JP2009264543A - 管継手および管継手に対するパイプの接続方法 - Google Patents
管継手および管継手に対するパイプの接続方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】継手本体1と、この継手本体1に相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に取り付けられた筒状の操作スリーブ2と、この操作スリーブ2の内周に設けられかつパイプPを挿入可能な内周面3aを有する環状のパッキン2とを備えている。パッキン3は、周方向に複数に分割された複数の分割パッキン4からなり、分割パッキン4は、周方向一方側へ向かって厚さが増大している。操作スリーブ2の内周面に、分割パッキン4の外面4aに接触するように周方向一方側へ向かって軸心Cからの距離が大きくなっている傾斜面5が複数形成されている。
【選択図】 図1
Description
このように、パイプを管継手に接続する際に、当該パイプが軸心方向に移動してしまうと、前記のとおりパイプを所定の長さに切断していても、前記所定長さの管路の寸法が違ってしまうおそれがある。このために、前記所定の長さに余裕長を持たせてパイプを切断する必要がある等、従来の管継手の場合、パイプの接続作業が難しくなってしまう。
前記環状部32の内周面は、前記筒部31の内周面よりも直径が小さく、接続するパイプPを挿通させる貫通孔32aとなる。この貫通孔32aが管継手JにおけるパイプPの挿入口となる。この環状部32の側面には、軸心Cを中心とした周方向に沿って第三溝34が形成されている。
図1において、操作スリーブ2の挿入口側の端部から、第一スプライン部11及び第二スプライン部12が形成されている取付部まで、筒部材6を軸心方向に移動させることで、筒部材6を取付部に取り付ける。筒部材6の第三スプライン部13が、継手本体1の第一スプライン部11及び操作スリーブ2の第二スプライン部12に嵌合することで、継手本体1に対して操作スリーブ2は回転することができない。なお、この拘束部9の機能については、後に説明する。
第一端面41は径方向外側に向いており、第二端面42は径方向内側に向いており、第一端面41と第二端面42とにより分割パッキン4の周方向端部は凸形状となっている。そして、一つの分割パッキン4の前記第二端面42は、隣りにある別の分割パッキン4の薄肉側の周方向端面43と面接触している。周方向端面43は径方向外側に向いている。
なお、前記所定角度は30°以上60°以下とすることができ、実施形態では45°(45°±5°)とする。また、前記周方向所定位置は、操作スリーブ2を周方向一方側へ回転させ複数の分割パッキン4を縮径させた位置であって、パッキン3がパイプPを締め付け抜け止め固定した状態となる位置である。
そして、操作スリーブ2を周方向所定位置まで回転させた状態で、前記筒部材6を、当該操作スリーブ2と継手本体1とを跨ぐようにして取り付ける。この筒部材6により、周方向所定位置にある操作スリーブ2を、継手本体1に対して、周方向他方側へ相対回転不能とすることができ、パッキン3によってパイプPが締め付けられた状態が維持される。
そして、筒部材6を取り外し、操作スリーブ2を周方向他方側(図2のR1と反対の方向)へ回転させると、傾斜面5によるパッキン3の締め付けは解除され、パイプPを管継手Jから抜くことができる。このため、パイプPの取り換えが容易となる。
操作スリーブ2の軸心方向端面に、軸心Cに平行な方向に突出した突出部25が設けられている。また、継手本体1の軸心方向端面に、前記突出部25を収容可能であり、操作スリーブ2が周方向に回転すると当該突出部25を移動させる凹溝26が形成されている。
なお、球面部材16は、継手本体1と操作スリーブ2との内の一方に設けられ、窪み部17は、継手本体1と操作スリーブ2との内の他方に設けられていればよい。つまり、図示しないが、球面部材16及びバネ18が操作スリーブ2に設けられており、窪み部17が形成されている突出部25が継手本体1に設けられていてもよい。
また、既に説明したように、ナット部材8によってアタッチメント部材7を継手本体1に取り換え可能としていることから、アタッチメント部材7として、継手本体1の流路1aに別の流路を接続させるフランジ部材に交換することができ、このフランジ部材は、ホース用フランジ7b3、雄ネジ付きのフランジ7b1、雌ネジ付きのフランジ7b2、バルブVのフランジ7b4等とすることができる。これらフランジ部材を取り付けた場合、継手本体1によって、パイプPと別の流路とを接続することができる。このように、アタッチメント部材を取り換えることができるので、この管継手Jの用途を広げることが可能となる。
また、フランジ部材の別のパイプ10(図1参照)が、可撓性、軸心方向の伸縮性を有するものである場合、設置位置の不等沈下、熱膨張やウォータハンマリング等によるパイプの伸縮及び応力発生にも対応することができる。
また、図9(b)は、図1で示した管継手J、及び、連結部材49を備えており、連結部材49内の流路が分岐部47を有している。この管継手Jは、三本のパイプP1,P2,P3を接続することができ、本発明の管継手Jを、三本のパイプをT字型に接続するチーズとすることができる。
また、図9(a)はパイプP1とパイプP2とを直線的に接続する管継手(ソケット)であるが、連結部材49内の流路を屈曲させることによって、パイプP1とパイプP2とを折れ角度を持たせて接続する管継手(エルボ)としてもよい。なお、エルボとする場合、その折れ角度を90°や45°とすることができる。
また、図9(b)の前記分岐部47から分かれる枝流路を更に一本増加させ、パイプを四本接続することができる管継手としてもよい。
また、本発明の管継手Jは、例えば、給水管用の管継手として使用することができ、また、排水管用の管継手として使用することができる。
Claims (5)
- パイプを接続する管継手において、
内部に流路が形成された継手本体と、この継手本体の軸心回りに相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に当該継手本体に取り付けられた筒状の操作スリーブと、この操作スリーブの内周に設けられかつ前記パイプを前記流路と同軸状にして挿入可能な内周面を有する断面環状のパッキンと、を備え、
前記パッキンは、周方向に複数に分割され、周方向一方側へ向かって厚さが増大している複数の分割パッキンからなり、
前記操作スリーブの内周面には、前記分割パッキンの外面に接触するように周方向一方側へ向かって前記軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成され、
前記操作スリーブを周方向一方側へ回転させると、前記傾斜面が前記分割パッキンの前記外面を径方向内側へ押し、前記複数の分割パッキンを縮径させることを特徴とする管継手。 - 前記操作スリーブを周方向一方側へ回転させ前記複数の分割パッキンを縮径させた周方向所定位置にある当該操作スリーブを、周方向他方側へ相対回転不能とする拘束部を更に備えている請求項1に記載の管継手。
- 前記継手本体に装着されて使用されるアタッチメント部材と、このアタッチメント部材を前記継手本体に着脱可能とする接続部材と、を更に備え、
前記アタッチメント部材は、前記継手本体の前記流路を塞ぐ蓋部材、又は、前記継手本体の前記流路に別の流路を接続させるフランジ部材である請求項1又は2に記載の管継手。 - 前記継手本体は、前記流路を内部に形成していると共に前記パイプの挿入口側へ延びて設けられている内管を有し、
縮径する前記複数の分割パッキンは、前記内管を前記パイプと共に締め付ける請求項1〜3のいずれか一項に記載の管継手。 - 前記操作スリーブの内周面に、当該操作スリーブを周方向他方側へ回転させると、前記分割パッキンの周方向一方側の端面を周方向他方側へ押す当接面が形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の管継手。
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