JP2009243855A - 風呂設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】潜熱回収式の熱交換器にて加熱された湯水を浴槽に接続された浴槽湯水管Pに供給する湯水供給手段を備えた熱源機Gに、熱交換器から排出されてドレンタンク8に貯留されるドレンを排水箇所に接続されたドレン排水管4に供給するドレン排水手段9を設け、ドレン排水管4を、前記浴槽用湯水管Pの内部を通して配管し、ドレン排水管4から浴槽用湯水管Pの内部にドレンが漏れる漏洩異常状態を検知する漏洩検知手段Sを設ける。
【選択図】図7
Description
ちなみに、上記した風呂設備の従来例では、熱源機を通して浴槽の湯水を循環させる浴槽用往き管及び浴槽用戻り管を、浴槽用湯水管を兼用する状態で設け、これら浴槽用戻り管及び浴槽用往き管にドレン排水管を加えた3本の管を3本管用のさや管内に挿通した形態で、床下又は天井を通して配管されていた。
しかしながら、上述のように熱源機を交換する場合、従来の風呂設備では、既設の2本管用のさや管を撤去して、浴槽用戻り管、浴槽用往き管及びドレン排水管の3本の管をドレン排水管が浴槽用戻り管や浴槽用往き管の外部に位置する状態で挿通した3本管用のさや管を、床下又は天井に配管することになるので、大掛かりな工事が必要となり、配管作業が困難なものであった。
説明を加えると、3本の管を挿通するための3本管用のさや管は2本の管を挿通するための2本管用のさや管に比べて径が太いので、その3本管用のさや管を敷設するために、新たに床材や壁材に孔をあける必要があり、又、既設の2本管用のさや管を撤去して、3本管用のさや管を敷設しなおす必要があり、大掛かりな工事が必要となって、配管作業が困難なものとなる。
その第1特徴構成は、前記ドレン排水管が、前記浴槽用湯水管の内部を通して配管され、前記ドレン排水管から前記浴槽用湯水管の内部にドレンが漏れる漏洩異常状態を検知する漏洩検知手段が設けられている点にある。
つまり、例えば、既設の浴槽用湯水管を床下又は天井に配管したままで、その浴槽用湯水管の内部にドレン排水管を配管することにより、ドレン排水管を床下又は天井に配管することができるので、既設の浴槽用湯水管を撤去する必要がなく、又、床材や壁材に孔をあける必要もないので、大掛かりな工事が不要となり、配管作業の容易化を図ることができる。
従って、配管作業の容易化を図ることができ且つドレン排水管から漏洩したドレンが浴槽用湯水管内の湯水に混入したことを検知することができる風呂設備を提供することができるに至った。
つまり、一般的にドレン排水管は樹脂管にて構成されているため、浴槽用湯水管の内部に充満する湯水とドレン排水管の内部に充満するドレンとはドレン排水管により電気的に分離されているが、ドレン排水管の漏れが生じて漏洩異常状態になると、ドレン排水管の漏れが生じた箇所において浴槽用湯水管の内部に充満する湯水とドレン排水管の内部に充満するドレンとが電気的に接続され、湯水用電極とドレン用電極とが導通する状態となるから、湯水用電極とドレン用電極とが導通したことを導通計測手段にて検出し、これにより判別手段にて漏洩異常状態であると判別することにより、漏洩異常状態を検知することができる。
そして、このように湯水用電極とドレン用電極とが導通したことにより漏洩異常状態であることを検知するように構成されているから、漏洩異常状態となれば湯水用電極とドレン用電極との導通により漏洩異常状態を直ちに検知することができる。
従って、漏洩異常状態を直ちに検知することができる漏洩検知手段を設けた風呂設備を提供することができるに至った。
つまり、ドレン排出手段を逆搬送状態で作動させることにより、ドレン排水管内のドレンを吸引してドレンタンク内に搬送するように構成した場合では、このようにドレンを搬送する際に、ドレン排水管内が浴槽用湯水管内に対して負圧になるため、漏洩異常状態では浴槽用湯水管内の湯水がドレン排水管内に浸入する。また、ドレン排水管内が湯水で満たされていない状態でも、ドレン排水管内が浴槽用湯水管内に対して負圧になるため、漏洩異常状態では浴槽用湯水管内の湯水がドレン排水管内に浸入する。
このように浴槽用湯水管内の湯水がドレン排水管内に浸入した状態で、ドレン排出手段を逆搬送状態で作動させると、ドレン排水管に侵入した湯水がドレンタンクに搬送されるから、ドレンタンクに搬送された湯水によりドレン量検出センサにてドレン量(ドレンと湯水との合計量)の増加が検出されることにより、判別手段にて洩異常状態であると判別することによって、漏洩異常状態を検知できる。
そして、ドレンタンク内のドレンを排出するドレン排出運転を実行するためにドレンタンク内のドレン量を検出するセンサが設けられている場合は、そのセンサをドレン量検出センサとして利用することができ、また、既存のドレン排出手段を逆搬送状態に作動させることにより、ドレン排水管内の湯水をドレンタンク内に搬送することができるので、漏洩検知手段を設けながらも構成の複雑化を抑制することができる。
従って、漏洩検知手段を設けながらも構成の複雑化を抑制することができる風呂設備を提供することができるに至った。
つまり、ドレン排水手段を正搬送状態で作動させることにより、ドレン排水管内のドレンを排水箇所に排水することができ、ドレン排水管内が浴槽用湯水管内に対して負圧になるため、漏洩異常状態では浴槽用湯水管内の湯水がドレン排水管内に浸入する。その後、ドレン排水手段を逆搬送状態で作動させることにより、ドレン排水管に侵入した湯水がドレンタンクに搬送されるから、ドレンタンクに搬送された湯水によりドレン量検出センサにてドレン量(ドレンと湯水との合計量)の増加が検出されることにより、判別手段にて洩異常状態であると判別することにより、漏洩異常状態を検知できる。
つまり、ドレン排水管内にドレンが存在しない状態又は少ない状態で、ドレン排水手段を逆搬送状態で作動させてドレン排水管内の流体をドレンタンク内に搬送するから、ドレン量(ドレンと湯水との合計量)の増加における、ドレンタンクに搬送された湯水の割合を大きくなることにより、漏洩異常状態を適確に検知することができる。
従って、漏洩異常状態を適確に検知することができる風呂設備を提供することができるに至った。
つまり、ドレン排出手段を正搬送状態で作動させることにより、ドレン排水管内が浴槽用湯水管内に対して正圧になり、ドレン排水管から浴槽用湯水管の内部にドレンが漏れることによって、湯水供給手段を停止させた、通常では浴槽用湯水管内の湯水の圧力が上昇しない状態でも上昇するから、湯水供給手段を停止させた状態において、ドレン排水手段を作動させたときに、水圧センサにて圧力の上昇が検出されると漏洩異常状態であると判別することにより、漏洩異常状態を検知することができる。
そして、浴槽内の水位を検出するために、浴槽用湯水管内の湯水の圧力を検出する水位センサが設けられている場合は、その水位センサを水圧センサとして利用することができるので、漏洩検知手段を設けながらも構成の複雑化を抑制することができる。
従って、漏洩検知手段を設けながらも構成の複雑化を抑制することができる風呂設備を提供することができるに至った。
つまり、ドレン排水手段をドレンタンク内の貯留されるドレンを排出するように作動させたとき、漏洩異常状態であると、ドレン排水管から浴槽用湯水管内にドレンが漏れることにより圧損が小さくなり、ドレンタンクから設定量のドレンを排出する際の時間が短くなるから、ドレン排水手段をドレンタンク内の貯留されるドレンを排出するように作動させたときに、ドレン量検出センサにてドレン量が設定量減少したことが検出されるのに要する時間が設定基準時間よりも設定時間短くなると漏洩異常状態であると判別することにより、漏洩異常状態を検知することができる。
そして、ドレンタンクに貯留されるドレンを排水箇所に排出させるべく、ドレン排水手段をドレンタンク内の貯留されるドレンを排出するように作動させるだけで、漏洩異常状態を検知することができ、特別にドレン排水手段を作動させることなく漏洩異常状態を検知することができる。
従って、特別にドレン排水手段を作動させることなく漏洩異常状態を検知することができる漏洩検知手段を設けた風呂設備を提供することができるに至った。
例えば、浴槽用湯水管として浴槽用戻り管及び浴槽用往き管が設けられる場合、ドレン排水管はそれら浴槽用戻り管及び浴槽用往き管のうちのいずれか一方の内部に設けることになるので、さや管としては、浴槽用戻り管及び浴槽用往き管の2本の管を挿通する小径のものを使用することができるようになる。
つまり、本発明による風呂設備用配管構造は、特に、配管スペースが狭い等によりさや管の小径化が望まれる場合に好適である。
以下、本発明の風呂設備に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、風呂設備は、潜熱回収式の熱交換器(以下、潜熱回収熱交換器と記載する場合がある)N2にて加熱された湯水を浴槽Yに接続された浴槽湯水管Pに供給する湯水供給手段としての湯張り電磁弁42を備えた熱源機Gに、前記熱交換器N2から排出されてドレンタンク8に貯留されるドレンを排出箇所としての排水口D近くの箇所に接続されたドレン排出管4に供給するドレン排水手段としてのドレン排水ポンプ9が設けられている。ちなみに、前記排水口Dは、浴槽Yが設置された浴室の床面に設けられている。
熱消費端末Tとして、例えば、浴室暖房乾燥機、床暖房装置等が設けられる。メインリモコンR1は炊事場の近く等に設けられ、浴室リモコンR2は前記浴室内に設けられる。
給湯用動作部A及び温水循環用動作部Bはいずれも、前記潜熱回収熱交換器N2に加えて主熱交換器N1を備えて構成され、それら主熱交換器N1及び潜熱回収熱交換器N2は、バーナg1,g2から排気路5に向かう燃焼排ガス流動方向において潜熱回収熱交換器N2が下手側に位置する状態で、その燃焼排ガス流動方向に沿って並べて設けられている。
そして、潜熱回収熱交換器N2にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として各バーナg1,g2の燃焼排ガスの顕熱により、前記潜熱回収熱交換器N2にて加熱された湯水を加熱するように構成されている。
そして、ドレンタンク8とドレン排水管4との間にドレン排水ポンプ9が設けられており、ドレン排水ポンプ9により、ドレンタンク8内から吸引したドレンをドレン排水管4に吐出する形態で、ドレンタンク8に貯留されているドレンが前記ドレン排水管4を通して送出されて、前記排水口Dから排出されることになる。
ちなみに、図7に示すように、ドレン量検出センサ91は、ドレンタンク8内のドレン量が上限貯留量以上であるか否かを検出する上限検出部91aと、ドレンタンク8内のドレン量が下限貯留量以下であるか否かを検出する下限検出部91bとを備えて、ドレンタンク8内のドレン量が上限貯留量以上である状態、ドレンタンク8内のドレン量が下限貯留量以下である状態、並びに、ドレンタンク8内のドレン量が上限貯留量以下であり且つ下限貯留量以上である状態を検出可能に構成されている。
前記給湯路3と前記給水バイパス路15との接続箇所には、主熱交換器N1からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17が設けられ、前記給湯路3における前記給水バイパス路15の接続箇所よりも上流側には、主熱交換器N1から送出される湯水の温度を検出する出湯サーミスタ16が設けられ、前記給湯路3における前記給水バイパス路15の接続箇所よりも下流側には、上流側から順に、前記ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する給湯サーミスタ18、湯水の量を調整する水比例弁19、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20が設けられている。
そして、温水循環用ポンプ24の通流作用により、湯水が、温水循環用往き路22及び温水循環用戻り路21を通して潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1と熱消費端末Tとにわたって循環されることになり、潜熱回収熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱された湯水が熱消費端末Tに循環供給されるように構成されている。
この追焚用熱交換器28の湯水出口部と浴槽Yに装備された循環アダプタ30とが浴槽用往き路31にて接続され、その循環アダプタ30と追焚用熱交換器28の湯水入口部とが浴槽用戻り路32にて接続され、その浴槽用戻り路32に、浴槽Yの湯水を吸引して追焚用熱交換器28に送出するように追焚用循環ポンプ33が設けられている。
その追焚用循環ポンプ33の通流作用により、浴槽Yの湯水が浴槽用往き路31及び浴槽用戻り路32を通して追焚用熱交換器28に循環供給されるように構成されている。
つまり、前記温水循環用動作部Bは、前記バーナg2、前記主熱交換器N1及び前記潜熱回収熱交換器N2に加えて、前記温水循環用往き路22、前記温水循環用戻り路21、前記温水循環用ポンプ24、前記温水循環バイパス路27、前記追焚用熱交換器28、前記端末用熱動弁26及び前記追焚用熱動弁29等を備えて構成されている。
前記湯張り路41における湯張り電磁弁42と湯張り逆止弁43との間の箇所には、その湯張り路41に連通する空気層形成用ホッパ44が介装されている。この空気層形成用ホッパ44には、湯水を排水する排水路45と、その排水路45を開閉する電磁式の排水弁46とが設けられ、排水路45の端部が浴槽用戻り路32における風呂2方弁36と追焚用循環ポンプ33との間の箇所に接続されている。
図1及び図2に示すように、前記浴槽用往き路31は、前記追焚用熱交換器28に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39内に設けられる浴槽往き内管31aと、浴槽Yに装備された前記循環アダプタ30に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39外に設けられる浴槽往き外管31bとから構成され、前記浴槽用戻り路32は、前記追焚用熱交換器28に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39内に設けられる浴槽戻り内管32aと、前記循環アダプタ30に接続された状態で前記熱源機Gのケーシング39外に設けられる浴槽戻り外管32bとから構成されている。
尚、前記浴槽往き外管31bや前記浴槽戻り外管32bが、前記浴槽用湯水管Pに相当する。
そして、その浴槽往き外管31bの熱源機側の袋ナット49が前記熱源機Gの前記往き用接続部47に螺合され、浴槽側の袋ナット50が前記循環アダプタ30の往き用接続部30fに螺合されて、浴槽往き外管31bが熱源機Gと循環アダプタ30とに接続されている。
図1〜図3及び図5に示すように、前記熱源機側継手60における前記熱源機側接続部61と前記浴槽用湯水管側接続部62との間の側壁部に、前記内部通路63を外部に連通するドレン排水管挿通部64が備えられ、そのドレン排水管挿通部64に、前記ドレン排水管4を挿通した状態で水密状に封止する封止部材65が備えられている。
図1、図2、図4及び図5に示すように、前記浴槽側継手70における前記浴槽側接続部71と前記浴槽用湯水管側接続部72との間の側壁部に、前記内部通路73を外部に連通するドレン排水管挿通部74が備えられ、そのドレン排水管挿通部74に、前記ドレン排水管4を挿通した状態で水密状に封止する封止部材75が備えられている。
図1、図2及び図5に示すように、前記ドレン排水管4が、その熱源機側の端部が前記熱源機側継手60のドレン排水管挿通部64から外部に突出し且つその浴槽側の端部が前記浴槽側継手70のドレン排水管挿通部74から外部に突出する状態で、前記浴槽戻り外管32b内に位置するように設けられている。
尚、熱源機側継手60及び浴槽側継手70を同様に構成してあるので、図5においては、熱源機側継手60及び浴槽側継手70夫々の各部を示す符号を併記する(浴槽側継手70に対応する符合を()内に記載する)ことにより、熱源機側継手60及び浴槽側継手70夫々を同一の図を用いて示している。
又、前記熱源機側継手60及び前記浴槽側継手70の夫々には、前記ドレン排水管挿通部64,74の内部通路側端部のうちで、前記内部通路63,73の通路長手方向において前記浴槽用湯水管側接続部62,72から離れる側に位置する部分から前記内部通路63,73内に延びる状態でドレン排水管案内部64a,74aが備えられている。
この熱源機側継手60の継手本体部60Mが、一端側の筒状の熱源機側接続部61と、他端側の筒状の浴槽用湯水管側接続部62と、それら熱源機側接続部61及び浴槽用湯水管側接続部62を連通する内部通路63とを直線状に連なる状態で備えるように構成されている。
筒状の浴槽用湯水管側接続部62は、前記浴槽戻り用外管32bが外嵌状態で接続可能なように構成され、その浴槽用湯水管側接続部62の内径は、ドレン排水管4を挿通可能なようにそのドレン排水管4の外径よりも大径となるように構成されている。
又、内部通路63の内径は、筒状の熱源機側接続部61の内径及び筒状の浴槽用湯水管側接続部62の内径よりも大径になるように構成されている。
ちなみに、前記浴槽戻り用外管32bは、例えば10Aのサイズの樹脂管にて構成され、前記ドレン排水管4は、例えば4Aのサイズの樹脂管にて構成されている。
又、熱源機側継手60における継手本体部60Mの浴槽用湯水管側接続部62の外周部には、それに外嵌される前記浴槽戻り外管32bの抜け止めのために、接続部先端側ほど小径となる段部62aの複数が接続部長手方向に並べて設けられている。
そのドレン排水管挿通部64の両端面は、筒軸芯に直交する面となるように構成され、そのような筒状のドレン排水管挿通部64が上述のように継手本体部60Mに螺入されるに当たっては、そのドレン排水管挿通部64の内部通路側端部のうちの浴槽用湯水管側接続部62から近い部分が内部通路63の内面と略同位置となり、且つ、浴槽用湯水管側接続部62から遠い部分が内部通路63の軸芯に対応する位置までその内部通路63内に突出する形態で螺入されている。
つまり、前記熱源機側継手60に、筒状の浴槽用湯水管側接続部62及び筒状のドレン排水管挿通部64が、夫々の筒軸芯が90°よりも大きい角度で交差する形態で備えられることになる。又、ドレン排水管挿通部64が前記熱源機側継手60の継手本体部60Mに螺入された状態で、そのドレン排水管挿通部64における内部通路63内に突出する部分が、前記ドレン排水管案内部64aとして機能するように構成されている。
又、前記袋ナット67の挿通孔67aにおける内方側の開口縁には、その軸芯方向に突出する環状のパンキング押さえ部67bが設けられている。
そして、ドレン排水管4を袋ナット67の挿通孔67a及びドレン排水管挿通部64に挿通した状態で、袋ナット67をドレン排水管挿通部64の外方側端部に螺合すると、その螺合に伴って、袋ナット67のパンキング押さえ部67bがドレン排水管4に外嵌されたパッキング68を押圧することになって、そのパッキング68がドレン排水管4の外周部にその全周にわたって圧接されることになり、ドレン排水管挿通部64が水密状に封止されることになる。
この浴槽側継手70の継手本体部70Mが、一端側の筒状の浴槽側接続部71と、他端側の筒状の浴槽用湯水管側接続部72と、それら熱源機側接続部71及び浴槽用湯水管側接続部72を連通する内部通路73とを直線状に連なる状態で備えるように構成されている。
又、浴槽側継手70における継手本体部70Mの浴槽用湯水管側接続部72の外周部には、それに外嵌される前記浴槽戻り外管32bの抜け止めのために、接続部先端側ほど小径となる段部72aの複数が接続部長手方向に並べて設けられている。
又、前記袋ナット77の挿通孔77aにおける内方側の開口縁には、その軸芯方向に突出する環状のパンキング押さえ部77bが設けられている。
そして、ドレン排水管4を袋ナット77の挿通孔77a及びドレン排水管挿通部74に挿通した状態で、袋ナット77をドレン排水管挿通部74の外方側端部に螺合すると、パッキング78がドレン排水管4の外周部にその全周にわたって圧接されることになって、ドレン排水管挿通部74が水密状に封止されることになる。
浴槽往き外管31b及び浴槽戻り外管32bをさや管51(図2及び図6参照)に入れた状態で床下に敷設する。
図2に示すように、浴槽往き外管31bの熱源機側の袋ナット49を前記熱源機Gの前記往き用接続部47に螺合し、浴槽側の袋ナット50を前記循環アダプタ30の往き用接続部30fに螺合して、浴槽往き外管31bを熱源機Gと循環アダプタ30とに接続する。
又、ドレン排水管4を浴槽側継手70のドレン排水管挿通部74にその内部通路側から挿通するときには、ドレン排水管4の先端がドレン排水管案内部74aに当たってそのドレン排水管案内部74aの案内でドレン排水管挿通部74の内部通路側の開口部に導かれることになり、ドレン排水管4をドレン排水管挿通部75に挿通し易い。
又、熱源機側継手60の封止部材65の袋ナット67を熱源機側継手60のドレン排水管挿通部64の外方側端部に螺合することにより、そのドレン排水管挿通部64を水密状に封止し、浴槽側継手70の封止部材75における袋ナット77を浴槽側継手70のドレン排水管挿通部74の外方側端部に螺合することにより、そのドレン排水管挿通部74を水密状に封止する。
この運転制御装置Cは、前記メインリモコンR1及び前記浴室リモコンR2夫々と通信可能に構成されている。
図1に示すように、メインリモコンR1及び浴室リモコンR2(但し、メインリモコンR1についてのみ図示)には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ81、風呂自動運転を指令する風呂自動スイッチ82、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ83、浴槽Y内の目標温度を設定する浴槽温度設定スイッチ84、浴槽Y内の目標水位を設定する水位設定スイッチ85、浴槽に追加で湯張り給湯する足し湯スイッチ86、追焚運転を指令する追焚スイッチ87、設定温度等の各種情報を表示する表示部88等が設けられている。
この湯張り運転では、上述のように、浴槽用戻り路32及び浴槽用往き路31の両方を通して浴槽Yに湯水が供給されることになる。
その後、引き続いて、設定時間の間キープ運転を実行する。このキープ運転では、浴槽Yの湯水の温度が浴槽温度設定スイッチ84による設定温度になり且つ浴槽Yの水位が水位設定スイッチ85にて設定された設定水位になるように、前記湯張り運転及び前記追焚運転を実行する。
追焚スイッチ87が操作されたときの追焚運転における制御動作は、上述の湯張り運転での追焚運転における制御動作と同様であるので、説明を省略する。
湯水用電極92は、浴槽戻り外管32bの内部に充満する湯水と電気的に接続するように、浴槽戻り内管32aにおける追炊用熱交換器側とは反対側の端部近くに設けられ、ドレン用電極93は、ドレン排水管4の内部に充満するドレンと電気的に接続するように、ドレンタンク8に設けられており、湯水用電極92及びドレン用電極93の夫々はリード線にて運転制御装置Cの導通計測部94に接続されている。
導通計測部94は、判別部95にて浴槽戻り外管32bの内部が湯水で充満され且つドレン排水管4の内部がドレンで充満されている状態であると判別されると、導通計測部94にて湯水用電極92とドレン用電極93との間に電圧を印加して、導通計測部94にて湯水用電極92とドレン用電極93との間が導通しているか否かを検出する。
運転制御部96は、導通計測部94にて湯水用電極92とドレン用電極93との間の導通を検出されると、ドレン排水ポンプ9を停止させ、且つ、表示部88に漏洩異常状態であることを表示する。
ちなみに、導通計測部94にて湯水用電極92とドレン用電極93との間の導通を検出されたときにおいて、バーナg1が燃焼状態であれば停止させ、湯張り電磁弁42が開弁状態であれば閉弁させる。
以下、本発明に係る第2実施形態を図面に基づいて説明するが、この第2実施形態は、漏洩検知手段Sの構成が異なる以外は上記第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、同じ符号を付することにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
また、判別部95は運転制御装置Cに備えられており、運転制御装置Cには、判別部95に加えて、上記した一般給湯運転や風呂自動運転等の各種運転を実行する運転制御部96が備えられている。
運転制御部96は、ドレン排水運転を終了する際に、判別部95にて浴槽戻り外管32bの内部が湯水で充満されている状態であると判別されていると、ドレン排水運転が終了した後(下限検出部91bにてドレンタンク8内のドレン量が下限貯留量以下であることが検出された後)も、ドレン排水運転が終了してから延長設定時間が経過する間はドレン排水ポンプ9を継続して正転搬送状態で作動させ、その後、逆転用設定時間が経過する間はドレン排水ポンプ9を逆搬送状態で作動させる。また、運転制御部96は、判別部95にて漏洩異常状態であると判別されると、表示部88に漏洩異常状態であることを表示させる。
ちなみに、ドレン排水ポンプ9を逆搬送状態で作動させて、下限検出部91bにてドレンタンク8内のドレン量が下限貯留量以上であることが検出されたときにおいて、バーナg1が燃焼状態であれば停止させ、湯張り電磁弁42が開弁状態であれば閉弁させる。
以下、本発明に係る第3実施形態を図面に基づいて説明するが、この第3実施形態は、漏洩検知手段Sの構成が異なる以外は上記第1及び第2実施形態と同様であるので、第1及び第2実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、同じ符号を付することにより説明を省略し、主として、第1及び第2実施形態と異なる構成を説明する。
また、判別部95は運転制御装置Cに備えられており、運転制御装置Cには、判別部95に加えて、上記した一般給湯運転や風呂自動運転等の各種運転を実行する運転制御部96が備えられている。
運転制御部96は、判別部95にて漏洩異常状態であると判別されると、ドレン排水ポンプ9を停止させ、且つ、表示部88に漏洩異常状態であることを表示する。
ちなみに、上述の如く水位センサ34の検出水位が上昇したときにおいて、バーナg1が燃焼状態であれば停止させ、湯張り電磁弁42が開弁状態であれば閉弁させる。
以下、本発明に係る第4実施形態を図面に基づいて説明するが、この第4実施形態は、漏洩検知手段Sの構成が異なる以外は上記第1〜第3実施形態と同様であるので、第1〜第3実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、同じ符号を付することにより説明を省略し、主として、第1〜第3実施形態と異なる構成を説明する。
また、判別部95は運転制御装置Cに備えられており、運転制御装置Cには、判別部95に加えて、上記した一般給湯運転や風呂自動運転等の各種運転を実行する運転制御部96が備えられている。
判別部95は、上述の如く設定基準時間が記憶された後のドレン排水運転が実行されたときに、ドレン排水運転に要した時間が設定基準時間よりも設定時間短くなると、漏洩異常状態であると判別する。
ちなみに、ドレン排水運転に要した時間が設定基準時間よりも設定時間短くなったときにおいて、バーナg1が燃焼状態であれば停止させ、湯張り電磁弁42が開弁状態であれば閉弁させる。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記第1〜第4実施形態では、風呂設備用配管構造のドレン排水管挿通方法を風呂設備を新規に設置する場合に適応したが、風呂設備用配管構造のドレン排水管挿通方法を既設の風呂設備に適応することもできる。
つまり、湯水が浴槽往き外管31b及び浴槽戻り外管32bの両方を通して浴槽Yに供給される両搬送湯張りタイプにおいて、ドレン排水管4を浴槽用戻り外管32bの内部を通して配管したが、ドレン排水管4を浴槽往き外管31bの内部を通して配管してもよい。ちなみに、湯水が浴槽往き外管31bのみを通して浴槽Yに供給される片搬送湯張りタイプでは、ドレン排水管4を浴槽往き外管31bの内部を通して配管する。
また、上記第1実施形態においては、ドレン用電極93をドレンタンク8に設けたが、ドレン用電極93はドレン排水管4の内部に充満するドレンと電気的に接続するように設ければよく、例えば、ドレン用電極93をドレン排水管4に設けてもよい。
ちなみに、この場合のドレン量の増加とは、例えば、ドレン排水管の内部が充満した状態でドレン排水ポンプを逆搬送状態で作動させたときに増加よりも大きい増加とする。
つまり、漏洩異常状態において、ドレン排水ポンプ9を作動させた状態で、ドレン排水管4内が浴槽用湯水管Pに対して正圧である場合では、圧損が小さくなるため、ドレン量検出センサ91にてドレン量が設定量減少したことが検出されるのに要する時間が短くなるが、漏洩異常状態において、ドレン排水ポンプ9を作動させた状態で、ドレン排水管4内が浴槽用湯水管Pに対して負圧である場合では、圧損が大きくなるため、ドレン量検出センサ91にてドレン量が設定量減少したことが検出されるのに要する時間が長くなる。
要するに、ドレン排水ポンプ9をドレンタンク8内の貯留されるドレンを排出するように作動させたときに、湯水供給手段42等の状態に応じて、ドレン量検出センサ91にてドレン量が設定量減少したことが検出されるのに要する時間が設定基準時間よりも設定時間長くなる又は設定時間よりも短くなると漏洩異常状態であると判別するように構成してもよい。
また、水位センサ34を浴槽戻り外管32bの内部が湯水で充満されている状態であるか否かを検出する湯水充満検出手段として用いたが、湯水充満検出手段を水位センサ34とは別に設けてもよい。
ちなみに、報知手段を作動として、表示部88に漏洩異常状態であることを表示するようにしたが、報知ランプを点灯させてもよく又報知ブザーを鳴らしてもよい。
このように構成することにより、例えば、上記第2実施形態において、ドレン排水ポンプ9を逆搬送状態で作動させているときに、下限貯留量とは異なる下限貯留量以上の漏洩検知用貯留量以上であることが検出されると、漏洩異常状態であると判別するように構成することができ、また、上記第4実施形態において、設定量を、ドレン排出運転にて排出するドレン量と異なる量とすることができる。
8 ドレンタンク
9 ドレン排水手段
34 水位センサ
42 湯水供給手段
60 熱源機側継手
61 熱源機側接続部
62 浴槽用湯水管側接続部
63 内部通路
64 ドレン排水管挿通部
65 封止部材
70 浴槽側継手
71 浴槽側接続部
72 浴槽用湯水管側接続部
73 内部通路
74 ドレン排水管挿通部
91 ドレン量検出センサ
92 湯水用電極
93 ドレン用電極
94 導通計測手段
95 判別手段
G 熱源機
N2 熱交換器
P 浴槽湯水管
S 漏洩検知手段
Y 浴槽
Claims (7)
- 潜熱回収式の熱交換器にて加熱された湯水を浴槽に接続された浴槽湯水管に供給する湯水供給手段を備えた熱源機に、前記熱交換器から排出されてドレンタンクに貯留されるドレンを排水箇所に接続されたドレン排水管に供給するドレン排水手段が設けられた風呂設備であって、
前記ドレン排水管が、前記浴槽用湯水管の内部を通して配管され、
前記ドレン排水管から前記浴槽用湯水管の内部にドレンが漏れる漏洩異常状態を検知する漏洩検知手段が設けられている風呂設備。 - 前記漏洩検知手段が、
前記浴槽用湯水管の内部に充満する湯水と電気的に接続するように設けられた湯水用電極と、
前記ドレン排水管の内部に充満するドレンと電気的に接続するように設けられたドレン用電極と、
前記湯水用電極と前記ドレン用電極との導通を検出する導通計測手段と、
前記浴槽用湯水管の内部が湯水で充満され且つ前記ドレン排水管の内部がドレンにて充満された状態において前記導通計測手段にて導通が検出されると前記漏洩異常状態であると判別する判別手段とから構成されている請求項1記載の風呂設備。 - 前記漏洩検知手段が、
前記ドレンタンク内に貯留されるドレン量を検出するドレン量検出センサと、
前記浴槽用湯水管の内部が湯水で充満されている状態において、前記ドレン排水手段を前記ドレン排水管内の流体を前記ドレンタンク内に搬送するように逆搬送状態で作動させたときに、前記ドレン量検出センサにてドレン量の増加が検出されると前記漏洩異常状態であると判別する判別手段とから構成されている請求項1記載の風呂設備。 - 前記判別手段が、前記ドレン排水手段を前記ドレンタンク内の貯留されるドレンを排出するように正搬送状態で作動させたのち、前記浴槽用湯水管の内部が湯水で充満されている状態において、前記ドレン排水手段を前記ドレン排水管内の流体を前記ドレンタンク内に搬送するように逆搬送状態で作動させたときに、前記ドレン量検出センサにてドレン量の増加が検出されると前記漏洩異常状態であると判別するように構成されている請求項3記載の風呂設備。
- 前記漏洩検知手段が、
前記浴槽用湯水管に湯水が充満された状態においてその湯水の圧力を検出する水圧センサと、
前記浴槽用湯水管に湯水が充満され、前記湯水供給手段が停止され、且つ、前記ドレン排水管の内部にドレンが充満させた状態において、前記ドレン排水手段を作動させたときに前記水圧センサにて圧力の上昇が検知されると前記漏洩異常状態であると判別する判別手段とから構成されている請求項1記載の風呂設備。 - 前記漏洩検知手段が、
前記ドレンタンク内に貯留されるドレン量を検出するドレン量検出センサと、
前記ドレン排水手段を前記ドレンタンク内の貯留されるドレンを排出するように作動させたときに、前記ドレン量検出センサにてドレン量が設定量減少したことが検出されるのに要する時間が設定基準時間よりも設定時間短くなると前記漏洩異常状態であると判別する判別手段とから構成されている請求項1記載の風呂設備。 - 前記浴槽用湯水管の熱源機側の端部に、熱源機側接続部と浴槽用湯水管側接続部とを内部通路にて連通させる状態で備える熱源機側継手が設けられ、且つ、前記浴槽用湯水管の浴槽側の端部に、浴槽側接続部と浴槽用湯水管側接続部とを内部通路にて連通させる浴槽側継手が設けられ、
前記熱源機側継手における前記熱源機側接続部と前記浴槽用湯水管側接続部との間の側壁部に、前記内部通路を外部に連通するドレン排水管挿通部が備えられ、
そのドレン排水管挿通部に、前記ドレン排水管を挿通した状態で水密状に封止する封止部材が備えられ、
前記浴槽側継手における前記浴槽側接続部と前記浴槽用湯水管側接続部との間の側壁部に、前記内部通路を外部に連通するドレン排水管挿通部が備えられ、
そのドレン排水管挿通部に、前記ドレン排水管を挿通した状態で水密状に封止する封止部材が備えられ、
前記ドレン排水管における排水管部分が、その熱源機側の端部が前記熱源機側継手のドレン排水管挿通部から外部に突出し且つその浴槽側の端部が前記浴槽側継手のドレン排水管挿通部から外部に突出する状態で、前記浴槽用湯水管内に位置するように設けられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の風呂設備。
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