JP2009261586A - 心理状態推定装置 - Google Patents
心理状態推定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009261586A JP2009261586A JP2008114208A JP2008114208A JP2009261586A JP 2009261586 A JP2009261586 A JP 2009261586A JP 2008114208 A JP2008114208 A JP 2008114208A JP 2008114208 A JP2008114208 A JP 2008114208A JP 2009261586 A JP2009261586 A JP 2009261586A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- desire
- state
- driver
- frustration
- degree
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
【課題】運転者の心理状態を高精度に推定する心理状態推定装置を提供することを課題とする。
【解決手段】車両の運転者の心理状態を推定する心理状態推定装置1であって、運転者の運転状態を取得する運転状態取得手段4と、車両に関する外的事象を取得する外的事象取得手段2と、運転状態取得手段4で取得した運転状態に応じて運転者の欲求状態を判定する欲求状態判定手段5と、欲求状態判定手段5で判定した運転者の欲求状態と外的事象取得手段2で取得した外的事象に基づいて運転者の欲求状態に対する阻害度を取得する欲求阻害度取得手段6と、欲求阻害度取得手段6で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態を推定する推定手段9とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】車両の運転者の心理状態を推定する心理状態推定装置1であって、運転者の運転状態を取得する運転状態取得手段4と、車両に関する外的事象を取得する外的事象取得手段2と、運転状態取得手段4で取得した運転状態に応じて運転者の欲求状態を判定する欲求状態判定手段5と、欲求状態判定手段5で判定した運転者の欲求状態と外的事象取得手段2で取得した外的事象に基づいて運転者の欲求状態に対する阻害度を取得する欲求阻害度取得手段6と、欲求阻害度取得手段6で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態を推定する推定手段9とを備えることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、イライラ状態などの運転者の心理状態を推定する心理状態推定装置に関する。
運転中の安全性を向上させるために、イライラ状態などの運転者の心理状態を推定する装置が各種提案されている。この推定装置としては、例えば、特許文献1に記載の装置では、運転者の心拍数などの生体情報を検出するとともに車速や天候などに基づく道路負荷量を算出し、生体情報に道路負荷量を加味してイライラ状態などを判定する。
特開2003−61939号公報
特開2004−357821号公報
特開平5−49626号公報
生体情報に基づいてイライラ状態を判定する場合、予め設定した数値基準(閾値)で判定しているので、イライラ状態を誤判定する虞がある。例えば、イライラ状態が高くなった場合に心拍数や血圧が上昇するので、通常より高い心拍数や血圧を閾値としてそれぞれ設定し、心拍数や血圧がその各閾値以上になるとイライラ状態が高いと判定する。しかし、心拍数や血圧が上昇するのは、イライラ状態が高いときだけでなく、大声を出して笑っているときなどの他の状態のときにも上昇する場合がある。したがって、イライラ状態が高くないときでも、イライラ状態が高いと判定される場合がある。このように、生体情報だけでは、イライラ状態の推定精度が低くなる。
また、生体情報に加えて道路負荷量(外的な環境要因)も考慮してイライラ状態を判定する場合、このような環境要因に対する反応は個人個人で異なるので、イライラ状態を誤判定する虞がある。例えば、ある規模の渋滞に遭遇した場合、全ての運転者が一律に同じ度合いのイライラ状態を示すのではなく、通常運転状態の運転者の場合にはイライラ状態がそれほど高くならないが、急ぎ運転状態の運転者の場合にはイライラ状態が高くなる。したがって、実際には、同じ環境要因に遭遇した場合でも、個人個人の状況によってイライラ状態への影響が異なる。このように、生体情報に環境要因を加味した場合でも、イライラ状態の推定精度が低くなる。
そこで、本発明は、運転者の心理状態を高精度に推定する心理状態推定装置を提供することを課題とする。
本発明に係る心理状態推定装置は、車両の運転者の心理状態を推定する心理状態推定装置であって、運転者の運転状態を取得する運転状態取得手段と、車両に関する外的事象を取得する外的事象取得手段と、運転状態取得手段で取得した運転状態に応じて運転者の欲求状態を判定する欲求状態判定手段と、欲求状態判定手段で判定した運転者の欲求状態と外的事象取得手段で取得した外的事象に基づいて運転者の欲求状態に対する阻害度を取得する欲求阻害度取得手段と、欲求阻害度取得手段で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態を推定する推定手段とを備えることを特徴とする。
この心理状態推定装置では、運転状態取得手段により運転者の運転状態を取得し、欲求状態判定手段によりその運転状態に応じて運転者の欲求状態を判定する。運転者の運転状態には何らかの欲求を満たそうとするための行動などが表れるので、運転状態から欲求状態を判定することができる。例えば、日常生活状態の場合には生理的な欲求を重視する状状態であり、通常運転状態の場合には安全に対する欲求を重視する状態であり、急ぎ運転状態の場合には早く着きたいという目的の達成に対する欲求を重視する状態であり、暴走運転状態の場合には自己顕示に対する欲求を重視する状態である。これらの欲求状態は、運転者の心理状態に大きく影響する。また、心理状態推定装置では、外的事象取得手段により車両に関する外的事象を取得する。外的事象は、運転者の心理状態に影響を与える外的な様々な事象(要因)であり、例えば、渋滞、割込み、道路状況である。これらの外的事象は、運転者の欲求状態に対して阻害要因となるものがある。そこで、心理状態推定装置では、欲求阻害度取得手段により外的事象による運転者の欲求状態に対する阻度度を取得し、推定手段によりその欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態を推定する。心理状態としては、例えば、イライラ状態、焦り状態、パニック状態である。このように、この心理状態推定装置では、外的事象による運転者の欲求状態に対する阻害度を考慮して運転者個々の心理状態を推定することにより、運転者の欲求状態と外的事象が心理状態に与える影響を運転者個々に的確に反映でき、運転者個々の心理状態を高精度に推定できる。また、この心理状態推定装置では、運転者が元々持っている欲求状態と外的事象から推定を行うので、心理状態が変化する早い段階(例えば、イライラ状態に移行する前の事前段階)での推定が可能である。
なお、心理状態(特に、イライラ状態のような不快感情)は、一度高まってしまうと元の状態へ戻していくことは困難である。そのため、その心理状態を戻すのではなく、その心理状態が生じるのを事前に防ぐ必要がある。つまり、イライラ状態などの運転状態を防止するためには、その状態になるのを事前に予測することが非常に重要となり、その事前予測の精度が高いほど効果が高い。本発明に係る心理状態推定装置は、このような心理状態を事前予測する装置として適している。
本発明の上記心理状態推定装置では、欲求阻害度取得手段で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態の変化への影響度を取得する影響度取得手段を備え、推定手段は、影響度取得手段で取得した影響度に基づいて運転者の心理状態を推定する構成としてもよい。
この心理状態推定装置では、影響度取得手段により、欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態の変化への影響度を取得する。そして、心理状態推定装置では、推定手段により、その影響度に基づいて運転者の心理状態を推定する。このように、この心理状態推定装置では、欲求に対する阻害度によって心理状態の変化に対する影響度を求めることにより、運転者が元々持っている欲求状態と外的事象が運転者個々の心理状態の変化に与える影響が判り、運転者個々の心理状態を高精度に推定できる。
本発明の上記心理状態推定装置では、欲求阻害度取得手段は、欲求状態判定手段で判定した運転者の欲求状態に応じた各欲求に対する重みと外的事象取得手段で取得した外的事象に応じた各欲求に応じた重みに基づいて各欲求に対する重みを取得し、各欲求に対する重みから欲求状態に対する阻害度を取得する構成としてもよい。
この心理状態推定装置では、欲求阻害度取得手段により運転者の欲求状態に応じた各欲求に対する重みと外的事象に応じた各欲求に対する重みに基づいて各欲求に対する重みを求め、その各欲求に対する重みから欲求状態に対する阻害度を取得する。欲求としては、例えば、生理欲求、安全欲求、達成欲求、自己顕示欲求がある。運転者の各欲求状態は、これらの欲求から構成され、欲求状態に応じて各欲求が占めるウエイト(重み)が異なる。各外的事象は、これらの欲求に対して影響を与え(阻害と場合があり)、外的事象に応じて各欲求に対する影響度(重み)が異なる。したがって、欲求状態に応じた各欲求に対する重みと外的事象に応じた各欲求に対する重みから、欲求状態に対する阻害度を求めることができる。
本発明の上記心理状態推定装置では、運転者の生体情報を取得する生体情報取得手段を備え、推定手段は、生体情報取得手段で取得した生体情報と影響度取得手段で取得した影響度に基づいて運転者の心理状態を推定する構成としてもよい。
この心理状態推定装置では、生体情報取得手段により、心理状態が表れるような運転者の生体情報を取得する。生体情報は、人の心理状態が表れ、人から生体計測できる様々な情報であり、例えば、血圧、心拍数、皮膚電位である。そして、心理状態推定装置では、推定手段により、心理状態が表れる生体情報と欲求状態に対する阻害度による心理状態の変化への影響度に基づいて運転者の心理状態を推定する。このように、この心理状態推定装置では、運転者個々の生体情報に加えて外的事象による運転者個々の欲求状態に対する阻害度を考慮して運転者個々の心理状態を推定することにより、運転者個々の心理状態をより高精度に推定できる。
本発明は、外的事象による運転者の欲求状態に対する阻害度を考慮して運転者個々の心理状態を推定することにより、運転者個々の心理状態を高精度に推定できる。
以下、図面を参照して、本発明に係る心理状態推定装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る心理状態推定装置を、車両に搭載され、運転者のイライラレベルを推定するイライラ推定装置に適用する。本発明に係るイライラ推定装置では、運転者のイライラ状態を表す生体情報に加えて運転者のイライラ状態に影響を与える環境要因自体とその環境要因による運転者の欲求状態に対する阻害度及びその環境要因に対する認知反応を考慮して運転者のイライラレベルを推定する。そして、本発明に係るイライラ推定装置では、その推定したイライラレベルを各種運転者支援装置、警報装置、イライラ緩和装置などに提供する。
図1及び図2に参照して、本実施の形態の概要について説明する。図1は、本実施の形態の概念図である。図2は、本実施の形態に係る欲求状態の構造の一例であり、(a)が日常生活の場合であり、(b)が通常運転の場合であり、(c)が急ぎ運転の場合である。
人の心理状態の変化に大きく影響するのは、外的に与えられる環境要因の内容より、それまでに抱いていたモチベーションや動機(内的要素)であることが、実験などで判っている。このように、心理状態は人の内的要素であるため、外的事象(環境要因)のみで推定することは難しい。そこで、本実施の形態では、環境要因の他に、内的要素である欲求状態も取り入れることにより、心理状態への影響をより精度良く推定する。その基本的な考え方としては、人は、常に何らかの欲求を抱いており、その欲求を達成することを目指している。しかし、外的に発生した環境要因はその欲求達成に妨げるものがあるので、心理状態に変化が生じる。したがって、心理状態の変化度合いは、元々抱いている欲求状態と外的に発生した環境要因の関係性に依存する。そこで、環境要因による運転者の欲求状態に対する阻害度をイライラレベルの推定に加味する。
運転者がどういう欲求状態を抱いているのかを判断することが必要であるが、客観的に判断するには運転者のその時々の状況(運転状態)から類推せざるを得ない。欲求は、人間が生きていくための原動力であり、それを満たそうとするために行動していると言える。したがって、運転状態においても、何らかの欲求を満たそうとするための行動が反映されている。言い換えると、ある行動をするような運転状態では、その行動に対する欲求が高まった状態であり、これら行動から運転状態を判定することができ、この運転状態から欲求状態を類推できる。
運転者の運転状態としては、一般的な状態(日常生活時の状態)の他に、通常運転時の状態、急ぎ運転時の状態、暴走運転時の状態などがある。運転者による運転行動指標や生理指標などをセンシングし、これらの指標から運転状態を判定する。そして、その運転状態から欲求状態を判定する。さらに、その欲求状態における各欲求(生理欲求、安全欲求、達成欲求、自己顕示欲求)の占めるウエイト(重み)を設定する。例えば、図2(a)に示す日常生活状態の場合、生理欲求が強い欲求状態である。図2(b)に示す通常運転状態の場合、運転は危険が伴うので、安全欲求が強まる欲求状態である。このような欲求状態の場合、環境要因として危険行動系が安全欲求に対して阻害要因となるので、「あおり」、「急な割込み」、「他車両の信号無視」、「歩行者飛び出し」などの影響度が高くなる。図2(c)に示す急ぎ運転状態の場合、先急ぎの本能を喚起し、早く着きたいという達成欲求が強まる欲求状態である。このような欲求状態の場合、環境要因として妨害系が達成欲求に対して阻害要因となるので、「渋滞」、「ノロノロ運転」、「他車両の赤信号無視」、「路上駐車」、「煩雑な機器操作」などの影響度が高くなる。暴走運転の場合、他者を威嚇するような危険行動を犯してまで自己顕示したいという自己顕示欲求が強まる状態である。
また、運転者のイライラ状態を高める可能性のある外部からの環境要因として渋滞、割込み、道路状況(ワインディングロード、狭道など)をセンシングする。そして、いずれかの環境要因を検出した場合、環境要因による各欲求への影響度(重み)を設定する。
そして、運転者の欲求状態に応じた各欲求に対する重みと環境要因による各欲求に対する重みから、欲求状態に対する阻害度を算出する。
また、環境要因を検出した場合、運転者の生体情報(皮膚電位、心拍数)をセンシングし、その生体反応に基づいて運転者の認知反応(防御反応、定位反応、無反応)を判定する。防御反応は、刺激に対して警戒する反応であり、イライラ状態への準備段階であり、反応係数が高い。定位反応は、慣れた刺激への反応であり、イライラ状態へ移行し難く、反応係数が低い。無反応は、刺激に気付いていない状態であり、イライラ状態への影響はなく、反応係数がゼロである。
また、環境要因を検出した場合、その環境要因自体に対するイライラ影響度(基準値)を設定する。そして、イライラ影響度(基準値)に欲求阻害度と認知反応を加味して最終的なイライラ影響度を算出する。さらに、運転者のイライラ状態を表す生体情報(心拍数、血圧)をセンシングし、その生体反応に基づいてイライラレベル(基準値)を設定する。そして、イライラレベル(基準値)にイライラ影響度を反映して最終的なイライラレベルを推定する。なお、生体情報以外に運転者の挙動情報(表情、しぐさ、車両操作など)なども利用してもよい。
本実施の形態で推定するイライラレベルは、0〜2までの値であり、整数値(0、1、2)としてもよいし、整数値でなくてもよい。イライラレベル0は、イライラの自覚がない状態であり、通常の平静状態である。イライラレベル1は、イライラの自覚が小さい状態であり、ムッとする程度の状態である。イライラレベル2は、イライラの自覚が大きい状態であり、怒りを我慢し、一触即発の状態である。このイライラレベル2ぐらいまでになると、運転中に判断ミスや急操作などを起こり易くなる。ちなみに、イライラレベル3は、怒りを暴発させた状態である。このイライラレベル3まで推定するようにしてもよい。
図3〜図18を参照して、イライラ推定装置1について説明する。図3は、本実施の形態に係るイライラ推定装置の構成図である。図4は、図3の運転状態判定手段の説明図である。図5は、計測指標(加速度)に対する前処理の一例である。図6は、運転状態の判定の一例である。図7は、運転状態に応じた欲求状態の構造の一例である。図8は、運転状態に応じた欲求状態パラメータのテーブルの一例である。図9は、運転状態に応じた欲求状態パラメータのテーブルの他例である。図10は、環境要因に応じた欲求影響パラメータのテーブルの一例である。図11は、運転者の環境要因(渋滞)に対する生体情報(皮膚電位、心拍数)の時間変化を示す一例である。図12は、運転者の環境要因(渋滞)に対する皮膚電位の判定区間の時間変化の一例である。図13は、運転者の環境要因(渋滞)に対する心拍数の判定区間の時間変化の一例である。図14は、環境要因に対するイライラ影響度のテーブルの一例である。図15は、運転者の心拍数の時間変化の一例である。図16は、運転者の血圧の時間変化の一例である。図17は、生体情報(心拍数、血圧)によるイライラレベルの評価テーブルの一例である。図18は、生体情報(心拍数、血圧)によるイライラレベルの評価テーブルの他例である。
イライラ推定装置1は、イライラ状態が表れる生体情報とイライラ状態に影響を及ぼす外部の環境要因に基づいてイライラレベルを推定する。特に、イライラ推定装置1は、推定精度を向上させるために、環境要因による運転者が元々持っている欲求状態に対する阻害度及び環境要因に対する運転者の認知反応を考慮してイライラレベルを推定する。そのために、イライラ推定装置1は、環境情報検出手段2、生体情報検出手段3、運転状態判定手段4、欲求状態判定手段5、欲求阻害度算出手段6、認知反応判定手段7、イライラ影響度算出手段8、イライラレベル判定手段9を備えている。特に、運転状態判定手段4、欲求状態判定手段5、欲求阻害度算出手段6、認知反応判定手段7、イライラ影響度算出手段8、イライラレベル判定手段9については、イライラ推定装置1のECU[Electronic Control Unit]に構成される。
なお、本実施の形態では、環境情報検出手段2が特許請求の範囲に記載する外的事象取得手段に相当し、生体情報検出手段3が特許請求の範囲に記載する生体情報取得手段に相当し、運転状態判定手段4が特許請求の範囲に記載する運転状態取得手段に相当し、欲求状態判定手段5が特許請求の範囲に記載する欲求状態判定手段に相当し、欲求阻害度算出手段6が特許請求の範囲に記載する欲求阻害度取得手段に相当し、イライラ影響度算出手段8が特許請求の範囲に記載する影響度取得手段に相当し、イライラレベル判定手段9が特許請求の範囲に記載する推定手段に相当する。
環境情報検出手段2は、渋滞などのイライラ状態に影響を与える環境要因の情報を検出する手段である。例えば、渋滞の場合、VICS情報(渋滞情報など)を取得するナビゲーション装置、車速を検出するための車速センサと車速に基づいて渋滞を判定する処理部、あるいは、これらの組合せである。割込みの場合、車速を検出するための車速センサと車速に基づいて割込みを判定する処理部、車間距離を検出するためのレーダセンサと車間距離に基づいて割込みを判定する処理部、前方画像を撮像するカメラと画像情報に基づいて割込みを判定する処理部、あるいは、これらの組合せである。道路状況の場合、地図データベースを備えるナビゲーション装置、前方画像を撮像するカメラと画像情報に基づいて道路状況を判定する処理部、あるいは、これらの組合せであるである。なお、環境情報検出手段2の各処理部については、ECU内に構成してもよい。
生体情報検出手段3は、生体情報として皮膚電位(精神性発汗を電気的示す生体情報)、心拍数、血圧を検出する手段である。具体的には、皮膚電位センサ、心拍数センサ(心電センサでもよい)、血圧センサである。
運転状態判定手段4は、運転者が抱いている欲求状態を推定するための運転状態を判定する手段である。ここでは、図4に示すように、運転状態としては、日常生活状態、通常運転状態、急ぎ運転状態、暴走運転状態を判定することとする。
具体的には、運転状態判定手段4では、運転状態を判定するための判定手段を選択する。判定手段としては、図4に示すように、例えば、閾値判定、決定木、ニューラルネット、隠れマルコフモデル、サポートベクタマシン、ベイジアンネットがある。選択方法としては、事前に決定しておいてもよいし、逐次任意に決定してもよい。また、例えば、「閾値判定」、「決定木」→「ニューラルネット」、「隠れマルコフモデル」、「サポートベクタマシン」というように、データ学習によって精度が向上する判定手段へシフトさせていってもよい。
判定手段を選択すると、運転状態判定手段4では、その判定手段で判定可能な計測指標を選択する。計測指標としては、図4に示すように、車速、加速度、車線逸脱度、車間距離(前方)、車間距離(後方)、停止位置、アクセル開度、ブレーキ踏力、始動時の操作手順、ナビ入力(目的地)、ナビ入力(操作ミス回数)、ナビ入力(操作速度)などの運転者の運転操作による指標と、心拍数、心拍ゆらぎ、血圧、皮膚電気抵抗、発汗量、顔表面温度、指尖皮膚表面温度などの運転者の生理指標がある。ここでは、判定手段で判定可能な指標であれば、任意の計測指標を選択してよいので、生体情報検出手段3や他のシステムで計測している計測指標を積極的に用いるとよい。
選択した計測指標が検出されると、運転状態判定手段4では、計測指標毎に、選択した判定手段で判定処理を行う上で必要となる前処理を行う。センシングした生データをそのまま計測指標として用いる場合にはこの前処理が必須となるが、センシングと前処理をセットにして計測指標の検出としてもよい。例えば、計測指標として加速度が選択された場合、図5に示すようにセンシングした加速度の一定区間Δtのデータの平均値を算出するなどして、センシング誤差の影響を低減する。
そして、運転状態判定手段4では、前処理済みの計測指標を用いて、選択した判定手段により運転状態を判定する。判定手段にもよるが、判定される運転状態としては、1つの運転状態を選択するものでもよいし、あるいは、複数の運転状態を寄与率によって表すものでもよい。
図6には、運転状態判定手段4での運転状態の判定の一例を示しており、運転者が急いでいるときに中程度の渋滞にはまった場合である。この例では、判定手段として閾値判定が選択され、計測指標として加速度、車間距離(前方)、停止位置、心拍ゆらぎ、発汗量が選択されたとする。加速度による判定では、通常の加速度より大きく、急ぎ運転及び暴走運転と判定される。車間距離(前方)による判定では、通常の車間距離より短く、急ぎ運転及び暴走運転と判定される。停止位置による判定では、通常の停止位置をオーバーしており、急ぎ運転と判定される。心拍ゆらぎによる判定では、通常値より高く、急ぎ運転及び暴走運転と判定される。発汗量による判定では、通常量より多く、急ぎ運転と判定される。そして、これらを総合して、急ぎ運転と判定される。ちなみに、従来のイライラ推定装置では、このような運転状態の判定が行われない。
欲求状態判定手段5は、運転状態判定手段4で判定した運転状態に基づいて運転者が元々抱いている欲求状態を判定し、判定した欲求状態における欲求状態パラメータYjを設定する。ここでは、図7に示すように、欲求状態を構成する欲求項目として、生理欲求、安全欲求、達成欲求、自己顕示欲求の4つがある。日常生活状態の場合、生きていく上で最も重要である生理欲求が高くなる生理欲求重視の欲求状態である。通常運転状態の場合、運転をするということには常に危険を伴うので、安全であろうとする欲求が高くなる安全欲求重視の欲求状態である。急ぎ運転状態の場合、先急ぎの本能が喚起されると、早く着きたいという目的を達成したい欲求が高くなる達成欲求重視の欲求状態である。暴走運転状態の場合、他者を威嚇するような危険行動を犯してまで自己顕示したいという欲求が高くなる自己顕示欲求重視の欲求状態である。
具体的には、運転状態が決定されていると、欲求状態判定手段5では、運転状態に応じた欲求状態を決定する。
そして、欲求状態判定手段5では、決定した欲求状態に応じて欲求状態パラメータYj(欲求項目毎のパラメータ)を設定する。ここでは、ECUのROMに格納されている欲求状態パラメータのテーブルを利用する。このテーブルは、欲求状態における各欲求が占める割合を示すパラメータを設定したテーブルであり、多数の運転者に対する実験などによって予め設定される。
図8には欲求状態パラメータのテーブルの一例を示しており、パラメータの合計値が1になるように各欲求のパラメータが設定されている。日常生活状態(生理欲求重視の欲求状態)の場合、生理欲求が0.7でそれ以外が0.1である。通常運転状態(安全欲求重視の欲求状態)の場合、安全欲求が0.7でそれ以外が0.1である。急ぎ運転状態(達成欲求重視の欲求状態)の場合、達成欲求が0.7でそれ以外が0.1である。暴走運転状態(自己顕示欲求重視の欲求状態)の場合、自己顕示欲求が0.7でそれ以外が0.1である。ちなみに、従来のイライラ推定装置のようにこのような欲求状態(運転状態)を適用しない場合には全てのパラメータが0.25である。
また、図9には欲求状態パラメータのテーブルの他の例を示しており、各欲求のパラメータが「++」、「+」、「−」、「――」で設定されている。日常生活状態の場合、生理欲求が「++」、安全欲求が「+」でそれ以外が「−」である。通常運転状態の場合、安全欲求が「++」でそれ以外が「−」である。急ぎ運転状態の場合、達成欲求が「++」、安全欲求が「+」でそれ以外が「−」である。暴走運転状態の場合、自己顕示欲求が「++」、達成欲求が「+」、安全欲求が「――」、生理欲求が「−」である。ちなみに、従来のイライラ推定装置のようにこのような欲求状態(運転状態)を適用しない場合には全てのパラメータが0である。
例えば、運転者が急いでいるときに中程度の渋滞にはまった場合に、運転状態判定手段4で運転状態として急ぎ運転状態が判定されたとする。この場合、欲求状態として達成欲求重視が判定され、欲求状態パラメータYjとして生理欲求が0.1、安全欲求が0.1、達成欲求が0.7、自己顕示欲求が0.1に設定される。ちなみに、従来のイライラ推定装置では、このような欲求状態を考慮していないので、欲求状態パラメータYjとして全てのパラメータが0.25となる。
欲求阻害度算出手段6は、運転者のイライラ状態に影響を及ぼす環境要因が検出された場合に環境要因による欲求影響パラメータYeと欲求状態判定手段5で設定した運転者の欲求状態における欲求状態パラメータYjに基づいて欲求阻害度Yを算出する。
具体的には、環境情報検出手段2で環境要因が検出されている場合、欲求阻害度算出手段6では、環境要因に応じて欲求影響パラメータYe(欲求項目毎のパラメータ)を設定する。ここでは、ECUのROMに格納されている欲求影響パラメータのテーブルを利用する。このテーブルは、環境要因に応じて各欲求に対する影響を示すパラメータを設定したテーブルであり、多数の運転者に対する実験などによって予め設定される。例えば、渋滞の場合、先へ進むのを妨げ続け、目的地へ辿り着けないので、達成欲求に対して大きな影響を与える。割込みの場合、急に進路を妨害されて危険な目に合うので、安全欲求に対して大きな影響を与える。
図10には環境要因に応じた欲求影響パラメータの一例を示しており、パラメータの合計値が1になるように各欲求に対するパラメータが設定されている。短い渋滞の場合、達成欲求に対して0.5、安全欲求に対して0.3でそれ以外が0.1である。中程度の渋滞の場合、達成欲求に対して0.6、安全欲求に対して0.2でそれ以外が0.1である。長い渋滞の場合、達成欲求に対して0.7でそれ以外が0.1である。急な割込みの場合、安全欲求に対して0.7でそれ以外が0.1である。通常の割込みの場合、安全欲求に対して0.6、達成欲求に対して0.2でそれ以外が0.1である。緩やかな割込みの場合、安全欲求に対して0.5、達成欲求に対して0.3でそれ以外が0.1である。
そして、欲求状態判定手段5で欲求状態パラメータYjが設定されている場合、欲求阻害度算出手段6では、欲求状態パラメータYjの各欲求についてのパラメータと欲求影響パラメータYeの各欲求に対するパラメータに基づいて欲求阻害度パラメータYsを算出する。ここでの算出方法としては、例えば、同一の欲求項目のパラメータ同士を乗算し、その各欲求項目の乗算値を積算する方法、事前に用意された対応表に基づいて算出する方法がある。さらに、欲求阻害度算出手段6では、欲求阻害度パラメータYsを正規化し、欲求阻害度Yを算出する。ここでは、各欲求のパラメータが均等の場合(例えば、全てのパラメータ値が0.25の場合)に欲求阻害度が1になるように正規化する。
例えば、運転者が急いでいるときに中程度の渋滞にはまった場合に、欲求状態判定手段5で欲求状態パラメータYjとして生理欲求が0.1、安全欲求が0.1、達成欲求が0.7、自己顕示欲求が0.1に設定されているとする。この場合、中程度の渋滞なので、欲求影響パラメータYeとして生理欲求が0.1、安全欲求が0.2、達成欲求が0.6、自己顕示欲求が0.1に設定される。この場合、同一の欲求項目のパラメータ同士を乗算し、その各欲求項目の乗算値を積算する方法を適用すると、生理欲求が0.1×0.1=0.01、安全欲求が0.1×0.2=0.02、達成欲求が0.7×0.6=0.42、自己顕示欲求が0.1×0.1=0.01であり、欲求阻害度パラメータYsが0.01+0.02+0.42+0.01=0.46となり、欲求阻害度が1.84となる。欲求阻害度の基準値が1なので、1.84の場合には欲求の達成に対して阻害度が大きい。ちなみに、従来のイライラ推定装置では、このような欲求状態や環境要因による欲求状態に対する影響を考慮してていないので、欲求状態パラメータYj及び欲求影響パラメータYeの全てのパラメータが0.25となるので、欲求阻害度パラメータYsが0.25となり、欲求阻害度が1となる。
認知反応判定手段7は、運転者のイライラ状態に影響を及ぼす環境要因が検出された場合に皮膚電位と心拍数に基づいてその環境要因に対する運転者の認知反応を判定する手段である。
具体的には、環境情報検出手段2で環境要因が検出された場合、認知反応判定手段7では、その環境要因を検出した時刻T0を起点として、認知反応を判定するための生体情報を切り出す区間t1を設定する。区間t1は、認知反応を判定するための極短い時間範囲(秒オーダー)であり、実験などによって予め設定される。そして、認知反応判定手段7では、生体情報検出手段3で検出している皮膚電位から時刻T0から区間t1内の皮膚電位を切り出すとともに、生体情報検出手段3で検出している心拍数から時刻T0から区間t1内の心拍数を切り出す(図11参照)。
認知反応判定手段7では、区間t1内の皮膚電位が基準電位α以上になっているか否かを判定するとともに(図12参照)、区間t1内の心拍数が基準心拍数β以上になっているか否かを判定する(図13参照)。基準電位αは、環境要因に対する認知反応が皮膚電位に表れたか否かを判定するための閾値であり、多数の運転者に対する実験などによって予め設定される。基準心拍数βは、環境要因に対する認知反応が心拍数に表れたか否かを判定するための閾値であり、多数の運転者に対する実験などによって予め設定される。基準電位α、基準心拍数βは、渋滞、割込みなどの全ての環境要因に対して同じ値である。
皮膚電位は、人の精神的発汗を表すので、人の精神的な状態(感情など)が変化しただけで値が瞬時に変化する。そのため、運転者が環境要因を認知しただけで、皮膚電位が瞬時に上昇する。一方、心拍数は、人が体を動かしたり、興奮したりするなどのアクションを起こしたときに、その値が瞬時に変化する。そのため、運転者が環境要因を認知し、さらに、何らかのアクションを起こしたときに、心拍数が瞬時に上昇する。そこで、皮膚電位だけが瞬時に大きく上昇した場合には、運転者が認知しただけと推測し、定位反応とする。また、皮膚電位と心拍数が瞬時に大きく上昇した場合には、運転者が認知し、さらに、環境要因に対して何らかのアクションを起こしたと推測し、防御反応とする。
区間t1内の皮膚電位が基準電位α未満の場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして無反応(0)を設定する。区間t1内の皮膚電位が基準電位α以上かつ区間t1内の心拍数が基準心拍数β未満の場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして定位反応(1)を設定する。区間t1内の皮膚電位が基準電位α以上かつ区間t1内の心拍数が基準心拍数β以上の場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして防御反応(2)を設定する。例えば、図12に示すように皮膚電位が基準電位α以上かつ図13に示すように心拍数が基準心拍数β以上の場合、防御反応と判定される。
ここでは生体情報に対して閾値(基準電位α、基準心拍数β)に対する大小で判定したが、この判定方法以外でもよい。例えば、区間t1内での生体情報の変化量(微分値)を閾値で判定するようにしてもよいし、生体情報の基準波形に対する相関度で判定するようにしてもよい。
イライラ影響度算出手段8は、運転者のイライラ状態に影響を及ぼす環境要因が検出された場合に環境要因自体と環境要因による運転者の欲求状態に対する阻害度及び環境要因に対する運転者の認知反応からイライラ影響度を算出する手段である。ここでは、ECUのROMに格納されているイライラ影響度(基準値)のテーブルを利用する。このテーブルは、環境要因自体に対するイライラ影響度(基準値)Ieを設定したテーブルであり、多数の運転者に対する実験などによって予め設定される。図14にはイライラ影響度(基準値)のテーブルの一例を示しており、短い渋滞の場合にはイライラ影響度Ieが0.5であり、中程度の渋滞の場合にはイライラ影響度Ieが1であり、長い渋滞の場合にはイライラ影響度Ieが2であり、急な割込みの場合(例えば、前車との車間距離が短い車間への割込み)にはイライラ影響度Ieが2であり、通常の割込みの場合にはイライラ影響度Ieが1であり、緩やかな割込みの場合(例えば、前車との車間距離が十分に長い車間への割込み)にはイライラ影響度Ieが0.5である。
具体的には、環境情報検出手段2で環境要因が検出されている場合、イライラ影響度算出手段8では、イライラ影響度(基準値)のテーブルを参照し、検出した環境要因に対するイライラ影響度(基準値)Ieを抽出する。例えば、図14に示すテーブルの場合、中程度の渋滞が検出された場合、イライラ影響度(基準値)Ieとして1が抽出される。
さらに、イライラ影響度算出手段8では、認知反応Resが0(無反応)の場合には認知反応係数Kとしてk0を設定し、認知反応Resが1(定位反応)の場合には認知反応係数Kとしてk1を設定し、認知反応Resが2(防御反応)の場合には認知反応係数Kとしてk2を設定する。k0,k1,k2は、0以上1以下の値であり、環境要因に対する運転者の認知反応が高いほど大きな値が設定される(k0<k1<k2)。例えば、k0=0、k1=0.3、k2=1が設定され、図12と図13の例の場合、防御反応であるので、認知反応係数Kは1となる。
そして、イライラ影響度算出手段8では、イライラ影響度(基準値)Ieに認知反応係数K及び欲求阻害度Yを乗算し、その乗算値を最終的なイライラ影響度(補正値)Ifとする。例えば、上記した例の場合、イライラ影響度(基準値)Ieが1、認知反応係数Kが1、欲求阻害度Yが1.84なので、イライラ影響度(補正値)Ifは1.84となる。イライラ影響度Ifが1.84の場合、強いイライラ状態になることを推定できる。ちなみに、従来のイライラ推定装置では、環境要因でのみ推定を行うので、環境要因自体から設定されるイライラ影響度(基準値)Ieの1がそのままイライラ影響度Ifとなる。イライラ影響度Ifが1の場合、強いイライラ状態になることを推定できない。
イライラレベル判定手段9は、心拍数と血圧に基づくイライラレベル(基準値)にイライラ影響度を反映して最終的なイライラレベルを判定する手段である。
具体的には、イライラレベル判定手段9では、生体情報検出手段3で検出した心拍数から区間t2内の心拍数を切り出す。区間t2は、生体情報からイライラレベルを判定するために必要な時間範囲(区間t1より長い時間範囲であり、分オーダー)であり、実験などによって予め設定される。そして、イライラレベル判定手段9では、区間t2内の心拍数が閾値a1未満(範囲HR0)か否か、閾値a1以上かつ閾値a2未満(範囲HR1)か否か、閾値a2以上かつ閾値a3未満(範囲HR2)か否かを判定する(図15参照)。閾値a1、a2、a3は、多数の被験者による実験などによって予め設定された値であり、a1<a2<a3である。図15に示す例の場合、心拍数は、範囲HR1と判定される。
また、イライラレベル判定手段9では、生体情報検出手段3で検出した血圧から区間t2内の血圧を切り出す。そして、イライラレベル判定手段9では、区間t2内の血圧が閾値b1未満(範囲BP0)か否か、閾値b1以上かつ閾値b2未満(範囲BP1)か否か、閾値b2以上かつ閾値b3未満(範囲BP2)か否かを判定する(図16参照)。閾値b1、b2、b3は、多数の被験者による実験などによって予め設定された値であり、b1<b2<b3である。図16に示す例の場合、血圧は、範囲BP1と判定される。
そして、イライラレベル判定手段9では、評価テーブルを参照し、判定した心拍数範囲と判定した血圧範囲に該当するイライラレベル(基準値)Ipを設定する。評価テーブルは、心拍数範囲(HR0,HR1,HR3)と血圧範囲(BP0,BP1,BP2)の各組合せに対してイライラレベル(基準値)Ipを設定したテーブルであり、多数の被験者による実験などによって予め設定される。例えば、図17と図18に評価テーブルの例を示しており、図17に示す例では0、1、2の整数値だけの3つの段階のイライラレベルが設定され、図18に示す例では0、0.5、1、1.5、2の5つの段階のイライラレベルが設定され、心拍数や血圧が上昇するほどイライラレベルが高くなる。心拍数が範囲HR1、血圧が範囲BP1の場合、図17に示す評価テーブルの場合にはイライラレベル(基準値)Ipが1であり、図18に示す評価テーブルの場合にはイライラレベル(基準値)Ipが1である。
なお、生体情報に基づくイライラレベルの判定方法については、上記の方法に限定するものではなく、様々な方法を適用可能である。例えば、各生体情報の分類数を3つの範囲としたが、2つや4つ以上の範囲としてもよいし、また、区間内の変化量を閾値判定するなどしてもよい。また、評価テーブルでイライラレベルを設定したが、所定の判定式などを用いて判定してもよい。
そして、イライラレベル判定手段9では、イライラ影響度Ifが0より大きいか否かを判定する。イライラ影響度Ifが0の場合(認知反応が無反応の場合)、環境要因によるイライラ状態への影響がないので、イライラレベル判定手段9では、イライラレベル(基準値)Ipを最終的なイライラレベルIにそのまま設定する。一方、イライラ影響度Ifが0より大きい場合(認知反応が定位反応又は防御反応の場合)、環境要因によるイライラ状態への影響があるので、イライラレベル判定手段9では、イライラレベル(基準値)Ipにイライラ影響度Ifを反映するために、イライラ判定式F(Ip,If)で最終的なイライラレベルIを算出する。イライラ判定式F(Ip,If)は、様々な形式の式が適用可能であり、例えば、F(Ip,If)=(a×Ip+b×If)/2であり、係数a、bは予め設定され、通常は1である。
上記した例にイライラ判定式F(Ip,If)を用いた場合、イライラレベル(基準値)Ip=1、イライラ影響度If=1.84(運転者が急ぎ運転状態の達成欲求重視の欲求状態のときに、中程度の渋滞に遭遇し、認知反応が防御反応の場合)の場合、イライラレベルI=(1×1+1×1.84)/2=1.42であ。この場合、運転者の達成要求重視の欲求状態のときに中程度の渋滞に遭遇したため、イライラ状態が高まってくると判定される。ちなみに、生体情報だけでイライラレベルを判定した場合、イライラレベル(基準値)Ip=1がそのままイライラレベルとなり、判定精度が低下する。また、生体情報と環境要因自体でイライラレベルを判定した場合、イライラ影響度If=1.84の代わりにイライラ影響度(基準値)Ie=1が用いられ、イライラレベルI=(1×1+1×1)/2=1であり、判定精度が低下する。
図3〜図18を参照して、イライラ推定装置1の動作について説明する。特に、運転状態判定手段4の処理については図19のフローチャートに沿って説明し、欲求状態判定手段5の処理については図20のフローチャートに沿って説明し、欲求阻害度算出手段6の処理については図21のフローチャートに沿って説明し、認知反応判定手段7の処理については図22のフローチャートに沿って説明し、イライラ影響度算出手段8の処理については図23のフローチャートに沿って説明し、イライラレベル判定手段9の処理については図24のフローチャートに沿って説明する。図19は、図3の運転状態判定手段の処理の流れを示すフローチャートである。図20は、図3の欲求状態判定手段の処理の流れを示すフローチャートである。図21は、図3の欲求阻害度算出手段の処理の流れを示すフローチャートである。図22は、図3の認知反応判定手段の処理の流れを示すフローチャートである。図23は、図3のイライラ影響度算出手段の処理の流れを示すフローチャートである。図24は、図3のイライラレベル判定手段の処理の流れを示すフローチャートである。
環境情報検出手段2では、常時、渋滞や割込みなどの環境要因をセンシングする。また、生体情報検出手段3では、常時、皮膚電位、心拍数、血圧をセンシングする。
運転状態判定手段4では、運転状態の判定手段を選択する(S10)。さらに、運転状態判定手段4では、その選択した運転状態の判定手段に応じて計測指標を選択する(S11)。運転状態判定手段4では、選択した計測指標が全て検出されたか否かを判定する(S12)。S12にて計測指標が全て検出されていないと判定した場合、運転状態判定手段4では、S12の判定に戻り、計測指標が全て検出されるまで待つ。
S12にて計測指標が全て検出されたと判定した場合、運転状態判定手段4では、計測指標毎に、選択した判定手段の判定処理で必要な前処理を行う(S13)。そして、運転状態判定手段4では、前処理済みの計測指標を用いて、選択した判定手段により運転状態を判定する(S14)。
欲求状態判定手段5では、一定時間毎に、運転状態判定手段4で運転状態を決定したか否かを判定する(S20)。S20にて運転状態が決定されていないと判定した場合、欲求状態判定手段5では、S20の判定に戻り、決定されるまで待つ。
S20にて運転状態が決定されたと判定した場合、欲求状態判定手段5では、その運転状態に応じた運転者の欲求状態を決定する(S21)。さらに、欲求状態判定手段5では、その欲求状態に応じた欲求状態パラメータYjを取得する(S22)。
欲求阻害度算出手段6では、一定時間毎に、環境情報検出手段2で渋滞などの環境要因を検出したか否かを判定する(S30)。S30にて環境要因を検出したと判定した場合、欲求阻害度算出手段6では、その検出された環境要因に応じた欲求影響パラメータYeを取得する(S31)。また、欲求阻害度算出手段6では、一定時間毎に、欲求状態判定手段5で欲求状態パラメータYjを取得済みか否かを判定する(S32)。S32にて欲求状態パラメータYjを取得していないと判定した場合、欲求阻害度算出手段6では、S30の判定に戻って、取得されるまで待つ。
S32にて欲求状態パラメータYjを取得済みと判定した場合、欲求阻害度算出手段6では、欲求状態パラメータYjと欲求影響パラメータYeから欲求阻害度パラメータYsを算出する(S33)。さらに、欲求阻害度算出手段6では、欲求阻害度パラメータYsを正規化し、欲求阻害度Yを取得する(S34)。
認知反応判定手段7では、一定時間毎に、環境情報検出手段2で環境要因を検出したか否かを判定する(S40)。S40にて環境要因を検出したと判定した場合、認知反応判定手段7では、その検出した時刻T0から区間t1を決定し(S41)、生体情報検出手段3で検出している皮膚電位、心拍数から区間t1内の皮膚電位と心拍数を切り出す(S42)。
そして、認知反応判定手段7では、区間t1内の皮膚電位が基準電位α以上か否かを判定する(S43)。S43にて区間t1内の皮膚電位が基準電位α未満と判定した場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして無反応(0)を設定する(S44)。一方、S43にて区間t1内の皮膚電位が基準電位α以上と判定した場合、認知反応判定手段7では、区間t1内の心拍数が基準心拍数β以上か否かを判定する(S45)。S45にて区間t1内の心拍数が基準心拍数β以上と判定した場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして防御反応(2)を設定する(S46)。一方、S45にて区間t1内の心拍数が基準心拍数β未満と判定した場合、認知反応判定手段7では、認知反応Resとして定位反応(1)を設定する(S47)。
続いて、イライラ影響度算出手段8では、一定時間毎に、環境情報検出手段2で環境要因を検出したか否かを判定する(S50)。S50にて環境要因を検出したと判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、その検出された環境要因に対するイライラ影響度Ieを取得する(S51)。また、イライラ影響度算出手段8では、一定時間毎に、欲求阻害度算出手段6で欲求阻害度Yを取得済みか否かを判定する(S52)。S52にて欲求阻害度Yを取得していないと判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、S50の判定に戻って、取得されるまで待つ。
S52にて欲求阻害度Yを取得済みと判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、認知反応Res=0(無反応)か否かを判定する(S53)。S53にて認知反応Res=0と判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、認知反応係数Kとしてk0(=0)を設定する(S54)。一方、S53にて認知反応Res=0でないと判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、認知反応Res=1(定位反応)か否かを判定する(S55)。S55にて認知反応Res=1と判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、認知反応係数Kとしてk1(>k0)を設定する(S56)。一方、S55にて認知反応Res=1でないと判定した場合、イライラ影響度算出手段8では、認知反応係数Kとしてk2(>k1)を設定する(S57)。
そして、イライラ影響度算出手段8では、イライラ影響度Ieに認知反応係数K及び欲求阻害度Yを乗算し、その乗算値をイライラ影響度Ifとする(S58)。
イライラレベル判定手段9では、生体情報検出手段3で検出している心拍数から区間t2内の心拍数を切り出し、区間t2内の心拍数が閾値a1未満(範囲HR0)か否か、閾値a1以上かつ閾値a2未満(範囲HR1)か否か、閾値a2以上かつ閾値a3未満(範囲HR2)か否かを判定する(S60)。また、イライラレベル判定手段9では、生体情報検出手段3で検出している血圧から区間t2内の血圧を切り出し、区間t2内の血圧が閾値b1未満(範囲BP0)か否か、閾値b1以上かつ閾値b2未満(範囲BP1)か否か、閾値b2以上かつ閾値b3未満(範囲BP2)か否かを判定する(S61)。そして、イライラレベル判定手段9では、その判定した心拍数範囲と血圧範囲に対応するイライラレベルIpを設定する(S62)。
次に、イライラレベル判定手段9では、イライラ影響度Ifが0より大きいか否かを判定する(S63)。S63にてイライラ影響度Ifが0より大きい場合、イライラレベル判定手段9では、イライラレベルIpとイライラ影響度Ifにより、イライラ判定式F(Ip,If)で最終的なイライラレベルIを算出する(S64)。一方、S63にてイライラ影響度Ifが0の場合、イライラレベル判定手段9では、イライラレベルIpを最終的なイライラレベルIとして設定する(S65)。
そして、イライラ推定装置1では、この推定した最終的なイライラレベルIを各種運転者支援装置、警報装置、イライラ緩和装置などに出力する。
このイライラ推定装置1によれば、環境要因による運転者の欲求状態に対する阻害度を考慮してイライラ状態を推定することにより、運転者の内的な欲求状態と外的に受ける環境要因がイライラ状態に与える影響を運転者個々に的確に反映でき、運転者個々のイライラ状態を高精度に推定できる。
また、イライラ推定装置1では、環境要因に対する運転者個々の認知反応を考慮してイライラ状態を推定することにより、運転者個々のイライラ状態をより高精度に推定できる。また、イライラ推定装置1では、環境要因自体のイライラ状態への影響度に運転者個々の欲求状態に対する阻害度及び運転者個々の環境要因に対する認知反応に加味してイライラ状態に対する影響度を求めているので、運転者個々の心理状態をより高精度に推定できる。さらに、このイライラ推定装置1では、運転者個々の生体情報に基づくイライラレベルにイライラ影響度を考慮して運転者個々のイライラ状態を推定することにより、運転者個々のイライラ状態をより高精度に推定できる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では車両に搭載され、運転者のイライラレベルを推定するイライラ推定装置に適用したが、焦り、退屈、覚醒、パニックなどの他の状態を推定する装置にも適用可能であり、また、他の乗り物の運転者、各種プラントの監視者、夜間の従業者などの他の対象に対しても適用可能である。
また、本実施の形態では運転状態から運転者の欲求状態を判定し、運転者の欲求状態と環境要因から欲求阻害度を算出し、環境要因に応じた生体情報の変化から認知反応を判定し、環境要因自体に基づいてイライラ影響度(基準値)を設定し、そのイライラ影響度(基準値)に欲求阻害度と認知反応を加味して最終的なイライラ影響度を算出し、更に、生体情報から推定したイライラレベルにそのイライラ影響度を加味して最終的なイライラレベルを推定する構成としたが、他の様々な手法により欲求阻害度に基づいてイライラレベルを推定することができ、例えば、生体情報から推定したイライラレベルと欲求阻害度(イライラ影響度)に基づいてイライラレベルを推定するようにしてもよいし、生体情報から推定したイライラレベルやイライラ影響度を求めることなく、欲求阻害度からイライラレベルを直接推定するようにしてもよいし、環境要因自体に基づくイライラ影響度(基準値)と欲求阻害度から最終的なイライラ影響度を算出してもよい。なお、本実施の形態にように認知反応も用いた場合、認知反応が生じる時点は心理状態(イライラ状態)への変化が始まりつつある段階であるため、その後の状態変化を精度良く推定できるが、イライラ状態が発生する前段階の予測が難しい。しかし、認知反応を用いない場合、欲求阻害度に基づいてイライラ状態を推定することにより、イライラ状態が発生する前段階でも予測(事前予測)が可能となる。
また、本実施の形態では欲求状態として日常生活状態、通常運転状態、急ぎ運転状態、暴走運転状態の4つの状態を示したが、これら以外の状態でもよい。
また、本実施の形態では欲求項目として生理欲求、安全欲求、達成欲求、自己顕示欲求の4つを示したが、これが以外の欲求項目でもよく、欲求項目に関しては2種類以上あればよく、運転に大きく関連する安全欲求と達成欲求の2項目だけでもよい。
また、本実施の形態では認知反応として定位反応、防御反応、無反応の3つの段階の反応としたが、このうちの2つの段階の反応だけとしてもよいし、あるいは、これ以外の反応を加えて4つ以上の段階としてもよい。
また、本実施の形態では認知反応を判定するために生体情報として皮膚電位と心拍数と用い、イライラレベルを判定するための生体情報として心拍数と血圧を用いたが、用いる生体情報の数を1又は3つ以上としてもよいし、あるいは、他の生体情報を用いてもよいし、あるいは、運転者の挙動などの別の情報を用いてもよい。
1…イライラ推定装置、2…環境情報検出手段、3…生体情報検出手段、4…運転状態判定手段、5…欲求状態判定手段、6…欲求阻害度算出手段、7…認知反応判定手段、8…イライラ影響度算出手段、9…イライラレベル判定手段
Claims (4)
- 車両の運転者の心理状態を推定する心理状態推定装置であって、
運転者の運転状態を取得する運転状態取得手段と、
車両に関する外的事象を取得する外的事象取得手段と、
前記運転状態取得手段で取得した運転状態に応じて運転者の欲求状態を判定する欲求状態判定手段と、
前記欲求状態判定手段で判定した運転者の欲求状態と前記外的事象取得手段で取得した外的事象に基づいて運転者の欲求状態に対する阻害度を取得する欲求阻害度取得手段と、
前記欲求阻害度取得手段で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態を推定する推定手段と
を備えることを特徴とする心理状態推定装置。 - 前記欲求阻害度取得手段で取得した欲求状態に対する阻害度に基づいて運転者の心理状態の変化への影響度を取得する影響度取得手段を備え、
前記推定手段は、前記影響度取得手段で取得した影響度に基づいて運転者の心理状態を推定することを特徴とする請求項1に記載する心理状態推定装置。 - 前記欲求阻害度取得手段は、前記欲求状態判定手段で判定した運転者の欲求状態に応じた各欲求に対する重みと前記外的事象取得手段で取得した外的事象に応じた各欲求に応じた重みに基づいて各欲求に対する重みを取得し、各欲求に対する重みから欲求状態に対する阻害度を取得することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する心理状態推定装置。
- 運転者の生体情報を取得する生体情報取得手段を備え、
前記推定手段は、前記生体情報取得手段で取得した生体情報と前記影響度取得手段で取得した影響度に基づいて運転者の心理状態を推定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載する心理状態推定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008114208A JP2009261586A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 心理状態推定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008114208A JP2009261586A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 心理状態推定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009261586A true JP2009261586A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41388205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008114208A Pending JP2009261586A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 心理状態推定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009261586A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017109635A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 国立大学法人広島大学 | 乗員の感性向上システム |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008114208A patent/JP2009261586A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017109635A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 国立大学法人広島大学 | 乗員の感性向上システム |
WO2017104793A1 (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 国立大学法人広島大学 | 乗員の感性向上システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4748084B2 (ja) | 心理状態推定装置 | |
JP6998564B2 (ja) | 覚醒度推定装置及び覚醒度推定方法 | |
US7283056B2 (en) | Method and computer program for identification of inattentiveness by the driver of a vehicle | |
EP1997705B1 (en) | Drive behavior estimating device, drive supporting device, vehicle evaluating system, driver model making device, and drive behavior judging device | |
JP5045492B2 (ja) | 覚醒度推定装置 | |
US7805223B2 (en) | Dialogue system | |
JP4791874B2 (ja) | 運転支援装置及び運転行動判定装置 | |
JP2010128649A (ja) | 覚醒状態判断装置及び覚醒状態判断方法 | |
JP2009018047A (ja) | 心理状態推定装置 | |
EP3042371B1 (en) | Vehicle driving situation determination apparatus and vehicle driving situation determination method | |
JP5532714B2 (ja) | 運転者状態推定装置及びプログラム | |
JP2009262702A (ja) | 安全運転支援システム | |
JPWO2014147828A1 (ja) | 運転支援装置、運転支援方法、情報提供装置、情報提供方法、ナビゲーション装置及びナビゲーション方法 | |
CN109716411A (zh) | 用以监测驾驶员的活动水平的方法和设备 | |
KR101839089B1 (ko) | 운전자의 졸음 인식 방법 및 졸음 인식 장치 | |
JP6886019B2 (ja) | 運転者の快適レベルを決定するための制御装置、システム及び方法 | |
CN105374163B (zh) | 具有疲劳识别的驾驶员辅助系统和用于预见疲劳度的方法 | |
JP2009098970A (ja) | 安全運転支援システム | |
JP2009146377A (ja) | ドライバ状態推定装置及びプログラム | |
JP2008301957A (ja) | 心理状態推定装置 | |
JP5043633B2 (ja) | 安全運転促進システム | |
JP2009261586A (ja) | 心理状態推定装置 | |
JP6604266B2 (ja) | 眠気検知装置 | |
JP2022071595A (ja) | 運転適正状態判定装置及び運転適正状態判定プログラム | |
JP5065224B2 (ja) | 心理状態推定装置及び心理状態推定方法 |