適宜最適な書架の高さ、間隔、数等を設定することが可能である。表表紙ディスプレイ用書架40bは、支柱91間に取り付けられるパネル43と、パネル43に取り付けられ、垂直よりも若干下部が手前へ出るように角度が付けられていることで書籍の裏表紙を支持する背板部44と、書籍の厚さと略同寸の奥行を有し、背板部44に置かれた書籍の底部を支持する支持部45と、を有することで、定期刊行物等の表表紙がユーザに視認可能なように書籍を陳列することが可能な書架である。表表紙ディスプレイ用書架40bについても、パネル43に取り付けられる背板部44および支持部45との組み合わせの取り付け位置や幅、数等を選択可能である。即ち、本実施形態において、書架はナレッジスペースを隔成するための構造物90の一部として提供される。
図中のディスプレイ19は、このディスプレイ19近傍に設置されるアンテナ台(図示は省略する)と組み合わせられることで、本実施形態に係るICタグリーダ/ライタ端末10として用いられる。この場合、先述の通り、ディスプレイ19にはタッチセンサ式ディスプレイ19が用いられることが好ましい。なお、ディスプレイ19は、ICタグリーダ/ライタ端末10としてではなく、書籍に関する情報やその他ビジネス関連の情報等を含むコンテンツが表示される情報配信用端末として用いられてもよい。
このようなナレッジスペースをオフィス内に構築することで、この空間を、ユーザは業務中のリラックスや、アイデア創出のための空間として活用することが出来、また、上述の複写処理等が行われることによって、このナレッジスペースで得られた情報について適切に著作権に関する処理を行うことが出来る。即ち、企業は、本実施形態に係る書籍管理システム1を導入することで、書籍の管理や複写によって生じる著作権関連の処理の手間を増やすことなく、従業員の知的生産活動を向上させることが可能である。
図13は、実施形態に係る、背表紙ディスプレイ用書架40aが省略され、表表紙ディスプレイ用書架40bが配置されたナレッジスペースの例を示す図である。図13に示された書籍管理システム1は、支柱91、ビーム92、照明器具93、表表紙ディスプレイ用書架40b、ディスプレイ19、コミュニケーション・閲覧用テーブル50bを有する。なお、ICタグリーダ/ライタ端末10および複写機20の図示は省略している。ナレッジスペースを隔成する構造物90をこのような構成とすることで、ナレッジスペースをより省スペースにし、空間的な制約の多いオフィスにも本発明に係る書籍管理システム1を設置することが可能となる。
実施形態に係る書籍管理システムの概略構成を示す図である。 実施形態に係る書籍管理システムの機能構成を示す図である。 実施形態に係る貸出情報テーブルに蓄積される貸出情報の構成を示す図である。 実施形態に係る出力情報テーブルに蓄積される出力情報の構成を示す図である。 実施形態に係るコメントテーブルに蓄積される情報の構成を示す図である。 実施形態において、ICタグリーダ/ライタ端末のディスプレイに最初に表示されるメインメニューのイメージを示す図である。 実施形態に係る処理の選択の流れを示すフローチャートである。 実施形態に係る複写処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態に係る複写機によって印刷出力された紙媒体のイメージを示す図である。 実施形態に係る貸出処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態に係る返却処理の流れを示すシーケンス図である。 実施形態における構造物の構成の一例を示す図Aである。 実施形態における構造物の構成の一例を示す図Bである。 実施形態における構造物の構成の一例を示す図Cである。 実施形態に係る、背表紙ディスプレイ用書架が省略され、表表紙ディスプレイ用書架が配置されたナレッジスペースの例を示す図である。
符号の説明
1 書籍管理システム
10 ICタグリーダ/ライタ端末
11 情報読出部
12 ユーザ識別子入力受付部
13 コメント入力受付部
18 アンテナ台
19 タッチセンサ式ディスプレイ
20 複写機
21 画像取得部
22 印刷出力部
23 電子データ出力部
30 データベース
31 貸出情報テーブル
32 コメントテーブル
33 出力情報テーブル
34 書誌情報索出部
40a、40b 書架
50a、50b テーブル
60 検知ゲート
90 構造物

Claims (13)

  1. 書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の書誌情報を読み出す情報読出手段と、
    前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像を出力する出力手段であって、出力される画像に、前記情報読出手段によって読み出された書誌情報を付加して出力する、出力手段と、
    前記出力手段による出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積手段と、
    を備える書籍管理システム。
  2. 書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の識別情報を読み出す情報読出手段と、
    前記記憶媒体に記録される識別情報と、該識別情報に係る書籍の書誌情報とを関連付けて蓄積する書誌情報蓄積手段と、
    前記情報読出手段によって読み出された識別情報に関連付けられた書誌情報を、前記書誌情報蓄積手段によって蓄積された書誌情報から索出する書誌情報索出手段と、
    前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された画像を出力する出力手段であって、出力される画像に、書誌情報索出手段によって索出された書誌情報を付加して出力する、出力手段と、
    前記出力手段による出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積手段と、
    を備える書籍管理システム。
  3. 前記記憶媒体は、記録された情報の非接触読み出しが可能な記憶媒体であり、
    前記情報読出手段は、前記記憶媒体から、情報を非接触読み出しする、
    請求項1または2に記載の書籍管理システム。
  4. 前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に前記書誌情報を付加して紙媒体へ印刷出力し、
    前記出力情報蓄積手段は、少なくとも前記印刷出力の回数を含む出力情報を、前記書誌情報と関連付けて蓄積する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の書籍管理システム。
  5. 前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に前記書誌情報を付加して電子データとして出力し、
    前記出力情報蓄積手段は、少なくとも前記電子データとして出力された画像の数を含む出力情報を、前記書誌情報と関連付けて蓄積する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の書籍管理システム。
  6. 前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に、該画像の取得が行われた日時または該出力手段による出力が行われる日時を更に付加して出力する、
    請求項4または5に記載の書籍管理システム。
  7. 前記情報読出手段、前記画像取得手段および出力手段が配置される所定の空間を隔成するための構造物と、
    前記所定の空間に設けられ、前記記憶媒体が固着された書籍が配置される書架と、
    を更に備える、請求項1から6の何れか一項に記載の書籍管理システム。
  8. 前記所定の空間と外部の空間との間の、前記書籍の通過を検知可能な位置に設けられ、通過する書籍に固着された前記記憶媒体から情報を読み出すことで、書籍が通過したことを検知する通過検知手段を更に備える、
    を更に備える、請求項7に記載の書籍管理システム。
  9. ユーザ識別子の入力を受け付けるユーザ識別子入力受付手段を更に備え、
    前記出力情報蓄積手段は、前記書誌情報および前記出力情報に、前記ユーザ識別子入力受付手段によって受け付けられたユーザ識別子を更に関連付けて蓄積する、
    を更に備える、請求項1から8の何れか一項に記載の書籍管理システム。
  10. ユーザによる前記書籍に関するコメントの入力を受け付けるコメント入力受付手段と、
    前記コメント入力受付手段によって受け付けられたコメントを、前記コメントを入力したユーザのユーザ識別子および前記書誌情報と関連付けて蓄積するコメント蓄積手段を更に備え、
    前記出力手段は、出力に係る書籍に関するコメントが前記コメント蓄積手段によって蓄積されている場合に、前記画像取得手段によって取得された画像に、該書籍に係るコメントを更に付加して出力する、
    を更に備える、請求項9に記載の書籍管理システム。
  11. 前記出力手段は、前記画像取得手段によって取得された画像に、著作権関連処理が行われている出力であることを示す表示を更に付加して出力する、
    請求項1から10の何れか一項に記載の書籍管理システム。
  12. 書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の書誌情報を読み出す情報読出ステップと、
    前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得された画像を出力する出力ステップであって、出力される画像に、前記情報読出ステップで読み出された書誌情報を付加して出力する、出力ステップと、
    前記出力ステップにおける出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積ステップと、
    を備える書籍管理方法。
  13. 書籍に固着された記憶媒体から、該記憶媒体に記録された、該書籍の識別情報を読み出す情報読出ステップと、
    前記記憶媒体に記録される識別情報と、該識別情報に係る書籍の書誌情報とを関連付けて蓄積する書誌情報蓄積ステップと、
    前記情報読出ステップで読み出された識別情報に関連付けられた書誌情報を、前記書誌情報蓄積ステップで蓄積された書誌情報から索出する書誌情報索出ステップと、
    前記書籍に記載された情報を画像として取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得された画像を出力する出力ステップであって、出力される画像に、書誌情報索出ステップで索出された書誌情報を付加して出力する、出力ステップと、
    前記出力ステップにおける出力に関連する情報である出力情報および前記書誌情報を関連付けて蓄積する出力情報蓄積ステップと、
    を備える書籍管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105260961A (zh) * 2015-10-15 2016-01-20 于璐菁 一种宿舍管理系统及其管理方法
JP2016045615A (ja) * 2014-08-21 2016-04-04 Necプラットフォームズ株式会社 管理装置、管理システム及び管理方法

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