JP2009275584A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタの下流にある触媒がコーキングによって機能低下を起こすことを回避する。
【解決手段】排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備える内燃機関の排気浄化装置において、該パティキュレートフィルタは、パティキュレートが溜まっていない状態での該パティキュレートの捕集率が75%以上である。一形態では、該パティキュレートフィルタは、該パティキュレートフィルタに含まれる気孔のうち、90%以上の気孔の気孔径が、水銀ポロシメトリ法において9マイクロメートル以下であるよう構成される。
【選択図】図7

Description

この発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気(排ガス)から不所望な物質であるCO、HCおよびNOx等を取り除くために触媒が用いられている。このような触媒としては、白金(Pt)を始めとする貴金属、セリア(CeO2)・ジルコニア(ZrO2)等の酸化吸放出剤(OSC)、および他の添加剤が用いられることがある。
このような排気浄化触媒は、一般に、ガスとの接触性を向上させるために多数の細孔を有すると共に高い比表面積を有する担体上に担持される。より具体的には、排気浄化触媒は、モノリス形状を有するハニカム体に直接担持するのではなく、ハニカム体に高比表面積を有する担体(例えば、γアルミナ)を担持し、その後に排気を浄化する成分である触媒が担持される。
一方、たとえば下記の特許文献1に示されるように、貴金属やOSC等とは別に、触媒としてゼオライトが用いられることがある。ゼオライトは、固体酸としても機能し、アンモニア吸着材として用いられるほか、排気中の未燃HCとNOxを選択的に反応させる選択還元触媒(HC−SCR)としても用いられる。ゼオライトは、該ゼオライト自身が、規則性を有する細孔を有することが特徴的である。
特開2008−31970号公報
γアルミナやゼオライトなどの多数のミクロ・ナノ細孔を有する触媒においては、排気中のパティキュレートである可溶有機成分(SOF)やすす(スート(Soot))が飛来し、これらが炭化して細孔を閉塞することにより、該触媒を失活させるという、いわゆるコーキング(coaking)が問題となる。コーキングが一旦起こると、これを取り除くのは容易ではない。コーキングを取り除くには、高温かつ酸化雰囲気内で長期にわたって触媒をさらすことが必要とされるが、このような操作を行うためには、付加的なデバイスを必要としたり、また、ポスト噴射等を用いて燃料を酸化させて高温にする必要があり、これは、燃費の低下を招く等の不利益を招くおそれがある。
一方、ディーゼルエンジンなどのパティキュレートを排出する内燃機関においては、該パティキュレートを捕捉するために、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)を装着する車両が、エミッションの規制強化に伴い増加している。既に市場に流通しているDPFは、平均気孔径が約11〜20マイクロメートル、平均気孔率が約40〜55%であり、該DPFを用いることで、DPFを再生した時から、次の再生に至るまでの期間、平均95%以上のパティキュレート捕集率を実現することができる。これは、パティキュレートに関する規制に十分対応可能なものである。
しかしながら、このようなフィルタを用いた場合においても、運転状態によっては、DPFの下流側に配置された触媒が、コーキングによってその機能に低下が生じることが判明した。特に、DPFの再生を行った後に下流側の触媒の脱硫処理を行う等によって、該触媒が、数分以上の長期にわたって酸化雰囲気と還元雰囲気が繰り返される雰囲気で高温にさらされる場合には、該触媒の機能低下の度合いが著しい。
したがって、運転状態にかかわらず、DPFのようなパティキュレートを捕捉するフィルタの下流にある触媒が、パティキュレートの飛来によって失活するのを抑制するための、内燃機関の排気浄化装置が必要とされている。
上記の目的を達成するため、請求項1に係わる発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備え、該フィルタが、パティキュレートが溜まっていない状態での該パティキュレートの捕集率が75%以上であることを特徴とする。
従来のDPFのようなパティキュレートフィルタでは、パティキュレートフィルタを再生した直後、すなわち、すなわちパティキュレートが溜まっていない状態でのパティキュレート捕集率(初期捕集率と呼ばれる)が低く、よって、パティキュレートフィルタの下流の触媒にパティキュレートが飛来してコーキングを生じさせるおそれがあった。この発明では、初期捕集率が75%以上と従来のパティキュレートフィルタに比べて高いので、このようなコーキングを抑制することができる。
請求項2に係わる発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備え、パティキュレートフィルタに含まれる気孔のうち、90%以上の気孔の気孔径が、水銀ポロシメトリ法において9マイクロメートル以下であるよう構成されることを特徴とする。
本願発明者によれば、細孔(気孔)の径が9マイクロメートル以下のものが90%以上であるようパティキュレートフィルタを構成すれば、初期捕集率を向上させることができることがわかった。この発明は、このような知見に基づいてなされたものであり、こうして構成されたパティキュレートフィルタにより、該フィルタの下流の触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項3に係わる発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備え、該フィルタは、二層以上の構造を有しており、パティキュレートが堆積する最表面層は、該層に含まれる気孔のうち90%以上の気孔の気孔径が、水銀ポロシメトリ法において9マイクロメートル以下であることを特徴とする。
この発明によれば、パティキュレートフィルタを複数の層で構成し、最表面層でパティキュレートを高効率に捕集するという役割を担わせると共に下層でフィルタ構造体の強度を維持するという役割を担わせることにより、フィルタの強度を保ちつつ、初期捕集率を向上させることができる。また、パティキュレートが堆積する最表面層について、細孔(気孔)の径が9マイクロメートル以下のものが90%以上であるように該フィルタを構成することにより、初期捕集率を向上させることができる。
請求項4に係わる発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備え、該パティキュレートフィルタの入口側チャネルの表面に、該パティキュレートフィルタよりも気孔率が高く、かつ、水銀ポロシメトリ法により計測した平均気孔径が小さい多孔体が形成されていることを特徴とする。
本願発明者の知見によれば、パティキュレートフィルタの入口チャネルの表面に、該パティキュレートフィルタよりも気孔率が高く、かつ平均気孔径が小さい多孔体を形成することにより、初期捕集率を向上させることができることがわかった。この発明は、この知見に基づいてなされたものであり、こうして構成されたパティキュレートフィルタにより、該フィルタの下流の触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項5に係わる発明は、請求項4に記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記多孔体は、水銀ポロシメトリ法における平均気孔径が5マイクロメートル未満であり、かつ気孔率が60%以上であることを特徴とする。
多孔体をこのような構成とすることにより、初期捕集率を75%以上に向上させることができる。
請求項6に係わる発明は、請求項1から5のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタの入口側チャネルの表面には、パティキュレートの燃焼を促進するための触媒が担持されていることを特徴とする。
このような触媒を担持したパティキュレートフィルタを構成することにより、パティキュレートを捕捉するだけでなく、パティキュレートの燃焼を促進することができる。
請求項7に係わる発明は、請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記排気浄化触媒は、触媒を担持する担体としてγアルミナを含むことを特徴とする。このように、本願発明の上記パティキュレートフィルタの下流にγアルミナを含む触媒を配置し、該触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項8に係わる発明は、請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記排気浄化触媒は、排気が酸素過剰雰囲気である場合に排気中のNOxを捕捉する物質が担持されていることを特徴とする。こうして、本願発明の上記パティキュレートフィルタの下流に、NOxを捕捉する触媒を配置し、該触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項9に係わる発明は、請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記排気浄化触媒は、ゼオライトを含むことを特徴とする。こうして、本願発明の上記パティキュレートフィルタの下流に、ゼオライトを含む触媒を配置し、該触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項10に係わる発明は、請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記ゼオライトは、ベータゼオライトであることを特徴とする。こうして、本願発明の上記パティキュレートフィルタの下流に、ベータゼオライトを含む触媒を配置し、該触媒のコーキングを抑制することができる。
請求項11に係わる発明は、請求項1から10のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置において、上記パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを燃焼させて該フィルタを再生した後に、上記排気浄化触媒の脱硫操作を行うことを特徴とする。
この発明によれば、パティキュレートフィルタの再生後に脱硫処理を行うので、脱硫処理の後にパティキュレートフィルタの再生を行う場合に比べて燃費を向上させることができる。従来のDPFのようなパティキュレートフィルタの場合、パティキュレートフィルタの再生後に脱硫処理を行うと、コーキングによって触媒が劣化するおそれがあるが、本願発明のパティキュレートフィルタは初期捕集率が高いので、該フィルタの再生後に脱硫処理を行っても、このような劣化を回避することができる。
請求項12に係わる発明は、請求項11に記載の内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタを再生した後であって、該パティキュレートフィルタがパティキュレートを深層濾過によって濾過している期間中に、排気浄化触媒の脱硫操作を行うことを特徴とする。このように、パティキュレートフィルタの再生後になるべく連続して脱硫処理を行うことにより、燃費のロスを抑制することができる。
請求項13に係わる発明は、請求項11または12に記載の内燃機関の排気浄化装置において、脱硫操作中に内燃機関がリーン運転状態になって該脱硫操作を中断した場合には、該内燃機関の運転状態に応じて再びリッチ状態に戻し、脱硫操作を継続することを特徴とする。このように、運転状態によって脱硫処理が一時中断し、その後に該脱硫処理を再開した場合でも、本願発明のパティキュレートフィルタは初期捕集率が高いので、コーキングによって触媒が劣化するのを回避することができる。
次に図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態に従う、内燃機関(以下、エンジンと呼ぶ)の概略的な構成を示す図である。
電子制御装置(以下、ECUと呼ぶ)1は、中央処理装置(CPU)およびメモリを備えるコンピュータであり、車両の各部から送られてくるデータを受け取って、メモリに記憶されたプログラムを実行することによって演算を行い、制御信号を生成し、これを、エンジンの各部を制御するために送る。
エンジン2は、たとえば4気筒を有しており、この実施例では、ディーゼルエンジンである。エンジン2には、吸気バルブ(図示せず)を介して吸気通路3が連結されると共に、排気バルブ(図示せず)を介して排気通路4が連結されている。吸気通路3に導入された空気は、吸気バルブが開弁すると共にピストン7が下降するときに燃焼室に吸入され、該ピストン7の上昇によって該空気は圧縮される。
燃料タンク(図示せず)からの燃料が、それぞれの気筒の燃焼室を臨むよう設けられた燃焼噴射弁6に供給される。燃料噴射弁6は、圧縮行程で燃料を噴いた後、さらに、膨張行程および排気行程においても燃料を噴射することのできる多段噴射式の燃料噴射弁を用いている。
ECU1からの制御信号に応じて燃料噴射弁6が駆動されると、燃料が燃焼室内に噴射される。これにより、圧縮行程において圧縮されて高温となった吸入空気と燃料が自然着火して、燃焼を起こす。該燃焼によってピストン7が下方に駆動された後、該ピストン7は再び上昇し、排気バルブ(図示せず)が開弁するとき、排気通路4を介して排ガス(排気)を排出する。
上記のような圧縮行程における燃料噴射は、主噴射と呼ばれる。他方、膨張行程および排気行程における燃料噴射はポスト噴射と呼ばれ、該ポスト噴射は、後述するように、DPF12の再生処理および触媒13の脱硫処理に用いられる。主噴射およびポスト噴射の燃料噴射時間および燃料噴射時期は、ECU1からの制御信号によって制御される。
吸気通路3には、吸気絞りの機能を果たすインテークシャッタ5が設けられ、該インテークシャッタ5には、電動モータなどのアクチュエータ15が接続されている。ECU1によってアクチュエータ15が駆動されると、それに応じてインテークシャッタ5は閉鎖方向に駆動され、吸気通路3を通過する吸気量を減少させる。
排気通路4と吸気通路3との間にはEGR管8が接続されており、排気の一部を吸気通路3に還流させる。該EGR管8には、EGRバルブ9が設けられている。ECU1からの制御信号に応じて、EGRバルブ9の開度が制御され、これにより、還流させるEGRガスの量を調整することができる。
排気通路4には、上流から下流に向けて、三元触媒11、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)12、および排気浄化触媒13が設けられている。三元触媒(TWC)11は、ストイキ雰囲気下において、排気中のHCおよびCOを酸化するとともにNOxを還元することによって、排気を浄化する。
DPF12は、排気中の未燃HC(炭化水素)などの固形の微粒子(Particulate Matterパーティキュレートマター。以下「PM」または「パティキュレート」と呼ぶ)を捕集するためのフィルタである。排気浄化触媒13は、排気を浄化するための触媒であり、この実施例では、酸素濃度が高い酸化雰囲気(リーン雰囲気)において、排気中のNOx(窒素酸化物)成分を吸着する触媒である。捕捉されたNOxは、酸素濃度が低い還元雰囲気(リッチ雰囲気)において、排気中の還元剤によって還元され、浄化される。
λセンサ17は、DPF12と排気浄化触媒13との間に取り付けられており、排気浄化触媒前の空燃比に応じた電圧を出力するセンサである。該センサの出力値は、ECU1に送られる。該センサの出力値から、空気過剰率λ(混合気の空燃比/理論空燃比)が検出される。
温度センサ18は、排気浄化触媒13の温度を検出するためのセンサである。該センサの出力値は、ECU1に送られる。
前述したように、パティキュレートを捕集するためのDPF12を設けた場合でも、該DPF12の下流側に設けられた触媒13に、コーキング(coaking)が生じるおそれがあることが判明した。すなわち、排気中のパティキュレートが飛来し、これらが炭化して該触媒13の細孔を閉塞することにより、該触媒が失活するおそれのあることがわかった。
そして、本願発明者は、該DPFにパティキュレートが溜まっていない状態において、該DPFのパティキュレート捕集率(DPFによってパティキュレートが捕捉される割合)が75%以上であれば、このようなコーキングを抑制することができる、ということを知見した。最初に、このような知見に至った根拠を説明する。なお、以下の説明において、気孔径の値は、周知の水銀ポロシメトリ法(Mercury Porosimetry)で測定した場合の値である。
図2は、従来のDPFの軸方向の断面図を示している。DPFは、ハニカム構造体101を有したフィルタであり、該ハニカムの入口または出口の一方を交互に閉塞し、排気を該フィルタ内に強制的に通過させることで排気中に含まれるパティキュレートを濾過するものである。図の矢印が、排気の流れを示している。
しかしながら、該濾過のメカニズムは、DPFの再生後におけるパティキュレートが堆積していない状態から、該DPFを次に再生するまでの間、常に同じ状態ではない。
すなわち、図3に示すように、DPF再生直後の該DPFにパティキュレートがほとんど堆積していない状態(a)においては、フィルタの内部にパティキュレートが入り込むことで該パティキュレートを捕捉するいわゆる深層濾過によって、パティキュレートが濾過される。その後、(b)に示すように、パティキュレートは、フィルタの入口である最表面の気孔(細孔)を閉塞し、該閉塞の生じた後は、パティキュレートはフィルタ内部に入ることはほとんどない。したがって、パティキュレートは、フィルタ入口の壁面に堆積するいわゆる表層濾過によって濾過されることとなる。
図4は、DPFにおけるパティキュレート堆積量と、DPFよるパティキュレート捕集率の関係を示すグラフである。図に示すように、表層濾過が起きるときには、DPFは、約95%以上のパティキュレートを捕捉することができる。それに対し、表層濾過が起こるまでの深層濾過の領域では、パティキュレート捕集率は、表層濾過領域に比べて低く、特に、パティキュレートの堆積量がゼロに近いほど、捕集率は低下する。該深層濾過領域における捕集率は、市場に流通しているDPFの場合、約60〜75%にすぎない。したがって、DPFを再生した直後の深層濾過が行われている状態、すなわちパティキュレートがほとんど堆積していない状態では、2割以上のパティキュレートが排出されることとなり、これが、DPFの下流に配置された触媒に飛来することにより、該触媒にコーキングを生じさせることになると考えられる。
さらに、DPFの下流に配置された触媒が、硫酸被毒からの再生(脱硫と呼ばれる)を必要とする場合には、約550度以上の還元雰囲気(リッチ雰囲気)にさらす必要がある。しかしながら、エンジンの保護または運転者の要求などによって常にリッチ状態を維持することは容易ではなく、エンジンの運転状態によっては、脱硫処理を中断し、酸化雰囲気(リーン雰囲気)にする必要が生じる。その後、再び脱硫が可能な運転状態になった場合にはリッチ雰囲気に戻す。このような、高温の還元雰囲気と酸化雰囲気に交互にさらされる状況がDPFの再生完了後に行われた場合、還元雰囲気でDPFにパティキュレートが深層濾過で堆積され、その後に酸化雰囲気にさらされた瞬間に、該堆積したパティキュレートが燃焼してしまい、よって、DPFにおいて深層濾過しか行われない状態が続くおそれがある。深層濾過しか行われない状態が続くと、パティキュレート捕集率は、図4に示すように60〜70%程度であり、よって、30〜40%のパティキュレートは、DPFの下流にある触媒に飛来するので、該触媒が、コーキングによって失活する可能性が高くなる。
したがって、図4の深層濾過領域で示されるように、パティキュレートがほとんど堆積されていない状態(初期状態)におけるパティキュレート捕集率(これを、初期捕集率と呼ぶ)を向上させるようにフィルタを構成すれば、上記のようなコーキングを抑制することができる。
従来のDPFにおいて、初期捕集率が低い理由としては、約11マイクロメートル以上の気孔径のフィルタを用いているためと考えられる。図5に示すように、フィルタの平均気孔径が大きいほど、パティキュレートの初期捕集率は低下する。したがって、初期捕集率を上げるためには、該気孔径を、より小さいものにすればよい。本願発明者によれば、後述するシミュレーションに示すように、フィルタを構成する気孔について、その90%以上の気孔径が9マイクロメートル(μm)以下であれば、初期捕集率を75%以上にすることができることがわかった。その結果、DPFを再生した直後において、パティキュレートがDPFをすりぬけてしまうのを抑制することができ、よって、DPFの下流にある触媒のコーキングを抑制することができる。したがって、この発明の一実施形態では、DPF12は、フィルタを構成する気孔について、その90%以上の気孔径が9マイクロメートル(μm)以下であるよう構成され、これにより、初期捕集率、すなわちパティキュレートが堆積していない状態(深層濾過領域)でのパティキュレート捕集率を75%以上にする。
このように、フィルタの気孔径を小さくすることは、初期捕集率を向上させることができるので、コーキングを抑制する手法として望ましい。しかしながら、気孔径が小さくなるほど、圧損が増加するおそれがある。圧損を下げるには、フィルタの壁圧を薄くする方法が有効であるが、薄すぎると、フィルタ構造体の強度が下がるという問題が生じうる。一方、小さい気孔径が必要とされるのは、パティキュレートが捕集されるフィルタの入口界面近傍のみで十分である。したがって、パティキュレートの捕集と直接関係ない部分についても気孔径を小さくして圧損を増加するのを防止するため、該捕集の関係する入口界面近傍のみの気孔径を小さくするのがよい。
したがって、この発明の好ましい一実施形態では、DPFのフィルタ構造体は、二層以上の多孔体から構成され、パティキュレートを捕捉するための多孔質層とフィルタ構造体の強度を維持する多孔質層とに分けることにより、初期捕集率の向上および低圧損の維持の両方を達成することができる。このような2層構造が、図6に示されている。図に示すように、DPFは、第1の層101と第2の層102から成るフィルタ構造体となっている。第1の層は、フィルタ構造を維持するための層であり、従来のDPFのフィルタ構造体を構成する層101(図2)と同様のものを用いることができる。第2の層102は、排気が流入する入口チャネル103の表面を覆うように形成されており、パティキュレートを捕捉するための多孔質層となっている。第2の層102の気孔径は第1の層102の気孔径よりも小さく、好ましくは、前述したように、該第2の層に含まれる気孔のうちの90%以上の気孔の気孔径が9マイクロメートル以下であるよう該第2の層102は構成される。このように、パティキュレートを高効率で捕集する役割を第2の層に担わせると共に、フィルタ構造体の強度を維持する役割を、第1の層に担わせることにより、フィルタの強度を維持しつつ、初期捕集率を75%以上にすることのできるDPFを実現することができる。
さらに、この発明の代替の実施形態では、第1の層101の多孔体よりも気孔率が高く、かつ第1の層101よりも平均気孔径が小さい多孔体を、第2の層102として形成してもよい。本願発明者によれば、後述するシミュレーションに示されるように、このような多孔体を第2の層として形成することにより、初期捕集率を向上させることができることがわかった。好ましくは、該第2の層の多孔体の平均気孔径は、5マイクロメートル未満であり、気孔率は60%以上であり、これにより、初期捕集率を75%以上に上げることができる。
DPFを、3つ以上の層から構成してもよい。この場合、パティキュレートが堆積する最表面の層を、気孔のうちの90%以上の気孔の気孔径が9マイクロメートル以下であるよう構成することができる。これにより、最表面層は、パティキュレートを高効率で捕集することができ、それよりも下の層によって、フィルタ構造体の強度を維持することができる。また、該最表面の層を、上記の代替形態で説明した多孔体として形成してもよい。この場合、該最表面層の多孔体は、気孔率が、最表面層以外の他の層のいずれの気孔率よりも高く、また、気孔径が、該他の層のいずれの気孔径よりも小さいよう構成される。前述したように、好ましくは、該最表面層の多孔体の平均気孔径は、5マイクロメートル未満であり、気孔率は60%以上である。
なお、このように構成された本願発明のDPFの入口側チャネルの表面に、触媒成分を担持するようにしてもよい。これにより、DPFを再生する時に、パティキュレートの燃焼を促進することができる。前述した2層以上の層構造のDPFの場合には、パティキュレートが堆積する最表面層上(図6では、フィルタの入口チャネルの表面となる第2の層102上)に触媒成分を担持してよい。代替的に、該最表面層の多孔体自体を、触媒成分から構成するようにしてもよい。
次に、本願発明に従う上記のDPFを用いてどのような効果が得られるかについて調べたシミュレーションを説明する。まず、シミュレーションに用いたDPFについて説明する。このシミュレーションでは、3つのDPFを用いた。いずれのフィルタも、直径は143.8ミリメートルおよび長さは152ミリメートルの大きさを有する。
第1のDPF(以下、DPF1とする)は、従来の炭化珪素製のDPFであり、平均気孔径は12マイクロメートであり、気孔率は43%である。DPF1には、触媒成分は担持されていない。
第2のDPF(DPF2と呼ぶ)は、本願発明の一実施形態に従うDPFである。これは、チタン酸アルミニウム製のDPFであり、平均気孔径は7マイクロメートル、気孔率は45%である。このフィルタの気孔の気孔径を水銀ポロシメトリ法で計測した結果、90%以上の気孔の気孔径が9マイクロメートル以下であった。DPF2には、触媒成分は担持されていない。
第3のDPF(DPF3と呼ぶ)は、本願発明の一実施形態に従うDPFであり、従来のDPFの排気流路の入口側(すなわち、DPFの入口側チャネル)の表面全体に、多孔体を、平均22マイクロメートルの厚さで担持した。該多孔体は触媒成分であり、この実施例では酸化セリウムである。担持は、噴霧熱分解装置で作成した酸化セリウムを、キャリアガスと共にDPFに通過させることによって行った。担持した後、700度で1時間の焼成を行った。
こうしてできあがったDPFから酸化セリウムの多孔体のみをはぎって該多孔体の気孔について、気孔径および気孔率を測定した結果、平均気孔径は3マイクロメートルおよび気孔率は72%であった。
DPF1〜3をそれぞれエンジンの排気系に取り付け、堆積したパティキュレートに対するパティキュレート捕集率を測定した。この結果を、図7に示す。DPF1は、初期捕集率が60%程度である。DPF2の初期捕集率は77%以上であり、DPF3の初期捕集率は83%以上となった。ここで、初期捕集率は、DPFに堆積しているパティキュレートの量が0.1g/L未満の状態におけるパティキュレート捕集率を示す。なお、堆積しているパティキュレートの量は、HORIBA製1230PMを用いて測定し、捕集率は、以下の式により算出した。
パティキュレート捕集率=(1−(DPF後のパティキュレート量)/(DPF前のパティキュレート量))×100
図7のDPF2についてのパティキュレート捕集率によって示されるように、気孔径が9マイクロメートル以下のものが90%以上存在するフィルタとしてDPFを構成することにより、初期捕集率を75%以上に向上させることができる。したがって、DPFの下流に配置された触媒のコーキングを抑制することができる。
また、図7のDPF3についてのパティキュレート捕集率によって示されるように、従来のDPFを構成する物質よりも、平均気孔径が小さく、かつ気孔率が高い多孔体を、該DPFの入口チャネル表面全体に形成することにより、初期捕集率を向上させることができる。DPF3の例では、初期捕集率を83%以上に向上させているが、前述したように、平均気孔径が5マイクロメートル未満であり、かつ気孔率が60%以上である多孔体を、DPFの入口チャネル表面全体に形成することにより、初期捕集率を75%以上に向上させることができる。
次に、当該シミュレーションで用いた、DPFの下流に配置される触媒について説明する。該触媒についても、3種類用意された。
第1の触媒(以下、触媒1と呼ぶ)は、次のようにして生成された。すなわち、400セル/3.5ミル(mil)のコーディエライトハニカム容積1L(リットル)上に、150グラム(g)のγアルミナを含浸法により担持した後、700度(℃)で2時間にわたり焼成を行った。その後、質量パーセント濃度が5mass%の硝酸バリウム溶液を用いて、含浸法で、バリウム重量で40グラムのバリウムの担持を行った。さらに、ジニトロジアミン白金酸を完全に溶解させた水溶液を用い、含浸法で、白金重量で4グラムの白金の担持を行い、その後、550度で3時間にわたり焼成を行った。
第2の触媒(以下、触媒2と呼ぶ)は、次のようにして生成された。すなわち、400セル/3.5ミル(mil)のコーディエライトハニカム容積1L(リットル)上に、150グラム(g)のγアルミナを含浸法により担持した後、700度で2時間にわたり焼成を行った。その後、硝酸セリウムを完全に溶解させた溶液を用い、含浸法で、セリウム重量で140グラムのセリウムの担持を行った。さらに、ジニトロジアミン白金酸と硝酸ロジウムを完全に溶解させた水溶液を用いて、含浸法で、白金重量で4.4グラムおよびロジウム重量で1グラムの白金およびロジウムの担持をおこない、その後、600度で3時間にわたって焼成を行った。
上記の触媒1および触媒2は、空燃比がリーンの時に、バリウム化合物とセリウム化合物がNOxを吸着し、リッチの時には、該吸着したNOxがCOおよびHCと反応するというメカニズムにより、NOx浄化触媒として機能する。
第3の触媒(以下、触媒3と呼ぶ)は、上記触媒2に、さらに、ベータ(β)型ゼオライト30グラムを含浸法により担持し、その後、400度で4時間にわたって焼成を行った。触媒3は、下層のセリアがNOx吸着層として機能し、上層のゼオライトがアンモニア吸着層として機能する。この触媒においては、空燃比がリーンの時に下層に吸着したNOxが、リッチの時に再びアンモニアに転化され、該アンモニアがゼオライト層に吸着される。空燃比が再びリーンになったとき、該吸着したアンモニアとNOxとが反応してNOxが浄化される、というメカニズムにより、NOx浄化触媒として機能する。
次に、シミュレーションで用いたエンジン構成の概略を、図8を参照して説明する。図1と同じ構成要素には、同じ符号が示されている。図1と異なるのは、タイマ21が設けられている点である。このシミュレーションでは、EUC1は、空燃比をリーンとリッチとの間で切り換える制御を実行し、これにより、DPF12および触媒13のエージングを行った。タイマは、リーンとリッチの持続時間をそれぞれ計時する。
図9は、リーンとリッチの切換制御の一例を示す。当該シミュレーションのエージング中は、このような切換制御が繰り返される。空燃比がリーンの時には、インテークシャッタ5を閉じない通常の運転をする。リーン状態が、第1の所定時間T1にわたって続いた後、リッチ運転を開始する。リッチ運転を開始する際、ECU1は、アクチュエータ15を駆動することによりインテークシャッタ5のバルブの開度を絞って新気の量を制限し、これにより、リッチ状態を実現する。その後、λセンサ17により検出された空気過剰率λの値が、リッチを示す所定値(この実施例では、0.965)になるよう、排気行程でのポスト噴射の燃料噴射量を制御する。空気過剰率λの値が該所定値を下回った(すなわち、よりリッチになった)時は、ポスト噴射の量を減らし、空気過剰率λの値が該所定値を上回った(すなわち、よりリーンになった)時は、該ポスト噴射量の量を増やす制御を行う。リッチの状態が、第2の所定時間T2にわたって継続した後は、インテークシャッタ5を開き、通常のリーン運転に戻す。
ここで、第1の所定時間T1と第2の所定時間T2の比は、およそ3:1である。当該シミュレーションのエージング中は、タイマ21により、該所定時間T1およびT2がそれぞれ計測され、これに応じて、ECU1によるこのような切換制御が繰り返される。この時のDPF12の温度は、常時630度以上であり、パティキュレートはほとんど該DPF12に堆積しない。なお、当該実施例では、リッチ状態をポスト噴射により実現しているが、燃焼室内での燃焼状態をリッチにするいわゆる燃焼リッチによってリッチ運転を実現してもよい。
また、リーンの状態においては、NOx浄化触媒13の温度を維持するために、通常の燃焼後に排気行程においてポスト噴射を行う。該ポスト噴射によって供給された燃料は、三元触媒11において、燃焼時に残存した酸素と反応して三元触媒を発熱させ、これにより、NOx浄化触媒13の温度低下を防止する。したがって、温度センサ18によって検出されるNOx浄化触媒13の温度が低下した時は、該ポスト噴射量が増えるように制御され、該NOx浄化触媒13の温度が上がりすぎた時には、該ポスト噴射量が減るように制御される。こうして、NOx浄化触媒の温度は、610±10度に維持される。
なお、リッチ状態での空気過剰率λを一定にするためのポスト噴射量の制御およびリーン状態でのNOx浄化触媒13の温度を維持するためのポスト噴射量の制御は、任意の制御手法により実現されることができ、この例ではPID制御を用いている。以上のような条件下において、当該シミュレーションでは、20時間にわたるエージングを行った。
上記のようなエンジン構成において、前述したDPF1〜3と触媒1〜3をそれぞれ組み合わせて実験した。該組み合わせのケース番号を以下に示す。ケース番号が1−x(x=1〜6)は、本願発明に従うDPF2またはDPF3を用いた場合を示し、ケース番号が2−x(x=1〜3)は、従来のDPF1を用いた場合を示す。
Figure 2009275584
次に、エージング後の触媒13の性能評価は、以下の方法で行った。すなわち、該エージングが完了した触媒を、直径が2.54センチメートルおよび長さが40ミリメートルに切り出し、以下の条件のモデルガスに流通させることで、触媒のNOx浄化性能の測定を行った。なお、下記の表に示すリッチの時間は5秒であり、リーンの時間は55秒である。モデルガスの流量は、毎分25リットルである。
Figure 2009275584
NOx浄化率は、リーンとリッチの合計60秒間における触媒入口側のNOx量と触媒出口側のNOx量を用いて、以下のように算出される。
NOx浄化率=(1−(触媒出口側のNOx量)/(触媒入口側のNOx量))×100
以下、図10〜図12を参照して、こうして測定された触媒浄化性能の結果を説明する。NOx浄化率は、触媒入口側温度の変化に対してプロットされている。図10は、ケース番号1−1、1−4、および2−1の触媒浄化性能を示すグラフである。いずれのケースも、触媒1を用いている。ケース1−1はDPF2を用い、ケース1−4はDPF3を用い、ケース2−1はDPF1を用いている。グラフから明らかなように、触媒入口側温度が300〜500度の範囲で、DPF2およびDPF3を用いた場合の方が、DPF1を用いた場合よりも、NOx浄化率が高いことがわかる。このように、従来のDPF1を用いるよりも、本願発明に従うDPF2またはDPF3を用いる方が、DPFの下流にある触媒の性能を上げることができる。
図11は、ケース番号1−2、1−5、および2−2の触媒浄化性能を示すグラフである。いずれのケースも、触媒2を用いている。ケース1−2はDPF2を用い、ケース1−5はDPF3を用い、ケース2−2はDPF1を用いている。グラフから明らかなように、触媒入口側温度が200〜400度の範囲で、DPF2およびDPF3を用いた場合の方が、DPF1を用いた場合よりも、NOx浄化率が高いことがわかる。このように、従来のDPF1を用いるよりも、本願発明に従うDPF2またはDPF3を用いる方が、DPFの下流にある触媒の性能を上げることができる。
図12は、ケース番号1−3、1−6、および2−3の触媒浄化性能を示すグラフである。いずれのケースも、触媒3を用いている。ケース1−3はDPF2を用い、ケース1−6はDPF3を用い、ケース2−3はDPF1を用いている。グラフから明らかなように、触媒入口側温度が200〜400度の範囲で、DPF2およびDPF3を用いた場合の方が、DPF1を用いた場合よりも、NOx浄化率が高いことがわかる。このように、従来のDPF1を用いるよりも、本願発明に従うDPF2またはDPF3を用いる方が、DPFの下流にある触媒の性能を上げることができる。
前述したように、触媒3はゼオライトを担持しており、よってコーキングによる失活の影響を強く受けやすい。したがって、DPF1を用いたケース2−3では、ケース1−3および1−6に比べて、触媒の性能がより低下したものと認められる。初期捕集率が高く、パティキュレートのすり抜けが少ないDPF2またはDPF3を用いることで、触媒3のようなゼオライトを担持した触媒の性能低下を抑制することができる。
次に、図13を参照して、本願発明の一実施例に従う、図1に示されるように配置されたDPF12および触媒13のための、DPFの再生および触媒の脱硫の制御プロセスを説明する。該制御プロセスは、ECU1によって所定の時間間隔で実行される。
この制御プロセスでは、DPFを再生した後連続して触媒の脱硫処理を行う。これは、次のような理由による。DPFを再生するためには、主噴射時においてはリーン雰囲気が必要であり、触媒の脱硫を行うためには、主噴射時においてリッチの雰囲気が必要である。ここで、脱硫操作を行った後にDPFの再生操作を行うと、最初の脱硫操作においてDPFが600度以上になるまでリッチ雰囲気が継続されることとなり、これは、DPF再生後に触媒脱硫を行う場合に比べて、燃費の観点から不利となる。
一方、従来のDPFを用いた場合、DPFの再生後に触媒の脱硫を行うと、DPFの再生直後においては深層濾過が行われてPM(パティキュレート)捕集率が低いために、コーキングによって触媒を劣化させるおそれがあった。しかしながら、本願発明のDPFは、初期捕集率が高い。したがって、DPF再生後に連続して触媒脱硫を行っても、コーキングによる触媒劣化を抑制することができる。そして、DPF再生後に触媒脱硫を行うので、上記の燃費の低下も防止することができる。
ここで図を参照すると、ステップS11において、DPFの再生が必要かどうかを判断する。この判断は、任意の適切な手法で行うことができる。たとえば、DPFに捕捉したパティキュレート量を、既知の手法で推定し、これが所定値を超えたならば、DPFの再生処理が必要と判断することができる。代替的に、一定の時間間隔や一定の走行距離間隔でDPFの再生を実行するようにしてもよい。
DPFの再生処理が必要と判断したならば、ステップS12において、インテークシャッタを閉じない通常運転を行い、リーン雰囲気を生成する。空気過剰率λは、1より大きい値を取り、リーンを示す。通常の主噴射に加え、膨張行程および(又は)排気行程においてポスト噴射を実行することにより、還元剤をDPFに供給する。供給された還元剤が三元触媒(TWC)11により燃焼し、これによる排気温度の上昇によってパティキュレートを燃焼させることにより、該DPFを再生することができる。
DPFの再生を完了した後、ステップS13において、触媒の脱硫処理が必要かどうかを判断する。この判断は、任意の適切な手法で行うことができる。たとえば、触媒に吸蔵した硫黄酸化物(SOx)の量を、既知の手法で推定し、これが所定値を超えたならば、触媒の再生(脱硫)が必要と判断することができる。代替的に、一定の時間間隔や一定の走行距離間隔で実行するようにしてもよい。脱硫処理が必要と判断されたならば、インテークシャッタを閉鎖方向に制御してリッチ雰囲気を生成する。空気過剰率λは、1より小さい値を取り、リッチを示す。通常の主噴射に加え、膨張行程および(または)排気行程においてポスト噴射を実行することにより、還元剤を供給する。供給された還元剤により、触媒に吸蔵された硫黄酸化物を還元して該触媒を再生することができる。
こうして、DPF再生後のパティキュレートが深層濾過によって濾過されている期間中に、好ましくはDPFの再生直後に、脱硫処理を行う。これにより、燃費のロスを低減しつつ、触媒のコーキングを抑制することができる。
なお、ステップS14において、図9を参照して前述したように、リッチ雰囲気での空気過剰率λを所定値に維持するためのポスト噴射量は、たとえばPID制御のような任意の制御手法により制御されることができる。
DPFの再生完了と触媒の脱硫開始は、排気系の再加熱に伴う燃費ロスを防止するために、できる限り時間を空けずに連続するのが好ましい。しかしながら、エンジンの運転状態や運転者による指令(たとえば、アクセルペダルの踏み込み等)に対応するために、DPFの再生直後に触媒の脱硫処理を開始できない場合も起こり得る。このような場合には、再び、触媒の脱硫処理が可能となった時に脱硫処理を開始する。DPFは再生直後であるので深層濾過の状態でありうるが、本願発明に従うDPFの初期捕集率は高いので、このようなタイミングで脱硫処理を実行したとしても、コーキングによる触媒の劣化を抑制することができる。
さらに、脱硫処理中におけるエンジンの運転状態や運転者の指令によって、該脱硫処理を一時的に停止しなければならない場合も起こり得る。このような場合においては、再び触媒の脱硫処理が可能になった時には該脱硫処理を再開する。DPFは、なお深層濾過の状態でありうるが、本願発明に従うDPFの初期捕集率は高いので、このようなタイミングで脱硫処理を再開したとしても、コーキングによる触媒の劣化を抑制することができる。
ここで、図14を参照すると、このような脱硫処理の一時停止に対応可能な制御プロセスが示されている。この制御プロセスも、ECU1によって、たとえば所定の時間間隔で実行される。
ステップS21において、DPFの再生が必要かどうかを判断する。前述したように、この判断は、任意の適切な手法で行うことができる。DPFの再生を必要と判断したならば、ステップS22において、インテークシャッタを開いて通常運転用のリーン雰囲気(λ>1)を生成し、主噴射を実行した後、膨張行程および(又は)排気行程においてのポスト噴射を実行することにより、DPFに還元剤を供給する。還元剤により、DPFを再生することができる。
DPFの再生が完了したならば(S23)、ステップS24において、触媒の脱硫処理が必要かどうかを判断する。前述したように、この判断は、任意の適切な手法で行うことができる。脱硫処理が必要と判断されたならば、触媒の脱硫処理が可能な運転状態かどうかを判断する。たとえば、温度センサ18によって検出される触媒の温度が脱硫に必要な所定の温度に達していない場合には、脱硫処理が可能ではないと判断される。この場合、ステップS27に進み、主噴射とは別に、インテークシャッタを開いた状態でリーン雰囲気を維持しつつ(λ>1)、所定時間にわたってポスト噴射を行う。これにより、触媒温度を上昇させることができる。
その後、ステップS24に進んで、脱硫処理が必要かどうかを再び判断する。脱硫処理が完了していなければ、必要と判断され、ステップS25に進む。ステップS25において、触媒の脱硫に可能な運転状態と判断されたならば、ステップS26において、脱硫処理を行う。脱硫処理では、インテークシャッタを閉鎖方向に制御してリッチ雰囲気にし(λ<1)、主噴射を実行した後、膨張行程および(または)排気行程においてポスト噴射を実行することにより、還元剤を供給する。還元剤により、触媒に吸蔵された硫黄酸化物を還元することができる。
なお、図9を参照して前述したように、ステップS26におけるリッチ雰囲気での空気過剰率λを所定値に維持するためのポスト噴射量、およびステップS27におけるリーン雰囲気においてNOx浄化触媒の温度を所定値に維持するためのポスト噴射量は、たとえばPID制御のような任意の制御手法により制御されることができる。
なお、上記実施例では、DPF12の下流に配置する排気浄化触媒13としてNOx浄化触媒を用いたが、これに限定されず、該排気浄化触媒は、酸化触媒、三元触媒、炭化水素を用いた選択還元触媒(HC−SCR)でもよい。
上記実施形態は、ディーゼルエンジンを例に説明したが、本願発明は、ガソリンエンジンなどにも適用可能である。また、本願発明は、汎用の(例えば、船外機等の)内燃機関に適用可能である。
この発明の一実施例に従う、エンジンを概略的に示す図。 従来のDPFの構造を概略的に示す図。 DPFのパティキュレートの捕捉を概念的に説明するための図。 DPFにおけるパティキュレートの堆積量とパティキュレートの捕集率の関係を示す図。 DPFにおける平均気孔径とパティキュレートの捕集率の関係を示す図。 この発明の一実施例に従う、DPFの構造を概略的に示す図。 この発明の一実施例に従う、パティキュレートの堆積量と捕集率についてのシミュレーション結果を示す図。 この発明の一実施例に従う、シミュレーションに用いたエンジンの構成を概略的に示す図。 この発明の一実施例に従う、シミュレーションにおけるリッチおよびリーンの切換制御の態様を示す図。 この発明の一実施例に従う、第1の触媒を用いたシミュレーション結果を示す図。 この発明の一実施例に従う、第2の触媒を用いたシミュレーション結果を示す図。 この発明の一実施例に従う、第3の触媒を用いたシミュレーション結果を示す図。 この発明の一実施例に従う、DPFの再生および触媒の脱硫の制御プロセスのフロー。 この発明の他の実施例に従う、DPFの再生および触媒の脱硫の制御プロセスのフロー。
符号の説明
1 ECU
2 エンジン
5 インテークシャッタ
6 燃料噴射弁
11 三元触媒
12 DPF
13 排気浄化触媒

Claims (13)

  1. 排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記パティキュレートフィルタが、パティキュレートが溜まっていない状態での該パティキュレートの捕集率が75%以上であることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記パティキュレートフィルタは、該パティキュレートフィルタに含まれる気孔のうち、90%以上の気孔の気孔径が、水銀ポロシメトリ法において9マイクロメートル以下であるよう構成されることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  3. 排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記パティキュレートフィルタは、二層以上の構造を有しており、該二層のうちパティキュレートが堆積する最表面層は、該最表面層に含まれる気孔のうち、90%以上の気孔の気孔径が、水銀ポロシメトリ法において9マイクロメートル以下であるよう構成されることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  4. 排気中のパティキュレートを捕捉するパティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタの下流に設けられた排気浄化触媒とを排気系に備える内燃機関の排気浄化装置であって、
    前記パティキュレートフィルタの入口側チャネルの表面に、該パティキュレートフィルタよりも気孔率が高く、かつ、水銀ポロシメトリ法により計測した平均気孔径が小さい多孔体が形成されていることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記多孔体は、水銀ポロシメトリ法における平均気孔径が5マイクロメートル未満であり、かつ気孔率が60%以上であることを特徴とする請求項4に記載の排気浄化装置。
  6. 前記パティキュレートフィルタの入口側チャネルの表面に、パティキュレートの燃焼を促進するための触媒が担持されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記排気浄化触媒は、触媒を担持する担体としてγアルミナを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 前記排気浄化触媒は、排気が酸素過剰雰囲気である場合に排気中のNOxを捕捉する物質が担持されていることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 前記排気浄化触媒は、ゼオライトを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. 前記ゼオライトは、ベータゼオライトであることを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  11. 前記パティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを燃焼させて該パティキュレートフィルタを再生した後に、前記排気浄化触媒の脱硫操作を行うことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  12. 前記パティキュレートフィルタを再生した後であって、該パティキュレートフィルタがパティキュレートを深層濾過によって濾過している期間中に、前記排気浄化触媒の脱硫操作を行うことを特徴とする請求項11に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  13. 前記脱硫操作中に前記内燃機関がリーン運転状態になって脱硫操作を中断した場合には、該内燃機関の運転状態に応じて再びリッチ状態に戻し、脱硫操作を継続することを特徴とする請求項11または12に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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