JP2009274774A - 胴径調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度良く折胴の胴径を調整することが可能な胴径調整装置を提供する。
【解決手段】搬送されるウェブWに転接する折胴19の胴径を調整可能な胴径調整装置30において、折胴19の外周面の初期位置H1に配設された可撓性の胴径変更板35と、初期位置H1にある胴径変更板35を、折胴の径方向内側から押圧して変形させて、初期位置H1よりも径方向外側に位置する径外位置H2まで移動させるための押圧カム36と、を備えた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、搬送されるシートに転接する折胴の胴径を調整する胴径調整装置に関するものである。
従来の胴径調整装置として、折胴の周面に形成された軸方向に延在する複数の溝の内部にそれぞれ配設された折胴の外径調節装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この外径調節装置は、各溝に配設された一対の軸と、各軸に設けられた複数の偏心部と、各軸の各偏心部に設けられた複数のブロック部材と、一対の軸に各偏心部を介して対向する一対のブロック部材に架け渡された複数の外周部材とを備えている。このとき、各外周部材は、折胴の外周面と整合する外周面を有している。従って、一対の軸を角変位させることにより各偏心部が角変位し、各偏心部がブロック部材を折胴の径方向に進退させることで、外周部材が径方向に進退移動し、これにより、折胴の外径を調節することが可能となっている。
特許第3056484号公報
ところで、従来の外径調節装置の各外周部材は、断面円弧となる板状に形成されている。このため、この各外周部材を安定させた状態で進退移動させるべく、従来の外径調節装置では、各外周部材の先端部および後端部に一対のブロック部材を連結し、一対の偏心部を角変位させて一対のブロック部材を介して外周部材を進退移動させている。
しかしながら、各外周部材を精度よく進退移動させるためには、一対の偏心部の角変位を同期させる必要があるため、各外周部材の位置精度を確保すべく、一対の偏心部の同期を調整する作業を行わなければならず、作業が煩雑となる場合がある。また、各外周部材を移動させるためには、一対の軸、一対の偏心部および一対のブロック部材を用いなければならず、外径調節装置の構成が大型化してしまうと共に、複雑化してしまう問題があった。
そこで、本発明は、簡易な構成で、精度良く折胴の胴径を調整することが可能な胴径調整装置を提供することを課題とする。
本発明の胴径調整装置は、搬送されるシートに転接する折胴の胴径を調整可能な胴径調整装置において、折胴の外周面の初期位置に配設された可撓性の胴径変更板と、初期位置にある胴径変更板を、折胴の径方向内側から押圧して変形させて、初期位置よりも径方向外側に位置する径外位置まで移動させるための押圧カムと、を備えたことを特徴とする。
この場合、押圧カムは、胴径変更板を径外位置に規制するカム面を有しており、カム面を胴径変更板に摺動させることにより、胴径変更板を径外位置へ移動させることが、好ましい。
また、この場合、押圧カムは、胴径変更板を初期位置と径外位置との間で移動させることが、好ましい。
これらの場合、胴径変更板は、折胴の回転方向における先端部側および後端部側が支持されており、胴径変更板の先端部側は固定端となる一方、胴径変更板の後端部側は可動端となっていることが、好ましい。
また、これらの場合、胴径変更板を初期位置へ向けて付勢可能な付勢部材を、さらに備えたことが、好ましい。
この場合、胴径変更板は、折胴の回転方向における先端部側および後端部側が支持されており、付勢部材は、胴径変更板の後端部側に配設されていることが、好ましい。
また、これらの場合、押圧カムを回転させるためのカム回転歯車と、外周においてカム回転歯車に直接的または間接的に連結される太陽歯車と、太陽歯車の内周に直接的または間接的に連結される作動歯車と、作動歯車を回転させる作動装置と、をさらに備え、作動装置は、折胴の内部に配設されていることが、好ましい。
また、これらの場合、折胴には、軸方向に延在すると共に折胴の外周面から出没する折ブレードが配設され、胴径変更板は、折ブレードの周方向両側に設けられていることが、好ましい。
また、これらの場合、胴径変更板は、折胴の軸方向に亘って複数列設されると共に、付勢部材および押圧カムは、複数の胴径変更板に応じて、軸方向に複数列設されていることが、好ましい。
この場合、各押圧カムは、各胴径変更板が臨む各径外位置を個別に調整可能となっていることが、好ましい。
また、この場合、各胴径変更板の先端部側および後端部側を支持する一対の支持軸と、各押圧カムの軸心に設けられたカム軸と、をさらに備え、各胴径変更板は、一対の支持軸に対し、軸方向に移動自在に構成され、各押圧カムは、カム軸に対し、軸方向に移動自在に構成されていることが、好ましい。
請求項1の胴径調整装置によれば、押圧カムにより、初期位置にある胴径変更板を変形させて(撓ませて)径外位置に移動させることができる。つまり、胴径変更板全体を移動させる必要がなく、胴径変更板の一部を径外位置に移動させることができる。このため、胴径変更板を移動させるために使用する押圧カムを複数配設する必要がなく、胴径調整装置の構成を簡易なものとすることができる。これにより、胴径変更板を精度良く径外位置に臨ませる場合、押圧カムを適宜調整すればよいため、従来のように一対の偏心部の同期を調整する必要がなく、胴径変更板の位置精度を確保するための作業を簡易なものとすることができる。なお、押圧カムと胴径変更板との間にリンク機構を配設した構成としても良い。
請求項2の胴径調整装置によれば、押圧カムのカム面に胴径変更板を接触させて、カム面を摺動させることで、胴径変更板を位置規制しながら径外位置まで移動させることができる。これにより、カム面を精度良く形成することで、胴径変更板を精度良く径外位置へ移動させることができる。
請求項3の胴径調整装置によれば、押圧カムのカム面に胴径変更板を接触させて、カム面を摺動させることで、胴径変更板を位置規制しながら初期位置と径外位置との間で移動させることができる。これにより、カム面を精度良く形成することで、胴径変更板を精度良く初期位置と径外位置との間で移動させることができる。
請求項4の胴径調整装置によれば、折胴にシートが転接する場合、シートは胴径変更板の回転方向先端部側から後端部側へかけて当接するため、胴径変更板の先端部側を固定端とすることにより、シートの当接時において胴径変更板が変動しにくい。これにより、シートの当接時における胴径変更板の変動を抑制することができるため、折胴は適切にシートを搬送することができる。
請求項5の胴径調整装置によれば、付勢部材を設けたことにより、径外位置に移動した胴径変更板を初期位置へ向けて移動させる(戻す)ことができる。つまり、可撓性の胴径変更板は、その復元力により初期位置へ向けて移動可能となっているが、付勢部材による付勢力を付加することにより、初期位置へ容易に移動させることが可能となる。
請求項6の胴径調整装置によれば、付勢部材を胴径変更板の後端部側へ配設することにより、胴径変更板の先端部側を支持することができる。このため、折胴にシートが転接する場合、シートは胴径変更板の回転方向先端部側から後端部側へかけて当接するため、胴径変更板の先端部側を固定端とすることにより、シートの当接時において胴径変更板が変動しにくい。これにより、シートの当接時における胴径変更板の変動を抑制することができるため、折胴は適切にシートを搬送することができる。
請求項7の胴径調整装置によれば、作動装置を折胴の内部に配設することができるため、折胴周りの構成を小型化することが可能となる。
請求項8の胴径調整装置によれば、折ブレードの周方向両側に胴径変更板を配設することにより、折ブレードに胴径変更板が架け渡されることはない。これにより、折ブレードの出没を阻害することなく、折ブレードの出没を適切に行うことが可能となる。
請求項9の胴径調整装置によれば、軸方向に列設された複数の胴径変更板に応じて、複数の付勢部材および押圧カムを列設することができるため、胴径変更板の進退移動を個別に調整することが可能となる。
請求項10の胴径調整装置によれば、各押圧カムを適宜調整して、各胴径変更板が臨む径外位置をそれぞれ調整することができる。このため、例えば、折胴に転接するシートの幅に応じたシートの厚さに対応させて、複数の胴径変更板の径外位置を個別に調整することができる。これにより、折胴に転接するシートの態様に合わせて、各径外位置を調整することで、折胴はシートを適切に送り出すことができる。
請求項11の胴径調整装置によれば、胴径変更板を軸方向に移動することができるため、折胴に転接するシートの幅に応じて、胴径変更板の軸方向における位置を適宜調整することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る胴径調整装置について説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
ここで、図1は、実施例1の胴径調整装置を適用した折機を表した概略構成図であり、図2は、実施例1に係る胴径調整装置を表した軸方向における概略構成図である。また、図3は、実施例1に係る胴径調整装置を表した径方向における概略構成図である。
図1に示すように、折機1は、その最上部に、ウェブWを搬送方向に縦折りする図示しないフォーマ(三角板)が設けられ、このフォーマの下流側には、一対のニッピングローラ17が設けられている。そして、一対のニッピングローラ17の下流側には、鋸胴18と折胴19と咥え胴20が順に対接して配設されている。
鋸胴18は、その周面に複数の鋸刃22(実施例1では、例えば2つ)が周方向に等間隔に(180°位相をずらして)配設されており、縦折りされたウェブWを所定の長さで断裁することができる。
折胴19は、その周面に図示しない複数の鋸刃受(実施例1では、例えば3つ)が周方向に等間隔に(120°位相をずらして)配設されており、鋸胴18の各鋸刃22を受けることができる。また、折胴19は、その周面に複数の針装置23(実施例1では、例えば3台)が周方向に等間隔に(120°位相をずらして)配設されており、この3台の針装置23は折胴19の回転に連動して作動し、所定の位置で針を外方に突出することで、断裁されるウェブWの搬送方向における先端部を保持する一方、所定の位置で針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。さらに、折胴19は、その周面に軸方向に延在する複数の折ブレード24(実施例1では、例えば3つ)が周方向に等間隔に(120°位相をずらして)配設されており、所定の位置で折ブレード24を外方に突き出すことで、断裁されたウェブWをその搬送方向における中央部で横折りすることができる。
咥え胴20は、その周面に複数の咥え装置25(実施例1では、例えば3台)が周方向に等間隔に(120°位相をずらして)配設されており、この咥え装置25は咥胴20の回転に連動して作動し、折胴19の周面から折ブレード24により突き出されたウェブWの中央部をこの咥え装置25により咥えて横折りすることができる。
そして、折胴19および咥え胴20は同径となっており、図示しない駆動装置により同期して回転を行うように構成されている。このとき、鋸胴18および折胴19は、鋸刃22と鋸刃受とがそれぞれ対向するように位相設定されており、また、折胴19および咥え胴20は、折ブレード24と咥え装置25とがそれぞれ対向するように位相設定されている。
従って、フォーマにより縦折りウェブWが、一対のニッピングローラ17により、鋸胴18と折胴19の間に導入されると、針装置23は、所定の位置において針を外方に突出させることで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴19が回転すると、ウェブWは折胴19を周回し、所定の位置で、鋸刃22により幅方向に横裁断される。続いて、針装置23が作動して針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、折ブレード24が折胴19の周面から外方に突出することで、ウェブWを折胴19の周面から引き剥がす。すると、折胴19の周面から突出したウェブWは、咥え胴20の咥え装置25により咥えられることで折帳Sが形成される。
ところで、折胴19には、その胴径を調整するための胴径調整装置30が設けられており、胴径調整装置30は、鋸胴18と折胴19との間に導入されるウェブWの枚数に応じて、折胴19の胴径を調整している。具体的に、胴径調整装置30は、ウェブWの枚数が少ない場合(ウェブ厚が薄い場合)、折胴19の胴径を大径とする一方、ウェブWの枚数が多い場合(ウェブ厚が厚い場合)、折胴19の胴径を小径とする。これにより、折胴19の外周において、ウェブWの枚数に応じて変化するウェブWの周速を略同速とすることができ、ウェブWに対し、適切な位置において横切断を行うことが可能となる。以下、図2および図3を参照して、胴径調整装置30について説明する。
胴径調整装置30は、折胴19の外周面に設けられた複数の胴径変更板35と、各胴径変更板35に当接する複数の押圧カム36と、を備えている。各胴径変更板35は、金属製の方形板状に形成された可撓性の金属プレートであり、複数の胴径変更板35は、各折ブレード24の周方向両側に設けられる(図2参照)と共に、軸方向に複数列設されている(図3参照)。そして、複数の胴径変更板35は、各折ブレード24の両側に設けられた対となる6組の支持軸37により支持されている。つまり、一対の支持軸37は、折胴19の軸方向と平行となるように設けられており、各胴径変更板35の回転方向先端部および後端部を支持しており、具体的に、各胴径変更板35の先端部は、一方の支持軸37に対し回動自在に固定される一方、各胴径変更板35の後端部は、他方の支持軸37に対し板バネ38(付勢部材)を介して支持されている。このとき、複数の胴径変更板35の後端部に設けられた複数の板バネ38は、各胴径変更板35を折胴19の径方向内側に付勢している。
複数の押圧カム36は、いわゆる板カムであり、その周面(カム面)を各胴径変更板35の径方向内面へ当接させている。つまり、複数の押圧カム36も、複数の胴径変更板35と同様に、各折ブレード24の周方向両側に設けられる(図2参照)と共に、軸方向に複数列設されている(図3参照)。そして、複数の押圧カム36は、各折ブレード24の両側に設けられた6つのカム軸39により支持されている。つまり、各カム軸39は、折胴19の軸方向と平行となるように設けられており、各押圧カム36の軸心に設けられている。このとき、各押圧カム36のカム面は、各胴径変更板35を初期位置H1と初期位置H1よりも径方向外側に位置する径外位置H2との間で移動するように形成されており、各カム軸39を周方向に回動(揺動)させることで、各押圧カム36のカム面により各胴径変更板35を変形させて初期位置H1と径外位置H2との間で移動させている。なお、実施例1では、押圧カム36を板カムにより構成したが、これに限定する必要はなく、例えば直動カム等により構成してもよい。
このとき、各胴径変更板35および各板バネ38は、一対の支持軸37に対し、軸方向に移動自在となっており、各押圧カム36も、各カム軸39に対し、軸方向に移動自在となっている。このため、各胴径変更板35、各板バネ38および各押圧カム36は、鋸胴18と折胴19との間に導入されるウェブWの幅に応じて、その位置を軸方向に適宜調整することが可能となっている。これにより、ウェブWの幅が変更しても、共通の胴径変更板35を使用することができる。また、ウェブWの幅に応じて、折ブレード24の形状を変更する必要がない。
また、6つのカム軸39には、その端部に6つのカム回転歯車41がそれぞれ配設されており、6つのカム回転歯車41には、6つの中間歯車42を介して間接的に太陽歯車43が連結されている。つまり、太陽歯車43は、その軸心が折胴19の軸心と同軸となっており、太陽歯車43の外周には、6つの中間歯車42が歯合し、各中間歯車42の外周には、6つのカム回転歯車41が歯合している。これにより、太陽歯車43が正逆回転することにより、6つのカム回転歯車41を同期して正逆回転させることが可能となっている。
なお、図示は省略するが、太陽歯車43は、公知のディファレンシャルユニット(特許文献1に記載の歯車群)を介して、折胴19を回転させるための折胴回転歯車に連結されている。このため、太陽歯車43は、折胴回転歯車と同期して回転するが、ディファレンシャルユニットを作動させることにより、折胴回転歯車に対し太陽歯車43の位相をずらすことが可能となる。つまり、ディファレンシャルユニットは、折胴19に対し、太陽歯車43を相対的に周方向に正逆回動させることができる。
従って、各胴径変更板35を初期位置H1から径外位置H2へ移動させる場合、折胴19の回転方向に対し、太陽歯車43を相対的に逆回転させることにより、各胴径変更板35に当接した各押圧カム36は、板バネ38の付勢力に抗して、各胴径変更板35を径外位置H2へ押し上げる。一方、各胴径変更板35を径外位置H2から初期位置H1へ移動させる場合、折胴19の回転方向に対し、太陽歯車43を相対的に正回転させることにより、各胴径変更板35の後端部に配設された板バネ38は、各押圧カム36に位置規制されながら、各胴径変更板35を初期位置H1へ押し下げる。
以上の構成によれば、板バネ38により各胴径変更板35を初期位置H1へ向けて付勢しながら、各押圧カム36に胴径変更板35を当接させて、各胴径変更板35を変形させながら初期位置H1と径外位置H2との間で移動させることができる。このため、簡易な構成で、各胴径変更板35を所望の位置に精度良く臨ませることができる。すなわち、各胴径変更板35は、その位置が当接する各押圧カム36により位置規制されながら移動するため、各胴径変更板35を精度良く所定の位置に臨ませる場合は、各押圧カム36のみを個別に適宜調整すればよい。このため、各種部材に寸法公差が生じたとしても、例えば、折胴19の軸方向に各押圧カム36を各カム軸39上において個別にスライドさせたりするなど、各押圧カム36を個別に適宜調整することにより、各胴径変更板35の位置の精度を確保することができるため、各胴径変更板35の位置精度を確保する作業を容易なものとすることができる。
また、鋸胴18と折胴19との間にウェブWが導入される場合、ウェブWは各胴径変更板35の先端部から後端部へかけて当接するため、各胴径変更板35の先端部を固定端とすることにより、ウェブW導入時における各胴径変更板35の変動を抑制することができる。
さらに、各折ブレード24の周方向両側に胴径変更板35を配設することにより、各折ブレード24に胴径変更板35が架け渡されることはないため、各折ブレード24の出没を阻害することなく、各折ブレード24の出没を適切に行うことが可能となる。
次に、図4および図5を参照して、実施例2に係る胴径調整装置50を備えた折機について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図4は、実施例2に係る胴径調整装置を表した軸方向における概略構成図であり、図5は、実施例2に係る胴径調整装置を表した径方向における概略構成図である。実施例1に係る胴径調整装置30では、太陽歯車43を公知のディファレンシャルギアを用いて回転させていたが、実施例2に係る胴径調整装置50では、太陽歯車51を折胴19の内部に配設し作動装置52により正逆回転させている。以下、実施例2に係る胴径調整装置50について、具体的に説明する。
図4に示すように、実施例2の太陽歯車51は、実施例1の太陽歯車43に比して大径に形成されており、この太陽歯車51の外周面には、6つのカム回転歯車41が直接的に歯合している。また、太陽歯車51の内周面の一部には内歯53が形成されており、この内歯53に作動歯車54が歯合している。作動歯車54は、作動装置52の回転軸に設けられており、作動装置52としては、例えば、エアモータが用いられる。エアモータは、折胴19の内部に形成された中空内部に配設されており、エアモータを作動させるために必要な空気圧は、折胴19の軸心に配設されたエアー供給流路55を介してエアモータに供給される。このとき、折胴19は回転するため、エアー供給流路55には、ロータリジョイント56が介設されることが好ましい(図5参照)。
従って、各胴径変更板35を初期位置H1から径外位置H2へ移動させる場合、折胴19の回転方向に対し、太陽歯車43を相対的に正回転させることにより、各胴径変更板35に当接した各押圧カム36は、板バネ38の付勢力に抗して、各胴径変更板35を径外位置H2へ押し上げる。一方、各胴径変更板35を径外位置H2から初期位置H1へ移動させる場合、折胴19の回転方向に対し、太陽歯車43を相対的に逆回転させることにより、各胴径変更板35の後端部に配設された板バネ38は、各押圧カム36に位置規制されながら、各胴径変更板35を初期位置H1へ押し下げる。
以上の構成によれば、折胴19の内部に作動装置52を配設することができるため、折胴19周りの構成を簡易なものとすることができ、折胴19周りの構成をコンパクトにすることができる。なお、実施例2において、作動装置52は、エアモータにより構成したが、これに代えて、電動モータにより構成してもよい。この場合、電動モータを作動させるための電気は、折胴19の軸心に配設された電線を介して電動モータに供給される。このとき、折胴19は回転するため、電線には、スリップリングが介設されることが好ましい。
次に、図6および図7を参照して、実施例3に係る胴径調整装置60について説明する。なお、この場合も、重複した記載を避けるべく、異なる部分についてのみ説明する。図6は、実施例3に係る胴径調整装置の胴径変更板周りを表した軸方向における概略構成図であり、図7は、実施例3に係る胴径調整装置の胴径変更板周りを表した径方向における概略構成図である。実施例1において、胴径変更板35は、折胴19の回転方向後端部側に板バネ38を配設した構成となっていたが、実施例3では、胴径変更板61の後端部側に配設した板バネを廃した構成となっている。
具体的に、図6および図7に示すように、各胴径変更板61は、一対の支持軸37により支持されており、折胴19の回転方向における各胴径変更板61の先端部が、一方の支持軸37に回動自在に固定され、各胴径変更板61の後端部が、他方の支持軸37に回動自在に固定されている。このとき、各胴径変更板61の後端部には、他方の支持軸方向に貫通形成された長穴62が形成されている。長穴62には、他方の支持軸37が挿通されており、このため、各胴径変更板61の後端部は、長穴62に沿って移動自在(可動端)となっている。
従って、各胴径変更板61を初期位置H1から径外位置H2へ移動させる場合、各押圧カム36を回動させることにより、各胴径変更板61を径外位置H2へ変形させながら押し上げる。このとき、各胴径変更板61の後端部は、各押圧カム36の押圧に伴い、長穴62に沿って移動する。つまり、各胴径変更板61の長穴62は、各胴径変更板61の変形を許容すべく形成されている。一方、各胴径変更板61を径外位置H2から初期位置H1へ移動させる場合、各押圧カム36を回動させることにより、各胴径変更板61の復元力により、各押圧カム36に規制されて初期位置H1へ移動する。
以上の構成によれば、実施例1の胴径調整装置に配設された板バネを廃した構成とすることができるため、胴径調整装置60の構成を簡易化することができ、また、装置コストを軽減することができる。なお、実施例3では、各胴径変更板61が折胴19の周方向に移動しないように、各胴径変更板61の先端部を固定端とし、各胴径変更板61の後端部に長穴62を形成して可動端としたが、各胴径変更板61の両端部に長穴62を形成しても良い。
なお、実施例1ないし実施例3の胴径調整装置30,50,60では、各胴径変更板35,61に各押圧カム36を当接させて摺動させることにより、各胴径変更板35,61を変形させながらその一部を径外位置H2に移動させたが、各胴径変更板35,61と各押圧カム36との間にリンク機構を介設し、リンク機構を介して各押圧カム36により各胴径変更板35,61を移動させても良い。
以上のように、本発明に係る胴径調整装置は、折帳を作成する折機に有用であり、特に、折機の折胴の胴径を調整する場合に適している。
実施例1の胴径調整装置を適用した折機を表した概略構成図である。 実施例1に係る胴径調整装置を表した軸方向における概略構成図である。 実施例1に係る胴径調整装置を表した径方向における概略構成図である。 実施例2に係る胴径調整装置を表した軸方向における概略構成図である。 実施例2に係る胴径調整装置を表した径方向における概略構成図である。 実施例3に係る胴径調整装置の胴径変更板周りを表した軸方向における概略構成図である。 実施例3に係る胴径調整装置の胴径変更板周りを表した径方向における概略構成図である。
符号の説明
1 折機
17 ニッピングローラ
18 鋸胴
19 折胴
20 咥え胴
22 鋸刃
23 針装置
24 折ブレード
25 咥え装置
30 胴径調整装置
35 胴径変更板
36 押圧カム
37 支持軸
38 板バネ
39 カム軸
41 カム回転歯車
42 中間歯車
43 太陽歯車
50 胴径調整装置(実施例2)
51 太陽歯車
52 作動装置
53 内歯
54 作動歯車
55 エアー供給流路
56 ロータリジョイント
60 胴径調整装置(実施例3)
61 胴径変更板
62 長穴
W ウェブ
S 折帳
H1 初期位置
H2 径外位置

Claims (11)

  1. 搬送されるシートに転接する折胴の胴径を調整可能な胴径調整装置において、
    前記折胴の外周面の初期位置に配設された可撓性の胴径変更板と、
    前記初期位置にある前記胴径変更板を、前記折胴の径方向内側から押圧して変形させて、前記初期位置よりも径方向外側に位置する前記径外位置まで移動させるための押圧カムと、を備えたことを特徴とする胴径調整装置。
  2. 前記押圧カムは、前記胴径変更板を前記径外位置に規制するカム面を有しており、前記カム面を前記胴径変更板に摺動させることにより、前記胴径変更板を前記径外位置へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の胴径調整装置。
  3. 前記押圧カムは、前記胴径変更板を前記初期位置と前記径外位置との間で移動させることを特徴とする請求項2に記載の胴径調整装置。
  4. 前記胴径変更板は、前記折胴の回転方向における先端部側および後端部側が支持されており、前記胴径変更板の先端部側は固定端となる一方、前記胴径変更板の後端部側は可動端となっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の胴径調整装置。
  5. 前記胴径変更板を前記初期位置へ向けて付勢可能な付勢部材を、さらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の胴径調整装置。
  6. 前記胴径変更板は、前記折胴の回転方向における先端部側および後端部側が支持されており、前記付勢部材は、前記胴径変更板の後端部側に配設されていることを特徴とする請求項5に記載の胴径調整装置。
  7. 前記押圧カムを回転させるためのカム回転歯車と、
    外周において前記カム回転歯車に直接的または間接的に連結される太陽歯車と、
    前記太陽歯車の内周に直接的または間接的に連結される作動歯車と、
    前記作動歯車を回転させる作動装置と、をさらに備え、
    前記作動装置は、前記折胴の内部に配設されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の胴径調整装置。
  8. 前記折胴には、軸方向に延在すると共に前記折胴の外周面から出没する折ブレードが配設され、
    前記胴径変更板は、前記折ブレードの周方向両側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の胴径調整装置。
  9. 前記胴径変更板は、前記折胴の軸方向に亘って複数列設されると共に、前記押圧カムは、前記複数の胴径変更板に応じて、軸方向に複数列設されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の胴径調整装置。
  10. 前記各押圧カムは、前記各胴径変更板が臨む前記各径外位置を個別に調整可能となっていることを特徴とする請求項9に記載の胴径調整装置。
  11. 前記各胴径変更板の先端部側および後端部側を支持する一対の支持軸と、
    前記各押圧カムの軸心に設けられたカム軸と、をさらに備え、
    前記各胴径変更板は、前記一対の支持軸に対し、軸方向に移動自在に構成され、
    前記各押圧カムは、前記カム軸に対し、軸方向に移動自在に構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の胴径調整装置。
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