JP2009239746A - 無線通信システム、無線基地局、無線端末および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局、無線端末および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】下り方向データを無線基地局間で転送するシステム構成において、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局の処理負荷を低減可能とする。
【解決手段】無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を含み、無線基地局への接続を要求するRoute_Openメッセージを無線端末から受信する接続要求受信部121と、無線基地局が送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するトラフィック情報取得部122と、取得されたトラフィック情報に基づき、トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するトラフィック量判定部123と、トラフィック量が所定量を上回ると判定された場合、Route_Openメッセージに含まれる候補基地局情報に基づき、接続先候補基地局にRoute_Openメッセージを転送する接続要求転送部125とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、下り方向データを無線基地局間で転送する無線通信システム、無線基地局、無線端末および無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムにおいて、無線端末は、移動中などにおいてより条件の良い無線基地局へ接続先を切り替える、いわゆるハンドオーバを行っている。このような無線通信システムにおいて、無線端末宛ての下り方向データを、ハンドオーバ元の無線基地局から他の無線基地局(具体的には、ハンドオーバ先の無線基地局)を介して無線端末へ転送する方式が提案されている。
このような方式を採用する無線通信システムとしては、例えば3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)にて規格策定中のUMB(Ultra Mobile Broadband)が挙げられる(非特許文献1参照)。上述した転送処理により、ハンドオーバ元の無線基地局において無線端末に未送信の下り方向データを、ハンドオーバ先の無線基地局から無線端末へ送信することができ、下り方向データのロスが低減される。
"Overview for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification(3GPP2 C.S0084-000-0)"、[online]、[平成20年3月20日検索]、<http://www.3gpp2.org/Public_html/specs/C.S0084-000-0_v2.0_070904.pdf>
しかしながら、下り方向データを無線基地局間で転送する従来の無線通信システムには、次のような問題がある。具体的には、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局は、このような転送処理を実行しつつ、接続中の無線端末とも通常の無線通信を行う。
このため、転送処理に伴う処理負荷と、通常の無線通信に伴う処理負荷とが重なり、無線基地局の処理負荷が増大する。特に、無線基地局が他の無線基地局を介して多数の無線端末に下り方向データを転送する場合には、当該無線基地局の処理負荷が処理能力を超える可能性がある。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、下り方向データを無線基地局間で転送するシステム構成において、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局の処理負荷を低減可能な無線通信システム、無線基地局、無線端末および無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような側面を有している。まず、本発明の第1の側面は、無線端末(無線端末2Aまたは無線端末2B)と、他の無線基地局(例えば無線基地局1C)を介して、前記無線端末宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局(無線基地局1A)とを含む無線通信システム(無線通信システム10)であって、前記無線端末は、前記無線基地局への接続を要求する接続要求(Route_Openメッセージ)を前記無線基地局に送信し、前記接続要求は、前記無線端末との間の無線品質(例えば受信SNR、受信RSSIまたは受信FER)が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局(例えば無線基地局1Bおよび無線基地局1C)を示す候補基地局情報を含み、前記無線基地局は、前記接続要求を受信する接続要求受信部(接続要求受信部121)と、前記無線基地局が送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するトラフィック情報取得部(トラフィック情報取得部122)と、前記トラフィック情報取得部によって取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するトラフィック量判定部(トラフィック量判定部123)と、前記トラフィック量判定部によって前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送する接続要求転送部(接続要求転送部125)とを備えることを要旨とする。
このような無線通信システムによれば、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局は、自局が送受信するトラフィック量が所定量を上回る場合に、無線端末から受信した接続要求に含まれる候補基地局情報に基づき、接続先候補基地局に接続要求を転送する。
つまり、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局は、自局の処理負荷が高まっている場合に、自局への接続要求を接続先候補基地局に転送することによって、処理負荷を分散させることができ、自局の処理負荷を低減できる。
本発明の第2の側面は、他の無線基地局(例えば無線基地局1C)を介して、無線端末(無線端末2Aまたは無線端末2B)宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局(無線基地局1A)であって、前記無線端末との間の無線品質(例えば受信SNR、受信RSSIまたは受信FER)が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局(例えば無線基地局1Bおよび無線基地局1C)を示す候補基地局情報を含み、前記無線基地局への接続を要求する接続要求(Route_Openメッセージ)を前記無線端末から受信する接続要求受信部(接続要求受信部121)と、前記無線基地局が送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するトラフィック情報取得部(トラフィック情報取得部122)と、前記トラフィック情報取得部によって取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するトラフィック量判定部(トラフィック量判定部123)と、前記トラフィック量判定部によって前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送する接続要求転送部(接続要求転送部125)とを備えることを要旨とする。
本発明の第3の側面は、本発明の第2の側面に係り、前記トラフィック情報取得部は、他の無線基地局を介して下り方向データを転送すべき無線端末の数である転送対象端末数(DAP保持端末数)を前記トラフィック情報として取得することを要旨とする。
本発明の第4の側面は、本発明の第3の側面に係り、前記トラフィック情報取得部は、前記転送対象端末数に加え、下り方向データを直接送信すべき無線端末の数である送信対象端末数(FLSE保持端末数)と、上り方向データを直接受信すべき無線端末の数である受信対象端末数(RLSE保持端末数)とを前記トラフィック情報として取得することを要旨とする。
本発明の第5の側面は、本発明の第2の側面に係り、前記接続要求の転送先の前記接続先候補基地局から、前記接続要求を許可する旨の接続許可通知(Route_Open_Acceptメッセージ)を受信した場合に、受信した前記接続許可通知を前記無線端末に送信する通知送信部(許可通知送信部124)をさらに備えることを要旨とする。
本発明の第6の側面は、本発明の第2の側面に係り、前記無線基地局から所定範囲内に位置する無線基地局である少なくとも1つの周辺無線基地局(例えば無線基地局1Bおよび無線基地局1C)から、前記周辺無線基地局が送受信するトラフィック量を示す周辺トラフィック情報を取得する周辺トラフィック情報取得部(周辺トラフィック情報取得部126)をさらに備え、前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局が複数存在する場合、前記周辺トラフィック情報取得部によって取得された前記周辺トラフィック情報に基づいて、複数の接続先候補基地局の中から前記接続要求の転送先を選択することを要旨とする。
本発明の第7の側面は、本発明の第6の側面に係り、前記周辺トラフィック情報取得部は、前記周辺無線基地局が他の無線基地局を介して下り方向データを転送すべき無線端末の数である転送対象端末数(DAP保持端末数)を前記周辺トラフィック情報として取得することを要旨とする。
本発明の第8の側面は、本発明の第7の側面に係り、前記周辺トラフィック情報取得部は、前記転送対象端末数に加え、前記周辺無線基地局が下り方向データを直接送信すべき無線端末の数である送信対象端末数(FLSE保持端末数)と、前記周辺無線基地局が上り方向データを直接受信すべき無線端末の数である受信対象端末数(RLSE保持端末数)とを前記周辺トラフィック情報として取得することを要旨とする。
本発明の第9の側面は、本発明の第6の側面に係り、前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局であって前記周辺無線基地局である複数の無線基地局のうち、送受信するトラフィック量が最も少ない無線基地局を前記転送先として選択することを要旨とする。
本発明の第10の側面は、本発明の第6の側面に係り、前記接続要求は、前記接続先候補基地局と前記無線端末との間の無線品質を示す無線品質情報をさらに含み、前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局が複数存在する場合、前記周辺トラフィック情報取得部によって取得された前記周辺トラフィック情報と、前記接続要求に含まれる前記無線品質情報とに基づいて、前記転送先を選択することを要旨とする。
本発明の第11の側面は、本発明の第10の側面に係り、前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局であって前記周辺無線基地局である複数の無線基地局において、送受信するトラフィック量が同等である場合、前記複数の無線基地局の中から前記無線品質が最も高い無線基地局を前記転送先として選択することを要旨とする無線基地局。
本発明の第12の側面は、他の無線基地局(例えば無線基地局1C)を介して下り方向データを転送可能な無線基地局(無線基地局1A)と通信する無線端末(無線端末2A)であって、前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局(例えば無線基地局1Bおよび無線基地局1C)を示す候補基地局情報を生成する候補基地局情報生成部(無線品質情報生成部223)と、前記無線端末と前記接続先候補基地局との間の無線品質を示す無線品質情報を生成する無線品質情報生成部(無線品質情報生成部223)と、前記無線基地局への接続を要求する接続要求(Route_Openメッセージ)を前記無線基地局に送信する接続要求送信部(接続要求送信部224)とを備え、前記接続要求は、前記候補基地局情報生成部によって生成された前記候補基地局情報と、前記無線品質情報生成部によって生成された前記無線品質情報とを含むことを要旨とする。
本発明の第13の側面は、無線端末と、他の無線基地局を介して、前記無線端末宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局とを用いた無線通信方法であって、前記無線端末が、前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を含み、前記無線基地局への接続を要求する接続要求を前記無線基地局に送信するステップ(ステップS102)と、前記無線基地局が、前記無線端末から前記接続要求を受信するステップ(ステップS102)と、前記無線基地局が、前記無線基地局において送受信されるトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するステップ(ステップS103)と、前記無線基地局が、前記取得するステップにおいて取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するステップ(ステップS103)と、前記無線基地局が、前記判定するステップにおいて前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合に、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送するステップ(ステップS105)とを備えることを要旨とする。
本発明によれば、下り方向データを無線基地局間で転送するシステム構成において、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する無線基地局の処理負荷を低減可能な無線通信システム、無線基地局、無線端末および無線通信方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの動作、(3)メッセージの構成例、(4)作用・効果、(5)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの構成
まず、本実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)無線通信システムの全体概略構成、(1.2)無線端末の構成、(1.3)無線基地局の構成の順に説明する。
(1.1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、無線基地局1A〜1Cと、無線端末2Aおよび2Bと、アクセスゲートウェイ3と、ネットワーク4とを含む。図1では説明の簡略化のため、2つの無線端末のみを図示しているが、実際には多数の無線端末が無線基地局1A〜1Cの周囲に位置している。
本実施形態では、無線通信システム10は、高速通信可能な広域IPブロードバンドシステムの1つである3GPP2 UMB Air Interface(以下、単に「UMBシステム」という)に基づく構成を有する。
無線基地局1A〜1Cおよびアクセスゲートウェイ3は、図示を省略するルータなどを介して互いに有線接続されている。無線基地局1A〜1Cは、アクセスゲートウェイ3を介してネットワーク4と通信可能である。また、無線基地局1A〜1Cは、互いに通信(すなわち、基地局間通信)することができる。
無線基地局1A〜1Cは、自局の通信可能エリア内に位置する無線端末と無線通信する。無線端末2Aおよび2Bは、電源投入時やハンドオーバ時において、無線基地局1A〜1Cが報知する無線信号(いわゆる、パイロット信号)の受信SNR、受信RSSIまたは受信FERなどの受信品質を比較して、最も受信品質が高い無線基地局に接続要求を送信する。このような接続要求は、UMBシステムではRoute_Openメッセージと呼ばれる。
図1の例では、無線端末2Bは移動中であり、無線基地局1Aから無線基地局1Cへのハンドオーバを実行する。ここで、無線基地局1Aと、無線基地局1A及びアクセスゲートウェイ3間の通信経路とにおいて、無線端末2B宛ての下り方向データが残存することになる。
そこで、無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3と無線基地局1Cとの中継局となり、無線端末2Bへ未送信の下り方向データを無線基地局1Cに転送する。無線基地局1Cは、無線基地局1Aから受信した下り方向データを無線端末2Bに中継する。これにより、データロスの少ない高速なハンドオーバが実現される。
上り方向通信において、無線基地局1Cは、無線端末2Bから受信した上り方向データを無線基地局1Aに転送する。無線基地局1Aは、無線基地局1Cから受信した上り方向データをアクセスゲートウェイ3に中継する。なお、UMBシステムでは、オプションとして、無線基地局1Cが無線基地局1Aを介さずに上り方向データを直接アクセスゲートウェイ3に中継することも可能である。
UMBシステムにおいては、無線基地局1Aのようにアクセスゲートウェイ3及び無線基地局1C間の中継局として機能する無線基地局をDAP(Data Attachment Point)と称し、無線基地局1Cのように実際に無線端末2Bに下り方向データを送信する無線基地局をFLSE(Forward Link Serving eBS)と称し、無線基地局1Cのように実際に無線端末2Bから上り方向データを実際に受信する無線基地局をRLSE(Reverse Link Serving eBS)と称している。ただし、FLSEとRLSEとが異なる無線基地局となる場合もある。
なお、UMBシステムにおいては、無線基地局はAN(Access Network)と呼ばれ、無線端末はAT(Access Terminal)と呼ばれる。以下においては、無線基地局を適宜ANと称し、無線端末を適宜ATと称する。
さらに、UMBシステムにおいて、ハンドオーバ元の無線基地局1Aからハンドオーバ先の無線基地局1CへDAPを切り替える方式としては、以下の(a)〜(c)などが想定されている。
(a)ハンドオーバから一定期間経過した後に、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Cに切り替える方式。
(b)送受信のデータトラフィックがなくなった際に、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Cに切り替える方式。
(c)無線基地局1Aにて未処理・未送信のデータを無線基地局1Cに送信が完了した際、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Cに切り替える方式。
このようにDAPを無線基地局1Aから無線基地局1Cに切り替えることによって、DAPとFLSEとが同じ無線基地局(すなわち、無線基地局1C)になる。
以下の実施形態では、下り方向通信(フォワードリンク)において、無線基地局1Aが無線端末2BのDAPであり、無線基地局1Cが無線端末2BのFLSEであるものとする。上り方向通信(リバースリンク)において、無線基地局1Aが無線端末2BのDAPであり、無線基地局1Cが無線端末2BのRLSEであるものとする。なお、無線基地局1Bは、DAP、FLSEおよびRLSEのいずれにも該当しないものとする。
本実施形態において、無線端末2Aは、電源投入時またはハンドオーバ時において、無線基地局1Aに対して接続を要求する。すなわち、無線端末2Aは、無線基地局1A〜1Cが送信するパイロット信号の受信品質を比較し、無線基地局1Aとの間の無線品質が最も高いと判断して、Route_Openメッセージを無線基地局1Aに送信する。
ただし、無線端末2Aおよび無線基地局1B間の無線品質と、無線端末2Aおよび無線基地局1C間の無線品質とは、無線端末2Aが接続するために必要な所定品質を満たしているものとする。
(1.2)無線端末の構成
次に、無線端末2Aおよび2Bの構成について、(1.2.1)無線端末の概略構成、(1.2.2)無線端末の詳細構成の順に説明する。
ただし、無線端末2Bの構成は無線端末2Aと同様であるため、無線端末2Bの構成についての説明は省略する。
(1.2.1)無線端末の概略構成
図2は、無線端末2Aの概略構成図である。図2に示すように、無線端末2Aは、RF部210、制御部220、記憶部230、表示部240、操作部250、マイク260、スピーカ270および音声コーデック部280を含む。
RF部210は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどを含み、無線信号の送受信を行う。また、RF部210は、無線基地局1A〜1Cが送信するパイロット信号を周期的に受信する。
制御部220は、例えばCPUによって構成され、無線端末2Aが具備する各種機能を制御する。記憶部230は、例えばメモリによって構成され、無線端末2Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。
表示部240は、制御部220を介して受信した画像を表示したり、操作内容(入力電話番号やアドレスなど)を表示したりする。操作部250は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。
マイク260は、音声を集音し、集音された音声に基づく音声データを音声コーデック部280経由で制御部220に入力する。スピーカ270は、音声コーデック部280を介して制御部220から取得した音声データに基づいて音声を出力する。
(1.2.2)無線端末の詳細構成
次に、無線端末2Aの詳細構成、具体的には、制御部220の機能ブロック構成について説明する。図3は、制御部220の機能ブロック構成図である。
図3に示すように、制御部220は、無線品質測定部221、候補基地局情報生成部222、無線品質情報生成部223および接続要求送信部224を含む。
無線品質測定部221は、RF部210が受信するパイロット信号に応じて、無線基地局1A〜1Cとの間の無線品質(受信SNR、受信RSSIまたは受信FERなど)を測定する。無線品質測定部221によって測定された無線品質は、候補基地局情報生成部222および無線品質情報生成部223に通知される。
候補基地局情報生成部222は、無線品質測定部221によって測定された無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を生成する。ここで、所定品質とは、無線端末2Aが接続した場合に正常に通信可能な程度の無線品質を指している。候補基地局情報には、接続先候補基地局を識別する基地局識別子が含まれる。
本実施形態では、無線基地局1Aを除くと、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cは無線端末2Aの接続先候補基地局である。このため、候補基地局情報生成部222が生成する候補基地局情報には、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cのそれぞれの基地局識別子が含まれる。
無線品質情報生成部223は、接続先候補基地局との間の無線品質を示す無線品質情報を生成する。無線品質情報としては、無線品質(受信SNR、受信RSSIまたは受信FERなど)の値に限らず、無線品質に応じて接続先候補基地局を順位付けした順位情報でもよい。本実施形態では、このような順位情報を無線品質情報として用いる。
接続要求送信部224は、候補基地局情報生成部222によって生成された候補基地局情報と、無線品質情報生成部223によって生成された無線品質情報とを含むRoute_Openメッセージを無線基地局1Aに送信する。
(1.3)無線基地局の構成
次に、無線基地局1A〜1Cの構成について、(1.3.1)無線基地局の概略構成、(1.3.2)無線基地局の詳細構成の順に説明する。
ただし、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cの構成は無線基地局1Aと同様であるため、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cの構成についての説明は省略する。
(1.3.1)無線基地局の概略構成
図4は、無線基地局1Aの概略構成図である。図4に示すように、無線基地局1Aは、RF部110、制御部120、I/F部130および記憶部140を含む。
RF部110は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどを含み、無線信号の送受信を行う。また、RF部110は、パイロット信号を常時報知する。
制御部120は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1Aが具備する各種機能を制御する。また、制御部120は、無線基地局1Aと通信中の無線端末を管理する機能を有する。具体的には、制御部120は、無線基地局1AをDAPとする無線端末と、無線基地局1AをFLSEとする無線端末と、無線基地局1AをRLSEとする無線端末とを管理し、これらの無線端末の情報を記憶部140に記憶させる。
以下においては、無線基地局1AをDAPとする無線端末の数(すなわち、無線基地局1Aが他の無線基地局を介して下り方向データを転送すべき無線端末の数)をDAP保持端末数と称する。また、無線基地局1AをFLSEとする無線端末の数(すなわち、無線基地局1Aが下り方向データを直接送信すべき無線端末の数)をFLSE保持端末数と称する。無線基地局1AをRLSEとする無線端末の数(すなわち、無線基地局1Aが上り方向データを直接受信すべき無線端末の数)をRLSE保持端末数と称する。
記憶部140は、例えばメモリによって構成され、DAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数を記憶する。また、記憶部140は、無線基地局1Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。
I/F部130は、ルータなどを介して無線基地局1A〜1C及びアクセスゲートウェイ3などに有線接続される。
(1.3.2)無線基地局の詳細構成
次に、無線基地局1Aの詳細構成、具体的には、制御部120の機能ブロック構成について説明する。図5は、制御部120の機能ブロック構成図である。
図5に示すように、制御部120は、接続要求受信部121、トラフィック情報取得部122、トラフィック量判定部123、許可通知送信部124、接続要求転送部125および周辺トラフィック情報取得部126を含む。
接続要求受信部121は、接続要求(Route_Openメッセージ)を無線端末2Aから受信する。
トラフィック情報取得部122は、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得する。ここで、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量には、無線基地局1Aが無線端末と直接送受信するトラフィック量だけでなく、他の無線基地局を介して無線端末と送受信するトラフィック量も含まれる。本実施形態では、トラフィック情報として、無線基地局1AのDAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数を用いる。
周辺トラフィック情報取得部126は、無線基地局1Aから所定範囲内に位置する無線基地局である少なくとも1つの周辺無線基地局から、当該周辺無線基地局が送受信するトラフィック量を示す周辺トラフィック情報を定期的に取得する。例えば、周辺トラフィック情報取得部126は、UMBシステムにおいて定められた近接検索メッセージであるNeighbor_Discoveryメッセージを用いて、周辺トラフィック情報を周期的に取得する。
本実施形態では、周辺トラフィック情報として、周辺無線基地局のDAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数を用いる。また、無線基地局1Aの周辺無線基地局が、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cであるものとする。
なお、本実施形態では、無線端末2Aの接続先候補基地局(無線基地局1Bおよび無線基地局1C)と、無線基地局1Aの周辺無線基地局(無線基地局1Bおよび無線基地局1C)とが一致しているが、接続先候補基地局と周辺無線基地局とが異なる場合もある。
トラフィック量判定部123は、トラフィック情報取得部122によって取得されたトラフィック情報に基づき、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量が所定量を上回るか否かを判定する。例えば、トラフィック量判定部123は、無線基地局1AのDAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数の総数が、予め定められた閾値を超えた場合に、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量が所定量を上回ると判定する。当該閾値は、無線基地局1Aの処理能力に応じて予め設定される。
許可通知送信部124は、トラフィック量判定部123において、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量が所定量以下であると判定された場合に、接続要求(Route_Openメッセージ)を許可する旨を通知する接続許可通知を無線端末2Aに送信する。このような接続許可通知は、UMBシステムにおいてはRoute_Open_Acceptメッセージと呼ばれる。
Route_Open_Acceptメッセージには、接続要求を許可した無線基地局の基地局識別子が含まれている。無線端末2Aは、Route_Open_Acceptメッセージを受信すると、受信したRoute_Open_Acceptメッセージ中の基地局識別子が示す無線基地局に接続する。
接続要求転送部125は、トラフィック量判定部123において、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量が所定量を上回ると判定された場合に、Route_Openメッセージに含まれる候補基地局情報に基づき、接続先候補基地局にRoute_Openメッセージを転送する。
本実施形態では、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cのそれぞれの基地局識別子が候補基地局情報に含まれているため、接続要求転送部125は、無線基地局1Bまたは無線基地局1CにRoute_Openメッセージを転送する。ただし、無線基地局1Cは無線端末2BのFLSEおよびRLSEとして機能しており、負荷分散の観点では、無線基地局1Cよりも無線基地局1BにRoute_Openメッセージを転送することが好ましい。
このように、無線端末2Aの接続先候補基地局が複数存在する場合、接続要求転送部125は、上述した周辺トラフィック情報を考慮してRoute_Openメッセージの転送先の無線基地局を選択する。
具体的には、接続要求転送部125は、無線端末2Aの接続先候補基地局であって無線基地局1Aの周辺無線基地局である無線基地局1Bおよび無線基地局1Cのうち、送受信するトラフィック量が最も少ない無線基地局を、Route_Openメッセージの転送先として選択する。
例えば、接続要求転送部125は、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cのそれぞれについて、DAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数の総数を比較する。その結果、接続要求転送部125は、無線基地局1Bが送受信するトラフィック量が少ないと判断し、Route_Openメッセージの転送先として無線基地局1Bを選択する。
なお、仮に無線基地局1Bおよび無線基地局1Cの送受信するトラフィック量が同等である場合、接続要求転送部125は、Route_Openメッセージに含まれる無線品質情報を考慮してRoute_Openメッセージの転送先の無線基地局を選択する。具体的には、接続要求転送部125は、無線基地局1Bおよび無線基地局1Cのうち、無線端末2Aとの間の無線品質が高い方にRoute_Openメッセージを転送する。
許可通知送信部124は、Route_Openメッセージの転送先の接続先候補基地局からRoute_Open_Acceptメッセージを受信した場合、受信したRoute_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに送信する。
(2)無線通信システムの動作
図6は、無線通信システム10の動作シーケンスを示すシーケンス図である。なお、本動作シーケンスでは、説明の簡略化のため、無線基地局1Cの動作の説明は省略している。
ステップS101において、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、Neighbor_Discoveryメッセージを送受信する。Neighbor_Discoveryメッセージには、上述した周辺トラフィック情報が含まれている。
ステップS102において、無線端末2Aは、Route_Openメッセージを無線基地局1Aに送信する。Route_Openメッセージには、上述した候補基地局情報および無線品質情報が含まれている。
ステップS103において、無線基地局1Aは、自局が送受信するトラフィック量が所定量を上回るか否かを判定する。無線基地局1Aは、自局が送受信するトラフィック量が所定量以下である場合、Route_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに送信する(ステップS104)。一方、自局が送受信するトラフィック量が所定量を上回る場合、処理がステップS105に進む。
ステップS105において、無線基地局1Aは、無線基地局1Bにおけるトラフィック量が少ないと判断し、Route_Openメッセージを無線基地局1Bに転送する。
ステップS106において、無線基地局1Bは、Route_Open_Acceptメッセージを無線基地局1Aに送信する。
ステップS107において、無線基地局1Aは、無線基地局1Bから受信したRoute_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに中継する。
ステップS108〜ステップS110において、無線端末2Aは、無線基地局1Bとの接続処理を実行する。具体的には、ステップS108およびステップS109において、無線端末2Aは、Route_Mapメッセージを無線基地局1Aおよび無線基地局1Bに送信する。Route_Mapメッセージには、無線端末2Aが接続対象とする無線基地局の基地局識別子が含まれる。
ステップS110において、無線端末2Aは、無線基地局1Bとの間に通信セッションを設定するとともに、IPアドレスの取得などを実行する。
(3)メッセージの構成例
次に、上述したメッセージの詳細構成について、(3.1)Route_Openメッセージの構成例、(3.2)Neighbor_Discoveryメッセージの構成例の順に説明する。
(3.1)Route_Openメッセージの構成例
図7は、本実施形態に係るRoute_Openメッセージの構成例を示すメッセージ構成図である。
図7に示すように、本実施形態に係るRoute_Openメッセージでは、通常のUMBシステムに従ったRoute_Openメッセージに対して、4ビット長の”Num Candidate AN”フィールドと、64ビット長の”Candidate ANIDmsb”フィールドとが追加されている。
”Num Candidate AN”フィールドには、接続先候補基地局の数を示す情報が格納される。”Candidate ANIDmsb”フィールドは、接続先候補基地局の数に対応して設けられる。具体的には、”Candidate ANIDmsb”フィールドでは、接続先候補基地局の基地局識別子が、無線品質の良い順に配列される。
(3.2)Neighbor_Discoveryメッセージの構成例
図8(a)は、本実施形態に係るNeighbor_Discoveryメッセージの構成例を示すメッセージ構成図である。
図8に示すように、本実施形態に係るNeighbor_Discoveryメッセージでは、通常のUMBシステムに従ったNeighbor_Discoveryメッセージに対して、可変長の”Neighbor Traffic Information”フィールドが追加されている。”Neighbor Traffic Information”フィールドには、上述した周辺トラフィック情報が格納される。
図8(b)は、”Neighbor Traffic Information”フィールドの詳細を示す図である。図8(b)において、”ANID”は基地局識別子を表す。”The AT number of DAP”は、DAP保持端末数を表す。”The AT number of FLSE number”は、FLSE保持端末数を表す。”The AT number of RLSE number”は、RLSE保持端末数を表す。
(4)作用・効果
無線通信システム10によれば、無線基地局1Cを介して無線端末2Bに下り方向データを転送する無線基地局1Aは、無線基地局1Aが送受信するトラフィック量が所定量を上回る場合に、無線端末2Aから受信したRoute_Openメッセージに含まれる候補基地局情報に基づき、接続先候補基地局である無線基地局1BにRoute_Openメッセージを転送する。このように、無線基地局1Aは、自局の処理負荷が高まっている場合に、自局へのRoute_Openメッセージを接続先候補基地局に転送し、処理負荷を分散させることができ、無線基地局1Aの処理負荷を低減できる。
本実施形態では、トラフィック情報取得部122は、DAP保持端末数をトラフィック情報として取得する。このため、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する処理負荷が高まっている場合に、自局へのRoute_Openメッセージを接続先候補基地局に転送することができる。
本実施形態では、トラフィック情報取得部122は、DAP保持端末数に加え、FLSE保持端末数とRLSE保持端末数とをトラフィック情報として取得する。これにより、他の無線基地局を介して無線端末に下り方向データを転送する処理負荷に加え、無線端末との通常の無線通信に伴う処理負荷が高まっている場合に、自局へのRoute_Openメッセージを接続先候補基地局に転送することができる。
本実施形態では、許可通知送信部124は、Route_Openメッセージの転送先の接続先候補基地局からRoute_Open_Acceptメッセージを受信した場合に、受信したRoute_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに送信する。したがって、無線端末2Aは、Route_Open_Acceptメッセージを確実に受信可能となる。
本実施形態では、接続要求転送部125は、接続先候補基地局が複数存在する場合、周辺トラフィック情報取得部126によって取得された周辺トラフィック情報に基づいて、複数の接続先候補基地局の中からRoute_Openメッセージの転送先を選択する。これにより、周辺無線基地局のトラフィック状況を考慮してRoute_Openメッセージを転送可能となる。
本実施形態では、周辺トラフィック情報取得部126は、周辺無線基地局のDAP保持端末数を周辺トラフィック情報として取得する。このため、DAP処理により処理負荷が高まっている周辺無線基地局を避けてRoute_Openメッセージを転送可能となり、効果的に負荷分散を実現することができる。
本実施形態では、周辺トラフィック情報取得部126は、DAP保持端末数に加え、周辺無線基地局のFLSE保持端末数およびRLSE保持端末数を周辺トラフィック情報として取得する。これにより、無線端末との通常の無線通信に伴う処理負荷が高まっている周辺無線基地局を避けてRoute_Openメッセージを転送可能となり、効果的に負荷分散を実現することができる。
本実施形態では、接続要求転送部125は、Route_Openメッセージの転送先として、送受信するトラフィック量が最も少ない接続先候補基地局を選択する。したがって、より確実に負荷分散を実現することができる。
本実施形態では、接続要求転送部125は、接続先候補基地局が複数存在する場合、周辺トラフィック情報取得部126によって取得された周辺トラフィック情報と、Route_Openメッセージに含まれる無線品質情報とに基づいて、Route_Openメッセージの転送先を選択する。これにより、周辺トラフィック情報だけでなく、無線端末2Aとの間の無線品質を考慮して、Route_Openメッセージを転送可能となる。
本実施形態では、接続要求転送部125は、送受信するトラフィック量が同等である場合、無線端末2Aとの間の無線品質が最も高い無線基地局を、Route_Openメッセージの転送先として選択する。したがって、無線端末2Aは、無線端末2Aとの間の無線品質が最も高い無線基地局に接続可能となり、安定した無線通信を実現可能となる。
(5)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、無線基地局1Aは、無線基地局1BからのRoute_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに中継していたが、無線基地局1Aを経由せずに、無線基地局1BがRoute_Open_Acceptメッセージを無線端末2Aに直接送信してもよい。
また、上述した実施形態では、無線基地局1Aは、DAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数をトラフィック情報および周辺トラフィック情報として用いていた。しかしながら、DAP保持端末数のみをトラフィック情報および周辺トラフィック情報として用いてもよい。さらに、DAP保持端末数、FLSE保持端末数およびRLSE保持端末数に代えて、無線基地局1A〜1Cが送受信する総データレートや、無線基地局1A〜1Cの送受信バッファ内のデータ量を用いることができる。
上述した実施形態では、無線端末2Aは、無線品質情報生成部223を有していたが、無線品質情報生成部223を省略した構成でもよい。この場合、Route_Openメッセージは無線品質情報を含まないため、接続要求転送部125は、接続先候補基地局の無線品質の度合いを考慮せずにRoute_Open_Acceptメッセージを転送する。
上述した実施形態では、無線基地局1Aは、周辺トラフィック情報取得部126を有していたが、無線品質情報生成部223を省略した構成でもよい。この場合、接続要求転送部125は、周辺無線基地局が送受信するトラフィック量を考慮せずにRoute_Open_Acceptメッセージを転送する。
なお、上述した実施形態では、UMBシステムに基づく構成について説明したが、UMBシステムに限らず、無線端末のハンドオーバ時に無線基地局間で少なくとも下り方向データを転送する無線通信システムであれば本発明を応用可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る制御部の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る制御部の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの動作シーケンスを示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るRoute_Openメッセージの構成例を示すメッセージ構成図である。 本発明の実施形態に係るNeighbor_Discoveryメッセージの構成例を示すメッセージ構成図である。
符号の説明
1A〜1C…無線基地局、2A,2B…無線端末、3…アクセスゲートウェイ、4…ネットワーク、10…無線通信システム、110…RF部、120…制御部、121…接続要求受信部、122…トラフィック情報取得部、123…トラフィック量判定部、124…許可通知送信部、125…接続要求転送部、126…周辺トラフィック情報取得部、130…I/F部、140…記憶部、210…RF部、220…制御部、221…無線品質測定部、222…候補基地局情報生成部、223…無線品質情報生成部、224…接続要求送信部、230…記憶部、240…表示部、250…操作部、260…マイク、270…スピーカ、280…音声コーデック部

Claims (13)

  1. 無線端末と、
    他の無線基地局を介して、前記無線端末宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局と
    を含む無線通信システムであって、
    前記無線端末は、前記無線基地局への接続を要求する接続要求を前記無線基地局に送信し、
    前記接続要求は、前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を含み、
    前記無線基地局は、
    前記接続要求を受信する接続要求受信部と、
    前記無線基地局が送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するトラフィック情報取得部と、
    前記トラフィック情報取得部によって取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するトラフィック量判定部と、
    前記トラフィック量判定部によって前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送する接続要求転送部と
    を備える無線通信システム。
  2. 他の無線基地局を介して、無線端末宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局であって、
    前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を含み、前記無線基地局への接続を要求する接続要求を前記無線端末から受信する接続要求受信部と、
    前記無線基地局が送受信するトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するトラフィック情報取得部と、
    前記トラフィック情報取得部によって取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するトラフィック量判定部と、
    前記トラフィック量判定部によって前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送する接続要求転送部と
    を備える無線基地局。
  3. 前記トラフィック情報取得部は、他の無線基地局を介して下り方向データを転送すべき無線端末の数である転送対象端末数を前記トラフィック情報として取得する請求項2に記載の無線基地局。
  4. 前記トラフィック情報取得部は、前記転送対象端末数に加え、下り方向データを直接送信すべき無線端末の数である送信対象端末数と、上り方向データを直接受信すべき無線端末の数である受信対象端末数とを前記トラフィック情報として取得する請求項3に記載の無線基地局。
  5. 前記接続要求の転送先の前記接続先候補基地局から、前記接続要求を許可する旨の接続許可通知を受信した場合に、受信した前記接続許可通知を前記無線端末に送信する通知送信部をさらに備える請求項2に記載の無線基地局。
  6. 前記無線基地局から所定範囲内に位置する無線基地局である少なくとも1つの周辺無線基地局から、前記周辺無線基地局が送受信するトラフィック量を示す周辺トラフィック情報を取得する周辺トラフィック情報取得部をさらに備え、
    前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局が複数存在する場合、前記周辺トラフィック情報取得部によって取得された前記周辺トラフィック情報に基づいて、複数の接続先候補基地局の中から前記接続要求の転送先を選択する請求項2に記載の無線基地局。
  7. 前記周辺トラフィック情報取得部は、前記周辺無線基地局が他の無線基地局を介して下り方向データを転送すべき無線端末の数である転送対象端末数を前記周辺トラフィック情報として取得する請求項6に記載の無線基地局。
  8. 前記周辺トラフィック情報取得部は、前記転送対象端末数に加え、前記周辺無線基地局が下り方向データを直接送信すべき無線端末の数である送信対象端末数と、前記周辺無線基地局が上り方向データを直接受信すべき無線端末の数である受信対象端末数とを前記周辺トラフィック情報として取得する請求項7に記載の無線基地局。
  9. 前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局であって前記周辺無線基地局である複数の無線基地局のうち、送受信するトラフィック量が最も少ない無線基地局を前記転送先として選択する請求項6に記載の無線基地局。
  10. 前記接続要求は、前記接続先候補基地局と前記無線端末との間の無線品質を示す無線品質情報をさらに含み、
    前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局が複数存在する場合、前記周辺トラフィック情報取得部によって取得された前記周辺トラフィック情報と、前記接続要求に含まれる前記無線品質情報とに基づいて、前記転送先を選択する請求項6に記載の無線基地局。
  11. 前記接続要求転送部は、前記接続先候補基地局であって前記周辺無線基地局である複数の無線基地局において、送受信するトラフィック量が同等である場合、前記複数の無線基地局の中から前記無線品質が最も高い無線基地局を前記転送先として選択する請求項10に記載の無線基地局。
  12. 他の無線基地局を介して下り方向データを転送可能な無線基地局と通信する無線端末であって、
    前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を生成する候補基地局情報生成部と、
    前記無線端末と前記接続先候補基地局との間の無線品質を示す無線品質情報を生成する無線品質情報生成部と、
    前記無線基地局への接続を要求する接続要求を前記無線基地局に送信する接続要求送信部と
    を備え、
    前記接続要求は、前記候補基地局情報生成部によって生成された前記候補基地局情報と、前記無線品質情報生成部によって生成された前記無線品質情報とを含む無線端末。
  13. 無線端末と、
    他の無線基地局を介して、前記無線端末宛ての下り方向データを前記無線端末に転送可能な無線基地局と
    を用いた無線通信方法であって、
    前記無線端末が、前記無線端末との間の無線品質が所定品質以上の無線基地局である接続先候補基地局を示す候補基地局情報を含み、前記無線基地局への接続を要求する接続要求を前記無線基地局に送信するステップと、
    前記無線基地局が、前記無線端末から前記接続要求を受信するステップと、
    前記無線基地局が、前記無線基地局において送受信されるトラフィック量を示すトラフィック情報を取得するステップと、
    前記無線基地局が、前記取得するステップにおいて取得された前記トラフィック情報に基づき、前記トラフィック量が所定量を上回るか否かを判定するステップと、
    前記無線基地局が、前記判定するステップにおいて前記トラフィック量が前記所定量を上回ると判定された場合に、前記接続要求に含まれる前記候補基地局情報に基づき、前記接続先候補基地局に前記接続要求を転送するステップと
    を備える無線通信方法。
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