JP2009276044A - エマルジョン燃料用燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】エマルジョン燃料を使用した場合でも石油系燃料とほぼ同じ熱量を得ることができるエマルジョン燃料用燃焼装置を提供する。
【解決手段】バーナー16の噴射口20を形成する部材の外壁の周囲に、耐熱性で金属製の火炎誘導筒24を取付ける。バーナー16から噴射した火炎を火炎誘導筒24の内部空間26を経由して燃焼室14内に誘導する。バーナー16の噴射口20から火炎誘導筒24の開口部30までの長さをPとし、バーナー16の噴射口20から熱交換器18または燃焼室を形成するボディ12の内壁までの長さをQとすると、0.3Q≦Pとする。これによって、バーナー16で燃焼されなかったエマルジョン燃料は炎誘導筒24の内部空間26で完全燃料させることができ、エマルジョン燃料の燃焼による熱量を石油系燃料の燃焼による熱量とほぼ同じとすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エマルジョン燃料を燃焼させるためのエマルジョン燃料用燃焼装置に関するものである。
従来から、灯油や軽油やA重油等の石油系燃料をバーナーで着火させ、バーナーで着火した火炎を燃焼室内に向けて噴射する燃焼装置が、特許文献1等に知れられている。燃焼装置は、一般に、ボディと、ボディの内部に形成される燃焼室と、燃焼室の内部に向けて火炎を放射するバーナーとを有するものであり前記、燃焼室の内部か外部かの適宜位置に熱交換器が備えられる。
石油系燃料を燃焼させる燃焼装置においては、種々の燃焼室の容量のサイズ(例えば、SサイズからLLサイズまで)がある。燃焼室の容量のサイズに合わせて、所定のバーナーが選択される。即ち、バーナーには、燃料噴射ノズルからの「燃料噴射量」と、「燃料噴射ノズルから噴射する燃料の広がり角度」と、バーナーに供給される「空気導入量」とが設定される。バーナーにおける「燃料噴射量」と、「燃料噴射ノズルから噴射する燃料の広がり角度」と、「空気導入量」とを設定するのは、燃焼室の容量のサイズに合わせて、石油系燃料を完全燃焼させるためである。もし、燃焼室の容量のサイズに対して燃料噴射量が少ない場合には、熱交換器に加える熱量が少なくなる欠点があり、燃料噴射量が多い場合には、不完全燃焼となって燃焼室内に煤が発生する欠点がある。このため、燃焼室の容量のサイズに合わせて、適正な「燃料噴射量」と「ノズルから噴射する燃料の広がり角度」と「空気導入量」とを有するバーナーを用いることで、バーナーでの燃料への良好な着火と燃焼室での燃料の良好な燃焼を行なっている。
特開2001−50534
最近は、石油系燃料に代えて、石油系燃料と水とを混合して成るエマルジョン燃料が使用されるようになってきた。エマルジョン燃料を燃焼させる場合には、従来からの石油系燃料を着火して燃焼装置へ火炎を噴射させるバーナーは、既設の燃焼装置をそのまま使用していた。また、燃料を燃焼させる燃焼装置においても、従来からの石油系燃料を燃焼させる既設の燃焼装置をそのまま使用していた。しかし、従来の燃焼装置は、石油系燃料を最適な状態で燃焼させるものであり、エマルジョン燃料から効率良く熱量を発生させることができないことが種々の実験で判明した。
エマルジョン燃料は水を含んでいるため、石油系燃料に比べて着火しにくく、しかも燃焼が遅れる。このため、バーナーから燃焼室に向けて噴射されるエマルジョン燃料の一部はバーナーで燃焼しないことがあり、そのバーナーで燃焼しなかったエマルジョン燃料は、燃焼室で燃焼される前に、バーナーの出口から燃焼室の内部に液垂れして、燃焼室の内部で不完全燃焼を起こし、最終的には黒い煤を発生させるおそれがあった。
灯油や軽油やA重油等の石油系燃料に着火してバーナーから噴射させると、その火炎は例えばロウソクの炎のようにまとまる傾向にあるので、その火炎は高温となり、熱交換器に高い熱量を加えることができる。これに対して、エマルジョン燃料を燃焼させてバーナーから噴射させると、その火炎の温度は石油系燃料の火炎の温度より若干低く、しかもその火炎は例えば円錐の外側面のように炎の進行方向に伴って散らばる傾向にある。この結果、エマルジョン燃料を使用した場合に、エマルジョン燃料で発生する火炎の温度は、石油系燃料の火炎の温度より低く、しかもエマルジョン燃料の火炎が散らばるので、熱交換器には石油系燃料の火炎の温度ほど高い熱量を加えることができないものであった。よって、石油系燃料に代えてエマルジョン燃料を使用した場合に、熱交換器に加えられる熱量が低いため、エマルジョン燃料は実際にはそれ程普及はしていなかった。
本発明は、エマルジョン燃料を使用した場合でも石油系燃料とほぼ同じ熱量を得ることができるエマルジョン燃料用燃焼装置を提供するものである。
本発明に係るエマルジョン燃料用燃焼装置は、ボディと、前記ボディ内に形成される燃焼室と、前記燃焼室の内部か前記燃焼室の外部のいずれかに備えられる熱交換器と、前記燃焼室内に向けて噴射口から火炎を噴射するバーナーと、を有する燃焼装置であって、前記バーナーの前記噴射口と前記燃焼室の内部とを連絡するための内部空間を形成した金属製の火炎誘導筒を前記バーナーか前記ボディに取付け、前記バーナーの前記噴射口から前記火炎誘導筒の開口部までの長さPを前記バーナーの前記噴射口から前記火炎誘導筒の前記開口部を経由した軸方向の先端に位置する前記熱交換器または前記ボディの内壁までの長さQに対して0.3Q≦Pとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記火炎誘導筒の前記内部空間の軸方向に直角方向の断面において、開口部またはその付近の断面の大きさを軸方向の長さの途中の適宜位置の断面の大きさよりも小さくしたことを特徴とするものである。本発明は、前記火炎誘導筒の内部空間の軸方向に直角方向の断面において、前記バーナーの前記噴射口位置から軸方向の長さの途中の適宜位置まで断面が徐々に広くなるテーパ形状としたことを特徴とするものである。本発明は、前記バーナーの前記噴射口から噴射する火炎が下方に向けて噴射する方向に前記バーナーを配置し、前記火炎誘導筒の前記開口部から離れた下方位置に前記火炎誘導筒から下方に垂れる燃料を受ける受け皿を備えたことを特徴とするものである。本発明は、前記火炎誘導筒の内部空間に、火炎を旋回させてその旋回状態で前記開口部から前記燃焼室へ火炎を噴出させるためのガイド部材を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係るエマルジョン燃料用燃焼装置では、バーナーから噴射するエマルジョン燃料の火炎を狭い空間である火炎誘導筒内に誘導することによって、バーナーにおいて燃焼しなかった一部のエマルジョン燃料を、狭い空間である火炎誘導筒の内部で完全燃焼させることができる。また、火炎誘導筒を耐火製の金属で構成するので、火炎誘導筒自体が高熱となり、火炎誘導筒から噴射されるエマルジョン燃料の火炎も高い熱量を保持することができる。更に、バーナーの燃料噴射ノズルの口径を、石油系燃料の口径よりも大きくすることが可能となり、エマルジョン燃料の燃料量を増加させることができ、石油系燃料を燃焼させた場合とほぼ同等の高い熱量を得ることが可能となる。本発明では、火炎誘導筒の出口またはその付近の断面を火炎誘導筒の中央の最大外径部の断面より狭くする。この様に出口またはその付近で断面を狭くすることによって、バーナーから噴射するエマルジョン燃料の火炎を火炎誘導筒の内部空間で長く保持することができ、火炎誘導筒から噴射する火炎の熱量を上げることができる。更に、エマルジョン燃料の外部への垂れを防止することを確実にしてエマルジョン燃料の完全燃焼を達成することができ、火炎誘導筒から燃焼室内に噴射するエマルジョン燃料の火炎を高い熱量に維持することができる。
本発明では、火炎誘導筒におけるバーナーへの取付け部から最大外径部に向かう箇所を、断面が徐々に大きくなるテーパ形状としたので、バーナーにおいて燃焼しなかった一部のエマルジョン燃料が火炎誘導筒の内壁に付着することがない。よって、バーナーにおいて燃焼しなかった一部のエマルジョン燃料の燃焼を火炎誘導筒内で容易に行うことができる。
更に、火炎誘導筒の内部にエマルジョン燃料の火炎を旋回させるガイド部材を備えることで、火炎誘導筒の開口部から噴射する火炎を散らばらすことなくまとめて、所定の安定した進行方向に火炎を噴射させることができる。また、ガイド部材を火炎誘導筒の内部空間に備えることで、エマルジョン燃料の火炎を火炎誘導筒の内部空間に長く滞在させて、火炎誘導筒からの熱を加えて、火炎誘導筒から噴射する火炎の熱量を高くすることができる。その上、バーナーからの火炎が下方に向かう場合において、エマルジョン燃料がバーナーや火炎誘導筒内で万一燃焼されずに火炎誘導筒から下方に垂れるおそれがあっても、下方に垂れたエマルジョン燃料は火炎誘導筒の下方の受け皿で受けるので、その受け皿で受けたエマルジョン燃料を火炎誘導筒から噴射した火炎で燃焼させることができるので、エマルジョン燃料の完全燃焼を達成することができる。
次に、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わるエマルジョン燃料用燃焼装置の断面図である。エマルジョン燃料用燃焼装置10は、ボディ12と、ボディ12の内部に形成される燃焼室14と、ボディ12に取付けられて燃焼室14の内部に向けて火炎を放射するバーナー16とを有している。内部に燃焼室14を形成したボディ12は、例えば従来既知の灯油や軽油やA重油等の石油系燃料を燃焼させる既存のものをそのまま使用する。バーナー16は、一般には、燃料噴射ノズル18や着火電極(図示せず)等を有し、燃料噴射ノズル18から噴射した燃料を着火電極で着火して火炎を噴射口20から噴射するものであり、灯油や軽油やA重油等の石油系燃料を着火並びに噴射させる既存のものをそのまま使用する。図1においては、燃焼室14内に熱交換器22が備えられており、その位置はバーナー16の火炎の進行方向の延長線上で、バーナー16から一番離れた位置に備えられている。しかし、熱交換器22は、燃焼室14の外部に備えられても良い。
本発明のエマルジョン燃料用燃焼装置10では、バーナー16に耐熱性で金属製の火炎誘導筒24を取付けるものである。火炎誘導筒24は、噴射口20から噴射される火炎の進行方向(軸方向)に平行に長く伸びる筒状形状ものであり、その内部に内部空間26を有するものである。火炎誘導筒24の一端はバーナー16の噴射口20を形成する筒状部材28の外壁の周囲を覆うものであり、これによってバーナー16の噴射口20から噴射される火炎や着火されなかった一部のエマルジョン燃料は火炎誘導筒24の内部空間26に必ず導入される。火炎誘導筒24の他端は燃焼室14内に開口する開口部30となっており、火炎誘導筒24の内部空間26に導入された火炎は、開口部30から燃焼室14内に噴射される。なお、火炎誘導筒24は、バーナー16の噴射口20付近の周囲を覆うものであれば、バーナー16に取付けるものであっても、ボディ12に取付けるものであってもどちらでも良い。
火炎誘導筒24は、バーナー16への取付け部32と、その取付け部32と連絡するものであって、軸方向に進むにつれて内部空間26の断面が徐々にテーパ状に広くなるテーパ部34と、そのテーパ部34と連絡するものであって内部空間26の断面が最大となる筒状の最大外径部36と、その最大外径部36と連絡するものであって内部空間26の断面が最大外径部36の断面より小さい出口部38とから成る。この出口部38の先端が開口部30である。
テーパ部34は、バーナー16の燃料噴射ノズル18の広がり角度の(例えば5度〜90度までの範囲での噴射角度の広がり)に応じて、火炎誘導筒24のテーパ部34の広がりを広くする。このテーパ部34の広がり角度を適切に設定することで、バーナー16から噴射される一部の燃焼しなかったエマルジョン燃料が火炎誘導筒24の内壁に付着しないように、火炎誘導筒24の内部空間26に噴射させることができる。燃焼されなかったエマルジョン燃料は火炎誘導筒24の内部空間26に噴射されることによって、バーナー16から火炎誘導筒24の内部空間26に噴射された火炎によって、内部空間26の内部で燃焼される。即ち、一部の燃焼しなかったエマルジョン燃料は、狭い火炎誘導筒24の内部空間26において、その内部空間26に噴射された火炎によって確実に燃焼させることができる。
出口部38は軸方向の一部または全体が開口部30に向けて徐々に内部空間26の断面積を小さくするテーパ形状とするのが望ましい。出口部38の一部が開口部30に向けて徐々に内部空間26の断面積を小さくするテーパ形状であった場合には、出口部38の残りは開口部30と同じ断面の筒形状とするのが望ましい。 火炎誘導筒24の最大外径部36の断面は、バーナー16への取付け部32の断面や出口部38の開口部30の断面積よりも大きければ良く、特にどの程度大きくしなければといった限定はない。一方、出口部38の開口部30の断面はバーナー16への取付け部32の断面と同じか若干大きい方が望ましい。これは、火炎誘導筒24の開口部30から燃焼室14への火炎の噴射をスムースに行なうためである。火炎誘導筒24の開口部30から燃焼室14への火炎がスムースに噴射されないと不完全燃焼が発生する。
次に、バーナー16の噴射口20の位置から火炎誘導筒24の開口部30の位置までの長さをPとし、バーナー16の噴射口20の位置から、火炎誘導筒24の開口部30の延長線に存在する物体(図1では熱交換器22であるが、熱交換器22を底に配置しない場合にはボディ12の内壁となる)までの長さをQとすると、0.3Q≦Pとする。0.3Q≦Pは、一部燃焼されていないエマルジョン燃料が、火炎誘導筒24の閉ざされた(開口部30を除く)狭い内部空間26で完全燃焼させるのに必要な長さ(P)である。火炎誘導筒24の所定の箇所の長さ(P)は最大ではP≦0.7Qが望ましい。長さPがこれ以上長くなって、火炎誘導筒24の開口部30を熱交換器22やボディ12の内壁に近づけ過ぎた場合には、火炎の反射が火炎誘導筒24の開口部30に至り、火炎誘導筒24の開口部30からの火炎の燃焼室14内へのスムースな噴射が行なえなくなるおそれがある。一部燃焼されていないエマルジョン燃料の完全燃焼と、火炎の燃焼室14内へのスムースな噴射とを行なう観点からすると、0.3Q≦P≦0.5Qが最適な範囲である。
火炎誘導筒24の内部空間26には、内部空間26に導入された火炎を所定方向に旋回させるためのガイド部材40を備える。ガイド部材40は、例えばプロペラの羽根のような複数個の羽根形状のものとすることによって、ガイド部材40を経由した火炎が一方の回転方向に旋回回転させるものである。ガイド部材40は、それを経由した火炎が、火炎誘導筒24の開口部30から燃焼室14内に噴射される際に、広がらないようにするものである。ガイド部材40は、内部空間26の軸方向に進行する火炎を、北半球では左方向に回転させ南半球では右方向に回転させるようにする。ガイド部材40は、最大外径部36か出口部38の少なくともいずれかに備えることが望ましい。
本発明では、長さ(P)を0.3Q≦Pとする炎誘導筒24を、バーナー16の噴射口20に取付ける。これによって、バーナー16の噴射口20から噴射された一部燃焼されていないエマルジョン燃料は、火炎誘導筒24の狭い領域である内部空間26で確実に燃焼させることができ、燃料としてのエマルジョン燃料を完全燃焼させることができる。また、耐熱性で金属製の火炎誘導筒24が加熱されることで、火炎誘導筒24の熱で火炎誘導筒24の開口部30から噴射される火炎は更に加熱される。これによって、石油系燃料を燃焼させた場合とほぼ同等の高い熱量を得ることが可能となる。更に、エマルジョン燃料を使用する本発明ではバーナーの燃料噴射ノズルの口径を、石油系燃料の口径よりも大きくすることが可能となり、エマルジョン燃料の燃料量を増加させることができ、これによって、エマルジョン燃料を使用して発生する熱量を石油系燃料とほぼ同じ熱量を得ることができる。
本発明では更に、火炎誘導筒24の内部空間26において、内部空間26の軸方向の途中の最大外径部36で最大の断面を有し、出口部38で最大外径部36の最大の断面よりも狭い断面としている。このように、出口部38で断面積を狭くすることで、火炎誘導筒24の内部空間26に導入された火炎の内部空間26での滞在時間を長くする。火炎の内部空間26での滞在時間を長くすることで、一部は完全に燃焼されていないエマルジョン燃料を確実に内部空間26で燃焼させることができる。また、出口部38で断面積を狭くすることで、バーナー16で燃焼されなかったエマルジョンの火炎誘導筒24からの液垂れを防止して、エマルジョン燃料の完全燃焼を促進することができる。更に、出口部38での断面を最大外径部36の断面よりも狭くすることで、火炎誘導筒24から燃焼室14へ噴射される火炎(エマルジョン燃料の場合に散らばる傾向にある火炎)を所定の方向にまとめた形で噴射することができる。よって、エマルジョン燃料の火炎を散らばらないようにして、高い熱量の火炎を燃焼室14へ噴射することができる。
火炎誘導筒24の内部空間26に、火炎を旋回させるためのガイド部材40を備えることで、旋回状態の火炎を一定方向にまとめて火炎誘導筒24から燃焼室14へ噴射することができる。このため、エマルジョン燃料の火炎を所定の方向にまとめた形で噴射することができる。また、炎誘導筒24の内部空間26にガイド部材40を設けることによって、火炎が火内部空間26に長く滞留して、エマルジョン燃料の完全燃料を促進する。この結果、エマルジョン燃料を完全燃焼させて、火炎を広がらないように噴射することができるので、燃焼室14に噴射する火炎をまとめた形で所定の方向に噴射するので、エマルジョン燃料を使用して発生する熱量を石油系燃料とほぼ同じ熱量に近づけることができる。
石油系燃料をそのまま使用する場合の既存の燃焼装置(既存のボディ12,燃焼室14,バーナー16)を用いて、エマルジョン燃料を燃焼させると、エマルジョン燃料を効率良く燃焼させることができないため、その発熱量が少なくなる。このため本発明では、エマルジョン燃料を使用した場合において、バーナー16の噴射口20から噴射する火炎や一部の燃焼しないエマルジョン燃料を火炎誘導筒24の狭い内部空間26に導入する。これによって、バーナー16の燃料噴射ノズル18から噴射された全てのエマルジョン燃料を完全燃焼させることができる。本発明では、バーナー16の燃料噴射ノズル18の口径を、石油系燃料の口径よりも大きくする。即ち、エマルジョン燃料の燃料噴射量を多くする。これによって、エマルジョン燃料の燃料量を増加させることができるので、石油系燃料とほぼ同等の高い熱量を得ることが可能となる。燃料量を増加に伴って原則的には、導入空気量を増加させなければならないという考えが発生するが、本発明では、エマルジョン燃料が火炎誘導筒24の狭い内部空間26で燃焼した場合に、何ら空気量を増加する必要はなかった。これは、火炎誘導筒24の狭い内部空間26でのエマルジョン燃料の燃焼時に、エマルジョン燃料の基礎となる水から酸素や水素が発生して、導入空気量の増加をしなくても良いからだと考えられる。火炎誘導筒24の出口部38の断面を最大外径部36の断面より小さくすることや、内部空間26内にガイド部材40を備えることで、バーナー16から噴射された火炎を火炎誘導筒24の内部空間26に長く保持することができ、加熱された火炎誘導筒24の熱を火炎誘導筒24の内部空間26内の火炎に熱を加えることが出来るので、エマルジョン燃料を燃焼させた熱量を石油系燃料と同等の高い熱量とすることができる。なお、火炎誘導筒24を備えた燃焼装置10を用いて石油系燃料を燃焼させた場合には、火炎誘導筒24が爆発した。これは、火炎誘導筒24を備えることにより、熱量を高くすることができることを証明しており、火炎誘導筒24を備えることでエマルジョン燃料での燃焼が熱効率を向上できることが明らかである。
次に、本発明で使用する火炎誘導筒の他の例を図2に示す。図1で示した火炎誘導筒42では最大外径部36は軸方向に長い形状であったが、図2で示す火炎誘導筒42は、軸方向の中間の1点が最大外径部44としてある。この火炎誘導筒42では、バーナー16から最大外径部44の位置までは内部空間26の断面が徐々に広がり、最大外径部44の位置から開口部30に向かうにつれて内部空間26の断面を徐々に狭くするものである。開口部30に近づくにつれて断面を狭くすることで、火炎を長く内部空間26内に滞在させ、かつ開口部30から燃焼室14内に噴射する火炎を散らばらせずにまとめることができ、開口部30から燃焼室14内に噴射する火炎の速度を速くして火炎を所定の場所に集中させることができる。このように、火炎誘導筒42を使用することによって、エマルジョン燃料を使用しても石油系燃料の熱量とほぼ同等の熱量を得ることができる。
次に、本発明で使用する火炎誘導筒の他の例を図3に示す。図3ではバーナー16は下向きに火炎を噴射させるものである。図3の火炎誘導筒46は、図1の火炎誘導筒24とほぼ同一の構造をしており、出口部48に下方に、金属製の連結部材50を介した受け皿52を備えるものである。バーナー16によって燃焼されない一部のエマルジョン燃料が火炎誘導筒46の内壁を通って火炎誘導筒46より垂直下方に垂れた場合に、その垂れたエマルジョン燃料を受け皿52(燃焼室14内に位置する)で受けるようにする。受け皿52で受けた燃焼されなかったエマルジョン燃料は、火炎誘導筒46の開口部から下方に噴射される火炎によって燃焼させることができる。よって、下方に垂れたエマルジョン燃料を完全燃焼させることができる。
本発明に係わる第1実施例を示すエマルジョン燃料用燃焼装置の断面図である。 本発明に用いる他の炎誘導筒の断面図である。 本発明に用いる他の炎誘導筒の断面図である。
符号の説明
10 エマルジョン燃料用燃焼装置
12 ボディ
14 燃焼室
16 バーナー
18 燃料噴射ノズル
20 噴射口
22 熱交換器
24 火炎誘導筒
26 内部空間
30 開口部
34 テーパ部
36 最大外径部
38 出口部
40 ガイド部材
42 火炎誘導筒
44 最大外径部
46 火炎誘導筒
52 受け皿

Claims (6)

  1. ボディと、前記ボディ内に形成される燃焼室と、前記燃焼室の内部か前記燃焼室の外部のいずれかに備えられる熱交換器と、前記燃焼室内に向けて噴射口から火炎を噴射するバーナーと、を有する燃焼装置であって、前記バーナーの前記噴射口と前記燃焼室の内部とを連絡するための内部空間を形成した金属製の火炎誘導筒を前記バーナーか前記ボディに取付け、前記バーナーの前記噴射口から前記火炎誘導筒の開口部までの長さPを前記バーナーの前記噴射口から前記火炎誘導筒の前記開口部を経由した軸方向の先端に位置する前記熱交換器または前記ボディの内壁までの長さQに対して0.3Q≦Pとしたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記火炎誘導筒の前記内部空間の軸方向に直角方向の断面において、開口部またはその付近の断面の大きさを軸方向の長さの途中の適宜位置の断面の大きさよりも小さくしたことを特徴とする請求項1記載のエマルジョン燃料用燃焼装置。
  3. 前記火炎誘導筒の内部空間の軸方向に直角方向の断面において、軸方向の長さの途中の適宜位置の断面の大きさを前記バーナーの前記噴射口位置の断面の大きさよりも大きくしたことを特徴とする請求項2記載のエマルジョン燃料用燃焼装置。
  4. 前記火炎誘導筒の内部空間の軸方向に直角方向の断面において、前記バーナーの前記噴射口位置から軸方向の長さの途中の適宜位置まで断面が徐々に広くなるテーパ形状としたことを特徴とする請求項3記載のエマルジョン燃料用燃焼装置。
  5. 前記バーナーの前記噴射口から噴射する火炎が下方に向けて噴射する方向に前記バーナーを配置し、前記火炎誘導筒の前記開口部から離れた下方位置に前記火炎誘導筒から下方に垂れる燃料を受ける受け皿を備えたことを特徴とする請求項1エマルジョン燃料用燃焼装置。
  6. 前記火炎誘導筒の内部空間に、火炎を旋回させてその旋回状態で前記開口部から前記燃焼室へ火炎を噴出させるためのガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至5エマルジョン燃料用燃焼装置。
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