JP2009265336A - 画像形成装置及びベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラ曲率の癖付きを確実に回避する画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数の画像担持体(7)を有しており、その駆動によって各画像担持体上の潜像をトナーで現像し、トナー像を個別に形成する複数の画像形成部(6)と、駆動ローラ(15)と従動ローラ(16)との間に掛け回されており、その駆動によって個別のトナー像を用紙に直接的若しくは間接的に転写させるベルト部材(14)と、単色印刷時には、ベルト部材を複数の画像担持体のうち少なくとも1つの画像担持体に接触させつつ、他の画像担持体から離間させ、ベルト部材の張力を軽減させる第1の張力軽減機構(30)と、従動ローラを回転自在に支持しており、ベルト部材の駆動停止時には、従動ローラに対してベルト部材の張力をさらに軽減させる第2の張力低減機構(70)とを具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、転写ベルトを用いて画像を形成する画像形成装置及びベルト装置に関する。
この種の画像形成装置では、複数の画像担持体(例えば感光体ドラム)を有しており、各ドラムの表面にはトナー像が現像される。そして、これら各トナー像は転写ベルトを介して用紙に転写される。
ここで、当該転写ベルトは、駆動ローラとテンションローラとの間に掛け回されているが、特にローラに懸架される部分には大きな張力が作用するため、当該張力の軽減を図る技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
詳しくは、上記テンションローラの近傍にはプランジャが設置され、このプランジャとテンションローラの回転軸とがスプリングを介して連結されており、ベルトの動作時には、プランジャを当該ベルトの内側から外側に向けて移動させ、テンションローラに生ずる張力を大きくする一方、ベルトの休止時には、プランジャを当該ベルトの内側に向けて移動させ、その張力を小さくしている。
特開2002−258629号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、ベルトの休止時にもスプリングの付勢力が残されたままであり、ベルトのうちテンションローラに懸架される部分に対するローラ曲率の癖(カール癖)が依然として付き易いとの問題がある。
そして、これでは画像不良の要因になるし、ベルトの劣化も生じ易くなる。特に、周長の長いベルトの場合には、スプリングの付勢力が残されたままでは顕著になる。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、ローラ曲率の癖付きを確実に回避する画像形成装置及びベルト装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、複数の画像担持体を有しており、その駆動によって各画像担持体上の潜像をトナーで現像し、トナー像を個別に形成する複数の画像形成部と、駆動ローラと従動ローラとの間に掛け回されており、その駆動によって個別のトナー像を用紙に直接的若しくは間接的に転写させるベルト部材と、単色印刷時には、ベルト部材を複数の画像担持体のうち少なくとも1つの画像担持体に接触させつつ、他の画像担持体から離間させ、ベルト部材の張力を軽減させる第1の張力軽減機構と、従動ローラを回転自在に支持しており、ベルト部材の駆動停止時には、従動ローラに対してベルト部材の張力をさらに軽減させる第2の張力低減機構とを具備する。
第1の発明によれば、単色印刷時には、第1の張力軽減機構がベルト部材を他の画像担持体から離間させ、ベルト部材のうち、各ローラに懸架される部分の張力を軽減する。
また、このベルト部材の駆動停止時には、第2の張力低減機構がベルト部材のうち、特に、従動ローラに懸架される部分の張力をさらに軽減する。
よって、1段階の張力低減機構にすぎない従来の構成に比してベルトに張力が作用した状態で放置され難くなり、従動ローラに懸架される部分に対するローラ曲率の癖付きが確実に回避される。この結果、画像不良が確実に防止可能になるし、ベルト部材の劣化も抑制され、長寿命になる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、第2の張力低減機構は、従動ローラを回転自在に支持する支持部、及び支持部から駆動ローラに向けて延び、ラックを有する腕部をそれぞれ備えた支持アームと、ラックに係合して支持アームを固定することにより、従動ローラに対し、駆動ローラから離間する方向への移動を規制するアーム保持部とを具備することを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、第2の張力低減機構はアーム保持部を有し、このアーム保持部は、ベルト部材の駆動停止時に、ラックに係合して従動ローラの支持アームを固定するので、従動ローラは駆動ローラから離間する方向には移動しなくなり、その張力はより軽減される。
第3の発明は、第1の発明の構成において、第2の張力低減機構は、従動ローラを回転自在に支持する支持部、及び支持部から駆動ローラに向けて延び、ラックを有する腕部をそれぞれ備えた支持アームと、ラックに噛合して支持アームを駆動ローラに向けて引き込むことにより、従動ローラに対し、駆動ローラから離間する方向への移動を規制するアーム保持部とを具備することを特徴とする。
第3の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、第2の張力低減機構はアーム保持部を有し、このアーム保持部は、ベルト部材の駆動停止時に、ラックに噛合して従動ローラの支持アームを駆動ローラに向けて引き込むことから、従動ローラは駆動ローラから離間する方向には移動せず、その張力は解除される。このように、ベルト部材の張力が略零になる結果、その張力は大幅に軽減されるし、ベルト部材の交換作業も非常に容易になる。
また、僅かな張力でも作用していた場合に比して、当該ベルト部材の着脱時に対する損傷も確実に防止できる。
第4の発明は、駆動ローラと従動ローラとの間に掛け回されており、その駆動によって用紙を搬送するベルト部材と、画像形成装置の運転状態に応じて、ベルト部材を複数の被当接部材のうち少なくとも1つの被当接部材に接触させつつ、他の被当接部材から離間させ、ベルト部材の張力を軽減させる第1の張力軽減機構と、従動ローラを回転自在に支持しており、ベルト部材の駆動停止時には、従動ローラに対してベルト部材の張力をさらに軽減させる第2の張力低減機構とを具備する。
第4の発明によれば、画像形成装置の運転状態に応じて、第1の張力軽減機構がベルト部材を他の被当接部材から離間させ、ベルト部材のうち、各ローラに懸架される部分の張力を軽減する。また、このベルト部材の駆動停止時には、第2の張力低減機構がベルト部材のうち、特に、従動ローラに懸架される部分の張力をさらに軽減する。これにより、従来の構成に比してベルトに張力が作用した状態で放置され難くなり、従動ローラに懸架される部分に対するローラ曲率の癖付きが確実に回避される。
本発明によれば、ベルト部材に張力が作用した状態で放置されず、特に従動ローラに懸架される部分に対するローラ曲率の癖を確実に回避する画像形成装置及びベルト装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施例であるタンデム方式のカラープリンタの概略構成図であり、同図の右方向がプリンタ1の正面に対応し、左方向が背面に対応している。
同図に示されるように、この装置本体2の下部には用紙のカセット3が配置されており、カセット3には画像形成前の用紙Pが積層状態で収容され、この用紙Pは1枚ずつ分離され、カセット3から用紙搬送路4を介して右方向に向けて送出される。
カセット3から送出された用紙Pは本体2の右側面に沿って上方に向けて搬送される。この本体2の内部には、用紙搬送方向で見て下流側にレジストローラ5、画像形成部6及び定着部18が順番に配置されており、定着部18から排出された用紙Pは用紙搬送路20を経て排紙トレイ22に排出される。
ここで、本実施例の画像形成部6は、4つの画像形成ユニット6C,6M,6Y,6Bで構成されている。
これら各ユニット6C,6M,6Y,6Bは、プリンタ1の正面側から背面側に向けて順に配列され、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程を通じてシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成している。
具体的には、各ユニット6C,6M,6Y,6Bには、被当接部材の一例であり、各対応色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム(画像担持体)7がそれぞれ設けられている。各ドラム7は本体2に対して回転自在に設置され、図示しない駆動モータによって同図の時計回りに駆動する。
また、各ドラム7の周囲の適宜位置には、それぞれ対応する帯電器8、露光装置(LEDプリントヘッドユニット等)9、現像器10、中間転写ローラ12、摺擦ローラ13が設けられている。
帯電器8は中間転写ローラ12の反対側に配置されており、対応する各ドラム7の表面を一様に帯電させる。また、露光装置9は、ドラム7の回転方向で見て帯電器8の下流側に配置され、対応する各表面に向けてレーザ光を照射する。
現像器10は、ドラム7の回転方向で見て露光装置9の下流側に配置されており、各コンテナ11C,11M,11Y,11Bからシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナーがそれぞれ供給され、これら各色のトナーをドラム7の表面に静電的に付着させる。
これにより、各ドラム7の表面には、露光装置9による静電潜像に応じたトナー像が現像される。そして、これら各ドラム7上に形成されたトナー画像は、転写ベルト(ベルト部材)14を介して用紙に転写される。
詳しくは、上記ベルト14は、誘電体樹脂製のシート材の両端部分を重ね合わせて接合したエンドレス形状のベルトや、継ぎ目を有しないシームレスのベルトが用いられており、図2にも示されるように、駆動ローラ15とテンションローラ(従動ローラ)16との間に掛け回され、固定ハウジング32内に設置された駆動モータによって同図の反時計回りに走行する。
なお、誘電体樹脂製のシート材としては、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂製のシート(PETシート)、ポリフッ化ビニリデン樹脂製のシート(PVDFシート)などの高抵抗高分子誘電体樹脂性のシートが使用可能である。
また、このベルト14は、ドラム7と中間転写ローラ12との間を走行しており、これにより、各ドラム7上に形成されたトナー像はレジストローラ5から送出された用紙Pに次々に直接的に転写され、定着部18に向けて転送される。
一方、摺擦ローラ13は、ドラム7の回転方向で見て帯電器8の上流側に配置される。このローラ13は、対応する各ドラム7の表面に接触可能に構成されており、駆動モータによって同図の時計回りに駆動することにより、この表面を研磨している。なお、各ドラム7上に残留したトナーは図示しないクリーニング装置で除去される。
ところで、本実施例のベルト14は、テンションローラ16側が駆動ローラ15側を支点として回動自在に支持されている。
詳しくは、図2に示される如く、テンションローラ16の近傍にはベルト接離機構(第1の張力軽減機構)30が設置され、この接離機構30がベルト14を各ドラム7に対して接触及び離間させる。
より具体的には、本実施例のベルト接離機構30はモータ40を有し、このモータ40は、設置板34の近傍にて固定ハウジング32に設置されている。また、モータ40の駆動軸42はテンションローラ16に向けて延び(図3)、これら図2,3で見て手前側に向けて回転する。そして、駆動軸42の外周側にはウォームギア44が形成されている。
一方、駆動軸42の上方には中間軸52が配置され、この中間軸52は駆動軸42に略直交する方向に向けて延び、設置板34に回転自在に支持されている。
また、この中間軸52の外周側にはウォームホイール54が形成されており、これらウォームホイール54とウォームギア44とが噛合可能に構成される。さらに、中間軸52の先端側(図3で見て手前側)には中間ギア56が形成される。そして、中間ギア56はウォームホイール54と一体的に、同図で見て時計回りに回転する。
従動軸62は中間軸52に並設され、設置板34に回転自在に支持される。この従動軸62の外周側には従動ギア64が形成されており、これら従動ギア64と中間ギア56とが噛合可能に構成される。
ここで、この従動軸62は、設置板34の裏面側にてハウジング作動カム66に連結され、ハウジング作動カム66は従動ギア64と一体的に、同図で見て反時計回りに回転する。
また、このハウジング作動カム66の裏面側には可動ハウジング36が設けられている。可動ハウジング36はカム当接部38を有しており、カラー印刷時には、ハウジング作動カム66の周面がカム当接部38に当接すると、可動ハウジング36が固定ハウジング32に対して持ち上げられるので、ベルト14が各ドラム7の総てに接触する(図2,3)。
一方、モノクロ印刷時には、ベルト14はブラックの画像を形成するドラム7のみに接触し、他の三色分のドラム7から離間させる。モノクロ印刷時には当該三色のトナーは使用しないにも拘わらず、仮に、ベルト14と各ドラム7とが依然として接触したままでは、このトナーの帯電量が大きくなり、その後に使用できなくなるからである。
そこで、モータ40が駆動軸42等を介して従動軸62をさらに反時計回りに回転させると、ハウジング作動カム66の周面がカム当接部38から離れるので、可動ハウジング36は図示しないスプリングの付勢力によって下降する。これにより、ベルト14がユニット6Bのドラム7に接触する一方、このベルト14はユニット6C,6M,6Yのドラム7から離間する。この結果、当該ベルト14に作用する張力は、カラー印刷時に比して軽減されることになる。
続いて、当該ベルト14の休止時(駆動停止時)には、この張力はさらに軽減される。
具体的には、図2〜4に示されるように、テンションローラ16の近傍には第2の張力軽減機構70が設置されており、この張力軽減機構70は、テンションローラ16に対し、駆動ローラ15から離間する方向への移動を規制する。
より詳しくは、本実施例の第2の張力低減機構70はテンション支持アーム(支持アーム)72及びアーム保持部80で構成される(図2,3)。
まず、この支持アーム72は、支持部74と、腕部76とからなり、支持部74はテンションローラ16を回転自在に支持している。腕部76は、この支持部74から駆動ローラ15に向けて延びており、また、この腕部76の下面側の適宜位置にはラック78が形成されている。
一方、アーム保持部80は、保持軸82と、爪84と、スプリング86と、カム当接部88と、爪作動カム90とからなり、この爪作動カム90は、上述した従動ギア64の表面側に設置され、この従動ギア64と一体的に、同図で見て反時計回りに回転する。また、保持軸82は、設置板34に固定され、爪84やカム当接部88を回転自在に支持しており、爪84は保持軸82に対してテンションローラ16側に設けられ、カム当接部88は駆動ローラ15側に設けられて爪作動カム90に当接する。スプリング86は、保持軸82とカム当接部88との間にて、設置板34とアーム保持部80とを連結する。
そして、上述のカラー印刷時には、爪作動カム90の周面がカム当接部88から離れていることから、爪84はスプリング86の付勢力によってラック78に係合せず、テンションローラ16は、駆動ローラ15から離間する方向への移動が規制されない(図2)。なお、上述したモノクロ印刷時には、爪作動カム90の周面がカム当接部88に当接するものの、爪84はラック78に未だ係合しない。
これに対し、ベルト14の休止時には、従動軸62のさらなる回転に伴い、爪作動カム90の最大リフトでカム当接部88に当接するので、爪84はスプリング86の付勢力に抗してラック78に係合し、腕部76を固定する(図4)。
これにより、テンションローラ16は、駆動ローラ15から離間する方向への移動が規制される。つまり、ベルト接離機構30による張力軽減の他、支持部74をベルト14の内側から外側に向けて移動させないので、ベルト14に作用する張力はモノクロ印刷時に比しても軽減可能になる。
そして、上述したプリンタ1では、カセット3から用紙Pが1枚ずつ分離して送出され、この用紙Pはレジストローラ5に到達する。このローラ5は、用紙Pの斜め送りを矯正しつつ、各ドラム7や転写ローラ12等による画像転写動作のタイミングを計りながら、用紙Pを転写部18に向けて送出する。
また、プリンタ1では露光装置9によるレーザ光の照射が制御される。これにより、画像形成部4において各ドラム7上に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの潜像から各ドラム7上にトナー像が形成され、各ドラム7とベルト14との間を搬送する用紙Pに各色別のトナー像が次々に、或いはブラックのみのトナー像が転写される。用紙Pは未定着トナー像を担持した状態で定着部18に向けて送られ、カラー画像或いはモノクロ画像が形成された後、搬送路20を通ってトレイ22に排出される。
ところで、上述の第2の張力低減機構70は、支持部74を駆動ローラ15に向けて引き戻しても良い。
詳しくは、図5〜7に示された実施例は、第2の張力低減機構70の構成を除き、図1〜4の上記実施例と同様の構成をなす。そこで、当該実施例にて、上記実施例と同じ機能を奏する部材には同一符号を付して説明を省略し、図1〜4の上記実施例との相違点を中心に述べる。
当該実施例の第2の張力軽減機構70もまた、テンション支持アーム72及びアーム保持部80で構成され(図5)、支持アーム72の腕部76の下面側において、従動軸62の上方にはラック78が形成されている(図6)。
一方、このアーム保持部80は、偏心ピニオン92と、歯欠け部94とからなり、この偏心ピニオン92は、従動ギア64の表面側に設置され、この従動ギア64と一体的に、同図で見て反時計回りに回転する。
そして、モノクロ印刷時には、従動軸62が回転しても、偏心ピニオン92が未だラック78に噛合せず、腕部76は固定されない。
これに対し、ベルト14の休止時には、従動軸62がさらに回転し、偏心ピニオン92がラック78に噛合することから、腕部76はテンションローラ16から離間する方向、具体的には、駆動ローラ15に向けて引き込まれる(図7)。
これにより、テンションローラ16は、駆動ローラ15から離間する方向への移動が規制される。つまり、ベルト接離機構30による張力軽減に加え、さらに、支持部74をベルト14の内側に向けて移動させるので、ベルト14に作用する張力は解除される。この結果、ベルト14に作用する張力は、モノクロ印刷時に比してもより一層軽減できる。
なお、本実施例の偏心ピニオン92は、図7で示されたラック78との噛合位置よりもその回転方向で見て上流側に、歯欠け部94を有している(図6)。
詳しくは、従動軸62が当該図7で示された状態からさらに回転し、歯欠け部94がラック78に対峙すると、偏心ピニオン92とラック78との噛合が解消される。よって、この場合のテンションローラ16は、駆動ローラ15から離間する方向への移動が規制されず、その後、ベルト接離機構30の作動に応じて上述したカラーやモノクロの各印刷時に移行可能になる。
以上のように、本実施例によれば、カラー印刷時には総てのドラム7とベルト14とが接触するのに対し、モノクロ印刷時には、ベルト接離機構30が三色を解除し、ベルト14をユニット6C,6M,6Yのドラム7から離間させ、ベルト14のうち、駆動ローラ15及びテンションローラ16に懸架される部分の張力をカラー印刷時に比して軽減する。
また、このベルト14の休止時には、第2の張力低減機構70がテンションローラ16に対し、駆動ローラ15から離間する方向への移動を規制しており、ベルト14のうち、特に、テンションローラ16に懸架される部分の張力を、カラー印刷時に比して大幅に、さらに、モノクロ印刷時に比してもより一層軽減できる。
よって、1段階の張力低減機構にすぎない従来の構成に比してベルト14に張力が作用した状態で放置されなくなり、テンションローラ16に懸架される部分に対するローラ曲率の癖付きが確実に回避される。この結果、画像不良が確実に防止可能になるし、ベルト14の劣化も抑制され、長寿命になる。
また、ベルト周長の長い場合には癖の発生率が高くなるものの、本実施例の構成によって確実に防止できる。さらに、上述したベルト14から離間しているドラム7では、その駆動によって外周面のクリーニングも可能になり、この点も画像不良の防止に寄与する。
さらにまた、図1〜4に示された第2の張力低減機構70は爪84を有し、この爪84は、ベルト14の休止時に、ラック78に係合してテンションローラ16の支持アーム72を固定するので、テンションローラ16は駆動ローラ15から離間する方向には移動しなくなり、その張力はモノクロ印刷時に比しても確実に軽減される。
これに対し、図5〜7に示された第2の張力低減機構70は偏心ピニオン92を有し、この偏心ピニオン92は、ベルト14の休止時に、ラック78に噛合してテンションローラ16の支持アーム72を駆動ローラ15に向けて引き込むことから、テンションローラ16は駆動ローラ15から離間する方向には移動せず、その張力は解除される。
このように、ベルト14の張力が略零になる結果、その張力はモノクロ印刷時に比しても大幅に軽減されるし、ベルト14の交換作業も非常に容易になる。
また、僅かな張力でも作用していた場合に比して、当該ベルト14の着脱時に対する損傷も確実に防止できる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施例の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
また、本発明の転写ベルトは、駆動ローラ15とテンションローラ16との間に掛け回される限り、中間転写ベルト、すなわち、各ドラム7上に形成されたトナー像を順次転写して1ページ分のトナー像として合成し、その後、当該ベルト上のトナー画像を用紙Pに間接的に転写(2次転写)する場合にも適用できる。
さらに、本発明の画像担持体は4つの感光体ドラムに限定されるものではなく、また、本発明のベルト装置は、上述した画像形成部6における用紙の搬送の他、この画像形成部6と定着部18との間など、ベルトが搬送ローラ(被当接部材)に対して接離可能な場合における用紙の搬送にも適用できる。
さらにまた、上記実施例では画像形成装置としてプリンタに具現化した例を示しているが、本発明の画像形成装置は複合機、複写機やファクシミリ等にも当然に適用可能である。
本実施例の画像形成装置の概略構成図である。 図1におけるカラー印刷時の状態を示す図である。 図2の要部拡大図である。 図1におけるベルト休止時の状態を示す図である。 他の実施例におけるカラー印刷時の状態を示す図である。 図5の要部拡大図である。 他の実施例におけるベルト休止時の状態を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
6 画像形成部
7 感光体ドラム(画像担持体)
14 転写ベルト(ベルト部材)
15 駆動ローラ
16 テンションローラ(従動ローラ)
30 ベルト接離機構(第1の張力軽減機構)
70 第2の張力低減機構
72 テンション支持アーム(支持アーム)
74 支持部
76 腕部
78 ラック
80 アーム保持部

Claims (4)

  1. 複数の画像担持体を有しており、その駆動によって該各画像担持体上の潜像をトナーで現像し、トナー像を個別に形成する複数の画像形成部と、
    駆動ローラと従動ローラとの間に掛け回されており、その駆動によって前記個別のトナー像を用紙に直接的若しくは間接的に転写させるベルト部材と、
    単色印刷時には、該ベルト部材を前記複数の画像担持体のうち少なくとも1つの画像担持体に接触させつつ、他の画像担持体から離間させ、該ベルト部材の張力を軽減させる第1の張力軽減機構と、
    前記従動ローラを回転自在に支持しており、前記ベルト部材の駆動停止時には、該従動ローラに対して前記ベルト部材の張力をさらに軽減させる第2の張力低減機構と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第2の張力低減機構は、
    前記従動ローラを回転自在に支持する支持部、及び該支持部から前記駆動ローラに向けて延び、ラックを有する腕部をそれぞれ備えた支持アームと、
    前記ラックに係合して該支持アームを固定することにより、前記従動ローラに対し、前記駆動ローラから離間する方向への移動を規制するアーム保持部と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記第2の張力低減機構は、
    前記従動ローラを回転自在に支持する支持部、及び該支持部から前記駆動ローラに向けて延び、ラックを有する腕部をそれぞれ備えた支持アームと、
    前記ラックに噛合して該支持アームを前記駆動ローラに向けて引き込むことにより、前記従動ローラに対し、前記駆動ローラから離間する方向への移動を規制するアーム保持部と
    を具備することを特徴とする画像形成装置。
  4. 駆動ローラと従動ローラとの間に掛け回されており、その駆動によって用紙を搬送するベルト部材と、
    画像形成装置の運転状態に応じて、該ベルト部材を複数の被当接部材のうち少なくとも1つの被当接部材に接触させつつ、他の被当接部材から離間させ、該ベルト部材の張力を軽減させる第1の張力軽減機構と、
    前記従動ローラを回転自在に支持しており、前記ベルト部材の駆動停止時には、該従動ローラに対して前記ベルト部材の張力をさらに軽減させる第2の張力低減機構と
    を具備することを特徴とするベルト装置。
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