JP3172706U - 車載用冷温装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車車内の任意のカップホルダに適合して装着することができる車載用冷温装置を提供する。
【解決手段】飲料容器5を挿入するために上方に開口された挿入口2と、該挿入口2から挿入された飲料容器5を収納する有底円筒状の金属製の収納部3と、熱伝導を確保するために該収納部3の側面に熱的に結合するように配置された冷熱ユニット6とを有する本体ユニット1と、本体ユニット1を安定に載置するために該本体ユニット1の底面に着脱可能に接続して、自動車内のカップホルダ4に挿入される円筒状のアダプタ10とを備える。アダプタ10の外周面には、カップホルダ4に挿入されたとき、カップホルダ4とアダプタ10との間のすきまを埋めるようにスペーサ20が貼着される。
【選択図】図1
【解決手段】飲料容器5を挿入するために上方に開口された挿入口2と、該挿入口2から挿入された飲料容器5を収納する有底円筒状の金属製の収納部3と、熱伝導を確保するために該収納部3の側面に熱的に結合するように配置された冷熱ユニット6とを有する本体ユニット1と、本体ユニット1を安定に載置するために該本体ユニット1の底面に着脱可能に接続して、自動車内のカップホルダ4に挿入される円筒状のアダプタ10とを備える。アダプタ10の外周面には、カップホルダ4に挿入されたとき、カップホルダ4とアダプタ10との間のすきまを埋めるようにスペーサ20が貼着される。
【選択図】図1
Description
本考案は、冷熱ユニットによって、飲料容器内の飲料を冷却し、加熱する車載用冷温装置に関する。
缶コーヒー等の飲料容器を金属製の円筒状の収納部に挿入し、収納部の底部に配置されたペルチエ素子に電流を流して飲料容器内の飲料を冷却又は加熱する装置が、特許文献1,2に開示されている。特許文献1には、飲料容器の収納部の底部にペルチエ素子を配置し、ペルチエ素子の反対の面側に放熱板(ヒートシンク)を取り付け、さらに放熱板の放熱フィン側にペルチエ素子から出る熱を排熱するための排気ファンが設置されている冷温装置が記載されている。特許文献2には、特許文献1の構成に加えて、ヒートシンクが装着された冷熱素子(ペルチエ素子)を覆う中空のベースを備えており、この中空のベースは、自動車内のカップホルダ内に安定して装着するためにカップホルダに挿入される。
特許文献1に記載された冷温装置は、底部に形成されたスカート状の脚部によって、平坦な場所に載置される。この冷温装置では、内蔵された空冷ファンによって、下部ケースに開口された通気口から冷却用の外気を吸引し、上部ケースの通気口から排気して吸熱動作をしているペルチエ素子を冷却する構成となっている。このため、たとえば自動車車内のエアコン吹き出し口に取り付けるタイプのような通気性のあるカップホルダに、この冷温装置が挿入される場合には冷却上の問題は少ないが、自動車車内のアームレスト、ドアポケット、あるいはコンソール内のカップホルダに挿入して用いる場合には、通気性が確保されないので、これらのカップホルダに装着することができないという問題がある。
また、特許文献2に記載された冷温装置も、冷温装置の底部にペルチエ素子が配置され、通風口の空いた中空のベースをカップホルダに挿入する構造となっているので、特許文献1の場合と同様に、通気性のないカップホルダに装着することができないという問題がある。
カップホルダに冷温装置を装着する場合に、カップホルダの深さに相当する程度まで挿入できる挿入部材を別に有していることが好ましく、また、挿入部材の径がカップホルダの径よりも小さく、ガタつきが少ないことが好ましい。しかしながら、自動車車内のアームレスト、ドアポケットや、コンソール内のカップホルダの深さはまちまちであり、カップホルダの径も一律ではないとの問題もある。
そこで、本考案は、自動車車内の任意のカップホルダに適合して装着することができる車載用冷温装置を提供することを目的とする。
本考案の車載用冷温装置は、飲料の入る容器を挿入する挿入口が上方に形成された熱伝導率の高い材質の収納部と、収納部と熱的に結合するように収納部の側面側に配置され、収納部に収納されている容器内の飲料を冷却又は加熱する冷熱ユニットとを有する本体ユニットと、本体ユニットの底面に着脱可能に取り付けられ、車両のカップホルダに挿入されるアダプタとを備える。本体ユニットに取り付けられたアダプタには、更なるアダプタが着脱可能であり、アダプタの外周面には、カップホルダに挿入されたとき、カップホルダとアダプタとのすきまを埋めるようにスペーサが貼着される。
本考案の車載用冷温装置によれば、アダプタの外周にスペーサを着脱可能に固定することによって、自動車車内のさまざまな径を有するカップホルダに適合させることができる。また、冷熱ユニットが収納部の側面側に配置され、本体ユニットの底面にアダプタが取り付けられるようにし、更に、複数のアダプタを着脱可能に連結することができるので、自動車車内のさまざまな深さのカップホルダに適合させることができる。
以下、本考案が適用された車載用冷温装置について、図面を参照して説明する。
[車載用冷温装置の構成]
図1(A)及び図1(B)に示すように、本考案の車載用冷熱装置は、飲料容器5を挿入して飲料の冷却又は加熱をする本体ユニット1と、本体ユニット1を自動車内のカップホルダ4に挿入して安定に固定するためのアダプタ10と、アダプタ10の外周に接着してカップホルダ4とアダプタ10とのガタつきを抑えるスペーサ20とを備える。
図1(A)及び図1(B)に示すように、本考案の車載用冷熱装置は、飲料容器5を挿入して飲料の冷却又は加熱をする本体ユニット1と、本体ユニット1を自動車内のカップホルダ4に挿入して安定に固定するためのアダプタ10と、アダプタ10の外周に接着してカップホルダ4とアダプタ10とのガタつきを抑えるスペーサ20とを備える。
[本体ユニット]
本体ユニット1は、飲料容器5を挿入するために上方に開口された挿入口2と、飲料容器5を収納する有底の金属製の収納部3と、収納部3に収納された容器内の飲料を冷却又は加熱する冷熱ユニット6とを有する。挿入口2及び収納部3は、いずれも飲料容器5である飲料缶をそのまま挿入できるように、飲料缶の直径よりやや広い径の円筒状の空間を形成している。また、飲料缶を収納し、取り出しやすくするために、収納部3の深さは、標準的な飲料缶の高さよりも浅く設定されており、飲料缶を収納部3に収納した場合には、飲料缶の上部が少し露出するようになっている。350mlの飲料缶は、缶の直径が約66mmであり、缶の高さが120mm程度である。好ましくは、本体ユニット1の挿入口2及び収納部3の径は、約67mmに設定され、深さは、約70mmに設定される。なお、上述した通り、飲料缶を挿入するためには、挿入口2及び収納部3の形状は円形及び円筒状であることが好ましいが、必ずしも円形でなくともよい。
本体ユニット1は、飲料容器5を挿入するために上方に開口された挿入口2と、飲料容器5を収納する有底の金属製の収納部3と、収納部3に収納された容器内の飲料を冷却又は加熱する冷熱ユニット6とを有する。挿入口2及び収納部3は、いずれも飲料容器5である飲料缶をそのまま挿入できるように、飲料缶の直径よりやや広い径の円筒状の空間を形成している。また、飲料缶を収納し、取り出しやすくするために、収納部3の深さは、標準的な飲料缶の高さよりも浅く設定されており、飲料缶を収納部3に収納した場合には、飲料缶の上部が少し露出するようになっている。350mlの飲料缶は、缶の直径が約66mmであり、缶の高さが120mm程度である。好ましくは、本体ユニット1の挿入口2及び収納部3の径は、約67mmに設定され、深さは、約70mmに設定される。なお、上述した通り、飲料缶を挿入するためには、挿入口2及び収納部3の形状は円形及び円筒状であることが好ましいが、必ずしも円形でなくともよい。
冷熱ユニット6は、収納部3の側面に熱的に結合するように配置される。そして、本体ユニット1は、冷熱ユニット6内に内蔵される制御部によって、自動車のバッテリから、たとえば冷熱素子としてのペルチエモジュールに電力を供給し、ペルチエモジュールを冷却又は加熱モードで動作させることによって、熱的に結合された収納部3の側面を冷却又は加熱して、飲料容器5内の飲料を冷却又は加熱する。冷熱ユニット6を収納部3の側面に配置することによって、アダプタ10を本体ユニット1の底面に配置することが可能となり、自動車車内のカップホルダ4にアダプタ10を挿入しても、冷熱ユニット6の放熱の妨げにならないようにすることができる。なお、冷熱ユニット6内のペルチエモジュールは、吸熱動作、すなわち冷却モードで動作をする場合に、吸熱面の反対側の面が発熱するので、冷却効率を上げるためにペルチエモジュールの発熱面を冷却するのが好ましい。図示していないが、この目的のために、ペルチエモジュールの発熱面に放熱板を装着し、さらにファンを取り付けてペルチエモジュールを空冷するのが好ましい。図1に示すように、冷熱ユニット6の一方の面に冷却用の吸気をするための換気口7と他方の面に排気をするための換気口7が開口される。
[アダプタ]
アダプタ10は、有底円筒形状をしており、円筒の径方向に凸部11と、凸部11に隣接して凹部12が形成されている。また、上縁部に本体部ユニットの底面に連結するための係止爪13が形成されている。図1及び2においては図示されないが、アダプタ10の底部周縁には、係止爪13が係合する係止孔14が開口され、アダプタ10同士を連結するのに用いられる。また、本体ユニット1の底部にも係止孔が開口されており、アダプタ10の係止爪13を係合させて、アダプタ10を本体ユニット1の底部に着脱可能に連結する。
アダプタ10は、有底円筒形状をしており、円筒の径方向に凸部11と、凸部11に隣接して凹部12が形成されている。また、上縁部に本体部ユニットの底面に連結するための係止爪13が形成されている。図1及び2においては図示されないが、アダプタ10の底部周縁には、係止爪13が係合する係止孔14が開口され、アダプタ10同士を連結するのに用いられる。また、本体ユニット1の底部にも係止孔が開口されており、アダプタ10の係止爪13を係合させて、アダプタ10を本体ユニット1の底部に着脱可能に連結する。
本体ユニット1を安定に載置するために、本体ユニット1に装着したアダプタ10を自動車車内のカップホルダに挿入する。図1(A)及び(B)に示すように、3個のアダプタ10を連結して用いることもでき、図2(A)に示すように、2個のアダプタ10を連結して用いたり、図2(B)に示すように、1個のアダプタ10を用いることもできる。あるいは、図2(C)に示すようにアダプタ10をまったく用いずに本体ユニット1を自動車車内のダッシュボードやコンソールトレイ上のような平坦な場所に載置することも可能である。このようにして、さまざまな深さの自動車車内のカップホルダに適合させることができる。なお、カップホルダ内やダッシュボード上等で本体ユニット1が滑らないようにするために、アダプタ10又は本体ユニット1の底部にスポンジ状の樹脂により成形された台座21を貼付するようにしてもよい。
図3(A)等に示すように、アダプタ10は、自動車内のカップホルダに挿入した際にカップホルダの形状に適合するように、ほぼ円筒状をしており、円筒の径方向に凸状をなす凸部11と、径方向に凹部12とを有している。凸部11と凹部12とは、好ましくは、アダプタ10の外周上をほぼ等間隔に交互に合計4個ずつ配置される。アダプタ10は、その上縁部の4箇所に係止爪13を有しており、その底部には係止爪13に相当する箇所に係止孔14を有している。好ましくは、係止爪13は、凹部12の周上で上方に向かって突出する突出部13aと、その突出部の先端に形成されたフランジ状のストッパ13bとからなる。係止孔14は、係止爪13のフランジ状のストッパ13bが挿通できる広い開口14aと、突出部のみが挿通できる狭い開口14bとからなっている。2つのアダプタ10を連結する場合には、一方のアダプタ10のすべての係止爪13のフランジ状のストッパ13bを、他方のアダプタ10のすべての係止孔14の広い開口に合わせて挿入する。その後、狭い開口の方向に一方のアダプタ10をひねることによって、フランジ状のストッパ13bが狭い開口14bの内面に係止されて抜け止めとなるので、双方のアダプタ10を固定することができる。
本体ユニット1へのアダプタ10の装着には、図4に示すように、本体ユニット1の底部に開口された、アダプタ10に開口された係止孔14と同一形状の係止孔8に、アダプタ10の係止爪13を挿入しひねって固定する。
アダプタ10は、カップホルダの形状、寸法に合わせて4個以上連結することも可能であることは言うまでもない。アダプタ10は、好ましくはABS樹脂のような合成樹脂を射出成型金型を用いて一体成形により製造されるが、他の周知の技術を用いることももちろん可能である。なお、アダプタ10は、使用時の強度を増すために係止孔14のある側に底面を有するが、円筒の肉厚を厚くし強度を確保した上で底面をなくした円筒形状としてもよく、また底面に代えて、強度を確保するために円筒内に梁を形成するようにしてもよい。また、係止爪と係止孔とによる連結に限らず、アダプタ10の上縁及び下縁にそれぞれオスメスのねじを切って、これらをねじ込むことにより、アダプタ10を相互に連結させるようにしてもよい。
このようにして、複数の円筒状のアダプタ10を連結し、本体ユニット1に装着することによって、自動車車内のカップホルダへの挿入部材としての全長を長くすることができる。たとえば、アダプタ10の高さを3cm程度に設定し、アダプタ10を3個まで連結することとすると、アダプタが1個で3cm、2個で6cm、3個の場合には9cmの長さの挿入部材となり、さまざまなカップホルダに適合させることができる。
[スペーサ]
スペーサ20は、アダプタ10の補助部材であり、樹脂性でほぼ方形状で所定の厚さを有する。アダプタ10の凸部11又は凹部12にたとえば両面テープによって接着固定し、アダプタ10の外径寸法を調整する。凸部11にスペーサ20を両面テープによって接着すると、より大口径のカップホルダに適合し、凹部12にスペーサ20を接着すると、もとのアダプタ10より少し大きい口径のカップホルダに適合させることができる。スペーサ20は、カップホルダとの若干の口径の相違を吸収して、カップホルダと接触するように弾力のあるスポンジ状の樹脂によって形成されるのが好ましい。
スペーサ20は、アダプタ10の補助部材であり、樹脂性でほぼ方形状で所定の厚さを有する。アダプタ10の凸部11又は凹部12にたとえば両面テープによって接着固定し、アダプタ10の外径寸法を調整する。凸部11にスペーサ20を両面テープによって接着すると、より大口径のカップホルダに適合し、凹部12にスペーサ20を接着すると、もとのアダプタ10より少し大きい口径のカップホルダに適合させることができる。スペーサ20は、カップホルダとの若干の口径の相違を吸収して、カップホルダと接触するように弾力のあるスポンジ状の樹脂によって形成されるのが好ましい。
スペーサ20の厚さは、アダプタ10の凸部11と凹部12との段差よりも若干厚く形成される。4つのスペーサ20のそれぞれを、アダプタ10の4つの凸部11上に装着し、両面テープで接着する。また、4つのスペーサ20のそれぞれを、アダプタ10の4つの凹部12内に装着し、両面テープで接着することもできる。図5(A)に示すように、スペーサ20をまったく使用しない場合には、もっとも径の細いカップホルダ4に適合し、図5(B)に示すように、アダプタ10の凹部12にスペーサ20を装着した場合には、より太い径のカップホルダ4に適合する。さらに、図5(C)に示すように、凸部11にスペーサ20を装着すれば、もっとも太い径のカップホルダ4に適合させることができる。
自動車車内のカップホルダの径は、350mlの飲料缶を置けるように寸法が決められている場合が多いので、カップホルダに挿入するアダプタ10の凸部11についての径は、飲料缶の直径に合わせて約66mmとすることが好ましい。凹部12についての径をたとえば53mmとし、スペーサ20の厚さを約10mmとすると、スペーサ20を凹部12に装着した場合のアダプタ10の直径は、図5(B)に示すように、73mm程度となる。凸部11に厚さ10mmのスペーサ20を装着すると、図5(C)に示すように、約86mmの直径となる。したがって、スペーサ20を両面テープで接着するアダプタ10の外周上の位置によって、最大で86mm程度のカップホルダまで適合させることができる。なお、4か所の凸部11又は凹部12のすべてにスペーサ20を装着する場合について説明をしたが、任意の箇所、任意の数のスペーサ20を装着してもよく、その場合には、上述した寸法以外の径にも適合させることができる。また、スペーサ20は、カップホルダ4とアダプタ10との間に多少のすきまを生じても、振動によるガタつきを抑制する効果を有する。
[専用カップ]
飲料缶の直径は、上述したとおり、350ml缶の場合には約66mmであるが、250ml缶の場合には、直径は53mm程度のものが多い。挿入口2と収納部3の直径を66mmに設定していると、このような細い飲料缶を挿入した場合には、収納部3に飲料缶の表面が十分接触できないために、飲料の冷却又は加熱をしにくくなる。また、直径が66mmを超えるような飲料缶や、寸法や形状がさまざまなペットボトルの場合には、収納部3にこれらの容器を収納できないという問題を生じる。さらに、ペットボトルのような樹脂性の容器は、熱伝導が悪いために冷却及び加熱の効率が悪い。また、樹脂性の容器の場合には、加熱モードで使用する場合に、耐熱温度の問題を生じる場合もある。
飲料缶の直径は、上述したとおり、350ml缶の場合には約66mmであるが、250ml缶の場合には、直径は53mm程度のものが多い。挿入口2と収納部3の直径を66mmに設定していると、このような細い飲料缶を挿入した場合には、収納部3に飲料缶の表面が十分接触できないために、飲料の冷却又は加熱をしにくくなる。また、直径が66mmを超えるような飲料缶や、寸法や形状がさまざまなペットボトルの場合には、収納部3にこれらの容器を収納できないという問題を生じる。さらに、ペットボトルのような樹脂性の容器は、熱伝導が悪いために冷却及び加熱の効率が悪い。また、樹脂性の容器の場合には、加熱モードで使用する場合に、耐熱温度の問題を生じる場合もある。
このような場合に、図6に示すように、挿入口2及び収納部3の直径に適合する径と収納部3の深さに適合する長さとを有し、アルミニウム等の熱伝導の良い金属製の専用カップ30を有している。この専用カップ30には、飲料缶中の飲料をこの専用カップ30に注ぎ入れるようにしてもよい。図6(A)及び図6(B)に示すように、専用カップ30は、アルミ等の金属製であり、金属製の収納部3に密着するようにしぼり加工等によって形成されているので、熱伝導がよく、冷熱ユニット6で吸収又は生成した熱を専用カップ30に効率よく伝導させることができる。専用カップ30中に注ぎ入れた飲料を冷却又は加熱した後、他のカップに移し替え、又は専用カップ30で飲料を飲むことができる。なお、専用カップ30は、上述したように、それ自体金属製で高温又は低温になっているので、手にもつ場合にやけど等をしないように、専用カップ30の上部を熱伝導の低いABS樹脂等によって環状の把持部31を追加してもよい。把持部31には、さらに手で持ちやすいように樹脂による一体成型技術を用いて取手を形成してもよい。また、自動車走行時の振動等によって専用カップ30に入れた飲料がこぼれないように、専用カップ30の上縁に嵌合させるように装着する蓋体32を備えるようにしてもよい。
このような専用カップ30を設けることによって、サイズや形状、材質の異なる飲料容器に入っている飲料に対しても、効率よく冷却し、加熱することが可能になる。
[冷熱ユニット]
図7に示すように、本考案の車載用冷熱装置の本体ユニット1に用いられる冷熱ユニットは、シガーライタソケットに挿入して自動車のバッテリから電力供給を受ける電源プラグ41と、冷却モード、加熱モード、停止を切り換えるスイッチ42と、スイッチ42の位置により冷却モードか加熱モードか停止状態かを表示するLED43,44と、LED43,44の電流を設定する電流制限抵抗45と、加熱モード時に設定温度以上で接続が切れるサーモスタット46と、ペルチエモジュール47と、ペルチエモジュール47を空冷するためのファン48とを有している。
図7に示すように、本考案の車載用冷熱装置の本体ユニット1に用いられる冷熱ユニットは、シガーライタソケットに挿入して自動車のバッテリから電力供給を受ける電源プラグ41と、冷却モード、加熱モード、停止を切り換えるスイッチ42と、スイッチ42の位置により冷却モードか加熱モードか停止状態かを表示するLED43,44と、LED43,44の電流を設定する電流制限抵抗45と、加熱モード時に設定温度以上で接続が切れるサーモスタット46と、ペルチエモジュール47と、ペルチエモジュール47を空冷するためのファン48とを有している。
スイッチ42は、2極双投スイッチであり、中心位置で接続が切れるセンターOFFタイプのものを用いるのが好ましい。
ペルチエモジュール47は、サーモスタット46を介してスイッチ42に接続されており、スイッチ42の倒れた向きによってペルチエモジュール47に流れる電流の向きが変わるように接続されている。図7に示すようなスイッチ42の接続の場合に、ペルチエモジュールが吸熱モード、すなわち冷却モードとなるような極性に接続されている場合には、バッテリ50からの電流は、電源プラグ41、スイッチ42を通り、サーモスタット46を介してペルチエモジュール47に流れるとともに、電流制限抵抗45を介してLED44に流れて、たとえば緑色に発光することによって冷却モードで動作中であることを示す。このとき、ペルチエモジュール47の吸熱面は、本体ユニット1の金属製の収納部3に熱的に結合されている。一方、ペルチエモジュール47の吸熱面の反対側の発熱面は、吸熱エネルギとペルチエモジュールの効率に応じて発熱をするので、バッテリ50のプラス側とマイナス側とに接続されたファン48が動作して、ペルチエモジュール47の発熱面を冷却して、ペルチエモジュール47の冷却効率を低下させないようにする。
スイッチ42を、図示とは反対側に倒したときには、バッテリ50からの電流は、電源プラグ41、スイッチ42を通して、ペルチエモジュール47に上述の場合とは逆向きの電流を流す。また、バッテリ50の電流は、LED43に流れて、たとえば橙色に発光することによって、本体ユニット1が加熱モードで動作していることを示すことができる。この場合には、ペルチエモジュール47を冷却する必要がないので、スイッチ42によってファン48への電源を切断して、ファン48を停止する。
なお、上述では、ペルチエモジュール47に流す電流の方向をスイッチ42によって、冷却モードと加熱モードとを切り替える例を説明したが、回路を変更して冷却モードのみで動作するようにしてもよく、あるいは加熱モードのみで動作するようにしてもよい。加熱モードのみであれば、ペルチエモジュール47を冷却する必要がないので、放熱板やファンは不要となる。
図8は、図1に示すような車載用冷温装置を動作させて、350ml缶に入れた飲料の液温の時間変化を測定した図である。図8(A)は、スイッチ42の操作によって、ペルチエモジュールを冷却モードとした場合の液温の変化をプロットした図である。外気温約27度に対して、約2時間30分後に10度まで低下させることができたことを示す。図8(B)は、ペルチエモジュールを加熱モードで動作させた場合の液温の変化をプロットした図である。液温は、30分後に60度程度まで上昇すると、サーモスタット46によって回路は切断され、液温が50度程度まで下降する。50度程度まで液温が低下すると再びサーモスタット46によって回路が接続される。これらの動作が繰り返され、約50度から約60度の液温に保たれる。サーモスタット46の温度設定を変更してもよく、また、サーモスタット46に代えて、サーミスタのような感温素子を用いることももちろん可能である。
以上説明した車載用冷温装置は、具体例を説明するためのものであって、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
1 本体、2 開口部、3 収納部、4 カップホルダ、5 飲料容器、6 冷熱ユニット、7 換気口、8 係止孔、10 アダプタ、11 凸部、12 凹部、13 係止爪、14 係止孔、15 底部、20 空隙調整補助部材、21 台座、30 専用カップ、31 把持部、32 蓋体、41 電源プラグ、42 スイッチ、43,44 LED、45 電流制限抵抗、46 サーモスタット、47 ペルチエモジュール、48 ファン、50 バッテリ
Claims (6)
- 飲料の入る容器を挿入する挿入口が上方に形成された熱伝導率の高い材質の収納部と、該収納部と熱的に結合するように該収納部の側面側に配置され、該収納部に収納されている容器内の飲料を冷却又は加熱する冷熱ユニットとを有する本体ユニットと、
上記本体ユニットの底面に着脱可能に取り付けられ、車両のカップホルダに挿入されるアダプタとを備え、
上記本体ユニットに取り付けられたアダプタには、更なるアダプタが着脱可能であり、
上記アダプタの外周面には、上記カップホルダに挿入されたとき、該カップホルダと該アダプタとの間のすきまを埋めるようにスペーサが貼着されることを特徴とする車載用冷温装置。 - 上記アダプタは、外周面に、凸部と凹部とを有し、
上記スペーサの厚さは、上記凹部の深さより厚く、
上記スペーサは、上記凸部及び/又は上記凹部に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の車載用冷温装置。 - 上記凸部と上記凹部は、上記アダプタの外周面の周回方向に、等間隔に形成されていることを特徴とする請求項2記載の車載用冷温装置。
- 上記収納部にほぼ密着して収納される大きさの熱伝導率の高い材質で形成された専用カップを更に備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の車載用冷温装置。
- 上記専用カップは、その上部に、該専用カップの熱伝導率よりも低い熱伝導率の材質で形成された把持部を有することを特徴とする請求項4記載の車載用冷熱装置。
- 上記冷熱ユニットは、通電方向によって冷却又は加熱モードで動作するペルチエモジュールと、該ペルチエモジュールを冷却するためのヒートシンク及びファンと、過熱防止のための感温素子と、該ペルチエモジュール及び該ファンの通電状態を制御するための制御回路とを含み、
上記制御回路は、上記ペルチエモジュールに流す電流の向きを切り換えることによって、冷却状態と加熱状態とを切り換え、冷却状態のときには上記ファンを駆動することによって該ペルチエモジュールを冷却し、加熱状態のときには、上記感温素子によって上記飲料の温度制御を行うことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の車載用冷温装置。
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CN107174083A (zh) * | 2016-03-11 | 2017-09-19 | 孙建群 | 车载冷热杯 |
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