JP2009243384A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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昌晃 須川
Toshiyuki Nakamura
利之 中村
Fumihiko Ishizono
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Abstract

【課題】圧縮性能の向上を図ることができるスクロール圧縮機を得る。
【解決手段】オイル溜め部を下部に有する密閉容器1内に配置された圧縮機構部6には、各固定スクロール15,16と旋回スクロール17との噛み合いにより形成された圧縮室と、圧縮室に流体を導く圧縮部吸入室26とが設けられている。圧縮室内の流体は、主軸5が回転されて旋回スクロール17が旋回されることにより圧縮される。主軸5を回転させるモータ4は、圧縮機構部6の上方に配置されている。モータ4の径方向の周囲には内側流路27が設けられ、内側流路27の径方向外側には外側流路28が設けられている。内側及び外側流路27,28は、モータ4を支持する仕切り部材13により仕切られ、密閉容器1内の上部にそれぞれ開放されている。内側流路27は圧縮部吸入室26に連通され、外側流路28は圧縮部吸入室26を避けてオイル溜め部に連通されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば冷凍空調装置等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
従来、軸方向について互いに対向する一対の固定スクロール間に旋回スクロールを配置し、各固定スクロールに旋回スクロールを噛み合わせたスクロール圧縮機が知られている。このような従来のスクロール圧縮機では、各固定スクロールのそれぞれと旋回スクロールとが噛み合わされることにより旋回スクロールの軸方向両側に圧縮室がそれぞれ形成されており、各圧縮室内の冷媒ガスは、旋回スクロールが旋回されることにより圧縮される。冷媒ガスは、吸入管を通じて各圧縮室内へ直接供給される(特許文献1参照)。
特開平8−170592号公報
しかし、従来では冷媒ガスが吸入管を通じて直接圧縮室へ供給されるので、冷媒ガス中の油が必要以上に残留したまま各圧縮室内に吸入される。これにより、多量の油を冷媒とともに圧縮することになるため、圧縮機の性能低下を招いてしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧縮性能の向上を図ることができるスクロール圧縮機を得ることを目的とする。
この発明に係るスクロール圧縮機は、オイル溜め部を下部に有し、吸入管が接続される吸入管接続部が上部に設けられた密閉容器、互いに対向する一対の固定スクロールと、各固定スクロール間に配置され、各固定スクロールのそれぞれと噛み合いながら旋回可能な旋回スクロールとを有し、密閉容器内に配置され、各固定スクロールのそれぞれと旋回スクロールとが噛み合うことにより圧縮室が形成され、旋回スクロールの旋回により圧縮室内の流体を圧縮する圧縮機構部、回転されることにより旋回スクロールを旋回させる主軸、圧縮機構部の上方に配置され、かつ吸入管接続部の位置よりも低い位置に配置され、主軸を回転させるモータ、及びモータの径方向についてモータの周囲に設けられた内側流路と、内側流路の径方向外側に設けられた外側流路とを仕切る仕切り部材を備え、圧縮機構部には、各固定スクロールに囲まれ流体を圧縮室内へ導く圧縮部吸入室が設けられており、内側流路及び外側流路のそれぞれは密閉容器内の上部に開放され、内側流路は圧縮部吸入室に連通され、外側流路は圧縮部吸入室を避けてオイル溜め部に連通されている。
この発明に係るスクロール圧縮機では、モータの径方向についてモータの周囲に設けられた内側流路と、内側流路の径方向外側に設けられた外側流路とを仕切る仕切り部材が密閉容器内に設けられており、内側流路が圧縮部吸入室に連通され、外側流路が圧縮部吸入室を避けてオイル溜め部に連通されているので、モータの回転による旋回流の遠心力で供給冷媒ガス中のオイルを径方向外側へ吹き飛ばすことができ、供給冷媒ガス中のオイルと冷媒とを分離することができる。これにより、オイルやオイルリッチなガスを外側流路からオイル溜め部に導くことができ、オイルの含有量の少ない冷媒ガスを内側流路から圧縮部吸入室に導くことができる。従って、オイル溜め部にオイルを効率良く戻すことができ、オイルの使用量を少なくすることができるとともに、オイルの枯渇による故障を防止することができる。また、圧縮室で圧縮される冷媒ガス中のオイルの含有量を少なくすることができるので、スクロール圧縮機の圧縮性能の向上を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるスクロール圧縮機を示す断面図である。また、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図において、密閉容器1の下部は、オイル(潤滑油)7を溜めるオイル溜め部となっている。オイル溜め部には、オイル管接続部1cが設けられている。また、密閉容器1の上部には吸入管接続部1aが設けられ、密閉容器1の中間部には吐出管接続部1bが設けられている。
吸入管接続部1aには、流体である冷媒ガス(例えばCO冷媒等)を密閉容器1内へ吸入する吸入管2が接続されている。吐出管接続部1bには、圧縮後の冷媒ガスを密閉容器1外へ排出する吐出管3が接続されている。オイル管接続部1cには、オイル7を通すオイル管30が接続されている。吸入管2、吐出管3及びオイル管30のそれぞれの密閉容器1に対する接続部分は、水平に配置されている。従って、密閉容器1内に吸入される冷媒ガスは、吸入管2の開口部から水平方向へ流れる。
密閉容器1内には、モータ4と、モータ4の駆動力により回転される主軸5と、主軸5の回転により、冷媒ガスを圧縮する圧縮動作を行う圧縮機構部6とが設けられている。圧縮機構部6は、密閉容器1の内壁に支持されている。
モータ4は、圧縮機構部6の上方に配置され、かつ吸入管接続部1aの位置よりも低い位置に配置されている。また、モータ4は、仕切り部材13を介して圧縮機構部6に支持されている。さらに、モータ4は、上下方向に沿った軸線(モータ軸線)を中心とする筒状の固定子9と、固定子9の内側に配置され、モータ軸線を中心に回転可能な回転子10とを有している。
固定子9には、給電を受けることにより回転磁界を発生する固定子巻線9aが設けられている。回転子10は、固定子巻線9aへの給電によりモータ軸線を中心に回転される。
主軸5は、モータ軸線と同軸に上下方向に沿って配置されている。また、主軸5は、回転子10に固定されており、回転子10と一体に回転される。さらに、主軸5は、回転子10から下方へ延び、圧縮機構部6を貫通している。上側固定スクロール15、下側固定スクロール16及び旋回スクロール17のそれぞれには、主軸5が貫通する貫通穴18が設けられている。
主軸5の下端部には、オイル7内に浸されたオイルポンプ11が設けられている。オイルポンプ11は、主軸5の回転により、オイルを汲み上げる動力を発生する。主軸5内には、オイルポンプ11から圧縮機構部6へオイルを導く給油路12が設けられている。オイルは、主軸5が回転されることにより、オイルポンプ11から圧縮機構部6へ給油路12を通って供給される。
主軸5の中間部には、段部5aと、段部5aの下方に位置する偏心部5bとが形成されている。段部5aは、水平方向へ主軸5から突出し、上下方向について上側固定スクロール15と係合している。偏心部5bは、モータ軸線に対して偏心している。即ち、偏心部5bは、モータ軸線と平行な偏心軸線を中心として形成されている。偏心部5bの偏心軸線は、主軸5の回転により、モータ軸線を中心とした円周上を移動される。偏心部5bの外周部には、筒状のスライダ19が嵌められている。
圧縮機構部6は、モータ軸線に沿った方向(上下方向)について互いに対向する上側固定スクロール15及び下側固定スクロール16(一対の固定スクロール15,16)と、上側及び下側固定スクロール15,16間に配置され、上側及び下側固定スクロール15,16に対して径方向(モータ軸線に対して垂直な方向)について旋回可能な旋回スクロール17とを有している。上側及び下側固定スクロール15,16は、密閉容器1の内壁に固定されている。
偏心部5bは、上側固定スクロール15と下側固定スクロール16との間に配置されている。旋回スクロール17は、モータ軸線に沿った方向について偏心部5bと同位置に配置されている。
上側固定スクロール15に設けられた貫通穴18には、偏心部5bよりも上方に位置する主軸5の部分を回転自在に支持する上側固定用軸受20が嵌められ、下側固定スクロール16に設けられた貫通穴18には、偏心部5bよりも下方に位置する主軸5の部分を回転自在に支持する下側固定用軸受21が嵌められている。旋回スクロール17に設けられた貫通穴18には、旋回スクロール17を偏心部5b及びスライダ19に対して回転自在とする旋回用軸受22が嵌められている。上側固定スクロール15の上部には、段部5aが回転自在に載せられることにより主軸5の上下方向の荷重を支持するスラスト軸受23が設けられている。
上側固定用軸受20、下側固定用軸受21、旋回用軸受22及びスラスト軸受23のそれぞれには、オイルポンプ11からのオイル7が給油路12により導かれる。
上側固定スクロール15は、モータ軸線に対して垂直に配置された上側固定鏡板15aと、上側固定鏡板15aの下面(下部)に渦巻状に設けられた上側固定渦巻歯15bとを有している。貫通穴18は、上側固定鏡板15aの中央部分に設けられている。
下側固定スクロール16は、モータ軸線に対して垂直に配置された下側固定鏡板16aと、下側固定鏡板16aの上面(上部)に渦巻状に設けられた下側固定渦巻歯16bとを有している。貫通穴18は、下側固定鏡板16aの中央部分に設けられている。
旋回スクロール17は、モータ軸線に対して垂直に配置された旋回鏡板17aと、旋回鏡板17aの上面(上部)に渦巻状に設けられた上側旋回渦巻歯17bと、旋回鏡板17aの下面(下部)に渦巻状に設けられた下側旋回渦巻歯17cとを有している。貫通穴18は、旋回鏡板17aの中央部分に設けられている。
上側旋回渦巻歯17bは上側固定渦巻歯15bに噛み合わされ、下側旋回渦巻歯17cは下側固定渦巻歯16bに噛み合わされている。
上側旋回渦巻歯17bの側面は、上側固定渦巻歯15bの側面に部分的に当接されている。上側旋回渦巻歯17bの側面と上側固定渦巻歯15bの側面との間には、上側旋回渦巻歯17b及び上側固定渦巻歯15b間の当接部分によって仕切られた圧縮室が形成されている。
下側旋回渦巻歯17cの側面は、下側固定渦巻歯16bの側面に部分的に当接されている。下側旋回渦巻歯17cの側面と下側固定渦巻歯16bの側面との間には、下側旋回渦巻歯17c及び下側固定渦巻歯16b間の当接部分によって仕切られた圧縮室が形成されている。
旋回スクロール17は、主軸5の回転によってモータ軸線を中心とする円上を移動して旋回する。各圧縮室は、旋回スクロール17の旋回により、容積を小さくしながら圧縮機構部6の中央に向かって移動される。
旋回スクロール17の径方向外側には、上側及び下側固定スクロール15,16によって囲まれた空間である圧縮部吸入室26が設けられている。圧縮部吸入室26内の冷媒ガスは、旋回スクロール17の旋回により各圧縮室内へ導かれる。各圧縮室内に取り込まれた冷媒ガスは、旋回スクロール17の旋回により、圧縮機構部6の中央に向かって移動しながら圧縮される。
上側固定鏡板15a及び下側固定鏡板16aには、圧縮機構部6の上下の空間を連通する返油路24が設けられている。返油路24は、圧縮部吸入室26を避けて配置されている。返油路24の上端部はスラスト軸受23の近傍に達し、返油路24の下端部はオイル溜め部に向けて開口している。上側固定鏡板15aには、返油路24及び圧縮部吸入室26間を連通する油注入路25が設けられている。
上側固定用軸受20、下側固定用軸受21、旋回用軸受22及びスラスト軸受23のそれぞれに供給されたオイルの一部は、主軸5の表面に沿ってオイル溜め部に戻される。上側固定用軸受20及びスラスト軸受23のそれぞれに供給されたオイルの一部は、返油路24を通ってオイル溜め部へ戻される。
返油路24を通るオイルの一部は、油注入路25を通って圧縮部吸入室26へ導かれる。これにより、各渦巻歯間の隙間がオイルでシールされ、各圧縮室からの冷媒ガスの漏れが抑制される。圧縮部吸入室26へ導かれるオイルの量は、油注入路25の内径あるいは長さを調整することにより(即ち、油注入路25の通路抵抗を調整することにより)、調整されている。
仕切り部材13は、上側固定スクロール15上に固定されている。また、仕切り部材13は、モータ4の径方向についてモータ4を囲む筒状部材とされている。モータ4は、図2に示すように、仕切り部材13の内周面に部分的に接触することにより仕切り部材13と嵌め合わされている。
従って、モータ4の径方向についての周囲には、モータ4の外周部と仕切り部材13との間に形成された内側流路27が設けられている。また、内側流路27の径方向外側には、密閉容器1の内壁と仕切り部材13との間に形成された外側流路28が設けられている。即ち、内側流路27と外側流路28とは、仕切り部材13によって仕切られている。
内側流路27及び外側流路28のそれぞれは、密閉容器1内の上部に開放されている。内側流路27は、圧縮部吸入室26に連通されている。外側流路28は、圧縮部吸入室26及び内側流路27を避けてオイル溜め部に連通されている。この例では、外側流路28は、返油路24を介してオイル溜め部に連通されている。
内側流路27に流入した冷媒ガスは圧縮部吸入室26に導かれ、外側流路28に流入した冷媒ガスはオイル溜め部に導かれる。内側流路27及び外側流路28のそれぞれを流れる流体は、互いに合流することなく、圧縮部吸入室26及びオイル溜め部のそれぞれに導かれる。
下側固定鏡板16aには、吐出管3がシール材を介して接続されている。下側固定鏡板16a内には、吐出管3内に連通された吐出用空洞部29が設けられている。吐出用空洞部29は、圧縮機構部6の中央近傍の圧縮室に連通されている。
圧縮室内で圧縮された冷媒ガスは、吐出用空洞部29及び吐出管3の順に流れ、密閉容器1外へ排出される。なお、吐出用空洞部29には、吐出用空洞部29から圧縮室内への冷媒ガスの逆流を防止する逆止弁が設けられている。
次に、動作について説明する。図3は、図1のスクロール圧縮機が圧縮動作を行っているときの冷媒ガスの流れを示す断面図である。図に示すように、モータ4への給電により主軸5が回転すると、オイルを含む冷媒ガスが供給冷媒ガスとして吸入管2から密閉容器1内の上部に吸入される。
このとき、供給冷媒ガスの流路の容積が拡大して供給冷媒ガスの流速が低下するので、供給冷媒ガス中のオイルと冷媒とが分離される。また、密閉容器1内では回転子10の回転による旋回流が発生しており、旋回流の遠心力により密度の高いオイルが密閉容器1内の径方向外側へ吹き飛ばされる。これにより、オイルの含有量の多くなったオイルリッチな冷媒ガスが外側流路28に流入し、返油路24を介してオイル溜め部に導かれる(図3の矢印A)。また、オイルの含有量の少なくなったオイル除去後の冷媒ガスは、外側流路28よりも径方向内側に位置する内側流路27に流入し、圧縮部吸入室26に導かれる(図3の矢印B)。
圧縮部吸入室26に導かれた冷媒ガスは、旋回スクロール17の旋回により圧縮室に取り込まれる。この後、圧縮室に取り込まれた冷媒ガスは、旋回スクロール17の旋回により圧縮機構部6の中央へ移動しながら圧縮室内で圧縮され、圧縮室から吐出用空洞部29を通って吐出管3へ排出される。
一方、主軸5が回転すると、上側固定用軸受20、下側固定用軸受21、旋回用軸受22及びスラスト軸受23のそれぞれには、オイル溜め部に溜められたオイルがオイルポンプ11の動力により給油路12を通って供給される。
この後、上側固定用軸受20、下側固定用軸受21、旋回用軸受22及びスラスト軸受23のそれぞれに供給されたオイルの一部は、主軸5の表面を流れてオイル溜め部に戻される。また、上側固定用軸受20及びスラスト軸受23のそれぞれに供給されたオイルの一部は、返油路24を流れてオイル溜め部に戻される(図3の矢印C)。このとき、返油路24を流れるオイルの一部は、油注入路25を通って圧縮部吸入室26に注入される(図3の矢印D)。これにより、各渦巻歯間のシール機能が向上し、圧縮室からの冷媒ガスの漏れが抑制される。
このようなスクロール圧縮機では、モータ4の径方向についてモータ4の周囲に設けられた内側流路27と、内側流路27の径方向外側に設けられた外側流路28とを仕切る仕切り部材13が密閉容器1内に固定されており、内側流路27が圧縮部吸入室26に連通され、外側流路28が圧縮部吸入室26を避けてオイル溜め部に連通されているので、モータ4の回転による旋回流の遠心力により供給冷媒ガス中のオイルを径方向外側へ吹き飛ばすことができ、供給冷媒ガス中のオイルと冷媒とを分離することができる。これにより、オイルリッチな冷媒ガスを外側流路28からオイル溜め部に導くことができ、オイルの含有量の少ない冷媒ガスを内側流路27から圧縮部吸入室26に導くことができる。従って、オイル溜め部にオイルを効率良く戻すことができ、オイルの使用量を少なくすることができるとともに、例えば起動時や急激な圧力変動によるフォーミングが生じた場合であっても、オイルの枯渇による軸受の損傷等の故障の防止を図ることができる。また、圧縮室で圧縮される冷媒ガス中のオイルの含有量を少なくすることができるので、スクロール圧縮機の圧縮性能の向上を図ることができる。
また、上側固定スクロール15及び下側固定スクロール16には、内側流路27及び圧縮部吸入室26を避けてオイルを上側固定用軸受20及びスラスト軸受23からオイル溜め部へ戻す返油路24が設けられているので、オイルが圧縮室内に取り込まれることを防止しながら、各軸受20,23に供給されたオイルをオイル溜め部へ効率良く戻すことができる。これにより、オイルの使用量をさらに少なくすることができるとともに、オイルの枯渇による故障の防止をさらに図ることができる。
また、返油路24には、圧縮部吸入室26に連通する油注入路25が設けられているので、返油路24を流れるオイルの一部を圧縮部吸入室26に導くことができる。これにより、各渦巻歯15b,17b間や各渦巻歯16b,17c間をオイルによりシールすることができ、圧縮室からの冷媒ガスの漏れを抑制することができる。従って、圧縮性能の向上をさらに図ることができる。特に、CO冷媒のような密度が小さく漏れやすい冷媒を使用する場合には、簡単な構成で圧縮性能の向上を容易に図ることができるので、この発明の適用は効果的である。
この発明の実施の形態1によるスクロール圧縮機を示す断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図1のスクロール圧縮機が圧縮動作を行っているときの冷媒ガスの流れを示す断面図である。
符号の説明
1 密閉容器、1a 吸入管接続部、2 吸入管、4 モータ、5 主軸、6 圧縮機構部、11 オイルポンプ、12 給油路、13 仕切り部材、15 上側固定スクロール、16 下側固定スクロール、17 旋回スクロール、20 上側固定用軸受、21 下側固定用軸受、22 旋回用軸受、23 スラスト軸受、24 返油路、25 油注入路、26 圧縮部吸入室、27 内側流路、28 外側流路。

Claims (3)

  1. オイル溜め部を下部に有し、吸入管が接続される吸入管接続部が上部に設けられた密閉容器、
    互いに対向する一対の固定スクロールと、各上記固定スクロール間に配置され、各上記固定スクロールのそれぞれと噛み合いながら旋回可能な旋回スクロールとを有し、上記密閉容器内に配置され、各上記固定スクロールのそれぞれと上記旋回スクロールとが噛み合うことにより圧縮室が形成され、上記旋回スクロールの旋回により上記圧縮室内の流体を圧縮する圧縮機構部、
    回転されることにより上記旋回スクロールを旋回させる主軸、
    上記圧縮機構部の上方に配置され、かつ上記吸入管接続部の位置よりも低い位置に配置され、上記主軸を回転させるモータ、及び
    上記モータの径方向について上記モータの周囲に設けられた内側流路と、上記内側流路の径方向外側に設けられた外側流路とを仕切る仕切り部材
    を備え、
    上記圧縮機構部には、各上記固定スクロールに囲まれ上記流体を上記圧縮室内へ導く圧縮部吸入室が設けられており、
    上記内側流路及び上記外側流路のそれぞれは上記密閉容器内の上部に開放され、
    上記内側流路は上記圧縮部吸入室に連通され、上記外側流路は上記圧縮部吸入室を避けて上記オイル溜め部に連通されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 上記主軸に設けられ、上記オイル溜め部に溜められたオイルを汲み上げる動力を発生するオイルポンプをさらに備え、
    上記主軸は、上記固定スクロールに軸受を介して支持され、
    上記主軸には、上記オイルポンプからの上記オイルを上記軸受へ導く給油路が設けられており、
    上記固定スクロールには、上記内側流路及び上記圧縮部吸入室を避けて上記オイルを上記軸受から上記オイル溜め部へ戻す返油路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 上記返油路には、上記圧縮部吸入室に連通する油注入路が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
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