JP2009266895A - バルクフィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のテープフィーダをバルクフィーダ相当物に変化させることができるバルクフィーダを提供する。
【解決手段】バルクフィーダ100は、テープフィーダのテープリール装着部またはマウンタのテープリール装着部に着脱自在に装着可能なフレーム部100と、フレーム部100に取り付けられた部品貯蔵部120と、フレーム部110に取り付けられた第1〜第3部品整列部130〜150と、フレーム部110に取り付けられた整列動力付与部180と、部品搬送チューブ160と、搬送制御部190と、部品取出部170とを具備している。
【選択図】図2

Description

本発明は、バラ状態で収納されている電子部品を所定向きに整列し、整列後の電子部品を整列状態のまま搬送するバルクフィーダに関する。
マウンタに取り付けて使用される電子部品供給装置はバルク供給方式とテープ供給方式とに大別され、前者の供給方式を用いた電子部品供給装置はバルクフィーダ(特許文献1参照)と称され、後者の供給方式を用いた電子部品供給装置はテープフィーダ(特許文献2参照)と称されている。
バルクフィーダがテープフィーダよりも優れている点、即ち、テープフィーダのようなテープ廃材が出ないことから環境保存の面で優れていることや、テープフィーダよりも電子部品の貯蔵数量が格段に多いことから稼働率の面で優れていること等は当業者において広く認識されている。
しかし、景気がさほど上向きにならない現状にあっては、バルクフィーダがテープフィーダよりも優れているからといって、既存のテープフィーダをバルクフィーダに完全置換するだけの投資を行うことは難しい。
本発明者は前記事情に鑑み、既存のテープフィーダのテープリールを交換する程度の簡単な作業で該テープフィーダをバルクフィーダ相当物に変化できるようにする方策を考えた。この方策によれば、既存のテープフィーダをバルクフィーダに完全置換するだけの投資を行うことが難しい現状であっても、少ない投資でバルクフィーダの恩恵を得ることができる。
特開2002−84094 特開2007−227684
本発明の目的は、既存のテープフィーダをバルクフィーダ相当物に変化させることができるバルクフィーダを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のバルクフィーダは、テープフィーダのテープリール装着部またはマウンタのテープリール装着部に着脱自在に装着可能なフレーム部と、電子部品を貯蔵室内にバラ状態で多数個収納可能であり、且つ、フレーム部に取り付けられた部品貯蔵部と、部品貯蔵部の貯蔵室内の電子部品を整列機構の動作により所定向きに整列して整列後の電子部品を整列状態のまま供給通路を介して供給可能であり、且つ、フレーム部に取り付けられた部品整列部と、一端部を部品整列部の供給通路の出口に接続され、且つ、該出口からの電子部品を整列状態のまま搬送通路を介して搬送可能な部品搬送チューブと、を具備している。
このバルクフィーダは、従前のテープフィーダのテープリール装着部またはマウンタのテープリール装着部にフレーム部を装着する程度の簡単な作業によって、従前のテープフィーダをバルクフィーダ相当物に簡単に変化させることができる。依って、既存のテープフィーダをバルクフィーダに完全置換するだけの投資を行うことが難しい現状であっても、少ない投資でバルクフィーダの恩恵を得ることができる。
本発明によれば、既存のテープフィーダのテープリールを交換する程度の簡単な作業で該テープフィーダをバルクフィーダ相当物に変化させることができるので、既存のテープフィーダをバルクフィーダに完全置換するだけの投資を行うことが難しい現状であっても、少ない投資でバルクフィーダの恩恵を得ることができる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
[第1実施形態]
図1〜図20は本発明の第1実施形態を示す。本第1実施形態並びに第2実施形態以降の説明では、説明の便宜上、図1の手前に相当する方向を前、奥に相当する方向を後、左に相当する方向を左、右に相当する方向を右と表記する。
図1はバルクフィーダの前面図、図2は図1からカバーフレームを排除した図、図3はバルクフィーダで取り扱われる電子部品の斜視図、図4は図1に示した部品貯蔵部の拡大前面図、図5は図4のa1−a1線に沿う横断面図、図6は図1に示した第1部品整列部の拡大前面図、図7は図6から第2カバープレートを排除した図、図8は図6の上面図、図9は図6のb1−b1線に沿う横断面図、図10は図6のb2−b2線に沿う横断面図、図11は図1に示した第2部品整列部の拡大前面図、図12は図11のc1−c1線に沿う横断面図、図13は図1に示した第3部品整列部の拡大前面図、図14は図13のd1−d1線に沿う横断面図、図15は図1に示した部品搬送チューブの拡大部分斜視図、図16は図1に示した部品取出部の拡大前面図、図17は図1に示した部品取出部の拡大上面図、図18は図17のe1−e1線に沿う縦断面図、図19は図1に示したバルクフィーダの電気回路図、図20は図1に示したバルクフィーダを用いて構成されたバルクフィーダ相当物の前面図である。
まず、図3を参照して、図1に示したバルクフィーダ100で取り扱われる電子部品ECについて説明する。
電子部品ECは、図3に示すように、基準寸法が幅W=高さH<長さLの関係を有する直方体形状を成している。この電子部品ECは具体的にはコンデンサやインダクタや抵抗器等であって、表面の所定箇所に所定数の外部電極(図示省略)を有している。
次に、図1,図2,図3〜図18を参照して、図1に示したバルクフィーダ100の機械的構成について説明する。
図1に示したバルクフィーダ100は、フレーム部110と、部品貯蔵部120と、第1部品整列部130と、第2部品整列部140と、第3部品整列部150と、部品搬送チューブ160と、部品取出部170と、整列動力付与部180と、搬送制御部190と、制御ボックス200とを具備している。本第1実施形態にあっては、第1部品整列部130と第2部品整列部140と第3部品整列部150が請求範囲で言うところの「部品整列部」に相当する。
フレーム部110は、図1及び図2に示すように、前面輪郭が円形のメインフレーム111と、メインフレーム111と同一輪郭のカバーフレーム112と、カバーフレーム112をメインフレーム111に取り付けるための計3個のネジ113とを備えている。カバーフレーム112はその内側に存する部品貯蔵部120等が透視できるように透明であることが好ましい。
メインフレーム111の中心には、円形の装着孔111aが形成されている。また、メインフレーム111の前面の中心には、装着孔111aと同一径の内孔を有する円筒形のスペーサ111bが設けられている。さらに、メインフレーム111の前面の外周部には、ネジ穴(符号無し)を有する円柱形の補助スペーサ111cが90度間隔で計3個設けられている。スペーサ111bと各補助スペーサ111cの前後寸法は全て同じである。さらに、メインフレーム111には、部品貯蔵部120等をネジFSを用いて該メインフレーム111に取り付けるための複数のネジ穴(図示省略)が形成されている。
カバーフレーム112の中心には、メインフレーム111の装着孔111aと同一径の装着孔112aが形成されている。また、カバーフレーム112の外周部には、メインフレーム111の各補助スペーサ111cの位置に対応して計3個のネジ挿通孔(図示省略)が形成されている。
フレーム部110は、メインフレーム111の各スペーサ111bのネジ穴に各ネジ挿通孔が合致するようにしてカバーフレーム112を重ねてから、該カバーフレーム112の各ネジ挿通孔に挿入したネジ113を各補助スペーサ111cのネジ穴にねじ込むことによって組み立てられている。組立後のメインフレーム111とカバーフレーム112とは互いが平行であり、両者の間隔はスペーサ111b及び各補助スペーサ111cの前後寸法によって規定されている。
因みに、フレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112の外径は、従前のテープフィーダで用いられるテープリールの外径と同じである。また、フレーム部110のメインフレーム111の後面とカバーフレーム112の前面との寸法と、メインフレーム111とカバーフレーム112との間隔も、従前のテープフィーダで用いられるテープリールの寸法及び間隔と同じである。さらに、メインフレーム111の装着孔111aとカバーフレーム112の装着孔112aの径は、テープフィーダで用いられるテープリールの装着孔の径と同じであり、テープリール装着用シャフト(図20の符号BF2参照)に差し込んで装着可能な数値を有している。
部品貯蔵部120は、図4及び図5に示すように、前面輪郭が略5角形のセンタープレート121と、センタープレート121と同一輪郭の第1カバープレート122と、センタープレート121と同一輪郭の第2カバープレート123と、スライド蓋124とを備えている。第2カバープレート123は内部が透視できるように透明であることが好ましい。
また、部品貯蔵部120の下端部中央には、第1部品整列部130の上端部を嵌め込むための凹部120aが設けられている。この部品貯蔵部120の前後寸法は、フレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112との間隔よりも小さい。
センタープレート121の中央には、前面輪郭が略7角形の凹所(符号無し)が形成されている。また、センタープレート121の下端部中央には斜面121a,121bで挟まれた開口121cが形成されている。さらに、センタープレート121の左右両側には、ネジ挿通孔121dが形成されている。さらに、センタープレート121の右上には、スライド蓋124を取り付けるための切欠き121eが形成されている。
第1,第2カバープレート122,123の左右両側には、センタープレート121のネジ挿通孔121dに対応して同一径のネジ挿通孔122a,123aがそれぞれ形成されている。
部品貯蔵部120は、センタープレート121の各ネジ挿通孔121dに各ネジ挿通孔122a,123aが合致するようにして第1,第2カバープレート122,123を重ねてから、第1,第2カバープレート122,123を図示省略のネジを用いてセンタープレート121に止め付けることによって組み立てられている。また、センタープレート121の切欠き121eに対応する第1カバープレート122の前面一部と第2カバープレート123の後面一部には図示省略の直線状突起或いは直線状溝が形成されていて、スライド蓋124はこの直線状突起或いは直線状溝に沿って左右に移動できるように装着されている。
この部品貯蔵庫120にあっては、第1,第2カバープレート122,123で挟まれたセンタープレート121の略7角形の凹所によって、電子部品ECをバラ状態(姿勢が制限されていない状態)で収納するための貯蔵室SRが形成されている。
図2に示すように、部品貯蔵庫120は、各ネジ挿通孔(121d,122a,123a)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられている。
第1部品整列部130は、図6〜図10に示すように、前面輪郭が略4角形のセンタープレート131と、センタープレート131と同一輪郭の第1カバープレート132と、センタープレート131と同一輪郭の第2カバープレート133と、ローターユニット134とを備えている。第2カバープレート133は内部が透視できるように透明であることが好ましい。
また、第1部品整列部130の下端部中央には、第2部品整列部140の凹部140aに嵌め込むための凸部130aが設けられている。この第1部品整列部130の前後寸法は部品貯蔵部120の前後寸法と同じであり、後述のレバー182が取り付けられた後の前後寸法はフレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112との間隔よりも小さい。センタープレート131の前後寸法は部品貯蔵部120のセンタープレート121の前後寸法と同じであり、第1カバープレート132の前後寸法は部品貯蔵部120の第1カバープレート122の前後寸法と同じであり、第2カバープレート133の前後寸法は部品貯蔵部120の第2カバープレート123の前後寸法と同じである。
センタープレート131の上端部には、部品貯蔵部120のセンタープレート121の斜面121a,121bとそれぞれ連続する斜面131a,131bが形成されている。また、センタープレート131の上部には、後述の撹拌ローター134aの外周面の略1/2を覆う第1凹所131cと、後述の整列ローター134bの外周面の略1/2を覆う第2凹所131dが形成されている。さらに、センタープレート131の前面の下端部中央には、横断面4角形の溝131eが形成されている。さらに、センタープレート131の左右両側には、ネジ挿通孔131fが形成されている。
溝131eの前後寸法と左右寸法は電子部品ECの幅W及び高さHよりも僅かに大きく、該溝131eの前後位置は後述の整列ローター134bの前後位置と一致している。また、溝131eの右内面の上側には後述の整列ローター134bの外周面に達する湾曲面131e1が連続して形成され、該溝131eの左内面の上側には後述の整列ローター134bの外周面と所定の間隔(電子部品ECの幅W及び高さHよりも僅かに大きい間隔)をおいて上方に延びる湾曲面131e2が連続して形成されている。
第1,第2カバープレート132,133の左右両側には、センタープレート131のネジ挿通孔131fに対応して同一径のネジ挿通孔132a,133aがそれぞれ形成されている。また、第2カバープレート133の上部には、後述のローターシャフト134cを回転自在に支持するための孔133bが形成されている。
ローターユニット134は、前面輪郭が略円形を成す撹拌ローター134aと、前面輪郭が略半円形を成し、且つ、外周面の曲率半径が撹拌ローター134aの外周面の曲率半径よりも小さな整列ローター134bと、円柱形のローターシャフト134cとを備えている。図面には撹拌ローター134aと整列ローター134bとローターシャフト134cを1部品として形成したローターユニット134を示してあるが、少なくとも1つを別部品として構成して2部品以上を結合して組み立てるようしても良い。
撹拌ローター134aの外周面の曲率中心と整列ローター134bの外周面の曲率中心とは一致しており、両者の曲率中心にロータシャフト134cが位置している。撹拌ローター134aの前後寸法は電子部品ECの長さLよりも大きく、該撹拌ローター134aの外周面上部には凹みから成る撹拌部134a1が形成されている。挿入ローター134bの前後寸法は溝131eの前後寸法と略一致しており、該整列ローター134bの上部には平坦な案内面134b1が形成されている。ローターシャフト134cの端面には、ネジ穴134c1が形成されている。
第1部品整列部130は、センタープレート131の各ネジ挿通孔131fに各ネジ挿通孔132a,133aが合致するようにして第1,第2カバープレート132,133を重ねる際に、センタープレート131の第1,第2凹所131c,131dにローターユニット134の撹拌ローター134aと整列ローター134bをそれぞれ嵌め込み、且つ、第2カバープレート133の孔133bにローターユニット134のローターシャフト134cを挿入してから、第1,第2カバープレート132,133を図示省略のネジを用いてセンタープレート131に止め付けることによって組み立てられている。
この第1部品整列部130にあっては、撹拌ローター134aはセンタープレート131の第1凹所131cに回転自在に受容され、且つ、その後面を第1カバープレート132の前面に回転自在に接触している。挿入ローター134bはセンタープレート131の第2凹所131dに回転自在に受容され、且つ、その前面を第2カバープレート133の後面に回転自在に接触している。ローターシャフト134cは第2カバープレート133の孔133bに回転自在に支持され、且つ、その前面を該孔133bから露出している。案内面134b1が略水平な状態では、該案内面134b1は整列ローター134b(ローターユニット134)の回転中心RCよりも上方に位置している。
また、第1部品整列部130にあっては、センタープレート131の各斜面131a,131bと第1カバープレート132の前面と第2カバープレート133の後面と撹拌ローター134aの上部露出面とで囲まれるスペースによって、電子部品ECをバラ状態(姿勢が制限されていない状態)で収納するための貯蔵室SRが形成されている。また、第2カバープレート133の後面と撹拌ローター134aの上部前面との間のスペースによって、電子部品ECを幅Wまたは高さHの向きが揃った姿勢で取り込むための整列補助室ARが形成されている。さらに、第2カバープレート133で覆われたセンタープレート131の溝131eによって供給通路SPの下部が形成され、また、該溝131e上方の湾曲面131e1,131e2と撹拌ローター134aの下部左側の前面と整列ローター134bの左側の外周面と第2カバープレート133の後面によって囲まれるスペースによって供給通路SPの上部が形成されている。この供給通路SPは電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢で取り込んで自重移動させるためのものであり、ローターユニット134の回転中心RCと略同一高さ位置にその入口SPaを有している。
図2に示すように、第1部品整列部130は、各ネジ挿通孔(131f,132a,133a)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられており、且つ、その上端部を部品貯蔵部120の凹部120aに嵌め込まれている。図2に示す取り付け状態にあっては、第1部品整列部130の上面に形成された開口(符号無し)は、部品貯蔵部120の開口121cの下端と合致している。
第2部品整列部140は、図11及び図12に示すように、前面輪郭が略4角形のメインプレート141と、メインプレート141と同一輪郭のカバープレート142とを備えている。カバープレート142は内部が透視できるように透明であることが好ましい。
また、第2部品整列部140の上端部中央には第1部品整列部130の凸部130aを嵌め込むための凹部140aが設けられ、下端部中央には第3部品整列部150の凹部150aを嵌め込むための凸部140bが設けられている。この第2部品整列部140の前後寸法は第1部品整列部130の前後寸法と同じであり、フレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112との間隔よりも小さい。メインプレート141の前後寸法は第1部品整列部130のセンタープレート131の前後寸法と第1カバープレート132の前後寸法の和と同じであり、カバープレート142の前後寸法は第1部品整列部130の第2カバープレート133の前後寸法と同じである。
メインプレート141の前面中央には、横断面4角形の溝141aが形成されている。溝141aの前後寸法と左右寸法は、第1部品整列部130の溝131eの前後寸法と左右寸法と同じである。また、メインプレート141の上部右側には、溝141aに通じる横断面4角形の溝141bが形成されている。さらに、溝141bの右端には、縦断面が略半円形の凹部141cが形成されている。さらに、メインプレート141の左右両側には、ネジ挿通孔141dが形成されている。
カバープレート142の上部右側には、メインプレート141の凹部141cに対応して縦断面が略半円形の凹部142aが形成されている。また、カバープレート142の左右両側には、メインプレート141のネジ挿通孔141dに対応して同一径のネジ挿通孔142bが形成されている。
第2部品整列部140は、メインプレート141の各ネジ挿通孔141dに各ネジ挿通孔142bが合致するようにしてカバープレート142を重ねてから、カバープレート142を図示省略のネジを用いてメインプレート141に止め付けることによって組み立てられている。
この第2部品整列部140にあっては、カバープレート142で覆われたメインプレート141の溝141aによって、電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢のまま自重移動させる供給通路SPが形成されている。また、カバープレート142で覆われたメインプレート141の溝141bによって、供給通路SPにエアを吹き込むためのエア吹込孔PHが形成されている。さらに、互いが合致するように組み合わされたメインプレート141の凹部141cとカバープレート142の凹部142aによって、後述のエア供給チューブ192の接続プラグ192aを接続可能な縦断面円形の接続口CO2が形成されている。本第1実施形態にあっては、第2部品整列部140のエア吹込孔PHが請求範囲で言うところの「搬送力付与部」に相当する。
図2に示すように、第2部品整列部140は、各ネジ挿通孔(141d,142b)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられており、且つ、その凹部140aを第1部品整列部130の凸部130aに嵌め込まれている。図2に示す取り付け状態にあっては、第2部品整列部140の供給通路SPの上端は、第1部品整列部130の供給通路SPの下端と合致している。
第3部品整列部150は、図13及び図14に示すように、前面輪郭が略4角形のメインプレート151と、メインプレート151と同一輪郭のカバープレート152とを備えている。カバープレート152は内部が透視できるように透明であることが好ましい。
また、第3部品整列部150の上端部中央には、第2部品整列部140の凸部140bを嵌め込むための凹部150aが設けられている。この第3部品整列部150の前後寸法は第2部品整列部140の前後寸法と同じであり、フレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112との間隔よりも小さい。メインプレート151の前後寸法は第2部品整列部140のメインプレート141の前後寸法と同じであり、カバープレート152の前後寸法は第2部品整列部140のカバープレート142の前後寸法と同じである。
メインプレート151の前面には、上端から左端に向かって湾曲する横断面4角形(左端側部分は縦断面4角形)の溝151aが形成されている。また、溝151aの左端には、縦断面4角形の凹部151bが形成されている。溝151aの前後寸法と左右寸法(左端側部分は上下寸法)は、第1部品整列部130の溝131eの前後寸法と左右寸法と同じである。また、メインプレート151の左右両側には、ネジ挿通孔151cが形成されている。
カバープレート152の略中央部左側には、メインプレート151の凹部151bに対応して縦断面4角形の凹部152aが形成されている。また、カバープレート152の左右両側には、メインプレート151のネジ挿通孔151cに対応して同一径のネジ挿通孔152bが形成されている。
第3部品整列部150は、メインプレート151の各ネジ挿通孔151cに各ネジ挿通孔152bが合致するようにしてカバープレート152を重ねてから、カバープレート152を図示省略のネジを用いてメインプレート151に止め付けることによって組み立てられている。
この第3部品整列部150にあっては、カバープレート152で覆われたメインプレート151の溝151aによって、電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢のまま自重移動させる供給通路SPが形成されている。また、互いが合致するように組み合わされたメインプレート151の凹部151bとカバープレート152の凹部152aによって、部品搬送チューブ160の右端部を接続可能な縦断面4角形の接続口CO1が形成されている。この接続口CO1は供給通路SPの出口に相当する。
図2に示すように、第3部品整列部150は、各ネジ挿通孔(151c,152b)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられており、且つ、その凹部150aを第2部品整列部140の凸部140bに嵌め込まれている。図2に示す取り付け状態にあっては、第3部品整列部150の供給通路SPの上端は、第2部品整列部140の供給通路SPの下端と合致している。
部品搬送チューブ160は、図15に示すように、縦断面の輪郭が略4角形の可撓性チューブ、具体的には単層構造のプラスチックチューブや、多層構造のプラスチックチューブや、単層構造または多層構造のプラスチックチューブの表面を金属膜で覆ったチューブ等から成る。この部品搬送チューブ160は内部が透視できるように全体が透明であるか或いは部分的に透視できるように形成されていることが好ましい。この部品搬送チューブ160は電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢のまま搬送する縦断面4角形の搬送通路CPを有しており、該搬送通路CPの幅Wpと高さHpは第3部品整列部150の供給通路SPの出口側の前後寸法及び上下寸法と同じである。
図2に示すように、部品搬送チューブ160の右端部は、第3部品整列部150の接続口CO1に差し込まれて接続されている。図2に示す接続状態にあっては、部品搬送チューブ160の搬送通路CPの右端は、第3部品整列部150の供給通路SPの下端と合致している。
部品取出部170は、図16〜図18に示すように、上面輪郭が4角形のメインプレート171と、上面輪郭が4角形のカバープレート172と、上面輪郭が4角形のチューブ押さえ具173とを備えている。カバープレート172は内部が透視できるように透明であることが好ましい。
メインプレート171の上面には、該上面の一部を所定深さで切除したような段差171aが形成されている。また、メインプレート171の段差171aの中央には、該段差171aの右端から左端を超えて延びる縦断面4角形の溝171bが形成されている。溝171bの前後寸法と上下寸法は、部品搬送チューブ160の搬送通路CPの幅Wpと高さHpと同じである。さらに、溝171bの右端には、縦断面4角形の凹部171cが形成されている。
チューブ押さえ具173の下面には、メインプレート171の凹部171cに対応して縦断面4角形の凹部173aが形成されている。このチューブ押さえ具173の左右寸法は、メインプレート171の段差171aの左右寸法からカバープレート172の左右寸法を減じた値に略一致している。
部品取出部170は、メインプレート171の段差171aに、該段差171aの左壁にその左端が接するようにカバープレート172を配すると共に該カバープレート172の右端にその左端が接するようにチューブ押さえ具173を配してから、カバープレート172とチューブ押さえ具173をネジ(符号無し)を用いてメインプレート171に止め付けることによって組み立てられている。メインプレート171へのチューブ押さえ具173の止め付けは、部品搬送チューブ160の左端部を接続する際に行うようにしても良い。
この部品取出部170にあっては、カバープレート172で覆われたメインプレート171の溝171aによって、電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢のまま搬送する搬送補助通路APが形成されている。また、カバープレート172で覆われていないメインプレート171の溝171aの左端部分によって、先頭の電子部品ECを外部に取り出すための取出口TOが形成されている。さらに、互いが合致するように組み合わされたメインプレート171の凹部171cとチューブ押さえ具173の凹部173aによって、部品搬送チューブ160の左端部を接続可能な縦断面4角形の接続口CO1が形成されている。この接続口CO1は補助搬送通路APの入口に相当する。
図2に示すように、部品搬送チューブ160の左端部は、部品取出部170の接続口CO1に差し込まれて接続されている。図2に示す接続状態にあっては、部品搬送チューブ160の搬送通路CPの左端は、部品取出部170の補助搬送通路APの右端と合致している。
整列動力付与部180は、図2に示すように、ソレノイド181と、レバー182とを備えている。
ソレノイド181は上下移動可能なロッド181aを有しており、該ロッド181aの上端にはピン181bが設けられている。このロッド181aは、ソレノイド181に駆動電圧が供給されたときに下方移動し、駆動電圧の供給が停止したときにバネ付勢力によって上方移動して復帰する。レバー182の一端には図示省略のネジ挿通孔が形成され、他端には長穴182bが形成されている。レバー182の一端は第1部品整列部130のローターユニット134のローターシャフト134cの端面に固着されている。具体的には、レバー182のネジ挿通孔に挿入したネジ183をローターシャフト134cの端面のネジ穴にねじ込むことによって固定されている。また、レバー182の長穴182aには、ソレノイド181のロッド181aのピン181bが挿入されている。
図2に示すように、整列動力付与部180のソレノイド181は、該ソレノイド181に設けられたネジ挿通孔(図示省略)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられている。
この整列動力付与部180は、ソレノイド181のロッド181aを上下移動させることによって、レバー182を介して第1部品整列部130のローターユニット134のローターシャフト134cに所期の動力を付与し得る。
搬送制御部190は、図2に示すように、電磁弁191と、該電磁弁191の2つのポートに接続されたエア供給チューブ192,193とを備えている。
電磁弁191は常時閉塞型のものであり、駆動電圧が供給されたときに内部通路を閉状態から開状態に切り換える。一方のエア供給チューブ192は両端に接続プラグ192aを有し、一方の接続プラグ192aを第2部品整列部140の接続口CO2に接続され、且つ、他方の接続プラグ192aを電磁弁191の一方のポートに接続されている。また、他方のエア供給チューブ193は両端に接続プラグ193a(他方側は図示省略)を有し、一方の接続プラグ193aを電磁弁191の他方のポートに接続されている。他方のエア供給チューブ193の他方の接続プラグ193aは、使用に際して外置きのエア供給源(図示省略)に接続される。
図2に示すように、搬送制御部190の電磁弁191は、該電磁弁191に設けられたネジ挿通孔(図示省略)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられている。
この搬送制御部190は、電磁弁191を開状態にすることで第2部品整列部140のエア吹込孔PHを介して供給通路SPにエアを吹き込み、該吹き込みエアによって供給通路SP内並びに部品搬送チューブ160の搬送通路CP内の電子部品ECにエアによる搬送力を付与し得る。
制御ボックス200は、後述の電源回路204等を内蔵している。図2に示すように、制御ボックス200は、該制御ボックス200に設けられたネジ挿通孔(図示省略)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられている。
次に、図19を参照して、図1に示したバルクフィーダ100の電気的構成について説明する。
制御ボックス200は、交流電圧を直流電圧に変換する電源回路201と、所定のシーケンス制御を行う制御回路202と、ソレノイド181用のドライバ203と、電磁弁191用のドライバ204を内蔵している。電源回路201には電源プラグ205が接続され、該電源プラグ205のコードには電源スイッチ206が介装されている。
電源回路201は所定の直流電圧を制御回路202及び各ドライバ203,204に供給する。制御回路202は所定の制御信号を各ドライバ203,204に送出する。この制御回路202によって実行されるシーケンスは後に詳述する動作説明により明らかとなる。
次に、図20を参照して、図1に示したバルクフィーダ100の使用方法の一例について説明する。
図20は図1に示したバルクフィーダ100を用いて従前のテープフィーダをバルクフィーダ相当物BFに変化させた一例を示す。図20中の符号BF1はフレーム、符号BF2はテープリール装着用シャフト、符号BF3はテープ送り機構、符号BF4はカバーテープ排出機構、符号BF5は制御ボックスであり、これらはテープフィーダが予め具備している機器である。
従前のテープフィーダをバルクフィーダ相当物BFに変化させるに際しては、図1に示したバルクフィーダ100のフレーム部110の装着孔(111b,112a及びスペーサ111bの内孔)をテープリール装着用シャフトBF2に差し込み、該フレーム部110の後面をマジックテープ(登録商標)や粘着テープ等の止め付け手段を用いてフレームBF1に固定すると共に、部品取出部170を前記同様の止め付け手段を用いてテープフィーダで定められている部品取出位置、例えばテープ送り機構の上面の不動部分に固定する。部品搬送チューブ160は、フレーム部110の装着位置と部品取出部170の取出位置との間隔に対応するように予め長さ調整したものを使用しておく。
ここで、図20に示したバルクフィーダ相当物BFの動作について説明する。バルクフィーダ相当物BFの動作を開始するときには、部品貯蔵部120の貯蔵室SRに電子部品ECを多数個収納したバルクフィーダ相当物BFを図示省略のマウンタのフィーダ設置台上に設置すると共に、電源プラグ205を商用交流電源のコンセントに差し込み、且つ、エア供給チューブ193の他方の接続プラグ193aを外置きのエア供給源(図示省略)に接続する。
制御ボックス200の電源スイッチ206をオンにすると、制御回路202からの各ドライバ203,204に制御信号が送出され、ドライバ203は該制御信号に基づいてソレノイド181に駆動電圧を断続的に供給し、また、ドライバ204は該制御信号に基づいて電磁弁191に駆動電圧を連続的に供給する。
ソレノイド181への駆動電圧の断続的供給により、該ソレノイド181のロッド181aが上下移動を繰り返し、該ロッド181aの上下移動の繰り返しに伴いレバー182を介して第1部品整列部130のローターユニット134が所定角度範囲で往復回転、詳しくは図7に示すように、整列ローター134bの案内面134b1が略水平な状態から供給通路SPに向かって所定角度傾き(図7の矢印A並びに2点鎖線参照)、且つ、所定角度傾いた状態から略水平な状態に復帰(図7の矢印B参照)するように往復回転する。
このローターユニット134の往復回転に伴う撹拌ローター134aの往復回転によって、部品貯蔵部120の貯蔵室SR内及びこれと連続する第1部品整列部130の貯蔵室SR内の電子部品ECが該撹拌ローター134aの撹拌部134a1によって撹拌され、撹拌された電子部品ECが幅Wまたは高さHの向きが揃った姿勢で整列補助室ARに挿入される。また、ローターユニット134の往復回転に伴う整列ローター134bの往復回転によって、具体的には主として整列ローター134bの矢印A方向の回転変位によって、整列補助室AR内の電子部品ECが供給通路SPに向かって移動し、移動した電子部品ECが長さの向きが揃った姿勢で供給通路SPの入口SPaに挿入される。供給通路SPに取り込まれた電子部品ECは長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動する。
また、供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動する電子部品ECは、続けて第2部品整列部140の供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動し、続けて第3部品整列部150の供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動して部品供給チューブ160の搬送通路CPに送り込まれる。
一方、、電磁弁191への駆動電圧の連続的供給により、該電磁弁191は閉状態から開状態に変化し、第2部品整列部140のエア吹込孔PHを介して供給通路SPにエアが連続的に吹き込まれる。
第2部品整列部140の供給通路SPに吹き込まれたエアは、該供給通路SPと第3部品整列部150の供給通路SPと部品搬送チューブ160の搬送通路CPと部品取出部170の補助搬送通路APにまで達する。この吹き込みエアによって部品供給チューブ160の搬送通路CPに送り込れた電子部品ECにエアによる搬送力が付与され、該電子部品ECは搬送通路CPに沿って長さの向きが揃ったまま部品取出部170に向かって搬送され、先頭の電子部品ECが部品取出部170の補助搬送通路APの先端に設けられた取出口TOに送り込まれる。先頭の電子部品ECが取出口TOの左壁に当接した後は、2番目以降の電子部品ECは先頭の電子部品ECの後ろに隙間無く並ぶ。
バルクフィーダ相当物BFからの電子部品ECの取り出しは、図20に示したマウンタの部品吸着ノズルANを部品取出部170の取出口TOに向かって下降させ、該部品吸着ノズルANによって先頭の電子部品ECを吸着し、吸着後に該部品吸着ノズルANを上昇させることによって実行される。先頭の電子部品ECが取り出された後は、搬送通路CP及び補助搬送通路APの電子部品ECはエアによる搬送力によって移動し、新たな先頭の電子部品ECが取出口TOに送り込まれる。
前述のバルクフィーダ100によれば、従前のテープフィーダのフレーム部110の装着孔(111b,112a及びスペーサ111bの内孔)をテープリール装着用シャフトBF2に差し込み、該フレーム部110の後面をフレームBF1に固定すると共に、部品取出部170をテープフィーダで定められている部品取出位置に固定するだけの簡単な作業によって、従前のテープフィーダをバルクフィーダ相当物BFに簡単に変化させることができる。依って、既存のテープフィーダをバルクフィーダに完全置換するだけの投資を行うことが難しい現状であっても、少ない投資でバルクフィーダの恩恵を得ることができる。
また、前述のバルクフィーダ100によれば、部品搬送チューブ160の長さを任意に調整できるので、バルクフィーダ相当物BFに変化させる前のテープフィーダにおけるテープリール装着用シャフトBF2と部品取出位置との間隔が異なる場合でも、要するに形態が異なる種々のテープフィーダであっても、該テープフィーダをバルクフィーダ相当物BFに簡単に変化させることができる。
さらに、前述のバルクフィーダ100によれば、部品貯蔵部120と第1部品整列部130と第2部品整列部140と第3部品整列部150と整列動力付与部180と搬送制御部190と制御ボックス200のそれぞれが個別ユニットとして構成され、且つ、各々がメインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられているので、メンテナンスや交換等をユニット単位で行うことができる利便性がある。
尚、前述の説明では、バルクフィーダ100のフレーム部110をテープフィーダのテープリール装着用シャフトBF2に装着したものを例示したが、テープフィーダの種類によっては、テープリール装着用シャフトがテープフィーダではなくマウンタ側に設けられている場合もある。この場合でも、マウンタのテープリール装着用シャフトにバルクフィーダ100のフレーム部110を装着すれば、前記同様の作用効果を得ることができる。
また、前述の説明では、バルクフィーダ100のフレーム部110にテープリール装着用シャフトBF2への差し込みを可能とした装着孔(111b,112a及びスペーサ111bの内孔)を設けたものを例示したが、テープフィーダ及びマウンタのテープリール装着部がシャフトを有しない構造を有する場合、即ち、テープリール装着部が円弧状底面を有する凹部等から成りテープリールを円弧状底面に沿って回転させる構造を有する場合でも、該テープリール装着部にフレーム部110を配置して固定することによって前記同様の作用効果を得ることができる。
さらに、前述の説明では、従前のテープリールに外観を似せるためにメインフレーム111とカバーフレーム112とからフレーム部110を構成したものを例示したが、カバフレーム112はその機能上で必ずしも必要なものではないので、該カバフレーム112を排除したものをフレーム部110としても良い。
さらに、前述の説明では、従前のテープリールに外観を似せるためにフレーム部110の輪郭を円形としたものを例示したが、該フレーム部110は回転するものではないため、その輪郭は円形以外の形状であっても構わない。
[第2実施形態]
図21及び図22は本発明の第2実施形態を示す。図21はバルクフィーダ相当物の前面図、図22はバルクフィーダの電気回路図である。
本第2実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、部品吸着ノズルANによって部品取出部170の取出口TOから先頭の電子部品ECを取り出すときに、搬送制御部190からのエアの吹き込みを一時的に停止するようにした点、換言すれば、エアの吹き込みによる部品搬送を断続的に行って部品搬送の停止タイミングで先頭の電子部品ECを取り出せるようにした点にある。
この動作を可能とするために、第2実施形態では、図22から分かるように、電気回路に発光素子211と受光素子212とから成る光スイッチ210と、該光スイッチ210用のドライバ207を追加している。
光スイッチ210の設置位置は、マウンタの部品吸着ノズルANによって部品取出部170の取出口TOから先頭の電子部品ECを取り出すタイミングを検出できる位置であれば特段の制限はないが、好適な設置位置としては(1)図21に示すように部品取出部170の上方で部品吸着ノズルANの下降を検出できる位置、(2)部品取出部170の取出口TOの内側における先頭の電子部品ECの有無を検出できる位置、(3)テープ送り機構BF3がテープ送りの空動作を行う場合には該空動作の停止を検出できる位置、等が挙げられる。
設置位置(1)の場合には、光スイッチ210が部品吸着ノズルANの下降を検出したタイミングでエアの吹き込みを停止させ、先頭の電子部品ECを吸着した部品吸着ノズルANの上昇を検出したタイミングでエアの吹き込みを再開させることができる。
設置位置(2)の場合には、光スイッチ210が取出口TOの内側に電子部品ECが有ることを検出したタイミングでエアの吹き込みを停止させ、取出口TOの内側の電子部品ECが取り出されて無くなったことが検出したタイミングでエアの吹き込みを再開させることができる。
設置位置(3)の場合には、光スイッチ210がマウンタ側からのテープ送り停止信号に基づいてテープ送り機構BF3がテープ送りの空動作の停止を検出したタインミグでエアの吹き込みを停止させ、マウンタ側からのテープ送り開始信号に基づいてテープ送り機構BF3がテープ送りの空動作の開始を検出したタイミングでエアの吹き込みを再開させることができる。
このように、エアの吹き込みによる部品搬送を断続的に行って部品搬送の停止タイミングで先頭の電子部品ECを取り出せるようにすれば、エア吹き込みを連続的に行う場合に生じ得る恐れ、即ち、部品吸着ノズルANによって先頭の電子部品ECを取り出すときに該電子部品ECが後続の電子部品ECに押されて取り出し不良を生じる恐れを防止することができる。
[第3実施形態]
図23及び図24は本発明の第3実施形態を示す。図23は第2部品整列部の前面図、図24はバルクフィーダの電気回路図である。
本第3実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、十分な数量の電子部品ECが第1部品整列部130と部品取出部170との間に存在するときに、整列動力付与部180から第1部品整列部130のローターユニット134への動力付与を一時的に停止させるようにした点にある。
この動作を可能とするために、第3実施形態では、図24の電気回路図から分かるように、発光素子221と受光素子222とから成る光スイッチ220と、該光スイッチ220用のドライバ208を追加している。
光スイッチ220の設置位置は、第1部品整列部130と部品取出部170との間に十分な数量の電子部品ECが存在するか否かを検出できる位置であれば特段の制限はないが、好適な設置位置としては(1)図23に示すように第2部品整列部140の供給通路SPを通過する電子部品ECが検出できる位置(第2部品整列部140に形成した2つの検出孔DHに発光素子221と受光素子222を配置する構成を採用)、(2)第3部品整列部150の供給通路SPを通過する電子部品ECが検出できる位置(前記同様の検出孔を形成して発光素子221と受光素子222を配置する構成を採用)、(3)部品搬送チューブ160の第3部品整列部150寄りの部分(透明な部品搬送チューブ160を挟み込むようにして発光素子221と受光素子222を配置する構成を採用)、等が挙げられる。
何れの設置位置(1)〜(3)の場合も、光スイッチ220が電子部品ECが有ることを検出したタイミングでローターユニット134への動力付与を停止させることができる。ローターユニット134への動力付与の再開は、光スイッチ220が電子部品ECが無いことを検出したタイミングで行う方法の他、動力付与の停止から所定時間経過した後に行う方法が採用できる。
このように、十分な数量の電子部品ECが第1部品整列部130と部品取出部170との間に存在するときに、整列動力付与部180から第1部品整列部130のローターユニット134への動力付与を一時的に停止させるようにすれば、整列動力付与部180のソレノイド181の実稼働時間を短縮して該ソレノイド181の高寿命化を図ることができると共にエネルギーコストの削減を図ることができる。また、部品取り出しが行われない期間において整列動力付与部180のソレノイド181を停止させることも可能となる。
[第4実施形態]
図25〜図28は本発明の第4実施形態を示す。図25は第1部品整列部の前面図、図26は図25に示した第1部品整列部を固定パイプの中心線を通る面で破断した縦断面図、図27は図25の上面図、図28は図25のf1−f1線に沿う縦断面図である。
前記バルクフィーダ100は、整列機構を内蔵した第1部品整列部130を単独でメインフレーム111から取り外せるような構成を備えているため、異なる整列機構を内蔵した同一サイズの第1部品整列部を用意しておけば、該第1部品整列部を第1部品整列部130に代えて用いることができる。
本第4実施形態は、第1部品整列部130に代えて用いることが可能な第1部品整列部230を例示するものである。
この第1部品整列ユニット230は、図25〜図28に示すように、前面輪郭が略4角形のメインプレート231と、前面輪郭が略4角形のサブプレート232と、固定パイプ233と、整列パイプ234と、レバー235とを備えている。
また、第1部品整列部230の下端部中央には、第2部品整列部140の凹部140aに嵌め込むための凸部230aが設けられている。この第1部品整列部230の前後寸法は部品貯蔵部220の前後寸法と同じであり、フレーム部110のメインフレーム111とカバーフレーム112との間隔よりも小さい。サブプレート232の下部の前後寸法は第2部品整列部140のカバープレート142の前後寸法と同じである。
メインプレート231の上端部には、部品貯蔵部120のメインプレート121の斜面121a,121bとそれぞれ連続する斜面231a,231bが形成されている。また、メインプレート231の上部中央には、整列パイプ234を上下移動可能に収容する横断面円形のパイプ移動孔231cが形成されている。さらに、パイプ移動孔231cの下側には、固定パイプ233の下端部を支持する横断面円形のパイプ支持孔231dが形成されている。さらに、メインプレート231の上部左側には、左端からパイプ移動孔231cに至るレバー移動スリット231eが形成されている。さらに、メインプレート231の左右両側には、ネジ挿通孔233eが形成されている。メインプレート231の前面下部には、該前面の一部を切除したような斜面付きの段差233fが形成されている。さらに、段差233fの中央には、横断面4角形の溝231gが形成されている。
溝231gの前後寸法と左右寸法は電子部品ECの幅W及び高さHよりも僅かに大きく、該溝231gの上部は段差233fの斜面に沿って後側に傾いていてその上端の前後位置は固定パイプ233の内孔の下端と一致している。
サブプレート232の前面サイズはメインプレート231の段差233fの前面サイズと一致しており、前後寸法は段差233fの前後寸法に整合している。
固定パイプ233は所定長さを有する円筒形の金属パイプから成り、その内孔の直径は電子部品ECの幅W及び高さHよりも僅かに大きく該電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢で取り込むことができる。この固定パイプ233の厚さは、図26に示すように整列パイプ234内に取り込まれた電子部品ECが引っかからないようにするために極力薄くすることが好ましい。
整列パイプ234は所定長さを有する円筒形の金属パイプから成り、その内孔の直径は固定パイプ233の外径よりも僅かに大きい。整列パイプ234の厚さは電子部品ECの長さLよりも大きくすることが好ましい。また、整列パイプ234の内孔上部には、円錐台形のガイド面234aが形成されている。
レバー235は金属板を屈曲して構成されており、その右部の前後寸法はレバー移動スリット231eの前後寸法よりも僅かに小さい。また、レバー235の左端部には、ピン係合孔235aが形成されている。このレバー235は、前記バルクフィーダ100の整列動力付与部180のレバー182の代わりとなるものである。
第1部品整列部230は、固定パイプ233の下端部をパイプ支持孔231dに差し込み、且つ、その外側に整列パイプ234を配置し、レバー235の右部をレバー移動スリット231eから差し込んてその端を整列パイプ234に例えば凹凸嵌合等により固定すると共に、サブプレート232を段差233fに嵌め込んで図示省略のネジを用いてメインプレート231に止め付けることによって組み立てられている。
この第1部品整列部230にあっては、整列パイプ234は固定パイプ233の外側に上下移動自在に配置されており、該整列パイプ234はレバー235の露出部分を操作することで上下移動させることができる。また、メインプレート2321の各斜面231a,231bとこれらに隣接する前後壁とで囲まれるスペースによって、電子部品ECをバラ状態(姿勢が制限されていない状態)で収納するための貯蔵室SRが形成されている。さらに、サブプレート232で覆われたメインプレート231の溝231gによって供給通路SPが形成されている。この供給通路SPは電子部品ECを長さの向きが揃った姿勢で取り込んで自重移動させるためのものである。
この第1部品整列部230は、前記第1部品整列部130と同様に、各ネジ挿通孔(233e)に挿入したネジFSをフレーム部110のメインフレーム111のネジ穴にねじ込むことによって、第1部品整列部230の上端部は部品貯蔵部120の凹部120aに嵌め込まれ、且つ、その凸部230aを第2部品整列部140の凹部140aに嵌め込まれるように、該メインフレーム111の前面の所定位置に着脱自在に取り付けられる。
取り付け状態では、第1部品整列部230の上面に形成された開口(符号無し)は、部品貯蔵部120の開口121cの下端と合致し、且つ、供給通路SPの下端は第2部品整列部140の供給通路SPの上端と合致する。また、レバー235のピン係合孔235aには、整列動力付与部180のソレノイド181のロッド181aのピン181bが挿入される。
ここで、第1部品整列部230による部品整列作用について説明する。整列動力付与部180のソレノイド181への駆動電圧の断続的供給により、該ソレノイド181のロッド181aが上下移動を繰り返し、該ロッド181aの上下移動の繰り返しに伴い整列パイプ234が上下移動、詳しくは図26に示すように整列パイプ234の上端が固定パイプ233の上端を通過するように上下移動(図26の矢印並びに2点鎖線参照)する。
この整列パイプ234の上下移動によって、部品貯蔵部120の貯蔵室SR内及びこれと連続する第1部品整列部230の貯蔵室SR内の電子部品ECが撹拌され、撹拌された電子部品ECが直接に、または、整列パイプ234のガイド面234aを通じて、長さの向きが揃った姿勢で固定パイプ233の内孔の上端に挿入される。固定パイプ233の内孔に取り込まれた電子部品ECは長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動し、該固定パイプ233の下端から供給通路SPの上端に挿入される。供給通路SPに取り込まれた電子部品ECは長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動する。
また、供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動する電子部品ECは、続けて第2部品整列部140の供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動し、続けて第3部品整列部150の供給通路SPを長さの向きが揃ったまま自重によって下方に移動して部品供給チューブ160の搬送通路CPに送り込まれる。
[第5実施形態]
図29〜図32は本発明の第5実施形態を示す。図29は部品取出部の上面、図30は図29のg1−g1線に沿う縦断面図、図31はバルクフィーダの電気回路図、図32は動作説明図である。
本第5実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、部品取出部240の取出口TOに送り込まれた先頭の電子部品ECを部品吸着ノズルANによって取り出すときに、先頭の電子部品ECをフリーな状態となるようにした点にある。
この動作を可能とするため、第5実施形態では、図29及び図30から分かるように、部品取出部170に可動ストッパ174と、該可動ストッパ174を駆動するためのソレノイド175を追加すると共に、図31から分かるように、電気回路に発光素子231と受光素子232とから成る光スイッチ230と、該光スイッチ230用のドライバ209と、ソレノイド175用のドライバ210を追加している。
部品取出部170のメインプレート171には、可動ストッパ174とソレノイド175を配置するための上面輪郭がL字形を成す凹所171dが溝171bと連通するように形成されている。
可動ストッパ174は上面輪郭が略四角形を成し、端部に設けられたピン174を中心として回転できるように凹所171d内に配置されている。また、可動ストッパ174はバネ材(図示省略)によって図29中で反時計回り方向に付勢されていて、その右面を溝171bの左端に当接している。この当接状態では先頭の電子部品ECは可動ストッパ174の右面に当接して停止する。
この可動ストッパ174の右面の先頭の電子部品ECが当接する箇所には必要に応じて永久磁石を配置してもよく、このようにすれば先頭の電子部品ECを可動ストッパ174に吸着して、可動ストッパ174が図32中で時計回り方向に回転するときに先頭の電子部品ECを後続の電子部品ECから引き離す作用を得ることができる。
ソレノイド175は左右移動可能なロッド175aを有しており、該ロッド175aによって可動ストッパ174の右面前端部を押圧できるように凹所171d内に配置されている。このロッド175aは、ソレノイド175に駆動電圧が供給されたときに左方移動して可動ストッパ175を図32中で時計回り方向に所定角度回転させて先頭の電子部品ECから離し、駆動電圧の供給が停止したときにバネ付勢力によって右方移動して復帰する。この復帰により可動ストッパ174もバネ付勢力によって反時計回り方向に回転して復帰する。
光スイッチ230の設置位置は、マウンタの部品吸着ノズルANによって部品取出部170の取出口TOから先頭の電子部品ECを取り出すタイミングを検出できる位置であれば特段の制限はないが、好適な設置位置としては(1)図21に示したように部品取出部170の上方で部品吸着ノズルANの下降を検出できる位置、(2)テープ送り機構BF3がテープ送りの空動作を行う場合には該空動作の停止を検出できる位置、等が挙げられる。
設置位置(1)の場合には、光スイッチ230が部品吸着ノズルANの下降を検出したタイミングで可動ストッパ174を図32中で時計回り方向に所定角度回転させて先頭の電子部品ECから離し、先頭の電子部品ECを吸着した部品吸着ノズルANの上昇を検出したタイミングで可動ストッパ174を反時計回り方向に回転させて復帰させることができる。
設置位置(2)の場合には、光スイッチ210がマウンタ側からのテープ送り停止信号に基づいてテープ送り機構BF3がテープ送りの空動作の停止を検出したタインミグで可動ストッパ174を図32中で時計回り方向に所定角度回転させて先頭の電子部品ECから離し、マウンタ側からのテープ送り開始信号に基づいてテープ送り機構BF3がテープ送りの空動作の開始を検出したタイミングで可動ストッパ174を反時計回り方向に回転させて復帰させることができる。
このように、部品取出部240の取出口TOに送り込まれた先頭の電子部品ECを部品吸着ノズルANによって取り出すときに先頭の電子部品ECをフリーな状態となるようにすれば、部品吸着ノズルANによって先頭の電子部品ECを取り出すときに該電子部品ECが後続の電子部品ECに押されて取り出し不良を生じる恐れを防止することができる。
この第5実施形態に、前記第2実施形態で説明した機能、即ち、エアの吹き込みによる部品搬送を断続的に行って部品搬送の停止タイミングで先頭の電子部品ECを取り出せるようにする機能を付加すれば、部品吸着ノズルANによって先頭の電子部品ECを取り出すときに該電子部品ECが後続の電子部品ECに押されて取り出し不良を生じる恐れをより確実に防止することができる。この場合、第5実施形態の光スイッチ230と第2実施形態の光スイッチ230の設置位置が同じである場合には一方の光スイッチのみで第5実施形態で説明した機能と前記第2実施形態で説明した機能を実現できる。
[他の実施形態]
(1)第1〜第5実施形態では、第1部品整列部130,230の整列機構(ローターユニット134,整列パイプ234)に動力を付与するために、ソレノイド181を有する整列動力付与部180を例示したが、モータ軸にカムが取り付けられたモータやエアシリンダ等をソレノイド181の代わりに用いても整列機構(ローターユニット134,整列パイプ234)への動力付与を同様に行うことができる。
(2)第1〜第5実施形態では、整列動力付与部180をフレーム部110に取り付けたバルクフィーダ100を例示したが、第1部品整列部130,230の整列機構(ローターユニット134,整列パイプ234)に整列動力付与部180から付与される動力と同様の動力を外部から付与するようにすれば、該整列動力付与部180を具備しないバルクフィーダ100を構成することもできる。
(3)第1〜第5実施形態では、第2部品整列部140のエア吹込孔PHを介して供給通路SPに吹き込まれるエアによって部品搬送チューブ160の搬送通路CP内の電子部品ECにエアによる搬送力を付与するものを例示したが、エア吹込孔PHの代わりとなるエア吸引孔を部品取出部170に補助搬送通路APと連通するように形成すると共に該エア吸引孔にエア吸引源からのエア吸引チューブを必要に応じて電磁弁を介して接続すれば、該エア吸引孔を介して補助搬送通路AP及び搬送通路CP内に作用するエアの吸い込みによっって、部品供給チューブ160の搬送通路CP内の電子部品ECに同様の搬送力を付与することもできる。
(4)第1〜第5実施形態では、第2部品整列部140にエア吹込孔PH(搬送力付与部)を設けたバルクフィーダ100を例示したが、部品搬送チューブ160の搬送通路CP内における電子部品ECの搬送並びに部品取出部170の取出口TOへの電子部品ECの送り込みを該電子部品ECの自重を利用して行えるような場合には、エア吹込孔PH(搬送力付与部)を具備しないバルクフィーダ100を構成することもできる。
(5)第1〜第5実施形態では、搬送制御部190をフレーム部110に取り付けたバルクフィーダ100を例示したが、電磁弁190を外置きのエア供給源に配置して該電磁弁190と第2部品整列部140のエア吹込孔PHとをエア供給チューブで接続するようにすれば、該搬送制御部190を具備しないバルクフィーダ100を構成することもできる。
(6)第1〜第5実施形態では、部品取出部170を具備したバルクフィーダ100を例示したが、図33に示すように部品取出部170を具備しないバルクフィーダ100’を構成しても良い。この場合、部品取出部170と同様の取出口TOを設けるには、例えば、図34に示すように部品搬送チューブ160の左端部の上面一部を切除(符号160a参照)すると共に左端開口を栓161によって塞いで、切除部分160aによって栓161に当接した先頭の電子部品ECを外部に取り出すための取出口TOを形成するようにすると良い。
(7)第1〜第5実施形態では、電子部品ECとして基準寸法が幅W=高さH<長さLの関係を有する直方体形状を成したもの(図3参照)を例示したが、電子部品が通過する部分、例えば供給通路SPや搬送通路CP等の寸法を変化させれば、図3に示した電子部品ECに代えて、図35(A)に示すような基準寸法が高さH<幅W<長さLの関係を有する直方体形状の電子部品EC1や、図35(B)に示すような円柱形状の電子部品EC2や、図35(C)に示すような円板形状の電子部品EC3や、これら以外の形状の電子部品を、バルクフィーダ100,100’で取り扱うことが可能である。
(8)第2,第5実施形態で用いた光スイッチ210,230は部品取出部170の取出口TOから取り出される電子部品ECの数をカウントするセンサとしても利用できるため、取り出された電子部品ECの数をカウントして貯蔵室SRに投入した電子部品ECの数から減数して該貯蔵室SRにおける電子部品ECの残数を把握できる機能を制御回路202に持たせれば、該残数に係る信号に基づいてLCD等の表示器に残数表示を行ったり、或いは、該残数に係る信号に基づいて電子部品ECの補充タイミングを発光素子の点滅やブザーからの発音によって報知することもできる。
本発明の第1実施形態を示す、バルクフィーダの前面図である。 図1からカバーフレームを排除した図である。 バルクフィーダで取り扱われる電子部品の斜視図である。 図1に示した部品貯蔵部の拡大前面図である。 図4のa1−a1線に沿う横断面図である。 図1に示した第1部品整列部の拡大前面図である。 図6から第2カバープレートを排除した図である。 図6の上面図である。 図6のb1−b1線に沿う横断面図である。 図6のb2−b2線に沿う横断面図である。 図1に示した第2部品整列部の拡大前面図である。 図11のc1−c1線に沿う横断面図である。 図1に示した第3部品整列部の拡大前面図である。 図13のd1−d1線に沿う横断面図である。 図1に示した部品搬送チューブの拡大部分斜視図である。 図1に示した部品取出部の拡大前面図である。 図1に示した部品取出部の拡大上面図である。 図17のe1−e1線に沿う縦断面図である。 図1に示したバルクフィーダの電気回路図である。 図1に示したバルクフィーダを用いて構成されたバルクフィーダ相当物の前面図である。 本発明の第2実施形態を示す、バルクフィーダ相当物の前面図である。 バルクフィーダの電気回路図である。 本発明の第3実施形態を示す、第2部品整列部の前面図である。 バルクフィーダの電気回路図である。 本発明の第4実施形態を示す、第1部品整列部の前面図である。 図25に示した第1部品整列部を固定パイプの中心線を通る面で破断した縦断面図である。 図25の上面図である。 図25のf1−f1線に沿う縦断面図である。 本発明の第5実施形態を示す、部品取出部の上面である。 図29のg1−g1線に沿う縦断面図である。 バルクフィーダの電気回路図である。 動作説明図である。 本発明の他の実施形態を示す、バルクフィーダの図2対応図である。 図33に示したバルクフィーダの部品搬送チューブに取出口を形成する例を示す図である。 バルクフィーダで取り扱うことが可能な他の電子部品の斜視図である。
符号の説明
100,100’…バルクフィーダ、110…フレーム部、111…メインフレーム、111a…装着孔、112…カバーフレーム、112a…装着孔、120…部品貯蔵部、SR…貯蔵室、130…第1部品整列部、134…ローターユニット、134b……整列ローター、134b1…案内面、SP…供給通路、SPa…供給通路の入口、140…第2部品整列部、SP…供給通路、PH…エア吹込孔(搬送力付与部)、CO2…接続口、150…第3部品整列部、SP…供給通路、CO1…接続口、160…部品搬送チューブ、CP…搬送通路、170…部品取出部、AP…補助搬送通路、TO…取出口、CO1…接続口、180…整列動力付与部、181…ソレノイド、182…レバー、190…搬送制御部、191…電磁弁、192,193…エア供給チューブ、200…制御ボックス、201…電源回路、202…制御回路、203,204…ドライバ、BF…バルクフィーダ相当物、230…第1部品整列部、233…固定パイプ、234…整列パイプ、235…レバー、EC,EC1,EC2,EC3…電子部品。

Claims (10)

  1. バルクフィーダであって、
    テープフィーダのテープリール装着部またはマウンタのテープリール装着部に着脱自在に装着可能なフレーム部と、
    電子部品を貯蔵室内にバラ状態で多数個収納可能であり、且つ、フレーム部に取り付けられた部品貯蔵部と、
    部品貯蔵部の貯蔵室内の電子部品を整列機構の動作により所定向きに整列して整列後の電子部品を整列状態のまま供給通路を介して供給可能であり、且つ、フレーム部に取り付けられた部品整列部と、
    一端部を部品整列部の供給通路の出口に接続され、且つ、該出口からの電子部品を整列状態のまま搬送通路を介して搬送可能な部品搬送チューブと、を具備している。
  2. 請求項1に記載のバルクフィーダであって、
    部品整列部の整列機構への動力付与を可能とし、且つ、フレーム部に取り付けられた整列動力付与部を、さらに具備している。
  3. 請求項1または2に記載のバルクフィーダであって、
    部品搬送チューブの搬送通路内の電子部品への搬送力付与を可能とした搬送力付与部を、さらに具備している。
  4. 請求項3に記載のバルクフィーダにおいて、
    搬送力付与部は、部品整列部の供給通路に通じるように該部品整列部に形成されたエア吹込孔から成り、該エア吹込孔を介して供給通路にエアを吹き込むことによって部品搬送チューブの搬送通路内の電子部品にエアによる搬送力を付与し得る。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のバルクフィーダであって、
    補助搬送通路の入口を部品搬送チューブの他端部に接続され、且つ、該他端部からの電子部品を整列状態のまま補助搬送通路を介して搬送可能であると共に先頭の電子部品を補助搬送通路の先端に設けられた取出口に送り込み可能な部品取出部を、さらに具備している。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のバルクフィーダにおいて、
    フレーム部は、シャフトから成るテープリール装着部に差し込み可能な装着孔を有している。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のバルクフィーダにおいて、
    フレーム部は、少なくとも部品貯蔵部及び部品整列部が取り付けられたメインフレームと、該メインフレームに着脱自在に取り付けられ、且つ、取り付け状態で少なくとも部品貯蔵部及び部品整列部を覆うカバーフレームと、を備えている。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のバルクフィーダにおいて、
    フレーム部は、輪郭が円形である。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のバルクフィーダにおいて、
    部品整列部の整列機構は、供給通路の入口の寸法と略一致した厚さを有すると共に上部に平坦な案内面を有し、且つ、供給通路の入口にその外周面が沿うように位置する回転自在な整列ローターを有するローターユニットを備えており、
    該整列機構は、整列ローターの案内面が略水平な状態から供給通路に向かって所定角度傾き、且つ、所定角度傾いた状態から略水平な状態に復帰するようにローターユニットを往復回転することによって電子部品を整列して供給通路の入口に挿入し得る。
  10. 請求項1〜8の何れか1項に記載のバルクフィーダにおいて、
    部品整列部の整列機構は、所定向きの電子部品を内孔の上端から取り込んで供給通路に送り込み可能な固定パイプと、該固定パイプの外側に配置された上下移動自在な整列パイプとを備えており、
    該整列機構は、整列パイプをその上端が固定パイプの上端を通過するように上下移動することによって電子部品を所定向きに整列して固定パイプの内孔の上端に挿入し得る。
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CN104395209A (zh) * 2012-06-18 2015-03-04 富士机械制造株式会社 散料供料器

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