JP2009254691A - 瞳孔検知方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができ、これによりカメラ設置位置が制限されないようにできる瞳孔検知方法及び装置を提供すること。
【解決手段】明瞳孔画像と、暗瞳孔画像から、被測定者の瞳孔の有無の検出を行う瞳孔検知方法において、明瞳孔画像と暗瞳孔画像との差分画像である差画像に対して、明瞳孔画像と暗瞳孔画像のそれぞれに画像乗算部116,118により乗算を行って、2値化処理部117,119によりノイズを除去する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理によって瞳孔位置を検知する瞳孔検知方法及び装置の技術分野に属する。
従来においては、明瞳孔を撮像した画像と、暗瞳孔を撮像した画像とにおける鼻孔の位置のずれ量を検出し、このずれ量分の位置ずれを補正し、補正後の明瞳孔画像と暗瞳孔画像から瞳孔検出を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−268026号公報(第2−10頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、鼻孔の検出による補正を行うために、撮像画像に鼻孔が写るよう顔を見上げる位置にカメラを設置しなければならないものであった。乗用車等の一般的な車両において顔を見上げる位置にカメラを設置することは、ステアリングコラムやメータ周辺に設置することになるが、ステアリング操作中にステアリングやドライバの腕によってカメラ撮影を遮ってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができ、これによりカメラ設置位置が制限されないようにできる瞳孔検知方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、カメラ光軸と略同じ方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する明瞳孔画像と、カメラ光軸と異なる方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する暗瞳孔画像から、被測定者の瞳孔の有無の検出を行う瞳孔検知方法において、前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像との差分画像に対して、前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像のそれぞれに乗算を行って、ノイズを除去することを特徴とする。
よって、本発明にあっては、ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができ、これによりカメラ設置位置が制限されないようにできる。
以下、本発明の瞳孔検知方法及び装置を実現する実施の形態を、請求項1,2,3,4,5に係る発明に対応する実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の瞳孔検知装置のブロック構成を示す図である。
実施例1の瞳孔検知装置1は、画像処理部11と投光制御部12を備え、赤外線カメラ2、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4が接続され、認識結果出力5を出力する。
画像処理部11は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像から瞳孔を検出する画像処理、眼鏡がある場合の視線検知の画像処理を行う。
投光制御部12は、明瞳孔画像と暗瞳孔画像を撮像するための内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4及び、撮像を行う赤外線カメラ2の制御を行う。詳細は後述する。
次に、赤外線投光器を用いているカメラの概略構造について説明する。
図2は、近赤外線カメラの概略構造を示す説明図である。
実施例1で用いられる瞳孔検出カメラの一式は、赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4を組み合わせたカメラである。
赤外線カメラ2は、可視光カット効果を備えた赤外線カットフィルタを備えたカメラ部分の周囲を囲むように、近赤外線を発光するLEDを複数配置する。これにより、内側赤外線投光器3を形成する。内側赤外線投光器3は、赤外線カメラ2と同軸での投光を行う。つまり、明瞳孔画像を撮像するための光源となる。
次に、赤外線カメラ2と離れた位置に別体として、2つの光源を設ける。この光源にはそれぞれ複数LEDを配置して、外側赤外線投光器4a,4bを構成する。この外側赤外線投光器4(4a,4b)は、赤外線カメラ2と離れた別の光軸での投光を行う。つまり、暗瞳孔画像を撮像するための光源となる。
なお、赤外線カメラ2の出力映像は、NTSC方式によるものとし、これを受ける瞳孔検知装置1により、画像を処理して視線検出を行う。
次に、赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4の車両設置状態を説明する。
図3は車両の設置状態を示す説明図である。
シート6は、ドライバhが着座するものであり、位置が操作で調整される。
そして、インストパネル7のドライバhの側で、ステアリングコラム8で支持されるステアリングホイール9の位置もドライバhの操作で位置が調整される。
赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4は、このステアリングコラム8の上部に取り付けるようにし、ステアリングホイール9の内側の空間を通してドライバhの顔、特に目近傍への投光、目近傍の画像の撮像を常時行う(図3(a)参照)。
または、赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4は、図3(b)に示すように、インストパネル7の上部に取り付けるようにし、ステアリングホイール9を介さずに、ドライバhの顔、特に目近傍への投光、目近傍の画像の撮像を常時行うようにしてもよい。
または、赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4は、図3(c)に示すように、ルームミラー設置位置に取り付けるようにし、上方からドライバhの顔、特に目近傍への投光、目近傍の画像の撮像を常時行うようにしてもよい。このように、実施例1では、赤外線カメラ2と、内側赤外線投光器3、外側赤外線投光器4の設置位置に制限がない。
図4は実施例1の画像処理部11のブロック構成を示す図である。
画像処理部11は、入力画像取得部111、明瞳孔画像作成部112、暗瞳孔画像作成部113、差画像作成部114、2値化処理部115、画像乗算部116、2値化処理部117、画像乗算部118、2値化処理部119、AND画像作成部120、瞳孔検出処理部121を備えている。
入力画像取得部111は、赤外線カメラ2からの情報信号を取り込んで、明瞳孔画像の画像情報は明瞳孔画像作成部112へ出力し、暗瞳孔画像の画像情報は暗瞳孔画像作成部113へ出力する処理を行う。
明瞳孔画像作成部112は、内側赤外線投光器3の投光タイミングで撮像した画像から明瞳孔画像101を作成し、差画像作成部114へ出力する。
暗瞳孔画像作成部113は、外側赤外線投光器4の投光タイミングで撮像した画像から暗瞳孔画像102を作成し、差画像作成部114へ出力する。
差画像作成部114は、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102の差分を画像にするようにして、差画像103を作成し、2値化処理部115へ出力する。
具体的には、差分が大きくなることを輝度が大きくなることにする。
2値化処理部115は、差画像103の輝度値を所定値で切り分けるようにして、2値化を行い、2値化差画像104を生成し、画像乗算部116,117へ出力する。
画像乗算部116は、2値化差画像104と明瞳孔画像101を乗算した結果を画像にして、乗算画像105を作成し、2値化処理部117へ出力する。
具体的には、2値化画像と多値画像との乗算なので、2値化画像による多値画像のマスクが行われることになる。
2値化処理部117は、残った画像を2値化して、暗いピクセルを除去し、2値化乗算画像106を作成し、AND画像作成部120へ出力する。
画像乗算部118は、2値化差画像104と暗瞳孔画像102を乗算した結果を画像にして、乗算画像107を作成し、2値化処理部119へ出力する。
2値化画像と多値画像との乗算なので、2値化画像による多値画像のマスクが行われることになる。
2値化処理部119は、残った画像を2値化して、明るいピクセルを除去し、2値化乗算画像108を作成し、AND画像作成部120へ出力する。
AND画像作成部120は、2つの2値化乗算画像106,108のAND演算を行うようにして、AND画像109を作成し、瞳孔検出処理部121へ出力する。
瞳孔検出処理部121は、AND画像109から瞳孔の候補の抽出、瞳孔位置の判断の処理を、アスペクト比、サイズ、外接矩形面積比等から行い、瞳孔位置の判定を行い、瞳孔位置情報を認識結果として出力する。
作用を説明する。
[頭部に動きがあっても瞳孔検知を確実にする画像を作成する作用]
図5は明瞳孔状態と暗瞳孔状態の説明図である。図6は瞳孔検知の各状態の説明図である。図7は明瞳孔画像の例を示す図である。図8は暗瞳孔画像の例を示す図である。図9は差画像の例を示す図である。図10は2値化差画像の例を示す図である。図11は明瞳孔画像と2値化差画像の乗算画像の例を示す図である。図12は暗瞳孔画像と2値化差画像の乗算画像の例を示す図である。図13は乗算画像をさらに2値化した2値化乗算画像の例を示す図である。図14は乗算画像をさらに2値化した2値化乗算画像の例を示す図である。図15は図13と図14のAND画像の例を示す図である。図16はAND画像から領域形状と位置関係から瞳孔を検出した状態を示す説明図である。図17は検出結果を暗瞳孔画像上に表示した状態を示す説明図である。
実施例1のドライバの視線検出では、明瞳孔状態と暗瞳孔状態の画像を用いて、視線検出を行う。
明瞳孔状態(明瞳孔現象)は、赤外線カメラ2の光軸の近くに光源として、内側赤外線投光器3を配置することにより、撮像される瞳孔(角膜)が光って見える状態である(図5(a)参照)。これは可視光カメラ撮影時のいわゆる赤目現象と同様の発生原理である。このようにして撮像した画像を明瞳孔画像生成部112で画像化する処理を行って、明瞳孔画像101とする(図7参照)。
これに対し、暗瞳孔状態(暗瞳孔現象)は、赤外線カメラ2の光軸から離れた位置に光源として、外側赤外線投光器4a,4bを配置する。これにより撮像される瞳孔(角膜)は暗く写って見える状態となる(図5(b)参照)。このようにして撮像した画像を暗瞳孔画像作成部113で画像化する処理を行って、暗瞳孔画像102とする(図8参照)。
そして、差画像作成部114は、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102からそのデータの差、つまり、瞳孔が光っている画像と瞳孔が暗い画像のように変化分(差分)を抽出した差画像103を生成する(図9参照)。
そして、個の差画像103を所定のしきい値で2値化処理して2値化差画像104を生成する(図10参照)。
基本的には、この2値化差画像104において、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102の差が、2つの画像の主な差であるので、瞳孔の候補が検出されることになる。
実施例1では、さらに頭部の動きによるノイズを除去するために、さらに処理を行う。
次に、画像乗算部116により、2値化差画像104と明瞳孔画像101とを乗算し、乗算画像105を作成する(図11参照)。そして、2値化処理部117で、図11の暗い部分を除去して2値化を行い、2値化乗算画像106を作成する(図13参照)。
2値化差画像104と明瞳孔画像101を乗算することは、2値化画像104にて瞳孔候補とされた領域を明瞳孔画像101から抜き出すことになる。2値化画像は0と1で構成されているため、乗算すると1のところはそのまま残り、0のところは黒になる。つまり「抜き出し」になる。言い換えると、明瞳孔画像を2値化画像でマスクしている事になる。この乗算化した画像において暗くなった領域は、瞳孔ではない可能性が高くなる。そのため、暗くなった部分をノイズと判定し除去する。これによって、頭部に動きがあったことに起因して生じ、明瞳孔と暗瞳孔の関係にないノイズ領域を除去することができる。
また、画像乗算部118により、2値化差画像104と暗瞳孔画像102とを乗算し、乗算画像107を作成する(図12参照)。そして、2値化処理部119で、図12の明るい部分を除去して2値化を行い、2値化乗算画像108を作成する(図14参照)。
2値化差画像104と暗瞳孔画像102を乗算することは、2値化画像104にて瞳孔候補とされた領域を暗瞳孔画像102から抜き出すことになる。2値化画像は0と1で構成されているため、乗算すると1のところはそのまま残り、0のところは黒になる。つまり「抜き出し」になる。言い換えると、暗瞳孔画像を2値化画像でマスクしている事になる。この乗算化した画像において明るくなった領域は、瞳孔ではない可能性が高くなる。そのため、明るくなった部分をノイズと判定し除去する。これによって、頭部に動きがあったことに起因して生じ、明瞳孔と暗瞳孔の関係にないノイズ領域を除去することができる。
言い換えて説明すると、差画像作成部114により作成された差画像103は、明瞳孔画像101の明るさ/暗瞳孔画像102の明るさが明/暗となって抽出される。この際に、一緒に瞳孔と同じ明/暗と、瞳孔と逆の暗/明も抽出される。本実施例1では、この明瞳孔画像101での暗と暗瞳孔画像102での明を除くことによりノイズ領域の除去性能を向上させることにより、頭が動く場合の瞳孔検出をより確実に可能にしている。
なお、この画像乗算部118及び2値化処理部119の処理は、画像乗算部116及び2値化処理部117の処理と独立しているため、並列処理が可能であり、処理の時間が延びることを抑制する。
次に、AND画像作成部120により、2値化乗算画像106,108のAND演算を行うようにすれば、頭部の動きによるノイズが除去された明瞳孔と暗瞳孔の差分画像であるAND画像109となる(図15参照)。そのため、図15(b)に示すように、瞳孔の検出が確実になる。そして、このAND画像109から、領域形状と位置関係から瞳孔を抽出する。図16には、候補を表示したAND画像110を示す。さらに例として、図17に検出結果を表示した暗瞳孔画像102bを示す。
さらに説明する。
図7〜図15には、それぞれ左眼周辺の拡大図を示している。この拡大部分において、明瞳孔画像101aと暗瞳孔画像102aの差画像103aを2値化したものは、2値化差画像104aのように、瞳孔部分と瞳孔以外のノイズ領域の存在するものとなっている。例えば、図10の2値化差画像104aには、大きくは、5つの領域がある。これに対して、明瞳孔画像101aを乗算した乗算画像105a、そして暗い部分の除去を行い2値化した2値化乗算画像106aでは、ノイズ領域が減少しているものの、瞳孔の候補となる領域の数は同じとなっている。
これに対して、暗瞳孔画像101aを乗算した乗算画像107a、そして明るい部分の除去を行い2値化した2値化乗算画像108aでは、ノイズ領域が減少し、瞳孔の候補となる数は2つと減っている。そのため、この2つの2値化乗算画像106a,108aのAND画像109aでは、ノイズ領域が減少し、瞳孔の候補となる数は2つと減っているため、その後の瞳孔の抽出が効率的で確実になる。
[瞳孔抽出処理]
図18に示すのは、視線検知装置の画像処理部の瞳孔検出処理部で実行される瞳孔抽出処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、AND画像109を入力する。
ステップS2では、瞳孔候補抽出処理の第1の処理としてアスペクト比による判定を行う。
ステップS3では、瞳孔候補抽出処理の第2の処理としてサイズによる判定を行う。
ステップS4では、瞳孔候補抽出処理の第3の処理として外接矩形面積比による判定を行う。
ステップS5では、瞳孔組抽出処理の第1の処理として一つ目瞳孔選択処理を行う。
ステップS6では、瞳孔組抽出処理の第2の処理の中の第1処理として瞳孔間隔による判定を行う。
ステップS7では、瞳孔組抽出処理の第2の処理の中の第2処理として瞳孔角度による判定を行う。
ステップS8では、瞳孔組抽出処理の第2の処理の中の第2処理として両瞳孔のサイズ差による判定を行う。
[頭部に動きがあっても瞳孔を確実抽出する作用]
次に、実施例1では、瞳孔検出処理部121によって、瞳孔候補の抽出(ステップS2〜S4)、瞳孔組の抽出(ステップS5〜S8)を行い、瞳孔位置を検出する。
図19は、アスペクト比による領域の判定状態を示す説明図である。図20は、外接矩形面積比による判定状態を示す説明図である。図21は瞳孔間隔による判定状態を示す説明図である。図22は瞳孔角度による判定状態を示す説明図である。図23は両瞳孔のサイズ差による判定状態を示す説明図である。
まず、瞳孔検出処理部121の瞳孔候補抽出処理について説明する。
この処理では、あらかじめ計算した領域の高さ、幅、面積から瞳孔の形状に近いものを抽出する処理を行うものであり、判定内容は、第1にアスペクト比(ステップS2)、第2にサイズ(ステップS3)、第3に外接矩形面積比(ステップS4)について行う。
第1にアスペクト比については、AND画像109に残った領域に対して、アスペクト比(高さ/幅)が0.5〜2.0の範囲をOKとする。
この値は、検出する顔向き範囲によって変更する。
顔が大きく左右に向く場合は、瞳孔が縦長に撮影されるので、それを許容する値にし、顔が大きく上下に向く場合は、瞳孔が横長に撮影されるので、それを許容する値にする(図19参照)。
第2にサイズについては、領域の高さ・幅がそれぞれ、3〜30ピクセル(pixel)以内をOKとする。なお、赤外線カメラ2の画角、撮影距離、画像解像度、瞳孔サイズから計算した撮影画像中の瞳孔サイズをもとに予め設定しておく。
撮影環境が明るいと瞳孔が収縮するため、かなり小さい領域でもOK判定とする。
第3に外接矩形面積比については、この値が0.6以下の場合は領域が楕円形状以外のいびつな形状をしているとみなしNG判定にする(図20参照)。
次に、瞳孔検出処理部121の瞳孔組抽出処理について説明する。
さらに実施例1では、瞳孔候補抽出処理で抽出した候補領域の中から最も瞳孔らしい2個の瞳孔(両目)を選別する。
この瞳孔組抽出処理は、一つ目瞳孔選択処理(ステップS5)と、二つ目瞳孔選択処理(ステップS6〜S8)の2つの処理からなる。
まず、一つ目瞳孔選択処理では、瞳孔候補領域の明るさを元に一つ目の瞳孔を選択する。具体的には、瞳孔候補領域の中から1番明るい領域、つまり差画像中の明るさにより、一つ目の瞳孔として確定する。明るさは領域内の平均輝度とする。
次に、二つ目瞳孔選択処理では、一つ目の瞳孔候補とその他の領域との位置関係をチェックして、二つ目の瞳孔を選択する。
この判定内容は、瞳孔間隔(ステップS6)、瞳孔角度(ステップS7)、両瞳孔のサイズ差(ステップS8)から行う。
まず第1に瞳孔間隔では、両瞳孔が離れすぎるもの、近すぎるものはNG判定とする(図21参照)。
第2に、瞳孔角度では、両瞳孔と水平線との成す角度が大きすぎるとNG判定とする(図22参照)。
第3に、両瞳孔のサイズ差では、両瞳孔の大きさ(面積)が極端に違うものはNG判定とし、この判定後にも二つ目瞳孔候補が2箇所以上ある場合は、その中でもっとも明るい瞳孔候補を二つ目瞳孔として選択する(図23参照)。
効果を説明する。
実施例1の瞳孔検知装置1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)赤外線カメラ2の光軸と略同じ方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する明瞳孔画像101と、赤外線カメラ2の光軸と異なる方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する暗瞳孔画像102から、被測定者の瞳孔の有無の検出を行う瞳孔検知方法において、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102との差分画像である差画像103に対して、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102のそれぞれに画像乗算部116,118により乗算を行って、2値化処理部117,119によりノイズを除去するため、頭部が速い速度で移動しても、ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができる。これによりカメラ設置位置が制限されないようにできる。
(2)上記(1)において、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102との差分の大きさが表現された差画像103を作成する差画像作成部114による処理と、差画像103と明瞳孔画像101との乗算結果を表現する乗算画像105を作成する画像乗算部116による処理と、乗算画像105の暗い側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う2値化処理部117による処理と、差画像103と暗瞳孔画像102との乗算結果を表現する乗算画像107を生成する画像乗算部118による処理と、暗乗算画像107の明るい側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う2値化処理部119による処理と、2値化処理部117で処理した2値化乗算画像106と2値化処理部119で処理した2値化乗算画像108とのAND演算結果を表現するAND画像109を作成するAND画像作成部120による処理を備えたため、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102の差画像にさらに明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102をそれぞれ乗算することにより、差画像に残った画像領域の内、瞳孔ではないノイズ領域を選別して削除でき、これにより頭部が速い速度で移動しても、ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができる。
特に、頭の動きなどによって、暗を基にした明との差分としてでなく、明を基にした暗との差分がノイズとして差画像103に出てしまっている場合に、この明を基にした暗との差分のノイズ分を除去することができ、瞳孔検出がより確実にできる。
(3)上記(2)において、AND画像109内の画像領域に対して、予め設定した条件による判定により瞳孔の形状に近いものを抽出するステップS2〜S4の瞳孔候補抽出処理を備えたため、予め瞳孔の高さ、幅、面積について、条件を決めておき、この条件に合うものを瞳孔の候補とすることによって、より効率的で且つ確実に瞳孔候補の抽出を行うことができ、瞳孔検出がより確実にできる。
(4)上記(3)において、瞳孔候補抽出処理が抽出した瞳孔候補に対して、両目に対応する2個の瞳孔を選別するステップS5〜S8の瞳孔組抽出処理を備えたため、両目の瞳孔を組として、間隔や角度、サイズ差により瞳孔候補から瞳孔を効率的で且つ確実に選別することができ、瞳孔検出がより確実にできる。
(5)明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102との差分の大きさが表現された差画像103を作成する差画像作成部114と、差画像103と明瞳孔画像101との乗算結果を表現する乗算画像105を作成する画像乗算部116と、乗算画像105の暗い側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う2値化処理部117と、差画像103と暗瞳孔画像102との乗算結果を表現する乗算画像107を生成する画像乗算部118と、暗乗算画像107の明るい側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う2値化処理部119と、2値化処理部117で処理した2値化乗算画像106と2値化処理部119で処理した2値化乗算画像108とのAND演算結果を表現するAND画像109を作成するAND画像作成部120を備えたため、明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102の差画像にさらに明瞳孔画像101と暗瞳孔画像102をそれぞれ乗算することにより、差画像に残った画像領域の内、瞳孔ではないノイズ領域を選別して削除でき、これにより頭部が速い速度で移動しても、ノイズを除去して瞳孔検出を確実に行うことができる。
特に、頭の動きなどによって、暗を基にした明との差分としてでなく、明を基にした暗との差分がノイズとして差画像103に出てしまっている場合に、この明を基にした暗との差分のノイズ分を除去することができ、瞳孔検出がより確実にできる。
以上、本発明の瞳孔検知方法を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
内側赤外線投光器、外側赤外線投光器、赤外線カメラが、投光、撮像する赤外線は、近赤外線であってもよい。
実施例1の瞳孔検知装置のブロック構成を示す図である。 近赤外線カメラの概略構造を示す説明図である。 車両の設置状態を示す説明図である。 実施例1の画像処理部11のブロック構成を示す図である。 明瞳孔状態と暗瞳孔状態の説明図である。 瞳孔検知の各状態の説明図である。 明瞳孔画像の例を示す図である。 暗瞳孔画像の例を示す図である。 差画像の例を示す図である。 2値化差画像の例を示す図である。 明瞳孔画像と2値化差画像の乗算画像の例を示す図である。 暗瞳孔画像と2値化差画像の乗算画像の例を示す図である。 乗算画像をさらに2値化した2値化乗算画像の例を示す図である。 乗算画像をさらに2値化した2値化乗算画像の例を示す図である。 図13と図14のAND画像の例を示す図である。 AND画像から領域形状と位置関係から瞳孔を検出した状態を示す説明図である。 検出結果を暗瞳孔画像上に表示した状態を示す説明図である。 視線検知装置の画像処理部の瞳孔検出処理部で実行される瞳孔抽出処理の流れを示すフローチャートである。 アスペクト比による領域の判定状態を示す説明図である。 外接矩形面積比による判定状態を示す説明図である。 瞳孔間隔による判定状態を示す説明図である。 瞳孔角度による判定状態を示す説明図である。 両瞳孔のサイズ差による判定状態を示す説明図である。
符号の説明
1 瞳孔検知装置
2 赤外線カメラ
3 内側赤外線投光器
4 外側赤外線投光器
4a,4b 外側赤外線投光器
5 認識結果出力
6 シート
7 インストパネル
8 ステアリングコラム
9 ステアリングホイール
11 画像処理部
111 入力画像取得部
112 明瞳孔画像作成部
112 明瞳孔画像生成部
113 暗瞳孔画像作成部
114 差画像作成部
115 2値化処理部
116 画像乗算部
117 2値化処理部
118 画像乗算部
119 2値化処理部
120 画像作成部
121 瞳孔検出処理部
12 投光制御部
101 明瞳孔画像
101a (明瞳孔画像の左眼周辺の)一部拡大図
102 暗瞳孔画像
102a (暗瞳孔画像の左眼周辺の)一部拡大図
103 差画像
103a (差画像の左眼周辺の)一部拡大図
104 2値化差画像
104a (2値化差画像の左眼周辺の)一部拡大図
105 乗算画像
105a (乗算画像の左眼周辺の)一部拡大図
106 2値化乗算画像
101a (2値化乗算画像の左眼周辺の)一部拡大図
107 乗算画像
101a (乗算画像の左眼周辺の)一部拡大図
108 2値化乗算画像
101a (2値化乗算画像の左眼周辺の)一部拡大図
109 AND画像
101a (AND画像の左眼周辺の)一部拡大図
110 (瞳孔が検出された)AND画像
102b (検出結果が表示された)暗瞳孔画像
h ドライバ

Claims (5)

  1. カメラ光軸と略同じ方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する明瞳孔画像と、カメラ光軸と異なる方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する暗瞳孔画像から、被測定者の瞳孔の有無の検出を行う瞳孔検知方法において、
    前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像との差分画像に対して、前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像のそれぞれに乗算を行って、ノイズを除去することを特徴とする瞳孔検知方法。
  2. 請求項1に記載の瞳孔検知方法において、
    前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像との差分の大きさが表現された差分画像を作成する差分画像作成処理と、
    前記差分画像と前記明瞳孔画像との乗算結果を表現する明乗算画像を作成する乗算明画像生成処理と、
    前記明乗算画像の暗い側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う明2値化処理と、
    前記差分画像と前記暗瞳孔画像との乗算結果を表現する暗乗算画像を生成する乗算暗画像生成処理と、
    前記暗乗算画像の明るい側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う暗2値化処理と、
    明2値化処理処理で処理した画像と暗2値化処理処理で処理した画像とのAND演算結果を表現するAND画像を作成するAND演算処理と、
    を備えたことを特徴とする瞳孔検知方法。
  3. 請求項2に記載の瞳孔検知方法において、
    前記AND画像内の画像領域に対して、予め設定した条件による判定により瞳孔の形状に近いものを抽出する瞳孔候補抽出処理を備えた、
    ことを特徴とする瞳孔検知方法。
  4. 請求項3に記載の瞳孔検知方法において、
    前記瞳孔候補抽出処理が抽出した瞳孔候補に対して、両目に対応する2個の瞳孔を選別する瞳孔組抽出処理を備えた、
    ことを特徴とする瞳孔検知方法。
  5. カメラ光軸と略同じ方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する明瞳孔画像と、カメラ光軸と異なる方向からドライバの瞳孔へ投光を行い撮影する暗瞳孔画像から、被測定者の瞳孔の有無の検出を行う瞳孔検知装置において、
    前記明瞳孔画像と前記暗瞳孔画像との差分の大きさが表現された差分画像を作成する差分画像作成手段と、
    前記差分画像と前記明瞳孔画像との乗算結果を表現する明乗算画像を作成する乗算明画像生成手段と、
    前記明乗算画像の暗い側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う明2値化処理手段と、
    前記差分画像と前記暗瞳孔画像との乗算結果を表現する暗乗算画像を生成する乗算暗画像生成手段と、
    前記暗乗算画像の明るい側の領域をノイズとして除去し、2値化を行う暗2値化処理手段と、
    明2値化処理手段で処理した画像と暗2値化処理手段で処理した画像とのAND演算結果を表現するAND画像を作成するAND演算手段と、
    を備えたことを特徴とする瞳孔検知装置。
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