JP2009261173A - 振動アクチュエータ駆動装置及び光学機器 - Google Patents

振動アクチュエータ駆動装置及び光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】好適な制御が可能な振動アクチュエータ駆動装置を提供すること。
【解決手段】振動アクチュエータ30を駆動させるための駆動信号を発生させる駆動回路41と、前記駆動回路41の近傍に備えられ温度を検出するセンサ46と、前記センサ46の出力に応じて前記駆動信号を補正する制御部43とを含むことを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、振動アクチュエータ駆動装置及びそれを備えた光学機器に関する。
振動アクチュエータは、例えば、カメラの交換レンズ等に備えられ、オートフォーカスレンズを駆動する駆動モータとして実用化されている。このような振動アクチュエータの駆動装置において、振動子の機械的共振周波数が温度等により変動した場合に、駆動周波数を補正する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平7−15984号公報
このような振動アクチュエータにおいては、駆動に際して、振動アクチュエータを構成する弾性体の摩擦等による発熱で、圧電素子の温度が上昇してしまい、圧電素子の共振周波数が変化してしまう。ここで、上述の技術では、振動アクチュエータを構成する弾性体に温度センサを接着し、弾性体の温度を測定することにより、振動アクチュエータの駆動周波数を補正し、振動アクチュエータの速度制御を行っている。しかしながら、上述の技術では、振動アクチュエータを構成する弾性体に直接温度センサを接着させるので、温度センサの電源および出力を振動アクチュエータ駆動装置の制御回路に接続するための配線が必要となる。さらには、振動アクチュエータ駆動装置の基板外に配線を引き回すので、温度センサの出力に対して、ノイズがのってしまう場合がある。本発明が解決しようとする課題は、好適な制御が可能な振動アクチュエータ駆動装置及びそれを備えた光学機器を提供することである。
請求項1に係る発明は、振動アクチュエータ(30)を駆動させるための駆動信号を発生させる駆動回路(41)と、前記駆動回路(41)の近傍に備えられ温度を検出するセンサ(46)と、前記センサ(46)の出力に応じて前記駆動信号を補正する制御部(43)とを含むことを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記センサ(46)の出力と前記振動アクチュエータ(30)の周波数特性との関係を記憶したメモリ(47)を有し、前記制御部(43)は、前記メモリ(47)に記憶された情報を用いて前記駆動信号を補正することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記駆動回路(41)は、前記振動アクチュエータを駆動させるための電圧を発生させるインダクタ(51,61)を有し、前記センサ(46)は、前記インダクタ(51,61)の温度を直接的又は間接的に検出することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記駆動回路(41)は、前記インダクタ(51,61)に流れる電流をスイッチングするスイッチング素子(52,53,62,63)を有し、前記センサ(46)は、前記スイッチング素子(52,53,62,63)の温度を直接的又は間接的に検出することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項5に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記インダクタ(51,61)は、前記振動アクチュエータ(30)のキャパシタ成分(31a,31b)と共振回路を構成していることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記駆動回路(41)を搭載する基板(48)と、前記基板に搭載され、前記駆動回路(41)とは独立した独立回路とを有し、前記センサ(46)は、前記独立回路よりも前記駆動回路(41)に近い位置に備えられていることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、前記駆動回路(41)を搭載する基板(48)と、前記基板(48)に搭載され、前記駆動回路(41)とは独立した独立回路と、前記独立回路の近傍に備えられた、前期独立回路の温度を検出する独立回路用センサ(46a)とを有し、前記制御部(43)は、前記センサ(46)の出力と、前記独立回路用センサ(46a)の出力との差を用いて前記駆動信号を補正することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置である。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置と、振動アクチュエータとを含むことを特徴とする光学機器である。
本発明では、好適な制御が可能な振動アクチュエータ駆動装置を提供することができる。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1実施形態のカメラシステム1を示す要部構成図である。本実施形態のカメラシステム1は、撮像素子11を有するカメラボディ10と、レンズ21を有するレンズ鏡筒20とを備えている。なお、カメラシステム1としては、例えば、一眼レフデジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話用のカメラ、銀塩フィルムを用いた一眼レフカメラなどが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
レンズ鏡筒20は、カメラボディ10に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒20は、交換レンズである例を示したがこれに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒としてもよい。レンズ鏡筒20は、レンズ21、カム筒22、ギア23,24、超音波モータ30、超音波モータ駆動装置40等を備えている。超音波モータ30は、カメラシステム1のフォーカス動作時にレンズ21を駆動する駆動源として用いられており、超音波モータ30から得られた駆動力は、ギア23,24を介してカム筒22に伝えられる。レンズ21は、カム筒22に保持されており、超音波モータ30の駆動力により、光軸方向へ移動して、焦点調節を行うフォーカスレンズである。
本実施形態の超音波モータ30は、回転型超音波モータであり、円環状の振動子と円環状の相対運動部材(回転子あるいは移動子とも言う)とからなる。円環状の振動子は、円環状の弾性体とこの弾性体に接合された円環状の圧電素子(電気機械エネルギー変換素子)とから構成され、円環状の圧電素子は周回方向に適宜電極が分極されている(例えば12極程度)。そして、このように分極された圧電素子には、超音波モータ駆動装置40から、位相が90度ずれた2つの交流信号が、それらの反転信号と組み合わせて、分極された電極ごとに適宜交互に供給される。これにより圧電素子が振動し、弾性体に進行波の振動が発生し、弾性体に加圧接触された相対運動部材が、弾性体に発生した進行波の振動を受けて回転駆動される。
図2は第1実施形態の超音波モータ駆動装置40の構成を示す図である。図2に示すように、超音波モータ駆動装置40は、ドライブ回路41と、直流電源回路42と、マイコン43と、MR処理センサ44と、温度センサ46と、メモリ47とを有しており、これらが超音波モータ駆動装置用基板48上に実装されている。
ドライブ回路41は、超音波モータ30を構成する圧電素子31a,31bと電気的に接続されており、これら圧電素子31a,31bに、それぞれ位相が90度ずれた2つの交流信号を供給できるようになっている。なお、圧電素子31a,31bは、超音波モータ30において、キャパシタ成分を構成することとなる。また、図2中においては、図を簡略化するため、ドライブ回路41から供給される、位相が90度ずれた2つの交流信号は、2つの圧電素子31a,31bに供給されるものとして記載しているが、圧電素子31aは、一方の交流信号およびその反転信号が供給される分極された圧電素子すべてを意味するものとする。また、同様に、圧電素子31bは、他方の交流信号およびその反転信号が供給される分極された圧電素子すべてを意味するものとする。
図3は第1実施形態のドライブ回路41の回路構成を示す図である。図3に示すように、ドライブ回路41は、第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60からなり、第1交流信号供給回路50は、トランス51、MOSFET52,53、ダイオード54,55、及びインバータ56から構成される。また、同様に、第2交流信号供給回路60は、第1交流信号供給回路50と同様に、トランス61、MOSFET62,63、ダイオード64,65、及びインバータ66から構成される。そして、第1交流信号供給回路50のトランス51及び第2交流信号供給回路60のトランス61は、それぞれ、圧電素子31a及び圧電素子31bと共振回路を構成している。
また、図3に示すように、ドライブ回路41を構成する第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60には、直流電源回路42から直流電流I1,I2が、マイコン43から駆動周波数パルス信号P1,P2が、それぞれ供給されるようになっている。
直流電源回路42は、たとえば、DC/DCコンバータなどが挙げられ、直流電流I1,I2をドライブ回路41に供給する。
マイコン43は、超音波モータ駆動装置40を制御するためのメインCPUである。マイコン43は、パルス発生回路及びスイッチング制御回路を有しており、これによりドライブ回路41に駆動周波数パルス信号P1,P2を供給する。また、マイコン43は、MRセンサ処理回路44により送られた超音波モータ30の回転速度のデータや、温度センサ46により測定された温度データが送られるようになっている。そして、これら超音波モータ30の回転速度のデータや温度データに基づき、ドライブ回路41に供給する駆動周波数パルス信号を制御できるようになっている。なお、温度センサ46の温度データに基づく駆動周波数パルス信号の制御については後に詳述する。
MRセンサ処理回路44は、MRセンサ45により測定された超音波モータ30の回転速度を検出して、マイコン43に出力する。図2に示すように、MRセンサ45は、超音波モータ30近傍に設けられ、超音波モータ駆動装置用基板48外に設けられた配線により、超音波モータ駆動装置用基板48上のMRセンサ処理回路44と電気的に接続されている。
温度センサ46は、たとえばサーミスタであり、図2に示すように、超音波モータ駆動装置用基板48上のドライブ回路41近傍に備えられており、ドライブ回路41から発生される温度を検出するとともに、検出された温度がマイコン43に送られるようになっている。なお、温度センサ46の設置位置としては、ドライブ回路41の近傍であれば良く、特に限定されないが、たとえば、ドライブ回路41のうち、トランス51,61の近傍や、MOSFET52,53,62,63の近傍に設置することができる。温度センサ46を、これらトランス51,61やMOSFET52,53,62,63の近傍に設置することにより、ドライブ回路41が駆動した際における、トランス51,61やMOSFET52,53,62,63の発熱を直接的に検出することができる。なお、これらトランス51,61やMOSFET52,53,62,63の近傍に温度センサ46を設置する方法としては、これらが接続されている配線パターンに温度センサ46を実装する方法などが挙げられる。
メモリ47は、温度センサ46により測定されるドライブ回路41近傍の温度と、圧電素子の共振周波数及び駆動周波数(圧電素子に印加する交流電圧の周波数)との関係を記憶しており、これらの情報をマイコン43に送信できるようになっている。
そして、このような超音波モータ駆動装置40は、次のように動作する。すなわち、まず、マイコン43に設けられたパルス発生回路およびスイッチング制御回路により、超音波モータ30を所望の回転速度Nで回転させるべく、所望の回転速度Nに対応した駆動周波数fの位相が90度ずれた2つのパルス信号P1,P2が出力される。出力されたパルス信号P1,P2は、マイコン43から、ドライブ回路41を構成する第1交流信号供給回路50及び第2交流信号供給回路60に、それぞれ供給され、MOSFET52,62をオンオフする。MOSFET52,62がオンオフ制御されることにより、トランス51,61の2次巻線側にパルス信号P1,P2と同じ周波数fの昇圧された信号C1,C2が発生する。
2次巻線側に発生する昇圧された信号C1,C2は、超音波モータ30の圧電素子31a,31bに供給され、圧電素子31a,31bはパルス信号と同じ周波数fで振動する。信号C1,C2は、位相が90度ずれている。圧電素子31aは、前述したように、分極された複数の圧電素子の集合であり、信号C1、信号−C1が供給される圧電素子の集合である。同様に、圧電素子31bも、分極された複数の圧電素子の集合であり、信号C2、信号−C2が供給される圧電素子の集合である。なお、信号−C1、信号−C2は、信号C1、信号C2に対して、グランドと各信号の配線を逆にして配線する信号である。そして、このようにして圧電素子31a,31bに信号C1,C2が供給されると、圧電素子31a,31bに接合された弾性体に進行波が発生し、弾性体に加圧接触された相対運動部材は、弾性体に発生した進行波の振動を受け、駆動周波数fに対応した回転速度Nで回転駆動される。
また、本実施形態においては、このようにして超音波モータ30が駆動されるとき、駆動周波数fの周期において、トランス51,61の2次側巻線と圧電素子31a,31bとの直列回路上に設けられたMOSFET53,63を一定期間オフすることにより、トランス51,61と圧電素子31a,31b間で発生する自由振動を抑制できるようになっている。
図4に、超音波モータ30の駆動時及び停止時における、超音波モータ30、ドライブ回路41近傍及び超音波モータ駆動装置用基板48端部の温度推移を表すグラフを示す。なお、図4に示すグラフは、室温(25℃)下で各測定を行ったデータである。図4に示すように、超音波モータ30の駆動が開始すると、超音波モータ30の温度(すなわち、超音波モータ30の圧電素子の温度)は上昇し、一方、超音波モータ30の駆動を停止すると、超音波モータ30の温度は下降する。ここで、超音波モータ30の駆動により、超音波モータ30の温度が上昇する理由としては、たとえば、超音波モータ30を構成する弾性体の摩擦等による発熱で、超音波モータ30を構成する圧電素子の温度が上昇してしまうことが挙げられる。
また、図5に、超音波モータ30を構成する圧電素子の温度と、圧電素子の共振周波数及び駆動周波数(圧電素子に印加する交流電圧の周波数)との関係を表すグラフを示す。図5に示すように、超音波モータ30を構成する圧電素子の共振周波数及び駆動周波数は、圧電素子の温度が変化することに伴い変化することなる。そのため、超音波モータ駆動装置40から超音波モータ30に供給する信号C1,C2(駆動周波数)を一定としても、超音波モータ30の駆動により圧電素子の温度が変化してしまうため、結果として、超音波モータ30の回転速度が変化してしまうこととなる。したがって、超音波モータ駆動装置40において、超音波モータ30を駆動する際には、超音波モータ30を構成する圧電素子の温度変化を検出して、温度変化に応じて駆動周波数を補正することが望ましい。
ここで、図4の超音波モータ30の温度変化(すなわち、超音波モータ30の圧電素子の温度変化)とドライブ回路41近傍の温度変化とを参照することにより、超音波モータ30の駆動が開始すると、超音波モータ30と同様に、ドライブ回路41も駆動することとなるため、ドライブ回路41も発熱し、ドライブ回路41近傍における温度も上昇することが確認できる。さらに、超音波モータ30の駆動を停止すると、超音波モータ30と同様に、ドライブ回路41も駆動を停止することとなるため、ドライブ回路41近傍における温度も下降することも確認できる。すなわち、超音波モータ30の圧電素子とドライブ回路41近傍とで温度の挙動は近似しているものといえる。
なお、ドライブ回路41を構成する各要素のうち、トランス51,61及びMOSFET52,53,62,63は、ドライブ回路41が駆動した際における、発熱量が大きいものである。そのため、ドライブ回路41の近傍に温度センサ46を設置することにより、その設置位置により、これらトランス51,61や、MOSFET52,53,62,63の温度を直接的又は間接的に検出することとなる。たとえば、トランス51近傍に温度センサ46を設置した場合には、トランス51の温度を直接的に検出するとともに、トランス61、及びMOSFET52,53,62,63の温度については間接的に検出することとなる。
そして、本実施形態では、ドライブ回路41の近傍に温度センサ46を設置することにより、ドライブ回路41から発生される温度を検出し、この温度を用いて、超音波モータ30の圧電素子の温度を間接的に測定することができる。なお、図4に示すように、ドライブ回路41近傍の温度と、超音波モータ30の温度とは温度の変化の挙動は近似するものの、温度の変化の絶対量は異なるものとなる。そのため、温度センサ46により測定された温度値は、マイコン43に送られた際に、マイコン43により超音波モータ30の圧電素子の温度に変換されることとなる。そして、マイコン43は、メモリ47から、図5に示すような温度センサ46により測定されるドライブ回路41近傍の温度(すなわち、超音波モータ30を構成する圧電素子の温度)と、圧電素子の共振周波数及び駆動周波数との相関データを読み出し、これに基づき、ドライブ回路41から超音波モータ30に供給する信号C1,C2の周波数を逐次補正する。
このような本実施形態によれば、上記のような構成を採用することにより、超音波モータ駆動装置40上のドライブ回路41近傍に温度センサ46を設けるため、超音波モータ30に直接温度センサを接着させた場合に必要となる、超音波モータ駆動装置40と超音波モータ30との間の配線を不要とすることができ、外来ノイズを除去することができる。また、温度センサ46を音波モータ30に接着させる工程が不要となる。更に、基板外への配線を不要としながら、振動アクチュエータの温度変化による共振周波数、駆動周波数の変化を適切に検出でき、好適な制御が可能となる。
しかも、図4からも確認できるように、超音波モータ30とドライブ回路41近傍とで温度の挙動は近似しているため、超音波モータ30の温度変化を適切に検出することができ、温度変化に応じて駆動周波数を適切に補正することができる。加えて、図4からも明らかなように、超音波モータの駆動及び停止による、ドライブ回路41近傍の温度変化は比較的に大きいものであるため、温度センサ46として高精度なセンサを用いる必要もない。
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、以下に説明する以外は、上述の第1実施形態と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
図6は、第2実施形態の超音波モータ駆動装置40aの構成を示す図である。第2実施形態の超音波モータ駆動装置40aには、ドライブ回路41近傍に設けた温度センサ46に加えて、超音波モータ駆動装置用基板48の端部付近に温度センサ46aが設けられている点で第1実施形態と異なる。すなわち、温度センサ46aを温度センサ46及びドライブ回路41から離れた位置に配置した構成としている。温度センサ46aを用いてドライブ回路41による影響が少ない超音波モータ駆動装置用基板48の温度を検出するためである。
そして、第2実施形態では、超音波モータ30の温度を間接的に測定しマイコン43により、ドライブ回路41から超音波モータ30に供給する信号C1,C2の周波数を逐次補正する際に、ドライブ回路41近傍に設けた温度センサ46の測定値だけでなく、超音波モータ駆動装置用基板48の端部付近に設けた温度センサ46aの測定値も用いる。すなわち、温度センサ46の測定値と温度センサ46aの測定値との差分をとり、この値に基づき、逐次補正する。
超音波モータ駆動装置用基板48上に、ドライブ回路41以外に発熱する部品が搭載される場合の他、直流電源回路42により直流電源が供給される部品がドライブ回路41以外にあり、これらの負荷変動により直流電源回路42の発熱量が変動する場合がある。このような場合には、ドライブ回路41付近の温度変化と、超音波モータ30との間の温度変化の挙動が近似しなくなる場合がある。これに対して、第2実施形態によれば、ドライブ回路41近傍に設けた温度センサ46に加えて、超音波モータ駆動装置用基板48の端部付近に温度センサ46aが設け、これらの測定値の差分をとることにより、上記問題を有効に解決できるものである。また、温度センサ46aは、ドライブ回路41以外の発熱する部品や、直流電源回路42の近傍に設置することも好ましい。この場合、温度センサ46aを用いて、ドライブ回路41以外の発熱する部品、回路等の温度を検出し、温度センサ46と温度センサ46aとの検出値の差分をとることが好ましい。検出値の差分をとることにより、ドライブ回路41以外の発熱する部品の影響を除去できるからである。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は第1実施形態のカメラシステム1を示す要部構成図である。 図2は第1実施形態の超音波モータ駆動装置の構成を示す図である。 図3は第1実施形態のドライブ回路の回路構成を示す図である。 図4は超音波モータの駆動時及び停止時における、超音波モータ、ドライブ回路近傍及び超音波モータ駆動装置用基板端部の温度推移を示すグラフである。 図5は超音波モータを構成する圧電素子の温度と、圧電素子の共振周波数及び駆動周波数との関係を表すグラフである。 図6は第2実施形態の超音波モータ駆動装置の構成を示す図である。
符号の説明
1…カメラシステム
10…カメラボディ
20…レンズ鏡筒
30…超音波モータ
31a,31b…圧電素子
40,40a…超音波モータ駆動装置
41…ドライブ回路
42…直流電源回路
43…マイコン
46,46a…温度センサ
47…メモリ

Claims (8)

  1. 振動アクチュエータを駆動させるための駆動信号を発生させる駆動回路と、
    前記駆動回路の近傍に備えられ温度を検出するセンサと、
    前記センサの出力に応じて前記駆動信号を補正する制御部とを含むことを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記センサの出力と前記振動アクチュエータの周波数特性との関係を記憶したメモリを有し、
    前記制御部は、前記メモリに記憶された情報を用いて前記駆動信号を補正することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記駆動回路は、前記振動アクチュエータを駆動させるための電圧を発生させるインダクタを有し、
    前記センサは、前記インダクタの温度を直接的又は間接的に検出することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  4. 請求項3に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記駆動回路は、前記インダクタに流れる電流をスイッチングするスイッチング素子を有し、
    前記センサは、前記スイッチング素子の温度を直接的又は間接的に検出することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記インダクタは、前記振動アクチュエータのキャパシタ成分と共振回路を構成していることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記駆動回路を搭載する基板と、
    前記基板に搭載され、前記駆動回路とは独立した独立回路とを有し、
    前記センサは、前記独立回路よりも前記駆動回路に近い位置に備えられていることを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  7. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置であって、
    前記駆動回路を搭載する基板と、
    前記基板に搭載され、前記駆動回路とは独立した独立回路と、
    前記独立回路の近傍に備えられた、前期独立回路の温度を検出する独立回路用センサとを有し、
    前記制御部は、前記センサの出力と、前記独立回路用センサの出力との差を用いて前記駆動信号を補正することを特徴とする振動アクチュエータ駆動装置。
  8. 請求項1から請求項7までの何れか1項に記載された振動アクチュエータ駆動装置と、振動アクチュエータとを含むことを特徴とする光学機器。
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