JP2009252476A - ヒューズユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のヒューズボックスよりも防水性に優れ、かつ、ケースレスで小型であり、車体側に強固に取付け固定できるヒューズユニットを提供する。
【解決手段】ヒューズ1が実装された基板2と、取付け用ブラケット3と、外部接続用のコネクタ4とを備えたヒューズユニットであって、ヒューズ1を含む基板2の全体と、ブラケット3の一部と、コネクタ4の基部4bとが外側被覆としてのモールド樹脂5により被覆されている。
【選択図】図1
【解決手段】ヒューズ1が実装された基板2と、取付け用ブラケット3と、外部接続用のコネクタ4とを備えたヒューズユニットであって、ヒューズ1を含む基板2の全体と、ブラケット3の一部と、コネクタ4の基部4bとが外側被覆としてのモールド樹脂5により被覆されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、建設機械において、バッテリ電源により駆動される負荷機器と、その制御装置との間に設けられるヒューズユニットに関する。
従来、建設機械には、モータ等のバッテリ電源により駆動される負荷機器があり、その負荷機器への電源供給は、制御装置の内蔵されているスイッチング素子のオン・オフにより制御されるようになっている。
このような建設機械の組み立てや修理、点検の際、配線接続を誤って、バッテリの端子を直接、制御装置のスイッチング素子側に接続するようなことがあり、その場合は、制御装置のスイッチング素子が破壊されてしまう。
このような事故を未然に防止するために、バッテリ電源により駆動される負荷機器と、制御装置との間には、安全装置として、ヒューズを内蔵したヒューズボックスが設けられている(特許文献1参照)。
実開平5−59735号公報
ところで、従来のヒューズボックスは、ケースと、その開放部を覆うカバーとからなるボックスの内部に複数のヒューズを設け、ケースから外部接続用のコードを導出した構造であって、建設機械の運転中、雨水や泥水がかかる環境におかれるものであるにもかかわらず、防水への配慮が充分ではなかった。
従来のヒューズボックスの構造は、その防水性を高めようとすると、ケースとカバーとの嵌合部に、その形状に合ったパッキンを挟み込んだり、コードの導出個所をポッティング樹脂で固める必要があり、組立てに時間と手間がかかり、コストが嵩むものであった。
さらに、従来のヒューズボックスは、ケースとカバーとを有するから、比較的大型であって、大きな取付けスペースを必要とし、しかも、取付け後には、大型であるために、がたつきが生じやすい、等の問題があった。
本発明は、上記従来のヒューズボックスの問題点に鑑み、防水性に優れ、かつ、小型であり、車体側に強固に取付け固定できるヒューズユニットを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を達成するために、ヒューズが実装された基板と、取付け用ブラケットと、外部接続用のコネクタとを備え、上記ヒューズを含む基板の全体と、上記ブラケットの一部と、上記コネクタの基部とが外側被覆としてのモールド樹脂により被覆されているヒューズユニットを構成した。
上記構成によれば、ヒューズが実装された基板ばかりでなく、ブラケットの一部およびコネクタの基部がモールド樹脂により被覆されるので、ヒューズユニットの本体部分の外表面が密封されることになり、内部への雨水等の浸入を確実に防止することができる。
この場合、モールド樹脂は、外側被覆としてヒューズユニットの本体部分を被覆するから、従来のヒューズボックスのようなケースやカバーが不要となって、いわゆるケースレスとなるから、ヒューズユニットの全体が小型にまとまり、大きなスペースを必要としない。また、ケースやカバーの材料費や組み立て費用を削減できる。
また、ブラケットがヒューズユニットの一部として予め設けられているので、このブラケットを介してヒューズユニットを車体側に取付けることができ、別の取付け部材を必要とせず、容易に車体側に取付けることができる。しかも、ブラケットの一部は、モールド樹脂の内部に埋設されているから、がたつきが生じにくく、ヒューズユニット全体が小型であることと相俟って、強固な取付けが可能である。
なお、上記構成のヒューズユニットにおいて、コネクタは、相手方コネクタとの嵌合に伴いその嵌合部が外部に対して密封される防水型であることが望ましい。
また、上記構成のヒューズユニットにおいて、上記モールド樹脂の内部で、上記基板に上記ブラケットの一部と上記コネクタの基部とがそれぞれ結合されていることが望ましい。
上記のように、基板にブラケットの一部とコネクタの基部とがそれぞれねじ等の結合手段で結合されていると、基板とブラケットとの結合部、および基板のコネクタの結合部が、モールド樹脂によりさらに固定されて、基板に対してブラケットとコネクタとが二重に結合固定されることになる。そのため、全体の強度が増し、衝撃に対して強く、結合される部材どうしの間でがたつきが生じない。また、上記のように、結合部材どうしの間でがたつきが生じないので、モールド樹脂からのブラケットやコネクタの突出個所に隙間ができにくく、これにより高度の防水性を維持できる。
本発明によれば、防水性に優れたヒューズユニットが得られる。また、本発明のヒューズユニットは、ケースレスで小型であり、大きな取付けスペースを必要とせず、車体側に強固に取付け固定できる。したがって、建設機械に対して、水の浸入による動作不良がなくて信頼性に優れ、また、取付けが容易であって作業性にも優れた安全装置として好適に使用しうる。
以下、図1ないし図4を参照して、本発明の詳細を説明する。図1ないし図4は、本発明の最良の実施形態に係るヒューズユニットを示すもので、図1は、ヒューズユニットの斜視図で、モールド樹脂は仮想線で表して内部部材を示している。図2は、図1のヒューズユニットの縦断側面図、図3は、樹脂モールド以前の内部部材を示す側面図、図4は、内部部材の分解斜視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係るヒューズユニットは、ヒューズ1と、基板2と、取付け用ブラケット3と、外部接続用のコネクタ4と、外側被覆としてのモールド樹脂5とを備える。
ヒューズ1は、ガラス管タイプのヒューズに比べ溶断時間が短い瞬断タイプのヒューズで、複数(図示例では2個)が基板2に実装されている。
基板2は、絶縁材からなり、ヒューズ1の端子1a,1aが挿通される挿通孔のほか、図4に明示するように、ブラケット3への取付け孔2aと、コネクタ4の取付け孔2bと、コネクタ4の接続用導体4dが挿通される挿通孔2cとが形成されている。
ブラケット3は、矩形の金属板材からなり、長手方向中途部に段落部3aが形成されるとともに、補強用に上記段落部3aにかけて長手方向に沿う突条部3bおよび凹条部3cが形成されたもので、一端側(図において左端側)には、車体側への取付け孔3dが形成され、他端には(図4に明示するように)切り欠き部3eが形成され、切り欠き部3eの両側に基板2側への取付け孔3fが形成されている。
ブラケット3の上記切り欠き部3e側の部分は、基板2の裏面に重ね合わされた上で、ねじ6を基板2の取付け孔2aからブラケット3の取付け孔3fに通すことで、基板2に結合されている。ブラケット3の切り欠き部3eは、上記のように、ブラケット3の端部を基板2の裏面に重ねて結合する際、ヒューズ1の端子1aとの干渉を避けるための部分である。
コネクタ4は、接続用の開口部4aと、取付け用の基部4bとを有するもので、開口部4aの内部には、図2に示すように、雄コンタクトであるピン4cが複数対(図示例のものでは2対4本)突出しており、基部4bの背面(開口部4aとは反対側の面)からは、上記各ピン4cに導通する接続用導体4dが突出している。これら接続用導体4dの先端部は、基部4bの背面に沿って下向きに屈曲している。
なお、上記コネクタ4は、防水型であり、これに雌コンタクトを有する相手方のコネクタ(図示せず)が嵌合されると、両者の嵌合部が、相手方コネクタに設けたパッキンにより、外部に対して密封されるようになっている。
上記コネクタ4は、開口部4a内のピン4cの向きが基板2の面と平行になる姿勢で、基板2の上記ブラケット3とは反対側の端部上に取付けられている。この場合、基板2の取付け孔2cから、コネクタ4の基部4bの背面の両側に形成されている取付け孔4eにねじ7を通すことで、コネクタ4の基部4bが基板2に結合される。また、コネクタ4の基部4bの背面側に突出している接続用導体4dの先端部は、それぞれ基板2の挿通孔2cに挿通される。
そして、基板2にコネクタ4が結合された状態で、コネクタ4の各接続用導体4dは、基板2の裏面側に設けた導体8(図2,3に図示)を介して、ヒューズ1の対応する端子1aに接続されている。これにより、コネクタ4の所定の2本のピン4cから、各ヒューズ1を通じて、コネクタ4の他の2本のピン4cへと電流が導通可能となっている。
モールド樹脂5は、ホットメルト工法により、ヒューズ1を含む基板2の全体と、ブラケット3の基板2との結合部と、コネクタ4の基部4bとを被覆するように設けられる。この場合、モールド樹脂5は、特にヒューズ1やその端子1a、その他の電気接続用の導体が外部に露出しない程度に被覆すればよく、したがって、ヒューズ1が実装された個所では、ヒューズ1の高さより若干厚く、基板2にコネクタ4の基部4bが結合される個所では、基板2とコネクタ4の基部4bとを合わせた高さより若干厚みがあればよい。
上記モールド樹脂5の材料としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリイソブチレンポリアミド、ポリエステル等を使用することができる。
上記構成のヒューズユニットは、ブラケット3のモールド樹脂5から突出している部分を、建設機械等の車体の適宜個所に固定することにより、取付けられる。そして、バッテリ駆動される負荷機器からのコードと、制御装置のスイッチング素子側からのコードとを、ヒューズユニットのコネクタ4にコネクタ接続することで、ヒューズユニット内の各ヒューズ1が、負荷機器と、制御装置のスイッチング素子とに接続されることになり、安全装置として使用可能となる。
ヒューズユニットに含まれるヒューズ1が、過電流が流れることで溶断した場合は、そのヒューズユニット自体を取り外し、新たなヒューズユニットをセットすればよい。
1 ヒューズ
2 基板
3 ブラケット
4 コネクタ
5 モールド樹脂
2 基板
3 ブラケット
4 コネクタ
5 モールド樹脂
Claims (3)
- ヒューズが実装された基板と、取付け用ブラケットと、外部接続用のコネクタとを備え、
上記ヒューズを含む基板の全体と、上記ブラケットの一部と、上記コネクタの基部とが外側被覆としてのモールド樹脂により被覆されている、ことを特徴とするヒューズユニット。 - 上記モールド樹脂の内部で、上記基板に上記ブラケットの一部と上記コネクタの基部とがそれぞれ結合されている、請求項1に記載のヒューズユニット。
- 上記コネクタは、相手方コネクタとの嵌合に伴いその嵌合部が外部に対して密封される防水型である、請求項1または2に記載のヒューズユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008097854A JP2009252476A (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | ヒューズユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008097854A JP2009252476A (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | ヒューズユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009252476A true JP2009252476A (ja) | 2009-10-29 |
Family
ID=41313006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008097854A Pending JP2009252476A (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | ヒューズユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009252476A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07227027A (ja) * | 1994-02-08 | 1995-08-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 分岐回路構造体 |
JP2001257491A (ja) * | 2000-03-14 | 2001-09-21 | Mitsubishi Electric Corp | 自動車用電子制御装置 |
JP2002334957A (ja) * | 2001-05-09 | 2002-11-22 | Denso Corp | パワー素子の冷却装置 |
JP2004316436A (ja) * | 2003-04-11 | 2004-11-11 | Kokusan Denki Co Ltd | 内燃機関用防水形回路ユニット |
JP2006185885A (ja) * | 2004-12-01 | 2006-07-13 | Hitachi Ltd | 制御ユニット |
-
2008
- 2008-04-04 JP JP2008097854A patent/JP2009252476A/ja active Pending
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