JP2009245015A - 二重化システム - Google Patents
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Abstract
【課題】二重化システムを切り離して単体で動作させるときでも、各モジュールがネットワークに接続できるようにする。
【解決手段】二重化解除機能部101は、現在のネットワーク設定情報をネットワーク設定保存記憶部110に保存し、主モジュール150の接続部154の設定を無効にし、二重化コンピュータ100の二重化動作を解除する。次いで、ネットワーク追加機能部103は、ネットワーク設定を初期化し、管理コンピュータ120より通知された設定情報を基に主モジュール150の接続部154の設定を行い、無効となっている接続部154を有効にする。この設定により、接続部154と接続部154’とは、例えば、IPアドレスが異なるなど、ネットワーク設定が異なる状態となる。
【選択図】 図1
【解決手段】二重化解除機能部101は、現在のネットワーク設定情報をネットワーク設定保存記憶部110に保存し、主モジュール150の接続部154の設定を無効にし、二重化コンピュータ100の二重化動作を解除する。次いで、ネットワーク追加機能部103は、ネットワーク設定を初期化し、管理コンピュータ120より通知された設定情報を基に主モジュール150の接続部154の設定を行い、無効となっている接続部154を有効にする。この設定により、接続部154と接続部154’とは、例えば、IPアドレスが異なるなど、ネットワーク設定が異なる状態となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、二重化されているコンピュータシステムにおいてソフトウエアのアップデートが可能とされた二重化システムに関するものである。
一般に、二重化するなどによりシステムを冗長させることで、より安定した運用を行えるようにしている(特許文献1参照)。このような二重化コンピュータシステムでは、通常はフォールトトレラントコンピュータとして動作し、故障発生時の処理の引き継ぎ時を必要とせず、ソフトウェアの入れ替え時にはマルチコンピュータシステムとして動作し、システムを停止することなくソフトウェアを交換することを可能としている。
この二重化コンピュータシステムは、分離の指示に基づいてプロセッサ装置の少なくとも1つを独立したコンピュータシステムとして分離し、また、結合の指示に基づいて分離したコンピュータシステムを1つの二重化(多重化)したコンピュータシステムに結合する分離/結合手段と、二重化したコンピュータを形成する第1及び第2のプロセッサ装置のクロック同期・結合状態またはクロック非同期・分離状態を記憶する状態記憶手段と備えている。
このような構成を有する二重化システムの動作について説明する。オペレータによって分離または結合の指示が与えられると、受け付けた指示に応じ、分離/結合手段が、第1及び第2のプロセッサ装置を分離してマルチコンピュータシステムを形成し、または結合してフォールトトレラントコンピュータシステムを形成する。また、フォールトトレラントコンピュータシステムとしの動作状態、もしくは、非同期のマルチコンピュータシステムとしの動作状態が記憶される。したがって、故障発生等に際し、分離後にマルチコンピュータシステムとして動作させる場合、ソフトウェアの入れ替えがシステムを停止させることなく行うことが可能になる。
また、上述したような二重化されているコンピュータシステムでは、非同期のマルチコンピュータシステムとした状態で、一方のコンピュータシステムで通常の動作を行い、他方のシステムでソフトウエアのアップデートを行う。このようにしてアップデートを適用した後で、各システムを結合して二重化を再開するようにしている。このようにすることで、このシステムを用いた通常の運用を継続した状態で、ソフトウエアのアップデートを行えるようにしている。
特開平10−293697号公報
しかしながら、上述した二重化システムでは、ソフトウエアのアップデートを行うなど、各コンピュータシステム(モジュール)を切り離して単体で動作させている状態では、たとえば、切り離した側のシステムではネットワークからも切り離され、ネットワークが使用できないという問題があった。このため、たとえば、ネットワーク経由で修正モジュールを適用する場合、コンピュータシステムを切り離す前に、あらかじめ修正モジュールをダウンロードしておく必要があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、二重化システムを切り離して単体で動作させるときでも、各モジュールがネットワークに接続できるようにすることを目的とする。
本発明に係る二重化システムは、第1CPU,第1メモリ,第1記憶部,および第1ネットワーク接続手段を含む第1モジュールと、第2CPU,第2メモリ,第2記憶部,および第2ネットワーク接続手段を含む第2モジュールと、第1ネットワーク接続手段および第2ネットワーク接続手段に共通の共通ネットワーク設定およびこの共通ネットワーク設定とは異なる個別ネットワーク設定が記憶されているネットワーク情報記憶部と、第1ネットワーク接続手段に設定されているネットワーク設定を削除するネットワーク削除機能と、このネットワーク削除機能にネットワーク設定が削除された第1ネットワーク接続手段手段に共通ネットワーク設定および個別ネットワーク設定の一方を設定するネットワーク追加機能とを少なくとも備えるようにしたものである。
以上説明したように、本発明によれば、第1ネットワーク接続手段に設定されているネットワーク設定を削除するネットワーク削除機能と、このネットワーク削除機能にネットワーク設定が削除された第1ネットワーク接続手段手段に共通ネットワーク設定および個別ネットワーク設定の一方を設定するネットワーク追加機能とを備えるようにしたので、二重化システムを切り離して単体で動作させるときでも、各モジュールがネットワークに接続できるようになるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態における二重化システムの構成例を示す構成図である。このシステムでは、プロセッサ部ラム制御により動作する主モジュール150と副モジュール150’とを有する二重化コンピュータ100と、管理コンピュータ120とネットワーク設定記憶部110と、ネットワーク情報記憶部130とを備える。
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態における二重化システムの構成例を示す構成図である。このシステムでは、プロセッサ部ラム制御により動作する主モジュール150と副モジュール150’とを有する二重化コンピュータ100と、管理コンピュータ120とネットワーク設定記憶部110と、ネットワーク情報記憶部130とを備える。
二重化コンピュータ100は、二重化解除機能部101,二重化再同期機能部102,ネットワーク追加機能部103,ネットワーク削除機能部104とを備える。また、主モジュール150は、CPU(第1CPU)151,メモリ(第1メモリ)152,固定ディスク装置(HDD:第1固定記憶部)153,およびLANアダプタなどの接続部(第1ネットワーク接続手段)154を備える。同様に、副モジュール150’は、CPU(第2CPU)151’,メモリ(第2メモリ)152’,HDD(第2固定記憶部)153’,および接続部(第2ネットワーク接続手段)154’を備える。また、二重化コンピュータ100は、二重化動作時において、両系の接続部154および接続部154’をひとつの仮想LAN接続機能部155にまとめ、いずれかがネットワーク通信を行う構成となっている。
また、管理コンピュータ120は、二重化解除命令機能部105と二重化命令機能部106とを備えている。
本システムの動作について簡単に説明すると、まず、管理コンピュータ120において、あらかじめ二重化解除状態でのアップデート側(例えば主モジュール150)のネットワーク設定をネットワーク情報記憶部130に登録(記憶)する。ネットワーク情報記憶部130に登録される項目は、例えば、IPアドレス,サブネットマスク,デフォルトゲートウェイである。これらの情報は、二重化解除命令機能部105により二重化コンピュータ100へ送信される。
次に、二重化状態の解除時の動作について説明する。まず、管理コンピュータ120から二重化コンピュータ100へ二重化解除命令機能部105により二重化解除のコマンドとネットワーク情報記憶部130の設定内容を発行(送出)し、二重化の解除を通知する。二重化コンピュータ100において上記コマンドが受信されると、二重化解除機能部101は、現在のネットワーク設定情報をネットワーク設定保存記憶部110に保存する。さらに、副モジュール150’の接続部154’の設定を無効にし、二重化コンピュータ100の二重化動作を解除する。二重化解除前に副モジュール150’の設定を無効化することにより、主モジュール150と副モジュール150’とを切り離した後、IPアドレスなどのネットワークアドレスが競合するのを回避する。
次に、副モジュール150’(二重化コンピュータ100)は、ネットワーク追加機能部103を動作させる。ネットワーク追加機能部103は、ネットワーク設定を初期化し、管理コンピュータ120より通知された設定情報を基に副モジュール150’の接続部154’の設定を行い、無効となっている接続部154’を有効にする。この設定により、接続部154と接続部154’とは、例えば、IPアドレスが異なるなど、ネットワーク設定が異なる状態となる。これにより,主モジュール150に加えて副モジュール150’もLAN(ネットワーク)の使用が可能となる。
次に、副モジュール150’でのソフトウェアのアップデートが完了し、再同期を行う時の動作について説明する。管理コンピュータ120から二重化コンピュータ100へ二重化命令機能部106により再同期のコマンドを通知する。このコマンドの通知を受けた二重化コンピュータ100では、二重化再同期機能部102が、ネットワーク削除機能部104を動作させ、副モジュール150’における接続部154’の設定を無効化する。さらに、二重化した後は、主モジュール150のシステム設定が反映され、ネットワーク情報記憶部130に保存しておいた二重化時の仮想LAN接続機能部155の設定を復旧する。このことにより、接続部154と接続部154’とは、ネットワーク設定が同一の状態となる。この後、二重化コンピュータ100は、主モジュール150および副モジュール150’の二重化を行う。
次に、図2および図3のフローチャートを用いてより詳細に説明する。はじめに、二重化の解除について説明する。まず、二重化解除機能部101が、あらかじめ二重化解除状態での副モジュール150’のネットワーク設定をネットワーク情報記憶部130に登録する。すなわち、二重化状態において接続部154および接続部154’に共通に設定されているネットワーク設定とは異なる他のネットワーク設定をネットワーク情報記憶部130に設定しておく。なお、この設定は、ネットワーク情報記憶部130に限らず、他の記憶部に記憶しておくようにしてもよい。ネットワーク情報記憶部130に登録される項目は、図4に示すものである。これらの情報は、二重化解除命令機能部105により二重化コンピュータ100へ送信される。
次に、図2(c)に示すように、二重化解除命令機能部105が、ステップS231で、ネットワーク情報ファイル130から副モジュール150’に設定するネットワーク情報を取得する。次いで、ステップS232で、取得したネットワーク情報と二重化解除のコマンドから通知するコマンドイメージを作成する。次に、ステップS233で、管理コンピュータ120から二重化コンピュータ100へネットワーク経由でリモート接続し、ステップS234で、二重化解除のコマンドを発行する。
上述したことにより発行された二重化解除のコマンドを受け付けた二重化コンピュータ100では、図2(a)に示すように、ステップS201で、二重化解除機能部101が、二重化している状態のネットワーク設定情報をネットワーク設定保存記憶部110に保存し、ステップS202で、副モジュール150’の接続部154’を無効化する。さらに、CPU151およびCPU151’の同期を停止し(ステップS203)、メモリ152およびメモリ152’の同期を停止し(ステップS204)、HDD153およびHDD153’のミラーを解除し(ステップS205)、主モジュール150と副モジュール150’との切り離しを行う。
この後、ステップS206で、主モジュール150と副モジュール150’とのどちらがアップデート対象であるかを判断する。本例では、副モジュール150’がアップデート対象であり、ステップS207で、ネットワーク追加機能部103を動作させ、図2(b)に示すように、副モジュール150’に対してネットワークの接続を可能とする追加処理を行う。なお、業務稼動側の主モジュール150では、副モジュール150’の接続部154’は見えなくなるが、自系の接続部154でそのままネットワーク通信を行う。
ネットワーク追加機能部103では、図2(b)に示すように、ステップS221で接続部154’の設定を初期化し、ステップS222で、管理コンピュータ120から通知されたネットワーク設定ファイル130の設定情報を、副モジュール150’の接続部154’に設定する。次いで、ステップS223で、接続部154’を有効にする。これにより、副モジュール150’のネットワーク通信が可能になる。さらに、ステップS224で、IPアドレスからMACアドレスを導き出すためのよく知られたARPコマンドを実行し、ルーティングテーブルにIPアドレスを登録する。
次に、再度二重化を行う動作について説明する。以下では、上述したように切り離した副モジュール150’の再同期を行う場合について説明する。まず、管理コンピュータ120が、二重化コンピュータ100へ、二重化命令機能部106により二重化を要求する。この後、図3(c)に示すように、ステップS331で、二重化命令機能部106は、管理コンピュータ120から二重化コンピュータ100へネットワーク経由でリモート接続し、ステップS332で、二重化のコマンドを発行する。
以上のように二重化のコマンドが発行されてこれが二重化コンピュータ100に受け付けられると、図3(a)に示すように、二重化再同期機能部102は、アップデート対象であった副モジュール150’に対しては(ステップS301)、ネットワーク削除機能部104を動作させてネットワーク設定の削除を行う(ステップS302)。これに対し、アップデート対象ではない稼動側の主モジュール150に対しては(ステップS0301)、ステップS303で接続部154の無効化を行い、次のステップS304でシステムを再起動する。
二重化再同期機能部102により動作を開始されたネットワーク削除機能部104は、図3(b)に示すように、ステップS321で、副モジュール150’の接続部154’を無効化し、ステップS322で、ARPコマンドを発行してルーティングテーブルからIPアドレスを削除する。次いで、ステップS323で、ネットワーク設定を初期化し、ステップS324で、ネットワーク設定保存記憶部110より二重化稼動時のネットワーク設定を取得し、ステップS325で、仮想LAN接続機能部155の設定を復旧する。
以上のように、仮想LAN接続機能部155の設定が復旧されると、図3(a)に示すように、二重化再同期機能部102が、再起動後の副モジュール150’および主モジュール150において、CPU151’およびCPU151を同期させ(ステップS305)、メモリ152’およびメモリ152を同期させ(ステップS306)、HDD153’およびHDD153のミラーを開始する(ステップS307)。この後、ステップS308で、仮想LAN接続機能部155を有効化する。これにより、二重化が完了する。
上述した本実施の形態1によれば、二重化を解除した非二重化動作時に、副モジュール150’からネットワークが利用できるため、ネットワークを介したソフトウェアのアップデートが可能になる。また、二重化動作時のネットワーク設定を保存しておくことにより、再二重化時にネットワーク接続の停止時間を最小限にすることが可能である。さらに、副モジュール150’のネットワーク設定を、管理コンピュータ120よりリモートで指定することを可能としているので、状態に応じて管理コンピュータ120の側で二重化コンピュータ100のネットワーク設定の変更が可能であり、操作が簡易となる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2における二重化システムについて説明する。図5は、本発明の実施の形態における二重化システムの構成例を示す構成図である。このシステムでは、プロセッサ部ラム制御により動作する主モジュール550と副モジュール550’とを有する二重化コンピュータ500と、バックアップコンピュータ520と、ネットワーク設定記憶部510とを備える。
次に、本発明の実施の形態2における二重化システムについて説明する。図5は、本発明の実施の形態における二重化システムの構成例を示す構成図である。このシステムでは、プロセッサ部ラム制御により動作する主モジュール550と副モジュール550’とを有する二重化コンピュータ500と、バックアップコンピュータ520と、ネットワーク設定記憶部510とを備える。
二重化コンピュータ500は、二重化解除機能部501,二重化再同期機能部502,ネットワーク追加機能部503,ネットワーク削除機能部504とを備える。また、主モジュール550は、CPU551,メモリ552,固定ディスク装置(HDD)553,およびLANアダプタなどの接続部554を備える。同様に、副モジュール550’は、CPU551’,メモリ552’,HDD553’,および接続部554’を備える。また、二重化コンピュータ500は、二重化動作時において、両系の接続部554および接続部554’をひとつの仮想LAN接続機能部555にまとめ、いずれかがネットワーク通信を行う構成となっている。
また、バックアップコンピュータ520は、二重化解除命令機能部505と二重化命令機能部506とシステム停止機能部507とシステム開始機能部508とを備えている。加えて、テープ装置521を備える。
バックアップコンピュータ520では、あらかじめ二重化解除様態での副モジュール550’のネットワーク設定をネットワーク設定記憶部510に登録する。また、ネットワーク経由で、テープ装置521にディスクイメージ(HDD553’の全体)のバックアップを実施する時に、まず、バックアップコンピュータ520から二重化コンピュータ200へ二重化解除命令手段205により二重化解除のコマンドとネットワーク設定情報ファイル250の設定内容を発行し、二重化の解除を通知する。
次に、バックアップ側(例えば副モジュール550’)の接続部554’の設定を無効にし、二重化コンピュータの二重化動作を解除する。次に、ネットワーク追加機能部503により、副モジュール550’における接続部554’のネットワーク設定を初期化し、バックアップコンピュータ520より通知されたネットワーク設定情報により、接続部554’の設定を行い、後接続部554’を有効にする。このようにして新しいネットワーク設定が有効にされると、副モジュール550’は、バックアップコンピュータ520へ解除完了の通知を行う。
解除完了の通知を受け付けたバックアップコンピュータ520は、システム停止機能部507により副モジュール550’のシステム終了処理を実行する。次に、バックアップコンピュータ520は、テープ装置521により、副モジュール550’のHDD553’全体のバックアップを行う。
バックアップが完了すると、バックアップコンピュータ520は、システム開始機能部508によりLAN経由で副モジュール550’のシステム起動を行う。副モジュール550’のシステムが起動したら、再度二重化する前にネットワーク削除機能部504は、副モジュール550’の接続部554’を無効化する。この後、二重化再同期機能部502により主モジュール550および副モジュール550’の二重化を行う。
次に、図6および図7のフローチャートを用いてより詳細に説明する。まず、バックアップコンピュータ520において、あらかじめ二重化解除様態での副モジュール550’のネットワーク設定をネットワーク設定記憶部510に登録しておく。すなわち、二重化状態において接続部554および接続部554’に共通に設定されているネットワーク設定とは異なる他のネットワーク設定をネットワーク設定記憶部510に設定しておく。なお、この設定は、ネットワーク設定記憶部510に限らず、他の記憶部に記憶しておくようにしてもよい。なお、ネットワーク設定記憶部510に登録される項目は、実施の形態1におけるネットワーク情報記憶部130と同様である。これらの情報は、二重化解除命令機能部505により二重化コンピュータ500へ送信される。
次に、図6(c)に示すように、二重化解除命令機能部505が、ステップS631で、ネットワーク設定記憶部510から副モジュール550’に設定するネットワーク情報を取得する。次いで、ステップS632で、取得したネットワーク情報と二重化解除のコマンドから通知するコマンドイメージを作成する。次に、ステップS633で、バックアップコンピュータ520から二重化コンピュータ500にネットワーク経由でリモート接続し、上述した二重化解除のためのコマンドイメージを発行(通知)する。
上述したことにより発行された二重化解除のコマンドを受け付けた二重化コンピュータ500では、図6(a)に示すように、二重化解除機能部501が、ステップS601で、副モジュール550’の接続部554’を無効化する。さらに、CPU551およびCPU551’の同期を停止し(ステップS602)、メモリ552およびメモリ552’の同期を停止し(ステップS203)、HDD553およびHDD553’のミラーを解除し(ステップS204)、主モジュール550と副モジュール550’との切り離しを行う。
この後、ステップS604で、主モジュール505と副モジュール550’とのどちらがバックアップ対象であるかを判断する。本例では、副モジュール550’がバックアップ対象であり、ステップS605で、ネットワーク追加機能部503を動作させ、図6(b)に示すように、副モジュール550’に対してネットワークの接続を可能とする追加処理を行う。なお、業務稼動側の主モジュール550では、副モジュール550’の接続部554’は見えなくなるが、自系の接続部554でそのままネットワーク通信を行う。
ネットワーク追加機能部503では、図6(b)に示すように、ステップS621で接続部554’の設定を初期化し、ステップS622で、バックアップコンピュータ520から通知されたネットワーク設定記憶部510の設定情報を、副モジュール550’の接続部554’に設定する。これにより、接続部544のネットワーク設定情報と接続部544’のネットワーク設定情報とが異なる状態となる。次いで、ステップS623で、接続部554’を有効にする。これにより、副モジュール550’のネットワーク通信が可能になる。さらに、ステップS624で、IPアドレスからMACアドレスを導き出すためのよく知られたARPコマンドを実行し、ルーティングテーブルにIPアドレスを登録する。
以上のようにして新しいネットワーク設定が有効になると、副モジュール550’はバックアップコンピュータ520へ解除完了の通知を行う。このようにして、解除完了の通知を受け取ると(ステップS641)、図6(d)に示すように、バックアップコンピュータ520は、ステップS642で、システム停止機能部507により副モジュール550’へリモート接続し、ステップS643で、システム停止コマンドを発行し、副モジュール550’のシステムを停止させる。
以上のようにして副モジュール550’のシステムが停止されると、バックアップコンピュータ520は、副モジュール550’をLAN経由のバックアップ用OSで起動した状態で、HDD554’の全データ(ディスクイメージ)をバックアップコンピュータ520を解してテープ装置521にバックアップする。
次に、再度二重化を行う動作について説明する。以下では、上述したようにバックアップのために切り離した副モジュール550’の再同期を行う場合について説明する。まず、図7(d)に示すように、バックアップコンピュータ520が、ステップS741で、システム開始機能部508により副モジュール550’に、LANを経由した他のコンピュータを起動させるためのMagicパケットを送信することで、バックアップを終了して停止している副モジュール550’をLAN経由で起動させる。次に、図7(c)に示すように、ステップS731で、バックアップコンピュータ520から二重化コンピュータ500へ二重化命令機能部506により二重化を要求する。次いで、ステップS732で、二重化命令機能部506は、バックアップコンピュータ520から二重化コンピュータ500へネットワーク経由でリモート接続し、二重化のコマンドを発行する。
以上のようにして二重化のコマンドを受け付けた二重化コンピュータ500は、図7(a)に示すように、二重化再同期機能部502は、バックアップ対象であった副モジュール550’に対しては(ステップS701)、ステップS702で、ネットワーク削除機能部504を動作させてネットワーク設定の削除を行い、ステップS704で再起動させる。ネットワーク削除機能部504によるネットワーク設定の削除では、図7(b)に示すように、ステップS721で、副モジュール550’の接続部554’を無効化し、ステップS722で、ARPコマンドを発行してルーティングテーブルからIPアドレスを削除する。
次に、副モジュール550’を再起動し、バックアップ対象ではない稼動側の主モジュール550に対し(ステップS701)、CPU151’をCPU151に同期させ(ステップS705)、メモリ152’をメモリ152に同期させ(ステップS706)、HDD153’とHDD153とのミラーを開始する(ステップS707)。この後、ステップS708で、接続部554’を有効化する。これにより、二重化が完了する。
上述した本実施の形態2では、非二重化動作においても、各々のモジュールがネットワークと接続可能な状態とされているので、一方のモジュールで業務を停止させることがない状態で、他方のモジュールのシステムのバックアップが可能となるので、システムの可用性が高まる。また、一方のモジュールが通常稼動をしているので、業務がバックアップジョブの実行負荷の影響を受けずに、システムファイルのバックアップが可能となり、システムの運用性が高まる。
100…二重化コンピュータ、101…二重化解除機能部、102…二重化再同期機能部、103…ネットワーク追加機能部、104…ネットワーク削除機能部、105…二重化解除命令機能部、106…二重化命令機能部、120…管理コンピュータ、130…ネットワーク情報記憶部、150…主モジュール、150’…副モジュール、151…CPU(第1CPU)、152…メモリ(第1メモリ)、153…固定ディスク装置(HDD:第1固定記憶部)、154…接続部(第1ネットワーク接続手段)、155…仮想LAN接続機能部、151’…CPU(第2CPU)、152’…メモリ(第2メモリ)、153’…HDD(第2固定記憶部)、154’…接続部(第2ネットワーク接続手段)。
Claims (3)
- 第1CPU,第1メモリ,第1記憶部,および第1ネットワーク接続手段を含む第1モジュールと、
第2CPU,第2メモリ,第2記憶部,および第2ネットワーク接続手段を含む第2モジュールと、
前記第1ネットワーク接続手段および前記第2ネットワーク接続手段に共通の共通ネットワーク設定およびこの共通ネットワーク設定とは異なる個別ネットワーク設定が記憶されているネットワーク情報記憶部と、
前記第1ネットワーク接続手段に設定されているネットワーク設定を削除するネットワーク削除機能と、
このネットワーク削除機能にネットワーク設定が削除された前記第1ネットワーク接続手段手段に前記共通ネットワーク設定および前記個別ネットワーク設定の一方を設定するネットワーク追加機能と
を少なくとも備えることを特徴とする二重化システム。 - 請求項1記載の二重化システムにおいて、
同期して二重化している前記第1モジュールと前記第2モジュールとの二重化を解除する解除機能を備え、
前記解除機能により前記第1モジュールと第2モジュールとの二重化を解除させるときは、
前記ネットワーク削除機能が前記第1ネットワーク接続手段に設定されているネットワーク設定を削除し、前記ネットワーク追加機能が前記第1ネットワーク接続手段に前記個別ネットワーク設定を設定する
ことを特徴とする二重化システム。 - 請求項1または2記載の二重化システムにおいて、
前記第1モジュールと前記第2モジュールとを同期させて二重化する同期機能を備え、
前記同期機能により前記第1モジュールと第2モジュールとを同期させるときは、
前記ネットワーク削除機能が前記第1ネットワーク接続手段に設定されているネットワーク設定を削除し、前記ネットワーク追加機能が前記第1ネットワーク接続手段に前記共通ネットワーク設定を設定する
ことを特徴とする二重化システム。
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