JP2009250039A - 内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents

内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法及び運転制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料リカバリ時のさまざまなエンジン運転要素の制御に利用可能なエンジンの目標運転パラメータを提供する。
【解決手段】トルクをトルクコンバータ2を介して出力し、走行中に燃料カットを行なう車両用の内燃エンジン1の燃料リカバリ時の運転制御方法において、トルクコンバータ2のタービンランナ2Bの回転速度とポンプインペラ2Aの回転速度との速度比eを計算し、速度比eからトルクコンバータ2の容量係数Cを計算する。ポンプインペラ2Aの回転速度Nimpとトルクコンバータ2の容量係数Cからトルクコンバータの損失トルクTlossを計算し、損失トルクTlossを用いて計算した内燃エンジン1の目標出力トルクTrcvに基づき燃料リカバリ時の内燃エンジン1の運転状態を制御する。
【選択図】図3

Description

この発明は、内燃エンジンのトルクをトルクコンバータを介して出力する駆動システムにおいて、燃料カットから燃料リカバリを行なう場合のエンジン運転制御に関する。
内燃エンジンのトルクをトルクコンバータを介して駆動輪に出力する車両の駆動システムにおいて、車両の減速時にエンジンへの燃料供給を停止する燃料カットが、燃料の消費を抑制するために広く行なわれている。燃料カット状態では、エンジン内で燃焼が行なわれないため、エンジンは惰性で回転している。
車両が減速から加速に転じる際は、エンジンへの燃料供給が再開され、エンジンは再び燃焼を行なう。これを燃料リカバリと称している。
車両の走行中にエンジンを再始動する燃料リカバリにおいて、エンジンは既に回転しているため、車両の停止状態でエンジンを始動する場合と比べて、始動に要する燃料供給量は少ない。言い換えれば、車両の停止状態でのエンジン始動と同じ目標出力トルクに基づき燃料を供給すると、エンジンが燃焼を開始すると同時に必要以上のトルクが出力され,ショックが発生してしまう。そのため、燃料リカバリの燃料供給量は、車両の停止状態でのエンジン始動時の燃料供給量よりも少なくする必要がある。
特許文献1はこうした燃料リカバリ時の燃料供給制御に関する提案を行なっている。すなわち、車両の停止状態でのエンジン始動時の燃料供給量に対して、所定の減少量を設定し,燃料リカバリ後の噴射回数の増加とともに減少量を減らして行く。そして、この減少量の変化率を車速に応じて変化させている。
特開平5−44551号公報
特許文献1の発明は、燃料リカバリ時の燃料供給量に特化した発明である。しかしながら、燃料リカバリ時には燃料供給量以外に点火タイミングやスロットル開度など他のエンジン制御要素に関しても専用の制御を必要とすることがある。特許文献1の発明はこうした要求を満たすことはできない。
この発明の目的は、したがって、燃料リカバリ時に燃料供給量を含むさまざまなエンジン運転要素の制御に利用可能なエンジンの目標運転パラメータを提供することである。
以上の課題を解決するために、この発明はトルクコンバータを介してトルクを出力するとともに、走行中に燃料カットを行なう車両用の内燃エンジン、の燃料リカバリ時の運転制御方法において、トルクコンバータのポンプインペラの回転速度を検出し、トルクコンバータのタービンランナの回転速度を検出し、ポンプインペラの回転速度とタービンランナの回転速度との速度比を計算し、速度比からトルクコンバータの容量係数を計算し、ポンプインペラの回転速度とトルクコンバータの容量係数からトルクコンバータの損失トルクを計算し、損失トルクを用いて内燃エンジンの目標出力トルクを計算し、目標出力トルクに基づき燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転状態を制御している。
燃料リカバリ時の目標運転パラメータとして計算された目標出力トルクは、燃料供給量、点火タイミング、スロットル開度など、燃料リカバリ時のさまざまなエンジン運転状態の制御に共通する目標値として用いることができる。また、トルクコンバータの損失トルクを計算し、損失トルクから内燃エンジンの目標出力トルクを計算し、目標出力トルクに基づき燃料リカバリ時のエンジンの運転状態を制御するので、燃料リカバリに伴うトルクショックを確実に防止できる。
図1はこの発明による内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御装置の構成を示す。図2はこの発明を適用するトルクコンバータの縦断面を示す。
図1を参照すると、車両の内燃エンジン1のクランクシャフト6の回転トルクは、トルクコンバータ2を介してトランスミッション3の入力軸7に入力される。トランスミッション3は入力軸7の回転を選択された変速比のもとで変速してプロペラシャフト8に出力する。プロペラシャフト8の回転は減速器4で固定減速比のもとで減速した後にタイヤ5に伝達される。
図2を参照すると、トルクコンバータ2は、クランクシャフト6に結合したポンプインペラ2Aと、トランスミッション3の入力軸7に結合したタービンランナ2Bとの間で流体を介してトルクを伝達する公知のメカニズムである。トルクコンバータ2はポンプインペラ2Aとタービンランナ2Bとを直結するロックアップクラッチ9を備える。
内燃エンジン1への燃料供給制御、内燃エンジン1のスロットル開度の制御、内燃エンジン1の点火タイミング制御は、エンジンコントロールユニット(以下ECUと略称する)10により行なわれる。ECU10はロックアップクラッチ9の締結と解放も合わせて実行する。ただし、以下の説明では、この発明に関連するECU10の制御機能についてのみ説明する。
ECU10は走行中の車両が減速すると、内燃エンジン1への燃料供給を停止する、いわゆる燃料カット行なうように予めプログラムされる。燃料カット中の車両はブレーキによる制動が行なわれるまで惰性で走行し、内燃エンジン1は燃焼を行なわずに惰性で回転する。
燃料カット状態で、例えば車両のドライバがアクセルペダルを踏むなどして、内燃エンジン1への燃料供給の再開、すなわち燃料リカバリが指示されると、ECU10は内燃エンジン1への燃料供給を再開し、内燃エンジン1における混合気の燃焼を再開する。この燃焼再開のための燃料供給制御を以下の説明では燃料リカバリ制御と称する。
ECU10は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラを複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
燃料リカバリ制御を行なうために、ECU10には、ポンプインペラ2Aの回転速度Nimpを検出する回転速度センサ11、タービンランナ2Bの回転速度Ntbnを検出する回転速度センサ12、タイヤ5の回転速度を検出する回転速度センサ13、内燃エンジン1の潤滑油温度を検出する油温センサ14、及びトランスミッション3の油温を検出する油温センサ15から、それぞれの検出信号が信号回路を介して入力される。
図3はECU10が実行する燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転制御ルーチンを示す。図4はECU10が格納する容量係数Cのマップの内容を示す。図5はECU10が格納する内燃エンジン1のフリクショントルクTfrcのマップの内容を示す。
図3を参照して、ECU10が実行する燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転制御ルーチンを説明する。このルーチンは燃料カット中に内燃エンジン1の所定のクランク角ごとに実行される。
図3のプロセス(A)は運転制御装置がタービンランナ2Bの回転速度Ntbnを検出する回転速度センサ12を備えている場合にECU10が実行する処理を示す。プロセス(B)は運転制御装置が回転速度センサ12を備えていない場合にECU10が実行する処理を示す。ステップS103以降の処理はプロセス(A)と(B)で共通である。
燃料リカバリ制御は、燃料カット中にプロセス(A)のステップS101またはプロセス(B)のステップS201で、燃料リカバリ要求がECU10に入力されることで実質的に開始される。燃料リカバリ信号はアクセルペダルの踏み込み、あるいは内燃エンジン1の回転速度の低下を契機として発せられる。燃料リカバリ要求が入力されない場合には、ECU10は直ちにルーチンを終了する。
プロセス(A)のステップS102で、ECU10は回転速度センサ12の入力信号からタービンランナ2Bの回転速度Ntbnを検出する。
一方、プロセス(B)においては、ECU10はステップS202−S204でタービンランナ2Bの回転速度Ntbnを計算する。
ステップS202では回転速度センサ13の入力信号からタイヤ5の回転速度を検出する。ステップS203では、タイヤ5の回転速度と、予め判明しているタイヤの径と減速器4の減速比とから、プロペラシャフト8の回転速度を計算する。ステップS204では、プロペラシャフト8の回転速度とトランスミッション3の変速比からタービンランナ2Bの回転速度Ntbnを計算する。
このように、ステップS102に代えてステップS202−S204を設けることで、回転速度センサ12を省略することができる。
さて、プロセス(A)のステップS102またはプロセス(B)のステップS202−S204でタービンランナ2Bの回転速度Ntbnを検出した後、ECU10はステップS103でロックアップクラッチ9がロックアップ状態かどうか、すなわちロックアップクラッチ9が締結されているかどうか、を判定する。ロックアップクラッチ9がロックアップ状態の場合には、ECU10はステップS112でトルクコンバータ2の損失トルクTlossをゼロに設定した後、ステップS110の処理を行なう。
ロックアップクラッチ9がロックアップ状態でない場合、すなわちロックアップクラッチ9が解放されている場合には、ECU10はステップS104−S109の処理を行なう。
ステップS104では、回転速度センサ11の入力信号からポンプインペラ回転速度Ninpを検出する。
ステップS105では、ポンプインペラ回転速度Ninpとタービンランナ回転速度Ntbnの速度比eを次式(1)で計算する。
e=Ntbn/Nimp ・・・(1)
ステップS106で、ECU10はあらかじめROMに格納された図4の実線に示す内容のマップを検索して、速度比eに対応する容量係数Cを求める。
図4を参照すると、容量係数Cは速度比eがゼロから1の間では、正の値をとる。速度比eがゼロから1の間にある場合は、ポンプインペラ2Aからタービンランナ2Bにトルクが伝達されていることを意味する。容量係数Cは速度比eが1を超えると負の値をとる。速度比eが1を超える場合とは、タービンランナ2Bの回転速度がポンプインペラ2Aの回転速度を上回っている場合であり、タービンランナ2Bの回転によりポンプインペラ2Aの回転がアシストされる状態を意味する。燃料リカバリは一般にこの状態で行なわれる。
ステップS107では、ECU10は温度センサ14の入力信号から内燃エンジン1の潤滑油温度を検出し、油温センサ15の入力信号からトランスミッション3の油温を検出する。ECU10はこれらの温度に基づきトルクコンバータ2のトルクコンバータオイルの温度を計算する。
ステップS108では、ECU10はトルクコンバータオイルの温度から、あらかじめROMに格納されたマップを検索して温度補正係数を求める。容量係数Cを補正する。この温度補正の内容を以下に説明する。
トルクコンバータ2のトルクコンバータオイルの粘性はトルクコンバータオイルの温度が低下するにつれて増加する。結果として、容量係数Cもトルクコンバータオイルの温度によって異なり、低温時の容量係数Cは図4の破線に示すように、実線に示す通常時の容量係数Cと比較して絶対値が大きくなる。温度補正係数は1より大きな値であり、容量係数Cに温度補正係数を乗じることで、容量係数Cの絶対値が例えば図4の破線に示すように、トルクコンバータオイルの低温時ほど大きくなるようにするのである。
ステップS109では、公知の次式(2)によりトルクコンバータ2の損失トルクTlossを計算する。
Tloss=C・Nimp2 ・・・(2)
車両の走行中であって、ロックアップクラッチ9が解放され、燃料カットが行なわれている場合には、トルクコンバータ2においてはタービンランナ2Bがポンプインペラ2Aより高速で回転している。図4の速度比eが1を超える場合がこれに相当する。この場合には容量係数Cは負の値となり、トルクコンバータ2の損失トルクTlossも負の値となる。
車両の走行中であって、ロックアップクラッチ9が解放され、内燃エンジン1の出力トルクでプロペラシャフト8が駆動されている場合には、トルクコンバータ2においてポンプインペラ2Aがタービンランナ2Bより高速で回転している。図4の速度比eがゼロから1の間の場合がこれに相当する。この場合には容量係数Cは正の値となり、トルクコンバータ2の損失トルクTlossも正の値をとる。
一方,ECU10はステップS113でドライバ要求回転変化率dNeng/dtを読み込む。ドライバ要求回転変化率dNeng/dtは車両のドライバがアクセラレータペダルの踏み込みを通じて入力する内燃エンジン1の回転速度の要求上昇率を意味する。ドライバ要求回転変化率dNeng/dtが大きいほど、ドライバが内燃エンジン1の回転速度の急速な上昇を求めていることを示す。ドライバ要求回転変化率dNeng/dtは、内燃エンジン1の通常の運転制御に必要な値であり、公知の概念である。ここではECU10は別ルーチンで計算された値を読み込むものとする。なお、ドライバ要求回転変化率dNeng/dtは時間変化率であるが、内燃エンジン1の一回転ごとの変化率として表すことも可能である。
ECU10は、ステップS109またはS112でトルクコンバータ2の損失トルクTlossを計算し、ステップS113でドライバ要求回転変化率dNeng/dtを読み込んだ後、ステップS110で次式(3)を用いて内燃エンジン1の目標出力トルクTrcvを計算する。
Trcv=Ie・(dNeng/dt)+Tfrc+Tloss ・・・(3)
ただし、Ie=内燃エンジン1のクランクシャフト、ポンプインペラ2A、及び補機の慣性重量;
dNeng/dt=ドライバ要求回転変化率;
Tfrc=内燃エンジン1のフリクショントルク;
Tloss=トルクコンバータ2の損失トルク。
図5を参照して内燃エンジン1のフリクショントルクTfrcについて説明する。フリクショントルクTfrcは内燃エンジン1が摩擦抵抗に打ち勝って回転するために必要なトルクを意味する。フリクショントルクTfrcは内燃エンジン1の油温に依存する。また低速回転領域に限って回転速度にも依存する。すなわち。図に示すように油温が低いほど大きく、低速回転領域では回転速度が低いほど大きい。フリクショントルクTfrcは燃料リカバリを含むすべての運転条件において正の値となる。
ECU10のROMにはあらかじめ図5に示す特性のマップが格納される。ECU10はステップS113において、式(3)の計算に先立ってポンプインペラ2Aの回転速度Nimpから内燃エンジン1の回転速度を求め、油温センサ14が検出した内燃エンジン1の潤滑油温度と回転速度から、マップを参照して内燃エンジン1のフリクショントルクTfrcを求める。
式(3)の慣性重量Ieは既知の値である。ECU10はこれらの値を用いて式(2)の計算を行なって、内燃エンジン1の目標出力トルクTrcvを計算する。
ステップS111で、ECU10は計算した内燃エンジン1の目標出力トルクTrcvが実現するように、内燃エンジン1の燃料供給量、点火タイミング、スロットル開度、バルブタイミングなどを制御する。
燃料リカバリにおいては、式(3)に用いるトルクコンバータ2の損失トルクTlossが負の値となる。したがって、燃料リカバリにおいては、例えば車両が停止した状態で内燃エンジン1を始動する場合と比べて、算出される目標出力トルクTrcvは小さな値となる。特に通常運転時と燃料リカバリ時とで異なるトルクコンバータ2の損失トルクTlossを目標出力トルクTrcvの計算に反映させることで、目標出力トルクTrcvを正確に計算することができる。さらに、トルクコンバータ2の油温や、内燃エンジン1の潤滑油温度に基づき目標出力トルクTrcvの計算に反映させるので、目標出力トルクTrcvをさらに精度良く計算することができる。このようにして計算された目標出力トルクTrcvに基づき、内燃エンジン1の運転を制御することで、燃料リカバリに伴うトルクショックを確実に防止できる。また、目標出力トルクTrcvに基づき、内燃エンジン1の制御を行なうことで燃料消費を抑えることができる。
内燃エンジン1の運転制御は燃料供給量、点火タイミング、スロットル開度、バルブタイミングなどさまざまなパラメータに関して行なわれるが、目標出力トルクTrcvはこれらのすべてのパラメータの制御指標として利用することができる。したがって、内燃エンジン1の燃料リカバリ時の制御を精度良く効率的に行なうことができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
例えば、図3のステップS103では、トルクコンバータ2がロックアップ状態かどうかを判定し、ロックアップ状態の場合には、ステップS112でトルクコンバータ2の損失トルクをゼロに設定している。
ロックアップ状態では、速度比eが1となり、容量係数Cがゼロとなるので、ステップS109で計算される損失トルクTlossもゼロになるはずである。
ステップS103とS112を設けた理由は、計算負荷の低減と、計算アルゴリズムに起因してロックアップ状態における損失トルクTlossが必ずしもゼロにならない可能性を考慮したためである。したがって、ステップS103とS112は必須ではなく、省略することも可能である。
この発明によ燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転制御装置の構成を説明するブロックダイアグラムである。 この発明を適用するトルクコンバータの縦断面図である。 ECUが実行する燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転制御ルーチンを説明するフローチャートである この発明によるエンジンコントロールユニット(ECU)が格納する容量係数Cのマップの内容を説明するダイアグラムである。 ECUが格納する内燃エンジンのフリクショントルクTfrcのマップの内容を説明するダイアグラムである。
符号の説明
1 内燃エンジン
2 トルクコンバータ
3 トランスミッション
6 クランクシャフト
7 変速機入力軸
10 ECU
11 回転速度センサ
12 回転速度センサ
13 回転速度センサ
14 油温センサ
15 油温センサ

Claims (10)

  1. トルクコンバータを介してトルクを出力するとともに、走行中に燃料カットを行なう車両用の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法において、
    トルクコンバータのポンプインペラの回転速度を検出し;
    トルクコンバータのタービンランナの回転速度を検出し;
    タービンランナの回転速度とポンプインペラの回転速度との速度比を計算し;
    速度比からトルクコンバータの容量係数を計算し;
    ポンプインペラの回転速度とトルクコンバータの容量係数からトルクコンバータの損失トルクを計算し;
    損失トルクから内燃エンジンの目標出力トルクを計算し;
    目標出力トルクを用いて燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転状態を制御する;
    ことを特徴とする内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  2. 車速を検出し、トルクコンバータの容量係数を、速度比と車速に基づき計算することを特徴とする請求項1に記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  3. トルクコンバータの容量係数は速度比が1の場合にゼロとなり、速度比が1より小さい場合には正の値をとり、速度比が1より大きい場合には負の値をとることを特徴とする請求項2に記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  4. トルクコンバータの損失トルクを次式(ア)により計算することを特徴とする請求項3に記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
    Tloss=C・Ninp2 ・・・(ア)
    ただし、Tloss:損失トルク;
    C:容量係数;
    Ninp:ポンプインペラ回転速度。
  5. 目標出力トルクを次式(イ)により計算することを特徴とする請求項4に記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
    Trcv=Ie・(dNeng/dt)+Tfrc+Tloss ・・・(イ)
    ただし、Trcv:目標出力トルク;
    dNen/dtg:ドライバ要求回転上昇率;
    Ie:予め与えられる駆動系の慣性重量;
    Tfrc:予め与えられるフリクショントルク;
    Tloss:損失トルク。
  6. トルクコンバータがロックアップしているかどうかを検出し、トルクコンバータがロックアップしている場合には損失トルクをゼロに設定することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  7. トルクコンバータの油温を検出し、油温に基づきトルクコンバータの容量係数を補正することを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  8. 内燃エンジンの回転速度と潤滑油温度を検出し,フリクショントルクを内燃エンジンの回転速度と潤滑油温度に基づき計算することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  9. 内燃エンジンの運転状態は燃料噴射量、点火タイミング、スロットル開度、及びバルブタイミングの少なくともひとつを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御方法。
  10. トルクコンバータを介してトルクを出力するとともに、走行中に燃料カットを行なう車両用の内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御装置において、
    トルクコンバータのポンプインペラの回転速度を検出する手段と;
    トルクコンバータのタービンランナの回転速度を検出する手段と;
    タービンランナの回転速度とポンプインペラの回転速度との速度比を計算する手段と;
    速度比からトルクコンバータの容量係数を計算する手段と;
    ポンプインペラの回転速度とトルクコンバータの容量係数からトルクコンバータの損失トルクを計算する手段と;
    損失トルクから内燃エンジンの目標出力トルクを計算する手段と;
    目標出力トルクを用いて燃料リカバリ時の内燃エンジンの運転状態を制御する手段と;
    を備えたことを特徴とする内燃エンジンの燃料リカバリ時の運転制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018189025A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 三菱電機株式会社 車両の電子制御装置

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