JP2009246845A - マルチキャストパケットの転送装置、転送方法及び転送制御プログラム - Google Patents

マルチキャストパケットの転送装置、転送方法及び転送制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチキャストグループの離脱要求に対し迅速にコンテンツ情報の配信を停止できるようにして、ネットワーク及び端末におけるトラフィック負荷の軽減を図る。
【解決手段】 要求元の受信端末TM1とエッジルータRT2との間に1対1のPPPoEセッションを設定し、受信端末TM1から当PPPoEセッション上に参加要求を送信させることで、そのセッションIDに対応付けてグループアドレスを管理テーブルに記憶させ、以後IPマルチキャストパケットを上記設定されたPPPoEセッションを介して要求元の受信端末TM1へ転送させる。一方、受信端末TM1から離脱要求が送られた場合に、上記管理テーブルに該当するセッションIDとグループアドレスの組み合わせの記憶の有無を判定し、記憶されている場合に管理テーブルからグループアドレスを削除して、上記離脱要求元の受信端末TM1へのIPマルチキャストパケットの転送を停止させる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、IP放送等のコンテンツ情報を複数の端末に同報配信する機能を備えたマルチキャストパケット転送装置と、この装置で使用されるマルチキャストパケット転送方法及び転送制御プログラムに関する。
IP(Internet Protocol)網において、配信サーバ等から複数の端末に向け、映像や音声等のストリームをリアルタイムに配信する技術としてIPマルチキャスト技術がある。IETF(Internet Engineering Task Force)において、IPマルチキャストパケットのアドレス帯やフォーマットは、IPv4の場合にはRFC1166に、IPv6の場合にはRFC2373にそれぞれ規定されている。また、IPマルチキャストパケットをルータから端末へ配信するための端末−ルータ間プロトコルとしては、IPv4の場合にはIGMP(Internet Group Membership Protocol:RFC1112またはRFC2236)が、またIPv6の場合にはMLD(Multicast Listener Discovery:RFC2710)やMLDv2(Multicast Listener Discovery Version 2:RFC3810)がそれぞれ規定されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
例えば、MLDv2では、主に端末側からルータに向けてマルチキャストグループへの参加、つまりコンテンツの配信を要求したり、マルチキャストグループからの離脱、つまりコンテンツ配信の停止を要求するためのメッセージMLDv2 Report(Version 2 Multicast Listener Report)や、ルータから配下のネットワークに向けてマルチキャストグループへの参加者の有無、つまりコンテンツを受信する端末の有無を確認するためのメッセージMLDv2 Query(Multicast Listener Query)が規定されており、IGMPやMLDにも同等の機能を持つメッセージが規定されている。
"Multicast Listener Discovery Version 2 (MLDv2) for IPv6" ,Network Working Group Request for Comments: 3810 ,June 2004 <URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3810.txt>
ところで、上記IGMPやMLD、MLDv2には、共通の仕様として、マルチキャストグループから離脱する際に他の端末の状況を確認するシーケンスがある。例えばMLDv2では、マルチキャストグループから離脱する際に端末から離脱要求をルータが受信すると、ルータは配下に他の端末が参加しているかどうかを確認するために、MLDv2 Query(Multicast Address Specific Query)を1回以上送信する。そして、MLDv2 Queryが指定したマルチキャストアドレスを受信する端末が存在しないことを確認してから、コンテンツの配信を停止する。すなわち、ルータは端末からの離脱要求を受信すると当該端末へのコンテンツの配信を即時停止するわけではなく、ルータ配下に収容されている複数の端末のうち、上記コンテンツを受信中の他の端末の存在の有無を十分に確認した上で、コンテンツの配信休止を決定する。他の端末の存在を確認するために要する時間は、例えばMLDv2の場合、ルータがMLDv2 Queryを送信してその応答を待つ必要があることから、秒オーダが必要となる。
このように端末がマルチキャストグループからの離脱を要求しているにもかかわらず、ルータはコンテンツ情報の配信を直ちに停止しない。このため、例えば端末が上記離脱要求の送信後、時間を置かずに異なるマルチキャストグループへの参加要求を送信すると、つまりIP放送のチャネル切替を実施すると、ルータからは一時的に2つのマルチキャストグループ分(IP放送の2チャネル分)のストリームが端末に転送されることになり、これにより端末及びネットワークにおいてトラフィック負荷の増大を招く。特に、IP放送を視聴する場合には、端末においてリモートコントローラによりチャネルを頻繁に切替ながら視聴する、いわゆるザッピングと呼ばれる操作が行われることがある。この場合、ルータからは同時に多数のチャネルの放送コンテンツが配信される時間帯が発生することになり、端末及びネットワークにおけるトラフィック負荷の増大は膨大になる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、マルチキャストグループの離脱要求に対し迅速にコンテンツ情報の配信を停止できるようにし、これによりネットワーク及び端末におけるトラフィック負荷の軽減を図ったマルチキャストパケットの転送装置、転送方法及び転送制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の一観点は、コンテンツ配信サーバから送信される、コンテンツ情報が挿入されたマルチキャストパケットを、マルチキャストグループに参加する複数の端末へ同報転送する転送処理部と、上記マルチキャストグループを管理する管理テーブルと、上記転送処理部及び管理テーブルに接続される制御ユニットとを具備するマルチキャストパケット転送装置にあって、上記制御ユニットに以下の新たな制御機能を持たせたものである。
すなわち、上記端末から上記マルチキャストグループへ参加要求を送る場合に、事前に当該要求元の端末はマルチキャストパケット転送装置との間に1対1の論理パスを設定し、マルチキャストパケット転送装置はこの設定された論理パスの識別情報に対応付けて上記端末が参加したマルチキャストグループの識別情報を上記管理テーブルに記憶させると共に、上記マルチキャストパケットを上記設定された論理パスを使用して要求元の端末へ転送させる。一方、上記端末から上記マルチキャストグループからの離脱を要求する第1の離脱要求が送られた場合に、上記管理テーブルを検索して該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合に当該管理テーブルから当該論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせを削除して、上記離脱要求元の端末への上記マルチキャストパケットの転送を停止させる。
したがって、マルチキャストパケット転送装置と端末との間は論理パスにより1対1に接続される。このため、マルチキャストパケット転送装置から見ると論理パスには常に1台の端末しか接続されていないことになり、端末からマルチキャストグループの離脱要求が到来した場合に、マルチキャストパケット転送装置は他の端末の接続状況を確認することなく、上記要求元の端末への配信を即時停止することが可能となる。この結果、例えばIP放送チャネル切替操作や、チャネルを頻繁に切替ながら視聴するいわゆるザッピング操作が行われても、マルチキャストパケット転送装置から同時に複数チャネルのマルチキャストパケットが配信される時間帯を極力短時間に止めることができ、これによりネットワーク及び端末におけるトラフィック負荷を軽減することができる。
また、この発明はさらに次のような各種構成要素を備えることも特徴とする。
第1の構成要素は、コンテンツ配信サーバと自己のマルチキャストパケット転送装置との間に上位のマルチキャストパケット転送装置が介在配置されているシステムにあって、制御ユニットにより、上記端末から上記第1の離脱要求が送られた場合に上記管理テーブルを検索して当該マルチキャストグループに参加している他の論理パスを使用する端末の有無を判定し、上記他の論理パスを使用する端末が無いと判定された場合に上記上位のマルチキャストパケット転送装置へ、当該上位のマルチキャストパケット転送装置から自己のマルチキャストパケット転送装置へのマルチキャストパケットの転送の停止を要求する第2の離脱要求を送信するものである。
このようにすると、マルチキャストグループに上記解除要求を送信した端末以外の端末が参加していない場合には、上位のマルチキャストパケット転送装置に対し解除要求が送られる。このため、上位のマルチキャストパケット転送装置から下位のマルチキャストパケット転送装置へのマルチキャストパケットの配信が即時停止され、これによりマルチキャストパケット転送装置間のネットワーク負荷を早期に軽減することが可能となる。
第2の構成要素は、制御ユニットにより、上記第1の離脱要求に該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが上記管理テーブルに記憶されていないと判定された場合には、上記第1の離脱要求を無視するものである。
このようにすると、マルチキャストグループに参加していない端末から誤って解除要求が送信された場合に、マルチキャストパケット転送装置において不必要な処理が実行されないようにすることができる。
要するにこの発明によれば、マルチキャストグループの離脱要求に対し迅速にコンテンツ情報の配信を停止できるようになり、これによりネットワーク及び端末におけるトラフィック負荷の低減を図ったマルチキャストパケットの転送装置、転送方法及び転送制御プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明に係わるマルチキャストパケットの転送装置、転送方法及び転送制御プログラムの実施形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係わるマルチキャストパケット転送装置が使用されるコンテンツ配信システムの概略構成図である。このシステムは、IPv6を採用したIP網NW上にコンテンツ配信サーバSVを配置し、このコンテンツ配信サーバSVから送信されるコンテンツ情報を、上位ルータRT1とエッジルータRT2をそれぞれ経由して複数の受信端末TM1〜TM4に同報配信するものである。受信端末TM1〜TM4は、STB(Set Top Box)とテレビジョン受信機の組み合わせ、又はパーソナル・コンピュータからなる。
図2は、このシステムにおけるデータの流れを示すものである。同図において、コンテンツ配信サーバSVは、上記コンテンツ情報をIPマルチキャストパケットを使用して送信する。IPマルチキャストパケットのアドレス帯及びフォーマットはRFC2373により規定されている。また、上位ルータRT1とエッジルータRT2との間では、マルチキャストルーティングプロトコルであるPIM−SM(RFC2362)又はPIM−DM(RFC3973)等で規定されたPIM Pruneメッセージがパケット化されて転送される。PIM Pruneメッセージは、例えばエッジルータRT2から上位ルータRT1へマルチキャストグループの離脱要求を転送する際に使用される。なお、図2ではPIM−SMパケットを転送する場合を例示している。
受信端末TM1〜TM4はL2スイッチSW1,SW2に収容されており、このL2スイッチSW1,SW2を介して上記エッジルータRT2に接続される。エッジルータRT2と受信端末TM1〜TM4との間には、受信端末ごとにRFC2516により規定されたPPPoE(PPP over Ethernet)(登録商標)による論理パス(セッション)が設定される。そして、このPPPoEのセッションを介して、エッジルータRT2から受信端末TM1〜TM4へ上記IPマルチキャストパケットが転送される。さらに、エッジルータRT2と受信端末TM1〜TM4との間では、上記PPPoEのセッションを介してMLDv2パケットの転送が行われる。このMLDv2パケットは、例えば受信端末TM1〜TM4からエッジルータRT2に対しマルチキャストグループへの参加や離脱を要求するメッセージ(MLDv2 Report)を転送するために使用される。
図4は、上記MLDv2パケットをPPPoEのセッションを介して転送するときのフォーマットを示すものである。MLDv2パケットは、同図(a)に示すようにMLDv2メッセージにPPPヘッダ及びPPPoEヘッダを付加し、さらに先頭及び後尾にそれぞれEthernet(登録商標)ヘッダ及びEthernet(登録商標)トレイラを付加したものからなる。上記PPPoEヘッダには、同図(b)に示すようにパケットの長さ、セッションID、コード、タイプ及びバージョンが挿入される。
図5は、上記IPマルチキャストパケットをPPPoEのセッションを介して転送するときのフォーマットを示すものである。IPマルチキャストパケットは、同図(a)に示すようにIPマルチキャストパケットにPPPヘッダ及びPPPoEヘッダを付加し、さらに先頭及び後尾にそれぞれEthernet(登録商標)ヘッダ及びEthernet(登録商標)トレイラを付加したものからなる。PPPoEヘッダには、前記MLDv2パケットの場合と同様に、図5(b)に示すようにパケットの長さ、セッションID、コード、タイプ及びバージョンが挿入される。
ところで、エッジルータRT2は次のように構成される。図3はその構成を示すブロック図である。
すなわち、エッジルータRT2は、転送処理部としてのルーティング部10と、上記L2スイッチSW1,SW2が接続される加入者用のインタフェース181,182と、加入者回線制御部161,162と、上記上位ルータRT1に接続される中継用のインタフェース183と、中継回線制御部163とを備えている。このうち、ルーティング部10、加入者回線制御部161,162及び中継回線制御部163は、バス15を介して中央制御部12、主メモリ13及び機器制御インタフェース14に接続される。なお、上記ルーティング部10、加入者回線制御部161,162及び中継回線制御部163にはそれぞれメモリ11,171〜173が付属して設けてある。
ルーティング部10は、加入者回線制御部161,162及び中継回線制御部163から入力されるIPマルチキャストパケットをスイッチングして他の加入者回線制御部161,162及び中継回線制御部163へ出力するもので、IPマルチキャストパケットのヘッダに記述された宛先アドレスと、ルーティングテーブルをもとに上記スイッチング処理を行う。メモリ11には、上記ルーティングテーブルと、管理テーブルが格納される。管理テーブルには、例えば図11に示すように参加中のマルチキャストグループのアドレス41に対応付けて、パケットの転送先となる回線制御部の識別子42が格納される。
加入者回線制御部161,162は、加入者用のインタフェース181,182において受信されたパケットからPPPoEヘッダ及びPPPoEヘッダを削除する処理と、上記ルーティング部10から転送されたパケットにPPPoEヘッダ及びPPPoEヘッダを付与して、加入者用のインタフェース181,182へ出力する処理を行うと共に、加入者用のインタフェース181,182において受信されたMLDv2パケットを中央制御部12に渡す処理と、中央制御部12からの指示に従いMLDv2パケットを生成して加入者用のインタフェース181,182へ出力する処理を行う。なお、加入者回線制御部161,162には、固有の識別子#1,#2が付与されている。
メモリ171,172はそれぞれ、上記加入者回線制御部161,162による回線制御の状態を管理するための管理テーブルを格納する。この管理テーブルには、例えば図9及び図10に示すように、受信端末TM1〜TM4に対し割り当てられたPPPoEセッションのセッションID31に対応付けて、当該受信端末TM1〜TM4のIPアドレス32と、当該受信端末TM1〜TM4が参加しているマルチキャストグループのアドレス33が記憶される。
中継回線制御部163は、中央制御部12の指示に従い、中継用のインタフェース183を介してPIM−SMパケットを送受信する処理と、中継用のインタフェース183を介してIPマルチキャストパケットを受信してルーティング部10へ転送する処理をそれぞれ行う。
メモリ173は、上記中継回線制御部163による回線制御の状態を管理するための管理テーブルを格納する。この管理テーブルには、例えば図11に示すように中継用のインタフェース183により受信されたIPマルチキャストパケットの転送先となる加入者回線制御部161,162の識別子(#1,#2)42が、参加中のマルチキャストグループのアドレス41に対応付けられて記憶される。
中央制御部12は、上記加入者回線制御部161,162から渡されたMLDv2パケットを解析して、PPPoEヘッダからセッションIDを抽出すると共に、MLDv2メッセージから参加又は離脱対象のマルチキャストグループのアドレスを抽出し、この抽出されたセッションID及びグループアドレスをもとに上記各メモリ11,171〜173を更新する処理を行う。またそれと共に、マルチキャストグループへの参加を要求するjoinメッセージ又は離脱を要求するpruneメッセージを上位ルータRT1に通知するために、中継回線制御部163に対しPIM−SMパケットの送信を指示する。さらに、受信端末TM1〜TM4に対しIPアドレスを割り当てるといったPPPoEサーバとしての既知の機能と、上記ルーティング部10、加入者回線制御部161,162及び中継回線制御部163を統括的に制御してルーティングプロトコルに応じたルーティング処理を行わせるルータとしての既知の制御機能を備える。
主メモリ13には、上記中央制御部12が動作するためのアプリケーション・プログラムと、マルチキャストグループのアドレスを管理するためのグループアドレス管理テーブルが格納されている。このグループアドレス管理テーブルには、例えば図7に示すように、受信端末TM1〜TM4に対し割り当てられたPPPoEセッションのセッションID21に対応付けて、IPマルチキャストパケットの転送先となる受信端末TM1〜TM4が接続される加入者回線制御部161,162の識別子(#1,#2)22と、上記受信端末TM1〜TM4が参加しているマルチキャストグループのアドレス23と、上記受信端末TM1〜TM4に割り当てられたIPアドレス24が記憶される。
機器制御インタフェース14には保守端末等が接続される。機器制御インタフェース14は、保守管理者が保守端末を用いてエッジルータRT2に対しアプリケーション・プログラムや各種制御データの新規設定、更新又は削除を行う場合に、上記プログラム及びデータの受信処理を行う。
次に、以上のように構成されたエッジルータRT2の動作を説明する。図6は、エッジルータRT2と受信端末TM1との間、及びエッジルータRT2と上位ルータRT1との間の動作手順とその内容を示すシーケンス図である。
上位ルータRT1は、エッジルータRT2に向けて、IPマルチキャストパケット(マルチキャストグループアドレス=ff35::1)、及びIPマルチキャストパケット(マルチキャストグループアドレス=ff35::2)により、異なるチャネルのコンテンツ情報を配信している(ステップS11)。
また、このときエッジルータTR2の主メモリ13に保持されるグループアドレス管理テーブルには図7のTG1に示す情報が、メモリ171に保持される管理テーブルには図9のTS11に示す情報が、メモリ172に保持される管理テーブルには図10のTS21に示す情報がそれぞれ記憶され、さらにメモリ173及びメモリ11に保持される管理テーブルには図11のTA11に示す情報が記憶されている。
このため、上記上位ルータRT1から転送されたIPマルチキャストパケット(マルチキャストグループアドレス=ff35::1)は、識別子#2が与えられた加入者回線制御部162及びインタフェース182から、セッションID=0x0001が割り当てられた受信端末TM3に向け、L2スイッチSW2を介して配信される。同様に、IPマルチキャストパケット(マルチキャストグループアドレス=ff35::2)は、識別子#1が与えられた加入者回線制御部161及びインタフェース181から、セッションID=0x0002が割り当てられた受信端末TM2に向け、L2スイッチSW1を介して配信される。
さて、この状態で例えば受信端末TM1において起動要求RQ0が入力されたとする。そうすると、受信端末TM1とエッジルータRT2との間でPPPoE接続のための一連の処理手順、つまり図6に示すPADIの送信からIPCPネゴシエーションまでの手順が実行される。この手順においてエッジルータRT2の中央制御部12は、PPPoE接続を行うための既知のプロトコル処理に従い、未使用のセッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)を主メモリ13から読み出し、この読み出されたセッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)を加入者回線制御部161及びインタフェース181を介して起動要求元の受信端末TM1に通知する。なお、セッションID(0x0003)は図6に示すPADSにより、またIPアドレス(2404::3)はIPCPネゴシエーションによりそれぞれ通知される。また加入者回線制御部161は、上記PADIの送信からIPCPネゴシエーションまでの手順において送信されるメッセージに、回線制御識別子として#1を付与して、中央制御部12に送信する。#1を付与することで、当セッションIDの受信端末TM1が加入者回線制御部#1(161)の配下であることを、中央制御部12は把握できる。
続いてエッジルータRT2の中央制御部12は、上記新たに割り当てたセッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)と回線制御識別子#1の組み合わせを、主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルの空欄に書き込む。図7のTG1は書き込み前のグループアドレス管理テーブルの記憶内容を、またTG2は書き込み後のグループアドレス管理テーブルの記憶内容を示す。ただし、この段階ではまだマルチキャストグループアドレスの記載欄232は空欄のままである。
またそれと共に中央制御部12は、上記新たに割り当てたセッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)の組み合わせを、加入者回線制御部161を介して、その付属メモリ171内の管理テーブルの空欄に書き込む。図9のTS11は書き込み前の当該管理テーブルの記憶内容を、またTS1iは書き込み後の当該管理テーブルの記憶内容を示す。ただし、この段階ではまだマルチキャストグループアドレスの記載欄331は空欄のままである。
一方、受信端末TM1は、上記PPPoE接続のための処理手順を実行した際に、PADSによりセッションID(0x0003)を、またIPCPネゴシエーションによりIPアドレス(2404::3)をそれぞれ受信し、この受信したセッションID(0x0003)及びIPアドレス(2404::3)を保存する。
この状態で、受信端末TM1において利用者が視聴要求RQ1を入力したとする。そうすると受信端末TM1は、マルチキャストグループへの参加要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットを生成し、このMLDv2パケットにPPPヘッダ及びPPPoEヘッダを付加して、これをエッジルータRT2へ送信する。なお、このとき上記PPPoEヘッダには、参加を希望するマルチキャストグループのアドレス(例えばff35::1)と、先にエッジルータRT2から通知されたセッションIDが記載される。
エッジルータRT2は、上記受信端末TM1から送信されたMLDv2パケットを加入者用のインタフェース181により受信すると、加入者回線制御部161によりこの受信されたMLDv2パケットに自己の回線制御識別子#1を付与して中央制御部12に渡す。中央制御部12は、上記加入者回線制御部161から渡されたMLDv2パケットから、セッションID(0x0003)、回線制御識別子#1、端末のIPアドレス(2404::3)及びマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と、MLDv2−Reportメッセージをそれぞれ抽出する。そして、この場合、MLDv2−Reportメッセージは“参加要求”を表すため、中央制御部12は各メモリの管理テーブルに対するリスト書き込み処理を以下のように実行する。
すなわち、中央制御部12は、先ず主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルにおいて、空欄となっているグループアドレス記載欄232に、図7のTG2に示すように、上記受信したマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)を書き込む。またそれと共に中央制御部12は、加入者回線制御部161を介して、上記受信したセッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)をキーとしてメモリ171内の管理テーブルに対しアクセスし、空欄となっているグループアドレス記載欄331に、図9のTS1iに示すように、上記受信したマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)を書き込む。
続いて中央制御部12は、ルーティング部10を介して、上記受信したマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と回線制御識別子#1の組み合わせを、メモリ11内の管理テーブルの空欄に書き込む。またそれと共に中央制御部12は、中継回線制御部163を介して、上記受信したマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と回線制御識別子#1の組み合わせを、メモリ173内の管理テーブルの空欄に書き込む。図11のTA11は書き込み前の上記管理テーブル11,173の記憶内容を、またTA31は書き込み後の上記管理テーブル11,173の記憶内容を示す。
この結果、以後、上位ルータTR1から配信されたIPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)は、エッジルータTR2において、上記メモリ11内の管理テーブルに記憶されたグループアドレス(ff35::1)及び回線制御識別子#1に従い、ルーティング部10によりスイッチングされて加入者回線制御部161に転送される。そして、この加入者回線制御部161において、メモリ171内の管理テーブルを参照することにより、上記転送されたIPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)に対しセッションID(0x0003)を含むPPPヘッダ及びPPPoEヘッダが付加され、当該ヘッダが付加されたIPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)が、加入者用のインタフェース181から受信端末TM1に向け送信される(ステップS12)。したがって、以後受信端末TM1では上記IPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)により配信されたコンテンツの視聴が可能となる。
一方、このコンテンツを視聴している状態で、利用者が受信端末TM1において視聴停止要求RQ2を入力したとする。そうすると受信端末TM1は、マルチキャストグループからの離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットを生成し、このMLDv2パケットにPPPヘッダ及びPPPoEヘッダを付加して、これをエッジルータRT2へ送信する。なお、このとき上記PPPoEヘッダには、離脱しようとするマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と、自端末に割り当てられているセッションID(0x0003)が記載される。
エッジルータRT2は、上記受信端末TM1から送信されたMLDv2パケットを加入者用のインタフェース181により受信すると、加入者回線制御部161によりこの受信されたMLDv2パケットに自己の回線制御識別子#1を付与して中央制御部12に渡す。中央制御部12は、上記加入者回線制御部161から渡されたMLDv2パケットから、セッションID(0x0003)、回線制御識別子#1、端末のIPアドレス(2404::3)及びマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と、MLDv2−Reportメッセージをそれぞれ抽出する。そして、この場合、MLDv2−Reportメッセージは“離脱要求”を表すため、中央制御部12は主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルを検索し、上記セッションID(0x0003)、回線制御識別子#1、端末のIPアドレス(2404::3)及びマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)が存在することを確認したのち、各メモリの管理テーブルから該当する情報を削除する処理を次のように実行する。
すなわち、中央制御部12は、先ず主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルから、セッションID(0x0003)に対応付けられて記憶されているマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)を削除する。またそれと共に中央制御部12は、中継回線制御部163を介して、上記マルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と回線制御識別子#1の組み合わせをメモリ173内の管理テーブルから削除する。
続いて中央制御部12は、ルーティング部10を介して、上記受信したマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)と回線制御識別子#1の組み合わせを、メモリ11内の管理テーブルから削除する。さらに中央制御部12は、加入者回線制御部161を介して、上記セッションID(0x0003)とIPアドレス(2404::3)をキーとしてメモリ171内の管理テーブルに対しアクセスし、当該管理テーブルからマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)を削除する。
この結果、エッジルータTR2においては、上記メモリ11内の管理テーブルからグループアドレス(ff35::1)及び回線制御識別子#1が削除されたことにより、ルーティング部10から加入者回線制御部161(回線制御識別子#1)へのIPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)の転送は中止される。このため、加入者回線制御部161から受信端末TM1へのIPマルチキャストパケット(グループアドレス=ff35::1)の配信は停止される(ステップS13)。すなわち、受信端末TM1からの離脱要求に応じて、エッジルータTR2では当該要求元の受信端末TM2へのIPマルチキャストパケットの配信が即時停止される。
なお、上記MLDv2−Reportメッセージによる“離脱要求”に応じて、主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルを検索した結果、上記セッションID(0x0003)、回線制御識別子#1、端末のIPアドレス(2404::3)及びマルチキャストグループのアドレス(ff35::1)が存在することを確認できなかった場合には、上記離脱要求を無視する。このようにすると、マルチキャストグループに参加していない端末から誤って離脱要求が送信された場合に、エッジルータTR2において不必要な処理が実行されないようにすることができる。
また、エッジルータTR2の中央制御部12は、上記受信端末TM1から送られたMLDv2パケット(離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを含む)に対する応答として、MLDv2−Specific Queryメッセージを意味するMLDv2パケットを生成し、このMLDv2パケットを加入者回線制御部161からインタフェース181を介して受信端末TM1へ返信させる。
これに対し受信端末TM1は、上記MLDv2−Specific Queryメッセージを意味するMLDv2パケットを受信したことを以て、マルチキャストグループからの離脱が完了したと判断し、視聴停止処理を完了する。なお、上記離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットの送信時点から予め設定した時間が経過してもエッジルータRE2から上記MLDv2−Specific Queryメッセージを意味するMLDv2パケットが返信されない場合には、離脱要求に対する処理が失敗している可能性があるため、上記離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットを再送する。
さらにエッジルータTR2中央制御部12は、上記離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットを受信すると、主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルを検索して、グループアドレス(ff35::1)に参加中の他の受信端末の有無を判定する。
例えば、いまグループアドレス管理テーブルが、TG2の状態でセッションID=0x0001の受信端末が参加するマルチキャストグループのアドレスがff35::3に変更されてTG3の233に示す状態になっており、しかるのちセッションID=0x003の受信端末がグループアドレス=ff35::1のマルチキャストグループからの離脱した結果、図8のTG4に示す状態になっていたとする。この場合には、グループアドレス=ff35::1のマルチキャストグループに参加中の受信端末は不在である。このため、中央制御部12は、IPマルチキャストパケットの配信停止を要求するためのPIM−SM Pruneメッセージを意味するPIM−SMパケットを生成し、この生成したPIM−SMパケットを中継回線制御部163からインタフェース183を介して上位ルータRT1に向け送信させる。
上記PIM−SMパケットを受信する上位ルータRT1は、グループアドレス=ff35::1のIPマルチキャストパケットの配信を停止する(ステップS14)。
すなわち、受信端末TM1からの離脱要求に応じて、上位ルータRT1からエッジルータRT2へのIPマルチキャストパケットの配信は即時停止される。
最後に、受信端末TM1において利用者が端末停止要求RQ3を入力すると、受信端末TM1とエッジルータRT2との間でPPPoEセッションを切断するための手順、つまり図6に示すLCPネゴシエーションからPADTの送受信までの手順が以下のように実行される。
すなわち、エッジルータRT2の中央制御部12は、PPPoE切断を行うための既知のプロトコル処理に従い、加入者回線制御部161からインタフェース181を介して受信端末TM1に応答する。このとき、加入者回線制御部161は、上記LCPネゴシエーションからPADTの送受信までの手順において送信されるメッセージに、回線制御識別子として#1を付与して、中央制御部12に送信する。
次に中央制御部12は、加入者回線制御部161を介してメモリ171の管理テーブルから、図9のTS1iの311,321に示すように、セッションID(0x0003)と、それに対応付けられた端末IPアドレス(2404::3)を削除する。この削除により、メモリ171の管理テーブルの状態は図9のTS11に示す状態に戻る。またそれと共に中央制御部12は、主メモリ13内のグループアドレス管理テーブルから、図7のTG2の211,221,241に示すように、上記セッションID(0x0003)と、それに対応付けられた回線制御識別子#1及びIPアドレス(2404::3)をそれぞれ削除する。この削除により、グループアドレス管理テーブルの状態は図7のTG1に示す状態に戻る。
かくして、エッジルータRT2に記憶された、受信端末TM1との間のPPPoEに関する情報はすべて消去される。また、受信端末TM1は、以上述べた図6に示すLCPネゴシエーションからPADTの送受信までの手順が終了すると、機能停止状態に復帰する。
以上述べたようにこの実施形態では、エッジルータRT2において、受信端末TM1からマルチキャストグループへの参加要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットが送られた場合に、当該要求元の受信端末TM1との間に1対1のPPPoEセッションを設定して、そのセッションIDに対応付けて上記マルチキャストグループのアドレスを管理テーブルに記憶させることにより、以後IPマルチキャストパケットを上記設定されたPPPoEセッションを介して要求元の受信端末TM1へ転送させる。一方、上記受信端末TM1から上記マルチキャストグループからの離脱要求を表すMLDv2−Reportメッセージを意味するMLDv2パケットが送られた場合に、上記管理テーブルを検索して該当するセッションIDとマルチキャストグループのアドレスの組み合わせが記憶されているか否かを判定する。そして、記憶されている場合に当該管理テーブルからマルチキャストグループのアドレスを削除して、上記離脱要求元の受信端末TM1へのIPマルチキャストパケットの転送を停止させるようにしている。
したがって、エッジルータRT2と受信端末TM1との間では、1対1に設定されたPPPoEセッションを介してIPマルチキャストパケットが転送される。このため、エッジルータRT2から見るとPPPoEセッションには常に1台の受信端末TM1しか接続されていないことになり、受信端末TM1からマルチキャストグループの離脱要求が到来した場合に、エッジルータRT2は他の受信端末の接続状況を確認することなく、上記要求元の受信端末TM1へのIPマルチキャストパケットの配信を即時停止することが可能となる。
この結果、受信端末TM1〜TM4において、IP放送のチャネル切替操作が行われたり、またチャネルを頻繁に切替ながら視聴する、いわゆるザッピング操作が行われても、エッジルータRT2から同時に複数のチャネルのIPマルチキャストパケットが配信される時間帯が発生しないようにするか、または発生してもきわめて短時間に止めることができる。このため、IP網NW及び受信端末TM1〜TM4におけるトラフィック負荷を軽減することができる。
また本実施形態では、受信端末TM1から離脱要求が送られた場合に、グループアドレス管理テーブルをもとに当該マルチキャストグループに参加している他の端末の有無を判定し、この判定の結果他の端末が無い場合に、上位ルータRT1へ離脱要求を送信して、上位ルータRT1からのIPマルチキャストパケットの転送を停止させるようにしている。
したがって、受信端末TM1から解除要求が送信され、かつ当該受信端末以外の端末がマルチキャストグループに参加していない場合には、エッジルータRT2から上位ルータRT1に離脱要求が送られる。このため、上位ルータRT1からエッジルータRT2へのIPマルチキャストパケットの配信が即時停止され、これによりルータRT1,RT2間のトラフィックの負荷を早期に解消することが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態ではIPプロトコルとしてIPv6を、制御プロトコルとしてMLDv2をそれぞれ採用した場合を例にとって説明したが、IPv4とIGMPとの組み合わせや、IPv6とMLDv1との組み合わせ等、これらと同様の機能を有するプロトコルにもこの発明は適用できる。
また、前記実施形態ではPPPoEセッションIDごとにグループアドレスを管理したが、マルチパケット転送装置が受信端末に対し割り当てたIPアドレスごとにグループアドレスを管理するようにしてもよい。さらに、エッジルータと受信端末との間に設定される論理パスとしてPPPoEセッションを使用したが、IPsec等によるセッションを使用するようにしてもよい。この場合には、ルータと受信端末との間に、NAT機能を有するルータが介在する場合でも適用できるという利点がある。
その他、マルチキャストパケット転送装置の種類や構成、離脱要求に応じた配信停止制御手順とその制御内容、管理テーブルの構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明の一実施形態に係わるマルチキャストパケット転送装置を使用するコンテンツ配信システムの概略構成図である。 図1に示すシステムにおけるデータの流れを示す図である。 この発明の一実施形態に係わるマルチキャストパケット転送装置であるエッジルータの構成を示すブロック図である。 受信端末とエッジルータとの間で伝送されるMLDv2パケットのフォーマットを示す図である。 エッジルータから受信端末へ転送されるIPマルチキャストパケットのフォーマットを示す図である。 図1に示したシステムにおけるエッジルータと受信端末との間及びエッジルータと上位ルータとの間の制御手順を示すシーケンス図である。 図3に示したエッジルータの主メモリに格納されるグループアドレス管理テーブルの構成の一例を示す図である。 グループアドレス管理テーブルの記憶情報が図7に示した状態から変化した状態を示す図である。 図3に示したエッジルータの加入者回線制御部に付属するメモリ171に格納される管理テーブルの構成の一例を示す図である。 図3に示したエッジルータの加入者回線制御部に付属するメモリ172に格納される管理テーブルの構成の一例を示す図である。 図3に示したエッジルータのルーティング部に付属するメモリ11と中継回線制御部に付属するメモリ173に格納される管理テーブルの構成の一例を示す図である。
符号の説明
SV…コンテンツ配信サーバ、RT1…上位ルータ、RT2…エッジルータ、SW1,SW2…L2スイッチ、TM1〜TM4…受信端末、10…ルーティング部、11,171〜173…管理テーブルを格納するメモリ、12…中央制御部、13…主メモリ、14…機器制御インタフェース、15…バス、161,162…加入者回線制御部、163…中継回線制御部、181,182…加入者用のインタフェース、183…中継用のインタフェース。

Claims (9)

  1. コンテンツ配信サーバから送信される、コンテンツ情報が挿入されたマルチキャストパケットを、マルチキャストグループに参加する複数の端末へ同報転送する転送処理部と、
    前記マルチキャストグループを管理する管理テーブルと、
    前記転送処理部及び管理テーブルに接続される制御ユニットと
    を具備し、
    前記制御ユニットは、
    前記端末から前記マルチキャストグループへの参加要求が送られた場合に、当該要求元の端末との間に1対1の論理パスを設定し、この設定された論理パスの識別情報に対応付けて、前記端末が参加したマルチキャストグループの識別情報を前記管理テーブルに記憶させる手段と、
    前記設定された論理パスを使用して前記マルチキャストパケットを前記要求元の端末へ転送させるように前記転送処理部を制御する手段と、
    前記端末から前記マルチキャストグループからの離脱を要求する第1の離脱要求が送られた場合に、前記管理テーブルを検索して、該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが記憶されているか否かを判定する手段と、
    前記第1の離脱要求に該当する識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていると判定された場合に、この管理テーブルから当該論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせを削除して、前記離脱要求元の端末への前記マルチキャストパケットの転送を停止させるように前記転送処理部を制御する手段と
    を備えることを特徴とするマルチキャストパケット転送装置。
  2. 前記コンテンツ配信サーバと自己のマルチキャストパケット転送装置との間に上位のマルチキャストパケット転送装置が介在配置されている場合に、
    前記制御ユニットは、
    前記端末から前記第1の離脱要求が送られた場合に、前記管理テーブルを検索して当該マルチキャストグループに参加している他の論理パスを使用する端末の有無を判定する手段と、
    前記他の論理パスを使用する端末は無いと判定された場合に、前記上位のマルチキャストパケット転送装置へ、当該上位のマルチキャストパケット転送装置から自己のマルチキャストパケット転送装置への前記マルチキャストパケットの転送の停止を要求する第2の離脱要求を送信する手段と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項1記載のマルチキャストパケット転送装置。
  3. 前記制御ユニットは、
    前記第1の離脱要求に該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていないと判定された場合には、前記第1の離脱要求を無視する手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載のマルチキャストパケット転送装置。
  4. コンテンツ配信サーバから送信される、コンテンツ情報が挿入されたマルチキャストパケットを、マルチキャストグループに参加する複数の端末へ同報転送する転送処理部と、前記マルチキャストグループを管理する管理テーブルと、前記転送処理部及び管理テーブルに接続される制御ユニットとを具備するパケット転送装置で使用されるマルチキャストパケット転送方法であって、
    前記制御ユニットが、前記端末から前記マルチキャストグループへの参加要求が送られた場合に、当該要求元の端末との間に1対1の論理パスを設定し、この設定された論理パスの識別情報に対応付けて、前記端末が参加したマルチキャストグループの識別情報を前記管理テーブルに記憶させる過程と、
    前記制御ユニットが、前記設定された論理パスを使用して、前記マルチキャストパケットを前記要求元の端末へ転送させるように前記転送処理部を制御する過程と、
    前記制御ユニットが、前記端末から前記マルチキャストグループからの離脱を要求する第1の離脱要求が送られた場合に、前記管理テーブルを検索して該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが記憶されているか否かを判定する過程と、
    前記制御ユニットが、前記第1の離脱要求に該当する識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていると判定された場合に、この管理テーブルから当該論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせを削除する過程と、
    前記制御ユニットが、前記論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが削除された管理テーブルに従い、前記離脱要求元の端末への前記マルチキャストパケットの転送を停止させるように前記転送処理部を制御する過程と
    を備えることを特徴とするマルチキャストパケット転送方法。
  5. 前記コンテンツ配信サーバと自己のマルチキャストパケット転送装置との間に上位のマルチキャストパケット転送装置が介在配置されている場合に、
    前記制御ユニットが、前記端末から前記第1の離脱要求が送られた場合に、前記管理テーブルを検索して当該マルチキャストグループに参加している他の論理パスを使用する端末の有無を判定する過程と、
    前記制御ユニットが、前記他の論理パスを使用する端末は無いと判定された場合に、前記上位のマルチキャストパケット転送装置へ、当該上位のマルチキャストパケット転送装置から自己のマルチキャストパケット転送装置への前記マルチキャストパケットの転送の停止を要求する第2の離脱要求を送信する過程と
    を、さらに備えることを特徴とする請求項4記載のマルチキャストパケット転送方法。
  6. 前記制御ユニットが、前記第1の離脱要求に該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていないと判定された場合に前記第1の離脱要求を無視する過程を、さらに備えることを特徴とする請求項4又は5記載のマルチキャストパケット転送方法。
  7. コンテンツ配信サーバから送信される、コンテンツ情報が挿入されたマルチキャストパケットを、マルチキャストグループに参加する複数の端末へ同報転送する転送処理部と、前記マルチキャストグループを管理する管理テーブルと、前記転送処理部及び管理テーブルに接続される制御ユニットとを具備するマルチキャストパケット転送装置で使用される転送制御プログラムであって、
    前記端末から前記マルチキャストグループへの参加要求が送られた場合に、当該要求元の端末との間に1対1の論理パスを設定し、この設定された論理パスの識別情報に対応付けて、前記端末が参加したマルチキャストグループの識別情報を前記管理テーブルに記憶させる処理と、
    前記設定された論理パスを使用して、前記マルチキャストパケットを前記要求元の端末へ転送させるように前記転送処理部を制御する処理と、
    前記端末から前記マルチキャストグループからの離脱を要求する第1の離脱要求が送信された場合に、前記管理テーブルを検索して該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが記憶されているか否かを判定する処理と、
    前記第1の離脱要求に該当する識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていると判定された場合に、この管理テーブルから当該論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせを削除する処理と、
    前記論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが削除された管理テーブルに従い、前記離脱要求元の端末への前記マルチキャストパケットの転送を停止させるように前記転送処理部を制御する処理と
    を、前記制御ユニットに実行させることを特徴とする転送制御プログラム。
  8. 前記コンテンツ配信サーバと自己のマルチキャストパケット転送装置との間に上位のマルチキャストパケット転送装置が介在配置されている場合に、
    前記端末から前記第1の離脱要求が送られた場合に、前記管理テーブルを検索して、当該マルチキャストグループに参加している他の論理パスを使用する端末の有無を判定する処理と、
    前記他の論理パスを使用する端末は無いと判定された場合に、前記上位のマルチキャストパケット転送装置へ、当該上位のマルチキャストパケット転送装置から自己のマルチキャストパケット転送装置への前記マルチキャストパケットの転送の停止を要求する第2の離脱要求を送信する処理と
    を、前記制御ユニットにさらに実行させることを特徴とする請求項7記載の転送制御プログラム。
  9. 前記第1の離脱要求に該当する論理パス及びマルチキャストグループの識別情報の組み合わせが前記管理テーブルに記憶されていないと判定された場合に、前記第1の離脱要求を無視する処理を、前記制御ユニットにさらに実行させることを特徴とする請求項7又は8記載の転送制御プログラム。
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