JP2009248869A - 容器ホルダ - Google Patents

容器ホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP2009248869A
JP2009248869A JP2008101696A JP2008101696A JP2009248869A JP 2009248869 A JP2009248869 A JP 2009248869A JP 2008101696 A JP2008101696 A JP 2008101696A JP 2008101696 A JP2008101696 A JP 2008101696A JP 2009248869 A JP2009248869 A JP 2009248869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
temperature
peltier element
beverage container
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008101696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Suzuki
隆稔 鈴木
Norichika Aoki
律親 青木
Hiroshi Yokoi
泰士 横井
Hiroshi Makino
浩 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2008101696A priority Critical patent/JP2009248869A/ja
Publication of JP2009248869A publication Critical patent/JP2009248869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】容器収納部へ収納した飲料容器の容器温度に応じた保温または保冷を自動的に行なうようにする。
【解決手段】容器ホルダCHは、容器温度T1を測定する容器温度測定手段52と、外部温度T2を測定する外部温度測定手段54と、容器温度T1と加熱基準温度T3および冷却基準温度T4との比較結果に基づいてペルチェ素子PDを制御する制御部70とを備える。容器温度T1が加熱基準温度T3以上の場合にペルチェ素子PDで飲料容器Gを加熱し、容器温度T1が冷却基準温度T4より低い場合にペルチェ素子PDで飲料容器Gを冷却する。また、容器温度T1が加熱基準温度T3より低く冷却基準温度T4より高い場合は、容器温度T1が外部温度T2以上の場合にペルチェ素子PDで飲料容器Gを加熱し、容器温度T1が外部温度T2より低い場合にペルチェ素子PDで飲料容器Gを冷却する。
【選択図】図4

Description

本発明は、容器収納部に収納した飲料容器を保温または保冷するペルチェ素子を備えた容器ホルダに関するものである。
自動車の乗員室は、例えば図7に示すように、車両内装部材としてのフロアコンソールFCに、種々の飲料容器を収納して保持する容器ホルダ(「カップホルダ」とも云う)CH1が装備されている。この容器ホルダCH1は、フロアコンソールFCの上面に設けられ、上方に開口する容器収納部10を備えている。
また、容器収納部に収納した飲料容器を保温または保冷するため、該飲料容器を加熱または冷却するペルチェ素子を備えた容器ホルダも提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。これら特許文献1および特許文献2に開示された各カップホルダは、容器収納部の底部外面に設けたペルチェ素子に対する直流電流の通電方向を切り換えることで、該容器収納部の底部が加熱または冷却される。すなわち、ペルチェ素子の容器収納部に接触した側が発熱側となるよう該ペルチェ素子に直流電流を通電することで該容器収納部に収納した飲料容器を加熱し、ペルチェ素子の容器収納部に接触した側が吸熱側となるよう該ペルチェ素子に直流電流を通電することで該容器収納部に収納した飲料容器を冷却する。
特開2000−234836号公報 特開2005−254854号公報
ところで、特許文献1のカップホルダは、飲料容器を容器収納部に収納しただけでは該飲料容器が加熱または冷却されない。すなわち、飲料容器を容器収納部に収納した状態において、温冷切換スイッチを加熱側または冷却側へ手動で切り換えなければならず、飲料容器の保温および保冷に際して煩わしい操作を要する問題を有している。しかも、温熱切換スイッチが加熱側または冷却側にある場合には、飲料容器が容器収納部に収納されていない場合でもペルチェ素子に対する通電が行なわれるため、無駄な電力の消費を防止できない問題もある。
一方、特許文献2のカップホルダは、外ケースに対する内ケースの装着向きを変更しなければペルチェ素子に対する電流の通電方向を変更することができず、保温と保冷との変更に際して外ケースに対して内ケースを着脱しなければならない問題を有している。しかも、保温態様となっている場合には、冷えた飲料容器を容器収納部へ収納しても該飲料容器を加熱し、また保冷態様となっている場合には、温められた飲料容器を容器収納部へ収納しても該飲料容器を冷却するという不具合が発生する問題もある。
そこで本発明では、前述した従来の技術に内在している課題に鑑み、容器収納部へ収納した飲料容器の容器温度に応じた保温または保冷を自動的に行なう容器ホルダを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上方に開口する容器収納部を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した飲料容器を加熱または冷却するペルチェ素子とを備えた容器ホルダにおいて、
前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した前記飲料容器の容器温度を測定する容器温度測定手段と、
前記容器温度測定手段から入力される前記容器温度と予め設定された基準温度との比較結果に基づいて前記ペルチェ素子を制御する制御部とを備え、
前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記基準温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記基準温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、容器収納部に収納した飲料容器の容器温度が制御部に予め設定された基準温度以上の場合は該飲料容器が加熱され、飲料容器の容器温度が基準温度より低い場合は該飲料容器が冷却されるようになり、飲料容器を容器収納部へ収納することで該飲料容器に適した保温または保冷が自動的に行なわれ、使い勝手が良くて誰でも簡易に使用することができる。
請求項2に記載の発明は、前記制御部には、前記基準温度として、加熱基準温度と、前記加熱基準温度より低く設定された冷却基準温度とが設定され、
前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記加熱基準温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記冷却基準温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却することを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、加熱基準温度と冷却基準温度とを予め設定したので、飲料容器に対する加熱または冷却の判断が適切になされ、保温すべき飲料容器を冷却する不都合または保冷すべき飲料容器を加熱する不都合が発生し難い。
請求項3に記載の発明は、前記容器収納部の周辺部における外部温度を測定する外部温度測定手段を備え、
前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記加熱基準温度より低く前記冷却基準温度より高い場合は、前記容器温度が前記外部温度以上の場合に前記ペルチェ素子で該飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記外部温度より低い場合に前記ペルチェ素子で該飲料容器を冷却することを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、容器温度が加熱基準温度より低くかつ冷却基準温度より高い飲料容器の場合は、外部温度を基準として、容器温度が外部温度以上の場合は当該飲料容器を加熱し、容器温度が外部温度より低い場合は当該飲料容器を冷却するようにしたので、保温すべきか保冷すべきかの判断が困難な飲料容器であっても、飲料容器の適切な保温または保冷を行ない得る。
請求項4に記載の発明は、前記制御部には、前記加熱基準温度より高く設定した過加熱温度と、前記冷却基準温度より低く設定した過冷却温度とが設定され、
前記制御部の制御下に、前記飲料容器の前記容器温度が前記過加熱温度以上の場合には前記ペルチェ素子による加熱を停止し、前記飲料容器の前記容器温度が前記過冷却温度以下の場合には前記ペルチェ素子による冷却を停止することを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、飲料容器を把持できなくなる程に過加熱することを防止し得ると共に、飲料容器内の飲料水が凍結するほどに過冷却することを防止し得る。
請求項5に記載の発明は、上方に開口する容器収納部を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した飲料容器を加熱または冷却するペルチェ素子とを備えた容器ホルダにおいて、
前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した前記飲料容器の容器温度を測定する容器温度測定手段と、
前記容器収納部の周辺部における外部温度を測定する外部温度測定手段と、
前記容器温度測定手段から入力される前記容器温度と前記外部温度測定手段から入力される前記外部温度との比較結果に基づいて、前記ペルチェ素子を制御する制御部とを備え、
前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記外部温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記外部温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、容器収納部に収納した飲料容器の容器温度が外部温度以上の場合は該飲料容器が加熱され、飲料容器の容器温度が外部温度より低い場合は該飲料容器が冷却されるようになり、飲料容器に対する保温または保冷が自動的に行なわれるので、使い勝手が良くて誰でも簡易に使用し得る。
請求項6に記載の発明は、前記制御部により制御され、前記ペルチェ素子による前記飲料容器の加熱時に作動する第1状態表示手段と、前記ペルチェ素子による前記飲料容器の冷却時に作動する第2状態表示手段と、前記ペルチェ素子に対する非通電時に作動する第3状態表示手段とを備えることを要旨とする。
従って、請求項6に係る発明によれば、第1状態表示手段、第2状態表示手段または第3状態表示手段の作動状態を確認することで、飲料容器に対する保温状態、保冷状態、または停止状態が容易に確認できる。
請求項7に記載の発明は、前記容器収納部に収納した飲料容器を感知する容器感知手段を備え、前記容器感知手段による前記飲料容器の容器感知信号が前記制御部に入力されている場合に、該制御部による前記ペルチェ素子の制御を行なうよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項7に係る発明によれば、容器収納部に飲料容器が収納された場合にだけペルチェ素子に対する通電を行ない得るので、飲料容器の保温および保冷に係る無駄な電力の消費が抑えられる。
本発明に係る容器ホルダによれば、容器収納部へ飲料容器を収納するだけで、該飲料容器の容器温度に応じた保温または保冷が自動的に行なわれるようになり、使い勝手の向上が図られる。
次に、本発明に係る容器ホルダにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、図7に示した車両内装部材としてのフロアコンソールFCに配設した容器ホルダCH1と基本的に同一形状の容器ホルダCHを例示して説明する。従って、自動車の乗員室内に設置されたフロアコンソールFCの前側を容器ホルダCHの前側、該フロアコンソールFCの後側を容器ホルダCHの後側と指称する。すなわち図2では、同図右方向が容器ホルダCHの前側、同図左方向が該容器ホルダCHの後側である。
図1は、実施例の容器ホルダCHを、一部省略して示した概略斜視図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。実施例の容器ホルダCHは、フロアコンソールFCに取り付けられる矩形状の本体部20に並べて凹設され、上方に開口して有底円筒状をなす2つの容器収納部22,22を有している。両容器収納部22,22は、缶、ビン、ペットボトルおよび紙コップ等の市販されている各種サイズ・形状の飲料容器Gを、縦向きで保持し得るサイズに形成されている。また図示省略するが、各種サイズ・形状の飲料容器Gをがたつくことなく保持する保持片等が配設されることもある。なお、両容器収納部22,22は構成および形態が同一となっているので、ここでは図1における奥側の容器収納部22についてのみ説明し、手前側の容器収納部22については、同一部位および部材は同一の符号で指示し、説明は省略する。
容器収納部22は、図1および図2に示すように、円筒状の縦壁部24および該縦壁部24の下端に形成された底壁部26とで形成されている。縦壁部24の前側上部には、水平に延在する横長の開口部28が、該縦壁部24の周長の1/3程度の長さで形成されている。この開口部28には、該開口部28の開口形状と同一形状に形成された透明または半透明のレンズ部材40が装着され、該レンズ部材40が縦壁部24の一部を構成している。そして、縦壁部24の後側上部には、容器収納部22内に向けて開口する第4設置部36が形成され、該第4設置部36には容器感知手段50が配設されている。また、縦壁部24の後側下部には、容器収納部22内に向けて開口する第5設置部38が形成され、該第5設置部38には容器温度測定手段52が配設されている。
第4設置部36に配設した容器感知手段50は、容器収納部22に収納した飲料容器Gを感知するもので、公知の光電センサ、近接センサまたは超音波センサ等が採用される。この容器感知手段50が飲料容器Gを感知した際には、その容器感知信号が図2および図3に示した制御部70へ入力される。また、第5設置部38に配設した容器温度測定手段52は、容器収納部22に収納した飲料容器Gの容器温度T1を測定するもので、公知の非接触タイプの赤外線センサや熱電対温度センサ等が採用される。この容器温度測定手段52により測定された容器温度T1は、図2および図3に示した制御部70へ入力される。
容器収納部22における底壁部26の裏側(下側)には、図1および図2に示すように、ペルチェ素子PDが装着されている。このペルチェ素子PDは、交互に配置された所定数のP型熱電半導体およびN型熱電半導体を備え、各熱電半導体の一方の端部側に接合した第1電極に第1基板42が配設されると共に、各熱電半導体の他方の端部側に接合した第2電極に第2基板44が配設されている。このようなペルチェ素子PDは、容器収納部22の底壁部26の裏面に第1基板42を全面的に密着させた状態で該容器収納部22に取り付けられ、後述する制御部70により通電が制御される。また、ペルチェ素子PDの第2基板44には、複数の発熱フィンが設けられたヒートシンク46が、該第2基板44に全面的に密着した状態で取り付けられている。
容器収納部22の底壁部26に取り付けられたペルチェ素子PDの後側には、図示省略した設置部に取り付けたファン48が、前述したヒートシンク46を指向した状態に配設されている。このファン48は、後述する制御部70により制御され、作動時にはヒートシンク46に向けて風を吹き付ける。従って、ペルチェ素子PDにより飲料容器Gを冷却する際には、第1基板42側が吸熱側となると共に第2基板44側が放熱側となるので、温度が上昇する第2基板44より低温の空気をヒートシンク46に吹き付けることで該第2基板44の温度が低下し、これによって第1基板42側の吸熱量が増加するのでペルチェ素子PDの効率化が図られる。また、ペルチェ素子PDにより飲料容器Gを加熱する際には、第2基板44側が吸熱側となると共に第1基板42側が放熱側となるので、温度が低下する第2基板44より高温の空気をヒートシンク46に吹き付けることで該第2基板44の温度が上昇し、これによって第1基板42側の放熱量が増加するのでペルチェ素子PDの効率化が図られる。
容器収納部22の外側には、第1状態表示手段としての第1LED56と、第2状態表示手段としての第2LED58と、第3状態表示手段としての第3LED60とが、レンズ部材40の裏側に臨んで配設されている。これら第1LED56、第2LED58および第3LED60は、レンズ部材40の裏側において水平方向へ所要間隔をおいて各々3個ずつ配設され、後述する制御部70により各々個別に制御される。各第1LED56は、飲料容器Gを加熱するために第1基板42が放熱側となるようペルチェ素子PDに直流電流を通電した際(以降「加熱通電」と云う)に点灯制御され、点灯時には赤色に発光する。各第2LED58は、飲料容器Gを冷却するために第1基板42が吸熱側となるようペルチェ素子PDに直流電流を通電した際(以降「冷却通電」と云う)に点灯制御され、点灯時には青色に発光する。各第3LED60は、メインスイッチ64がON状態においてペルチェ素子PDに通電されない場合に点灯制御され、点灯時に緑色に発光する。
図1および図2に示すように、本体部20における容器収納部22の前側には、上方に開口する第1設置部30が形成され、該第1設置部30にはメインスイッチ64が配設されている。本体部20における各容器収納部22の後側には、上方に開口する第2設置部32が形成され、該第2設置部32にはモードスイッチ66が配設されている。また、本体部20における左側後方の隅部には、上方に開口する第3設置部34が形成され、該第3設置部34には外部温度測定手段54が配設されている。
第1設置部30に配設したメインスイッチ64は、制御部70に対する電源のON・OFF制御を行なうものである。このメインスイッチ64は、ボタン64Aが本体部20の上面から突出するように配設された公知のプッシュスイッチが採用され、ボタン64Aを押す毎に電源ON状態→電源OFF状態が交互に切り替わる。従って、メインスイッチ64のボタン64Aを押して電源ON状態になった際には制御部70に通電され、容器収納部22内に収納した飲料容器Gに対する保温または保冷に係る機能が有効となる。またメインスイッチ64は、ボタン64Aが透明または半透明の合成樹脂部材から形成されており、該メインスイッチ64の内部には第4LED62が配設されている。この第4LED62は、メインスイッチ64の電源ONで点灯制御され、点灯時に白色に発光する。なおメインスイッチ64は、プッシュスイッチに限定されず、ロッカースイッチやトグルスイッチ等であってもよい。
第2設置部32に配設したモードスイッチ66は、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの保温または保冷を、「AUTOモード」、「HOTモード」および「COLDモード」の何れかに手動で切換え操作するものである。「AUTOモード」は、容器収納部22に収納した飲料容器Gの保温および保冷を該飲料容器Gの容器温度T1に基づいて自動で行なうモードである。「HOTモード」は、容器収納部22に収納した飲料容器Gの保温を該飲料容器Gの容器温度T1に関係なく手動で行なうモードであり、「COLDモード」は、容器収納部22に収納した飲料容器Gの保冷を該飲料容器Gの容器温度T1に関係なく手動で行なうモードである。前述したモードスイッチ66は、ボタン66Aが本体部20の上面から突出するように配設された公知の3ポジションタイプのプッシュスイッチが採用され、ボタン66Aを押す毎に「AUTOモード」→「HOTモード」→「COLDモード」と順次切り替わる。従って、ボタン64Aを押してモードスイッチ66で「AUTOモード」を選択した場合には、飲料容器Gの保温および保冷を後述するように自動的に行ない、モードスイッチ66で「HOTモード」を選択した場合には、飲料容器Gの保温を強制的に行なうと共に、モードスイッチ66で「COLDモード」を選択した場合には、飲料容器Gの保冷を強制的に行なう。なお、図示省略したが、モードスイッチ66の近傍に、前述した「AUTOモード」、「HOTモード」および「COLDモード」に対応した表示手段(LED等)を設け、現在設定されているモードを容易に確認し得るようにするのが望ましい。
第3設置部34に配設した外部温度測定手段54は、容器ホルダCHが配設された乗員室内の温度である外部温度T2を測定するもので、公知の赤外線センサや熱電対温度センサ等が採用される。この外部温度測定手段54により測定された外部温度T2は、図2および図3に示した制御部70へ入力される。
前述した制御部70は、図3に示すように、メインスイッチ64、モードスイッチ66、容器感知手段50、容器温度測定手段52および外部温度測定手段54から入力される各信号に基づき、ペルチェ素子PD、ファン48、第1〜第4の各LED56,58,60,62を統括的に制御する。また制御部70には、基準温度として、加熱基準温度T3と、この加熱基準温度T3より低く設定された冷却基準温度T4とが予め設定されている。加熱基準温度T3とは、容器収納部22に収納された飲料容器Gを加熱すると判定するために設定された温度であり、該飲料容器Gの容器温度T1が加熱基準温度T3以上である場合には、制御部70は当該飲料容器Gを加熱するようペルチェ素子PDを制御する。一方、冷却基準温度T4とは、容器収納部22に収納された飲料容器Gを冷却すると判定するために設定された温度であり、該飲料容器Gの容器温度T1が冷却基準温度T4より低い場合には、制御部70は当該飲料容器Gを冷却するようペルチェ素子PDを制御する。実施例の容器ホルダCHでは、加熱基準温度T3を40℃に設定してあると共に、冷却基準温度T4を15℃に設定してある。従って、容器温度T1が40℃以上の飲料容器Gを容器収納部22に収納すると該飲料容器Gは加熱され、容器温度T1が15℃より低い飲料容器Gを容器収納部22に収納すると該飲料容器Gは冷却されるよう構成されている。
また制御部70には、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの過加熱防止の判断基準とする過加熱温度T5と、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの過冷却防止の判断基準とする過冷却温度T6が予め設定されている。実施例の容器ホルダCHでは、過加熱温度T5を50℃に設定してあると共に、過冷却温度T6を0℃に設定してある。従って、容器収納部22に収納した飲料容器Gの容器温度T1が50℃以上になった場合にはペルチェ素子PDによる加熱を停止し、飲料容器Gの容器温度T1が0℃以下になった場合にはペルチェ素子PDによる冷却を停止する。
更に制御部70には、図3に示すように、タイマ72が装備されている。制御部70は、タイマ72によるカウント値に基づき、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱または冷却が開始された時点から所定時間(実施例では1分)を経過した際に、容器収納部22に収納した飲料容器Gの容器温度T1の再測定を行なう。また制御部70は、タイマ72によるカウント値に基づき、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱または冷却が停止された時点から所定時間(実施例では1分)を経過した際に、容器収納部22に収納した飲料容器Gの容器温度T1を再測定する。
次に、前述のように構成された実施例の容器ホルダCHの容器温冷機能の具体的な態様につき、図4を引用して説明する。先ず、自動車のACC電源がONになっている状態において、メインスイッチ64を電源ON状態にすると(ステップS1)、第4LED62が点灯する(ステップS2)。そして、ステップS3に移行して、容器感知手段50による容器感知信号が入力されているか否かが確認される。容器感知手段50からの容器感知信号が制御部70に入力されない場合は、容器収納部22に飲料容器Gが収納されていないので、メインスイッチ64が電源ON状態であってもペルチェ素子PDに対する通電は行なわれない。
容器収納部22に飲料容器Gを収納して容器感知手段50からの容器検出信号が制御部70に入力されると、ステップS3からステップS4へ移行して、モードスイッチ66の位置が確認される。モードスイッチ66が「AUTOモード」になっていた場合は、ステップS4に移行する。また、モードスイッチ66が「HOTモード」になっている場合には、ステップS30に移行して、ペルチェ素子PDが加熱通電されて該ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱が開始され、廃熱ファン78が作動し、第1LED56が点灯制御され、該飲料容器Gは強制的に保温される。一方、モードスイッチ66が「COLDモード」になっている場合には、ステップS31に移行して、ペルチェ素子PDが冷却通電されて該ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの冷却が開始され、廃熱ファン78が作動し、第2LED58が点灯制御され、該飲料容器Gは強制的に保冷される。
モードスイッチ66が「AUTOモード」になっていた場合、またはメインスイッチ64のスイッチを押した後に「AUTOモード」に設定した場合には、ステップS5に移行して、容器温度測定手段52により飲料容器Gの容器温度T1が測定され、測定された該容器温度T1が制御部70に入力される。更に、ステップS6に移行して、外部温度測定手段54により容器収納部22の周辺部における外部温度T2が測定され、測定された該外部温度T2が制御部70に入力される。
そして制御部70では、測定された容器温度T1と、該制御部70に予め設定された加熱基準温度T3(実施例では40℃)および冷却基準温度T4(実施例では15℃)とを比較する(ステップS7)。この比較結果により、容器温度T1が加熱基準温度T3以上の場合はステップS9に移行し、容器温度T1が冷却基準温度T4より低い場合はステップS19に移行し、容器温度T1が加熱基準温度T3より低く冷却基準温度T4より高い場合はステップS8に移動する。すなわち、容器温度T1が加熱基準温度T3以上の場合は、容器収納部22に収納した飲料容器Gが保温すべきものであると判断され、ステップS9に移行して該飲料容器Gを加熱する。また、容器温度T1が冷却基準温度T4より低い場合は、容器収納部22に収納した飲料容器Gが保冷すべきものであると判断され、ステップS19に移行して該飲料容器Gを冷却する。
ステップS8では、測定された容器温度T1と、測定された外部温度T2とを比較する。この比較結果により、容器温度T1が外部温度T2以上の場合はステップS9に移し、容器温度T1が外部温度T2より低い場合はステップS19に移行する。すなわち、容器温度T1が加熱基準温度T3と冷却基準温度T4との間の場合には、容器収納部22に収納した飲料容器Gが保温するものか保冷するものか判断が困難であるため、外部温度T2を基準にして保温するか保冷するかを判断する。
容器温度T1が加熱基準温度T3以上の場合(ステップS7)または容器温度T1が外部温度T2以上の場合(ステップS8)には、ステップS9に移行して、ペルチェ素子PDが加熱通電され、ファン48が作動制御されると共に、第1LED56が点灯制御される。更に、タイマ72がカウントを開始する。これにより、ペルチェ素子PDの第1基板42が放熱側となり、容器収納部22の底壁部26の温度が上昇して該容器収納部22に収納された飲料容器Gが加熱される。
ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱が開始されると、タイマ72のカウント値に基づいて、ペルチェ素子PDへの通電開始から1分が経過したか否かを確認する(ステップS10)。すなわち、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱は1分間続けられ、通電開始から1分が経過した際には、容器温度測定手段52により飲料容器Gの容器温度T1が再測定され、この容器温度T1が制御部70に入力される(ステップS11)。そして制御部70では、再測定された容器温度T1と、制御部70に予め設定した前述の加熱基準温度T3および過加熱温度T5とを比較する(ステップS12)。この比較結果により、容器温度T1が加熱基準温度T3以上でかつ過加熱温度T5より低い場合は、ステップS32に移行して加熱を継続する。そして、ステップS12を実行してから1分が経過したら、前述したステップS11およびS12を実行して、再測定された容器温度T1と、制御部70に予め設定した前述の加熱基準温度T3および過加熱温度T5とを比較する。すなわち、容器温度T1が加熱基準温度T3以上でかつ過加熱温度T5より低い場合は、加熱を継続しながら、容器温度T1と加熱基準温度T3および過加熱温度T5との比較を1分毎に実行する。一方、ステップS12において、容器温度T1が過加熱温度T5以上の場合は、ステップS13に移行して、制御部70により、ファン48が停止制御され、ペルチェ素子PDの通電が停止されて加熱を停止すると共に、第1LED56が消灯制御される。
また、ステップS12において、容器温度T1が加熱基準温度T3より低くなった場合には、ステップS29に移行して、外部温度測定手段54により容器収納部22の周辺部における外部温度T2を再測定する。そして、ステップS8に移行して、再測定された容器温度T1と、再測定された外部温度T2とを比較する。この比較結果により、容器温度T1が外部温度T2以上の場合はステップS9に移し、容器温度T1が外部温度T2より低い場合はステップS19に移行する。すなわち、ペルチェ素子PDにより一旦加熱された飲料容器Gの容器温度T1が加熱基準温度T3より低くなってしまった場合には、もう一度、再測定された容器温度T1と外部温度T2とを比較して、依然として容器温度T1が外部温度T2以上の場合は当該飲料容器Dを加熱して保温し、また容器温度T1が外部温度T2より低くなった場合には当該飲料容器Dを冷却するよう制御される。
一方、容器温度T1が過加熱温度T5以上となっていた場合は、ペルチェ素子PDの通電が停止され、ファン48が停止制御されると共に、第1LED56が消灯制御される(ステップS13)。また、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱が停止されると、第3LED60が点灯制御される(ステップS14)。そして、タイマ72のカウント値に基づいて、ペルチェ素子PDへの通電停止から1分が経過したか否かを確認する(ステップS15)。ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの加熱停止状態が1分経過した際には、容器温度測定手段52により飲料容器Gの容器温度T1が再測定され、この容器温度T1が制御部70に入力される(ステップS16)。そして制御部70では、再測定された容器温度T1と、過加熱温度T5とを比較する(ステップS17)。この比較結果により、容器温度T1が依然として過加熱温度T5以上の場合は、ステップS33に移行する。そして、ステップS17を実行してから1分が経過したら、前述したステップS16およびS17を実行して、再測定された容器温度T1と過加熱温度T5とを比較する。すなわち、ステップS17において、容器温度T1が過加熱温度T5以上の場合は、容器温度T1と過加熱温度T5との比較を1分毎に実行する。また、ステップS17において、容器温度T1が過加熱温度T5より低くなった場合は、第3LED60を消灯制御した後(ステップS18)、ステップS9に移行して、前述したステップS9以降の制御が反復され、容器収納部22に収納された飲料容器Gは再加熱される。
一方、ステップS7において容器温度T1が冷却基準温度T4以下の場合またはステップS8において容器温度T1が外部温度T2より低い場合には、ステップS19に移行して、ペルチェ素子PDが冷却通電され、ファン48が作動制御されると共に、第2LED58が点灯制御される。更に、タイマ72がカウントを開始する。これにより、ペルチェ素子PDの第1基板42が吸熱側となり、容器収納部22の底壁部26の温度が低下して該容器収納部22に収納された飲料容器Gが冷却される。
ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの冷却が開始されると、タイマ72のカウント値に基づいて、ペルチェ素子PDへの通電開始から1分が経過したか否かを確認する(ステップS20)。すなわち、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの冷却は1分間続けられ、通電開始から1分が経過した際には、容器温度測定手段52により飲料容器Gの容器温度T1が再測定され、この容器温度T1が制御部70に入力される(ステップS21)。そして制御部70では、再測定された容器温度T1と、制御部70に予め設定した前述の冷却基準温度T4および過冷却温度T6とを比較する(ステップS22)。この比較結果により、容器温度T1が冷却基準温度T4より低くかつ過冷却温度T6より高い場合は、ステップS34に移行して冷却を継続する。そして、そして、ステップS22を実行してから1分が経過したら、前述してステップS21およびS22を実行して、再測定された容器温度T1と、制御部70に予め設定した前述の冷却基準温度T4および過冷却温度T6とを比較する。すなわち、容器温度T1が冷却基準温度T4より低くかつ過冷却温度T6より高い場合は、冷却を継続しながら、容器温度T1と冷却基準温度T4および過冷却温度T6との比較を1分毎に実行する。一方、ステップS22において、容器温度T1が過冷却温度T6以下の場合は、ステップS23に移行して、制御部70により、ファン48が停止制御され、ペルチェ素子PDの通電が停止されて冷却を停止すると共に、第2LED58が消灯制御される。
また、ステップS22おいて、容器温度T1が冷却基準温度T4より高くなった場合には、前述したステップS29に移行して、外部温度測定手段54により容器収納部22の周辺部における外部温度T2を再測定する。そして、ステップS8に移行して、再測定された容器温度T1と、再測定された外部温度T2とを比較し、この比較結果により、容器温度T1が外部温度T2以上の場合はステップS9に移し、容器温度T1が外部温度T2より低い場合はステップS19に移行する。すなわち、ペルチェ素子PDにより一旦冷却された飲料容器Gの容器温度T1が冷却基準温度T4より高くなってしまった場合には、もう一度、再測定された容器温度T1と外部温度T2とを比較して、依然として容器温度T1が外部温度T2より低い場合は当該飲料容器Dを冷却して保冷し、また容器温度T1が外部温度T2より高くなった場合には当該飲料容器Dを加熱するよう制御される。
容器温度T1が過冷却温度T6以下となっていた場合は、ペルチェ素子PDの通電が停止され、ファン48が停止制御されると共に、第2LED58が消灯制御される(ステップS23)。また、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの冷却が停止されると、第3LED60が点灯制御される(ステップS24)。そして、タイマ72のカウント値に基づいて、ペルチェ素子PDへの通電停止から1分が経過したか否かを確認する(ステップS25)。ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの冷却停止状態が1分経過した際には、容器温度測定手段52により飲料容器Gの容器温度T1が再測定され、この容器温度T1が制御部70に入力される(ステップS26)。そして制御部70では、再測定された容器温度T1と、過冷却温度T6とを比較する(ステップS27)。この比較結果により、容器温度T1が依然として過冷却温度T6以下の場合は、ステップS35に移行する。そして、ステップS27を実行してから1分が経過したら、前述したステップS26およびS27を実行して、再測定された容器温度T1と過冷却温度T6とを比較する。すなわち、ステップS27において、容器温度T1が過冷却温度T6以下の場合は、容器温度T1と過冷却温度T6との比較を1分毎に実行する。また、ステップS27において、容器温度T1が過冷却温度T6より高くなった場合は、第3LED60を消灯制御した後(ステップS28)、ステップS19に移行して、前述したステップS19以降の制御が反復され、容器収納部22に収納された飲料容器Gは再冷却される。
なお、モードスイッチ66が「AUTOモード」となっていて、前述したステップS5〜ステップS29を実行して容器収納部22に収納した飲料容器Gの保温または保冷が実行されている際に、適時にモードスイッチ66を「HOTモード」または「COLDモード」に切換えた場合には、「AUTOモード」がキャンセルされる。すなわち、「AUTOモード」で飲料容器Gを加熱している状態においてモードスイッチ66が「COLDモード」に切換えされた場合には、「COLDモード」が優先されて飲料容器Gは冷却され保冷される。また、「AUTOモード」で飲料容器Gを冷却している状態においてモードスイッチ66が「HOTモード」に切換えされた場合には、「HOTモード」が優先されて飲料容器Gは加熱され保温される。すなわち実施例の容器ホルダCHは、容器収納部22に収納した飲料容器Gの容器温度T1に関係なく、使用者のスイッチ操作により、該飲料容器Gを加熱したり冷却することも可能であり、使用者の好みに応じて各モード間の変更を簡単に行ない得る。
従って、実施例の容器ホルダCHでは、飲料容器Gの容器温度T1が予め設定された加熱基準温度T3以上の場合は保温すべき飲料容器Gと判断して該飲料容器Gを加熱し、飲料容器Gの容器温度T1が予め設定された冷却基準温度T4より低い場合は保冷すべき飲料容器Gと判断して該飲料容器Gを冷却するので、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの効率的な保温または保冷を行ない得る。しかも、加熱および冷却の判断基準となる基準温度として、加熱判断基準となる加熱基準温度T3と、加熱基準温度T3より低く設定されて冷却判断基準となる冷却基準温度T4とを設定したので、飲料容器Gに対する加熱または冷却の判断が適切になされ、保温すべき飲料容器を冷却する不都合または保冷すべき飲料容器を加熱する不都合が発生し難い。また、容器温度T1が加熱基準温度T3より低くて冷却基準温度T4より高い飲料容器Gの場合は、外部温度T2を基準として、容器温度T1が外部温度T2以上の場合は当該飲料容器Gを加熱し、容器温度T1が外部温度T2より低い場合は当該飲料容器Gを冷却するようにしたので、保温すべきか保冷すべきかの判断が困難な飲料容器Gの場合であっても、飲料容器Gの適切な保温または保冷を行ない得る。従って、飲料容器Gを容器収納部22へ収納することで、該飲料容器Gに適した保温または保冷が自動的に行なわれ、保温すべき飲料容器Gを加熱したり保冷すべき飲料容器Gを加熱する不都合が発生し難いので、使い勝手が良くて誰でも簡易に使用することができる。
そして、容器収納部22に収納した飲料容器Gが加熱により過加熱温度T5以上となった場合には、ペルチェ素子PDによる加熱が停止されるので、飲料容器Gを把持できなくなる程に過加熱することを防止し得る。また、容器収納部22に収納した飲料容器Gが冷却により過冷却温度T6以下となった場合には、ペルチェ素子PDによる冷却が停止されるので、飲料容器G内の飲料水が凍結する程に過冷却することを防止し得る。更に、ペルチェ素子PDによる加熱時には第1LED56が赤色発光し、ペルチェ素子PDによる冷却時には第2LED58が青色発光し、ペルチェ素子PDに対する非通電時には第3LED60が緑色発光するので、飲料容器Gに対する保温状態、保冷状態、または停止状態が容易に確認できる。更に、容器収納部22に飲料容器Gが収納された場合にだけペルチェ素子PDに対する通電を行ない得るので、飲料容器Gの保温および保冷に係る無駄な電力の消費が抑えられる。なお、「AUTOモード」、「HOTモード」および「COLDモード」に手動で切換え可能なモードスイッチ66を備えているので、適時に「AUTOモード」から「HOTモード」または「COLDモード」に変更することも可能であり、必要に応じて飲料容器Gを強制的に加熱または冷却し得る。
(変更例)
前述した実施例では、外部温度測定手段54により測定される外部温度T2および容器温度測定手段52により測定される飲料容器Gの容器温度T1に基づき、該飲料容器Gの保温または保冷を自動的に行なうものであるが、図5および図6に示すようにしても、飲料容器Gの保温または保冷を自動的に行なうことも可能である。図5に示した変更例1では、測定した容器温度T1と、制御部70に予め設定された加熱基準温度T3および冷却基準温度T4とを比較して飲料容器Gに対する保温および保冷を行なうもので(外部温度T2を考慮しない)、図4に示した実施例のフローチャートにおいてステップS6およびステップS8を省略したものである。すなわち、ステップS7において、測定した容器温度T1が加熱基準温度T3以上の場合は、ステップS9に移行して、ペルチェ素子PDの第1基板42が発熱側となるよう該ペルチェ素子PDに直流電流を通電(加熱通電)して、容器収納部22に収納した飲料容器Gの加熱を行なう。また、容器温度T1が冷却基準温度T4より低い場合には、ステップS19に移行して、ペルチェ素子PDの第1基板42が吸熱側となるよう該ペルチェ素子PDに直流電流を通電(冷却通電)して、容器収納部22に収納した飲料容器Gの冷却を行なう。なお、ステップS12では容器温度T1と過加熱温度T5とを比較し、容器温度T1が過加熱温度T5より低い場合はステップS32に移行して更に加熱を継続し、容器温度T1が過加熱温度T5以上の場合はステップS13に移行して加熱を停止するよう制御する。また、ステップS22では容器温度T1と過冷却温度T6とを比較し、容器温度T1が過冷却温度T6より高い場合はステップS34に移行して更に冷却を継続し、容器温度T1が過冷却温度T6以下の場合はステップS23に移行して冷却を停止するよう制御する。従って、変更例1においても、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの効率的な保温および保冷が自動的に行なわれると共に、使い勝手が良くて誰でも簡易に使用することができる。
図6に示した変更例2では、測定した容器温度T1および外部温度T2を比較して飲料容器Gに対する保温および保冷を行なうもので(加熱基準温度T3および冷却基準温度T4を考慮しない)、図4のフローチャートにおいてステップS7を省略したものである。すなわち、容器温度T1が外部温度T2以上の場合には、ステップS9に移行して、ペルチェ素子PDの第1基板42が発熱側となるよう該ペルチェ素子PDに直流電流を通電(加熱通電)して、容器収納部22に収納した飲料容器Gの加熱を行なう。また、容器温度T1が外部温度T2より低い場合には、ステップS19に移行して、ペルチェ素子PDの第1基板42が吸熱側となるよう該ペルチェ素子PDに直流電流を通電(冷却通電)して、容器収納部22に収納した飲料容器Gの冷却を行なう。従って、変更例2においても、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの効率的な保温および保冷が自動的に行なわれると共に、使い勝手が良くて誰でも簡易に使用することができる。
本願が対象とする容器ホルダCHは、前述した実施例の形態に限定されるものではなく、様々に変更して実施可能である。
(1)実施例および変更例1では、飲料容器Gの加熱判断基準とする加熱基準温度T3と、この加熱基準温度T3より低くて該飲料容器Gの冷却判断基準とする冷却基準温度T4とが異なる場合を例示したが、これら加熱基準温度T3および冷却基準温度T4を同一の基準温度としてもよい。すなわち、飲料容器Gの容器温度T1が基準温度以上の場合は該飲料容器Gを加熱し、飲料容器Gの容器温度T1が基準温度より低い場合は該飲料容器Gを冷却するようにしても、ペルチェ素子PDによる飲料容器Gの保温および保冷を自動的に行ない得る。
(2)容器収納部22,22は、実施例に例示した有底円筒形状に限定されるものではなく、有底多角筒形状状や有底楕円筒形状等であってもよい。また、左右の各容器収納部22,22は、同一形状であっても異なる形状であってもよい。
(3)第1状態表示手段56、第2状態表示手段58および第3状態表示手段60は、実施例で示した各色に発光するLEDに限定されず、ブザーやスピーカ等の音で表示するものや、液晶や7セグメント等の文字、記号または絵柄等で表示するものであってもよい。
(4)本願の対象とする容器ホルダは、自動車の車内に設置される車両内装部材に配設されるものに限定されず、自動車以外の各種乗り物に配設される容器ホルダや、劇場または映画館等の座席に配設される容器ホルダ等に応用することも可能である。
実施例に係る容器ホルダを、一部省略して示した斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 容器ホルダの構成部品を示したブロック図である。 実施例の容器ホルダにおける飲料容器の保温および保冷態様を示したフローチャートである。 変更例1に係る飲料容器の保温および保冷態様を示したフローチャートである。 変更例2に係る飲料容器の保温および保冷態様を示したフローチャートである。 フロアコンソールに配設された容器ホルダを示した斜視図である。
符号の説明
20 本体部,22 容器収納部,50 容器感知手段,52 容器温度測定手段
54 外部温度測定手段,56 第1LED(第1状態表示手段)
58 第2LED(第2状態表示手段),60 第3LED(第3状態表示手段)
70 制御部,G 飲料容器,PD ペルチェ素子,T 基準温度,T1 容器温度
T2 外部温度,T3 加熱基準温度,T4 冷却基準温度,T5 過加熱温度
T6 過冷却温度

Claims (7)

  1. 上方に開口する容器収納部を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した飲料容器を加熱または冷却するペルチェ素子とを備えた容器ホルダにおいて、
    前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した前記飲料容器の容器温度を測定する容器温度測定手段と、
    前記容器温度測定手段から入力される前記容器温度と予め設定された基準温度との比較結果に基づいて前記ペルチェ素子を制御する制御部とを備え、
    前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記基準温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記基準温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却するよう構成した
    ことを特徴とする容器ホルダ。
  2. 前記制御部には、前記基準温度として、加熱基準温度と、前記加熱基準温度より低く設定された冷却基準温度とが設定され、
    前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記加熱基準温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記冷却基準温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却する請求項1記載の容器ホルダ。
  3. 前記容器収納部の周辺部における外部温度を測定する外部温度測定手段を備え、
    前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記加熱基準温度より低く前記冷却基準温度より高い場合は、前記容器温度が前記外部温度以上の場合に前記ペルチェ素子で該飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記外部温度より低い場合に前記ペルチェ素子で該飲料容器を冷却する請求項2記載の容器ホルダ。
  4. 前記制御部には、前記加熱基準温度より高く設定した過加熱温度と、前記冷却基準温度より低く設定した過冷却温度とが設定され、
    前記制御部の制御下に、前記飲料容器の前記容器温度が前記過加熱温度以上の場合には前記ペルチェ素子による加熱を停止し、前記飲料容器の前記容器温度が前記過冷却温度以下の場合には前記ペルチェ素子による冷却を停止する請求項2または3記載の容器ホルダ。
  5. 上方に開口する容器収納部を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した飲料容器を加熱または冷却するペルチェ素子とを備えた容器ホルダにおいて、
    前記本体部に設けられ、前記容器収納部に収納した前記飲料容器の容器温度を測定する容器温度測定手段と、
    前記容器収納部の周辺部における外部温度を測定する外部温度測定手段と、
    前記容器温度測定手段から入力される前記容器温度と前記外部温度測定手段から入力される前記外部温度との比較結果に基づいて、前記ペルチェ素子を制御する制御部とを備え、
    前記制御部の制御下に、前記容器温度が前記外部温度以上の場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を加熱し、前記容器温度が前記外部温度より低い場合に前記ペルチェ素子で前記飲料容器を冷却するよう構成した
    ことを特徴とする容器ホルダ。
  6. 前記制御部により制御され、前記ペルチェ素子による前記飲料容器の加熱時に作動する第1状態表示手段と、前記ペルチェ素子による前記飲料容器の冷却時に作動する第2状態表示手段と、前記ペルチェ素子に対する非通電時に作動する第3状態表示手段とを備える請求項1〜5の何れか一項に記載の容器ホルダ。
  7. 前記容器収納部に収納した飲料容器を感知する容器感知手段を備え、前記容器感知手段による前記飲料容器の容器感知信号が前記制御部に入力されている場合に、該制御部による前記ペルチェ素子の制御を行なうよう構成した請求項1〜6の何れか一項に記載の容器ホルダ。
JP2008101696A 2008-04-09 2008-04-09 容器ホルダ Pending JP2009248869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101696A JP2009248869A (ja) 2008-04-09 2008-04-09 容器ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101696A JP2009248869A (ja) 2008-04-09 2008-04-09 容器ホルダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009248869A true JP2009248869A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41309952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008101696A Pending JP2009248869A (ja) 2008-04-09 2008-04-09 容器ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009248869A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526698A (ja) * 2010-05-25 2013-06-24 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド 車両座席用パーソナル飲料加温器および冷却器
WO2015041058A1 (ja) * 2013-09-19 2015-03-26 株式会社ニフコ カップホルダ
WO2016011072A1 (en) * 2014-07-15 2016-01-21 Dometic Sweden Ab Beverage cooler and heater assembly
KR101740954B1 (ko) * 2015-10-26 2017-06-15 전주대학교 산학협력단 차량용 냉온 컵홀더 장치 및 방법
JP2018506691A (ja) * 2015-01-15 2018-03-08 ペプシコ, インコーポレイテッドPepsiCo Inc. 飲料の冷却
US10145592B2 (en) 2014-07-15 2018-12-04 Dometic Sweden Ab Beverage cooler and heater assembly
EP3390935A4 (en) * 2015-12-18 2019-07-31 Grad APS APPARATUS AND METHOD FOR COOLING OR HEATING A BEVERAGE
CN111976570A (zh) * 2020-08-24 2020-11-24 奇瑞汽车股份有限公司 一种车载自热杯托系统及其控制方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013526698A (ja) * 2010-05-25 2013-06-24 ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド 車両座席用パーソナル飲料加温器および冷却器
CN105555603B (zh) * 2013-09-19 2017-10-27 株式会社利富高 杯架
WO2015041058A1 (ja) * 2013-09-19 2015-03-26 株式会社ニフコ カップホルダ
JP2015058837A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 株式会社ニフコ カップホルダ
KR20150058101A (ko) * 2013-09-19 2015-05-28 가부시키가이샤 니프코 컵 홀더
CN105555603A (zh) * 2013-09-19 2016-05-04 株式会社利富高 杯架
KR101645843B1 (ko) 2013-09-19 2016-08-04 가부시키가이샤 니프코 컵 홀더
US9975462B2 (en) 2013-09-19 2018-05-22 Nifco Inc. Cup holder for carrying out a heating or cooling treatment
US10145592B2 (en) 2014-07-15 2018-12-04 Dometic Sweden Ab Beverage cooler and heater assembly
CN106574804A (zh) * 2014-07-15 2017-04-19 多美达瑞典有限公司 饮料冷却器与加热器组件
WO2016011072A1 (en) * 2014-07-15 2016-01-21 Dometic Sweden Ab Beverage cooler and heater assembly
US10562429B2 (en) 2014-07-15 2020-02-18 Dometic Sweden Ab Beverage cooler and heater assembly
JP2018506691A (ja) * 2015-01-15 2018-03-08 ペプシコ, インコーポレイテッドPepsiCo Inc. 飲料の冷却
US10921055B2 (en) 2015-01-15 2021-02-16 Pepsico, Inc. Method of cooling a beverage container
KR101740954B1 (ko) * 2015-10-26 2017-06-15 전주대학교 산학협력단 차량용 냉온 컵홀더 장치 및 방법
EP3390935A4 (en) * 2015-12-18 2019-07-31 Grad APS APPARATUS AND METHOD FOR COOLING OR HEATING A BEVERAGE
CN111976570A (zh) * 2020-08-24 2020-11-24 奇瑞汽车股份有限公司 一种车载自热杯托系统及其控制方法
CN111976570B (zh) * 2020-08-24 2023-11-24 奇瑞汽车股份有限公司 一种车载自热杯托系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009248869A (ja) 容器ホルダ
JP6068306B2 (ja) カップホルダ
KR101526754B1 (ko) 차량의 컵홀더
CN105291929B (zh) 改进的杯托照明
KR101592644B1 (ko) 차량의 컵홀더
KR20060114593A (ko) 냉온기능을 구비한 컵 홀더 및 그를 구비한 시트
WO2003036193A1 (en) Container cooler and warmer
KR20160036448A (ko) 자동차용 컵홀더 및 이를 포함하는 자동차
JP2006068152A (ja) 保冷温体の製造方法及び保冷温装置
JP2002031456A (ja) 飲料の保冷又は保温装置
JP2829340B2 (ja) 自動車用収納装置
KR200446940Y1 (ko) 차량용 컵 온도 제어 장치
KR20100009599U (ko) 휴대용 쿨링 및 히팅 장치
KR200370501Y1 (ko) 열전소자를 이용한 차량용 냉온 겸용 컵 홀더
JP2017114230A (ja) 容器ホルダ及び容器保温システム
KR20180038666A (ko) 차량용 냉온장 컵홀더
JP2005254854A (ja) カップホルダ
KR20110005151A (ko) 차량용 컵홀더
KR20200046741A (ko) 펠티에 소자를 이용한 온도조절 음료 받침대
KR200361245Y1 (ko) 차량용 냉온수기
KR20150075964A (ko) 온도 조절이 가능한 컵 홀더
JP4630610B2 (ja) 保冷温装置及びその製造方法
KR200404918Y1 (ko) 차량용 컵 거치대
JP3172706U (ja) 車載用冷温装置
KR200369024Y1 (ko) 열전소자를 이용한 차량용 냉온 겸용 포트