JP2009269070A - 重力鋳造装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 重力鋳造装置において、押湯の冷却を開始するタイミングをより的確に決定することができる技術を提供する。
【解決手段】 重力鋳造装置は、金型12と第2熱電対24と変位計20と冷却装置36を備える。金型12は、製品空間28と製品空間28に連通孔26を介して連通された押湯空間16を有する。第2熱電対24は、製品空間28と押湯空間16との境界における溶湯60の温度を測定する。変位計20は、製品空間28と押湯空間16との境界における溶湯の硬度を測定する。冷却装置36は、第2熱電対24と変位計20で測定された温度と硬度が所定値に達したときに押湯空間16内の溶湯60の冷却を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、重力鋳造装置に関する。特に、押湯空間の溶湯(押湯)を冷却する技術に関する。
重力鋳造装置では、金型内の製品を成形する空間(製品空間)に導入された溶湯が凝固して収縮することによって発生するいわゆる引け巣を防止するために、製品空間の上方に押湯を貯留する押湯空間が金型に設けられている。押湯は、製品空間内の溶湯よりも凝固するタイミングを遅くする必要がある。そのため、押湯が注入される押湯空間の周りには、断熱材が配置されていることが多い。押湯空間の周りに断熱材が配置されているため、押湯が凝固するまでに時間がかかってしまう。鋳造された製品を金型から取り出す場合、押湯が凝固してからでないと取り出すことができない。したがって、押湯の凝固に時間がかかると、鋳造のサイクルタイムが長くなってしまう。
上記した問題点に対して、押湯を冷却する技術が開示されている(例えば特許文献1,2)。特許文献1には、押湯にミストを吹き付けて冷却する重力鋳造装置が開示されている。特許文献1の鋳造装置では、押湯空間の中間位置における押湯の温度を測定し、測定温度が所定温度になった段階で、押湯空間にミストを吹き付けて冷却を開始する。
特許文献2には、押湯空間に冷却ピンを押し込むことによって、押湯空間の溶湯を冷却して凝固させる重力鋳造装置が開示されている。特許文献2の鋳造装置では、製品空間内の溶湯の凝固がほぼ終了するタイミングで押湯空間の冷却を開始する。
特開平8−19852号公報 特開2005−193246号公報
特許文献1の鋳造装置では、押湯に直接ミストを吹き付けるため、押湯の表面が凝固するまで冷却を開始することができない。特許文献2の鋳造装置では、押湯の冷却を開始するタイミングが早すぎると、製品空間の溶湯よりも押湯のほうが早く凝固してしまい、製品に引け巣が発生してしまう虞がある。逆に、押湯の冷却を開始するタイミングが遅いと、鋳造のサイクルタイムが長くなってしまう。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、押湯の冷却を開始するタイミングをより的確に決定することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の重力鋳造装置は、金型と第1検知手段と冷却手段を備える。金型は、製品空間と製品空間に連通された押湯空間を有する。第1検知手段は、製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率に対応する指標を検知する。冷却手段は、第1検知手段で検知された指標が第1基準値に達したときに押湯空間内の溶湯の冷却を開始する。
製品空間内の溶湯が凝固して収縮すると、押湯空間内の溶湯(以下、押湯という)が製品空間内に流入する。しかしながら、製品空間と押湯空間との境界に位置する溶湯がある程度凝固すると、押湯が製品空間に流入できなくなる。製品空間と押湯空間との境界に位置する溶湯の凝固の進行状況を知るには、製品空間と押湯空間との境界に位置する溶湯の固相率を検知すればよい。溶湯の固相率が変化すると、それに追従して変化する指標がある。例えば、製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の温度や、製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の硬度等がある。
この重力鋳造装置では、冷却手段が製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率に対応する指標が第1基準値に達したときに押湯空間内の溶湯の冷却を開始する。第1基準値とは、製品空間と押湯空間との境界に位置する溶湯の凝固によって、押湯が製品空間に流入できなくなるときの溶湯の固相率に対応する指標の値である。押湯が製品空間に流入できなくなるときの溶湯の固相率は、製品空間と押湯空間とを連通する連通孔の大きさや溶湯の材質等によって異なる。例えば、連通孔が小さい場合には、連通孔が大きい場合と比べて、溶湯の凝固率が低い段階で押湯が製品空間に流入できなくなる。また、例えば、溶湯の粘度が高い場合には、粘度が低い場合と比べて、溶湯の凝固率が低い段階で押湯が製品空間に流入できなくなる。第1基準値は、製品空間と押湯空間とを連通される連通孔の大きさや溶湯の材質に応じて予め決めておく。
この重力鋳造装置では、製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率によって押湯の冷却開始タイミングを決定している。この重力鋳造装置によれば、押湯の凝固が早すぎて製品に引け巣が形成されることを防止するとともに、押湯の凝固が遅すぎて鋳造時間が長くなってしまうことを防止することができる。
この重力鋳造装置では、第1検知手段は、製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の温度と硬度の少なくとも一方を測定することが好ましい。
製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の温度や硬度は、製品空間と押湯空間との境界の固相率に対応して変化する。従って、製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の温度と硬度の少なくとも一方を測定することによって、容易に製品空間と押湯空間との境界の固相率を知ることができる。
この重力鋳造装置では、押湯空間内の溶湯の固相率に対応する指標を検知する第2検知手段をさらに備えていることが好ましい。冷却手段は、第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに冷却を停止することが好ましい。
冷却手段で押湯を冷却すると、押湯空間周辺の金型も冷却される。連続して鋳造が実施される場合、押湯空間周辺の金型の温度が低いと、押湯が製品空間内の溶湯よりも早く凝固してしまう虞がある。この重力鋳造装置では、例えば、押湯の温度等の押湯空間内の溶湯の固相率に対応する指標を検知して、冷却を停止するタイミングを決定する。第2基準値とは、例えば、押湯が完全に凝固したときの指標の値である。例えば、指標が押湯の温度の場合、第2基準値は押湯の固相線温度である。
この重力鋳造装置では、冷却手段は、金型に形成された冷媒通路に冷却液を供給する冷却液供給手段と、冷媒通路に気体を供給して冷却液を排出させる冷却液排出手段を備えていることが好ましい。この場合、冷却液供給手段は、第1検知手段で検知された指標が第1基準値に達したときに冷却液の供給を開始するとともに第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに冷却液の供給を停止することが好ましい。冷却液排出手段は、第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに気体の供給を開始することが好ましい。
押湯の冷却開始タイミングでは、冷却液供給手段が冷媒通路に冷却液を供給することによって、押湯を冷却する。一方において、押湯の冷却停止タイミングでは、冷却液排出手段が冷媒通路に空気等の気体を供給して冷媒通路内の冷却液を外部に排出させることによって冷却を停止する。この構成によれば、冷却している状態から素早く冷却を停止することができる。これにより、必要以上に押湯周辺の金型が冷却されることを防止することができる。
本発明では、重力鋳造方法も提供する。この重力鋳造方法は、製品空間と製品空間に連通された押湯空間を有する金型を用いる。この重力鋳造方法は、溶湯導入工程と検知工程と冷却工程を備える。溶湯導入工程は、製品空間と押湯空間に溶湯を導入する。検知工程は、製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率に対応する指標を検知する。冷却工程は、検知工程で検知された指標が第1基準値に達したときに押湯空間内の溶湯の冷却を開始する。
この重力鋳造方法によっても、上記した重力鋳造装置と同様の効果を得ることができる。
本発明によると、押湯の冷却を的確に開始することができる。これにより、鋳造のサイクルタイムを短縮することができるため、短時間でより多くの製品を製作することができる。
下記の実施例の技術的な特徴について列記する。
(形態1) 冷媒通路は、金型内を通過しており、その一部が押湯空間内に位置している。
(形態2) 冷媒通路の金型内を通過する部分の少なくとも一部の周りには、断熱部が形成されている。
本発明を具現化した実施例に係る重力鋳造装置を図面を参照して説明する。図1は、重力鋳造装置10の縦断面図である。図1では、一部の構成(変位計20の一部と冷却装置36の一部)をブロック図で示している。重力鋳造装置10は、金型12と冷却装置36と第1熱電対18と第2熱電対24と変位計20と制御装置50(図3参照)を備えている。金型12は、上型14と下型32を有している。上型14と下型32によって製品空間28が形成されている。
上型14には、湯口22と押湯空間16が形成されている。湯口22は、金型12の上方に開口している。押湯空間16の周囲は、断熱材17で覆われている。押湯空間16は、その下端において、連通孔26を介して製品空間28と連通している。図2に示すように、連通孔26は、後述する冷却装置36の周りを一巡して形成されている。
第1熱電対18は、押湯空間16内の溶湯(押湯)60の上方の温度を測定するように配置されている。変位計20は、押湯空間16と製品空間28の境界近傍の押湯60の硬度を測定する。変位計20は、押湯空間16まで貫通する貫通孔21に挿入された押し付け捧20aを押湯60に押し付けることによって硬度を測定する。押し付け捧20aは、例えばその押湯60との接触部分の直径が5mmである。また、変位計20は、例えば押し付け捧20aを1kg重の荷重で押し付ける。第2熱電対24は、押湯空間16と製品空間28との境界の温度を測定するように配置されている。
図2に示すように、変位計20と第2熱電対24は、位置Xにおける溶湯60の硬度と温度を測定する。位置Xは、連通孔26のうち最も幅の広い位置である。即ち、変位計20と第2熱電対24は、押湯空間16と製品空間28の境界の最も肉厚な部分の溶湯60の硬度と温度を計測している。
下型32には、冷却装置36の冷却ピン37が挿入されている。冷却ピン37の上端部は、押湯空間16内に位置している。冷却ピン37の上端は、押湯空間16の周囲を覆う断熱材17の下面に当接している。冷却ピン37の周囲には、断熱スリット30と断熱スリット30の下方に位置する空気層38が形成されている。断熱スリット30と空気層38は、冷却ピン37によって下型32が冷却されることを抑制している。冷却ピン37の内部には、第1冷水路42が挿入されている。第1冷水路42と冷却ピン37との間には、第2冷水路40が形成されている。第1冷水路42の一端には、冷水タンク48が接続されている。冷水タンク48には、冷水が貯留されている。冷水タンク48内の冷水は、冷水ポンプ46によって、第1冷水路42に導入される。第1冷水路42に導入された冷水は、第1冷水路42を通過して、第1冷水路42の上端から排水される。第1冷水路42から排水された冷水は、第2冷水路40を通過して冷水タンク48に戻る。冷却装置36には、第2冷水路40を通過して冷水タンク48に戻る冷却水を冷却する装置が配置されていてもよい。また、第1冷水路42には、エアポンプ44が接続されている。エアポンプ44が駆動されると、第1冷水路42に空気が導入される。
また、下型32には、製品空間28内の溶湯60を冷却するための冷水管34が形成されている。
次に、重力鋳造装置10の制御系統について説明する。図3は、重力鋳造装置10の制御系統を示すブロック図である。制御装置50には、第1熱電対18と第2熱電対24と変位計20と冷水ポンプ46とエアポンプ44とメモリ52が通信可能に接続されている。メモリ52は、冷却開始温度と冷却開始変位と冷却停止温度が記憶されている。冷却開始温度と冷却開始変位と冷却停止温度は、溶湯60の材質や連通孔26の形状等によって決定され、作業者が予めメモリ52に記憶させておく。
次に、重力鋳造装置10を用いた鋳造方法について説明する。作業者は、湯口22から溶湯60を導入する。湯口22に導入された溶湯60は、製品空間28に充満され、押湯空間16に導入される(ステップS12)。次に、作業者は、下型32の冷水管34に冷却水を導入させる(ステップS14)。制御装置50は、第2熱電対24で測定される溶湯60の温度が、メモリ52に記憶されている冷却開始温度以下になるまで、熱電対24で測定される溶湯60の温度を監視している(ステップS16)。熱電対24で測定される溶湯60の温度が冷却開始温度以下になると(ステップS16でYES)、制御装置50は、変位計20を作動させて(ステップS18)、押し付け捧20aを押湯空間16と製品空間28の境界近傍の押湯60に押し付ける。変位計20は、押し付け捧20aの変位量情報を制御装置50に送信する。制御装置50は、変位計20から送信された変位量から押し付け捧20aが変位したか否かを確認する(ステップS20)。押し付け捧20aが変位した場合(ステップS20でYES)、制御装置50は、再度変位計20を作動させて(ステップS18)、押し付け捧20aの変位量を計測させる。制御装置50は、所定の間隔を空けて変位計20を再度作動させてもよい。
押し付け捧20aが変位しなくなった場合(ステップS20でNO)、制御装置50は、冷水ポンプ46を駆動させる。冷水ポンプ46が駆動されると、第1冷水路42に冷水が供給される。これにより、押湯空間16内の押湯60が冷却される。重力鋳造装置10では、第2熱電対24によって製品空間28と押湯空間16との境界の溶湯60の温度を測定し、変位計20によって製品空間28と押湯空間16との境界の溶湯60の硬度を測定している。これにより、冷却開始タイミングが決定される。2つの指標を測定することで、測定誤差によって誤って冷却が開始されることを防止している。しかしながら、溶湯60の温度又は硬度のいずれか一つのみを指標としてもよい。制御装置50は、第1熱電対18で測定される押湯60の温度がメモリ52に記憶されている冷却停止温度以下になるまで第1熱電対18の温度を監視している(ステップS24)。第1熱電対18で測定される押湯60の温度が冷却停止温度以下の場合(ステップS24でYES)、冷水ポンプ46を停止する(ステップS26)。制御装置50は、エアポンプ44を駆動させる(ステップS28)。エアポンプ44が駆動されると、第1冷水路42に空気が供給される。これにより、第1冷水路42と第2冷水路40内の冷水が冷水タンク48に排水される。制御装置50は、エアポンプ44を駆動させてから所定時間(例えば、エアポンプ44によって供給された空気によって、第1冷水路42と第2冷水路40内の略全ての冷水が排水されるために必要な時間以上)が経過する(ステップS30)と、エアポンプ44を停止して(ステップS32)処理を終了する。
重力鋳造装置10では、金型12に押湯空間16を設けて、製品空間28内の溶湯60が収縮したときに押湯空間16内の押湯60が製品空間28内に導入される。これにより、製品空間28内の溶湯60が凝固収縮することによって発生する引け巣が防止されている。製品空間28と押湯空間16との境界の溶湯60がある程度凝固すると、押湯空間16内の押湯60が製品空間28内に導入されなくなる。重力鋳造装置10では、製品空間28と押湯空間16との境界近傍の溶湯60の温度と硬度によって、押湯空間16内の押湯60の冷却開始タイミングを決定している。重力鋳造装置10によれば、押湯空間16内の押湯60が製品空間28に導入されなくなるときの製品空間28と押湯空間16との境界の溶湯の固相率によって、押湯60の冷却を開始することができる。これにより、押湯60の冷却を的確に開始することができる。特に、製品空間28と押湯空間16とを連通する連通孔26が小さい場合には、製品空間28と押湯空間16との境界の溶湯60が完全に凝固しなくても、押湯60が製品空間28に流入しなくなる。
重力鋳造装置10では、製品空間28と押湯空間16とを連通する連通孔26のうち最も幅の広い位置における溶湯60の温度と硬度を測定している。即ち、押湯空間16と製品空間28の境界の最も肉厚な部分の溶湯60の硬度と温度を計測している。最も肉厚な部分の溶湯60の温度と硬度がそれぞれ、冷却開始温度と冷却開始変位に達していれば、他の部分の溶湯60の温度と硬度もそれぞれ、冷却開始温度と冷却開始変位に達しているということができる。押湯空間16と製品空間28の境界の最も肉厚な部分の溶湯60の温度と硬度を計測することで、他の位置での温度と硬度を測定する必要がない。これにより、熱電対や変位計の数を少なくすることができる。
発明者が実施した実験では、溶湯60にアルミニウム合金を用いて、連通孔26を比較的に小さくした場合、製品空間28と押湯空間16との境界のアルミニウム合金の固相率がおよそ0.4に到達すると、押湯空間16から製品空間28に溶湯60が導入されなくなった。このタイミングで押湯60の冷却を開始することにより、鋳造時間を大幅に低減することが可能となった。
重力鋳造装置10では、押湯空間16内に冷却ピン37が配置されている。この構成によれば、押湯空間16内の導入すべき溶湯60の量が少なくて済む。これにより、製品の歩留まりを向上させることができる。
また、重力鋳造装置10では、第1熱電対18の測定温度によって、押湯空間16内の押湯60の凝固の進行状況を確認している。制御装置50は、押湯60の凝固が略終了すると、冷水を停止して、冷却ピン37内から冷水を排水させる。この構成によれば、押湯空間16が必要以上に冷却されることを防止することができる。これにより、続けて鋳造を行う場合に、押湯空間16に導入された押湯60が製品空間28に導入された溶湯60よりも早く凝固することを防止することができる。また、下型32を通過する冷却ピン37の周囲には、断熱スリット30と空気層38が形成されている。これにより、冷却ピン37内を通過する冷水によって、下型32が冷却されることを防止するとともに、押湯空間16近傍に到達する前に、冷水が暖められることを抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施例の重力鋳造装置を示す平面図。 図1のII-II断面を示す断面図。 本実施例の重力鋳造装置の制御系統を示すブロック図。 本実施例の鋳造の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10:重力鋳造装置
12:金型
16:押湯空間
18:第1熱電対
20:変位計
22:湯口
24:第2熱電対
26:連通孔
28:製品空間
30:断熱スリット
36:冷却装置
38:空気層
50:制御装置
52:メモリ

Claims (5)

  1. 製品空間と製品空間に連通された押湯空間を有する金型と、
    製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率に対応する指標を検知する第1検知手段と、
    第1検知手段で検知された指標が第1基準値に達したときに押湯空間内の溶湯の冷却を開始する冷却手段、
    を備える重力鋳造装置。
  2. 第1検知手段は、製品空間と押湯空間との境界近傍の溶湯の温度と硬度の少なくとも一方を測定することを特徴とする請求項1に記載の重力鋳造装置。
  3. 押湯空間内の溶湯の固相率に対応する指標を検知する第2検知手段をさらに備えており、
    冷却手段は、第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに冷却を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の重力鋳造装置。
  4. 冷却手段は、
    金型に形成された冷媒通路に冷却液を供給する冷却液供給手段と、
    冷媒通路に気体を供給して冷却液を排出させる冷却液排出手段、
    を備えており、
    冷却液供給手段は、第1検知手段で検知された指標が第1基準値に達したときに冷却液の供給を開始するとともに第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに冷却液の供給を停止し、
    冷却液排出手段は、第2検知手段で検知された指標が第2基準値に達したときに気体の供給を開始することを特徴とする請求項3に記載の重力鋳造装置。
  5. 製品空間と製品空間に連通された押湯空間を有する金型を用いる重力鋳造方法であって、
    製品空間と押湯空間に溶湯を導入する溶湯導入工程と、
    製品空間と押湯空間との境界における溶湯の固相率に対応する指標を検知する検知工程と、
    検知工程で検知された指標が第1基準値に達したときに押湯空間内の溶湯の冷却を開始する冷却工程、
    を備える重力鋳造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104399895A (zh) * 2014-11-15 2015-03-11 安徽省新方尊铸造科技有限公司 一种采用顶部强制水冷法改善金属型铸造成型的工艺

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