JP2009252174A - 背景領域認識方法、背景領域認識装置、および背景領域認識プログラム - Google Patents

背景領域認識方法、背景領域認識装置、および背景領域認識プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】認識しようとする背景以外のものの存在にかかわらず背景を認識することが簡易な装置で実現可能な背景領域認識方法、背景領域認識装置、およびコンピュータをそのような背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムを提供する。
【解決手段】固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、該複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出して判定し、被写体についての出現領域を認識し、当該カメラの画角上の、この出現領域を除く領域を背景領域として認識する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識方法、背景領域認識装置、およびコンピュータをそのような背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムに関する。
従来より、現実世界に存在する対象物を計測して、その対象物の数値モデルを作成する種々の技術が知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。
非特許文献1には、2台のラインスキャンレーザレンジセンサを市販のリフトに装着し、リフトの上下運動に伴って対象物を計測することによって、その対象物の三次元モデルを作成する技術が開示されている。
非特許文献2には、レーザスキャンで取得した点群データから配管や機器の形状を抽出し、対象物である稼動中の生産設備の三次元形状モデルを作成する技術が開示されている。
また、従来より、二次元的に配列された画素で表現された画像を解析して、この画像から対象物や背景を認識する技術が知られている(例えば、非特許文献3参照。)。
小野晋太郎ら、「梯子式レーザ計測システムによる大規模文化遺産の三次元モデリング」、3次元映像シンポジウム、東京大学、2006年11月 宮川俊樹ら、「レーザスキャンデータに基づくプラントの形状モデリング」、精密工学会春季講演会、2006年5月 J.Shotton,J.Winn,C.Rother,A.Criminisi、「TextonBoost:Joint Appearance,Shape and Context Modeling for Multi−Class Object Recognition and Segmentation」、European Conference on Computer Vision(ECCV)、Graz,Austria、2006年
非特許文献1や非特許文献2に開示された技術は、対象物の数値モデルを作成するにあたって、対象物をレーザ測定器を用いて計測する技術であるため、測定時にレーザ測定器の調整が必要であるなど、測定に手間が掛かる。また、レーザ測定器は大掛かりな装置であるため、高コストである。
また、非特許文献1や非特許文献2や非特許文献3に開示された技術は、対象物や背景以外のものが計測時や画像中に存在していないことが前提条件であるため、認識しようとする対象物や背景以外のものを計測時や画像中から排除しておく必要がある。
本発明は、認識しようとする背景以外のものの存在にかかわらず背景を認識することが簡易な装置で実現可能な背景領域認識方法、背景領域認識装置、およびコンピュータをそのような背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の背景領域認識方法は、
固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識方法であって、
上記カメラから上記複数枚の画像を取得する画像取得ステップと、
上記画像取得ステップで取得した複数枚の画像から、上記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出ステップと、
上記抽出ステップで抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定してこの特定種類の被写体を抽出するフィルタリングステップと、
上記フィルタリングステップで抽出された被写体についての出現領域を、上記抽出ステップで抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識ステップと、
当該カメラの画角上の、上記被写体出現領域認識ステップで認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識ステップとを有することを特徴とする。
尚、上記被写体出現領域認識ステップで認識される出現領域は、二次元的な出現領域でもよく、あるいは、三次元的な出現領域でもよい。また、上記背景領域認識ステップで認識される背景領域は、二次元的な背景領域でもよく、あるいは、三次元的な背景領域でもよい。
また、本発明にいう「背景」とは、例えば「ペンを認識することをもって、そのペンを認識すると同時にペン以外の部分からなる背景を認識している」というところの背景などをいい、一般的に「コンテキスト」と称されるものである。
本発明の背景領域認識方法は、例えば、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から被写体を高精度かつ高速に検出する際に有用な、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を、固定的に設置されたカメラで簡便に認識することができ、使い勝手がよい。
また、本発明の背景領域認識方法は、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の存在にかかわらず、背景領域を認識することができる。
ここで、本発明の背景領域認識方法は、上記フィルタリングステップが、上記抽出ステップで抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類被写体形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を上記特定種類の被写体として抽出するステップであることが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記抽出ステップで抽出された類被写体形状のうちの誤抽出の可能性が高い類被写体形状が排除されることとなるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識方法は、
「上記抽出ステップが、上記類被写体形状を、上記位置情報を伴うとともに、さらに、この類被写体形状の寸法を伴って抽出するステップであり、
上記フィルタリングステップが、上記抽出ステップで抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類被写体形状と同一寸法に分類された他の類被写体形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を上記特定種類の被写体として抽出するステップである」
ことがさらに好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記抽出ステップで抽出された類被写体形状のうちの誤抽出の可能性が高い類被写体形状が排除されることとなるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識方法は、
「上記抽出ステップが、上記類被写体形状を、上記位置情報を伴うとともに、さらに、この類被写体形状の寸法を伴って抽出するステップであり、
上記被写体出現領域認識ステップが、上記抽出ステップで抽出された当該カメラの画角上の位置情報と寸法との双方に基づいて、上記フィルタリングステップで抽出された被写体についての、当該カメラから上記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識するステップであり、
上記背景領域認識ステップが、上記被写体出現領域認識ステップで認識された三次元的な出現領域に基づいて、当該カメラから上記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識するステップである」
ことも好ましい形態である。
このような好ましい形態によれば、三次元的な背景領域を容易に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識方法は、上記抽出ステップが、上記類被写体形状を抽出するにあたり、この類被写体形状が抽出対象の被写体である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の被写体の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の被写体である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類被写体形状のみを抽出するステップであることがさらに好ましい。
ここで、上記抽出ステップの目的は、抽出対象の被写体を確実に抽出することではなく、抽出対象の被写体であることが分かっているもののみを抽出することにある。そして、このような好ましい形態によれば、抽出対象の被写体である可能性が低いものが排除されるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識方法は、
「上記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであって、
複数の撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、これら複数の撮影方向の画角を繋げた画角内の背景領域を認識する統合ステップをさらに有する」
ことが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであるときに、背景領域を認識することができる。
さらに、本発明の背景領域認識方法は、
「上記カメラが、焦点距離可変なカメラであって、
複数の焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、上記カメラの最広角の画角内の背景領域を認識する統合ステップをさらに有する」
ことも好ましい形態である。
このような好ましい形態によれば、上記カメラが、焦点距離可変なカメラであるときに、背景領域を認識することができる。
また、上記目的を達成する本発明の背景領域認識装置は、
固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識装置であって、
上記カメラから上記複数枚の画像を取得する画像取得部と、
上記画像取得部で取得した複数枚の画像から、上記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出部と、
上記抽出部で抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定してこの特定種類の被写体を抽出するフィルタリング部と、
上記フィルタリング部で抽出された被写体についての出現領域を、上記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識部と、
当該カメラの画角上の、上記被写体出現領域認識部で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識部とを備えたことを特徴とする。
尚、上記被写体出現領域認識部で認識される出現領域は、二次元的な出現領域でもよく、あるいは、三次元的な出現領域でもよい。また、上記背景領域認識部で認識される背景領域は、二次元的な背景領域でもよく、あるいは、三次元的な背景領域でもよい。
また、本発明にいう「背景」とは、例えば「ペンを認識することをもって、そのペンを認識すると同時にペン以外の部分からなる背景を認識している」というところの背景などをいい、一般的に「コンテキスト」と称されるものである。
本発明の背景領域認識装置は、例えば、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から被写体を高精度かつ高速に検出する際に有用な、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を、固定的に設置されたカメラで簡便に認識することができ、使い勝手がよい。
また、本発明の背景領域認識装置は、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の存在にかかわらず、背景領域を認識することができる。
ここで、本発明の背景領域認識装置は、上記フィルタリング部が、上記抽出部で抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類被写体形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を上記特定種類の被写体として抽出するものであることが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記抽出部で抽出された類被写体形状のうちの誤抽出の可能性が高い類被写体形状が排除されることとなるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、
「上記抽出部が、上記類被写体形状を、上記位置情報を伴うとともに、さらに、この類被写体形状の寸法を伴って抽出するものであり、
上記フィルタリング部が、上記抽出部で抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類被写体形状と同一寸法に分類された他の類被写体形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を上記特定種類の被写体として抽出するものである」
ことがさらに好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記抽出部で抽出された類被写体形状のうちの誤抽出の可能性が高い類被写体形状が排除されることとなるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、
「上記抽出部が、上記類被写体形状を、上記位置情報を伴うとともに、さらに、この類被写体形状の寸法を伴って抽出するものであり、
上記被写体出現領域認識部が、上記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報と寸法との双方に基づいて、上記フィルタリング部で抽出された被写体についての、当該カメラから上記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識するものであり、
上記背景領域認識部が、上記被写体出現領域認識部で認識された三次元的な出現領域に基づいて、当該カメラから上記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識するものである」
ことも好ましい形態である。
このような好ましい形態によれば、三次元的な背景領域を容易に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、上記抽出部が、上記類被写体形状を抽出するにあたり、この類被写体形状が抽出対象の被写体である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の被写体の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の被写体である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類被写体形状のみを抽出するものであることがさらに好ましい。
ここで、上記抽出部の目的は、抽出対象の被写体を確実に抽出することではなく、抽出対象の被写体であることが分かっているもののみを抽出することにある。そして、このような好ましい形態によれば、抽出対象の被写体である可能性が低いものが排除されるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、
「上記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであって、
複数の撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、これら複数の撮影方向の画角を繋げた画角内の背景領域を認識する統合部をさらに備えた」
ことが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであるときに、背景領域を認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、
「上記カメラが、焦点距離可変なカメラであって、
複数の焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、上記カメラの最広角の画角内の背景領域を認識する統合部をさらに備えた」
ことも好ましい形態である。
このような好ましい形態によれば、上記カメラが、焦点距離可変なカメラであるときに、背景領域を認識することができる。
また、本発明の背景領域認識装置は、上記背景領域認識部で認識された背景領域を出力する出力部をさらに備えたことが好ましい。
このような好ましい形態によれば、出力された背景領域を参照して目視確認することができる。
さらに、本発明の背景領域認識装置は、上記背景領域が一旦認識された後においても、上記画像取得部に画像を取得させ、新たに取得した画像について、上記抽出部、上記フィルタリング部、被写体出現領域認識部を作用させて、上記背景領域認識部に、この新たな画像から抽出した上記特定種類の被写体の情報を新たに加えて上記背景領域を更新させる更新制御部を備えたことも好ましい形態である。
このような好ましい形態によれば、例えば模様替えされたとしても、背景領域622が更新され、新たに装置を用意することなく、カメラで被写界を繰り返し撮影するなかで、最新の背景領域が得られる。
また、上記目的を達成する本発明の背景領域認識プログラムは、
コンピュータ内で実行され、このコンピュータを、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムであって、
上記コンピュータを、
上記カメラから上記複数枚の画像を取得する画像取得部と、
上記画像取得部で取得した複数枚の画像から、上記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出部と、
上記抽出部で抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定してこの特定種類の被写体を抽出するフィルタリング部と、
上記フィルタリング部で抽出された被写体についての出現領域を、上記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識部と、
当該カメラの画角上の、上記被写体出現領域認識部で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識部とを有する背景領域認識装置として動作させることを特徴とする。
本発明の背景領域認識プログラムは、この背景領域認識プログラムをコンピュータにインストールして動作させたときに、そのコンピュータが本発明の背景領域認識装置として動作するように構成されたものであり、この背景領域認識プログラムには、その背景領域認識装置の各種態様に対応する全ての態様が含まれる。
また、本発明の背景領域認識プログラムを構成する画像取得部などといった構成要素は、1つの構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、1つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
なお、本発明の背景領域認識装置と背景領域認識プログラムとで、それぞれ構成要素に同じ名前を付したが、それらの構成要素は、背景領域認識装置ではハードウェアおよびソフトウェアを意味し、背景領域認識プログラムではソフトウェアのみを意味する。
本発明によれば、認識しようとする背景以外のものの存在にかかわらず背景を認識することが簡易な装置で実現可能な背景領域認識方法、背景領域認識装置、およびコンピュータをそのような背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムが提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態が組み込まれた監視カメラシステム1の概略構成図である。
図1に示す監視カメラシステム1の概略構成図には、監視カメラ10と、インターネット20と、パーソナルコンピュータ30とが示されている。
監視カメラ10は、例えば銀行の天井に固定的に設置されたものであって、銀行内の様子を、天井から銀行内を斜め下に見下ろすように撮影するものである。また、この監視カメラ10は、首振り機能を有する、撮影方向の変更が可能な監視カメラであり、さらには、ズーム機能を有する、焦点距離可変な監視カメラでもある。そして、この監視カメラ10は、インターネット20に接続されており、ネットワーク通信を介して、パーソナルコンピュータ30へ動画像を表す画像データを送信する。尚、図1に1つのブロックで示した監視カメラ10は、1台の監視カメラであってもよいが、ここでは、複数台の監視カメラを表している。また、この監視カメラ10は、天井から銀行内を斜め下に見下ろすように撮影するカメラであるが、本発明にいうカメラは、これに限られるものではなく、固定的に設置された、被写界を繰り返し撮影するカメラであれば、設置位置や設置角度は問わない。
パーソナルコンピュータ30は、インターネット20に接続されており、ネットワーク通信を介して、監視カメラ10から送信される画像データを受け取る。また、このパーソナルコンピュータ30は、監視カメラ10で撮影された動画像を一括管理するものである。ここで、人物の頭部の上半部分の輪郭は、半円形に類似した類半円形状を有する。そして、このパーソナルコンピュータ30は、本発明の背景領域認識方法の第1実施形態を実現するための、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態であって、固定的に設置された監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた動画像を構成する複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部の出現領域を除く背景領域を認識する機能を有するものである。
ここで、監視カメラ10は本発明の主題ではないため詳細な説明を省略し、以下では、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態として動作して、上記背景領域を認識するパーソナルコンピュータ30についてさらに説明する。
図2は、図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータ30の外観斜視図、図3は、そのパーソナルコンピュータ30のハードウェア構成図である。
ここでは、このパーソナルコンピュータ30のハードウェアおよびOS(Operation System)と、このパーソナルコンピュータ30にインストールされて実行される背景領域認識プログラムとにより、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態が構成されている。
このパーソナルコンピュータ30は、外観構成上、本体装置31、その本体装置31からの指示に応じて表示画面32a上に画像を表示する画像表示装置32、本体装置31に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード33、および、表示画面32a上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていた、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス34を備えている。この本体装置31は、外観上、フレキシブルディスク(FD)を装填するためのFD装填口31a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口31bを有する。
本体装置31の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU311、ハードディスク装置313に格納されたプログラムが読み出されCPU311での実行のために展開される主メモリ312、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置313、FD100が装填されその装填されたFD100をアクセスするFDドライブ314、CD−ROM110が装填され、その装填されたCD−ROM110をアクセスするCD−ROMドライブ315、および、図1に示すインターネット20に接続され、監視カメラ10とのネットワーク通信を制御するネットワーク通信インタフェース316が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図2にも示す画像表示装置32、キーボード33、マウス34は、バス35を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM110には、このパーソナルコンピュータ30を背景領域認識装置として動作させるための背景領域認識プログラムが記憶されており、そのCD−ROM110はCD−ROMドライブ315に装填され、そのCD−ROM110に記憶された背景領域認識プログラムがこのパーソナルコンピュータ30にアップロードされてハードディスク装置313に記憶される。
先ず、CD−ROM110に記憶された背景領域認識プログラムがパーソナルコンピュータ30にアップロードされてハードディスク装置313に記憶され、このパーソナルコンピュータ30が背景領域認識装置として動作する第1実施形態を説明する。
図4は、本発明の背景領域認識方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
この背景領域認識方法は、固定的に設置された監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた動画像を構成する複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識方法であり、画像取得ステップ(ステップS11)と、抽出ステップ(ステップS12)と、フィルタリングステップ(ステップS13)と、被写体出現領域認識ステップ(ステップS14)と、背景領域認識ステップ(ステップS15)と、第1の統合ステップ(ステップS16)と、第2の統合ステップ(ステップS17)とから構成されている。
図4に示す背景領域認識方法の各ステップの詳細については後述する。
図5は、本発明の背景領域認識プログラムの第1実施形態を示した図である。
この図5に示す背景領域認識プログラム400は、図3に示すCD−ROM110に記憶されている。
この背景領域認識プログラム400は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30内で実行され、そのパーソナルコンピュータ30を、固定的に設置された監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部の出現領域を除く背景領域を認識する、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態として動作させるものである。この背景領域認識プログラム400は、画像取得部410と、抽出部420と、フィルタリング部430と、被写体出現領域認識部440と、背景領域認識部450と、第1の統合部461と、第2の統合部462と、出力部470と、更新制御部480とから構成されている。
この背景領域認識プログラム400によって構築される各プログラム部品のうちの、出力部470および更新制御部480を除く、画像取得部410、抽出部420、フィルタリング部430、被写体出現領域認識部440、背景領域認識部450、第1の統合部461、および第2の統合部462の各プログラム部品は、それぞれ、この背景領域認識プログラム400が図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30にインストールされて実行されたときに、図4に示す背景領域認識方法の画像取得ステップ(ステップS11)、抽出ステップ(ステップS12)、フィルタリングステップ(ステップS13)、被写体出現領域認識ステップ(ステップS14)、背景領域認識ステップ(ステップS15)、第1の統合ステップ(ステップS16)、および第2の統合ステップ(ステップS17)の各ステップを実行するプログラム部品である。
この背景領域認識プログラム400の各要素の作用については後述する。
図6は、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態を示す機能ブロック図である。
この図6に示す背景領域認識装置500は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30に、図5に示す背景領域認識プログラム400がローディングされ、その背景領域認識プログラム400がそのパーソナルコンピュータ30内で実行されることにより実現される。
この図6に示す背景領域認識装置500は、固定的に設置された監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部の出現領域を除く背景領域を認識するものであって、この背景領域認識装置500には、画像取得部510と、抽出部520と、フィルタリング部530と、被写体出現領域認識部540と、背景領域認識部550と、第1の統合部561と、第2の統合部562と、出力部570と、更新制御部580とが備えられている。
この背景領域認識装置500に備えられている画像取得部510、抽出部520、フィルタリング部530、被写体出現領域認識部540、背景領域認識部550、第1の統合部561、第2の統合部562、出力部570、および更新制御部580の各要素は、それぞれ、図5に示す背景領域認識プログラム400を構成するプログラム部品としての画像取得部410、抽出部420、フィルタリング部430、被写体出現領域認識部440、背景領域認識部450、第1の統合部461、第2の統合部462、出力部470、および更新制御部480の各要素と、それらのプログラム部品の各機能を実現するために必要な、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30のハードウェアとOS(Operation System)やアプリケーションプログラムとの組み合わせから構成されている。
次に、図4に示す背景領域認識方法の各ステップ、図5に示す背景領域認識プログラム400の各プログラム部品、および図6に示す背景領域認識装置500の各要素について説明する。
尚、図4に示す背景領域認識方法の画像取得ステップ(ステップS11)、抽出ステップ(ステップS12)、フィルタリングステップ(ステップS13)、被写体出現領域認識ステップ(ステップS14)、背景領域認識ステップ(ステップS15)、第1の統合ステップ(ステップS16)、および第2の統合ステップ(ステップS17)の各ステップは、図6に示す背景領域認識装置500に備えられている各要素のうちの、出力部570および更新制御部580を除く、画像取得部510、抽出部520、フィルタリング部530、被写体出現領域認識部540、背景領域認識部550、第1の統合部561、および第2の統合部562の各要素に一対一に対応している。また、図5に示す背景領域認識プログラム400の各プログラム部品は、図6に示す背景領域認識装置500の各要素に一対一に対応している。
そのため、以下、図6に示す背景領域認識装置500の各要素を取り上げて説明することによって、図4に示す背景領域認識方法の各ステップの説明および図5に示す背景領域認識プログラム400の各プログラム部品の説明を兼ねるものとする。
なお、ここでは、この背景領域認識装置500の各要素の概念的な作用について説明し、これら各要素の具体的な作用については後述する。
図6に示す背景領域認識装置500の画像取得部510は、図4に示す背景領域認識方法の画像取得ステップ(ステップS11)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の画像取得部410に対応する要素であり、固定的に設置された監視カメラ10から、この監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像を取得するものである。この画像取得部510は、本発明にいう画像取得部の機能の一例を示すものであり、その機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵された、プログラム部品としての画像取得部410(図5参照)を実行するCPU311によって主に実現される。
尚、以下説明する、背景領域認識装置500の各要素においても、各要素の機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵されたCPU311によって主に実現されるので、重複説明を避けるため、これら各要素のハードウェア上の説明は省略する。
また、図6に示す背景領域認識装置500の抽出部520は、図4に示す背景領域認識方法の抽出ステップ(ステップS12)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の抽出部420に対応する要素であり、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部に類似した類頭部形状を、監視カメラ10の画角上の位置情報を伴って抽出するものである。そして、この抽出部520は、上記類頭部形状を抽出するにあたり、この類頭部形状が抽出対象の頭部である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の頭部の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の頭部である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類頭部形状のみを抽出するものである。この抽出部520は、本発明にいう抽出部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500のフィルタリング部530は、図4に示す背景領域認識方法のフィルタリングステップ(ステップS13)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400のフィルタリング部430に対応する要素であり、抽出部520で抽出された類頭部形状が人物の頭部であるか否かを判定して人物の頭部を抽出するものである。そして、このフィルタリング部530は、抽出部520で抽出された類頭部形状それぞれについて、画角内の当該類頭部形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類頭部形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類頭部形状を上記人物の頭部として抽出するものである。このフィルタリング部530は、本発明にいうフィルタリング部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の被写体出現領域認識部540は、図4に示す背景領域認識方法の被写体出現領域認識ステップ(ステップS14)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の被写体出現領域認識部440に対応する要素であり、フィルタリング部530で抽出された頭部についての二次元的な出現領域を、抽出部520で抽出された監視カメラ10の画角上の位置情報に基づいて認識するものである。この被写体出現領域認識部540は、本発明にいう被写体出現領域認識部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の背景領域認識部550は、図4に示す背景領域認識方法の背景領域認識ステップ(ステップS15)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の背景領域認識部450に対応する要素であり、監視カメラ10の画角上の、被写体出現領域認識部540で認識された二次元的な出現領域を除く二次元的な領域を二次元的な背景領域として認識するものである。この背景領域認識部550は、本発明にいう背景領域認識部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の第1の統合部561は、図4に示す背景領域認識方法の第1の統合ステップ(ステップS16)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の第1の統合部461に対応する要素であり、複数の撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、これら複数の撮影方向の画角を繋げた画角内の背景領域を認識するものである。この第1の統合部561は、本発明にいう統合部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の第2の統合部562は、図4に示す背景領域認識方法の第2の統合ステップ(ステップS17)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の第2の統合部462に対応する要素であり、複数の焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、監視カメラ10の最広角の画角内の背景領域を認識するものである。この第2の統合部562は、本発明にいう統合部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の出力部570は、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の出力部470に対応する要素であり、背景領域認識部550で認識された背景領域を出力するものである。この出力部570は、本発明にいう出力部の機能の一例を示すものである。
また、図6に示す背景領域認識装置500の更新制御部580は、アプリケーションソフトウェア上は、図5に示す背景領域認識プログラム400の更新制御部480に対応する要素であり、上記背景領域が一旦認識された後においても、画像取得部510に画像を取得させ、新たに取得した画像について、抽出部520、フィルタリング部530、被写体出現領域認識部540を作用させて、背景領域認識部550に、この新たな画像から抽出した上記人物の頭部の情報を新たに加えて上記背景領域を更新させるものである。この更新制御部580は、本発明にいう更新制御部の機能の一例を示すものである。
以下、本発明の背景領域認識装置の第1実施形態をさらに具体的に説明する。
図7は、画像取得部510によって取得された画像の一例を示す図である。
図7に示す画像60は、銀行の天井に固定的に設置され、インターネット20に接続された監視カメラ10で、銀行内の様子を、天井から銀行内を斜め下に見下ろすように撮影され、ネットワーク通信を介して監視カメラ10からパーソナルコンピュータ30に送信された画像データにより表わされる動画像の1コマを表す画像である。つまり、この画像60は、パーソナルコンピュータ30内で背景領域認識プログラム400が実行されることにより実現される背景領域認識装置500に備えられている画像取得部510によって取得された、監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像のうちの、1つの画像である。
次に、図8〜図16を参照して、背景領域認識装置500に備えられている抽出部520について説明する。
図8は、図7に示す画像60を表現する複数の画素のうちの注目画素Pと評価画素Q1〜Q16と勾配算出画素R1〜R16とを示す概念図である。
図8には、図7に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素である注目画素Pと、この注目画素Pを中心とした円に沿って等間隔に配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16とが示されている。また、図8には、16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1を中心とした円に沿って等間隔に配列されて評価画素Q1を取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16が示されている。
まず、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれが所定の注目画素を中心とした180°の半円上の画素であるか否かを評価する画素評価値をその評価画素それぞれについて算出するにあたり、評価画素Q1〜Q16それぞれについて、画像60上の輝度値が変化している勾配方向を算出する。また、図8に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図8に示す注目画素Pとは異なる位置の、図7に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、この評価画素それぞれについて、画像60上の輝度値が変化している勾配方向を算出する。このようにして、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについての勾配方向を算出する。尚、ここでは、図8に示す注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1についての勾配方向の算出について説明する。
評価画素Q1の輝度値と、評価画素Q1を一周に渡って取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれの輝度値との各差分に基づく各勾配値を算出する。
図9は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
算出された、勾配値群を構成する各勾配値は、図9に示すように、勾配算出画素R1に対応する勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する勾配値が「5.0」、勾配算出画素R4に対応する勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する勾配値が「11.0」、勾配算出画素R6に対応する勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R8に対応する勾配値が「15.0」、勾配算出画素R9に対応する勾配値が「22.0」、勾配算出画素R10に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R11に対応する勾配値が「7.0」、勾配算出画素R12に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R13に対応する勾配値が「9.0」、勾配算出画素R14に対応する勾配値が「1.0」、勾配算出画素R15に対応する勾配値が「1.0」、勾配算出画素R16に対応する勾配値が「3.0」である。
ここで、算出された各勾配値のノイズを除去するために、図9に示す勾配値群に平滑化処理を施すことにより平滑化勾配値群を生成する。
ここでは、平滑化処理として、高値抑制処理、雑音を抑制するための移動平均処理(以下、この移動平均処理を第1の移動平均処理と称する)、量子化処理、および唯一の最大の値を持つ平滑化勾配値を出現させるための移動平均処理(以下、この移動平均処理を第2の移動平均処理と称する)を順次施す。
図10は、図9に示す勾配値群に高値抑制処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
ここでは、高値抑制処理を施すにあたっての勾配値の閾値として閾値「16.0」が設定されている。図9に示す勾配値群を構成する各勾配値のうちの閾値として設定された「16.0」を超える勾配値をこの閾値「16.0」に置き換えることにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、勾配算出画素R9に対応する勾配値が閾値「16.0」を超える勾配値であることから、勾配算出画素R9に対応する勾配値「22.0」を平滑化勾配値「16.0」に置き換える。生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図10に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「5.0」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「11.0」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「15.0」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「16.0」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「7.0」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「9.0」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「1.0」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「1.0」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「3.0」である。
図11は、図10に示す平滑化勾配値群に第1の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
高値抑制処理が施された後の平滑化勾配値群に、第1の移動平均処理を施すことにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、移動平均を行なうとする勾配算出画素に対し、前後1つの平滑化勾配値、合計、その勾配算出画素に対応する平滑化勾配値を含め3つの平滑化勾配値とし、これら3つの平滑化勾配値の平均を求める。尚、上述したように、平滑化処理は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に施す処理であることから、勾配算出画素R1の前後1つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値と勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値である。同様に、勾配算出画素R16の前後1つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値と勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値である。生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図11に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.3」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「3.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「5.7」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「8.7」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「11.7」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「12.3」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「13.7」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「14.3」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「14.3」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「11.7」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「10.3」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「9.3」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「7.3」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「3.7」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「1.7」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「2.0」である。
図12は、図11に示す平滑化勾配値群に量子化処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
第1の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値を、この各平滑化勾配値に近似した値を有する、離散的に設定された複数の平滑化勾配値のうちのいずれかの平滑化勾配値に置き換えることにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、第1の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群を構成する平滑化勾配値が0より大きく4以下の場合は「2」に置き換え、その平滑化勾配値が4より大きく8以下の場合は「6」に置き換え、その平滑化勾配値が8より大きく12以下の場合は「10」に置き換え、その平滑化勾配値が12より大きく16以下の場合は「14」に置き換える。生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図12に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「6.0」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「6.0」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「2.0」である。
図13は、図12に示す平滑化勾配値群に第2の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
量子化処理が施された後の平滑化勾配値群に、第2の移動平均処理を施すことにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、移動平均を行なうとする勾配算出画素に対し、前後4つの平滑化勾配値、合計、その勾配算出画素に対応する平滑化勾配値を含め9つの平滑化勾配値とし、これら9つの平滑化勾配値の平均を求める。尚、上述したように、平滑化処理は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に施す処理であることから、勾配算出画素R1の前後4つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R13〜R16に対応する各平滑化勾配値と勾配算出画素R2〜R5に対応する各平滑化勾配値である。同様に、勾配算出画素R16の前後4つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R12〜R15に対応する各平滑化勾配値と勾配算出画素R1〜R4に対応する各平滑化勾配値である。生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図13に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「4.7」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「5.6」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「6.9」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「8.2」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「9.6」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「10.4」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「11.3」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「11.8」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「11.3」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「10.4」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「9.1」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「7.8」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「6.4」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「5.1」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「4.7」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「4.7」である。このように、第2の移動平均処理が施されることによって、唯一の最大の値を持つ平滑化勾配値として、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値「11.8」が得られる。
図14は、評価画素Q1についての勾配方向を示す図である。また、図15は、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについて算出された勾配方向を示す図である。
評価画素Q1と、評価画素Q1を一周に渡って取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16のうちの、第2の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群の中の最大の平滑化勾配値「11.8」に対応する勾配値算出画素R8とを結ぶ、図14に矢印Vで示す方向を、評価画素Q1についての勾配方向Vとして決定する。
尚、上述したように、ここでは図8に示す注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1についての勾配方向Vの算出について説明したが、図8に示す他の評価画素Q2〜Q16についても、図8〜図14を参照して説明した評価画素Q1についての勾配方向Vの算出と同様にして勾配方向を算出する。また、図8に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図8に示す注目画素Pとは異なる位置の、図7に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、図8〜図14を参照して説明した勾配方向Vの算出と同様にして勾配方向を算出する。図15には、このようにして算出した、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについての勾配方向が示されている。
次に、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについて、当該評価画素と所定の注目画素とを結ぶ方向と、算出された勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出する。この画素評価値は、上述したように、図7に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれが所定の注目画素を中心とした180°の半円上の画素であるか否かを評価するものである。尚、ここでは、この画素評価値として、上記角度のうちの「0°以上90°以下の角度」を画素評価値としている。従って、画素評価値が「0」に近い値であるほどその画素評価値を有する評価画素の勾配方向が所定の注目画素を向く方向であることとなる。
図16は、テーブル70の一例を示す図である。
このような画素評価値を算出するにあたり、複数の注目画素および複数の評価画素に共通の、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値と、評価画素の勾配方向を表す第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値とを対応付けたテーブル70を記憶しておく。尚、テーブル70の記憶は、後述する具体的な評価画素の画素評価値を求める前に記憶されていればよく、勾配方向の算出前に記憶されていても算出後に記憶されていてもよい。
図16に示すテーブル70では、図8における、注目画素Pから各評価画素Q1〜Q16に向かう16方向を、「PQ1、PQ2、PQ3、PQ4、PQ5、PQ6、PQ7、PQ8、PQ9、PQ10、PQ11、PQ12、PQ13、PQ14、PQ15、PQ16」と表し、これらが、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値とされている。また、図8における、評価画素Q1から各勾配算出画素R1〜R16に向かう16方向を、「QR1、QR2、QR3、QR4、QR5、QR6、QR7、QR8、QR9、QR10、QR11、QR12、QR13、QR14、QR15、QR16」と表し、これらが、評価画素の勾配方向を表す第2の値とされている。また、図16に示すテーブル70では、第1の値と第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値である上記「0°以上90°以下の角度」とが対応付けられている。尚、図16に示すテーブル70には、この画素評価値のうちの一部の画素評価値が示されており、実際に記憶されたテーブル70は、第1の値と第2の値との双方に対応付けられた全ての画素評価値を有する。
具体的な注目画素から具体的な評価画素を見たときの当該評価画素の方向を表す具体的な第1の値と当該評価画素の勾配方向を表す具体的な第2の値との双方に基づいて、図16に示すテーブル70から、当該評価画素の画素評価値を求める。
例えば、図8〜図14を参照して説明した評価画素Q1についての勾配方向Vの場合は、図14に示すように、第1の値が「PQ1」であり、第2の値が「QR8」である。この具体的な第1の値と第2の値との双方に基づいて、図16に示すテーブル70から、評価画素Q1の画素評価値が「22.5」であると求められる。
図8に示す他の評価画素Q2〜Q16についても、図16に示すテーブル70からそれぞれの画素評価値を求める。
次に、図8に示す円に重なる180°の半円上の複数の評価画素、例えば評価画素Q1〜Q9に対応する複数の画素評価値を総合して、その180°の半円が類半円形状に対応する180°の半円であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の180°の半円について実行する。ここでは、上記複数の画素評価値の平均値を総合評価値としている。また、図8に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図8に示す注目画素Pとは異なる位置の、図7に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、総合評価値を算出する。
次に、上記複数の180°の半円に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の180°の半円の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた180°の半円、つまり、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部に類似した類頭部形状が抽出対象の頭部である可能性の程度を表す評価値が対応付けられた180°の半円を抽出する。尚、上述したように、評価画素と所定の注目画素とを結ぶ方向と、算出された勾配方向との成す角度のうちの「0°以上90°以下の角度」を画素評価値としたため、上記複数の画素評価値の平均値である総合評価値が「0」に近い値であるほど、この総合評価値が対応付けられた180°の半円が類半円形状に最も近いこととなる。そして、180°の半円を抽出するにあたっては、抽出からの洩れを許容する閾値が設定されており、この閾値は例えば「30」である。そして、ここでは、「0〜30」の範囲内の総合評価値が対応付けられた180°の半円、つまり、その閾値「30」よりも抽出対象の頭部である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類頭部形状のみを抽出している。このようにして抽出される180°の半円が、抽出部520で抽出される類頭部形状である。
ここで、抽出部520の目的は、抽出対象の頭部を確実に抽出することではなく、抽出対象の頭部であることが分かっているもののみを抽出することにある。そして、このような閾値が設定されていることによって、抽出対象の頭部である可能性が低いものが排除されるため、背景領域を高精度に認識することができる。
また、抽出部520は、この類頭部形状を抽出するときに、監視カメラ10の画角上の位置情報である180°の半円の中心座標を伴って抽出する。
尚、図15に示す勾配方向のうちの太線で示された勾配方向は、抽出された180°の半円上の複数の評価画素についての勾配方向を示している。
以上、画像取得部510によって取得された複数枚の画像のうちの図7に示す1つの画像60を例に挙げて、抽出部520について、図8〜図16を参照して説明したが、この抽出部520は、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する類頭部形状を、監視カメラ10の画角上の位置情報を伴って抽出する。
尚、抽出部520による類頭部形状の抽出は、図8〜図16を参照して説明した手法に限らず、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する類頭部形状を、監視カメラ10の画角上の位置情報を伴って抽出することができるような手法であれば、いかなる手法であってもよい。
図17は、画像取得部510によって取得された画像の一例を示す図である。尚、図17に示す「a」,「b」,「c」,「d」については、後述する第2実施形態で説明する。
図17に示す画像61は、図7に示す画像と同様に、画像取得部510によって取得された、監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像のうちの、1つの画像である。そして、この画像61には、2つのパーテーション611,612と1つのカウンター613とが示されている。
また、図17において、画像61に重ねて示した各点は、抽出部520によって抽出された類頭部形状の位置情報であって、180°の半円の中心座標を表している。また、図17に示すように、多数の類頭部形状が分布している領域から外れた位置に、2つの類頭部形状「A、B」が分布している。
ここで、フィルタリング部530が、抽出部520で抽出された類頭部形状それぞれについて、画角内の当該類頭部形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類頭部形状の個数を計数し、この計数値が閾値「3」以上の場合にのみ、当該類頭部形状が人物の頭部であると判定し、当該類頭部形状を人物の頭部として抽出する。
例えば、フィルタリング部530によって、図17示す2つの類頭部形状「A、B」が除外され、除外された2つの類頭部形状「A、B」を除く他の類頭部形状が人物の頭部として抽出される。
このような閾値が設定されていることによって、抽出部520で抽出された類頭部形状のうちの誤抽出の可能性が高い類頭部形状が排除されることとなるため、背景領域を高精度に認識することができる。
図18は、被写体出現領域認識部540によって認識された二次元的な出現領域の一例を示す図である。
被写体出現領域認識部540が、フィルタリング部530で抽出された頭部についての二次元的な出現領域621を、抽出部520で抽出された監視カメラ10の画角上の位置情報に基づいて認識する。図18には、被写体出現領域認識部540によって認識された二次元的な出現領域621と、この出現領域621に重ねて波線で表示した、図17にも示す画像61とが示されている。
図19は、背景領域認識部550によって認識され出力部570で出力された二次元的な背景領域の一例を示す図である。
背景領域認識部550が、監視カメラ10の画角上の、被写体出現領域認識部540で認識された二次元的な出現領域621を除く二次元的な領域を二次元的な背景領域622として認識する。図19には、背景領域認識部550によって認識された二次元的な背景領域622と、この背景領域622に重ねて波線で表示した、図17にも示す画像61とが示されている。
尚、ここでいう「背景」とは、例えば「ペンを認識することをもって、そのペンを認識すると同時にペン以外の部分からなる背景を認識している」というところの背景などをいい、一般的に「コンテキスト」と称されるものである。
そして、出力部570が、背景領域認識部550で認識された背景領域を出力する。この図19に示す背景領域622が、出力部570によって出力された背景領域の一例である。
このような出力部570により、出力された背景領域622を参照して目視確認することができる。
そして、図19に示す背景領域622は、具体的には何が存在するかは分からないものの、何かしらの障害物の存在を示す背景領域である。つまり、背景領域認識装置500は、何かしらの障害物の存在を認識している。
例えば、人物は、パーテーション611,612やカウンター613を除く通路のあるところしか移動することができず、また、監視カメラ10に対してパーテーション611,612の背後に位置するような人物は監視カメラ10に写り込まない。そして、ここでは、背景領域認識部550によって、パーテーション611,612やカウンター613の存在が何かしらの障害物の存在を示す背景領域として認識されている。
図20は、監視カメラ10による複数の撮影方向それぞれでの撮影を説明する図である。
上述したように、監視カメラ10は、首振り機能を有する、撮影方向の変更が可能な監視カメラであり、図20に示すように、監視カメラ10は、撮影方向それぞれに対応する3つの撮影画角631,632,633を有している。そして、第1の統合部561が、3つの撮影画角631,632,633それぞれに対応する3つの撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、これら3つの撮影方向の撮影画角631,632,633を繋げた画角63内の背景領域を認識する。
図21は、監視カメラ10による複数の焦点距離それぞれでの撮影を説明する図である。
上述したように、監視カメラ10は、ズーム機能を有する、焦点距離可変な監視カメラであり、図21に示すように、監視カメラ10は、焦点距離それぞれに対応する2つの撮影画角641,642を有している。そして、第2の統合部562が、2つの撮影画角641,642それぞれに対応する2つの焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、監視カメラ10の最広角の画角である撮影画角641内の背景領域を認識する。
また、更新制御部580が、上記背景領域622が一旦認識された後においても、画像取得部510に画像を取得させ、新たに取得した画像について、抽出部520、フィルタリング部530、被写体出現領域認識部540を作用させて、背景領域認識部550に、この新たな画像から抽出した上記人物の頭部の情報を新たに加えて上記背景領域622を更新させる。
例えば、模様替えによってパーテーション611,612やカウンター613の位置が変更されたり、新たに椅子などが配置されたとしても、このような更新制御部580によって、背景領域622が更新され、新たに装置を用意することなく、監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影するなかで、最新の背景領域が得られる。
第1実施形態によれば、撮影を続けて頭部検出を行って頭部の二次元的な出現領域を認識し、その二次元的な出現領域に基づいて二次元的な背景領域を、固定的に設置された監視カメラ10で簡便に認識することができ、使い勝手がよい。
また、固定的に設置された監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する人物の頭部の存在にかかわらず、背景領域を認識することができる。
以上説明したようにして認識された背景認識は、例えば、監視カメラ10で被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から人物の頭部を高精度かつ高速に検出する際に有用である。これは、例えば、認識された背景領域に基づいて、監視カメラ10の画角内の、人物の頭部のこの画角内に出現する頭部出現領域を定義し、監視カメラ10での新たな撮影により得られた画像中の、定義された頭部出現領域内から、人物の頭部を検出することによって実現することができる。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。
尚、以下説明する第2実施形態は、上述した第1実施形態の抽出ステップ(ステップS12)、抽出部420、および抽出部520を、第2の抽出ステップ(ステップS22)、第2の抽出部820、および第2の抽出部920に置き換えたものである。
尚、以下説明する第2実施形態は、上述した第1実施形態のフィルタリングステップ(ステップS13)、フィルタリング部430、およびフィルタリング部530を、第2のフィルタリングステップ(ステップS23)、第2のフィルタリング部830、および第2のフィルタリング部930に置き換えたものである。
また、以下説明する第2実施形態は、上述した第1実施形態の被写体出現領域認識ステップ(ステップS14)、被写体出現領域認識部440、および被写体出現領域認識部540を、第2の被写体出現領域認識ステップ(ステップS24)、第2の被写体出現領域認識部840、および第2の被写体出現領域認識部940に置き換えたものである。
さらに、以下説明する第2実施形態は、上述した第1実施形態の背景領域認識ステップ(ステップS15)、背景領域認識部450、および背景領域認識部550を、第2の背景領域認識ステップ(ステップS25)、第2の背景領域認識部850、および第2の背景領域認識部950に置き換えたものである。
以下、第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図22は、本発明の背景領域認識方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
この背景領域認識方法は、画像取得ステップ(ステップS11)と、第2の抽出ステップ(ステップS22)と、第2のフィルタリングステップ(ステップS23)と、第2の被写体出現領域認識ステップ(ステップS24)と、第2の背景領域認識ステップ(ステップS25)と、第1の統合ステップ(ステップS16)と、第2の統合ステップ(ステップS17)とから構成されている。
図22に示す背景領域認識方法の各ステップの詳細については後述する。
図23は、本発明の背景領域認識プログラムの第2実施形態を示した図である。
この図23に示す背景領域認識プログラム800は、図3に示すCD−ROM110に記憶されている。
この背景領域認識プログラム800は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30内で実行され、そのパーソナルコンピュータ30を、本発明の背景領域認識装置の第2実施形態として動作させるものである。この背景領域認識プログラム800は、画像取得部410と、第2の抽出部820と、第2のフィルタリング部830と、第2の被写体出現領域認識部840と、第2の背景領域認識部850と、第1の統合部461と、第2の統合部462と、出力部470と、更新制御部480とから構成されている。
この背景領域認識プログラム800によって構築される各プログラム部品のうちの、出力部470および更新制御部480を除く、画像取得部410、第2の抽出部820、第2のフィルタリング部830、第2の被写体出現領域認識部840、第2の背景領域認識部850、第1の統合部461、および第2の統合部462の各プログラム部品は、それぞれ、この背景領域認識プログラム800が図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30にインストールされて実行されたときに、図22に示す背景領域認識方法の画像取得ステップ(ステップS11)、第2の抽出ステップ(ステップS22)、第2のフィルタリングステップ(ステップS23)、第2の被写体出現領域認識ステップ(ステップS24)、第2の背景領域認識ステップ(ステップS25)、第1の統合ステップ(ステップS16)、および第2の統合ステップ(ステップS17)の各ステップを実行するプログラム部品である。
この背景領域認識プログラム800の各要素の作用については後述する。
図24は、本発明の背景領域認識装置の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
この図24に示す背景領域認識装置900は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30に、図23に示す背景領域認識プログラム800がローディングされ、その背景領域認識プログラム800がそのパーソナルコンピュータ30内で実行されることにより実現される。
この図24に示す背景領域認識装置900には、画像取得部510と、第2の抽出部920と、第2のフィルタリング部930と、第2の被写体出現領域認識部940と、第2の背景領域認識部950と、第1の統合部561と、第2の統合部562と、出力部570と、更新制御部580とが備えられている。
この背景領域認識装置900に備えられている画像取得部510、第2の抽出部920、第2のフィルタリング部930、第2の被写体出現領域認識部940、第2の背景領域認識部950、第1の統合部561、第2の統合部562、出力部570、および更新制御部580の各要素は、それぞれ、図23に示す背景領域認識プログラム800を構成するプログラム部品としての画像取得部410、第2の抽出部820、第2のフィルタリング部830、第2の被写体出現領域認識部840、第2の背景領域認識部850、第1の統合部461、第2の統合部462、出力部470、および更新制御部480の各要素と、それらのプログラム部品の各機能を実現するために必要な、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30のハードウェアとOS(Operation System)やアプリケーションプログラムとの組み合わせから構成されている。
次に、図22に示す背景領域認識方法の各ステップ、図23に示す背景領域認識プログラム800の各プログラム部品、および図24に示す背景領域認識装置900の各要素について説明する。
尚、図22に示す背景領域認識方法の画像取得ステップ(ステップS11)、第2の抽出ステップ(ステップS22)、第2のフィルタリングステップ(ステップS23)、第2の被写体出現領域認識ステップ(ステップS24)、第2の背景領域認識ステップ(ステップS25)、第1の統合ステップ(ステップS16)、および第2の統合ステップ(ステップS17)の各ステップは、図24に示す背景領域認識装置900に備えられている各要素のうちの、出力部570および更新制御部580を除く、画像取得部510、第2の抽出部920、第2のフィルタリング部930、第2の被写体出現領域認識部940、第2の背景領域認識部950、第1の統合部561、および第2の統合部562の各要素に一対一に対応している。また、図23に示す背景領域認識プログラム800の各プログラム部品は、図24に示す背景領域認識装置900の各要素に一対一に対応している。
そのため、以下、図24に示す背景領域認識装置900の各要素を取り上げて説明することによって、図22に示す背景領域認識方法の各ステップの説明および図23に示す背景領域認識プログラム800の各プログラム部品の説明を兼ねるものとする。
なお、ここでは、この背景領域認識装置900の各要素の概念的な作用について説明し、これら各要素の具体的な作用については後述する。
図24に示す背景領域認識装置900の第2の抽出部920は、図22に示す背景領域認識方法の第2の抽出ステップ(ステップS22)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図23に示す背景領域認識プログラム800の第2の抽出部820に対応する要素であり、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する、上半部分の輪郭が類半円形状を有する人物の頭部に類似した類頭部形状を、この類頭部形状の寸法と監視カメラ10の画角上の位置情報とを伴って抽出するものである。そして、この第2の抽出部920は、第1実施形態の抽出部520と同様に、上記類頭部形状を抽出するにあたり、この類頭部形状が抽出対象の頭部である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の頭部の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の頭部である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類頭部形状のみを抽出するものである。この第2の抽出部920は、本発明にいう抽出部の機能の一例を示すものであり、その機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵された、プログラム部品としての第2の抽出部820(図23参照)を実行するCPU311によって主に実現される。
尚、以下説明する、背景領域認識装置900の各要素においても、各要素の機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵されたCPU311によって主に実現されるので、重複説明を避けるため、これら各要素のハードウェア上の説明は省略する。
また、図24に示す背景領域認識装置900の第2のフィルタリング部930は、図22に示す背景領域認識方法の第2のフィルタリングステップ(ステップS23)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図23に示す背景領域認識プログラム800の第2のフィルタリング部830に対応する要素であり、第2の抽出部920で抽出された類頭部形状が人物の頭部であるか否かを判定して人物の頭部を抽出するものである。そして、この第2のフィルタリング部930は、第2の抽出部920で抽出された類頭部形状それぞれについて、画角内の当該類頭部形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類頭部形状と同一寸法に分類された他の類頭部形状の個数を計数し、この計数値が閾値以上の場合にのみ当該類頭部形状を上記人物の頭部として抽出するものである。この第2のフィルタリング部930は、本発明にいうフィルタリング部の機能の一例を示すものである。
また、図24に示す背景領域認識装置900の第2の被写体出現領域認識部940は、図22に示す背景領域認識方法の第2の被写体出現領域認識ステップ(ステップS24)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図23に示す背景領域認識プログラム800の第2の被写体出現領域認識部840に対応する要素であり、第2のフィルタリング部930で抽出された頭部についての出現領域を認識するものであって、第2の抽出部920で抽出された監視カメラ10の画角上の位置情報と寸法との双方に基づいて、第2のフィルタリング部930で抽出された頭部についての、監視カメラ10から上記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識するものである。この第2の被写体出現領域認識部940は、本発明にいう被写体出現領域認識部の機能の一例を示すものである。
また、図24に示す背景領域認識装置900の第2の背景領域認識部950は、図22に示す背景領域認識方法の第2の背景領域認識ステップ(ステップS25)に対応する要素であるとともに、アプリケーションソフトウェア上は、図23に示す背景領域認識プログラム800の第2の背景領域認識部850に対応する要素であり、監視カメラ10の画角上の、第2の被写体出現領域認識部940で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識するものであって、第2の被写体出現領域認識部940で認識された三次元的な出現領域に基づいて、監視カメラ10から上記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識するものである。この第2の背景領域認識部950は、本発明にいう背景領域認識部の機能の一例を示すものである。
以下、本発明の背景領域認識装置の第2実施形態をさらに具体的に説明する。
第2の抽出部920が、画像取得部510によって取得された複数枚の画像のうちの図7に示す1つの画像60を例に挙げて、図8〜図16を参照して説明した、上述した第1実施形態の抽出部520と同様に、類頭部形状を抽出するときに、監視カメラ10の画角上の位置情報である180°の半円の中心座標を伴って抽出する。また、この第2の抽出部920は、その位置情報を伴うとともに、その類頭部形状の寸法である180°の半円の直径寸法を伴って抽出する。
そして、この第2の抽出部920は、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する類頭部形状を、この類頭部形状の寸法と監視カメラ10の画角上の位置情報とを伴って抽出する。
尚、第2の抽出部920による類頭部形状の抽出は、図8〜図16を参照して説明した手法に限らず、画像取得部510で取得した複数枚の画像から、これら複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する類頭部形状を、この類頭部形状の寸法と監視カメラ10の画角上の位置情報とを伴って抽出することができるような手法であれば、いかなる手法であってもよい。
また、類頭部形状の寸法が180°の半円の直径寸法である例を挙げたが、類頭部形状の寸法は、例えば、縦幅や横幅や面積まどであってもよい。
次に、第2のフィルタリング部930が、第2の抽出部920で抽出された類頭部形状それぞれについて、画角内の当該類頭部形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類頭部形状と同一寸法に分類された他の類頭部形状の個数を計数し、この計数値が閾値「3」以上の場合にのみ、当該類頭部形状が人物の頭部であると判定し、当該類頭部形状を人物の頭部として抽出する。
このような閾値が設定されていることによって、第2の抽出部920で抽出された類頭部形状のうちの誤抽出の可能性が高い類頭部形状が排除されることとなるため、より精度の高い背景領域を認識することができる。
次に、第2の被写体出現領域認識部940が、第2のフィルタリング部930で抽出された頭部についての出現領域を認識するものであって、第2の抽出部920で抽出された監視カメラ10の画角上の位置情報である180°の半円の中心座標と、寸法である180°の半円の直径寸法との双方に基づいて、第2のフィルタリング部930で抽出された頭部についての、監視カメラ10から上記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識する。ここでは、頭部の寸法である180°の半円の直径寸法を距離に換算している。
次に、第2の背景領域認識部950が、監視カメラ10の画角上の、第2の被写体出現領域認識部940で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識するものであって、第2の被写体出現領域認識部940で認識された三次元的な出現領域に基づいて、監視カメラ10から上記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識する。
この三次元的な背景領域は、具体的には何が存在するかは分からないものの、何かしらの障害物の存在を示す背景領域である。つまり、背景領域認識装置900は、何かしらの障害物の存在を認識している。
ここで、監視カメラ10の近くに位置する人物は頭部が大きく写り込み、監視カメラ10の遠くに位置する人物は頭部が小さく写り込む。また、人物の身長の違いや人物の姿勢の違いから、画角内のある位置には、その位置に障害物が存在しない場合、所定範囲に収まる寸法を有する頭部が現れることとなる。
また、本発明にいう特定種類の被写体の一例である人物の頭部の寸法は、相対的に大きな違いはないため、頭部の寸法である180°の半円の直径寸法と、監視カメラ10からその頭部までの距離とはかなり高い相関関係にある。そのため、第2実施形態では、頭部の寸法を用いて監視カメラ10からその頭部までの距離を得ている。
例えば、図17に示す画像61の「a」の位置に現れる頭部の寸法の範囲は、その「a」の位置にカウンター613が存在することから、監視カメラ10からの距離がその「a」の位置と等しくパーテーション611,612やカウンター613といった障害物の存在しない図17に示す画像61の「b」の位置に現れる頭部の寸法の範囲から小さな頭部の寸法が除外された範囲となる。そして、「a」の位置に現れる頭部の寸法の範囲から除外された小さな頭部の寸法に対応する距離が、監視カメラ10から「a」の位置に存在するカウンター613までの距離とされ、第2の背景領域認識部950で、その距離を含む三次元的な背景領域が認識される。尚、ここでは、カウンター613の存在が何かしらの障害物の存在を示す背景領域として認識される。
また、例えば、図17に示す画像61の「c」の位置に現れる頭部の寸法の範囲は、その「c」の位置にパーテーション611が存在することから、監視カメラ10からの距離がその「c」の位置と等しくパーテーション611,612やカウンター613といった障害物の存在しない図17に示す画像61の「d」の位置に現れる頭部の寸法の範囲から小さな頭部の寸法が除外された範囲となる。そして、「c」の位置に現れる頭部の寸法の範囲から除外された小さな頭部の寸法に対応する距離が、監視カメラ10から「c」の位置に存在するパーテーション611までの距離とされ、第2の背景領域認識部950で、その距離を含む三次元的な背景領域が認識される。尚、ここでは、パーテーション611の存在が何かしらの障害物の存在を示す背景領域として認識される。
このように、第2の背景領域認識部950では、相対的に大きな寸法の頭部しか存在しなければ、何かしらの障害物が奥に存在するといったことを三次元的に認識している。また、第2の背景領域認識部950では、相対的に小さな寸法の頭部しか存在しなければ、何かしらの障害物が手前に存在するといったことを三次元的に認識している。
第2実施形態によれば、撮影を続けて頭部検出を行って頭部の三次元的な出現領域を認識し、その三次元的な出現領域に基づいて三次元的な背景領域を、固定的に設置された監視カメラ10で簡便に認識することができ、使い勝手がよい。
尚、上述した各実施形態では、類半円形状を検出することによって人物の頭部を検出する検出方法を説明したが、人物の頭部を検出する検出方法は、これに限られるものではなく、例えば、人物頭部の外形のみでなく、内部の特徴を抽出するなど、他の検出方法を採用しても良い。さらに、上述した各実施形態では、本発明にいう「特定種類の被写体」が人物の頭部である例を挙げて説明したが、本発明にいう「特定種類の被写体」は、人物の頭部のみに限られるものではなく、例えば、人物の顔であってもよく、屋外での野鳥観察における野鳥であってもよく、様々な被写体に適用できるものである。
本発明の背景領域認識装置の第1実施形態が組み込まれた監視カメラシステムの概略構成図である。 図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータの外観斜視図である。 図1,図2に示すパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の背景領域認識方法の第1実施形態を示すフローチャートである。 本発明の背景領域認識プログラムの第1実施形態を示した図である。 本発明の背景領域認識装置の第1実施形態を示す機能ブロック図である。 画像取得部によって取得された画像の一例を示す図である。 図7に示す画像を表現する複数の画素のうちの注目画素Pと評価画素Q1〜Q16と勾配算出画素R1〜R16とを示す概念図である。 16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群を示す図である。 図9に示す勾配値群に高値抑制処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図10に示す平滑化勾配値群に第1の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図11に示す平滑化勾配値群に量子化処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図12に示す平滑化勾配値群に第2の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 評価画素Q1についての勾配方向を示す図である。 図7に示す画像の全域に亘る評価画素それぞれについて算出された勾配方向を示す図である。 テーブル記憶部に記憶されたテーブルの一例を示す図である。 画像取得によって取得された画像の一例を示す図である。 被写体出現領域認識部によって認識された二次元的な出現領域の一例を示す図である。 背景領域認識部によって認識され出力部570で出力された二次元的な背景領域の一例を示す図である。 監視カメラによる複数の撮影方向それぞれでの撮影を説明する図である。 監視カメラによる複数の焦点距離それぞれでの撮影を説明する図である。 本発明の背景領域認識方法の第2実施形態を示すフローチャートである。 本発明の背景領域認識プログラムの第2実施形態を示した図である。 本発明の背景領域認識装置の第2実施形態を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 監視カメラシステム
10 監視カメラ
20 インターネット
30 パーソナルコンピュータ
31 本体装置
31a FD装填口
31b CD−ROM装填口
311 CPU
312 主メモリ
313 ハードディスク装置
314 FDドライブ
315 CD−ROMドライブ
316 ネットワーク通信インタフェース
32 画像表示装置
32a 表示画面
33 キーボード
34 マウス
35 バス
100 FD
110 CD−ROM
400,800 背景領域認識プログラム
410 画像取得部
420 抽出部
430 フィルタリング部
440 被写体出現領域認識部
450 背景領域認識部
461 第1の統合部
462 第2の統合部
470 出力部
480 更新制御部
500,900 背景領域認識装置
510 画像取得部
520 抽出部
530 フィルタリング部
540 被写体出現領域認識部
550 背景領域認識部
561 第1の統合部
562 第2の統合部
570 出力部
580 更新制御部
60,61 画像
611,612 パーテーション
613 カウンター
621 出現領域
622 背景領域
63 画角
631,632,633,641,642 撮影画角
70 テーブル
820 第2の抽出部
830 第2のフィルタリング部
840 第2の被写体出現領域認識部
850 第2の背景領域認識部
920 第2の抽出部
930 第2のフィルタリング部
940 第2の被写体出現領域認識部
950 第2の背景領域認識部

Claims (17)

  1. 固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、該複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識方法であって、
    前記カメラから前記複数枚の画像を取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得した複数枚の画像から、前記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定して該特定種類の被写体を抽出するフィルタリングステップと、
    前記フィルタリングステップで抽出された被写体についての出現領域を、前記抽出ステップで抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識ステップと、
    当該カメラの画角上の、前記被写体出現領域認識ステップで認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識ステップとを有することを特徴とする背景領域認識方法。
  2. 前記フィルタリングステップが、前記抽出ステップで抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類被写体形状の個数を計数し、該計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を前記特定種類の被写体として抽出するステップであることを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  3. 前記抽出ステップが、前記類被写体形状を、前記位置情報を伴うとともに、さらに、該類被写体形状の寸法を伴って抽出するステップであり、
    前記フィルタリングステップが、前記抽出ステップで抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類被写体形状と同一寸法に分類された他の類被写体形状の個数を計数し、該計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を前記特定種類の被写体として抽出するステップであることを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  4. 前記抽出ステップが、前記類被写体形状を、前記位置情報を伴うとともに、さらに、該類被写体形状の寸法を伴って抽出するステップであり、
    前記被写体出現領域認識ステップが、前記抽出ステップで抽出された当該カメラの画角上の位置情報と寸法との双方に基づいて、前記フィルタリングステップで抽出された被写体についての、当該カメラから前記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識するステップであり、
    前記背景領域認識ステップが、前記被写体出現領域認識ステップで認識された三次元的な出現領域に基づいて、当該カメラから前記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識するステップであることを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  5. 前記抽出ステップが、前記類被写体形状を抽出するにあたり、該類被写体形状が抽出対象の被写体である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の被写体の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の被写体である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類被写体形状のみを抽出するステップであることを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  6. 前記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであって、
    複数の撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、該複数の撮影方向の画角を繋げた画角内の背景領域を認識する統合ステップをさらに有することを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  7. 前記カメラが、焦点距離可変なカメラであって、
    複数の焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、前記カメラの最広角の画角内の背景領域を認識する統合ステップをさらに有することを特徴とする請求項1記載の背景領域認識方法。
  8. 固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、該複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識装置であって、
    前記カメラから前記複数枚の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部で取得した複数枚の画像から、前記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定して該特定種類の被写体を抽出するフィルタリング部と、
    前記フィルタリング部で抽出された被写体についての出現領域を、前記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識部と、
    当該カメラの画角上の、前記被写体出現領域認識部で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識部とを備えたことを特徴とする背景領域認識装置。
  9. 前記フィルタリング部が、前記抽出部で抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における他の類被写体形状の個数を計数し、該計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を前記特定種類の被写体として抽出するものであることを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  10. 前記抽出部が、前記類被写体形状を、前記位置情報を伴うとともに、さらに、該類被写体形状の寸法を伴って抽出するものであり、
    前記フィルタリング部が、前記抽出部で抽出された類被写体形状それぞれについて、画角内の当該類被写体形状の周囲に広がる所定寸法のサーチ領域内における、当該類被写体形状と同一寸法に分類された他の類被写体形状の個数を計数し、該計数値が閾値以上の場合にのみ当該類被写体形状を前記特定種類の被写体として抽出するものであることを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  11. 前記抽出部が、前記類被写体形状を、前記位置情報を伴うとともに、さらに、該類被写体形状の寸法を伴って抽出するものであり、
    前記被写体出現領域認識部が、前記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報と寸法との双方に基づいて、前記フィルタリング部で抽出された被写体についての、当該カメラから前記出現領域までの距離を含む三次元的な出現領域を認識するものであり、
    前記背景領域認識部が、前記被写体出現領域認識部で認識された三次元的な出現領域に基づいて、当該カメラから前記背景領域までの距離を含む三次元的な背景領域を認識するものであることを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  12. 前記抽出部が、前記類被写体形状を抽出するにあたり、該類被写体形状が抽出対象の被写体である可能性の程度を表す評価値を求め、抽出対象の被写体の、抽出からの洩れを許容して設定された閾値よりも抽出対象の被写体である可能性がさらに高いことを表す評価値が得られた類被写体形状のみを抽出するものであることを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  13. 前記カメラが、撮影方向の変更が可能なカメラであって、
    複数の撮影方向それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、該複数の撮影方向の画角を繋げた画角内の背景領域を認識する統合部をさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  14. 前記カメラが、焦点距離可変なカメラであって、
    複数の焦点距離それぞれでの撮影で得られた背景領域を統合することにより、前記カメラの最広角の画角内の背景領域を認識する統合部をさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  15. 前記背景領域認識部で認識された背景領域を出力する出力部をさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  16. 前記背景領域が一旦認識された後においても、前記画像取得部に画像を取得させ、新たに取得した画像について、前記抽出部、前記フィルタリング部、被写体出現領域認識部を作用させて、前記背景領域認識部に、該新たな画像から抽出した前記特定種類の被写体の情報を新たに加えて前記背景領域を更新させる更新制御部を備えたことを特徴とする請求項8記載の背景領域認識装置。
  17. コンピュータ内で実行され、該コンピュータを、固定的に設置されたカメラで被写界を繰り返し撮影して得られた複数枚の画像から、該複数枚の画像中に複数の寸法で繰り返し出現する特定種類の被写体の出現領域を除く背景領域を認識する背景領域認識装置として動作させる背景領域認識プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記カメラから前記複数枚の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部で取得した複数枚の画像から、前記特定種類の被写体に類似した類被写体形状を、当該カメラの画角上の位置情報を伴って抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出された類被写体形状が特定種類の被写体であるか否かを判定して該特定種類の被写体を抽出するフィルタリング部と、
    前記フィルタリング部で抽出された被写体についての出現領域を、前記抽出部で抽出された当該カメラの画角上の位置情報に基づいて認識する被写体出現領域認識部と、
    当該カメラの画角上の、前記被写体出現領域認識部で認識された出現領域を除く領域を背景領域として認識する背景領域認識部とを有する背景領域認識装置として動作させることを特徴とする背景領域認識プログラム。
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