JP2009261433A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】確変転落抽選機能及び確変リミッタ機能を具備するタイプのパチンコ遊技機では、確変転落抽選に当選と大当たり抽選に当選とが重複すると遊技者に誤解を与えることがある。
【解決手段】あと1回で確変リミッタが作動するときに、確変遊技中に確変転落抽選に当選と大当たり抽選に当選が重複したときは、擬似連続演出で、先に前記転落抽選当選を報知し、最終的に大当たり抽選に当選を報知する。
【選択図】図33

Description

本発明は、特別遊技(大当たり遊技)終了後、特別遊技当選確率が高確率遊技となり、前記高確率遊技所定ゲーム毎に転落抽選を実行し、前記転落抽選に当選したときには、高確率遊技を終了し、低確率に移行するパチンコ遊技機に関連する発明である。
遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるとともに、さらに、前記遊技領域の特定領域を前記遊技媒体が通過したときに、抽選が実行され、その抽選結果に基づいて、前記識別情報を「変動」可能な表示部が設けられ、前記表示部において識別情報の変動後の表示結果が特定表示態様となった場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起するパチンコ遊技機が存在する。前記特別遊技状態は、例えば特別入賞口が打球が入賞しやすい状態に変位する遊技者にとって有利な状態(大当り遊技状態)である。
前記のようなパチンコ遊技機では、前記特定領域に相当するいわゆる始動入賞口への遊技球の入球を契機として、抽選が実行され、抽選に当選すると、識別情報としてのいわゆる特別図柄(以下、特別図柄のことを簡略化して特図と記載することあり)を表示する表示部における表示結果が予め定められた特定の表示態様になることを、通常、「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、大当たりの種別によっては、大当たり遊技終了後に、通常遊技時よりも大当たり確率を向上するとともに前記始動口に付設している普通電動役物(いわゆる電チュ−)の開放時間を通常遊技時より長くするとともに、前記特別図柄の変動時間を通常遊技時よりも相対的に短時間にするいわゆる確変時短状態に制御することもある(以降、大当たり遊技終了後に、確変時短状態になる大当たりのことを確変大当たりと記載することもある)。
さらには、前記大当たり遊技終了後、高確率遊技(いわゆる確変)に移行し、高確率遊技状態で、低確率に転落する転落抽選を実行するパチンコ遊技機がある。下記の特許文献1には、いわゆる確変大当たりした後の確変(高確率)遊技で、1ゲーム毎に、前記確変遊技から、通常遊技(低確率)への転落抽選を行い、当該ゲームで、前記転落抽選と大当たり抽選とが重複して当選しているときに、確変転落を報知する特別の演出を行った後に、大当たり報知を行うことが記載されている。
特開2006−87795号公報
上記特許文献1では、確変遊技中に、転落抽選と大当たり抽選とに同一ゲームで重複当選したときには、前記転落抽選に当選したことを報知する演出を実行してから、大当たりに当選したことを報知する。しかし、前記確変遊技中に前記転落抽選は当選で、大当たり抽選には、非当選の場合は、前記とは別の転落抽選用演出を実行して、ハズレを導出する。このときは、転落抽選用演出を実行するのみであり、遊技者には当該演出が実行されたときに一方的に失望感を与えるのみになるので、パチンコ機本来の演出の必要条件である、自分に有利な状態になるのではないかとの期待感を与えると同時に、自分に不利な遊技状態になるのではないかというはらはらドキドキ感を与えることがなく、演出としては片手落ちであるという問題点があった。
そこで本発明では、確変遊技中に前記転落抽選と大当たり抽選とに重複当選したときに、パチンコ遊技本来の演出の必要条件である、自分に有利な状態になるのではないかとの期待感を与えると同時に、自分に不利な遊技状態になるのではないかというはらはらドキドキ感を与えることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
遊技開始条件となる遊技媒体通過特定領域と、
遊技媒体が前記特定領域を通過することを条件に、特別遊技当否抽選を行う特別遊技抽選手段と、
前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、
前記特定領域に対応した識別情報を変動表示可能な表示部と、
当該抽選結果に基づき、前記識別情報が所定時間変動表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる前記特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、
前記特定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化させる変位部材を制御する変位部材制御手段と、
前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選当選確率を低確率または高確率に制御する当選確率制御手段と、
前記特別遊技の生起を条件に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御する特定遊技と、
前記特定遊技実行中に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率から低確率へと移行制御する契機となる抽選を実行する特定遊技転落抽選手段と、
前記表示部の識別情報の変動表示に連動して演出表示部に演出を実行する演出実行手段とを具備するとともに、
前記特定遊技中に、前記特定遊技転落抽選に当選するとともに、前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、前記特定遊技中に特別遊技に当選したときの一態様と一部が共通する演出態様で報知することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明によると、高確率遊技(以下、確変遊技と記載するときあり)中に前記転落抽選と大当たり抽選とに重複当選したときに、転落抽選に当選したことを報知する演出と、大当たり当選時(転落抽選には非当選)の演出とを一部同じ態様にする。例えば、演出図柄の変動時間の前半部に、いわゆる大当たり高信頼度キャラクタが出てくるが、そのキャラクタが、大当たりに当選した可能性が極めて高いことを報知するときと、前記転落抽選に当選したことを報知する場合の両方がある場合は、確変大当たり継続のチャンスと確変から転落のピンチが混在している演出になり、遊技者の期待感及びドキドキ間が同時に起こり、遊技に対する興趣が極めて高まる。また、一旦は確変転落が報知されても、その後、大当たり報知する場合が生じるので、一旦は、遊技者を落胆させるが、その後、望外の喜びを与える効果もある。なお、ここでの信頼度とは、当該演出が実行されたときに大当たり抽選に当選している確率期待値のことである(以下の記載でも同様である)。
請求項2記載の発明は、
前記一態様は、前記識別情報1回の変動時に、前記演出表示部での図柄が少なくとも1回の仮停止態様を含む複数回の擬似連続変動であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によると、確変遊技中に前記転落抽選と大当たり抽選とに重複当選したときに、転落抽選に当選したことを報知する演出と、大当たり当選時(転落抽選には非当選)の演出とを少なくとも一部同じ態様である後述する擬似連続演出にする。それにより、特に大当たり信頼度の高い擬似連続演出の途中で、転落抽選に当選したことを報知するので、当該擬似連続変動が、確変大当たり継続のチャンスと確変から転落のピンチが混在している演出になり、遊技者の期待感及びドキドキ間が同時に起こり、遊技に対する興趣が極めて高まる。また、一旦は確変転落が報知されても、その後、大当たり報知する場合が生じるので、一旦は、遊技者を落胆させるが、その後、望外の喜びを与える効果もある。
請求項3の発明は、
前記特定遊技中の前記転落抽選報知を前記特別遊技当選報知よりも先に実行することを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によれば、例えば擬似連続演出により前半で確変転落報知を行い、最終的に大当たり抽選の結果を報知すると言う新規な遊技性を付与することができる。
請求項4の発明は、
前記特定遊技継続回数を記憶する特定遊技継続回数記憶手段と、
前記特定遊技回数が所定値になったときに、前記特別遊技が生起したことを条件に、前記当選確率制御手段が、前記抽選確率を強制的に高確率から低確率に制御する確率強制移行手段とを具備するとともに、
前記特定遊技継続回数が前記所定値のときに、前記特定遊技転落抽選に当選するとともに前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の前記演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、前記特定遊技中に特別遊技に当選したときの一態様と一部が共通する演出態様で報知することを特徴とする請求項1〜3に記載のパチンコ遊技機である。
この発明によれば、転落抽選により、先に確変から転落したことを報知するので、その時点で、前記高確率継続遊技が途切れ、高確率遊技(特定遊技)継続回数が「0」にリセットされるので、このゲームで大当たりしたことにより、前記確率強制移行手段(確変リミッタ)が作動するという勘違いを遊技者に与えることがない。しかも、転落抽選に当選したことを報知する演出と、大当たり当選時(転落抽選には非当選)の演出との一部が共通である演出態様である後述する擬似連続演出にする。それにより、特に大当たり信頼度の高い擬似連続演出の途中で、転落抽選に当選したことを報知するので、当該擬似連続演出が、確変大当たり継続のチャンスと確変から転落のピンチが混在している演出になり、遊技者の期待感及びドキドキ感が同時に起こり、遊技に対する興趣が極めて高まる。
請求項5の発明は、
遊技開始条件となる複数の遊技媒体通過特定領域と、
遊技媒体が前記複数の特定領域のいずれかを通過することを条件に、それぞれが独立して抽選を行う特別遊技抽選手段と、
前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、
それぞれの前記特定領域に対応した識別情報を変動表示可能な表示部と、
当該抽選結果に基づき、前記識別情報が所定時間変動表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる前記特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、
前記特定領域のうち少なくとも1つを遊技媒体が通過する難易度を変化させる変位部材を制御する変位部材制御手段と、
特別遊技状態の生起に関わる前記抽選当選確率を低確率または高確率に制御する当選確率制御手段と、遊技消化効率を低効率または高効率に制御する遊技消化効率制御手段とを具備し、
前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記前記遊技消化効率を低効率に制御する第1遊技モードと、
前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を低効率に制御する第2遊技モードと、
前記識別情報の変動回数が所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第3遊技モードと、
前記識別情報の変動回数が所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第4遊技モードと、
前記識別情報の変動回数が可変所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第5遊技モードとを、記憶している遊技モード記憶手段と、
前記特別遊技は、前記第2遊技モード時に、前記抽選に当選した結果実行される、遊技者に対して相対的に利益が少ない第1特別遊技と、前記第4遊技モード時に、前記抽選に当選した結果実行される、遊技者に対して相対的に利益が多い第2特別遊技とを含み、
さらに、所定の条件が成立したことを条件に、前記1の遊技モードを他の遊技モードに移行する遊技モード移行手段と、
前記特別遊技終了後に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御する遊技モードの継続回数を記憶する高確率遊技継続回数記憶手段と、
前記高確率継続回数を所定の表示部に報知する高確率遊技継続回数報知手段と、
前記高確率遊技継続回数が、所定の回数に達したことを条件に、前記特別遊技終了後、前記遊技モード移行手段が第2遊技モードから前記第3遊技モードへ移行する契機となる第1リミッタ作動手段と、
前記高確率遊技継続回数が、所定の回数に達したことを条件に、前記特別遊技終了後、前記遊技モード移行手段が前記第4遊技モードから前記第3遊技モードへ移行する契機となる第2リミッタ作動手段と、
前記表示部の識別情報変動に連動して演出表示部において、演出を実行する演出実行手段と、
前記第2遊技モードにおいて前記第1遊技モードへ移行するか否かを決定する、もしくは、第4遊技モードにおいて前記第5遊技モードへ移行するか否かを決定する転落抽選手段とを具備し、
前記第2遊技モードもしくは、第4遊技モードでの1ゲームで、前記転落抽選に当選するとともに、前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、特別遊技当選報知よりも先に実行することを特徴とするパチンコ遊技機である。
本発明によれば、例えば、あと1回の大当たりで前記確率強制移行手段(確変リミッタ)作動であるときの、前記第2遊技モード、もしくは、第4遊技モードにおいて、1ゲーム内(1回の特別図柄変動内)での、前記転落抽選報知を前記特別遊技報知よりも先に(順序的に先に)、実行することにより、特別遊技(大当たり遊技)に当選したにもかかわらず、前記確変リミッタが作動しないとの誤解を遊技者に与えることを防止する効果がある。
請求項6の発明は、
前記転落抽選当選報知態様は、前記識別情報1回の変動時に、前記演出表示部での図柄が少なくとも1回の仮停止を含む複数回の擬似連続変動であることを特徴とする請求項5に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によれば、例えば、擬似連続変動の前半部で、前記転落抽選当選を報知し、最後に、特別遊技の当選の当否を報知する新しい遊技性を付与することができる。
請求項7の発明は、
前記転落抽選当選報知態様は、前記特別遊技当選報知演出の一態様と一部が共通する演出態様に制御することを特徴とする請求項5または6に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によれば、例えば、大当たり抽選の可能性の高い擬似変動演出と転落抽選に当選の可能性のある擬似連動演出との1部が共通する演出態様にすることにより、遊技者に対して、確変大当たりの大チャンスであるとともに、確変から転落することもありえるので、期待感とドキドキ感とが交錯して高まり、遊技に対する興趣が大いに高まる。
請求項8の発明は、
前記第5遊技モードにおいて、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する遊技回数は、前記第4遊技モードが転落抽選に当選したときの残高効率遊技回数であることを特徴とする請求項5〜7に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によれば、第4遊技モードにおいて、前記転落抽選に当選するタイミングによって、第5遊技モードの残高効率継続回数が変化するという遊技の多様性が広がるという効果がある。
請求項9の発明は、
前記複数の特定領域は、少なくとも1つの特定領域と他の特定領域は、1の遊技媒体では、いずれか一方のみ通過できる遊技盤上の領域であることを特徴とする請求項5〜8に記載のパチンコ遊技機である。
本発明によれば、例えば、第1始動口と第2始動口を図2のように配置することにより、第1始動口に対応する第1特別図柄で出球の期待できない大当たりと、第2始動口に対応する第2特別図柄で出球の期待できる大当たりとに、役割を明確に振分けることにより、遊技の多様性が広がるという効果がある。
確変状態で前記転落抽選と大当たり抽選とに重複当選したときに、転落抽選に当選したことを報知する演出と、大当たり当選時(転落抽選には非当選)の演出とを一部共通の演出態様(例えば擬似連動演出)にする。特に大当たり信頼度の高い擬似連続演出の途中で、転落抽選に当選したことを報知するので、当該擬似連続変動が、確変大当たり継続のチャンスと、確変から転落のピンチが混在している演出になり、遊技者の期待感及びドキドキ間が同時に起こり、遊技に対する興趣が極めて高まる。また、一旦は確変転落が報知されても、その後、大当たり報知する場合が生じるので、一旦は、遊技者を落胆させるが、その後、望外の喜びを与える効果もある。
さらには、確変継続回数に上限があり(いわゆる確変リミッタ)、前記上限回数になったとき(確変リミッタ作動時)に、大当たり抽選に当選した場合、強制的に低確率に移行するが、遊技者に有利な状態(例えば、後に詳述する特別図柄が2個有り、リミッタ作動前は、1の特別図柄に係る始動口のみに入賞可能で、基本的に出球のない大当たりに当選するが、前記リミッタ作動後は、時短機能が作動し、他の特別図柄に係る始動口に入賞容易となり、基本的に出球ありの大当たりに当選する)に移行する遊技性のときに、前記大当たり抽選と前記転落抽選とに重複当選したときに、大当たり報知をする前に、転落抽選報知をすることにより、遊技者に前記確変リミッタが作動して、前記有利な遊技状態に移行したとの誤解を防ぐという効果がある。
第1実施例
パチンコ筐体の概観図(図1)
まず、第1実施例について記載する。図1はパチンコ遊技機1の外観構成を示す斜視図である。パチンコ遊技機1は、ベース枠(外枠)2に対して回動自在に取り付けられた本体枠56を有している。正面扉3には、その上部を開口する略円形の窓4が形成されている。窓4には、例えばガラス板等の透明板55が嵌め込まれており、この透明板55を介して、その奥側に本体枠56に取付られた遊技盤5(図2参照)を視認することができる。正面扉3は本体枠56に取り付けられ、本体枠56から回動して前方に開くことができる。遊技盤5の周囲には演出効果を盛り上げるランプ類L1が設置されている。
正面扉3の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための上部球受け皿6が配置されている。また、前記上部球受皿の下方には、前記上部球受皿から溢れた遊技球を貯留する下部球受皿54が配置されている。前記球受容器6に貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示せず)に1球ずつ供給される。球受容器6の右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って、軸線回りに回転させることにより、発射装置から遊技盤5に向かって遊技球が1つずつ発射される。
遊技盤5の下部には操作手段として作動する押しボタン8,9,10が配置されている。これらの押しボタンは遊技者が遊技に参加する時に使用される。
遊技盤面図(図2)
図2は、ガラス板55を透して見える遊技盤5の1構成例を示す正面図である。このうち図3には、遊技盤5の右下部の特別図柄等表示部の拡大図を示している。
遊技盤5の略中央部に設置されており、後に詳述するセンターユニット87の下部には第1始動口18と第2始動口19とが配置されている。第1始動口18は、常時球一個の入球を許す入賞口から成り、該第1始動口18への入賞(以下、第1始動入賞という)一個につき、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個の未処理上限たる第1保留球の範囲内で、例えば0〜65535の所定範囲内で高速更新する大当たりの抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113(図4参照)の特別図柄用保留球記憶領域(図示せず)に取得順に記憶する。取得した乱数値が当選数値の例えば7を始めとする1100個の値に一致している場合は大当たりの当選、これ以外は非当選のハズレであり、この当選又はハズレは、7セグメントLEDを用いた第1特別図柄表示部24(図3参照)で、ランダムな第1特別図柄の変動を経て順に導出される。
第2始動口19は、前記第1始動口18の下部に設置されており、常時は前記第1始動口を具備する入賞器79により入球不可の状態にあり、電動チューリップ20の花弁201,202が開かれることにより入球可能となる(図2は前記花弁が201,202が開の状態である)。該第2始動口19への入賞(以下、第2始動入賞という)一個につき、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個の未処理上限たる第2保留球の範囲内で、例えば0〜65535の所定範囲内で高速更新する大当たりの抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113の特別図柄用保留球記憶領域に取得順に記憶する。取得した乱数値が当選数値の例えば7を始めとする1100個の値に一致している場合は大当たりの当選、これ以外は非当選の外れであり、この当選又はハズレは、7セグメントLEDを用いた第2特別図柄表示部28(図3参照)で、ランダムな第2特別図柄の変動を経て順に導出される。
なお、前記第1始動口もしくは第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に行われる大当たり抽選結果(当たりかハズレか、また当たりならどのような種別の大当たり遊技を行うか)は、それぞれ対応する特別図柄表示部の特別図柄の態様で報知される。また、前記特別図柄に連動する液晶表示部14の演出図柄でも大当たり抽選結果は報知される。
センターユニット87は、上部ランプL2を含む86U,遊技球誘導路(いわゆるワープルート)導入部88を含む86L,可動役物53を含む86R,前記遊技球誘導路排出部91を含む86B等の装飾部材に囲まれた空間部に視覚上の演出を表示させるカラー液晶表示器から成る液晶表示部(演出表示部)14を備える。前記液晶表示部14に表示される各列の演出図柄L,C,Rは例えば1〜9の数字から成り、変動時は縦方向にスクロール変動し、大当たりの当選時は、最終的に111〜999の何れかの三つ揃いしたゾロ目が停止表示され、ハズレ時は最終的に三つ揃いしないハズレ図柄が停止表示される。また、後に詳述するが、確変遊技状態で転落抽選に当選したときは、「×××」図柄が表示される。前記液晶表示部14では、前記演出図柄の他に、背景やキャラクタ等の演出画像を表示する。また、液晶表示部14に代えて、ブラウン管や回転リール、ドット表示器などの可変表示装置を用いてもよい。
第1大入賞口22は、遊技盤5の下部領域に配置され、第1特別図柄表示部24で、大当たり確定表示図柄が表示された後、前方を覆う開閉板23を手前に開くことにより遊技球の入賞を著しく容易にする。大入賞口22への入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。最大例えば30秒の1ラウンドの開放毎に最大例えば9個の入賞を許容する。前記所定の入賞個数もしくは前記時間経過すると、1ラウンドの終了により大入賞口22は一旦閉じられ、2〜3秒の所定インターバルを経て再度開かれ、最大例えば15ラウンドを上限に繰り返される。尚、図2は、開閉板23の開状態を示している。
ゲート21は、遊技盤の左領域で、前記液晶表示部14の左方に設置されている。ゲート21への球通過により、例えば0〜251の所定範囲内で高速更新する普通図柄抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113に記憶すると共に、前記第1特別図柄下方の普通図柄表示部25(図3参照)の緑ランプGL及び赤ランプRLの交互点灯による普通図柄変動を起動させる。普通図柄の当選確率は、例えば、通常時は25/252である。大当たり遊技後、大当たり当選確率を通常時の約1/60から例えば約1/9に高める確率変動遊技への突入時であって、且つ、例えば、大当たりの抽選回数が所定の上限回数例えば100回に達するまで継続される時間短縮(以下、時短という)時は、250/252である。
普通図柄の変動時間は、例えば、通常時は30秒、時短時は3秒である。所定時間の変動後、普通図柄の当選時は緑ランプGLの点灯にて、外れ時は赤ランプRLの点灯にて各停止される(図3参照)。当選時は、電動チューリップ20の花弁201,202を例えば、通常時は最大0.5秒か最大10球入賞を限度に開き、時短時は最大6秒か最大10球入賞を限度に開く。
略円形の遊技盤5を区画し且つ発射ハンドル7により打出す球を導くレール13、球戻り防止片89、入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す一般入賞口30、31、32、風車33、入賞を逃した球を排出するアウト口71を備える。図示は適宜省略したが遊技盤には独特のゲージに従い、多数の遊技釘が打たれている。
図柄表示部(図3)
液晶表示部14の右下側には、図3に詳細図を示すように、第1特別図柄表示部24と、第2特別図柄表示部28と、普通図柄表示部25とが設けられると共に、各図柄表示部24,28の周囲、25の下方にはそれぞれ、第1特別図柄保留表示部26(H11,H12,H13,H14)と、第2特別図柄保留表示部29(H21,H22,H23,H24)と、普通図柄保留表示部27(GL,RL)とが設けられている。第1特別図柄表示部24及び第2特別図柄表示部28は、それぞれ7セグメント表示器からなり、第1特別図柄表示部24は、第1始動口18に係る大当り抽選の後、図柄変動(以下、特図変動ともいう)を開始し、最終的に停止して、大当り抽選結果を示す図柄を確定表示する。同様に、第2特別図柄表示部28は、第2始動口19に係る大当り抽選の後、図柄変動を開始し、最終的に停止して、大当り抽選結果を示す図柄を確定表示する。又、第1特別図柄表示部24及び第2特別図柄表示部28での特図変動に同期して、液晶表示部14では、演出図柄の変動を伴う大当り抽選結果導出演出が実行される。
普通図柄表示部25は、赤色と緑色の2つの発光ダイオード(GL,RL)からなり、ゲート21に係る前記普図抽選の後に、両発光ダイオードを交互に点灯させる変動(以下、普図変動とも言う)を開始し、普図抽選に当選した場合には緑色、外れた場合には赤色の発光ダイオードを点灯させた状態で停止して、普図抽選結果を遊技者に報知する。
第1特別図柄保留表示部26、第2特別図柄保留表示部29及び普通図柄保留表示部27は、それぞれ4つのLEDランプ(H11,H12,H13,H14、H21,H22,H23,H24及びh1,h2,h3,h4)からなり、未だ大当り抽選が実行されていない大当り抽選乱数の数(以下、特図保留数という)、及び未だ普図抽選が実行されていない普図抽選乱数の数(以下、普図保留数という)に等しい数のLEDランプを点灯させて、特図保留数及び普図保留数を遊技者に報知する。
電気制御ブロック図(図4)
図4に示す如く、本実施例のパチンコ遊技機の制御部100は、遊技制御を司る主制御部110と、該主制御部110からの指令に基づいて主に液晶表示部14等の制御を司る副制御部120とからなり、主制御部110と副制御部120とは、主制御部110から副制御部120への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されている。主制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、入力ポート101A、及び出力ポート102を備え、主制御部110の入力ポート101Aには、第1始動口18への入賞を検知する第1始動口センサ18sと、第2始動口19への入賞を検知する第2始動口センサ19sと、大入賞口22への入賞を検知する大入賞口センサ22sと、遊技球のゲート21通過を検知するゲートセンサ21sと、3つの普通入賞口30,31,32への入賞をそれぞれ検知する普通入賞口センサ30s,31s,32sとが、それぞれ電気的に接続されている。主制御部110の出力ポート102には、第1特別図柄表示部24と、第2特別図柄表示部28と、普通図柄表示部25と、第1特別図柄保留表示部26と、第2特別図柄保留表示部29と、普通図柄保留表示部27と、電チュー20の可動羽根(花弁)201,202を開閉駆動する始動口役物駆動部61と、大入賞口22の開閉板23を開閉駆動する大入賞口役物駆動部62とが、それぞれ電気的に接続されている。主制御部110のCPU111は、ROM112に格納された遊技プログラムPgに則り、入力ポート101Aに接続された各種センサの検出信号に応じて、出力ポートに接続された各表示部及び駆動部の制御、並びに副制御部120へのコマンドの送信を行う。RAM113は、遊技プログラムPgの実行に必要な情報が逐次記憶される。また、主制御部は、後述する転落抽選手段114を含む。
同様に、副制御部120は、CPU121、ROM122、RAM123、入力ポート101B、及び出力ポート103を備え、副制御部120の入力ポート101Bには、左/中/右ボタン8,9,10に対する操作の有無をそれぞれ検出する左/中/右ボタンセンサ8s,9s,10sが電気的に接続されている。副制御部120の出力ポート103には、液晶表示部14と、スピーカ11,12と、前面ランプL1と、演出ランプL2とが、それぞれ電気的に接続されている。副制御部120のCPU121は、ROM122に格納された演出プログラムQgに則り、主制御部110からのコマンドと、入力ポート101Bに接続された各種センサの検出信号とに応じて、出力ポートに接続された液晶表示部14、スピーカ11,12、及びランプ類L1,L2を制御する。RAM123には、演出プログラムQgの実行に必要な情報が逐次記憶される。なお、後に詳述する液晶表示部14で各種演出を実行する副制御部120(特にCPU121)は、演出実行手段に相当する。以下、主制御部110のCPU111によって実行される各種処理手続きについて、図面に沿って詳細に説明する。
第1始動入賞処理(図5)
図5に示す第1始動入賞処理では、第1始動口18への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数の取得処理並びに賞球払出処理を実行する。先ずステップS1にて、第1始動口18の入賞センサ18sが入賞を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS1にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1にてYESと判断した場合には、ステップS2へ移行して、第1始動口18入賞時に取得され大当り抽選を保留している大当り抽選乱数の数(以下、第1特図保留数という)が4か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS6へ移行する一方、NOと判断した場合には、次のステップS3にて、第1特図保留数に1加算する。次のステップS4では、大当り抽選乱数R1を取得してRAM113の第1特図保留記憶領域に記憶すると共に、ステップS5にて大当り種別抽選乱数R2、及び特図変動時間抽選乱数R3の現在値をRAM113の第1特図保留記憶領域に記録する。そして、最後のステップS6にて賞球払出処理を実行して、ステップS1へ戻る。
ここで、大当り抽選乱数R1は、主制御部110のCPU111内蔵の乱数発生器によって極短周期(例えば、33μSec周期)で更新されるハード乱数であって、例えば0〜66535の数値範囲を有する。一方、大当り種別抽選乱数R2及び特図変動時間抽選乱数R3は、前記遊技プログラムPg内で逐次更新されるカウンタ型のソフト乱数であって、大当り種別抽選乱数R2は例えば0〜99、特図変動時間抽選乱数R3は例えば0〜2047の数値範囲をそれぞれ有する。
第2始動入賞処理(図6)
図6に示す第2始動入賞処理では、第2始動口19への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数の取得処理並びに賞球払出処理を実行する。先ずステップS10にて、第2始動口19の入賞センサ19sが入賞を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS10にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS10にてイエスと判断した場合にはステップS11へ移行して、第2始動口19入賞時に取得され大当り抽選を保留している大当り抽選乱数の数(以下、第2特図保留数という)が4か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS15へ移行する一方、NOと判断した場合には、次のステップS12にて第2特図保留数に1加算する。次のステップS13では、大当り抽選乱数R1を取得してRAM113の第2特図保留記憶領域に記憶すると共に、次のステップS14にて大当り種別抽選乱数R2、及び特図変動時間抽選乱数R3の現在値をRAM113の第2特図保留記憶領域に記録する。そして、最後のステップS15にて賞球払出処理を実行して、ステップS10へ戻る。
ゲート処理(図7)
図7に示すゲート処理では、遊技球がゲート21を通過したか否かを監視し、通過した場合には普図抽選乱数の取得処理を実行する。先ずステップS20にて、第1ゲートセンサ21sが遊技球通過を検知したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS20にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS20にてYESと判断した場合には、ステップS21へ移行して、遊技球がゲート21を通過したときに取得され普図抽選を保留している普図抽選乱数の数(以下、普図保留数という)が4か否かを判断し、NOと判断した場合には、次のステップS22にて普図保留数に1加算すると共に、次のステップS23にて、普図抽選乱数R5の現在値をRAM113の普図保留記憶領域に記録して、ステップS20へ戻る。ステップS21にてYESと判断した場合にも、ステップS20へ戻る。ここで、普図抽選乱数R5は、大当り種別抽選乱数R2及び特図変動時間抽選乱数R3と同様に、前記遊技プログラムPg内で逐次更新されるカウンタ型のソフト乱数であって、例えば0〜251の数値範囲を有する。
普図処理(図8)
図8に示す普図処理では、遊技球がゲート21を通過したときに取得した普図抽選乱数R5に基づく普図抽選処理と、当該抽選結果に応じた普通図柄表示部25の表示制御とを実行する。先ずステップS90にて、普図保留数が0か否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS90にて同じ判断を繰り返す。一方、NOと判断した場合にはステップS91に移行して普図保留数を1減算すると共に、ステップS92にて抽選対象となる最先取得に係る普図抽選乱数R5の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた普図保留記憶領域の前詰処理を行う。次のステップS93では、普図抽選を行う。具体的には、後に、詳述する時短機能が作動していないときは、普図抽選乱数R5の値が1〜29の場合は当選、それ以外の値の場合はハズレと判定する。従って、普図抽選に当選する確率は30/252である。一方、前記時短機能が作動しているときは、普図抽選乱数R5の値が1〜250の場合は当選、それ以外の値の場合はハズレと判定する。従って、普図抽選に当選する確率は250/252である。
次のステップS94では、時短遊技中か否かを判断し、NOと判断した場合にはステップS95、YESと判断した場合にはステップS96に移行して、普図の変動時間に30秒、3秒をそれぞれセットし、次のステップS97にて普図変動を開始する。時短遊技については後述する。次のステップS98では、ステップS95又はステップS96でセットした変動時間が経過したか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS98にて同じ判断を繰り返す。ステップS98にてYESと判断されると、ステップ99へ移行して普図変動を停止する。上述の如く、当選した場合には普通図柄表示部25の緑色発光ダイオードGL、ハズレた場合には赤色発光ダイオードRLがそれぞれ点灯する。そして、次にステップ100にて普図抽選に当選したか否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS101へ移行して、普通遊技処理を実行する一方、NOと判断した場合にはステップS90へ戻る。
ここで、時短遊技状態とは、普図変動時間が通常時(例えば当該パチンコ遊技機の初期化時)の30秒から3秒に短縮されると共に、普図抽選当選時に実行される後述の普通遊技処理における電チュー20の開放時間が前記通常時よりも長くなる遊技状態になるとともに、前記特別図柄の変動時間が相対的に短くなる状態である。従って、時短遊技状態においては、前記通常時の非時短遊技状態に比べて、電チュー20の長時間開放が頻繁に発生することになり、この結果、第2始動口19への入賞が非時短遊技状態よりも容易となるとともに、いわゆる特別図柄の保留球の消化も早くなる。尚、本実施例において、普図抽選に当選する確率は、非時短遊技状態及び時短遊技状態によって可変としたが、時短遊技状態中の普図抽選の当選確率を非時短遊技状態中と同じに設定してもよい。
普通遊技処理(図9)
図9に示す普通遊技処理では、普通図柄表示部25における普図変動後、普通図柄表示部25に普図抽選に当選したことを示す図柄が停止表示された場合(具体的には、緑色発光ダイオードGLが点灯)に実行される、電チュー20開放に関する制御を実行する。先ずステップS110にて時短遊技中か否かを判断し、YESと判断した場合にはステップS111にて、最大開放時間に1.8秒、最大開放回数に3をセットする一方、NOと判断した場合にはステップS112にて、最大開放時間に0.5秒、最大開放回数に1をセットする。続くステップS113にて最大カウント数に9、ステップS114にて開放回数に1をそれぞれセットすると共に、ステップS115にてカウント数に0をセットする。そして、次のステップS116にて、始動口役物駆動部61を駆動して電チュー20を開放すると共に、開放時間の計測を開始する。
電チュー20の開放中には、ステップS117にて前記第1始動口18のセンサ18s、もしくは、第2始動口19の入賞センサ19sが入賞を検知したかを判断し、YESと判断した場合には、ステップS118へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS119にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS119にてYESと判断した場合には、ステップS120へ移行し、始動口役物駆動部61を駆動して電チュー20を閉塞する。
一方、ステップS117、もしくは、S119にてNOと判断した場合には、ステップS121にて、電チュー20開放後、最大開放時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS122にて電チュー20を閉塞してステップS123へ移行する一方、NOと判断した場合には、ステップS117へ戻る。次のステップS123では、開放回数が最大開放回数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS124にて開放回数に1加算すると共に計時を開始する。次のステップS125では、インターバル時間が経過したか否かを判断し、イエスと判断した場合にはステップS116へ戻る一方、NOと判断された場合は、同じ判断を繰り返す。一方、ステップS123にてYESと判断した場合には、普通遊技処理を終了してリターンする。なお、前記普通遊技処理を行う主制御部110(特にCPU111)は、変位部材制御手段に相当する。また、前記普通遊技処理のS110,S111及びS110,S112を実行する主制御部(特にCPU111)は、遊技消化効率制御手段に相当する。
特図ゲーム処理(図10)
図10に示す特図ゲーム処理では、第1始動口18もしくは第2始動口19への入賞時に取得した各種乱数に基づく各種抽選処理と、該各種抽選処理の結果に応じた第1特別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28の表示制御とを実行する。ここでは、第2特別図柄に係る第2始動口への入賞球あるいは保留球を第1特別図柄に係る第1始動口への入賞球あるいは保留球よりも優先して消化する制御を実行することにする。
先ずステップS30にて、第1特別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28が図柄変動中か否か、及び大当り遊技中か否かを判断し、何れかをYESと判断した場合には、ステップS30にて同じ判断を繰り返す。一方、何れもNOと判断した場合には、ステップS31へ移行して第2特図保留数が「0」か否かを判断する。ステップS31にてNOと判断した場合には、次のステップS32に移行して第2特図保留数を1減算すると共に、次のステップS33にて、抽選対象となる最先取得に係る各乱数R1〜R3の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた第2特図保留記憶領域の前詰処理を行う。
一方、ステップS31にてYESの判断のときは、ステップS35にて第1特図保留数が0か否かを判断する。ここでYESのときは、
ステップS30へ戻る。ステップS35にてNOの判断のときは、次のステップS36に移行して第1特図保留数を1減算すると共に、次のステップS37にて、抽選対象となる最先取得に係る各乱数R1〜R3の退避処理、並びに該退避処理によって空きのできた第1特図保留記憶領域の前詰処理を行う。
ステップ33もしくはステップ37を経由した次のステップS34では、確変中か否かを判断する。ここでYESのときは、ステップS38で、確変からの転落抽選を実行する。具体的には、例えば、CPU111は、RAM113に、確変フラグが成立しているときは、ROM112で発生される専用の乱数を選択し、それがROM112内の抽選テーブルと一致したときは、確変フラグを消滅させて、遊技状態を確変状態から、通常(低確率)状態に移行する。前記、CPU111、ROM112、RAM113は、転落抽選手段(特定遊技転落抽選手段)114に相当する。次に、ステップ34でNOのとき、もしくは、ステップS38で転落抽選に当選したときは、ステップS39で大当たり当選確率が低確率用のテーブル及び大当り抽選乱数R1に基づく大当り抽選処理を行い、ステップS40で当該大当たり抽選に当選したか否かを判断する。一方、ステップ34でYESの判断で、ステップS38で転落抽選に非当選のときは、ステップS39で大当たり当選確率が高確率用のテーブル及び大当り抽選乱数R1に基づく大当り抽選処理を行い、ステップS40で当該大当たり抽選に当選したか否かを判断する。ステップS40で、大当たり抽選に当選と判断したときは、ステップS42で大当り種別抽選乱数R2に基づき大当たり種別抽選を行い、次にステップS43で大当たり時の特図変動時間を抽選し決定する。一方、ステップ40でNOの判断のときは、ステップS41へ進み、ハズレ時の特図変動時間抽選を行い、決定する。なお、前記S34,S39及びS34,S38,S39の処理を実行する主制御部110(特にCPU111)は、特別遊技抽選手段に相当する。また、S40の処理を実行する主制御部110(特にCPU111)は、抽選結果判断手段に相当する。
ステップS41もしくはステップS43を経由した次のステップS44では、大当り抽選結果と、当該特図変動時間抽選結果とを含む演出変動開始コマンドを副制御部120に送信し、次のステップS45にて、第1特別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28での図柄変動を開始すると共に、ステップS45で特図変動時間の計測を開始する。当該演出変動開始コマンドを受信した副制御部120は、大当り抽選結果と、当該特図変動時間抽選結果とに応じて、液晶表示部14で実行すべき大当り抽選結果導出演出の種別を決定し、該演出の実行を開始する。
次のステップS46では、変動時間の計測結果が当該特図変動時間抽選結果に応じて定まる当該特図変動時間に至ったか否かを判断する。ステップS46にてNOと判断した場合には、このステップを繰返す。変動時間の計測結果が前記特図変動時間に至ると、ステップS46にてイエスと判断されてステップS47へ移行し、対応演出変動停止コマンドを副制御部120に送信する。対応演出変動停止コマンドを受信した副制御部120は、大当り抽選結果に応じた演出図柄を停止させて、前記大当り抽選結果導出演出を終了する。次のステップS48では、対応特別図柄表示部(第1等別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28)での図柄変動を停止し、大当り抽選結果に応じた大当り図柄或いは外れ図柄を対応特別図柄表示部(第1等別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28)に表示する。
次にステップS49へ移行し、前記大当たり抽選に当選したか否かを判断する。ここでYESのときは、ステップS50の大当たり遊技処理に移行する。なお、前記S49,S50の処理を実行する主制御部110(特にCPU111)が特別遊技生起手段に相当する。大当たり遊技が終了すれば、ステップS30に戻る。一方、ステップS49でNOの判断のときは、ステップS51へ移行し、時短遊技中か否かを判断する。ここでNOのときは、ステップS30に戻る。一方、ステップS51でYESのときは、ステップS52へ移行し、RAM113に記憶されている時短残回数から1を減算する。次に、ステップS53へ移行し、時短残回数が0か否かを判断する。ここでNOのときはステップS30へ戻る。一方、ステップS53でYESのときは、ステップS54へ移行し、時短遊技状態を終了させた後、ステップS30に戻る。
大当たり遊技処理(図11)
次に大当たり遊技処理について、図11に基づいて説明する。先ずステップS61にて、大当たり種別番号(特別図柄種別)に応じて、最大ラウンド数、大入賞口22の最大開放時間、及び各ラウンドで許容される大入賞口22への入賞の最大カウント数を設定すると共に、次のステップS62にてラウンド数に1、ステップS63にてカウント数に0をそれぞれセットした後、ステップS64にて大入賞口役物駆動部62を作動して、大入賞口22を開放すると共に、開放時間の計測を開始する。
大入賞口22の開放中には、ステップS65にて大入賞口22の入賞センサ22sが入賞を検知したかを判断する。ここで、YESと判断した場合には、ステップS66へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS67にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS67にてYESと判断した場合には、ステップS69へ移行し、大入賞口役物駆動部62を作動して、第1大入賞口22を閉塞する。一方、ステップS65及びステップS67にてNOと判断した場合には、ステップS68へ移行して、大入賞口22開放後、最大開放時間が経過したか否かを判断し、YESと判断した場合には、ステップS69にて大入賞口役物駆動部62を作動して大入賞口22を閉塞する一方、NOと判断した場合には、ステップS65へ戻る。
ステップS69にて第1大入賞口22を閉塞した後は、ステップS70にてラウンド数が最大ラウンド数に等しいか否かを判断し、NOと判断した場合には、ステップS72へ移行し、ラウンド間インターバルが経過したか否かを判断する。ここでNOのときは、YESになるまで、同じ判断を繰返す。ここでYESのときは、ステップS73でラウンド数に1加算してステップS63へ戻る。一方、ステップS70でイエスと判断した場合にはステップS71の大当たり遊技後の遊技状態設定処理へ移行し、該大当たり遊技後の遊技状態設定処理の終了後、リターンする。
本遊技機のスペック及びモード移行図(図12、図13)
次に、図12を参照して、本遊技機のスペック及びモード移行図について説明する(本実施例の各遊技モード及び遊技モード移行は、図11のステップS71の大当たり遊技後の遊技状態設定処理の一部に相当する)。まず、図12上部に記載されている、本実施例の遊技機のスペックについて説明する。本実施例での大当たり抽選当選確率は、低確率が1100/65536(1/59.58)であり、高確率が7000/65536(1/9.36)である。大当たり遊技終了後の確変突入率は100%で、確変遊技中は、毎ゲームごとに、確変(高確率)から低確率に転落する転落抽選を実行する。ここでの転落抽選当選確率は1/20とする。大当たり遊技に当選すると大当たり遊技終了後、確変遊技とともに、20回の回数制限の時短遊技に突入する。特別図柄は2種類有り、前記第1始動口18に係る第1特別図柄と、前記第2始動口19に係る第2特別図柄とがある。いずれの特別図柄も大当たり確率は、前記の値で同じであるが、大当たり遊技のラウンド数の振分け率が異なる。第1特別図柄で大当たりすると、2R(ラウンド)大当たり:10R(ラウンド)大当たり=50:50であるが、第2特別図図柄で大当たりすると、2R大当たり:10R大当たり=10:90である。ここでの2R大当たりは、いわゆる突然確変で、2秒間のインターバルを挟んで0.2秒間の大入賞口22の開放が2回(2ラウンド)ある大当たり遊技である。ちなみに、実質上ありえないが、1ラウンドで入賞する遊技球の上限値は9球である。一方、10ラウンド大当たりは、2秒間のインターバルを挟んで、1ラウンドの大入賞口の開放は、30秒間もしくは9球の遊技球の入賞のいずれかの条件を満たしたときに終了する。図12の各遊技モードに対応して、大当たり遊技当選確率を変化させる処理を実行する主制御部(特にCPU111)は、当選確率制御手段に相当し、所定の条件の成立に基づいて、遊技モードを移行する遊技モード移行手段にも相当する。
次に図12及び図13に基づいて、遊技モード移行について説明する。以下の説明で、ステップS131を単にS131と記載する。本実施例の遊技機は、初期状態(例えば、RAMクリアしながら電源を投入する)ときは、第1遊技状態であり(S131)、大当たり抽選テーブルは低確率用(ここでは、当選確率は1100/65536)が設定される(S132)。次にS133で、大当たり抽選に当選したか否かを判断する。ここでNOのときは、繰り返しS133の判断を実行する。S133でYESのときは、大当たり遊技終了後、第2遊技モードへ移行する(S134)。
第2遊技モードでは、大当たり抽選テーブルを高確率用(ここでは、当選確率7000/65536)が適用される(S135)。次に時短回数の初期値(ここでは、20回)を前記RAM113の所定領域にセットする(S136)。次にS137で、前記時短回数から1を減算した値を前記RAM113の所定領域に上書きする。次にS138で、前記時短回数が「0」未満になったか否かを判断する。S138で、NOの判断のときは、S139で、転落抽選に当選したか否かを判断する。S139でNOのときは、S140で大当たり抽選に当選したか否かを判断する。S140でYESのときは、大当たり遊技終了後、S135に戻り、第2遊技モードを再開する。一方、S140でNOのときは、S137へ戻る。
一方、S139でYES、つまり、第2遊技モードで転落抽選に当選したときは、第4遊技モードへ移行する(S142)。このモードでは、S139の転落抽選に当選したときの時短残回数が、保持記憶されている。次にS143で、大当たり抽選用テーブルを低確率(ここでは当選確率は1100/65536)が設定される。次に、S144で大当たり抽選に当選か否かを判断する。ここでYESの判断のときは、大当たり遊技終了後、第2遊技モードへ移行する(S145)。
一方、S144でNOのときは、前記RAM113の所定領域に記憶されている時短回数から1を減算して、記憶する(S146)。次にS147で、前記RAM113の所定領域に記憶されている時短回数が「0」未満か否かを判断する。ここで、YESのときは、第1遊技モードへ移行する(S148)。他方、S147の判断でNOのときは、S144に戻る。
一方、S138でYESの判断のときは、第3遊技モードへ移行する(S149)。当該第3遊技モードでは、前記時短遊技は終了するが、大当たり確率は高確率に制御されたままである。ここでは、S150で転落抽選に当選したか否かを判断する。ここでYESのときは、第1遊技モードへ移行する(S152)。一方、S150でNOのときは、S152に移行して、大当たり抽選に当選したか否かを判断する。ここでNOのときは、S150へ戻り、YESのときは、大当たり遊技終了後、第2遊技モードへ移行する(S153)。
第1遊技モードの変動テーブル(図14(a))
図14(a)に前記第1遊技モード(低確・非時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。変動番号は、大当たり用の変動番号とハズレ用の変動番号が共通である。大当たりのときは前記変動番号時間に応じた変動した後、特図の確定停止のときに大当たり図柄を表示し、ハズレのときは、前記変動番号時間に応じた変動した後、特図の確定停止のときにハズレ図柄を表示する。変動番号1の変動時間3秒(以下3sと記載、他も同様である)は、前記時短制御が作動したときの特図変動時間で、演出は、演出図柄が通常変動した後、ハズレ態様で停止する。また、変動番号4の特図変動時間12sでは、前記時短制御が作動しないときであり、演出図柄が通常変動した後、ハズレ態様で停止する。例えば、図16に示すように、液晶表示部14では、前記特図変動に同期して、当該液晶表示上部で、3個の演出図柄が縦方向にスクロール変動しており、背景には4人の正義キャラクタC11,C12,C13,C14が画像表示されている。
次に変動番号2の特図変動時間8sの擬似連2とは、擬似連続演出2回の意味で、特図の1回の変動時間(ここでは、8s)に、前記演出図柄があたかも2回変動をしたように見せる演出である。つまり、前記演出図柄が1回目の変動開始後、所定の時間で仮停止した後、再び変動を開始し、最終的にハズレ態様で停止することである。変動番号3の特図変動時間16sの擬似連3とは、擬似連続演出3回の意味で、特図の1回の変動時間(ここでは、16s)に、前記演出図柄があたかも3回変動をしたように見せる演出である。つまり、前記演出図柄が1回目の変動開始後、所定の時間で仮停止した後、再び変動を開始し、所定の時間で仮停止した後、みたび変動を開始し、最終的にハズレ態様で停止することである。
図17に液晶表示部14での擬似連続演出3回の一例を示す。図17(a)は、前回の変動のハズレ確定停止を示している。次に(b)でこの変動から擬似連続演出が始まったことを報知する正義キャラクタが現れる。このとき、演出図柄の変動態様は、液晶表示部右上部に示されている。次に(c)では、1回目の擬似変動が終了し、チャンス目「337」が、仮停止している画像を示している。次に(d)のように、2回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示される。次に(e)では、2回目の擬似変動が終了し、チャンス目「377」が、仮停止している画像を示している。次に(f)では、3回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像を表示している。次に(g)では、悪役キャラクタが現れて擬似連続演出が今回で終了することを報知する。最後に(h)で、ハズレ確定図柄が報知され、当該特図の変動は結局ハズレであったことが報知される。なお、ここの(g)では、悪役キャラクタが現れて擬似連続演出が今回で終了することを報知するが、当該悪役キャラクタが出現した時点で、ハズレだと判ってしまうので、前記正義キャラクタが登場して、ハズレ報知をしても良い。
次に変動番号5の特図変動時間15sのノーマルリーチとは、例えば図16(b)に示すように、液晶表示部の左右演出図柄のL5及びR5が同一図柄で停止して(仮停止でも良い)、中央図柄C5のみがスクロール変動をしている状態である。ここでは背景には、正義キャラクタC11及び悪役キャラクタC22,C23,C24が表示される演出が実行される。次に変動番号6の特図変動時間20sのロングリーチは、基本的に変動番号5のノーマルリーチ演出が長くなったものである。
次に変動番号7の特図変動時間30sのスーパーリーチは、変動番号5のノーマルリーチに引続いて実行される発展演出である。例えば、図16(b)の演出が所定時間実行された後、液晶画面がホワイトアウトして、図18のような演出に発展する。図18(b)のように、互いに殴りあう演出が実行された後に、図19(a)に示すように、大当たり抽選に当選しているときは、正義キャラクタが勝利する演出が実行され、演出図柄がゾロ目で揃う(ここでは「222」)。一方、大当たり抽選に非当選のときは、図19(b)のように正義キャラクタが敗北し、演出図柄はゾロ目には揃わない(ここでは「232」)。
次に変動番号8の特図変動時間35秒の擬似連1+スーパーリーチは、図17(b)及び(c)に示す擬似連続演出が1回実行された後、2回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出に引き続いて図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。また、変動番号9の特図変動時間40sの擬似連2+スーパーリーチは、図17(b)〜(e)に示す2回分の擬似連動演出が実行された後に、3回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出に引き続いて図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。また、変動番号10の特図変動時間45sの擬似連2+スーパーリーチは、図17(b)〜(g)に示す3回分の擬似連動演出(ただし(g)は、例えば(c)や(e)のような演出図柄の仮停止となる)が実行された後に、4回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出に引き続いて図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。図14(a)のテーブルを見れば分かるように、擬似連続予告回数が多いほど、飛躍的に大当たり信頼度が増していく抽選テーブルとなっている。なお、本実施例では、確変遊技中の転落抽選結果が、大当たり抽選結果よりも優先するので、例えば、前記第3遊技モードで、前記転落抽選に当選した変動のテーブルは、当該第1遊技モード変動時間テーブルではなく、後に詳述する専用のテーブルに基づくことにする。
第2遊技モードの変動テーブル(図14(b))
図14(b)に前記第2遊技モード(高確(確変)・時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図14(a)と全く同じである。ただ、時短機能が作動しているため、大当たり抽選ハズレ時には、特図変動番号1の3s変動が75%の確率で選択される。また、前記擬似連続演出が絡む演出の信頼度は、前記テーブル(a)よりも、さらに大当たり信頼度が高くなっており、この実施例では、大当たり時の確変突入率は100%であるので、当該遊技モードで、前記擬似連続演出が実行されたときは、遊技者の確変大当たり連荘に対する期待感は大きくなる。
第3遊技モードの変動テーブル(図14(c))
図14(c)に前記第3遊技モード(高確(確変)・非時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図14(a)と全く同じである。ただ、時短機能が非作動のため、第1始動口18にのみにしか遊技球は入賞しない(つまり第2始動口には遊技球は入賞しない)ため、遊技の消化効率は悪くなり、大当たり抽選に当選するのに遊技回数を有するほど、持球は減っていくことになる。よって、信頼度の高い演出で、はずれると遊技者の落胆度が大きいので、前記擬似連続演出が絡む変動の大当たり信頼度は、テーブル(b)よりもさらに高くなっている。
第4遊技モードの変動テーブル(図15(d))
図15(d)に前記第4遊技モード(低確(非確変)・時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図14(a)と全く同じである。ただ、時短機能が作動しているため、大当たり抽選ハズレ時には、特図変動番号1の3s変動が70%の確率で選択される。また、ここでは、時短機能が作動しているので、遊技の消化が早いため、変動番号1の3s変動のみが、淡々と実行し、遊技者の期待感を向上し難い状態になりえる。よって、スーパーリーチにまで発展すれば、大当たり期待度の高い擬似連続演出のハズレ時(変動番号2及び3)の選択確率を前記第1〜第3遊技モードよりも高くしている。
第2遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブル(図15(e))
前記のように本実施例では、高確率(確変)遊技中に転落抽選の当選は、大当たり抽選結果よりも優先処理する。つまり、確変中の第2遊技モードで、転落抽選に当選したときは、その変動の大当たり抽選確率は低確率となり、変動テーブルも低確率用を用いることになる。一方、本パチンコ遊技機では、転落抽選に当選したことを積極的に報知する。そこで、転落抽選の報知に前記擬似連続演出を適用する。前記転落抽選に当選し、かつ、大当たり抽選にハズレのときは、大部分は当該(e)テーブルに示すように、変動番号2もしくは3の擬似連続演出が選択される。例えば、それぞれの擬似連続演出の最後に、転落抽選を当選したことを報知する。
例えば、図20に確変中に前記転落抽選に当選したときに擬似連続演出3回を適用した場合について示している。図20(a)は、前回の変動のハズレ確定停止を示している。次に(b)でこの変動から擬似連続演出が始まったことを報知する正義キャラクタが現れる。このとき、演出図柄の変動態様は、液晶表示部右上部に示されている。次に(c)では、1回目の擬似変動が終了し、チャンス目「337」が、仮停止している画像を示している。次に(d)のように、2回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示される。次に(e)では、2回目の擬似変動が終了し、チャンス目「377」が、仮停止している画像を示している。次に(f)では、3回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示されている。次に(g)では、悪役キャラクタが現れて転落抽選に当選したことを報知する。最後に(h)で、転落抽選図柄も兼ねたハズレ確定図柄が報知され、当該特図の変動は結局確変から転落しかつ、大当たり抽選にハズレであったことが報知される。
ところで、図20(a)の変動では、確変中であったが、(b)の変動では、遊技者は確変から転落したことを認知していない。3回目の擬似変動演出の結果が表示されたとき(g)、確変から転落したことを認知するのである。一方、図14のテーブル(b)に示すように、第2遊技モード中は、擬似連続演出が発生すると、大当たりの大チャンス、すなわち確変遊技が継続する大チャンスである。従って、擬似連続演出が始まったときには、同じ変動態様なので、大当たり抽選に当選したのか(もちろん確率的には低いがハズレの場合もある)、転落抽選に当選したのか遊技者には分からないので、遊技者は期待と不安が交錯し、遊技に対する注目度が、飛躍的に向上する。
一方で、転落抽選に当選しつつ、大当たり抽選にも当選しているケースがありえる。このときは、例えば、図15のテーブル(e)で変動番号10が選択されると、図20の(a)〜(h)の演出が実行された後(ただし(g)及び(h)の転落図柄「×××」は、(c)や(e)のように仮停止状態となる)、4回目の擬似変動演出で、例えば図16(b)のリーチ画像を経由して、画面がホワイトアウトして、図18(a)及び(b)の演出が実行され、ここでは大当たり抽選に当選しているので、最終的に図19(a)の画像が表示され、大当たり抽選に当選したことが報知される。遊技者は、前記擬似連続演出で、一旦は確変から転落したことで落胆するが、その後に大当たり報知されるので、望外の喜びに浸ることになる。
第3遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブル(図15(f))
上記のように本実施例では、高確率(確変)遊技中に転落抽選の当選は、大当たり抽選結果よりも優先処理する。つまり、確変中の第3遊技モードで、転落抽選に当選したときは、その変動の大当たり抽選確率は低確率となり、変動テーブルも低確率用を用いることになる。基本的に、転落抽選に当選したときの演出は、第2遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブルと同様である。ここでも、擬似連続演出が始まったときには、同じ変動態様なので、大当たり抽選に当選したのか(もちろん確率的には低いがハズレの場合もある)、転落抽選に当選したのか遊技者には分からないので、遊技者は期待と不安が交錯し、遊技に対する注目度が、飛躍的に向上する。もちろん、大当たり抽選にも当選しているときは、上記のように、擬似連続演出で一旦は、転落抽選に当選したことが報知されるが、その後、スーパーリーチに発展して、大当たりするので、遊技者は望外の喜びに浸ることになる。
第2実施例
遊技盤面図(図21)
次に第2実施例について、説明する。図1については、第1実施例と共通なので省略する。図21は、遊技盤面図である。なお、基本的に第1実施例と同様の機能を持つ構成要素については、図2と同じ番号で示している。
液晶表示部14の下方に設置されている第1始動口18は、基本的に第1実施例と同じ機能を持ち、常時球一個の入球を許す入賞口から成り、該第1始動口18への入賞(以下、第1始動入賞という)一個につき、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個の未処理上限たる第1保留球の範囲内で、例えば0〜65535の所定範囲内で高速更新する大当たりの抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113(図22参照)の特別図柄用保留球記憶領域(図示せず)に取得順に記憶する。取得した乱数値が当選数値の例えば7を始めとする1100個の値に一致している場合は大当たりの当選、これ以外は非当選のハズレであり、この当選又はハズレは、7セグメントLEDを用いた第1特別図柄表示部24で、ランダムな第1特別図柄の変動を経て順に導出される。
第2始動口19も基本的に第1実施例と同じ機能を持つが、遊技盤5の右領域に設置され、常時は障害物84により入球不可の状態にあり、電動チューリップ20の花弁201,202が開かれることにより入球可能となる。該第2始動口19への入賞(以下、第2始動入賞という)一個につき、所定数例えば3個の賞球を払出すと共に、例えば最大4個の未処理上限たる第2保留球の範囲内で、例えば0〜65535の所定範囲内で高速更新する大当たりの抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113の特別図柄用保留球記憶部(図示せず)に取得順に記憶する。取得した乱数値が当選数値の例えば7を始めとする1100個の値に一致している場合は大当たりの当選、これ以外は非当選の外れであり、この当選又はハズレは、7セグメントLEDを用いた第2特別図柄表示部28で、ランダムな第2特別図柄の変動を経て順に導出される。なお、ここでは、第1始動口18と第2始動口19は、例えば図21に示すように離間して配置されており、一方の始動口を狙うと他方の始動口には、ほとんど入賞の可能性のないゲージ構成となっている。
なお、前記第1始動口もしくは第2始動口に遊技球が入賞したことを契機に行われる大当たり抽選結果(当たりかハズレか、また当たりならどのような種別の大当たり遊技を行うか)は、それぞれ対応する特別図柄表示部の特別図柄の態様で報知される。また、前記特別図柄に連動する液晶表示部14の演出図柄でも大当たり抽選結果は報知される。なお液晶表示部14右下の図柄表示部については、第1実施例の図3と同様である。
センターユニット87は、飾り枠86U,86L,86B,86Rに囲まれた空間部に視覚上の演出を表示させるカラー液晶表示器から成る液晶表示部(演出表示部)14を備える。各列の演出図柄L,C,Rは例えば1〜9の数字から成り、大当たりの当選時は、最終的に111〜999の何れかの三つ揃いしたゾロ目が停止表示され、ハズレ時は最終的に三つ揃いしないハズレ図柄が停止表示される。また、後に詳述するが、確変遊技状態で転落抽選に当選したときは、「×××」図柄が表示される。前記液晶表示部では、前記演出図柄の他に、背景やキャラクタ等の演出画像を表示する。なお、前記液晶表示部にて、後に詳述するように狙うべき始動口を遊技者に報知することもある。また、液晶表示部14に代えて、ブラウン管や回転リール、ドット表示器などの可変表示装置を用いてもよい。飾り枠の一部を構成する演出用ランプL2には、後に詳述する大チャンスランプ75、確変リミッタ作動の契機となる確変遊技継続回数表示ランプ76、77、78が設置されている(図31参照)。
第1大入賞口22は、遊技盤5の下部領域に配置され、第1特別図柄表示部24(図3参照)で、大当たり確定表示図柄が表示された後、前方を覆う開閉板23を手前に開くことにより遊技球の入賞を著しく容易にする。大入賞口9への入賞一個につき所定数例えば3個の賞球を払出す。最大例えば30秒の1ラウンドの開放毎に最大例えば9個の入賞を許容する。前記所定の入賞個数もしくは前記時間経過すると、1ラウンドの終了により大入賞口22は一旦閉じられ、2〜3秒の所定インターバルを経て再度開かれ、最大例えば10ラウンドを上限に繰り返される。
一方、第2大入賞口74は、遊技盤5の右領域で、前記第2始動口19の下方に配置され、第2特別図柄表示部28(図3参照)で、大当たり確定表示図柄が表示された後、前方を覆う開閉板73を手前に開くことにより遊技球の入賞を著しく容易にする。大入賞口74への入賞一個につき所定数例えば15個の賞球を払出す。最大例えば30秒の1ラウンドの開放毎に最大例えば9個の入賞を許容する。前記所定の入賞個数もしくは前記時間経過すると、1ラウンドの終了により大入賞口74は一旦閉じられ、2〜3秒の所定インターバルを経て再度開かれ、最大例えば10ラウンドを上限に繰り返される。
ゲート21は、遊技盤の右領域で、前記第2始動口19の上方に設置されている。ゲート21への球通過により、例えば0〜251の所定範囲内で高速更新する普通図柄抽選用乱数を一つ取得し、主制御部110のRAM113に記憶すると共に、前記第1特別図柄下方の普通図柄表示部の緑ランプGL及び赤ランプRLの交互点灯による普通図柄変動を起動させる。普通図柄の当選確率は、例えば、通常時は25/252である。大当たり遊技後、大当たり当選確率を通常時の約1/60から例えば約1/9に高める確率変動遊技への突入時であって、且つ、例えば、大当たりの抽選回数が所定の上限回数例えば100回に達するまで継続される時間短縮(以下、時短という)時は、250/252である。
普通図柄の変動時間は、例えば、通常時は30秒、時短時は3秒である。所定時間の変動後、普通図柄の当選時は緑ランプGLの点灯にて、外れ時は赤ランプRLの点灯にて各停止される(図3参照)。当選時は、電動チューリップ20の花弁201,202を例えば、通常時は最大0.5秒か最大10球入賞を限度に開き、時短時は最大6秒か最大10球入賞を限度に開く。
略円形の遊技盤5を区画し且つ発射ハンドル7により打出す球を導くレール13、球戻り防止片89、入賞1個につき所定数例えば10個の賞球を払出す一般入賞口30、31、32、風車33、入賞を逃した球を排出するアウト口71を備える。図示は適宜省略したが遊技盤には独特のゲージに従い、多数の遊技釘が打たれている。
電気制御ブロック図(図22)
図22に示す如く、本実施例のパチンコ遊技機の制御部100は、遊技制御を司る主制御部110と、該主制御部110からの指令に基づいて主に液晶表示部14等の制御を司る副制御部120とからなり、主制御部110と副制御部120とは、主制御部110から副制御部120への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されている。主制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、入力ポート101A、及び出力ポート102を備え、主制御部110の入力ポート101Aには、第1始動口18への入賞を検知する第1始動口センサ18sと、第2始動口19への入賞を検知する第2始動口センサ19sと、第1大入賞口22への入賞を検知する第1大入賞口センサ22sと、第2大入賞口74への入賞を検知する第2入賞口センサ74sと、遊技球の第1ゲート21通過を検知するゲートセンサ21sと、3つの普通入賞口30,31,32への入賞をそれぞれ検知する普通入賞口センサ30s,31s,32sとが、それぞれ電気的に接続されている。主制御部110の出力ポート102には、第1特別図柄表示部24と、第2特別図柄表示部28と、普通図柄表示部25と、第1特別図柄保留表示部26と、第2特別図柄保留表示部29と、普通図柄保留表示部27と、電チュー20の可動羽根(花弁)201,202を開閉駆動する始動口役物駆動部61と、第1大入賞口22の開閉板23を開閉駆動する第1大入賞口役物駆動部62と、第2大入賞口74の開閉板73を開閉駆動する第2大入賞口役物駆動部63とが、それぞれ電気的に接続されている。主制御部110のCPU111は、ROM112に格納された遊技プログラムPgに則り、入力ポート101Aに接続された各種センサの検出信号に応じて、出力ポートに接続された各表示部及び駆動部の制御、並びに副制御部120へのコマンドの送信を行う。また、ROM112は、遊技モード記憶手段(図示せず)を含む。RAM113には、遊技プログラムPgの実行に必要な情報が逐次記憶され、特定遊技継続回数記憶手段及び高確率遊技継続回数記憶手段に相当するST回数記憶部157と時短残記憶回数記憶手段に相当する時短残回数記憶部158とを含む。また、主制御部110は、前記転落抽選手段114と第1確変リミッタ作動手段160と第2確変リミッタ記憶手段161とを含む。前記転落抽選手段114と第1確変リミッタ作動手段160(第1リミッタ作動手段)と第2確変リミッタ作動手段161(第2リミッタ作動手段)とは、後に詳述するが、ROM112の遊技プログラムとRAM113に記憶されている情報に従って、CPU111が所定の遊技状態を実現する。
同様に、副制御部120は、CPU121、ROM122、RAM123、入力ポート101B、及び出力ポート103を備え、副制御部120の入力ポート101Bには、左/中/右ボタン8,9,10に対する操作の有無をそれぞれ検出する左/中/右ボタンセンサ8s,9s,10sが電気的に接続されている。副制御部120の出力ポート103には、液晶表示部14と、スピーカ11,12と、前面ランプL1と、演出ランプL2,75,76,77,78とが、それぞれ電気的に接続されている。副制御部120のCPU121は、ROM122に格納された演出プログラムQgに則り、主制御部110からのコマンドと、入力ポート101Bに接続された各種センサの検出信号とに応じて、出力ポートに接続された液晶表示部14、スピーカ11,12、及びランプ類L1,L2,75,76,77,78を制御する。RAM123には、演出プログラムQgの実行に必要な情報が逐次記憶される。以下、主制御部110のCPU111によって実行される各種処理手続きについて、図面に沿って詳細に説明する。
第1始動口18への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数の取得処理並びに賞球払出処理を実行する第1始動入賞処理については、第1実施例(図5)と同じなので、説明は省略する。また、第2始動口19への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数の取得処理並びに賞球払出処理を実行する第2始動処理についても、第1実施例(図6)と同じなので説明は省略する。また、遊技球がゲート21を通過したか否かを監視し、通過した場合には普図抽選乱数の取得処理を実行するゲート処理についても第1実施例(図7)と同じなので説明は省略する。また、遊技球がゲート21を通過したときに取得した普図抽選乱数R5に基づく普図抽選処理と、該抽選結果に応じた普通図柄表示部25の表示制御の普図処理ついても、第1実施例(図8)と同じなので説明は省略する。また、普通図柄表示部25における普図変動後、普通図柄表示部25に普図抽選に当選したことを示す図柄が停止表示された場合(具体的には、緑色発光ダイオードGLが点灯)に実行される、電チュー20開放に関する制御を実行する普通遊技処理についても第1実施例(図9)と同じなので、説明は省略する。また、第1始動口18もしくは第2始動口19への入賞時に取得した各種乱数に基づく各種抽選処理と、該各種抽選処理の結果に応じた第1特別図柄表示部24もしくは第2特別図柄表示部28の表示制御とを実行する特図ゲーム処理についても、第1実施例(図10)と同じなので説明は省略する。また、大当たり遊技処理についても、第1実施例(図11)と同じなので、説明は省略する。但し、第1特図で大当たりしたときは、前記第1大入賞口22が開放され、第2特図で大当たりしたときは、前記第2大入賞口74が開放される。
モード移行フロー図(図23〜図28)
次に図23に基づいて、図11のステップS71の大当たり遊技後の遊技状態設定処理の一部に相当する本実施例の各遊技モード及び遊技モード移行について説明する。本実施例の特別図柄の大当たり確率は、初期化後(RAMクリアしながら電源ON)の通常遊技時(低確率時であり、以降非確変時と記載する場合あり)が1100/65536(1/59.58)である。また、大当たり抽選に当選したときは、大当たり遊技終了後、大当たり種別に関わらず確変(高確率)遊技に移行し、当該確変遊技時では、大当たり当選確率は7000/65536(1/9.36)となる。つまり、本発明のパチンコ遊技機は、大当たり遊技時の確変突入率は100%であり、後述する確変継続リミッタ機能を作動させることが、遊技者に対する利益が相対的に少ない大当たり遊技時の(出球が小を含む)出球なし遊技モードから遊技者に対する利益が相対的に大きい出球ありモードに移行する契機となる。
また、いわゆる初当たり後の、確変遊技状態は、以降3回の大当たり遊技実行まで継続し、3回目(前記初期化後の最初の大当たりを含めば4回目)の大当たり遊技後、確率強制移行手段であり第1リミッタ作動手段に相当する第1確変リミッタ作動手段160が作動して、通常遊技状態(低確率状態)に転落する(後述する第3遊技モード)。しかし、当該低確率状態では、100回の前記時短遊技が実行されるので、遊技緒者にとっては、後述する第4遊技モード(確変時短遊技)に移行するチャンスとなる。前記初期化後を始めとする非確変・非時短遊技(後述する第1遊技モード)以降の大当たり回数(いわゆる連荘回数)をST回数と記載することにする。例えば、前記初期化後(または、後述する第1遊技モードに移行してきたとき)には、ST回数0回がST回数記憶部157に記憶されている。また、第3遊技モードで大当たりしたときも、当該大当たり遊技後の、確変状態は、以降3回の大当たり遊技まで継続し、3回目(前記第3遊技モードでの大当たりを含めば4回目)の大当たり遊技後、確率強制移行手段であり第2リミッタ作動手段に相当する第2確変リミッタ作動手段161が作動して、第3遊技モード(低確率)に転落する。前記第3遊技モードに移行してきたときには、前記ST回数0回がST回数記憶部157に記憶されており、前記第3遊技モード以降での大当たり回数(いわゆる連荘回数)もST回数と記載することにする。前記ST回数=4のときに、大当たり遊技終了後、前記確変リミッタが作動して、低確率遊技に移行する。
本発明のパチンコ遊技機では、2つの始動口及びそれぞれに対応する特別図柄の役割を明確にすることにより、基本的に大当たり遊技時(出球小を含む)出球なしモード(第2遊技モード)と、大当たり遊技時出球有りモード(第4遊技モード)とを作り出し、確変転落抽選に当選することなく、3回大当たりに当選したときに、第2遊技モードから第3遊技モードを経て第4遊技モードへ移行する契機となる第1確変リミッタと、前記第3遊技モードから第4遊技モードに復帰する契機となる第2確変リミッタとを具備している。第1特別図柄では基本的に大当たり時の出球がなく、第2特別図柄では大当たり時の出球があるという、2つの始動口及びそれぞれに対応する特別図柄の役割がより明確になり、リミッタ起動が、出球なしモードから出球有りモードへの契機となる従来にない重要な役目を担う。さらには、振分け確率は小さいが、第1遊技モード及び第2遊技モードでの大当たりで、大当たり遊技終了後、リミッタが作動することなく、第4遊技モードへ移行する大当たり(10R大当たり)を設けることによって、遊技性を多様化している。
図23及び図24に基づいて、第1遊技モード(非確変・非時短モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。なお、本実施例では、大当たり抽選に当選したときの大当たりラウンドの振分けは、いずれの遊技モードでも、2Rが85%、5Rが14%、10Rが1%である。しかし、この第1遊技モードでは、大当たりの大部分を占める2R大当たり遊技は、第1大入賞口22が2秒のインターバルを挟んで2回0.5秒間開口するのみなので、ほとんど賞球を期待できない。一方、他の5R及び10Rは、遊技球が9球入賞するか、30秒間開口するかがラウンド終了条件であるので、賞球は得られる。しかし、第1大入賞口の賞球は遊技球1個のつき、3球なので、5R大当たりのときは、135球、10R大当たりのときは270球の賞球が得られるのみである。なお、以下、例えばステップSP11のことを単にSP11と記載することにする。
前記第1遊技モードでは、大当たり抽選に当選したか否かを判断し(SP11)、非当選ならば、当選するまで判断を繰返す(SP11でNO)。当選したとき(SP11でYES)は、大当たり特別図柄に応じた大当たり遊技を実行する(SP12)。大当たり遊技終了後、ST回数を1に記憶する(SP13)。次に当該大当たりが10R大当たりのとき(SP14でYES)は、後述する第4遊技モード(確変・時短モード)へ移行する。しかし、前記10R大当たりは、全大当たりの僅か1%なので、滅多に10R大当たりに当選することはない。また、当該大当たりが5Rもしくは2Rのとき(SP14でNOでSP16へ移行)は、後述する第2遊技モード(確変・非時短モード)に移行する。
次に図23及び図25に基づいて、第2遊技モード(確変・非時短モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。まず、確変転落抽選に当選したか否かを判断し(SP21)、SP21でYESのときは、確変遊技が途切れたので、ST値はリセットされて、ST=0が記憶される(SP28)。次にSP29の第1遊技モードへ移行する。一方、SP21でNOのときは、SP22へ移行し、大当たり抽選に当選したか否かを判断し、非当選ならば(SP22でNO)、SP21へ戻る。当選したとき(SP22でYES)は、大当たり特別図柄に応じた大当たり遊技を実行する(SP23)。次にST回数を1加算して記憶し(SP24)、ST回数=4か否かを判断する(SP25)。SP25でYESのときは、第1確変リミッタが作動するとともにST=0を記憶し(SP26)、第3遊技モードへ移行する(SP27)。一方、SP25でNOのときは、SP30へ移行し、先の大当たりが10R大当たりだったか否かを判断する。SP30でYESのときは、SP31の第4遊技モードへ移行する。SP30でNOのとき(すなわち先の大当たりが2R、もしくは5R大当たりであったとき)は、SP21へ戻り、第2遊技モードを継続する。なお、当該処理において、SP25,SP26,SP27を処理する主制御部(特にCPU111)が、第1確変リミッタ作動手段(第1リミッタ作動手段及び確率強制移行手段でもある)に相当する。
次に、図23及び図26に基づいて、第3遊技モード(非確変・時短モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。当該第3遊技モードに移行してきたときには、ST=0が記憶されている。まず、時短回数100回が時短残回数記憶手段158に記憶される(SP41)。次にSP42で時短残回数が0か否かを判断する。SP42でYESのときは、SP48の前記第1遊技モードへ移行する。つまり、当該第3遊技モードは、終了して、次の大当たり抽選判断処理は、前記第1遊技モードで実行することになる。一方、SP42でNOのときは、大当たり抽選に当選か否かを判断する(SP43)。SP43でNOのときはSP44へ進んで時短残回数から1減算した値を前記時短残回数記憶手段158に記憶したのち、SP42へ戻る。一方、SP43でYESのときは、SP45で大当たり特図に対応した大当たり遊技を実行する。次にSP46へ移行して、ST回数記憶部157に「1」を記憶する。次にSP47の第4遊技モードへ移行する。なお、前記第3遊技モードでは、時短遊技なので、図21に示す第2始動口19に遊技球を入賞させるように、遊技者はいわゆる右打ちを実行する。第2始動口の上方には、普通図柄抽選ゲート21も設けているので、当該ゲートに遊技球を通過させ、電動式チューリップ20の開放延長機能を作動することにより、効率よく遊技球を第2始動口に入賞させることができ、持球を減らすことなく、大当たり抽選に当選することが期待できる(時短回数100回以内に大当たりする期待値は約82.6%である)。
次に、図23及び図27に基づいて、第4遊技モード(確変・時短モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。まず、時短回数100回が時短残回数記憶手段158に記憶される(SP51)。次に確変転落抽選に当選したか否かを判断する(SP52)。SP52でYESのときは、確変遊技の継続が途切れたので、ST値はリセットされてST=0が記憶され(SP61)、次にSP62の第5遊技モードへ移行する。つまり、当該遊技の大当たり抽選は、第5遊技モードで実行される。一方、SP52でNOのときは、時短残回数が「0」か否かを判断する(SP53)。SP53でYESのときは、確変遊技が途切れるので、ST値はリセットされてST=0が記憶され(SP63)、SP64の第1遊技モードへ移行する。つまり、ここで当該第4遊技モードは終了し、次の遊技の大当たり抽選判断処理は第1遊技モードで実行される。一方、SP53でNOのときは、大当たり抽選に当選したか否かを判断する(SP54)。SP54でNOのときは、SP60で時短残回数から1を減算して記憶し、SP52へ戻る。一方、SP54でYESのときは、大当たり当選特図に対応した大当たり遊技を実行し(SP55)、ST回数に1を加算して記憶する(SP56)。次にST回数が「4」か否かを判断する(SP57)。SP57でNOのときは、SP52へ戻り、当該第4遊技モードを継続する。一方、SP57でYESのときは、SP58で、第2確変リミッタが作動して、ST=0が記憶され、SP59の第3遊技モードへ移行する。なお、当該処理において、SP57,SP58及びSP59を処理する主制御部(特にCPU111)が、第2確変リミッタ作動手段(第2リミッタ作動手段及び確率強制移行手段でもある)に相当する。
前記第4遊技モードでは、確変時短遊技なので、図21に示す第2始動口19に遊技球を入賞させるように、遊技者はいわゆる右打ちを実行する。第2始動口の上方には、普通図柄抽選ゲート21も設けているので、当該ゲートに遊技球を通過させ、電動式チューリップ20の開放延長機能を作動することにより、効率よく遊技球を第2始動口に入賞させることができ、持球を減らすことなく、早期に大当たり抽選に当選することが期待できる(当該時短遊技100回以内に大当たりに当選する確率は実質100%である)。前記第2始動口に対応する第2特別図柄で大当たりしたときは、前記第2大入賞口74が開放し、入賞1個あたりの賞球数は、15球と第1大入賞口の賞球数よりも多くなっている。さらに、前記第2特別図柄で大当たりしたときは2R大当たりでも、各ラウンドの終了条件は、遊技球が9個入賞するか、30秒間開放するまでとなり、およそ270球の賞球を獲得することができる。5R大当たりでは、およそ675球、10ラウンド大当たりではおよそ1350球の賞球を獲得することができる。
次に図23及び図28に基づいて、第5遊技モード(非確変・時短モード)に対する主制御部110の処理フローについて説明する。まず、第4遊技モードで確変転落抽選に当選したときの時短残回数を時短残回数記憶手段158に記憶する(SP71)。次に時短残回数が「0」か否かを判断する(SP72)。SP72でYESのときは、SP78の第1遊技モードへ移行する。つまり、ここで当該第5遊技モードは終了し、次の遊技の大当たり抽選判断処理は前記第1遊技モードで実行される。SP72でNOのときは、大当たり抽選に当選か否かを判断する(SP73)。SP73でNOのときは、時短残回数から1を減算し(SP74)、SP72へ戻る。SP73でYESのときは、大当たり特図に対応した大当たり遊技を実行し(SP75)、大当たり遊技終了後、ST回数記憶部157に「1」を記憶する。次に、SP67の第4遊技モードに移行する。
本発明のパチンコ遊技機では、大当たり遊技時にほとんど出球の無い第2遊技モードで、確変転落抽選に当選することなく、3回大当たりに当選して、第1確変リミッタを作動し、低確率ではあるが、特別図柄の遊技を100回時短状態にすることにより、大当たり遊技時に高出球を享受できる第4遊技モードへ移行するチャンスモードを設ける。ちなみに第3遊技モードで大当たり抽選に当選し、第4遊技モードへ移行する期待値は、81.6%の高確率になる。
また、第4遊技モードで確変転落抽選に当選することなく、3回大当たりに当選することができれば、第2確変リミッタが作動し、第3遊技モードに移行し、また、81.6%の高確率で、第4遊技モードに移行することができる。前記第4遊技モードでは、確変転落抽選に当選することがなければ、時短遊技回数100回以内に大当たり抽選に当選する確率は、実質上100%である。
以上より、本発明のパチンコ遊技機は、2つの始動口及びそれぞれに対応する特別図柄の役割を明確にすることにより、大当たり遊技時出球なしモード(第2遊技モード)と大当たり遊技時出球有りモード(第4遊技モード)とを作り出し、第2遊技モードから第4遊技モードへ移行する契機となる第1確変リミッタと、前記第3遊技モードから第4遊技モードに復帰する契機となる第2確変リミッタを具備している。
変動テーブルと演出表示(図29〜図33)
次に図29に基づいて、各遊技モードの変動テーブルと演出表示について説明する。図29(a)に前記第1遊技モード(低確・非時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。まず、図29(a)に基づいて、第1遊技モード(低確・非時短モード)の変動テーブルについて説明する。当該第2実施例の第1遊技モードは基本的に第1実施例と同じである。
変動番号は、大当たり用の変動番号とハズレ用の変動番号が共通である。大当たりのときは前記変動番号時間に応じた変動した後、特図の確定停止のときに大当たり図柄を表示し、ハズレのときは、前記変動番号時間に応じた変動した後、特図の確定停止のときにハズレ図柄を表示する。変動番号1の変動時間3秒(以下3sと記載、他も同様である)は、前記時短制御が作動したときの特図変動時間で、演出は、演出図柄が通常変動した後、ハズレ態様で停止する。また、変動番号4の特図変動時間12sでは、前記時短制御が作動しないときに演出図柄が通常変動した後、ハズレ態様で停止する。例えば、図16に示すように、液晶表示部では、前記特図変動に同期して、当該液晶表示上部で、3個の演出図柄が縦方向にスクロール変動しており、背景には4人の正義キャラクタC11,C12,C13,C14が画像表示されている。
当該第2実施例の液晶表示部14での擬似連続演出3回(変動番号3)の一例も第1実施例の図17と同様である。図17(a)は、前回の変動のハズレ確定停止を示している。次に(b)でこの変動から擬似連続演出が始まったことを報知するキャラクタが現れる。このとき、演出図柄の変動態様は、液晶表示部右上部に示されている。次に(c)では、1回目の擬似連続演出が終了し、チャンス目「337」が、仮停止している画像を示している。次に(d)のように、2回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示される。次に(e)では、2回目の擬似連続演出が終了し、チャンス目「377」が、仮停止している画像を示している。次に(f)では、3回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像を表示している。次に(g)では、悪役キャラクタが現れて擬似連続演出が今回で終了することを報知する。最後に(h)で、ハズレ確定図柄が報知され、当該特図の変動は結局ハズレであったことが報知される。
次に当該第2実施例の変動番号5の特図変動時間15sのノーマルリーチも、第1実施例と同じで、例えば図16(b)に示すように、液晶表示部の演出左右図柄のL5及びR5が同一図柄で停止して(仮停止でも良い)、中央図柄C5のみがスクロール変動をしている状態である。ここでは背景には、正義キャラクタC11及びC22キャラクタC22,C23,C24が表示される演出が実行される。次に変動番号6の特図変動時間20sのロングリーチは、基本的に変動番号5のノーマルリーチ演出が長くなったものである。
次に当該第2実施例の変動番号7の特図変動時間30sのスーパーリーチも、第1実施例と同じで、変動番号5のノーマルリーチに引続きて実行される発展演出である。例えば、図16(b)の演出が所定時間実行された後、液晶画面がホワイトアウトして、図18のような演出に発展する。図18(b)のように、互いに殴りあう演出が実行された後に、図19(a)に示すように、大当たり抽選に当選しているときは、正義キャラクタが勝利する演出が実行され、演出図柄がゾロ目で揃う(ここでは「222」)。一方、大当たり抽選に非当選のときは、図19(a)のように正義キャラクタが敗北し、演出図柄はゾロ目には揃わない(ここでは「232」)。
次に当該第2実施例の変動番号8,9,10も、基本的に第1実施例と同じである。変動番号8の特図変動時間35秒の擬似連1+スーパーリーチは、図17(b)及び(c)に示す擬似連続演出が1回実行された後、2回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出を経て、図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。また、変動番号9の特図変動時間40sの擬似連2+スーパーリーチは、図17(b)〜(e)に示す2回分の擬似連動演出が実行された後に、3回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出を経て、図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。また、変動番号10の特図変動時間45sの擬似連2+スーパーリーチは、図17(b)〜(g)に示す3回分の擬似連動演出(ただし(g)は、例えば(c)や(e)のような演出図柄のチャンス目での仮停止となる)が実行された後に、4回目の擬似変動で、図16(b)に示すリーチ演出を経て、図18に示すスーパーリーチに発展する演出である。図29(a)のテーブルを見れば分かるように、擬似連続演出回数が多いほど、飛躍的に大当たり信頼度が増していく抽選テーブルとなっている。なお、本実施例では、確変遊技中の転落抽選結果が、大当たり抽選結果よりも優先するので、例えば、前記第2遊技モードで、前記転落抽選に当選した変動のテーブルは、当該第1特別遊技変動時間テーブルではなく、後に詳述する専用のテーブルに基づくことにする。
第2遊技モードの変動テーブル(図29(b))
図29(b)に前記第2遊技モード(高確(確変)・非時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図29(a)と全く同じである。ただ、時短機能が非作動のため、第1始動口18のみしか、遊技球は入賞しないため(第2始動口には遊技球は入賞しない)、遊技の消化効率は悪くなり、大当たり抽選に当選するのに遊技回数を有するほど、持球は減っていくことになる。よって、大当たり信頼度の高い演出で、はずれると遊技者の落胆度が大きいので、前記擬似連続演出が絡む変動の大当たり信頼度は、後に詳述する第4遊技モード(確変時短)のテーブル(d)よりもさらに高くなっている。遊技者は、当該モードで転落抽選に当選するのを避けつつ、ここで、出球なし確変大当たりを継続して、前記第1確変リミッタを作動させるべく、遊技を行う。
ここで、例えば、前記第2遊技モードで、液晶表示部14並びにランプ75〜78の作動状態について説明する(図31参照)。ランプ76、77、78は、第1遊技モード及び第2遊技モードでの大当たり回数を表示する。本パチンコ遊技機では、第2遊技モードは、第1遊技モードで大当たり(2Rもしくは5R大当たり)した後のみ移行してくるので、第2遊技モードへ移行してきた時点で、前記ST回数=1である。図31(a)は、例えば、第1遊技モードで出球の望めない前記「2R」大当たりしたときの、ランプ及び液晶表示部14での演出の一例を示している。第1遊技モードで、大当たりの大部分を占める2R大当たりに当選すると、前記のように、この大当たり遊技ではほとんど賞球が望めないので、遊技者にとって、大当たり抽選に当選したという実感がない。よって、このケースでは、液晶表示部14では、「357」のチャンス目表示で、大当たりを表現することにする。前記第1遊技モードで、例えば「2R」大当たりに当選すると、図31(a)のように、特定音とともに「壱ランプ」75が点灯し、液晶表示部14にキャラクタが現れて、前記ST回数=1になったことを報知する。
次に、前記第2遊技モードで1回目の大当たり抽選に当選したときは、壱ランプ76に加え、特定音とともに弐ランプ77が点灯する。このときも、例えば上記のように2R出球なし大当たりとすると、遊技者にとっては大当たりに当選したという実感があまりない。そこで、液晶表示部14の演出図柄は「357」のいわゆるチャンス目表示となっている。それと同時に、キャラクタが現れて、前記ST回数=2になったことを報知する。
次に、前記第2遊技モードで2回目の大当たり抽選に当選したときは、壱ランプ76及び弐ランプ77に加え、特定音とともに参ランプ77が点灯する。このときも、上記のように2R出球なし大当たりとすると、遊技者にとっては大当たりに当選したという認識があまりない。そこで、液晶表示部14の演出図柄は「357」のいわゆるチャンス目表示となっている。それと同時に、キャラクタが現れて、前記ST回数=3になったことを報知する(図31(c))。前記転落抽選に当選することなく、あと1回大当たりに抽選に当選すれば、前記第1確変リミッタが作動し、大当たり遊技終了後、遊技者に有利な出球大当たりに当選する可能性の高い第3遊技モードへ移行でき、さらに当該第2実施例において、遊技者に最も有利な第4遊技モードへ移行するチャンスとなるので、遊技者の期待感は高まる。
次に、前記第2遊技モードで3回目の大当たり抽選に当選したときは、壱ランプ76、弐ランプ77及び参ランプに加え、特定音とともに大チャンスランプ77が点灯する。このときも、例えば上記のように2R出球なし大当たりとすると、遊技者にとっては大当たりに当選したという認識があまりない。そこで、液晶表示部14の演出図柄は「357」のいわゆるチャンス目表示となっている。それと同時に、キャラクタが現れて、前記第1確変リミッタが作動したことを遊技者に報知する(図31(d))。その後、遊技は第3遊技モードに移行し、時短状態になり、遊技盤の右領域に設置されている第2始動口の電チュ−20が開放延長態様に制御される。遊技者はこのとき前記第2始動口に向けて遊技球を発射するのであるが、遊技者に、第2始動口に向けて遊技球を発射すべく、液晶表示部で報知しても良い。第2遊技モードで、前記転落抽選に当選したときの演出については、後に詳述する。なお、ここでの壱ランプ76,弐ランプ77,参ランプ及び大チャンスランプ77が点灯消灯状態を制御する副制御部120(特にCPU121)は、高確率遊技継続回数報知手段に相当する。また、液晶表示部14の画像の表示も実行する副制御部120(特にCPU121)は、高確率遊技継続回数報知手段にも相当する。
第3遊技モードの変動テーブル(図29(c))
図29(c)に前記第3遊技モード(低確(非確変)・時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図29(a)と全く同じである。ただ、時短機能が作動しているため、大当たり抽選ハズレ時には、特図変動番号1の3s変動が70%の確率で選択される。また、ここでは、時短機能が作動しており、遊技の消化が早いため、変動番号1の3s変動のみが、淡々と実行するのでは、遊技者の期待感を向上させるのは困難である。よって、スーパーリーチにまで発展すれば、大当たり期待度の高い擬似連続演出のハズレ時(変動番号2及び3)の選択確率を前記第1及び第2遊技モード、後述する第4遊技モードよりも高くしている。
第4遊技モードの変動テーブル(図30(d))
図30(d)に前記第2遊技モード(高確(確変)・時短)の特別図柄の変動時間及び当該変動時間に同期して、液晶表示部14で実行される演出の抽選テーブルを表示している。当該テーブルでの特図変動時間及び演出は、図29(a)と全く同じである。ただ、時短機能が作動しているため、大当たり抽選ハズレ時には、特図変動番号1の3s変動が75%の確率で選択される。また、前記擬似変動演出が絡む演出の信頼度は、前記テーブル(a)よりも、さらに大当たり信頼度が高くなっており、この実施例では、大当たり時の確変突入率は100%であるので、当該遊技モードで、前記擬似連続演出が実行されたときは、遊技者の連荘に対する期待感は大きくなる。
第5遊技モードの変動テーブル(図29(c))
当該第5遊技モードは、前記第4遊技モードで、転落抽選に当選したときに移行する低確・時短モードである。変動テーブルは、第3遊技モードと同じく、図29(c)テーブルである。
第2遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブル(図30(e))
前記のように本実施例では、高確率(確変)遊技中に転落抽選結果は、大当たり抽選結果よりも優先処理する。つまり、確変中の第2遊技モードで、転落抽選に当選したときは、その変動の大当たり抽選確率は低確率となり、変動テーブルも低確率用を用いることになる。一方、本パチンコ遊技機では、転落抽選に当選したことを積極的に報知する。そこで、転落抽選の報知に前記擬似連続演出を適用する。前記転落抽選に当選し、かつ、大当たり抽選にハズレのときは、大部分は当該(e)テーブルに示すように、変動番号2もしくは3の擬似連続演出が選択される。その際、それぞれの擬似連続演出の最後に、転落抽選を当選したことを報知する。
例えば、前記転落抽選の報知例として、図32に第2遊技モードで確変中に擬似連続演出3回の場合について示している。ここでは、あと1回の大当たりで、第1確変リミッタが作動し、第3遊技モード時へ移行する状態について説明する。図32(a)は、前回の変動のハズレ確定停止を示している。ここでは、あと1回で前記第1確変リミッタが作動することを示す、壱ランプ75、弐ランプ76、参ランプ77が点灯している。次に(b)でこの変動から擬似連続演出が始まったことを報知する正義キャラクタが現れる。このとき、演出図柄の変動態様は、液晶表示部右上部に示されている。次に(c)では、1回目の擬似変動が終了し、チャンス目「337」が、仮停止している画像を示している。次に(d)のように、2回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示される。次に(e)では、2回目の擬似変動が終了し、チャンス目「377」が、仮停止している画像を示している。次に(f)では、3回目の擬似連続演出が始まったことを示す画像が表示される。次に(g)では、悪役キャラクタが現れて転落抽選に当選したことを報知する。最後に(h)で、転落抽選図柄も兼ねたハズレ確定図柄が報知され、当該特図の変動は結局確変から転落しかつ、大当たり抽選にハズレであったことが報知される。それとともに、確変遊技から転落した時点で、確変遊技が途切れたので、前記ST回数値はリセットされ、ST回数=0となり、(f)までは点灯していたランプ「壱」、「弐」及び「参」は、消灯する。
ところで、図32(a)の変動では、確変中であったが、(b)の変動では、遊技者は確変から転落したことを認知していない。3回目の擬似変動の結果が表示されたとき(g)、確変から転落したことを認知するのである。一方、図29のテーブル(b)に示すように、第2遊技モード中は、擬似連続演出が発生すると、大当たりの大チャンス、すなわち確変遊技が継続する大チャンスである。従って、擬似連続演出が始まったときには、同じ変動態様なので、大当たり抽選に当選したのか(もちろん確率的には低いがハズレの場合もある)、転落抽選に当選したのか遊技者には分からないので、遊技者は期待と不安が交錯し、遊技に対する注目度が、飛躍的に向上する。
一方で、転落抽選に当選しつつ、大当たり抽選にも当選しているケースがありえる。このときは、例えば、前記第2遊技モードで、あと1回の大当たりで第1の確変リミッタが作動するときに、前記転落抽選に当選し、かつ、前記大当たり抽選に当選しているときは、例えば、図30のテーブル(e)で変動番号10が選択されると、図33の(a)〜(h)の演出が実行された後、((g)及び(h)の「×××」は、(c)や(e)のように仮停止状態となる)、演出図柄が再変動して、図16(b)のリーチ演出を経由して、画面がホワイトアウトして、図18(a)及び(b)の演出が実行され、ここでは大当たり抽選に当選しているので、最終的に図19(a)の画像が表示され、大当たり抽選に当選したことが報知される。遊技者は、前記擬似連続演出による報知で、一旦は確変から転落したことを認知し、落胆するが、その後に大当たり報知されるので、望外の喜びに浸ることになる。
なお、当該遊技機では、確変継続回数(ST回数)を積極的に報知し、確変リミッタを作動させることにより、遊技者に有利な遊技状態に移行させることを遊技者に促すとともに、前記転落抽選結果を前記大当たり抽選結果よりも優先処理する遊技性のため、例えば、前記第2遊技モードで、あと1回の大当たりで第1の確変リミッタが作動するときに、前記転落抽選に当選し、かつ、前記大当たり抽選に当選しているときは、大当たり抽選に当選したことを報知するより前に、前記転落抽選に当選したことを報知する必要がある。もし、確変転落抽選に当選していたことを、大当たり抽選に当選したことを報知する前に、報知しなければ、遊技者は、あと1回の大当たりで、前記第1確変リミッタが作動すると思い込んでいるので、前記の場合、大当たりしたにも関わらず、第1確変リミッタが作動しないので、大いなる不信感を抱く。その弊害を防ぐために、前記のような報知が必要不可欠なのである。
第4遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブル(図30(f))
上記のように本実施例では、高確率(確変)遊技中の転落抽選結果は、大当たり抽選結果よりも優先処理する。つまり、確変中の第4遊技モードで、転落抽選に当選したときは、その瞬間に、第5遊技モードへ移行し、その変動の大当たり抽選確率は低確率となり、変動テーブルも低確率用を用いることになる。基本的に、転落抽選に当選したときの演出は、第2遊技モードで転落抽選当選時の変動テーブルと同様である。ここでも、擬似連続演出が始まったときには、同じ変動態様なので、大当たり抽選に当選したのか(もちろん確率的には低いがハズレの場合もある)、転落抽選に当選したのか遊技者には分からないので、遊技者は期待と不安が交錯し、遊技に対する注目度が、飛躍的に向上する。もちろん、大当たり抽選にも当選しているときは、上記図33のように、擬似連続演出で一旦は、転落抽選に当選したことが報知されるが、その後、演出図柄が再変動して、図16(b)のリーチ演出を経由して、画面がホワイトアウトして、図18(a)及び(b)の演出が実行され、大当たり報知するので、遊技者は望外の喜びに浸ることになる。
次に、図34を参照して、本発明の第2実施例の遊技機を8時間稼動したときの出球のスランプグラフについて説明する。パチンコ遊技機のスペックは図23に示したとおりである。図34のグラフは、縦軸が出球の純増球数であり、横軸が時間で1メモリ1時間である。丸印が大当たりしたときを表している。出球が増加する期間(A1、A2、A3)と出球が減少する期間(B1、B2)とがはっきりしており、店舗側にも遊技者側にもメリットのある状態を作り出すことができる。つまり、第1遊技モード/第2遊技モードループに滞在しているときは、大当たりに当選しても、出球が増えず、遊技球を消費していく店舗側に有利な状態であり、第3遊技モード/第4遊技モードループに滞在している時は、出球の増加する遊技者に有利な状態である。また、例えばa地点が、リミッタが起動して、大当たり時に出球なしモードから出球有りモードに切換ったところである。
さらには、図34より、遊技者が出玉を獲得する時(A1、A2、A3)は、相対的に短時間で、純増球数が増加し、遊技者に連荘の醍醐味を体験させることができるとともに、遊技者が負ける時は、つまり、純増球数が減る場合(B1、B2)には、相対的に長時間要するので、例え負けるにしても、遊技者に重い費用負担をかけることなく、遊技を楽しめるという効果がある。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明のパチンコ遊技機の筐体斜視図である(第1実施例、第2実施例共通)。 遊技盤を含むパチンコ遊技機の正面図である(第1実施例)。 図柄表示部の拡大図である(第1実施例、第2実施例共通)。 本発明のパチンコ遊技機の電気制御ブロック図である(第1実施例)。 第1始動口処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 第2始動口処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 ゲート処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 普図処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 普通遊技処理フローである(第1実施例、第2実施例共通)。 特図ゲーム処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 大当たり遊技処理のフローである(第1実施例、第2実施例共通)。 遊技モード状態及び移行図である(第1実施例)。 遊技モードの移行制御フローである(第1実施例)。 遊技モード別の変動時間選択テーブルその1である(第1実施例)。 遊技モード別の変動時間選択テーブルその2である(第1実施例)。 液晶表示部の画像である(第1実施例、第2実施例共通)。 ガセの擬似連動演出である(第1実施例、第2実施例共通)。 液晶表示部のスーパーリーチ画像である(第1実施例、第2実施例共通)。 液晶表示部の大当たり及びハズレ報知画像である(第1実施例、第2実施例共通)。 確変転落抽選当選時の液晶表示部の画像である(第1実施例、第2実施例共通)。 遊技盤を含むパチンコ遊技機の正面図である(第2実施例)。 本発明のパチンコ遊技機の電気制御ブロック図である(第2実施例)。 遊技モード状態及び移行図である(第2実施例)。 第1遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第2遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第3遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第4遊技モードの制御フローである(第2実施例)。 第5実施例の特別図柄変動時間選択テーブルである。 遊技モード別の変動時間選択テーブルその3である(第2実施例)。 遊技モード別の変動時間選択テーブルその4である(第2実施例)。 第2遊技モードでのランプ及び液晶演出である(第2実施例)。 擬似連続演出を用いた確変転落報知の液晶画像とランプ状態図その1である(第2実施例)。 擬似連続演出を用いた確変転落報知の液晶画像とランプ状態図その2である(第2実施例)。 本発明のパチンコ遊技機のスランプグラフである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機の筐体、 5 遊技盤、 14 液晶表示部、 18 第1始動口、 19 第2始動口、 20 電チュ−、 22 (第1)大入賞口、23 開閉板、 74 第2大入賞口、 100 制御部、 110 主制御部、 111CPU、 120 副制御部、 121 CPU、

Claims (9)

  1. 遊技開始条件となる遊技媒体通過特定領域と、
    遊技媒体が前記特定領域を通過することを条件に、特別遊技当否抽選を行う特別遊技抽選手段と、
    前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、
    前記特定領域に対応した識別情報を変動表示可能な表示部と、
    当該抽選結果に基づき、前記識別情報が所定時間変動表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる前記特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、
    前記特定領域を遊技媒体が通過する難易度を変化させる変位部材を制御する変位部材制御手段と、
    前記特別遊技状態の生起に関わる前記抽選当選確率を低確率または高確率に制御する当選確率制御手段と、
    前記特別遊技の生起を条件に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御する特定遊技と、
    前記特定遊技実行中に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率から低確率へと移行制御する契機となる抽選を実行する特定遊技転落抽選手段と、
    前記表示部の識別情報の変動表示に連動して演出表示部に演出を実行する演出実行手段とを具備するとともに、
    前記特定遊技中に、前記特定遊技転落抽選に当選するとともに、前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、前記特定遊技中に特別遊技に当選したときの一態様と一部が共通する演出態様で報知することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記一態様は、前記識別情報1回の変動時に、前記演出表示部での図柄が少なくとも1回の仮停止態様を含む複数回の擬似連続変動であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記特定遊技中の前記転落抽選報知を前記特別遊技当選報知よりも先に実行することを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 前記特定遊技継続回数を記憶する特定遊技継続回数記憶手段と、
    前記特定遊技回数が所定値になったときに、前記特別遊技が生起したことを条件に、前記当選確率制御手段が、前記抽選確率を強制的に高確率から低確率に制御する確率強制移行手段とを具備するとともに、
    前記特定遊技継続回数が前記所定値のときに、前記特定遊技転落抽選に当選するとともに前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の前記演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、前記特定遊技中に特別遊技に当選したときの一態様と一部が共通する演出態様で報知することを特徴とする請求項1〜3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 遊技開始条件となる複数の遊技媒体通過特定領域と、
    遊技媒体が前記複数の特定領域のいずれかを通過することを条件に、それぞれが独立して抽選を行う特別遊技抽選手段と、
    前記抽選の当否を判断する抽選結果判断手段と、
    それぞれの前記特定領域に対応した識別情報を変動表示可能な表示部と、
    当該抽選結果に基づき、前記識別情報が所定時間変動表示した後、表示結果が予め定められた特定の表示態様になったことに応じて、遊技者にとって有利となる前記特別遊技状態を生起する特別遊技生起手段と、
    前記特定領域のうち少なくとも1つを遊技媒体が通過する難易度を変化させる変位部材を制御する変位部材制御手段と、
    特別遊技状態の生起に関わる前記抽選当選確率を低確率または高確率に制御する当選確率制御手段と、遊技消化効率を低効率または高効率に制御する遊技消化効率制御手段とを具備し、
    前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記前記遊技消化効率を低効率に制御する第1遊技モードと、
    前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を低効率に制御する第2遊技モードと、
    前記識別情報の変動回数が所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第3遊技モードと、
    前記識別情報の変動回数が所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第4遊技モードと、
    前記識別情報の変動回数が可変所定回数以内の間、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する第5遊技モードとを、記憶している遊技モード記憶手段と、
    前記特別遊技は、前記第2遊技モード時に、前記抽選に当選した結果実行される、遊技者に対して相対的に利益が少ない第1特別遊技と、前記第4遊技モード時に、前記抽選に当選した結果実行される、遊技者に対して相対的に利益が多い第2特別遊技とを含み、
    さらに、所定の条件が成立したことを条件に、前記1の遊技モードを他の遊技モードに移行する遊技モード移行手段と、
    前記特別遊技終了後に、前記当選確率制御手段が前記当選確率を高確率に制御する遊技モードの継続回数を記憶する高確率遊技継続回数記憶手段と、
    前記高確率継続回数を所定の表示部に報知する高確率遊技継続回数報知手段と、
    前記高確率遊技継続回数が、所定の回数に達したことを条件に、前記特別遊技終了後、前記遊技モード移行手段が第2遊技モードから前記第3遊技モードへ移行する契機となる第1リミッタ作動手段と、
    前記高確率遊技継続回数が、所定の回数に達したことを条件に、前記特別遊技終了後、前記遊技モード移行手段が前記第4遊技モードから前記第3遊技モードへ移行する契機となる第2リミッタ作動手段と、
    前記表示部の識別情報変動に連動して演出表示部において、演出を実行する演出実行手段と、
    前記第2遊技モードにおいて前記第1遊技モードへ移行するか否かを決定する、もしくは、第4遊技モードにおいて前記第5遊技モードへ移行するか否かを決定する転落抽選手段とを具備し、
    前記第2遊技モードもしくは、第4遊技モードでの1ゲームで、前記転落抽選に当選するとともに、前記特別遊技抽選に当選したときに、当該遊技の演出表示部での、前記転落抽選当選報知を、特別遊技当選報知よりも先に実行することを特徴とするパチンコ遊技機。
  6. 前記転落抽選当選報知態様は、前記識別情報1回の変動時に、前記演出表示部での図柄が少なくとも1回の仮停止を含む複数回の擬似連続変動であることを特徴とする請求項5に記載のパチンコ遊技機。
  7. 前記転落抽選当選報知態様は、前記特別遊技当選報知演出の一態様と一部が共通する演出態様に制御することを特徴とする請求項5または6に記載のパチンコ遊技機。
  8. 前記第5遊技モードにおいて、前記当選確率制御手段が前記当選確率を低確率に制御し、かつ、遊技消化効率制御手段が前記遊技消化効率を高効率に制御する遊技回数は、前記第4遊技モードが転落抽選に当選したときの残高効率遊技回数であることを特徴とする請求項5〜7に記載のパチンコ遊技機。
  9. 前記複数の特定領域は、少なくとも1つの特定領域と他の特定領域は、1の遊技媒体では、いずれか一方のみ通過できる遊技盤上の領域であることを特徴とする請求項5〜8に記載のパチンコ遊技機。
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