JP6276525B2 - ろ過砂を用いる水処理装置 - Google Patents

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本発明は、被処理水の汚染物を吸着・除去するろ過砂が内部に堆積・貯留された筒状のろ過槽を備え、被処理水のろ過浄化工程と、逆洗工程とを適宜に切換えて運転することができるろ過砂を用いる水処理装置に関する。
従来、ろ過砂を用いて被処理水を浄化する水処理装置にあっては、浄化運転時には原水をろ過槽のろ過砂に上部から下方へ流して通過させ、逆洗運転時には反対の流れとなるように切換えるための複数の弁が設けられたろ過器(特許文献1参照)が提案されている。
このような従来のろ過砂を用いる水処理装置では、被処理水である原水を、逆洗を行う逆洗水としても用いている。すなわち被処理水と逆洗水とが同じ原水であり、例えば井戸水が原水である場合は、汚染物(不純物)の濃度が低く、逆洗工程の頻度が少ないため、原水を逆洗水として用いる容量が小さくて済み、逆洗水の効率性が問題になりにくかった。
また、例えば井戸水を被処理水とする場合などのように、逆洗工程の頻度が少ない用途では、ろ過槽の内部の状況をきめ細かく適切に監視する必要性が小さかったと考えられる。
特開2000−254412号公報(第1図)
ろ過砂を用いる水処理装置に関して解決しようとする課題は、例えば被処理水が洗剤を含んだ洗浄液である場合など、洗浄対象物の汚れ(汚染物)によって被処理水(洗浄液)が汚染されやすいため頻繁に逆洗工程を行う必要が生じるが、従来の装置にあっては、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に検知でき、より効率良く短時間で確実且つ安定的に浄化ができるための適切な構成が提案されていないことにある。
そこで、本発明の目的は、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に検知でき、より効率良く短時間で確実且つ安定的に浄化ができるろ過砂を用いる水処理装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明にかかるろ過砂を用いる水処理装置の一形態によれば、被処理水の汚染物を吸着・除去するろ過砂が内部に堆積・貯留された筒状のろ過槽を備え、汚染された被処理水を前記ろ過槽の上部から該ろ過槽の内部へ導入し、前記ろ過砂によって吸着・ろ過された被処理水を該ろ過槽の下部から外部へ排出するろ過浄化工程を行い、前記ろ過砂の吸着力が低下したときには、前記被処理水の流れとは逆方向の前記ろ過槽の下部から上方への流れによる逆洗工程を行って汚染されたろ過砂を浄化するろ過砂を用いる水処理装置において、逆洗水を貯留して逆洗工程のときには静圧力によって前記逆洗水を送水して前記ろ過槽の下部から前記逆洗水を該ろ過槽の内部へ導入できるように前記ろ過槽よりも上方に配された逆洗水供給槽と、前記ろ過槽の側壁に設けられ、該ろ過槽の内部を見ることができる透明な窓であって、前記ろ過浄化工程での堆積した前記ろ過砂の上面位置及び前記逆洗工程での前記逆洗水の流れによって浮き上がったろ過砂の上面位置の両方を見ることができる上下方向の長さを備える監視用覗き窓部とを具備し、前記監視用覗き窓部が、ろ過砂の上面位置がシルエットとして観察し易くなるように、前記ろ過槽の側壁の対面する位置に配されて一対設けられている。
また、本発明にかかるろ過砂を用いる水処理装置の一形態によれば、前記一対の監視用覗き窓部を透過する光を検出することで前記被処理水及び/又は前記逆洗水の汚染状態を検知するように、該一対の監視用覗き窓部に光センサーが設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明にかかるろ過砂を用いる水処理装置の他の一形態によれば、被処理水の汚染物を吸着・除去するろ過砂が内部に堆積・貯留された筒状のろ過槽を備え、汚染された被処理水を前記ろ過槽の上部から該ろ過槽の内部へ導入し、前記ろ過砂によって吸着・ろ過された被処理水を該ろ過槽の下部から外部へ排出するろ過浄化工程を行い、前記ろ過砂の吸着力が低下したときには、前記被処理水の流れとは逆方向の前記ろ過槽の下部から上方への流れによる逆洗工程を行って汚染されたろ過砂を浄化するろ過砂を用いる水処理装置において、逆洗水を貯留して逆洗工程のときには静圧力によって前記逆洗水を送水して前記ろ過槽の下部から前記逆洗水を該ろ過槽の内部へ導入できるように前記ろ過槽よりも上方に配された逆洗水供給槽と、前記ろ過槽の側壁に設けられ、該ろ過槽の内部を見ることができる透明な窓であって、前記ろ過浄化工程での堆積した前記ろ過砂の上面位置及び前記逆洗工程での前記逆洗水の流れによって浮き上がったろ過砂の上面位置の両方を見ることができる上下方向の長さを備える監視用覗き窓部とを具備し、前記逆洗水用の排水管路の中途部に、光が透過する距離が長くなって該逆洗水の汚染が強調されて見える状態になることで、該逆洗水の汚染状態を精度良く検知できるように、前後の管路よりも通水内径が大きい管路であって透明管によって設けられた透明拡大管部を備える。
また、本発明にかかるろ過砂を用いる水処理装置の一形態によれば、前記ろ過砂を前記逆洗工程によって浄化するときに逆洗水を排出する水路が、前記ろ過槽の上部において該ろ過槽の内部に配管が挿入された状態で設けられ、上側に開口した管口を有する管路口部を備え、該管路口部の周囲であって前記ろ過槽の内部で上端側の部位である上部内周スペースを区画して通水を制限するスペース区画手段を備えることを特徴とすることができる。
本発明にかかるろ過砂を用いる水処理装置によれば、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に検知でき、より効率良く短時間で確実且つ安定的に浄化ができるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係るろ過砂を用いる水処理装置の形態例を示す正面図である。 図1の形態例の要部を示す平面図である。 図1の形態例のろ過槽の外観を示す正面図である。 図1の形態例のろ過槽の内部構造を示す中央縦断面図である。 図1の形態例のシステムである。 図3のろ過槽における監視用覗き窓部の詳細を示すX−X線断面図である。 図6の要部を示す断面図である。 図3のろ過槽における監視用覗き窓部に装着される光センサー及び透過光の状態を示す説明図である。
以下、本発明に係るろ過砂を用いる水処理装置の形態例を添付図面(図1〜8)と共に詳細に説明する。このろ過砂を用いる水処理装置は、被処理水の汚染物を吸着・除去するろ過砂11が内部に堆積・貯留された筒状のろ過槽10を備えるものである。
このろ過砂を用いる水処理装置によれば、汚染された被処理水(原水15)をろ過槽10の上部からそのろ過槽10の内部へ導入し、ろ過砂11によって吸着・ろ過された被処理水(浄化済みの処理水15A)をろ過槽10の下部から外部へ排出するろ過浄化工程を行い、ろ過砂11の吸着力が低下したときには、被処理水15の流れとは逆方向のろ過槽10の下部から上方への流れによる逆洗工程を行って汚染されたろ過砂を浄化する。
本形態例のろ過槽10は、円筒形状に形成されており、ろ過浄化工程では上部の管路口部50の管口51から排出された被処理水が、ろ過砂11を通過し、支持砂利11a及びストレーナ14を介してろ過槽の下部通水部18から排出されるようになっている(図4参照)。なお、ストレーナ14は、ろ過砂11や支持砂利11aを通さないが、被処理水(浄化済みの処理水15A)や逆洗水21を通水抵抗が小さい状態で通過できる構造になっている。また、このろ過槽10の上端面は、ろ過槽の上端蓋13によって塞がれており、そのろ過槽の上端蓋13には、圧力計81と自動エア抜き弁82とが装着されている。
20は逆洗水供給槽であり、逆洗水21を貯留して、逆洗工程のときには静圧力によってその逆洗水21を送水して、ろ過槽10の下部からその逆洗水21をそのろ過槽10の内部へ導入できるように、ろ過槽10よりも上方に配されている。
この逆洗水供給槽20によれば、静圧式の送水となるため、逆洗水21が、適度に設定された所要の圧力でバラツキなく安定的に供給されることになる。従って、逆洗工程を安定的に実施することができ、作業の管理を容易且つ適切に行うことができる。
また、この逆洗水供給槽20に貯留される水は、新鮮できれいな水(例えば水道水)であり、温度が低いことで液粘性が高いため、逆洗による浄化効果が高い。これに対して、従来のように被処理水(原水15)を逆洗水として用いる場合、特に洗剤を含んだ洗浄液(被処理水)はその洗浄性を高めるために例えば60℃程度と液温が高く設定されることで液粘性が低くなり、逆洗による浄化効果が低下してしまう。
そして、30は監視用覗き窓部であり、ろ過槽10の側壁12に設けられ、そのろ過槽10の内部を見ることができる透明な窓であって、ろ過浄化工程での堆積したろ過砂11の上面位置16(図4参照)及び逆洗工程での逆洗水の流れによって浮き上がったろ過砂11の上面位置17(図4参照)の両方を見ることができる上下方向の長さを備える。
この監視用覗き窓部30によれば、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に検知でき、その検知結果に基づいて、被処理水15を、より効率良く短時間で確実且つ安定的に浄化ができる。すなわち、ろ過浄化工程にあっては、その監視用覗き窓部30から見える被処理水15の汚染の悪化状態で、ろ過浄化工程から逆洗工程に切換えるタイミングを適切に検知でき、逆洗工程では反対に逆洗水21の汚染の改善状態で、逆洗工程からろ過浄化工程に切換えるタイミングを適切に検知できる。
また、ろ過砂11が消耗すると、ろ過砂11自体が細ることになり、ろ過浄化工程において堆積しているろ過砂11の上面位置16が下がることになる。この状況を監視用覗き窓部30によれば適切に検知できる。これによれば、ろ過砂11の補充時期や交換時期を適切に確認でき、メンテナンスを適切に行うことができる。また、ろ過砂11が磨滅すると、ろ過砂11自体が軽くなって、逆洗工程における逆洗水の流れによって浮き上がりやすくなり、ろ過砂11の上面位置17が上がることになる。この状況を監視用覗き窓部30によれば適切に検知できる。これによっても、ろ過砂11の補充時期や交換時期を適切に確認でき、メンテナンスを適切に行うことができる。特に、逆洗水21の流れる条件が繰り返し一定的であり、逆洗工程の状況を繰り返し適切に検知できるため、より安定的なメンテナンスを行うことができる。
この監視用覗き窓部30が、本形態例では、ろ過槽10の側壁12の対面する位置に配されて一対設けられている。
これによれば、監視者を基準として、ろ過槽10の表裏に監視用覗き窓部30が設けられていることになり、光を取り入れ易くなるため、ろ過槽10の内部を適切に観察し易くなる。特に、被処理水15や逆洗水21の色を含む汚染状態の観察が行い易く、また、堆積したろ過砂11の上面位置16や、浮き上がったろ過砂11の上面位置17が、シルエットとして観察し易くなる。その結果、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に判断し易くなり、被処理水15をより効率的且つ確実に浄化できるようになる。
また、本形態例では、一対の監視用覗き窓部30、30を透過する光を検出することで被処理水15及び/又は逆洗水21の汚染状態を検知するように、その一対の監視用覗き窓部30、30に光センサー40(図6及び8参照)が設けられている。なお、光センサー40としては、一対の監視用覗き窓部30、30が設けられている場合、通常の発光側と受光側とを有するものを好適に用いることができる。
これによれば、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況の監視を自動化でき、最適なタイミングでそれぞれの工程を正確に実施できるように管理できる。
さらに、本形態例では、逆洗水21用の排水管路73の中途部にその逆洗水21の汚染状態を精度良く検知できるように、前後の管路よりも通水内径が大きい管路であって透明管によって設けられた透明拡大管部75が備えられている。
この透明拡大管部75によれば、管路が太くなって光が透過するための距離が長くなっているため、逆洗水21の汚染が強調されて見える状態となり、逆洗水21の汚染状態を精度良く検知できる。この透明拡大管部75に光センサーを装着すれば、逆洗工程の状況の監視を自動化でき、最適なタイミングで逆洗工程を終了させるなど、工程の実施を正確に管理できる。
また、ろ過砂11を逆洗工程によって浄化するときに逆洗水21を排出する水路が、ろ過槽10の上部においてそのろ過槽10の内部に配管が挿入された状態で設けられ、上側に開口した排水口として機能する管口51を有する管路口部50を備えている。
このように管口51が上を向いた形態の管路口部50となっていることで、逆洗水21の流れが反転することになり、逆洗工程ではろ過砂が流出によって消失することを防止できる。すなわち、逆洗水21の流れが反転する際に、水より比重の重いろ過砂11の砂粒は、その逆洗水21の流れから分離して流れ去ることがなく、ろ過槽10内に留まることになる。また、ろ過浄化工程では、管口51が被処理水15の排出口として機能し、その管口51から噴出された被処理水15の流れが反転されて下方に貯留されたろ過砂11の方向に流れることになる。このため、その被処理水15が管口51から噴出される際の動圧を適切に消して静圧に変換し、被処理水15をろ過砂11の層へバランスよく当てることができる。
そして、その管路口部50の周囲であってろ過槽10の内部で上端側の部位である上部内周スペース56を区画して通水を制限するスペース区画手段55を備えている。
これによれば、被処理液を逆洗工程のときに無駄に排出・廃棄することを防止できることで効率的な運転ができる。特に洗剤を含んだ洗浄液(被処理水)は例えば液温が60℃程度に設定されているが、上述のように上部内周スペース56を区画することで、高い温度で大きなエネルギーを有する被処理水の廃棄を一部防止でき、省エネルギーを実現できる。なお、逆洗水21の水量も、無駄に入れ換える容量が小さくなるため節約でき、効率的な運転に寄与できる。また、このスペース区画手段55は、金属板材などで円筒状のろ過槽10に容易に構成でき、効果的に効率的な形態とすることができる。さらに、上部内周スペース56を、例えば、ウレタンなどで埋めて断熱性を高めてもよい。
また、本形態例では、管路口部50が、汚染された被処理水15をろ過槽10の上部へ導入する被処理水供給用の水路の出口部を兼ねている。
これによれば、配管を合理的に設けることができ、通水のバランスの良い形態とすることができ、性能を高めることができる。
さらに、本形態例では、図1及び5に示すように配管が構成されており、合理的なシステムになっている。
逆洗水供給槽20が設けられた逆洗装置ユニット200では、一定量の逆洗水21が、フロート22式の給水弁によって逆洗水供給槽20に貯留されるように設けられている。23は給水管であり、水道水などの給水25を導入する管路となっている。また、24溢水管であり、 溢水26を排水する管路となっている。そして、逆洗水供給槽20が、逆洗水用配管70、及びその逆洗水用配管70を開閉する逆洗水供給用弁71を介してろ過槽10の下部(通水部18)に接続されている。
また、ろ過槽10が設けられたろ過装置ユニット100では、被処理水15をろ過槽10の上部に供給するように接続された原水供給配管60、その原水供給配管60を開閉する原水供給用弁61、ろ過槽10の下部に接続された浄化済の処理水の排出管路60a、その排出管路60aを開閉する処理水排出用弁62、逆洗水用配管70、ろ過槽10の上部に接続された逆洗水用排水配管70a、その逆洗水用排水配管70aを開閉する逆洗水排出用弁72、逆洗水用排水配管70aに連続する排水管路73、その排水管路73と逆洗水用配管70とを接続する接続配管74、その接続配管74を開閉する処理水廃棄用弁63を備えている。また、80は制御盤であり、ろ過浄化工程及び逆洗工程を実施・管理するように、各弁の開閉などを制御するように設けられている。
この配管システムによれば、ろ過浄化工程は、原水供給用弁61及び処理水排出用弁62を開き、逆洗水供給用弁71、逆洗水排出用弁72及び処理水廃棄用弁63を閉じることによって行われる。また、逆洗工程は、逆洗水供給用弁71及び逆洗水排出用弁72を開き、原水供給用弁61、処理水排出用弁62及び処理水廃棄用弁63を閉じることによって行われる。
また、図6に示すように、ろ過槽10が円筒状に形成され、ろ過槽10の周壁12にそのろ過槽10の内部を見ることができるように、監視用覗き窓部30が設けられている。
本形態例では、円筒状のろ過槽10の直径が比較的小さな小型のろ過槽10になっているため、所定の長さについて曲率(曲がりの度合い)が大きく、監視用覗き窓部30が設けられている周壁12の部分の円弧も曲率の大きなものになっている。
この監視用覗き窓部30は、ろ過槽10の周壁12で窓枠を形成するように内側が箱枠状の凹部31aとなって外側が箱枠状に張り出した箱枠フレーム部31と、箱枠状の凹部31aの内底面31bに積層されて配される枠形状に形成された第1のパッキン32と、箱枠状の凹部31aの内部に第1のパッキン32に積層されて配される透明板33と、透明板33のろ過槽10の内部側に積層されて配される枠形状に形成された第2のパッキン34と、第2のパッキン34のろ過槽10の内部側に積層・当接されて配され、その第2のパッキン34、透明板33及び第1のパッキン32を、箱枠フレーム部31の内底面31bとの間で挟み込むことで固定する枠形状に形成された固定用フレーム35とを具備する。
以上の構成によれば、ろ過浄化工程及び逆洗工程の状況を適切に検知するための監視用覗き窓部30が、ろ過槽10の内部を適切且つ確実に視認するための適切な形態に構成されている。すなわち、透明板33がろ過槽10の内側で水密シールされているため、被処理水15及び逆洗水21の圧力が透明板33の内側の面にかかってシール性を向上させるセルフシール効果が生じ、確実に水密シールがなされる。そして、箱枠フレーム部31の内側に透明板33を配した形態になっているため、内側の段部を埋める形態となるため、逆洗工程のときの逆洗水21の流れがスムースになり、逆洗の効率を向上できる。また、その逆洗時の逆洗水21のスムースな流れにより、透明板33のくもりや汚れが好適に除去され、監視用覗き窓部30の視界を適切に確保・維持できる。
これに対して、従来の箱枠フレーム部31の外側に透明板を配した形態とすると、箱枠フレーム部31の内側がろ過槽10の周壁12の内面に対して大きな段部を形成することになり、ろ過槽10内での特に逆洗工程の際の逆洗水の流れを乱して逆洗効率を低下させる原因となり、ろ過砂が監視用覗き窓部30の内側の段部に溜まり、内部を視認しにくくさせるというデメリットが生じることになる。
そして、本形態例では、透明板33の内面33aが、円筒状に形成されたろ過槽10の周壁12の内面12aの円周線上(図7の円弧状の点線を参照)に実質的に接する位置に配されている。
これによれば、逆洗工程のときの逆洗水21の流れがよりスムースになり、ろ過砂が透明板33を塞ぐように覆うことなく、逆洗の効率を向上できる。
また、透明板33を固定用フレーム35で挟み込んで固定する手段は、その固定用フレーム35に固定されたボルト35aと、そのボルト35aに螺合して箱枠フレーム部31の外側で締結されるナット36とを構成要素とする。これは、確実な締結方式であると共に、容易に構成できるという利点がある。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明は以上の形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 ろ過槽
11 ろ過砂
11a 支持砂利
12 側壁(周壁)
12a 内面
13 ろ過槽の上端蓋
14 ストレーナ
15 被処理水(原水)
15A 浄化済みの処理水
16 堆積したろ過砂の上面位置
17 浮き上がったろ過砂の上面位置
18 ろ過槽の下部通水部
20 逆洗水供給槽
21 逆洗水
22 フロート
23 給水管
24 溢水管
25 給水
26 溢水
30 監視用覗き窓部
31 箱枠フレーム部
31a 箱枠状の凹部
31b 内底面
32 第1のパッキン
33 透明板
33a 内面
34 第2のパッキン
35 固定用フレーム
35a ボルト
36 ナット
40 光センサー
50 管路口部(被処理供給用の水路の出口部)
51 管口
55 スペース区画手段
56 上部内周スペース
60 原水供給配管
60a 浄化済の処理水の排出管路
61 原水供給用弁
62 処理水排出用弁
63 処理水廃棄用弁
70 逆洗水用配管
70a 逆洗水用排水配管
71 逆洗水供給用弁
72 逆洗水排出用弁
73 排水管路
75 透明拡大管部
80 制御盤
81 圧力計
82 自動エア抜き弁

Claims (2)

  1. 被処理水の汚染物を吸着・除去するろ過砂が内部に堆積・貯留された筒状のろ過槽を備え、汚染された被処理水を前記ろ過槽の上部から該ろ過槽の内部へ導入し、前記ろ過砂によって吸着・ろ過された被処理水を該ろ過槽の下部から外部へ排出するろ過浄化工程を行い、前記ろ過砂の吸着力が低下したときには、前記被処理水の流れとは逆方向の前記ろ過槽の下部から上方への流れによる逆洗工程を行って汚染されたろ過砂を浄化するろ過砂を用いる水処理装置において、
    逆洗水を貯留して逆洗工程のときには静圧力によって前記逆洗水を送水して前記ろ過槽の下部から前記逆洗水を該ろ過槽の内部へ導入できるように前記ろ過槽よりも上方に配された逆洗水供給槽と、
    前記ろ過槽の側壁に設けられ、該ろ過槽の内部を見ることができる透明な窓であって、前記ろ過浄化工程での堆積した前記ろ過砂の上面位置及び前記逆洗工程での前記逆洗水の流れによって浮き上がったろ過砂の上面位置の両方を見ることができる上下方向の長さを備える監視用覗き窓部とを具備し、
    前記逆洗水用の排水管路の中途部に、光が透過する距離が長くなって該逆洗水の汚染が強調されて見える状態になることで、該逆洗水の汚染状態を精度良く検知できるように、前後の管路よりも通水内径が大きい管路であって透明管によって設けられた透明拡大管部を備えることを特徴とするろ過砂を用いる水処理装置。
  2. 前記ろ過砂を前記逆洗工程によって浄化するときに逆洗水を排出する水路が、前記ろ過槽の上部において該ろ過槽の内部に配管が挿入された状態で設けられ、上側に開口した管口を有する管路口部を備え、該管路口部の周囲であって前記ろ過槽の内部で上端側の部位である上部内周スペースを区画して通水を制限するスペース区画手段を備えることを特徴とする請求項1記載のろ過砂を用いる水処理装置。
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