JP2009243994A - 配管補修後液密性検査装置 - Google Patents

配管補修後液密性検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配管補修後の充液過程における配管の排気及び漏液検査による液密性の評価が可能な液密性検査装置を提供する。
【解決手段】配管の漏液の補修後の液密性検査を行う装置は、配管補修後の充液過程の配管からの弾性波を測定するためのAEセンサ10と、AEセンサからの信号を解析し、充液過程の配管に接続される空気弁の動作及び再漏液の評価を行う解析部20とを具備する。解析部20は、AEセンサ10からの信号を用いてAEエネルギをモニタし、AEエネルギが急上昇して急下降した後、一旦微小上昇してから略ゼロになる変化が検出されれば、空気弁が動作したと判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は液密性検査装置に関し、特に、配管補修後の充液過程における気泡排出完了及び再漏液有無の検査が可能な液密性検査装置に関する。
地中に埋設される配管の漏液現象に関する探知技術は、古典的な漏水探知から圧電型センサを用いて漏水波を検出するものまで種々の装置が提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2に開示のものは、複数の超音波センサを用い、配管中の異常箇所から発生する漏液音が超音波センサに届くまでの伝播時間差を求めて異常箇所の有無及び位置を検出するものが開示されている。
また、漏液があった配管に対して補修を行う場合には、漏液場所を見つけ出し、一旦配管内の液体を強制排出して配管の漏液箇所を補修する。そして補修完了後、配管に充液を開始する。充液中の配管内は、空気と液体が混在する気液二相流という状態となっている。そして、液体が満たされていくと、配管に接続されている空気弁から空気が排出され、混入している空気は最終的に完全に排出される。ここで、空気弁とは、配管の途中に設けられているものであり、空気弁の下部に配管への接続部を有すると共に、上部に大気に通じる排気用開口を有するものである。そして流入液位の上昇に伴い上昇する浮球が内部に設けられており、浮球が排気用開口に固定されることで排気が完了すると共に満液状態となる。
特開2006−003311号公報 特開2006−084443号公報
上述の特許文献1や特許文献2に開示のものにおいては、2地点間での伝播時間差を求める必要があるため、超音波センサを離れた2地点にそれぞれ設置する必要があった。このため、一般的には配管経路の途中途中に設けられる付帯工の2つに、それぞれ超音波センサを設けていた。しかしながら、付帯工の間隔が数百メートルになってしまうような大口径の幹線水路においては、超音波センサ間の距離が長すぎるため、検出波の時間差を評価することは難しかった。また、異なる付帯工の2地点で計測する必要があるため、測定作業が大がかりとなっていた。
さらに、特許文献1や特許文献2は、伝播時間差を測定することで位置を検出する方式であるが、漏液音は通常連続波であるため、2地点の測定位置における漏液波の共通の立ち上がり部分を検出することは困難であった。また、漏液波として測定されている波形には、漏液音起源の成分と通液音起源の成分とが合成されたものであり、漏液波を評価するのは困難であった。さらに、通常、配管は地中に埋設されているため、地上を走る自動車等による環境ノイズの影響等により、漏液波を測定するのが困難な場合もあった。
また、配管補修後に充液する過程で、漏液が再度起こっている場合、上述の特許文献1や特許文献2に開示のものでは、改めて2地点で計測する必要があり、作業が非常に煩雑となっていた。また、排液・充液を行うことにより空気弁が動作することになるが、これに伴って空気弁が故障する場合もある。このとき、空気弁から液体がオーバフローすることになるが、従来では目視によりオーバフローの有無を確認するしか無かった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、配管補修後の充液過程における空気弁動作及び再漏液検査による液密性の評価が可能な液密性検査装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明による液密性検査装置は、配管補修後の充液過程の配管からの弾性波を測定するためのAEセンサと、充液過程におけるAEセンサからの信号を解析し、配管に接続される空気弁の動作又は再漏液の評価を行う解析部と、を具備するものである。
ここで、解析部は、AEセンサからの信号を用いてAEエネルギをモニタし、AEエネルギが急上昇して急下降した後、一旦微小上昇してから略ゼロになる変化が検出されれば、空気弁が動作したと判断するものであれば良い。
また、AEセンサは高帯域共振型AEセンサ及び低帯域共振型AEセンサからなり、解析部は、高帯域共振型AEセンサ及び低帯域共振型AEセンサからの信号を用いてAE発生頻度をモニタし、高帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が減少し、低帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が増加する変化が検出されれば、空気弁が動作したと判断するものであっても良い。
また、解析部は、AEセンサからの信号を用いてAE発生頻度をモニタし、AE発生頻度が急増加して急減少した後に略ゼロになる変化が検出されれば、配管の再漏液無しと判断するものであっても良い。
またさらに、解析部は、AEセンサからの信号を用いて周波数スペクトルを解析し、漏液音起源の成分が検出されれば、配管の再漏液有りと判断するものであっても良い。
解析部は、さらに、周波数スペクトルの通液音起源の成分に対する漏液音起源の成分の相対振幅値を用いて、配管の漏液位置の推定も行っても良い。
また、AEセンサは、空気弁の近傍に装着されれば良い。
本発明の液密性検査装置には、配管補修後の充液過程において、空気弁の動作及び再漏液の評価が可能であるという利点がある。また、漏液位置の推定を行う場合でも、1地点での計測のみで評価可能であるため、測定作業も簡便であるという利点もある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図示例と共に説明する。図1は、本発明の液密性検査装置の計測時の概略を説明するための図である。本発明の液密性検査装置は、配管1の漏液補修後の液密性を検査するために用いられるものであり、図示のように、AEセンサ10と解析部20とから主に構成されるものである。配管1には、空気弁2が接続されており、通常、付帯工3が設けられているところに空気弁2が位置している。空気弁2は、空気弁の下部に配管1への接続部を有すると共に、上部に大気に通じる排気用開口を有するものである。そして配管内の流入液位の上昇に伴い上昇する浮球が内部に設けられており、浮球が排気用開口に固定されることで排気が完了すると共に満液状態となる。なお、空気弁2は、通常、配管のジョイント部や配管が湾曲する角部等に設けられている。
本発明のAEセンサ10は、配管1の補修後の充液過程の配管1からの弾性波であるアコースティックエミッション(AE)を検出するためのものである。AEとは、物体中に生ずる小さな変化により放出される弾性波のことである。AEセンサ10は、ピエゾ素子等の圧電素子からなるものである。弾性波は配管1を伝わってくるため、配管1にAEセンサ10が装着されていれば良い。なお、詳細は後述するが、AEセンサ10は空気弁2からの弾性波も測定するため、空気弁2の近傍に装着されることが好ましい。これにより高感度に空気弁2からの弾性波を測定可能となる。また、AEセンサは1つに限らず、複数個のセンサを組み合わせて用いても良い。さらに、必要によりアンプを設けてAEセンサの出力信号を増幅しても良い。
解析部20は、パーソナルコンピュータ等の電子情報機械器具により構成されれば良い。解析部20では、AEセンサ10からの信号を解析し、充液過程における空気弁の動作及び再漏液の評価を行うものである。以下、解析部20のより具体的な動作について説明する。
図2は、本発明の液密性検査装置の解析部における動作を説明するためのフローチャートである。まず、配管補修後にAEセンサにより弾性波の測定を開始する(ステップ201)。なお、本発明は、配管の補修後から測定を開始するものには限定されず、配管の補修前から継続的に測定を続けていても良い。そして、本発明の液密性検査装置では、AEセンサからの信号を解析するにあたり、AEエネルギ解析(ステップ202)、AE発生頻度解析(ステップ203)、周波数スペクトル解析(ステップ204)を行う。なお、これらのステップ202〜ステップ204については、各ステップを単体で実行しても良いし、何れかを組み合わせて実行しても良い。
以下、各解析ステップの説明の前に、漏液がある場合や空気弁が動作している場合等におけるAEエネルギ及びAE発生頻度の変化特性について検討する。図3は、実際に漏液が確認された位置と漏液が確認されていない位置でのAEエネルギ及びAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。また、図4は、配管の補修のために配管内を排液している段階でのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。さらに、図5は、配管補修後に配管内に充液している段階でのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。なお、測定条件としては、空気弁直下に漏液が確認されている空気弁側面部(漏液部)にAEセンサを設置し、30(秒/計測)を15分間隔で行った。同時に、通常管理下で不具合が生じていない人孔部(通常部)においても同一条件で測定を行った。また、閾値45dB、プリアンプとメインアンプで60dBの増幅を行い、共振型AEセンサ(150kHz共振型及び30kHz共振型)により計測を行った。
図3から分かる通り、補修工が行われていない段階における漏液部でのAE発生頻度は高く、通常部におけるAE発生頻度は低い。測定データの一例を挙げると、漏液部は通常部の約8倍の数値を記録している。これは、空気弁直下の欠損の影響が顕著に確認されたものと考えられる。なお、AE発生頻度とは、所定振幅以上のAEの数を単位時間当たりで数えたものである。
また、AEエネルギの特性については、AE発生頻度とは異なり、通常部では計測値が0となった。これは、測定された弾性波が、漏液部においては漏液に起因する連続波が確認されたのに対して、通常部では自動車走行等の環境ノイズに起因する信号が確認されたのみであったことによる。ここで、AEエネルギとは、10Vのピーク値が1msec連続したときに1000カウントエネルギを持つと定義された相対値である。このことから、環境ノイズ等の継続時間の短い突発型のAEでは、環境ノイズ起源のAEは計測されるがAEエネルギは0となることが分かった。換言すると、環境ノイズと漏液現象との識別は、AEエネルギを用いて行うことが可能であることが同図から明らかとなった。
次に、図4から分かる通り、補修のため排泥工から強制排液を行った場合、当初、4:40AMに計測を開始した時点では、漏液の影響によりAE発生頻度が図3の状態と同様に確認されている。排泥工において強制廃液が行われ始めた4:50AM以降は、水位低下に伴うAE発生頻度の低下が確認されたが、AEエネルギは高い値を記録し(例えば約7,000)、配管内の排液音や振動が伝播してきたものと考えられる。5:45AMには空気弁の浮球が低下し、空気弁工位置での排液が完了したことからAE発生頻度及びAEエネルギ共に0となった。
補修作業が完了し、再度充液する段階でAE計測を行ったときの結果が図5である。図示の通り、充液作業の開始直後(8:45PM)から0:30AMまでの、空気弁近傍まで水位が上昇していない段階では、AEは確認されなかった。配管内の液位が空気弁近傍まで上昇した0:30AMから空気弁が完全に充液された1:10AMの時間帯に特徴的な変化を確認した。空気弁浮球が水位の上昇に伴い移動した0:30AMから1:01AMまではAEエネルギが急上昇した。その後、AEエネルギは急下降するが、空気弁浮球が完全に固定される段階(1:04AM)で、浮球の高い金属の摩擦音に起因すると考えられる微小上昇が一旦あり、その後略ゼロとなる変化が確認された。一方、AE発生頻度は、AEエネルギの変化と同様に、1:01AMまでは急上昇し、その後急下降する変化が確認されたが、急下降後、AEエネルギのように一旦微小上昇することはなく、そのまま略ゼロとなる変化が確認された。
一方、配管補修後に充液したときに再漏液や空気弁の不具合でオーバフローした場合のAEエネルギ及びAE発生頻度の変化特性について説明する。なお、測定条件は図3〜図5のグラフの場合と同様である。図6は、配管補修後に配管内に充液した段階で再漏液が発生したときのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。同図から分かる通り、充液過程において12:5に充液が完了するが、再漏液があると、AEエネルギ及びAE発生頻度の急上昇後の急下降は一時的であり、再漏液に伴うAEエネルギ及びAE発生頻度の増加が確認できる。これは、内液圧が配管内に作用した段階で、漏液音起源の弾性波が検出され、内液圧が徐々に上昇することに伴う漏液現象の規模の拡大が影響していると考えられる。
また、再漏液がある場合、AEエネルギについては、図5に示されるような空気弁浮球が固定される段階での微小上昇は見られない。これは、再漏液のため浮球が固定されず、浮球の摩擦音に起因する変化が得られなかったため、若しくは浮球は固定されたが漏液起源のAEエネルギが大きいため見えなかったと考えられる。
次に、図7に、配管補修後に配管内に充液した段階で空気弁不良により空気弁が動作せずオーバフローした場合のAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフを示す。同図から分かる通り、充液過程において9:15に充液が完了するが、充液後の空気弁からのオーバフローによる流液音の関係でAEエネルギ及びAE発生頻度は十分に急下降していないことが確認できる。なお、同図では、9:30において上流部の制液弁の止液作業によりオーバフロー量が低下すると共に、AEエネルギ及びAE発生頻度も低下していくことが分かる。
したがって、これらの結果から、図2のフローチャートに戻ると、ステップ202でAEエネルギを解析するときには、空気弁動作起源の変化が検出されれば、即ち、図5に示されるようなAEエネルギが急上昇して急下降した後、一旦微小上昇してから略ゼロになる変化が検出されれば(ステップ205)、空気弁浮球が完全に固定されたことになり、気泡排出が完了して液密性が確保されたことが判断できる(ステップ220)。一方、ステップ205で空気弁動作起源の変化が検出されず、例えば図7に示されるようなAEエネルギの変化が検出されれば、空気弁が不良であることが判断できる(ステップ221)。さらに、漏液音起源の変化が検出されれば、即ち、例えば図6に示されるようなAEエネルギの変化が検出されれば(ステップ206)、再漏液があったと判断できる(ステップ222)。
一方、ステップ203でAE発生頻度を解析するときには、漏液音起源の変化が検出されれば、即ち、例えば図6に示されるようなAE発生頻度の変化が検出されれば(ステップ207)、再漏液があったと判断できる(ステップ222)。一方、ステップ207において、例えば図5に示されるようなAE発生頻度の変化が検出されれば、液密性が確保されたことが判断できる(ステップ220)。また、AE発生頻度が十分に急下降していなければ空気弁が不良であることが判断できるため、ステップ208において、例えば図7に示されるようなAE発生頻度の変化が検出されれば、空気弁が不良であると判断できる(ステップ221)。さらに、ステップ208において、例えば図5に示されるようなAE発生頻度の変化が検出されれば、液密性が確保されたことが判断できる(ステップ220)。
次に、充液開始から充液完了までの間の、空気と液体が混在する気液二相流の状態の変化の影響が、AE発生頻度及びAEエネルギの特性の変化にどのように現れるか実験した結果を説明する。実験モデルとして、配管内を水圧7.8kPaで満たし、そこに空気混入圧98.1kPa〜686.5kPa(1kgf・cm〜7kgf・cm)で空気を混入し、気液二相流の状態(流動様式:気泡流)を作り、このときの弾性波を測定した。なお、気液二相流が配管内で発生する際のAE源としては、気泡と管壁との衝突、複数の気泡衝突、気泡の破裂等が考えられる。弾性波計測を行うAEセンサとしては、共振する帯域の異なる複数のAEセンサを用いた。より具体的には、高帯域共振型AEセンサとして150kHz共振型AEセンサを用い、低帯域共振型AEセンサとして30kHz共振型AEセンサを用いた。さらに、60kHz共振型AEセンサも用いて測定した結果を図8及び図9に示す。図8は、本発明の液密性検査装置において帯域の異なる複数のAEセンサを用いて測定した場合の空気混入圧の変化に対するAE発生頻度の変化を示したグラフであり、図9はそのAEエネルギの変化を示したグラフである。
図8から分かる通り、流液のみで空気混入が行われていない場合には、30kHz共振型AEセンサのみが反応し、他の帯域のセンサは反応しなかった。液圧一定条件下で空気混入量が増加するに従い、150kHz共振型AEセンサ及び60kHz共振型AEセンサのAE発生頻度が顕著に増加した。一方、30kHz共振型AEセンサについては、空気混入量が増加するに従い、AE発生頻度が低下した。平均周波数では、流液のみの場合、9.3kHz(広帯域型センサ平均値)であるのに対して、空気混入圧686.5kPaの場合、49.2kHz(平均値)と5.29倍に増加した。その際の標準偏差は、流液のみの場合7.9kHzであるのに対して、気泡を混入した場合、29.5kHzと検出波特性の変質が示唆された。即ち、検出波の周波数帯域の上昇は、高い共振周波数を持つ共振型AEセンサによるAE発生頻度の増加を裏付ける結果となった。
また、図9から分かる通り、AEエネルギの観点から空気混入現象を検討すると、空気混入圧の増加に従い、各帯域のセンサは何れもAEエネルギが増加した。
したがって、これらの結果から、図2のフローチャートに戻ると、ステップ203において、AEセンサとして、高帯域共振型AEセンサ及び低帯域共振型AEセンサを用い、AE発生頻度をモニタし、ステップ209において高帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が減少し(ゼロ)、低帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が増加する変化が検出されれば、空気の混入がなくなった、即ち、空気弁が動作し、液密性が確保されたことが判断できる。
次に、配管補修後の弾性波の検出波の周波数スペクトル解析について説明する。図10は、漏液がない状態での通液時の配管からの検出波を示すグラフであり、図10(a)が検出波自体、図10(b)がその周波数スペクトルである。また、図11は、漏液がある状態での通液時の配管からの検出波を示すグラフであり、図11(a)が漏液点からの距離0mでの検出波自体、図11(b)がその周波数スペクトルであり、図11(c)が漏液点からの距離2mでの検出恥じたい、図11(c)がその周波数スペクトルである。これらの図から分かる通り、検出波自体はいずれの状態も連続波である。また、図10(b)から分かる通り、漏液がない通液のみの状態では、14kHz〜17kHzの成分がピークとなった。これは、配管内での通液音起源の成分であると考えられる。一方、図11(b)や図11(d)に示されるように、漏液がある場合には、20kHz〜32kHz付近にもピークが存在していることが分かる。これは、漏液音起源の成分であると考えられる。
したがって、これらの結果から、図2のフローチャートに戻ると、ステップ204で周波数スペクトルを解析するときには、ステップ210において漏液音起源の成分が検出されれば、即ち、図11(b)に示されるように、通液音起源の成分以外に、20kHz〜32kHz付近にもピークが存在することが検出されれば、再漏液有りと判断することが可能となる(ステップ211)。また、ステップ210において通液音起源の14kHz〜17kHzの成分のみしか検出されなければ、液密性が確保されたと判断できる(ステップ220)。
ここで、通液条件が変化しない場合、配管内での通液音起源の成分である14kHz〜17kHzの検出波強度は一定であると考えられる。一方、漏液音起源の成分である20kHz〜32kHzの検出波強度については、AEセンサを設けた位置、即ちAE測定位置から漏液位置までの距離に応じて変化することが、図11(b)と図11(d)の20kHz〜30kHz付近のピークの変化から明らかとなった。
図12に、AE検出位置と漏液位置との距離に対する、周波数スペクトルの通液音起源の成分に対する漏液音起源の成分の相対振幅値の変化を表すグラフを示す。図中、横軸はAE検出位置から漏液位置までの距離であり、縦軸は検出波の通液音起源の成分に対する漏液音起源の成分の相対振幅値の比であるU20kHz/U15kHzであり、描いた曲線は実際に測定された相対振幅値を近似した近似曲線である。図示の通り、AE測定位置から漏液位置が近ければ近いほど、相対振幅値の比が大きくなることが分かる。
したがって、これらの結果から、図2のフローチャートに戻ると、ステップ204で周波数スペクトルを解析し、漏液音起源の成分が検出され(ステップ210)、再漏液有りと判断された場合(ステップ211)、図12に示されるような変化曲線を用いれば、漏液位置を推定することが可能となる(ステップ212)。即ち、相対振幅値の比であるU20kHz/U15kHzの大きさから、AE検出位置から漏液位置までの距離がある程度推測できるようになる。
ここで、ステップ204の周波数スペクトル解析については、配管の補修後、充液過程における時間経過をモニタせずに、定常状態における弾性波計測からの解析のみで足りるため、配管補修前後に関わらず、漏液の有無判断に用いることが可能である。
次に、AEパラメータ解析による充液過程の定量的評価について説明する。配管施設の補修効果を照査するためには、補修工事が終了した後に行われる充液作業において、再び漏液が発生するか否かが重要な検証課題となる。ここでは、図5に示される補修後充液過程において検出されたAEの特性を、RA値と平均周波数の関係から考察する。なお、RA値とは、検出されたAE波の波形の特徴を「立ち上がり時間」と「最大振幅値」で表現するものであり、以下のように定義される。
RA値=立ち上がり時間/最大振幅値
また、平均周波数とは、FFT解析等から求められる周波数とは異なり、検出波形の「カウント数」と「継続時間」の関係から対象とするAE波の平均的な周波数を算出したものであり、以下のように定義される。
平均周波数=カウント数/継続時間
これら、RA値と平均周波数の関係を、充液過程ごとにプロットしたものが図13〜図15である。図13は、図5における0:45AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフであり、図14は1:01AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフであり、図15は1:04AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフである。図13に示されるように、補修工事後の充液過程では、測定位置で流液が確認された0:45AMにおいて、約2sec/V以下のRA値を示すAEが計測された。充液過程が進行した結果、AE発生頻度の増加と共に、図14に示されるように、指標値の計測範囲の拡大が確認された。これは、配管内の自由水面挙動が影響しているものと考えられる。充液が完了し、空気弁浮球が固定された段階では、図15に示されるように、平均周波数が約10kHzでRA値が1sec/V〜7sec/Vを示すAEが3ヒットのみ計測された。このように、各過程において、RA値と平均周波数の関係は明確に区別できることが分かる。したがって、RA値と平均周波数の関係を用いても、配管の漏液の補修後の液密性検査を行うことが可能である。
以上のことから、配管施設の通液状況を踏まえた漏液後の補修効果は、AE計測を実施することにより定量的に照査できることが、既設PC管路(プレストレストコンクリート管路)の補修前後の強制排液・充液過程におけるAEパラメータ解析からも明らかになった。
なお、本発明の液密性検査装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、本発明の液密性検査装置において、漏液音起源の変化が得られたときに再漏液有りと判断しているが、これは補修を行った箇所が再度漏液する場合に限らず、他の箇所が新たに漏液した場合も含まれるものである。また、種々のAE解析については、個別に行っても構わないし、複数組み合わせて行っても構わない。複数組み合わせて解析を行うことにより、液密性検査精度はより高くなる。さらに、空気弁についても浮球方式のものに限定されず、弁が閉じるときの弾性波が計測できる構造のものであれば他の方式のものであっても構わない。
図1は、本発明の液密性検査装置の計測時の概略を説明するための図である。 図2は、本発明の液密性検査装置の解析部における動作を説明するためのフローチャートである。 図3は、実際に漏液が確認された位置と漏液が確認されていない位置でのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。 図4は、配管の補修のために配管内を排液している段階でのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。 図5は、配管補修後に配管内に充液している段階でのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。 図6は、配管補修後に配管内に充液した段階で再漏液が発生したときのAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。 図7は、配管補修後に配管内に充液した段階で空気弁が故障により動作せずオーバフローした場合のAEエネルギとAE発生頻度の変化特性を説明するためのグラフである。 図8は、本発明の液密性検査装置において帯域の異なる複数のAEセンサを用いて測定した場合の空気混入圧の変化に対するAE発生頻度の変化を示したグラフである。 図9は、本発明の液密性検査装置において帯域の異なる複数のAEセンサを用いて測定した場合の空気混入圧の変化に対するAEエネルギの変化を示したグラフである。 図10は、漏液がない状態での通液時の配管からの検出波を示すグラフである。 図11は、漏液がある状態での通液時の配管からの検出波を示すグラフである。 図12は、AE検出位置と漏液位置との距離に対する、周波数スペクトルの通液音起源の成分に対する漏液音起源の成分の相対振幅値の変化を示すグラフである。 図13は、図5における0:45AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフである。 図14は、図5における1:01AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフである。 図15は、図5における1:04AMにおけるRA値と平均周波数の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 配管
2 空気弁
3 付帯工
10 AEセンサ
20 解析部

Claims (7)

  1. 配管の漏液の補修後の液密性検査を行う装置であって、該液密性検査装置は、
    配管補修後の充液過程の配管からの弾性波を測定するためのAEセンサと、
    充液過程における前記AEセンサからの信号を解析し、配管に接続される空気弁の動作又は再漏液の評価を行う解析部と、
    を具備することを特徴とする液密性検査装置。
  2. 請求項1に記載の液密性検査装置において、前記解析部は、AEセンサからの信号を用いてAEエネルギをモニタし、AEエネルギが急上昇して急下降した後、一旦微小上昇してから略ゼロになる変化が検出されれば、空気弁が動作したと判断することを特徴とする液密性検査装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液密性検査装置において、
    前記AEセンサは高帯域共振型AEセンサ及び低帯域共振型AEセンサからなり、
    前記解析部は、高帯域共振型AEセンサ及び低帯域共振型AEセンサからの信号を用いてAE発生頻度をモニタし、高帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が減少し、低帯域共振型AEセンサからのAE発生頻度が増加する変化が検出されれば、空気弁が動作したと判断することを特徴とする液密性検査装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の液密性検査装置において、前記解析部は、AEセンサからの信号を用いてAE発生頻度をモニタし、AE発生頻度が急増加して急減少した後に略ゼロになる変化が検出されれば、配管の再漏液無しと判断することを特徴とする液密性検査装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の液密性検査装置において、前記解析部は、AEセンサからの信号を用いて周波数スペクトルを解析し、漏液音起源の成分が検出されれば、配管の再漏液有りと判断することを特徴とする液密性検査装置。
  6. 請求項5に記載の液密性検査装置において、前記解析部は、さらに、周波数スペクトルの通液音起源の成分に対する漏液音起源の成分の相対振幅値を用いて、配管の漏液位置の推定も行うことを特徴とする液密性検査装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の液密性検査装置において、前記AEセンサは、空気弁の近傍に装着されることを特徴とする液密性検査装置。
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