JP2009255244A - 主軸装置 - Google Patents

主軸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009255244A
JP2009255244A JP2008108824A JP2008108824A JP2009255244A JP 2009255244 A JP2009255244 A JP 2009255244A JP 2008108824 A JP2008108824 A JP 2008108824A JP 2008108824 A JP2008108824 A JP 2008108824A JP 2009255244 A JP2009255244 A JP 2009255244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
peripheral surface
main shaft
annular groove
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008108824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009255244A5 (ja
JP5190677B2 (ja
Inventor
Toshiji Takashima
利治 高島
Yuji Okawa
雄司 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2008108824A priority Critical patent/JP5190677B2/ja
Priority to US12/424,925 priority patent/US7997838B2/en
Priority to EP09158143A priority patent/EP2110202B1/en
Priority to CN2009101344829A priority patent/CN101561047B/zh
Priority to AT09158143T priority patent/ATE512756T1/de
Publication of JP2009255244A publication Critical patent/JP2009255244A/ja
Publication of JP2009255244A5 publication Critical patent/JP2009255244A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5190677B2 publication Critical patent/JP5190677B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/08Protective coverings for parts of machine tools; Splash guards
    • B23Q11/0883Protective coverings for parts of machine tools; Splash guards for spindles, e.g. for their bearings or casings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/30392Milling with means to protect operative or machine [e.g., guard, safety device, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/309352Cutter spindle or spindle support

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Turning (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

【課題】主軸の外周面の全周からより均一にエアを放出するエアシールを実現し、衝突等により部品の交換が必要になった場合であっても比較的短時間かつ低コストで該当部品を交換することが可能な、主軸装置を提供する。
【解決手段】エア供給路が設けられたハウジングと、ハウジング内に挿通されてハウジングに対して軸受によって回転可能に支持された主軸10とを備え、エア供給路を介して供給されるエアを主軸の外周面とハウジングとの間に放出する、非接触のエアシール機能を備えた主軸装置1において、主軸10の外周面とハウジングとの間における軸受Jより主軸10の回転軸線ZTに沿った前方であるフロント側の位置に、略環状の形状を有し、その内周面が主軸10の外周面と対向しており、その内周面と主軸10の外周面との間にエアシール機能を果たすエアシール用部材50が、ハウジングに着脱可能に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械の主軸装置に関し、特に主軸とハウジングとの間隙に形成するエアシール構造に関する。
工作機械の主軸装置に用いられている主軸はハウジングに挿通され、ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持されている。また、主軸の先端には工具やワーク等が保持されて加工を行うが、一般的には加工個所の焼き付き防止や加工面の精度向上等を目的として、工具やワークにクーラント等(切削液等)を噴出しながら加工を行う。
しかし、クーラントや異物(切屑)等がハウジングと主軸の間隙から軸受に浸入し易く、クーラント等が軸受にまで浸入すると、軸受が焼き付いてしまう場合がある。そこで、従来より、クーラントや異物等がハウジングと主軸の間隙から浸入し、更に軸受へと浸入することを防止するために、種々のシール構造が用いられており、一般的にはエアシールが用いられている。
例えば、特許文献1に記載された従来技術では、図4及び図5に示すエアシール構造が用いられており、圧縮エア(以下、「エア」と記載する)をハウジング(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材130とでハウジングを構成)と主軸110の間隙から放出してシール機能を果たす、非接触のエアシール構造を備えた主軸装置101が開示されている。
なお、図4(A)は主軸110の回転軸線ZTを通る面で切断した断面図(ただし、工具Tと工具ホルダHは断面で示していない)を示しており、図4(B)は図4(A)から工具Tと工具ホルダHを省略してBB方向から見た図を示しており、図5は図4(A)におけるAS1部分の拡大図を示している。
図4(A)に示すように、工具Tは工具ホルダHに固定され、更に工具ホルダHは主軸110の先端部に固定されている。主軸110は、ハウジング内に挿通され(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材130にてハウジングを構成している)、ハウジング本体部20に対して軸受Jによって回転軸線ZT回りに回転可能に支持されている。
また回転軸線ZTの方向からは、主軸110を挿通可能な孔部が形成された軸受押さえ蓋部材130が嵌め込まれており、この軸受押さえ蓋部材130の内周面と主軸110の外周面との間にエアシール構造が形成されている。
図4(A)のAS1部の拡大図である図5に示すように、主軸110の外周面には、円周方向に第1環状溝M1と、第2環状溝M2と、第3環状溝M3とが形成されている。また、第1環状溝M1に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MAが形成されており、第2環状溝M2に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MBが形成されており、第3環状溝M3に対向する軸受押さえ蓋部材130の内周面には円周方向に内周側エアポケット溝MCが形成されている。そして、第1環状溝M1と内周側エアポケット溝MAとでエアポケットAK1を形成し、第2環状溝M2と内周側エアポケット溝MBとで回収用空間AK2を形成し、第3環状溝M3と内周側エアポケット溝MCとでエアポケットAK3を形成している。
そして、エア供給源(図示省略)から供給されるエアは、エア供給路AL1、AL2に分配されて第1環状溝M1(エアポケットAK1)と、第3環状溝M3(エアポケットAK3)に供給されている。エアポケットAK1に供給されたエアは、エアシール用の間隙AG1、AG2から放出されてエアシール機能を果たし、エアポケットAK3に供給されたエアは、エアシール用の間隙AG3、AG4から放出されてエアシール機能を果たす。また、仮にクーラント等がエアシール用の間隙AG1、AG2を通過しても、回収用空間AK2に対向するハウジングの内周面の下方の位置には、浸入したクーラント等を排出する排出路DLが形成されており、軸受Jへのクーラント等の浸入を防止している。
特開2000−18395号公報
特許文献1に記載された従来技術では、エア供給路AL1が接続された第1環状溝M1と、エア供給路AL2が接続された第3環状溝M3と、の各々から放出されるエアは、主軸110の外周面の全周から均一に放出されず、エア供給路AL1、AL2との接続部分から最も多くのエアが放出され、当該接続部から離れるにつれて放出量が少なくなる。これは、図5に示すエアポケットAK1、AK3にエアが充分に充填される前にエアシール用の間隙AG1、AG2、AG3、AG4からエアが放出されるためである。このため、主軸110の外周面においてエア放出量の比較的少ない部分からクーラントや異物等が浸入して軸受Jの焼き付きの原因となる可能性がある。
また、エアシール用の間隙AG1〜AG4は、エアシール機能を持たせるために、例えば50μm程度に設定されており、非常に小さな間隙である。このため、作業者の操作ミスや加工プログラムのミス等により、工具T、工具ホルダH、主軸110が他の部材と干渉(衝突)すると、主軸110がハウジング(軸受押さえ蓋部材130)と接触して損傷や固着が発生する場合がある。一般的には、主軸110よりも軸受押さえ蓋部材130のほうが損傷し易い材質を選定しており、衝突の結果、軸受押さえ蓋部材130の損傷が激しい場合、軸受押さえ蓋部材130を交換する必要があるが、比較的大きな部品である軸受押さえ蓋部材130を製作して交換するには、多大な時間と費用がかかる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、主軸の外周面の全周からより均一にエアを放出するエアシールを実現し、衝突等により部品の交換が必要になった場合であっても比較的短時間かつ低コストで該当部品を交換することが可能な、主軸装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項1に記載の主軸装置は、エア供給源に接続されるエア供給路が設けられたハウジングと、前記ハウジング内に挿通されて前記ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持された主軸と、を備え、前記エア供給源から前記エア供給路を介して供給されるエアを前記主軸の外周面と前記ハウジングとの間に放出する、非接触のエアシール機能を備えた主軸装置において、前記主軸の外周面と前記ハウジングとの間における前記軸受より前記主軸の回転軸線に沿った前方であるフロント側の位置に、略環状の形状を有し、その内周面が前記主軸の外周面と対向しており、前記内周面と前記主軸の外周面との間に前記エアシール機能を果たすエアシール用部材が、前記ハウジングに着脱可能に固定されている。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項2に記載の主軸装置は、請求項1に記載の主軸装置であって、前記エアシール用部材の内周面と対向している前記主軸の外周面には、前記内周面に覆われるように、前記主軸の円周方向に第1環状溝が形成されている。
そして、前記第1環状溝には、前記エアシール用部材に設けられた連通孔またはスリットを経由して前記エア供給路が接続されている。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項3に記載の主軸装置は、請求項2に記載の主軸装置であって、前記主軸の外周面における前記第1環状溝と前記軸受との間には、前記フロント側から当該フロント側の反対側であるリア側に向かって、前記主軸の円周方向に形成された第2環状溝と第3環状溝とが前記主軸の軸線方向に並んで配置されており、前記第3環状溝には前記エア供給路が接続されており、前記ハウジングにおける前記第2環状溝と対向する下方の位置には、前記ハウジングと前記主軸との間隙に浸入してきた流体及び異物を排出する排出路が形成された主軸装置におけるものである。
そして、前記エアシール用部材は、前記第3環状溝と前記第2環状溝を覆うことなく前記第1環状溝のみを覆う位置に配置されている。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項4に記載の主軸装置は、請求項3に記載の主軸装置であって、前記エア供給路は、前記ハウジング内で互いに連通しない第1エア供給路と第2エア供給路にて構成されており、前記第1エア供給路は、前記第1環状溝にエアを供給するように接続され、前記第2エア供給路は、前記第3環状溝にエアを供給するように接続されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項5に記載の主軸装置は、請求項2〜4のいずれかに記載の主軸装置であって、前記エアシール用部材において、前記第1環状溝と対向する内周面には、第1内周側エアポケット溝が円周方向に形成されており、前記第1内周側エアポケット溝に対する外周面には、第1外周側エアポケット溝が円周方向に形成されており、前記第1外周側エアポケット溝は前記エア供給路と接続されており、前記第1外周側エアポケット溝と前記第1内周側エアポケット溝とを連通する、複数の連通孔または複数のスリット、が全周に渡って形成されている。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項6に記載の主軸装置は、請求項2〜5のいずれかに記載の主軸装置であって、前記第1環状溝に供給されたエアは、前記第1環状溝の前記フロント側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記エアシール用部材の内周面と、で形成される第1エアシール用間隙と、前記第1環状溝の前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記エアシール用部材の内周面と、で形成される第2エアシール用間隙と、に放出されてエアシール機能を果たす。
また、前記第1エアシール用間隙と前記第2エアシール用間隙は、前記第2エアシール用間隙におけるエア放出抵抗よりも、前記第1エアシール用間隙におけるエア放出抵抗のほうが小さくなるように形成されている。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項7に記載の主軸装置は、請求項6に記載の主軸装置であって、前記第1エアシール用間隙と前記第2エアシール用間隙は、前記第1エアシール用間隙における前記外周面と前記内周面との間の距離と、前記第2エアシール用間隙における前記外周面と前記内周面との間の距離とが、ほぼ同じとなるように形成されており、前記第2エアシール用間隙における前記回転軸線方向の長さよりも、前記第1エアシール用間隙における前記回転軸線方向の長さのほうが短くなるように形成されている。
また、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項8に記載の主軸装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の主軸装置であって、前記エアシール用部材は、中間嵌めにて前記ハウジングに対して着脱可能に固定されている。
また、本発明の第9発明は、請求項9に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項9に記載の主軸装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の主軸装置であって、前記主軸と前記エアシール用部材は異なる材質で形成されており、前記エアシール用部材のほうが損傷し易い材質で形成されている。
請求項1に記載の主軸装置を用いれば、ハウジングとは別体であり、且つハウジングに対して着脱可能な、略環状の比較的小さなエアシール用部材を用いることで、衝突等による損傷にて部品の交換が必要となった場合に短時間で部品交換をすることが可能となる(主軸との間隙が最も小さい個所はエアシール用の間隙であり、衝突時には他の部分に先立ってエアシール用の間隙部が損傷する可能性が高いため)。
また、ハウジングに着脱可能に固定するエアシール用部材はハウジングよりも小さな部品であり、より少ない費用で容易に交換することができる。
また、請求項2に記載の主軸装置によれば、エア供給路を介して供給されるエアを主軸の外周面の全周に行き渡らせるためのエアポケットを、第1環状溝にて構成する。また、第1環状溝の外周をエアシール用部材の内周面が覆っているので、エアシール用部材に形成した連通孔またはスリットを経由させて第1環状溝とエア供給路とを接続することで、第1環状溝に適切にエアを供給することができる。
また、請求項3に記載の主軸装置によれば、エアシール部の衝突が発生し易いフロント側(エアシール部の間隙がフロント側とリア側で同じ場合)において、エアシール用部材にてフロント側のエアシール用の間隙(図5の場合、間隙AG1、AG2)のみを構成することで、エアシール用部材における主軸の回転軸線方向の長さをより短くすることができ、エアシール用部材をより小型化することが可能である。
なお、一般的には主軸のフロント側には工具等が固定され、主軸のリア側にはモータの軸等が固定される。衝突等が発生した場合、このモータの軸等との固定個所を支点として主軸が揺動するので、主軸のリア側よりもフロント側のほうが揺動する距離が大きく、エアシール部の衝突が発生し易い(エアシール部の間隙がフロント側とリア側で同じ場合)。
また、請求項4に記載の主軸装置によれば、エア供給路から供給されるエアを第1環状溝と第3環状溝とに分配するのでなく、第1環状溝と第3環状溝とのそれぞれに専用のエア供給路からエアを供給する。これにより、分配している場合よりも多くのエアを放出することができ、より大きなエアシール効果を得ることができる。
また、請求項5に記載の主軸装置によれば、エア供給路から供給されるエアを直接第1環状溝に導くことなく、まず、エアシール用部材の外周面の第1外周側エアポケット溝に導く。この第1外周側エアポケット溝からのエアの逃げ場は連通孔またはスリットであり、適切な抵抗となるように、連通孔(またはスリット)の数及び径(幅、長さ等も含む)を設定すれば、第1外周側エアポケット溝で形成されるエアポケットの全周にほぼ均一にエアを充填させることができ、ここから連通孔またはスリットを介して第1環状溝へとエアを導くことができる。
これにより、第1環状溝と第1内周側エアポケット溝とで形成されるエアポケットに導かれるエアを、全周に渡ってほぼ均一とすることができ、主軸10の外周面の全周から均一にエアを放出することが可能であり、全周に渡って均一なエアシール機能を得ることができる。
また、請求項6に記載の主軸装置によれば、流体及び異物が浸入してくるフロント側のほうが、リア側よりもエアの放出量を多くすることができる。
これにより、フロント側のエアシール効果をより大きくすることが可能となり、フロント側からの流体及び異物の浸入を、より適切に抑制することができる。
また、請求項7に記載の主軸装置によれば、図2におけるエアシール用の間隙AG1、AG2の回転軸線ZT方向の長さであるLG1、LG2において、フロント側のLG1の長さのほうがLG2よりも短くなるように設定する。
これにより、フロント側からの流体及び異物の浸入を、より適切に抑制することができる。
また、請求項8に記載の主軸装置によれば、エアシール用部材を中間嵌めにてハウジングに固定することで、交換が必要となった場合の取り外し、及び取り付けが容易であり、短時間で交換することができる。
また、請求項9に記載の主軸装置では、エアシール用部材の材質のほうが主軸の材質よりも脆性の高い材質(損傷し易い材質)で形成する。この場合、主軸とエアシール用部材とが接触した際、エアシール用部材の損傷のほうが大きくなる。
これにより、主軸の損傷を小さくして主軸の交換を回避し、エアシール用部材の交換のみで済むようにできるので、より短時間に、より低コストで損傷した部品(エアシール用部材)の交換を行うことができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1(A)は、本発明の主軸装置1の側面図の例を示しており、図1(B)は図1(A)のAA方向から見た図(正面図)の例を示している。なお、図1(A)は主軸10の回転軸線ZTをとおる面で切断した断面図を示しており(ただし、工具Tと工具ホルダHは断面で示していない)、図1(B)は工具Tと工具ホルダHを省略している。
なお、全ての図において、X軸、Y軸、Z軸は直交しており、Y軸は鉛直上方を示しており、X軸とZ軸は水平方向を示し、Z軸は主軸10の回転軸線ZTの方向を示している。
●[主軸装置1の全体構造(図1(A)、図1(B))]
図1(A)に示すように、本実施の形態にて説明する主軸装置1は、エア供給路AL1、AL2が設けられたハウジング(本実施の形態では、ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材30にてハウジングを構成している)と、ハウジング内に挿通され、ハウジングに対して軸受Jによって回転軸線ZT回りに回転可能に支持された主軸10とを備えている。なお、エア供給路AL1、AL2は、図示しないエア供給源に接続され、エアが供給される。
また、工具T(図1の例ではドリル)が工具ホルダHに固定され、更に工具ホルダHは主軸10の回転軸線ZTに沿った前方であるフロント側の先端部に固定(交換可能となるように保持)されている。
略円環状の軸受Jは、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)ハウジング本体部20の内壁に嵌め込まれている。
また、軸受Jを回転軸線ZTの方向に対して固定する軸受押さえ蓋部材30が、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)ハウジング本体部20に嵌め込まれている。なお、軸受押さえ蓋部材30には、主軸10を挿通可能な孔部が形成されている。
そして、略円環状のエアシール用部材50が、回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)軸受押さえ蓋部材30に対して着脱可能に固定されている。例えば、取り外し易さとエア漏れの少なさに優れた中間嵌めや、着脱が非常に容易なボルト留め等にて固定されている。なお、エアシール用部材50の内周面と主軸10の外周面との間隙が全周に渡ってほぼ均一となるように調整して固定する。
そして、ハウジング(ハウジング本体部20と軸受押さえ蓋部材30とで構成)と軸受Jに、主軸10が回転軸線ZTの方向から(図1(A)では左側から)挿通されている。
更に、軸受押さえ蓋部材30とエアシール用部材50のフロント側を覆うように、主軸10を挿通可能な孔部が形成されたハウジング蓋部材40(蓋部材に相当)が取り付けられている。
なお、ハウジング蓋部材40は、図1(B)に示す例では分割境界線40aにて上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dとの2つに分割されている。
また、軸受押さえ蓋部材30(すなわちハウジング)には、ハウジングと主軸10との間隙から浸入してきたクーラントや異物を排出する排出路DLが形成されている。
また、排出路DLのフロント側においてハウジング蓋部材40と軸受押さえ蓋部材30との境界部には、排出路DL2が形成されている。
●[エアシール構造部分(図2中の間隙AG1〜AG4周辺)の詳細]
主軸装置1には、エア供給源からエア供給路AL1、AL2を介してエア(圧縮エア)が供給され、供給されたエアが主軸10の外周面とハウジングの内周面との間から放出される、非接触のエアシール機能を備えている。このエアシール機能を有するための構造を、図2を用いて説明する。なお、図2は図1(A)におけるAS部分の拡大図である。
ハウジングに挿通されている部分の主軸10における軸受Jよりもフロント側の外周面には、フロント側からリア側(フロント側と反対側)に向かって(図2の例では、左側から右側に向かって)、主軸10の円周方向に形成された第1環状溝M1と、第2環状溝M2と、第3環状溝M3と、の各々の溝が並んで配置されている。
そして、ハウジングにおける第2環状溝M2に対向する下方の位置には、ハウジングと主軸10との間隙に浸入してきた流体(クーラント等)や異物等を排出するための排出路DLが形成されている(図1(A)、(B)参照)。
図2の例に示すエアシール用部材50は、第2環状溝M2と第3環状溝M3を覆うことなく、第1環状溝M1を覆う位置に配置され、より小型に構成されている。
エアシール用部材50において、第1環状溝M1と対向する内周面には第1内周側エアポケット溝MAが円周方向に形成されており、第1内周側エアポケット溝MAに対する外周面には第1外周側エアポケット溝MAAが円周方向に形成されている。
そして、第1外周側エアポケット溝MAAと第1内周側エアポケット溝MAとは、複数の連通孔HA(または複数のスリット等)にて連通されている。なお、複数の連通孔HA(またはスリット等)は、全周に渡って等間隔に形成されていることが好ましい。
エア供給路AL1は外周側エアポケット溝MAAに接続されており、供給されたエアは、第1外周側エアポケット溝MAAにて形成されたエアポケットAKAに充填される。ここで、エアポケットAKAに充填されたエアの逃げ場は連通孔HAのみであり、連通孔HAの数、及び径を適切に設定することで、エアポケットAKAに充填されるエアを、全周に渡ってほぼ均一の圧力となるようにすることができる。そして、エアポケットAKAの全周に渡ってほぼ均一の圧力となるように充填されたエアは連通孔HAを通って、第1内周側エアポケット溝MAと第1環状溝M1とで形成されたエアポケットAK1に、全周に渡ってほぼ均一に導かれる。
そして、エアポケットAK1に導かれたエアは、主軸10における第1環状溝M1のフロント側の外周面とエアシール用部材50における第1内周側エアポケット溝MAのフロント側の内周面とで形成される第1エアシール用間隙AG1から、全周に渡ってほぼ均一の量のエアが放出され、全周に渡ってほぼ均一となるエアシール効果を得ることができる。同様に、主軸10における第1環状溝M1のリア側の外周面とエアシール用部材50における第1内周側エアポケット溝MAのリア側の内周面とで形成される第2エアシール用間隙AG2から、全周に渡ってほぼ均一の量のエアが放出され、全周に渡ってほぼ均一となるエアシール効果を得ることができる。
なお、第1エアシール用間隙AG1ではリア側からフロント側の方向にエアが放出され、第2エアシール用間隙AG2ではフロント側からリア側の方向にエアが放出される。クーラントや異物等は、ハウジングと主軸10との間隙におけるフロント側から浸入してくるため、第2エアシール用間隙AG2におけるエア放出量よりも第1エアシール用間隙AG1におけるエアの放出量のほうが多いことが好ましい。
そこで、第2エアシール用間隙AG2におけるエア放出抵抗よりも、第1エアシール用間隙AG1におけるエア放出抵抗のほうが小さくなるように、第1エアシール用間隙AG1と第2エアシール用間隙AG2を形成する。
例えば、第1エアシール用間隙AG1における主軸10の外周面とエアシール用部材50の内周面との間の距離と、第2エアシール用間隙AG2における主軸10の外周面とエアシール用部材50の内周面との間の距離とをほぼ同じに設定する。そして、第2エアシール用間隙AG2における回転軸線ZT方向の長さLG2よりも、第1エアシール用間隙AG1における回転軸線ZT方向の長さLG1のほうが短くなるように、第1エアシール用間隙AG1と第2エアシール用間隙AG2とを形成する。
これにより、第2エアシール用間隙AG2からのエア放出量よりも、第1エアシール用間隙AG1からのエア放出量を多くして、シール性能を向上させることができる。
また、エア供給路AL1とエア供給路AL2とをハウジング内で連通しない構成として、エア供給源からエア供給路AL1とエア供給路AL2の各々にエアを供給する。そして、エア供給路AL1を第1環状溝M1にエアを供給するように接続し、エア供給路AL2を第3環状溝M3にエアを供給するように接続する。
これにより、第1環状溝M1と第1内周側エアポケット溝MAとで形成されるエアポケットAK1と、第3環状溝M3と内周側エアポケット溝MC(第2内周側エアポケット溝に相当)とで形成されるエアポケットAK3と、の各々から安定した量のエアを放出することができる。エア供給路AL1とAL2とを連通した場合、一方のエアポケットからのエア放出抵抗が小さい場合、そちら側のエア放出量が増加して他方のエアポケットからのエア放出量が減少するので好ましくない。
また、第2環状溝M2と内周側エアポケット溝MBとで形成される回収用空間AK2は、第2エアシール用間隙AG2からのエアと第3エアシール用間隙AG3からのエアを回収するとともに、浸入したクーラントや異物等を回収する空間であり、回収したエア、クーラント、異物等は排出路DLから排出される。
以上の説明では、より小型のエアシール用部材50が第1環状溝M1のみを覆う位置に配置されている場合について説明した。しかし、エアシール用部材50のサイズがやや大きくなるが、エアシール用部材50の長さ(回転軸線ZT方向の長さ)を延長して第1環状溝M1〜第3環状溝M3を覆うようにしてもよい。この場合、内周側エアポケット溝MBと内周側エアポケット溝MC(第2内周側エアポケット溝に相当)をエアシール用部材50に形成する。またエアシール用部材50における第1環状溝M1との対向部分と同様に、内周側エアポケットMCに対する外周面に外周側エアポケット溝(第2外周側エアポケット溝に相当)を形成し、当該外周側エアポケット溝と内周側エアポケット溝MCとを複数の連通孔(または複数のスリット)にて連通する。そして、この外周側エアポケット溝にエア供給路AL2を接続する。
また、エアシール用部材50を鋳物や砲金にて形成し、主軸10を鉄にて形成し、エアシール用部材50の材質と主軸10の材質を異なる材質とする。これによってエアシール用部材50と主軸10が接触した場合に、かしり(固着等)が発生しにくくなる。この場合、エアシール用部材50のほうが損傷し易い(脆性が高い)材質とすることが好ましい(工具とワークの衝突等により主軸10とエアシール用部材50とが接触した場合、主軸10を交換するよりも、小さな部品であるエアシール用部材50を交換するほうが、コストも交換時間も非常に少ないため)。
●[ラビリンス構造部分(図2中の間隙AGRの周辺)の詳細]
次に、図2を用いて、クーラントや異物等の浸入をより低減するために、主軸10とハウジングとの間隙の一部に形成した、迷路状に入り組んだ間隙であるラビリンス構造について説明する。
主軸10のフロント側の外周面におけるハウジングからの突出部には、主軸10の円周方向にラビリンス用環状溝MRが形成されている。
そして、ラビリンス用環状溝MRに対して、全周に渡って、ラビリンス用環状溝MRに触れないように、ハウジング蓋部材40の内周側の凸部40Tが主軸10の径方向からラビリンス用環状溝MRに挿入され、ラビリンス用環状溝MRと凸部40Tとの間に形成されるラビリンス間隙AGRは迷路状に入り組んだ構造となっている。
なお、図2に示すように、ハウジング蓋部材40の凸部40Tと主軸10のラビリンス用環状溝MRとの位置関係では、中央部分に主軸10を挿通する孔部を備えた円板状のハウジング蓋部材40を用意しても、回転軸線ZTに沿ったフロント側からリア側に向かって、ハウジング蓋部材40を取り付けることはできない。
そこで、ハウジング蓋部材40を2つ以上に分割する。本実施の形態では、ハウジング蓋部材40を、分割境界線40aにて上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dに分割している。
そして上側ハウジング蓋部材40Uと下側ハウジング蓋部材40Dは、それぞれ回転軸線ZTに直交する方向から、凸部40Tをラビリンス用環状溝MRに挿入するように取り付けられ、軸受押さえ蓋部材30にボルト等にて固定されている。
また、主軸10の回転軸線ZTは水平方向、または鉛直方向に対して所定の角度(0度でない角度)で傾斜した方向であり、2つ以上に分割可能に構成されたハウジング蓋部材40の分割境界線40aは、ハウジング蓋部材40を上下に区別した場合の下方に位置している。そして、分割境界線40aは、ハウジング蓋部材40の内周側から外周側に向かって下側に傾斜するように構成されている。
これにより、分割境界線40aにクーラント等が浸入しても、浸入したクーラントは下方に流れ、主軸10とハウジングとの間隙には到達しない。
次に図3を用いてクーラントの噴出手段について説明する。図3(A)は、図1(A)に対してハウジングのフロント側の正面に、クーラントを噴出(吐出)する複数のクーラントノズルCNを備えた状態を示している(なお、クーラントノズルCNは単数でもよい)。また、図3(B)は、図3(A)におけるAA断面図を示しており、本実施の形態におけるクーラントノズルCNの収容状態の例を示している。また、図3(C)は、図3(B)に対して従来の収容状態を示している。
ハウジング蓋部材40に接しているハウジングのフロント側の先端部(この場合、軸受押さえ蓋部材30のフロント側の先端部)には、ハウジングから突出しないようにクーラントノズルを収容する単数または複数の収容穴30Kが、フロント側からリア側に向かって形成されている。また、収容穴30Kに対向するハウジング蓋部材40の位置には、開口穴40Kが形成されている。なお、各クーラントノズルCNの軸方向、及び各収容穴30Kの軸方向は、クーラントを噴出する方向に向けて傾斜がつけられている。
既に説明したように、2つ以上に分割したハウジング蓋部材40を回転軸線ZTに直交する方向から組み付けるので、クーラントノズルCNが干渉しないように、ハウジング蓋部材40に接しているハウジングのフロント側の先端部には凸部(突出部)が無いようにしておく。
工具Tの先端やワークWの加工個所等に噴出されるクーラントは、図1(B)に示す主軸装置1の正面図(図1(B)は工具T、工具ホルダHを省略している)において種々の位置に、種々の速度で、種々の方向に飛散する。ここで、主軸10とハウジング(この場合、ハウジング蓋部材40)との間隙からクーラント等が浸入する場合、浸入するクーラントは、まず、ラビリンス用環状溝MRと凸部40Tとで入り組んだ構造のラビリンスシール部を抜けなければ、その奥に浸入することはできない。ラビリンスシール部が入り組んだ構造であるため、回転軸線ZTの方向に勢いよく飛散してきたクーラントであっても、その勢いが殺されて浸入する速度が落ち、分散されて量も低減するので、奥に浸入しにくくなる。
ラビリンスシール部のリア側において、主軸10の外周面に対向しているハウジングの内周面における下方の位置には、ハウジングと主軸10との間隙に浸入してきたクーラント等の流体及び異物を排出する排出路DL2が形成されている(図1(A)、(B)参照)。
また、ラビリンスシール部のリア側には、ラビリンス間隙AGRの間隙よりも大きな空間となる回収用空間AKKが主軸10の円周方向に全周に渡って形成されている。
回収用空間AKKは、ハウジング蓋部材40の内周面に円周方向に形成された環状溝Mαと、主軸10の外周面に円周方向に形成された環状溝MKにて形成されている(図2の例では、環状溝Mαの一部をエアシール用部材50にて構成している)。なお、回収用空間AKKにおける主軸10の外周面(環状溝MKの底面)は、リア側からフロント側に向かって主軸10の径が大きくなるような傾斜面が形成されている。
この傾斜面により、回収用空間AKKにクーラント等が浸入しても、浸入したクーラントは主軸10の回転による遠心力にて傾斜面を登る方向(すなわち、リア側からフロント側に向かう方向)に移動し、更に奥には浸入しにくくなる構造としている。
また、排出路DL2は、ハウジング蓋部材40と軸受押さえ蓋部材30との境界部における環状溝MKに対向する下方の位置に形成されており(図1(A)、(B)参照)、回収用空間AKKに接続されている。
この回収用空間AKKの更に奥には、すでに説明したエアシール用間隙AG1〜AG4が配置されており、これらを全て通って軸受Jに到達できるクーラント等は、ほとんど無く、軸受Jの焼き付きを適切に防止することができ、主軸装置1の信頼性をより向上させることができる。
本発明の主軸装置1は、本実施の形態で説明した外観、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
本発明の主軸装置1の一実施の形態の構造を説明する図である。 図1(A)におけるAS部分の拡大図である。 図1(B)に複数のクーラントノズルCNを備えた状態を説明する図である。 従来の主軸装置101の構造を説明する図である。 従来の主軸装置101のAS1部分の拡大図である。
符号の説明
1 主軸装置
10 主軸
20 ハウジング本体部
30 軸受押さえ蓋部材
40 ハウジング蓋部材
40a 分割境界線
40U 上側ハウジング蓋部材
40D 下側ハウジング蓋部材
40T 凸部
50 エアシール用部材
AL1、AL2 エア供給路
AK1、AK3、AKA エアポケット
AK2、AKK 回収用空間
AG1〜AG4 エアシール用間隙
AGR ラビリンス間隙
DL 排出路
DL2 排出路
M1 第1環状溝
M2 第2環状溝
M3 第3環状溝
MR ラビリンス用環状溝
MK、Mα 環状溝
MA 内周側エアポケット溝(第1内周側エアポケット溝)
MB 内周側エアポケット溝
MC 内周側エアポケット溝(第2内周側エアポケット溝)
MAA 外周側エアポケット溝(第1外周側エアポケット溝)
HA 連通孔
ZT 回転軸線

Claims (9)

  1. エア供給源に接続されるエア供給路が設けられたハウジングと、
    前記ハウジング内に挿通されて前記ハウジングに対して軸受によって回転可能に支持された主軸と、を備え、
    前記エア供給源から前記エア供給路を介して供給されるエアを前記主軸の外周面と前記ハウジングとの間に放出する、非接触のエアシール機能を備えた主軸装置において、
    前記主軸の外周面と前記ハウジングとの間における前記軸受より前記主軸の回転軸線に沿った前方であるフロント側の位置に、略環状の形状を有し、その内周面が前記主軸の外周面と対向しており、前記内周面と前記主軸の外周面との間に前記エアシール機能を果たすエアシール用部材が、前記ハウジングに着脱可能に固定されている、
    主軸装置。
  2. 請求項1に記載の主軸装置であって、
    前記エアシール用部材の内周面と対向している前記主軸の外周面には、前記内周面に覆われるように、前記主軸の円周方向に第1環状溝が形成されており、
    前記第1環状溝には、前記エアシール用部材に設けられた連通孔またはスリットを経由して前記エア供給路が接続されている、
    主軸装置。
  3. 請求項2に記載の主軸装置であって、
    前記主軸の外周面における前記第1環状溝と前記軸受との間には、前記フロント側から当該フロント側の反対側であるリア側に向かって、前記主軸の円周方向に形成された第2環状溝と第3環状溝とが前記主軸の軸線方向に並んで配置されており、
    前記第3環状溝には前記エア供給路が接続されており、
    前記ハウジングにおける前記第2環状溝と対向する下方の位置には、前記ハウジングと前記主軸との間隙に浸入してきた流体及び異物を排出する排出路が形成された主軸装置において、
    前記エアシール用部材は、前記第3環状溝と前記第2環状溝を覆うことなく前記第1環状溝のみを覆う位置に配置されている、
    主軸装置。
  4. 請求項3に記載の主軸装置であって、
    前記エア供給路は、前記ハウジング内で互いに連通しない第1エア供給路と第2エア供給路にて構成されており、
    前記第1エア供給路は、前記第1環状溝にエアを供給するように接続され、
    前記第2エア供給路は、前記第3環状溝にエアを供給するように接続されている、
    主軸装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の主軸装置であって、
    前記エアシール用部材において、
    前記第1環状溝と対向する内周面には、第1内周側エアポケット溝が円周方向に形成されており、
    前記第1内周側エアポケット溝に対する外周面には、第1外周側エアポケット溝が円周方向に形成されており、
    前記第1外周側エアポケット溝は前記エア供給路と接続されており、
    前記第1外周側エアポケット溝と前記第1内周側エアポケット溝とを連通する、複数の連通孔または複数のスリット、が全周に渡って形成されている、
    主軸装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載の主軸装置であって、
    前記第1環状溝に供給されたエアは、
    前記第1環状溝の前記フロント側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記エアシール用部材の内周面と、で形成される第1エアシール用間隙と、
    前記第1環状溝の前記リア側における前記主軸の外周面と、当該外周面に対向している前記エアシール用部材の内周面と、で形成される第2エアシール用間隙と、に放出されてエアシール機能を果たし、
    前記第1エアシール用間隙と前記第2エアシール用間隙は、
    前記第2エアシール用間隙におけるエア放出抵抗よりも、前記第1エアシール用間隙におけるエア放出抵抗のほうが小さくなるように形成されている、
    主軸装置。
  7. 請求項6に記載の主軸装置であって、
    前記第1エアシール用間隙と前記第2エアシール用間隙は、
    前記第1エアシール用間隙における前記外周面と前記内周面との間の距離と、前記第2エアシール用間隙における前記外周面と前記内周面との間の距離とが、ほぼ同じとなるように形成されており、
    前記第2エアシール用間隙における前記回転軸線方向の長さよりも、前記第1エアシール用間隙における前記回転軸線方向の長さのほうが短くなるように形成されている、
    主軸装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の主軸装置であって、
    前記エアシール用部材は、中間嵌めにて前記ハウジングに対して着脱可能に固定されている、
    主軸装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の主軸装置であって、
    前記主軸と前記エアシール用部材は異なる材質で形成されており、前記エアシール用部材のほうが損傷し易い材質で形成されている、
    主軸装置。

JP2008108824A 2008-04-18 2008-04-18 主軸装置 Expired - Fee Related JP5190677B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108824A JP5190677B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 主軸装置
US12/424,925 US7997838B2 (en) 2008-04-18 2009-04-16 Main spindle device
EP09158143A EP2110202B1 (en) 2008-04-18 2009-04-17 Main spindle device
CN2009101344829A CN101561047B (zh) 2008-04-18 2009-04-17 主轴装置
AT09158143T ATE512756T1 (de) 2008-04-18 2009-04-17 Hauptspindelvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008108824A JP5190677B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 主軸装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009255244A true JP2009255244A (ja) 2009-11-05
JP2009255244A5 JP2009255244A5 (ja) 2011-10-27
JP5190677B2 JP5190677B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=40912059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008108824A Expired - Fee Related JP5190677B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 主軸装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7997838B2 (ja)
EP (1) EP2110202B1 (ja)
JP (1) JP5190677B2 (ja)
CN (1) CN101561047B (ja)
AT (1) ATE512756T1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015214934A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 株式会社荏原製作所 真空ポンプ装置
KR20170111514A (ko) * 2016-03-28 2017-10-12 두산공작기계 주식회사 스핀들 및 이를 포함하는 공작기계
CN116160029A (zh) * 2023-04-26 2023-05-26 江苏华雕机械有限公司 一种减缓撞击力的电主轴

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202011003069U1 (de) * 2011-02-17 2011-04-28 Kadia Produktion Gmbh + Co. Vorrichtung zur mechanischen Oberflächenbearbeitung von Werkstücken
CN206598192U (zh) * 2017-02-13 2017-10-31 福建省正丰数控科技有限公司 磨床主轴高压气封结构
CN110953347A (zh) * 2019-12-30 2020-04-03 江苏江达机械制造有限公司 皮带机头部气密封装置
CN111702551A (zh) * 2020-08-03 2020-09-25 广东台科智能装备有限公司 一种走心机导套总成

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1190761A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Enshu Ltd 主軸エアーカーテン装置
JP2000018395A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Toyoda Mach Works Ltd 回転軸のシール装置
JP2006305669A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Okuma Corp 工作機械の主軸装置
JP2007054935A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Nippei Toyama Corp 主軸装置のエアカーテン装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3698725A (en) * 1971-01-13 1972-10-17 Giddings & Lewis Hydrostatic seal for rotary machine tool spindles
US4382638A (en) * 1980-06-06 1983-05-10 Seiko Seiki Kabushiki Kaisha Sealing structure of spindle device
DE9005398U1 (de) * 1990-05-10 1991-09-12 Universal-Kugellager-Fabrik GmbH, 1000 Berlin Werkzeugmaschinenspindellagerung
JPH06337073A (ja) * 1993-05-27 1994-12-06 Makino Milling Mach Co Ltd 回転軸のシール装置
JP3497071B2 (ja) * 1997-11-20 2004-02-16 東芝機械株式会社 輪郭加工方法および加工機械
SE512311C2 (sv) * 1999-03-23 2000-02-28 Lind Finance & Dev Ab Anordning vid verktygsspindel
JP3749442B2 (ja) * 2001-02-16 2006-03-01 オークマ株式会社 工作機械の主軸端シール構造
JP2003145393A (ja) 2001-11-16 2003-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 主軸装置
AU2003254779A1 (en) * 2002-07-29 2004-02-16 Nsk Ltd. Rolling bearing, grease replenishing device, main shaft device, grease replenishing method, and grease replenishing program
JP4358811B2 (ja) * 2005-10-06 2009-11-04 オークマ株式会社 立形マシニングセンタの主軸端シール構造
CN2916175Y (zh) * 2006-06-08 2007-06-27 曾一峰 灯泡贯流水轮发电机组主轴密封自动控制装置
JP5104512B2 (ja) * 2008-04-18 2012-12-19 株式会社ジェイテクト 主軸装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1190761A (ja) * 1997-09-25 1999-04-06 Enshu Ltd 主軸エアーカーテン装置
JP2000018395A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Toyoda Mach Works Ltd 回転軸のシール装置
JP2006305669A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Okuma Corp 工作機械の主軸装置
JP2007054935A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Nippei Toyama Corp 主軸装置のエアカーテン装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015214934A (ja) * 2014-05-12 2015-12-03 株式会社荏原製作所 真空ポンプ装置
KR20170111514A (ko) * 2016-03-28 2017-10-12 두산공작기계 주식회사 스핀들 및 이를 포함하는 공작기계
KR102515164B1 (ko) * 2016-03-28 2023-03-29 주식회사 디엔솔루션즈 스핀들 및 이를 포함하는 공작기계
CN116160029A (zh) * 2023-04-26 2023-05-26 江苏华雕机械有限公司 一种减缓撞击力的电主轴

Also Published As

Publication number Publication date
US20090263204A1 (en) 2009-10-22
EP2110202B1 (en) 2011-06-15
ATE512756T1 (de) 2011-07-15
CN101561047A (zh) 2009-10-21
US7997838B2 (en) 2011-08-16
EP2110202A1 (en) 2009-10-21
CN101561047B (zh) 2013-09-11
JP5190677B2 (ja) 2013-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5104512B2 (ja) 主軸装置
JP2009255245A5 (ja)
JP5190677B2 (ja) 主軸装置
JP2009255244A5 (ja)
JP7053568B2 (ja) 一体形成されたクーラント偏向部および工具本体を備えたクーラントチャンバを有する切削工具
JP5947110B2 (ja) 切削加工用の吸塵用アタッチメント、工作機械用の吸塵ダクト、工作機械用の工具ホルダ及び工作機械
US11484955B2 (en) Cutting tool having coolant deflection
EP1977855A1 (en) Machine tool with main body covered with cover
JP5722194B2 (ja) 切屑吸引用工具
WO2006112074A1 (ja) 工作機械
JP2007054935A (ja) 主軸装置のエアカーテン装置
TW201021964A (en) Main spindle device of machine tool
JP5721092B1 (ja) カバー機構及びスピンドルユニット
KR20180076465A (ko) 절삭유 유입방지를 위한 공작기계의 수직형 주축
JP2842196B2 (ja) 転削工具における切屑回収装置
JP5022658B2 (ja) 主軸装置
JP4951132B2 (ja) 切削加工機
JP5629185B2 (ja) 切削用ホルダ及び切削装置
JP2014069286A (ja) 中ぐり工具
JP2015223655A (ja) 集塵機構、集塵方法及び機械加工方法
KR20090113028A (ko) 머시닝 센터 주축의 절삭유 침입 방지장치
JP4552602B2 (ja) 切削工具
KR20150042462A (ko) 공작 기계의 이물질 유입 방지 구조
JP2013111690A (ja) ホールカッター
JP2000176719A (ja) 面取り機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5190677

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees