JP2009274060A - 油水分離システムおよび圧縮空気除湿システム - Google Patents

油水分離システムおよび圧縮空気除湿システム Download PDF

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Abstract

【課題】設置スペースを無駄にすることなくフィルタエレメントを容易に交換可能とする。
【解決手段】配管接続部12a,12bと、フィルタエレメント用容器内に油吸着材が充填されたフィルタエレメントと、接続部12a,12bがそれぞれ連結されると共にフィルタエレメントが装着されるベース部11と、ベース部11に装着されるハウジング14とを備え、ドレン水を接続部12aから導入してフィルタエレメント内を通過させた後に接続部12bから排出する油水分離装置10を備えた油水分離システム1Aであって、ドレン水の目視を可能に構成されてドレン水排出側配管5bを介してベース部11に接続された処理水監視槽6を備えると共に、接続部12a,12bには、油水分離装置1Aを釣支して除湿装置3の筐体42における背面パネルX2(壁面)に固定するための固定具18Aが取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、処理対象のドレン水から油分を除去する油水分離装置を備えた油水分離システム、およびその油水分離システムを備えた圧縮空気除湿システムに関するものである。
この種の油水分離システム(油水分離装置)および圧縮空気除湿システムとして、出願人は、油水分離装置付きエアドライヤを特開2001−259346号公報に開示している。この場合、出願人が開示している油水分離装置付きエアドライヤでは、ドライヤ本体および油水分離装置が1つの筐体内に収容されて一体化されている(以下、単に「エアドライヤ」ともいう)。また、この種の装置に搭載される油水分離装置では、油分や異物を含むドレン水がフィルタを通過する際に、油分や異物がフィルタに付着してドレン水から除去される構成が採用されている。この場合、出願人が開示しているエアドライヤの油水分離装置では、繊維状に加工した樹脂材料の原反を細断した油吸着材をフィルタとして採用している。したがって、長期に亘る使用に伴ってフィルタに多量の油分や異物が付着したときには、このフィルタを新しいものに交換することで、引き続き、ドレン水から油分や異物を除去することが可能となる。
特開2001−259346号公報(第2−3頁、第1−5図)
ところが、出願人が開示している従来のエアドライヤには、以下の解決すべき課題がある。すなわち、出願人が開示しているエアドライヤでは、ドライヤ本体および油水分離装置が1つの筐体内に収容されて一体化されている。この場合、出願人が開示しているエアドライヤのうち、特に、ドライヤ本体および油水分離装置を筐体内に並べて設置したタイプのエアドライヤでは、ドライヤ本体および油水分離装置の双方を収容可能な大きな筐体が必要となっている。したがって、出願人が開示しているエアドライヤには、大きな筐体によって貴重な設置スペースが占有されているという課題がある。
また、出願人が開示しているエアドライヤでは、油水分離装置がドライヤ本体と共に筐体内に収容されているため、フィルタの交換に先立って筐体の各パネルを分解する(フレームから筐体を取り外す)作業が必要となっている。さらに、出願人が開示しているエアドライヤでは、油水分離装置のフィルタの交換に際して、フレームに固定されている油水分離装置を取り外し、その後に、分離装置本体からフィルタを上方に持ち上げて取り外す必要がある。このため、筐体の取り外し作業や、分離装置本体の取り外し作業の分だけフィルタの交換作業が煩雑となっており、1台のエアドライヤの油水分離装置のフィルタを交換するのに半日ほどの作業時間を要している。また、この種の油水分離装置では、その重量が100kg以上もあるため、分離装置本体を筐体から取り外す際には、フォークリフト等の重機を利用しつつ、複数の作業員で作業する必要がある。このように、出願人が開示しているエアドライヤには、フィルタの交換作業が煩雑となっているという課題がある。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、貴重な設置スペースを無駄にすることなく、しかも、フィルタエレメントを容易に交換し得る油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の油水分離システムは、処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、筒状のフィルタエレメント用容器内に油吸着材が充填されたフィルタエレメントと、前記第1の配管接続部および前記第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共に前記フィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部と、前記ベース部に取り付けられた前記フィルタエレメントを覆うようにして当該ベース部に対して取り外し可能に装着される有底筒状のハウジングとを備え、前記供給側配管を介して供給された前記ドレン水を前記第1の配管接続部から導入して前記フィルタエレメント内を通過させた後に前記第2の配管接続部から前記排出側配管に排出する油水分離装置を備えた油水分離システムであって、前記処理を完了したドレン水の目視を可能に構成されて前記排出側配管を介して前記ベース部に接続された処理水監視槽を備えると共に、前記第1の配管接続部、前記第2の配管接続部および前記ベース部の少なくとも1つには、当該油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている。
また、請求項2記載の油水分離システムは、請求項1記載の油水分離システムにおいて、前記処理水監視槽における前記排出側配管の接続部、前記第2の配管接続部および前記排出側配管のうちの少なくとも1つに、当該少なくとも1つの内径よりも小径のオリフィスが設けられて前記処理を完了したドレン水の通過量を制限する流量制限部材が配設されている。
また、請求項3記載の油水分離システムは、処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、筒状のフィルタエレメント用容器内に油吸着材が充填されたフィルタエレメントと、前記第1の配管接続部および前記第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共に前記フィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部と、前記ベース部に取り付けられた前記フィルタエレメントを覆うようにして当該ベース部に対して取り外し可能に装着される有底筒状のハウジングとを備え、前記供給側配管を介して供給された前記ドレン水を前記第1の配管接続部から導入して前記フィルタエレメント内を通過させた後に前記第2の配管接続部から前記排出側配管に排出する油水分離装置を備えた油水分離システムであって、前記排出側配管を介して前記ベース部に接続されたドレントラップを備えると共に、前記第1の配管接続部、前記第2の配管接続部および前記ベース部の少なくとも1つには、当該油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている。
さらに、請求項4記載の油水分離システムは、請求項3記載の油水分離システムにおいて、前記処理を完了したドレン水の目視を可能に構成された処理水監視槽が前記ドレントラップの排出口に接続されている。
また、請求項5記載の圧縮空気除湿システムは、請求項1から4のいずれかに記載の油水分離システムと、圧縮空気中の水分を除去して排出すると共に当該除去した水分を前記処理対象のドレン水として排出する除湿装置とを備えている。
さらに、請求項6記載の圧縮空気除湿システムは、請求項5記載の圧縮空気除湿システムにおいて、前記油水分離システムの前記油水分離装置が、前記固定具によって前記除湿装置の筐体における側面パネルの外表面に固定されている。
また、請求項7記載の圧縮空気除湿システムは、請求項6記載の圧縮空気除湿システムにおいて、前記油水分離システムの前記油水分離装置が、前記側面パネルの外表面における排熱孔の近傍に固定されている。
さらに、請求項8記載の圧縮空気除湿システムは、請求項5から7のいずれかに記載の圧縮空気除湿システムにおいて、前記油水分離システムが、前記油水分離装置を2つ備え、当該両油水分離装置の1つにおける前記第1の配管接続部に前記供給側配管が接続されると共に当該1つの油水分離装置における前記第2の配管接続部と当該両油水分離装置の他の1つにおける前記第1の配管接続部とが相互に連結され、かつ、当該他の1つの油水分離装置における前記第2の配管接続部に前記排出側配管が接続されている。
請求項1記載の油水分離システムおよび請求項5記載の圧縮空気除湿システムでは、処理を完了したドレン水の目視を可能に構成されて排出側配管を介してベース部に接続された処理水監視槽を備えると共に、処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、第1の配管接続部および第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共にフィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部との少なくとも1つに、油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている。
したがって、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、油水分離装置を分解することなく油水分離装置の浄化能力の低下(フィルタエレメントの汚れ度合い)を監視することができると共に、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメントの交換に際して筐体を取り外す作業や分離装置本体をフレームから取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。また、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、油水分離装置を壁面または天井面に取り付けたことによって油水分離装置の下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジングやフィルタエレメントをベース部に対して下方に移動させるだけでベース部から容易に取り外すことができるため、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、油分等を吸着してフィルタエレメントの重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、油水分離システムの油水分離装置によって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、油水分離装置の下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
また、請求項2記載の油水分離システムおよび請求項5記載の圧縮空気除湿システムによれば、処理水監視槽における排出側配管の接続部、第2の配管接続部および排出側配管のうちの少なくとも1つに、その内径よりも小径のオリフィスが設けられて処理を完了したドレン水の通過量を制限する流量制限部材を配設したことにより、ドレントラップ等と比較して安価で、しかも、故障を招くことのない簡易な構成であるにも拘わらず、処理対象のドレン水を排出する装置(除湿装置等)の内部に生じている圧力が瞬間的に解放されることによって圧縮空気が無駄に消費されてしまう事態を十分に回避することができる。また、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、ドレン水の流路における第2の配管接続部以降に流量制限部材を配設したことにより、処理を完了した綺麗なドレン水がオリフィスを通過することとなるため、処理対象のドレン水に含まれる油分や異物が流量制限部材に付着してオリフィスに目詰まりが生じる事態を回避することができると共に、フィルタエレメントを収容しているハウジング内を高圧に維持することができる。したがって、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、高圧のドレン水がフィルタエレメントを通過させられることとなるため、微細なフィルタエレメントを装着した状態であっても確実かつ容易にドレン水を通過させることができる。このため、ドレン水に含まれる微細な油分を確実に取り除くことができる。さらに、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、処理水監視槽における排出側配管の接続部、第2の配管接続部および排出側配管のうちの少なくとも1つ(処理水監視槽よりも上流側)に流量制限部材を設けたことで、処理水監視槽内に大きな圧力が加わって処理水監視槽が破損する事態を十分に回避することができる。
請求項3記載の油水分離システムおよび請求項5記載の圧縮空気除湿システムでは、排出側配管を介してベース部に接続されたドレントラップを備えると共に、処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、第1の配管接続部および第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共にフィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部との少なくとも1つに、油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている。
したがって、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、処理対象のドレン水を排出する装置(圧縮空気除湿装置等)の内部に生じている圧力が瞬間的に解放されることによって圧縮空気が無駄に消費されてしまう事態を十分に回避することができだけでなく、処理を完了した綺麗なドレン水がドレントラップを通過することとなるため、処理対象のドレン水に含まれる油分や異物がドレントラップに付着して目詰まりが生じる事態を回避することができると共に、排出側配管を介してドレントラップをベース部に接続したことでフィルタエレメントを収容しているハウジング内を高圧に維持することができる。したがって、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、高圧のドレン水がフィルタエレメントを通過させられることとなるため、微細なフィルタエレメントを装着した状態であっても確実かつ容易にドレン水を通過させることができる。このため、ドレン水に含まれる微細な油分を確実に取り除くことができる。また、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメントの交換に際して筐体を取り外す作業や分離装置本体をフレームから取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。さらに、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、油水分離装置を壁面または天井面に取り付けたことによって油水分離装置の下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジングやフィルタエレメントをベース部に対して下方に移動させるだけでベース部から容易に取り外すことができるため、この油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムによれば、油分等を吸着してフィルタエレメントの重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、油水分離システムの油水分離装置によって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、油水分離装置の下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
さらに、請求項4記載の油水分離システムおよび請求項5記載の圧縮空気除湿システムによれば、処理を完了したドレン水の目視を可能に構成された処理水監視槽をドレントラップの排出口に接続したことにより、油水分離装置を分解することなく油水分離装置の浄化能力の低下(フィルタエレメントの汚れ度合い)を監視することができる。
また、請求項6記載の圧縮空気除湿システムによれば、油水分離システムにおける油水分離装置、および処理水監視槽やドレントラップを固定具によって除湿装置の筐体における側面パネルの外表面に固定したことにより、油水分離装置および処理水監視槽やドレントラップの下方(すなわち、除湿装置の設置場所の周囲)の設置スペースを有効活用することができる。
さらに、請求項7記載の圧縮空気除湿システムによれば、油水分離システムにおける油水分離装置を側面パネルの外表面における排熱孔の近傍に固定したことにより、排熱孔からの排熱によって油水分離装置を暖めることができるため、冬期に圧縮空気除湿システムを使用する際に油水分離装置内でドレン水が凍結する事態を回避することができる。
また、請求項8記載の圧縮空気除湿システムによれば、油水分離装置を2つ備えて油水分離システムを構成したことにより、一方の油水分離装置で除去し切れなかった油分や異物を他方の油水分離装置によって確実に除去することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムの最良の形態について説明する。
最初に、圧縮空気除湿システムS1Aの構成について、図面を参照して説明する。
図1に示す圧縮空気除湿システムS1Aは、本発明に係る圧縮空気除湿システムの一例であって、本発明に係る油水分離システムの一例である油水分離システム1Aを備えると共に、エアコンプレッサ2および除湿装置(エアドライヤ)3を備えて構成されている。この圧縮空気除湿システムS1Aは、大気を所定の圧力に圧縮すると共に圧縮空気中に含まれる水分を除去して例えば工場設備(以下、「供給対象体」ともいう)に供給可能に構成されている。この場合、この圧縮空気除湿システムS1Aでは、大気を圧縮するためのエアコンプレッサ2として、オイル式のエアコンプレッサを採用している。また、エアコンプレッサ2は、圧縮空気を除湿装置3に供給するために、圧縮空気供給用配管4aによって除湿装置3に接続されている。さらに、エアコンプレッサ2は、大気の圧縮に際して生じたドレン水を油水分離システム1Aに供給するために、ドレン水供給用配管5aによって油水分離システム1Aに接続されている。
除湿装置3は、本発明における除湿装置の一例であって、圧縮器41a、蒸発器41b、膨張弁41cおよび凝縮器41dを有する冷凍装置41が直方体状の筐体42内(図2〜4参照)に収容されて構成されている。この除湿装置3は、エアコンプレッサ2によって圧縮されて圧縮空気供給用配管4aを介して供給された圧縮空気を露点温度以下の所定温度まで冷却することにより、圧縮空気中の水分を結露させて除去する構成が採用されている。なお、除湿装置3のように冷凍装置41によって圧縮空気中の水分を除去する装置の動作原理については公知のため、その詳細な説明を省略する。この場合、この除湿装置3では、冷凍装置41における圧縮器41aや凝縮器41dから排出される熱を筐体42の外部に排熱するために、図3に破線で示すように、筐体42の側面パネル(一例として、背面パネルX2)に排熱孔42aが設けられている。なお、排熱孔42aは、パンチングメタルや金網等で閉塞されて、筐体42内への塵埃の侵入が阻止されている。
また、図1に示すように、この除湿装置3は、水分を除去した圧縮空気を供給対象体に供給するために、圧縮空気供給用配管4bによって供給対象体(図示せず)に接続されている。さらに、除湿装置3は、圧縮空気供給用配管4aを介して供給された圧縮空気中から除去した水分(ドレン水)を油水分離システム1Aに供給するために、ドレン水供給用配管5aによって油水分離システム1Aに接続されている。この場合、除湿装置3によって圧縮空気中から除去された水分(ドレン水)には、エアコンプレッサ2による大気の圧縮に際してエアコンプレッサ2内において生じたミスト(エアコンプレッサ2のシリンダ内で霧化した油)や、圧縮空気供給用配管4a内に錆が生じるのを回避するために圧縮空気供給用配管4aの施工時に塗布された油などが含まれている。なお、本発明における除湿装置は、上記の除湿装置3のように冷凍装置41によって圧縮空気中の水分を結露させて除去するタイプの装置に限定されず、フィルタ式の除湿装置を採用することもできる。
一方、油水分離システム1Aは、図2〜4に示すように、一対の(2つの)油水分離装置10、一対の固定具18Aおよび処理水監視槽6を備えて構成されている。この場合、この圧縮空気除湿システムS1Aでは、ドレン水の流路における処理水監視槽6よりも上流側の各部位が、一例として、5〜10気圧程度の高圧に耐え得る耐圧構造に形成されると共に、図2〜4に示すように、除湿装置3の筐体42における側面パネル(この例では、背面パネルX2:本発明における「壁面」の一例)に両油水分離装置10および処理水監視槽6が固定具18Aによって固定されている。また、油水分離装置10は、本発明における油水分離装置の一例であって、図5に示すように、ベース部11、配管接続部12a,12b、フィルタエレメント13およびハウジング14を備え、エアコンプレッサ2や除湿装置3からドレン水供給用配管5aを介して供給されるドレン水を対象とする油水分離処理を実行して、油分や異物を除去したドレン水をドレン水排出用配管5bを介して処理水監視槽6に排出可能に構成されている。
ベース部11は、上端部側が閉塞された円筒状に形成されると共に、その内部には、フィルタエレメント13を取り付けるためのフィルタヘッド11aが配設されている。また、ベース部11の周壁には、ドレン水供給用配管5a(または、連結用配管5c)が接続される配管接続部12a(本発明における「第1の配管接続部」)と、ドレン水排出用配管5b(または、連結用配管5c)が接続される配管接続部12b(本発明における「第2の配管接続部」)とがそれぞれ連結されている。なお、配管接続部12bは、ベース部11の周壁を貫通してフィルタヘッド11aに連結され、これにより、フィルタヘッド11aを介してフィルタエレメント13とドレン水排出用配管5b(または、連結用配管5c)とを連通させる。
この場合、上記のドレン水供給用配管5aは、本発明における供給側配管の一例であって、この圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、ドレン水の流路における上流側に位置する油水分離装置10(図3,4における左側の油水分離装置10)の配管接続部12aに接続されている。さらに、上記のドレン水排出用配管5bは、本発明における排出側配管の一例であって、この圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、ドレン水の流路における下流側に位置する油水分離装置10(図3,4における右側の油水分離装置10)の配管接続部12bに接続されている。また、上記の連結用配管5cは、図3,4における左側の油水分離装置10にとっては、本発明における排出側配管に相当し、同図における右側の油水分離装置10にとっては、本発明における供給側配管に相当する。具体的には、連結用配管5cは、図3,4における左側の油水分離装置10の配管接続部12bと右側の油水分離装置10の配管接続部12aとを相互に接続する配管であって、左側の油水分離装置10によって排出されたドレン水を右側の油水分離装置10に供給する。
フィルタエレメント13は、図5に示すように、フィルタエレメント用容器13aと、フィルタエレメント用容器13a内に収容された油吸着材13bおよび不織布13cとを備えている。フィルタエレメント用容器13aは、その底部に流入口21aが開口された容器本体21と、流出口22aが形成されると共に容器本体21の上方開口部に取り付けられた蓋体22とを備えてベース部11のフィルタヘッド11aに取り付け可能に構成されている。この場合、容器本体21は、一例として、ポリプロピレンを用いたブロー成形処理によって容器状に加工した後に、その底部に流入口21aを開口することで形成されている。また、蓋体22は、一例としてポリエチレンを用いた射出成型処理によって形成されている。この場合、蓋体22の外面における流出口22aの周縁部分には、フィルタヘッド11aとの連結管として機能する円筒体が立設されて、その内面にシール用のOリング23が配設されている。
なお、この油水分離システム1Aでは、油水分離装置10内のフィルタエレメント13におけるドレン水の通過方向の長さ(すなわち、容器本体21の底部から蓋体22における円筒体の先端部までの距離L3)が、一例として、315mmとなっている。また、油吸着材13bは、一例として、板状のポリプロピレンの小片、または、繊維状のポリプロピレンを細断した小片で構成されている。また、不織布13cは、繊維状のポリプロピレンで構成されている。この場合、この圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、上記したように、フィルタエレメント13の全体(フィルタエレメント用容器13a、油吸着材13bおよび不織布13cのすべて)が樹脂材料で形成されているため、その重量が10kg以下と非常に軽量となっている。したがって、後述する交換作業時には、フォークリフト等の重機が不要となっている。
ハウジング14は、有底円筒体に形成されて、その内部にフィルタエレメント13が収容されるようにして(フィルタエレメント13を覆うようにして)ベース部11に取り付けられる。また、ハウジング14の底壁は、中央部分へ近づくに従って外側に突出するドーム状に形成されて、その最も突出した部位(中央部)にドレン口15が配設されている。この場合、上記のように構成されたベース部11およびハウジング14は、一例として、ベース部11の周壁における開口側端部(下端部)に、ハウジング14の周壁における開口側端部(上端部)が挿入されて互いに連結されている。また、ベース部11の周壁およびハウジング14の周壁の各重合部分には、シール用のOリング16が配設されている。このベース部11およびハウジング14は、金属製のバンド17によって連結部位を締め付けるようにして一体化されている。この場合、この油水分離システム1Aでは、両油水分離装置10におけるハウジング14の上端部からドレン口15の下端部までの距離L4が、一例として、400mmとなっている。
処理水監視槽6は、油水分離装置10による処理を完了したドレン水の浄化状態を目視で確認する(処理状態を監視する)ための貯留槽であって、図7に示すように、ベース部51と、油水分離装置10から排出されたドレン水(処理を完了したドレン水)を貯留可能に形成されたカップ52と、カップ52をベース部51に固定するための固定具53とを備え、ドレン水排出用配管5bを介して油水分離装置10におけるベース部11の配管接続部12bに接続されている。この場合、カップ52は、貯留したドレン水(油水分離装置10による処理が完了してドレン水排出用配管5bに排出されたドレン水)の目視を可能とするために、一例として、光透過性を有する樹脂材料で形成されている。これにより、油水分離装置10を分解することなく、ドレン水の洗浄能力の低下(フィルタエレメント13の汚れ度合い)を監視することが可能となっている。
また、ドレン水排出用配管5bにおける処理水監視槽6への接続側端部には、ドレン水排出用配管5bの内径よりも小径のオリフィス7aが設けられて、油水分離装置10による処理を完了してドレン水排出用配管5bに排出されたドレン水の通過量を制限する流量制限部材7が取り付けられている(本発明における「ベース部における排出側配管の接続部、および排出側配管の少なくとも一方」が「排出側配管」の構成の一例)。この場合、この種の油水分離システム(油水分離装置)では、処理対象のドレン水を排出する装置(圧縮空気除湿装置等)の内部に生じている圧力によってドレン水が圧送され、この圧力によってドレン水がフィルタエレメント内を通過させられた後に油水分離システム(油水分離装置)の外部に排出される構成が採用されている。したがって、この油水分離システム1Aでは、上記したようにドレン水排出用配管5bにおける処理水監視槽6への接続側端部に流量制限部材7を配設してドレン水の流量を制限することにより、圧縮空気除湿装置等の内部に生じている圧力がドレン水排出用配管5bを通じて瞬間的に解放される事態を回避している。
一方、固定具18Aは、油水分離システム1A(両油水分離装置10)を壁面(この例では、除湿装置3の筐体42における背面パネルX2の外表面)に取り付けるための固定用金具であって、この圧縮空気除湿システムS1Aでは、油水分離システム1Aを構成する2つの油水分離装置10のうちの1つ(この例では、上流側の油水分離装置10)の配管接続部12a、および他の1つ(この例では、下流側の油水分離装置10)の配管接続部12bの2カ所をそれぞれ固定具18Aによって保持して両油水分離装置10および処理水監視槽6を釣支(釣り下げて支持)するようにして固定する構成が採用されている。この固定具18Aは、図6に示すように、配管接続部12a(または、配管接続部12b)を締め付けた状態で保持するU字ステー31と、側面視L字状のブラケット32aと、ブラケット32aにU字ステー31を固定するためのボルト33と、配管接続部12a(12b)およびU字ステー31の間に配設された緩衝材34(一例として、弾性樹脂またはゴム)とを備えて構成されている。なお、この固定具18Aでは、ブラケット32aにおける水平延出部の上方に配管接続部12a(12b)を載置するようにしてU字ステー31によって締め付けた状態で保持する構成を採用しているが、ブラケット32aにおける水平延出部の下方に配管接続部12a(12b)を配置してU字ステー31等によって釣支する構成を採用することもできる。
次いで、圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)の使用方法について、図面を参照して説明する。
この圧縮空気除湿システムS1Aでは、上記したように、油水分離システム1A(両油水分離装置10および処理水監視槽6)を2つの固定具18Aによって釣支するようにして除湿装置3の筐体42における背面パネルX2の外表面に固定する構成が採用されている。具体的には、図2〜4に示すように、まず、ドレン水の流路における上流側に配置する油水分離装置10(図3,4における左側の油水分離装置10)における配管接続部12bと、下流側に配置する油水分離装置10(図3,4における右側の油水分離装置10)における配管接続部12aとを連結用配管5cによって連結する。次いで、下流側の油水分離装置10における配管接続部12bにドレン水排出用配管5bを介して処理水監視槽6を接続した後に、上流側の油水分離装置10における配管接続部12aおよび下流側の油水分離装置10における配管接続部12bに固定具18Aをそれぞれ取り付ける。続いて、筐体42における排熱孔42aの近傍に両油水分離装置10が位置するように両固定具18Aを筐体42に固定する。次いで、上流側の油水分離装置10における配管接続部12aにドレン水供給用配管5aを接続すると共に、下流側の油水分離装置10における配管接続部12bに接続されている処理水監視槽6にドレン水排出用配管5bを接続する。これにより、一対の油水分離装置10と処理水監視槽6とが一対の固定具18Aによって釣支されるようにして油水分離システム1Aが除湿装置3に固定される。
この場合、油水分離システム1Aを筐体42の上方部位に固定することにより、処理水監視槽6を利用者の目線の高さに十分に近づけることが可能となっている。したがって、この圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)の稼働に伴って両油水分離装置10からドレン水が排出されたときに、処理水監視槽6におけるカップ52内に貯留されたドレン水(浄化処理が完了したドレン水)を容易に視認することが可能となる。これにより、両油水分離装置10によるドレン水の浄化能力(すなわち、両油水分離装置10内のフィルタエレメント13の汚れ度合い)を容易に監視することが可能となる。この結果、油水分離装置10の浄化能力(フィルタエレメント13の汚れ)をきめ細やかに確認することが可能となり、処理水監視槽6(カップ52)内のドレン水がやや汚れていると認められたときには、両油水分離装置10内のフィルタエレメント13を直ちに交換することが可能となっている。
この際に、この油水分離システム1Aでは、両油水分離装置10および処理水監視槽6(油水分離システム1A)を筐体42の上方部位に固定することにより、両油水分離装置10および処理水監視槽6(油水分離システム1A)の下方に十分なスペースを確保することが可能となっている。この場合、この油水分離システム1Aでは、上記したように、両油水分離装置10のフィルタエレメント13は、その下端部から上端部までの距離L3が315mmとなっている。また、この油水分離システム1Aでは、両油水分離装置10におけるハウジング14の上端部からドレン口15の下端部までの距離L4が400mmとなっている。したがって、両油水分離装置10および処理水監視槽6(油水分離システム1A)の下方に確保されるスペースの高さ方向の距離L5(図2,3)が、上記の距離L4と等しい400mm以上(すなわち、油水分離装置10におけるハウジング14の上端部と床面X1と間の距離L1(図2,3参照)が上記の距離L3および距離L4の和である715mm以上)となるように両油水分離装置10および処理水監視槽6(油水分離システム1A)を筐体42に固定することにより、フィルタエレメント13をベース部11に取り付けた状態を維持しつつ、ハウジング14を下方に移動させてベース部11から容易に取り外すことが可能となる。
この場合、ベース部11からのハウジング14の取り外しに際して、バンド17を十分に拡げることができるように作業スペースを確保するためには、両油水分離装置10を固定する壁面(この例では、筐体42における背面パネルX2の外表面)とベース部11およびハウジング14との間の距離L2(図2,4参照)が30mm以上となっているのが好ましい。これにより、バンド17を十分に拡げてベース部11からハウジング14を容易に取り外すことが可能となる。これにより、ベース部11に取り付けられているフィルタエレメント13を容易に取り外すことが可能となる。この際に、両油水分離装置10の下方に十分な広さのスペースが確保されているため、フィルタエレメント13から滴り落ちるドレン水を収容するための容器(図示せず)を油水分離装置10の下方に設置した状態でフィルタエレメント13の交換作業を実施することができる。
なお、ベース部11からハウジング14を取り外した後にベース部11からフィルタエレメント13を取り外す際には、上記したように、両油水分離装置10の下方のスペースにおける高さ方向の距離L5が400mm以上必要となるが、例えば、ベース部11に対するハウジング14の連結を解除して、ハウジング14をベース部11に対して下方に向けて僅かに移動させた状態において、ハウジング14内にフィルタエレメント13を落下させるようにして、ベース部11からフィルタエレメント13を取り外すこともできる。このような取り外し方法を採用する場合においては、フィルタエレメント13の上端部(例えば、蓋体22の外周部)に触れることができる状態までハウジング14を下方に移動させるだけで済むため、両油水分離装置10の下方のスペースにおける高さ方向の距離L5が100mm程度あれば、ベース部11からフィルタエレメント13を取り外すことが可能となる。
この場合、前述したように、フィルタエレメント13が非常に軽量に構成されているため、両油水分離装置10のフィルタエレメント13の交換時には、フォークリフト等の重機が不要となるだけでなく、1人の作業員で作業したとしても、30分以下で作業を完了することが可能となっている。なお、この圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)の油水分離装置10で採用されているフィルタエレメント13は、出願人が開示している従来のエアドライヤにおける油水分離装置のフィルタエレメントよりも小型となっている。したがって、その交換頻度は、従来の装置よりもある程度多くなっている。しかしながら、上記したように、非常に短時間で容易に交換することができるため、つまり、メンテナンス性が向上されているため、交換作業時の人的負荷や時間的負荷が十分軽減されている。さらに、上記のように交換作業が容易であるため、フィルタエレメント13のフィルタリング能力が大きく低下する前に、短期間で定期的に交換することが可能となっている。この場合、処理を完了したドレン水の油分の濃度が基準値を超えた状態においては、そのドレン水を下水道等に排出することができず、産業廃棄物として通常の下水とは別個に処理する必要が生じる。したがって、油分の濃度が基準値以下となる処理能力を維持するためのフィルタエレメント13の交換作業が容易であることは、非常に大きな意味がある。また、この圧縮空気除湿システムS1Aでは、前述したように、除湿装置3の筐体42における排熱孔42aの近傍に両油水分離装置10が位置するように固定している。このため、圧縮空気除湿システムS1Aの稼働時には、筐体42内の冷凍装置41(圧縮器41aや凝縮器41d)からの排熱が排熱孔42aを通過して両油水分離装置10に伝熱することとなる。したがって、ドレン水の凍結を招くような冬期においても、両油水分離装置10が除湿装置3からの排熱によって暖められる。
一方、特許第3453709号公報には、ドレン水の清浄度を確認するために、ドレン水の流路における最上流部に配設されて処理前のドレン水の汚染度を確認する汚染度確認手段と、最下流部に配設されて処理後のドレン水の透明度を確認する透明度確認手段とを備えた油水分離装置(ドレン水の清浄度確認方法)が開示されている。この場合、上記の油水分離装置では、汚染度確認手段として、ガラス等の透過性材料で形成した管(透明管)を使用している。したがって、この油水分離装置では、処理前のドレン水に含まれている油分や異物が汚染度確認手段としての管(透明管)を通過させられる構成のため、この管内に油分や異物が付着して目詰まりが生じるおそれがある。また、この油水分離装置では、本願発明に係る油水分離システムにおける固定具に相当する構成を備えていないため、油水分離装置等を床面上に設置することとなる。このため、汚染度確認手段や透明度確認手段が利用者の目線の高さよりも低い位置に配置されるため、処理前のドレン水の汚染度や処理後のドレン水の透明度を確認する際には、大きく屈み込む等の体に負担がかかる姿勢を強いられるおそれがある。また、処理間のドレン水および処理後のドレン水の双方を確認するために汚染度確認手段および透明度確認手段の2つを配設したことで、油水分離装置の製造コストが高騰するおそれがある。
これに対して、上記の圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、一対の固定具18Aによって両油水分離装置10と共に処理水監視槽6を釣支して除湿装置3に固定する構成が採用されている。したがって、前述したように、処理水監視槽6が十分に高い位置に配置されるため、ドレン水の状態を容易に視認することが可能となっている。また、上記の圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、処理前のドレン水を確認するための機構を設けることなく、処理後のドレン水を確認するための処理水監視槽6だけを配設したことで、その製造コストが十分に低減されるだけでなく、処理前のドレン水に含まれる油分や異物に起因する目詰まりの発生が回避されている。
また、特開2002−79243号公報には、フィルタエレメントの交換後にフィルタ容器(ケース本体)がフィルタ本体(フィルタエレメントの収納品:油吸着材等)と共に廃棄される事態を回避するために、フィルタ本体だけを装置内に収容した油水分離槽(油水分離装置)が開示されている。この油水分離槽では、フィルタエレメントの交換に際して、油水分離槽を分解して、油分や異物を吸着して汚れたフィルタ本体(油吸着材等)だけを取り出して廃棄する。したがって、一見すると、浄化能力の低下とは関係のないフィルタ容器が廃棄されない分だけフィルタエレメントの交換に要するコストの低減が図られているようにも考えられるが、交換作業に要する時間が非常に長くなるため、油吸着材13bをフィルタエレメント用容器13a内に収容したままフィルタエレメント用容器13aと共に取り外して交換する上記の油水分離システム1A(油水分離装置10)と比較して、フィルタエレメントの交換に要するコストが高騰している。
さらに、上記の油水分離槽では、装置自体が非常に大がかりであるため、設置されている場所での分解作業が大変となっている。したがって、例えば交換作業場所まで油水分離槽を搬送した後に分解してフィルタエレメント(フィルタ本体)を交換し、交換作業の完了後に油水分離槽を再び設置場所まで搬送して設置するといった煩雑な作業が必要となることが想定される。これに対して、上記の圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、前述したように、フィルタエレメント13が小型に形成されており、しかも、ハウジング14の脱着やフィルタエレメント13の脱着が非常に容易となっている。このため、設置場所においてフィルタエレメント13の交換作業を実施することができるため、フィルタエレメント13の交換に要するコストを十分に低減することが可能となっている。
このように、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aでは、処理を完了したドレン水の目視を可能に構成されてドレン水排出用配管5bを介してベース部11に接続された処理水監視槽6を備えると共に、処理対象のドレン水を供給するドレン水供給用配管5a(または、連結用配管5c)を接続するための配管接続部12aと、処理を完了したドレン水を排出するドレン水排出用配管5b(または、連結用配管5c)を接続するための配管接続部12bと、配管接続部12a,12bがそれぞれ連結されると共にフィルタエレメント13が取り外し可能に装着されるベース部11との少なくとも1つ(この例では、配管接続部12a,12bの2つ)に、油水分離システム1Aを釣支して壁面および天井面のいずれか(この例では、除湿装置3における筐体42の背面パネルX2:壁面の一例)に固定するための固定具18Aが取り付けられている。
したがって、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、油水分離装置10を分解することなく油水分離装置10の浄化能力の低下(フィルタエレメント13の汚れ度合い)を監視することができると共に、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメント13の交換に際して筐体42を取り外す作業や分離装置本体(この例では、ベース部11等)を取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。また、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、両油水分離装置10および処理水監視槽6を壁面(この例では、筐体42の背面パネルX2の外表面)に取り付けたことによって油水分離システム1Aの下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジング14やフィルタエレメント13をベース部11に対して下方に移動させるだけでベース部11から容易に取り外すことができるため、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、油分等を吸着してフィルタエレメント13の重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、油水分離システム1Aによって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、油水分離システム1Aの下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
また、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、処理水監視槽6におけるドレン水排出用配管5bの接続部、油水分離装置10における配管接続部12bおよびドレン水排出用配管5bのうちの少なくとも1つ(この例では、ドレン水排出用配管5bにおける処理水監視槽6への接続側端部)に、その内径(ドレン水排出用配管5bの内径)よりも小径のオリフィス7aが設けられて処理を完了したドレン水の通過量を制限する流量制限部材7を配設したことにより、ドレントラップ等と比較して安価で、しかも、故障を招くことのない簡易な構成であるにも拘わらず、処理対象のドレン水を排出する装置(除湿装置3等)の内部に生じている圧力が瞬間的に解放されることによって圧縮空気が無駄に消費されてしまう事態を十分に回避することができる。また、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、ドレン水の流路における配管接続部12b以降に流量制限部材7を配設したことにより、処理を完了した綺麗なドレン水がオリフィス7aを通過することとなるため、処理対象のドレン水に含まれる油分や異物が流量制限部材7に付着してオリフィス7aに目詰まりが生じる事態を回避することができると共に、フィルタエレメント13を収容しているハウジング14内を高圧に維持することができる。したがって、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、高圧のドレン水がフィルタエレメント13を通過させられることとなるため、微細なフィルタエレメント13を装着した状態であっても確実かつ容易にドレン水を通過させることができる。このため、ドレン水に含まれる微細な油分を確実に取り除くことができる。さらに、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、ドレン水排出用配管5bにおける処理水監視槽6への接続側端部に流量制限部材7を設けたことで、処理水監視槽6内に大きな圧力が加わって処理水監視槽6が破損する事態を十分に回避することができる。
また、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、油水分離装置10および処理水監視槽6を固定具18Aによって除湿装置3の筐体42における側面パネル(この例では、背面パネルX2)の外表面に固定したことにより、両油水分離装置10および処理水監視槽6の下方(すなわち、除湿装置3の設置場所の周囲)の設置スペースを有効活用することができる。
さらに、この油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aによれば、油水分離装置10を側面パネル(この例では、背面パネルX2)の外表面における排熱孔42aの近傍に固定したことにより、排熱孔42aからの排熱によって両油水分離装置10を暖めることができるため、冬期に圧縮空気除湿システムS1Aを使用する際に両油水分離装置10内でドレン水が凍結する事態を回避することができる。
さらに、この圧縮空気除湿システムS1Aによれば、油水分離システム1Aを2つ備えたことにより、一方の油水分離装置10で除去し切れなかった油分や異物を他方の油水分離装置10によって確実に除去することができる。
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、上記の圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)では、本発明における壁面の一例として、除湿装置3の筐体42における背面パネルX2の外表面に固定具18Aによって両油水分離装置10を固定する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、エアコンプレッサ2や除湿装置3を設置した建物の壁面に固定具18Aによって両油水分離装置10を固定する構成を採用することもできる。このような構成においても、上記の油水分離システム1Aや圧縮空気除湿システムS1Aと同様にして、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメント13の交換に際して筐体42を取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。また、両油水分離装置10を壁面に取り付けたことによって両油水分離装置10の下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジング14やフィルタエレメント13をベース部11に対して下方に移動させるだけでベース部11から容易に取り外すことができるため、油分等を吸着してフィルタエレメント13の重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、両油水分離装置10や処理水監視槽6によって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、両油水分離装置10や処理水監視槽6の下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
また、本発明に係る油水分離システムおよび圧縮空気除湿システムは、上記の油水分離システム1Aや圧縮空気除湿システムS1Aのように、両油水分離装置10を壁面に固定する構成に限定されない。例えば、図8に示す圧縮空気除湿システムS1B(本発明に係る圧縮空気除湿システムの他の一例)の油水分離システム1B(本発明に係る油水分離システムの他の一例)では、本発明に係る油水分離装置の一例である2つの油水分離装置10を2つの固定具18Bによって天井面X3(一例として、圧縮空気除湿システムS1Bを設置した建物の天井)から釣り下げるようにして固定する構成を採用している。なお、この圧縮空気除湿システムS1Bおよび油水分離システム1Bにおいて前述した圧縮空気除湿システムS1Aおよび油水分離システム1Aと同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。この圧縮空気除湿システムS1B(油水分離システム1B)では、上記の圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)における固定具18Aに代えて、両油水分離装置10および処理水監視槽6を天井面X3に固定するための2つの固定具18Bを備えている。
この場合、固定具18Bは、2つの油水分離装置10のうちの1つ(上流側の油水分離装置10)における配管接続部12a、および他の1つの油水分離装置10(下流側の油水分離装置10)における配管接続部12bの2カ所をそれぞれ保持して天井面X3に固定する構成が採用されている。具体的には、図9に示すように、固定具18Bは、配管接続部12a(または、配管接続部12b)を締め付けた状態で保持するためのU字ステー31と、側面視コ字状のブラケット32bと、ブラケット32bに対してU字ステー31を固定するためのボルト33と、配管接続部12a(12b)およびU字ステー31の間に配設された緩衝材34(一例として、弾性樹脂またはゴム)とを備えて構成されている。なお、この固定具18Bでは、ブラケット32bにおける下側の水平延出部の下方に配管接続部12a(12b)を配置してU字ステー31等によって釣支する構成を採用しているが、ブラケット32bにおける下側の水平延出部の上方に配管接続部12a(12b)を載置するようにしてU字ステー31によって締め付けた状態で保持する構成を採用することもできる。
この圧縮空気除湿システムS1Bでは、上記したように、両油水分離装置10および処理水監視槽6を2つの固定具18Bによって釣支するようにして天井面X3に固定する構成が採用されている。このため、上記した圧縮空気除湿システムS1A(油水分離システム1A)と同様にして、両油水分離装置10および処理水監視槽6の下方に十分なスペースを確保することが可能となっている。したがって、図8に示すように、両油水分離装置10および処理水監視槽6の下方に例えば除湿装置3を設置して設置スペースを有効活用することが可能となっている。この場合、両油水分離装置10の下方に確保されるスペースの高さ方向の距離L5(この例では、油水分離装置10の下端部と除湿装置3における筐体42の天板上面X1aとの間の距離)が、前述した距離L4と等しい400mm以上となるように両油水分離装置10および処理水監視槽6を天井面X3に固定することにより、フィルタエレメント13をベース部11に取り付けた状態を維持しつつ、ハウジング14を下方に移動させてベース部11から容易に取り外すことが可能となる。
なお、ベース部11からハウジング14を取り外した後にベース部11からフィルタエレメント13を取り外す際には、上記したように、両油水分離装置10の下方のスペースにおける高さ方向の距離L5が400mm以上必要となるが、例えば、ベース部11に対するハウジング14の連結を解除して、ハウジング14をベース部11に対して下方に向けて僅かに移動させた状態において、ハウジング14内にフィルタエレメント13を落下させるようにして、ベース部11からフィルタエレメント13を取り外すこともできる。このような取り外し方法を採用する場合においては、上記したように、フィルタエレメント13の上端部(例えば、蓋体22の外周部)に触れることができる状態までハウジング14を下方に移動させるだけで済むため、両油水分離装置10の下方のスペースにおける高さ方向の距離L5が100mm程度あれば、ベース部11からフィルタエレメント13を取り外すことが可能となる。
また、両油水分離装置10および処理水監視槽6の下方に除湿装置3等を設置しない場合においては、両油水分離装置10および処理水監視槽6が過剰に高い位置に固定されているときに、フィルタの交換作業や処理水監視槽6内のドレン水の確認に際して踏み台等が必要となり、交換作業や確認作業が煩雑となるおそれがある。したがって、例えば、作業者の平均的な身長を1.7mmとしたときに、ハウジング14の上端部と床面X1との間の距離L1aが1.5m±40cmの範囲内となるように両油水分離装置10および処理水監視槽6を固定具18Bによって天井面X3に取り付けることにより、踏み台等を使用することなく、処理水監視槽6内のドレン水の確認や、ベース部11からのハウジング14やフィルタエレメント13の取り外しが可能となる。
このように、この油水分離システム1Bおよび圧縮空気除湿システムS1Bでは、処理を完了したドレン水の目視を可能に構成されてドレン水排出用配管5bを介してベース部11に接続された処理水監視槽6を備えると共に、処理対象のドレン水を供給するドレン水供給用配管5a(または、連結用配管5c)を接続するための配管接続部12aと、処理を完了したドレン水を排出するドレン水排出用配管5b(または、連結用配管5c)を接続するための配管接続部12bと、配管接続部12a,12bがそれぞれ連結されると共にフィルタエレメント13が取り外し可能に装着されるベース部11との少なくとも1つ(この例では、配管接続部12a,12bの2つ)に、油水分離システム1Bを釣支して壁面および天井面のいずれか(この例では、除湿装置3等を設置した建物の天井面X3)に固定するための固定具18Bが取り付けられている。
したがって、この油水分離システム1Bおよび圧縮空気除湿システムS1Bによれば、前述した油水分離システム1Aおよび圧縮空気除湿システムS1Aと同様にして、油水分離装置10を分解することなく油水分離装置10の浄化能力の低下(フィルタエレメント13の汚れ度合い)を監視することができると共に、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメント13の交換に際して除湿装置3の筐体42など取り外す作業や分離装置本体(この例では、ベース部11等)を取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。また、この油水分離システム1Bおよび圧縮空気除湿システムS1Bによれば、両油水分離装置10および処理水監視槽6を天井面X3(この例では、除湿装置3等を設置した建物の天井面X3)に取り付けたことによって油水分離システム1Bの下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジング14やフィルタエレメント13をベース部11に対して下方に移動させるだけでベース部11から容易に取り外すことができるため、この油水分離システム1Bおよび圧縮空気除湿システムS1Bによれば、油分等を吸着してフィルタエレメント13の重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、油水分離システム1Bによって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、油水分離システム1Bの下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
また、一対の油水分離装置10および処理水監視槽6を一対の固定具18A(または、一対の固定具18B)によって釣支するようにして固定する構成の油水分離システム1A(1B)を例に挙げて説明したが、本発明における油水分離システムの構成はこれに限定されない。具体的には、図10に示す油水分離システム1Cのように、一対の油水分離装置10、ドレントラップ8および処理水監視槽6を一対の固定具18A(または、一対の固定具18B)によって釣支するようにして固定する構成を採用することができる。なお、この油水分離システム1C、および油水分離システム1Cを備えて構成された圧縮空気除湿システムS1Cにおいて、前述した油水分離システム1A,1Bおよび圧縮空気除湿システムS1A,S1Bと同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この油水分離システム1Cでは、前述した油水分離システム1A,1Bにおける流量制限部材7に代えて、下流側の油水分離装置10における配管接続部12b(油水分離装置10と処理水監視槽6との間)にドレン水排出用配管5bを介してドレントラップ8が接続されると共に、ドレン水の流路におけるドレントラップ8よりも上流側の各部位が、一例として、5〜10気圧程度の高圧に耐え得る耐圧構造に形成されている。具体的には、この油水分離システム1Cでは、油水分離装置10による処理が完了したドレン水の流量をドレントラップ8が制限することにより、除湿装置3等の内部に生じている圧力がドレン水排出用配管5bを通じて瞬間的に解放される事態を回避している。この場合、ドレントラップ8としては、一例として、ディスク式のドレントラップや電磁式のドレントラップを採用することができる。また、流量制限部材7に代えて電磁式のドレントラップ8によってドレン水の流量を制限する構成を採用することにより、除湿装置3等の稼働状態(ドレン水の排出状態)等に応じて、きめ細かな流量制限を行うことが可能となる。
このように、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、ドレン水排出用配管5bを介してベース部11に接続されたドレントラップ8を備えたことにより、処理対象のドレン水を排出する装置(除湿装置3等)の内部に生じている圧力が瞬間的に解放されることによって圧縮空気が無駄に消費されてしまう事態を十分に回避することができだけでなく、処理を完了した綺麗なドレン水がドレントラップ8を通過することとなるため、処理対象のドレン水に含まれる油分や異物がドレントラップ8に付着して目詰まりが生じる事態を回避することができると共に、ドレン水排出用配管5bを介してドレントラップ8をベース部11に接続したことでフィルタエレメント13を収容しているハウジング14内を高圧に維持することができる。したがって、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、高圧のドレン水がフィルタエレメント13を通過させられることとなるため、微細なフィルタエレメント13を装着した状態であっても確実かつ容易にドレン水を通過させることができる。このため、ドレン水に含まれる微細な油分を確実に取り除くことができる。また、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、従来のエアドライヤとは異なり、フィルタエレメント13の交換に際して除湿装置3の筐体42など取り外す作業や分離装置本体(この例では、ベース部11等)を取り外す作業を不要とすることができる結果、交換作業を短時間でしかも容易に実行することができる。また、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、両油水分離装置10を壁面や天井面に取り付けたことによって油水分離システム1Cの下方に十分に広いスペースを確保することができる。したがって、交換作業時にハウジング14やフィルタエレメント13をベース部11に対して下方に移動させるだけでベース部11から容易に取り外すことができるため、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、油分等を吸着してフィルタエレメント13の重量が増加した状態においても容易に交換することができる。また、油水分離システム1Cによって貴重な設置スペースが占有される事態を回避して、油水分離システム1Cの下方に確保されるスペースを有効活用することができる。
また、この油水分離システム1Cおよび圧縮空気除湿システムS1Cによれば、処理を完了したドレン水の目視を可能に構成された処理水監視槽6をドレントラップ8の排出口に接続したことにより、油水分離装置10を分解することなく油水分離装置10の浄化能力の低下(フィルタエレメント13の汚れ度合い)を監視することができる。
また、上記の圧縮空気除湿システムS1A〜S1C(油水分離システム1A〜1C)では、配管接続部12a,12bに固定具18A,18Bを取り付けた構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、ベース部11に固定具18A,18Bに相当する固定具を取り付けて壁面や天井面X3に固定する構成を採用することもできる。さらに、上記の圧縮空気除湿システムS1A〜S1Cでは、油水分離装置10をそれぞれ2つずつ備えて構成したが、本発明はこれに限定されず、1つの油水分離装置10によってドレン水から油分等を十分に除去することができるのであれば、1つの油水分離装置10を備えて油水分離システム(圧縮空気除湿システム)を構成することができる。加えて、上記の例では、エアコンプレッサ2や除湿装置3から供給されるドレン水を本発明における処理対象のドレン水として分離処理する構成を採用しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、エアコンプレッサ2と除湿装置3との間の圧縮空気供給用配管4aや、除湿装置3と供給対象体との間の圧縮空気供給用配管4bにおいて生じるドレン水(結露水)を分離処理できるようにドレン水供給用配管5aを接続して圧縮空気除湿システムS1A,S1Bに供給する構成を採用することができる。
圧縮空気除湿システムS1A(S1B,S1C)の構成を示す構成図である。 圧縮空気除湿システムS1Aにおける油水分離システム1Aおよび除湿装置3の側面図である。 圧縮空気除湿システムS1Aにおける油水分離システム1Aの正面および除湿装置3の背面を示す外観図である。 圧縮空気除湿システムS1Aにおける油水分離システム1Aおよび除湿装置3の平面図である。 油水分離システム1A(1B,1C)の構成を示す断面図である。 油水分離システム1Aにおける固定具18Aの側面図である。 ドレン水排出用配管5b、処理水監視槽6および流量制限部材7の断面図である。 圧縮空気除湿システムS1Bにおける油水分離システム1Bおよび除湿装置3の正面図である。 油水分離システム1Bにおける固定具18Bの側面図である。 圧縮空気除湿システムS1Cにおける油水分離システム1Cの正面図である。
符号の説明
S1A〜S1C 圧縮空気除湿システム
1A〜1C 油水分離システム
2 エアコンプレッサ
3 除湿装置
4a,4b 圧縮空気供給用配管
5a ドレン水供給用配管
5b ドレン水排出用配管
5c 連結用配管
6 処理水監視槽
7 流量制限部材
7a オリフィス
8 ドレントラップ
10 油水分離装置
11 ベース部
12a,12b 配管接続部
13 フィルタエレメント
14 ハウジング
18A,18B 固定具
31 ステー
32a,32b ブラケット
33 ボルト
34 緩衝材
42 筐体
42a 排熱孔
L1〜L5,L1a 距離
X1 床面
X1a 天板上面
X2 背面パネル
X3 天井面

Claims (8)

  1. 処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、筒状のフィルタエレメント用容器内に油吸着材が充填されたフィルタエレメントと、前記第1の配管接続部および前記第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共に前記フィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部と、前記ベース部に取り付けられた前記フィルタエレメントを覆うようにして当該ベース部に対して取り外し可能に装着される有底筒状のハウジングとを備え、前記供給側配管を介して供給された前記ドレン水を前記第1の配管接続部から導入して前記フィルタエレメント内を通過させた後に前記第2の配管接続部から前記排出側配管に排出する油水分離装置を備えた油水分離システムであって、
    前記処理を完了したドレン水の目視を可能に構成されて前記排出側配管を介して前記ベース部に接続された処理水監視槽を備えると共に、前記第1の配管接続部、前記第2の配管接続部および前記ベース部の少なくとも1つには、当該油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている油水分離システム。
  2. 前記処理水監視槽における前記排出側配管の接続部、前記第2の配管接続部および前記排出側配管のうちの少なくとも1つには、当該少なくとも1つの内径よりも小径のオリフィスが設けられて前記処理を完了したドレン水の通過量を制限する流量制限部材が配設されている請求項1記載の油水分離システム。
  3. 処理対象のドレン水を供給する供給側配管を接続するための第1の配管接続部と、処理を完了したドレン水を排出する排出側配管を接続するための第2の配管接続部と、筒状のフィルタエレメント用容器内に油吸着材が充填されたフィルタエレメントと、前記第1の配管接続部および前記第2の配管接続部がそれぞれ連結されると共に前記フィルタエレメントが取り外し可能に装着されるベース部と、前記ベース部に取り付けられた前記フィルタエレメントを覆うようにして当該ベース部に対して取り外し可能に装着される有底筒状のハウジングとを備え、前記供給側配管を介して供給された前記ドレン水を前記第1の配管接続部から導入して前記フィルタエレメント内を通過させた後に前記第2の配管接続部から前記排出側配管に排出する油水分離装置を備えた油水分離システムであって、
    前記排出側配管を介して前記ベース部に接続されたドレントラップを備えると共に、前記第1の配管接続部、前記第2の配管接続部および前記ベース部の少なくとも1つには、当該油水分離装置を釣支して壁面および天井面のいずれかに固定するための固定具が取り付けられている油水分離システム。
  4. 前記処理を完了したドレン水の目視を可能に構成された処理水監視槽が前記ドレントラップの排出口に接続されている請求項3記載の油水分離システム。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の油水分離システムと、圧縮空気中の水分を除去して排出すると共に当該除去した水分を前記処理対象のドレン水として排出する除湿装置とを備えている圧縮空気除湿システム。
  6. 前記油水分離システムは、前記油水分離装置が前記固定具によって前記除湿装置の筐体における側面パネルの外表面に固定されている請求項5記載の圧縮空気除湿システム。
  7. 前記油水分離システムは、前記油水分離装置が前記側面パネルの外表面における排熱孔の近傍に固定されている請求項6記載の圧縮空気除湿システム。
  8. 前記油水分離システムは、前記油水分離装置を2つ備え、当該両油水分離装置の1つにおける前記第1の配管接続部に前記供給側配管を接続すると共に当該1つの油水分離装置における前記第2の配管接続部と当該両油水分離装置の他の1つにおける前記第1の配管接続部とを相互に連結し、かつ、当該他の1つの油水分離装置における前記第2の配管接続部に前記排出側配管を接続されている請求項5から7のいずれかに記載の圧縮空気除湿システム。
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