JP2009243697A - 極低温冷却装置 - Google Patents

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政彦 高橋
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賢司 田崎
Yusuke Ishii
祐介 石井
Shigeru Ioka
茂 井岡
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Abstract

【課題】液体水素を安全に利用して、被冷却物を極低温に安定して冷却保持できること。
【解決手段】極低温冷凍機11と、この極低温冷凍機を被冷却物としての超電導コイル1に熱的に接続する伝熱板13と、加圧した水素ガスが注入され、この水素ガスが極低温冷凍機にて冷却され凝縮されて液体水素20となり貯溜される密閉構造の水素容器12とを有し、極低温冷凍機11により伝熱板13を介して超電導コイル1が冷却されると共に、水素容器12内の液体水素20により超電導コイル1が冷却可能に構成されたものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は極低温冷却装置に係り、特に高温超伝導体にて構成された被冷却物を極低温に安定して冷却保持する極低温冷却装置に関する。
超電導線材は、抵抗ゼロの特性を持ち高い電流密度の電流を流せるためさまざまな分野で応用されている。この超電導線材は、上述の特性を発揮させるために、通電電流密度と周囲磁場に依存する臨界温度以下に冷却する必要があり、通常は液体ヘリウムや極低温冷凍機で4K程度に冷却される。冷却方式としては、超電導コイルを液体ヘリウム中に浸漬して直接冷却する浸漬冷却方式(例えば特許文献1)と、超電導コイルと極低温冷凍機とを伝熱部材で熱的に接続して冷却する伝導冷却方式(例えば非特許文献1)とに大別される。
一方、近年になって臨界温度が従来の超電導体より高い高温超電導体が発見され、この高温超電導体を用いた高温超電導線材の開発が進められている。高温超電導線材を用いると冷却温度を20K程度と従来よりも高くでき、冷凍機の所要電力を大幅に低減できる長所がある。また冷却温度を高くすることは、伝熱部材等の比熱が大きくなって温度が変動しにくくなることや、伝熱部材等の熱伝導率が大きくなることから伝導冷却で問題となる冷凍機と超電導コイルとの温度差が小さくなる利点がある。従って、高温超電導線材を用いたシステムでは伝導冷却方式が主流となっている。
特開平7−130530号公報 低温工学 Vol.37 No.1(2002) p18−26
ところが、超電導コイルの励消磁時や超電導電力貯蔵装置(SMES)の動作時などのように大きな熱負荷変動がある場合には、液体の蒸発潜熱を熱バッファとして使える浸漬冷却方式が有利である。但し、この浸漬冷却方式では冷却温度が液体冷媒の沸点に制限される。例えば、高温超電導線材に必要な冷却温度(臨界温度以下)である20K近傍では、液体冷媒として液体水素を利用できる。しかし、水素は可燃性ガスであるため安全上の問題が指摘されている。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、液体水素を安全に利用して、被冷却物を極低温に安定して冷却保持できる極低温冷却装置を提供することにある。
本発明に係る極低温冷却装置は、極低温冷凍機と、この極低温冷凍機を被冷却物に熱的に接続する伝熱部材と、加圧した水素ガスが注入され、この水素ガスが前記極低温冷凍機にて冷却され凝縮されて液体水素となり貯溜される密閉構造の水素容器とを有し、前記極低温冷凍機により前記伝熱部材を介して前記被冷却物が冷却されると共に、前記水素容器内の前記液体水素により前記被冷却物が冷却可能に構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、被冷却物の熱負荷が増加した場合に、水素容器内の液体水素の蒸発潜熱を利用して上記熱負荷の増加を吸収するので、被冷却物を極低温に安定して冷却保持できる。また、水素容器が密閉構造であり、この水素容器内に水素ガスが注入されて相変化し外部に排出されることがないので、この液体水素を安全に利用できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
[A]第1の実施の形態(図1〜図6)
図1は、本発明に係る極低温冷却装置の第1の実施の形態を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図5は、図1のV−V線に沿う断面図である。
これらの図に示す極低温冷却装置10は、高温超電導線材を用いて製造された被冷却物としての超電導コイル1を、極低温(例えば20K程度)に冷却するものであり、極低温冷凍機11、水素容器12、伝熱部材としての伝熱板13、及び凝縮部14を有して構成される。
超電導コイル1の側面に伝熱板13が取り付けられており、極低温冷凍機11は、第1伝熱部材15、第2伝熱部材16及び伝熱板13を介して超電導コイル1に熱的に接続されている。これにより、超電導コイル1は、極低温冷凍機11により第1伝熱部材15、第2伝熱部材16及び伝熱板13を介して伝導冷却される。
水素容器12は、円筒形状で密閉構造に構成され、底面部17が伝熱板13に接触し、この伝熱板13を介して超電導コイル1に熱的に接続される。また、水素容器12の内側空間に極低温冷凍機11、第1伝熱部材15及び第2伝熱部材16が配置され、このうちの第1伝熱部材15が水素容器12の内側の側面部18を貫通して先端が水素容器12内に至る。この第1伝熱部材15の先端に凝縮部14が設置され、従ってこの凝縮部14は水素容器12内に配置される。
水素容器12内には加圧された水素ガス、例えば室温で1MPaに加圧された水素ガスが注入されている。凝縮部14は、第1伝熱部材15を介して極低温冷凍機11により冷却され、水素容器12内の水素ガスを20K程度またはそれ以下に冷却し、凝縮部14の表面で凝縮させて液体水素20とする。この液体水素20は、水素容器12の底面部17に貯溜され、超電導コイル1は底面部17及び伝熱板13を介して液体水素20によっても冷却可能に構成される。
ここで、水素容器12内における水素の使用条件での圧力は、液体が存在するように、水素の臨界圧力である1.3MPa以下に設定される。具体的には、この水素の圧力は、7KPa(14K)〜1.3MPa(33K)の範囲に設定される。
また、水素容器12内での液体水素20の容積は、水素容器12の容積の1%以下である。従って、液体水素20によって超電導コイル1を効率良く冷却するためには、液体水素20が水素容器12内で分散しないようにして、液体水素20と超電導コイル1との接触面積を大きくする必要がある。例えば、凝縮部14は、下部14Bが上部14Aよりも細く形成され、凝縮部14の表面にて凝縮された液体水素20が下部14Bの先端から水素容器12の底面部17に滴下され、この底面部17に確実に貯溜されるよう考慮されている。
また、水素容器12の底面部17の内面には、図3及び図4に示すように、リング形状の底面部17の幅方向中央位置が最も深く、超電導コイル1の周方向全長に亘って延びる溝19を形成するための傾斜面21、22が形成されている。この溝19内に、凝縮部14から滴下された液体水素20が、超電導コイル1の周方向全長に亘って帯状に貯溜される。従って、超電導コイル1の任意の点α、βと溝19内の液体水素20との伝熱距離23は、水素容器12の底面部17の幅方向の範囲内に収まり、短い距離となる。
更に、水素容器12の底面部17の内面には、図5及び図6に示すように、液体水素20と底面部17との接触面積(伝熱面積)を増大するためのフィン24が多数形成されている。このフィン24は、水素容器12の底面部17の幅方向に延在されたプレート形状であっても、上方向に立設されたピン形状であってもよい。
前記伝熱板13は一般には銅板から構成されるが、渦電流の発生を抑制するために、銅棒もしくは銅箔から構成されてもよく、または、銅線を束ねたものから構成されてもよい。更に、伝熱板13の材質は銅に限らず、例えばアルミニウムなどのように熱伝導率が高い材質であればよい。
従って、本実施の形態の極低温冷却装置10では、超電導コイル1は、通常、第1伝熱部材15、第2伝熱部材16及び伝熱板13を介して極低温冷凍機11により、20K程度に均一に伝導冷却される。このとき、水素容器12内の水素は液体水素20の状態に保たれる。
超電導コイル1の熱負荷が増加して、この超電導コイル1の温度が水素の沸点以上になった場合には、水素容器12内において液体水素20が蒸発し、このときの蒸発潜熱により上記熱負荷が吸収される。これにより、超電導コイル1の熱負荷が増加した場合にも、この超電導コイルの温度が極低温(20K程度)に保持される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)超電導コイル1が水素容器12内の液体水素20により冷却可能に構成されたことから、超電導コイル1の熱負荷が増加した場合に、水素容器12内の液体水素20の蒸発潜熱を利用して上記熱負荷を吸収することができる。この結果、超電導コイル1を20K程度の極低温に安定して冷却保持できる。
(2)水素容器12が密閉構造であり、この水素容器12内に水素ガスが注入されて気相、液相間で相変化し、外部へ排出されることがないので、液体水素20を安定して利用することができる。
[B]第2の実施の形態(図7〜図10)
図7は、本発明に係る極低温冷却装置の第2の実施の形態を示す斜視図である。図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図10は、図7のX−X線に沿う断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の極低温冷却装置30が前記実施の形態の極低温冷却装置10と異なる点は、縦置きに配置された超電導コイル1を極低温に冷却するものであり、水素容器31は、側面部32によって超電導コイル1を伝熱板13を介して冷却可能に構成されている。
つまり、水素容器31は楕円筒形状を有し、図8及び図10に示すように、内側の側面部32が伝熱板13に接触して構成される。更に水素容器31は、容器上部33の幅W1よりも容器下部34の幅W2が狭く設定され、この容器下部34が、超電導コイル1の直径方向に延在して構成される。水素容器31の容器下部34が容器上部33よりも狭い幅に設定されることで、図9に示すように、容器下部34内で液体水素20が所定の深さHとなり、この液体水素20と側面部32との接触面積(伝熱面積)が増大される。
このとき、容器下部34内には、この容器下部34の全長に亘って、下方へ向かうに従い側面部32に接近する傾斜面35が形成されて、容器下部34内の液体水素20と側面部32との伝熱面積がより一層増大される。
以上のように、水素容器31の側面部32が縦置き配置の超電導コイル1に伝熱板13を介して接触され、このとき、水素容器31における容器下部34の幅W2が容器上部33の幅W1よりも狭く設定されて、容器下部34内に貯溜する液体水素20と側面部32との接触面積(伝熱面積)が増大されている。このことから、超電導コイル1が縦置き配置の場合にも、前記実施形態の効果(1)及び(2)と同様に、超電導コイル1を極低温に安定して冷却保持できると共に、液体水素20を安全に利用することができる。
[C]第3の実施の形態(図11)
図11は、本発明に係る極低温冷却装置の第3の実施の形態を示す断面図である。この第3の実施の形態において、前記第1及び第2の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の極低温冷却装置40が前記各実施の形態の極低温冷却装置10及び30と異なる点は、水素容器12または31(本実施の形態では水素容器31)と同様な構成の水素容器が複数存在し、これらの水素容器41A、41Bの気相部分が気相配管42により連結され、液相部分が液相配管43により連結された点である。
つまり、本実施の形態では、複数の超電導コイル1A、1B(超電導コイル1と同様な構成 )が例えば縦置きに配置され、この超電導コイル1Aが伝熱板13A及び第1伝熱部材15Aを介して極低温冷凍機11Aにより伝導冷却される。また、超電導コイル1Bは、伝熱板13B、第1伝熱部材15Bを介して極低温冷凍機11Bにより伝導冷却される。更に、超電導コイル1A、1Bのそれぞれは、水素容器41A、41B内の凝縮部14A、14Bにより凝縮された液体水素20により冷却可能に構成されている。
ここで、極低温冷凍機11A、11Bは極低温冷凍機11と同様に、伝熱板13A、13Bは伝熱板13と同様に、凝縮部14A、14Bは凝縮部14と同様に、第1伝熱部材15A、15Bは第1伝熱部材15と同様にそれぞれ構成されたものである。
そして、水素容器41Aと41Bの気相部分である容器上部33どうしが気相配管42により連結され、水素容器41Aと水素容器41Bの気相部分である容器下部34どうしが液相配管43により連結されている。水素容器41A、41Bの容積に対して容積の少ない液体水素20は、上述のように水素容器41Aと水素容器41Bとが2本の配管42、43で連結されることで、各水素容器41A、41B内に均一に分配され、各水素容器41A、41B内での液体水素20の液面が均一になる。このため、水素容器41Aにおいて超電導コイル1Aを、水素容器41Bにおいて超電導コイル1Bを、それぞれの内部の液体水素20によって同様に冷却することが可能となる。
以上のように構成されたので、水素容器41Aと水素容器41Bのそれぞれの容器上部33が気相配管42により、水素容器41Aと水素容器41Bのそれぞれの容器下部34が液相配管43によりそれぞれ連結されたので、各水素容器41A、41B内の液体水素20により、超電導コイル1A、1Bをそれぞれ均一に良好に冷却することができる。このため、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様に、複数の超電導コイル1A、1Bを極低温に安定して冷却保持できると共に、液体水素20を安全に利用することができる。
[D]第4の実施の形態(図12、図13)
図12は、本発明に係る極低温冷却装置の第4の実施の形態を示す管路図である。この第4の実施の形態において、前記第1及び第2の実施の形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の極低温冷却装置50が前記第1及び第2の実施の形態と異なる点は、冷却ガス配管51を流れる冷却ガスが、極低温冷凍機11との熱交換部51A、水素容器31との熱交換部51Bを順次流れて冷却され、超電導コイル1との熱交換部51Cを流れることで、この超電導コイル1を冷却する点である。
つまり、冷却ガス配管51は、極低温冷凍機11の冷却ステージ52に設置された第1伝熱部材15との熱交換部51Aと、水素容器31の容器下部34内の液体水素20との熱交換部51Bと、超電導コイル1の側面に設置された伝熱板13との熱交換部51Cとを備えると共に、冷却ガスが注入されている。この冷却ガスは例えばヘリウムガスである。前記超電導コイル1との熱交換部51Cは、図13に示すように、冷却ガス配管51が超電導コイル1に対応する伝熱板13の表面に沿って、例えば蛇行して配設されて構成される。また、この冷却ガス配管51には、図12に示すように、冷却ガスを加圧して循環させる圧縮機53が配設されている。
極低温冷凍機11の冷却ステージ52、第1伝熱部材15、水素容器31、超電導コイル1及び後述の熱交換器57は、冷却ガス配管51の熱交換部51A、51B及び51C等も含めて、真空容器54に囲まれた低温部55に収容される。また、圧縮機53は、この圧縮機53を常温(室温)で稼働させるために、真空容器54外の室温部56に収容される。
熱交換器57は、冷却ガス配管51内で圧縮機53へ流入する直前の冷却ガスと、冷却ガス配管51内で圧縮機53から流出し、極低温冷凍機11との熱交換部51Aへ流入する直前の冷却ガスとを熱交換するものである。この熱交換器57により圧縮機53へ流入する冷却ガスが、例えば20Kから常温(例えば298K程度)まで昇温され、圧縮機53から流出して極低温冷凍機11との熱交換部51Aへ流れる冷却ガスが、例えば常温から22K程度まで冷却される。
圧縮機53にて加圧された冷却ガスは、熱交換器57で冷却された後、熱交換部51Aを流れる間に極低温冷凍機11で20K程度に冷却され、熱交換部51Bを流れる間に水素容器31内の液体水素20で冷却され、この冷却された冷却ガスが熱交換部51Cにおいて超電導コイル1を20K程度の極低温に冷却する。通常運転時には、極低温冷凍機11の冷凍能力によって冷却ガスを介し、超電導コイル1が20K程度の極低温に冷却される。
超電導コイル1の熱負荷が増加した場合には、超電導コイル1から圧縮機53へ戻る冷却ガスの温度が上昇し、このため圧縮機53にて加圧された冷却ガスは、熱交換器57で十分に冷却されないで極低温冷凍機11との熱交換部51Aへ至る。従って、冷却ガスは、極低温冷凍機11により十分に冷却されずに、この極低温冷凍機11との熱交換部51Aを通過するが、水素容器31との熱交換部51Bに至って液体水素20の蒸発潜熱により、20K程度の極低温まで十分に冷却される。この結果、超電導コイル1との熱交換部51Cにおいて、この超電導コイル1を極低温(20K程度)まで冷却することが可能となる。
以上のように構成されたことから、本実施の形態おいては、冷却ガス配管51を流れる冷却ガスが極低温冷凍機11との熱交換部51A、水素容器31との熱交換部51Bを順次流れて冷却され、超電導コイル1との熱交換部51Cを流れることでこの超電導コイル1を冷却している。このため、前記第1の実施の形態の効果(1)及び(2)と同様に、液体水素20を安全に利用して、超電導コイル1を極低温に安定して冷却保持することができる。
更に、本実施の形態においては、冷却ガス配管51を、複数の超電導コイル1のそれぞれに設置された伝熱板13の表面に配設して、これらの超電導コイル1を同時に冷却したり、複数の水素容器31に対して熱交換部51Bをそれぞれ設けることなどが容易に実現できる。この結果、冷却ガス配管51の引き回しを変更することで、冷却方法を容易に変更できるので、冷却方法の変更に関し自由度を高めることができる。
本発明に係る極低温冷却装置の第1の実施の形態を示す斜視図。 図1のII−II線に沿う断面図。 図2のIII部を拡大して示す断面図。 図2のIV−IV線に沿う断面図。 図1のV−V線に沿う断面図 図5のVI部を拡大して示す断面図。 本発明に係る極低温冷却装置の第2の実施の形態を示す斜視図。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図。 図8のIX部を拡大して示す断面図。 図7のX−X線に沿う断面図。 本発明に係る極低温冷却装置の第3の実施の形態を示す断面図。 本発明に係る極低温冷却装置の第4の実施の形態を示す管路図。 図12における冷却ガス配管の超電導コイルとの熱交換部を示す正面図。
符号の説明
1 超電導コイル(被冷却物)
10 極低温冷却装置
11 極低温冷凍機
12 水素容器
13 伝熱板
14 凝縮部
14A 凝縮部の上部
14B 凝縮部の下部
17 底面部
21、22 傾斜面
30 極低温冷却装置
31 水素容器
32 水素容器の側面部
33 容器上部
34 容器下部
40 極低温冷却装置
41A、41B 水素容器
42 気相配管
43 液相配管
50 極低温冷却装置
51 冷却ガス配管
51A、51B、51C 熱交換部
53 圧縮機
55 低温部
56 室温部
57 熱交換器
W1、W2 幅

Claims (12)

  1. 極低温冷凍機と、
    この極低温冷凍機を被冷却物に熱的に接続する伝熱部材と、
    加圧した水素ガスが注入され、この水素ガスが前記極低温冷凍機にて冷却され凝縮されて液体水素となり貯溜される密閉構造の水素容器とを有し、
    前記極低温冷凍機により前記伝熱部材を介して前記被冷却物が冷却されると共に、前記水素容器内の前記液体水素により前記被冷却物が冷却可能に構成されたことを特徴とする極低温冷却装置。
  2. 前記水素容器は、被冷却物と伝熱部材を介して熱的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却装置。
  3. 前記水素容器内には、極低温冷凍機で冷却されて、この水素容器内の水素ガスを表面で凝縮させる凝縮部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却装置。
  4. 前記凝縮部は、下部が上部よりも細く形成されたことを特徴とする請求項3に記載の極低温冷却装置。
  5. 前記水素容器の底面部を経て被冷却物が冷却され、この底面部の内面に、液体水素を貯溜するための傾斜面が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却装置。
  6. 前記傾斜面は、被冷却物の周方向に沿って液体水素を帯状に貯留するための傾斜面であることを特徴とする請求項5に記載の極低温冷却装置。
  7. 前記水素容器の側面部を経て被冷却物が冷却され、前記水素容器は、容器下部の幅が容器上部の幅よりも狭く設定されたことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却装置。
  8. 前記水素容器が複数存在し、これらの水素容器の気相部分が気相配管により、液相部分が液相配管によりそれぞれ連結されたことを特徴とする請求項1に記載の極低温冷却装置。
  9. 極低温冷凍機と、
    加圧した水素ガスが注入され、この水素ガスが前記極低温冷凍機にて冷却され凝縮されて液体水素となり貯溜される密閉構造の水素容器と、
    前記極低温冷凍機との熱交換部、前記水素容器との熱交換部、及び被冷却物との熱交換部分を備えると共に、冷却ガスが注入された冷却ガス配管と、
    この冷却ガス配管に配設され、前記冷却ガスを循環させる圧縮機とを有し、
    前記冷却ガス配管内を流れる前記冷却ガスが前記各熱交換部を流れる間に前記被冷却物を冷却することを特徴とする極低温冷却装置。
  10. 前記冷却ガス配管には、被冷却物、水素容器、及び極低温冷凍機の冷却ステージを収容する低温部と、圧縮機を収容する室温部とのうち、前記低温部側に熱交換器が配置され、
    前記冷却ガス配管内で前記圧縮機へ流入する前の冷却ガスと、前記冷却ガス配管内で前記圧縮機から流出し前記極低温冷凍機の熱交換部へ流入する前の冷却ガスとが、前記熱交換器により熱交換されることを特徴とする請求項9に記載の極低温冷却装置。
  11. 前記水素容器内における水素の使用条件での圧力が、1.3MPa以下に設定されたことを特徴とする請求項1または9に記載の極低温冷却装置。
  12. 前記被冷却物が超電導コイルであることを特徴とする請求項1または9に記載の極低温冷却装置。
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