JP2009244457A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トナー搬送路に付着した残留トナーを低減させ、トナーの帯電量を均一に近づける現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 トナーを担持する現像剤担持体52Yと、現像剤担持体52Yにトナーを供給するトナー供給部材53Yと、現像剤担持体52Y上のトナー量を規制する規制部材54Yと、現像剤担持体52Y、トナー供給部材53Y及び規制部材54Yを有する現像室51Yと、現像室51Yにトナーを供給し、現像室51Yからトナーを回収する交換可能なトナーカートリッジ56Yと、トナーカートリッジ56Yから現像室51Yを通過せず、再びトナーカートリッジ56Yにトナーを回収する循環搬送路と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】 トナーを担持する現像剤担持体52Yと、現像剤担持体52Yにトナーを供給するトナー供給部材53Yと、現像剤担持体52Y上のトナー量を規制する規制部材54Yと、現像剤担持体52Y、トナー供給部材53Y及び規制部材54Yを有する現像室51Yと、現像室51Yにトナーを供給し、現像室51Yからトナーを回収する交換可能なトナーカートリッジ56Yと、トナーカートリッジ56Yから現像室51Yを通過せず、再びトナーカートリッジ56Yにトナーを回収する循環搬送路と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、潜像担持体上の静電潜像を現像剤で現像する現像装置及び画像形成装置に関する。
潜像担持体の表面に画像データに基づく静電潜像を露光形成する電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その静電潜像を現像装置によりトナー現像して潜像担持体表面のトナー像を、記録用紙などの記録媒体に転写して画像形成する。この種の画像形成装置としては、近年、現像装置と一体にあるいは別個に構築されてトナーを収容するトナーカートリッジを着脱可能に装着するように設計するのが一般的であり、潜像担持体表面の静電潜像を繰り返し現像することにより、収容トナーが消費された際には、そのトナーカートリッジを交換することにより潜像担持体表面の静電潜像を現像するトナーを補充するようになっている。
このような現像装置において、現像室内のトナーは、攪拌部材、トナー供給ローラ、規制ブレードにより長時間攪拌されることで帯電能力が劣化する。トナーカートリッジの交換により新品トナーと現像室に残留する劣化トナーが攪拌混合されて使用すると、帯電能力の高い新品トナーが選択的に帯電され、劣化トナーの帯電が不十分となり、攪拌混合されたトナー全体の帯電量が不十分となることで規制通過モレや、非画像部への付着(かぶり)が発生する。これを防止するため、特開2000−181216号公報には、現像装置の駆動時間をカウントし、駆動時間に応じて非画像部において強制書き込みを実施し、現像室内の帯電能力が劣化したトナーを消費する現像室内残留トナーの処理技術が開示されている。
また、特開平8−190261号公報には、潜像担持体に強制書き込みした劣化トナーをクリーニング装置により回収し、さらに回収されたトナーをコイルバネにより形成されるトナー搬送ベルトで現像室に移送し再利用する技術が開示されている。
特開2000−181216号公報
特開平8−190261号公報
また、特開平8−190261号公報には、潜像担持体に強制書き込みした劣化トナーをクリーニング装置により回収し、さらに回収されたトナーをコイルバネにより形成されるトナー搬送ベルトで現像室に移送し再利用する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術では、トナー搬送路に残留トナーが付着すると共に、現像室内で劣化状態(帯電性)が異なるトナーが混在し、帯電量の異なるトナーが混じることで、規制モレやカブリ等が発生する場合がある。
本発明は、従来技術の持つ課題を解決し、トナー搬送路に付着した残留トナーを低減させ、トナーの帯電量を均一に近づける現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の現像装置は、トナーを担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体にトナーを供給するトナー供給部材と、前記現像剤担持体上のトナー量を規制する規制部材と、前記現像剤担持体、前記トナー供給部材及び前記規制部材を有する現像室と、前記現像室にトナーを供給し、前記現像室からトナーを回収する交換可能なトナーカートリッジと、前記トナーカートリッジから前記現像室を通過せず、再び前記トナーカートリッジにトナーを回収する循環搬送路と、を備えたので、トナーがトナー搬送路内を流動し続ける間に搬送路内に付着した残留トナーをトナーカートリッジに回収することが可能となる。
また、前記循環搬送路は、前記トナーカートリッジ下部と前記現像室上部を接続する第1搬送路と、前記現像室下部と前記トナーカートリッジ上部を接続する第2搬送路と、前記第1搬送路と前記第2搬送路を接続する第3搬送路と、を有し、トナーを前記トナーカートリッジから前記第1搬送路、前記第3搬送路及び前記第2搬送路の順に経由して前記トナーカートリッジへ回収する循環モードを有するので、簡単な構成で、搬送路内に付着した残留トナーをトナーカートリッジに回収することが可能となる。
また、前記循環搬送路は、前記トナーカートリッジ下部と前記現像室上部を接続する第1搬送路と、前記第1搬送路と前記トナーカートリッジを接続する第3搬送路と、を有し、トナーを前記トナーカートリッジから前記第1搬送路及び前記第3搬送路の順に経由して前記トナーカートリッジへ回収する循環モードを有するので、簡単な構成で、搬送路内に付着した残留トナーをトナーカートリッジに回収することが可能となる。
また、前記循環モードでは、前記トナーカートリッジ内のトナー全部を前記現像室内に供給するので、搬送路内に付着した残留トナー回収力の増加が可能となる。
また、前記循環モードでは、前記循環搬送路内のトナー全部を前記トナーカートリッジ内に回収するので、搬送路内のトナーの残留を低減することが可能となる。
また、前記トナーカートリッジは、カートリッジ撹拌部材を有し、前記循環モードで、前記循環搬送路から前記トナーカートリッジ内にトナーを回収した後、前記トナーカートリッジ内で前記カートリッジ撹拌部材がトナーを撹拌するので、トナーの帯電量を均一に近づけることが可能となる。
また、前記第1搬送路、前記第2搬送路及び前記第3搬送路は、それぞれ第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段を有し、前記第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段は、それぞれ別駆動であるので、トナーの供給、搬送、回収の制御の自由度を増すことが可能となる。
さらに、本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される潜像担持体と、前記静電潜像を現像剤で現像して前記潜像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、前記潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置と、転写材上のトナー像を定着する定着装置と、を少なくとも備え、前記現像装置を搭載したので、均一に近い帯電量で画質の良い画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の現像装置を備えた画像形成装置の実施形態を示す図であり、図2は図1のイエロー画像形成ステーションを拡大した図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、4つの画像形成ステーション15(Y、M、C、K)、中間転写ベルト70、二次転写ユニット80を有し、さらに、定着ユニット90、ユーザへの報知手段をなし液晶パネルからなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御し画像形成装置としての動作を司る制御ユニット100を有している。
画像形成ステーション15(Y、M、C、K)は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーで画像を形成する機能を有している。画像形成ステーション15(Y、M、C、K)の構成は同様であるので、以下、画像形成ステーション15Yについて説明する。
画像形成ステーション15Yは、図2に示すように、潜像担持体の一例としての感光体20Yの回転方向に沿って、帯電ユニット30Y、露光ユニット40Y、現像ユニット50Y、一次転写部B1、感光体クリーニングユニット75Yを有している。
感光体20Yは、円筒状の基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30Yは、感光体20Yを帯電するための装置である。露光ユニット40Yからは、レーザを照射することによって帯電された感光体20Y上に潜像を形成する。
露光ユニット40Yは、半導体レーザ、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体20Y上に照射する。
現像ユニット50Yは、感光体20Y上に形成された潜像を、イエロー(Y)のトナーを用いて現像するための装置である。現像ユニット50Yは、交換可能な後述するトナーカートリッジからトナーが供給される現像室51Y内に現像剤担持体としての現像ローラ52Y、トナー供給部材としてのトナー供給ローラ53Yが配置され、現像ローラ52Yには、規制部材としての規制ブレード54Yが当接し現像ローラ52Y上のトナーを薄層化する。
一次転写部B1は、感光体20Yに形成されたイエロートナー像を中間転写ベルト70に転写するところである。各一次転写部B1、B2、B3、B4で4色のトナーが順次重ねて転写された場合には、中間転写ベルト70にフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70は、ベルト駆動ローラ71a、従動ローラ71bに張架されたエンドレスのベルトであり、感光体20(Y、M、C、K)と当接しながら回転駆動される。
二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を紙、フィルム、布等の転写材に転写するための装置である。
定着ユニット90は、定着ローラ90aと加圧ローラ90bにより構成され、転写材上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を転写材に融着させて永久像とするための装置である。
感光体クリーニングユニット75Yは、感光体20Yの表面に当接されたゴム製の感光体クリーニングブレード76Yを有し、一次転写部B1で中間転写ベルト70上にトナー像が転写された後に、感光体20Y上に残存するトナーを感光体クリーニングブレード76Yにより掻き落として除去するための装置である。
次に、このように構成された画像形成装置10の動作について説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイスを介して画像形成装置のメインコントローラに入力されると、このメインコントローラからの指令に基づくユニットコントローラの制御により感光体20Y、現像ユニット50Yに備えられた現像ローラ52Y、供給ローラ53Y、及び、中間転写ベルト70等が回転する。感光体20Yは、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30Yにより順次帯電される。
感光体20Yの帯電された領域は、感光体20Yの回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40Yによって、イエローYの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。
感光体20Y上に形成された潜像は、感光体20Yの回転に伴って現像位置に至り、現像ユニット50Yによって現像される。これにより、感光体20Y上にトナー像が形成される。
感光体20Y上に形成されたトナー像は、感光体20Yの回転に伴って一次転写部B1位置に至り、一次転写ユニットによって、中間転写ベルト70に転写される。この際、一次転写ユニットには、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。この結果、各感光体20(Y、M、C、K)上に形成された4色のトナー像は、中間転写ベルト70に重なり合って転写され、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70は、モータ等のベルト駆動手段からの駆動力がベルト駆動ローラ71aを介して伝達されることによって駆動される。
中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、二次転写ユニット80によって紙等の転写材に転写される。このような転写材は、給紙トレイから、給紙ローラ94a、レジストローラ94bを介して二次転写ユニット80へ搬送される。
転写材に転写されたフルカラー液体現像剤像は、定着ユニット90によって加熱加圧されて転写材に融着される。定着ユニット90の通過後、排紙ローラ94cにより排紙される。
一方、感光体20(Y、M、C、K)は一次転写部B1、B2、B3、B4位置を経過した後に、除電ユニット(図示せず)によって除電され、さらに、感光体クリーニングユニット75(Y、M、C、K)に支持された感光体クリーニングブレード76(Y、M、C、K)によって、その表面に付着しているトナーが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーは、感光体クリーニングユニット75(Y、M、C、K)が備える残存トナー回収部に回収される。
二次転写後の中間転写ベルト70の従動ローラ71b側に中間転写ベルトクリーニング装置(図示せず)が設置され、二次転写後の中間転写ベルト70をクリーニングする。なお、中間転写ベルトを用いた中間転写方式の実施例に基づいて説明してきたが、直接転写式の画像形成装置であっても良い。
次に、現像ユニット50Y、特にトナー搬送構造について説明する。
図3は本発明に係る第1実施形態の現像ユニット50Yの概略図である。図3に示されるように、現像ユニット50Yは、現像室51Yと、現像室51Yに配されトナーを担持する現像ローラ52Yと、軟質の弾性多孔体からなり現像ローラ52Yにトナーを供給するトナー供給ローラ53Yと、現像ローラ52Yに当接し、現像ローラ52Y上のトナー量を規制し薄膜化する規制ブレード54Yと、現像室51Yと現像ローラ52Yの間をシールし感光体20Y側へのトナーの漏れを低減するシール部材55Yと、交換可能なトナーカートリッジ56Yと、トナーカートリッジ56Yと現像室51Yを結び、トナーカートリッジ側第1搬送路57aY及び現像室側第1搬送路57bYを有する第1の搬送路57Yと、現像室51Yとトナーカートリッジ56Yを結ぶ第2の搬送路58Yと、トナーカートリッジ側第1搬送路57aYと現像室側第1搬送路57bYの間から現像室51Yと第2搬送路58Yの接続部に接続される第3搬送路59Yを備えている。
図4は第1実施形態の第1実施例としての現像ユニット50Yの斜視図、図5は第1実施形態の第2実施例としての現像ユニット50Yの斜視図である。図4に示される現像ユニット50Yは、第1の搬送路57Yと第2の搬送路58Yがそれぞれ1つであるが、図5に示される現像ユニット50Yは、第1の搬送路57Yを現像室51Yの中央に連結し、第2の搬送路58Yを現像室51Yの両端に連結し、第2の搬送路58Yを2つとしている。
第1の搬送路57Yの一端は、現像室51Yの重力方向の上方に連結され、トナーカートリッジ56Yからトナーを現像室51Yに搬送する。トナーカートリッジ56Yから第1の搬送路57Yを経たトナーの現像室51Yへの供給は、第1搬送路57Yに内蔵されたスクリューコンベア等の第1の搬送手段(図4と図5においては、説明のためその一部を露出させて示す)の駆動により実施される。第1の搬送手段の駆動はオン・オフ制御される。
第2搬送路58Yの一端は、現像室51Yの重力方向の下方に連結され、現像室51Yから劣化トナーをトナーカートリッジ56Yに排出する。現像室51Yの下方からトナーカートリッジ56Yへの残留トナーの排出は、第2搬送路58Yに内蔵されたスクリューコンベア等の第2の搬送手段(図4と図5においては、説明のためその一部を露出させて示す)の駆動により実施される。第2の搬送手段の駆動は、第1の搬送手段の駆動と別駆動でオン・オフ制御される。
第3搬送路59Yの一端は、第1搬送路57Yのトナーカートリッジ側第1搬送路57aYと現像室側第1搬送路57bYの間に連結され、第3搬送路59Yの他端は、現像室51Yの重力方向の下方に連結される。トナーカートリッジ側第1搬送路57aYと現像室側第1搬送路57bYの間から現像室51Yの重力方向の下方への残留トナーの搬送は、第3搬送路59Yに内蔵されたスクリューコンベア等の第3の搬送手段(図示せず)の駆動により実施される。第3の搬送手段の駆動は、第1の搬送手段及び第2の搬送手段の駆動と別駆動でオン・オフ制御される。なお、第3搬送路59Yの一端は、現像室51Yと第1搬送路58Yの接続部に連結されてもよい。
現像室51Y内に残留しているトナーを効果的に排出するために、本実施形態ではトナー供給ローラ53Yを正逆回転可能とする駆動手段を備えている。本発明では、印字時、現像ローラ52Yが反時計方向に回転する場合、トナー供給ローラ53Yは、現像ローラ52Yと逆方向の時計方向に回転し、トナーを現像ローラ52Yに供給する。トナーカートリッジ56Yの交換の際の残留トナー排出時には、トナー供給ローラ53Yを、反時計方向に回転させ、トナー供給ローラ53Y上に付着しているトナーを回収する。その際、現像ローラ52Yは、反時計方向に回転駆動しても良いし、現像ローラ52Yの回転駆動を停止しても良い。ただし、感光体20Yにはトナーが供給されないようにする。なお、トナー供給ローラ53Yは、印字時、又は、残留トナー排出時、どちらに回転しても良い。
また、トナー供給ローラ53Yに付着しているトナーの現像ローラ52Y側への移動を促進するために、トナー供給ローラ53Yには、現像ローラ52Yとは別のトナー供給ローラバイアス印加手段(図示せず)を配置する。残留トナーの排出時に、トナー供給ローラバイアス印加手段から現像ローラに印加されているバイアス値より大きなバイアスを印加することで、トナー供給ローラ53Yに付着しているトナーの現像ローラ52Y側への移動を容易にする。これにより、特に軟質の弾性多孔体からなるトナー供給ローラ53Yの孔部に付着した劣化トナーの排出を促進する。
次に、トナーカートリッジ56Y交換時のリフレッシュモード制御について説明する。
通常時、トナーカートリッジ56Y内のトナーは、第1の搬送路57Y、現像室51Y及び第2の搬送路58Yを介してトナーカートリッジ56Y内に回収される経路を循環する。
トナーカートリッジ56Yの交換時期は、現像室51Yに設置した圧電素子等のトナーエンドセンサ(図示せず)からのトナーエンドの信号により実施するか、または、トナーの劣化度を検知するセンサからの信号が現像室内のトナーの劣化度が許容範囲を超えた場合、または、トナーカートリッジ56Yが空の場合に実施する。
トナーエンドセンサによるトナーエンドの信号が発せられ、トナーカートリッジ56Yを交換する際でも、現像室51Y内や各搬送路57Y,58Yのトナー供給ローラ53Yや現像ローラ52Yのまわりにはトナーが残留している。特に、現像室51Yの手前の第1搬送路57Yの残留トナーは、そのまま現像室51Yに供給されるので、影響が大きい。
図6は、新品トナーと残留トナーの比率に対するカブリ量を示すグラフである。トナーカートリッジ56Yを交換し、新品トナーが現像室51Y内に供給された場合、現像室51Yでは、新品トナーと残留トナーが混合することになる。新品トナーと残留トナーとは帯電性が異なり、あまり撹拌されない状態で印字が行われると、カブリが生じ画像が劣化するおそれがある。図6に示すように、新品トナーと残留トナーの量が同程度であるほどカブリ量は多くなる。
本実施形態ではこのようなカブリによる画質劣化を低減するために、トナーカートリッジ56Y交換時等に、特に第1搬送路57Yのカートリッジ側第1搬送路57aYの残留トナーをリフレッシュするリフレッシュモードを有する。
図7は、第1実施形態のリフレッシュモードの流れを示す図である。まず、ステップ1で、新品トナーを収容するトナーカートリッジ56Yに交換する(ST1)。続いて、ステップ2で、新品トナーをトナーカートリッジ側第1搬送路57aY内に供給する(ST2)。新品トナーの供給量は、トナーカートリッジ56Y内の全部の新品トナーでもよい。
次に、ステップ3で、新品トナーをカートリッジ側第1搬送路57aYから第3搬送路59Yへ搬送する(ST3)。次に、ステップ4で、新品トナーの搬送によりトナーカートリッジ側第1搬送路57aY内に付着した残留トナーを第3搬送路59Yから第2搬送路58Yへ搬送する(ST4)。続いて、ステップ5で、同じく第2搬送路58Y内に付着した残留トナーをトナーカートリッジ56Y内に搬送し回収する(ST5)。次に、ステップ6で、トナーカートリッジ56Y内に回収した回収トナーを図示しないカートリッジ撹拌部材を駆動して撹拌し(ST6)、リフレッシュモード制御を終了する。なお、カートリッジ撹拌部材には、プロペラ形状、羽根形状、オーガ形状であるものや、アジテータなど種々のものを用いることができる。
第1実施形態では、トナーカートリッジ側第1搬送路57aY、第3搬送路59Y及び第2搬送路58Yの順に経由する循環搬送路を構成する。また、トナーカートリッジ側第1搬送路57aY、第3搬送路59Y及び第2搬送路58Yにより構成される循環搬送路内の全部のトナーをトナーカートリッジ56Y内に搬送し回収することとしてもよい。
図8は本発明に係る第2実施形態の現像ユニット50Yの概略図である。図8に示されるように、第2実施形態の現像ユニット50Yは、第3搬送路59Yをトナーカートリッジ側第1搬送路57aYと現像室側第1搬送路57bYの間からトナーカートリッジ56Yに接続される構成としたものである。なお、第3搬送路59Yの一端は、現像室51Yと第1搬送路58Yの接続部に連結されてもよい。
図9は、第2実施形態のリフレッシュモードの流れを示す図である。まず、ステップ11で、新品トナーを収容するトナーカートリッジ56Yに交換する(ST11)。続いて、ステップ12で、新品トナーをトナーカートリッジ側第1搬送路57aY内に供給する(ST12)。新品トナーの供給量は、トナーカートリッジ56Y内の全部の新品トナーでもよい。
次に、ステップ13で、新品トナーをトナーカートリッジ側第1搬送路57aYから第3搬送路59Yへ搬送する(ST13)。次に、ステップ14で、新品トナーの搬送によりトナーカートリッジ側第1搬送路57aY内に付着した残留トナーを第3搬送路59Yからトナーカートリッジ56Y内に回収する(ST14)。次に、ステップ15で、トナーカートリッジ56Y内に回収した回収トナーを図示しないカートリッジ撹拌部材を駆動して撹拌し(ST15)、リフレッシュモード制御を終了する。なお、カートリッジ撹拌部材には、プロペラ形状、羽根形状、オーガ形状であるものや、アジテータなど種々のものを用いることができる。
第2実施形態では、トナーカートリッジ側第1搬送路57aY及び第3搬送路59Yの順に経由する循環搬送路を構成する。なお、トナーカートリッジ側第1搬送路57aYにより構成される循環搬送路内の全部のトナーをトナーカートリッジ56Y内に搬送し回収することとしてもよい。
なお、第1及び第2実施形態では、トナーカートリッジ56Yの交換時の新品トナーを使用してリフレッシュモードを実行するとしたが、印刷モードや印刷回数を図示しない検出手段で検出し、低デューティ印刷が多く、トナーの劣化が小さいと判断した場合には、交換時に限らず、循環経路を通過したトナーカートリッジ56Y内のトナーを使用してもよい。
本発明の現像ユニット50Yは、トナーを担持する現像ローラ52Yと、現像ローラ52Yにトナーを供給するトナー供給ローラ53Yと、現像ローラ52Y上のトナー量を規制する規制部材54Yと、現像ローラ52Y、トナー供給ローラ53Y及び規制部材54Yを有する現像室51Yと、現像室51Yにトナーを供給し、現像室51Yからトナーを回収する交換可能なトナーカートリッジ56Yと、トナーカートリッジ56Yから現像室51Yを通過せず、再びトナーカートリッジ56Yにトナーを回収する循環搬送路と、を備えたので、トナーがトナー搬送路内を流動し続ける間に搬送路内に付着した残留トナーをトナーカートリッジ56Yに回収することが可能となる。
また、循環搬送路は、トナーカートリッジ56Y下部と現像室51Y上部を接続する第1搬送路57Yと、現像室51Y下部とトナーカートリッジ56Y上部を接続する第2搬送路58Yと、第1搬送路57Yと第2搬送路58Yを接続する第3搬送路59Yと、を有し、トナーをトナーカートリッジ56Yから第1搬送路57Y、第3搬送路59Y及び第2搬送路58Yの順に経由してトナーカートリッジ56Yへ回収する循環モードを有するので、簡単な構成で、各搬送路57Y、58Y、59Y内に付着した残留トナーをトナーカートリッジ56Yに回収することが可能となる。
また、循環搬送路は、トナーカートリッジ56Y下部と現像室51Y上部を接続する第1搬送路57Yと、第1搬送路57Yとトナーカートリッジ56Yを接続する第3搬送路59Yと、を有し、トナーをトナーカートリッジ56Yから第1搬送路57Y及び第3搬送路59Yの順に経由してトナーカートリッジ56Yへ回収する循環モードを有するので、簡単な構成で、トナーを現像室51Yに供給する上流の第1搬送路57Y内に付着した残留トナーをトナーカートリッジ56Yに回収することが可能となる。
また、循環モードでは、トナーカートリッジ56Y内のトナー略全部を現像室51Y内に供給するので、搬送路内に付着した残留トナー回収力の増加が可能となる。
また、循環モードでは、循環搬送路内のトナー略全部をトナーカートリッジ56Y内に回収するので、搬送路内のトナーの残留を低減することが可能となる。
また、トナーカートリッジ56Yは、カートリッジ撹拌部材を有し、循環モードで、循環搬送路からトナーカートリッジ56Y内にトナーを回収した後、トナーカートリッジ56Y内でカートリッジ撹拌部材がトナーを撹拌するので、トナーの帯電量を均一に近づけることが可能となる。
また、第1搬送路57Y、第2搬送路58Y及び第3搬送路59Yは、それぞれ第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段を有し、第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段は、それぞれ別駆動であるので、トナーの供給、搬送、回収の制御の自由度を増すことが可能となる。
さらに、本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される潜像担持体20と、静電潜像を現像剤で現像して潜像担持体20上にトナー像を形成する現像ユニット50と、潜像担持体20上のトナー像を転写材に転写する転写装置80と、転写材上のトナー像を定着する定着装置90と、を少なくとも備え、前記現像ユニット50を搭載したので、均一に近い帯電量で画質の良い画像を形成することができる。
以上、本発明の現像装置と画像形成装置をその原理と実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
10Y,10M,10C,10K…画像形成装置、15Y,15M,15C,15K…画像形成ステーション、20Y,20M,20C,20K…感光体(潜像担持体)、30Y,30M,30C,30K…帯電器、40Y,40M,40C,40K…露光ユニット、50Y,50M,50C,50K…現像ユニット(現像装置)、51Y,51M,51C,51K…現像室、52Y,52M,52C,52K…現像ローラ(現像剤担持体)、53Y,53M,53C,53K…トナー供給ローラ(トナー供給部材)、54Y,54M,54C,54K…規制ブレード、55Y,55M,55C,55K…シール部材、56Y,56M,56C,56K…トナーカートリッジ、57Y,57M,57C,57K…第1搬送路、58Y,58M,58C,58K…第2搬送路、59Y,59M,59C,59K…第3搬送路、70…中間転写ベルト(中間転写部材)、75Y,75M,75C,75K…感光体クリーニングユニット(潜像担持体クリーニングユニット)、80…二次転写ユニット、90…定着ユニット
Claims (8)
- トナーを担持する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体にトナーを供給するトナー供給部材と、
前記現像剤担持体上のトナー量を規制する規制部材と、
前記現像剤担持体、前記トナー供給部材及び前記規制部材を有する現像室と、
前記現像室にトナーを供給し、前記現像室からトナーを回収する交換可能なトナーカートリッジと、
前記トナーカートリッジから前記現像室を通過せず、再び前記トナーカートリッジにトナーを回収する循環搬送路と、
を備えたことを特徴とする現像装置。 - 前記循環搬送路は、
前記トナーカートリッジ下部と前記現像室上部を接続する第1搬送路と、
前記現像室下部と前記トナーカートリッジ上部を接続する第2搬送路と、
前記第1搬送路と前記第2搬送路を接続する第3搬送路と、
を有し、
トナーを前記トナーカートリッジから前記第1搬送路、前記第3搬送路及び前記第2搬送路の順に経由して前記トナーカートリッジへ回収する循環モードを有する請求項1に記載の現像装置。 - 前記循環搬送路は、
前記トナーカートリッジ下部と前記現像室上部を接続する第1搬送路と、
前記第1搬送路と前記トナーカートリッジを接続する第3搬送路と、
を有し、
トナーを前記トナーカートリッジから前記第1搬送路及び前記第3搬送路の順に経由して前記トナーカートリッジへ回収する循環モードを有する請求項1に記載の現像装置。 - 前記循環モードでは、前記トナーカートリッジ内のトナー全部を前記現像室内に供給する請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の現像装置。
- 前記循環モードでは、前記循環搬送路内のトナー全部を前記トナーカートリッジ内に回収する請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の現像装置。
- 前記トナーカートリッジは、カートリッジ撹拌部材を有し、
前記循環モードで、前記循環搬送路から前記トナーカートリッジ内にトナーを回収した後、前記トナーカートリッジ内で前記カートリッジ撹拌部材がトナーを撹拌する請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の現像装置。 - 前記第1搬送路、前記第2搬送路及び前記第3搬送路は、それぞれ第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段を有し、
前記第1搬送手段、第2搬送手段及び第3搬送手段は、それぞれ別駆動である請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の現像装置。 - 静電潜像が形成される潜像担持体と、
前記静電潜像を現像剤で現像して前記潜像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
前記潜像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写装置と、
転写材上のトナー像を定着する定着装置と、
を少なくとも備え、
前記現像装置として、前記請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の現像装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008089102A JP2009244457A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008089102A JP2009244457A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009244457A true JP2009244457A (ja) | 2009-10-22 |
Family
ID=41306434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008089102A Pending JP2009244457A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009244457A (ja) |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008089102A patent/JP2009244457A/ja active Pending
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