JP2009240351A - 回胴式遊技機 - Google Patents

回胴式遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009240351A
JP2009240351A JP2008087225A JP2008087225A JP2009240351A JP 2009240351 A JP2009240351 A JP 2009240351A JP 2008087225 A JP2008087225 A JP 2008087225A JP 2008087225 A JP2008087225 A JP 2008087225A JP 2009240351 A JP2009240351 A JP 2009240351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
game
lottery
shutters
gaming state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008087225A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Murai
穂 村井
Shin Katayama
慎 片山
Takeaki Sueoka
丈明 末岡
Yasutaka Matsumoto
靖孝 松本
Yuji Matsuyama
裕司 松山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heiwa Corp filed Critical Heiwa Corp
Priority to JP2008087225A priority Critical patent/JP2009240351A/ja
Publication of JP2009240351A publication Critical patent/JP2009240351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
  • Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)

Abstract

【課題】大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出を行うことができる回胴式遊技機を提供する。
【解決手段】画像表示装置30の前面側にはシャッター装置40が設けられている。シャッター装置40の一組の前シャッター41a,41bは、画像表示装置30の画面を開放する開放演出とその画面を閉鎖する閉鎖演出とを行うことができる。演出制御基板90のCPU93は、前シャッター41a,41bに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しており、大役の入賞が許容されている場合に限り、スタートレバーの操作及び各停止ボタンの操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技の状況に応じて画像演出等、各種の遊技の演出を行う回胴式遊技機に関するものである。
上記回胴式遊技機は、複数の図柄が記された3つの回胴リールと、3つの回胴リールの回転開始を指示するためのスタートレバーと、各回胴リールの回転停止を指示するための3つの停止ボタンと、主制御基板と、演出制御基板と、複数の演出手段とを備えている。遊技者がスタートレバーを操作すると、3つの回胴リールの駆動が開始し、遊技者が各停止ボタンを押下すると、当該停止ボタンに対応する回胴リールの駆動が停止する。そして、3つの回胴リールが停止したときに、各種の役に対応する図柄の組合せが表示されると、ゲーム(遊技)の結果が当該役の入賞となる。
主制御基板は、回胴リールの制御等、遊技内容の制御を行う。具体的に、主制御基板は、スタートレバーの押下時に乱数値を取得し、その取得した乱数値に基づいて役の抽選処理を行う。この役の抽選処理においては、主制御基板は、当該乱数値が予め定められた当たり値に該当するか否かを判定することにより、大役、小役、再遊技役を含む複数種類の役のうちいずれの役に当選したか、いずれの役にも当選しなかったかを決定する。主制御基板は、各ゲームにおいて、当該ゲームの結果が役抽選で決定された役の入賞となることを許容するように各回胴リールの停止動作を制御する。尚、主制御基板は、役抽選の結果が大役の当選である場合にあっては、当該大役の入賞というゲームの結果が得られるまで、ゲームの結果が当該大役の入賞となることを許容するように各回胴リールの停止動作を制御する。
また、主制御基板は、役抽選の結果やゲームの結果等に基づいて遊技状態の移行を制御する。例えば、役抽選により大役に当選すると、主制御基板は、遊技状態を大役内部中状態に移行させる。この大役内部中状態は、大役に当選している状態、すなわち、役抽選により当該大役に当選したときから当該大役に入賞するまでの期間における遊技状態である。遊技状態が大役内部中状態である場合に限り、遊技者は自己の停止ボタンの操作により当該大役の入賞というゲームの結果を得ることができる。
各演出手段は遊技に関わる演出を行うものである。具体的に、画像を表示することにより遊技の演出を行う画像表示装置、点灯表示により遊技の演出を行う電飾表示部等が演出手段に該当する。演出制御基板は、主に遊技の演出の制御を行う。すなわち、演出制御基板は、主制御基板からのコマンド(指令信号)に基づいて演出内容を決定した後、その決定した遊技の演出内容にしたがって各演出手段を制御する。
最近では、演出手段の一つとしてシャッターを備える遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるシャッターは画像表示装置の前面に設けられている。そして、画像表示装置の表示内容に応じてシャッターを移動させることにより、画像表示装置の画面を開放したり閉鎖したりするという演出が行われる。また、このようなシャッターを備える遊技機のうち実用化されているものとして、通常はシャッターが画像表示装置の画面を閉鎖した状態で遊技が行われ、大役に当選していることを報知する場合にのみシャッターが画像表示装置の画面を開放して画像表示装置による演出が開始されるという遊技機がある。
特開2005−540号公報
ところで、上記特許文献1に係る遊技機では、シャッターによる演出と遊技状態との関係が必ずしも明確になっていない。特に、遊技状態が大役内部中状態であるかどうかということが、シャッターによる演出に効果的に反映されていない。このため、遊技者は大役に当選しているかどうかをシャッターによる演出内容から容易に知ることができないという問題がある。
これに対し、上記実用化されている遊技機では、遊技状態が大役内部中状態である場合、大役に当選していることを報知する際に、シャッターが画像表示装置の画面を開放し、画像表示装置による演出が開始されるので、遊技者はシャッターによる演出の実行の有無から大役に当選しているかどうかを容易に知ることができる。しかしながら、この遊技機では、通常の遊技を行っている間、シャッターが画像表示装置の画面を閉鎖しており、画像表示装置による演出がなされないので、大役に当選していない状態が長く続くと、遊技者は遊技に飽きてしまうおそれがある。
本発明は上記事情に基づいてなされたものであり、遊技状態が大役に当選していない状態であっても画像による演出を遊技者に見せることができると共に、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出を行うことができる回胴式遊技機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するための本発明は、複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な複数の図柄表示手段と、遊技を行う旨を指示するための遊技指示手段と、遊技指示手段が操作された後に複数の図柄表示手段について変動表示の開始を指示するための変動指示手段と、複数の図柄表示手段について変動表示の停止を指示するために各図柄表示手段に対応して設けられた複数の停止指示手段とを有し、複数の図柄表示手段が変動表示を開始した後に複数の図柄表示手段が停止表示したときの図柄の組合せが各種の役に対応する図柄の組合せになれば遊技の結果が当該役の入賞となる遊技を実行する回胴式遊技機において、各種の役には、入賞により遊技者に有利な遊技を実行することができる大役が含まれており、遊技が開始される度に各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段と、各回の遊技において当該遊技の結果が役抽選手段によって決定された役の入賞となることを停止指示手段の所定の停止指示範囲内で許容するように複数の図柄表示手段の停止表示を制御すると共に、役抽選手段によって大役が決定された場合にあっては、当該大役の入賞という遊技の結果が得られるまで、遊技の結果が当該大役の入賞となることを許容するように複数の図柄表示手段の停止表示を制御する遊技制御手段と、遊技に関わる演出として画像による演出が行われる画像表示装置と、画像表示装置の前面側に移動可能に設けられた一組のシャッターを有し、遊技に関わる演出として、一組のシャッターが画像表示装置の画面に重ならない位置に移動して当該画面を開放する開放演出と一組のシャッターが画像表示装置の画面に重なる位置に移動して当該画面を閉鎖する閉鎖演出とが行われるシャッター装置と、遊技制御手段から送られた所定の情報に基づいて画像表示装置及び一組のシャッターの各々に実行させる演出の内容を決定し、その決定した演出の内容にしたがって画像表示装置及び一組のシャッターの各々を制御する演出制御手段と、を具備して構成される。ここで、演出制御手段は、一組のシャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しており、大役の入賞が許容されている場合に限り、変動指示手段の操作及び各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。
上記構成により、演出制御手段は、一組のシャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しているので、遊技状態が大役の入賞が許容されていない状態である場合、遊技者には、画像表示装置による画像演出を見ながら遊技を楽しんでもらうことができる。また、演出制御手段は、一組のシャッターに実行させる演出の内容として、大役の入賞が許容されている場合に限り、変動指示手段の操作及び各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。すなわち、一組のシャッターによる演出は、遊技状態が大役の入賞が許容されている状態である場合にのみ実行され得る。このため、遊技状態が大役の入賞が許容されている状態である場合には、今まで遊技者に見せていた演出画像をシャッターの閉鎖によって遮断し、遊技者に画像演出を突然次の遊技の開始まで見せなくすることができる。したがって、本発明では、一組のシャッターによる演出を、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出として利用することができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。
特に、上記の回胴式遊技機は、遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の第一演出抽選テーブルと、一組のシャッターに閉鎖演出を実行させるかどうかを決定するための抽選確率が定められている第二演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、演出制御手段は、遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている所定の第一演出抽選テーブルを用いて演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した演出組合せデータにしたがった内容の演出を画像表示装置に実行させると共に、大役の入賞が許容されている場合に、遊技制御手段から変動指示手段又は各停止指示手段の操作が行われた旨の情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている第二演出抽選テーブルを用いて閉鎖演出の実行の有無を抽選で決定し、閉鎖演出の実行という抽選結果を得たときに一組のシャッターに閉鎖演出を実行させ、且つ、一組のシャッターが閉鎖演出を実行している場合にあっては、遊技制御手段から遊技指示手段の操作が行われた旨の情報が送られたときに、一組のシャッターに当該閉鎖演出を終了させて開放演出を実行させるように構成してもよい。これにより、画像表示装置に実行させる演出の内容や一組のシャッターによる閉鎖演出の実行の有無をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。
あるいは、上記の回胴式遊技機は、遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置及び一組のシャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、演出制御手段は、遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている所定の演出抽選テーブルを用いて演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した演出組合せデータにしたがった内容の演出を画像表示装置及び一組のシャッターの各々に実行させるように構成してもよい。これにより、画像表示装置及び一組のシャッターの各々に実行させる演出の内容をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。しかも、一回の抽選で画像表示装置及び一組のシャッターの各々に実行させる演出内容が決定されるので、演出内容を決定する処理が簡易になるという利点がある。
また、上記の目的を達成するための本発明は、複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な複数の図柄表示手段と、遊技を行う旨を指示するための遊技指示手段と、遊技指示手段が操作された後に複数の図柄表示手段について変動表示の開始を指示するための変動指示手段と、複数の図柄表示手段について変動表示の停止を指示するために各図柄表示手段に対応して設けられた複数の停止指示手段とを有し、複数の図柄表示手段が変動表示を開始した後に複数の図柄表示手段が停止表示したときの図柄の組合せが各種の役に対応する図柄の組合せになれば遊技の結果が当該役の入賞となる遊技を実行する回胴式遊技機において、各種の役には、入賞により遊技者に有利な遊技を実行することができる大役が含まれており、遊技が開始される度に各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段と、各回の遊技において当該遊技の結果が役抽選手段によって決定された役の入賞となることを停止指示手段の所定の停止指示範囲内で許容するように複数の図柄表示手段の停止表示を制御すると共に、役抽選手段によって大役が決定された場合にあっては、当該大役の入賞という遊技の結果が得られるまで、遊技の結果が当該大役の入賞となることを許容するように複数の図柄表示手段の停止表示を制御する遊技制御手段と、遊技に関わる演出として画像による演出が行われる画像表示装置と、画像表示装置の前面側に移動可能に設けられた一組の前シャッターと一組の前シャッターの後側に移動可能に設けられた一組の後シャッターとを有し、遊技に関わる演出として、一組の前シャッターについては当該一組のシャッターが画像表示装置の画面に重ならない位置に移動して当該画面を開放する開放演出と当該一組のシャッターが画像表示装置の画面に重なる位置に移動して当該画面を閉鎖する閉鎖演出とが行われ、一組の後シャッターについては開放演出及び閉鎖演出を含む複数種類の演出が行われるシャッター装置と、遊技制御手段から送られた所定の情報に基づいて画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容を決定し、その決定した演出の内容にしたがって画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々を制御する演出制御手段と、を具備して構成される。ここで、演出制御手段は、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しており、大役の入賞が許容されている場合に限り、変動指示手段の操作及び各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。
上記構成により、演出制御手段は、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しているので、遊技状態が大役の入賞が許容されていない状態である場合、遊技者には、一組の後シャッターによる演出と画像表示装置による画像演出を見ながら遊技を楽しんでもらうことができる。また、演出制御手段は、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、大役の入賞が許容されている場合に限り、変動指示手段の操作及び各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。すなわち、一組の前シャッターによる演出は、遊技状態が大役の入賞が許容されている状態である場合にのみ実行され得る。このため、遊技状態が大役の入賞が許容されている状態である場合には、今まで遊技者に見せていた演出画像を前シャッターの閉鎖によって遮断し、遊技者に画像演出を突然次の遊技の開始まで見せなくすることができる。したがって、本発明では、一組の前シャッターによる演出を、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出として利用することができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。
特に、上記の回胴式遊技機は、遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の第一演出抽選テーブルと、一組の前シャッターに閉鎖演出を実行させるかどうかを決定するための抽選確率が定められている第二演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、演出制御手段は、遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている所定の第一演出抽選テーブルを用いて演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した演出組合せデータにしたがった内容の演出を画像表示装置及び一組の後シャッターの各々に実行させると共に、大役の入賞が許容されている場合に、遊技制御手段から変動指示手段又は各停止指示手段の操作が行われた旨の情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている第二演出抽選テーブルを用いて閉鎖演出の実行の有無を抽選で決定し、閉鎖演出の実行という抽選結果を得たときに一組の前シャッターに閉鎖演出を実行させ、且つ、一組の前シャッターが閉鎖演出を実行している場合にあっては、遊技制御手段から遊技指示手段の操作が行われた旨の情報が送られたときに、一組の前シャッターに当該閉鎖演出を終了させて開放演出を実行させるように構成してもよい。これにより、画像表示装置及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容や一組の前シャッターによる閉鎖演出の実行の有無をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。
あるいは、上記の回胴式遊技機は、遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、演出制御手段は、遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、記憶手段に記憶されている所定の演出抽選テーブルを用いて演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した演出組合せデータにしたがった内容の演出を画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々に実行させるように構成してもよい。これにより、画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。しかも、一回の抽選で画像表示装置、一組の前シャッター及び一組の後シャッターの各々に実行させる演出内容が決定されるので、演出内容を決定する処理が簡易になるという利点がある。
本発明に係る回胴式遊技機によれば、遊技状態が大役に当選していない状態であっても画像による演出を遊技者に見せることができると共に、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出を行うことができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。
以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態である回胴式遊技機の概略斜視図、図2はその回胴式遊技機の概略ブロック図、図3はその回胴式遊技機のシャッター装置の概略斜視図、図4はその回胴式遊技機の画像表示装置及びシャッター装置の概略ブロック図である。
第一実施形態の回胴式遊技機は、図1に示すように、本体部1と、その本体部1の前面側に開閉可能に設けられた前面扉2とを有する。かかる回胴式遊技機は、図1及び図2に示すように、左側回胴リール11a,中央回胴リール11b,右側回胴リール11cと、表示窓12と、メダル投入口13と、クレジット数表示部14と、MAXベットボタン15と、一枚投入ボタン16と、ベット枚数表示部17と、スタートレバー18と、左側停止ボタン19a,中央停止ボタン19b,右側停止ボタン19cと、精算ボタン21と、払出数表示部22と、メダル放出口23と、メダル受皿24と、払出装置25と、画像表示装置30と、シャッター装置40と、電飾表示部50と、スピーカ部60と、投入メダル検出センサ71と、MAXベットボタン操作検出センサ72と、一枚投入ボタン操作検出センサ73と、スタートレバー操作検出センサ74と、左側停止ボタン操作検出センサ75a,中央停止ボタン操作検出センサ75b,右側停止ボタン操作検出センサ75cと、左側回胴リール駆動手段76a,中央回胴リール駆動手段76b,右側回胴リール駆動手段76cと、主制御基板80と、演出制御基板90とを備える。
図1に示すように、回胴式遊技機の中央部のやや上側には、左側回胴リール11a、中央回胴リール11b、右側回胴リール11cが並べて配設されている。各回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を一列に配した図柄列を有しており、回転可能に構成されている。これらの回胴リール11a,11b,11cは、複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な図柄表示手段としての役割を果たすものである。左側回胴リール11aは左側回胴リール駆動手段76aにより駆動され、中央回胴リール11bは中央回胴リール駆動手段76bにより駆動され、そして、右側回胴リール11cは右側回胴リール駆動手段76cにより駆動される。ここで、各回胴リール駆動手段76a,76b,76cとしては、例えばステッピングモータが用いられる。これら回胴リール駆動手段76a,76b,76cの制御は、主制御基板80により行われる。尚、主制御基板80は、各回胴リール11a,11b,11cが表示窓12内の所定の位置に表示している図柄をステッピングモータのステップ数で把握することが可能であり、かかる表示図柄の把握には公知の方法が用いられる。
各回胴リール11a,11b,11cに配される図柄には、例えば、赤色の数字「7」図柄(赤7図柄)、桃色の数字「7」図柄(桃7図柄)、青色の数字「7」図柄(青7図柄)、BAR図柄、リプレイ図柄、ベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄等がある。各回胴リール11a,11b,11cの外周には、これらの図柄が合計21個若しくはそれ以下の個数、配されている。また、回胴リール11a,11b,11c毎に各図柄の数及び図柄の配置順序は異なっている。
表示窓12は回胴リール11a,11b,11cの前側に設けられた透明な窓部である。この表示窓12は、3つの回胴リール11a,11b,11cの停止時に回胴リールの回転方向に沿って3つの図柄を、その回転方向に直交する方向に沿って3つの図柄を表示することができる。すなわち、遊技者は、左側回胴リール11a、中央回胴リール11b、右側回胴リール11cの停止時において表示窓12からそれぞれの回胴リール11a,11b,11cに付された3つの図柄(合計9つの図柄)を目視することができる。
回胴式遊技機では、3つの回胴リール11a,11b,11cの停止時に表示される図柄を、各種の役に対応する図柄の組合せに揃えるというゲーム(遊技)が行われる。すなわち、3つの回胴リール11a,11b,11cが回転を開始した後に3つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、複数種類の役のうちいずれかの役に対応する図柄の組合せが表示窓12に停止表示されれば、ゲームの結果は当該役の入賞となる。
メダル投入口13は、遊技者がメダル(遊技媒体)を投入するための投入口である。投入メダル検出センサ71はメダル投入口13の内部に設けられており、メダルがメダル投入口13に投入されたことを検出するものである。投入メダル検出センサ71からの検出信号は主制御基板80に送られる。主制御基板80は、かかる投入メダル検出センサ71からの検出信号に基づいて、メダルが何枚投入されたのかを認識することができる。
表示窓12のすぐ下側には、クレジット数表示部14が設けられている。クレジット数表示部14は、メダルのクレジット数(貯留数)を所定の範囲内(例えば50枚以内)で表示するものである。主制御基板80は、ゲームの結果が所定の役の入賞になると、その役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を現在のクレジット数に加算し、その加算した数をクレジット数表示部14に表示させる。
本実施形態の回胴式遊技機では、メダルを1枚、2枚又は3枚投入することにより、1回のゲームを行うことができる。1枚、2枚又は3枚のメダルを投入することは、ゲームを行うための条件である。すなわち、遊技者によるメダルの投入はゲームを行う旨を指示する操作であり、メダル投入口13はゲームを行う旨を指示するための遊技指示手段といえる。このため、遊技者は、ゲームを行う際に、1枚、2枚又は3枚のメダルをメダル投入口13から投入するか、或いは、現在のメダルのクレジット数からメダル1枚分、メダル2枚分又はメダル3枚分のクレジット数を使用しなければならない。
MAXベットボタン15及び一枚投入ボタン16は、メダル投入口13から実際にメダルを投入することに代えて、クレジットされているメダルの中から1枚、2枚又は3枚のメダルを使用してゲームを行う旨を指示するための遊技指示手段である。MAXベットボタン15及び一枚投入ボタン16は、表示窓12の左下側に設けられている。MAXベットボタン15は、クレジットされているメダルの中から3枚のメダルを使用してゲームを行うことを指示するボタンであり、また、一枚投入ボタン16は、クレジットされているメダルの中から1枚、2枚又は3枚のメダルを使用してゲームを行うことを指示するボタンである。具体的には、一枚投入ボタン16を1回押すことにより、クレジットされているメダルの中から1枚のメダルを使用してゲームを行うことが指示され、一枚投入ボタン16を2回押すことにより、クレジットされているメダルの中から2枚のメダルを使用してゲームを行うことが指示され、そして、一枚投入ボタン16を3回押すことにより、クレジットされているメダルの中から3枚のメダルを使用してゲームを行うことが指示される。すなわち、一枚投入ボタン16を3回押すことは、MAXベットボタン15を1回押すことと同じである。このように、MAXベットボタン15又は一枚投入ボタン16の押下も、メダルの投入と同様に、ゲームを行う旨を指示する操作である。
MAXベットボタン操作検出センサ72はMAXベットボタン15が押されたことを検出するものであり、一枚投入ボタン操作検出センサ73は一枚投入ボタン16が押されたことを検出するものである。各ボタン操作検出センサ72,73からの検出信号は、主制御基板80に送られる。主制御基板80は、かかる検出信号を受けると、何枚のメダルを使用してゲームを行うのかを認識すると共に、現在のクレジット数からその認識したメダル枚数分のクレジット数を減算し、その減算した数をクレジット数表示部14に表示させる。
表示窓12の左下側には、ベット枚数表示部17が設けられている。かかるベット枚数表示部17は、当該ゲームに使用するメダルの枚数を表示するものである。具体的には、メダル投入口13からメダルが1枚投入されたとき、又は、一枚投入ボタン16が1回押されたときに、主制御基板80は、ベット枚数表示部17の「一」の部分に対応するランプを点灯させる。メダル投入口13からメダルが2枚投入されたとき、又は、一枚投入ボタン16が2回押されたときに、主制御基板80は、ベット枚数表示部17の「二」の部分に対応するランプを点灯させる。そして、メダル投入口13からメダルが3枚投入されたとき、一枚投入ボタン16が3回押されたとき、又は、MAXベットボタン15が押されたときに、主制御基板80は、ベット枚数表示部17の「三」の部分に対応するランプを点灯させる。
スタートレバー18は、ゲームを開始する旨を指示するために遊技者が操作するものである。メダル投入口13から1回のゲームを行うのに必要な枚数のメダルを投入する操作が行われるか、又は、既に1回のゲームを行うのに必要な枚数のメダルがクレジットされている状態でMAXベットボタン15の操作、若しくは一枚投入ボタン16の必要回数の操作のうちいずれかの操作が行われることにより、スタートレバー18の操作が可能となる。スタートレバー操作検出センサ74は、スタートレバー18が操作されたことを検出するものである。スタートレバー操作検出センサ74は、スタートレバー18が操作されたことを検出すると、ゲーム開始信号を主制御基板80に送る。主制御基板80は、投入メダル検出センサ71、MAXベットボタン操作検出センサ72、一枚投入ボタン操作検出センサ73のいずれかから信号が送られて、ゲームを行うのに必要な枚数のメダルが投入されていることを認識しているときに、スタートレバー操作検出センサ74からゲーム開始信号を受けると、ゲーム開始の処理を行う。具体的には、主制御基板80は、ゲーム開始信号を受けると、乱数値を取得し、その乱数値に基づいて役の抽選処理を行うと共に、前回のゲーム開始信号の受信時から4.1秒以上経過していれば直ちに、4.1秒経過前であれば4.1秒経過後に、3つの回胴リール11a,11b,11cの回転動作を開始する。このように、スタートレバー18は、3つの回胴リール11a,11b,11cについて変動表示の開始を指示するための変動指示手段としての役割を果たしている。
左側停止ボタン19aは左側回胴リール11aの回転動作の停止を指示するためのものであり、中央停止ボタン19bは中央回胴リール11bの回転動作の停止を指示するためのものであり、右側停止ボタン19cは右側回胴リール11cの回転動作の停止を指示するためのものである。すなわち、各停止ボタン19a,19b,19cは、当該回胴リールについて変動表示の停止を指示するための停止指示手段としての役割を果たす。また、左側停止ボタン操作検出センサ75aは左側停止ボタン19aが押されたことを検出するものであり、中央停止ボタン操作検出センサ75bは中央停止ボタン19bが押されたことを検出するものであり、右側停止ボタン操作検出センサ75cは右側停止ボタン19cが押されたことを検出するものである。各停止ボタン操作検出センサ75a,75b,75cからの検出信号は、主制御基板80に送られる。主制御基板80は、停止ボタン操作検出センサ75a,75b,75cからの検出信号を受けると、当該停止ボタン操作検出センサに対応する回胴リールの回転動作を所定の制御方法により停止する。
尚、本実施形態においては、1回のゲームは、スタートレバー18が操作されることにより開始し、3つの停止ボタン19a,19b,19cがすべて押された後、次回のゲームを行うためにメダルが投入され又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下されることにより終了するものとする。すなわち、3つの回胴リール11a,11b,11cが変動表示を開始したときから3つの回胴リール11a,11b,11cが停止表示した後に次回のゲームを行う旨を指示する操作が行われるまでが1回のゲームである。
本実施形態では、3つの回胴リール11a,11b,11cを停止させて所定の図柄を揃えるための入賞ラインが5つ設定されている。すなわち、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた3つのラインと、表示窓12の左上から右下に向かって延びるラインと、表示窓12の左下から右上に向かって延びるラインとである。メダルを何枚使用してゲームを行うかに応じて、有効な入賞ラインが異なる。1枚のメダルを使用してゲームを行う場合には、表示窓12の中央部を通り水平方向に延びる1つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。2枚のメダルを使用してゲームを行う場合には、表示窓12の上部、中央部、下部のそれぞれを通り水平方向に延びた3つの入賞ラインだけが有効な入賞ラインとなる。そして、3枚のメダルを使用してゲームを行う場合には、5つの入賞ラインすべてが有効な入賞ラインとなる。3つの回胴リール11a,11b,11cが停止したときに、5つの入賞ラインのうち有効な入賞ライン上に所定の図柄の組合せが揃えば、ゲームの結果はその組合せに対応する役の入賞となる。
役の種類には、例えば、ベル小役と、スイカ小役と、チェリー小役と、第一ビッグボーナス(BB1)と、第二ビッグボーナス(BB2)と、チャレンジタイムビッグボーナス(CTBB)と、2種類の再遊技役とがある。このうち、ベル小役、スイカ小役及びチェリー小役は、小当りである小役と称されるものである。主制御基板80による役の抽選処理によりベル小役に当選したときには、遊技者は当該ゲームにおいて3つのベル図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、かかる図柄の組合せが有効な入賞ライン上に揃うと、ベル小役の入賞となる。また、主制御基板80による役の抽選処理によりスイカ小役に当選したときには、遊技者は当該ゲームにおいて3つのスイカ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、3つのスイカ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、スイカ小役の入賞となる。更に、主制御基板80による役の抽選処理によりチェリー小役に当選したときには、遊技者は当該ゲームにおいて左側回胴リール11aに配されたチェリー図柄を有効な入賞ライン上に停止させることが可能になる。そして、チェリー図柄・任意の図柄・任意の図柄という図柄の組合せが有効な入賞ライン上に揃うと、チェリー小役の入賞となる。小役に入賞すると、当該小役の種類に応じて所定枚数のメダルが払い出される。例えば、ベル小役の入賞時には8枚のメダルが、スイカ小役の入賞時には7枚のメダルが、チェリー小役の入賞時には4枚のメダルが払い出される。
BB1、BB2及びCTBBは、いわゆるボーナスと称される大役である。主制御基板80による役の抽選処理によりBB1に当選すると、遊技者は、3つの赤7図柄を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。3つの赤7図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、BB1の入賞となる。一方、主制御基板80による役の抽選処理によりBB2に当選すると、遊技者は、3つの桃7図柄又は3つの青7図柄を有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。3つの桃7図柄又は3つの青7図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、BB2の入賞となる。BB1又はBB2に入賞すると、回胴式遊技機では、遊技者に有利なBB1ゲーム又はBB2ゲームが実行される。BB1ゲーム又はBB2ゲームでは、小役の当選確率が飛躍的に向上して、遊技者が短期間に多量のメダルを獲得することができる。ここで、BB1ゲームは、メダルの累積払出枚数が例えば460枚を超えたときに終了し、BB2ゲームは、メダルの累積払出枚数が例えば380枚を超えたときに終了する。尚、以下では、赤7図柄・赤7図柄・赤7図柄という図柄の組合せを「BB1図柄」、桃7図柄・桃7図柄・桃7図柄又は青7図柄・青7図柄・青7図柄という図柄の組合せを「BB2図柄」とも称することにする。
また、主制御基板80による役の抽選処理によりCTBBに当選すると、遊技者は、桃7図柄・桃7図柄・BAR図柄という図柄の組合せを有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。桃7図柄・桃7図柄・BAR図柄という図柄の組合せが有効な入賞ライン上に揃うと、CTBBの入賞となる。CTBBに入賞すると、回胴式遊技機では、遊技者に有利なCTBBゲームが実行される。CTBBゲームでは、リール制御が特殊な制御状態となり、役の抽選結果に関係なく、遊技者の技量次第でいずれの小役をも有効な入賞ライン上に揃えることができるようになる。このCTBBゲームは、メダルの累積払出枚数が例えば140枚を超えたときに終了する。尚、以下では、桃7図柄・桃7図柄・BAR図柄という図柄の組合せを「CTBB図柄」とも称することにする。また、BB1ゲーム、BB2ゲーム、CTBBゲームをまとめて「大役ゲーム」とも称することにする。
再遊技役には、再遊技A役、再遊技B役という2種類の役がある。主制御基板80による役の抽選処理により再遊技A役に当選したときには、遊技者は当該ゲームにおいて3つのリプレイ図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、3つのリプレイ図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、再遊技A役の入賞となる。また、主制御基板80による役の抽選処理により再遊技B役に当選したときには、遊技者は当該ゲームにおいてリプレイ図柄・リプレイ図柄・ベル図柄という図柄の組合せを有効な入賞ライン上に揃えることが可能になる。そして、リプレイ図柄・リプレイ図柄・ベル図柄という図柄の組合せが有効な入賞ライン上に揃うと、再遊技B役の入賞となる。再遊技A役又は再遊技B役に入賞すると、回胴式遊技機は、再遊技の状態、すなわち、今回のゲームで使用したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されたものとみなされ、遊技者が新たにメダルを投入することなく、再度、ゲームを行うことが可能な状態となる。尚、本実施形態では、再遊技役はメダルの払出しがないことから、再遊技役を小役に含めていないが、次のゲームのための新たなメダルの投入操作が不要なので、そのゲームに使用したメダルが払い出されたと仮定して、再遊技役を小役として取扱うことも可能である。また、以下では、リプレイ図柄・リプレイ図柄・リプレイ図柄という図柄の組合せを「再遊技A図柄」、リプレイ図柄・リプレイ図柄・ベル図柄という図柄の組合せを「再遊技B図柄」とも称することにする。
払出数表示部22は、各ゲームにおいてそのゲームの結果に応じて払い出されるメダルの払出枚数を表示するものである。払出数表示部22の制御は主制御基板80により行われる。メダル放出口23からは、例えば、遊技者が精算ボタン21を押した場合にそのときのクレジット数に対応する数のメダルが放出される。メダル受皿24は、メダル放出口23から放出されるメダルを蓄積するための皿である。また、払出装置25は、所定の回転機構(不図示)を利用してメダルを1枚ずつメダル放出口23から払い出す装置である。かかる払出装置25の動作は、主制御基板80により制御される。
画像表示装置30は、複数の文字、数字、図形やキャラクター等の画像を変動表示することにより、役の成立の予告、所定の情報の告知、その他の遊技に関わる画像演出を行うものである。例えば、大当り確定を予告するプレミアム演出を行ったり、入賞ライン上に揃えるべき図柄の種類を告知したりする。本実施形態では、画像表示装置30として液晶表示装置を用いている。かかる画像表示装置30は、図4に示すように、液晶パネル31と、液晶制御基板32とを有する。液晶パネル31は、表示窓12の上側中央に配置されている。液晶制御基板32は液晶パネル31を制御するものである。この画像表示装置30の演出制御は、主制御基板80からのコマンド(指令信号)に基づいて演出制御基板90により行われる。
シャッター装置40は、液晶パネル31の画面を開放したり閉鎖したりすることにより、遊技に関わる演出を行うものである。このため、シャッター装置40は、液晶パネル31の前面側に設けられている。このシャッター装置40の制御は、主制御基板80からのコマンドに基づいて演出制御基板90により行われる。シャッター装置40は、図3及び図4に示すように、一組の前シャッター41a,41bと、一組の後シャッター42a,42bと、ガイド部材43と、前シャッター駆動手段44a,44bと、後シャッター駆動手段45a,45bと、ROM46と、駆動制御CPU47とを備えている。
一組の前シャッター41a,41bは、液晶パネル31の前面側に配置され、一組の後シャッター42a,42bは、一組の前シャッター41a,41bの後側、すなわち、一組の前シャッター41a,41bと液晶パネル31との間に配置されている。これら各シャッター41a,41b,42a,42bは左右方向に移動可能に構成されている。具体的に、前シャッター41aは正面(遊技者側)から見たときに左側に設けられ、前シャッター41bは正面から見たときに右側に設けられている。そして、後シャッター42aは正面から見たときに左側に設けられ、後シャッター42bは正面から見たときに右側に設けられている。ガイド部材43は、前シャッター41a,41b及び後シャッター42a,42bをそれぞれ、当該シャッターが左右方向に移動可能となるように支持するものである。
左側の前シャッター41aは前シャッター駆動手段44aにより駆動され、右側の前シャッター41bは前シャッター駆動手段44bにより駆動され、左側の後シャッター42aは後シャッター駆動手段45aにより駆動され、そして、右側の後シャッター42bは後シャッター駆動手段45bにより駆動される。ここで、各シャッター駆動手段44a,44b,45a,45bとしては、ステッピングモータが用いられる。
具体的に、本実施形態では、後シャッター42a,42bの基本的な状態には、左側の後シャッター42aが液晶パネル31の画面の左半分を開放すると共に右側の後シャッター42bが液晶パネル31の画面の右半分を開放する状態である完全開状態と、左側の後シャッター42aが液晶パネル31の画面の左半分を開放すると共に右側の後シャッター42bが液晶パネル31の画面の右半分を閉鎖する状態である左開状態と、左側の後シャッター42aが液晶パネル31の画面の左半分を閉鎖すると共に右側の後シャッター42bが液晶パネル31の画面の右半分を開放する状態である右開状態と、左側の後シャッター42aが液晶パネル31の画面の左半分を閉鎖すると共に右側の後シャッター42bが液晶パネル31の画面の右半分を閉鎖する状態である完全閉状態とがある。一方、前シャッター41a,41bの基本的な状態には、左側の前シャッター41aが液晶パネル31の画面の左半分を開放すると共に右側の前シャッター41bが液晶パネル31の画面の右半分を開放する状態である完全開状態と、左側の前シャッター41aが液晶パネル31の画面の左半分を閉鎖すると共に右側の前シャッター41bが液晶パネル31の画面の右半分を閉鎖する状態である完全閉状態とがある。ここで、一組のシャッターが完全開状態になること、すなわち、一組のシャッターが液晶パネル31の画面に重ならない位置に移動して当該画面を開放することを「開放演出」と称し、また、一組のシャッターが完全閉状態になること、すなわち、一組のシャッターが液晶パネル31の画面に重なる位置に移動して当該画面を閉鎖することを「閉鎖演出」と称することにする。したがって、本実施形態では、一組の前シャッター41a,41bについては、遊技に関わる演出として開放演出と閉鎖演出とが行われ、一方、一組の後シャッター42a,42bについては、遊技に関わる演出として、開放演出及び閉鎖演出を含む複数種類の演出が行われる。
また、後シャッター42a,42bはそれぞれ不透明な薄板状部材で形成されているが、仕様により半透明な部材で形成することもできる。後シャッター42a,42bを半透明部材で形成した場合には、後シャッター42a,42bが液晶パネル31の画面を閉鎖したとき、遊技者は、その閉鎖された画面上に表示される画像を明確に視認することはできないが、例えば、その画像の輪郭や色彩等をぼんやりと視認して、その画像の内容を理解することができる。一方、前シャッター41a,41bはそれぞれ、黒色不透明で厚さ2〜3mmの合成樹脂製の板材の表面に不透明な装飾部材を取り付けて構成されているが、透明な板状部材の表面に不透明又は半透明な装飾部材を取り付けて構成することもできる。本実施形態では、装飾部材として不透明なものを用いている。各装飾部材には、この回胴式遊技機のテーマに応じて定められた所定のデザインが施されている。具体的に、本実施形態では、左側の前シャッター41aと右側の前シャッター41bとが互いに中央で接している場合に、それら前シャッター41a,41bの装飾部材に施されたデザインが合体して、1つのデザインが完成するようになっている。すなわち、前シャッター41a,41bが完全閉状態になった場合、遊技者は、液晶パネル31の画面上に表示されている画像を視認することができず、その代りに、前シャッター41a,41bの装飾部材によって得られる1つのデザインを視認することができる。実際、本実施形態では、大役に当選していることを報知する演出の一つとして、前シャッター41a,41bによる閉鎖演出を用いることにしている。
ROM46には、各シャッターの動作制御に関する各種のプログラム等が格納されている。また、駆動制御CPU47には、RAM47aが内蔵されている。このRAM47aはデータを一時的に記憶する作業用のメモリである。例えば、各種のコマンドが演出制御基板90から駆動制御CPU47に送られると、そのコマンドはRAM47aに一時記憶される。駆動制御CPU47は、演出制御基板90から送られたコマンドの内容に従って、各シャッター駆動手段44a,44b,45a,45bの駆動を個別に制御する。これにより、駆動制御CPU47は、前シャッター41a,41bを上記2つの基本的な状態のいずれかに移行させて、前シャッター41a,41bに開放演出又は閉鎖演出を実行させることができ、また、後シャッター42a,42bを上記4つの基本的な状態のいずれかに移行させて、後シャッター42a,42bに所望の演出を実行させることができる。
電飾表示部50は、複数の表示用ランプを点灯表示することにより、各種の遊技状態を報知したり、遊技に関わる演出を行ったりするものである。本実施形態では、表示用ランプとして、発光ダイオード(light-emitting diode)を用いている。この電飾表示部50の制御は、主制御基板80からのコマンドに基づいて演出制御基板90により行われる。かかる電飾表示部50は、図1に示すように、前面扉2の裏側であってその外周の各部に設けられている。
スピーカ部60は、音により遊技に関わる演出を行うものである。スピーカ部60の制御は、主制御基板80からのコマンドに基づいて演出制御基板90により行われる。かかるスピーカ部60は、図1及び図2に示すように、第一ドアスピーカ61と、第二ドアスピーカ62と、背面スピーカ63とを有する。第一ドアスピーカ61及び第二ドアスピーカ62はそれぞれ、前面扉2の裏側上部の左側、右側に設けられている。また、背面スピーカ63は本体部1の背面側に設けられている。
また、本実施形態では、上述したように、BB1、BB2、CTBBの順にメダルの最大獲得(払出)可能枚数が減少する。そこで、本実施形態では、これら各大役のいずれに入賞したかに応じて、当該大役ゲームの実行中における液晶パネル31の演出画像の内容、スピーカ部60から出力される音声の内容等を異ならせている。すなわち、大役ゲームの実行中には、最大獲得可能枚数の多い大役(BB1)ほど遊技者が優越感を得られるような派手な演出を行うことにしている。
次に、主制御基板80について説明する。主制御基板80は、主に遊技内容やメダルの払出しの制御及び管理を行う。かかる主制御基板80は、図2に示すように、乱数発生手段81と、ROM82と、RAM83と、CPU84とを備える。ROM82には、遊技内容の制御等に関する各種のプログラムが格納されている。また、RAM83は、遊技の制御に用いられる複数の遊技データを一時的に記憶する作業用のメモリである。遊技データとしては、例えば、投入メダル数に関する遊技データ、メダルのクレジット数に関する遊技データ、遊技状態に関する遊技データ等がある。
CPU84は、ROM82に格納されたプログラムを実行することにより、複数の遊技データを更新しながら当該複数の遊技データに基づいて遊技内容の制御等を行う。具体的に、CPU84は、ゲームが開始される度に各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段としての役割と、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理、遊技状態の管理、演出制御基板90へのコマンドの送信処理等を行う遊技制御手段としての役割とを果たす。
まず、遊技状態の管理について説明する。本実施形態の回胴式遊技機には、第一遊技状態、第二遊技状態という2種類の遊技状態がある。CPU84は、ゲームの状況、すなわち、ゲームが開始されたときに行われる役抽選の結果やそのゲームの結果等に基づいて、第一遊技状態の移行及び第二遊技状態の移行をそれぞれ独立に制御する。第一遊技状態は、ゲーム内容の相違に応じて定められた遊技状態であり、一方、第二遊技状態は、大役当選の有無に応じて定められた遊技状態である。
第二遊技状態としては、「大役非内部中状態」、「BB1内部中状態」、「BB2内部中状態」、「CTBB内部中状態」が定義されている。「大役非内部中状態」とは、通常の遊技状態、すなわち、BB1内部中状態、BB2内部中状態及びCTBB内部中状態のいずれでもない遊技状態のことである。第二遊技状態が大役非内部中状態である場合、役抽選によりBB1に当選すると、CPU74は直ちに第二遊技状態を大役非内部中状態からBB1内部中状態に移行させる。「BB1内部中状態」とは、役抽選によりBB1に当選したときからBB1に入賞するまでの期間における遊技状態である。第二遊技状態がBB1内部中状態である場合、遊技者には、自己の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりBB1図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられる。そして、BB1図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第二遊技状態をBB1内部中状態から大役非内部中状態に移行させる。
また、第二遊技状態が大役非内部中状態である場合、役抽選によりBB2に当選すると、CPU84は直ちに第二遊技状態を大役非内部中状態からBB2内部中状態に移行させる。「BB2内部中状態」とは、役抽選によりBB2に当選したときからBB2に入賞するまでの期間における遊技状態である。第二遊技状態がBB2内部中状態である場合、遊技者には、自己の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりBB2図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられる。そして、BB2図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第二遊技状態をBB2内部中状態から大役非内部中状態に移行させる。
更に、第二遊技状態が大役非内部中状態である場合、役抽選によりCTBBに当選すると、CPU84は直ちに第二遊技状態を大役非内部中状態からCTBB内部中状態に移行させる。「CTBB内部中状態」とは、役抽選によりCTBBに当選したときからCTBBに入賞するまでの期間における遊技状態である。第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合、遊技者には、自己の停止ボタン19a,19b,19cの操作によりCTBB図柄を有効な入賞ライン上に揃える機会が与えられる。そして、CTBB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第二遊技状態をCTBB内部中状態から大役非内部中状態に移行させる。尚、以下では、「BB1内部中状態」、「BB2内部中状態」及び「CTBB内部中状態」をまとめて「大役内部中状態」とも称することにする。
図5は第一遊技状態の遷移を説明するための図である。本実施形態の回胴式遊技機では、第一遊技状態として、図5に示すように、「一般遊技状態」、「第一RT移行抽選遊技状態」、「第二RT移行抽選遊技状態」、「RT遊技状態」、「BB1遊技状態」、「BB2遊技状態」、「CTBB遊技状態」が定義されている。
「一般遊技状態」とは、通常のゲームを行う通常の遊技状態のことである。かかる通常ゲームでは、役抽選により小役に当選し、当該ゲームの結果が当該小役の入賞であると、メダルの獲得が可能である。また、通常ゲームでは、役抽選によりBB1、BB2又はCTBBに当選することがある。
一般遊技状態から移行可能な第一遊技状態には、図5に示すように、第二RT移行抽選遊技状態、BB1遊技状態、BB2遊技状態、CTBB遊技状態の4つがある。具体的には、第一遊技状態が一般遊技状態であって、第二遊技状態がBB1内部中状態である場合、BB1図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を一般遊技状態からBB1遊技状態に移行させる。第一遊技状態が一般遊技状態であって、第二遊技状態がBB2内部中状態である場合、BB2図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を一般遊技状態からBB2遊技状態に移行させる。第一遊技状態が一般遊技状態であって、第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合、CTBB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を一般遊技状態からCTBB遊技状態に移行させる。また、第一遊技状態が一般遊技状態である場合、通常ゲームが500回行われると、CPU84は、次のゲーム時に第一遊技状態を一般遊技状態から第二RT移行抽選遊技状態に移行させる。すなわち、一般遊技状態から第二RT移行抽選遊技状態への移行は、第二遊技状態とは無関係に行われる。
「BB1遊技状態」は、小役の当選確率が飛躍的に向上したBB1ゲームが行われることにより遊技者が最も多量のメダルを獲得可能な遊技状態である。BB1ゲームは、メダルの累積払出枚数が460枚を超えたときに終了する。そして、BB1ゲームが終了すると、CPU84は、図5に示すように、直ちに第一遊技状態をBB1遊技状態からRT遊技状態に移行させる。また、「BB2遊技状態」は、小役の当選確率が飛躍的に向上したBB2ゲームが行われることによりBB1遊技状態に次いで遊技者が多量のメダルを獲得可能な遊技状態である。BB2ゲームは、メダルの累積払出枚数が380枚を超えたときに終了する。そして、BB2ゲームが終了すると、CPU84は、図5に示すように、直ちに第一遊技状態をBB2遊技状態から第一RT移行抽選遊技状態に移行させる。更に、「CTBB遊技状態」は、CTBBゲームが行われることによりBB1遊技状態、BB2遊技状態に次いで遊技者が多量のメダルを獲得可能な遊技状態である。CTBBゲームは、メダルの累積払出枚数が140枚を超えたときに終了する。そして、CTBBゲームが終了すると、CPU84は、図5に示すように、直ちに第一遊技状態をCTBB遊技状態から第二RT移行抽選遊技状態に移行させる。
「RT遊技状態」は、RTゲームを行う遊技状態である。かかるRTゲームでは、乱数値に基づく役抽選処理において再遊技A役に当選する確率が、通常ゲーム時における当該確率と異なる値に設定されている。したがって、RT遊技状態は、一般遊技状態と比べて、再遊技A役の当選確率を変動させた遊技状態ということができる。また、RT遊技状態は、原則として、RTゲームが所定の回数(上限回数)だけ消化されるまで継続する。具体的に、RT遊技状態ではRTゲームが最大80回行われる。RTゲームでも、通常ゲームと同様に、役抽選により小役に当選し、当該ゲームの結果が当該小役の入賞であると、メダルの獲得が可能である。また、RTゲームでも、通常ゲームと同様に、役抽選によりBB1、BB2又はCTBBに当選することがある。尚、「RT」とは、リプレイタイムの略である。
RT遊技状態から移行可能な第一遊技状態には、図5に示すように、第二RT移行抽選遊技状態、BB1遊技状態、BB2遊技状態、CTBB遊技状態の4つがある。具体的に、第一遊技状態がRT遊技状態であって、第二遊技状態がBB1内部中状態である場合、BB1図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態をRT遊技状態からBB1遊技状態に移行させる。第一遊技状態がRT遊技状態であって、第二遊技状態がBB2内部中状態である場合、BB2図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態をRT遊技状態からBB2遊技状態に移行させる。第一遊技状態がRT遊技状態であって、第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合、CTBB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態をRT遊技状態からCTBB遊技状態に移行させる。また、第一遊技状態がRT遊技状態である場合、RTゲームが80回行われると、CPU84は、次のゲーム時に第一遊技状態をRT遊技状態から第二RT移行抽選遊技状態に移行させる。すなわち、RT遊技状態から第二RT移行抽選遊技状態への移行は、第二遊技状態とは無関係に行われる。
尚、役抽選による大役の当選はRT遊技状態から他の遊技状態への移行条件ではない。このため、第一遊技状態がRT遊技状態である場合、今回のゲームで役抽選により大役に当選したとしても、そのことだけでは、第一遊技状態の移行は行われない。
「第一RT移行抽選遊技状態」及び「第二RT移行抽選遊技状態」は、RT遊技状態へ移行するかどうかを決定するRT移行抽選ゲームを行う遊技状態である。かかるRT移行抽選ゲームでは、役抽選により再遊技A役に当選し、当該ゲームにおいて再遊技A図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、一般遊技状態に移行すべきことが決定され、一方、役抽選により再遊技B役に当選し、当該ゲームにおいて再遊技B図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、RT遊技状態に移行すべきことが決定される。ここで、第一RT移行抽選遊技状態と第二RT移行抽選遊技状態とを比べると、再遊技A役の当選確率及び再遊技B役の当選確率が異なっている。また、RT移行抽選ゲームでも、通常ゲームと同様に、役抽選によりBB1、BB2又はCTBBに当選することがある。
第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態から移行可能な第一遊技状態には、図5に示すように、一般遊技状態、RT遊技状態、BB1遊技状態、BB2遊技状態、CTBB遊技状態の5つがある。具体的に、第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態であって、第二遊技状態がBB1内部中状態である場合、BB1図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を当該第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態からBB1遊技状態に移行させる。第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態であって、第二遊技状態がBB2内部中状態である場合、BB2図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を当該第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態からBB2遊技状態に移行させる。第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態であって、第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合、CTBB図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を当該第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態からCTBB遊技状態に移行させる。
また、第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態である場合、役抽選により再遊技A役に当選し、当該ゲームにおいて再遊技A図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を当該第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態から一般遊技状態に移行させる。第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態である場合、役抽選により再遊技B役に当選し、当該ゲームにおいて再遊技B図柄が有効な入賞ライン上に揃うと、CPU84は直ちに第一遊技状態を当該第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態からRT遊技状態に移行させる。すなわち、第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態から一般遊技状態又はRT遊技状態への移行は、第二遊技状態とは無関係に行われる。尚、第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態又は第二RT移行抽選遊技状態である場合、役抽選により小役又はいずれの役にも該当しない「不当選」に当選した場合には、第一遊技状態の移行は行われない。
上述したように、CPU84は、ゲームが開始されたときに行われる役抽選の結果、そのゲームの結果、通常ゲームの継続回数、RTゲームの継続回数等に基づいて第一遊技状態の移行及び第二遊技状態の移行を制御している。ここで、役抽選の結果が移行の条件となるのは、第二遊技状態だけである。そして、CPU84は、現在の第一遊技状態及び第二遊技状態の内容を、遊技状態に関する遊技データで管理している。この遊技状態に関する遊技データはRAM83に記憶される。遊技状態に関する遊技データには、例えば、BBモード、BB1ゲーム累積払出枚数、BB2ゲーム累積払出枚数、CTBBゲーム累積払出枚数、RTモード、RTゲーム回数、通常ゲーム回数、BB1内部中フラグ、BB2内部中フラグ、CTBB内部中フラグ等が含まれる。
BBモードは、現在の第一遊技状態がBB1遊技状態、BB2遊技状態及びCTBB遊技状態のうちいずれの遊技状態であるかを示すものである。例えば、現在の第一遊技状態がBB1遊技状態である場合には、BBモードは「1」に設定され、現在の第一遊技状態がBB2遊技状態である場合には、BBモードは「2」に設定され、現在の第一遊技状態がCTBB遊技状態である場合には、BBモードは「3」に設定される。そして、現在の第一遊技状態がBB1遊技状態、BB2遊技状態及びCTBB遊技状態のうちいずれの遊技状態でもない場合には、BBモードは「0」に設定される。また、BB1ゲーム累積払出枚数はBB1遊技状態に関する遊技データであり、当該BB1遊技状態におけるBB1ゲームで払い出されたメダルの累積枚数を示すものである。BB2ゲーム累積払出枚数はBB2遊技状態に関する遊技データであり、当該BB2遊技状態におけるBB2ゲームで払い出されたメダルの累積枚数を示すものである。CTBBゲーム累積払出枚数はCTBB遊技状態に関する遊技データであり、当該CTBB遊技状態におけるCTBBゲームで払い出されたメダルの累積枚数を示すものである。
RTモードは、現在の第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態、第二RT移行抽選遊技状態及びRT遊技状態のうちいずれの遊技状態であるかを示すものである。例えば、現在の第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態である場合には、RTモードは「1」に設定され、現在の第一遊技状態が第二RT移行抽選遊技状態である場合には、RTモードは「2」に設定され、現在の第一遊技状態がRT遊技状態である場合には、RTモードは「3」に設定される。そして、現在の第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態、第二RT移行抽選遊技状態及びRT遊技状態のうちいずれの遊技状態でもない場合には、RTモードは「0」に設定される。RTゲーム回数は、当該RT遊技状態におけるRTゲームの継続回数、すなわち、当該RT遊技状態において今回のRTゲームが何回目のRTゲームであるかを示すものである。また、通常ゲーム回数は、当該一般遊技状態における通常ゲームの継続回数、すなわち、当該一般遊技状態において今回の通常ゲームが何回目の通常ゲームであるかを示すものである。
更に、BB1内部中フラグ、BB2内部中フラグ及びCTBB内部中フラグは、現在の第二遊技状態がBB1内部中状態、BB2内部中状態、CTBB内部中状態、大役非内部中状態のうちいずれの遊技状態であるかを示すものである。すなわち、現在の第二遊技状態がBB1内部中状態である場合には、BB1内部中フラグはオンに、BB2内部中フラグ及びCTBB内部中フラグはそれぞれオフに設定され、現在の第二遊技状態がBB2内部中状態である場合には、BB2内部中フラグはオンに、BB1内部中フラグ及びCTBB内部中フラグはそれぞれオフに設定される。現在の第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合には、CTBB内部中フラグはオンに、BB1内部中フラグ及びBB2内部中フラグはそれぞれオフに設定される。そして、現在の第二遊技状態が大役非内部中状態である場合には、BB1内部中フラグ、BB2内部中フラグ及びCTBB内部中フラグはすべてオフに設定される。このように、CPU84は、遊技状態に関する遊技データの各内容を適宜、更新することにより、現在の第一遊技状態及び第二遊技状態を管理している。
次に、乱数値に基づく役の抽選処理を説明する。乱数発生手段81は、所定範囲の数値を順次発生すると共に、所定のタイミングで当該数値を乱数値として取得し、その取得した乱数値をCPU84に送出するものである。本実施形態では、乱数発生手段81として、2バイトのハードウェア乱数カウンタを用いることにしている。このため、乱数発生手段81の発生する数値の範囲は、0から65535までの範囲である。したがって、取得される乱数値もこの範囲内の数である。かかる乱数発生手段81は、スタートレバー操作検出センサ74からのゲーム開始信号が送られたときに、乱数値を取得する。その乱数値はCPU84に送られ、CPU84はその送られた乱数値に基づいて役の抽選処理を行う。
役の抽選処理は所定の役抽選テーブルを用いて行われる。かかる役抽選テーブルは、各種の役に対応する乱数値の範囲を当該役の抽選確率に応じて定めたものであり、第一遊技状態毎、第二遊技状態毎に設けられている。具体的に、複数の役抽選テーブルの中には、一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、一般遊技状態・大役内部中状態に対する役抽選テーブル、第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、第一RT移行抽選遊技状態・大役内部中状態に対する役抽選テーブル、第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、第二RT移行抽選遊技状態・大役内部中状態に対する役抽選テーブル、RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、RT遊技状態・大役内部中状態に対する役抽選テーブル等が含まれている。
各役抽選テーブルはROM82に格納されている。各役抽選テーブルにおいては、0から65535までの合計65536個の全数値データが、各種の役や、いずれの役にも該当しない、いわゆる「不当選」に振り分けられている。CPU84は、乱数発生手段81から送られた乱数値が、所定の役抽選テーブルにおいていずれの役に対応するかを調べることにより、どの役に当選したか、不当選に当選したかを決定する。CPU84は、役抽選の結果に基づいて、遊技内容の制御を行ったり、所定のコマンドを演出制御基板90に送ったりする。尚、以下では、「不当選」をも役に含めて取り扱うことにする。
いま、役抽選テーブルの内容を詳しく説明する。図6は一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図、図7はRT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図、図8は第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図、図9は第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。尚、図6、図7、図8及び図9においては、説明を簡単にするため、各種の役に対応する乱数値の範囲の代わりに、各役に当選する確率を示している。
一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、及び、第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルには、図6、図7、図8及び図9に示すように、当選可能な役として、「ベル小役」、「スイカ小役」、「チェリー小役」、「再遊技A役」、「再遊技B役」、「BB1」、「BB2」、「CTBB」、「不当選」の合計9種類の役が定義されている。
一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルでは、図6に示すように、「ベル小役」に当選する確率が9164/65536に、「スイカ小役」に当選する確率が900/65536に、「チェリー小役」に当選する確率が478/65536に、「再遊技A役」に当選する確率が8980/65536(約1/7.2)に、「再遊技B役」に当選する確率が1/65536に、「BB1」に当選する確率が33/65536に、「BB2」に当選する確率が44/65536に、「CTBB」に当選する確率が41/65536に、そして、「不当選」に当選する確率が45895/65536に、それぞれ設定されている。
また、RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブル、及び、第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルが、図6に示す一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルと異なる点は、「再遊技A役」に当選する確率、「再遊技B役」に当選する確率及び「不当選」に当選する確率だけである。
具体的に、RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルでは、図7に示すように、「再遊技A役」に当選する確率が53500/65536(約1/1.2)に、「再遊技B役」に当選する確率が1/65536に、「不当選」に当選する確率が1494/65536に、それぞれ設定されている。すなわち、RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルでは、一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルに比べて、「再遊技A役」に当選する確率はとても高く設定されている。そして、「再遊技A役」に当選する確率が全体として高くなった分だけ、「不当選」に当選する確率が低く設定されている。このように、第一遊技状態がRT遊技状態である場合には、役抽選により再遊技A役に当選する確率がとても高く設定されているため、第一遊技状態が一般遊技状態であるである場合と比べると、80回のRTゲームの間に、遊技者の所有するメダルの数が大きく減少してしまうことはなく、実際、メダルの数が増加することが予想される。この点で、RT遊技状態は遊技者にとってとても有利な遊技状態であるといえる。
第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルでは、図8に示すように、「再遊技A役」に当選する確率が8980/65536(約1/7.2)に、「再遊技B役」に当選する確率が8980/65536(約1/7.2)に、「不当選」に当選する確率が37034/65536に、それぞれ設定されている。一方、第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルでは、図9に示すように、「再遊技A役」に当選する確率が12572/65536(約1/5.2)に、「再遊技B役」に当選する確率が5388/65536(約1/12.2)に、「不当選」に当選する確率が37034/65536に、それぞれ設定されている。このように、第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態である場合、再遊技A役に当選する確率と再遊技B役に当選する確率との比は1:1であるので、第一遊技状態が第一RT移行抽選遊技状態から一般遊技状態へ移行する可能性とRT遊技状態へ移行する可能性とは同じである。これに対し、第一遊技状態が第二RT移行抽選遊技状態である場合、再遊技A役に当選する確率と再遊技B役に当選する確率との比は7:3であるので、第一遊技状態が第二RT移行抽選遊技状態から一般遊技状態へ移行する可能性は、RT遊技状態へ移行する可能性よりも高い。この点で、第一RT移行抽選遊技状態は第二RT移行抽選遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。
尚、同じ第一遊技状態に対する役抽選テーブルであって、大役非内部中状態に対するものと大役内部中状態に対するものとの違いは、当選可能な役として大役(BB1、BB2、CTBB)が定義されているかどうかである。そして、その大役内部中状態に対する役抽選テーブルでは、各役(不当選を除く。)に当選する確率は、その大役非内部中状態に対する役抽選テーブルにおいて当該役に当選する確率と同じに設定されている。
次に、回胴リール11a,11b,11cの駆動・停止処理を説明する。CPU84は、遊技の制御の一つとして、回胴リール11a,11b,11cを駆動及び停止させるリール制御を行う。このCPU84のリール制御には、リール駆動開始制御、リール駆動停止制御がある。リール駆動開始制御とは、所定枚数のメダルが投入されることを条件に、スタートレバー18が押下されたときに、3つの回胴リール11a,11b,11cの駆動動作を開始させる制御である。また、リール駆動停止制御とは、回胴リールが駆動している場合、当該回胴リールに対する停止ボタンが押されたときに、当該回胴リールの駆動を停止させる制御である。ここで、CPU84は、各回のゲームにおいてそのゲームの結果が当該ゲームの開始の際に役抽選により決定された役の入賞となることを許容するように、リール駆動停止制御を行う。しかも、CPU84は、第二遊技状態が大役内部中状態である場合にあっては、当該大役の入賞というゲームの結果が得られるまで、ゲームの結果が当該大役の入賞となることを許容するように、リール駆動停止制御を行う。
また、リール駆動停止制御には、小役・再遊技役・大役のいずれかの役の入賞が許容されている場合に行われるリール引込み制御、小役・再遊技役・大役のいずれの役の入賞も許容されていない場合に行われる外れ制御等が含まれる。外れ制御とは、有効な入賞ライン上には小役・再遊技役・大役のいずれの役に対応する図柄の組合せも揃わないように、回胴リールの停止位置を制御することをいう。したがって、この場合には、遊技者が小役・再遊技役・大役のいずれかの役を狙って停止ボタンを押したとしても、当該役には入賞せず、ゲームの結果はいわゆる「はずれ」となる。
リール引込み制御とは、停止ボタンが押されたときに、その押されたタイミングで有効な入賞ライン上にある図柄を含めてその図柄から所定のコマ数(例えば、5コマ)の範囲内に当該入賞が許容されている役を構成する図柄が存在するときに、その図柄を当該有効な入賞ライン上に引き込むように回胴リールの停止位置を制御することをいう。但し、遊技者が停止ボタンを押したタイミングにおいて上記の所定のコマ数の範囲内に当該役を構成する図柄が存在しないときには、リールの引込み制御が働かず、押したなりの図柄が有効な入賞ライン上に停止する。したがって、このときには、当該役に対応する図柄の組合せは有効な入賞ライン上に揃わず、当該役に入賞することはない。
特に、本実施形態では、各回胴リール11a,11b,11cにおける図柄列を、隣り合うリプレイ図柄同士の間には多くとも4つの図柄しか含まれないように、設定している。また、右側回胴リール11cにおける図柄列を、隣り合うベル図柄同士の間には多くとも4つの図柄しか含まれないように設定している。このため、役抽選により再遊技A役又は再遊技B役に当選した場合には、遊技者が3つの停止ボタン19a,19b,19cをどのようなタイミングで押したとしても、上記リール引込み制御により、再遊技A図柄又は再遊技B図柄が必ず有効な入賞ライン上に揃い、当該ゲームの結果は再遊技A役又は再遊技B役の入賞となる。すなわち、役抽選により再遊技A役又は再遊技B役に当選した場合、当該再遊技A役又は再遊技B役が成立する確率は100%であり、再遊技A役又は再遊技B役についてはその成立を取りこぼしてしまうことはない。
ところで、第二遊技状態が大役内部中状態である場合には、CPU84は、今回の役抽選で当選した役の入賞を許容するだけでなく、当該大役の入賞をも許容するように、リールの駆動停止制御を行う。このような場合、CPU84は、その入賞を許容する複数の役については、所定の優先順位にしたがってリール引込み制御を行う。この優先順位は、再遊技役>大役>小役というように予め定められている。例えば、BB1とベル小役との入賞が許容されている場合には、CPU84は、BB1の入賞をベル小役の入賞よりも優先して許容するように、リール引込み制御を行う。また、一方、再遊技A役(又は再遊技B役)とBB1との入賞が許容されている場合には、CPU84は、再遊技A役(又は再遊技B役)の入賞をBB1の入賞よりも優先して許容するように、リール引込み制御を行う。しかしながら、本実施形態では、再遊技A役(又は再遊技B役)の成立を取りこぼすことはないので、再遊技A役(又は再遊技B役)に当選した場合には、常に当該ゲームの結果は再遊技A役(又は再遊技B)の入賞となり、BB1の入賞となることはない。このため、第二遊技状態が大役内部中状態である場合、役抽選により再遊技A役又は再遊技B役に当選してしまうと、遊技者は、当該ゲームにおいては当該大役図柄(BB1図柄、BB2図柄、CTBB図柄)を有効な入賞ライン上に揃えることができない。遊技者は、役抽選により再遊技A役及び再遊技B役以外の役に当選したときに、当該大役図柄を有効な入賞ライン上に揃えることが可能である。
尚、回胴式遊技機に関しては、さまざまな規格が定められている。その一つに、スタートレバー18を操作してから4.1秒を経過しないと、次にスタートレバー18を操作しても、回胴リール11a,11b,11cが回転しないという規格がある。このため、CPU84は、かかる規格に合致するように、回胴リール11a,11b,11cの駆動開始制御を行う。但し、スタートレバー18を操作してから4.1秒以内に、次にスタートレバー18を操作した場合であっても、CPU84が、投入メダル検出センサ71、MAXベットボタン操作検出センサ72、一枚投入ボタン操作検出センサ73のいずれかから信号を受けて、1枚、2枚若しくは3枚のメダルが投入されたことをすでに認識していれば、乱数値に基づく役抽選処理は行われる。
次に、演出制御基板90へのコマンド送信処理について説明する。CPU84から演出制御基板90に送信するコマンドには多くの種類がある。例えば、役抽選結果コマンド、操作コマンド等がある。CPU84は、これらのコマンドを演出制御基板90に送信することにより、演出制御基板90に様々な情報を伝えて、演出制御基板90を制御している。
役抽選結果コマンドは、役抽選の結果に基づいて作成される指令信号である。CPU84は、スタートレバー18が押下されたときに、上述の役抽選処理を行うと共に、役抽選結果コマンドを作成し、その作成した役抽選結果コマンドを演出制御基板90に出力する。この役抽選結果コマンドの内容は役抽選により当選した役の種類を示すものである。このとき、CPU84は、役抽選結果コマンドと共に、その役抽選時における遊技状態に関する遊技データをも演出制御基板90に出力する。すなわち、BBモードに関する情報、BB1ゲーム累積払出枚数に関する情報、BB2ゲーム累積払出枚数に関する情報、CTBBゲーム累積払出枚数に関する情報、RTモードに関する情報、RTゲーム回数に関する情報、通常ゲーム回数に関する情報、BB1内部中フラグに関する情報、BB2内部中フラグに関する情報、CTBB内部中フラグに関する情報等を演出制御基板90に出力する。ここで、CPU84は役抽選の結果に基づいて第二遊技状態の移行を制御するが、第二遊技状態が移行された場合、CPU84によって出力される遊技状態に関する遊技データは、移行後の遊技状態に関する遊技データではなく、移行前の遊技状態に関する遊技データである。演出制御基板90は、かかる役抽選結果コマンド及び遊技状態に関する遊技データに基づいて遊技の演出内容を決定することになる。
操作コマンドは、遊技者によって所定の操作が行われたときに作成される指令信号である。CPU84は、遊技者によって所定の操作が行われたときに、当該操作が行われた旨の操作コマンドを作成し、その作成した操作コマンドを演出制御基板90に出力する。例えば、スタートレバー18が押下された時、左側停止ボタン19aが押下された時、中央停止ボタン19bが押下された時、右側停止ボタン19cが押下された時、そして、メダルが投入された時又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された時等に、操作コマンドが作成される。具体的に、CPU84は、スタートレバー操作検出センサ74からの検出信号を受け取ると、スタートレバー18が押下されたことを認識して、その旨の操作コマンドを作成する。また、CPU84は、例えば、各停止ボタン操作検出センサ75a,75b,75cからの検出信号を受け取ると、当該停止ボタンが押下されたことを認識して、その旨の操作コマンドを作成する。更に、CPU84は、投入メダル検出センサ71からの検出信号を受け取ると、メダルが投入されたことを認識して、その旨の操作コマンドを作成し、MAXベットボタン操作検出センサ72からの検出信号を受け取ると、MAXベットボタン15が押下されたことを認識して、その旨の操作コマンドを作成し、そして、一枚投入ボタン操作検出センサ73からの検出信号を受け取ると、一枚投入ボタン16が押下されたことを認識して、その旨の操作コマンドを作成する。しかし、実際に、CPU84は、メダルの投入時、MAXベットボタン15の押下時、一枚投入ボタン16の押下時にあっては、いずれも全く同じ内容の操作コマンドを作成することにしている。
次に、演出制御基板90について説明する。演出制御基板90は、主に演出に関する制御を行うものである。演出制御基板90は、図2に示すように、ROM(記憶手段)91と、RAM92と、CPU93と、音源LSI94と、音源データROM95と、パワーアンプ96とを有する。ROM91には、遊技の演出に関する各種のプログラムが格納されている。RAM92は、データを一時的に記憶する作業用のメモリである。
CPU93は、主制御基板80から各種の指令信号(役抽選結果コマンド、操作コマンド等)や遊技データを受信したときに、その受信した指令信号や遊技データの内容をRAM92に一時記憶する。例えば、CPU93は、主制御基板80から役抽選結果コマンド及び遊技状態に関する遊技データが送られたときに、それらに基づいて今回のゲームにおける役抽選の結果及び役抽選時における遊技状態を認識し、その認識した内容をRAM92に一時記憶する。このとき、その役抽選の結果及び役抽選時における第二遊技状態に基づいて現在の第二遊技状態を認識し、その認識した現在の第二遊技状態もRAM92に一時記憶する。
音源LSI94は、音源データを送出するための複数のチャンネルを有しており、音源データROM95に記憶されている音源データを所定のチャンネルを通じて、スピーカ部60へ送出してサウンドを再生出力させるものである。音源データROM95には、複数の音源データと共に、各音源データに対する再生制御データが格納されている。再生制御データは、音源LSI94における当該音源データの送出を制御することによりスピーカ部60でのサウンドの再生出力を制御するためのデータである。パワーアンプ96は、音源LSI94から送出された音信号を増幅して、スピーカ部60に出力するためのものである。
CPU93は、ROM91に格納されたプログラムを実行することにより、遊技の演出の制御を行う。すなわち、CPU93は、主制御基板80から送られた役抽選結果コマンドや遊技状態に関する遊技データ等に基づいて遊技の演出内容を決定し、その決定した遊技の演出内容にしたがって画像表示装置30、シャッター装置40、電飾表示部50、スピーカ部60の各々を制御する演出制御手段としての役割を果たす。CPU93が画像表示装置30、シャッター装置40、電飾表示部50及びスピーカ部60に実行させる演出には、例えば、一般演出、特別演出等がある。一般演出とは、画像表示装置30、シャッター装置40の後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60によって実行される、遊技に関連した一般的な内容の演出である。ここで、前シャッター41a,41bは一般演出を行わない。具体的に、一般演出には、一般的な内容の演出の他に、例えば、役抽選により所定の役に当選したときに当該役に対応する図柄を有効な入賞ライン上に揃えるべき旨を遊技者に報知する内容の演出や、大役当選の有無を報知する内容の演出等が含まれる。一般演出の具体的な内容は、CPU93の行う抽選により決定される。
一方、特別演出とは、第二遊技状態が大役内部中状態であること、すなわち大役に当選していることを遊技者に報知するために、シャッター装置40の前シャッター41a,41bによって実行される演出である。つまり、前シャッター41a,41bだけが特別演出を行う。そして、この特別演出は、第二遊技状態が大役内部中状態である場合に限り実行され得る。具体的に、特別演出は、スタートレバー18の押下及び各停止ボタン19a,19b,19cの押下のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回のゲームを行うためにメダルの投入又はMAXベットボタン15或いは一枚投入ボタン16の押下が行われたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという内容の演出である。本実施形態では、CPU93は、一組の前シャッター41a,41bに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定している。このため、通常、前シャッター41a,41bは完全開状態を保っている。そして、第二遊技状態が大役内部中状態である場合に、CPU93が特別演出の実行を決定すると、前シャッター41a,41bが完全開状態から完全閉状態になって遊技者は画像表示装置30の画像を見ることができなくなる。すなわち、本実施形態では、前シャッター41a,41bが完全閉状態になれば、それは大当り確定を意味する。第二遊技状態が大役内部中状態である場合における特別演出の実行の有無は、CPU93の行う抽選により決定される。
ROM91には、プログラムの他に、各種のデータが格納されている。次に、このROM91に格納されているデータの内容を詳しく説明する。図10は演出制御基板90のROM91に格納されているデータの内容を説明するための図である。ROM91のデータ格納領域としては、図10に示すように、一般演出モード番号テーブル格納領域91a、一般演出抽選テーブル格納領域91b、一般演出組合せデータテーブル格納領域91c、一般演出基本データ格納領域91d、電飾演出用パターンデータ格納領域91e、サウンド演出用パターンデータ格納領域91f、特別演出抽選テーブル格納領域91g等がある。一般演出モード番号テーブル格納領域91a、一般演出抽選テーブル格納領域91b、一般演出組合せデータテーブル格納領域91cの各領域に格納されているデータは、一般演出の内容を決定する抽選(一般演出抽選)の際に用いられ、特別演出抽選テーブル格納領域91gに格納されているデータは、特別演出の実行の有無を決定する抽選(特別演出抽選)の際に用いられる。
ROM91の一般演出モード番号テーブル格納領域91aには、複数の一般演出モード番号テーブルが格納されている。かかる一般演出モード番号テーブルは、第一遊技状態に対応して設けられている。各一般演出モード番号テーブルには、複数の一般演出モード番号と、各一般演出モード番号が選ばれるための条件とが記述されている。ここで、一般演出モード番号とは、後述する一般演出抽選テーブルの種類を表すものである。
例えば、一般遊技状態に対する一般演出モード番号テーブルには、各一般演出モード番号が選ばれるための条件として、第二遊技状態が定められている。このため、現在の第一遊技状態が一般遊技状態である場合には、CPU93は、一般遊技状態に対する一般演出モード番号テーブルを用いて、現在の第二遊技状態に対応する一般演出モード番号を特定することになる。具体的に、現在の第二遊技状態が大役非内部中状態である場合には、一般演出モード番号「1」が特定される。現在の第二遊技状態がBB1内部中状態である場合には、一般演出モード番号「2」が特定され、現在の第二遊技状態がBB2内部中状態である場合には、一般演出モード番号「3」が特定され、そして、現在の第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合には、一般演出モード番号「4」が特定される。また、RT遊技状態に対する一般演出モード番号テーブルには、各一般演出モード番号が選ばれるための条件として、第二遊技状態及びRTゲーム回数等が定められている。このため、現在の第一遊技状態がRT遊技状態である場合には、CPU93は、RT遊技状態に対する一般演出モード番号テーブルを用いて、現在の第二遊技状態及びRTゲーム回数に対応する一般演出モード番号を特定することになる。
ROM91の一般演出抽選テーブル格納領域91bには、複数の一般演出抽選テーブル(第一演出抽選テーブル)が格納されている。各一般演出抽選テーブルには一般演出モード番号が付与されている。図11は一般演出抽選テーブルを説明するための図である。図11には、代表的に一般演出モード番号「1」に対する一般演出抽選テーブルを示している。各一般演出モード番号に対する一般演出抽選テーブルには、図11に示すように、一般演出番号を決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている。一般演出番号は後述する一般演出組合せデータに付与された管理番号である。
画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60に実行させる一般演出の具体的な内容については、CPU93が決定する。各種の一般演出の内容は一般演出組合せデータに指定されており、抽選により一つの一般演出組合せデータの管理番号(一般演出番号)が決定される。この抽選の確率が一般演出抽選テーブルに指定されているのである。図11に記載された各数値を65536で除した値が実際の抽選確率である。例えば、「チェリー小役」の当選という内容を示す役抽選結果コマンドが主制御基板80から送られた場合、CPU93は、所定の一般演出モード番号テーブルにしたがって一般演出モード番号「1」を特定したとすると、図11に示す一般演出モード番号「1」に対する一般演出抽選テーブルにおいて「チェリー」の項目に記載された抽選確率を用いて一般演出の抽選を行うことにより、一般演出番号を決定する。
ROM91の一般演出組合せデータテーブル格納領域91cには、一般演出組合せデータテーブルが格納されている。図12は一般演出組合せデータテーブルを説明するための図である。一般演出組合せデータテーブルには、図12に示すように、各一般演出番号に対応する一般演出組合せデータ(演出組合せデータ)が記述されている。各一般演出組合せデータは、ゲームが1回行われるまでの間において遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50、スピーカ部60のそれぞれに実行させる一般演出の内容に関する情報を含んでいる。具体的に、かかる一般演出組合せデータにおいては、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受け取った時(レバー押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを最初に受け取った時(第一押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを二番目に受け取った時(第二押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを三番目に受け取った時(第三押下時)、及び、メダルが投入された旨、MAXベットボタン15が押下された旨若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドを受け取った時(ベット押下時)の合計5つの操作タイミングが定められており、これらの各操作タイミングに対応して所定の一般演出の内容に関する情報が設定されている。ここでは、一般演出組合せデータに含まれる一般演出の内容に関する情報としては、後述する一般演出基本データの番号を用いている。
CPU93は、所定の一般演出モード番号テーブルにしたがって一般演出モード番号を特定した後、その特定した一般演出抽選テーブルを用いて抽選を行い、一般演出番号を決定すると、当該一般演出番号に対応する一般演出組合せデータを一般演出組合せデータテーブルから取得する。この取得した一般演出組合せデータはRAM92に一時記憶される。このように、一般演出モード番号テーブル、一般演出抽選テーブル及び一般演出組合せデータテーブルを用いて一般演出組合せデータを決定する処理が、一般演出抽選の処理である。この一般演出抽選処理は、主制御基板80から役抽選結果コマンド及び遊技状態に関する遊技データが送られる度に実行される。そして、CPU93は、一般演出抽選処理で決定された一般演出組合せデータに基づいて画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50、スピーカ部60を制御する。このため、この一般演出組合せデータに記述されている内容が、今回、スタートレバー18が押下された時から次回、スタートレバー18が押下されるまでの間において、所定の各操作タイミング時に行われるべき一般演出の内容となる。
また、一般演出組合せデータテーブルには、図12に示すように、確定フラグという項目が含まれている。例えば、ある一般演出組合せデータについて、確定フラグの項目に「BET_FIX」が指定されている場合には、当該一般演出組合せデータにしたがってベット押下時に表示される画像がその後もそのまま維持されることになる。一方、確定フラグの項目に「NULL」が指定されている場合には、当該画像は維持されない。
ROM91の一般演出基本データ格納領域91dには、複数の一般演出基本データが格納されている。図13は一般演出基本データを説明するための図である。各一般演出基本データには、図13に示すように、当該一般演出基本データの番号と、電飾演出の内容、音声演出の内容、画像演出の内容及び後シャッター演出の内容を特定する情報とが含まれる。ここで、電飾演出の内容を特定する情報としては、電飾演出用パターンデータの番号が用いられる。かかる電飾演出用パターンデータは、電飾表示部50を制御するためのデータであり、ROM91の電飾演出用パターンデータ格納領域91eに格納されている。また、音声演出の内容を特定する情報としては、サウンド演出用パターンデータの番号が用いられる。かかるサウンド演出用パターンデータは、スピーカ部60を制御するためのデータであり、ROM91のサウンド演出用パターンデータ格納領域91fに格納されている。画像演出の内容を特定する情報としては、画像演出の内容を示す画像演出用コマンドが用いられる。CPU93が画像演出用コマンドを画像表示装置30の液晶制御基板32に送信すると、液晶制御基板32はかかる画像演出用コマンドに応じた内容の画像を液晶パネル31に表示することになる。ここで、実際の画像データは、液晶制御基板32に搭載された画像ROM(不図示)に格納されている。更に、後シャッター演出の内容を特定する情報としては、後シャッター42a,42bによる演出の内容を示す後シャッター演出用コマンドが用いられる。CPU93が後シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信すると、駆動制御CPU47は後シャッター42a,42bに、その後シャッター演出用コマンドに応じた動作を行わせることになる。尚、図13に示すように、一般演出基本データにおいて、パターンデータの番号、画像演出用コマンドや後シャッター演出用コマンドとして「なし」が指定されている場合があるが、この「なし」とは、前回の演出の内容を維持することを意味する。
ROM91の特別演出抽選テーブル格納領域91gには、特別演出抽選テーブル(第二演出抽選テーブル)が格納されている。特別演出抽選テーブルには、特別演出の実行の有無、すなわち前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させるかどうかを決定するための抽選確率が記述されている。例えば、特別演出を実行する確率が1/10に、特別演出を実行しない確率が9/10に、それぞれ設定されている。CPU93は、現在の第二遊技状態が大役内部中状態である場合、この特別演出抽選テーブルに記述された抽選確率を用いて特別演出の実行の有無を抽選で決定する。ここで、この特別演出の抽選は、現在の第二遊技状態が大役内部中状態である場合に、レバー押下時、第一押下時、第二押下時、第三押下時の各操作タイミングで行われる。但し、例えば、今回のゲームにおけるレバー押下時に特別演出の抽選が行われて、特別演出の実行という結果が得られたときには、当該ゲームにおける第一押下時、第二押下時、第三押下時に特別演出の抽選は行われない。
CPU93は、特別演出抽選で特別演出の実行という抽選結果を得ると、その旨を示す特別演出実行コマンドを作成し、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。そして、駆動制御CPU47は、特別演出実行コマンドを受け取ったときに、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を行わせる。これにより、前シャッター41a,41bは完全開状態から完全閉状態になる。このとき、CPU93は、電飾表示部50及びスピーカ部60に対して、閉鎖演出に対応した専用の演出を実行させる。ここで、この専用演出についての電飾演出用パターンデータ及びサウンド演出用パターンデータはそれぞれ、ROM91の電飾演出用パターンデータ格納領域91e、サウンド演出用パターンデータ格納領域91fに格納されている。すなわち、CPU93は、特別演出実行コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する際には、専用演出についての電飾演出用パターンデータに基づいて電飾表示部50を制御すると共に、専用演出についてのサウンド演出用パターンデータに基づいてスピーカ部60を制御する。また、CPU93は、今回のゲームで前シャッター41a,41bが閉鎖演出を実行している場合にあっては、当該ゲームにおけるベット押下時(次回のゲームを行うための遊技指示手段の操作が行われた旨の操作コマンドを受け取った時)に、特別演出終了コマンドを作成し、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。そして、駆動制御CPU47は、特別演出終了コマンドを受け取ったときに、前シャッター41a,41bに開放演出を行わせる。これにより、前シャッター41a,41bは閉鎖演出を終了して、完全閉状態から完全開状態になる。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において主制御基板80が行う処理の手順について説明する。図14は主制御基板80が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、主制御基板80のCPU84は、スタートレバー押下待ち処理を行う(S1)。すなわち、CPU84は、スタートレバー操作検出センサ74から検出信号が送られてくるのを待つ。CPU84は、投入メダル検出センサ71、MAXベットボタン操作検出センサ72、一枚投入ボタン操作検出センサ73のいずれかから信号をすでに受けているときに、スタートレバー操作検出センサ74から信号を受けると、ゲームが開始されたことを認識する。
こうしてゲームが開始されると、CPU84は、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを作成して、演出制御基板90に送信する(S2)。また、CPU84は、乱数値に基づく役抽選処理を行う(S3)。すなわち、主制御基板80の乱数発生手段81は、スタートレバー操作検出センサ74からの信号を受けたタイミングで、乱数値を取得して、その取得した乱数値をCPU84に送る。CPU84は、現在の第一遊技状態及び第二遊技状態に基づいて所定の役抽選テーブルを特定した後、その特定した役抽選テーブルに基づいて、当該取得された乱数値がどの役に対応するかを調べることにより、どの役に当選したか、不当選に当選したかを決定する。このとき、CPU84は、その役抽選の結果に基づいて、遊技状態に関する遊技データの内容を更新する。
その後、CPU84は、役抽選の結果に基づいて役抽選結果コマンドを作成し、その作成した役抽選結果コマンドを演出制御基板90に送信する(S4)。このとき、CPU84は、役抽選結果コマンドとともに、今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データをも演出制御基板90に送信する。すなわち、CPU84は、当該役抽選の結果に基づいて遊技状態が移行されたとしても、その移行前の遊技状態に関する遊技データを演出制御基板90に送信する。
次に、CPU84は、前回のスタートレバー操作検出センサ74からの信号を受けてから4.1秒経過するのを待つ(S5)。そして、4.1秒経過すると、CPU84は、回胴リール駆動手段76a,76b,76cを制御して、3つの回胴リール11a,11b,11cを回転させる(S6)。
次に、CPU84は、3つの回胴リール11a,11b,11cの停止処理を行う(S7)。すなわち、CPU84は、左側停止ボタン操作検出センサ75aから信号を受けたときに、左側回胴リール駆動手段76aを制御して、左側回胴リール11aを停止させると共に、左側停止ボタン19aが押下された旨の操作コマンドを作成して、演出制御基板90に送信する。また、CPU84は、中央停止ボタン操作検出センサ75bから信号を受けたときに、中央回胴リール駆動手段76bを制御して、中央回胴リール11bを停止させると共に、中央停止ボタン19bが押下された旨の操作コマンドを作成して、演出制御基板90に送信する。更に、CPU84は、右側停止ボタン操作検出センサ75cから信号を受けたときに、右側回胴リール駆動手段76cを制御して、右側回胴リール11cを停止させると共に、右側停止ボタン19cが押下された旨の操作コマンドを作成して、演出制御基板90に送信する。
こうして、3つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止すると、CPU84は、有効な入賞ライン上に停止表示している図柄の組合せを認識し、入賞判定処理を行う(S8)。この入賞判定処理により、例えば、当該ゲームの結果が小役の入賞であると判定すると、CPU84は、所定枚数のメダルを払い出す。また、CPU84は、当該遊技の結果に基づいて、遊技状態に関する遊技データの内容を更新する。
その後、CPU84は、メダル投入操作待ち処理を行う(S9)。すなわち、CPU84は、投入メダル検出センサ71、MAXベットボタン操作検出センサ72又は一枚投入ボタン操作検出センサ73からの検出信号が送られてくるのを待つ。そして、CPU84は、かかる検出信号を受け取り、所定枚数のメダルが投入されたことを認識すると、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドを演出制御基板90に送信する(S10)。以上で、図14に示す処理フローが終了するが、その後、CPU84は、再びステップS1から処理を開始する。
次に、第一実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板90が行う処理の手順について説明する。図15及び図16は演出制御基板90が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
上述したように、スタートレバー18が押下されて、ゲームが開始されると、主制御基板80は、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを作成して、演出制御基板90に送信する。演出制御基板90のCPU93は、かかるスタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受信したときに、図15及び図16に示すフローにしたがった処理を開始する。また、主制御基板80はスタートレバー18が押下された旨の操作コマンドとともに、役抽選結果コマンド及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データをも演出制御基板90に送信する。CPU93は、かかる役抽選結果コマンド及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データを受信すると、それらをRAM92に一時記憶する。このとき、CPU93は、役抽選結果コマンドの内容及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データに基づいて現在の第二遊技状態を認識し、その認識した現在の第二遊技状態をもRAM92に一時記憶する。
まず、CPU93は、RAM92に記憶されている役抽選結果コマンドの内容に基づいて今回のゲームにおける役抽選でいずれの役に当選したかを判定する(S21)。次に、CPU93は、一般演出抽選処理を行う(S22)。具体的に、CPU93は、現在の第一遊技状態に対する一般演出モード番号テーブルに基づいて一般演出モード番号を特定する。そして、CPU93は、その特定した一般演出モード番号に対する一般演出抽選テーブルにおいて、今回のゲームで当選した役と同じ当選役の項目に記載された抽選確率を用いて一般演出の抽選を行い、一般演出番号を決定する。その後、CPU93は、この一般演出抽選により決定した一般演出番号に対応する一般演出組合せデータを一般演出組合せデータテーブルから取得し、その取得した一般演出組合せデータをRAM92に一時記憶する。
次に、CPU93は、現在の第二遊技状態が大役内部中状態であるかどうかを判断する(S23)。現在の第二遊技状態が大役内部中状態であれば、ステップS32に移行する。一方、現在の第二遊技状態が大役非内部中状態であれば、ステップS24に移行する。
ステップS23の処理において、現在の第二遊技状態が大役非内部中状態であると判断すると、CPU93は、RAM92に記憶されている一般演出組合せデータに基づいてレバー押下時に対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S24)。これにより、レバー押下時に、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
ステップS24の処理の後、CPU93は、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られてくるのを待つ(S25)。停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、RAM92に記憶されている一般演出組合せデータに基づいて当該操作タイミングに対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S26)。その後、CPU93は、3つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止したかどうか、すなわち、今回のゲームにおいて停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが3回送られたかどうかを判断する(S27)。すべての回胴リール11a,11b,11cが停止していれば、ステップS28に移行し、一方、すべての回胴リール11a,11b,11cがまだ停止していなければ、ステップS25に戻る。
このようなステップS27の判断処理により、ステップS25及びS26の処理は、3回繰り返されることになる。具体的に、CPU93は、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを最初に受け取った場合には、第一押下時に対する一般演出基本データにしたがって、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御し、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを二番目に受け取った場合には、第二押下時に対する一般演出基本データにしたがって、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御し、そして、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを三番目に受け取った場合には、第三押下時に対する一般演出基本データにしたがって、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する。このように、各停止ボタンが押下された時に、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
ステップS28では、CPU93は、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られてくるのを待つ。メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、現在、前シャッター41a,41bが特別演出を実行しているかどうかを判断する(S29)。現在、前シャッター41a,41bが特別演出を実行していれば、ステップS30に移行する。一方、現在、前シャッター41a,41bが特別演出を実行していなければ、ステップS31に移行する。
ステップS31では、CPU93は、RAM92に記憶されている一般演出組合せデータに基づいてベット押下時に対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する。これにより、ベット押下時に、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。ステップS31の処理が行われた後、図15及び図16に示す処理フローが終了するが、CPU93は、次のゲームが開始されて、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受信すると、再びステップS21から処理を開始する。
また、ステップS23の処理において、現在の第二遊技状態が大役内部中状態であると判断すると、CPU93は、特別演出抽選テーブルを用いて、特別演出を実行するかどうかについての抽選を行う(S32)。すなわち、現在の第二遊技状態が大役内部中状態である場合には、レバー押下時に特別演出抽選の処理が行われる。次に、CPU93は、この特別演出抽選の結果が特別演出の実行であるかどうかを判断する(S33)。この特別演出抽選の結果が特別演出の実行でないと判断すると、CPU93は、RAM92に記憶されている一般演出組合せデータに基づいてレバー押下時に対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S34)。このステップS34の処理は上述したステップS24の処理と同じである。これにより、レバー押下時に、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
ステップS34の処理の後、CPU93は、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られてくるのを待つ(S35)。停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、再び、特別演出抽選テーブルを用いて、特別演出を実行するかどうかについての抽選を行う(S36)。次に、CPU93は、この特別演出抽選の結果が特別演出の実行であるかどうかを判断する(S37)。この特別演出抽選の結果が特別演出の実行でないと判断すると、CPU93は、RAM92に記憶されている一般演出組合せデータに基づいて当該操作タイミングに対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S38)。このステップS38の処理は上述したステップS26の処理と同じである。その後、CPU93は、3つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止したかどうかを判断する(S39)。すべての回胴リール11a,11b,11cが停止していれば、ステップS28に移行し、一方、すべての回胴リール11a,11b,11cがまだ停止していなければ、ステップS35に戻る。このように、本実施形態では、現在の第二遊技状態が大役内部中状態である場合、今回のゲームにおいて、未だ特別演出の実行という特別演出抽選の結果が得られていない限り、第一押下時、第二押下時、第三押下時の各操作タイミングで特別演出抽選の処理が行われる。
また、ステップS33又はS37の処理において、特別演出抽選の結果が特別演出の実行であると判断すると、CPU93は、特別演出実行処理を行う(S40)。具体的に、CPU93は、特別演出を実行する旨の特別演出実行コマンドを作成してシャッター装置40に送信し、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させる。このとき、CPU93は、閉鎖演出に対応した専用演出についての電飾演出用パターンデータ及びサウンド演出用パターンデータをROM91から読み出し、その読み出したパターンデータに基づいて電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する。これにより、前シャッター41a,41bは完全閉状態になり、遊技者は大役に当選していることを知ることができる。すなわち、特別演出では、前シャッター41a,41bが液晶パネル31の画面を閉鎖することにより、今まで遊技者に見せていた画像演出を見せなくすることができるので、大役に当選していることを遊技者に強く印象付けることができる。このため、遊技の面白みが増し、より遊技性が向上する。ステップS40の処理の後は、ステップS28に移行する。
このように今回のゲームで前シャッター41a,41bが完全閉状態となって、ステップS40からステップS28に移行してきた場合、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、ステップS29の処理において、現在、前シャッター41a,41bが特別演出を実行していると判断することになる。このとき、CPU93は、特別演出の実行を終了する旨の特別演出終了コマンドを作成してシャッター装置40に送信し、前シャッター41a,41bに特別演出の実行を終了させる(S30)。これにより、前シャッター41a,41bは閉鎖演出を終了して、完全閉状態から完全開状態になる。その後は、ステップS31に移行する。このステップS31では、CPU93は、ベット押下時に対する一般演出基本データ番号を特定した後、その特定した一般演出基本データ番号に対応する一般演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60に、ベット押下時における一般演出を実行させる。すなわち、今回のゲームで特別演出が実行された場合には、当該ゲームにおいてメダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られたときに、特別演出が終了し、遊技者は再び、画像演出を見ることができるようになる。
第一実施形態の回胴式遊技機では、演出制御基板のCPUは、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しているので、第二遊技状態が大役非内部中状態である場合、遊技者には、一組の後シャッターによる演出と画像表示装置による画像演出を見ながら遊技を楽しんでもらうことができる。また、演出制御基板のCPUは、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、第二遊技状態が大役内部中状態である場合に限り、スタートレバーの操作及び各停止ボタンの操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。このため、第二遊技状態が大役内部中状態である場合には、今まで遊技者に見せていた演出画像を前シャッターの閉鎖によって遮断し、遊技者に画像演出を突然次の遊技の開始まで見せなくすることができる。したがって、第一実施形態では、一組の前シャッターによる演出を、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出として利用することができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。
また、演出制御基板のCPUは、所定の一般演出抽選テーブルを用いて画像表示装置、一組の後シャッター、電飾表示部及びスピーカ部の各々に実行させる演出の内容を抽選で決定すると共に、大役の入賞が許容されている場合に、主制御基板のCPUからスタートレバー又は各停止ボタンの操作が行われた旨の操作コマンドが送られる度に、特別演出抽選テーブルを用いて一組の前シャッターによる閉鎖演出の実行の有無を抽選で決定する。このため、画像表示装置等の各部に実行させる演出の内容や一組の前シャッターによる閉鎖演出の実行の有無をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の回胴式遊技機は、上記の第一実施形態のものと同じ構成要素を備えている。このため、以下では、第一実施形態の説明の際に用いた図1〜図4を参照して、第二実施形態の回胴式遊技機を説明することにする。また、第二実施形態において、第一実施形態のものと同一の機能を有するものには、同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第二実施形態の回胴式遊技機の特徴点は、演出制御基板90のCPU93が、主制御基板80から役抽選結果コマンドが送られる度に、所定の演出抽選テーブルを用いて、画像表示装置30、一組の前シャッター41a,41b、一組の後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60の各々に実行させる演出の内容を抽選で決定する点である。すなわち、第一実施形態では、演出制御基板90のCPU93は、一組の前シャッター41a,41bに実行させる演出の内容と、画像表示装置30等に実行させる演出の内容とを別個の抽選で決定していたが、第二実施形態では、一組の前シャッター41a,41bに実行させる演出の内容と、画像表示装置30等に実行させる演出の内容とを一回の抽選で決定するのである。これに伴い、第二実施形態の回胴式遊技機では、演出内容を決定する際に用いるデータの内容及び演出制御基板90が行う演出内容の決定処理の手順が第一実施形態のものと異なっている。その他の点については、第二実施形態の回胴式遊技機は第一実施形態のものと同様である。以下、演出内容を決定する際に用いるデータの内容、演出制御基板90が行う処理の手順について詳しく説明する。
まず、演出内容を決定する際に用いるデータの内容について詳しく説明する。かかるデータは演出制御基板90のROM91に格納されている。図17は第二実施形態において演出制御基板90のROM91に格納されているデータの内容を説明するための図である。ROM91のデータ格納領域としては、図17に示すように、演出モード番号テーブル格納領域910a、演出抽選テーブル格納領域910b、演出組合せデータテーブル格納領域910c、演出基本データ格納領域910d、電飾演出用パターンデータ格納領域910e、サウンド演出用パターンデータ格納領域910f等がある。
ROM91の演出モード番号テーブル格納領域910aには、複数の演出モード番号テーブルが格納されている。かかる演出モード番号テーブルは、第一遊技状態に対応して設けられている。各演出モード番号テーブルには、複数の演出モード番号と、各演出モード番号が選ばれるための条件とが記述されている。ここで、演出モード番号とは、後述する演出抽選テーブルの種類を表すものである。第二実施形態では、各演出モード番号テーブルに、各演出モード番号が選ばれるための条件として、第二遊技状態が必ず定められている。
例えば、一般遊技状態に対する演出モード番号テーブルには、各演出モード番号が選ばれるための条件として、第二遊技状態のみが定められている。このため、現在の第一遊技状態が一般遊技状態である場合には、CPU93は、一般遊技状態に対する演出モード番号テーブルを用いて、現在の第二遊技状態に対応する演出モード番号を特定することになる。具体的に、現在の第二遊技状態が大役非内部中状態である場合には、演出モード番号「1」が特定される。現在の第二遊技状態がBB1内部中状態である場合には、演出モード番号「2」が特定され、現在の第二遊技状態がBB2内部中状態である場合には、演出モード番号「3」が特定され、そして、現在の第二遊技状態がCTBB内部中状態である場合には、演出モード番号「4」が特定される。
ROM91の演出抽選テーブル格納領域910bには、複数の演出抽選テーブルが格納されている。各演出抽選テーブルには演出モード番号が付与されている。図18は演出抽選テーブルを説明するための図である。各演出モード番号に対する演出抽選テーブルには、図18に示すように、演出番号を決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている。演出番号は後述する演出組合せデータに付与された管理番号である。画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60に実行させる演出の具体的な内容については、CPU93が決定する。各種の演出の内容は演出組合せデータに指定されており、抽選により一つの演出組合せデータの管理番号(演出番号)が決定される。この抽選の確率が演出抽選テーブルに指定されているのである。図18に記載された各数値を65536で除した値が実際の抽選確率である。
ここで、図18には演出モード番号「2」に対する演出抽選テーブルが示されている。そして、第二実施形態では、演出モード番号「1」に対する演出抽選テーブルとして、図11に示すものとほとんど同じものが用いられる。すなわち、図11の一般演出抽選テーブルにおいて「一般演出番号」を「演出番号」に置き換えたものが、第二実施形態で用いられる、演出モード「1」に対する演出抽選テーブルである。また、演出モード番号は少なくとも第二遊技状態に応じて決定されるので、各演出抽選テーブルは、大役非内部中状態に対するものと、大役内部中状態に対するものとのいずれかに分類される。例えば、演出モード番号「1」に対する演出抽選テーブルは大役非内部中状態に対するものであり、演出モード番号「2」に対する演出抽選テーブルは大役内部中状態に対するものである。
ROM91の演出組合せデータテーブル格納領域910cには、演出組合せデータテーブルが格納されている。図19は演出組合せデータテーブルを説明するための図である。演出組合せデータテーブルには、図19に示すように、各演出番号に対応する演出組合せデータが記述されている。各演出組合せデータは、ゲームが1回行われるまでの間において遊技者によって所定の操作が行われる毎に画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50、スピーカ部60のそれぞれに実行させる演出の内容に関する情報を含んでいる。具体的に、かかる演出組合せデータにおいては、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受け取った時(レバー押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを最初に受け取った時(第一押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを二番目に受け取った時(第二押下時)、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを三番目に受け取った時(第三押下時)、及び、メダルが投入された旨、MAXベットボタン15が押下された旨若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドを受け取った時(ベット押下時)の合計5つの操作タイミングが定められており、これらの各操作タイミングに対応して所定の演出の内容に関する情報が設定されている。ここでは、演出組合せデータに含まれる演出の内容に関する情報としては、後述する演出基本データの番号を用いている。
CPU93は、所定の演出モード番号テーブルにしたがって演出モード番号を特定した後、その特定した演出抽選テーブルを用いて抽選を行い、演出番号を決定すると、当該演出番号に対応する演出組合せデータを演出組合せデータテーブルから取得する。この取得した演出組合せデータはRAM92に一時記憶される。このように、演出モード番号テーブル、演出抽選テーブル及び演出組合せデータテーブルを用いて演出組合せデータを決定する処理が、演出抽選の処理である。この演出抽選処理は、主制御基板80から役抽選結果コマンド及び遊技状態に関する遊技データが送られる度に実行される。そして、CPU93は、演出抽選処理で決定された演出組合せデータに基づいて画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50、スピーカ部60を制御する。このため、この演出組合せデータに記述されている内容が、今回、スタートレバー18が押下された時から次回、スタートレバー18が押下されるまでの間において、所定の各操作タイミング時に行われるべき演出の内容となる。
ROM91の演出基本データ格納領域910dには、複数の演出基本データが格納されている。図20は演出基本データを説明するための図である。各演出基本データには、図20に示すように、当該演出基本データの番号と、電飾演出の内容、音声演出の内容、画像演出の内容、前シャッター演出の内容及び後シャッター演出の内容を特定する情報とが含まれる。ここで、電飾演出の内容を特定する情報としては、電飾演出用パターンデータの番号が用いられる。かかる電飾演出用パターンデータは、電飾表示部50を制御するためのデータであり、ROM91の電飾演出用パターンデータ格納領域910eに格納されている。また、音声演出の内容を特定する情報としては、サウンド演出用パターンデータの番号が用いられる。かかるサウンド演出用パターンデータは、スピーカ部60を制御するためのデータであり、ROM91のサウンド演出用パターンデータ格納領域910fに格納されている。画像演出の内容を特定する情報としては、画像演出の内容を示す画像演出用コマンドが用いられる。CPU93が画像演出用コマンドを画像表示装置30の液晶制御基板32に送信すると、液晶制御基板32はかかる画像演出用コマンドに応じた内容の画像を液晶パネル31に表示することになる。更に、前シャッター演出の内容を特定する情報としては、前シャッター41a,41bによる演出の内容を示す前シャッター演出用コマンドが用いられる。CPU93が前シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信すると、駆動制御CPU47は前シャッター41a,41bに、その前シャッター演出用コマンドに応じた動作を行わせることになる。同様に、後シャッター演出の内容を特定する情報としては、後シャッター42a,42bによる演出の内容を示す後シャッター演出用コマンドが用いられる。CPU93が後シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信すると、駆動制御CPU47は後シャッター42a,42bに、その後シャッター演出用コマンドに応じた動作を行わせることになる。
尚、図20に示すように、演出基本データにおいて、パターンデータの番号、画像演出用コマンド、前シャッター演出用コマンドや後シャッター演出用コマンドとして「なし」が指定されている場合があるが、この「なし」とは、前回の演出の内容を維持することを意味する。特に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データでは、すべての情報として「なし」が指定されているので、この演出基本データは前回の演出を継続するという内容を表すものである。
第二実施形態でも、第一実施形態と同様に、画像表示装置30、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は、遊技に関連した一般的な内容の演出である一般演出を実行し、一方、前シャッター41a,41bは、大役に当選していることを遊技者に報知するための特別演出を実行する。すなわち、前シャッター41a,41bは、通常、開放演出を行っているが、第二遊技状態が大役内部中状態である場合に限り、特別演出を行うことがある。ここで、特別演出は、スタートレバー18の押下及び各停止ボタン19a,19b,19cの押下のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回のゲームを行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという内容の演出である。このため、第二実施形態では、前シャッター41a,41bにかかる特別演出を実行させることができるように、各演出抽選テーブル、各演出組合せデータ及び各演出基本データの内容を設定しておく必要がある。
具体的に、複数の演出抽選テーブルのうち大役内部中状態に対するものには、図18に示すように、演出番号として「3001」,「3002」,「3003」,「3004」が含まれている。一方、大役非内部中状態に対する演出抽選テーブルには、これらの演出番号「3001」,「3002」,「3003」,「3004」は含まれていない(図11参照)。かかる4つの演出番号「3001」,「3002」,「3003」,「3004」はそれぞれ、前シャッター41a,41bに特別演出を実行させるという演出内容を含む演出組合せデータに対するものである。これにより、大役内部中状態に対する演出抽選テーブルを用いて演出抽選を行う場合にのみ、前シャッター41a,41bに特別演出を実行させ得ることが保証される。実際、大役内部中状態に対する各演出抽選テーブルでは、演出番号「3001」,「3002」,「3003」,「3004」のいずれかが決定される確率が約1/10に、これら以外の演出番号が決定される確率が約9/10に設定されている。
次に、各演出番号「3001」,「3002」,「3003」,「3004」に対する演出組合せデータの内容について詳しく説明する。
まず、演出番号「3001」に対する演出組合せデータの内容を説明する。この演出番号「3001」に対する演出組合せデータは、レバー押下時に特別演出を開始するという内容のものである。具体的に、演出番号「3001」に対する演出組合せデータには、図19に示すように、レバー押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5001」が、第一押下時、第二押下時及び第三押下時の各操作タイミングに対してはいずれも演出基本データ番号「0002」が、ベット押下時の操作タイミングに対しては演出基本データ番号「5002」が定められている。
ここで、図20に示すように、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データには、前シャッター演出の内容を特定する情報として、閉鎖演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドが、電飾演出の内容を特定する情報として、閉鎖演出に対応した専用演出についての電飾演出用パターンデータの番号が、音声演出の内容を特定する情報として、閉鎖演出に対応した専用演出についてのサウンド演出用パターンデータの番号が、画像演出の内容を特定する情報として、演出を実行しない旨の画像演出用コマンドが、そして、後シャッター演出の内容を特定する情報として、演出を実行しない旨の後シャッター演出用コマンドが、それぞれ記述されている。すなわち、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データは、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させると共に、電飾表示部50及びスピーカ部60に閉鎖演出に対応する専用演出を実行させるという内容のものである。一方、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データには、前シャッター演出の内容を特定する情報として、開放演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドが、電飾演出の内容を特定する情報として、大役に当選していることを報知する所定の演出についての電飾演出用パターンデータの番号が、音声演出の内容を特定する情報として、大役に当選していることを報知する所定の演出についてのサウンド演出用パターンデータの番号が、画像演出の内容を特定する情報として、大役に当選していることを報知する所定の画像演出を実行する旨の画像演出用コマンドが、そして、後シャッター演出の内容を特定する情報として「なし」が、それぞれ記述されている。すなわち、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データは、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を終了させて開放演出を実行させると共に、画像表示装置30等の各部に大役当選の報知演出を実行させるという内容のものである。
CPU93は、今回のゲームにおける演出抽選で演出番号「3001」を決定すると、その決定した演出番号「3001」に対する演出組合せデータにしたがって各部を制御する。まず、CPU93は、当該ゲームにおけるレバー押下時に、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、閉鎖演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドを、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。そして、駆動制御CPU47は、当該前シャッター演出用コマンドを受け取ると、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を行わせる。これにより、前シャッター41a,41bは完全開状態から完全閉状態になる。また、CPU93は、閉鎖演出に対応した専用演出についての電飾演出用パターンデータをROM91から取得し、その取得した電飾演出用パターンデータに基づいて電飾表示部50を制御すると共に、閉鎖演出に対応した専用演出についてのサウンド演出用パターンデータをROM91から取得し、その取得したサウンド演出用パターンデータに基づいてスピーカ部60を制御する。更に、CPU93は、演出を実行しない旨の画像演出用コマンドが画像表示装置30の液晶制御基板32に送信すると共に、演出を実行しない旨の後シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。
その後、CPU93は、当該ゲームにおける第一押下時、第二押下時、第三押下時に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41b等の各部に現在の演出内容を維持させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおけるベット押下時に、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、開放演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。そして、駆動制御CPU47は、当該前シャッター演出用コマンドを受け取ると、前シャッター41a,41bに開放演出を行わせる。これにより、前シャッター41a,41bは閉鎖演出を終了して、完全閉状態から完全開状態になる。また、CPU93は、大役に当選していることを報知する所定の演出についての電飾演出用パターンデータをROM91から取得し、その取得した電飾演出用パターンデータに基づいて電飾表示部を制御すると共に、大役に当選していることを報知する所定の演出についてのサウンド演出用パターンデータをROM91から取得し、その取得したサウンド演出用パターンデータに基づいてスピーカ部60を制御する。更に、CPU93は、大役に当選していることを報知する所定の画像演出を実行する旨の画像演出用コマンドを画像表示装置30の液晶制御基板32に送信すると共に、演出を実行しない旨の後シャッター演出用コマンドをシャッター装置40の駆動制御CPU47に送信する。
次に、演出番号「3002」に対する演出組合せデータの内容を説明する。この演出番号「3002」に対する演出組合せデータは、第一押下時に特別演出を開始するという内容のものである。具体的に、演出番号「3002」に対する演出組合せデータには、図19に示すように、レバー押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「0100」が、第一押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5001」が、第二押下時及び第三押下時の各操作タイミングに対してはいずれも演出基本データ番号「0002」が、ベット押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5002」が定められている。
ここで、演出基本データ番号「0100」に対する演出基本データは、所定の一般演出の内容を示すものである。例えば、この演出基本データ「0100」には、前シャッター演出の内容を特定する情報として、開放演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドが、電飾演出の内容を特定する情報として、所定の一般演出についての電飾演出用パターンデータの番号が、音声演出の内容を特定する情報として、所定の一般演出についてのサウンド演出用パターンデータの番号が、画像演出の内容を特定する情報として、所定内容の一般演出を実行する旨の画像演出用コマンドが、そして、後シャッター演出の内容を特定する情報として、演出を実行しない旨の後シャッター演出用コマンドが、それぞれ記述されている。
CPU93は、今回のゲームにおける演出抽選で演出番号「3002」を決定すると、その決定した演出番号「3002」に対する演出組合せデータにしたがって各部を制御する。まず、CPU93は、当該ゲームにおけるレバー押下時に、演出基本データ番号「0100」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、画像表示装置30等に所定の一般演出を実行させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおける第一押下時に、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させると共に、電飾表示部50及びスピーカ部60に閉鎖演出に対応した専用演出を実行させる。
その後、CPU93は、当該ゲームにおける第二押下時、第三押下時に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41b等の各部に現在の演出内容を維持させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおけるベット押下時に、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに開放演出を実行させると共に、画像表示装置30等の各部に、大役に当選していることを報知する演出を実行させる。
次に、演出番号「3003」に対する演出組合せデータの内容を説明する。この演出番号「3003」に対する演出組合せデータは、第二押下時に特別演出を開始するという内容のものである。具体的に、演出番号「3003」に対する演出組合せデータには、図19に示すように、レバー押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「0100」が、第一押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「0002」が、第二押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5001」が、第三押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「0002」が、ベット押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5002」が定められている。
CPU93は、今回のゲームにおける演出抽選で演出番号「3003」を決定すると、その決定した演出番号「3003」に対する演出組合せデータにしたがって各部を制御する。まず、CPU93は、当該ゲームにおけるレバー押下時に、演出基本データ番号「0100」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、画像表示装置30等に所定の一般演出を実行させる。その後、CPU93は、当該ゲームにおける第一押下時に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、各部に現在の演出内容を維持させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおける第二押下時に、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させると共に、電飾表示部50及びスピーカ部60に閉鎖演出に対応した専用演出を実行させる。
その後、CPU93は、当該ゲームにおける第三押下時に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41b等の各部に現在の演出内容を維持させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおけるベット押下時に、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに開放演出を実行させると共に、画像表示装置30等の各部に、大役に当選していることを報知する演出を実行させる。
次に、演出番号「3004」に対する演出組合せデータの内容を説明する。この演出番号「3004」に対する演出組合せデータは、第三押下時に特別演出を開始するという内容のものである。具体的に、演出番号「3004」に対する演出組合せデータには、図19に示すように、レバー押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「0100」が、第一押下時及び第二押下時の各操作タイミングに対してはいずれも演出基本データ番号「0002」が、第三押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5001」が、ベット押下時の操作タイミングに対して演出基本データ番号「5002」が定められている。
CPU93は、今回のゲームにおける演出抽選で演出番号「3004」を決定すると、その決定した演出番号「3004」に対する演出組合せデータにしたがって各部を制御する。まず、CPU93は、当該ゲームにおけるレバー押下時に、演出基本データ番号「0100」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、画像表示装置30等に所定の一般演出を実行させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおける第一押下時、第二押下時に、演出基本データ番号「0002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、各部に現在の演出内容を維持させる。
その後、CPU93は、当該ゲームにおける第三押下時に、演出基本データ番号「5001」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させると共に、電飾表示部50及びスピーカ部60に閉鎖演出に対応した専用演出を実行させる。次に、CPU93は、当該ゲームにおけるベット押下時に、演出基本データ番号「5002」に対する演出基本データに基づいて各部を制御する。すなわち、CPU93は、前シャッター41a,41bに開放演出を実行させると共に、画像表示装置30等の各部に、大役に当選していることを報知する演出を実行させる。
尚、ここでは、前シャッター41a,41bに特別演出を実行させるという演出内容を含む演出組合せデータとして、上述したような演出番号「3001」,「3002」,「3003」,「3004」に対する合計4つの演出組合せデータを用い、大役内部中状態に対する各演出抽選テーブルにこれら4つの演出番号を含めた場合について説明した。一般に、前シャッター41a,41bに特別演出を実行させるという演出内容を含む演出組合せデータとしては、上記4つの演出組合せデータに限らず、これら以外のものを用いることができる。また、大役内部中状態に対する各演出抽選テーブルには、前シャッター41a,41bに特別演出を実行させるという演出内容を含む演出組合せデータに対する演出番号を5つ以上含めるようにしてもよい。
次に、第二実施形態の回胴式遊技機において演出制御基板90が行う処理の手順について説明する。図21は演出制御基板90が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
演出制御基板90のCPU93は、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受信したときに、図21に示すフローにしたがった処理を開始する。また、主制御基板80はスタートレバー18が押下された旨の操作コマンドとともに、役抽選結果コマンド及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データをも演出制御基板90に送信する。CPU93は、かかる役抽選結果コマンド及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データを受信すると、それらをRAM92に一時記憶する。このとき、CPU93は、役抽選結果コマンドの内容及び今回の役抽選時における遊技状態に関する遊技データに基づいて現在の第二遊技状態を認識し、その認識した現在の第二遊技状態をもRAM92に一時記憶する。
まず、CPU93は、RAM92に記憶されている役抽選結果コマンドの内容に基づいて今回のゲームにおける役抽選でいずれの役に当選したかを判定する(S51)。次に、CPU93は、演出抽選処理を行う(S52)。具体的に、CPU93は、現在の第一遊技状態に対する演出モード番号テーブルに基づいて演出モード番号を特定する。そして、CPU93は、その特定した演出モード番号に対する演出抽選テーブルにおいて、今回のゲームで当選した役と同じ当選役の項目に記載された抽選確率を用いて演出の抽選を行い、演出番号を決定する。その後、CPU93は、この演出抽選により決定した演出番号に対応する演出組合せデータを演出組合せデータテーブルから取得し、その取得した演出組合せデータをRAM92に一時記憶する。
次に、CPU93は、RAM92に記憶されている演出組合せデータに基づいてレバー押下時に対する演出基本データ番号を特定した後、その特定した演出基本データ番号に対応する演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S53)。これにより、レバー押下時に、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
特に、レバー押下時に対する演出基本データ番号が「5001」である場合には、CPU93は、閉鎖演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドを、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信し、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させる。このとき、CPU93は、閉鎖演出に対応した専用の電飾演出用パターンデータ及びサウンド演出用パターンデータをROM91から読み出し、その読み出したパターンデータに基づいて電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する。これにより、前シャッター41a,41bは完全閉状態になり、遊技者は大役に当選していることを知ることができる。すなわち、閉鎖演出では、前シャッター41a,41bが液晶パネル31の画面を閉鎖することにより、今まで遊技者に見せていた画像演出を見せなくすることができるので、大役に当選していることを遊技者に強く印象付けることができる。このため、遊技の面白みが増し、より遊技性が向上する。
ステップS53の処理の後、CPU93は、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られてくるのを待つ(S54)。停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、RAM92に記憶されている演出組合せデータに基づいて当該操作タイミングに対する演出基本データ番号を特定した後、その特定した演出基本データ番号に対応する演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S55)。その後、CPU93は、3つの回胴リール11a,11b,11cがすべて停止したかどうか、すなわち、今回のゲームにおいて停止ボタンが押下された旨の操作コマンドが3回送られたかどうかを判断する(S56)。すべての回胴リール11a,11b,11cが停止していれば、ステップS57に移行し、一方、すべての回胴リール11a,11b,11cがまだ停止していなければ、ステップS54に戻る。
このようなステップS56の判断処理により、ステップS54及びS55の処理は、3回繰り返されることになる。具体的に、CPU93は、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを最初に受け取った場合には、第一押下時に対する演出基本データにしたがって、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御し、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを二番目に受け取った場合には、第二押下時に対する演出基本データにしたがって、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御し、そして、停止ボタンが押下された旨の操作コマンドを三番目に受け取った場合には、第三押下時に対する演出基本データにしたがって、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する。このように、各停止ボタンが押下された時に、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
特に、第一押下時、第二押下時及び第三押下時の操作タイミング時のいずれかに対する演出基本データ番号が「5001」である場合には、CPU93は、当該操作タイミング時に、閉鎖演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドを、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信し、前シャッター41a,41bに閉鎖演出を実行させる。これにより、前シャッター41a,41bは完全閉状態になり、遊技者は大役に当選していることを知ることができる。
ステップS57では、CPU93は、メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られてくるのを待つ。メダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られると、CPU93は、RAM92に記憶されている演出組合せデータに基づいてベット押下時に対する演出基本データ番号を特定した後、その特定した演出基本データ番号に対応する演出基本データをROM91から取得し、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60を制御する(S58)。これにより、ベット押下時に、画像表示装置30、前シャッター41a,41b、後シャッター42a,42b、電飾表示部50及びスピーカ部60は所定の演出を行う。
特に、ベット押下時に対する演出基本データ番号が「5002」である場合には、CPU93は、開放演出を実行する旨の前シャッター演出用コマンドを、シャッター装置40の駆動制御CPU47に送信し、前シャッター41a,41bに開放演出を実行させる。これにより、前シャッター41a,41bは閉鎖演出を終了して、完全閉状態から完全開状態になる。このとき、CPU93は、画像表示装置30等の各部に大役に当選していることを報知する所定の演出を実行させる。すなわち、今回のゲームで特別演出が実行された場合には、当該ゲームにおいてメダル投入口13からメダルが投入された旨又はMAXベットボタン15若しくは一枚投入ボタン16が押下された旨の操作コマンドが送られたときに、特別演出が終了し、遊技者は再び、画像演出を見ることができるようになる。
ステップS58の処理が行われた後、図21に示す処理フローが終了するが、CPU93は、次のゲームが開始されて、スタートレバー18が押下された旨の操作コマンドを受信すると、再びステップS51から処理を開始する。
第二実施形態の回胴式遊技機は、第一実施形態と同様の作用・効果を奏する。すなわち、演出制御基板のCPUは、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しているので、第二遊技状態が大役非内部中状態である場合、遊技者には、一組の後シャッターによる演出と画像表示装置による画像演出を見ながら遊技を楽しんでもらうことができる。また、演出制御基板のCPUは、一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、第二遊技状態が大役内部中状態である場合に限り、スタートレバーの操作及び各停止ボタンの操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。このため、第二遊技状態が大役内部中状態である場合には、今まで遊技者に見せていた演出画像を前シャッターの閉鎖によって遮断し、遊技者に画像演出を突然次の遊技の開始まで見せなくすることができる。したがって、第二実施形態では、一組の前シャッターによる演出を、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出として利用することができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。
また、演出制御基板のCPUは、所定の演出抽選テーブルを用いて画像表示装置、一組の前シャッター、一組の後シャッター、電飾表示部及びスピーカ部の各々に実行させる演出の内容を抽選で決定する。このため、画像表示装置、一組の前シャッター、一組の後シャッター、電飾表示部及びスピーカ部の各々に実行させる演出の内容をランダムに決定することができるので、さらに一層、遊技性を高めることができる。しかも、一回の抽選で画像表示装置、一組の前シャッター、一組の後シャッター、電飾表示部及びスピーカ部の各々に実行させる演出内容が決定されるので、第一実施形態に比べて、演出内容を決定する処理が簡易になるという利点がある。
尚、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施形態では、シャッター装置として、二組のシャッター、すなわち、一組の前シャッターと一組の後シャッターとを備えるものを用いた場合について説明したが、シャッター装置としては、一組のシャッターだけを備えるものを用いてもよい。この場合、当該一組のシャッターには、一般演出を実行させず、特別演出だけを実行させることになる。また、シャッター装置としては、三組以上のシャッターを備えるものを用いてもよい。この場合には、最も前側に位置する一組のシャッターに、特別演出を実行させることが好ましい。
また、上記の各実施形態では、本発明を、三つの回胴リールを有する回胴式遊技機に適用した場合について説明したが、本発明を、二つ又は四つ以上の回胴リールを有する回胴式遊技機に適用してもよい。
以上説明したように、本発明の回胴式遊技機によれば、演出制御手段は、一組のシャッターに実行させる演出の内容として、通常、開放演出を行うという演出内容を決定しているので、遊技状態が大役の入賞が許容されていない状態である場合、遊技者には、画像表示装置による画像演出を見ながら遊技を楽しんでもらうことができる。また、演出制御手段は、一組のシャッターに実行させる演出の内容として、大役の入賞が許容されている場合に限り、変動指示手段の操作及び各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して開放演出を行うという演出内容を決定することがある。このため、遊技状態が大役の入賞が許容されている状態である場合には、今まで遊技者に見せていた演出画像をシャッターの閉鎖によって遮断し、遊技者に画像演出を突然次の遊技の開始まで見せなくすることができる。このように、本発明では、一組のシャッターによる演出を、大役に当選していることを遊技者に強く印象付ける演出として利用することができるので、遊技の面白味が増して、より遊技性の向上を図ることができる。したがって、本発明は、遊技の状況に応じて画像演出等、各種の遊技の演出を行う回胴式遊技機に適用することができる。
本発明の第一実施形態である回胴式遊技機の概略斜視図である。 その回胴式遊技機の概略ブロック図である。 その回胴式遊技機のシャッター装置の概略斜視図である。 その回胴式遊技機の画像表示装置及びシャッター装置の概略ブロック図である。 第一遊技状態の遷移を説明するための図である。 一般遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。 RT遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。 第一RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。 第二RT移行抽選遊技状態・大役非内部中状態に対する役抽選テーブルの内容を示す図である。 第一実施形態において演出制御基板のROMに格納されているデータの内容を説明するための図である。 第一実施形態における一般演出抽選テーブルを説明するための図である。 第一実施形態における一般演出組合せデータテーブルを説明するための図である。 第一実施形態における一般演出基本データを説明するための図である。 第一実施形態において主制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。 第一実施形態において演出制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。 第一実施形態において演出制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。 第二実施形態において演出制御基板のROMに格納されているデータの内容を説明するための図である。 第二実施形態における演出抽選テーブルを説明するための図である。 第二実施形態における演出組合せデータテーブルを説明するための図である。 第二実施形態における演出基本データを説明するための図である。 第二実施形態において演出制御基板が行う処理の手順を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 本体部
2 前面扉
11a 左側回胴リール(図柄表示手段)
11b 中央回胴リール(図柄表示手段)
11c 右側回胴リール(図柄表示手段)
12 表示窓
13 メダル投入口(遊技指示手段)
14 クレジット数表示部
15 MAXベットボタン(遊技指示手段)
16 一枚投入ボタン(遊技指示手段)
17 ベット枚数表示部
18 スタートレバー(変動指示手段)
19a 左側停止ボタン(停止指示手段)
19b 中央停止ボタン(停止指示手段)
19c 右側停止ボタン(停止指示手段)
21 精算ボタン
22 払出数表示部
23 メダル放出口
24 メダル受皿
25 払出装置
30 画像表示装置
31 液晶パネル
32 液晶制御基板
40 シャッター装置
41a,41b 前シャッター
42a,42b 後シャッター
43 ガイド部材
44a,44b 前シャッター駆動手段
45a,45b 後シャッター駆動手段
46 ROM
47 駆動制御CPU
50 電飾表示部
60 スピーカ部
61 第一ドアスピーカ
62 第二ドアスピーカ
63 背面スピーカ
71 投入メダル検出センサ
72 MAXベットボタン操作検出センサ
73 一枚投入ボタン操作検出センサ
74 スタートレバー操作検出センサ
75a 左側停止ボタン操作検出センサ
75b 中央停止ボタン操作検出センサ
75c 右側停止ボタン操作検出センサ
76a 左側回胴リール駆動手段
76b 中央回胴リール駆動手段
76c 右側回胴リール駆動手段
80 主制御基板
81 乱数発生手段
82 ROM
83 RAM
84 CPU(役抽選手段、遊技制御手段)
90 演出制御基板
91 ROM(記憶手段)
92 RAM
93 CPU(演出制御手段)
94 音源LSI
95 音源データROM
96 パワーアンプ

Claims (6)

  1. 複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な複数の図柄表示手段と、遊技を行う旨を指示するための遊技指示手段と、前記遊技指示手段が操作された後に前記複数の図柄表示手段について変動表示の開始を指示するための変動指示手段と、前記複数の図柄表示手段について変動表示の停止を指示するために前記各図柄表示手段に対応して設けられた複数の停止指示手段とを有し、前記複数の図柄表示手段が変動表示を開始した後に前記複数の図柄表示手段が停止表示したときの図柄の組合せが各種の役に対応する図柄の組合せになれば遊技の結果が当該役の入賞となる遊技を実行する回胴式遊技機において、
    前記各種の役には、入賞により遊技者に有利な遊技を実行することができる大役が含まれており、遊技が開始される度に前記各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段と、
    各回の遊技において当該遊技の結果が前記役抽選手段によって決定された役の入賞となることを前記停止指示手段の所定の停止指示範囲内で許容するように前記複数の図柄表示手段の停止表示を制御すると共に、前記役抽選手段によって前記大役が決定された場合にあっては、当該大役の入賞という遊技の結果が得られるまで、遊技の結果が当該大役の入賞となることを許容するように前記複数の図柄表示手段の停止表示を制御する遊技制御手段と、
    遊技に関わる演出として画像による演出が行われる画像表示装置と、
    前記画像表示装置の前面側に移動可能に設けられた一組のシャッターを有し、遊技に関わる演出として、前記一組のシャッターが前記画像表示装置の画面に重ならない位置に移動して当該画面を開放する開放演出と前記一組のシャッターが前記画像表示装置の画面に重なる位置に移動して当該画面を閉鎖する閉鎖演出とが行われるシャッター装置と、
    前記遊技制御手段から送られた所定の情報に基づいて前記画像表示装置及び前記一組のシャッターの各々に実行させる演出の内容を決定し、その決定した演出の内容にしたがって前記画像表示装置及び前記一組のシャッターの各々を制御する演出制御手段と、
    を具備し、
    前記演出制御手段は、前記一組のシャッターに実行させる演出の内容として、通常、前記開放演出を行うという演出内容を決定しており、大役の入賞が許容されている場合に限り、前記変動指示手段の操作及び前記各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに前記閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために前記遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して前記開放演出を行うという演出内容を決定することがあることを特徴とする回胴式遊技機。
  2. 遊技者によって所定の操作が行われる毎に前記画像表示装置に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、前記演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の第一演出抽選テーブルと、前記一組のシャッターに前記閉鎖演出を実行させるかどうかを決定するための抽選確率が定められている第二演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている所定の前記第一演出抽選テーブルを用いて前記演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した前記演出組合せデータにしたがった内容の演出を前記画像表示装置に実行させると共に、大役の入賞が許容されている場合に、前記遊技制御手段から前記変動指示手段又は前記各停止指示手段の操作が行われた旨の情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている前記第二演出抽選テーブルを用いて前記閉鎖演出の実行の有無を抽選で決定し、前記閉鎖演出の実行という抽選結果を得たときに前記一組のシャッターに前記閉鎖演出を実行させ、且つ、前記一組のシャッターが前記閉鎖演出を実行している場合にあっては、前記遊技制御手段から前記遊技指示手段の操作が行われた旨の情報が送られたときに、前記一組のシャッターに当該閉鎖演出を終了させて前記開放演出を実行させることを特徴とする請求項1記載の回胴式遊技機。
  3. 遊技者によって所定の操作が行われる毎に前記画像表示装置及び前記一組のシャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、前記演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている所定の前記演出抽選テーブルを用いて前記演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した前記演出組合せデータにしたがった内容の演出を前記画像表示装置及び前記一組のシャッターの各々に実行させることを特徴とする請求項1記載の回胴式遊技機。
  4. 複数の図柄を変動させる変動表示及びその変動表示を停止させる停止表示が可能な複数の図柄表示手段と、遊技を行う旨を指示するための遊技指示手段と、前記遊技指示手段が操作された後に前記複数の図柄表示手段について変動表示の開始を指示するための変動指示手段と、前記複数の図柄表示手段について変動表示の停止を指示するために前記各図柄表示手段に対応して設けられた複数の停止指示手段とを有し、前記複数の図柄表示手段が変動表示を開始した後に前記複数の図柄表示手段が停止表示したときの図柄の組合せが各種の役に対応する図柄の組合せになれば遊技の結果が当該役の入賞となる遊技を実行する回胴式遊技機において、
    前記各種の役には、入賞により遊技者に有利な遊技を実行することができる大役が含まれており、遊技が開始される度に前記各種の役の中から所定の役を抽選で決定する役抽選手段と、
    各回の遊技において当該遊技の結果が前記役抽選手段によって決定された役の入賞となることを前記停止指示手段の所定の停止指示範囲内で許容するように前記複数の図柄表示手段の停止表示を制御すると共に、前記役抽選手段によって前記大役が決定された場合にあっては、当該大役の入賞という遊技の結果が得られるまで、遊技の結果が当該大役の入賞となることを許容するように前記複数の図柄表示手段の停止表示を制御する遊技制御手段と、
    遊技に関わる演出として画像による演出が行われる画像表示装置と、
    前記画像表示装置の前面側に移動可能に設けられた一組の前シャッターと前記一組の前シャッターの後側に移動可能に設けられた一組の後シャッターとを有し、遊技に関わる演出として、前記一組の前シャッターについては当該一組のシャッターが前記画像表示装置の画面に重ならない位置に移動して当該画面を開放する開放演出と当該一組のシャッターが前記画像表示装置の画面に重なる位置に移動して当該画面を閉鎖する閉鎖演出とが行われ、前記一組の後シャッターについては前記開放演出及び前記閉鎖演出を含む複数種類の演出が行われるシャッター装置と、
    前記遊技制御手段から送られた所定の情報に基づいて前記画像表示装置、前記一組の前シャッター及び前記一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容を決定し、その決定した演出の内容にしたがって前記画像表示装置、前記一組の前シャッター及び前記一組の後シャッターの各々を制御する演出制御手段と、
    を具備し、
    前記演出制御手段は、前記一組の前シャッターに実行させる演出の内容として、通常、前記開放演出を行うという演出内容を決定しており、大役の入賞が許容されている場合に限り、前記変動指示手段の操作及び前記各停止指示手段の操作のうちいずれかの操作が行われたときに前記閉鎖演出を開始し、その後、次回の遊技を行うために前記遊技指示手段が操作されたときに当該閉鎖演出を終了して前記開放演出を行うという演出内容を決定することがあることを特徴とする回胴式遊技機。
  5. 遊技者によって所定の操作が行われる毎に前記画像表示装置及び前記一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、前記演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の第一演出抽選テーブルと、前記一組の前シャッターに前記閉鎖演出を実行させるかどうかを決定するための抽選確率が定められている第二演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている所定の前記第一演出抽選テーブルを用いて前記演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した前記演出組合せデータにしたがった内容の演出を前記画像表示装置及び前記一組の後シャッターの各々に実行させると共に、大役の入賞が許容されている場合に、前記遊技制御手段から前記変動指示手段又は前記各停止指示手段の操作が行われた旨の情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている前記第二演出抽選テーブルを用いて前記閉鎖演出の実行の有無を抽選で決定し、前記閉鎖演出の実行という抽選結果を得たときに前記一組の前シャッターに前記閉鎖演出を実行させ、且つ、前記一組の前シャッターが前記閉鎖演出を実行している場合にあっては、前記遊技制御手段から前記遊技指示手段の操作が行われた旨の情報が送られたときに、前記一組の前シャッターに当該閉鎖演出を終了させて前記開放演出を実行させることを特徴とする請求項4記載の回胴式遊技機。
  6. 遊技者によって所定の操作が行われる毎に前記画像表示装置、前記一組の前シャッター及び前記一組の後シャッターの各々に実行させる演出の内容に関する情報を含む複数の演出組合せデータと、前記演出組合せデータを決定するための抽選確率が役抽選の結果毎に定められている複数の演出抽選テーブルとを記憶する記憶手段を更に備えており、
    前記演出制御手段は、前記遊技制御手段から役抽選の結果に関する情報が送られる度に、前記記憶手段に記憶されている所定の前記演出抽選テーブルを用いて前記演出組合せデータを抽選で決定し、その決定した前記演出組合せデータにしたがった内容の演出を前記画像表示装置、前記一組の前シャッター及び前記一組の後シャッターの各々に実行させることを特徴とする請求項4記載の回胴式遊技機。
JP2008087225A 2008-03-28 2008-03-28 回胴式遊技機 Pending JP2009240351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087225A JP2009240351A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 回胴式遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008087225A JP2009240351A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 回胴式遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009240351A true JP2009240351A (ja) 2009-10-22

Family

ID=41303015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008087225A Pending JP2009240351A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 回胴式遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009240351A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9886822B2 (en) 2012-07-03 2018-02-06 Aristocrat Technologies Australia Pty Limited Gaming system and a method of gaming
JP2018082816A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 山佐株式会社 遊技機
JP2020103756A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 京楽産業.株式会社 遊技機

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005000540A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2005040413A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2007143688A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Samii Kk 遊技機
JP2007151939A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Heiwa Corp 遊技機
JP2007319565A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008023235A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Olympia:Kk 遊技機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005000540A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2005040413A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2007143688A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Samii Kk 遊技機
JP2007151939A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Heiwa Corp 遊技機
JP2007319565A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2008023235A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Olympia:Kk 遊技機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9886822B2 (en) 2012-07-03 2018-02-06 Aristocrat Technologies Australia Pty Limited Gaming system and a method of gaming
JP2018082816A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 山佐株式会社 遊技機
JP2020103756A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP7020686B2 (ja) 2018-12-28 2022-02-16 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018192149A (ja) 回胴式遊技機
JP5584386B2 (ja) 遊技機
JP2005021267A (ja) 遊技機
JP2008119180A (ja) 回胴式遊技機
JP2007215740A (ja) 回胴式遊技機
WO2007066647A1 (ja) 回胴式遊技機
JP2007260226A (ja) 回胴式遊技機
JP2018192157A (ja) 回胴式遊技機
JP2008099791A (ja) 回胴式遊技機
JP5058027B2 (ja) 遊技機
JP4963932B2 (ja) 回胴式遊技機
JP2016032498A (ja) 回胴式遊技機
JP2016032499A (ja) 回胴式遊技機
JP5275576B2 (ja) 遊技機
JP2009240351A (ja) 回胴式遊技機
JP4634835B2 (ja) パチンコ・パチスロ一体型遊技機
JP2008099786A (ja) 回胴式遊技機
JP5043362B2 (ja) 回胴式遊技機
JP5021267B2 (ja) 回胴式遊技機
JP2008099787A (ja) 回胴式遊技機
JP5021268B2 (ja) 回胴式遊技機
JP7177352B2 (ja) 遊技機
JP5819741B2 (ja) 回胴式遊技機
JP2008229098A (ja) 回胴式遊技機
JP5232903B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120822

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121210