JP3154295U - 浮上油回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部開口面積がそれほど広くない回収槽でも設置可能であって、浮上油の吸引が効率よく行え、複数の回収槽に対しての流用などが可能なように移動可能とし、更にメンテナンス時などの液漏れを防止できる浮上油回収装置を提供する。【解決手段】被処理液流入部10と処理済み液流出部12とが設けられた処理装置2と、処理装置2の被処理液流入部10に接続される可撓性回収ホース3とを有する。処理装置2内に、被処理液流入部10の下流部に連結されていて被処理液W中から浮上油を除去する濾過器30と、濾過器30の下流部に連結されていて被処理液Wを吸引する吸引ポンプ31とが配置される。吸引ポンプ31の排出部が処理済み液流出部12に連結されており、被処理液流入部10には回収ホース3の接続端を着脱自在に接続する継ぎ手部11がホース挿口を上向きにして設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、浮上油回収装置に関するものである。
NC工作機械などが設置された工場などでは、冷却水や潤滑油などを再利用するための浄化システムを採用することがある。この種の浄化システムとしては、例えば、冷却水や潤滑油などの被処理液を回収槽に引き込んでおき、その水面にフロートを使って回収ホースの吸引口(ホース先端部)又は吸引ポンプ自体を浮かせることで、被処理液の水位変動に影響されずにスラッジ等の浮上油を効率よく吸引するという装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。この場合、回収槽内で浮かせる回収ホースの吸引口又は吸引ポンプに対して濾過器が設けられていた。
なお、この種の浄化システムは、回収槽を含めて工場床に設置固定されることが多かったが、なかには回収槽を除き、装置のユニット化を実現させたようなものも知られている(例えば特許文献2等がある)。この種の浄化システムは、濾過器ではなく、遠心分離方式を採用するのが普通であった。
特開平4−193306号公報 特開2006−75725号公報
回収槽内へフロートを用いて回収ホースの吸引口や吸引ポンプを浮かせる方法は、回収槽の上部開口面積が十分に広いものでないと、採用することができないという問題があった。また、回収槽が複数箇所に設置される場合には、回収槽の数だけ、同様の設備が必要になる(浄化システムとしての移動使用ができない)という問題もあった。
一方、装置をユニット化したものでは、遠心分離法を採用している関係上、装置の設置安定性、振動吸収性などが重要な問題となり、アンカー脚などで固定設置する必要があった。従って、やはり回収槽が複数箇所に設置される場合には、回収槽の数だけ、同様の設備が必要になる(浄化システムとしての移動使用ができない)という問題があった。
なお、いずれの浄化システムでも、メンテナンス時などに回収ホースを着脱するときに装置側との接続部で液漏れが発生し、周辺の床を汚してしまうという問題があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであって、上部開口面積がそれほど広くない回収槽でも設置可能であって、そのうえで浮上油の吸引が効率よく行えるものとし、また複数の回収槽に対しての流用などが可能なように移動可能とし、更にメンテナンス時などの液漏れを防止できるようにした浮上油回収装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本考案は次の手段を講じた。
即ち、本考案に係る浮上油回収装置は、被処理液Wを装置内へ取り込む被処理液流入部10と濾過後の処理済み液を装置外へ取り出す処理済み液流出部12とが設けられた処理装置2と、この処理装置2の被処理液流入部10に外部接続される可撓性の回収ホース3とを有し、前記処理装置2の装置本体2a内部に、被処理液流入部10の下流部に連結されていて被処理液W中から浮上油を除去する濾過器30と、この濾過器30の下流部に連結されていて被処理液Wを吸引する吸引ポンプ31とが配置されており、更にこの吸引ポンプ31の排出部が前記処理済み液流出部12に連結されており、前記被処理液流入部10には前記回収ホース3の接続端を着脱自在に接続する継ぎ手部11がホース挿口を上向きにして設けられていることを特徴とする。
このように、まず、処理装置2と回収ホース3とが別体であり、処理装置2に吸引ポンプ31が設けられていることから、回収ホース3の先端部にフロートや吸引ポンプ31が設けられたものでは無いことが明かであり、故に、上部開口面積がそれほど広くない回収槽4でも設置可能である。
そして、処理装置2の被処理液流入部10に設けられた継ぎ手部11では、回収ホース3を着脱自在に接続するためのホース挿口が上向きのものとされているので、回収ホース3を外したときでも液漏れが防止されることになる。
前記回収ホース3には、曲げた形状を保形させる保形手段65が長手方向のほぼ全長にわたって又は一部に設けられたものとするのが好適である。
このようにすることで、回収槽4内の被処理液Wに対し、その水面へ向けて回収ホース3の吸引口3a(ホース先端部)を配置することが簡単に行え、また維持できるようになる。そのため、効率のよい浮上油の回収が可能となる。
前記処理装置2は、被処理液流入部10に設けられる継ぎ手部11が当該処理装置2における吸引ポンプ31よりも高い中間高さに配置されたものとするのがよい。
このようにすることで、回収ホース3を外したときの液漏れ防止作用を一層高めることができるようになる。また、回収ホース3の接続高さが極端に高すぎず且つ低すぎない状態になるので、回収ホース3の着脱作業が容易に行えるものであり、また回収槽4との配管距離を可及的に短くできる利点もある。
前記処理装置2は、前記濾過器30が装置本体2aの上部位置に前記吸引ポンプ31が装置本体2aの下部位置にそれぞれ配置されており、被処理液流入部10と濾過器30とを連結する濾過前配管部32及び濾過器30と吸引ポンプ31とを連結する濾過後配管部33には透明管部37,38が設けられていると共に、装置本体2aには外周を覆うケーシング20が設けられていて、このケーシング20には濾過前後の両配管部32,33に設けられた各透明管部37,38をケーシング20外から視認可能にする点検部58,59が形成されたものとするのが好適である。
なお、ここにおいて透明管部37,38は、完全な透明だけでなく半透明や着色透明などをも含むものとする。
このようにすると、濾過器30に送られる前に濾過前配管部32を通過する被処理液Wの状態(汚れ程度)と、濾過器30から送り出された後に濾過後配管部33を通過する被処理液Wの状態(浄化程度)とを視覚を通じて比較することができる。この比較の結果に基づき、濾過器30の濾過能力が有効であるか、或いは低下したかを容易且つ確実に判断することができるようになる。
前記濾過器30は、上部を開口させた濾過ケース40と、この濾過ケース40内に上部開口を介して出し入れ自在な状態で収納されるフィルタ41と、濾過ケース40の上部開口を開閉するケース蓋42とを有しており、被処理液流入部10と濾過器30とを連結する濾過前配管部32は、ケース蓋42を貫通する状態で一端が連結されていて連結したままケース蓋42の開閉を許容する可撓性の連絡管55と、この連絡管55の他端と被処理液流入部10とを連結する導入管56とを有したものとするのが好適である。
このようにすると、ケース蓋42を上方へ開いて濾過ケース40内のフィルタ交換ができるようになるので、作業性が良好である。
前記処理装置2の装置本体2aには移動用車輪15が設けられており、前記処理済み液流出部12にはホース挿口を上向きにした継ぎ手部13が設けられたものとするのが好適である。
このようにすることで、処理装置2は可搬式となり、回収槽4が複数設置された場所ではそれらへの流用が可能となる。また、この移動時において、被処理液流入部10に設けられた継ぎ手部11のみならず、処理済み液流出部12に設けられた継ぎ手部13も、そのホース挿口が上向きであるために、ホースを外したときの液漏れを防止できる利点がある。
本考案に係る浮上油回収装置では、上部開口面積がそれほど広くない回収槽でも設置可能であって、そのうえで浮上油の吸引が効率よく行えるものであり、また複数の回収槽に対しての流用などが可能なように移動可能であり、更にメンテナンス時などの液漏れを防止できるようになっている。
本考案に係る浮上油回収装置の一実施形態についてその設置状態を一部破砕して示した正面図である。 本考案に係る浮上油回収装置の一実施形態を平面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2の矢符Cから見た斜視図である。 図2の矢符Dから見た斜視図である。 回収ホースの断面図である。 回収ホースを曲げたときの保形手段の作用を示した断面図である。
以下、本考案の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は、本考案に係る浮上油回収装置1の一実施形態を示している。図1に示すように、この浮上油回収装置1は処理装置2と回収ホース3とを有したものであって、NC工作機械などを経由して回収槽4へ回収した冷却水や潤滑油などの被処理液Wを、回収ホース3で処理装置2内へ吸引し、処理装置2内にて浄化し、その後、排出ホース5で二次浄化器6を通すか又は通さないで、再びNC工作機械などへ供給するといった設置状態とする。
なお、以下では説明の便宜上、図2の下側(図1及び図3で正面を向く方向)を処理装置2における前方、図2の上側を処理装置2における後方とし、図2の左右を処理装置2の左右方向と言うものとする。
処理装置2には、被処理液Wを装置内へ取り込むための被処理液流入部10が設けられており、この被処理液流入部10に対して連結された継ぎ手部11を介して、回収ホース3を着脱することができるようになっている。この継ぎ手部11はエルボ(又はティ)に管継手を螺合して形成されており、ホース挿口(管継手の開口)を上向きにして設けられており、従って当然に、回収ホース3はその接続用ホース端を下向きにさせた状態で継ぎ手部11と接続されることになる。
また、処理装置2には、濾過後の処理済み液を装置外へ取り出すための処理済み液流出部12が設けられており、この処理済み液流出部12に対して連結された継ぎ手部13を介して、排出ホース5を着脱することができるようになっている。この継ぎ手部13もホース挿口を上向きにして設けられており、従って当然に、排出ホース5についてもその接続用ホース端を下向きにさせた状態で継ぎ手13と接続されることになる。
そして、この処理装置2には、装置本体2aの下部に複数(図例では前後左右の四隅に各1輪ずつの計4輪としている)の移動用車輪15が設けられている。従って、被処理液流入部10の継ぎ手部11から回収ホース3を外し、処理済み液流出部12の継ぎ手部13から排出ホース5を外せば、この処理装置2を自在に移動させることができる。
なお、移動用車輪15のうち2輪又は4輪全部を首振り自在なものとしておくのが好適である。また、ブレーキ機構(車輪15の回転止め)が装備されたものを2輪程度、含ませておくのが好適である。更には、ブレーキ機構に加えて(又は置換して)、装置本体2aの下方へ向けて突出動作可能にしたアンカーボルトを設けるようにしてもよい。
図2乃至図6に示すように、処理装置2は、L形鋼などで箱フレーム状に組んだ装置本体2aに対してそのまわりがケーシング20で覆われた構造となっており、この装置本体2aには、上端位置に設けられた天板部21と、中間高さ位置に設けられた中仕切板部22と、底位置に設けられた底板部23とが設けられている。
天板部21は前位置から後方へ向けて、中仕切板部22及び底板部23の半分程度又はそれより小さい奥行き寸法で形成されており、これによって中仕切板部22の上面は、後方へ向けて開放された作業テーブルを形成するようになっている。
また天板部21の下方(中仕切板部22よりも上方)には、天板部21と同じ奥行き寸法の棚板24が設けられており、これら天板部21と棚板24との上下間が、それらの後縁部間を渡るように張り付けられた背板25によって後方から視覚遮断されている。
装置本体2aの左右両側には、中仕切板部22から天板部21へ向けて立ち上がる状態でパーテーション壁27が設けられており、従って中仕切板部22上(作業テーブル)で行う作業は、前方及び左右両側方から視覚的にも、また実質的(物理的)にも遮断されるようになっている。なお、パーテーション壁27は、ケーシング20と一体に設けられたものであっても別体に設けられたものであってもよい。
装置本体2aの内部には濾過器30と吸引ポンプ31とが設けられており、被処理液流入部10と濾過器30との間が濾過前配管部32によって連結され、濾過器30と吸引ポンプ31との間が濾過後配管部33によって連結されている。また、この吸引ポンプ31の排出部が、排水導管34によって処理済み液流出部12に連結されている。
濾過器30は天板部21の上部に一部を露出させ、その他大部分を天板部21と棚板24との上下間に収納させる状態で設けられている。すなわち、この濾過器30は装置本体2aの上部位置に配置されていることになる。これに対して吸引ポンプ31は底板部23上に設置されており、装置本体2aの下部位置に配置されていることになる。
一方、前記した被処理液流入部10の継ぎ手部11は、吸引ポンプ31よりも高い中間高さに配置されている。また、処理済み液流出部12の継ぎ手部13は、吸引ポンプ31と略同じ高さに配置されている。
従って、被処理液流入部10の継ぎ手部11からは、濾過前配管部32が上方へ立ち上がるように縦配管されて、その後に濾過器30と接続されることになり、濾過器30からは濾過後配管部33が下方へ垂下するように縦配管されて、その後に吸引ポンプ31へ接続されることになり、吸引ポンプ31からは排水導管34が略水平方向に横引き配管されて、その後に処理済み液流出部12の継ぎ手部13へと接続されることになる。
このような配管経路中にあって、濾過前配管部32及び濾過後配管部33には、それぞれ縦配管される部分に透明管部37,38が設けられている。これら透明管部37,38は、透明、半透明、着色透明などの樹脂素材又はガラス素材によって形成されたもので、外から、配管内を流れる液状態を視認できるようになっている。
濾過器30は、上部を開口させた有底容器として形成された濾過ケース40と、この濾過ケース40内に上部開口を介して出し入れ自在な状態で収納されるフィルタ41と、濾過ケース40の上部開口を開閉するケース蓋42とを有している。本実施形態では濾過ケース40及びフィルタ41が円筒形に形成され、またケース蓋42も平面視円形に形成されたものとしているが、それらの外形状は特に限定されるものではない。
フィルタ41は、被処理液W中から浮上油(特定の油分を除去対象とするものであってもよいし、油分全般、不純物、スラッジなど被処理液W以外の全ての不特定物質を除去対象とするものでもよい)を除去するようになったものとする。
濾過ケース40は天板部21や棚板24に対して固定されており、この濾過ケース40に対し、天板部21の上方でケース蓋42を開閉させることができるようになっている。濾過ケース40とケース蓋42とは、ヒンジやリンク機構などを介して揺動開閉する状態に連結しておいてもよいし、連結せずにケース蓋42を着脱(結合分離)できるようにしておいてもよい。本実施形態では連結せずに着脱できる構造を採用してある。
また、ケース蓋42は、濾過ケース40に対して閉じた(被せた)とき、その上部で架橋状に跨らせるようにした固定枠50をハンドル付きボルト51によって天板部21へ固定することにより、閉止状態に保持できるようになっている。従って、ケース蓋42を開いて濾過ケース40内のフィルタ41を交換等するには、ハンドル付きボルト51を緩め取り、固定枠50を天板部21から外せばよいことになる。
このような濾過器30に対し、濾過前配管部32は、ケース蓋42を貫通する状態で連結されている。この濾過前配管部32は、ケース蓋42に一端を連結させた連絡管55と、この連絡管55の他端と被処理液流入部10との間を連結する導入管56とを有したものとされており、このうち少なくとも連絡管55は、ケース蓋42と連結したままの状態で、ケース蓋42の開閉を許容するだけの可撓性を有したものとなっている。
本実施形態では、濾過前配管部32に設ける透明管部37を樹脂製の蛇腹管とさせて、この透明管部37に可撓性を持たせることにより、この透明管部37を含んでケース蓋42に至るまでを連絡管55としてある。従って、この透明管部37を除いた上流側であって被処理液流入部10へ至るまでが導入管56である。このように、連絡管55は、その全長が可撓性を有するものとする必要はない。
このように濾過前配管部32に連絡管55(可撓部分)を設けることで、濾過ケース40に対してケース蓋42を開閉するに際し、いちいちケース蓋42と連絡管55との連結状態を着脱させる必要はない。
ケーシング20には、濾過前配管部32の透明管部37及び濾過後配管部33の透明管部38をケーシング20の外から視認可能にするための点検部58,59が形成されている。本実施形態では、濾過前配管部32の縦配管部分及び濾過後配管部33の縦配管部分が、いずれもケーシング20の前面を貫通して前方へ突出するようにクランク状に曲げて配管されたものとしてある。
そしてケーシング20には、これら濾過前配管部32及び濾過後配管部33の各縦配管部分に生じた前方突出部(前方へ水平に突出する配管部分)を貫通させるための貫通孔60,61が設けられたものとした。
従って、濾過器30に送られる前に濾過前配管部32を通過する被処理液Wの状態(汚れ程度)と、濾過器30から送り出された後に濾過後配管部33を通過する被処理液Wの状態(浄化程度)とを視覚を通じて比較することができる。この比較の結果に基づき、濾過器30の濾過能力(即ち、フィルタ41の詰まり具合)が有効であるか、或いは低下したかを容易且つ確実に判断することができるようになる。
吸引ポンプ31は、濾過後配管部33、濾過器30、濾過前配管部32内に負圧を発生させて、被処理液流入部10(この被処理液流入部10に接続される回収ホース3)からの被処理液Wを吸引するようになっている。
図5に示すように、装置本体2aの背板25に対し、この吸引ポンプ31のオンオフスイッチ63を設けるとよい。また必要に応じ、吸引ポンプ31の運転時間を制限するタイマーを設けて、そのタイマー設定スイッチ64をオンオフスイッチ63の近傍へ設けるようにしてもよい。
図7及び図8に示すように、回収ホース3は可撓性を有し、且つ、曲げた形状を保形させる保形手段65が設けられたものとされている。保形手段65は、回収ホース3における長手方向のほぼ全長にわたって設けられたものとしてもよいし、一部に設けられたものとしてもよい。
本実施形態で採用した保形手段65は、多数の管状ピース66が相互連結された構造のものとしてある。各管状ピース66の一端部は球状に膨出する嵌入管端部67として形成されており、他端部は球状凹面によって嵌入管端部67を嵌合可能にする外嵌め管端部68として形成されたものとなっている。
すなわち、嵌入管端部67に外嵌め管端部68を無理嵌め状に嵌合させるようにして管状ピース66同士を連結すると、嵌入管端部67の球状外面と外嵌め管端部68の球状凹面とが水密的に面接触しつつ、ユニバーサルジョイントの如く管状ピース66間を任意の方向へ曲げることができるようになっている。
嵌入管端部67と外嵌め管端部68とが互いに水密的な面接触状態にあることで、それらの接触面間には適度な摩擦抵抗が生じ、管状ピース66間を曲げた状態は手を離しても保形されることになる。そのため、図1に例示したように、回収槽4内の被処理液Wに対し、その水面へ向けて回収ホース3の吸引口3a(ホース先端部)を配置させるように、管状ピース66間の曲げ具合を調節すると、吸引口3aの配置は以降、維持されるようになる。
なお、回収ホース3には、回収を促進させるために広口ノズル70等を取り付けてその先端開口に吸引口3aを形成させるようにするのが好適である。
以上詳説したところから明かなように、本考案に係る浮上油回収装置1では、処理装置2と回収ホース3とが別体であり、処理装置2に吸引ポンプ31が設けられていることから、回収ホース3の先端部にフロートや吸引ポンプを設ける必要がない。それ故、回収槽4において上部開口面積がそれほど広くない場合でも設置可能である。
また処理装置2に設けられた被処理液流入部10の継ぎ手部11が、高すぎず且つ低すぎないように、中間高さに配置されているので、この被処理液流入部10に接続する回収ホース3の接続高さも、極端に高すぎず且つ低すぎないものとなる。従って、回収ホース3の着脱作業が容易に行えるものであり、また回収槽4との配管距離を可及的に短くできる利点もある。
処理装置2の後部側(背板25)に設けられたオンオフスイッチ63を操作して吸引ポンプ31を作動させると、濾過後配管部33、濾過器30、濾過前配管部32内が負圧になり、回収ホース3の吸引口3aから被処理液流入部10を介して回収槽4内の被処理液Wが濾過器30内へ吸引される。
濾過器30内でフィルタ41を通過することで浮上油が濾過された処理済み液は、濾過後配管部33から吸引ポンプ31内を経て、処理済み液流出部12から排出ホース5(必要に応じて二次浄化器6)を介して再びNC工作機械などへ供給されるようになる。
濾過前配管部32の透明管部37を通過する被処理液Wの状態(汚れ程度)と、濾過後配管部33の透明管部38を通過する被処理液Wの状態(浄化程度)とを見比べることで、濾過器30の濾過能力が有効であるか、或いは低下したか(フィルタ41がどの程度詰まっているか)を容易且つ確実に判断することができるので、フィルタ41の交換時期を判断した時点でフィルタ41交換を行えばよい。
なお、濾過器30においてフィルタ41の交換作業などを行う場合には、取り出した古いフィルタ41は中仕切板部22(作業テーブル)上へ廃油容器などを介して仮置きしておけばよい。また中仕切板部22は、新品のフィルタ41やメンテナンス用工具、ウエスなどを預け置いておくのにも便利である。
別所に設けられた回収槽4に対してこの浮上油回収装置1を使用する場合は、処理装置2の被処理液流入部10(継ぎ手部11)から上側に立てた状態にし、吸引ポンプ31を1度駆動して回収ホース3内の被処理液を吸引し、回収ホース3内から被処理液を略完全に排出した状態で、被処理液流入部10から回収ホース3を外す。また、排出ホース5も吸引ポンプ31を1度駆動して空気を送った後に、処理済み液流出部12(継ぎ手部13)から上側に立てた状態にしてから外し、そして、この処理装置2を移動用車輪15によって移動させる。
このとき、被処理液流入部10の継ぎ手部11はホース挿口が上向きであるから、回収ホース3を外したときでも液漏れが可及的に防止されることになる。同様に、処理済み液流出部12の継ぎ手部13もホース挿口が上向きであるから、排出ホース5を外したときの液漏れが可及的に防止されることになる。
すなわち、周辺への液漏れを防止しつつ、処理装置2を回収槽4の設置された任意場所へと移動させることができるものである。
[その他]
本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、濾過器30は複数台を直列に配置してもよく、遠心分離器などを採用することも可能である。
濾過前配管部32及び濾過後配管部33の透明管部37,38は、処理装置2のケーシング20に対して前方突出状態で設けることが限定されるわけではない。前方突出させない場合は、ケーシング20に対して各透明管部37,38に対応させた覗窓を開口形成させて、これをもって点検部58,59とさせればよい。
回収ホース3は、樹脂やゴムなど柔軟性を有するホースによって形成することも可能である。この場合、ホースの長手方向に沿わせて線状又はコイル状の金属線材を埋設させるようにして、これを保形手段65とすることができる。
1 浮上油回収装置
2 処理装置
2a 装置本体
3 回収ホース
10 被処理液流入部
11 継ぎ手部
12 処理済み液流出部
13 継ぎ手部
15 移動用車輪
20 ケーシング
30 濾過器
31 吸引ポンプ
32 濾過前配管部
33 濾過後配管部
37 透明管部
38 透明管部
40 濾過ケース
41 フィルタ
42 ケース蓋
55 連絡管
56 導入管
58 点検部
59 点検部
65 保形手段
W 被処理液

Claims (6)

  1. 被処理液(W)を装置内へ取り込む被処理液流入部(10)と濾過後の処理済み液を装置外へ取り出す処理済み液流出部(12)とが設けられた処理装置(2)と、この処理装置(2)の被処理液流入部(10)に外部接続される可撓性の回収ホース(3)とを有し、
    前記処理装置(2)の装置本体(2a)内部に、被処理液流入部(10)の下流部に連結されていて被処理液(W)中から浮上油を除去する濾過器(30)と、この濾過器(30)の下流部に連結されていて被処理液(W)を吸引する吸引ポンプ(31)とが配置されており、更にこの吸引ポンプ(31)の排出部が前記処理済み液流出部(12)に連結されており、
    前記被処理液流入部(10)には前記回収ホース(3)の接続端を着脱自在に接続する継ぎ手部(11)がホース挿口を上向きにして設けられていることを特徴とする浮上油回収装置。
  2. 前記回収ホース(3)には、曲げた形状を保形させる保形手段(65)が長手方向のほぼ全長にわたって又は一部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の浮上油回収装置。
  3. 前記処理装置(2)は、被処理液流入部(10)に設けられる継ぎ手部(11)が当該処理装置(2)における吸引ポンプ(31)よりも高い中間高さに配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の浮上油回収装置。
  4. 前記処理装置(2)は、前記濾過器(30)が装置本体(2a)の上部位置に前記吸引ポンプ(31)が装置本体(2a)の下部位置にそれぞれ配置されており、
    被処理液流入部(10)と濾過器(30)とを連結する濾過前配管部(32)及び濾過器(30)と吸引ポンプ(31)とを連結する濾過後配管部(33)には透明管部(37,38)が設けられていると共に、装置本体(2a)には外周を覆うケーシング(20)が設けられていて、このケーシング(20)には濾過前後の両配管部(32,33)に設けられた各透明管部(37,38)をケーシング(20)外から視認可能にする点検部(58,59)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の浮上油回収装置。
  5. 前記濾過器(30)は、上部を開口させた濾過ケース(40)と、この濾過ケース(40)内に上部開口を介して出し入れ自在な状態で収納されるフィルタ(41)と、濾過ケース(40)の上部開口を開閉するケース蓋(42)とを有しており、被処理液流入部(10)と濾過器(30)とを連結する濾過前配管部(32)は、ケース蓋(42)を貫通する状態で一端が連結されていて連結したままケース蓋(42)の開閉を許容する可撓性の連絡管(55)と、この連絡管(55)の他端と被処理液流入部(10)とを連結する導入管(56)とを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の浮上油回収装置。
  6. 前記処理装置(2)の装置本体(2a)には移動用車輪(15)が設けられており、前記処理済み液流出部(12)にはホース挿口を上向きにした継ぎ手部(13)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の浮上油回収装置。
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KR20190001874U (ko) * 2018-01-16 2019-07-24 에스엠티주식회사 진공을 이용한 공작기계 절삭유 정화 회수 장치
KR20200007576A (ko) * 2018-07-13 2020-01-22 주식회사 켐텍 열교환 필터가 내장된 절삭유 공급 장치

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