JP2009241361A - 成形装置及び成形品の製造方法 - Google Patents

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弥 鳴田
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Abstract

【課題】合成樹脂からなる成形体の両面に各面に適した合成樹脂からなる表面層を製造工程を煩雑化することなく容易にかつ高精度に形成すること可能とする成形装置を提供する。
【解決手段】第1の金型2,3間において成形空間が形成され、合成樹脂成形体を形成するための第1の成形空間を形成する閉型状態と、合成樹脂成形体14の両面に第1,第2の合成樹脂表面層を成形するための第2の成形空間を形成する表面層形成状態とを取り得るように第1の金型2及び/または第2の金型3を近接・離間し、かつ第1,第2の合成樹脂表面層を成形するに際し、合成樹脂成形体14を第2の成形空間内において、合成樹脂成形体14の両面に隙間を設けるように位置決めする駆動装置13と、第1の成形空間に溶融状態にある合成樹脂を注入する樹脂注入装置Xと、第2の成形空間の上記隙間にそれぞれ、溶融状態にある合成樹脂を注入する第1,第2の表面層形成用樹脂注入装置21,22とを備える、成形装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂成形体の両面に合成樹脂表面層が形成された成形品を得るための成形装置及び成形品の製造方法に関し、より詳細には、金型内において、合成樹脂成形体の一方面及び他方面にそれぞれ溶融状態にある合成樹脂を注入し、固化させることにより、上記成形品を得ることを可能とする成形装置及び成形品の製造方法に関する。
合成樹脂を用いて得られる各種製品、例えば自動車用部品、建材、日用品及び電気・電子機器等においては、耐久性や装飾性などを高めるために、合成樹脂からなる成形体の表面に表面層を形成することが多い。すなわち、成形体に比べて耐久性や装飾性に優れた表面層を付与することにより、得られる製品の耐久性や装飾性が高められている。
上記表面層の形成に際しては、一般に、表面層形成用材料を塗装する方法、表面層を成形体表面に貼り付ける方法、あるいは成形体表面を改質する方法などが採用されていた。そのため、合成樹脂からなる成形体を得た後に、上記表面層を形成するために、塗装、貼付あるいは改質等の他の工程を実施しなければならなかった。よって、製造方法工程が煩雑になりがちであった。
また、上記表面層の形成方法の中でも一般的に用いられている塗装方法としては、フローコート法、ディッピング法またはスプレー法などが存在する。しかしながら、これらのいずれの方法においても、塗液を成形品表面に付与した後に、紫外線を照射したり、熱エネルギーを加えたりすることにより、塗膜を硬化させ成形体表面に密着させねばならなかった。また、上記成形体表面への塗工に先立ち、成形体表面に付着している異物を取り除いたり、成形体表面を洗浄して清浄しておかねば、塗膜を成形体表面に十分にかつ確実に密着させることが困難であった。
従って、上記塗装方法を用いた表面層の形成方法では、製造工程が非常に煩雑となり、得られる成形品のコストを低減することが困難であった。
そこで、製造工程を簡略化する方法として、成形装置の金型内で合成樹脂からなる成形体を成形により得た後に、引き続き金型内において表面層形成用の合成樹脂を注入し、成形体の片面に表面層を形成する方法が提案されている。例えば下記の特許文献1には、このような成形方法を可能とするインモールドコーティング成形装置が開示されている。ここでは、成形用の可動型が可動プラテンに、固定型が固定プラテンにそれぞれ保持されている。可動プラテンを固定プラテンに対して近接・離間させる移動装置が設けられている。そして、可動プラテン及び固定プラテンに関連して、センサーが備えられた型開き量制御装置が設けられている。このセンサーを備えた型開き量制御装置により、可動プラテンの固定プラテンに対する距離が制御される。それによって、成形体を得た後に、成形体の片面に微小な隙間が高精度に形成され、表面層形成用樹脂の注入により、高精度に表面層を形成することができるとされている。
特開平8−332655号公報
前述したように、成形体を得た後に、表面層を形成するために塗装方法などの他の方法を採用する場合、工程が非常に煩雑となり、表面層を有する成形品のコストを低減することは困難であった。
これに対して、特許文献1に記載のように、金型内において、熱可塑性樹脂を成形して成形体を得た後に、同じ金型内で表面層を形成すれば、製造工程の簡略化及びコストダウンを図ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の成形装置では、可動プラテンの固定プラテンに対する位置を型開き量制御装置により制御し、それによって成形体の片面に表面層形成用の隙間を設けていた。従って、成形体の片面にしか表面層を形成することはできなかった。
合成樹脂からなる各種製品では、表面層による耐久性や装飾性の向上が強く求められており、用途によっては、成形体の片面だけでなく、反対側の面にも表面層を形成することが求められる。また、成形体の片面と反対側の面において、異なる性質の表面層を形成することが望ましいこともある。例えば、製品の外側に露出される側の面では、耐候性や装飾性が求められるのに対し、裏面側においては、装飾性はさほど求められず、むしろ耐久性の向上が強く求められることもある。特許文献1に記載の装置では、このような要望に応えることはできなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、合成樹脂からなる成形体の両面に各面に適した合成樹脂からなる表面層を製造工程を煩雑化することなく容易にかつ高精度に形成することを可能とする成形装置及び該成形品の製造方法を提供することにある。
本発明によれば、合成樹脂成形体の一方面に第1の合成樹脂表面層が形成され、他方面に第2の合成樹脂表面層が形成された成形品を得るための成形装置であって、第1の金型と、前記第1の金型と組み合わされて内部に成形空間を形成する第2の金型と、前記第1,第2の金型が接触されて内部に前記合成樹脂成形体を成形するための第1の成形空間を形成する閉型状態と、前記第1,第2の金型が前記閉型状態よりも離間され、前記合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層を成形するための第2の成形空間を形成する表面層成形状態とをとり得るように、前記第1の金型及び/または前記第2の金型を近接・離間し、前記第1,第2の合成樹脂表面層を成形するに際し、該合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層形成用の隙間を設けるように第2の成形空間内において前記合成樹脂成形体を位置決めする、駆動手段と、前記第1の成形空間に溶融状態にある合成樹脂を注入する成形体形成用樹脂注入手段と、前記第2の成形空間の内の第1の合成樹脂表面層が成形される隙間に、溶融状態にある合成樹脂を注入する第1の表面層形成用樹脂注入手段と、前記第2の成形空間の内の前記第2の合成樹脂表面層を成形する隙間に、溶融状態にある合成樹脂を注入する第2の表面層形成用樹脂注入手段とを備えることを特徴とする、成形装置が提供される。
本発明に係る成形装置のある特定の局面では、前記第1,第2の表面層形成用樹脂注入手段が一体化されており、第1,第2の合成樹脂表面層を形成するために同一の合成樹脂が注入される。この場合には、第1,第2の表面層形成用樹脂注入手段を一体化することにより、同一の合成樹脂により第1,第2の合成樹脂表面層を形成することができるので、コストを低減することができる。なお、第1,第2の表面層形成用樹脂注入手段が一体化されているとは、第1,第2の表面層形成用樹脂注入手段が同一であり、単一の表面層形成用樹脂注入手段で構成されていることも含まれる。
なお、本発明においては、第1,第2の表面層形成用注入手段は、上記のように一体化されていてもよいが、異なっていてもよい。第1,第2の表面層形成用注入手段が異なっている場合には、第1,第2の表面層形成用注入手段から異なる合成樹脂を注入してもよく、同一の合成樹脂を注入してもよい。
本発明に係る成形装置の他の特定の局面では、前記第1の金型が固定型であり、前記第2の金型が前記固定型に対して近接・離間される可動型であり、前記駆動手段により可動型が駆動される。この場合には、可動型のみを駆動手段により駆動すればよいため、駆動手段の簡略化を図ることができる。
本発明に係る成形装置のさらに別の特定の局面では、前記駆動手段が、前記閉型状態と、前記表面層形成状態との間で前記可動型を駆動する粗駆動手段と、前記合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層形成用の隙間を形成するために前記表面層形成状態において前記可動型の位置を位置決めする位置決め手段とを有する。この場合には、粗駆動手段により可動型を駆動し、さらに上記位置決め手段により第1,第2の表面層形成用の隙間を高精度に形成することができるので、第1,第2の表面層をより高精度に形成することが可能となる。
本発明に係る成形装置のさらに他の特定の局面では、前記可動型の前記第1の成形空間に臨む面から該可動型内に延ばされた貫通孔が前記可動型に形成されている。また、前記位置決め手段が、貫通孔内に挿通されており、前記可動型と独立に前記可動型の近接・離間方向に移動されるように配置されており、先端に前記合成樹脂成形体に係止される係止部を一部有する係止ピンを有し、前記係止ピンが前記合成樹脂成形体と共に前記可動型の近接・離間方向に移動され得る。この場合には、係止ピンの先端の係止部により合成樹脂成形体を係止した状態で、係止ピンを合成樹脂成形体と共に可動型の近接・離間方向に移動させることができるので、第1,第2の表面層を形成するための隙間を容易にかつ確実に形成することができる。
本発明の別の広い局面では、本発明の成形装置を用いた成形品の製造方法であって、前記第1,第2の金型を閉型状態として内部に前記合成樹脂成形体を成形するための第1の成形空間を形成し、前記成形体形成用注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入し、硬化させることにより前記合成樹脂成形体を成形する工程と、前記合成樹脂成形体を成形した後に、前記第1,第2の金型を前記表面層形成状態となるように第1の金型及び/または第2の金型を前記駆動手段により駆動し、前記第1,第2の金型間に、第2の成形空間を形成する工程と、前記第2の成形空間の前記第1の合成樹脂表面層を形成するための隙間に前記第1の表面層形成用樹脂注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入し、第1の合成樹脂表面層を形成する工程と、前記第2の成形空間の前記第2の合成樹脂表面層を形成するための隙間に前記第2の表面層形成用樹脂注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入して第2の合成樹脂表面層を形成する工程とを備える製造方法が提供される。
本発明に係る製造方法の他の特定の局面では、前記第1の合成樹脂表面層及び第2の合成樹脂表面層をそれぞれ形成するための溶融状態にある合成樹脂が同時に注入される。第1の合成樹脂表面層及び第2の合成樹脂表面層をそれぞれ形成するための溶融状態にある各合成樹脂が同時に注入されるので、製造時間の短縮を図ることができる。
本発明に係る成形方法のさらに別の特定の局面では、前記第2の表面層形成用注入手段から注入する合成樹脂として、前記第1の表面層形成用注入手段から注入される合成樹脂と異なる合成樹脂が用いられる。この場合には、第1の表面層及び第2の表面層のそれぞれに適した合成樹脂を用いることにより、第1,第2の表面層を独立して最適化することができる。
本発明に係る製造方法のさらに別の特定の局面では、前記第1の合成樹脂表面層を形成するための隙間の大きさと、前記第2の合成樹脂表面層を形成するための隙間の大きさとが異ならされる。上記第1の合成樹脂表面層形成用の隙間の大きさと、第2の合成樹脂表面層形成用の隙間の大きさとを異ならせることにより、それぞれに最適な厚みの第1の合成樹脂表面層及び第2の合成樹脂表面層を形成することができる。
本発明に係る成形装置及び成形方法によれば、第1の金型と第2の金型とが接触された閉型状態において、第1の成形空間内に溶融状態にある合成樹脂を注入し、固化することにより、合成樹脂成形体が得られ、次に、上記合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂からなる表面層を成形する第2の成形空間を成形する。次に、第2の成形空間の第1,第2の合成樹脂表面層形成用の隙間に、それぞれ、溶融状態にある合成樹脂を注入することにより、金型内において、合成樹脂からなる成形体両面に表面層が形成された成形品を得ることができる。従って、表面層形成のために成形品工程の後に別途別の塗装等の煩雑な工程を実施する必要がないため、製造工程の簡略化及びコストの低減を果たすことが可能となる。
よって、合成樹脂成形体とは異なる、装飾性や耐久性等に優れた合成樹脂材料により第1,第2の合成樹脂表面層を形成することにより、装飾性や耐久性に優れた合成樹脂からなる成形品を提供することが可能となる。
特に、第1,第2の合成樹脂表面層として、異なる合成樹脂を用いることも可能であり、成形体の一方面と他方面に異なる機能を有する表面層を形成することもできる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態に係る成形品の製造方法を説明する。
図1は、本実施形態で用いられる成形装置の概略構成を示す断面図である。成形装置1は、第1の金型としての固定型2と、第2の金型としての可動型3とを有する。固定型2は、ベースプレート4a上に固定されている。固定型2には、その上面に開いた凹部2aが形成されている。凹部2aは、第1の成形空間Aを形成するために設けられている。
他方、固定型2の凹部2aから固定型2の下面に至るように、樹脂注入用貫通孔2bが形成されている。樹脂注入用貫通孔2bは、合成樹脂成形体を形成するための溶融状態にある合成樹脂5を注入するために設けられている。従って、樹脂注入用貫通孔2bの下端は、略図的に示す合成樹脂注入装置4bに連結されている。
他方、可動型3の下面3aは、固定型2の凹部2aと協働して第1の成形空間Aを形成している。この下面3aに開いた貫通孔6,7が可動型3に形成されている。貫通孔6,7は、可動型3の下面3aから上方に延ばされており、本実施形態では、可動型3の上面3bに至っている。上記貫通孔6,7に、係止ピン8,9が挿通されている。また、可動型3の上面には、連結ロッド10,11が連結されており、連結ロッド10,11の上端は、プレート12の下面に固定されている。プレート12は、略図的に示す駆動装置13により上下方向に駆動される。この駆動装置13としては、例えば油圧シリンダーやエアシリンダーなどの適宜の往復駆動源を用いることができる。
上記プレート12と共に、プレート12に連結ロッド10,11により連結された可動型3が、同じく上下方向に駆動される。それによって、可動型3が、固定型2に対して近接・離間される。
図1に示す状態では、第1の成形空間Aを形成するように、可動型3の下面3aが、固定型2の凹部2aとの間で位置決めされている閉型状態が示されている。
なお、上記係止ピン8,9は、可動型3とは独立に上下方向に移動可能とされている。この係止ピン8,9は、後述の位置決め装置により上下方向に移動される。
係止ピン8,9の先端には、係止部8a,9aが設けられている。ここでは、係止部8a,9aは、係止ピン8,9の先端から上方に至るにつれて、合成樹脂が入り込む空間の体積が大きくなるように傾斜された傾斜面8b,9bを有する。また、係止ピン8は、係止部8aが先端に設けられたピン本体8cと、ピン本体8cの上記先端とは反対側の端部に設けられたヘッド部8dとを有する。ヘッド部8dの径は、ピン本体8cの径よりも大きくされている。
上記駆動装置13は、本発明における粗駆動装置を構成しており、本実施形態では、粗駆動装置としての駆動装置13と、後述の位置決め装置とにより駆動手段が構成されている。
上記ベースプレート4a、固定型2、可動型3、連結ロッド10,11及びプレート12は、適宜の金属により形成され得るが、溶融状態にある合成樹脂の成形に際し、熱劣化しない材料であれば、適宜の材料によりこれらの部材を形成することができる。
図1に示す第1の成形空間Aが形成されている状態において、樹脂注入用貫通孔2bから合成樹脂成形体を構成するための合成樹脂5を注入する。それによって、凹部2a内に、合成樹脂5が注入される。
注入された合成樹脂5が、第1の成形空間A内を満たし、かつ冷却により硬化する。このようにして、合成樹脂成形体14が形成される。
なお、図1〜4では樹脂注入用貫通孔2bに残存する合成樹脂5が冷却により硬化され、合成樹脂成形体14と一体化した状態で固定型2から取り出される、いわゆる「コールドランナー」を図示している。樹脂注入用貫通孔2bに残存する合成樹脂5は、合成樹脂成形体から除去する必要がある。本発明では、樹脂注入用貫通孔2bに残存する合成樹脂5の溶融状態を維持して、残存する合成樹脂5を次の成形に利用することができる「ホットランナー」を選択することも可能である。さらに、樹脂注入用貫通孔2bに表面層構成樹脂が流入しないように閉止するバルブゲート方式のホットランナーを選択すれば、生産性の向上に寄与することができる。
次に、上記駆動装置13を駆動し、可動型3を固定型2から離間させ、図3に示すようにして、第2の成形空間Bを形成する。第2の成形空間Bでは、合成樹脂成形体14の上面に第1の合成樹脂表面層を形成するための隙間B1と、合成樹脂成形体14の下面側に設けられており、第2の合成樹脂表面層を形成するための隙間B2とを有する。
上記プレート15,16を固定した状態で、上記プレート12を上方に移動させると、プレート12と共に、可動型3が上方に移動するが、この場合、合成樹脂成形体14の上面が係止ピン8,9の下端面に当接されている。従って、係止ピン8,9を、プレート15,16と共に上方に移動させることにより、合成樹脂成形体14を上方に移動させ、それによって、隙間B2を形成することができる。
上記プレート15,16の上方への移動は、位置決め装置17により行われる。位置決め装置17は、上記係止ピン8,9を固定型2と可動型3の近接・離間方向に移動させる往復駆動装置からなる。この往復駆動装置は、係止ピン8,9を上下方向において粗駆動手段である駆動装置13に比べて高精度に移動させ得るよう構成されている。
なお、位置決め装置17により、プレート15,16を上方に移動させる移動量については、必要により、接触式もしくは非接触式のセンサーにより可動型3を固定型2との間の距離を測定して得られた測定値に基づいて決定してもよい。すなわち、上記隙間B1,B2の大きさに応じた所定の可動型移動量と、測定された可動型3の移動量との差を補償するように位置決め装置17によりプレート15,16を移動させればよい。
従って、合成樹脂成形体14の上面側及び下面側に、上記隙間B1,B2を高精度に形成することができる。この位置決め装置17の具体的な構造及び作用については、後程詳述する。
次に、図3に示すように、第2の成形空間Bを形成した状態で、第1の表面層形成用樹脂注入装置21と、第2の表面層形成用樹脂注入装置22から、溶融状態にある合成樹脂23,24をそれぞれ注入する。それによって、隙間B1,B2に、合成樹脂23,24が注入される。そして、図4に示すように、隙間B1,B2に合成樹脂が注入された状態で、合成樹脂23,24を冷却により固化することにより、図6に示すように、合成樹脂成形体14の上面及び下面にそれぞれ第1,第2の合成樹脂表面層23A,24Aが形成された成形品25を得ることができる。
図5(a),(b)は、上記係止ピン8を上下方向に移動させる位置決め装置17を説明するための略図的部分切欠断面図である。なお、図5(a),(b)は、係止ピン8が挿通されている可動型3は図示を省略していることを指摘しおく。図5(a)に示すように、本実施形態では、プレート15とプレート16とが積層されており、プレート15とプレート16との間は固定されていない。また、プレート15の積層体の側面であって、図1〜図4では図示されていない部分に、傾斜面15aが形成されている。傾斜面15aは、プレート15の上面から側面に至る傾斜面であり、傾斜面15aにより、断面直角三角形状の溝Cが形成されている。
他方、この溝Cに、楔状部材18が当接されている。楔状部材18は、上記断面直角三角形状の溝Cに図5(a)に示す状態で嵌合されており、溝Cの最奥部に位置する稜線18aを有する。稜線18aの片側に、傾斜面15aに接する傾斜面18bが連ねられている。
図5(a)に示す状態では、プレート15の上面とプレート16の下面とが密着している。また、プレート15に、係止ピン8が固定されている。そして、図5(b)に示すように、位置決め装置を駆動する駆動源19により、楔状部材18が、図5の矢印D方向に移動可能とされている。この楔状部材を矢印D方向に、すなわち上記溝Cに入り込むように移動させると、図5(b)に示すように、楔状部材18が入り込むにつれて、傾斜面15aが、傾斜面18b上をスライドし、プレート15の上面とプレート16の下面とが分離される。その結果、楔状部材18の高さ位置が固定されているので、上記楔状部材18の矢印D方向の移動に従って、プレート15が下方に移動され、ひいては、プレート15に支持されている係止ピン8もまた下方に移動される。傾斜面8b,9bが、成形空間Aに臨んでいるため、合成樹脂成形体14が得られた場合、上記傾斜面8b,9bに嵌まり合う樹脂突起14a,14bが設けられることになる。この樹脂突起14a,14bが傾斜面8b,9bに係止されているため、また冷却により固化した合成樹脂成形体14が、係止ピン8,9の下面に密着しているため、さらに可動型3の下面3aにも密着しているため、合成樹脂成形体14は、可動型3を上方に移動させた際、可動型3と共に上方に移動する。
係止ピン8,9は、可動型3とは独立に上下方向に移動し得るが、係止ピン8,9を可動型3に対して下方に移動させた場合、上記係止部8a,9aにより、合成樹脂成形体14の樹脂突起14a,14bが係止されているので、係止ピン8,9の下端に合成樹脂成形体14を支持した状態で、可動型3の下面3aから合成樹脂成形体14を分離し、かつ係止ピン8,9の先端により支持することができる。
なお、図5(a),(b)は、係止ピン8側のみを説明しているが、係止ピン9もまた、プレート15に支持されているため、プレート15と共に下方に移動される。
従って、粗駆動装置13により、合成樹脂成形体14を係止ピン8,9及び可動型3と共に上方に大きく移動させておき、しかる後、可動型3とは独立に、上記楔状部材18を移動させ、係止ピン8,9を下方に移動させることにより、上記隙間B1,B2を高精度に形成することができる。これは、上記楔状部材18の矢印D方向への移動により、係止ピン8,9を僅かな量だけ高精度に下方に移動させ得ることによる。
従って、本実施形態によれば、上記第1の成形空間Aを形成して合成樹脂成形体14を成形により得た後に、上記粗駆動手段としての駆動装置13により、可動型3とプレート15とを上方に移動し、しかる後上記楔状部材18及び駆動源19からなる位置決め装置17により、係止ピン8,9を下方に移動させることにより、上記隙間B1,B2を合成樹脂成形体14の上面側及び下面側に高精度に形成することができる。よって、上記隙間B1,B2に、上記のように合成樹脂23,24を注入し、固化するだけで、第1,第2の合成樹脂表面層23A,24Aを、成形装置1内において、高精度に形成することができる。
よって、合成樹脂成形体を得た後に、塗装、貼り付け、または改質などの煩雑な別工程を実施することなく、両面に表面層が形成された成形品を得ることができる。従って、製造工程の簡略化及びコストの低減を図ることが可能となる。
加えて、上記第1,第2の表面層形成用樹脂注入装置21,22から注入される合成樹脂23,24として、同一の合成樹脂を用いた場合には、両面に同じ合成樹脂表面層を形成することができ、コストの低減及び製造工程の簡略化を図ることができる。
もっとも、合成樹脂23と合成樹脂24とは異なる合成樹脂であってもよい。その場合には、合成樹脂成形体14の一方面と他方面とに異なる合成樹脂表面層を形成することができる。従って、それぞれの面に適した合成樹脂表面層を形成することができる。
また、上記実施形態では、第1の表面層形成用樹脂注入装置21と、第2の表面層形成用樹脂注入装置22から同時に合成樹脂23,24を注入したが、これらは同時に注入される必要は必ずしもなく、一方を先に注入し、他方を後から注入してもよい。もっとも、好ましくは、同時に第1,第2の表面層形成用樹脂注入装置21,22を駆動することにより、製造工程の短縮を図ることができると共に、注入に際し、第2の成形空間内において、合成樹脂成形体の所望でない移動を抑制することができる。
上記実施形態では、位置決め装置は、上記楔状部材18と、駆動源19とにより形成されていたが、本発明において、上記粗駆動手段と組み合わされる位置決め装置については適宜変形することができる。図7(a)及び(b)は、上記位置決め装置の変形例を示す各部分切欠正面断面図である。本変形例では、係止ピン8がプレート31に固定されており、かつプレート31の上面にプレート32が固定されている。従って、係止ピン8は、プレート31,32と共に上下方向に移動し得るように構成されている。なお、ここでは、係止ピン8が挿通されている可動型3の図示は省略されていることを指摘しておく。
プレート32の側面に、楔状部32aが形成されている。楔状部32aは、楔状部材18と同様に、稜線32bと、稜線32bの上下に連なる傾斜面32c,32dとを有する。稜線32bから上面に向かって傾斜面32cが伸ばされており、稜線32bから下面に向かって傾斜面32dが伸ばされている。従って、正面断面視において、V字状の楔状部分が形成されている。
他方、楔状部32aの側方には、ガイド33,34が配置されている。ガイド33,34は、引張バネ36により連結されている。図7(a)に示すように、常時は引張バネ36の付勢力により、ガイド33の下面とガイド34の上面とが密着されている。なお、ガイド33は、ロッド35の下端に固定されている。
ロッド35は前述した可動型に固定されており、可動型3と共に上下方向に移動可能とされている。
従って、上記粗駆動装置により可動型3を上方に移動し、第2の成形空間Bに近い成形空間を形成した際に、ロッド35もまた、可動型3と同時に移動される。
しかる後、本実施形態では、上記プレート32を、ガイド33,34間に進入させることにより、プレート32を下方に移動させ、ひいては係止ピン8を下方に移動させる。それによって、合成樹脂成形体14を第2の成形空間B内で高精度に位置決めすることができる。ガイド33は、下面から側面に至る傾斜面33aを有し、ガイド34は、上面から側面に至る傾斜面34aを有する。傾斜面33a,34aは、上記楔状部32aの傾斜面32c,32dに当接されている。
図7(b)に示すように、プレート32を、矢印E方向に、駆動源19により移動させることにより、プレート32の楔状部32aが、ガイド33,34間に入り込む。この場合、ロッド35にガイド33が固定されているため、楔状部32aが、引張バネの付勢力に逆らってガイド34,ガイド33から遠ざけることとなる。そのため、逆に、プレート32の高さが、図7(a)に示す状態から図7(b)に示す状態に至るにつれて下方に移動されることになる。すなわち、プレート32の厚み方向中心がガイド33,34間の中心に位置するようにプレート32が移動することになる。その結果、係止ピン8及び係止ピン8に支持された合成樹脂成形体14を下方に移動させることができる。このようにして、本変形例においても、粗駆動手段としての駆動装置13により可動型3を大きく移動させた後に、係止ピン8を上記位置決め装置を用いて下方に移動させることにより、第1,第2の表面層形成用の隙間B1,B2を高精度に形成することができる。なお、本変形例では、プレート32は、矢印E方向にはプレート31とは独立して移動することができるが、上下方向にはプレート31,32は一体となって移動することができる構成となっている。
図8及び図9は、位置決め装置17のさらに他の例を説明するための各部分切欠正面断面図である。ここでは、係止ピン8が形成されている部分を代表して説明することとする。なお、本変形例では、可動型3は水平方向に駆動装置13で駆動されるものとする。すなわち、図1に示した実施形態では、可動型3は上下方向に移動するように構成されていたが、本変形例では、成形装置1を90°回転させた構造に相当し、固定型2と可動型3との近接・離間方向は水平方向である。従って、係止ピン8もまた水平方向に延ばされている。本変形例では、係止ピン8は上記実施形態と同様に、先端に係止部8aを有する。係止部8aは、傾斜面8bを有する。また、係止ピン8は、係止部8aが先端に設けられたピン本体8cと、ピン本体8cの上記先端とは反対側の端部に設けられたヘッド部8dとを有する。ヘッド部8dの径は、ピン本体8cの径よりも大きくされている。また、可動型3の貫通孔6の径よりも、ヘッド部8dの径が大きくされている。他方、プレート15には、ヘッド部8dが移動し得るように、ヘッド部8dの径と同等の径を有する貫通孔15bが形成されている。
本実施形態では、上記ヘッド部8dの厚みは、上記貫通孔15bの深さ、すなわちプレート15の厚みよりも小さくされている。
駆動装置13によりプレート12を駆動し、第1の成形空間Aを形成する場合、図1の矢印Eで示すようにプレート16に力が加わる。すなわち、プレート12と共に、プレート15,16及び係止ピン8が矢印E方向に移動し、第1の成形空間が形成され、合成樹脂成形体14が得られる。なお、第1の成形空間に、合成樹脂成形体14が得られると、合成樹脂5の射出圧力により、ヘッド部8dはプレート16と接している状態となる。
しかる後、本変形例では、第2の成形空間Bを形成するために、図9に示すように、矢印−E方向に、駆動装置13によりプレート12を移動する。その結果、固定型3が可動型2から離間される。この場合、プレート15,16も−E方向に移動される。他方、係止ピン8は、可動型3及びプレート15,16と独立に移動可能とされているので、係止ピン8は、プレート15及び可動型3と同時には移動しない。従って、ヘッド部8dの外側面8d1と、プレート16との間に隙間Fが形成される。そのため、成形空間においては、合成樹脂成形体14の可動型3側の隙間B2が隙間Fの厚みとなるように、前述した隙間B1,B2が形成されることになる。
本変形例において、図1〜4に示すように、合成樹脂成形体14のエッジ部分すべてが固定型2と接触しているシェアエッジ構造となり、さらには抜き勾配を小さくすることが必要なため、合成樹脂成形体14の抜き抵抗は大きくなる。合成樹脂成形体14と固定型2との間に厚さG(G>0)となる隙間を形成するためには、合成樹脂成形体14の成形後にF+Gだけ可動型3を離間させればよい。可動型3を固定型2から離間させる際に、合成樹脂成形体14のエッジ部分と固定型2との摩擦抵抗が生じるため、合成樹脂成形体14が固定型2に固定された状態となり得る。このため、合成樹脂成形体14と可動型3との間に厚さFの隙間が形成される。最終的に、可動型3が固定型2からF+Gだけ離間されると、合成樹脂成形体14と固定型2との間に厚さGの隙間が形成される。
本変形例では、上記駆動装置13と、プレート12、貫通孔15bが形成されたプレート15、プレート16及び可動型3と係止ピン8とにより本発明の駆動手段が構成されることになる。
なお、上記係止ピン8と、貫通孔15bが形成されたプレート15、プレート16を用いた構造は、本発明の駆動手段の内の前述した位置決め装置として用いてもよい。すなわち、上記隙間Fの厚みを調整するように微調整手段としての位置決め装置として用いてもよい。
なお、隙間B1と隙間B2の大きさは必ずしも等しくなくともよく、異なっていてもよい。隙間B1の大きさと隙間B2の大きさを異ならせた場合、合成樹脂成形体14の一方面と他方面において、それぞれ最適な厚みの表面層を形成することができる。
また、図6では、合成樹脂成形体14の両面の全面に、第1,第2の合成樹脂表面層23A,24Aが形成されていたが、図10に示すように、第1の合成樹脂表面層23Bが枠状の形状であってもよい。すなわち、第1の合成樹脂表面層24Bは、合成樹脂成形体14の一方面に部分的に形成されていてもよい。同様に、第2の表面層についても、合成樹脂成形体14の反対側の面において全面に形成されている必要は必ずしもなく、部分的に形成されていてもよい。
よって、例えば図10に示すように、第1の合成樹脂表面層23Bを部分的に形成することにより、合成樹脂成形体14の一方面において必要な部分にのみ表面層を形成することができ、それによって、様々な装飾効果や機能を有する表面層を形成することができる。
なお、上記合成樹脂成形体14を形成するための熱可塑性樹脂については特に限定されず、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、ポリスチレン、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリアミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、上記熱可塑性樹脂の少なくとも1種類以上を構成要素とするポリマーアロイを使用することもできる。
また、第1,第2の合成樹脂表面層を形成する合成樹脂についても特に限定されず、不飽和ポリエステル、ポリスチレン、あるいはアクリル系ポリマー等を適宜用いることができる。あるいは、不飽和ポリエステル、スチレン系モノマーまたはアクリル系モノマー等を硬化部剤とを含む組成物からなる溶融状態の合成樹脂組成物を用いてもよい。上記硬化剤についても特に限定されず、加熱により硬化を開始させる適宜の硬化剤等を用いることができる。
なお、第1,第2の合成樹脂表面層を形成する合成樹脂は、上記のような熱硬化性の合成樹脂に限定されず、熱可塑性の合成樹脂を用いてもよい。
上記合成樹脂表面層の厚みについては、用途に応じて適宜設定すればよいが、通常、0.01〜10mm程度、より薄い表面層が形成される場合には、0.005〜1mm程度とされる。
なお、上記駆動装置13に加えて、位置決め装置17が用いられていたが、本発明においては、上記粗駆動手段としての駆動装置のみにより、可動型3を精密駆動して合成樹脂成形体14の上下に隙間B1,B2を形成してもよい。すなわち、駆動装置13の駆動精度が高い場合、位置決め装置は別途設ける必要は必ずしもない。
また、上記駆動装置13は、油圧シリンダーやエアシリンダーなどの往復駆動源により構成される必要は必ずしもなく、回転駆動源とラック及びピニオンなどの駆動方向変換機構とを組み合わせたものであってもよい。特に、ラック及びピニオンを用いた機構を用いた場合、可動型3の駆動量を正確に設定することができ、上記位置決め装置を省略することが容易となる。
あるいは、上記位置決め装置についても、ステップモーターなどの回転駆動源とラック及びピニオンのような駆動方向変換機構を備えたものを用いて構成してもよい。
本発明の一実施形態の成形方法において用意される成形装置を説明するための略図的正面断面図である。 図1に示す状態から可動型を有し、第1の成形空間を形成して合成樹脂成形体を成形する工程を説明するための正面断面図である。 図2に示す状態に続いて、第2の成形空間を形成した状態を示す正面断面図である。 第2の成形空間において第1,第2の表面層を形成する工程を説明するための正面断面図である。 (a),(b)は、駆動装置により可動型を大きく移動させた後に、位置決め装置により係止ピンを小さく移動して位置決めする工程を説明するための各部分切欠正面断面図である。 本発明の一実施形態で得られる成形品の斜視図である。 (a),(b)は、本発明の成形装置で用いられる位置決め装置の変形例を説明するための各部分切欠正面断面図である。 本発明で用いられる駆動装置の他の例を説明するための部分切欠正面断面図である。 図8に示した駆動装置において、第2の成形空間における隙間B1,B2を形成するための隙間Fが形成される工程とを説明するための部分切欠正面断面図である。 本発明で得られる成形品の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1…成形装置
2…固定型
2a…凹部
2b…樹脂注入用貫通孔
3…可動型
3a…下面
3b…上面
4a…ベースプレート
4b…合成樹脂注入装置
5…合成樹脂
6,7…貫通孔
8,9…係止ピン
8a,9a…係止部
8b,9b…傾斜面
8c…ピン本体
8d…ヘッド部
10,11…連結ロッド
12…プレート
13…駆動装置
14…合成樹脂成形体
14a,14b…樹脂突起
15…プレート
15a…傾斜面
15b…貫通孔
16…プレート
17…位置決め装置
18…楔状部材
18a…稜線
18b…傾斜面
19…駆動源
21…第1の表面層形成用樹脂注入装置
22…第2の表面層形成用樹脂注入装置
23,24…合成樹脂
23A…第1の合成樹脂表面層
23B…第1の合成樹脂表面層
24A…第2の表面層
24B…第1の合成樹脂表面層
25…成形品
31,32…プレート
32a…楔状部
32b…稜線
32c,32d…傾斜面
33,34…ガイド
33a,34a…傾斜面
35…ロッド
36…引張バネ
B1,B2…隙間

Claims (9)

  1. 合成樹脂成形体の一方面に第1の合成樹脂表面層が形成され、他方面に第2の合成樹脂表面層が形成された成形品を得るための成形装置であって、
    第1の金型と、
    前記第1の金型と組み合わされて内部に成形空間を形成する第2の金型と、
    前記第1,第2の金型が接触されて内部に前記合成樹脂成形体を成形するための第1の成形空間を形成する閉型状態と、前記第1,第2の金型が前記閉型状態よりも離間され、前記合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層を成形するための第2の成形空間を形成する表面層成形状態とをとり得るように、前記第1の金型及び/または前記第2の金型を近接・離間し、前記第1,第2の合成樹脂表面層を成形するに際し、該合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層形成用の隙間を設けるように第2の成形空間内において前記合成樹脂成形体を位置決めする、駆動手段と、
    前記第1の成形空間に溶融状態にある合成樹脂を注入する成形体形成用樹脂注入手段と、
    前記第2の成形空間の内の第1の合成樹脂表面層が成形される隙間に、溶融状態にある合成樹脂を注入する第1の表面層形成用樹脂注入手段と、
    前記第2の成形空間の内の前記第2の合成樹脂表面層を成形する隙間に、溶融状態にある合成樹脂を注入する第2の表面層形成用樹脂注入手段とを備えることを特徴とする、成形装置。
  2. 前記第1,第2の表面層形成用樹脂注入手段が一体化されており、第1,第2の合成樹脂表面層を形成するために同一の合成樹脂が注入される、請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記第1の金型が固定型であり、前記第2の金型が前記固定型に対して近接・離間される可動型であり、前記駆動手段により該可動型が駆動される、請求項1または2に記載の成形装置。
  4. 前記駆動手段が、
    前記閉型状態と、前記表面層形成状態との間で前記可動型を駆動する粗駆動手段と、
    前記合成樹脂成形体の両面に第1,第2の合成樹脂表面層形成用の隙間を形成するために前記表面層形成状態において前記可動型の位置を位置決めする位置決め手段とを備える、請求項3に記載の成形装置。
  5. 前記可動型の前記第1の成形空間に臨む面から該可動型内に延ばされた貫通孔が前記可動型に形成されており、
    前記位置決め手段が、貫通孔内に挿通されており、前記可動型と独立に前記可動型の近接・離間方向に移動されるように配置されており、先端に前記合成樹脂成形体に係止される係止部を一部有する係止ピンを有し、前記係止ピンが前記合成樹脂成形体と共に前記可動型の近接・離間方向に移動され得る、請求項4に記載の成形装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の成形装置を用いた成形品の製造方法であって、前記閉型状態として内部に前記合成樹脂成形体を成形するための第1の成形空間を形成し、前記成形体形成用樹脂注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入し、硬化させることにより前記合成樹脂成形体を成形する工程と、
    前記合成樹脂成形体を成形した後に、前記第1,第2の金型を前記表面層成形状態となるように第1の金型及び/または第2の金型を前記駆動手段により駆動し、前記第2の成形空間を形成する工程と、
    前記第2の成形空間の前記第1の合成樹脂表面層を形成するための隙間に前記第1の表面層形成用樹脂注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入し、第1の合成樹脂表面層を形成する工程と、
    前記第2の成形空間の前記第2の合成樹脂表面層を形成するための隙間に前記第2の表面層形成用樹脂注入手段から溶融状態にある合成樹脂を注入して第2の合成樹脂表面層を形成する工程とを備えることを特徴とする、成形品の製造方法。
  7. 前記第1の合成樹脂表面層及び第2の合成樹脂表面層をそれぞれ形成するための溶融状態にある合成樹脂を同時に注入する、請求項6に記載の成形品の製造方法。
  8. 前記第2の表面層形成用樹脂注入手段から注入する合成樹脂として、前記第1の表面層形成用樹脂注入手段から注入される合成樹脂と異なる合成樹脂を用いる、請求項6または7に記載の成形品の製造方法。
  9. 前記第1の合成樹脂表面層を形成するための隙間の大きさと、前記第2の合成樹脂表面層を形成するための隙間の大きさとを異ならせる、請求項6〜8のいずれか1項に記載の成形品の製造方法。
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