JP2009244131A - 線間電圧測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】線間電圧を安全かつ容易にしかも正確に測定し得る非接触型の線間電圧測定装置を提供する。
【解決手段】被覆電線100a,100bの電圧を非接触で検出する一対の測定ユニット2a,2bを備えて、各測定ユニット2a,2bによってそれぞれ検出された被覆電線100a,100bの各電圧の差分電圧を各被覆電線100a,100bの間の線間電圧として測定可能に構成され、各測定ユニット2a,2bは、片手で保持可能にそれぞれ構成され、各構成要素が各測定ユニット2a,2bのいずれかに収容または配設されて構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、2つの電線の間の線間電圧を非接触で測定する線間電圧測定装置に関するものである。
この種の線間電圧測定装置として、特開2002−55126号公報に開示された非接触電圧計が知られている。この非接触電圧計(同公報における他の実施形態)は、計測手段、増幅手段およびノイズ除去手段をそれぞれ2つ備えると共に、演算手段を備えて、2つの電線の間の線間電圧を測定可能に構成されている。この非接触電圧計では、各計測手段が、2つの電線における電線被覆の周囲にそれぞれ配設された各導電体(検出電極)と各電線の導電線との間の静電容量に基づいて各導電体と接地との間の電流経路に流れる電流をそれぞれ計測する。また、各増幅手段が、計測された電流値に対応する信号をそれぞれ増幅し、各ノイズ除去手段が、増幅された各信号中のノイズ成分を除去する。さらに、演算手段が、ノイズ除去後の信号を演算処理して、2つの電線の間の線間電圧を測定する。
特開2002−55126号公報(第4−5頁、第5図)
ところが、上記の非接触電圧計には、以下の問題点がある。すなわち、上記の非接触電圧計を含むこの種の線間電圧測定装置では、一般的に、上記した計測手段、増幅手段、ノイズ除去手段および演算手段などの電気回路や、測定された線間電圧を表示する表示部が収容または配設された本体部と、検出電極とが別体に構成されている。このため、測定の際には、測定者は、2つの検出電極を両手で1つずつ保持して測定対象の電線に当接(近接)させ、その状態で本体部の表示部に表示された線間電圧の値を読み取る必要がある。この場合、線間電圧の値を読み取る際には、検出電極から目を離すこととなるため、例えば、測定対象の電線の付近に高圧線が配線されているときには、検出電極が高電線に接触する危険性がある。また、本体部を置くスペースが無い狭い測定現場において測定を行う際には、本体部を肩や首に掛けて無理な体勢での測定を余儀なくされるため、測定者に負担が掛かることとなる。さらに、この種の線間電圧測定装置を用いて線間電圧を正確に測定するためには、検出電極を電線に確実に当接(十分に近接)させる必要がある。しかしながら、上記したように、線間電圧の値を読み取る際に検出電極から目を離したり、無理な体勢で測定を行ったりすることに起因して、検出電極が電線から離反して、正確な測定が困難となるおそれもある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、線間電圧を安全かつ容易にしかも正確に測定し得る非接触型の線間電圧測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の線間電圧測定装置は、電線の電圧を非接触で検出する一対の測定ユニットを備えて、当該各測定ユニットによってそれぞれ検出された2つの前記電線の各電圧の差分電圧を当該各電線の間の線間電圧として測定する線間電圧測定装置であって、前記各測定ユニットは、片手で保持可能にそれぞれ構成され、当該線間電圧測定装置を構成する各構成要素が前記各測定ユニットのいずれかに収容または配設されて構成されている。
また、請求項2記載の線間電圧測定装置は、請求項1記載の線間電圧測定装置において、電源部を収容する電源収容部と、前記電源部からの電力を接断するための接断操作部を備え、前記電源収容部は、前記各測定ユニットの一方に形成され、前記接断操作部は、前記各測定ユニットの他方に配設されている。
また、請求項3記載の線間電圧測定装置は、請求項2記載の線間電圧測定装置において、前記線間電圧を表示する表示部を備え、前記表示部は、前記他方の測定ユニットに配設されている。
また、請求項4記載の線間電圧測定装置は、請求項3記載の線間電圧測定装置において、前記表示部は、前記線間電圧の大きさをバーグラフで表示可能に構成されている。
また、請求項5記載の線間電圧測定装置は、請求項2から4のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、前記線間電圧の測定を指示するための測定操作部を備え、前記測定操作部は、前記他方の測定ユニットに配設されている。
また、請求項6記載の線間電圧測定装置は、請求項1から5のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、前記各測定ユニットの先端部にそれぞれ収容された前記電圧を検出するための電極を備え、前記先端部は、前記電線に当接される当接面が凹状に湾曲する湾曲面に形成されている。
また、請求項7記載の線間電圧測定装置は、請求項1から6のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、前記各測定ユニットの少なくとも一方に配設されて、当該測定ユニットの前方を照明する照明部を備えている。
また、請求項8記載の線間電圧測定装置は、請求項1から7のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、前記各測定ユニットを把持する把持部の先端部位に取り付けられた鍔部を備えている請求項1から7のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
また、請求項9記載の線間電圧測定装置は、請求項1から8のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、前記線間電圧の大きさを識別可能な態様で音を発生する発音部を備えている。
また、請求項10記載の線間電圧測定装置は、請求項1から9のいずれかに記載の線間電圧測定装置において、所定の確度での前記線間電圧の測定が可能となったときにその旨を報知する報知部を備えている。
請求項1記載の線間電圧測定装置によれば、一対の測定ユニットを片手で保持可能にそれぞれ構成すると共に、線間電圧測定装置を構成する各構成要素を各測定ユニットのいずれかに収容または配設したことにより、本体部と検出電極とが別体に構成されている従来の線間電圧測定装置とは異なり、電線に当接させた測定ユニットの先端部からを目を離すことなく、操作部の操作や表示部に表示された線間電圧の値の読み取りを行うことができる結果、例えば、測定対象の電線の付近に高圧線が配線されているときに、測定ユニットの先端部からを目を離すことに起因してこの高圧線に先端部が接触する危険性を十分に低減することができる。また、この線間電圧測定装置によれば、狭い測定現場において測定を行う際においても、本体部を肩や首に掛けての無理な体勢での測定を余儀なくされることがないため、測定を容易に行うことができる。また、この線間電圧測定装置によれば、測定ユニットの先端部から目を離したり、無理な体勢で測定を行ったりすることを避けることができるため、測定ユニットの先端部が電線から離反して正確な測定が困難となる事態を防止することができる。
また、請求項2記載の線間電圧測定装置によれば、電源収容部を形成した測定ユニットとは異なる測定ユニットに接断操作部を配設したことにより、接断操作部を配設した測定ユニットが電源収容部を形成した測定ユニットよりも軽量のため、接断操作部を操作する際の操作性を十分に向上させることができる。
また、請求項3記載の線間電圧測定装置によれば、電源収容部を形成した測定ユニットとは異なる測定ユニットに表示部を配設したことにより、表示部を配設した測定ユニットが電源収容部を形成した測定ユニットよりも軽量のため、例えば、表示部に表示される線間電圧の値を読み取り易くするために測定ユニットを移動させる際の操作性を十分に向上させることができる。
また、請求項4記載の線間電圧測定装置によれば、線間電圧の大きさをバーグラフで表示可能に表示部を構成したことにより、線間電圧の値をバーグラフによって直感的に認識させることができる。
また、請求項5記載の線間電圧測定装置によれば、電源収容部を形成した測定ユニットとは異なる測定ユニットに測定操作部を配設したことにより、測定操作部を配設した測定ユニットが電源収容部を形成した測定ユニットよりも軽量のため、測定操作部を操作する際の操作性を十分に向上させることができる。
また、請求項6記載の線間電圧測定装置によれば、各測定ユニットにおける先端部の当接面を凹状に湾曲する湾曲面に形成したことにより、当接面の全域またはほぼ全域と電線の外周面とを面的に当接させることができるため、先端部と電線との位置ずれを防止することができる。
また、請求項7記載の線間電圧測定装置によれば、各測定ユニットの少なくとも一方に照明部を配設したことにより、例えば、電線が物陰に存在していたり、測定現場の照度が低い場合であっても、測定ユニットの先端部の前方、つまり測定対象の電線を照明することができため、測定作業を安全かつ容易に行うことができる。
また、請求項8記載の線間電圧測定装置によれば、各測定ユニットにおける把持部の先端部位に鍔部を取り付けたことにより、例えば、測定対象の電線の近傍に高圧線が配設されている測定現場において、測定ユニットを把持している手が測定中に滑ったとしても、高圧線に手が接触する事態を確実に防止することができる。
また、請求項9記載の線間電圧測定装置によれば、線間電圧の大きさを識別可能な態様で音を発生する発音部を備えたことにより、例えば、電線が狭い場所に存在していたり、電線の近傍に障害物が存在していたりして、表示部を視認するのが困難な場合であっても、線間電圧の値を確実に認識することができる。
また、請求項10記載の線間電圧測定装置によれば、所定の確度での線間電圧の測定が可能となったときにその旨を報知する報知部を備えたことにより、線間電圧のより正確な測定を行うことができる。
以下、本発明に係る線間電圧測定装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、線間電圧測定装置1の構成について説明する。図1に示す線間電圧測定装置1は、本発明に係る非接触型の線間電圧測定装置の一例であって、測定対象の2つの電線(例えば、図3に示す被覆電線100a,100b(以下、区別しないときには「被覆電線100」ともいう))の間の線間電圧Vd(図2参照)を非接触で測定可能に構成されている。具体的には、線間電圧測定装置1は、図1,2に示すように、一対の測定ユニット2a,2b(以下、区別しないときには「測定ユニット2」ともいう)を備えて構成されている。
測定ユニット2aは、図1,2に示すように、ケース本体3a、検出部4a、測定部5aおよびランプ6a(本発明における照明部)を備えて、片手で保持可能な(大きさや重さが片手で保持可能に規定された:後述する測定ユニット2bでも同様)全体として円柱状に構成されている。また、測定ユニット2aの先端部22(図1における上端部)は、測定時において被覆電線100に当接される当接面が凹状に湾曲する湾曲面に形成されている(図3も参照)。一方、測定ユニット2bは、図1,2に示すように、ケース本体3b、検出部4b、測定部5b、ランプ6b(本発明における照明部)、操作部7、表示部8および制御部9を備えて、片手で保持可能でかつ全体として測定ユニット2aと同様の形状に構成されている。なお、検出部4aおよび検出部4b、測定部5aおよび測定部5b、ランプ6aおよびランプ6bは、互いに同じ機能を有している。したがって、以下の説明において、検出部4a,4bを区別しないときには単に「検出部4」ともいい、測定部5a,5bを区別しないときには単に「測定部5」ともいい、ランプ6a,6bを区別しないときには単に「ランプ6」ともいう。
ケース本体3aは、検出部4a、測定部5aおよびランプ6aを収容または配設可能に構成されている。また、ケース本体3aには、図1,2に示すように、バッテリー10(本発明における電源部)を収容するバッテリー収容部31(本発明における電源収容部)が形成されている。ケース本体3bは、上記したバッテリー収容部31を備えていない点を除いて、全体としてケース本体3aとほぼ同じ形状に形成されて、検出部4b、測定部5bおよびランプ6b、操作部7、表示部8および制御部9を収容または配設可能に構成されている。また、両ケース本体3a,3bの基端部21(図1における下側端部)には、接続端子51(図2参照)がそれぞれ取り付けられており、各接続端子51は、ケーブル52で接続されている。この場合、ケーブル52は、後述する電圧データDvを送信する導線、制御部9から出力される制御信号を送信する導線、測定ユニット2aの接続端子51と測定ユニット2bの接続端子51とを同電位に維持するための導線、およびバッテリー10からの電力を測定ユニット2a,2bの各構成要素に供給するための導線等で構成されている。
検出部4は、例えば、図2に示す検出電極41(本発明における電極)、並びに図外の可変容量回路、電流検出回路および増幅回路を備えて構成され、被覆電線100との間の静電容量に基づき、被覆電線100に供給されている交流電圧を、一例として、特開2007−132926号公報において出願人が開示した公知の検出方法によって検出して、検出信号Sdを出力する。この場合、検出電極41は、測定ユニット2a,2bの先端部22に収容されている。測定部5は、検出部4から出力された検出信号Sdと基準電位(例えば接続端子51の電位Vref)とに基づいて被覆電線100に供給されている交流電圧(具体的には、被覆電線100と電位Vrefとの間の電圧)の値を、例えば、同公報において出願人が開示した公知の測定方法によって測定して、その測定値についての電圧データDvを出力する。
ランプ6は、図1に示すように、ケース本体3a,3bの先端部側にそれぞれ配設されて、後述する操作部7における照明ボタン73の操作に応じて発光して測定ユニット2a,2bの前方を照明する。操作部7は、ケース本体3bに配設された電源スイッチ71(本発明における接断操作部)、測定ボタン72(本発明における測定操作部)および照明ボタン73(いずれも図1参照)を備えて構成されている。この場合、電源スイッチ71が操作されたときには、ケーブル52の導線が接続されて、バッテリー10からの電力が測定ユニット2a,2bの各構成要素に供給される。また、測定ボタン72が操作されたときには、制御部9による測定が開始される。さらに、照明ボタン73が操作されたときには、ランプ6a,6bに対する電力の供給開始および供給停止が行われる。
表示部8は、例えば、液晶ディスプレイで構成されて、図1に示すように、ケース本体3bに配設されている。制御部9は、検出部4a,4bおよび測定部5a,5bを制御する。また、制御部9は、測定部5a,5bから出力された電圧データDvによって特定される(つまり、各測定ユニット2a,2bによって検出された)2つの被覆電線100a,100bの各電圧(被覆電線100aと電位Vrefとの間の電圧、および被覆電線100bと電位Vrefとの間の電圧)の差分電圧を線間電圧Vdとして測定(算出)すると共に、その線間電圧Vdの値を表示部8に表示させる。
次に、線間電圧測定装置1を用いて測定対象としての被覆電線100a,100bの間の線間電圧Vdを測定する方法について、図面を参照して説明する。
まず、操作部7の電源スイッチ71(図1参照)を操作する。この際に、バッテリー10からの電力が、測定ユニット2aの各構成要素に供給されると共に、接続端子51を介して測定ユニット2bの各構成要素に供給される。次いで、各々の中央部23(本発明における把持部:同図参照)を把持して測定ユニット2a,2bを両手で1つずつ保持し、続いて、図3に示すように、各々の先端部22の当接面を被覆電線100a,100bにそれぞれ当接させる。この際に、各測定ユニット2a,2bの検出部4が、被覆電線100との間の静電容量に基づいて被覆電線100に供給されている交流電圧を検出して、検出信号Sdを測定部5にそれぞれ出力する。この場合、先端部22の当接面が凹状に湾曲する湾曲面に形成されているため、当接面の全域またはほぼ全域と被覆電線100の外周面とが面的に当接する結果、先端部22と被覆電線100との位置ずれが防止される。次いで、各測定ユニット2a,2bの測定部5が、検出部4から出力された検出信号Sdおよび接続端子51の電位Vrefに基づいて各被覆電線100a,100bに供給されている交流電圧(被覆電線100aと電位Vrefとの間の電圧、および被覆電線100bと電位Vrefとの間の電圧)の値を測定して、その測定値についての電圧データDvをそれぞれ出力する。
一方、線間電圧Vdの値を表示部8に表示させるときには、操作部7の測定ボタン72を操作する。この際に、制御部9が、その操作(測定指示)に応じて、測定ユニット2aの測定部5aから出力されて、ケーブル52を介して入力した電圧データDvによって特定される(つまり、測定ユニット2aによって検出された)被覆電線100aの電圧(被覆電線100aと電位Vrefとの間の電圧)と、測定ユニット2bの測定部5bから出力された電圧データDvによって特定される(つまり、測定ユニット2bによって検出された)被覆電線100bの電圧(被覆電線100bと電位Vrefとの間の電圧)との差分電圧を線間電圧Vdとして測定する。続いて、制御部9は、図3に示すように、測定した線間電圧Vdの値を示す数字を表示部8に表示させる。
この場合、この線間電圧測定装置1では、各測定ユニット2a,2bが片手で保持可能に構成されると共に、操作部7や表示部8を含む線間電圧測定装置1を構成する全ての構成要素が各測定ユニット2a,2bのいずれかに収容または配設されて構成されている。このため、本体部と検出電極とが別体に構成されている従来の線間電圧測定装置とは異なり、被覆電線100a,100bに当接させた測定ユニット2a,2bの先端部22から目を離すことなく、操作部7の電源スイッチ71や各ボタン72,73の操作、および表示部8に表示された線間電圧Vdの値の読み取りを行うことが可能となっている。この結果、測定ユニット2a,2bの先端部22から目を離すことに起因して、例えば、被覆電線100a,100bの付近に高圧線が配線されているときに、この高圧線に先端部22が接触する危険性を十分に低減する(つまり安全に測定作業を行う)ことが可能となっている。また、狭い測定現場において測定を行う際においても、本体部を肩や首に掛けての無理な体勢での測定を余儀なくされることがないため、測定を容易に行うことが可能となっている。また、測定ユニット2a,2bの先端部22から目を離したり、無理な体勢で測定を行ったりすることを避けることができるため、測定ユニット2a,2bの先端部22が被覆電線100a,100bから離反して正確な測定が困難となる事態を防止することも可能となっている。
一方、例えば、測定対象の被覆電線100a,100bが物陰に存在していたり、測定現場の照度が低いことに起因して、被覆電線100a,100bを視認することが困難なときには、操作部7の照明ボタン73を操作する。この際に、バッテリー10からの電力の供給によってランプ6a,6bが発光し、これにより、測定ユニット2a,2bの先端部22の前方、つまり測定対象の被覆電線100a,100bが照明される。このため、測定ユニット2a,2bの先端部22を当接させるべき部位を確実に視認させることができる結果、測定作業を安全かつ容易に行うことが可能となる。
このように、この線間電圧測定装置1によれば、2つの測定ユニット2a,2bを片手で保持可能にそれぞれ構成すると共に、線間電圧測定装置1を構成する各構成要素を両測定ユニット2a,2bのいずれかに収容または配設したことにより、本体部と検出電極とが別体に構成されている従来の線間電圧測定装置とは異なり、被覆電線100a,100bに当接させた測定ユニット2a,2bの先端部22からを目を離すことなく、操作部7の操作、および表示部8に表示された線間電圧Vdの値の読み取りを行うことができる結果、被覆電線100a,100bの付近に配線されている高圧線に対して、測定ユニット2a,2bの先端部22からを目を離すことに起因して先端部22が接触する危険性を十分に低減することができる。また、この線間電圧測定装置1によれば、狭い測定現場において測定を行う際においても、本体部を肩や首に掛けての無理な体勢での測定を余儀なくされることがないため、測定を容易に行うことができる。また、この線間電圧測定装置1によれば、測定ユニット2a,2bの先端部22から目を離したり、無理な体勢で測定を行ったりすることを避けることができるため、測定ユニット2a,2bの先端部22が被覆電線100a,100bから離反して正確な測定が困難となる事態を防止することができる。
また、この線間電圧測定装置1によれば、バッテリー収容部31が形成された測定ユニット2aとは異なる測定ユニット2bに電源スイッチ71を配設したことにより、電源スイッチ71を配設した測定ユニット2bが測定ユニット2aよりも軽量のため、電源スイッチ71を操作する際の操作性を十分に向上させることができる。
また、この線間電圧測定装置1によれば、バッテリー収容部31が形成された測定ユニット2aとは異なる測定ユニット2bに表示部8を配設したことにより、表示部8を配設した測定ユニット2bが測定ユニット2aよりも軽量のため、例えば、表示部8に表示される線間電圧Vdの値を読み取り易くするために測定ユニット2bを移動させる際の操作性を十分に向上させることができる。
さらに、この線間電圧測定装置1によれば、バッテリー収容部31が形成された測定ユニット2aとは異なる測定ユニット2bに測定ボタン72を配設したことにより、測定ボタン72を配設した測定ユニット2bが測定ユニット2aよりも軽量のため、測定ボタン72を操作する際の操作性を十分に向上させることができる。
また、この線間電圧測定装置1によれば、各測定ユニット2a,2bにおける先端部22の当接面を凹状に湾曲する湾曲面に形成したことにより、当接面の全域またはほぼ全域と被覆電線100の外周面とを面的に当接させることができるため、先端部22と被覆電線100との位置ずれを防止することができる。
また、この線間電圧測定装置1によれば、各測定ユニット2a,2bにランプ6を配設したことにより、例えば、被覆電線100が物陰に存在していたり、測定現場の照度が低い場合であっても、測定ユニット2a,2bの先端部22の前方、つまり測定対象の被覆電線100を照明することができため、測定作業を安全かつ容易に行うことができる。
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、測定ユニット2a,2bを全体として円柱状に構成した例について上記したが、測定ユニット2a,2bの形状はこれに限定されず、片手で保持可能な任意の形状に構成することができる。一例として、図4に示すように、把持部123(同図における左側部分)と、検出部4や表示部8が収容(配設)された先端部122側の部分(同図における右側部分)とが所定の角度をなす形状(ガンタイプ)に構成した測定ユニット102を採用することができる。
また、図4,5に示すように、測定ユニット102における把持部123の先端部位(または、測定ユニット2における中央部23(把持部)の先端部位)に鍔部201a(または鍔部201b)を取り付けた構成を採用することもできる。この構成によれば、この鍔部201a,201bを取り付けたことで、例えば、測定対象の被覆電線100の近傍に高圧線が配設されている測定現場において、測定ユニット102や測定ユニット2を把持している手が測定中に滑ったとしても、高圧線に手が接触する事態を確実に防止することができる。
また、発音部を設けて、線間電圧Vdの大きさを識別可能な音をその発音部から発生させる構成を採用することもできる。この場合、音の発生の態様としては、例えば、ブザー音を線間電圧Vdが大きいほど大きく小さいほど小さく発生させる構成を採用することもできるし、線間電圧Vdの値を言葉で音声案内する構成を採用することもできる。この構成によれば、例えば、被覆電線100a,100bが狭い場所に存在していたり、被覆電線100の近傍に障害物が存在していたりして、表示部8を視認するのが困難な場合であっても、線間電圧Vdの値を確実に認識することができる。
さらに、所定の確度(測定値が真の値にどれだけ近いかを表すパラメータ)が確保される測定値の範囲として規定された測定可能範囲内であるか否かを判別する判別部を設けて、測定値が測定可能範囲内であると判別部によって判別されたときに、測定した線間電圧Vdがその測定可能範囲であるか否かを、文字表示、音声出力およびランプ点灯などで報知する構成を採用することもできる。この構成によれば、線間電圧Vdが測定可能範囲である旨が報知された時点で線間電圧Vdを表示させる(または、表示されている線間電圧Vdの値をその報知時点で読み取る)ことで、線間電圧Vdのより正確な測定を行うことができる。
また、線間電圧Vdの値を示す数字を表示部8に表示させる例について上記したが、図6に示すように、その長さで線間電圧Vdの値の大小を示すバーグラフを表示部8に表示させることもできる。また、図7に示すように、バーグラフおよび数字の双方を表示部8に表示させることもできる。この場合、図8に示すように、表示部8とは別の表示部8aを設けて、数字およびバーグラフの双方を2つの表示部8,8aに別々に表示させる構成を採用することもできる。この構成によれば、線間電圧Vdの値をバーグラフによって直感的に認識させることができる。
さらに、測定ユニット2a,2bにおける各々の接続端子51をケーブル52で接続した例について上記したが、例えば、バッテリー10を測定ユニット2a,2bの双方に収容すると共に、測定ユニット2aの測定部5aから出力される電圧データDvを測定ユニット2bに対して無線送信することで、ケーブル52の配設を省くこともできる。
線間電圧測定装置1の構成を示す斜視図である。 線間電圧測定装置1の構成を示す構成図である。 線間電圧測定装置1を用いた線間電圧Vdの測定方法を説明するための説明図である。 測定ユニット102の構成を示す斜視図である。 鍔部201bを取り付けた状態の測定ユニット2の斜視図である。 線間電圧Vdの表示態様を説明するための第1の説明図である。 線間電圧Vdの表示態様を説明するための第2の説明図である。 線間電圧Vdの表示態様を説明するための第3の説明図である。
符号の説明
1 線間電圧測定装置
2a,2b,102 測定ユニット
3a,3b ケース本体
4a,4b 検出部
5a,5b 測定部
6a,6b ランプ
7 操作部
8,8a 表示部
9 制御部
10 バッテリー
22 先端部
23 中央部
31 バッテリー収容部
71 電源スイッチ
72 測定ボタン
100a,100b 被覆電線
122 先端部
123 把持部
201a,201b 鍔部
Vd 線間電圧

Claims (10)

  1. 電線の電圧を非接触で検出する一対の測定ユニットを備えて、当該各測定ユニットによってそれぞれ検出された2つの前記電線の各電圧の差分電圧を当該各電線の間の線間電圧として測定する線間電圧測定装置であって、
    前記各測定ユニットは、片手で保持可能にそれぞれ構成され、
    当該線間電圧測定装置を構成する各構成要素が前記各測定ユニットのいずれかに収容または配設されて構成されている線間電圧測定装置。
  2. 電源部を収容する電源収容部と、前記電源部からの電力を接断するための接断操作部を備え、
    前記電源収容部は、前記各測定ユニットの一方に形成され、
    前記接断操作部は、前記各測定ユニットの他方に配設されている請求項1記載の線間電圧測定装置。
  3. 前記線間電圧を表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記他方の測定ユニットに配設されている請求項2記載の線間電圧測定装置。
  4. 前記表示部は、前記線間電圧の大きさをバーグラフで表示可能に構成されている請求項3記載の線間電圧測定装置。
  5. 前記線間電圧の測定を指示するための測定操作部を備え、
    前記測定操作部は、前記他方の測定ユニットに配設されている請求項2から4のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
  6. 前記各測定ユニットの先端部にそれぞれ収容された前記電圧を検出するための電極を備え、
    前記先端部は、前記電線に当接される当接面が凹状に湾曲する湾曲面に形成されている請求項1から5のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
  7. 前記各測定ユニットの少なくとも一方に配設されて、当該測定ユニットの前方を照明する照明部を備えている請求項1から6のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
  8. 前記各測定ユニットを把持する把持部の先端部位に取り付けられた鍔部を備えている請求項1から7のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
  9. 前記線間電圧の大きさを識別可能な態様で音を発生する発音部を備えている請求項1から8のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
  10. 所定の確度での前記線間電圧の測定が可能となったときにその旨を報知する報知部を備えている請求項1から9のいずれかに記載の線間電圧測定装置。
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