JP2009259183A - タグテープ、無線タグラベル、タグテープロール、無線タグ回路素子カートリッジ - Google Patents
タグテープ、無線タグラベル、タグテープロール、無線タグ回路素子カートリッジ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上させたタグテープ、無線タグラベル、タグテープロール、及び無線タグ回路素子カートリッジを提供する。
【解決手段】複数の無線タグ本体90と、テープ厚み方向において複数の無線タグ本体90を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ101A及び第2テープ101Bとを有するタグテープ101であって、第2テープ101Bが有する剥離紙101gは、平面視においてIC保持体92と重ならないように、当該剥離紙101gの厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断したハーフカット線HCを備えている。
【選択図】図21
【解決手段】複数の無線タグ本体90と、テープ厚み方向において複数の無線タグ本体90を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ101A及び第2テープ101Bとを有するタグテープ101であって、第2テープ101Bが有する剥離紙101gは、平面視においてIC保持体92と重ならないように、当該剥離紙101gの厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断したハーフカット線HCを備えている。
【選択図】図21
Description
本発明は、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグアンテナとを備えた無線タグ回路素子を有するタグテープ、このタグテープを用いて作成する無線タグラベル、上記タグテープを備えるタグテープロール、及び上記タグテープを供給可能な無線タグ回路素子カートリッジに関する。
従来、被印字材となるテープをロール状に収納し、ロールよりテープを繰り出しつつ所望の文字を印刷してラベル状に排出するテープ印字装置(ラベル作成装置)が既に提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術においては、被印字テープを巻回したロール(供給スプール)と、片面側に粘着剤層を備えた剥離紙を巻回したロール(供給スプール)とを備えている。一方のロールから上記被印字テープを繰り出しつつ被印字テープに所定の印字を行うとともに、他方のロールから繰り出された粘着剤付き剥離紙をその印字後の被印字テープに貼り合わせ、これをカッタ(完全切断カッタ)で所定の長さに切断して印字ラベル(テープ片)を作成するようになっている。
作成された印字ラベルは、剥離紙を剥離して上記粘着剤層を露出させることで、印字ラベルを貼り付け対象に貼り付ける。その際、予め剥離紙に切れ目を設けておいたり、各印字ラベルにおいてハーフ切断カッタで剥離紙のみに切断を行い(被印字テープは切断しない)、剥離紙を剥がす際の切れ目となる切断線(ハーフカット部)を形成するようになっている。剥離紙を剥がして印字ラベルを所定の対象物に貼り付ける際には、印字ラベルの切断線近傍を被印字テープ側に折り曲げることにより剥離紙の切断線近傍の端部が被印字テープより剥がれて浮き上がるので、この浮き上がった部分を指でつまむことで容易に剥離紙を被印字テープから剥がすことができる。
実公平6−34126号公報(第13図及び第14図)
近年、無線タグ回路素子を備えた小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが注目されている。無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続(接合)され情報の送受信を行うタグアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりタグに備えられた無線タグ回路素子にアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
ここで、このような無線タグについて、内部に記憶されたタグ情報とは別にその無線タグ情報に関連した情報を上記従来技術と同様にラベルに印字し、印字付き無線タグラベルとして使用するようにすれば、ユーザ側から上記関連情報を視認できて何かと便利である。
そこで、無線タグラベルを生成する装置として、上記従来技術のタグラベル作成装置を応用し、無線タグへの情報読み取り/書き込み及び無線タグへの印字を併せて行って無線タグラベルを作成し、さらにラベル裏の剥離紙に切断線を形成することで、剥離紙をこの切断線から指で容易に剥がせるようにして無線タグラベルの貼り付けを容易とすることが考えられる。
しかしながら、この場合、前述したように切断線近傍を折り曲げると、無線タグラベルに備えられた無線タグ回路素子にその外力や変形によって物理的な悪影響を与える可能性がある。例えば上記のIC回路部とアンテナとは通常何らかの形で導通可能に接続(又は接合)されており、他の部分に比べて強度上相対的な弱点となるため、上記のような折り曲げによってこの接続部(又は接合部)が損傷し、通信機能を阻害するおそれがあった。
本発明の目的は、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上させたタグテープ、無線タグラベル、タグテープロール、及び無線タグ回路素子カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1発明のタグテープは、複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有するタグテープであって、前記無線タグ本体は、シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、前記第2テープは、前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時に使用者により引き剥がされる剥離材層とを備えており、前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えていることを特徴とする。
本願第1発明のタグテープは、第1テープ、無線タグ本体、第2テープの積層構造で構成され、このタグテープを用いて無線タグラベルが作成される。作成された無線タグラベルを使用者が使用する際には、第2テープに備えられた剥離材層を手で引き剥がし、露出させた貼り付け用粘着剤層によって、貼り付け対象に貼り付ける。このとき、本願第1発明では、使用者が貼り付け用粘着剤層から剥離材層を引き剥がしやすいように、剥離材層に引き剥がし用切断部を設けている。これにより、使用者は、無線タグラベルを裏返しにし剥離材層を上面にした状態で、上記引き剥がし用切断部付近を頂部とするような山折りを行い、剥離材層を引き剥がし用切断部付近からめくり上げることで、容易に剥離材層を引き剥がすことができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
一方、無線タグとしての通信機能を果たすためには、IC回路部とタグアンテナとが必要である。本願第1発明では、IC回路部がIC保持体において保持部材によりアンテナ基材に保持されており、アンテナ基材に設けられたタグアンテナに対し電気的に接続される。ところで、このIC保持体が、上記引き剥がし用切断部と平面視で見て重なるように存在している場合に、前述のように使用者が引き剥がし用切断部付近での山折りを行うと、その山折り時の外力がIC保持体にも作用することとなる。この場合、IC保持体の一部の構成要素が損傷し、通信機能を阻害するおそれがある。そこで本願第1発明においては、引き剥がし用切断部を平面視で見てIC保持体と重ならないように配置することにより、上記の山折りによる外力がIC保持体に作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
第2発明のタグテープは、上記第1発明において、前記第1テープは、印字形成可能な被印字材料により構成された被印字層、若しくは、印字形成可能な被印字テープを貼り合わせるための貼り合わせ用粘着剤層を備えていることを特徴とする。
これにより、本願第2発明のタグテープを用いることで、被印字層に印字を形成した(又は印字を形成した被印字テープを貼り合わせた)印字付き無線タグラベルを作成することができる。
第3発明のタグテープは、上記第1又は第2発明において、前記剥離材層の前記切断部は、テープ長手方向又はテープ幅方向に連続的に又は断続的に延設された切断線であることを特徴とする。
これにより、使用者は、無線タグラベルを裏返しにし剥離材層を上面にした状態で、テープ長手方向に連続的又は断続的に延びる引き剥がし用切断線を頂部としたテープ幅方向への山折り(又はテープ幅方向に連続的又は断続的に延びる引き剥がし用切断線を頂部としたテープ長手幅方向への山折り)を行い、剥離材層をめくり上げて容易に剥離材層を引き剥がすことができる。
第4発明のタグテープは、上記第3発明において、前記剥離材層の前記切断線は、テープ長手方向に延設されており、前記IC保持体は、平面視において前記切断線のテープ幅方向一方側にずれた位置に設けられていることを特徴とする。
これにより、使用者が、テープ長手方向の引き剥がし用切断線から剥離材層をめくり上げるとき、IC保持体が切断線よりテープ幅方向にずれていることで、IC保持体へ外力が作用し損傷するのを防止することができる。
第5発明のタグテープは、上記第3発明において、前記剥離材層の前記切断線は、テープ幅方向に延設されており、前記IC保持体は、平面視において前記切断線のテープ長手方向一方側にずれた位置に設けられていることを特徴とする。
これにより、使用者が、テープ幅方向の引き剥がし用切断線から剥離材層をめくり上げるとき、IC保持体が切断線よりテープ長手方向にずれていることで、IC保持体へ外力が作用し損傷するのを防止することができる。
第6発明のタグテープは、上記第4又は第5発明において、前記タグアンテナは、ループコイル形状のアンテナパターンを備えたループアンテナであり、前記IC保持体は、前記IC回路部より前記ループコイル形状の径方向外側に位置する前記アンテナパターンと前記IC回路部とを接続するための第1接続用ランドと、前記IC回路部より前記ループコイル形状の径方向内側に位置する前記アンテナパターンと前記IC回路部とを接続するための第2接続用ランドとを備えるとともに、前記第1接続用ランドと前記第2接続用ランドとに跨るように、前記IC回路部を設けていることを特徴とする。
第1接続用ランドによってIC回路部と径方向外側のアンテナパターンとの電気的導通を確実に行うことができ、また、第2接続用ランドによってIC回路部と径方向内側のアンテナパターンとの電気的導通を確実に行うことができる。また、第1及び第2接続用ランドを介してIC回路部とアンテナパターンとを接続する構造とすることで、IC回路部とアンテナパターンとを直接結合する場合よりも製造時の自由度が高くなり、生産性を向上することが可能となる。
第7発明のタグテープは、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記IC保持体は、前記アンテナ基材の前記第2テープ側に突出するように設けられていることを特徴とする。
これにより、IC保持体をアンテナ基材の第2テープ側(第1テープと反対側)に配置した構造のタグテープにおいても、引き剥がし用切断部をIC保持体と重ならないようにすることで、通信機能を阻害するのを防止することができる。
第8発明のタグテープは、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記IC保持体は、前記アンテナ基材の前記第1テープ側に突出するように設けられていることを特徴とする。
IC保持体をアンテナ基材の第1テープ側(第2テープと反対側)に配置することにより、引き剥がし用切断部付近での上記の山折りによる外力がIC保持体をアンテナ基材から引き剥がす(あるいはIC保持体の一部の構成要素が、アンテナ基材側に位置する他の構成要素から引き剥がす)向きに作用するのを防止できる。この結果、通信機能の阻害をさらに確実に防止することができる。
上記目的を達成するために、第9発明の無線タグラベルは、無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有する無線タグラベルであって、前記無線タグ本体は、シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、前記第2テープは、前記無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えていることを特徴とする。
本願第9発明の無線タグラベルは、第1テープ、無線タグ本体、第2テープの積層構造で構成される。この無線タグラベルを使用者が使用する際には、第2テープに備えられた剥離材層を手で引き剥がし、露出させた貼り付け用粘着剤層によって、貼り付け対象に貼り付ける。このとき、本願第9発明では、使用者が貼り付け用粘着剤層から剥離材層を引き剥がしやすいように、剥離材層に引き剥がし用切断部を設けている。これにより、使用者は、無線タグラベルを裏返しにし剥離材層を上面にした状態で、上記引き剥がし用切断部付近を頂部とするような山折りを行い、剥離材層を引き剥がし用切断部付近からめくり上げることで、容易に剥離材層を引き剥がすことができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
一方、無線タグとしての通信機能を果たすためには、IC回路部とタグアンテナとが必要である。本願第9発明では、IC回路部がIC保持体において保持部材によりアンテナ基材に保持されており、アンテナ基材に設けられたタグアンテナに対し電気的に接続される。ところで、このIC保持体が、上記引き剥がし用切断部と平面視で見て重なるように存在している場合に、前述のように使用者が引き剥がし用切断部付近での山折りを行うと、その山折り時の外力がIC保持体にも作用することとなる。この場合、IC保持体の一部の構成要素が損傷し、通信機能を阻害するおそれがある。そこで本願第9発明においては、引き剥がし用切断部を平面視で見てIC保持体と重ならないように配置することにより、上記の山折りによる外力がIC保持体に作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
第10発明の無線タグラベルは、上記第9発明において、前記第1テープは、印字形成可能な被印字テープと、前記被印字テープを貼り合わせるための貼り合わせ用粘着剤層とを備えていることを特徴とする。
これにより、別途印字を行った被印字テープと貼り合わせたいわゆるラミネートタイプの印字付き無線タグラベルを実現することができる。
上記目的を達成するために、第11発明のタグテープロールは、複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有し、前記無線タグ本体は、シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、前記第2テープは、前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えているタグテープを、テープ長手方向と直交する軸の周りに巻回して構成したことを特徴とする。
本願第11発明のタグテープロールに備えられたタグテープは、第1テープ、無線タグ本体、第2テープの積層構造で構成される。このタグテープロールから繰り出したタグテープを用いて無線タグラベルが作成される。作成された無線タグラベルを使用者が使用する際には、第2テープに備えられた剥離材層を手で引き剥がし、露出させた貼り付け用粘着剤層によって、貼り付け対象に貼り付ける。このとき、本願第11発明では、使用者が貼り付け用粘着剤層から剥離材層を引き剥がしやすいように、剥離材層に引き剥がし用切断部を設けている。これにより、使用者は、無線タグラベルを裏返しにし剥離材層を上面にした状態で、上記引き剥がし用切断部付近を頂部とするような山折りを行い、剥離材層を引き剥がし用切断部付近からめくり上げることで、容易に剥離材層を引き剥がすことができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本願第11発明においては、引き剥がし用切断部を平面視で見てIC保持体と重ならないように配置することにより、上記の山折りによる外力がIC保持体に作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
上記目的を達成するために、第12発明の無線タグ回路素子カートリッジは、タグテープを巻回して構成したタグテープロールを備え、タグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグ回路素子カートリッジであって、前記タグテープは、複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有し、前記無線タグ本体は、シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、前記第2テープは、前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えていることを特徴とする。
本願第12発明の無線タグ回路素子カートリッジのタグテープロールに備えられたタグテープは、第1テープ、無線タグ本体、第2テープの積層構造で構成される。この無線タグ回路素子カートリッジのタグテープロールから繰り出したタグテープを用いて無線タグラベルが作成される。作成された無線タグラベルを使用者が使用する際には、第2テープに備えられた剥離材層を手で引き剥がし、露出させた貼り付け用粘着剤層によって、貼り付け対象に貼り付ける。このとき、本願第12発明では、使用者が貼り付け用粘着剤層から剥離材層を引き剥がしやすいように、剥離材層に引き剥がし用切断部を設けている。これにより、使用者は、無線タグラベルを裏返しにし剥離材層を上面にした状態で、上記引き剥がし用切断部付近を頂部とするような山折りを行い、剥離材層を引き剥がし用切断部付近からめくり上げることで、容易に剥離材層を引き剥がすことができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本願第12発明においては、引き剥がし用切断部を平面視で見てIC保持体と重ならないように配置することにより、上記の山折りによる外力がIC保持体に作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
本発明によれば、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1に、第1実施形態のタグテープを用いたタグラベル作成装置1を備える無線タグラベルシステムTSを示す。
この無線タグラベルシステムTSにおいて、タグラベル作成装置1は、適宜の通信回線等からなる通信ネットワークNWを介して、ルートサーバRS、情報サーバIS、端末装置DTa、汎用コンピュータDTbなどに接続されている。
図2に、タグラベル作成装置1の外観構成を示す。この図2において、タグラベル作成装置1は、カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)3が装着されるカートリッジホルダ31(図3参照)を備えた装置本体2を有している。
装置本体2は、上面部、下面部、前面部、背面部、左右の両側面部を備えた全体的に直方体状の筐体2sをその外郭として備えている。上面部には、上蓋4及び上蓋操作ボタン5が設けられている。前面部には、ラベル排出口7、前蓋8、電源ボタン9、およびカッタ駆動ボタン10が設けられている。
上蓋4は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に支持されており、付勢部材(図示省略)により開き方向に付勢される一方で、装置本体2との間がロック可能に構成されている。また、カートリッジ3の着脱の際には、上蓋操作ボタン5が押されることで上記ロックが解除となり、上蓋4が上記付勢部材の付勢作用により開き、その状態でカートリッジ3の装着や取外しを行えるようになっている。なお、上蓋4には、透明カバーなどを嵌め込んだ透視窓15が設けられている。
ラベル排出口7は、装置本体2の内部で作成される無線タグラベルTを外部に排出するものである。前蓋8は、下端を支点にした回動で開閉可能とされており、上端部に設けられている押部8pを上方より押し込むことで前方に回動して開く。電源ボタン9は、タグラベル作成装置1の主電源のオン・オフ操作に用いられる。カッタ駆動ボタン10は、後述のカッタ51(図3参照)を操作者が手動で操作して印字済みタグラベルテープ109を切断し、無線タグラベルTを形成するためのものである。
図3に、装置本体2のカートリッジホルダ31とその内部に装着されたカートリッジ3の要部の構成を模式化して示す。
この図3において、カートリッジ3は、ラベル排出口7から排出される印字済みタグラベルテープ109の幅方向の向きが、図において紙面に略垂直方向となるように、上記カートリッジホルダ31に収納する。カートリッジ3は、筐体3Aと、この筐体3A内に配置され帯状のタグテープ101が巻回された第1ロール(タグテープロール;本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)102と、上記タグテープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム(被印字テープ)103が巻回された第2ロール(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)104と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ3のテープ排出部の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27と、搬送位置規制手段として機能するガイドローラ112とを有する。
テープ送りローラ27は、対向するテープ圧接ローラ28と協働して、上記タグテープ101と上記カバーフィルム103とを挟圧し接着させ上記印字済タグラベルテープ109としつつ、矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102a(軸)の周りに、長手方向に複数の無線タグ本体90が所定の等間隔で順次形成された上記タグテープ101を巻回している。タグテープ101はこの例では7層構造となっており(図3中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図3中右側)よりその反対側(図3中左側)へ向かって、適宜の粘着剤からなる粘着層(貼り合わせ用粘着剤層)101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きの第1ベースフィルム101b、適宜の粘着剤からなる粘着層101c、適宜の粘着剤からなる粘着層101d、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から第2ベースフィルム101e、適宜の粘着剤からなる粘着層(貼り付け用粘着剤層)101f、剥離紙(剥離材層)101gの順序で積層され構成されている。
第1ベースフィルム101bの表側(図3中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、また第1ベースフィルム101bの裏側(図3中左側)には、無線タグ本体90を内包するように上記粘着層101cが設けられており、これら3層が一体となって第1テープ101Aを構成している。また第2ベースフィルム101eの表側(図3中右側)には、無線タグ本体90を挟んで上記第1テープ101Aの粘着層101cの裏側(図3中左側)と貼り合わされる粘着層101dが形成され、また第2ベースフィルムの101eの裏側(図3中左側)には粘着層101fによって上記剥離紙101gが接着されている。このうちの上記の粘着層101d、第2ベースフィルム101e、粘着層101f、及び剥離紙101gの4層が一体となって第2テープ101Bを構成している。
無線タグ本体90は、シート状に形成された樹脂製のアンテナ基材91と、このアンテナ基材91の表側(図3中右側)に表出するよう設けられたループコイル形状のループアンテナ62(タグアンテナ)と、アンテナ基材91の表側(図3中右側)に配置され、情報を記憶するIC回路部80、及びこのIC回路部80を上記アンテナ基材91に対し保持する保持部材95を含むIC保持体92とを有している。保持部材95は、IC回路部80の表側(図3中右側)を覆うことによりIC回路部80を上記アンテナ基材91に対し保持するとともに、ループアンテナ62とIC回路部80とを接続する。なお、情報の送受信を行う上記ループアンテナ62と、情報を記憶するIC回路部80とで無線タグ回路素子Toが構成される。そして、無線タグ本体90を全体で見た場合、略直方体形状に形成されたIC回路部80がアンテナ基材91の表側(図3中右側)の表面に配置され、さらにその表側(図3中右側)を保持部材95が覆っていることから、IC保持体92はアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている構成となる(無線タグ本体90とIC回路部80の詳細については後に詳述する)。
上記剥離紙101gは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルT(後述の図9参照)が所定の商品等の物品(貼り付け対象)に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101fにより当該商品等に接着できるようにしたものである。この図3中においては図示を省略しているが、剥離紙引き剥がし用の切断部(切断線)として、剥離紙101gのテープ幅方向中央部においてテープ長手方向に剥離紙101gのみを切断するハーフカット線HC(図6等参照)が切れ目のない直線状に形成されており、使用者はこのハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを折り曲げることで、無線タグラベルTから剥離紙101gを浮かして剥がしやすくなっている。なお、上記ハーフカット線HCは、必ずしも剥離紙101gの厚み方向寸法の全体を切断して形成する必要はなく、剥離紙101gの厚み方向寸法の一部を切断することにより形成してもよい。
一方、図3に示すように、第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記タグテープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール111及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるインクリボン105が印字ヘッド23(カートリッジホルダ31側に設けられている)に押圧されることで、インクリボン105が当該カバーフィルム103の裏面に接触させられるようになっている。
なお、カートリッジ3をカートリッジホルダ31に装着した際にカートリッジホルダ31側に備えられている印字ヘッド23をインクリボン105とカバーフィルム103に押圧させることができるよう、カートリッジ3の筐体3Aにはカバーフィルム103とインクリボン105の搬送経路の一部を外部に露出させるための切り欠き部3aが形成されている。
また、カートリッジホルダ31側で印字ヘッド23に対向する位置には、カバーフィルム103へ押圧力を作用させテープ搬送を行うためのプラテンローラ24が設けられている。更に、カートリッジホルダ31には、カートリッジ3の排出口に隣接して(この例でははさみ方式の)カッタ51が配設されている。このカッタ51は、図示しないソレノイド(図示せず)に接続されており、このソレノイドがソレノイド駆動回路(図示せず)によって励磁されることで作動する。これにより、印字済みのタグテープ109を所定の長さに切断し、無線タグラベルTを形成する。
また、タグラベル作成装置1に設けられた装置側アンテナ52は、タグテープ101に配置されている無線タグ回路素子Toに対する情報の読取りまたは書込みのための通信を行う。
図4に、無線タグ回路素子Toの機能的構成を示す。図4において、無線タグ回路素子Toは、上述したようにタグラベル作成装置1の装置側アンテナ52と無線通信もしくは電磁誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ62と、このループアンテナ62に接続された上記IC回路部80とを有している。
IC回路部80は、ループアンテナ62により受信された質問波を整流する整流部81と、この整流部81により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部82と、上記ループアンテナ62により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部83に供給するクロック抽出部84と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部86と、上記ループアンテナ62に接続された変復調部85と、上記メモリ部86、クロック抽出部84、及び変復調部85等を介し上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部83とを備えている。
変復調部85は、ループアンテナ62により受信された上記タグラベル作成装置1の装置側アンテナ52からの質問波の復調を行い、また、上記制御部83からの返信信号を変調し、ループアンテナ62より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部84は受信した信号からクロック成分を抽出し、当該クロック成分の周波数に対応したクロックを制御部83に供給する。
制御部83は、上記変復調部85により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部86において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部85により上記ループアンテナ62から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図5に、タグラベル作成装置1における制御系の機能的な構成を示す。
図5において、タグラベル作成装置1には、例えばマイクロプロセッサなどからなる制御部53が設けられている。この制御部53には、入出力インターフェース56を介し、前述の端末装置DTaや汎用コンピュータDTbが接続された通信回線NWが接続されている。
また入出力インターフェース56には、カートリッジホルダ31における上記テープ送りローラ27等を駆動するローラ駆動回路、上記印字ヘッド23を駆動する印字ヘッド駆動回路、上記ソレノイドを駆動するソレノイド駆動回路等からなる駆動系54と、装置側アンテナ52に接続される送受信回路55とが接続されている。
図6(a)〜図6(c)に、上記タグテープ101における無線タグ本体90の配置と構成の一例を示す。図6(b)には、表面側より第1テープ101A及び保持部材95を透視した図6(a)中VIb部の抽出拡大図を示し、図6(c)には、図6(b)図VIc部の詳細構造を示している。また、図7(a)に、図6(c)中のVIIa−VIIa断面による断面図を示し、図7(b)に、図6(c)中のVIIb−VIIb断面による断面図を示す。
これら図6(a)〜図6(c)、及び図7(a)〜図7(b)において、タグテープ101は、その長手方向に、所定の間隔を空けて複数の無線タグ本体90を配置している(図中では一つのみ図示)。それぞれの無線タグ本体90は、前述のようにアンテナ基材91と、ループアンテナ62と、IC回路部80及び保持部材95を含むIC保持体92とを備えている。この例では、適宜な合成樹脂材のシート状で略矩形形状に形成されたアンテナ基材91の表側(図7中の上側)に、同じく全体が略矩形形状に形成されたループアンテナ62のアンテナパターン62Aが配置され、上記IC保持体92は、このアンテナパターン62Aのループコイル形状の径方向外側の端部に接続された第1接続用ランド93と、他方の径方向内側の端部に接続された第2接続用ランド94とを備えている。
これら第1接続用ランド93と第2接続用ランド94はそれぞれ略L字型形状に形成された薄板状の導通部材であり、それぞれの短辺部分がアンテナパターン62Aの端部及びアンテナ基材91とともに表裏両面からかしめられ、圧着部96,97にてそれぞれ圧着固定されている。そしてそれぞれの長辺部分が互いにわずかな距離で離間して平行に配置されており、IC回路部80はこれら2つの接続用ランド93,94の長辺部分のアンテナ基材91側において、各長辺部分に跨る配置で重なるように設けられている。そして各接続用ランド93,94は、それぞれの短辺部分が上記圧着部96,97でアンテナパターン62Aの端部と接続され、またそれぞれの長辺部分が上記の重なり部分でIC回路部80と接続されている。これにより、IC回路部80は、各接続用ランド93,94を介してループアンテナ62のアンテナパターン62Aの両端部に電気的に接続され、導通されている。
また、ループアンテナ62のアンテナパターン62Aは、無線タグラベルTの平面視(表面又は裏面に正対する視野)においてIC回路部80の近傍でIC回路部80を迂回するように曲折して配置された曲折部62Abを備えている。そしてIC回路部80を含めた2つの接続用ランド93,94の配置領域に対してその表面を薄い樹脂製の保持部材95が覆っている。IC回路部80は、この保持部材95と各接続用ランド93,94によってアンテナ基材91の表面に保持されており、つまりこれら保持部材95、IC回路部80、及び2つの接続用ランド93,94が上記IC保持体92を構成している。
そして、前述したように、剥離紙101gのテープ幅方向中央においてテープ長手方向に剥離紙引き剥がし用の切断部として切れ目のない直線状のハーフカット線HCが形成されており、この例では、平面視においてアンテナパターン62Aの径方向内側の第2接続用ランド94がハーフカット線HCと重なる位置に設けられている。
図8に、上記無線タグラベルTの作成時の端末装置DTaの表示画面における表示の例を示す。この例では、無線タグラベルTの種別(アクセス周波数やタグラベル寸法)、印字ヘッド23で印字される印字文字、無線タグラベルTにおける無線タグ回路素子Toの固有の識別情報であるアクセスID、図1の情報サーバISに格納されている物品情報のアドレス、および図1のルートサーバRSにおけるそれらの対応情報の格納先アドレスなどが含まれている。
図9(a)〜図9(d)に、上記タグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を示す。図9(a)に表面を示し、図9(b)に、図9(a)中のIXb−IXb断面による断面を示し、図9(c)に裏面を示し、図9(d)に、図9(a)中のIXd−IXd断面による断面を示す。
これら図9(a)〜図9(d)において、無線タグラベルTは、上述の7層構造のタグテープ101にカバーフィルム103を貼り合わせた8層構造(無線タグ本体90を含めると9層構造)を所定の長さあるいは所望の長さで切断して形成され、そのカバーフィルム103の裏面には印字文字R(図示する例では「RFID」の文字)がテープ幅方向ほぼ全幅にわたるように印字されている。
無線タグ本体90は、テープ厚み方向において第1テープ101Aと第2テープ101Bの間に挟まれており、IC保持体92はアンテナ基材91に対して第1テープ101A側に突出するように設けられている。また図示する例では、IC回路部80を含むIC保持体92が、印字文字Rを正対させた状態でのテープ幅方向上方側(つまり図示する例の「RFID」の文字の上側)で、略矩形形状のループアンテナ62の一方の角部に配置しており、平面視においてアンテナパターン62Aの径方向内側の第2接続用ランド94が、剥離紙101gのテープ幅方向中央においてテープ長手方向に形成されているハーフカット線HCと重なる位置に設けられている。また、剥離紙101gには、使用者に剥離紙101gの引き剥がし態様を誘導する引き剥がし表示部Mが表示されている(引き剥がし表示部Mについては後述の第3実施形態で詳述する)。
ここで、使用者が上記構成の無線タグラベルTを物品に貼付する際には、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを折り曲げることにより、剥離紙101gをハーフカット線HCに沿って2つに分離して、剥離紙101gの分離された個所の角部(又は辺部)を粘着層101fから浮かせ、そこからめくり上げて容易に剥がすことができる。このときのハーフカット線HCに沿った折り曲げは、一般的には当該ハーフカット線HCを頂部とするような折り曲げ(つまり剥離紙101g側を山折り)によって行われる。このように剥離紙101g側のハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTの折り曲げを行った場合、前述したようにハーフカット線HCに重なる配置で設けられた、IC保持体92を構成する第2接続用ランド94に折り曲げ力が作用する。
図10は、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って折り曲げた場合における無線タグ本体90の状態を模式的に表す図であり、図10(a)はハーフカット線HCを谷部とするような折り曲げ(つまり剥離紙101g側を谷折り)を行った場合における無線タグ本体90の状態を示し、図10(b)はハーフカット線HCを頂部とするような折り曲げ(つまり剥離紙101g側を山折り)を行った場合における無線タグ本体90の状態を示している。なお、図中においては各部材間の配置関係を明確にするために、IC回路部80を大きく表示し、その他アンテナ基材91と各接続用ランド93,94のみを図示している。
まず図10(a)に示すように、ハーフカット線HCを谷部とするような折り曲げ(つまり剥離紙101g側を谷折り)を行った場合には、無線タグ本体90においてはアンテナ基材91に対してIC保持体92の設置側の面が山折りとなるため、山折りによる外力が接続用ランド94の圧着部97に引っ張り力として作用し、このために接続用ランド94がアンテナ基材91(又はアンテナパターン62A)から引き剥がされて回路が切断され、無線タグ本体90の通信機能を阻害するおそれがある。
一方、図10(b)に示すように、ハーフカット線HCを頂部とするような折り曲げ(つまり剥離紙101g側を山折り)を行った場合には、アンテナ基材91に対してIC保持体92の設置側の反対側の面が山折りとなるため、山折りによる外力が接続用ランド94の圧着部97に圧縮力として作用しても当該接続用ランド94がたわむことで圧縮力を吸収することができ、このためにアンテナ基材91及びアンテナパターン62Aに対する接続用ランド94の接続を維持することができ、無線タグ本体90の通信機能を確保することができる。
そして本実施形態のタグテープ101は、上記図3、図9に示すように、IC保持体92をアンテナ基材91に対して第1テープ101A側に配置している、つまりハーフカット線HCが形成されている第2テープ101Bと反対側にIC保持体92を配置している。これにより、剥離紙101gのハーフカット線HCを頂部とするよう無線タグラベルTを山折りに折り曲げた場合、図10(b)に示すように、ハーフカット線HCと重なる配置の第2接続用ランド94はアンテナ基材91及びアンテナパターン62Aとの接続が維持され、無線タグ本体90の通信機能を確保することができる。
以上のように構成した第1実施形態のタグテープ101においては、IC保持体92をアンテナ基材91の第1テープ101A側(第2テープ101Bと反対側)に配置することにより、第2テープ101B側に設けたハーフカット線HCを頂部とする山折りを行っても、それによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす向きに作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、剥離紙101gのハーフカット線HCがテープ幅方向中央部においてテープ長手方向に延設されていることにより、使用者が、剥離紙101gを上面にして、ハーフカット線HCを頂部としてテープ幅方向への山折りを行い、剥離紙101gをめくり上げて容易に剥離紙101gを引き剥がすことができる。さらに、山折りの際には頂部を境にした両方向の寸法が均等になるため、使用者の両手による取り扱い性が良好となり、さらに容易かつ確実に剥離紙101gを引き剥がすことができる。
また、本実施形態では特に、IC保持体92が、ハーフカット線HCと平面視で見て重なる位置に設けられている。この場合、前述したように使用者が無線タグラベルTをハーフカット線HCが頂部となるように山折りを行うと、その山折り時の外力がIC保持体92にも確実に作用し、IC保持体92がアンテナ基材91の第2テープ101B側に配置されていた場合には、上記の山折りによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす向きに作用し、通信機能を阻害するおそれが高い。したがって、この場合に本実施形態のようにIC保持体92をアンテナ基材91の第1テープ101A側に配置することにより、上述した山折りによる外力が引き剥がしを生じる向きに作用するのを防止できるという効果が特に顕著となる。
また、本実施形態では特に、第1及び第2接続用ランド93,94を介してIC回路部80とアンテナパターン62Aとを接続する構造とすることで、IC回路部80とアンテナパターン62Aとを直接結合する場合よりも製造時の自由度が高くなり、生産性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、IC保持体92の第2接続用ランド94が、平面視において前記剥離紙101gのハーフカット線HCと重なる位置に設けられていることにより、山折りによる外力が第2接続用ランド94をアンテナ基材91及びアンテナパターン62Aから引き剥がす向きに作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、アンテナ基材91に設けたアンテナパターン62Aに接続された第1及び第2接続用ランド93,94に対し、IC回路部80をアンテナ基材91側に設けることで、(IC回路部80をさらにアンテナ基材91と反対側に重畳して構成する場合よりも)IC回路部80のアンテナ基材91からの高さを低減することができる。これにより、IC回路部80のアンテナ基材91からの突出高さを抑制できるので、結果として無線タグ本体90全体のテープ厚み方向寸法を低減することができる。この結果、タグテープ101において無線タグ本体90が存在する部分と存在しない部分との厚み方向寸法の差により第1テープ101A又は第2テープ101Bにしわが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では特に、アンテナ基材91側に位置する近傍のアンテナパターン62AをIC回路部80から迂回させていることにより、IC回路部80とアンテナパターン62Aとの短絡を防止しつつ、IC回路部80のアンテナ基材91からの突出高さを確実に抑制することができる。
なお、本発明は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1−1)ハーフカット線をテープ幅方向に設けた場合
上記第1実施形態では、タグテープ101の剥離紙101gに厚み方向寸法の少なくとも一部を切断するハーフカット線HCをテープ長手方向に設けたが、ハーフカット線HCはテープ幅方向に設けることもできる。本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図11に示す。図11(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図11(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図11に示すように、剥離紙101gにハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ幅方向に連続した直線状に延設されている。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。
上記第1実施形態では、タグテープ101の剥離紙101gに厚み方向寸法の少なくとも一部を切断するハーフカット線HCをテープ長手方向に設けたが、ハーフカット線HCはテープ幅方向に設けることもできる。本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図11に示す。図11(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図11(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図11に示すように、剥離紙101gにハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ幅方向に連続した直線状に延設されている。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。
このような幅方向のハーフカット線HCにおいても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、IC保持体92に外力の悪影響を生じることなく、剥離紙101gをめくり上げて引き剥がしやすくできる。その結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−2)ハーフカット線をミシン目状に設けた場合
上記第1実施形態では、ハーフカット線HCを切れ目のない連続的な直線状に設ける(すなわち剥離紙101gの面方向1箇所において切断する)ようにしたが、これに限られず、剥離紙101gの面方向複数箇所において切断することにより、断続的なハーフカット線HCを形成してもよい。本変形例は、その一例として、ハーフカット線HCを切れ目のあるミシン目状に設けた例である。
上記第1実施形態では、ハーフカット線HCを切れ目のない連続的な直線状に設ける(すなわち剥離紙101gの面方向1箇所において切断する)ようにしたが、これに限られず、剥離紙101gの面方向複数箇所において切断することにより、断続的なハーフカット線HCを形成してもよい。本変形例は、その一例として、ハーフカット線HCを切れ目のあるミシン目状に設けた例である。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図12に示す。図12(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図12(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図12に示すように、剥離紙101gのテープ幅方向中央においてハーフカット線HCがテープ長手方向にミシン目状に延設されている。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。
このようなミシン目のハーフカット線HC(切断部、切断線)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、IC保持体92に外力の悪影響を生じることなく、剥離紙101gをめくり上げて引き剥がしやすくできる。その結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−3)ハーフカット線をテープ幅方向にミシン目状に設けた場合
本変形例は、上記(1−2)で説明した断続的なミシン目状のハーフカット線HCをテープ幅方向に設けた例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図13に示す。図13(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図13(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図13に示すように、剥離紙101gのテープ幅方向にハーフカット線HCがミシン目状に延設されている。この例では、ハーフカット線HCはIC回路部80よりもテープ長手方向内側の位置に設けられ、IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。
本変形例は、上記(1−2)で説明した断続的なミシン目状のハーフカット線HCをテープ幅方向に設けた例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図13に示す。図13(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図13(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図13に示すように、剥離紙101gのテープ幅方向にハーフカット線HCがミシン目状に延設されている。この例では、ハーフカット線HCはIC回路部80よりもテープ長手方向内側の位置に設けられ、IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。
このようなテープ幅方向のミシン目状のハーフカット線HC(切断部、切断線)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、IC保持体92に外力の悪影響を生じることなく、剥離紙101gをめくり上げて引き剥がしやすくできる。その結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−4)ハーフカット線をL字状に設けた場合
上記第1実施形態及び変形例(1−1)〜(1−3)では、いずれも、剥離紙引き剥がし用のハーフカット線HCを直線状に設けたが、ハーフカット線HCは剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりになれば、どのような形状のものでもよい。本変形例は、その一例として、ハーフカット線HCをL字状に設けた例である。
上記第1実施形態及び変形例(1−1)〜(1−3)では、いずれも、剥離紙引き剥がし用のハーフカット線HCを直線状に設けたが、ハーフカット線HCは剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりになれば、どのような形状のものでもよい。本変形例は、その一例として、ハーフカット線HCをL字状に設けた例である。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図14に示す。図14(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図14(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図14に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがL字状に設けられている。なお、図に示す例ではL字状のハーフカット線HCが倒立姿勢となるように形成されているが、どのような姿勢でもよい。
このようなL字状のハーフカット線HC(切断部)によっても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−5)ハーフカット線を円弧状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図15に示す。図15(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図15(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図15に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCが円弧状に設けられている。図15に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCが円弧状に設けられている。なお、図に示す例では、ハーフカット線HCを、円弧の開口部がIC回路部80方向を向く姿勢となるように設けているが、円弧状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図15に示す。図15(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図15(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図15に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCが円弧状に設けられている。図15に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCが円弧状に設けられている。なお、図に示す例では、ハーフカット線HCを、円弧の開口部がIC回路部80方向を向く姿勢となるように設けているが、円弧状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
このような円弧状のハーフカット線HC(切断部)によっても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−6)ハーフカット線をΩ状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図16に示す。図16(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図16(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図16に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがΩ状に設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、Ω字の脚部がIC回路部80方向を向く姿勢となるように設けているが、Ω状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図16に示す。図16(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図16(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図16に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがΩ状に設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、Ω字の脚部がIC回路部80方向を向く姿勢となるように設けているが、Ω状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
このようなΩ状のハーフカット線HC(切断部)によってもハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−7)ハーフカット線をU字状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図17に示す。図17(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図17(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図17に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがU字状に設けられている。この例では、ハーフカット線HCを、U字の開口部がテープ幅方向一方側(図では上側)の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、U字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図17に示す。図17(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図17(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図17に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがU字状に設けられている。この例では、ハーフカット線HCを、U字の開口部がテープ幅方向一方側(図では上側)の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、U字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
このようなU字状のハーフカット線HC(切断部)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−8)ハーフカット線をV字状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図18に示す。図18(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図18(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図18に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがV字状に設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、V字の開口部が剥離紙101gの幅方向一方側(図では上側)の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、V字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図18に示す。図18(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図18(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図18に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置にハーフカット線HCがV字状に設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、V字の開口部が剥離紙101gの幅方向一方側(図では上側)の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、V字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
このようなV字状のハーフカット線HC(切断部)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−9)ハーフカット線を斜め切れ込み状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図19に示す。図19(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図19(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図19に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置に斜め切れ込みのハーフカット線HCが設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを構成する斜めの切れ込みが、剥離紙101gの幅方向一方側の辺からIC保持体92を横切るように剥離紙101gの中央方向に傾斜した姿勢で設けられているが、斜め切れ込み状のハーフカット線HCはどのような傾斜姿勢でもよい。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図19に示す。図19(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図19(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図19に示すように、剥離紙101のIC保持体92の配置と重なる位置に斜め切れ込みのハーフカット線HCが設けられている。なおこの例では、ハーフカット線HCを構成する斜めの切れ込みが、剥離紙101gの幅方向一方側の辺からIC保持体92を横切るように剥離紙101gの中央方向に傾斜した姿勢で設けられているが、斜め切れ込み状のハーフカット線HCはどのような傾斜姿勢でもよい。
このような斜め切れ込み状のハーフカット線HC(切断部)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(1−10)ハーフカット線をテープ長手方向に半直線状に設けた場合
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図20に示す。図20(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図20(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図20に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側のIC保持体92に近い側の短辺側からハーフカット線HCがテープ長手方向に半直線状に延設されている。この例では、ハーフカット線HCはテープ幅方向一方側(図では上側)に位置し、IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCの一端側と重なる位置に配置されている。
本変形例は、上述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとなるハーフカット線HCの別の形状の一例である。本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図20に示す。図20(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図20(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図20に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側のIC保持体92に近い側の短辺側からハーフカット線HCがテープ長手方向に半直線状に延設されている。この例では、ハーフカット線HCはテープ幅方向一方側(図では上側)に位置し、IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCの一端側と重なる位置に配置されている。
このようなテープ長手方向の半直線状のハーフカット線HC(切断部、切断線)においても、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りで折り曲げることで、IC保持体92がハーフカット線HCと重なっていても、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる等、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、ここでは特に図示はしないが、上記半直線状のハーフカット線HCを、前述の図11、図13等に示すようにテープ幅方向に沿うように、平面視においてIC保持体92と重なる位置に設けてもよい。この場合にも、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、タグテープ101のIC保持体92をアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けることにより、平面視においてIC保持体92の配置位置が剥離紙101gに設けたハーフカット線HCと重なっていても、剥離紙101gをハーフカット線HCを頂部とする山折りで折り曲げることによって、折り曲げによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす向きに作用するのを防止できるように構成した。これに対し、第2実施形態は、折り曲げによる外力の悪影響がIC保持体92に生じないようにするために、第2テープ101Bの剥離紙101gに、平面視においてIC保持体92の配置と重ならない位置にハーフカット線HCを設けるようにした実施形態である。
図21に、第2実施形態のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を示す。図21(a)に表面を示し、図21(b)に、図21(a)中のXXIb−XXIb断面による断面を示し、図21(c)に裏面を示し、図21(d)に、図21(a)中のXXId−XXId断面による断面を示す。
図21(a)及び図21(c)に示すように、剥離紙101gにはテープ幅方向一方側(図中下側)においてテープ長手方向に剥離紙引き剥がし用の切断部(切断線)として連続して延設した直線状のハーフカット線HCが、平面視においてIC保持体92の配置と重ならないように設けられている。この例では、平面視においてIC保持体92(のアンテナパターン62Aの径方向内側部分)がハーフカット線HCに対しテープ幅方向他方側(図中上側)に離間した位置に配置されている。本第2実施形態における無線タグラベルTのその他の構成は、図9(a)〜図9(d)に示した第1実施形態と同様であり、図21(a)〜図21(d)において図9(a)〜図9(d)と同等の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。
以上のように構成した第2実施形態においては、タグテープ101は、前述の第1実施形態と同様に、第1テープ101A、無線タグ本体90、第2テープ101Bの積層構造で構成され、このタグテープ101を用いて無線タグラベルTが作成される。作成された無線タグラベルTを使用者が使用する際には、第2テープ101Bに備えられた剥離紙101gを手で引き剥がし、露出させた粘着層101fによって、貼り付け対象に貼り付ける。このとき、使用者が粘着層101fから剥離紙101gを引き剥がしやすいように、剥離紙101gにハーフカット線HCを設けている。これにより、使用者は、無線タグラベルTを裏返しにし剥離紙101gを上面にした状態で、上記ハーフカット線HC付近を頂部とするような山折りを行い、剥離紙101gをハーフカット線HC付近からめくり上げることで、容易に剥離紙101gを引き剥がすことができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
一方、無線タグとしての通信機能を果たすためには、IC回路部80とループアンテナ62とが必要である。本第2実施形態においても、前述の第1実施形態と同様に、IC回路部80がIC保持体92において保持部材95によりアンテナ基材91に保持されており、アンテナ基材91に設けられたループアンテナ62に対し電気的に接続される。ところで、このIC保持体92が、上記ハーフカット線HCと平面視で見て重なるように存在している場合に、前述のように使用者がハーフカット線HC付近での山折りを行うと、その山折り時の外力がIC保持体92にも作用することとなる。この場合、IC保持体92の一部の構成要素が損傷し、通信機能を阻害するおそれがある。そこで本第2実施形態においては、ハーフカット線HCを平面視で見てIC保持体92と重ならないように配置することにより、上記の山折りによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。この結果、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、IC保持体92が、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。これにより、ハーフカット線HC付近での無線タグラベルTの山折りによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす(あるいはIC保持体92の一部の構成要素を、アンテナ基材91側に位置する他の構成要素から引き剥がす)向きに作用するのを防止できる。この結果、通信機能の阻害をさらに確実に防止することができる。
なお、本発明は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(2−1)IC保持体が第2テープ側に突出するように設けられている場合
上記第2実施形態では、上述したように、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられていたが、IC保持体92の配置がハーフカット線HCと平面視において重なっていないので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。したがって、折り曲げによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす向きに作用するのを防止するために、上記第1実施形態のようにIC保持体92をアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けることは、第2実施形態では必ずしも必要でない。そこで、本変形例では、IC保持体92を第2テープ101B側に突出するように設ける構成としている。
上記第2実施形態では、上述したように、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられていたが、IC保持体92の配置がハーフカット線HCと平面視において重なっていないので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。したがって、折り曲げによる外力がIC保持体92をアンテナ基材91から引き剥がす向きに作用するのを防止するために、上記第1実施形態のようにIC保持体92をアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けることは、第2実施形態では必ずしも必要でない。そこで、本変形例では、IC保持体92を第2テープ101B側に突出するように設ける構成としている。
図22に、本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を示す。図22(a)〜図22(d)は、図9(a)〜図9(d)に対応する図で、図22(a)に表面を示し、図22(b)に、図22(a)中のXXIIb−XXIIb断面による断面を示し、図22(c)に裏面を示し、図22(d)に、図22(a)中のXXIId−XXIId断面による断面を示す。
無線タグ本体90は、テープ厚み方向において第1テープ101Aと第2テープ101Bの間に挟まれており、IC保持体92はアンテナ基材91に対して第2テープ101B側に突出するように設けられている。本変形例のその他の構成は、上記第2実施形態と同様であり、図22(a)〜図22(d)において図21(a)〜図21(d)と同等の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
剥離紙101gには、上記第2実施形態と同様、テープ幅方向一方側の位置(図22(a)及び図22(c)中下側)にハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に延設され、IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCと重ならないテープ幅方向他方側の位置に配置されている。この場合もIC保持体92がハーフカット線HCと平面視において重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−2)ハーフカット線をテープ幅方向に設けた場合
本変形例は、ハーフカット線HCをテープ幅方向に設けた変形例である。本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図23に示す。図23(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図23(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図23に示すように、剥離紙101gのIC保持体92よりも長手方向内側の位置にハーフカット線HCがテープ幅方向に連続した直線状に延設されている。IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCのテープ長手方向一方側(図23(a)中右側、図23(b)中左側)にずれた位置に設けられている。なお、IC保持体92は、上記第2実施形態と同様に第1テープ101A側に突出する構成でも、上記図22に示した変形例(2−1)のように第2テープ101B側に突出する構成でもいずれでもよい(第2実施形態の以下の変形例(2−3)〜(2−21)においても同様である)。
本変形例は、ハーフカット線HCをテープ幅方向に設けた変形例である。本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図23に示す。図23(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図23(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図23に示すように、剥離紙101gのIC保持体92よりも長手方向内側の位置にハーフカット線HCがテープ幅方向に連続した直線状に延設されている。IC保持体92は、平面視においてハーフカット線HCのテープ長手方向一方側(図23(a)中右側、図23(b)中左側)にずれた位置に設けられている。なお、IC保持体92は、上記第2実施形態と同様に第1テープ101A側に突出する構成でも、上記図22に示した変形例(2−1)のように第2テープ101B側に突出する構成でもいずれでもよい(第2実施形態の以下の変形例(2−3)〜(2−21)においても同様である)。
このようなテープ幅方向のハーフカット線HCにおいても、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−3)IC保持体がテープ幅方向の一方側に配置されている場合
上記第2実施形態では、アンテナ基材91の長手方向一方側の隅部に配置されたIC保持体92に対し、ハーフカット線HCをずらして形成することにより、平面視においてIC保持体92がハーフカット線HCと重ならない構成を実現したが、これに限られない。すなわち、テープ幅方向中央部に形成されたハーフカット線HCに対しIC保持体92をずらして配置することにより、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない構成を実現してもよい。本変形例は、IC保持体92をアンテナ基材91のテープ幅方向一方側にずらして配置した例である。
上記第2実施形態では、アンテナ基材91の長手方向一方側の隅部に配置されたIC保持体92に対し、ハーフカット線HCをずらして形成することにより、平面視においてIC保持体92がハーフカット線HCと重ならない構成を実現したが、これに限られない。すなわち、テープ幅方向中央部に形成されたハーフカット線HCに対しIC保持体92をずらして配置することにより、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない構成を実現してもよい。本変形例は、IC保持体92をアンテナ基材91のテープ幅方向一方側にずらして配置した例である。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図24に示す。図24に示すように、剥離紙101gには、テープ幅方向中央にハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に延設されており、IC保持体92は、アンテナ基材91のテープ長手方向中央部において、ハーフカット線HCのテープ幅方向一方側(図中下側)にずれた位置に設けられている。これにより、IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない配置となっている。
このようにIC保持体92をテープ幅方向一方側にずらして配置することにより、平面視においてIC保持体92がハーフカット線HCと重ならない構成を実現できる。その結果、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−4)ハーフカット線をテープ幅方向に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図25に示す。本変形例では、IC保持体92の配置位置の長手方向一方側の位置において、テープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)が延設されている。本変形例のその他の構成は、上記変形例(2−3)と同様である。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図25に示す。本変形例では、IC保持体92の配置位置の長手方向一方側の位置において、テープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)が延設されている。本変形例のその他の構成は、上記変形例(2−3)と同様である。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−5)ハーフカット線をテープ幅方向に複数設けた場合
上記第2実施形態では、ハーフカット線HCを1本のみ設けるようにしたが、複数本形成するようにしてもよい。本変形例は、ハーフカット線HCをテープ幅方向に複数設けた変形例である。本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図26に示す。本変形例では、剥離紙101gのIC保持体92の配置位置の長手方向両側の各位置においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がそれぞれ延設されている。本変形例のその他の構成は、上記変形例(2−3)と同様である。
上記第2実施形態では、ハーフカット線HCを1本のみ設けるようにしたが、複数本形成するようにしてもよい。本変形例は、ハーフカット線HCをテープ幅方向に複数設けた変形例である。本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図26に示す。本変形例では、剥離紙101gのIC保持体92の配置位置の長手方向両側の各位置においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がそれぞれ延設されている。本変形例のその他の構成は、上記変形例(2−3)と同様である。
この場合も、IC保持体92が各ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−6)ハーフカット線を半直線状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図27に示す。図27に示すように、IC保持体92は、アンテナ基材91のテープ長手方向一方側の隅部に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央には、テープ長手方向のIC保持体92に近い側の短辺側からハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に半直線状に設けられ、IC保持体92の手前の重ならない位置まで延設されている。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図27に示す。図27に示すように、IC保持体92は、アンテナ基材91のテープ長手方向一方側の隅部に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央には、テープ長手方向のIC保持体92に近い側の短辺側からハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に半直線状に設けられ、IC保持体92の手前の重ならない位置まで延設されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
なお、ここでは特に図示はしないが、上記半直線状のハーフカット線HCを、テープ幅方向に沿うように、平面視においてIC保持体92と重ならない位置に設けてもよい。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
(2−7)ハーフカット線を円弧状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図28に示す。図28(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図28(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図28に示すように、剥離紙101gのIC保持体92の配置よりもテープ長手方向外側にずれた位置にハーフカット線HC(切断部)が円弧状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。なおこの例では、ハーフカット線HCを、円弧の開口部がIC回路部80方向に向く姿勢となるように設けているが、円弧状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図28に示す。図28(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図28(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図28に示すように、剥離紙101gのIC保持体92の配置よりもテープ長手方向外側にずれた位置にハーフカット線HC(切断部)が円弧状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。なおこの例では、ハーフカット線HCを、円弧の開口部がIC回路部80方向に向く姿勢となるように設けているが、円弧状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−8)ハーフカット線をΩ状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図29に示す。図29(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図29(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図29に示すように、剥離紙101のIC保持体92よりもテープ長手方向一方側の位置にハーフカット線HC(切断部)がΩ状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、Ω字の脚部がIC保持体92方向に向く姿勢となるように設けているが、Ω状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図29に示す。図29(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図29(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図29に示すように、剥離紙101のIC保持体92よりもテープ長手方向一方側の位置にハーフカット線HC(切断部)がΩ状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、Ω字の脚部がIC保持体92方向に向く姿勢となるように設けているが、Ω状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−9)ハーフカット線をL字状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図30に示す。図30(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図30(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。剥離紙101のIC保持体92の配置位置よりもテープ長手方向一方側にずれた位置にハーフカット線HC(切断部)がL字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを構成するL字が倒立した姿勢に設けられているが、L字状のハーフカット線HCはどのような姿勢でもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図30に示す。図30(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図30(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。剥離紙101のIC保持体92の配置位置よりもテープ長手方向一方側にずれた位置にハーフカット線HC(切断部)がL字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを構成するL字が倒立した姿勢に設けられているが、L字状のハーフカット線HCはどのような姿勢でもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−10)ハーフカット線をU字状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図31に示す。図31(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図31(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図31に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がU字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、U字の開口部がテープ幅方向一方側の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、U字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図31に示す。図31(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図31(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図31に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がU字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、U字の開口部がテープ幅方向一方側の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、U字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−11)ハーフカット線をV字状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図32に示す。図32(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図32(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図32に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がV字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、V字の開口部がテープ幅方向一方側の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、V字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図32に示す。図32(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図32(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図32に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がV字状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なおこの例では、ハーフカット線HCを、V字の開口部がテープ幅方向一方側の長辺に位置する姿勢となるように設けているが、V字状のハーフカット線HCはどのような姿勢であってもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−12)ハーフカット線を斜め切れ込み状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図33に示す。図33(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図33(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図33に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)が斜め切れ込み状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なお、斜め切れ込み状のハーフカット線HCはどのような傾斜姿勢でもよい。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図33に示す。図33(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図33(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図33に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)が斜め切れ込み状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なお、斜め切れ込み状のハーフカット線HCはどのような傾斜姿勢でもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−13)ハーフカット線を幅方向にミシン目状に設けた場合
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図34に示す。図34(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図34(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図34に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がミシン目状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のハーフカット線HCを有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図34に示す。図34(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図34(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。図34に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がミシン目状に設けられている。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−14)ハーフカット線を長手方向に半直線状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図35に示す。図35に示すように、IC保持体92は、アンテナ基材91のテープ幅方向一方側に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央にはテープ長手方向一方の短辺側からハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に短い半直線状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図35に示す。図35に示すように、IC保持体92は、アンテナ基材91のテープ幅方向一方側に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央にはテープ長手方向一方の短辺側からハーフカット線HC(切断部、切断線)がテープ長手方向に短い半直線状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
なお、ここでは特に図示はしないが、上記半直線状のハーフカット線HCを、テープ幅方向に沿うように、平面視においてIC保持体92と重ならない位置に設けてもよい。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
(2−15)ハーフカット線を円弧状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図36に示す。図36に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)が円弧状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図36に示す。図36に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)が円弧状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−16)ハーフカット線をΩ状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図37に示す。図37に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)がΩ状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図37に示す。図37に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)がΩ状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−17)ハーフカット線をL字状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図38に示す。図38に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)がL字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図38に示す。図38に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向一方側にハーフカット線HC(切断部)がL字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−18)ハーフカット線をU字状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図39に示す。図39に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がU字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図39に示す。図39に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がU字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−19)ハーフカット線をV字状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図40に示す。図40に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がV字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図40に示す。図40に示すように、剥離紙101gのテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)がV字状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−20)ハーフカット線を斜め切れ込み状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図41に示す。図41に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)が斜め切れ込み状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なお、斜め切れ込み状のハーフカット線HCは図に示す以外の傾斜姿勢でもよい。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図41に示す。図41に示すように、剥離紙101のテープ長手方向中央においてテープ幅方向一方側(図では上側)にハーフカット線HC(切断部)が斜め切れ込み状に設けられている。その他の構成は前述した図24等と同様である。IC保持体92は、ハーフカット線HCと重ならない位置に配置されている。なお、斜め切れ込み状のハーフカット線HCは図に示す以外の傾斜姿勢でもよい。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
(2−21)ハーフカット線を幅方向にミシン目状に設けた場合
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図42に示す。図42に示すように、剥離紙101gのIC保持体92の配置位置よりも長手方向一方側においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がミシン目状に延設されている。その他の構成は前述した図24等と同様である。
本変形例のタグテープ101から得られた無線タグラベルTを図42に示す。図42に示すように、剥離紙101gのIC保持体92の配置位置よりも長手方向一方側においてテープ幅方向にハーフカット線HC(切断部、切断線)がミシン目状に延設されている。その他の構成は前述した図24等と同様である。
この場合も、IC保持体92がハーフカット線HCと重ならない位置に配置されているので、無線タグラベルTをハーフカット線HCに沿って山折りに折り曲げても、当該折り曲げによる外力がIC保持体92に作用するのを防止することができる。
なお、ここでは特に図示はしないが、上記ミシン目状のハーフカット線HCを、テープ幅方向中央においてテープ長手方向に沿う方向に、平面視においてIC保持体92と重ならない位置に設けてもよい。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態は、使用者にIC保持体92に対する外力の悪影響を避けた引き剥がしを行わせるために、タグテープ101の剥離紙101gに、使用者に対する剥離紙引き剥がし態様を誘導するための引き剥がし表示部を設けた実施形態である。
第3実施形態のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図43に示す。図43(a)に表面を示し、図43(b)に、図43(a)中のXLIIIb−XLIIIb断面による断面を示し、図43(c)に裏面を示し、図43(d)に、図43(a)中のXLIIId−XLIIId断面による断面を示す。本第3実施形態では、IC保持体92は、無線タグラベルTを表面側から見てアンテナ基材91の左上の位置(図43(a))、裏面側から見てアンテナ基材91の右上の位置(図43(c))に配置されている点が、無線タグラベルTを表面側から見てアンテナ基材91の右上の位置(図9(a))、裏面側から見てアンテナ基材91の左上の位置(図9(c))に配置されている上記第1実施形態とIC保持体92の配置が異なる。本第3実施形態における無線タグラベルTの層構成は、図9(a)〜図9(d)に示した第1実施形態と同様であり、図43(a)〜図43(d)において図9(a)〜図9(d)と同等の部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
なお、図43では、IC保持体92がアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている場合を例示しているが、本実施形態では必ずしも第1テープ101A側に設ける必要はなく、IC保持体92をアンテナ基材91の第2テープ101B側に突出するように設けてもよい。
剥離紙101gには、テープ幅方向中央においてテープ長手方向にハーフカット線HCが形成され、IC保持体92は、ハーフカット線HCと重なる位置に配置されている。この剥離紙101gの表面のテープ長手方向中央部には、使用者に剥離紙101gの正しい引き剥がし態様を誘導するための引き剥がし表示部M1が表示されている。この引き剥がし表示部M1により表示される引き剥がし態様(第1引き剥がし態様)は、IC保持体92の構成要素に引き剥がしによる外力の悪影響が生じる恐れがない(例えばIC回路部80のアンテナ基材91との接続を維持できる)引き剥がし態様となっている。
上記引き剥がし表示部M1は、ハーフカット線HCを山折りするよう指示する説明表示及びハーフカット線HCからの引き剥がし方向を示す矢印表示を含む図柄から構成されている。本例の引き剥がし表示部M1によれば、剥離紙101gのハーフカット線HCからの引き剥がしを、IC保持体92から離れた側(図43(c)中左側)から開始して反対方向(図43(c)中右方向)に向けて行えば、IC保持体92に引き剥がしによる悪影響を生じることなく、剥離紙101gの引き剥がしができることが指示表示されている。これにより、使用者は、引き剥がし表示部M1のガイドにより、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
図44に、上記引き剥がし表示部M1の表示内容に沿った剥離紙101gの引き剥がし態様の一例を示す。なお、図44の無線タグラベルTの剥離紙101gには、引き剥がし表示部M1がラベル長手方向に沿って2つ表示されているが、引き剥がし表示部M1が1つ(又は3つ以上)の場合でも同様である。
まず、使用者は剥離紙101gを上面にして、引き剥がし表示部M1の表示に従って、一方の手の指40aと他方の手の指40bとで無線タグラベルTの一方側端部(図中左端部)を掴み、その位置でハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを山折りして、剥離紙101gをめくりあげて2つに分離する。そして、そのめくりあがった剥離紙101gの一方(図中下方)の分離片を他方側端部(図中右端部)に向けて引っ張ることにより、剥離紙101gをハーフカット線HCに沿って2つに分離しながら他方側端部まで引き剥がして行く。この引き剥がしを剥離紙101gの他方(図中上方)の分離片についても行って、無線タグラベルTから剥離紙101gを全部引き剥がす。これにより、無線タグラベルTから剥離紙101gをIC保持体92に悪影響を与えることなく引き剥がすことができ、通信機能を阻害することなく、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
以上のように構成した第3実施形態においては、タグテープ101は、前述の実施形態と同様に、第1テープ101A、無線タグ本体90、第2テープ101Bの積層構造で構成され、このタグテープ101を用いて無線タグラベルTが作成される。作成された無線タグラベルTを使用者が使用する際には、第2テープ101Bに備えられた剥離紙101gを手で引き剥がし、露出させた粘着層101fによって、貼り付け対象に貼り付ける。
一方、無線タグとしての通信機能を果たすためには、IC回路部80とループアンテナ62とが必要である。本第3実施形態においても、前述の実施形態と同様に、IC回路部80がIC保持体92において保持部材95によりアンテナ基材91に保持されており、アンテナ基材91に設けられたループアンテナ62に対し電気的に接続される。ところで、前述のように使用者が剥離紙101gを引き剥がすと、その引き剥がし態様(引き剥がす箇所や引き剥がし方向等)によっては、外力がIC保持体92にも作用し、IC保持体92の一部の構成要素が損傷して通信機能を阻害するおそれがある。本第3実施形態においては、剥離紙101gに引き剥がし表示部M1を設け、使用者に対し引き剥がし態様の誘導を行う。これにより、誤って上記外力の悪影響が生じる引き剥がし態様とならないように、使用者をガイドすることができる。この結果、使用者は、無線タグとしての通信機能を阻害するのを防止しつつ、円滑に剥離紙101gを引き剥がし、無線タグラベルTを貼り付けることができる。この結果、ラベル貼り付け時の利便性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、引き剥がし表示部M1により表示される引き剥がし態様が、使用者に対し指示するハーフカット線HCからの引き剥がし方向を表す矢印表示を含む。このように、矢印を用いて引き剥がし態様を表すことにより、使用者は、正しい引き剥がし態様(IC保持体に外力の悪影響が生じないような態様)を、視覚的に一目でわかりやすく理解することができる。
なお、本発明は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(3−1)引き剥がし表示部によりIC保持体に近い側からの引き剥がしを指示する場合
本変形例の引き剥がし表示部M1を有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図45に示す。図45(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図45(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。本変形例では、IC保持体92は、無線タグラベルTを表面側から見てアンテナ基材91の右上の位置(図45(a))、裏面側から見てアンテナ基材91の左上の位置(図45(b))に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央においてテープ長手方向にハーフカット線HCが延設され、剥離紙101gの表面の長手方向中央部には、上記第3実施形態と同様な引き剥がし表示部M1が表示されている。なお、本変形例では、特に図示はしないが、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。
本変形例の引き剥がし表示部M1を有するタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図45に示す。図45(a)は無線タグラベルTの表面を示し、図45(b)は無線タグラベルTの裏面を示す。本変形例では、IC保持体92は、無線タグラベルTを表面側から見てアンテナ基材91の右上の位置(図45(a))、裏面側から見てアンテナ基材91の左上の位置(図45(b))に配置されている。剥離紙101gのテープ幅方向中央においてテープ長手方向にハーフカット線HCが延設され、剥離紙101gの表面の長手方向中央部には、上記第3実施形態と同様な引き剥がし表示部M1が表示されている。なお、本変形例では、特に図示はしないが、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。
本変形例の引き剥がし表示部M1が指示する引き剥がし態様(第1引き剥がし態様)は、剥離紙101gのハーフカット線HCからの引き剥がしを、上記第3実施形態とは逆にIC保持体92に近い側(図45中無線タグラベルTの左側)から開始して、IC保持体92から遠い側(図45中右方向)に向けて行うことを示している。
以上のような構成である本変形例においては、上述したように、IC保持体92がアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように配置されているため、前述の第1実施形態と同様に、IC保持体92に近い側から遠い側へ剥離紙101gを引き剥がしても、引き剥がしによるIC保持体92への影響は比較的少ない。したがって、本変形例によっても、使用者は、引き剥がし表示部M1を見ることで、無線タグとしての通信機能を阻害するのを防止しつつ、円滑に剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−2)テキスト文書による引き剥がし表示部を設ける場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図46に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に引き剥がし態様を示す表示部として、上記第3実施形態と同様な引き剥がし表示部M1(以下、必要に応じて「図柄を含む引き剥がし表示部M1」と称す)に加えて、「こちら側の方へ引き剥がしてください」等のテキスト文書による引き剥がし表示部M1t(テキスト表示)を表示している。本変形例のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図46に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に引き剥がし態様を示す表示部として、上記第3実施形態と同様な引き剥がし表示部M1(以下、必要に応じて「図柄を含む引き剥がし表示部M1」と称す)に加えて、「こちら側の方へ引き剥がしてください」等のテキスト文書による引き剥がし表示部M1t(テキスト表示)を表示している。本変形例のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
本変形例では、引き剥がし表示部M1,M1tにより表示される引き剥がし態様が、使用者に対し指示するハーフカット線HCからの引き剥がし方向を表すテキスト表示を含む。このように、テキストを用いて引き剥がし態様を表すことにより、使用者は、正しい引き剥がし態様(IC保持体に外力の悪影響が生じないような態様)を、詳細かつ確実に理解することができる。
(3−3)テキスト文書による引き剥がし表示部でIC保持体に近い側からの引き剥がしを指示する場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図47に示す。本変形例では、図45に示した変形例(3−1)と同様、IC保持体92が無線タグラベルTを裏面側から見てアンテナ基材91の左上の位置に配置されている。剥離紙101gの表面には、引き剥がし態様を示す表示部として、IC保持体92に近い側に図柄による引き剥がし表示部M1が表示され、IC保持体92から遠い側にテキスト文書による引き剥がし表示部M1tが表示され、これら引き剥がし表示部M1及びM1tにより、IC保持体92に近い側から引き剥がしを開始する方向の引き剥がしを誘導している。なお、本変形例では、特に図示はしないが、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図47に示す。本変形例では、図45に示した変形例(3−1)と同様、IC保持体92が無線タグラベルTを裏面側から見てアンテナ基材91の左上の位置に配置されている。剥離紙101gの表面には、引き剥がし態様を示す表示部として、IC保持体92に近い側に図柄による引き剥がし表示部M1が表示され、IC保持体92から遠い側にテキスト文書による引き剥がし表示部M1tが表示され、これら引き剥がし表示部M1及びM1tにより、IC保持体92に近い側から引き剥がしを開始する方向の引き剥がしを誘導している。なお、本変形例では、特に図示はしないが、IC保持体92は、アンテナ基材91の第1テープ101A側に突出するように設けられている。
上記変形例(3−1)で述べたように、IC保持体92がアンテナ基材91の第1テープ101A側に突出して配置されている場合、IC保持体92に近い側から遠い側へと剥離紙101gを引き剥がしても、引き剥がしによるIC保持体92への影響は比較的少ない。これにより、使用者は、引き剥がし表示部M1及びM1tを見ることで、無線タグとしての通信機能を阻害するのを防止しつつ、円滑に剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−4)引き剥がし表示部で禁止する引き剥がし態様を表示した場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図48に示す。本変形例におけるIC保持体92は、特に図示はしないがアンテナ基材91の第2テープ101B側に配置され、IC保持体92が剥離紙101側に突出している。そして、剥離紙101gの表面のテープ長手方向中央部に、使用者に対し剥離紙101gの誤った引き剥がし態様を禁止するための引き剥がし表示部M2を表示している。引き剥がし表示部M2により表示される誤った引き剥がし態様(第2引き剥がし態様)は、IC保持体92の構成要素に引き剥がしによる外力の悪影響が生じる(例えばIC回路部80のアンテナ基材91との接続を維持できない)引き剥がし態様となっている。本変形例のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図48に示す。本変形例におけるIC保持体92は、特に図示はしないがアンテナ基材91の第2テープ101B側に配置され、IC保持体92が剥離紙101側に突出している。そして、剥離紙101gの表面のテープ長手方向中央部に、使用者に対し剥離紙101gの誤った引き剥がし態様を禁止するための引き剥がし表示部M2を表示している。引き剥がし表示部M2により表示される誤った引き剥がし態様(第2引き剥がし態様)は、IC保持体92の構成要素に引き剥がしによる外力の悪影響が生じる(例えばIC回路部80のアンテナ基材91との接続を維持できない)引き剥がし態様となっている。本変形例のその他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
上記引き剥がし表示部M2は、禁止する引き剥がし方向を示す矢印を含む図柄から構成されている。IC保持体92が第2テープ101B側(剥離紙101g側)に突出している場合、IC保持体92に近い側(図48中右側)から引き剥がすと、引き剥がしによりIC保持体92に悪影響が生じる恐れがある。本例の引き剥がし表示部M2は、剥離紙101gのハーフカット線HCからの引き剥がしを、IC保持体92に近い側から開始して遠い側(図48中左側)に向けて行うと、IC保持体92に引き剥がしによる悪影響を生じるので、当該誤った引き剥がし態様を使用者に対し禁止表示している。これにより、使用者は、引き剥がし表示部M2を見ることで、誤った引き剥がし態様を認識でき、その結果、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−5)テキスト文書による引き剥がし表示部で禁止する引き剥がし態様を表示した場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図49に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に、誤った引き剥がし態様を示す表示部として、IC保持体92に近い側に上記引き剥がし表示部M2(必要に応じ「図柄による引き剥がし表示部M2」と称す)が表示され、IC保持体92から遠い側に上記テキスト文書による引き剥がし表示部M2tが表示され、これら引き剥がし表示部M2及びM2tにより、IC保持体92に近い側からの引き剥がしを禁止表示している。本変形例のその他の構成は、図48で示した変形例(3−4)と同様である。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図49に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に、誤った引き剥がし態様を示す表示部として、IC保持体92に近い側に上記引き剥がし表示部M2(必要に応じ「図柄による引き剥がし表示部M2」と称す)が表示され、IC保持体92から遠い側に上記テキスト文書による引き剥がし表示部M2tが表示され、これら引き剥がし表示部M2及びM2tにより、IC保持体92に近い側からの引き剥がしを禁止表示している。本変形例のその他の構成は、図48で示した変形例(3−4)と同様である。
本変形例によれば、引き剥がし表示部M2tにおいて、テキストを用いて誤った引き剥がし態様を禁止表示することにより、使用者は、誤った引き剥がし態様(IC保持体に外力の悪影響が生じるような態様)を詳細かつ確実に理解することができ、その結果、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−6)IC回路部の位置にテキスト文書による引き剥がし表示部を設けた場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図50に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における、平面視においてIC回路部80と重なる位置に、使用者に対し禁止する引き剥がし態様(第2引き剥がし態様)の表示として、「ここを曲げないでください」を意味するテキスト文書を日本語を含む複数カ国語で記載した引き剥がし表示部M3を設けている。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図50に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における、平面視においてIC回路部80と重なる位置に、使用者に対し禁止する引き剥がし態様(第2引き剥がし態様)の表示として、「ここを曲げないでください」を意味するテキスト文書を日本語を含む複数カ国語で記載した引き剥がし表示部M3を設けている。
これにより、使用者にIC回路部80の位置を視覚的に認識させつつ、引き剥がし態様を正しくガイドすることができる。その結果、使用者は、引き剥がし表示部M3を見て、IC回路部80の位置を視覚的に認識しつつ、引き剥がし表示部M3が表示された領域を避けた位置で、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを折り曲げ、IC保持体92に外力を作用させることなく剥離紙101gを引き剥がすことができる。したがって、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−7)IC回路部の位置をテキスト表示した場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図51に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における平面視においてIC保持体92のIC回路部80と重なる位置に、「チップ」を意味するテキスト文書を日本語を含む複数カ国語で記載したIC回路表示部M4を設けて、IC回路部80の位置をテキスト文書で表示している。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図51に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における平面視においてIC保持体92のIC回路部80と重なる位置に、「チップ」を意味するテキスト文書を日本語を含む複数カ国語で記載したIC回路表示部M4を設けて、IC回路部80の位置をテキスト文書で表示している。
これにより、使用者にIC回路部80の位置を視覚的に認識させつつ、引き剥がし態様を正しくガイドすることができる。その結果、使用者は、テキスト文書によるIC回路表示部M4を見て、IC回路部80の位置を視覚的に認識しつつ、IC回路表示部M4が表示された領域を避けた位置で、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを折り曲げ、IC保持体92に外力を作用させることなく剥離紙101gを引き剥がすことができる。したがって、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−8)IC回路部の位置を図形表示した場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図52に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における平面視においてIC保持体92のIC回路部80と重なる位置に、IC回路部80に対応する図形によるIC回路表示部M5を設けて、IC回路部80の位置を図形で表示している。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図52に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面における平面視においてIC保持体92のIC回路部80と重なる位置に、IC回路部80に対応する図形によるIC回路表示部M5を設けて、IC回路部80の位置を図形で表示している。
これにより、使用者にIC回路部80の位置を視覚的に認識させつつ、引き剥がし態様を正しくガイドすることができる。その結果、使用者は、図形によるIC回路表示部M5を見て、IC回路部80の位置を視覚的に認識しつつ、IC回路表示部M5の周囲を避けた位置で、ハーフカット線HCに沿って無線タグラベルTを折り曲げ、IC保持体92に外力を作用させることなく剥離紙101gを引き剥がすことができる。したがって、無線タグ本体90の通信機能を阻害しない正しい引き剥がし態様で、剥離紙101gを引き剥がすことができる。
(3−9)引き剥がし表示部を複数種類設けた場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルを図53に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に、上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M1、上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M2、及び上記テキスト文書による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M3をテープ長手方向に沿って順に設けている。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルを図53に示す。本変形例では、剥離紙101gの表面に、上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M1、上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M2、及び上記テキスト文書による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M3をテープ長手方向に沿って順に設けている。
このように、本変形例では、剥離紙101gに互いに異なる複数種類の引き剥がし表示部M1〜M3を設けるので、使用者に対する引き剥がし態様のガイド手法のバリエーションを拡大することができる。
なお、特に図示はしないが、剥離紙101gに上記引き剥がし表示部M1〜M3を1組として所定間隔で繰り返し配置してもよい。この場合、タグテープ101の第2テープ101Bの製造段階において、1つの版を用いた繰り返し印刷により、複数種類の引き剥がし表示部を容易に形成することができる。
(3−10)IC保持体の配置が異なる無線タグラベルにおいて引き剥がし表示部を複数種類表示した場合
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図54に示す。本変形例では、IC保持体92がテープ長手方向中央位置においてテープ幅方向一方側(図中下側)に偏って配置されている。また剥離紙101gの表面には、そのテープ長手方向両側に上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M1、長手方向中央部に上記テキスト文書による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M3がテープ長手方向に沿って順に表示されている。すなわち、本変形例においては、IC保持体92がテープ長手方向中央位置に配置されていることから、無線タグラベルTのテープ長手方向両端側のいずれの側から剥離紙101gを引き剥がしても、引き剥がしによるIC保持体92への影響は比較的少ないため、このような表示態様となっている。
本変形例のタグテープ101から作成される無線タグラベルTの構成の一例を図54に示す。本変形例では、IC保持体92がテープ長手方向中央位置においてテープ幅方向一方側(図中下側)に偏って配置されている。また剥離紙101gの表面には、そのテープ長手方向両側に上記図柄による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M1、長手方向中央部に上記テキスト文書による引き剥がし態様の引き剥がし表示部M3がテープ長手方向に沿って順に表示されている。すなわち、本変形例においては、IC保持体92がテープ長手方向中央位置に配置されていることから、無線タグラベルTのテープ長手方向両端側のいずれの側から剥離紙101gを引き剥がしても、引き剥がしによるIC保持体92への影響は比較的少ないため、このような表示態様となっている。
本変形例においても、剥離紙101gに互いに異なる複数種類の引き剥がし表示部M1,M3を設けるので、使用者に対する引き剥がし態様のガイド手法のバリエーションを拡大することができる等、上記と同様の効果が得られる。
(3−11)ハーフカット線のバリエーション
上記第3実施形態においては、タグテープ101の剥離紙101gにテープ長手方向に沿って連続して延設したハーフカット線HCを設けた場合のみを説明したが、これに限られない。前述の第1実施形態及び第2実施形態で示したように、本第3実施形態においても、ハーフカット線HCをテープ幅方向に設けてもよいし、またハーフカット線HCを連続的でなく半直線状またはミシン目状としてもよい。さらに、ハーフカット線HCを前述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとしての円弧状、Ω状、L字状、V字状、斜め切れ込み状等としてもよい。
上記第3実施形態においては、タグテープ101の剥離紙101gにテープ長手方向に沿って連続して延設したハーフカット線HCを設けた場合のみを説明したが、これに限られない。前述の第1実施形態及び第2実施形態で示したように、本第3実施形態においても、ハーフカット線HCをテープ幅方向に設けてもよいし、またハーフカット線HCを連続的でなく半直線状またはミシン目状としてもよい。さらに、ハーフカット線HCを前述した剥離紙101gを引き剥がす取っ掛かりとしての円弧状、Ω状、L字状、V字状、斜め切れ込み状等としてもよい。
(4)その他
以上説明した第1乃至第3実施形態では、本発明を、タグテープ101に対して印字用のカバーフィルム103を貼り合わせたいわゆるラミネートタイプの無線タグラベルTを作成する場合に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、タグテープに対して、その表面に直接印字して何も貼り合わせずに作成するいわゆるノンラミネートタイプの無線タグラベルT′を作成する場合に適用してもよい。
以上説明した第1乃至第3実施形態では、本発明を、タグテープ101に対して印字用のカバーフィルム103を貼り合わせたいわゆるラミネートタイプの無線タグラベルTを作成する場合に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、タグテープに対して、その表面に直接印字して何も貼り合わせずに作成するいわゆるノンラミネートタイプの無線タグラベルT′を作成する場合に適用してもよい。
図55に、上記ノンラミネートタイプの無線タグラベルT′を作成するタグラベル作成装置(図示省略)のカートリッジホルダ31′と、その内部に装着されたカートリッジ3′の要部の構成の一例を模式化して示す。なおこの図は、前述の第1実施形態における図3に対応する図である。図3と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
このノンラミネートタイプの無線タグラベルT′を作成するタグラベル作成装置は、第1ロール102′から繰り出した6層構造のタグテープ101′の第1ベースフィルム101b′を被印字層(この場合、インクリボンからの熱転写により印字形成可能な被転写材料(被印字材料)により構成された転写層)として、その表面(図55中左側)にインクリボン105を用いて印字ヘッド23により印字し、これを切断して無線タグラベルT′を作成するものである。この場合、第1ベースフィルム101b′と、無線タグ本体90を内包する粘着層101cの2層が一体となって第1テープ101A′を構成している。このように作成した本変形例のノンラミネートタイプの無線タグラベルT′においても、上記第1乃至第3実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記ではノンラミネートタイプの一例として被印字層である第1ベースフィルム101b′が上記転写層である場合を説明したが、これに限られず、インクを塗布することで印字形成可能な受像材料(被印字材料)により構成された受像層であってもよいし、また熱により発色する感熱剤(被印字材料)で構成される感熱層であってもよい。
また、以上においては、移動中のタグテープ101に対して無線タグ情報の書き込み・読み取りや印字を行う例を示したが、これに限られず、タグテープ101等を所定位置で停止させて(さらに読み取り・書き込みについては所定の搬送ガイドにて保持した状態としてもよい)上記印字や読み取り・書き込みを行うようにしてもよい。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ109をカッタ51で切断して無線タグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、カッタ51で切断しなくても、テープが排出口7から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
また、以上においては、無線タグ回路素子ToのIC回路部80から無線タグ情報の読み出し又は書き込みを行うと共に、印字ヘッド23によってその無線タグ回路素子Toを識別するための印刷を行うようにしたが、この印刷は必ずしも行われなくともよく、無線タグ情報の読み出し又は書き込みのみを行うものに対し本発明を適用することもできる。
さらに、以上は、タグテープ101がリール部材102aの周りに巻回されて第1ロール102を構成し、カートリッジ3内にその第1ロール102が配置されてタグテープ101が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置1側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行い無線タグラベルTを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグラベル作成装置1側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル作成装置1外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル作成装置1内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ3のようなタグラベル作成装置1本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体2側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール102を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
以上、本発明の第1〜第3実施形態及びそれらの変形例について説明したが、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 タグラベル作成装置
3 カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)
3′ カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)
62 ループアンテナ(タグアンテナ)
62A アンテナパターン
80 IC回路部
90 無線タグ本体
91 アンテナ基材
92 IC保持体
93 第1接続用ランド
94 第2接続用ランド
95 保持部材
101 タグテープ
101A 第1テープ
101B 第2テープ
101a 粘着層(貼り合わせ用粘着剤層)
101f 粘着層(貼り付け用粘着剤層)
101g 剥離紙(剥離材層)
101′ タグテープ
101A′ 第1テープ
101b′ 第1ベースフィルム(被印字層)
102 第1ロール(タグテープロール)
102a リール部材(軸)
102′ 第1ロール(タグテープロール)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
HC ハーフカット線(切断部、切断線)
M 引き剥がし表示部
M1 引き剥がし表示部
M2 引き剥がし表示部
M3 引き剥がし表示部
M4 IC回路表示部
M5 IC回路表示部
T 無線タグラベル
T′ 無線タグラベル
3 カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)
3′ カートリッジ(無線タグ回路素子カートリッジ)
62 ループアンテナ(タグアンテナ)
62A アンテナパターン
80 IC回路部
90 無線タグ本体
91 アンテナ基材
92 IC保持体
93 第1接続用ランド
94 第2接続用ランド
95 保持部材
101 タグテープ
101A 第1テープ
101B 第2テープ
101a 粘着層(貼り合わせ用粘着剤層)
101f 粘着層(貼り付け用粘着剤層)
101g 剥離紙(剥離材層)
101′ タグテープ
101A′ 第1テープ
101b′ 第1ベースフィルム(被印字層)
102 第1ロール(タグテープロール)
102a リール部材(軸)
102′ 第1ロール(タグテープロール)
103 カバーフィルム(被印字テープ)
HC ハーフカット線(切断部、切断線)
M 引き剥がし表示部
M1 引き剥がし表示部
M2 引き剥がし表示部
M3 引き剥がし表示部
M4 IC回路表示部
M5 IC回路表示部
T 無線タグラベル
T′ 無線タグラベル
Claims (12)
- 複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有するタグテープであって、
前記無線タグ本体は、
シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、
前記第2テープは、
前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時に使用者により引き剥がされる剥離材層とを備えており、
前記剥離材層は、
平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項1記載のタグテープにおいて、
前記第1テープは、
印字形成可能な被印字材料により構成された被印字層、若しくは、印字形成可能な被印字テープを貼り合わせるための貼り合わせ用粘着剤層を備えている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項1又は請求項2記載のタグテープにおいて、
前記剥離材層の前記切断部は、
テープ長手方向又はテープ幅方向に連続的に又は断続的に延設された切断線である
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項3記載のタグテープにおいて、
前記剥離材層の前記切断線は、テープ長手方向に延設されており、
前記IC保持体は、
平面視において前記切断線のテープ幅方向一方側にずれた位置に設けられている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項3記載のタグテープにおいて、
前記剥離材層の前記切断線は、テープ幅方向に延設されており、
前記IC保持体は、
平面視において前記切断線のテープ長手方向一方側にずれた位置に設けられている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項4又は請求項5記載のタグテープにおいて、
前記タグアンテナは、ループコイル形状のアンテナパターンを備えたループアンテナであり、
前記IC保持体は、
前記IC回路部より前記ループコイル形状の径方向外側に位置する前記アンテナパターンと前記IC回路部とを接続するための第1接続用ランドと、前記IC回路部より前記ループコイル形状の径方向内側に位置する前記アンテナパターンと前記IC回路部とを接続するための第2接続用ランドとを備えるとともに、
前記第1接続用ランドと前記第2接続用ランドとに跨るように、前記IC回路部を設けている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のタグテープにおいて、
前記IC保持体は、
前記アンテナ基材の前記第2テープ側に突出するように設けられている
ことを特徴とするタグテープ。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のタグテープにおいて、
前記IC保持体は、
前記アンテナ基材の前記第1テープ側に突出するように設けられている
ことを特徴とするタグテープ。 - 無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有する無線タグラベルであって、
前記無線タグ本体は、
シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、
前記第2テープは、
前記無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、
前記剥離材層は、
平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えている
ことを特徴とする無線タグラベル。 - 請求項9記載の無線タグラベルにおいて、
前記第1テープは、
印字形成可能な被印字テープと、
前記被印字テープを貼り合わせるための貼り合わせ用粘着剤層と
を備えていることを特徴とする無線タグラベル。 - 複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有し、前記無線タグ本体は、シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、前記第2テープは、前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えているタグテープを、
テープ長手方向と直交する軸の周りに巻回して構成したことを特徴とするタグテープロール。 - タグテープを巻回して構成したタグテープロールを備え、タグラベル作成装置に着脱可能に構成された無線タグ回路素子カートリッジであって、
前記タグテープは、
複数の無線タグ本体と、テープ厚み方向において前記複数の無線タグ本体を挟むように互いに反対側に設けられた第1テープ及び第2テープとを有し、
前記無線タグ本体は、
シート状のアンテナ基材と、前記アンテナ基材に設けられ情報の送受信を行うタグアンテナと、情報を記憶するIC回路部、及び、前記IC回路部を前記アンテナ基材に対し保持する保持部材を含むIC保持体とを備えており、
前記第2テープは、
前記複数の無線タグ本体を貼り付け対象に貼り付けるための貼り付け用粘着剤層と、前記貼り付け用粘着剤層の前記貼り付け側に設けられ、貼り付け時には剥離される剥離材層とを備えており、
前記剥離材層は、平面視において前記IC保持体と重ならないように前記剥離材層の面方向少なくとも1箇所に設けられ、当該剥離材層の厚み方向寸法のうち少なくとも一部を切断した、剥離材層引き剥がし用の切断部を備えている
ことを特徴とする無線タグ回路素子カートリッジ。
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