JP2009265939A - 機器管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】バージョンアップ中の機能停止を防止することができ、しかも低コスト化を図ることができる機器管理システムを提供することにある。
【解決手段】機器管理システムは、メインソフトウェアにより規定された処理を実行する通常モードおよびメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新モードを有し、上位ネットNsに接続されたエリアユニット2および管理ユニット3を備え、エリアユニット2および管理ユニット3は、互いに共通するハードウェア構成を有しており、エリアユニット2および管理ユニット3のいずれか一方は、更新モード時には、エリアユニット2および管理ユニット3のいずれか他方に代替要求信号を送信してからバージョンアップを実行し、上記他方は、代替要求信号を受信すると上記一方の通常モード時の処理と同じ処理を自身の通常モード時の処理と並行して行う。
【選択図】図1
【解決手段】機器管理システムは、メインソフトウェアにより規定された処理を実行する通常モードおよびメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新モードを有し、上位ネットNsに接続されたエリアユニット2および管理ユニット3を備え、エリアユニット2および管理ユニット3は、互いに共通するハードウェア構成を有しており、エリアユニット2および管理ユニット3のいずれか一方は、更新モード時には、エリアユニット2および管理ユニット3のいずれか他方に代替要求信号を送信してからバージョンアップを実行し、上記他方は、代替要求信号を受信すると上記一方の通常モード時の処理と同じ処理を自身の通常モード時の処理と並行して行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、機器の管理(監視・制御)を行う機器管理システム、特に大規模な管理領域に配置した機器の管理を行うのに適した機器管理システムに関するものである。
従来、通信ネットワークを用いて複数台の機器を管理(監視と制御との少なくとも一方)する複数台のユニットを備えた機器管理システムが提案されている。
例えば、特許文献1には、ビルの電力、照明、防災などの設備機器を統合管理するシステムとして、ビルオートメーションシステムが例示されている。特許文献1に示すものは、中央管理装置と、設備機器管理装置(ユニット)と、空調機(機器)と、操作端末とが専用線などのネットワークにより互いに接続されて構成されている。設備機器管理装置は、空調機の制御(例えば設定温度の変更や暖房・冷房の切り換えの指令など)や、空調機の監視(例えば空調機の状態を示す情報の送信要求の受付や、実行)などを行う。
ところで、上述したような機器管理システムでは、不具合への対応や、機能の向上などのために、必要に応じてユニットで使用するソフトウェアのバージョンアップが行われる。
ここで、ユニットがバージョンアップを行っている間は、当該ユニットは本来の機能を発揮することができないので、システムの一部の機能が停止してしまうことになる。
このような問題の解決策としては、同じ機能を有するユニットを2台設けることで冗長性を持たせた構成とし、常時は一方のユニットが動作し、一方のユニットのバージョンアップ中には、他方のユニットが一方のユニットを代替するという方法が考えられる(例えば、特許文献2の現用系サーバ、待機系サーバの構成参照)。
特開2004−46812号公報
特開2000−99483号公報
上述したように、機器管理システムを、ユニットに冗長性を持たせた構成とすることにより、バージョンアップ中の機能停止を防止することが可能になる。しかしながら、バージョンアップ時に代替するためだけに、バージョンアップを行うユニットと同様な機能を有するユニットを設けることは、システムの構築にかかる費用の増大を招き、また、システムの規模が肥大化してしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたもので、その目的は、バージョンアップ中の機能停止を防止することができ、しかも低コスト化を図ることができる機器管理システムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明では、所定の管理領域に存在する複数台の機器について通信ネットワークを用いることにより監視と制御との少なくとも一方を行う複数台のユニットを備え、複数台のユニットには、CPUよりなる信号処理部と、当該信号処理部で実行するメインソフトウェアが格納された記憶部と、通信ネットワークを通じて信号を送受信する通信部とを備え、信号処理部がメインソフトウェアにより規定された処理を実行する通常モードと、信号処理部が記憶部に格納されたメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新モードとを有した複数台の更新可能ユニットが含まれ、複数台の更新可能ユニットは、同階層の通信ネットワークに接続され、信号処理部は、更新モード時には、通信部より自身の通常モード時の処理を代替させる他の更新可能ユニットに代替要求信号を送信する代替要求通知処理と、代替要求通知処理の実行後にメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新実行処理と、更新実行処理の実行後に代替の終了を通知する代替終了信号を上記他の更新可能ユニットに送信する代替終了通知処理とを実行し、通常モード時に、通信部で代替要求信号を受信すると、代替終了信号を受信するまでは、通信部で受信した代替要求信号の送信元の別の更新可能ユニットの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う代替実行処理を実行することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ソフトウェアのバージョンアップ中であっても、バージョンアップ中の更新可能ユニットとは他の更新可能ユニットが、バージョンアップ中の更新可能ユニットの通常モード時の処理を実行するから、バージョンアップ中の機能停止を防止することができ、しかも、バージョンアップ時に代替するためだけに更新可能ユニットと同様な機能を有するユニットを設ける必要がなくなるから、低コスト化を図ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記複数台の更新可能ユニットには、メインソフトウェアが異なる更新可能ユニットが含まれており、当該複数台の更新可能ユニットと同階層の通信ネットワークあるいはより上位の階層の通信ネットワークには、当該複数台の更新可能ユニット全てのメインソフトウェアを保持するソフトウェア記憶装置が接続され、上記信号処理部は、上記代替実行処理を実行するにあたっては、上記代替要求信号の送信元の別の更新可能ユニットのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定するソフトウェア判定処理を実行し、当該ソフトウェア判定処理により同じと判定されると上記代替実行処理を実行し、当該ソフトウェア判定処理により同じではないと判定されるとデータサーバより上記別の更新可能ユニットのメインソフトウェアを取得した後に上記代替実行処理を実行することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、機能が異なる更新可能ユニット間でも代替することができるので、必ずしも同じ機能を有する更新可能ユニットを同階層の通信ネットワークに接続する必要がなくなるから、より柔軟性の高いシステム構築を行うことができる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、上記信号処理部は、上記更新モード時に上記通信部で自分宛の信号を受信すると、当該信号の送信元の装置に、上記代替要求信号の送信先の更新可能ユニットを通知する代替通知信号を送信する代替通知処理を実行し、上記送信元の装置は、代替信号を受信すると、当該代替信号の送信元の更新可能ユニットに信号を送信するにあたっては、宛先を当該代替信号で通知された更新可能ユニットに変更することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、バージョンアップ中の更新可能ユニットと実際に信号の送受があった装置だけが宛先を変更するので、代替中であることを通知する信号をシステム全体に送信して全ての装置に宛先を変更させる場合に比べれば、代替時のシステム変更を少なくすることができるから、システムにかかる負荷を低減することができる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、上記複数台のユニットは、上記複数台の機器を端末とする複数台の下位側ユニットと、当該複数台の下位側ユニットを端末とする上位側ユニットとを含み、上記更新可能ユニットは、上位側ユニットであることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、上記側ユニットのバージョンアップ中の機能停止を防止することができる。
請求項5の発明では、請求項1〜3のうちいずれか1項の発明において、上記複数台のユニットは、上記複数台の機器を端末とする複数台の下位側ユニットと、当該複数台の下位側ユニットを端末とする上位側ユニットとを含み、上記更新可能ユニットは、下位側ユニットであることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、下位側ユニットのバージョンアップ中の機能停止を防止することができる。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、下位側ユニットの上記通信部は、上位側ユニットとの通信に使用されるユニット側通信処理部と、上記機器との通信に使用される機器側通信処理部と、上記通常モード時には、ユニット側通信処理部および機器側通信処理部それぞれを上記信号処理部に接続し、上記更新モード時には、ユニット側通信処理部を機器側通信処理部に接続する通信路切換部とを備えていることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、下位側ユニットのバージョンアップ中の機能停止を防止することができる。
本発明は、バージョンアップ中の機能停止を防止することができ、しかも低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
(実施形態1)
本発明では、各種機器の動作状態を監視することと各種機器を制御することとを総称して機器の「管理」と呼ぶ。したがって、機器の管理は、機器の監視と制御との少なくとも一方を意味する。また、管理対象となる機器が配置されている領域の全体を「管理領域」と呼び、管理領域を複数の小領域に分割したときの一つの小領域を「エリア」と呼ぶ。
本発明では、各種機器の動作状態を監視することと各種機器を制御することとを総称して機器の「管理」と呼ぶ。したがって、機器の管理は、機器の監視と制御との少なくとも一方を意味する。また、管理対象となる機器が配置されている領域の全体を「管理領域」と呼び、管理領域を複数の小領域に分割したときの一つの小領域を「エリア」と呼ぶ。
管理領域は、オフィスビル・集合住宅・病院・学校・ホテル・体育館・美術館・博物館・ショッピングセンタのような各種建物内、複数の建物を含む集合住宅の敷地内、土地開発された複数個の住戸を含むひとまとまりの住宅地内、テーマパーク内、公園内のような広範囲の空間であって、照明機器や冷暖房機器などの機器が多数配置される空間に相当する。一方、エリアは、建物の各階あるいは各室、土地を適宜に区切ったときの各区画に相当する。
以下では、図2に示すように、公園の全体を管理領域Aとし、公園内を場所ごとに適宜に仕切ることにより複数のエリアE1〜E8を設けている場合を例として説明する。また、図示例では、管理領域Aを8個のエリアE1〜E8に分割しているが、各エリアE1〜E8をとくに区別する必要がないときには、エリアEと表記する。
以下に説明する実施形態では、監視および制御の対象となる機器として照明機器Ldを例示し、監視の対象となる機器として電気計量(電圧、電流、電力などの計量)を行う計量機器Msを例示する。
本実施形態の機器管理システムは、図1に示すように、エリアE内の照明の監視・制御、電力量の監視などを行うエリアユニット2と、エリアユニット2配下の機器(照明機器Ld、計量機器Ms)や警報履歴の管理などを行う管理ユニット3と、エリアユニット2と制御用端末器TU2に接続される照明機器Ldとの間に(図示例では操作用端末器TU1に付設されるスイッチSWとの間にも)介在される照明制御ユニット4と、エリアユニット2と計量機器Msとの間に介在される計量管理ユニット5とを備える。なお、以下では、エリアユニット2と、管理ユニット3と、照明制御ユニット4と、計量管理ユニット5とを区別する必要がなければ、一括してユニット1と呼ぶ。
また、機器を端末とする(機器に直接的に接続される)照明制御ユニット4および計量管理ユニット5と、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5を端末とする(機器に直接的に接続されない)エリアユニット2および管理ユニット3とを区別する場合には、エリアユニット2および管理ユニット3を一括して上位側ユニット1Uと呼び、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5とを一括して下位側ユニット1Dと呼ぶ。
ここで、上位側ユニット1Uと下位側ユニット1Dとは、エリアE毎に、中間層の通信ネットワーク(以下、「中位ネット」と呼ぶ)Nmにより接続される。照明制御ユニット4や計量管理ユニット5は、エリアE毎に1乃至複数台配置されるが、エリアユニット2と管理ユニット3とは、エリアEごとに1台ずつ配置される。
下位側ユニット1Dである照明制御ユニット4には、下位層の通信ネットワーク(以下、「下位ネット」という)Ni1が、計量管理ユニット5には下位ネットNi2が一対一対応で接続される。ここで、下位ネットNi1,Ni2は、機器の種別毎に分類して設けられる。本実施形態では、監視と制御との両方を行う機器(すなわち照明機器Ld)と、監視のみを行う機器(すなわち計量機器Ms)とに分けて、機器ごとに下位ネットNi1,Ni2が設けられる。具体的には、下位ネットNi1に照明機器Ldが接続され、下位ネットNi2に計量機器Msが接続される。
本実施形態の機器管理システムは、管理領域A全体の管理を行うための中央管理装置6を備える。中央管理装置6は、センタサーバ6aと、管理用コンピュータ6bとで構成される。センタサーバ6aは、エリアユニット2と通信することによって、照明機器Ldの制御や監視、計量機器Msで計測した電力量の収集を行う機能や、管理ユニット3と通信することによって、エリアEに散在する機器(照明機器Ld,計量機器Ms)の運行状態を集中監視する機能、管理ユニット3を通じて機器警報を管理する機能などを備える。管理用コンピュータ6bは、センタサーバ6aのデータ確認や機器管理システム全体の監視制御に使用される。
このような中央管理装置6は、上位層の通信ネットワーク(以下、「上位ネット」と呼ぶ)Nsを通じて、上位側ユニット1Uに接続される。なお、本実施形態の場合、上位ネットはローカルエリアネットワークであり、上位側ユニット1Uと中央管理装置6との間にはルータ7が介在される。また、上位ネットNsにはNTP(Network Time Protocol)サーバ8を接続してある。
本実施形態の機器管理システムでは、上位ネットNsは、ネットワーク層ではIPv6に対応したIPプロトコルを用い、上位層のプロトコルとして独自プロトコルを用いている。また、中位ネットNmは、ネットワーク層においてはIPプロトコルを用い、上位層のプロトコルとして設備機器の標準オープンプロトコルであるBACnetプロトコルを用いる。すなわち、本実施形態の機器管理システムでは、図3に示すように、3階層に階層化された通信ネットワークを用いている。
ところで、照明制御ユニット4に接続された下位ネットNi1は、2線式の信号線Ls1を伝送される固定長の伝送信号を用いた時分割多重伝送方式の通信ネットワークを構築している。一方、計量管理ユニット5に接続された下位ネットNi2は、RS−485、RS−232Cなどのシリアル通信による通信ネットワークまたはEthernet(登録商標)による通信ネットワークを構築しており、信号線Ls2を通して情報を授受する。
ここで、本実施形態における下位ネットNi1の構成要素は、固定長の伝送信号を信号線Ls1に定期的に送出する伝送装置CNと、信号線Ls1に接続された操作用端末器TU1および制御用端末器TU2とである。操作用端末器TU1にはスイッチSWが付設され、制御用端末器TU2には照明機器Ldが接続される。操作用端末器TU1および制御用端末器TU2には、それぞれスイッチSWと照明機器Ldとに対応付けたアドレスが設定されており、伝送装置CNにおいてスイッチSWと照明機器Ldとのアドレスを関係テーブルで関係付けている。したがって、いずれかのスイッチSWを操作すると、関係テーブルで関係付けた照明機器Ldが点灯または消灯する。ここに、スイッチSWと等価に用いることができる明るさセンサや人感センサをスイッチSWに代えて用いると、明るさや人の存否に応じて照明機器Ldの点灯と消灯とを制御することができる。
上述した下位ネットNi1を構築する負荷制御システムの技術は周知であるが、簡単に動作を説明する。伝送装置CNは一定時間毎に固定長の伝送信号を信号線Ls1に送出しており、スイッチSWの操作時には伝送信号に同期するタイミングで操作用端末器TU1が割込信号を信号線Ls1に送出する。この割込信号を伝送装置CNが受信すると、伝送装置CNは伝送信号によってアドレスの返送を要求する。
伝送信号には、操作用端末器TU1から返送される情報を載せるタイムスロットが設けられており、伝送装置CNから伝送信号によってアドレスの返送が要求されると、割込信号を発生した操作用端末器TU1はこのタイムスロットにおいて自己のアドレスを伝送装置CNに返送する。伝送装置CNは、取得したアドレスを指定する伝送信号により操作用端末器TU1からスイッチSWのオン・オフの状態を獲得する。さらに、関係テーブルと照合することによって、スイッチSWに対応付けた照明機器Ldに対してアドレスを指定して伝送信号を伝送し、操作用端末器TU1から獲得したスイッチSWのオン・オフの状態に従って照明機器Ldの点灯・消灯を制御する。なお、伝送信号としては、パルス幅によってデジタル値を表すパルス幅変調された信号であって正負の電圧値が等しい双極性の信号を用いる。したがって、操作用端末器TU1または監視用端末器TU2では、伝送信号を整流することにより、伝送装置CNとの通信に必要な電源を確保する。下位ネットNi1において、操作用端末器TU1や制御用端末器TU2の接続台数にはアドレス空間による制限があるが、実際には伝送装置CNの電流供給容量によって台数が制限される。例えば、操作用端末器TU1であれば約50台程度である。
また、下位ネットNi1では、操作用端末器TU1と制御用端末器TU2とのアドレスを関係付けることにより、スイッチSWと照明機器Ldとを関係付けているから、スイッチSWと照明機器Ldとを一対一に関係付けるだけではなく、一対多に関係付けることができる。ここで、1個のスイッチSWのオン・オフで1個の照明機器Ldの点灯・消灯を行う場合を「個別制御」と呼び、1個のスイッチSWのオン・オフで複数個の照明機器Ldの点灯・消灯を連動させる制御を「グループ制御」と呼ぶ。また、1個のスイッチSWのオンで、複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態をあらかじめ定めた状態とする制御を「パターン制御」と呼ぶ。上述のグループ制御では、スイッチSWに関係付けた複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態が同状態であり、しかもスイッチSWのオン・オフに連動する。一方、パターン制御では、スイッチSWに関係付けた複数個の照明機器Ldの点灯・消灯の状態を個別に指定しておくことができ、スイッチSWのオン操作によって各照明機器Ldの点灯・消灯の状態が指定された状態になる。
本実施形態の機器管理システムでは、エリアユニット2と、管理ユニット3と、照明制御ユニット4と、計量管理ユニット5とは、ハードウェアにおいて同様の構成を有し(相互に共通のハードウェア構成を有し)、ソフトウェアにおいて異なる構成を有している。
ユニット1は、図4に示すように、マイクロコンピュータを主構成要素に持ち、CPUからなる信号処理部10と、RAMおよびROM(たとえば、着脱可能なフラッシュROM)からなる記憶部11とを備える。さらに、ユニット1は、複数種類の通信にそれぞれ対応した複数個(図示例では3個)の通信処理部120a〜122aと、各通信処理部120a〜122aにそれぞれ外部電線を接続するための通信ポート120b〜122bとで構成された通信部12を備える。また、ユニット1は、現在時刻を計時し時刻情報要求を受けると時刻情報を出力する時計部13とを備える。
ここで、通信処理部120aは、Ethernet(登録商標)規格の中位ネットNmおよび上位ネットNsに対応するユニット側通信処理部であり、通信処理部121aは照明機器Ldを接続する下位ネットNi1に、通信処理部122aは計量機器Msが接続されるRS−485規格(シリアル通信用でありRS−232C規格でもよい)の下位ネットNi2にそれぞれ対応する機器側通信処理部である。上述した通信処理部120a〜122aは、各々対応する通信ポート120b〜122bを通して送信する通信パケットを生成する処理と、通信ポート120b〜122bを通して受信した通信パケットからデータを抽出する処理とを行う。なお、通信ポート120b〜122bは、下位ネットNi1,Ni2、中位ネットNmおよび上位ネットNsにそれぞれ適合した通信線を接続できる形状に形成されている。
記憶部11は、信号処理部10の動作を指示する(信号処理部10で実行する)ソフトウェア(プログラム)と、ユニット1が動作するのに必要な設定データを含む種々のデータとを少なくとも記憶する。当該ソフトウェアには、ユニット1の基本動作を決定するメインソフトウェアが含まれており、当該メインソフトウェアの内容によって、ユニット1は、エリアユニット2、管理ユニット3、照明制御ユニット4、および計量管理ユニット5の後述する各種機能を発揮することができる。
エリアユニット2は、通信処理部120aおよび通信ポート120bを通して照明制御ユニット4および計量管理ユニット5との間で機器(照明機器Ld、計量機器Ms)の管理のための情報(例えば、照明機器Ldの制御情報)を授受する監視制御機能と、照明制御ユニット4や計量管理ユニット5から取得した情報を上位ネットNsに接続した中央管理装置6で閲覧可能にするウェブサービス機能とを有する。つまり、照明制御ユニット4や計量管理ユニット5からエリアユニット2が取得した情報は、中央管理装置6において可視化される。
また、エリアユニット2は、NTPサーバ7と通信を行って時計部13の時刻合わせを行うタイマ調整機能も有する。これらの機能は、エリアユニット2用のメインソフトウェアにより可能となる。また、エリアユニット2における上記設定データは、例えば、エリアユニット2の場合には、記憶部11に格納するデータとしては、通信処理部120a〜122aおよび通信ポート120b〜122bを用いた通信に必要な通信設定情報データと、機器(照明機器Ldおよび計量機器Ms)の管理に用いる機器管理設定情報データとである。
上記の通信設定情報データには、例えば、通信時の送信元のIPアドレスと、通信時の送信先のIPアドレスと、エリアE内でのブロードキャストアドレスとが含まれる。さらに、通信設定情報データには、エリアユニット2と接続される照明制御ユニット4および計量管理ユニット5を個別に管理する管理番号と、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5のIPアドレスとを関係付けた対応テーブルなどが含まれる。当該対応テーブルを利用することにより、IPアドレスに代えて管理番号を用いて、エリアユニット2が接続されているエリアE内の照明制御ユニット4および計量管理ユニット5と通信することができる。
上記の機器管理設定情報データは、エリアユニット2が接続されるエリアE内で接続可能なユニット(エリアユニット2、管理ユニット3、照明制御ユニット4、計量管理ユニット5を含む)1の最大台数と、エリアEに実際に接続されている台数との情報を含む。当該機器管理設定情報データは、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5を監視する際に用いられる。また、機器管理設定情報データには、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5を制御する際に用いられる制御定義テーブルも含まれる。当該制御定義テーブルは、例えば、エリアユニット2が接続されたエリアE内の照明制御ユニット4でグループ制御あるいはパターン制御を行う際に用いられる。
照明制御ユニット4は、通信処理部121aおよび通信ポート121bを通して機器(照明機器Ld)の管理を行う監視制御機能を有する。当該監視制御機能は、照明機器Ldの点灯・消灯の状態(動作状態)を監視情報として獲得してエリアユニット2に送信する監視機能と、エリアユニット2から受信した制御情報を照明機器Ldの点灯・消灯の状態に反映させる(すなわちエリアユニット2から受信した制御情報にしたがって照明機器Ldの点灯・消灯を指示する)制御機能とで構成される。なお、照明機器Ldの動作状態は、信号線Ls1の伝送信号を監視することによって取得することができる。
計量管理ユニット5は、通信処理部122aおよび通信ポート122bを通して機器(計量機器Ms)の管理を行う監視制御機能を有する。当該監視制御機能により、計量管理ユニット5は計量機器Msとの間でシリアル通信を行うことにより、計量機器Msに指示を与え、また計量器機Msからの情報を獲得する。ここで、計量機器Msは、例えば、照明機器Ldの動作中の電圧、電流、電力の瞬時値や積算値を計測する。したがって、計量管理ユニット5は計量機器Msから取得する計量情報によって照明機器Ldの動作などを監視することができる。また、当該監視制御機能では、計量監視対象の計量機器Msから計量情報を獲得してエリアユニット2に送信する処理も行う。
また、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5は、エリアユニット2と同様に、下位ネットNi1,Ni2に接続されている機器(照明機器Ld、計量機器Ms)を管理(監視・制御)する情報を中央管理装置6で可視化するウェブサービス機能を備える。ただし、照明制御ユニット4および計量管理ユニット5では、常時はウェブサービス機能を停止させており、各エリアEを管理する情報は、エリアユニット2のウェブサービス機能によって中央管理装置6で利用可能にしてある。一方、中位ネットNmでの生存確認パケットに対して、エリアユニット2が応答しないときには、照明制御ユニット4と計量管理ユニット5とのウェブサービス機能が利用可能になる。
このような照明制御ユニット4と計量管理ユニット5とは、中位ネットNmと下位ネットNi1,Ni2との仲介を行うから、それぞれの記憶部11には、中位ネットNmで用いるアドレス(IPアドレスだけではなくBACnetでの識別情報)と、下位ネットNi1,Ni2で用いるアドレス(照明機器Ldあるいは計量機器Msを区別するアドレス)とが設定データとして記憶される。なお、計量機器Msのアドレスは、RS−485規格のシリアル通信で用いる。
管理ユニット3は、エリアE内のエリアユニット2と照明制御ユニット4と計量管理ユニット5とについて中位ネットNmで用いるアドレスを設定データとして記憶部11に記憶するアドレス記憶機能を有する。上記アドレスは、例えば、管理ユニット3がBACnetプロトコルで生存確認パケットを送信することにより取得する。
また、管理ユニット3は、中位ネットNmに生存確認パケットが送出されたときの応答により、エリアE内の他のユニット(エリアユニット2、照明制御ユニット4、計量管理ユニット5)1の状態を確認し、他のユニット1が正常に機能していないときには警報を発生し、必要に応じてエリアユニット2を通して(エリアユニット2が正常に機能していないときには、管理ユニット3自身が)中央管理装置6に警報を通知し中央管理装置6のモニタ装置(図示せず)に警報を表示させる機能や、警報情報などのシステム状態の履歴を記憶部11に格納するとともに中央管理装置6に通知するシステム状態通知機能、取得した情報(例えば、中位ネットNmでのアドレスの情報および下位ネットNi1,Ni2の機器の管理に必要な設定情報)を中央管理装置6で閲覧可能にするウェブサービス機能を備える。
さらに、管理ユニット3は、エリアユニット2、照明制御ユニット4、および計量管理ユニット5それぞれの動作に必要な設定データをバックアップ(記憶部11に記憶する)するバックアップ機能を備える。例えば、バックアップ機能は、常時、エリアユニット2と照明制御ユニット4と計量管理ユニット5とに対してそれぞれバックアップ用の情報の取得要求を繰り返して行う。エリアユニット2と照明制御ユニット4と計量管理ユニット5とは、管理ユニット3からの情報の取得要求に対して前回の要求時との情報の変化を判断し、情報に変化がなければ取得要求に応答せず、変化が生じたときにのみ取得要求に対して情報を送信する。このような動作により、管理ユニット3ではエリアユニット2と照明制御ユニット4と計量管理ユニット5との動作に関して最新の設定データを記憶部11に記憶する。
なお、管理ユニット3の記憶部11には、各ユニット1の設定データが記憶されるから、エリアユニット2の修理あるいは交換が終了した後には、管理ユニット3から対応する設定データをエリアユニット2に転送することによって、エリアユニット2を復旧させることができる。
ところで、上位側ユニット1Uの記憶部11には、メインソフトウェアを更新(バージョンアップ)するためのバージョンアップ用ソフトウェアが記憶される。すなわち、上記側ユニット1Uは、バージョンアップが可能なユニット(更新可能ユニット)である。以下の説明では、記憶部11に記憶されたメインソフトウェアにより規定された処理を信号処理部10が実行するモードを通常モードと呼び、バージョンアップ用ソフトウェアにより規定された処理(すなわちメインソフトウェアのバージョンアップを行う処理)を実行するモードを更新モードと呼ぶ。
上位側ユニット1Uの信号処理部10は、バージョンアップをする旨を通知する更新通知信号を通信処理部120aで受信すると、通常モードから更新モードに移行する処理を実行する。上記更新通知信号は、例えば中央管理装置6より上位側ユニット1Uに送信される。また、バージョンアップに必要なデータ(バージョンアップ後のメインソフトウェア)は、中央管理装置6のセンタサーバ6aにアップロードされる。また、センタサーバ6aには、上位側ユニット1U各々のメインソフトウェア(すなわちエリアユニット2および管理ユニット3それぞれのメインソフトウェア)が記憶される。したがって、本実施形態では、センタサーバ6aが、複数台の上位側ユニット1U全てのメインソフトウェアを保持するソフトウェア記憶装置として用いられる。
ここで、本実施形態の機器管理システムでは、上位側ユニット1Uが更新モードで動作する際に、他の上位側ユニット1Uが、更新モードで動作中の上位側ユニット1Uの機能を代替するために、上位側ユニット1Uの信号処理部10は下記の処理を実行する。なお、以下の説明では、バージョンアップを行う上位側ユニット1Uを更新実行ユニット1Pと呼び、当該更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理を代替させる他の上位側ユニット1Uを代替実行ユニット1Sと呼ぶ。本実施形態の場合、同一エリアE内の上位側ユニット1Uは、エリアユニット2と管理ユニット3との2つであるから、エリアユニット2が更新実行ユニット1Pであるときには、管理ユニット3が代替実行ユニット1Sとなり、管理ユニット3が更新実行ユニット1Pであるときには、エリアユニット2が代替実行ユニット1Sとなる。すなわち、エリアユニット2と管理ユニット3とは互いに互いを代替する。
以下に図5を参照して、信号処理部10が実行する処理について説明する。
信号処理部10は、更新通知信号を通信処理部120aで受信すると、通常モードから更新モードに移行し、代替実行ユニット1Sに代替要求信号を送信する第1の更新処理(代替要求通知処理)P1を実行する。
一方、信号処理部10は、代替要求信号を受信すると、自身の動作状態をチェックし、通常モード時であれば、更新実行ユニット1Pの設定データが記憶部11にあるか否かを判定し、記憶部11になければ当該設定データを、更新実行ユニット1Pやセンタサーバ6aより取得する第1の代替処理(代替準備処理)S1を実行する。また、代替準備処理S1では、代替要求信号の送信元の上位側ユニット1Uである更新実行ユニット1Pのメインソフトウェアをセンタサーバ6aよりダウンロードする処理が実行される。なお、設定データをセンタサーバ6aより取得する場合には、例えば、代替要求通知処理P1の実行時に、予め更新実行ユニット1Pがセンタサーバ6aに設定データをアップロードしておく。
信号処理部10は、代替準備処理S1が終了すると、更新実行ユニット1Pに、代替の準備が完了したことを通知する代替応答信号を送信する第2の代替処理(代替応答処理)S2を実行する。信号処理部10は、代替応答処理S2の実行後は、更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う第3の代替処理(代替実行処理)S3を実行する。
そのため代替実行処理S3の実行中は、代替実行ユニット1Sは、更新実行ユニット1Pとしても機能する。代替実行処理S3は、後述する代替終了信号を受信するまで継続される。信号処理部10は、代替終了信号を受信すると、代替実行処理S3を終了するとともに、不必要なデータ(例えば、センタサーバ6aよりダウンロードした更新実行ユニット1Pのメインソフトウェアのデータなど)を削除する第4の代替処理(代替終了処理)S4を実行する。また、代替終了処理S4では、更新実行ユニット1Pを代替するために使用した設定データを、センタサーバ6aに送るようにしてあり、センタサーバ6aに送られた設定データを更新実行ユニット1Pが取得することで、代替実行ユニット1Sによる代替時における設定データの変更が更新実行ユニット1Pに引き継がれる。なお、代替実行ユニット1Sで使用した設定データは、更新実行ユニット1Pに直接送信するようにしてもよい。
一方、信号処理部10は、代替要求通知処理P1の実行後に、代替応答信号を受信すると、代替実行ユニット1S以外の通信対象の装置に対して、代替実行ユニット1Sが更新実行ユニット1Pを代替していることを通知(代替要求信号の送信先のユニット1を通知)する代替通知信号を送信する第2の更新処理(代替通知処理)P2を実行する。ここで、上述の通信対象の装置とは、自身との間で信号の送受信を行う装置であり、例えば、更新実行ユニット1Pがエリアユニット2である場合には、中位ネットNmまたは上位ネットNsに接続されている装置、具体的には、当該エリアユニット2が所属するエリアE内の他ユニット1(更新実行ユニット1Pおよび代替実行ユニット1S以外のユニット1)と、中央管理装置6(センタサーバ6aおよび管理コンピュータ6b)と、NTPサーバ8とである。
これに伴い、上記通信対象の装置は、代替通知信号を受信すると、更新実行ユニット1Pに信号を送信する際の宛先を、代替信号で通知されたユニット1、すなわち代替実行ユニット1Sに変更する処理(宛先変更処理)Q1を実行するように構成される。
また、信号処理部10は、代替通知処理P2の実行後に、センタサーバ6aより必要なデータをダウンロードし、当該データを使用してメインソフトウェアのバージョンアップを行う第3の更新処理(更新実行処理)P3を実行する。信号処理部10は、更新実行処理P3が終了すると(バージョンアップが終了すると)、代替の終了を通知する前述の代替終了信号を代替実行ユニット1Sと上記通信対象の装置とに送信する第4の更新処理(代替終了通知処理)P4を実行し、更新モードから通常モードに移行する。
これに伴い、上記通信対象の装置は、代替終了信号を受信すると、宛先変更処理Q1で変更した宛先を元に戻す処理(宛先初期化処理)Q2を実行するように構成される。すなわち、更新実行ユニット1Pに信号を送信する際の宛先が、代替実行ユニット1Sから更新実行ユニット1Pに変更される。
このように、上位側ユニット1Uにおいてバージョンアップが行われる際には、更新実行ユニット1Pでは第1〜第4の更新処理P1〜P4が実行され、代替実行ユニット1Sでは第1〜第4の代替処理S1〜S4が実行される。
以下に、本実施形態の機器管理システムにおいて、エリアユニット2がバージョンアップを行うときの動作について説明する。
エリアユニット2は更新通知信号を受信すると、管理ユニット3に代替要求信号を送信する(代替要求処理P1)。管理ユニット3は代替要求信号を受信すると、自身の動作状態をチェックし、通常モード時であれば、エリアユニット2のメインソフトウェアをセンタサーバ6aよりダウンロードする(代替準備処理S1)。なお、管理ユニット3はエリアユニット2の設定データをバックアップしているから、エリアユニット2の設定データを取得する処理は行わない。その後に、管理ユニット3は、エリアユニット2に代替応答信号を送信し(代替応答処理S2)、エリアユニット2の通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う(代替実行処理S3)。
エリアユニット2は、代替応答信号を受信すると、上記通信対象の装置に対して、代替通知信号を送信する(代替通知処理P2)。これによって、上記通信対象の装置では、エリアユニット2に信号を送信する際の宛先が、エリアユニット2から管理ユニット3に変更される(宛先変更処理Q1)。
その後に、エリアユニット2は、センタサーバ6aより必要なデータをダウンロードし、当該データを使用してメインソフトウェアのバージョンアップを行い(更新実行処理P3)、バージョンアップが終了すると代替終了信号を、管理ユニット3と上記通信対象の装置とに送信する(代替終了通知処理P4)。
代替終了信号を受信した管理ユニット3では、エリアユニット2の代替が終了され(代替終了処理S4)、代替終了信号を受信した上記通信対象の装置では、エリアユニット2に信号を送信する際の宛先が管理ユニット3からエリアユニット2に変更される(宛先初期化処理Q2)。
上述したように本実施形態の機器管理システムでは、上位側ユニット1Uは、同階層の通信ネットワーク(上位ネットNs)に接続され、上位側ユニット1Uの信号処理部10は、更新モード時には、自身の通常モード時の処理を代替させる代替実行ユニット1Sに代替要求信号を送信する代替要求通知処理P1と、代替要求通知処理P1の実行後にメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新実行処理P3と、更新実行処理P3の実行後に代替の終了を通知する代替終了信号を代替実行ユニット1Sに送信する代替終了通知処理P4とを実行し、通常モード時に、代替要求信号を受信すると、代替終了信号を受信するまでは、更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う代替実行処理S3を実行する。
したがって、本実施形態の機器管理システムによれば、ソフトウェアのバージョンアップ中であっても、バージョンアップ中の上位側ユニット1U(エリアユニット2あるいは管理ユニット3)とは他の上位側ユニット1U(エリアユニット2あるいは管理ユニット3)が、バージョンアップ中の上位側ユニット1Uの通常モード時の処理を代替して行うから、バージョンアップ中の機能停止、すなわちバージョンアップ中にシステムの一部の機能が停止することを防止することができ、しかも、バージョンアップ時に代替するためだけに上位側ユニット1Uと同様な機能を有するユニット1を設ける必要がなくなるから、低コスト化を図ることができる。
また、上位側ユニット1Uであるエリアユニット2と管理ユニット3とは互いにメインソフトウェアが異なるものであるが、一方が他方を代替する際には、センタサーバ6aより他方のメインソフトウェアを取得する。このように、機能が異なる上位側ユニット1Uでも代替することができるので、必ずしも同じ機能を有する上位側ユニット1Uを同階層の通信ネットワーク(本実施形態の場合は、上位ネットNs)に接続する必要がなくなるから、より柔軟性の高いシステム構築を行うことができる。
ところで、上記の代替通知処理P2では、更新実行ユニット1Pが、上記通信対象の装置に対して代替通知信号を送信することによって、上記通信対象の装置に宛先の変更を促しているが、代替通知処理P2は次のような処理であってもよい。
すなわち、代替通知処理P2は、信号処理部10が、更新モード時に宛先が自分である信号を受信すると、当該信号の送信元の装置に、代替実行ユニット1Sが代替していることを通知する代替通知信号を送信する処理であってよい。
ここで、上記送信元の装置は、上述した上記通信対象の装置のうち、更新実行ユニット1Pが更新モードで動作しているときに更新実行ユニット1Pに信号を送信した装置である。例えば、更新実行ユニット1Pがエリアユニット2である場合には、中位ネットNmまたは上位ネットNsに接続されている装置、具体的には、当該エリアユニット2が所属するエリアE内の他ユニット1(更新実行ユニット1Pおよび代替実行ユニット1S以外のユニット1)と、中央管理装置6(センタサーバ6aおよび管理コンピュータ6b)と、NTPサーバ8とが上記通信対象の装置であるが、エリアユニット2に信号を送信した装置がセンタサーバ6aのみであれば、上記送信元の装置はセンタサーバ6aのみである。
上記送信元の装置は、上記通信対象の装置と同様に宛先変更処理Q1を実行することで、代替通知信号を受信した後に、更新実行ユニット1Pに信号を送信する際の宛先を代替実行ユニット1Sに変更する。
このようにすれば、バージョンアップ中の上位側ユニット1Uと実際に信号の送受があった装置だけが宛先を変更するので、代替中であることを通知する信号をシステム全体に送信して全ての装置(通信対象の装置)に宛先を変更させる場合に比べれば、代替時のシステム変更を少なくすることができるから、システムにかかる負荷を低減することができる。なお、上記送信元の装置において変更された宛先は、更新実行ユニット1Pが代替終了通知処理P4を実行し、上記送信元の装置が上記通信対象の装置と同様に宛先初期化処理Q2を実行することで、元に戻すことが可能である。この場合において、代替終了通知処理P4で代替終了信号の送信先を、上記通信対象の装置ではなく上記送信元の装置にすれば、システムにかかる負荷を低減できる。このような代替通知処理P2に関する変更点は後述する実施形態2にも適用することが可能である。
なお、本実施形態の照明器具は、あくまでも本発明の一実施形態に過ぎないものであって、本発明の技術的範囲を本実施形態のものに限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変更は当然に行える。
(実施形態2)
本実施形態の機器管理ユニットは、下位側ユニット1Dの構成が実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の機器管理ユニットは、下位側ユニット1Dの構成が実施形態1と異なっており、その他の構成については実施形態1と同様であるから、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における下位側ユニット1Dは、図6に示すように、通信部12の構成が実施形態1と異なる。図6に示す通信部12は、通信路切換部123を有する点が実施形態1と異なる。通信路切換部123は、ユニット側通信処理部である通信処理部120aと機器側通信処理部である通信処理部121a,122aとをそれぞれ信号処理部10に接続する通常接続と、通信処理部120aと通信処理部121a,122aとをそれぞれ接続する送り接続との2つの接続方式を有する。通信路切換部123の接続方式は更新モード時の所定期間だけ送り接続に設定される。このような通信路切換部123は、上位側の通信ネットワークは共通であるが、下位側の通信ネットワークが独立しているユニット1(本実施形態の場合は下位側ユニット1D)同士が、相互に代替するために設けられる。
本実施形態における下位側ユニット1Dの記憶部11には、メインソフトウェアを更新(バージョンアップ)するためのバージョンアップ用ソフトウェアが記憶される。すなわち、本実施形態では、下位側ユニット1Dも、バージョンアップが可能なユニット(更新可能ユニット)である。以下の説明では、記憶部11に記憶されたメインソフトウェアにより規定された処理を信号処理部10が実行するモードを通常モードと呼び、バージョンアップ用ソフトウェアにより規定された処理(すなわちメインソフトウェアのバージョンアップを行う処理)を実行するモードを更新モードと呼ぶ。
本実施形態における下位側ユニット1Dの信号処理部10は、バージョンアップをする旨を通知する更新通知信号を受信すると、通常モードから更新モードに移行する処理を実行する。上記更新通知信号は、例えば中央管理装置6より下位側ユニット1Dに送信される。また、下位側ユニット1Dのバージョンアップに必要なデータ(バージョンアップ後のメインソフトウェア)は、中央管理装置6のセンタサーバ6aにアップロードされる。また、センタサーバ6aには、下位側ユニット1D各々のメインソフトウェア(すなわち照明制御ユニット4および計量管理ユニット5それぞれのメインソフトウェア)が記憶される。したがって、本実施形態では、センタサーバ6aが、複数台の下位側ユニット1D全てのメインソフトウェアを保持するソフトウェア記憶装置として用いられる。なお、下位側ユニット1Dと中央管理装置6との間の通信は、エリアユニット2や管理ユニット3により中継することで行う。また、エリアユニット2や管理ユニット3と同様に、下位側ユニット1Dと中央管理装置6とが上位ネットNsによって接続可能としてもよい。
ここで、本実施形態の機器管理システムでは、下位側ユニット1Dが更新モードで動作する際に、他の下位側ユニット1Dが、更新モードで動作中の下位側ユニット1Dの機能を代替する。なお、以下の説明では、バージョンアップを行う下位側ユニット1Dを更新実行ユニット1Pと呼び、当該更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理を代替させる他の下位側ユニット1Dを代替実行ユニット1Sと呼ぶ。例えば、エリアE1では、下位側ユニット1Dは、2台の照明制御ユニット4と、2台の計量管理ユニット5との計4台であるから、1台の下位側ユニット1Dが更新実行ユニット1Pであるときには、残る3台のうちのいずれか1つが代替実行ユニット1Sとなる。
以下に図7を参照して、信号処理部10(以下、下位側ユニット1Dの信号処理部10を符号10Aで表す)が実行する処理について説明する。
信号処理部10Aは、更新通知信号を受信すると、複数台の下位側ユニット1Dのなかから代替実行ユニット1Sを選択する第1の更新処理(代替ユニット選択処理)P11を実行する。代替ユニット選択処理P11では、信号処理部10Aは、他の下位側ユニット1Dに、負荷要求信号を送信する。負荷要求信号を受信した下位側ユニット1Dの信号処理部10Aは、自身の負荷を示す値(CPUの使用率や、メモリの空き容量などを勘案した値)を算出し、算出した負荷を示す値を含む負荷応答信号を負荷要求信号の送信元の下位側ユニット1Dに送信する。第1の更新処理P11では、受信した負荷応答信号より得た各下位側ユニット1Dの負荷を示す値を参照して、負荷が最も少ない(すなわちシステムリソースが多い)下位側ユニット1Dを、代替実行ユニット1Sとして選択する。
そして、信号処理部10Aは、代替実行ユニット1Sとして選択した下位側ユニット1Dに、代替要求信号を送信する第2の更新処理(代替要求通知処理)P12を実行する。
一方、信号処理部10Aは、代替要求信号を受信すると、自身の動作状態をチェックし、通常モード時であれば、更新実行ユニット1Pの設定データが記憶部11にあるか否かを判定し、記憶部11になければ当該設定データを、更新実行ユニット1Pやセンタサーバ6aより取得する第1の代替処理(代替準備処理)S11を実行する。なお、センタサーバ6aより設定データを取得する場合には、例えば、代替要求通知処理P12の実行時に、予め更新実行ユニット1Pがセンタサーバ6aに設定データをアップロードしておく。
この代替準備処理S11の後には、信号処理部10Aは、更新実行ユニット1Pのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定する第2の代替処理(ソフトウェア判定処理)S12を実行する。信号処理部10Aは、ソフトウェア判定処理S12の結果により同じと判定された場合には、更新実行ユニット1Pに、代替の準備が完了したことを通知する代替応答信号を送信する第3の代替処理(代替応答処理)S13を実行する。また、信号処理部10Aは、ソフトウェア判定処理S12により同じではないと判定された場合には、更新実行ユニット1Pのメインソフトウェアをセンタサーバ6aよりダウンロードした後に代替応答処理S13を実行する。
信号処理部10Aは、代替要求通知処理P12の実行後に、代替応答信号を受信すると、上記通信対象の装置に対して、代替実行ユニット1Sとなる下位側ユニット1Dを通知する代替通知信号を送信する第3の更新処理(代替通知処理)P13を実行する。当該代替通知信号を受信した上記通信対象の装置は、更新実行ユニット1Pに信号を送信する際の宛先を代替実行ユニット1Sに変更する処理(宛先変更処理)Q1を実行する。
また、信号処理部10Aは、代替通知処理P13の実行後に、センタサーバ6aより必要なデータをダウンロードし、当該データを使用してメインソフトウェアのバージョンアップを行う第4の更新処理(更新実行処理)P14を実行する。また、信号処理部10Aは、バージョンアップに必要なデータをダウンロードした後には、通信路切換部123の接続方式を送り接続に切り換える。
信号処理部10Aは、更新実行処理P14が終了すると(バージョンアップが終了すると)、通信路切換部123の接続方式を通常接続に切り換えて、代替の終了を通知する代替終了信号を、代替実行ユニット1Sと上記通信対象の装置とに送信する第5の更新処理(代替終了通知処理)P15を実行し、更新モードから通常モードに移行する。代替終了信号を受信した上記通信対象の装置は、上記宛先変更処理で変更した宛先を元に戻す処理(宛先初期化処理)Q2を実行する。
一方、信号処理部10Aは、代替応答処理S13の実行後は、更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う第4の代替処理(代替実行処理)S14を実行する。そのため代替実行処理S14の実行中は、代替実行ユニット1Sは、更新実行ユニット1Pとしても機能する。
本実施形態のように代替実行ユニット1Sが下位側ユニット1Dである場合、代替実行ユニット1Sは、更新実行ユニット1Pの代わりに、更新実行ユニット1Pの下位ネットNi1,Ni2の機器の管理を行うために、中位ネットNmを通じて、更新実行ユニット1Pの通信処理部120aに制御信号を送信する。このとき、通信路切換部123の接続方式は送り接続としてあり、通信路切換部123は、通信処理部120aで受信した制御信号を元に通信処理部121a,122aに適合する制御信号を作成して、通信処理部121a,122aに出力する。逆に、通信路切換部123は、通信処理部121a,122aで受信した伝送信号を元に、通信処理部121a,122aに適合する伝送信号を作成して、通信処理部120aに出力する。これによって、代替実行ユニット1Sにより、更新実行ユニット1Pの下位ネットNi1,Ni2に接続された機器の管理を行えるようにしている。
代替実行処理S14は、更新実行ユニット1Pより代替終了信号を受信するまで継続される。信号処理部10Aは、代替終了信号を受信すると、代替実行処理S14を終了するとともに、不必要なデータ(例えば、センタサーバ6aよりダウンロードした更新実行ユニット1Pのメインソフトウェアのデータなど)を削除する第5の代替処理(代替終了処理)S15を実行する。また、代替終了処理S15では、更新実行ユニット1Pを代替するために使用した設定データを、センタサーバ6aに送るようにしてあり、センタサーバ6aに送られた設定データを更新実行ユニット1Pが取得することで、設定データの変更が更新実行ユニット1Pに引き継がれる。なお、代替実行ユニット1Sで使用した設定データは、更新実行ユニット1Pに直接送信するようにしてもよい。
このように、下位側ユニット1Dにおいてバージョンアップが行われる際には、更新実行ユニット1Pでは第1〜第5の更新処理P11〜P15が実行され、代替実行ユニット1Sでは第1〜第5の代替処理S11〜S15が実行される。
以下に、本実施形態の機器管理システムにおけるバージョンアップ時の動作について説明する。なお、以下の説明では、2台の照明制御ユニット4を区別するために必要に応じて符号4A,4Bで表し、同様の理由から計量管理ユニット5を符号5A,5Bで表す。
ここで、バージョンアップを行うのが照明制御ユニット4Aである場合、照明制御ユニット4Aは更新通知信号を受信すると、自分以外の下位側ユニット1D、すなわち照明制御ユニット4Bと、2台の計量管理ユニット5A,5Bの3台のなかから代替実行ユニット1Sを選択する(代替ユニット選択処理P11)。
ここで、代替実行ユニット1Sとして照明制御ユニット4Bを選択した場合には、照明制御ユニット4Aは、照明制御ユニット4Bに代替要求信号を送信する(代替要求通知処理P12)。照明制御ユニット4Bは、代替要求信号を受信すると、自身の動作状態をチェックし、通常モード時であれば、照明制御ユニット4Aの設定データが記憶部11にあるか否かを判定し、記憶部11になければ当該設定データを、更新実行ユニット1Pやセンタサーバ6aより取得する(代替準備処理S11)。その後に、照明制御ユニット4Bは、照明制御ユニット4Aのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定する(ソフトウェア判定処理S12)。照明制御ユニット4A,4Bはソフトウェアが同じであるから、ソフトウェアのダウンロードを行うことなく、照明制御ユニット4Bは、照明制御ユニット4Aに代替応答信号を送信する(代替応答処理S13)。この後、照明制御ユニット4Bは、照明制御ユニット4Aの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う(代替実行処理S14)。
照明制御ユニット4Aは、代替応答信号を受信すると、上記通信対象の装置に対して、照明制御ユニット4Bが代替している旨を通知する代替通知信号を送信する(代替通知処理P13)。これによって、上記通信対象の装置、エリアユニット2と管理ユニット3と計量管理ユニット5A,5Bでは、照明制御ユニット4Aに信号を送信する際の宛先が、照明制御ユニット4Bに変更される(宛先変更処理Q1)。その後に、照明制御ユニット4Aは、センタサーバ6aより必要なデータをダウンロードし、当該データを使用してメインソフトウェアのバージョンアップを行い(更新実行処理P14)、バージョンアップが終了すると代替終了信号を、代替実行ユニット1Sである照明制御ユニット4Bと上記通信対象の装置とに送信する(代替終了通知処理P15)。
代替終了信号を受信した照明制御ユニット4Bは、照明制御ユニット4Aの代替を終了し(代替終了処理S15)、代替終了信号を受信した上記通信対象の装置は、照明制御ユニット4Aに信号を送信する際の宛先を照明制御ユニット4Bから照明制御ユニット4Aに変更する(宛先初期化処理Q2)。
ところで、代替実行ユニット1Sとして計量管理ユニット5Aを選択した場合には、照明制御ユニット4Aは、計量管理ユニット5Aに代替要求信号を送信する(代替要求通知処理P12)。計量管理ユニット5Aは、代替要求信号を受信すると、自身の動作状態をチェックし、通常モード時であれば、照明制御ユニット4Aの設定データが記憶部11にあるか否かを判定し、記憶部11になければ当該設定データを、更新実行ユニット1Pやセンタサーバ6aより取得する(代替準備処理S11)。その後に、計量管理ユニット5Aは、照明制御ユニット4Aのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定する(ソフトウェア判定処理S12)。照明制御ユニット4Aと計量管理ユニット5Aとはメインソフトウェアが異なるから、計量管理ユニット5Aは、センタサーバ6aより照明制御ユニット4のメインソフトウェアをダウンロードしてから、照明制御ユニット4Aに代替応答信号を送信する(代替応答処理S13)。この後、計量管理ユニット5Aは、照明制御ユニット4Aの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う(代替実行処理S14)。
この場合、照明制御ユニット4Aは、代替応答信号を受信すると、上記通信対象の装置に対して、計量管理ユニット5Aが代替している旨を通知する代替通知信号を送信する(代替通知処理P13)。これによって、上記通信対象の装置では、照明制御ユニット4Aに信号を送信する際の宛先が計量管理ユニット5Aに変更される(宛先変更処理Q1)。その後に、照明制御ユニット4Aは、センタサーバ6aより必要なデータをダウンロードし、当該データを使用してメインソフトウェアのバージョンアップを行い(更新実行処理P14)、バージョンアップが終了すると代替終了信号を、代替実行ユニット1Sである計量管理ユニット5Aと上記通信対象の装置とに送信する(代替終了通知処理P15)。
代替終了信号を受信した計量管理ユニット5Aは、照明制御ユニット4Aの代替を終了し(代替終了処理S15)、代替終了信号を受信した上記通信対象の装置は、照明制御ユニット4Aに信号を送信する際の宛先を計量管理ユニット5Aから照明制御ユニット4Aに変更する(宛先初期化処理Q2)。
上述したように本実施形態の機器管理システムでは、下位側ユニット1Dは、同階層の通信ネットワーク(中位ネットNm)に接続され、下位側ユニット1Dの信号処理部10は、更新モード時には、自身の通常モード時の処理を代替させる代替実行ユニット1Sに代替要求信号を送信する代替要求通知処理P12と、代替要求通知処理P12の実行後にメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新実行処理P13と、更新実行処理P13の実行後に代替の終了を通知する代替終了信号を代替実行ユニット1Sに送信する代替終了通知処理P15とを実行し、通常モード時に、代替要求信号を受信すると、代替終了信号を受信するまでは、更新実行ユニット1Pの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う代替実行処理S14を実行する。
したがって、本実施形態の機器管理システムによれば、上記実施形態1に加えて、ソフトウェアのバージョンアップ中であっても、バージョンアップ中の下位側ユニット1D(照明制御ユニット4あるいは計量管理ユニット5)とは他の下位側ユニット1D(照明制御ユニット4あるいは計量管理ユニット5)が、バージョンアップ中の下位側ユニット1Dの通常モード時の処理を代替して行うから、バージョンアップ中の機能停止、すなわちバージョンアップ中にシステムの一部の機能が停止することを防止することができ、しかも、バージョンアップ時に代替するためだけに下位側ユニット1Dと同様な機能を有するユニット1を設ける必要がなくなるから、低コスト化を図ることができる。
また、下位側ユニット1Dの信号処理部10は、代替実行処理S14を実行するにあたっては、代替要求信号の送信元の別の下位側ユニット1Dのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定するソフトウェア判定処理S12を実行し、当該ソフトウェア判定処理S12により同じと判定されると代替実行処理S14を実行し、ソフトウェア判定処理S12により同じではないと判定されるとデータサーバ6aより別の下位側ユニット1Dのメインソフトウェアを取得した後に代替実行処理S14を実行する。そのため、機能が異なる下位側ユニット1Dでも代替することができるので、必ずしも同じ機能を有する下位側ユニット1Dを同階層の通信ネットワークに接続する必要がなくなるから、より柔軟性の高いシステム構築を行うことができる。
1 ユニット
1U 上位側ユニット
1D 下位側ユニット
2 エリアユニット(更新可能ユニット)
3 管理ユニット(更新可能ユニット)
4 照明制御ユニット(更新可能ユニット)
5 計量管理ユニット(更新可能ユニット)
6a センタサーバ(ソフトウェア記憶装置)
Ns 上位ネット(上位層の通信ネットワーク)
Nm 中位ネット(中位層の通信ネットワーク)
Ni1,Ni2 下位ネット(下位層の通信ネットワーク)
10 信号処理部
11 記憶部
12 通信部
120 通信処理部(ユニット側通信処理部)
121 通信処理部(機器側通信処理部)
122 通信路切換部
1U 上位側ユニット
1D 下位側ユニット
2 エリアユニット(更新可能ユニット)
3 管理ユニット(更新可能ユニット)
4 照明制御ユニット(更新可能ユニット)
5 計量管理ユニット(更新可能ユニット)
6a センタサーバ(ソフトウェア記憶装置)
Ns 上位ネット(上位層の通信ネットワーク)
Nm 中位ネット(中位層の通信ネットワーク)
Ni1,Ni2 下位ネット(下位層の通信ネットワーク)
10 信号処理部
11 記憶部
12 通信部
120 通信処理部(ユニット側通信処理部)
121 通信処理部(機器側通信処理部)
122 通信路切換部
Claims (6)
- 所定の管理領域に存在する複数台の機器について通信ネットワークを用いることにより監視と制御との少なくとも一方を行う複数台のユニットを備え、
複数台のユニットには、CPUよりなる信号処理部と、当該信号処理部で実行するメインソフトウェアが格納された記憶部と、通信ネットワークを通じて信号を送受信する通信部とを備え、信号処理部がメインソフトウェアにより規定された処理を実行する通常モードと、信号処理部が記憶部に格納されたメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新モードとを有した複数台の更新可能ユニットが含まれ、
更新可能ユニットの信号処理部は、更新モード時においては、同階層の通信ネットワークに接続された他の更新可能ユニットに自身の通常モード時の処理の代替を要求する代替要求信号を送信する代替要求通知処理と、代替要求通知処理の実行後にメインソフトウェアのバージョンアップを行う更新実行処理と、更新実行処理の実行後に上記他の更新可能ユニットに代替の終了を指示する代替終了信号を送信する代替終了通知処理とを実行し、
通常モード時においては、通信部で代替要求信号を受信してから代替終了信号を受信するまでの間、通信部で受信した代替要求信号の送信元の更新可能ユニットの通常モード時の処理と同じ処理を、自身の通常モード時の処理と並行して行う代替実行処理を実行することを特徴とする機器管理システム。 - 上記複数台の更新可能ユニットには、メインソフトウェアが異なる更新可能ユニットが含まれており、
当該複数台の更新可能ユニットと同階層の通信ネットワークあるいはより上位の階層の通信ネットワークには、当該複数台の更新可能ユニット全てのメインソフトウェアを保持するソフトウェア記憶装置が接続され、
上記信号処理部は、上記代替実行処理を実行するにあたっては、上記代替要求信号の送信元の更新可能ユニットのメインソフトウェアが自身のメインソフトウェアと同じかどうかを判定するソフトウェア判定処理を実行し、当該ソフトウェア判定処理により同じと判定されると上記代替実行処理を実行し、当該ソフトウェア判定処理により同じではないと判定されるとデータサーバより上記代替要求信号の送信元の更新可能ユニットのメインソフトウェアを取得した後に上記代替実行処理を実行することを特徴とする請求項1記載の機器管理システム。 - 上記信号処理部は、上記更新モード時に上記通信部で自分宛の信号を受信すると、当該信号の送信元の装置に、上記代替要求信号の送信先の更新可能ユニットを通知する代替通知信号を送信する代替通知処理を実行し、
上記送信元の装置は、代替信号を受信すると、当該代替信号の送信元の更新可能ユニットに信号を送信するにあたっては、宛先を当該代替信号で通知された更新可能ユニットに変更することを特徴とする請求項1または2記載の機器管理システム。 - 上記複数台のユニットは、上記複数台の機器を端末とする複数台の下位側ユニットと、当該複数台の下位側ユニットを端末とする上位側ユニットとを含み、
上記更新可能ユニットは、上位側ユニットであることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の機器管理システム。 - 上記複数台のユニットは、上記複数台の機器を端末とする複数台の下位側ユニットと、当該複数台の下位側ユニットを端末とする上位側ユニットとを含み、
上記更新可能ユニットは、下位側ユニットであることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の機器管理システム。 - 下位側ユニットの上記通信部は、上位側ユニットとの通信に使用されるユニット側通信処理部と、上記機器との通信に使用される機器側通信処理部と、上記通常モード時には、ユニット側通信処理部および機器側通信処理部それぞれを上記信号処理部に接続し、上記更新モード時には、ユニット側通信処理部を機器側通信処理部に接続する通信路切換部とを備えていることを特徴とする請求項5記載の機器管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008114613A JP2009265939A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 機器管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012141878A (ja) * | 2011-01-05 | 2012-07-26 | Mitsubishi Electric Corp | ソフトウェア管理装置および電力系統監視制御システム |
JP2014067162A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Nec Corp | クラスタシステム及びクラスタシステムのアップデート方法 |
JP2016072720A (ja) * | 2014-09-29 | 2016-05-09 | 清水建設株式会社 | 設備制御システム及び設備制御方法 |
JP2017021521A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 富士通株式会社 | 更新制御プログラム、方法、及び装置 |
JP2017022592A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及び動作制御プログラム並びに動作制御方法 |
JP2018067178A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | 株式会社東芝 | プログラム更新方法 |
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-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008114613A patent/JP2009265939A/ja not_active Withdrawn
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