JP2009251640A - 所在位置検出システム及び所在位置検出プログラム - Google Patents

所在位置検出システム及び所在位置検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】施設内空間の分割状態及び各空間にいる利用者を自動的に特定可能にする。
【解決手段】所在位置検出システムは、間仕切りの有無の検出により会議室の分割状態を特定し、分割状態情報記憶部66にて管理する分割状態情報更新部62と、会議室内に設置の位置検出センサによりいずれかの利用者の移動が検出された場合、会議室の分割状態と、現在位置情報記憶部67に記憶された当該利用者の現在位置情報と、検出された利用者の位置との関係から当該利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に現在位置情報記憶部67に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新すると共に、当該利用者の位置ログ情報を生成して位置ログ情報記憶部52に登録する位置情報生成部64と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、所在位置検出システム及び所在位置検出プログラムに関する。
会議室等の施設内に設置された機能スペースは、間仕切りによって複数の会議室として利用できるように設けられている場合が少なくない。例えば、1つの会議室を1つの大会議室のみならず、間仕切りを利用することで3つの小会議室、あるいは1つの小会議室と1つの中会議室などのように、1つの空間を複数に分割し、それぞれの空間にて異なる会合が実施できるような利用形態が可能である。従来では、このような機能スペースを階層構造にて管理し、様々な利用形態に適用するための技術が提案されている(例えば、特許文献1〜2)。
例えば、特許文献1には、位置を捉える領域を階層構造で表し、各位置階層で利用できるコンテンツに対するアクセス制御とコンテンツのライフサイクル管理を行うことで、ユーザの位置に依存したコンテンツ共有を可能にする技術が記載されている。また、特許文献2には、空間的な座標情報から空間に依存しない名称や各種識別子までの抽象度に渡る、5つのレイヤの階層構造からなる位置情報データベースを規定することにより、人や物の位置を、緯度・経度などの座標情報だけではなく、住所や部屋名称など様々な位置情報表現に結び付けて管理する技術が記載されている。
特開2007−109207号公報 特開2007−122455号公報
ところで、会議室等の空間の階層構造をデータベース化することによって空間が取りうる様々な形態(大、中、小の各会議室等)を把握することは可能であっても、実際の空間の利用形態と個人の所在位置との関係を特定することは困難であった。
本発明は、施設内空間の現在の利用形態と各個人の所在位置とを自動的に特定可能にすることを目的とする。
請求項1に係る所在位置検出システムは、内部の空間が分割されることにより複数の会合をそれぞれ異なる空間にて実施しうる施設において各利用者が所在していた位置に関する位置ログ情報を記憶する位置ログ情報記憶手段と、施設内における各利用者の現在所在位置を特定する現在位置情報を記憶する現在位置情報記憶手段と、施設の分割状態を特定する分割状態特定手段と、施設内における各利用者の所在位置を検出する所在位置検出手段と、施設内においていずれかの利用者の移動を検出したことにより移動した利用者及び位置を特定可能な情報を含む移動情報が前記所在位置検出手段から送られてきた場合、前記分割状態特定手段により特定された施設の分割状態と、前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報と、前記移動情報に基づき特定した利用者の所在位置との関係から当該利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に当該利用者の現在位置情報を生成して前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新すると共に、当該利用者の所在位置に関する位置ログ情報を生成して前記位置ログ情報記憶手段に登録する位置情報生成手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る所在位置検出プログラムは、所在位置検出システムに含まれる1又は複数台のコンピュータを、内部の空間が分割されることにより複数の会合をそれぞれ異なる空間にて実施しうる施設において各利用者が所在していた位置に関する位置ログ情報を記憶する位置ログ情報記憶手段、施設内における各利用者の現在所在位置を特定する現在位置情報を記憶する現在位置情報記憶手段、施設の分割状態を特定する分割状態特定手段、
施設内における各利用者の所在位置を検出する所在位置検出手段、施設内においていずれかの利用者の移動を検出したことにより移動した利用者及び位置を特定可能な情報を含む移動情報が前記所在位置検出手段から送られてきた場合、前記分割状態特定手段により特定された施設の分割状態と、前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報と、前記移動情報に基づき特定した利用者の所在位置との関係から当該利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に当該利用者の現在位置情報を生成して前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新すると共に、当該利用者の所在位置に関する位置ログ情報を生成して前記位置ログ情報記憶手段に登録する位置情報生成手段、として機能させることを特徴とする。
請求項1、2記載の発明によれば、現在の空間利用形態と個人の所在位置とを自動的に特定することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る所在位置検出システムの一実施の形態を示した全体構成図である。本実施の形態では、空間を分割することにより形成されたそれぞれの空間にて会合を実施しうる施設として会議室を例にして説明する。なお、施設を建造物と捉えると、会議室は、施設の一部を形成する施設または空間(「エリア」ともいう)に対応するが、本実施の形態では、会議室以外の施設に対するユーザの利用状況は検出対象外として説明するので、「施設」と「会議室」は同義と考えても良い。
図2は、本実施の形態においてユーザが会合に利用する会議室の概念図である。建造物上、1つの会議室は、そのまま1つの大きい会議室(会議室123)として利用できると共に、間仕切りを用いることで会議室1,2(中程度の会議室12)と小さい会議室3、あるいは小さい会議室1と会議室2,3(中程度の会議室23)、更には小さい会議室(最小単位の小さい会議室1,2,3)、という空間に分割して利用することが可能である。この会議室を構成する各会議室の階層構造は、図3のように図示しても良い。この図3から明らかなように、物理的に存在する会議室以外に仮想的な会議室12と会議室23も会議室の階層関係に定義される。
図1に戻り、システム構成について説明すると、本実施の形態における所在位置検出システムは、位置検出センサ管理サーバ20、施設状態センサ管理サーバ30、会議室予約管理サーバ40、位置情報管理サーバ50及び位置検出サーバ60を有している。各サーバ20〜60は、ネットワーク12にて接続されている。なお、図1では、ネットワーク12をLAN(Local Area Network)で図示したが、ローカルなエリアに限定する必要はない。
位置検出センサ管理サーバ20には、施設に配設された位置検出センサ21が接続される。本システムにおいて監視対象となる社員や訪問者等(以下、「メンバ」と総称)は、各個人を識別するための社員証(訪問者の場合は訪問者証、以下、「社員証」と総称)を、施設内を移動する際には常時携帯している。なお、社員証には、社員番号等の各個人を識別可能な情報を発信する無線タグが組み込まれている。位置検出センサ21a,21b,21cは、図2に示すように分割の最小単位である小会議室1,2,3にそれぞれ配置され、各会議室1,2,3内にいる社員証からの発信信号を受信し、誰がどの会議室1,2,3の位置に所在しているのかを特定する。なお、図2では、便宜的に各小会議室1,2,3に1個のみ図示したが、本実施の形態では、会議室の利用者が会議室内のどの小会議室1,2,3に対応する空間に所在するのかがわかればよく、よって位置検出センサ21の配置や設置数は、図2の例に限定されるものではない。
施設状態センサ管理サーバ30には、会議室を区切る間仕切りの有無を検出するために設けられた施設状態センサ31が接続される。本実施の形態では、前述したように1つの会議室(大会議室123)は、3分割できる構造を有しているので、施設状態センサ31a,31bは、それぞれ会議室1と会議室2、会議室2と会議室3の各間仕切りの有無を検知し、会議室(大会議室123)がどのように分割されているのかを特定する。なお、図2では、間仕切りの有無を検知するセンサを用いるように図示したが、本実施の形態では、会議室の分割状態がわかればよく、よって施設状態センサ31の配置や設置数は、図2の例に限定されるものではない。また、施設状態センサ31としては、間仕切りとの接触や光や撮像を利用した非接触など様々な構成にて実現しても良い。
図4は、本実施の形態における位置検出サーバ60を形成するサーバコンピュータのハードウェア構成図である。位置検出サーバ60は、従前から存在する汎用的なハードウェアで構成しても良い。すなわち、サーバコンピュータは、図4に示したようにCPU1、ROM2、RAM3、ハードディスクドライブ(HDD)4を接続したHDDコントローラ5、入力手段として設けられたマウス6とキーボード7、及び表示装置として設けられたディスプレイ8をそれぞれ接続する入出力コントローラ9、通信手段として設けられたネットワークコントローラ10を内部バス11に接続して構成される。
なお、位置検出センサ管理サーバ20、施設状態センサ管理サーバ30、位置情報管理サーバ50及び位置検出サーバ60のハードウェア構成は、図4と同じ構成としても良い。
図5は、本実施の形態における所在位置検出システムのブロック構成図である。図5には、本実施の形態の説明に用いる構成要素のみ図示している。位置検出サーバ60は、空間変化情報取得部61、分割状態情報更新部62、移動情報取得部63、位置情報生成部64、位置ログ情報登録部65、分割状態情報記憶部66、現在位置情報記憶部67及び階層構造情報記憶部68を有している。空間変化情報取得部61は、施設状態センサ管理サーバ30から通知されてくる空間変化情報を受信することにより取得する。分割状態情報更新部62は、空間変化情報取得部61が取得した空間変化情報に基づき会議室の分割状態の変化の有無を検出する。分割状態情報記憶部66には、会議室の分割状態を特定する分割状態情報が記憶されているが、分割状態情報更新部62は、更に分割状態に変化があったことを検出した場合には、空間変化情報に基づき分割状態情報を生成し、分割状態情報記憶部66に記憶された空間であって分割状態が変化した空間に対応する分割状態情報を、その生成した分割状態情報で更新する。階層構造情報記憶部68には、図2に示したような階層構造が定義された階層構造情報が記憶されている。階層構造情報は、管理者等によって予め作成されて階層構造情報記憶部68に登録される。なお、階層構造情報記憶部68については、追って詳述する。本実施の形態においては、分割特定手段を以上の構成要素61,62,66,68及び施設状態センサ管理サーバ30と施設状態センサ31によって構成する。
また、移動情報取得部63は、位置検出センサ管理サーバ20から通知されてくる移動情報を受信することにより取得する。現在位置情報記憶部67には、会議室内における各利用者の現在所在位置を特定する現在位置情報が記憶されているが、位置情報生成部64は、移動情報取得部63が取得した移動情報に基づき利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に当該利用者の現在位置情報を生成して現在位置情報記憶部67に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新する。位置ログ情報登録部65は、移動が認識された利用者の所在位置に関する位置ログ情報を生成し、位置情報管理サーバ50へ送信することにより位置ログ情報記憶部52に登録する。本実施の形態においては、位置情報生成手段を以上の構成要素63,64,65,67及び位置検出センサ管理サーバ20と位置検出センサ21によって構成する。
位置検出サーバ60における各構成要素61〜65は、位置検出サーバ60を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部66〜68のうち分割状態情報記憶部66と現在位置情報記憶部67はRAM3により、階層構造情報記憶部68はHDD4により構成される。 位置情報管理サーバ50は、位置ログ情報管理部51及び位置ログ情報記憶部52を有している。位置ログ情報管理部51は、位置検出サーバ60から位置ログ情報が送られてくると、その情報を位置ログ情報記憶部52に登録することによってログを蓄積していく。位置情報管理サーバ50における位置ログ情報管理部51は、位置情報管理サーバ50を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU1で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、位置ログ情報記憶部52はHDD4により実現することを想定している。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供しても良い。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがインストールプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
図6は、本実施の形態における階層構造情報記憶部68に記憶された階層構造情報のデータ構成例を示した図である。階層構造情報は、会議室を識別する会議室ID、当該会議室が物理的に構成可能に形成されたときの時刻(開始時刻)、リフォーム工事等が行われて当該会議室が物理的に構成できなくなったときの時刻(終了時刻)、当該会議室を構成する会議室の会議室ID(下位会議室ID)及び施設状態センサ31が設置されているか(True)、いないか(False)を示すセンシングという各データ項目が対応付けて設定される。なお、施設状態センサ31は、各小会議室1,2,3のみに設置され、大会議室(会議室123)や中会議室(会議室12,会議室23)に個別に対応付けて設置されていないので、図6に示したようにセンシングには、Falseが設定されることになる。なお、図6に示した設定例は、図2,3に示した会議室に対応している。
図7は、本実施の形態における分割状態情報記憶部66に記憶された分割状態情報のデータ構成例を示した図である。また、図8は、本実施の形態における現在位置情報記憶部67に記憶された分割状態情報のデータ構成例を示した図である。これらの情報は、本システムの稼働中に必要に応じて各記憶部66,67に逐次追加、または更新されることになるので、これらの情報の利用については動作の説明と合わせて説明する。ここでは、各情報のデータ構成について説明する。図7に示した分割状態情報は、会議室を識別する会議室IDに、当該会議室が分割又は統合により形成されたときの時刻(開始時刻)及び当該会議室が分割又は統合により他の会議室への空間に変更されたときの時刻(終了時刻)を対応付けして生成される。図7において終了時刻が空白(実際はdon‘t careで可)であるレコードは、現在、当該会議室が形成されていることを意味している。
一方、図8に示した現在位置情報は、会議室にて社員証が検出されたメンバmの社員IDに、当該メンバmが検出されたときに所在している会議室の会議室ID(所在会議室ID)、当該メンバmが検出されたときの時刻(開始時刻)及び当該メンバmが他の会議室にて検出されたことにより当該会議室から退出したとみなされたときの時刻(終了時刻)を対応付けして生成される。
ここで、本実施の形態の動作を説明する前に、各種情報の表現について説明する。空間変化情報取得部61は、施設状態センサ管理サーバ30から送られてくる空間変化情報を取得するが、この空間変化情報として施設状態変化イベントeを受け取る。施設状態変化イベントeは、いつ(t)、どのような会議室の分割状態になったかを示す有効なエリア集合(EA)を表す2項組(t,EA)で表現される。いつ(t)は時刻、有効なエリア集合(EA)は、会議室IDで示される。
移動情報取得部63は、位置検出センサ管理サーバ20から送られてくる移動情報を取得するが、この移動情報として位置変化イベントeを受け取る。位置変化イベントeは、あるメンバ(m)がいつ(t)、どの場所(a)に移動したかを表す3項組(t,m,a)で表現される。メンバ(m)は社員ID、場所(a)は会議室IDで示される。なお、位置変化イベントeに対して、T(e),M(e),A(e)をそれぞれ位置変化した時刻、位置変化したメンバm、位置変化後のエリアとする。
本実施の形態においては、処理結果としての位置ログ情報であるエリアコンテキストが生成される。エリアコンテキストとは、あるメンバ(m)がいつから(ts)いつまで(te)どの場所(a)にいたかを表す4項組(ts,te,m,a)で表現される。上記4項組において、tsをエリアコンテキストの開始時刻、teをエリアコンテキストの終了時刻、mをエリアコンテキストの対象メンバm、aをエリアコンテキストの位置という。なお、エリアコンテキストcに対して、TS(c)をエリアコンテキストの開始時刻、TE(c)をエリアコンテキストの終了時刻、M(c)をエリアコンテキストの対象メンバm、A(c)をエリアコンテキストの位置とする。エリアコンテキストは、位置ログ情報以外に現在位置情報としても生成される。
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、ここでは、図9に例示したように会議室2と会議室3との間の間仕切りのみが設けられていることから、会議室の分割状態が変化したことにより、現在では会議室が会議室12と会議室3とに分割されている状態になったものとして説明する。図9に例示した分割状態に変更された場合、会議室の階層構造の中で有効なエリア集合は、会議室12と会議室3である。従って、有効なエリア集合は、図10に示したように1点鎖線13で囲んだ部分である。
次に、本実施の形態における会議室の分割状態を検出する処理について説明する。
間仕切りが動かされたことに伴い間仕切りの有無の変化を、当該間仕切りの有無を監視する施設状態センサ31が検知すると、施設状態センサ管理サーバ30は、その施設状態センサ31が発信した信号を受信する。そして、その受信信号を解析することによってどの会議室の間の間仕切りの移動かを特定し、現在形成されている会議室の会議室IDを決定し、空間変化情報として施設状態変化イベントeを生成する。施設状態変化イベントeに含めるtには現在時刻が、EAには図9の例に従い会議室12と会議室3の各会議室IDが、それぞれ設定される。なお、会議室IDは、位置検出サーバ60における階層構造情報記憶部68にて管理されているので、階層構造情報記憶部68と同じ構成を施設状態センサ管理サーバ30に持たせてもよいし、位置検出サーバ60に問い合わせてもよい。あるいは、現在形成されている会議室の会議室IDを決定させる情報を位置検出サーバ60に送ることで、会議室IDの特定は、位置検出サーバ60に行わせるようにしてもよい。施設状態センサ管理サーバ30は、以上のようにして生成した施設状態変化イベントeを位置検出サーバ60へ通知する。
なお、後述するように、本実施の形態では、分割状態情報更新部62が施設状態変化イベントeを受け取れればよいので、施設状態センサ管理サーバ30は、施設状態変化イベントeの生成に必要な情報を位置検出サーバ60へ送り、位置検出サーバ60の空間変化情報取得部61などに施設状態変化イベントeを生成させるように構成してもよい。
続いて、会議室の分割状態を検出する処理において位置検出サーバ60が実施する処理について図11に示したフローチャートを用いて説明する。
空間変化情報取得部61が施設状態センサ管理サーバ30から送られてくる施設状態変化イベントeを取得すると(ステップ101)、分割状態情報更新部62は、その施設状態変化イベントeに含まれている有効エリアの集合(EA)の組合せのチェックを行う(ステップ102)。より詳細に言うと、有効エリアの集合(EA)の各要素の下位に位置する検出エリアaそれぞれについて、自身aとその上位エリアからなるエリアの集合とEAの積集合が要素数1であるかを調べる、ということができる。この例では、有効エリアの集合(EA)には、会議室12と会議室3の各会議室IDが含まれているはずなので、この組合せのチェックを行うが、会議室12と会議室3は、会議室を分割することで矛盾無く形成することができる。仮にあり得ないような会議室の組合せの施設状態変化イベントeが施設状態センサ管理サーバ30から送られてきたとしたならば、これは施設状態センサ31の故障などの障害の発生と想定できるが、このようエラーの旨を所定のシステム管理者等の連絡先へ通知する(ステップ108)。
会議室が整合性を保つように分割されている場合(ステップ103でY)、続いて、分割状態情報更新部62は、分割状態情報記憶部66に終了時刻が未設定のエントリ(t0,*,EA0)の存在の有無を検索する(ステップ104)。なお、本実施の形態では、未設定を“*”で表すことにする。エントリが存在する場合(ステップ105でY)、分割状態情報記憶部66に登録されていた(t0,*,EA0)を(t0,t,EA0)で置換する(ステップ106)。換言すると、当該エントリの未設定であった終了時刻に、施設状態センサ管理サーバ30から送られてきた施設状態変化イベントeに含まれていたtを設定する。これにより、終了時刻が設定されていなかったことから今まで有効であった会議室のエントリを無効にする。そして、分割状態情報更新部62は、施設状態センサ管理サーバ30から送られてきた施設状態変化イベントeの内容を有効にするために、分割状態情報記憶部66にエントリ(t,*,EA)を新規に登録する(ステップ107)。このエントリのtには、施設状態センサ管理サーバ30から送られてきた施設状態変化イベントeに含まれていたtを、EAには同じ施設状態変化イベントeに含まれていたEAを設定する。ここでの例では、EAには、会議室12と会議室3の各会議室IDが含まれているので、会議室12と会議室3の2つがエントリされることになる。
また、ステップ104における検索において、該当するエントリが存在しなかった場合(ステップ105でN)、有効なエリア集合が存在していないため、終了させる対象となるエントリがなかったと判断できるので、ステップ107においてエントリ(t,*,EA)の新規登録のみを行うことになる。
分割状態情報更新部62は、以上説明した会議室の分割状態の検出処理に加えて、位置情報生成部64からの問合せに対し、問合せ時点において問い合わせられたメンバmの所在場所がどこにいるのかを返答する処理を行う。この所在位置を応答する処理について図12に示したフローチャートを用いて説明する。
分割状態情報更新部62は、位置情報生成部64から問合せq=(t,m,a)が送られてくると、それを受け付ける(ステップ111)。問合せqには、問合せの時刻tと、問合せ対象のメンバmと、当該メンバmが問合せの時刻tにおいて所在している場所aとが指定されてくる。なお、場所aには、位置検出センサ21が設置されている分割最小単位である会議室,1,2,3のいずれかの会議室IDが指定される。分割状態情報更新部62は、分割状態情報記憶部66を検索することによって問い合わせられた時刻tにおいて有効なエリア集合EAを取得する(ステップ112)。つまり、時刻tにおいて終了時刻が未設定であるエントリを抽出することになる。ここで、会議室IDが指定されている問い合わせられた場所aが有効なエリア集合に含まれていた場合(ステップ113でY)、その場所aがそのまま有効な空間(エリア)であるものとして返答する(ステップ117)。一方、場所aが有効なエリア集合に含まれていなかった場合(ステップ113でN)、分割状態情報更新部62は、分割状態情報記憶部66に場所aを下位に含むEAの要素a1を検索する(ステップ114)。そして、該当する要素a1としてただ1つ存在すれば(ステップ115でY)、そのa1を有効な空間(エリア)として返答する(ステップ116)。以上の処理を具体例をあげて説明すると次のようになる。
図9のように時刻tにおいて会議室が会議室12と会議室3とに分割されていた場合、この場合は有効エリア集合(EA)には会議室12と会議室3が含まれることになる。ここで、場所aとして会議室3が指定されて問い合わせられた場合には、a∈EAの関係が成り立つので(ステップ113でY)、場所a、すなわち当該メンバmは会議室3に所在している旨を返すことになる(ステップ117)。一方、場所aとして会議室1又は会議室2が指定されて問い合わせられた場合、会議室1又は会議室2は有効エリア集合(会議室12,会議室3)に含まれないことから(ステップ113でN)、会議室1又は会議室2を下位に含む有効エリア集合を検索する(ステップ114)。この例の場合は、図10から明らかなように有効エリア集合の一要素a1である会議室12がただ1つ存在することになるので(ステップ115でY)、場所aとして会議室1又は会議室2が指定されてた問合せqに対し、当該メンバmは、会議室1でも会議室2でもなく会議室12に所在している旨を返すことになる(ステップ116)。
会議室が整合性を保って分割されている場合、分割状態情報更新部62は、位置情報生成部64からの問合せに対しメンバmの所在位置としてa又はa1を返答することになるが、会議室が整合性無く分割されているように分割状態情報が設定されていたり、不適切な問合わせ内容であるためにただ1つのa1が得られなかった場合には(ステップ115でN)、エラーを返答することになる(ステップ118)。
続いて、メンバmの所在位置を検出する処理について説明する。
会議室内にメンバmが入室してきたり、あるいは会議室内で移動したりすることによりいずれかの位置検出センサ21が社員証から発信される信号を新たに検知すると、位置検出センサ管理サーバ20は、その受信信号を解析することによってどのメンバmが携帯する社員証であるかを特定し、移動情報として位置変化イベントeを生成する。すなわち、位置検出センサ管理サーバ20は、特定した社員の社員IDを受信信号から抽出するか、あるいは受信信号に含まれているセンサIDに基づき社員IDを取得する。また、位置検出センサ21の設置場所に関する情報を参照して当該メンバmの所在位置となる会議室を特定し、その会議室の会議室IDを取得する。そして、tには現在時刻、mには取得した社員ID、aには取得した会議室IDを設定することで位置変化イベントeを生成する。このように、位置検出センサ管理サーバ20は、位置変化イベントeの生成に必要な情報を内部に保持しているか、保持していなければ、保持している管理サーバ等に問い合わせることで位置変化イベントeを生成する。位置検出センサ管理サーバ20は、以上のようにして生成した位置変化イベントeを位置検出サーバ60へ通知する。
なお、後述するように、本実施の形態では、位置情報生成部64が位置変化イベントeを受け取れればよいので、位置検出センサ管理サーバ20は、位置変化イベントeの生成に必要な情報を位置検出サーバ60へ送り、位置検出サーバ60の移動情報取得部63などに位置変化イベントeを生成させるように構成してもよい。
続いて、会議室にいるメンバmの所在位置の検出処理において位置検出サーバ60が実施する処理について図13に示したフローチャートを用いて説明する。
移動情報取得部63が位置検出センサ管理サーバ20から送られてくる位置変化イベントeを取得すると(ステップ121)、位置情報生成部64は、その位置変化イベントeに含まれている空間(エリア)aに対応した有効なエリアを分割状態情報更新部62に問い合わせる。この問合せに応じて分割状態情報更新部62が行う処理については、図12を用いて説明した通りである。そして、位置情報生成部64は、分割状態情報更新部62からの返答結果、すなわち、メンバmがいる会議室の会議室IDを変数a1に代入する(ステップ122)。位置情報生成部64は、また位置変化イベントeに含まれているメンバmに対応するエリアコンテキストを現在位置情報記憶部67から抽出する(ステップ123)。ここで、当該メンバmが会議室に入室してきた場合など、当該メンバmに対応するエリアコンテキストが現在位置情報記憶部67に登録されていた場合であって(ステップ124でY)、そのエリアコンテキストに設定されていた会議室ID(a0)と、分割状態情報更新部62から得られた会議室ID(a1)とが一致した場合(ステップ125でY)、この処理を終了する。例えば、この例のように会議室が会議室12と会議室3とに分割されている場合において小会議室1の位置にいたメンバmが小会議室2の位置に移動したとき、位置情報生成部64は、位置検出センサ管理サーバ20から当該メンバmが小会議室2に移ったという通知を受けたことに伴い分割状態情報更新部62へ当該メンバmの場所を問い合わせるが、ステップ122においてはこの問合せに対し会議室12という返答を受ける。一方、メンバmは直前まで小会議室1の位置にいたことから現在位置情報記憶部67には、会議室12にいたという情報が設定されているはずである。このような場合には、ステップ125においてa0=a1となる。つまり、会議室12にいるメンバmが会議室1の位置から会議室2の位置に移動しても実際には会議室12の位置から移動していないため、現在位置情報記憶部67の設定内容を更新する必要がない。
一方、当該メンバmに対応するエリアコンテキストが現在位置情報記憶部67に登録されていた場合であって(ステップ124でY)、a0とa1とが一致しない場合(ステップ125でN)、位置情報生成部64は、当該メンバmは他の会議室に移ったと判断してエリアコンテキスト(t0,t,m,a)を生成し、位置ログ情報登録部65は、そのエリアコンテキストを位置ログ情報として位置情報管理サーバ50へ通知する(ステップ126)。つまり、位置ログ情報は、現在位置情報記憶部67に設定されていた当該メンバmのエリアコンテキストの終了時刻に、位置変化イベントeに含まれている時刻tを設定して生成される。そして、位置情報生成部64が当該メンバmの現在の所在位置を管理するためにエリアコンテキスト(t,*,m,a1)を生成し、現在位置情報記憶部67に登録する(ステップ127)。
また、当該メンバmに対応するエリアコンテキストが現在位置情報記憶部67に登録されていない場合(ステップ124でN)、位置情報生成部64は、当該メンバmは会議室にはじめて入室してきたと判断してエリアコンテキスト(t,*,m,a1)を生成し、現在位置情報記憶部67に登録する(ステップ127)。
位置検出サーバ60から位置ログ情報が送られてくると、位置情報管理サーバ50における位置ログ情報管理部51は、その位置ログ情報を位置ログ情報記憶部52に登録する。以上のようにして、位置ログ情報記憶部52に蓄積される位置ログ情報のデータ構成例を図14に示す。
システム管理者等は、組織分析などを行う際に誰がいつどの会議室にいたか、更に会議室の分割状態を合わせて把握したいときには位置ログ情報記憶部52に蓄積された位置ログ情報容易を参照すればよい。
実施の形態2.
図15は、本実施の形態における所在位置検出システムのブロック構成図である。なお、実施の形態1と同じ構成要素には、同じ符号をつけ、説明を省略する。本実施の形態における位置検出サーバ60は、空間変化情報取得部61に代えて会議室予約管理サーバ40から会議室予約情報を取得する会議室予約情報取得部69を有し、また分割状態情報記憶部66は不要となる。
前述した実施の形態1では、分割状態特定手段として施設状態センサ31及びこれを管理する施設状態センサ管理サーバ30、位置検出サーバ60における空間変化情報取得部61、分割状態情報更新部62、分割状態情報記憶部66及び階層構造情報記憶部68を設け、施設状態センサ31により間仕切りの状態変化を検知させることによってメンバによる会議室の利用状態を検出した。本実施の形態では、施設状態センサ31ではなく会議室予約管理サーバ40にて管理されている既存の会議室予約情報を参照してメンバによる会議室の利用状態を特定しても良い。
図16は、本実施の形態の会議室予約管理サーバ40に管理されている会議室予約情報のデータ構成例を示した図である。会議室予約情報は、会議室予約管理サーバ40が有している会議室予約情報手段に記憶され、予約されている会議室の会議室IDに、予約した期間を特定する開始時刻および終了時刻、それぞれ社員IDにて設定される予約者及び参加者、当該会議室の使途が、それぞれ対応付けして生成される。この会議室予約情報を参照することによって、本実施の形態のように会議室予約状況及び会議室の分割状態の時系列変化を特定してもよい。
本実施の形態は、実施の形態1と同様に、メンバmの所在位置の変化がいずれかの位置検出センサ21により検出され、位置検出センサ管理サーバ20から位置変化イベントが送られてきたときに、分割状態情報更新部62は、位置情報生成部64からの問合せに応じて当該メンバmがいる会議室(エリア)を返答するが、実施の形態1とは当該メンバmがいる会議室(エリア)の取得方法のみが異なる。以下、このメンバmの所在場所がどこにいるのかを返答する処理について図17に示したフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1において、この処理に対応する図12に示した処理と同じ処理には同じステップ番号を付け、説明を適宜省略する。
分割状態情報更新部62は、位置情報生成部64から問合せq=(t,m,a)が送られてくると、それを受け付ける(ステップ111)。そして、会議室予約情報取得部69は、問合せに含まれている時刻tを含む会議室予約情報の取得要求を送ることで、時刻tにおいて有効なエリア集合EAを会議室予約管理サーバ40から取得する(ステップ119)。なお、会議室予約管理サーバ40は、開始時刻と終了時刻との間に、送られてきた時刻tを含む会議室予約情報に設定されている会議室IDを有効なエリア集合EAとして位置検出サーバ60に返答することになる。
有効なエリア集合EAを取得できた後の分割状態情報更新部62における処理(ステップ113〜118)は、実施の形態1と同じなので説明は省略する。
また、上記説明した以外の処理、すなわち図11を用いて説明した処理並びに図13を用いて説明した位置情報生成部64における処理も実施の形態1と同じなので説明は省略する。
実施の形態3.
図18は、本実施の形態における所在位置検出システムのブロック構成図である。なお、実施の形態1と同じ構成要素には、同じ符号をつけ、説明を省略する。本実施の形態における位置情報生成部64は、図13のステップ122において位置変化イベントeに含まれている空間(エリア)aに対応した有効なエリアを分割状態情報更新部62に問い合わせるが、本実施の形態ではこの問合せをしない。分割状態情報更新部62は、問い合わせられない代わりに、会議室の分割状態の変化を検出した場合にその変化する前の会議室の分割状態を含む分割ログ情報を位置ログ情報の一部として位置情報管理サーバ50に登録させる。このように、本実施の形態は、分割状態情報更新部62と位置情報生成部64の処理内容が実施の形態1と異なってくる。
まず、本実施の形態における会議室の分割状態を検出する処理について説明するが、施設状態センサ管理サーバ30において会議室の間仕切りの有無の変化を検出し、施設状態変化イベントeを位置検出サーバ60へ通知するまでの処理は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。
続いて、会議室の分割状態を検出する処理において位置検出サーバ60が実施する処理について図19に示したフローチャートを用いて説明する。図19は、実施の形態1の図11に対応する図であり、実施の形態1と同じ処理には同じステップ番号を付け、説明を適宜省略する。本実施の形態は、実施の形態1に対しステップ109の処理が追加された点が異なる。
すなわち、分割状態情報更新部62は、空間変化情報取得部61が取得した施設状態変化イベントeに含まれている有効エリアの集合(EA)の組合せのチェックを行い、会議室が整合性を保つように分割されている場合には、分割状態情報記憶部66に終了時刻が未設定のエントリ(t0,*,EA0)の存在の有無を検索する(ステップ101〜104)。エントリが存在する場合には、分割状態情報記憶部66に登録されていた(t0,*,EA0)を(t0,t,EA0)で置換することにより、終了時刻が設定されていなかったことから今まで有効であった会議室のエントリを無効にする(ステップ106)。
そして、本実施の形態における分割状態情報更新部62は、分割ログ情報(t0,t,a,ea)を生成し、位置ログ情報登録部65は、その分割ログ情報を位置情報管理サーバ50へ通知する(ステップ109)。より詳細に言うと、EA0の各要素の下位に含まれる検出エリアaのそれぞれについて検出エリアaとその上位のエリアからなるエリアの集合とEAの積集合を求め、そのただ1つの要素eaに対し、分割ログ情報(t0,t,a,ea)を生成する。この例では、有効エリアの集合(EA)には、会議室12と会議室3の各会議室IDが含まれているはずなので、直前まで有効であったエリア集合EA0は、会議室12と会議室3に分割される前の分割状態に該当する会議室の会議室IDが設定されることになる。また、分割ログ情報に含まれる時刻t0,tは、分割または統合により当該会議室が形成された開始時刻および終了時刻である。また、aには、メンバmが位置検出センサ13によって検出された会議室1,2,3のいずれかが設定される。そして、分割状態情報更新部62は、施設状態センサ管理サーバ30から送られてきた施設状態変化イベントeの内容を有効にするために、分割状態情報記憶部66にエントリ(t,*,EA)を新規に登録する(ステップ107)。
一方、位置検出サーバ60から分割ログ情報が送られてくると、位置情報管理サーバ50における位置ログ情報管理部51は、その分割ログ情報を位置ログ情報の一部として位置ログ情報記憶部52に登録する。以上のようにして、位置ログ情報記憶部52に蓄積される分割ログ情報のデータ構成例を図20に示す。
本実施の形態は、以上説明したように動作するが、実施の形態1では、いずれかのメンバmの移動が検出され位置ログ情報が生成されてはじめて会議室の分割状態に変化があったことが位置ログ情報記憶部52に記録されることになる。これに対し、本実施の形態では、メンバmの移動の検出とは独立して会議室の分割状態の変化が検出されたときに分割ログ情報が位置ログ情報記憶部52に登録されることになる。
続いて、本実施の形態におけるメンバmの所在位置を検出する処理について説明するが、位置検出センサ管理サーバ20において会議室を利用するメンバmの位置の変化を検出し、位置変化イベントeを位置検出サーバ60へ通知するまでの処理は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。
そして、メンバmの所在位置を検出する処理において位置検出サーバ60が実施する処理について図21に示したフローチャートを用いて説明する。図21は、実施の形態1の図13に対応する図であり、実施の形態1と同じ処理には同じステップ番号を付け、説明を適宜省略する。本実施の形態は、実施の形態1に対しステップ122の処理に代えてステップ128を実施する点が異なる。
すなわち、移動情報取得部63が位置検出センサ管理サーバ20から送られてくる位置変化イベントeを取得すると(ステップ121)、位置情報生成部64は、その位置変化イベントeに含まれている空間(エリア)aをa1に代入する(ステップ128)。実施の形態1における位置情報生成部64は、位置変化イベントeに含まれている空間(エリア)aに対応した有効なエリアを分割状態情報更新部62に問い合わせ、その問合せに対する返答結果をa1に代入していたが、本実施の形態では、単純にaをa1に代入する。より具体的に言うと、実施の形態1では、メンバmの所在位置、例えば会議室2にいる場合、そのときの会議室の分割状態が会議室2、会議室12、会議室23、あるいは会議室123なのかを確認して、その情報を位置ログ情報に含めるようにした。本実施の形態においては、上記のとおり分割状態情報更新部62が会議室の分割状態を位置情報管理サーバ50に直接通知するようにしたので、位置情報生成部64は、分割状態情報更新部62に会議室の分割状態を問い合わせる必要がなくなった。この後に実施する処理は、実施の形態1と同じなので説明を省略する。
図22は、本実施の形態における位置ログ情報記憶部52に蓄積される位置ログ情報のデータ構成例を示した図である。この例に示したように所在会議室IDには、実施の形態1のように仮想的な会議室IDが設定されることはなく、位置検出センサ21により実際に位置検出された場所を示す会議室IDが設定される。
なお、本実施の形態では、利用者の位置及び分割状態を検出する処理やログ情報の管理等機能によって異なるサーバ20,30,40,50,60にて実現するように構成したが、例えば、位置検出サーバ60と位置情報管理サーバ50とを同じサーバコンピュータで構成するなど、本発明を実施する上でのコンピュータの構成は、本実施の形態において例示したシステム構成に限定する必要はない。
本発明に係る所在位置検出システムの一実施の形態を示した全体構成図である。 実施の形態1においてユーザが会合に利用する会議室の概念図である。 図2に示した会議室を構成する各会議室の階層関係を示した概念図である。 実施の形態1における位置検出サーバを形成するサーバコンピュータのハードウェア構成図である。 実施の形態1における所在位置検出システムのブロック構成図である。 実施の形態1における階層構造情報記憶部に記憶された階層構造情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態1における分割状態情報記憶部に記憶された分割状態情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態1における現在位置情報記憶部に記憶された分割状態情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態1の動作を説明する際の会議室の分割状態を示した概略構成図である。 図9に示した会議室の分割状態において有効なエリア集合を示した図である。 実施の形態1における会議室の分割状態を検出する処理において位置検出サーバが実施する処理を示したフローチャートである。 実施の形態1において位置情報生成部からの問合せに対し応答する分割状態情報更新部における処理を示したフローチャートである。 実施の形態1において会議室にいるメンバmの所在位置の検出処理において位置検出サーバが実施する処理を示したフローチャートである。 実施の形態1における位置ログ情報記憶部に蓄積される位置ログ情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態2における所在位置検出システムのブロック構成図である。 実施の形態2において会議室予約管理サーバに管理されている会議室予約情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態2において位置情報生成部からの問合せに対し応答する分割状態情報更新部における処理を示したフローチャートである。 実施の形態3における所在位置検出システムのブロック構成図である。 実施の形態3における会議室の分割状態を検出する処理において位置検出サーバが実施する処理を示したフローチャートである。 実施の形態3における位置ログ情報記憶部に蓄積される位置ログ情報のデータ構成例を示した図である。 実施の形態3において会議室にいるメンバmの所在位置の検出処理において位置検出サーバが実施する処理を示したフローチャートである。 実施の形態3における位置ログ情報記憶部に蓄積される位置ログ情報のデータ構成例を示した図である。
符号の説明
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 ハードディスクドライブ(HDD)、5 HDDコントローラ、6 マウス、7 キーボード、8 ディスプレイ、9 入出力コントローラ、10 ネットワークコントローラ、11 内部バス、12 ネットワーク、20 位置検出センサ管理サーバ、21,21a,21b,21c 位置検出センサ、30 施設状態センサ管理サーバ、31,31a,31b 施設状態センサ、40 会議室予約管理サーバ、50 位置情報管理サーバ、51 位置ログ情報管理部、52 位置ログ情報記憶部、60 位置検出サーバ、61 空間変化情報取得部、62 分割状態情報更新部、63 移動情報取得部、64 位置情報生成部、65 位置ログ情報登録部、66 分割状態情報記憶部、67 現在位置情報記憶部、68 階層構造情報記憶部、69 会議室予約情報取得部。

Claims (2)

  1. 内部の空間が分割されることにより複数の会合をそれぞれ異なる空間にて実施しうる施設において各利用者が所在していた位置に関する位置ログ情報を記憶する位置ログ情報記憶手段と、
    施設内における各利用者の現在所在位置を特定する現在位置情報を記憶する現在位置情報記憶手段と、
    施設の分割状態を特定する分割状態特定手段と、
    施設内における各利用者の所在位置を検出する所在位置検出手段と、
    施設内においていずれかの利用者の移動を検出したことにより移動した利用者及び位置を特定可能な情報を含む移動情報が前記所在位置検出手段から送られてきた場合、前記分割状態特定手段により特定された施設の分割状態と、前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報と、前記移動情報に基づき特定した利用者の所在位置との関係から当該利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に当該利用者の現在位置情報を生成して前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新すると共に、当該利用者の所在位置に関する位置ログ情報を生成して前記位置ログ情報記憶手段に登録する位置情報生成手段と、
    を有することを特徴とする所在位置検出システム。
  2. 所在位置検出システムに含まれる1又は複数台のコンピュータを、
    内部の空間が分割されることにより複数の会合をそれぞれ異なる空間にて実施しうる施設において各利用者が所在していた位置に関する位置ログ情報を記憶する位置ログ情報記憶手段、
    施設内における各利用者の現在所在位置を特定する現在位置情報を記憶する現在位置情報記憶手段、
    施設の分割状態を特定する分割状態特定手段、
    施設内における各利用者の所在位置を検出する所在位置検出手段、
    施設内においていずれかの利用者の移動を検出したことにより移動した利用者及び位置を特定可能な情報を含む移動情報が前記所在位置検出手段から送られてきた場合、前記分割状態特定手段により特定された施設の分割状態と、前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報と、前記移動情報に基づき特定した利用者の所在位置との関係から当該利用者が異なる空間に移動したと判断した場合に当該利用者の現在位置情報を生成して前記現在位置情報記憶手段に記憶された当該利用者の現在位置情報を更新すると共に、当該利用者の所在位置に関する位置ログ情報を生成して前記位置ログ情報記憶手段に登録する位置情報生成手段、
    として機能させることを特徴とする所在位置検出プログラム。
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