JP2009275752A - クランクシャフトの潤滑構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダブロック1に設けられるオイル供給路13内のオイルがクランクジャーナル21の摺動面を経てクランクピン22の摺動面へ向けて供給される流通経路を有するクランクシャフト2の潤滑構造において、比較的簡単な構成でありながら、オイル通路15のオイル導入口15aがアッパーメタル7側に位置するときやロアーメタル8側に位置するときのいずれにおいても、クランクピン21側へオイルを過不足なく供給可能とする。
【解決手段】オイル通路15は、クランクシャフト2のクランクジャーナル21の外周面からクランクピン22の外周面へ向けて1直線に設けられている。このオイル通路15において、オイル吐出口15b側からクランクジャーナル21の回転軸心P1付近までの範囲の内径が、それ以外の範囲の内径に比べて大きく設定されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンのシリンダブロックに回転可能に支持されるクランクジャーナルと、コネクティングロッドが揺動可能に連結されるクランクピンとを有するクランクシャフトの潤滑構造に関する。
一般的に、エンジンによって発生した回転動力を出力するクランクシャフトは、シリンダブロックに回転自在に支持されるクランクジャーナルと、コネクティングロッドが揺動自在に支持されるクランクピンと、回転バランスをとるためのバランスウェイト(あるいはカウンターウェイト)等とを含んだ構成になっている。
このクランクシャフトのクランクジャーナルは、シリンダブロックの下側に設けられる略U字形の台座と、それにボルト等で取り付けられる略U字形のクランクキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持されるようになっている。
また、クランクシャフトのクランクピンは、コネクティングロッドの略U字形の大端部と、それにボルト等で取り付けられる略U字形のキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持されるようになっている。
そして、クランクジャーナルの外周面とそれの相手部材(シリンダブロックの台座やクランクキャップ)との間、およびクランクピンとそれの相手部材(コネクティングロッドの大端部やキャップ)との間には、すべり軸受としてのメタルがそれぞれ介装されるようになっている。
このメタルは、一般的に、円筒形のものを二つ割りとしたような形状であり、二つ一対で使用される。これら二つのメタルのうち、シリンダブロックの台座側やコネクティングロッドの大端部側に配置されるメタルをアッパーメタル、また、クランクキャップやキャップ側に配置されるメタルをロアーメタルと一般的に呼んでいる。
一般的に、アッパーメタルの内周面の軸方向中間領域には、油溝が設けられているが、ロアーメタルには、油溝が設けられていない。ロアーメタルに油溝を設けていないのは、特に気筒内圧が最大となる圧縮行程においてコネクティングロッドからクランクジャーナルやクランクピンに過大な荷重が作用する関係より、できるだけ耐荷重性を高めるためである。
なお、前記の油溝は、例えば一定深さつまり溝底面が外径面と同心円形状とされている。また、油溝の適宜位置には、厚み方向に貫通する貫通孔が設けられている。
そして、クランクジャーナルの軸受部分やクランクピンの軸受部分には、シリンダブロックに設けられているメインギャラリーと呼ばれるオイル供給路からエンジンオイルが供給されるようになっている。
詳しくは、メインギャラリー内のエンジンオイルは、クランクジャーナルの外周面とアッパーメタルの油溝との間の隙間に供給される。この隙間内のオイルは、クランクシャフト内部に設けられるオイル通路を経てクランクピンの外周面へ供給されるようになっている。
このクランクシャフトのオイル通路は、クランクジャーナルの外周面からクランクピンの外周面に向けて1直線に形成されていて、クランクシャフト外周面側の開口がオイル導入口とされ、クランクピンの外周面側の開口がオイル吐出口とされている。このようなオイル通路を、当業者間では、I穴タイプと呼んでいる。
このようなオイル通路の場合についてのオイルの流れを説明する。
クランクシャフトの回転に伴い、クランクシャフトのオイル通路のオイル導入口が、クランクジャーナルとアッパーメタルとの間に位置している状態では、メインギャラリーとアッパーメタルの油溝空間とオイル通路とが連通した状態になっているので、オイル通路のオイル導入口からオイル吐出口へのオイル流通が円滑に行われるようになる。
一方、クランクシャフトのオイル通路のオイル導入口が、クランクジャーナルとロアーメタルとの間に位置している状態では、オイル通路のオイル導入口がロアーメタルで閉塞される状態になってメインギャラリーから供給されるオイルがオイル通路のオイル導入口へ流入できなくなる。但し、この状態では、オイル通路においてクランクジャーナルの回転軸心からオイル吐出口までの領域に既に流入しているオイルが、クランクシャフトの回転遠心力によってオイル吐出口からクランクピン側へ向けて吐出されるようになる。
前記のようにクランクシャフトに設けているI穴タイプのオイル通路は、そのオイル導入口からオイル吐出口までの全長にわたって同一内径とされているが、例えば当該オイル通路の内径寸法を小さく設定している場合には、特に、オイル導入口が、クランクジャーナルとロアーメタルとの間に位置している状態において、クランクピン側へのオイル流通量が不足する傾向になる。
そこで、オイル通路の容積を大きくするために、オイル通路の全長範囲の内径を大きくした場合には、オイル通路のオイル導入口がアッパーメタル側に位置する状態のときに、オイル通路内へ流入するオイル量が多くなるので、ロアーメタル側においてオイル通路内のオイルを回転遠心力でクランクピン側へ吐出させる量を増やすことが可能になると言える。
しかしながら、このようにオイル通路の内径寸法をオイル導入口からオイル吐出口までの全長にわたって大きくすると、オイル通路のオイル導入口がアッパーメタル側に位置するときに、クランクピン側へのオイル流通量が多くなりすぎる傾向となることが懸念される。
このように、オイル通路の内径を単純に大きくすればいいと言うものではなく、オイル通路のオイル導入口がアッパーメタル側に位置する状態のときや、ロアーメタル側に位置する状態のときのいずれにおいても、クランクピン側へのオイル供給量を過不足のないように、オイル通路の内径を適宜に調節する必要があるが、そのような調節は非常に困難であると言える。
これに対し、特許文献1には、上述したようなI穴タイプのオイル通路を有するクランクシャフトにおいて、オイル通路の途中に、オイルの流通量を規制する流量規制手段を設けるようにした構成が開示されている。
特開2007−32718号公報
上記特許文献1に係る従来例では、オイル通路の途中に流量規制手段として、部品点数の多い弁機構を用いているので、コストが嵩むことが指摘される。
ところで、本発明の対象から外れるものの、参考までに、いわゆるV穴タイプと呼ばれるオイル通路について説明する。
このV穴タイプのオイル通路は、前記I穴のオイル通路の他に、I穴のオイル導入口から当該オイル導入口と180度反対側のクランクジャーナル外周面に至る直線孔を追加した構成になっている。
このようなV穴タイプのオイル通路の場合、クランクシャフトのオイル通路のオイル導入口が、クランクジャーナルとロアーメタルとの間に位置する状態のときに、直線孔がクランクジャーナルとアッパーメタルとの間に位置する状態になるために、クランクシャフトの回転角度に関係なく、常にクランクピン側へのオイル供給が行えるようになる。
但し、このV穴タイプのオイル通路は、I穴タイプに比べて、直線孔を余分に設けなければならないので、コスト高となるとともに、クランクシャフトの強度不足につながることが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、I穴タイプのオイル通路を有するクランクシャフトの潤滑構造において、比較的簡単な構成でありながら、オイル通路のオイル導入口がオイル供給路の近くに位置する状態や遠くに位置する状態のいずれにおいても、クランクピン側へオイルを過不足なく供給可能とすることを目的としている。
本発明は、エンジンのシリンダブロックに回転可能に支持されるクランクジャーナルと、コネクティングロッドが揺動可能に連結されるクランクピンとを有するクランクシャフトの潤滑構造であって、前記シリンダブロックに設けられるオイル供給路内のオイルが前記クランクジャーナルの摺動面を経て前記クランクピンの摺動面へ向けて供給される流通経路を有し、この流通経路には、前記クランクジャーナルの外周面から前記クランクピンの外周面に向けて1直線に設けられるオイル通路が含まれており、このオイル通路において、そのクランクピン側の開口側からクランクジャーナルの回転軸心またはその近傍までの範囲の内径が、それ以外の範囲の内径に比べて大きく設定されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、オイル通路においてオイル吐出口寄りの所定長さ範囲の内径が大径であるから、オイル通路内の容積が大きくなり、オイル収容量が増える。
また、オイル通路においてオイル導入口寄りの所定長さ範囲の内径が小径であるから、このオイル通路のオイル導入口がシリンダブロックのオイル供給路の近くに配置された状態のときに、オイル供給路内のオイルがオイル導入口へ流れ込む量つまりオイル吐出口から吐出されるオイル量が過剰にならないように制限されるようになって、クランクピン側へのオイル供給量が適度とされる。
その一方で、オイル通路のオイル導入口がシリンダブロックのオイル供給路から遠くに配置された状態のときに、オイル供給路内のオイルがオイル導入口へ流れ込みにくくなるものの、オイル通路の大径部分に既に流入している比較的多量のオイルがクランクシャフトの回転遠心力によってオイル吐出口から抵抗少なく吐出されるようになる。
このようなことから、オイル供給路に対するオイル通路のオイル導入口の相対位置に関係なく、クランクジャーナル側からクランクピン側へ向けてオイルを過不足無く安定的に供給することが可能になる。
しかも、上記構成は、I穴タイプのオイル通路の内径を大小異径にしているだけの比較的簡単な構成であるから、従来例のようにオイル流量を規制する弁機構をオイル通路内に設ける場合に比べて、コストを低く抑えることが可能になる。
好ましくは、前記クランクジャーナルは、それぞれ半円形のアッパーメタルおよびロアーメタルを介してシリンダブロック側台座とそれに結合されるクランクキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持され、前記アッパーメタルのみは、その内面に油溝が設けられるとともに、前記油溝を外径側に開放する貫通孔が設けられる、ものとすることができる。
ここでは、オイル供給路から供給されるオイルがクランクジャーナルとアッパーメタルの油溝との間に比較的多く貯留される一方で、オイル通路のオイル導入口がロアーメタル側に位置したときにオイル導入口がロアーメタルで閉塞される現象が発生するときの構成を明確にしている。
そして、このような構成においては、オイル通路のオイル導入口がアッパーメタル側に位置する状態のときに、当該アッパーメタルの油溝内のオイルがオイル導入口からクランクピン側へ流れやすくなるものの、オイル通路におけるオイル導入口側の内径を小さく設定しているので、オイル供給路内のオイルがオイル導入口へ流れ込む量つまりオイル吐出口から吐出されるオイル量が過剰にならないように制限されるようになる。
その一方で、オイル通路のオイル導入口がロアーメタル側に位置する状態のときには、オイル通路のオイル導入口がロアーメタルで閉塞される状態になってオイル供給路から供給されるオイルがオイル通路のオイル導入口へ流入できなくなるものの、この状態では、オイル通路の大径部分に既に流入している比較的多量のオイルが、クランクシャフトの回転遠心力によってオイル吐出口からクランクピン側へ向けて抵抗少なく吐出されるようになる。
このように、前記構成を明確にすれば、前記いずれの状態においてもクランクピン側へオイルを過不足なく供給可能になる理由を明確にすることが可能になる。
好ましくは、前記オイル通路は、クランクシャフトの一端側から見てクランクジャーナルの回転軸心からずれた状態で設けられる、ものとすることができる。
このような構成にすれば、クランクシャフトの回転遠心力が1直線形状のオイル通路内に存在しているオイルに作用することになり、それによって、オイル通路の長手方向中心からオイル導入口側の範囲に存在するオイルがオイル導入口側へ、また、オイル通路の長手方向中心からオイル吐出口側の範囲に存在するオイルがオイル吐出口側へと流動されるようになり、オイル導入口がロアーメタルで閉塞される状態のときにオイル吐出口からオイルを吐出させやすくなる。
本発明によれば、シリンダブロックに設けられるオイル供給路内のオイルがクランクジャーナルの摺動面を経てクランクピンの摺動面へ向けて供給される流通経路を有するクランクシャフトの潤滑構造において、比較的簡単な構成でありながら、オイル通路のオイル導入口がオイル供給路の近くに位置するときや遠くに位置するときのいずれにおいても、クランクピン側へオイルを過不足なく供給することが可能になる。
したがって、クランクシャフトのクランクジャーナルの摺動面およびクランクピンの摺動面を、長期にわたって安定的に潤滑することが可能になり、耐焼付き性等、信頼性の向上に貢献できるようになる。
しかも、本発明では、I穴タイプのオイル通路の内径を大小異径にするだけの比較的簡単な構成にしているから、従来例のようにオイル流量を規制する弁機構をオイル通路内に設ける場合に比べて、コストを低く抑えることが可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1から図5に、本発明の一実施形態を示している。まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係るクランクシャフトの支持形態を説明する。
図1および図2において、1はシリンダブロック、2はクランクシャフト、3はコネクティングロッド、4はピストンである。
クランクシャフト2は、この実施形態において四気筒エンジンに用いるタイプとされており、その関係より、五つのクランクジャーナル21と、四つのクランクピン22と、八つのバランスウェイト23とを有している。
このクランクシャフト2のクランクジャーナル21は、シリンダブロック1の下側の台座11とそれにボルト6等で結合されるクランクキャップ5との間に挟まれた状態で回転自在に支持される。
台座11には、シリンダブロック1の上側へ向けて断面略U字形に凹む凹部12が設けられている。また、クランクキャップ5には、シリンダブロック1側へ向けて断面略U字形に凹む凹部51が設けられている。
そして、クランクシャフト2の各クランクジャーナル21の回転支持部分、詳しくはクランクシャフト2のクランクジャーナル21の外周面と、台座11の凹部12内面およびクランクキャップ5の凹部51内面との対向間には、すべり軸受としてのメタル7,8が介装されるようになっている。
このクランクジャーナル用のメタル7,8は、一般的に、円筒形のものを二つ割りとしたような形状であり、二つ一対で使用される。
これら二つのメタルのうち、一方のメタル7は台座11の凹部12内面に嵌合装着され、他方のメタル8はクランクキャップ5の凹部51内面に嵌合装着される。この装着関係に応じて、以下では、シリンダブロック1の台座11側に配置されるメタル7をアッパーメタル、また、クランクキャップ5側に配置されるメタル8をロアーメタルと言う。
アッパーメタル7については、図3および図4に示すような一定深さの油溝71を有するタイプのものが用いられている。このアッパーメタル7には、その厚み方向に貫通して油溝71の底で開口する貫通孔72が周方向1ヶ所に設けられている。
一方、ロアーメタル8は、アッパーメタル7のような油溝71や貫通孔72を設けていないシンプルな形状とされている。その理由は、特に気筒内圧が最大となる圧縮行程においてコネクティングロッド3からクランクジャーナル21やクランクピン22に過大な荷重が作用する関係より、できるだけロアーメタル8の耐荷重性を高める必要があるからである。
なお、クランクシャフト2のクランクピン22には、コネクティングロッド3の大端部が揺動可能に取り付けられ、このコネクティングロッド3の小端部には、ピストン4が取り付けられる。
このコネクティングロッド3の大端部は、略U字形とされ、この大端部に略U字形のキャップをボルト等で取り付けることにより、クランクピン22を挟むようになっている。このクランクピン22とコネクティングロッド3の大端部との間にも、上記クランクジャーナル21と同様にすべり軸受としてのメタル(図示省略)が介装されるようになっている。図示していないが、コネクティングロッド3の大端部側には前記同様のアッパーメタルが、また、キャップ側には前記同様のロアーメタルがそれぞれ装着されるようになっている。
ところで、一般的に、図示していないオイルパン内のオイルがクランクシャフト2により駆動されるオイルポンプ(図示省略)により吸い上げられて、シリンダブロック1に設けられるメインギャラリー13と呼ばれるオイル供給路に供給され、このメインギャラリー13内のエンジンオイルが、シリンダブロック1に設けられるジェットノズル(図示省略)からピストン4の裏面や気筒内周面へ噴射される他、クランクジャーナル21の摺動面やクランクピン22の摺動面に供給されるようになっている。
ここで、メインギャラリー13からクランクジャーナル21およびクランクピン22へオイルを供給するための経路について詳しく説明する。
まず、メインギャラリー13は、シリンダブロック1に設けられる連通路14(図4および図5のみ記載)を経てアッパーメタル7の貫通孔72に連通連結されている。つまり、メインギャラリー13内のオイルは、連通路14およびアッパーメタル7の貫通孔72を介してアッパーメタル7の油溝71内へ供給され、クランクジャーナル21とアッパーメタル7およびロアーメタル8との摺動面に供給されるようになっている。
そして、クランクジャーナル21とアッパーメタル7の油溝71との対向間に供給されたオイルは、クランクジャーナル21およびクランクピン22の内部に設けられるオイル通路15を経て、クランクピン22とアッパーメタルおよびロアーメタル(図示省略)との摺動面へ供給されるようになっている。
なお、前述した連通路14とオイル通路15とが、請求項に記載している流通経路を構成している。
この実施形態では、オイル通路15は、図1中の左端から一番目のクランクジャーナル21からバランスウェイト23を介して図1中の左端から一番目のクランクピン22に、図1中の左端から二番目のクランクジャーナル21からバランスウェイト23を介して図1中の左端から二番目のクランクピン22に、図1中の左端から四番目のクランクジャーナル21からバランスウェイト23を介して図1中の左端から三番目のクランクピン22に、図1中の左端から五番目のクランクジャーナル21からバランスウェイト23を介して図1中の左端から四番目のクランクピン22に、それぞれ跨って設けられている。つまり、クランクシャフト2に備える五つのクランクジャーナル21のうち、軸方向中央のクランクジャーナル(三番クランクジャーナル)にはオイル通路15が設けられていない。
これらのオイル通路15は、クランクジャーナル21の外周面からクランクピン22の外周面に向けて1直線に形成されていて、当業者間では、I穴タイプと呼ばれている。
このようなオイル通路15において、クランクジャーナル21の外周面に開放する一端側開口がオイル導入口15aとなり、また、クランクピン22の外周面に開放する他端側開口がオイル吐出口15bとなる。これらオイル導入口15aとオイル吐出口15bとは、180度対向した位置に存在している。
そして、オイル通路15は、図3に示すように、クランクピン22を上死点側に配置することによりクランクピン22の回転軸心P2とクランクジャーナル21の回転軸心P1とを1直線に連なるようにした状態において、上から見たときに、前記1直線に連なる回転軸心P1,P2に対して斜めに横切るように形成されていて、オイル導入口15aおよびオイル吐出口15bが、回転軸心P1,P2を挟んだ両側に互い違いに片寄った状態で配置されている。オイル導入口15aはクランクジャーナル21の下半分領域に、また、オイル吐出口15bはクランクピン22の上半分領域に配置されている。
このようにしている理由を説明する。
仮に、図3の状態において、オイル通路15を回転軸心P1,P2に重ねるように配置させて、オイル導入口15aをクランクジャーナル21の真下位置に、オイル吐出口15bをクランクピン22の真上位置に配置させた場合、クランクシャフト2のクランクジャーナル21やクランクピン22に作用する荷重(シリンダボアの中心軸線に沿う下向きの荷重)によって、オイル通路15のオイル導入口15aおよびオイル吐出口15bの開口端および各メタル7,8において前記開口端に当接する箇所に、応力が集中する傾向になり、クランクジャーナル21、クランクピン22ならびに各メタル7,8の耐荷重性が低下するおそれがある。このような事態を避けるためである。
しかも、オイル通路15は、図4および図5に示すように、クランクシャフト2の一端側から見て、クランクジャーナル21の回転軸心P1からずれた状態で設けられている。
このようにしていれば、クランクシャフト2の回転遠心力が1直線形状のオイル通路15内に流入しているオイルに作用することになり、それによって、オイル通路15の長手方向中心側からオイル導入口15aに至る範囲に存在するオイルがオイル導入口15a側へ、また、オイル通路15の長手方向中心側からオイル吐出口15bに至る範囲に存在するオイルがオイル吐出口15b側へと流動されるようになり、オイル導入口15aがロアーメタル8で閉塞される状態のときでも、オイル通路内部のオイルをオイル吐出口15bから吐出させやすくなる。
そして、上述したオイル通路15については、図4および図5に示すように、例えばオイル吐出口15bからクランクジャーナル21の回転軸心P1の手前位置までの長さ範囲の内径が、それ以外の範囲の内径に比べて大きく設定されている。
この実施形態では、オイル通路15の大径部分と小径部分との繋ぎ目について、クランクジャーナル21の回転軸心P1より適宜、オイル吐出口15b寄りに設定されている。この設定が最も好ましいと考えられるが、前記継ぎ目は、クランクジャーナル21の回転軸心P1と一致させるように設定することも可能である他、クランクジャーナル21の回転軸心P1より適宜オイル導入口15a寄りに設定することも可能である。
このようなオイル通路15の場合、当該オイル通路15においてオイル吐出口15b寄りの所定長さ範囲の内径が大きいから、オイル通路15内の容積が大きくなり、オイル収容量が増えるようになる。
このようなオイル通路15の場合についてのオイルの流れを説明する。
クランクシャフト2の回転に伴い、図5に示すように、クランクシャフト2のオイル通路15のオイル導入口15aが、クランクジャーナル21の外周面とアッパーメタル7との間に位置している状態のときには、メインギャラリー13とアッパーメタル7の油溝21とオイル通路15とが連通した状態になっているので、アッパーメタル7の油溝21内のオイルがオイル通路15のオイル導入口15aからオイル吐出口15bへ流通しやすくなる。
但し、オイル通路15においてオイル導入口15a寄りの所定長さ範囲の内径を小さく設定しているので、メインギャラリー13内のオイルがオイル通路15のオイル導入口15aへ流れ込む量、つまりオイル吐出口15bから吐出されるオイル量が、例えばオイル通路15の全長範囲を大径にする場合に比べて過剰にならないように制限されるようになる。
その一方で、クランクシャフト2のオイル通路15のオイル導入口15aが、図4に示すように、クランクジャーナル21の外周面とロアーメタル8との間に位置している状態のときには、オイル通路15のオイル導入口15aがロアーメタル8で閉塞される状態になってメインギャラリー13から供給されるオイルがオイル通路15のオイル導入口15aへ流入できなくなる。
但し、この状態では、オイル通路15の大径部分、つまりオイル吐出口15bからクランクジャーナル21の回転軸心P1付近までの長さ範囲に既に流入している比較的多量のオイルが、クランクシャフト2の回転遠心力によってオイル吐出口15bからクランクピン22側へ向けて抵抗少なく吐出されるようになる。これにより、クランクピン22側へのオイル供給量が従来例のように不足せずに済むようになる。
このように、図4や図5に示すいずれの状態においても、メインギャラリー13内のオイルをクランクジャーナル21およびクランクピン22側へ過不足なく供給することが可能になる。
以上説明したように、本発明の特徴を適用した実施形態によれば、クランクジャーナル21のアッパーメタル7の油溝21に対するオイル通路15のオイル導入口15aの相対位置に関係なく、メインギャラリー13内のオイルをクランクジャーナル21およびクランクピン22側へ向けて過不足なく安定的に供給することが可能になる。
したがって、クランクシャフト2のクランクジャーナル21の摺動面およびクランクピン22の摺動面を、長期にわたって安定的に潤滑することが可能になり、耐焼付き性等、信頼性の向上に貢献できるようになる。
しかも、I穴タイプのオイル通路15の内径を大小異径にしているだけであるから、従来例のようにオイル流量を規制する弁機構をオイル通路内に設ける場合に比べて、コストを低く抑えることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲で包含されるすべての変形や応用が可能である。以下で例を挙げる。
(1)上記実施形態では、クランクシャフト2に備える複数のクランクジャーナル21それぞれに、個別のクランクキャップ5を結合するようにした例を挙げているが、本発明は、それに限定されるものではなく、各クランクキャップ5を一体に連結したような、いわゆるラダービーム構造としたものを用いることも可能であり、その場合にも上記実施形態と同様に本発明を適用できる。
(2)上記実施形態では、アッパーメタル7に一定深さの油溝71を設けたタイプとしているが、例えば油溝71の周方向両端側を深さがゼロとなるような偏心タイプとしたものを用いることも可能である。
(3)上記実施形態で示したオイル通路15は、例えば図6から図9に示すような断面形状とすることが可能である。
図6に示す実施形態において、図4に示す実施形態のオイル通路15との相違は、オイル吐出口15bを、小径に絞っていることである。
このようにオイル吐出口15bを小径に絞った場合、上記実施形態と遜色なくオイル通路15内の大容積化を図ることに加えて、クランクピン22と図示していないアッパーメタルおよびロアーメタルとの接触面積を可及的に大きくすることが可能になるから、前記各メタルの耐荷重性ならびに耐久性を向上することが可能になる。
図7に示す実施形態では、図4に示す実施形態のオイル通路15においてオイル吐出口15bからクランクジャーナル21の回転軸心P1付近までの長さ範囲を、円錐形状にしている。
詳しくは、この実施形態では、オイル通路15においてオイル吐出口15bからクランクジャーナル21の回転軸心P1付近までの長さ範囲について、オイル吐出口15bからクランクジャーナル21の回転軸心P1付近へ向けて漸次縮径するような円錐形状にしている。
図8に示す実施形態では、オイル通路15を、そのオイル導入口15a側からオイル吐出口15bへ向けて漸次拡径させるような円錐形状にしている。
図9に示す実施形態では、オイル通路15を、そのオイル導入口15a側からオイル吐出口15bへ向けて漸次拡径させるような円錐形状にしたうえで、その拡径面について、あたかもラッパ形状、つまり部分円弧形状に湾曲する形状にしている。詳しくは、オイル通路15の拡径面について、図9中における適宜の曲率半径Rで得られる円弧の一部とされている。
このように、図6から図9に示す実施形態において、図7から図9に示す形状のオイル通路15の場合には切削加工にて形成することが可能であるが、図6に示すようにオイル吐出口15bを小径に絞った形状のオイル通路15を形成する場合のみ、切削加工によって形成することができない。
そのため、図6に示す形状のオイル通路15の場合においては、例えばクランクシャフト2を鋳造技術により製作するようにして、このクランクシャフト2を鋳造する際に、鋳物砂からなる中子を用いてオイル通路15を得るようにする。
本発明に係るクランクシャフトの潤滑構造の一実施形態を模式的に示す側面図である。 図1に示すクランクシャフトをシリンダブロックから分離した状態を示す分解斜視図である。 図1の一部(右端のクランクジャーナルおよび右端のクランクピン)を上方から見下ろした図である。 図1の(4)−(4)線断面の矢視図で、ピストンが上死点に位置しているときの状態を示している。 図4においてピストンが下死点に位置しているときの状態を示す図である。 本発明に係るクランクシャフトの潤滑構造の他実施形態で、図4に対応する図である。 本発明に係るクランクシャフトの潤滑構造の他実施形態で、図4に対応する図である。 本発明に係るクランクシャフトの潤滑構造の他実施形態で、図4に対応する図である。 本発明に係るクランクシャフトの潤滑構造の他実施形態で、図4に対応する図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
11 シリンダブロックの台座
2 クランクシャフト
21 クランクシャフトのクランクジャーナル
22 クランクシャフトのクランクピン
23 クランクシャフトのバランスウェイト
3 コネクティングロッド
5 クランクキャップ
51 クランクキャップの凹部
7 クランクジャーナル用のアッパーメタル
71 アッパーメタルの油溝
72 アッパーメタルの貫通孔
8 クランクジャーナル用のロアーメタル
13 メインギャラリー(シリンダブロックのオイル供給路)
14 連通路
15 オイル通路
15a オイル通路のオイル導入口
15b オイル通路のオイル吐出口

Claims (3)

  1. エンジンのシリンダブロックに回転可能に支持されるクランクジャーナルと、コネクティングロッドが揺動可能に連結されるクランクピンとを有するクランクシャフトの潤滑構造であって、
    前記シリンダブロックに設けられるオイル供給路内のオイルが前記クランクジャーナルの摺動面を経て前記クランクピンの摺動面へ向けて供給される流通経路を有し、
    この流通経路には、前記クランクジャーナルの外周面から前記クランクピンの外周面に向けて1直線に設けられるオイル通路が含まれており、
    このオイル通路において、そのクランクピン側の開口側からクランクジャーナルの回転軸心またはその近傍までの範囲の内径が、それ以外の範囲の内径に比べて大きく設定されている、ことを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
  2. 請求項1に記載のクランクシャフトの潤滑構造において、
    前記クランクジャーナルは、それぞれ半円形のアッパーメタルおよびロアーメタルを介してシリンダブロック側台座とそれに結合されるクランクキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持されており、
    前記アッパーメタルのみは、その内面に油溝が設けられるとともに、前記油溝を外径側に開放する貫通孔が設けられる、ことを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
  3. 請求項1または2に記載のクランクシャフトの潤滑構造において、
    前記オイル通路は、クランクシャフトの一端側から見てクランクジャーナルの回転軸心からずれた状態で設けられる、ことを特徴とするクランクシャフトの潤滑構造。
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