JP2009261541A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線の照射野の中央から撮影を所望する被検体部位がずれて撮影された場合にも、位置ずれに追従してトリミング枠を設定する。
【解決手段】画像処理装置は、被検体を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける前記被検体の体側位置の座標を検出する体側位置検出手段と、前記検出手段により体側位置の座標が検出された場合、前記体側位置の座標よりも所定画素数外側にトリミング枠の位置を複数設定するトリミング枠設定手段と、前記トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置に係り、特にX線撮影画像の最適なトリミング枠を表示する技術に関する。
X線撮影画像には、被検体の診断に不要な部位が写ることがある。例えば、被検体の呼吸器の診断を行う場合、胸部正面画像内に写り込んだ被検体の腕領域は、呼吸器の診断にとって不要な部位である。そのため、診療放射線技師は、肺野領域が欠けることなくフイルムやモニタに対して肺野領域が左右均等に配置された画像を作成するため、腕領域などの不要な部位を含まないようトリミング枠の位置を微調整する作業を行った後、診断医に肺野領域の画像を提供している。
このトリミング枠位置の設定を自動化する技術として、特許文献1には、フイルムに対し、被検体領域が表示されない部分が上下左右均等となるようにトリミング座標の左上端及び右下端部を決定する画像出力情報設定方法が開示されている。
特開2004−337291号公報
しかしながら、上記の方法では、X線の照射野に対して肺野の位置がずれていた場合には、画像中の被検体領域において左右均等に肺野領域が撮影されていないため、フイルムに対して被検体領域を左右均等に配置しても、肺野領域を左右均等に配置することができず、最適なトリミング位置を決定することはできない。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、X線の照射野の中央から撮影を所望する被検体部位がずれて撮影された場合にも、位置ずれに追従してトリミング枠を設定することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、被検体が撮像された2次元画像の画像データから、前記被検体の体側が撮影された位置を検出し、その位置に基づいてトリミング枠の位置を設定する画像処理装置として構成する。
より詳しくは、本発明にかかる画像処理装置は、被検体を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける前記被検体の体側位置の座標を検出する体側位置検出手段と、前記検出手段により体側位置の座標が検出された場合、前記体側位置の座標よりも所定画素数外側にトリミング枠の位置を複数設定するトリミング枠設定手段と、前記トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる画像処理装置は、被検体の横隔膜を含む胸部を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける横隔膜の領域のY座標を検出する横隔膜位置検出手段と、前記検出されたY座標においてX軸方向に並んだ画素の画素値に基づいて、前記被検体の横隔膜位置における左右それぞれの皮膚線位置のX座標を検出する皮膚線位置検出手段と、前記左の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数左側に左トリミング枠の位置を設定するとともに、前記右の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数右側に右トリミング枠の位置を設定するトリミング枠設定手段と、前記左トリミング枠及び右トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、を備えることを特徴とする。
ここでいう「X座標」とは、画像に撮影された被検体の体幅方向にほぼ沿った方向をX軸方向(「左右方向」、「横方向」ということもある。)と定義し、かつ、画像に撮影された被検体の体軸方向にほぼ沿った方向をY軸方向(「縦方向」ということもある。)と定義した場合に、画素位置を(X、Y)の2次元座標で表した場合のX座標を意味するものとする。以下の「Y座標」についても同様に、本明細書におけるY座標とは、上記のX軸及びY軸の定義の下、画素位置を(X、Y)の2次元座標で表した場合のY座標を意味するものとする。
また、本発明にかかる画像処理装置は、被検体の横隔膜を含む胸部を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける前記被検体の左右それぞれの体側位置のX座標を検出する体側位置検出手段と、前記被検体の左右それぞれの体側位置のX座標に基づいて関心領域を設定し、その関心領域内の画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける横隔膜の領域のY座標を検出する横隔膜位置検出手段と、前記検出されたY座標においてX軸方向に並んだ画素の画素値に基づいて、前記被検体の横隔膜位置における左右それぞれの皮膚線位置のX座標を検出する皮膚線位置検出手段と、前記左の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数左側に左トリミング枠の位置を設定するとともに、前記右の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数右側に右トリミング枠の位置を設定するトリミング枠設定手段と、前記左トリミング枠及び右トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、X線の照射野の中央から撮影を所望する被検体部位がずれて撮影された場合にも、位置ずれに追従してトリミング枠を設定することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る画像表示システムの好ましい実施の形態について詳説する。
本実施形態では、本発明を適用された画像処理装置が、17×17インチの大視野検出器を備えたX線撮像装置により撮影された被検体の胸部正面画像を取り込んで、半切サイズ(横14インチ×縦17インチ)の画像を生成するためのトリミング枠を設定する。そして、放射線技師が、上記画像処理装置に接続された画像表示装置によりトリミング枠をプレビューする場合を例に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる画像処理装置を用いた画像表示システムの概略構成図である。画像表示システム1は、病院や健診センター内のX線撮影室に設置されたX線撮像装置2及びX線撮像装置2に接続された画像処理装置10と、医用画像データを格納する画像データベース3と、診断医が操作する端末装置5とが、LAN4を介して互いに接続されて構成される。画像処理装置10は、放射線技師が操作する端末装置であり、X線撮像装置2により得られた画像の他、LAN4を介して画像データベース3に格納された画像を取得し、それらの画像にトリミング枠を重畳表示してプレビュー表示する。本実施形態では、院内に設置されたX線撮像装置2及び画像データベース3からの画像を対象としたが、X線撮像装置を搭載した検診車両に画像処理装置10に搭載して本実施形態と同様の処理を行ってもよいし、検診車両で収集した画像データを画像処理装置10で読み込んで同様の処理を行ってもよい。
X線撮像装置2は、胸部正面のX線画像データを収集する手段として、被検体を透過してセンサに入力したX線強度分布をデジタル画像データに変換するX線検出器を備える。本実施形態では、X線の入射面が17インチ×17インチサイズのFPD(Flat Panel Detector)を用いる。
画像処理装置10は、液晶モニタ、CRT等からなる画像表示装置15と、画像表示装置15上のソフトスイッチを操作するためのマウス16、トラックボール、タッチパネル等のポインティングデバイス(図示を省略)と、各種パラメータ設定用のキーやスイッチを備えたキーボード17と、が接続され、主として各構成要素の動作を制御する中央処理装置(CPU)11と、主メモリ12と、データ記録装置13と、画像表示装置15に表示するための表示データを一時記憶する表示メモリ14と、上記ポインティングデバイスのコントローラ16aと、画像処理装置10をLAN4、電話回線、インターネット等のネットワークに接続するためのネットワークアダプタ18と、上記各構成要素を接続するデータバス19とにより構成される。データ記録装置13は、画像処理装置10に内蔵又は外付けされたメモリ、ハードディスク等の記憶装置や、取り出し可能な外部メディアに対してデータの書き込みや読み出しを行う装置や、外部記憶装置とネットワークを介してデータを送受信する装置でもよい。
図2は、画像処理装置10にインストールされる画像処理プログラムを示すブロック図である。
画像処理プログラムは、X線撮像装置2により得られるX線画像データを読み込む画像読込部11aと、読み込んだX線画像データに撮影されている被検体の体側の位置を検出する体側位置検出部11bと、横隔膜の位置を検出する横隔膜位置検出部11cと、横隔膜位置における皮膚線の位置、すなわち、被検体の体軸方向における横隔膜位置での体側位置を検出する皮膚線位置検出部11dと、皮膚線の位置における体側位置に基づいてトリミング枠位置を設定するトリミング枠設定部11eと、X線画像データにトリミング枠を重畳表示した表示データを生成する表示データ生成部11fと、を備える。
本実施形態においては、画像読込部11aは、X線撮像装置2のFPDからX線画像データを受信して読み込んだが、画像データベース3やデータ記録装置13に記録されたX線画像データを読み込んでもよい。これらのプログラムは主メモリ12にロードされ、CPU11により実行させることによりその機能を果たす。
図3は、以上のように構成された画像処理装置10によって、トリミング枠を設定・表示する処理の一例を示すフローチャートである。CPU11はこのフローチャートに従って画像処理装置10を制御する。以下では各々のステップについて説明する。
(ステップS1)
ステップS1では、画像読込部11aは、X線撮像装置2が被検体の胸部正面画像を撮像して得たX線画像データを読み込み、主メモリ12に展開する(S1)。
(ステップS2)
ステップS2では、体側位置検出部11bが、ステップS1で収集した胸部正面画像のX線画像データから被検体の体側位置を検出する(S2)。具体的には、体側位置検出部11bは、図4(a)の示す画像40を縦方向に加算平均し、その値をプロットした画素値プロファイル(図4(b))を作成する。次に、画像40の横方向の中央位置(位置X=X1=RX/2=1500、RX:画像の横サイズ、例:3000画素)
から左側に、式(1)により画素値の比Q(X)を計算する。
同様に、体側位置検出部11bは、画像の中央(位置X=X1)から右側に、式(2)により画素値の比Q(X)を計算する。
ここで、aは画素値の比Q(X)を計算するにあたり、どの程度注目画素から離れた二点の画素値の比を計算するかを決定するための値であって、例えば、1画素のサイズは140μmであり、画像サイズは3000×3000画素である場合、1cm(=2a=2×35×140μm=9.8mm)離れた位置で、画素値の比を計算したいとすれば、a=35とすることにより、70画素離れた二点の画素値の比を計算することができる。
次に、体側位置検出部11bは、式(1)及び式(2)の計算結果をX軸方向に並べてプロットし、図4(c)に示す画素値比プロファイル(2)を作成する。そして、画素値比プロファイル(2)におけるX軸方向の位置X=0〜X1において、画素値の比の傾きが最大値となる位置(X2)を探索する。同様に、X軸方向の位置X=X1〜RX−1における画素値の比の傾きが最大値となる位置(X3)を探索する。
このように、X線画像データの画素値P(X)(検出器への入射線量に比例して値が増加する)そのものではなく、画素値の比Q(X)を利用することで、X線の入射線量の絶対量に依存しないプロファイルを計測できるため、安定したプロファイルを取得でき、安定した体側位置を検出することができる。
(ステップS3)
横隔膜位置検出部11cは、ステップS2で得られた体側位置(X2、X3)を基に横隔膜位置を検出する(S3)。横隔膜は、被検体の内部組織であるため、当然ながら左右の体側よりも体の中心部寄りに位置しており、X線画像上では、ステップS2で得られた左体側位置(X2)と右体側位置(X3)との間に撮影されている。そこで、横隔膜位置検出部11cは、体側位置(X2、X3)よりも体の中心部寄りに関心領域(以下「ROI」という。)50を設定し、そのROI50内の各ライン(X軸方向に並んだ画素)の画素値P(Y)の最大値M(Y)を検出し、その最大値の比N(Y)が最も大きいところを横隔膜位置の縦方向位置(Y座標位置)として検出する。
以下、図5に従って本ステップの処理を説明する。
横隔膜位置検出部11cは、ステップS2で得られた体側位置(X2、X3)を基に、式(3)によりROI50のX軸方向の左端のX座標を、式(4)によりROI50のX軸方向の右端のX座標を設定する。
(数3)
X4=(X2+X3)/2−0.25×(X3―X2)・・・(3)
(数4)
X5=(X2+X3)/2+0.25×(X3―X2)・・・(4)
上記により、X=X4を左端とし、X=X5を右端とするROI50を設定(図5(a)参照)した後、ROI50内の各ライン上の画素値の最大値M(Y)を抽出し最大値プロファイルを作成する(図5(b))。
そして、図5(b)の最大値プロファイル上の最大値の比N(Y)を式(5)により計算し、画素値の最大値の比N(Y)を示す最大値比プロファイルを作成する(図5(c))。
ここでbは、どの程度離れた二点の画素値の最大値M(Y)の比N(Y)を計算するかを決定する数値であり、ステップS2と同様、例えばb=35とすると、1cm離れた位置の画素値の最大値の比を計算することができる。
次に、横隔膜位置検出部11cは、X線画像40の縦方向の中央(Y1=RY/2=1500、RY:画像の縦サイズ、例3000画素)から下側において、最大値の比が最大になる位置Y2を探索する。一般に、横隔膜付近では、画素値の比の変化が大きいため、最大値の比が最大になる点を検出することにより横隔膜の位置のY座標を検出することができる。
(ステップS4)
皮膚線位置検出部11dは、ステップS3で求めた横隔膜位置のY座標に基づいて、横隔膜位置の皮膚線の位置を検出する(S4)。以下、図6に基づいて本ステップの処理を説明する。皮膚線位置検出部11dは、図6(a)に示すように、画像40における横隔膜のY座標位置(Y=Y2)における1ライン(または数ライン)の画素値P(X)のプロファイル(図6(b))を作成する。次に、画像40のX軸方向における中央位置(X=X6=RX/2=1500、RX:画像の横サイズ、例:3000画素)から左に関して、式(6)により、画素値の比Q(X)を計算する。同様に、X線画像40のX軸方向の中央から右に関して、式(7)により、画素値の比Q(X)を計算する。
ここでcは、どの程度離れた二点の画素値P(X)の比を計算するかを決定するであり、ステップ2、3と同様、例えばc=35とすると、1cm離れた位置の画素値の比Q(X)を計算することができる。
皮膚線位置検出部11dは、画像40におけるX軸方向中央位置X6よりも左側において画素値の比Q(X)が最大となる位置X7を検出し、同様に、X軸方向中央位置X6よりも右側における画素値の比Q(X)が最大となる位置X8を検出する。このようにして、横隔膜位置における皮膚線のX座標位置(X7、X8)が得られる。
(ステップS5)
トリミング枠設定部11eは、図7に示すように、ステップS4で求めた横隔膜位置における左側皮膚線のX座標位置X7よりも固定の幅、d画素左寄りに、左トリミング枠のX座標X9を設定し(式(8))、右側皮膚線のX座標位置X8よりも固定の幅、d画素右寄りに、右トリミング枠のX座標X10を設定する(式(9))。
(数8) X9=X7−d・・・(8)
(数9) X10=X7+d・・・(9)
なお、X9が0以下の場合は、X9=0とし、X10がRX−1を超える場合には、X10=RX−1とする。
(ステップS6)
表示データ生成部11fは、ステップS5でもとめた左右トリミング枠のX座標X9、X10に基づいて、左右のトリミング枠のX座標がX9、X10、上下のトリミング枠のY座標が上端のY座標Y0および下端のY座標RY−1とするトリミング枠80を画像40に重畳表示した表示データを生成し、表示メモリ14に格納した後、画像表示装置15に出力・表示する(S6)。
図8に画像表示装置15に表示されたX線画像40とトリミング枠80との一例を示す。図8のトリミング枠80は、被検体の横隔膜位置における皮膚線から固定の幅、d画素ほど左右に広がったトリミング枠80である。診療放射線技師は、画像表示装置15に表示されたトリミング枠80の位置をプレビュー画面で確認し、このトリミング枠80に沿ってトリミング加工をすることにより、照射野に対して被検体のずれがあった場合にも、常に、被検体の体側から左右均等に固定の幅、d画素の余白を備えたX線画像を作ることができる。これにより、トリミング枠の左右位置を設定するためのマニュアル操作が不要となり、一般撮影検査のワークフローの向上が期待できる。
本実施形態では、胸部正面撮影において、横隔膜位置の皮膚線位置を基準としたトリミング枠の左右位置を設定するため、呼吸器の診断に必須な肺野の右下や左下にある肋横角画像情報が欠けることなく、肺野領域を左右均等に配置することができる。
上記実施形態では、体側位置検出部11b、横隔膜位置検出部11c、及び皮膚線位置検出部11dが近接する二点の画素値および最大値の比を計算することにより、画素値の変化が大きいところを検出したが、画素値及び最大値の比に代えて、式(10)、式(11)に示すように二点の画素値及び最大値の差が所定の閾値α、β以上のところを画素値の変化が大きい点として検出してもよい。
(数10)
|P(X+a)−P(X−a)|≧α・・・(10)
(数11)
|M(Y+b)−M(Y−b)|≧β・・・(11)
また、上記実施形態では、ステップS2で体側の左右の位置を検出し、その体側位置に基づいてROIを設定したが、ステップS2に代わり、ステップS3においてX線画像40の中心座標を求めその中心座標から上下左右方向に所定画素数離れた所にROIを設定し、そのROI内で横隔膜の検出を行うように構成してもよい。この場合の所定画素数とは、画像中心から左右の体側位置付近(望ましくは体側位置よりも画像中心に近いX座標)までの画素数であって、過去に撮影した画像や診療放射線技師等の経験を基に予め設定された数値である。
また、左右いずれかの一の体側位置を検出し、その体側位置から左または右のいずれか一方に所定画素数広げたX座標位置にROIを設定してもよい。
また、図3のステップS4で得られた横隔膜位置の皮膚線のX座標(X7、X8)を用いて、式(12)のように平均値(両肺野の中心位置、Xc)を計算して、式(13)、式(14)で示した方法で、横隔膜位置の皮膚線間距離(X8−X7)を用いて、縦半切サイズや、横半切サイズにトリミング枠を決定してもよい。
つまり、横隔膜位置での左右の皮膚線間距離(X8−X7)にマージンdを加算した長さが14インチ以下の場合は、式(13)で示すように、横隔膜位置の両皮膚線のX座標情報を用いて、縦半切のトリミング枠を決定する。
また、14インチを超える場合は、式(14)のように、横隔膜位置の両皮膚線のX座標情報を用いずに、上付けの横半切サイズのトリミング枠を決定すればよい。なお、マージンdの値は、例えば71(10mm)とすればよい。
(数12)
Xc=(X7+X8)/2
(数13)
X8−X7+d<=2540(14インチ以下の場合)
トリミング枠 左端X=Xc−1270
右端X=Xc+1270
上端Y=0
下端Y=2999
(数14)
X8−X7+d>2540(14インチを超える場合)
トリミング枠 左端X=0
右端X=2999
上端Y=0
下端Y=2540
また、上記実施形態では、胸部正面画像について述べたが、胸部正面画像に限らず、横隔膜を含まない部位の撮影画像、例えば頭部正面画像図9(a)に本発明を適用してもよい。この場合には、画像読込部11aが画像データを読み込み、体側位置検出部11bが左右の体側を検出し、トリミング枠位置検出部11eがその体側位置から固定の幅、d画素左右に広げた位置にトリミング枠を設定することにより、照射野に対する被検体のずれに関係なく、被検体の体側を基準としてトリミング枠の位置決めを行うことができる。
また、図9(b)、図9(c)に示すように被検体の左肩周辺部位及び右肩周辺部位を一般撮影した画像についても、体側位置検出部11bが左右どちらかの体側位置を検出し、その体側位置から固定の幅、d1、d2画素左右どちらかにひろげた位置にトリミング枠を設定することにより、被検体の体側位置を検出し、その検出結果を基準としたトリミング枠の設定を行うことができる。d1、d2は、検出した体側位置を中心に、左右それぞれ異なる値であって、肩がトリミング後の画像のほぼ左右方向の中心に位置にするように決められる。
特に胸部正面画像だけではなく、複数種類の画像を読み込んでトリミング枠の設定を行う場合には、例えば図10のように画像の種類(オーダー)や仕上がりの画像サイズに応じてa、b、c、dの値、及び変化量が大きい部分を検出する方向を定めたテーブルを予めデータ記録装置13に格納しておき、画像読込部11aが画像データとともにオーダー情報を読み込んで、体側位置検出部11b、横隔膜位置検出部11c、皮膚線位置検出部11d、トリミング枠位置検出部11eが、それぞれの処理に必要な数値を上記テーブルから読み込んで処理を行ってもよい。
本発明のハードウェア構成図。 本発明に係る画像処理プログラムのブロック図。 本発明の処理例を示すフローチャート。 体側位置検出部の処理内容を示す図であって、図4(a)は画像と体側位置との位置関係を示す模式図であり、図4(b)は画素値プロファイルを示し、図4(c)は画素値比プロファイルを示す図。 横隔膜位置検出部の処理内容を示す図であり、図5(a)は画像とROI及び横隔膜位置との位置関係を示す模式図であり、図5(b)は画素値の最大値プロファイルを示し、図5(c)は最大値比プロファイルを示す図。 皮膚線位置検出部の処理内容を示す図であり、図6(a)は画像と横隔膜位置の皮膚線位置との位置関係を示す模式図であり、図6(b)は画素値プロファイルを示し、図6(c)は画素値比プロファイルを示す図。 トリミング枠位置設定部の処理内容を示す図。 トリミング枠の表示例を示す図。 トリミング枠の表示例を示す図であって、図9(a)は頭部正面画像、図9(b)は左肩正面図、図9(c)は右肩正面図における各表示例を示す図。 オーダー及び撮影サイズに対応した各パラメータ値を格納したテーブル例を示す図。
符号の説明
1:画像表示システム、2:X線撮像装置、3:画像データベース、4:LAN、5:端末装置、10:画像処理装置、15:画像表示装置、40:X線画像、50:ROI、80:トリミング枠

Claims (4)

  1. 被検体を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、
    前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける前記被検体の体側位置の座標を検出する体側位置検出手段と、
    前記検出手段により体側位置の座標が検出された場合、前記体側位置の座標よりも所定画素数外側にトリミング枠の位置を複数設定するトリミング枠設定手段と、
    前記トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 被検体の横隔膜を含む胸部を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、
    前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける横隔膜の領域のY座標を検出する横隔膜位置検出手段と、
    前記検出されたY座標においてX軸方向に並んだ画素の画素値に基づいて、前記被検体の横隔膜位置における左右それぞれの皮膚線位置の
    X座標を検出する皮膚線位置検出手段と、
    前記左の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数左側に左トリミング枠の位置を設定するとともに、前記右の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数右側に右トリミング枠の位置を設定するトリミング枠設定手段と、
    前記左トリミング枠及び右トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 被検体の横隔膜を含む胸部を撮像して得られた2次元画像データを読み込む画像読込手段と、
    前記2次元画像データの画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける前記被検体の左右それぞれの体側位置のX座標を検出する体側位置検出手段と、
    前記被検体の左右それぞれの体側位置のX座標に基づいて関心領域を設定し、その関心領域内の画素値に基づいて、前記2次元画像データにおける横隔膜の領域のY座標を検出する横隔膜位置検出手段と、
    前記検出されたY座標においてX軸方向に並んだ画素の画素値に基づいて、前記被検体の横隔膜位置における左右それぞれの皮膚線位置のX座標を検出する皮膚線位置検出手段と、
    前記左の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数左側に左トリミング枠の位置を設定するとともに、前記右の皮膚線位置のX座標よりも所定画素数右側に右トリミング枠の位置を設定するトリミング枠設定手段と、
    前記左トリミング枠及び右トリミング枠を前記2次元画像データ上に重畳表示した表示データを生成する表示データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記体側位置検出手段は、前記2次元画像データをY軸方向に加算平均したプロファイルを作成し、該プロファイル上において所定画素数離れた二点の画素値の比を算出し、その画素値の比が、前記2次元画像データにおけるX軸方向の画像中心位置を基準として、左右それぞれにおいて最大となる位置を左右それぞれの体側位置として検出する、又は、前記プロファイル上において所定画素数離れた二点の画素値の差を算出し、その画素値の差が、前記2次元画像データにおけるX軸方向の画像中心位置を基準として左右それぞれにおいて所定の閾値以上となる位置を左右それぞれの体側位置として検出する、
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
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