JP2009250166A - 燃圧制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、燃料圧力の制御性を向上させるとともに、コスト低減を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る燃圧制御システムによると、燃料を圧送する燃料ポンプ30の出力を変化させることで燃料圧力を制御する燃圧制御システムにおいて、燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるか、第2設定圧力を超えているか、あるいは第1設定圧力より低下しているかを検出可能な圧力検出手段43と、圧力検出手段43の信号を受け、燃料圧力が第2設定圧力を超えたときに燃料ポンプ用のモータ43の出力を一定量低下させ、燃料圧力が第1設定圧力より低いときにモータ34の出力を一定量増加させ、燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるときにモータ34の出力を現状維持にする制御手段FPCとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの燃料噴射装置に、または、高圧ポンプを経由して燃料噴射装置に燃料を圧送する燃料ポンプの出力を変化させることで燃料圧力を制御する燃圧制御システムに関する。
上記した燃圧制御システムに関する技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の燃圧制御システムは、燃料ポンプの吐出圧力を連続的に検出する圧力検出器を備えており、前記圧力検出器の出力が第2圧力(高圧)を超えたときに前記燃料ポンプ用のモータへの給電を停止する。また、前記圧力検出器の出力が第1圧力(低圧)よりも低下したときに所定の電力で前記モータへの給電を開始する。
特開2005−76465号
上記した燃圧制御システムでは、燃料ポンプ用のモータへの給電を開始、あるいは停止することで燃料圧力を制御する構成のため、エンジンの負荷変動が大きい場合には燃料圧力を精度良く制御することは難しい。
また、圧力検出器は、燃料ポンプの吐出圧力を連続的に検出する構成のため、例えば、圧力スイッチ等と比較して高価なものになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、燃料圧力の制御性を向上させるとともに、コスト低減を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、燃料を圧送する燃料ポンプの出力を変化させることで燃料圧力を制御する燃圧制御システムにおいて、前記燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるか、第2設定圧力を超えているか、あるいは第1設定圧力より低下しているかを検出可能な圧力検出手段と、前記圧力検出手段の信号を受け、前記燃料圧力が第2設定圧力を超えたときに前記燃料ポンプ用のモータの出力を一定量低下させ、前記燃料圧力が第1設定圧力より低いときに前記モータの出力を一定量増加させ、前記燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるときに前記モータの出力を現状維持にする制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によると、例えば、エンジン(車両)の減速時等にインジェクタから噴射される燃料量が低下して、燃料圧力が第2設定圧力(高圧側)を超えると、制御手段は燃料ポンプを駆動させるモータの出力を一定量低下させる。これにより、燃料圧力が徐々に低下するようになる。また、エンジン(車両)の加速時等にインジェクタから噴射される燃料量が増加して、燃料圧力が第1設定圧力(低圧側)より低下すると、制御手段は燃料ポンプを駆動させるモータの出力を一定量増加させる。これにより、燃料圧力が徐々に増加するようになる。さらに、エンジン(車両)の定速運転時等にインジェクタから噴射される燃料量がほぼ一定となり、燃料圧力が第1設定圧力と第2設定圧力間にあるときには、制御手段は燃料ポンプを駆動させるモータの出力を現状維持とする。
このように、制御手段は、燃料圧力が第2設定圧力を超えると、現状の出力信号に対して出力信号値を一定量低下させ、燃料圧力が第1設定圧力より低下すると前記出力信号値を一定量増加させる。このため、燃料圧力を第1設定圧力から第2設定圧力の間で精度良く制御できるようになる。
また、圧力検出手段は、燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるか、第2設定圧力を超えているか、あるいは第1設定圧力より低下しているかを検出できれば良いため、前記燃料圧力を連続的に検出する方式と比較して、圧力検出手段を簡易化でき、コスト低減を図ることができる。さらに、制御手段は、現状の出力信号に対して出力信号値を一定量増加、あるいは一定量低下させる構成のため、出力信号を連続的に変化させる方式と比較して、制御手段を簡易化でき、コスト低減を図ることができる。
請求項2の発明によると、設定圧力範囲が異なる複数の圧力検出手段と、それらの圧力検出手段のいずれか一方を選択する選択手段とを備えており、前記制御手段は、前記選択手段によって選択された圧力検出手段からの信号に基づいて前記モータの出力を制御することを特徴とする。
例えば、一方の圧力検出手段を高圧範囲で使用し、他方の圧力検出手段を低圧範囲で使用し、選択手段でいずれか一方を選択できるようにすることで、燃料圧力を高圧範囲、あるいは低圧範囲の二段階で制御できるようになる。
請求項3の発明によると、圧力検出手段は、第1スイッチと第2スイッチとを備えており、燃料圧力が第1設定圧力よりも低いときに第1スイッチが導通し、前記燃料圧力が第2設定圧力よりも低いときに第2スイッチが導通可能に構成されていることを特徴とする。
このため、燃料ポンプが動作していないとき、即ち、運転前において燃料圧力が零のときには第1スイッチ及び第2スイッチが導通する。しかし、断線、あるいは異物の噛み込み等の故障状態では、第1スイッチあるいは第2スイッチが導通しないため、運転前に圧力検出手段の故障確認が可能になる。
本発明によると、燃料圧力の制御精度が向上するとともに、コスト低減を図ることができる。
[実施形態1]
以下、図1から図8に基づいて本発明の実施形態1に係る燃圧制御システムの説明を行なう。本実施形態の燃圧制御システムは、主として自動車等に搭載される燃料タンクに装着される燃料供給装置の燃圧制御システムであり、図1にその燃圧制御システムの概略図が示されている。図2は燃圧制御システムの動作を表すフローチャート、図3は燃圧制御システムの各部動作を表すグラフである。また、図4は燃圧制御システムにおける圧力スイッチを表す模式図、図5は圧力スイッチの動作表である。図6は変更例に係る圧力スイッチであり、図7、図8は変更例に係る燃圧制御システムの概略図等である。
<燃料供給装置の概略構成について>
本実施形態に係る燃圧制御システム40について説明する前に、その燃圧制御システム40を備える燃料供給装置について説明する。
燃料供給装置は、図1に示すように、燃料タンクT内の燃料Fをエンジンのインジェクタ5(燃料噴射弁)まで圧送する装置である。燃料供給装置は、エンジンコントロールユニットECU(以下、ECUという)からの信号に基づいて動作する構成であり、燃料タンクT内の底部に設置された燃料ポンプ30、吸入フィルタ31、高圧フィルタ38等とを備えている。
燃料ポンプ30は、燃料を吸入し、かつ加圧して吐出するインペラ式のポンプ部32と、そのポンプ部32を駆動させるモータ部34とを備えるモータ一体型ポンプである。ポンプ部32は、吸入フィルタ31を介して燃料を吸引し、インペラ(図示省略)の回転により燃料を加圧してモータ部34内に吐出する。モータ部34内に吐出された燃料は上方に流通する過程でそのモータ部34内を冷却するとともに、回転部位の潤滑及び洗浄を行った後、吐出口36から吐出される。
燃料ポンプ30のモータ部34から吐出された燃料は、高圧フィルタ38で燃料中のモータ異物等が捕捉された後、タンク外燃料供給管7、デリバリパイプ8を介して各々のインジェクタ5に導かれ、各インジェクタ5からエンジンの燃焼室(図示省略)内に噴射される。
<燃圧制御システム40について>
燃圧制御システム40は、燃料タンクTの上面側に設置された燃料ポンプコントローラFPC(以下、FPCという)と、高圧フィルタ38の出側の燃料圧力を検出するための圧力スイッチ43とから構成されている。
圧力スイッチ43は、図4(A)に示すように、低圧用の第1スイッチ45と、高圧用の第2スイッチ46との二連スイッチである。ここで、第1スイッチ45と第2スイッチ46とは等しい構造で、設定圧力のみが異なる構成のため、代表して第1スイッチ45の構成について説明する。
圧力スイッチ43の第1スイッチ45は、円筒状のハウジング47と、そのハウジング47内を軸方向に仕切る円板状のダイヤフラム48とを備えている。そして、ダイヤフラム48により仕切られたハウジング47内の一方の部屋(上側の部屋)に圧力導入口47pが形成されている。ダイヤフラム48の中心には、そのダイヤフラム48の変形に伴って軸方向に変位する可動接点48sが取付けられている。そして、その可動接点48sの移動延長線上の位置、即ち、ハウジング47内の他方の部屋(下側の部屋)の内壁面に固定接点47kが取付けられている。
このため、第1スイッチ45の圧力導入口47pを介してダイヤフラム48に加わる燃料圧力が所定圧力Loを超えると、ダイヤフラム48の変形に伴って可動接点48sが固定接点47kに接触して第1スイッチ45が導通(オン)する。
また、第2スイッチ46の場合、ダイヤフラム48に加わる燃料圧力が所定圧力Hiを超えると、ダイヤフラム48の変形に伴って可動接点48sが固定接点47kに接触して第2スイッチ45が導通(オン)する。
ここで、図4(B)は時間の経過に伴う燃料圧力の変化を表すグラフであり、図4(C)は図4(B)に示すように燃料圧力が変化したときの圧力スイッチ43の動作を表すグラフである。図4(B)の時間t0から燃料圧力(燃圧)が上昇して時間t1で燃圧が所定圧力Loを超えると、図4(C)に示すように、第1スイッチ45がオンする。この状態から燃圧がさらに上昇し、図4(B)に示すように、時間t2で燃圧が所定圧力Hiを超えると、図4(C)に示すように、第2スイッチ46がオンする。次に、燃圧が最大圧力から低下し、図4(B)に示すように、時間t3で燃圧が所定圧力Hiより低下すると、図4(C)に示すように、第2スイッチ46がオフする。この状態から燃圧がさらに低下して、図4(B)に示すように、時間t4で燃圧が所定圧力Loより低下すると、図4(C)に示すように、第1スイッチ45がオフする。
即ち、図5(A)に示すように、燃圧Pが所定圧力Loより低下した場合、例えば、P=0の場合(状態1)、または0<P<Loの場合(状態2)、第1スイッチ45、第2スイッチ共にオフ(0)となる。したがって、第1スイッチ45、第2スイッチ共にオフ(0)のときに、燃圧Pが所定圧力Loより低下していることが分かる。また、燃圧Pが、Lo<P<Hiの場合(状態3)には、第1スイッチ45がオン(1)、第2スイッチ46がオフ(0)となる。したがって、第1スイッチ45がオン(1)、第2スイッチ46がオフ(0)のときに、燃圧Pが所定圧力Loから所定圧力Hi間にあることが分かる。さらに、燃圧Pが、Hi<Pの場合(状態4)には、第1スイッチ45がオン(1)、第2スイッチ46がオン(1)となる。したがって、第1スイッチ45がオン(1)、第2スイッチ46がオン(1)のときに、燃圧Pが所定圧力Hiを超えていることが分かる。
即ち、圧力スイッチ43が本発明の圧力検出手段に相当し、所定圧力Loが本発明の第1設定圧力、所定圧力Hiが本発明の第2設定圧力に相当する。
ここで、例えば、第2スイッチ46が断線、あるいは異物の噛み込みで故障した場合には、燃圧Pが、Hi<Pの場合(状態4)であっても第2スイッチ46はオフ(0)である。このため、Hi<Pの場合(状態4)で第2スイッチ46がオフ(0)であれば、第2スイッチ46が故障であると判定ができる。しかし、燃圧Pが、P<Hiの場合(状態1〜3)には、第2スイッチ46の故障判定をすることはできない。
この点を改善するために、図5(B)に示すように、燃圧Pが所定圧力Loより低下したときに第1スイッチ45がオンし、燃圧Pが所定圧力Hiより低下したときに第2スイッチ46がオンするように構成にすることも可能である。これにより、例えば、第2スイッチ46が正常時には、燃圧Pが、P<Hiの場合(状態1〜3)に第2スイッチ46はオンとなる。この結果、仮に、P=0の場合(状態1)に第2スイッチ46がオフであれば、第2スイッチ46の断線、あるいは異物の噛み込みによる故障と判定できる。即ち、燃圧PがP=0のときにも、第1スイッチ45、第2スイッチの46の故障判定が可能になる。
燃料ポンプコントローラFPCは、圧力スイッチ43の信号に基づいて燃料ポンプ30のモータ部34の出力をコントロールするとともに、圧力スイッチ43のオンオフ状態、モータ部34の負荷電流等から異常を判定し、ECUに対して異常信号等を出力できるように構成されている。
燃料ポンプコントローラFPCは、図2のフローチャートに示すように、イグニッションスイッチ(IG)のオン信号がECUから入力されたときに、電源がオンされるように構成されている(ステップS101,ステップS102)。燃料ポンプコントローラFPCの電源がオンされると、燃料ポンプ30のモータ部34が駆動される(ステップS103)。これにより、ポンプ部32が動作して燃料がタンク外燃料供給管7、デリバリパイプ8を介してインジェクタ5に圧送される。
ここで、燃圧Pが0<P<Loの場合(図5(A) 状態2)には、図3(A)(B)の時間0〜t1に示すように、圧力スイッチ43の第1スイッチ45と第2スイッチ46とが共にオフ(0)となる(図5(A)参照)。このため、図2のステップS105の判断がLo―OFFとなり、燃料ポンプ30のモータ部34に加えられる電圧、即ち、燃料ポンプコントローラFPCの出力信号が、図3(C)に示すように、所定量ΔVだけ増加する。これにより、燃料ポンプ30の回転数がアップする(図2 ステップS107)。この結果、燃圧Pが上昇する。そして、燃圧Pの上昇により、図3(A)(B)に示すように、時間t1で燃圧PがLo以上になると(図5(A) 状態3)、圧力スイッチ43の第1スイッチ45がオン(1)する(図3(B)参照)。このとき、第2圧力スイッチ46はオフ(0)であるため、図2のステップS105の判断が「維持」となり、燃料ポンプコントローラFPCの出力信号が現状維持される(図3(C)参照)。
そして、燃料Pが上昇して、図3(A)(B)に示すように、時間t2で燃圧PがHiを超えると(図5(A) 状態4)、圧力スイッチ43の第2スイッチ46がオン(1)する(図3(B)参照)。即ち、第1スイッチ45と第2スイッチ46とが共にオン(1)する。これにより、図2のステップS105の判断がHi−ONとなり、燃料ポンプ30のモータ部34に加えられる電圧、即ち、燃料ポンプコントローラFPCの出力信号が、図3(C)に示すように、所定量ΔVだけ低下する。これにより、燃料ポンプ30の回転数がダウンする(図2 ステップS106)。そして、エンジンにおける燃料の消費等で燃圧が低下し、図3(A)(B)に示すように、時間t3で燃圧PがHiより低下すると(図5(A) 状態3)、圧力スイッチ43の第2スイッチ46がオフ(0)する(図3(B)参照)。即ち、第1スイッチ45のみがオン(1)する。これにより、図2のステップS105の判断が「維持」となり、燃料ポンプコントローラFPCの出力信号が現状維持される(図3(C)参照)。そして、燃圧Pがさらに低下し、図3(A)(B)に示すように、時間t4で燃圧PがLoより低下すると(図5(A) 状態2)、圧力スイッチ43の第1スイッチ45がオフ(0)する(図3(B)参照)。これにより、図2のステップS105の判断がLo−OFFとなり、燃料ポンプコントローラFPCの出力信号が、図3(C)に示すように、所定量ΔVだけ増加する。
このように、燃料ポンプコントローラFPCは、燃圧Pが所定圧力Hiを超えると、現状の出力信号に対して出力信号値を一定量ΔV低下させ、燃圧Pが所定圧力Loより低下すると前記出力信号値を一定量ΔV増加させる。このため、燃料ポンプの吐出圧力を所定圧力Hiから所定圧力Loの間で精度良く制御できるようになる。
また、燃料ポンプコントローラFPCは、燃料ポンプ30のモータ部34の負荷電流が下限値以下の場合、あるいは上限値以上の場合はECUに対して異常信号を出力する。さらに、第1スイッチ45がオフ(0)で、第2スイッチ46がオン(1)の場合、あるいはモータ部34の負荷電流が零で第1スイッチ45がオン(1)、第2スイッチ46がオン(1)等の場合もECUに対して異常信号を出力する。
即ち、燃料ポンプコントローラFPCが本発明の制御手段に相当する。
<本実施形態に係る燃圧制御システム40の長所>
本実施形態に係る燃圧制御システム40によると、例えば、エンジン(車両)の減速時等にインジェクタ5から噴射される燃料量が低下して、燃圧Pが所定圧力Hiを超えると、燃料ポンプコントローラFPCが燃料ポンプ30のモータ部34の出力を一定量低下させる。これにより、燃圧Pが徐々に低下するようになる。また、エンジン(車両)の加速時等にインジェクタ5から噴射される燃料量が増加して、燃圧Pが所定圧力Loより低下すると、燃料ポンプコントローラFPCは燃料ポンプ30のモータ部34の出力を一定量増加させる。これにより、燃圧Pが徐々に増加するようになる。さらに、エンジン(車両)の定速運転時等にインジェクタ5から噴射される燃料量がほぼ一定となり、燃圧Pが所定圧力Loから所定圧力Hi間にあるときには、燃料ポンプコントローラFPCは燃料ポンプ30のモータ部34の出力を現状維持とする。
このように、燃料ポンプコントローラFPCは、燃料ポンプ30の吐出圧力(燃圧P)が所定圧力Hiを超えると、現状の出力信号に対して出力信号値を一定量ΔVだけ低下させ、燃圧Pが所定圧力Loより低下すると前記出力信号値を一定量ΔV増加させる。このため、燃圧Pを所定圧力Loから所定圧力Hiの間で精度良く制御できるようになる。
また、圧力検出手段(圧力スイッチ43)は、燃圧Pが所定圧力Loから所定圧力Hi間にあるか、所定圧力Hiを超えるか、あるいは所定圧力Loより低いかを検出できれば良いため、燃圧Pを連続的に検出する方式と比較して、圧力検出手段を簡易化でき、コスト低減を図ることができる。さらに、燃料ポンプコントローラFPCは、現状の出力信号に対して出力信号値を一定量増加、あるいは一定量低下させる構成のため、出力信号を連続的に変化させる方式と比較して、燃料ポンプコントローラFPCを簡易化でき、コスト低減を図ることができる。
また、圧力スイッチ43の第1スイッチ45と第2スイッチ46との動作を反転されば、運転前の燃料圧力が零のときに、第1スイッチ45及び第2スイッチ46が導通(オン)するようになる。このため、運転前に第1スイッチ45及び第2スイッチ46の導通状態を確認することで、断線、あるいは異物の噛み込み等の故障状態を発見することができる。
<変更例>
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
本実施形態に係る燃圧制御システム40では、第1スイッチ45及び第2スイッチ46からなる圧力スイッチ43で燃圧Pを所定圧力Lo〜所定圧力Hiの範囲で制御する例を示した。しかし、図7、図8に示すように、圧力範囲の異なる圧力スイッチ43を二セット設け、燃圧Pを高圧側と低圧側の二段階で制御することも可能である。
即ち、図7、図8に示す燃圧制御システム40では、高圧側圧力スイッチ43aと低圧側圧力スイッチ43bとを備えている。高圧側圧力スイッチ43aは、第1スイッチの設定圧が圧力Lo2に設定されており、第2スイッチの設定圧が圧力Hi2に設定されている。また、低圧側圧力スイッチ43bは、第1スイッチの設定圧が圧力Lo1に設定されており、第2スイッチの設定圧が圧力Hi1に設定されている。また、燃料ポンプコントローラFPCには、高圧側圧力スイッチ43aの信号、あるいは低圧側圧力スイッチ43bの信号のいずれかを選択するための選択手段(図8 ステップS103からステップS105参照)が設けられている。さらに、燃料ポンプコントローラFPCには、エンジンの冷却水温度を測定する水温センサ39の信号が入力されている。
このため、例えば、水温センサ39からの信号により水温が燃料ベーパ発生温度に達したことが検出されると、選択手段は燃圧Pを高圧P2にするため高圧側圧力スイッチ43aの信号を選択する(図8 ステップS105 P2)。これにより、燃料ポンプコントローラFPCは、高圧側圧力スイッチ43aからの信号に基づいて、燃圧Pを所定圧力Lo2から所定圧力Hi2の間で制御する(図8 ステップS111)。また、水温が燃料ベーパ発生温度に達しない状態では、選択手段は燃圧Pを低圧P1にするため低圧側圧力スイッチ43bの信号を選択する(図8 ステップS105 P1)。これにより、燃料ポンプコントローラFPCは、低圧側圧力スイッチ43bの信号に基づいて、燃圧Pを所定圧力Lo1から所定圧力Hi1の間で制御する(図8 ステップS112)。
ここで、燃料ポンプコントローラFPCは、燃圧Pが低圧P1から高圧P2に切替えられた直後は、燃圧Pを速やかに上昇させるため、現状の出力信号に対する信号増加分ΔVを通常よりも大きな値にする。また、燃圧Pが高圧P2から低圧P1に切替えられた直後は、燃圧Pを速やかに低下させるため、現状の出力信号に対する信号減少分ΔVを通常よりも大きな値にする。これにより、燃圧Pを低圧P1と高圧P2との間で速やかに切替えることができる。
また、本実施形態では、圧力スイッチ43として、図4に示すように、第1スイッチ45、第2スイッチ46からなる二連スイッチを使用する例を示した。しかし、例えば、図6に示す圧力スイッチ50を使用することも可能である。圧力スイッチ50は、ダイヤフラム48の中央に設けられた可動接点48sと、ハウジング47に設けられた低圧側固定接点49及び高圧側固定接点47kとを備えている。そして、図6(B)(C)に示すように、燃圧Pが所定圧力Loよりも低いとき(P<Lo)、可動接点48sと低圧側固定接点49とが導通する。また、燃圧Pが所定圧力Loを超えて所定圧力Hiより低いとき(Lo<P<Hi)、可動接点48sが中立の状態となる。さらに、燃圧Pが所定圧力Hiを超えると(Hi<P)、可動接点48sと低圧側固定接点49とが導通する。
上記圧力スイッチ50を使用することで、スイッチの小型化及びコスト低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム式の圧力スイッチを例示したが、圧力スイッチの構成は適宜変更可能である。
本発明の実施形態1に係る燃圧制御システムの概略図である。 燃圧制御システムの動作を表すフローチャートである。 燃圧制御システムの各部動作を表すグラフ(A図、B図、C図)である。 燃圧制御システムにおける圧力スイッチを表す模式図(A図)、燃圧の変化図(B図)、及び圧力スイッチの動作図(C図)である。 圧力スイッチの動作表(A図)、圧力スイッチの動作反転時の動作表(B図)である。 変更例に係る圧力スイッチを表す模式図(A図)、燃圧の変化図(B図)、及び圧力スイッチの動作図(C図)である。 変更例に係る燃圧制御システムの概略図である。 変更例に係る燃圧制御システムの動作を表すフローチャートである。
符号の説明
5・・・・・インジェクタ
10・・・・燃料供給装置
30・・・・燃料ポンプ
34・・・・モータ部(燃料ポンプ用のモータ)
39・・・・水温センサ
40・・・・燃圧制御システム
43・・・・圧力スイッチ(圧力検出手段)
45・・・・第1スイッチ
46・・・・第2スイッチ
FPC ・・燃料ポンプコントローラ(制御手段)
Lo・・・・所定圧力(第1設定圧力)
Hi・・・・所定圧力(第2設定圧力)

Claims (3)

  1. 燃料を圧送する燃料ポンプの出力を変化させることで燃料圧力を制御する燃圧制御システムにおいて、
    前記燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるか、第2設定圧力を超えているか、あるいは第1設定圧力より低下しているかを検出可能な圧力検出手段と、
    前記圧力検出手段の信号を受け、前記燃料圧力が第2設定圧力を超えたときに前記燃料ポンプ用のモータの出力を一定量低下させ、前記燃料圧力が第1設定圧力より低いときに前記モータの出力を一定量増加させ、前記燃料圧力が第1設定圧力から第2設定圧力間にあるときに前記モータの出力を現状維持にする制御手段と、
    を有することを特徴とする燃圧制御システム。
  2. 請求項1に記載された燃圧制御システムにおいて、
    設定圧力範囲が異なる複数の圧力検出手段と、それらの圧力検出手段のいずれか一方を選択する選択手段とを備えており、
    前記制御手段は、前記選択手段によって選択された圧力検出手段からの信号に基づいて前記モータの出力を制御することを特徴とする燃圧制御システム。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された燃圧制御システムにおいて、
    前記圧力検出手段は、第1スイッチと第2スイッチとを備えており、
    前記燃料圧力が第1設定圧力よりも低いときに第1スイッチが導通し、前記燃料圧力が第2設定圧力よりも低いときに第2スイッチが導通可能に構成されていることを特徴とする燃圧制御システム。
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Citations (7)

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