JP2009267617A - トランスデューサの製造方法 - Google Patents

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勝己 角田
Marc-Alexandre Dubois
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Abstract

【課題】工程数を増加させることなく、LSI前工程で行うことのできるトランスデューサの製造方法を提供すること。
【解決手段】絶縁膜101に熱酸化膜を形成する(図2(A))。次に、スパッタリングによって密着層のチタンを堆積する。その後、タングステンを堆積する。ついで、タングステンのパターニング及びドライエッチングによって第1の電極102及びダミー電極103を同時に形成する(図2(B))。続いて、圧電体薄膜104である窒化アルミニウム薄膜を堆積する(図2(C))。その後、アルミニウムを堆積する(図2(C))。続いて、アルミニウムのパターニング及びドライエッチングによって不要部分を除去して、第2の電極105を形成する(図2(D))。続いて圧電体薄膜104のパターニング及びエッチングを行い、クロストーク防止用のトレンチ106及び第1の電極102とのコンタクトホール107を同時に形成する(図2(E))。
【選択図】図2

Description

本発明は、トランスデューサの製造方法に関し、より詳細には、圧電体を用いたマイクロフォン、マイクロスピーカ、および超音波センサ等の音響トランスデューサの製造方法に関する。
携帯電話の小型化・薄型化が進行し、携帯電話に用いられる部品には、特に小型かつ低背面であることが必要とされている。このような理由から圧電式のスピーカが注目されつつある。理由は、薄型化が可能である他、消費電流が小さいというメリットを有するためである。
また近年では、素子を平面状に2次元配置したアレイ型トランスデューサの検討がなされている。これらのアレイ型トランスデューサでは、素子間のクロストークを防止するために、素子分離がなされている。例えば、ダイシングにて素子分離、トレンチ形成を行う方法(特許文献1参照)や、隣間セル隔絶部によってアレイ化したセルを分離する方法(特許文献2参照)がある。
特開第2002−186617号公報 特開第2007−229328号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、ダイシングを行う際に必要切断マージンを確保するために1マスクステップ追加で導電層を厚く形成しなければいけない。さらに、この方法は、LSI前工程では行えないので大量生産には向かない上、制御も困難である。
また、特許文献2の方法では、素子を分離するためのトレンチ形成とコンタクト形成とを同時に行えないため1マスクステップ必要となり、工程数がアップしてしまう。
本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、工程数を増加させることなく、LSI前工程で行うことのできるトランスデューサの製造方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、半導体基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、前記絶縁膜の上に第1の電極およびダミー電極を同時に形成する第2の工程と、前記第1の電極および前記ダミー電極の上に、圧電体を形成する第3の工程と、前記圧電体の上に、第2の電極を形成する第4の工程と、前記ダミー電極の上および前記第1の電極の予め定めた領域の上に形成されている圧電体を同時に除去する第5の工程とを含むことを特徴とするトランスデューサの製造方法である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトランスデューサの製造方法であって、前記第2の工程において、前記ダミー電極は前記第1の電極から離間した領域に形成されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のトランスデューサの製造方法であって、前記圧電体は、窒化アルミニウムであることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載のトランスデューサの製造方法であって、前記第5の工程の後に、前記ダミー電極を除去する第6の工程をさらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1の電極およびダミー電極を同時に形成し、かつコンタクトホール及びクロストーク低減用トレンチを同時に形成することにより、工程数を増加させることなく、LSI前工程で行うことのできるトランスデューサの製造方法を提供することができる。特に、圧電素子を2次元的に配置して構成されたアレイ型トランスデューサの製造に有効である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るトランスデューサを示している。図1(A)は上面図であり、図1(B)はIB−IB線に沿った断面図である。図1には2つのトランスデューサが示されており、それぞれのトランスデューサ100は、絶縁膜101と、絶縁膜101の上の第1の電極102及びダミー電極103と、第1の電極102の上の圧電体薄膜104と、圧電体薄膜104の上の第2の電極105とを備える。ダミー電極103の上の領域106及び第1の電極102の予め定めた一部分の上の領域107には圧電体薄膜104が存在せず、それぞれクロストーク低減用トレンチ及びコンタクトホールを構成する。第2の電極105は、電極取り出し口108を有する。絶縁膜101、第1の電極102、圧電体薄膜104、および第2の電極105によってダイヤフラムを形成している。
絶縁膜101としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜等が好適である。また、第1の電極102及び第2の電極105の材質としては、白金、タングステン、アルミニウム、モリブデン、チタン、チタンタングステン等が好ましく、第1の電極102と第2の電極105に異なる材質を選択することも可能である。
ダミー電極103は、第1の電極102と同時に形成されるものであり、同一の材料を用いることが好ましい。またダミー電極103は、第1の電極102の外部に設けられていればよく、特に、閉曲面で第1の電極102を囲まなければならないという制約はない。従って、一部が開放された形状でも可能である。
圧電体薄膜104としては、窒化アルミニウムの他に、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化ジルコニウム(ZnO)等が好ましい。
このようなトランスデューサ100は、電極取り出し口108とコンタクトホール107を通して第1の電極102に電圧を印加することで圧電体薄膜104が伸び縮みし、バイモルフ効果によってダイヤフラムが振動して外部に音圧を発生する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るトランスデューサの製造方法について説明する。基板110としては、両サイド研磨のシリコンウエハ(結晶方位:001、p型)等を用いる。
まず、基板110を熱酸化し、絶縁膜101である熱酸化膜を1.0um形成する(図2(A))。
絶縁膜101を形成後、スパッタリングによって密着層であるチタンを0.05um堆積する。その後、タングステンを0.2um堆積する。ついで、フォトリソグラフィによってパターニングし、ドライエッチングによって不要部分を除去して、第1の電極102及びダミー電極103を同時に形成する(図2(B))。ダミー電極103は、第1の電極102から離間した領域に形成される。ダミー電極103の役割は、コンタクトホール形成部とトレンチ形成部の窒化アルミニウムの膜質を揃え、エッチング工程を容易にすることである。一般に、下地層の結晶性によって、その上に堆積される窒化アルミニウムの結晶性も影響を受ける。結晶性が異なると、膜のエッチングレートも同様に異なり、トレンチ106及びコンタクトホール107を同時形成する際にエッチングプロセスの条件出しが難しくなってしまう。
続いて、圧電体薄膜104である窒化アルミニウム薄膜をスパッタリングによって1.0um堆積する(図2(C))。
その後、アルミニウムをスパッタリングによって0.2um堆積する(図2(C))。続いて、フォトリソグラフィによってアルミニウムをパターニングし、ドライエッチングによって不要部分を除去して、第2の電極105を形成する(図2(D))。
続いて圧電体薄膜104のパターニング及びエッチングを行い、クロストーク防止用のトレンチ106及び第1の電極102とのコンタクトホール107を同時に形成する(図2(E))。
最後に、基板110の裏面のパターニングを行い、裏面からエッチングしてキャビティ111を形成する。エッチングは、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)を用いることが好適である。例えばボッシュプロセスのように、エッチングと堆積が同時に行われつつ進行するような異方性エッチングが最適である。シリコンを除去することによって、絶縁膜101、第1の電極102、圧電体薄膜104、第2の電極105からなる積層ダイヤフラム120が形成される(図2(F))。
加えて、トレンチ106及びコンタクトホール107の形成後に工程を更に追加して、図3のようにダミー電極103を除去することも可能である。
なお、基板110はシリコンが特に好ましいが、セラミック基板、化合物半導体基板も選択可能である。
また、絶縁膜101は、基板110の熱酸化の他に、プラズマCVDやLPCVDによるシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等によって形成してもよい。
また、ダミー電極103の上の除去される圧電体薄膜は、コンタクトマスクによって自由に変化させることが可能である。除去される圧電体薄膜の幅は、エッチングレートを合わせるためにコンタクトホールの幅と同等のサイズであれば、オーバーエッチングを余分にしなくてもよいという観点からさらに好適である。
(実施例)
図4は、本実施例に係るトランスデューサを示している。図1で説明した構造を有するトランスデューサ(圧電素子)が、2×2の4個のアレイ状に配置されている。図5には、トランスデューサの寸法を示している。図5(A)は上面図であり、図5(B)はIB−IB線に沿った断面図である。1個のトランスデューサは、直径1.0mmの円形のダイヤフラム領域を有する(図5(B)に点線で図示)。第2の電極105は直径0.9mmの円形、第1の電極102は直径1.1mmの円形である。また、素子間の窒化アルミニウムを分離するトレンチ107は幅0.1mmであり、これは第1の電極102とのコンタクトの幅と一致する。また、外周のダミー電極103はリング形状を有し、隣り合うダミー電極103との最近接距離は0.1mmである。
このような構成を有するアレイ型ダイヤフラムにおいて、トレンチ挿入によるクロストーク抑制効果を、シミュレーションによって確認した。シミュレーションは以下の条件で実施した。
(1)図4において、トランスデューサA、B、Cを、2Vpp(Peak to Peak)の交流電圧で駆動する。クロストークは、A、B、Cのトランスデューサを同時駆動したときのDの圧電素子の振動振幅と、A、B、Cの振幅との比によって、パーセンテージで評価した。比較する周波数においては、単体のトランスデューサが有する1次の共振におけるピーク高さによって評価した。
(2)比較例としては、トレンチを形成しない、同じ配置、サイズのトランスデューサを、シミュレーション条件(1)と同じ方法にて評価を行った。
シミュレーションの結果を図6に示す。トレンチを形成しない場合のクロストークは3.0%であった。一方トレンチを形成した場合は0.28%と、クロストークが約1/10に低減するという効果が得られた。このように、トレンチ形成はアレイ型トランスデューサのクロストーク低減に大きな効果があることがシミュレーションで確認された。
本実施形態に係るトランスデューサを示しており、図1(A)は上面図であり、図1(B)はIB−IB線に沿った断面図である。 本実施形態に係るトランスデューサの製造方法について説明するための図である。 本実施形態に係るトランスデューサにおいてダミー電極を除去したものを示しており、図3(A)は上面図であり、図3(B)はIIIB−IIIB線に沿った断面図である。 実施例に係るトランスデューサを示す図である。 図4のトランスデューサの寸法を示す図である。 クロストークのシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
100 トランスデューサ
101 絶縁膜
102 第1の電極
103 ダミー電極
104 圧電体薄膜
105 第2の電極
106 クロストーク低減用トレンチ
107 コンタクトホール
108 電極取り出し口
110 基板
120 積層ダイヤフラム

Claims (4)

  1. 半導体基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、
    前記絶縁膜の上に第1の電極およびダミー電極を同時に形成する第2の工程と、
    前記第1の電極および前記ダミー電極の上に、圧電体を形成する第3の工程と、
    前記圧電体の上に、第2の電極を形成する第4の工程と、
    前記ダミー電極の上および前記第1の電極の予め定めた領域の上に形成されている圧電体を同時に除去する第5の工程と
    を含むことを特徴とするトランスデューサの製造方法。
  2. 前記第2の工程において、前記ダミー電極は前記第1の電極から離間した領域に形成されることを特徴とする請求項1に記載のトランスデューサの製造方法。
  3. 前記圧電体は、窒化アルミニウムであることを特徴とする請求項1または2に記載のトランスデューサの製造方法。
  4. 前記第5の工程の後に、前記ダミー電極を除去する第6の工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトランスデューサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012015635A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Taiheiyo Cement Corp 圧電発音体

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