JP2009245994A - 光ファイバー型モードロックレーザー及び光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法 - Google Patents

光ファイバー型モードロックレーザー及び光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度の電気信号発生器や同期回路を必要とせずにモードロックを実現する技術を提供すること。
【解決手段】レーザー共振器内部に発生している連続波の光や種パルス及び光パルスを変調する変調器17と、変調器17により変調された光から種パルスを生成する変調器17(又は変調器17及び分散制御部15)と、偏波保持光ファイバー20と、光増幅器11と、種パルスを分散制御する分散制御部15と、種パルスからパルス幅の短い光パルスを生成する可飽和吸収部15と、連続波の光や種パルスの光強度を検出するPD22と、変調器17に印加する電気信号を発生するVCO24と、PD22により検出された種パルスの光強度に基づいて、電気信号を制御し、変調器17の繰り返し周波数とレーザー共振器の共振周波数とを同期させ、光パルスを生成させ、当該生成された光パルスを確認して変調器17の動作を停止させる制御部23と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバー型モードロックレーザー及び光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法に関する
従来から、計測用光源(例えば、顕微鏡の多光子励起用光源、長さ測定用の光源)として、ピコ秒、フェムト秒の短パルスの光を出力する光ファイバー型モードロックレーザーが用いられている。
光ファイバー型モードロックレーザーでは、安定に短パルスを発生させることが要求される。安定に短パルスを発生させる技術としては、能動モードロック方法と受動モードロック方法とが知られている。能動モードロック方法は、変調器を用いてレーザー発振の種となる種パルスを成長させて短パルスを発生させる技術である。受動モードロック方法は、変調器を用いず、光の非線形応答を利用して短パルスを発生させる技術である。
上述したモードロック方法により安定に短パルスを発生させる技術としては、例えば、特許文献1〜3の技術が知られている。
特開平5−283771号公報 特表平10−504659号公報 特表2001−506016号公報
しかしながら、従来のモードロック方法では、変調器を駆動する高精度の電気信号発生器やその同期回路を必要としていた。
例えば、能動モードロック方法では、変調器により光パルスを成長させる機構のため、変調器の繰り返し周波数をレーザーの共振器周波数に高精度に同期させる必要がある。また、能動モードロック方法では、モードロック開始後についても、変調器の繰り返し周波数を高精度に維持させる必要がある。
このため、ピエゾ素子などを利用してレーザーの共振器長を微妙に調整し、共振器周波数を変調器の繰り返し周波数に同期させる技術を用いていた。また、共振器周波数を周波数モニターでモニターし、PLL(Phase Locked Loop)により変調器にフィードバックすることで、変調器の繰り返し周波数を共振器周波数に同期させる技術を用いていた。これらの技術を用いる場合、変調器を駆動する高精度の周波数分解能を有する電気信号発生器やその同期回路(周波数モニター、PLL等)が必要であった。
一方、受動モードロック方法では、光学カー効果や非線形偏波回転などの光学非線形成を用いる。この方法では、モードロックを開始するために強度変調器や位相変調器などの種パルスを生成する機構が必要な場合が多い。特に、ファイバー型で非線形偏波回転を利用するモードロックレーザーでは、安定にモードロック動作を行うために、強度変調器や位相変調器を用いて能動的に種パルスの生成を行い続ける必要がある。このため、高精度の同期回路が必要であった。
すなわち、高精度の電気信号発生器や同期回路を必要とせずにモードロックを実現させる要請があった。
本発明の目的は、高精度の電気信号発生器や同期回路を必要とせずにモードロック開始する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバー型モードロックレーザーは、
レーザー共振器を構成する光ファイバー型モードロックレーザーにおいて、
前記レーザー共振器内部に発生している連続波の光を変調する変調器と、
前記変調器により変調された光から種パルスを生成する生成部と、
前記連続波の光及び種パルスを通過させる偏波保持光ファイバーと、
前記連続波の光及び種パルスを増幅する光増幅部と、
前記連続波の光及び種パルスを分散制御する分散制御部と、
前記連続波の光及び種パルスの光強度の弱い成分を減衰させる可飽和吸収部と、
前記連続波の光及び種パルスの光強度を検出する検出器と、
前記変調器に印加する電気信号を発生する電気信号発生器と、
前記検出器により検出された種パルスの光強度に基づいて、前記電気信号を制御し、前記変調器の繰り返し周波数と前記レーザー共振器の共振周波数とを同期させ、前記光パルスを生成させ、当該生成された光パルスを確認して前記変調器の動作を停止させる制御部と、
を備えて構成されている。
好ましくは、前記制御部は、前記検出部により検出された光強度に基づいて、前記光パルスの生成を確認することを特徴とする。
好ましくは、前記制御部は、前記電気信号をFM変調させることを特徴とする。
また、レーザー共振器を構成する光ファイバ型モードロックレーザーのモードロック制御方法において、
前記レーザー共振器内部に発生している連続波の光を変調器により変調する工程と、
前記変調器により変調された光から種パルスを生成部により生成する工程と、
前記連続波の光及び種パルスを偏波保持光ファイバーにより通過させる工程と、
前記連続波の光及び種パルスを光増幅部により増幅する工程と、
前記連続波の光及び種パルスを分散制御部により分散制御する工程と、
前記連続波の光及び種パルスの光強度の弱い成分を減衰させる可飽和吸収部により生成する工程と、
前記連続波の光及び種パルスの光強度を検出器により検出する工程と、
前記変調器に印加する電気信号電気信号発生器により発生する工程と、
前記検出器により検出された種パルスの光強度に基づいて、前記電気信号を制御し、前記変調器の繰り返し周波数と前記レーザー共振器の共振周波数とを同期させ、前記光パルスを生成させ、当該生成された光パルスを確認して前記変調器の動作を停止させる制御工程と、
を含む。
好ましくは、前記制御工程は、前記検出部により検出された光強度に基づいて、前記光パルスの生成を確認することを特徴とする。
好ましくは、前記制御工程は、前記電気信号をFM変調させることを特徴とする。
本発明によれば、高精度の電気信号発生器や同期回路を必要とせずにモードロックを実現する技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1〜図3を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して本実施の形態の光ファイバー型モードロックレーザー1の構成を説明する。光ファイバー型モードロックレーザー1は、光増幅部11と、光アイソレータ12と、光アッテネータ13と、光フィルタ14と、分散制御部15と、過飽和吸収部16と、変調器17と、タップカプラ18と、アウトプットカプラ19と、偏波保持光ファイバー20と、制御回路21と、を備えて構成される。過飽和吸収部16及び変調器17は、モードロッカー部161を構成する。また、図1に示すの各部の構成により光ファイバー型モードロックレーザー1のレーザー共振器が構成される。また、図1の各部の順序は任意に変更可能とする。
光増幅部11は、偏波保持エルビウム添加ファイバー11Aにより構成される。
偏波保持エルビウム添加ファイバー11Aは、連続波の光及び種パルスを増幅する。また、偏波保持エルビウム添加ファイバー11Aは、モードロックが開始された後は、光パルスを増幅する。連続波の光とはモードロック発振開始前におけるレーザー共振器内部に発生する光スペクトル(例えば、1558.2nmにピーク構造を持つスペクトル)のことをいう。種パルスとは、短パルス光を生成するための種となる光パルスのことをいう。光パルスとは、種パルスから生成された短パルス光のことをいう。モードロックとは、短パルス光である光パルスを生成することをいう。以下、モードロックが開始されるまでのパルスを種パルス、モードロック開始後のパルスを光パルスと定義する。
光アイソレータ12は、特定方向のみ種パルスを通す。また、光アイソレータ12は、モードロックが開始された後は、特定方向のみ光パルスを通す。
光アッテネータ13は、種パルスを適切な信号レベルに減衰させる。また、光アッテネータ13は、モードロックが開始された後は、光パルスを通す。
光フィルタ14は、種パルスのある特定方向の偏波面を持つ光だけを取り出す。また、光フィルタ14は、モードロックが開始された後は、光パルスのある特定方向の偏波面を持つ光だけを取り出す。
分散制御部15は、連続波の光及び種パルスに分散を与え、種パルスのパルス幅の圧縮を行う。また、分散制御部15は、種パルスを生成するため位相変調された連続波の光から分散を補償し種パルスを生成する。また、分散制御部15は、モードロックが開始された後は、光パルスに分散を与え、光パルスのパルス幅の圧縮を行う。
過飽和吸収部16は、連続波の光や種パルスの強度の大きい部分をより透過させ、強度の低い部分をより減衰させる。したがって、連続波の光や種パルスが光増幅器を通って増幅を繰り返しながら過飽和吸収部16を通過することで、種パルスの強度の大きい部分のみが成長し光パルスとなる。また、過飽和吸収部16は、モードロックが開始された後、光パルスの生成作用を繰り返すことにより、モードロックを維持する。すなわち、過飽和吸収部16は、光パルスを生成するモードロック機構に該当する。
変調器17は、レーザー共振器内部に発生している連続波の光や種パルス及び光パルスを変調する。変調器17が強度変調器の場合、強度変調器は、共振器内部に発生している連続波の光を変調し、種パルスを生成する。この場合、変調器17は、種パルスを生成する生成部に該当する。
また、変調器17が位相変調器の場合、レーザー共振器内部に発生している連続波の光や種パルス及び光パルスを変調する。そして、位相変調された連続波の光が分散制御部15の分散媒質を通ることにより種パルスが生成される。この場合、変調器17及び分散制御部15は、種パルスを生成する生成部に該当する。また、変調器17は、モードロックを開始させるためのモードロック開始機構に該当する。
タップカプラ18は、PD(photo diode)22で検出するための種パルスを分岐する。また、アウトプットカプラ19は、レーザー出力する光パルスを分岐する。
偏波保持光ファイバー20は、連続波の光や種パルスを通過させる。また、モードロック動作が開始された後は、光パルスを通過させる。
制御回路21は、検出器としてのPD22と、制御部23と、電気信号発生器としてのVCO(Voltage Controlled Oscillator)24と、電気アンプ25と、を備えて構成される。
PD22は、レーザー共振器内の連続波の光及び種パルスの一部を分岐し光電変換し、光強度(パワー)を検出する。また、PD22は、モードロックが開始された後は、光パルスのパワーを検出する。
制御部23は、PDにより検出されたパワーに基づいて、VCO24の電気信号(電圧)を制御する。具体的には、制御部23は、変調器17の繰り返し周波数とレーザー共振器の繰り返し周波数とが同期して光パルスが生成されるように、VCO24の電圧を制御する。
VCO24は、制御部23の指示に基づいて、変調器17に印加する電圧を出力する。
電気アンプ25は、VCO24から出力された電圧を増幅し、増幅した電圧を変調器17に出力する。そして、変調器17は、電圧が入力されると、入力された電圧に基づいて変調器の繰り返し周波数を変調する。
次に、図2を参照して、動作を説明する。
前提条件として、レーザー共振器内部に連続波の光が発生しているものとする。また、レーザー共振器の共振周波数は30MHzであるとする。
先ず、変調器17によりレーザー共振器内部に発生している連続波の光が変調を受ける。ここで、変調器17が強度変調器の場合は、強度変調器により連続波の光から種パルスが生成される。また、変調器17が位相変調器の場合は、位相変調器により連続波の光が位相変調され、位相変調された光が分散制御部の分散媒質を通過することにより種パルスが生成される。そして、生成された種パルスが過飽和吸収部16を通過することにより、種パルスが急峻となる。
具体的には、種パルスは、図1に示す偏波保持光ファイバー20のループを繰り返し通過する。すなわち、種パルスは光増幅部11を通って増幅を繰り返しながら過飽和吸収部16を通過することで、強度の大きい部分が成長し、光パルスとなる。
この際、変調器17により出力された種パルスは、タップカプラ18により分岐される。そして、分岐された種パルスは、PD22に入力され、PD22により種パルスのパワーが検出される。そして、PD22により検出されたパワーが制御部23に出力される。
そして、入力されたパワーに基づいて、制御部23によりVCO24の電気信号(電圧)が制御される。ここで、レーザー共振器の共振周波数と変調器の繰り返し周波数とが異なる場合、レーザー共振器内を何度も伝播している種パルスは異なるタイミングで変調器17からの変調を受けるため、種パルスは成長しなくなる(すなわち、種パルスが急峻とならない)。したがって、レーザー共振器の共振周波数と変調器17の繰り返し周波数とは高精度に同期する必要がある。このため、制御部23により変調器17の繰り返し周波数とレーザー共振器の共振周波数とが同期して光パルスが生成されるように、VCO24の出力電圧が制御される。例えば、レーザー共振器の共振周波数が30MHzの場合、変調器17の繰り返し周波数が30MHzに同期するように、VCO24の出力電圧が制御される。
そして、変調器17の繰り返し周波数が30MHzとなると(すなわち、変調器17の繰り返し周波数とレーザー共振器の共振周波数とが同期すると)モードロックが開始される。このとき、PD22により検出されるパワーは増加する。
PD22により検出されるパワーは、発振条件や出力にもよるが、約3dB増加する。本構成の偏波保持光ファイバーで構成されるモードロックレーザー共振器の場合、モードロック発振後に変調器の駆動を停止させてもモードロック発振は維持される。本構成のモードロック発振開始時において、パワーの増加(3dBの増加)がPD22により検知されると、制御部23により光パルスの生成が確認され(すなわち、モードロックの開始が確認され)、VCO24及び変調器17の動作が停止される。具体的には、制御部23によりVCO24から出力される電圧がOFFになるように(VCO24から電圧が出力されないように)に制御される。
モードロックが開始されると、光パルスは、依然として過飽和吸収部16と光増幅器11とを繰り返し通過する。このとき光パルスは、過飽和吸収部16の過飽和吸収特性(光パルスの強度の大きい部分をより透過させ、強度の低い部分をより減衰させる特性)によりモードロックが維持される。
一連のモードロック発振開始過程の例を図2〜図7において説明する。図2(A)(B)はモードロック発振前の光出力をPDにより電気変換した際に測定されるRFスペクトルを示し、図3は光スペクトルを示す。図2において、位相変調器を駆動する電気信号の繰返し周波数は36.00MHzである。このとき、図2(A)において、高調波の成分はランダムに変動する。また、図3において、光スペクトルは、1558.2nmに鋭いピーク構造をもつ連続波発振であることを示している。続いて、位相変調器を駆動する電気信号の繰返し周波数をレーザーの共振器周波数の38.62MHzに一致させるとモードロック発振を開始する。図4(A)(B)にRFスペクトルを、図5に光スペクトルを示す。図4(A)において、モードロック発振開始前にランダムに変動していた高調波成分はモードロック開始後に安定する。また、光スペクトルは図5に示すように、スペクトル帯域が拡大する。光スペクトルの拡大に伴い、出力が増加する。安定なモードロック発振を維持するために、励起光の出力を調整する場合がある。この例では、励起光の出力を約半分に低下させている。安定なモードロック発振は、RFスペクトルのエンベロープが平坦に近づくことで判定する。続いて、位相変調器を駆動する電気信号を停止させた時のRFスペクトルと光スペクトルをそれぞれ図6(A)(B)、図7に示す。安定なモードロック発振の場合、図6(A)に示すように、RFスペクトルのエンベロープが平坦になる。図6、図7をもって、位相変調器を駆動する電気信号を停止させても、安定な発振が確認された。
次に、図8を参照して、VCO24から出力される電圧と変調器17の繰り返し周波数との関係について説明する。図8の縦軸は、変調器17の繰り返し周波数を表している。図8の横軸は、VCO24から出力される電圧を表している。図8に示すように、VCO24から出力される電圧が上昇するにしたがって、変調器17の繰り返し周波数も上昇する。これにより、例えば、レーザー共振器の共振周波数30MHzに変調器17の繰り返し周波数を同期させる場合、制御部23によりVCO24から出力される電圧が制御され、変調器17の繰り返し周波数が30MHzとなる。
以上、本実施の形態によれば、種パルスの光強度に基づいて、電気信号を制御し、変調器17の繰り返し周波数とレーザー共振器の共振周波数とを同期させ、光パルスを生成させ、光パルスの生成を確認して変調器17の動作を停止させる。これにより、光パルスの生成を確認した後(モードロックの開始が確認された後)は、変調器17は動作しないので、変調器17を駆動する高精度のVCO24やその同期回路(PLL、周波数モニター)を必要とせずにモードロックを実現する技術を提供することができる。したがって、光ファイバー型モードロックレーザー1の小型化やコストの削減を行うことが可能となる。また、偏波保持光ファイバー20を用いているので、偏波の変化によりモードロックの条件が変わることを防ぐことができる。
また、PD22により検出された光強度(パワー)に基づいて、光パルスの生成を確認することができる。
(変形例)
図9を参照して、本発明に係る実施の形態の変形例を説明する。以下、光ファイバー型モードロックレーザー1と同様な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分について説明する。
図9は、PD22により検出されるパワーと変調器17の繰り返し周波数との関係を示した図である。図9中の実線の光パルスは、制御部23によりVCO24から出力される電圧がFM変調された場合、PD22により検出された光パルスのパワーを表している。図9に示すように、制御部23によりVCO24から出力される電圧がFM変調されると、FM変調されなかった光パルス(図9中の破線の光パルス)よりもパルス幅が広くなる。これにより、レーザー共振器の共振周波数(30MHz)に変調器17の繰り返し周波数を同期させる際、パルス幅が広いので、レーザー共振器の共振周波数を見つけやすくなる。したがって、変調器17の繰り返し周波数の掃引分解能を下げることができる。
以上、本変形例によれば、電気信号をFM変調させることにより、変調器17の繰り返し周波数の掃引分解能を下げることができる。
その他、本実施の形態及び変形例における、光ファイバー型モードロックレーザー1の細部構造及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る実施の形態の光ファイバー型モードロックレーザーの構成を示す図である。 (A)(B)は、モードロック発振開始前のレーザー出力をPDにより検出したRFスペクトルを示す図である。 モードロック発振開始前のレーザー出力の光スペクトルを示す図である。 (A)(B)は、モードロック発振開始時のレーザー出力をPDにより検出したRFスペクトルを示す図である。 モードロック発振開始時レーザー出力の光スペクトルを示す図である。 (A)(B)は、モードロック発振が開始され、位相変調器を駆動する電気信号を停止させた後、レーザー出力をPDにより検出したRFスペクトルを示す図である。 モードロック発振が開始され、位相変調器を駆動する電気信号を停止させた後のレーザー出力の光スペクトルを示す図である。 VCOにより出力される電圧と変調器の繰り返し周波数との関係を示す図である。 PDにより検出されるパワーと変調器の繰り返し周波数との関係を示す図である。
符号の説明
1 光ファイバ型モードロックレーザー
11 光増幅器
11A 偏波保持エルビウム添加ファイバー
12 光アイソレータ
13 光アッテネータ
14 光フィルタ
15 分散制御部
16 過飽和吸収部
17 変調器
18 タップカプラ
19 アウトプットカプラ
20 偏波保持光ファイバー
21 制御回路
22 PD
23 制御部
24 VCO
25 電気アンプ

Claims (6)

  1. レーザー共振器を構成する光ファイバー型モードロックレーザーにおいて、
    前記レーザー共振器内部に発生している連続波の光を変調する変調器と、
    前記変調器により変調された光から種パルスを生成する生成部と、
    前記連続波の光及び種パルスを通過させる偏波保持光ファイバーと、
    前記連続波の光及び種パルスを増幅する光増幅部と、
    前記連続波の光及び種パルスを分散制御する分散制御部と、
    前記連続波の光及び種パルスの光強度の弱い成分を減衰させる可飽和吸収部と、
    前記連続波の光及び種パルスの光強度を検出する検出器と、
    前記変調器に印加する電気信号を発生する電気信号発生器と、
    前記検出器により検出された光強度に基づいて、前記電気信号を制御し、前記変調器の繰り返し周波数と前記レーザー共振器の共振周波数とを同期させ、前記光パルスを生成させ、当該生成された光パルスを確認して前記変調器の動作を停止させる制御部と、
    を備える光ファイバー型モードロックレーザー。
  2. 前記制御部は、
    前記検出部により検出された光強度に基づいて、前記光パルスの生成を確認する請求項1に記載の光ファイバー型モードロックレーザー。
  3. 前記制御部は、
    前記電気信号をFM変調させる請求項1又は2に記載の光ファイバー型モードロックレーザー。
  4. レーザー共振器を構成する光ファイバ型モードロックレーザーのモードロック制御方法において、
    前記レーザー共振器内部に発生している連続波の光を変調器により変調する工程と、
    前記変調器により変調された光から種パルスを生成部により生成する工程と、
    前記連続波の光及び種パルスを偏波保持光ファイバーにより通過させる工程と、
    前記連続波の光及び種パルスを光増幅部により増幅する工程と、
    前記連続波の光及び種パルスを分散制御部により分散制御する工程と、
    前記連続波の光及び種パルスの光強度の弱い成分を減衰させる可飽和吸収部により生成する工程と、
    前記連続波の光及び種パルスの光強度を検出器により検出する工程と、
    前記変調器に印加する電気信号電気信号発生器により発生する工程と、
    前記検出器により検出された種パルスの光強度に基づいて、前記電気信号を制御し、前記変調器の繰り返し周波数と前記レーザー共振器の共振周波数とを同期させ、前記光パルスを生成させ、当該生成された光パルスを確認して前記変調器の動作を停止させる制御工程と、
    を含む光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法。
  5. 前記制御工程は、
    前記検出部により検出された光強度に基づいて、前記光パルスの生成を確認する請求項4に記載の光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法。
  6. 前記制御工程は、
    前記電気信号をFM変調させる請求項4又は5に記載の光ファイバー型モードロックレーザーのモードロック制御方法。
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