JP2009258019A - 表示装置及び前記表示装置に用いられる導光体 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光ダイオードにて照射されるエリア内において、明るさムラ(色ムラ、照度ムラ)、すなわち明るさの面内バラツキを低減することで、視認性を向上する。
【解決手段】文字盤3の裏面側に配置された導光体7における平面視円弧状の導光板5の一端の光入射面19に1つの光源9からの光を入射する。この入射した光は前記導光板5の裏面5Bに形成された複数の光反射用溝部21の反射面21Aにより文字盤3の側に向けて反射する。このとき、1つの光源9であることで、光源9の個体差による照度バラツキがなく、しかも、複数の光反射用溝部21が、各反射面21Aの反射光の輝度の均一性を図るべく前記光源9の光の進行に伴って各反射面21Aの反射量を変化させるように各溝形状が変化していることで、均一性に優れた発光照度が生じる。この反射された光は文字盤3の目盛部15および数字部17を透過照明する。
【選択図】図1

Description

この発明は、表示装置及び前記表示装置に用いられる導光体に関し、特に速度計や回転計といったメータなどの車両用の表示装置、並びに前記表示装置に照明装置として適用される導光体に関する。
一般に、車両用の速度計などの計器に用いられる表示装置の目盛や数字等は、指針の回動運動に沿って文字盤の外周側に円弧上に配置されている。そして、目盛や数字等の直下に円弧状に配列された複数の光源により目盛や数字等を透過照明している。しかし、このような構成においては、文字盤の発光輝度の斑を小さくするためには多数の光源が必要となり、消費電力およびコストが増大する。
そこで、少数の光源により均一な明るさで透過照明するために、文字盤の裏側に透光性材料からなる導光板を配置し、光源からの光を導光板に入射させて、導光板により文字盤に導いて透過照明する技術が知られている。この場合、導光板の形状を調整することにより、文字盤の発光輝度の斑を小さくすることが可能となる。
例えば、特許文献1には、平面視円弧状の導光体の外周の側面に複数の光伝播用反射面を形成し、この複数の光伝播用反射面で導光体の両端に配置された2つの光源である発光ダイオードからの光を反射することで、導光体内での光の軌跡の通過範囲を拡大して導光体表面のほぼ全域を発光させ、文字盤の発光輝度の斑を低減する表示装置が開示されている。
このように、明るさの斑を低減して均一な発光照度が得られるように工夫されている。すなわち、視認性の点から均一な発光照度となることが重要であることは自明である。換言すれば、当該箇所の明るさは、導光体の面内のバラツキが小さいことが好ましい。
さらに、特許文献1は、上述したように、2つの発光ダイオードと1枚の導光体によって、当該箇所を照明するものであり、具体的には導光体の外周部に光伝播用反射面を設けて発光ダイオードの光を反射させる手法である。さらに、導光体の裏面(文字盤と反対側の面)に光を文字盤に向けて光の拡散を行うためのシボ面を設けることで、発光照度の均一化を達成している。
特開2007−139791号公報
ところで、従来の特許文献1の表示装置においては、導光体の外周の側面に光伝播用反射面を形成することは高コストであり、しかも、当該箇所の発光照度の均一化を達成するためには、原理的に数多くの反射面を作成しなければならない。また、前記光伝播用反射面は、導光体の外周の側面に設けられるので、構造上、文字盤の方向に対して直角になっている。従って、反射効率が悪く、文字盤の方向に対する輝度を十分に出せないという構造上の問題点を有している。
さらに、特許文献1は、左右対象の形状とし、2つの発光ダイオードを左右対称の位置に設置して導光体の面内を均一に照明するとしているが、複数の発光ダイオードを用いて面内のバラツキを低減するのは原理的に困難である。
一般に、発光ダイオードは発光効率のバラツキ、消費電力のバラツキ、発光状態の経時変化、発光寿命のバラツキ、外部温度による発光状態の違いなどが知られており、厳密な意味では個体差がある。
以上のことから、特許文献1は、原理的に発光ダイオードの発光バラツキが照明装置としての照度バラツキとなって発生することになる。また、複数の発光ダイオードを使用することは、1つの発光ダイオードの使用と比較すると、上述した発光ダイオードの個体差による照度バラツキに加えて、製造コストの上昇や消費電力の増大といったデメリットがある。
この発明は、発光ダイオードにて照射されるエリア内において、明るさムラ(色ムラ、照度ムラ)、すなわち明るさの面内バラツキを低減することで、視認性を向上することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明の表示装置は、透光性材料からなり、複数の目盛が円弧状に配列されてなる目盛部と、複数の数字が円弧状かつ前記目盛部と同心上に配列されてなる数字とを有する文字盤と、
平面視円弧状の形状で、前記文字盤の裏面側に前記目盛部及び前記数字部を覆うように配置され、光を伝播する透光性材料の導光板と、この導光板の前記平面視円弧状の円周方向の一端に光を入射すべく設けた光入射面と、前記導光板の前記文字盤に対向する表面の反対側である裏面に複数形成されて前記伝播する光を前記導光板の前記表面側に反射する反射面を有する断面略三角形の光反射用溝部と、からなる導光体と、
前記導光板の前記光入射面に光を入射可能に配置された1つの光源とを備え、
前記複数の光反射用溝部は、各反射面の反射光の輝度の均一性を図るべく前記光源の光の進行に伴って各反射面の反射量を変化させるように各溝形状が変化していることを特徴とするものである。
また、この発明の表示装置は、前記表示装置において、前記複数の光反射用溝部は、各溝深さを前記光源から遠くなるにつれて段階的に大きくすることが好ましい。
また、この発明の表示装置は、前記表示装置において、前記複数の光反射用溝部は、前記導光板の平面視円弧の中心位置から放射状に形成されると共に、前記各光反射用溝部の反射面は、前記導光板を幅方向に横断するように形成されていることが好ましい。
また、この発明の表示装置は、前記表示装置において、前記導光板の前記文字盤に対向する前記表面上に、前記導光板の前記表面から出射する光を拡散する光拡散部材を配置していることが好ましい。
この発明の導光体は、平面視円弧状の形状で、かつ光を伝播する透光性材料でなる導光板と、
この導光板の前記平面視円弧状の円周方向の一端に光を入射すべく設けた光入射面と、
前記導光板の表面の反対側である裏面に複数設けられて前記伝播する光を前記導光板の前記表面側に反射する反射面を有する断面略三角形の光反射用溝部とを備え、
前記複数の光反射用溝部は、各反射面の反射光の輝度の均一性を図るべく前記光源の光の進行に伴って各反射面の反射量を変化させるように各溝形状が変化していることを特徴とするものである。
また、この発明の導光体は、前記導光体において、前記複数の光反射用溝部は、各溝深さを前記光源から遠くなるにつれて段階的に大きくすることが好ましい。
また、この発明の導光体は、前記導光体において、前記複数の光反射用溝部は、前記導光板の平面視円弧の中心位置から放射状に形成されると共に、前記各光反射用溝部の反射面は、前記導光板を幅方向に横断するように形成されていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の表示装置によれば、導光体が光源の光を文字盤の方向に反射させる構造であるので、光源の光の輝度を文字盤の方向に効率よく出すことができ、その結果、低コストで発光照度の均一性に優れた表示装置を提供することができる。すなわち、光源からの光で照射される導光板のエリア内において、明るさムラ(色ムラ、照度ムラ)、すなわち明るさの面内バラツキを低減することが可能となり、視認性を向上することができる。
また、1つの光源を用いることで、光源の光量を効率よく導光板に照射することができる。また、1つの光源のみを使用するので、当該箇所の照度バラツキを低減し、光源の個体差による照度バラツキは原理的に発生しないことになる。さらに、複数の光源を使用する場合に比べて製造コストを低く抑えることが可能であり、消費電力も低減できる。
また、この発明の導光体によれば、光源の光を文字盤の方向に反射させる構造であるので、光源の光の輝度を表面側の方向(表示装置の文字盤の方向)に効率よく出すことができ、その結果、低コストで、しかも均一性に優れた発光照度を生じさせることができる。すなわち、光源からの光で照射される導光板のエリア内において、明るさムラ(色ムラ、照度ムラ)、すなわち明るさの面内バラツキを低減することが可能となり、視認性を向上することができる。
さらに、1つの光入射面から1つの光源の光量を効率よく導光板に照射することができると共に、1つの光源のみを使用するので、当該箇所の照度バラツキを低減し、光源の個体差による照度バラツキは原理的に発生しないことになる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この実施の形態に係る表示装置1には、文字盤3と、導光板5を有する導光体7と、光源9と、光拡散部材としての例えば光拡散フィルム11と、ケース13とが備えられている。なお、この実施の形態における表示装置1は、速度計、エンジンの回転数、燃料計、水温計などの、いわゆる車両用のメータ類を対象としており、警告灯などのランプ類は対象としていない。図1では、この実施の形態の表示装置1を自動車のスピードメータに適用した例が示されている。
文字盤3は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透光性材料の薄板で構成されている。図1に示されているように、文字盤3には、複数の目盛15Aが円孤状に配列されてなる目盛部15が形成され、さらに目盛部15の内周側には、複数の数字17Aが円弧状かつ目盛部15と同心上に配列されてなる数字部17が形成されている。
目盛部15および数字部17は、文字盤3の表面または裏面に、印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、目盛部15および数字部17以外の部分に不透光性を有する着色層を設けるとともに、目盛部15および数字部17が透明なままとされる、あるいは半透明着色層を設ける等の処置が施されている。
導光体7としては、その主要部をなす導光板5が、光を伝播する透光性のプラスチック材料からなり、その厚さtは、例えば約1mm〜約3mmの板状に形成されており、図1、図2に示されているように、その平面視形状が円弧状に形成され、文字盤3の裏面側に目盛部15および数字部17を覆うように配置されている。
また、導光板5の前記平面視円弧状の円周方向の一端には、1つの光源9が発する光を入射するための光入射面19が設けられている。
一般に、プラスチック材料に光を照射すると、プラスチック材料を媒質として光が伝播するが、特に透明度の高い材料、高屈折率の材料ほど、媒質内での光の散乱が少ないので効率よく光が伝播することが知られている。また、プラスチック材料の表面に傷や欠陥等があると、伝播された光がその箇所で散乱する(もしくは反射する)ことが知られている。これを利用して、プラスチック材料の表面に機械加工を施して、伝播された光を散乱(もしくは反射)させることが可能である。すなわち、その機械加工は、効率よく光を取り出すように工夫することが好ましいし、車両の表示装置1として用いる際には、当該箇所を均一な発光照度にすることが好ましい。
そこで、図3及び図4に示されているように、導光板5の文字盤3に対向する表面5Aの反対側の面である裏面5Bには、その円周方向のほぼ全域にわたって、複数の光反射用溝部21が所定の角度間隔で、導光板5の平面視円弧の中心位置から放射状に形成されている。前記光反射用溝部21は、断面略三角(もしくはV字)形状を有し、導光板5を幅方向に横断するように形成されている。光反射用溝部21の放射状の角度間隔は、例えば2°とすることができる。あるいは、導光板5の平面視円弧の外周側における光反射用溝部21のピッチPが4mmとなるような角度間隔とすることができる。
また、前記光反射用溝部21の一面には、図4に示されているように、導光板5を幅方向に横断する反射面21Aが形成されている。この反射面21Aは、導光板5内を進行する光を表面5A側へ反射するためのものであって、裏面5Bに対して所定の傾斜角度αで傾斜するように構成されている。光反射用溝部21の反射面21Aが導光板5を幅方向に横断するように形成することで、文字盤3の発光輝度の斑の発生を低減することができる。
上記の各反射面21Aは、光源9からの光を導光板5の表面5A側へ反射するように形成されている。例えば、各光反射用溝部21は、図3において左側の光入射面19に配置される光源9の側を向いて光源9からの光を表面5A側へ反射するように形成されている。
反射面21Aの傾斜角度αは、小さすぎれば反射光の傾斜角度も大きくなり、表示装置1を正面から見たときの文字盤3の発光輝度が低下する。傾斜角度αが大きすぎれば、光の入射角度が臨界角を超え、反射面21Aを透過する光の割合が増加するため、光の反射効率が低下し、光の利用効率が低くなる。この光の利用効率の低下を抑制するためには、光源9への投入電力を大きくして発光輝度を増大させる手法が知られている。しかしながら、この手法は消費電力の増加や光源9の寿命の低下を招くため好ましくない。
このため、反射面21Aの傾斜角度αは、45°以上で、60°以下が好ましく、50°以上で、55°以下がさらに好ましい。傾斜角度αを上記範囲とすることによって、光の反射効率を高くするとともに、文字盤3の発光輝度を高めることができる。なお、この実施の形態では前記反射面21Aの傾斜角度αは、例えば45°である。
なお、各反射面21Aの傾斜角度αが同一である場合、すべての光反射用溝部21の高さ(溝深さ)γ(図4参照)を同一とすると、光源9に近い光反射用溝部21における反射光に比べ、光源9から遠い位置にある光反射用溝部21における反射光の輝度が低くなる傾向がある。
そこで、上記の複数の光反射用溝部21は、各反射面21Aの反射光の輝度の均一性を図るために、光源9の光の進行に伴って各反射面21Aの反射量を変化させるように各溝形状を変化させている。
この実施の形態では、図4に示されているように、光源9からの距離が大きい光反射用溝部21ほど高さγを大きくすることによって、各光反射用溝部21の反射光量を平準化し、輝度の均一化を図ることが可能である。要するに、光源9からの距離が遠くなると光量が減衰することと、高さγを光源9から遠くなるにしたがって段階的に大きくすることによって反射光の輝度を大きくすることとのバランスを取ることによって、当該の範囲の輝度の均一化を図ることができる。
光源9は、導光板5の光入射面19に光を入射可能に配置され、1つの発光ダイオード、レーザダイオード等を備えることができる。
光拡散フィルム11は、光を拡散させる樹脂もしくは当該樹脂がコーティングされたフィルムからなり、平面視環状もしくは平面視円弧状に形成されており、導光板5の表面5A上に配置され、表面5Aから出射する光を拡散する。
ケース13は、上述の各部品を収納、保持する。
なお、スピードメータには、文字盤3の目盛15Aを指し示す指針や、この指針を回動させるムーブメント等が備えられるが、これらの部分はこの発明に直接関係しないため、図示および説明を省略している。
次に、上述した導光体7の実施例について説明すると、導光体7は、図4に示されているように、厚さtが3mmの市販のアクリル板からなる導光板5を用いた。また、前記導光板5の裏面5Bには、ダイヤモンドバイト切削法により複数の光反射用溝部21を形成した。前記各光反射用溝部21は、前述した図3に示されているものと同様に断面三角形状の溝部であり、傾斜角度αが45°と角度θが90°の切削角度である。また、切削深さγが0.1mmで、切削ピッチPが4mmである。なお、切削深さγについては、光源9の光入射面19の側(導光板5の受光側)から反対側に向かって少しずつ深くなるように切削バイトの押し込み量を少しずつ大きくして、導光板5の平面視円弧の中心位置から放射状に切削した。
上記の実施例の導光体7に対して、光源9としては砲弾型LED(豊田合成株式会社製、型番;E1L33−AW0A−03、白色、サイズ;φ3)を用いて、導光体7の光入射面19(受光面)から光を入射した。照度計(コニカミノルタ株式会社製、T−10M)により、各試料の導光体7において測定箇所を100箇所として照度分布を調査した。
その結果、平均照度は2.7ルクス、照度ムラ(照度のバラツキ)は、±6%であった。したがって、この実施の形態の導光体7では、非常に小さな照度バラツキとなった。なお、導光体7が実際に車両に適用される際には、文字盤を通した照明となるので、さらに当該箇所の照度バラツキが低減されることになる。
ここで、この実施例の導光体7と従来の特許文献1とを比較すると、表1のようになる。
Figure 2009258019
表1から分かるように、実施例が特許文献1の従来例と特に異なる点を述べると、照度ムラ(照度のバラツキ)について従来例では明確に記載されていないが、実施例では照度ムラが±6%で、非常に小さなバラツキである。つまり、発光照度の均一性に優れている。
また、光源9としての発光ダイオードの数は、従来例では2つであるが、実施例では1つであるので、製造コストが安価となり、かつ、発光ダイオードの個体差の照度バラツキに対する影響という点で、従来例では影響があるが、実施例では影響が無い。また、光の拡散という点では、従来例ではシボ加工が必要であるが、実施例では不要であるので低コストを図る上で寄与する。
また、発光ダイオードの主光の反射方向は、従来例では文字盤3に対して平行な方向であるが、実施例では文字盤3の方向であるので、発光ダイオードの光の輝度を文字盤3の方向に効率よく出すことができる。
上記のように構成された表示装置1において、外部から電力が供給されて光源9が発光すると、光入射面19から導光板5に入射した光は、導光板5の表面5A、裏面5B、および側面で反射されながら導光板5内を進行する。そして、図4に示されているように、導光板5内を進行する光のうち、複数の各光反射用溝部21の反射面21Aに達した光のほとんどは、反射面21Aにより反射されて表面5A側から外部へと出射される。
このとき、1つの光源9のみであることで、光源9の個体差による照度バラツキがなく、かつ、複数の光反射用溝部21が各溝深さを前記光源9から遠くなるにつれて段階的に大きくされていることで、各反射面21Aの反射光の輝度の均一性が図られるので、導光板5の表面5Aには均一性に優れた発光照度が生じることとなる。
さらに、各光反射用溝部21の反射面21Aにより反射され、導光板5の表面5Aから出射した光は、光拡散フィルム11により拡散される。この拡散された光は、当該箇所において均一化された輝度となっており、文字盤3の目盛部15および数字部17へ均一な明るさで透過照明されて発光表示される。したがって、文字盤3の目盛部15および数字部17の発光輝度の斑の発生を抑制し、かつ高輝度発光にて表示装置1の視認性を向上することができる。
以上をまとめると、この実施の形態では、導光体7が光源9の光を文字盤3の方向に反射させる構造であるので、光源9の光の輝度を文字盤3の方向に効率よく出すことができ、その結果、低コストで発光照度の均一性に優れた表示装置1を提供することができる。すなわち、光源9からの光で照射される導光板5のエリア内において、明るさムラ(色ムラ、照度ムラ)、すなわち明るさの面内バラツキを低減することが可能となり、視認性を向上することができる。
また、1つの光源9を用いることで、光源9の光量を効率よく導光板5に照射することができる。また、1つの光源9のみを使用するので、当該箇所の照度バラツキを低減し、光源9の個体差による照度バラツキは原理的に発生しないことになる。さらに、複数の光源9を使用する場合に比べて製造コストを低く抑えることが可能であり、消費電力も低減できる。
なお、この発明は、上記の実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記の実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
また、前述した実施の形態では、導光板5のプラスチック材料としてアクリル材を用いたが、ポリカーボネート、透明塩化ビニルなどの他の材料を使用してもよく、特に、材料を限定するものではない。
また、前述した実施の形態では、光反射用溝部21の切削加工にはダイヤモンドバイト切削法による加工を行っているが、他の切削加工法でもよいし、また、切削ではなく射出成型機等の金型成形の手法を用いてもよく、特に、導光体7の製造方法を限定しているものではない。
また、前述した実施の形態では、切削角度、切削深さ、ピッチなどの光反射用溝部21の切削加工条件を明示しているが、これらの諸条件に限定されるものではない。前記切削加工条件は目的やコストに合わせて、設計者が適宜選択すれば良いものである。
また、前述した実施の形態では、光反射用溝部21が放射状に切削加工されている。これは、導光板5が平面視円弧状の形状であるので、光源9からの主光軸に対して垂直方向に溝加工が施されたものである。しかし、これに限定されるものではない。
また、前述した実施の形態では、複数の光反射用溝部21は導光板5の裏面5Bに放射状に溝加工が施されているが、照度ムラに大きく関係しない範囲で導光板5の一部の箇所に放射状以外の溝加工をしても、何ら問題ではない。
また、前述した実施の形態では、光源9の側から反対方向に向かって溝加工する際に、切削バイトの押し込み量を少しずつ大きくしている。これは、光源9の側から伝播する光量が進行するに伴って減衰するため、断面三角状の光反射用溝部21の溝深さγを大きくして反射面21Aによる光の反射量を増やすことで、導光体7の照度ムラを小さくしているが、照度ムラに大きく関係しない範囲(エリア)では、光反射用溝部21の溝深さを段階的に深く加工しない溝加工であっても、何ら問題ではない。
この発明の実施の形態に係る表示装置の平面図である。 図1に示す表示装置の分解斜視図である。 図1に示す表示装置の導光体の平面図である。 図3の矢視IVで、導光板の光反射用溝部を示す部分的な拡大図である。
符号の説明
1 表示装置
3 文字盤
5 導光板
5A 表面
5B 裏面
7 導光体
9 光源
11 光拡散フィルム(光拡散部材)
13 ケース
15 目盛部
15A 目盛
17 数字部
17A 数字
19 光入射面
21 光反射用溝部
21A 反射面

Claims (7)

  1. 透光性材料からなり、複数の目盛が円弧状に配列されてなる目盛部と、複数の数字が円弧状かつ前記目盛部と同心上に配列されてなる数字とを有する文字盤と、
    平面視円弧状の形状で、前記文字盤の裏面側に前記目盛部及び前記数字部を覆うように配置され、光を伝播する透光性材料の導光板と、この導光板の前記平面視円弧状の円周方向の一端に光を入射すべく設けた光入射面と、前記導光板の前記文字盤に対向する表面の反対側である裏面に複数形成されて前記伝播する光を前記導光板の前記表面側に反射する反射面を有する断面略三角形の光反射用溝部と、からなる導光体と、
    前記導光板の前記光入射面に光を入射可能に配置された1つの光源とを備え、
    前記複数の光反射用溝部は、各反射面の反射光の輝度の均一性を図るべく前記光源の光の進行に伴って各反射面の反射量を変化させるように各溝形状が変化していることを特徴とする表示装置。
  2. 前記複数の光反射用溝部は、各溝深さを前記光源から遠くなるにつれて段階的に大きくすることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記複数の光反射用溝部は、前記導光板の平面視円弧の中心位置から放射状に形成されると共に、前記各光反射用溝部の反射面は、前記導光板を幅方向に横断するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の表示装置。
  4. 前記導光板の前記文字盤に対向する前記表面上に、前記導光板の前記表面から出射する光を拡散する光拡散部材を配置してなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の表示装置。
  5. 平面視円弧状の形状で、かつ光を伝播する透光性材料からなる導光板と、
    この導光板の前記平面視円弧状の円周方向の一端に光を入射すべく設けた光入射面と、
    前記導光板の表面の反対側である裏面に複数設けられて前記伝播する光を前記導光板の前記表面側に反射する反射面を有する断面略三角形の光反射用溝部とを備え、
    前記複数の光反射用溝部は、各反射面の反射光の輝度の均一性を図るべく前記光源の光の進行に伴って各反射面の反射量を変化させるように各溝形状が変化していることを特徴とする導光体。
  6. 前記複数の光反射用溝部は、各溝深さを前記光源から遠くなるにつれて段階的に大きくすることを特徴とする請求項5記載の導光体。
  7. 前記複数の光反射用溝部は、前記導光板の平面視円弧の中心位置から放射状に形成されると共に、前記各光反射用溝部の反射面は、前記導光板を幅方向に横断するように形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の導光体。
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JP2018179655A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 株式会社デンソー 車両用表示装置

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