JP2009275827A - 制振装置および輸送用機器 - Google Patents

制振装置および輸送用機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009275827A
JP2009275827A JP2008127748A JP2008127748A JP2009275827A JP 2009275827 A JP2009275827 A JP 2009275827A JP 2008127748 A JP2008127748 A JP 2008127748A JP 2008127748 A JP2008127748 A JP 2008127748A JP 2009275827 A JP2009275827 A JP 2009275827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
detection means
vehicle
frequency
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008127748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5136197B2 (ja
Inventor
Hideaki Moriya
英朗 守屋
Takeshi Sato
雄志 佐藤
Takeo Ito
丈生 伊藤
Katsuyoshi Nakano
克好 中野
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sinfonia Technology Co Ltd
Original Assignee
Sinfonia Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sinfonia Technology Co Ltd filed Critical Sinfonia Technology Co Ltd
Priority to JP2008127748A priority Critical patent/JP5136197B2/ja
Publication of JP2009275827A publication Critical patent/JP2009275827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5136197B2 publication Critical patent/JP5136197B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】振動を抑制しようとする複数の位置において、常に振動レベルを低い状態に保つことができる制振装置を提供する。
【解決手段】エンジン1からステアリングに至る車体の伝達係数G1を介して発生する振動、および、エンジン1からフロアの所定位置に至る車体の伝達係数G2を介して発生する振動を検出する加速度センサ5、7と、アクチュエータ10と、振動発生源の振動周波数fを検出する周波数検出手段38と、該周波数検出手段38が検出した振動と、適応アルゴリズム1,2とに基づいて、前記加振手段へ供給するべき振動指令を生成して、加振手段から各振動検出手段5、7までの伝達関数G’1,G’2を適用して制振を行う制御部3と、該制御部3に前記複数の振動検出手段から供給すべき信号の重みを調整する切替手段39とを備えて構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両等に発生した振動を抑制する制振装置及びこれを備えた輸送用機器に関する。
従来から、車両の各所に設けられたセンサによって、振動を抑制しようとする車両の各所において、各々振動を検出し、検出された振動に基づいて、アクチュエータを制御することにより、車両に前記振動を打ち消すような振動を加えて制振を行う車両の振動低減装置が知られている。
この振動低減装置にあっては、エンジン回転数に応じて、前記複数の加速度センサを選択し、選択した加速度センサから出力される振動信号を制御手段へ入力するようにしている。具体的には、例えば、エンジンの回転数が、アイドル回転数である場合には、ステアリングに設けた加速度センサG5及びG6と、運転座席フロアに設けた加速度センサG7とを選択し、これらの加速度センサG5、G6、G7から出力される振動信号のみを制御手段に入力するようにしている。これにより、エンジン回転数がアイドル回転数の時に、車室前部フロアおよびステアリングコラム位置において、特に発生しやすくなる車体の曲げ振動や捩り振動を、効率よく振動低減できるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3320842号公報 段落0078
しかしながら、本願発明者の鋭意研究の結果、本願の図4に示すように、運転席のフロアが共振するエンジン回転数とステアリングが共振するエンジン回転数とが異なる場合が一般的であることが明らかになった。すなわち、従来の振動低減装置では、エンジンがアイドリング回転数において、ステアリングに設けた加速度センサG5及びG6と、運転座席フロアに設けた加速度センサG7とを同時に選択したとしても、運転座席フロアに設けた加速度センサG7によって運転座席フロアに生ずる振動を低減できるに過ぎない。また、エンジンがアイドリング回転数よりも大きい場合には、ステアリングに設けた加速度センサG5及びG6は選択されないため、エンジンアイドリング回転数よりも大きくなったときのステアリングの振動を低減できるものでは決して無い。
すわなち、エンジン回転数の変化に応じて生じる運転座席フロアの振動とステアリングの振動とを効果的に制振することは困難である。
また、エンジン回転数に応じて、運転座席フロアに設けた加速度センサと、ステアリングに設けた加速度センサとを、前記選択のために単純に切り替えるだけでは、その切り替えによってショックが発生し、運転者に不快感を与えてしまう。
なお、運転座席フロアが共振するエンジン回転数と、運転席の座部又は背部又はヘッドレストが共振するエンジン回転数とが異なる車両があることも、本願発明者の鋭意研究により明らかにされた。
さらに上述した課題は、運転座席に限られるものではなく、助手席や後部座席においても生じ得る。
またさらに、運転座席フロアやステアリングを共振させる振動発生源は、エンジンに限られず、例えば、エアコンのコンプレッサーの場合もある。
加えて、上述した課題は、自動車や列車等に限られず、航空機や船舶における座席でも生じるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、振動を抑制すべき車両や船舶等において、同一の乗員の一部の部分に接する部材と、他の部分に接する部材との両方において、振動を低い状態に保って快適な乗り心地をその運転者や乗客に対して実現することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、図7に示すように、車両のうち、一の乗員の身体の一部分(例えば運転者の手)に接する部材(ステアリング)に設けられ、該部材に発生する振動発生源(エンジン)1による振動を検出する第1の振動検出手段5と、前記車両のうち、前記乗員の他の部分(例えば運転者の足)に接する部材(フロアの所定位置)に設けられ、該場所に発生する前記振動発生源1による振動を検出する第2の振動検出手段7と、該制振しようとする位置を所定加振する加振手段10と、前記振動発生源1の振動周波数を検出する周波数検出手段38と、前記振動検出手段5、7が検出した振動に基づいて、前記加振手段10を所定加振させる振動指令を生成すると、前記振動指令発生手段(制御部)3に供給される前記振動検出手段5、7の出力信号の重み付けを調整する切替手段39と、を備え、前記切替手段39は、前記振動発生源1の振動周波数に応じて、前記重み付けを徐々に変化させることを特徴とする。
なお、図7において、G1は、振動発生源1から第1の振動検出手段5に至る車体の伝達関数、G2は、振動発生源1から第2の振動検出手段に至る車体の伝達関数を示している。
この構成によれば、周波数検出手段によって検出される振動発生源の振動周波数に応じて、第1、第2の振動検出手段が検出した振動を所定の重み付けで制御手段に供給して、加振手段が発生するべき振動を生成するようにしたため、エンジン回転数が変化した場合であっても、エンジン回転数によって制御対象を切り替えることによって制振しようとするステアリングおよびフロアに発生する振動を抑制することができる。
また、本発明の切替手段は、対象の振動検出手段が切り替わるときに徐々に重み付けの程度を変化させるようにしたため、対象の振動検出手段が切り替わることによる振動検出信号の変化に伴う加振手段から発生する制振力の急激な変動をできるだけ小さくすることができる。
また、本発明の切替手段は、前記複数の振動検出手段から供給すべき信号の重みをゼロに至るまで調整することを特徴とする。
この構成によれば、前記複数の振動検出手段のいずれかから供給された信号によって加振手段を振動させることにより、該振動検出手段が設けられた箇所の振動を抑制することができる。
また、本発明は、上記構成の制振装置を輸送用機器に設けたことを特徴とする。
この構成によれば、自動車等の車両のみならず、航空機、船舶等における、同一人に接する複数の部材に生じる振動を上記制振装置によって抑制することができる。
本発明によれば、例えば、ステアリングとフロアのような同一人に接する複数の部材の両方に振動検出手段を設け、振動発生源の振動周波数の変化に応じて各振動検出手段から供給される信号の重みを調整するようにしたから、ステアリングおよびフロアの各振動検出位置において発生する振動レベルが振動源たるエンジン回転数の増減等による振動周波数の変化によって変化した場合であっても、振動検出手段の切替に伴うショックの発生を抑制しながら、それぞれの位置において発生する振動レベルを低い状態に保って、快適な乗り心地を実現することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による制振装置を説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、自動車等の車両を走行させるための駆動力を発生するために車両に搭載されたエンジンであり、車両内に発生する振動の発生源である。エンジン1を発生源とする振動の周波数は、エンジン1の回転数と比例関係にあるため、エンジン回転数を検出することによって、発生する振動の周波数を予測することが可能である。符号10は、所定の質量を有する補助質量11を備え、この補助質量11を振動させることにより得られる反力によって車両内に発生する振動を抑制するための制振力を発生するリニアアクチュエータ(以下、アクチュエータと称する)である。符号2は、車両の車体フレームであり、エンジンマウント1mによってエンジン1が搭載されるとともに、所定の位置にアクチュエータ10が装着される。ここでは、アクチュエータ10は、車体フレーム2に発生する上下方向(重力方向)の振動を抑制制御するものとする。
符号3は、アクチュエータ10に制振力を発生させて、車両内に発生する振動を抑制する制御を行う制御部である。符号4は、制御部3から出力される指令値に基づいて、アクチュエータ10を駆動するための電流をアクチュエータ10に対して供給するアンプである。符号5は、ステアリング6(この参照点をAとする)に設けられた加速度センサである。符号7は、車両内の前記ステアリングを操作する運転者の脚が接するフロア8(この参照点をB点と称する)に設けられた加速度センサである。制御部3は、エンジン1から出力される点火タイミング信号の周期から求めたエンジン回転数信号と、加速度センサ5及び加速度センサ7から出力される加速度センサ出力信号に基づいて、アクチュエータ10を駆動するための力指令値を求めて、アンプ4へ出力する。アンプ4は、この力指令値に基づいて、アクチュエータ10に対して供給するべき電流値を求めてアクチュエータ10へ供給することにより、補助質量11が往復運動(図1に示す例では、上下方向の運動)を行う。
ここで、図2を参照して、図1に示すアクチュエータ10の詳細な構成を説明する。図2は、図1に示すアクチュエータ10の詳細な構成を示す図である。この図において、符号12は、永久磁石を備える固定子であり、車体フレーム2に固定される。符号13は、可動子であり、抑制するべき振動方向と同方向の往復動(図2の紙面では上下動)を行う。ここでは、車体フレーム2の抑制するべき振動の方向と可動子13の往復動方向(推力方向)とが一致するように、車体フレーム2に固定される。符号14は、可動子13及び補助質量11を推力方向に移動可能なように支持する板バネであり固定子12に固定されている。符号15は、可動子13と補助質量11を接合する軸であり、板バネ14によって支持されている。アクチュエータ10と補助質量11によって、動吸振器が構成されていることになる。
次に、図2に示すアクチュエータ10の動作を説明する。アクチュエータ10を構成するコイル(図示せず)に交流電流(正弦波電流、矩形波電流)を流した場合、コイルに所定方向の電流が流れる状態では、磁束が、永久磁石においてS極からN極に導かれることにより、磁束ループが形成される。その結果、可動子13には、重力に逆らう方向(上方向)に移動する。一方、コイルに対して所定方向とは逆方向の電流を流すと、可動子13は、重力方向(下方向)に移動する。可動子13は、交流電流によるコイルへの電流の流れの方向が交互に変化することにより以上の動作を繰り返し、固定子12に対して軸15の軸方向に往復動することになる。これにより、軸15に接合されている補助質量11が上下方向に振動することになる。アクチュエータ10と補助質量11によって構成される動吸振器は、アンプ4から出力する電流制御信号に基づいて、補助質量11の加速度を制御して制振力を調節することにより、車体フレーム2に発生する振動を相殺して振動を低減することができる。
次に、図3を参照して、図1に示す制御部3の構成を説明する。図3は、図1に示す制御部3の構成を示すブロック図である。図3において、符号31は、エンジン1から回転数信号(エンジンの点火パルスの周期から求まるエンジン回転数の信号)を入力し、入力した回転数に応じた重み係数を設定して出力する重み係数設定部である。符号32は、エンジン回転数毎の重み係数が予め定義した重み係数テーブルが記憶されている重み係数テーブル記憶部である。
符号33は、加速度センサ5が出力する加速度信号に対して、重み係数設定部31から出力される重み係数を乗算して出力する乗算器である。符号34は、乗算器33から出力される重み係数が乗算された加速度信号に基づいて、振動を打ち消すための振動信号を発生して出力する振動指令発生部である。振動指令発生部34は、A点(ステアリング)における振動を打ち消すための振動を発生することになる。
符号35は、加速度センサ7が出力する加速度信号に対して、重み係数設定部31から出力される重み係数を乗算して出力する乗算器である。符号36は、乗算器35から出力される重み係数が乗算された加速度信号に基づいて、振動を打ち消すための振動信号を発生して出力する振動指令発生部である。振動指令発生部36は、B点(運転者の脚が接するフロア)における振動を打ち消すための振動を発生することになる。
符号37は、エンジン回転数に応じた重み係数がそれぞれ乗算され、振動指令発生部34と振動指令発生部36から出力される2つの振動信号を加算して出力する加算器である。加算器37の出力が力指令値に相当し、アンプ4はこの力指令値に基づいて、アクチュエータ10に対して供給するべき電流値を求めてアクチュエータ10へ供給することにより、補助質量11が往復運動を行う。
ここで、図4、図5を参照して、図3に示す重み係数テーブル記憶部32に記憶される重み係数テーブルについて説明する。まず、図4を参照して、図1に示す車体フレーム2の振動伝達特性について説明する。図4は、A点とB点におけるエンジン回転数と振動の振幅比の関係(振動指令発生部から各点までの伝達関数)を示す図である。図4に示すように、A点においてはエンジン回転数が高い時に振動指令発生部34からA点までの感度が高い。一方、B点は、前記A点より低い回転数において、振動指令発生部36からB点までの感度が高い。図4において、A点の伝達関数の周波数特性と、B点の伝達関数の周波数特性との交点P1に対応する中間周波数fより右側の領域を高周波数領域f、同左側の領域を低周波数領域fとする。
図4に示す伝達関数を有する車体フレーム2においては、エンジンの回転が高周波数領域fにある場合、A点における伝達関数のゲイン特性が高いため、主たる制振対象をA点とし、エンジンの回転が低周波数領域fにある場合、B点における伝達関数のゲイン特性が高いため、主たる制振対象をB点とすることにより、少ない加振力により効果的に振動を抑制することが可能となる。
したがって、図4に示す伝達関数を有する車体フレーム2においては、図5に示すように、A点、B点の振動検出信号に対する重み係数を定義しておけば、車体フレーム2の伝達関数に応じた制振制御を実施することが可能となる。図5は、図3に示す重み係数テーブル記憶部32に記憶される重み係数テーブルの構造を示す図であり、実線は、B点の重み係数を示し、破線はA点の重み係数を示している。図5に示すように、エンジン回転数が低いfの領域では、A点の重み係数を「0」、B点の重み係数を「1」とし、エンジン回転数が高いfの領域では、A点の重み係数を「1」、B点の重み係数を「1」としている。この重み係数テーブルを参照して、制振制御を行うことにより、エンジン回転数がfの領域では制振対象をB点とし、fの領域では制振対象をA点とする切り替え動作が可能となる。
次に、図6を参照して、重み係数テーブルの他の例を用いた場合の制振動作について説明する。この実施形態では、中央周波数fから高周波数側および低周波数側の所定の範囲にわたる遷移周波数領域fにおいて、実線で示すB点の重み係数を「1」から「0」へ漸減させ、破線で示すA点の重み係数を「0」から「1」へ漸増させるように、重み係数が変化している。
2つの乗算器33、35は、加速度センサ5と加速度センサ7のそれぞれが出力する加速度信号を入力する。乗算器33は、加速度センサ5が出力する加速度信号に対して、エンジン回転数に応じて重み係数設定部31から出力される重み係数(0〜1)を乗算して、振動発生部34へ出力する。このとき、重み係数が「0」である場合は、加速度センサ5から加速度信号が出力されなかったのと同等である。振動発生部34は、乗算器33が出力する信号に基づいて、A点において発生している振動を打ち消すための振動信号を発生して出力する。乗算器35は、加速度センサ7が出力する加速度信号に対して、エンジン回転数に応じて重み係数設定部31から出力される重み係数(0〜1)を乗算して、振動発生部36へ出力する。このとき、重み係数が「0」である場合は、加速度センサ7から加速度信号が出力されなかったのと同等である。振動発生部36は、乗算器35が出力する信号に基づいて、B点において発生している振動を打ち消すための振動信号を発生して出力する。そして、加算器37は、2つの振動発生部34、36のそれぞれから出力される振動信号を加算してアンプ4へ出力する。なお、重み係数は、一方が「1」の場合、他方は「0」であるため、振動発生部34と振動発生部36のそれぞれが出力する振動信号のいずれか一方が選択されてアンプ4へ出力することになる。
エンジン回転数が上昇し、エンジン回転数が遷移周波数領域fに入ると、重み係数設定部31から出力される重み係数の値が次第に反転(A点の重み係数が「0」、B点の重み係数が「1」)する。乗算器33と乗算器35は、重み係数が「1」から「0」、または「0」から「1」へ変化した場合、重み係数の値を徐々に変化させながら「1」から「0」、または「0」から「1」へ変化させる。このように重み係数が切り替わるときに徐々に重み係数を変化させることによって、重み係数が切り替わることによる車体フレーム2における切替ショックの発生を抑制する。そして、エンジン回転数が遷移周波数領域fを超えると、重み係数設定部31から出力される重み係数の値が反転(A点の重み係数が「1」、B点の重み係数が「0」)する。
一方、エンジン回転数が低下する場合は、エンジン回転数が遷移周波数領域fを下回るまで低下した時点で、重み係数設定部31から出力される重み係数の値が反転(A点の重み係数が「0」、B点の重み係数が「1」)する。
このように、図6に示すような重み係数テーブルを用いることにより、エンジン回転数がアイドル回転数から徐々に大きくなり、遷移周波数領域fに入ると、B点の重み係数が徐々に減少するとともに、A点の重み係数が徐々に増大するため、B点に対する振動抑制からA点に対する振動抑制へ振動検出手段の切替に伴うショックの発生を抑制しながら円滑に移行することができる。
また、車体フレーム2上のステアリングと、運転者の脚が接するフロアとの両方の位置に加速度センサを設けるとともに、加速度センサ位置(参照点)毎の振動伝達関数に基づく重み係数を定義しておき、エンジン回転数に対応する重み係数を選択して制振対象位置を切り替えるようにしたため、エンジン回転数が変化した場合であっても、運転者の手と脚とが車体と接触するステアリング6やフロア8において発生する振動を常に低い状態に保つことが可能となる。また重み係数テーブル記憶部32に記憶される重み係数は、任意の値を定義することができるため、ステアリングとフロアのいずれかの制振を優先させて任意の制振度合いの乗り心地を実現することができる。
なお、前述した説明においては、図2に示すリニアアクチュエータ10を使用して、制振力を発生するものとして説明したが、補助質量11を振動させることによって振動を抑制することができる反力を発生できる駆動源であれば、補助質量11を振動させる手段は何でもよい。
また、上記実施形態では、ステアリングとフロアの両方に加速度センサを設けたが、ステアリング軸を支持する床に加速度センサを設けるようにしてもよい。また、上記運転席に限らず、同一人が接する複数の場所、例えば助手席シートの座面とヘッドレストにセンサを設けるようにしてもよい。さらに、本発明は、車両のみならず、原動機やコンプレッサー等の振動源を有する他の乗り物の制振にも適用することができる。
本発明による制振装置は、自動車のステアリングとフロアなど、各種の乗り物における複数の部材の両方の振動を抑制する用途に適用することができる。
本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。 図1に示すアクチュエータ10の構成を示す模式図である。 図1に示す制御部3の構成を示すブロック図である。 伝達関数と参照点切替ポイントの関係を示す説明図である。 図3に示す重み係数テーブル記憶部32に記憶される重み係数テーブルの一例を示す説明図である。 重み係数テーブルの他の例を示す説明図である。 本発明の機能ブロック図である。
符号の説明
1・・・エンジン、2・・・車体フレーム、3・・・制御部、4・・・アンプ、5・・・加速度センサ、6・・・ステアリング、7・・・加速度センサ、8・・・フロア、10・・・アクチュエータ(リニアアクチュエータ)、11・・・補助質量、31・・・重み係数設定部、32・・・重み係数テーブル記憶部、33・・・乗算器、34・・・振動発生部、35・・・乗算器、36・・・振動発生部、37・・・加算器、39・・・切替手段

Claims (3)

  1. 車両のうち、乗員の身体の一部分に接する部材に設けられ、該部材に発生する振動発生源による振動を検出する第1の振動検出手段と、
    前記車両のうち、前記身体の他の部分に接する部材に設けられ、該部材に発生する前記振動発生源による振動を検出する第2の振動検出手段と、
    制振しようとする位置に設けられ、該制振しようとする位置を所定加振する加振手段と、
    前記第1、第2の振動検出手段と異なる位置に設けられ、振動発生源の振動周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記各振動検出手段が検出した振動に基づいて、前記加振手段を前記所定加振させる振動指令を生成する振動指令発生手段と、
    前記振動指令発生手段に供給される前記第1、第2の振動検出手段の出力信号の重み付けを調整する切替手段と、を備え、
    前記切替手段は、前記振動発生源の振動周波数に応じて、前記重み付けを徐々に変化させることを特徴とする制振装置。
  2. 前記切替手段は、前記第1、第2の振動検出手段から供給すべき信号の重みをゼロに至るまで調整することを特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  3. 請求項1または2に記載の制振装置を備えた輸送用機器。
JP2008127748A 2008-05-14 2008-05-14 制振装置および輸送用機器 Expired - Fee Related JP5136197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127748A JP5136197B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 制振装置および輸送用機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127748A JP5136197B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 制振装置および輸送用機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009275827A true JP2009275827A (ja) 2009-11-26
JP5136197B2 JP5136197B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41441445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008127748A Expired - Fee Related JP5136197B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 制振装置および輸送用機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5136197B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7509705B2 (ja) 2021-02-04 2024-07-02 株式会社Subaru 車両の振動低減装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04283125A (ja) * 1991-03-12 1992-10-08 Toyota Motor Corp 車両振動低減装置
JPH05288237A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 Honda Motor Co Ltd 車輌用振動騒音制御装置
JPH0687335A (ja) * 1992-07-06 1994-03-29 Mazda Motor Corp 車両の振動低減装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04283125A (ja) * 1991-03-12 1992-10-08 Toyota Motor Corp 車両振動低減装置
JPH05288237A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 Honda Motor Co Ltd 車輌用振動騒音制御装置
JPH0687335A (ja) * 1992-07-06 1994-03-29 Mazda Motor Corp 車両の振動低減装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7509705B2 (ja) 2021-02-04 2024-07-02 株式会社Subaru 車両の振動低減装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5136197B2 (ja) 2013-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8401735B2 (en) Damping apparatus for reducing vibration of automobile body
JP5522038B2 (ja) 制振装置および車両
KR101852216B1 (ko) 액티브 제진 장치, 차량, 액티브 제진 장치의 제어 방법
JP6173221B2 (ja) サスペンション制御システム
JPH09280307A (ja) 車両用能動型振動制御装置
WO2009139403A1 (ja) 制振装置および車両
JP5926158B2 (ja) 能動型消音装置
JP5098796B2 (ja) 制振装置及び車両
JP5136197B2 (ja) 制振装置および輸送用機器
JPH03292219A (ja) 車両の振動制御装置
JP5131588B2 (ja) 制振装置
JP4983720B2 (ja) 制振装置及び車両
JP5098795B2 (ja) 制振装置及び車両
JP5120708B2 (ja) 制振装置及び車両
JP5141420B2 (ja) 駆動部支持構造及び駆動支持系の制御方法
JP5067555B2 (ja) 振動制御装置
JPH07186803A (ja) 車両のシ−ト制御装置
JPH07186802A (ja) 車両のシ−ト制御装置
ENDO et al. Active seat suspension for ultra-compact vehicles: experimental consideration on vibration control system using feedback of acceleration
JP2005053279A (ja) サスペンションシステム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5136197

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees